JP2006076582A - タンク用キャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】液体を貯溜するタンクの上部に設けられる補給口を閉じるとともにブリーザ機構を有するタンク用キャップにおいて、部品点数を削減して簡単かつ安価な構成でブリーザ機構のブリーザ通路(ラビリンス)を形成することを可能とし、しかも組立性を向上させる。
【解決手段】有底筒状のアウタ2と、該アウタ2内に収納される円盤状のインナ3とを有する構成とし、アウタ2の内底面21及び該内底面21に対向するインナ3の上面31それぞれに、タンクの内部と外部とを連通させるための渦巻き状の突起または溝(突起22・33)を形成した。
【選択図】図3
【解決手段】有底筒状のアウタ2と、該アウタ2内に収納される円盤状のインナ3とを有する構成とし、アウタ2の内底面21及び該内底面21に対向するインナ3の上面31それぞれに、タンクの内部と外部とを連通させるための渦巻き状の突起または溝(突起22・33)を形成した。
【選択図】図3
Description
本発明は、エンジンの燃料タンクのキャップ等、液体を貯溜するタンクの上部に設けられる補給口を閉じるとともにブリーザ機構を有するタンク用キャップに関する。
従来から、エンジンの燃料タンク等に用いられるキャップにおいては、燃料の消費によって生じる負圧によって安定した燃料の供給が妨げられることを防止するため、タンク内の圧力を大気圧に保持するブリーザ機構を有するものが一般的となっている(例えば、特許文献1参照。)。すなわち、このブリーザ機構においては、タンク内と大気中とを連通させる空気の通り道であるブリーザ通路が構成されており、このブリーザ通路を介して、燃料の消費にともなうタンク内への空気の流入及び温度上昇にともなうタンク内の膨張した空気の流出が行われ、これにより、常に適量の燃料がエンジンに供給されるようになっている。
このようなブリーザ機構を有するタンク用キャップには、図8及び図9に示すような構造のものがある。すなわち、従来のキャップ101は、ドーム状に形成されるの底部を有する筒状のアウタ102と、このアウタ102内に収納される円盤状のインナ103とを有し、これらが、アウタ102に形成されネジ孔126を有するボス124と、インナ103に形成され前記ボス124が挿嵌される孔部134とにより構成される固定部120・120においてネジ139によって締付け固定されている。そして、インナ103には、平面視で渦巻き状となる突起が形成されることにより上方に開口する渦巻き状の溝部133が形成されており、この溝部133の開口面(インナ103の上面)に樹脂製のシート122が接着される。これにより、溝部133がシート122により覆われ、キャップ101におけるブリーザ通路(ラビリンス)125が形成される。つまり、このラビリンス125は、インナ103の中央に形成される連通孔135を介してタンク内と連通するとともに、外側端部において大気中と連通している。このような構成のラビリンス125を有するブリーザ機構により、タンク内と大気中との空気の出入を可能とし、タンク内の圧力を大気圧に保持している。
実用新案登録第2563604号公報
しかし、前記従来のキャップにおいては、ブリーザ通路(ラビリンス)を構成するためには、インナの上面に接着されるシートが必要であるため、コストが高くなっていた。また、前記シートが必要な分キャップを構成する部品点数及び組立工数が多くなっていた。
そこで、本発明は、部品点数を削減して、簡単かつ安価な構成でブリーザ機構のブリーザ通路を形成することができ、しかも組立性を向上させたタンク用キャップを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、液体を貯溜するタンクの上部に設けられる補給口を閉じるとともにブリーザ機構を有するタンク用キャップにおいて、有底筒状のアウタと、該アウタ内に収納される円盤状のインナとを有する構成とし、前記アウタの内底面及び該内底面に対向するインナの上面それぞれに、前記タンクの内部と外部とを連通させるための渦巻き状の突起または溝を形成したものである。
請求項2においては、請求項1記載のタンク用キャップにおいて、前記アウタの内底面に形成される突起または溝と、前記インナの上面に形成される突起または溝とを平面視で同一形状とし、前記インナが前記アウタ内に収納された状態で、該アウタ及び該インナそれぞれの突起または溝同士が密着する構成としたものである。
請求項3においては、請求項1記載のタンク用キャップにおいて、前記アウタの内底面の中央に突起部を形成するとともに前記インナの中央に連通孔を開口し、前記突起部と前記連通孔とを隙間を介して対向配置したものである。
請求項4においては、請求項1記載のタンク用キャップにおいて、前記アウタに形成されネジ孔を有するボスと、前記インナに形成され前記ボスの外径と同一径を有し該ボスが挿嵌される孔部とから構成される固定部を複数設け、各固定部における前記ボスの外径をそれぞれ異なる値としたものである。
請求項5においては、請求項4記載のタンク用キャップにおいて、各固定部のネジ孔の位置に対応する孔を有する留め金を、前記ネジ孔に螺挿されるネジにより前記インナとともに前記アウタに対して共締め固定する構成としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、キャップ内にブリーザ通路(ラビリンス)を形成することによって簡単にブリーザ機構を構成することができる。また、アウタ及びインナは、それぞれ樹脂成形によって簡単に形成することができるので、安価にキャップを構成することができる。
請求項2においては、従来のキャップにおいてブリーザ機構を構成するため必要であったシートを省略することができるので、部品点数を削減してコストの低減化を図ることができ、組立工数も削減することができる。
請求項3においては、アウタの成形時に一体的に容易に形成できる突起部に連通孔から吹き出す液体が当たることとなり、簡単な構成で連通孔からブリーザ機構を構成するブリーザ通路内に漏出する液量を抑えることができる。
請求項4においては、キャップの組立時にインナをアウタに収納する際、アウタ及びインナに形成される渦巻き状の突起または溝の位置を確実に合わせることができ、確実にブリーザ機構を構成するブリーザ通路を形成することができる。これにより、キャップの組立性の向上が図れる。また、固定部を構成するボス及び孔部の径を調整するだけで、アウタとインナとの相対的な位置決めを行うための構造を簡単に構成することができる。
請求項5においては、留め金の取付けを簡単に行うことができる。また、インナをアウタに固定するためのネジを、留め金を固定するための固定部材として共用することができ、部品点数及び組立工数の削減を図ることができる。
次に、発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るキャップを示す側面図、図2は同じく底面図、図3は図2におけるA−A断面図、図4は図2におけるB−B断面図、図5はアウタを示す底面図、図6はキャップの取付け状態を示す側面断面図、図7はキャップの使用例に係るエンジンを示す斜視図、図8は従来のキャップを示す平面図、図9は図8におけるC−C断面図である。
図1は本発明に係るキャップを示す側面図、図2は同じく底面図、図3は図2におけるA−A断面図、図4は図2におけるB−B断面図、図5はアウタを示す底面図、図6はキャップの取付け状態を示す側面断面図、図7はキャップの使用例に係るエンジンを示す斜視図、図8は従来のキャップを示す平面図、図9は図8におけるC−C断面図である。
本発明に係るタンク用キャップ1は、液体を貯溜するタンクの上部に設けられる補給口を閉じるとともにブリーザ機構を有するものであり、例えば、図7に示すように、横型のディーゼルエンジン50に備えられる燃料タンク56に用いられる。ディーゼルエンジン50は、シリンダヘッド52、シリンダブロック53及びクランクケース54等から構成されるエンジン本体51を横設しており、このエンジン本体51においては、クランクケース54内にクランク軸が支承され、エンジン本体51の横設方向(水平方向)に摺動するピストンやこのピストンを収容するシリンダ等が収納されており、シリンダヘッド52側には、ロッカアームやプッシュロッド等の弁駆動機構が構成されている。また、シリンダヘッド52及びシリンダブロック53の上側には冷却水ホッパ55が配置されるとともに、クランクケース54の上側には前記燃料タンク56が配置されている。なお、このエンジン本体51の側部には、燃料フィルタ57、エアクリーナ58及び排気マフラ59等がそれぞれ配設されている。そして、本発明に係るキャップ1は、前記燃料タンク56の給油口に取り付けられ、該給油口を閉じるとともに、燃料タンク56内の圧力を大気圧に保持するためのブリーザ機構を有している。
以下、本発明に係るキャップ1について、図1〜図6を用いて説明する。キャップ1は、有底筒状のアウタ2と、このアウタ2内に収納される円盤状のインナ3とを有しており、アウタ2の内底面21及びこの内底面21に対向するインナ3の上面31それぞれに、前記燃料タンク56の内部と外部とを連通させるための渦巻き状の突起または溝が形成されている。
具体的には、前記アウタ2は、平面視で円状となる有底筒状に構成され、水平な外縁部と中央部にかけて外側(上側)に突となる窪み部とから形成される内底面21を有しており、この内底面21に、その中央部を中心とする渦巻き状の突起22が形成されている。突起22は、アウタ2の内側(下側)に向けて垂直方向に突出するように形成されており、その突出方向の先端が同一平面上に位置している。このように、アウタ2の内底面21に渦巻き状の突起22が形成されることにより、内底面21の径方向に隣接する突起間に溝が形成されることとなる。すなわち、突起22は、内底面21の突起22以外の部分に対して相対的に突出するることにより渦巻き状の溝を形成しているが、これは、内底面21に渦巻き状の溝を形成していると言い換えることもできる。また、アウタ2の外周には、キャップ1の把持・回転を行い易くするための凹凸部29が形成されている。
前記インナ3は、アウタ2の側面の内径と略同一の外径を有する円盤状に形成され、その外周面をアウタ2の内側面に沿わせた状態でアウタ2内に収納される。インナ3は、中央部にかけて下側に突となる円錐状の(漏斗状に中央が低くなる斜面を有する)板状部分を基部30として、この基部30の上面31に、基部30の中央部を中心とする渦巻き状の突起33が形成されている。突起33は、インナ3の上側に向けて垂直方向に突出するように形成されており、その突出方向の先端が同一平面上に位置している。このインナ3に形成される突起33は、アウタ2に形成される突起22と同様、基部30の上面31における突起33以外の部分に対して相対的に突出することにより渦巻き状の溝を形成している。
そして、アウタ2及びインナ3にそれぞれ形成される渦巻き状の突起22及び33は、平面視で同一形状となるように形成されており、前述のように先端が同一平面上に位置するように形成されている各突起22・33同士が、インナ3がアウタ2内に収納された状態で同一平面F(図3参照)にて密着するように形成されている。つまり、中央部にかけて上側に突となる窪み部を有するアウタ2の内底面21と、中央部にかけて下側に突となる円錐状となるインナ3の基部30の上面31とによって形成される、中央部が厚くなる円盤状の空間内にて各突起22・33の先端同士が密着することにより、各突起22・33において突起間にそれぞれ形成される溝同士が合体して通路を形成している。これにより、キャップ1の中央部を中心とする渦巻き状(迷路状)のブリーザ通路(以下、「ラビリンス」という)25がキャップ1内にて形成される。なお、アウタ2及びインナ3にそれぞれ形成される各突起22・33は、お互いが同一平面にて密着する必要はない。つまり、各突起22・33において先端が同一平面上に位置せずとも、インナ3がアウタ2内に収納された状態で、各突起22・33同士が略全体にわたって密着することにより渦巻き状のラビリンス25が形成されればよい。
また、前記ラビリンス25は、その中央部において、キャップ1が燃料タンク56に取り付けられた状態でタンク内と連通している。すなわち、インナ3の基部30の中央部には、ラビリンス25とタンク内とを連通させるための連通孔35が開口されており、この連通孔35を介してタンク内とラビリンス25内とが連通している。一方、渦巻き状のラビリンス25の外側端部は、キャップ1の外周部において大気中と連通している。つまり、この渦巻き状に形成されるラビリンス25により、キャップ1で燃料タンク56の補給口を閉じた状態でタンク内と大気中とが連通し、キャップ1におけるブリーザ機構が構成されている。
また、インナ3の基部30の下面中央部には、タンク内側となる下側に向けて筒状の突起を形成する等してタンク内と連通孔35との間に介在する空間を形成する下向きに開口する凹部36が形成されている。この凹部36には、スポンジ等の油を吸収することができる素材で構成されるシール部材37が埋設される。このようにタンク内と連通孔35との間にシール部材37を介在させることにより、エンジン50が揺れたり燃料タンク56内の油量が多かったりしたときにタンク内から連通孔35を介してラビリンス25内に漏出する燃料がシール部材37によって一旦吸収され、漏出する油量が制限されて燃料漏れが防止されている。
このように、ブリーザ機構を有するキャップ1においては、キャップ1内にラビリンス25を形成することによって簡単にブリーザ機構を構成することができる。また、アウタ2及びインナ3は、それぞれ樹脂成形によって簡単に形成することができるので、安価にキャップ1を構成することができる。
また、前述したように、従来のキャップにおいては、インナ3のみに突起または溝が形成され、これをシートで覆うことによってラビリンスが形成されていたため、ブリーザ機構を構成するためにシートを必要としていたが、本発明のキャップ1においては、シートを用いることなくブリーザ機構を構成することができるため、部品点数を削減してコストの低減化を図ることができ、組立工数も削減することができる。
ところで、アウタ2の内底面21の中央には、垂直方向に突出する突起部23が形成されており、この突起部23とインナ3に形成される連通孔35とが、隙間s(図3参照)を介して対向配置されている。すなわち、アウタ2の内底面21とインナ3の基部30の上面31との間に形成される空間内において、連通孔35上にて突起部23が内底面21から垂下した状態となり、突起部23の先端と連通孔35との間に隙間sが設けられている。このような構成により、エンジン50が揺れる等した場合に連通孔35から吹き出す燃料が突起部23に当たることとなる。そして、連通孔35から漏出した燃料は、下側に突となる円錐状に形成されているインナ3の基部30の中心部に溜まり、タンク内に空気が流入する際にタンク内へと戻される。
このように、アウタ2の内底面21の中央に突起部23を形成することにより、連通孔35から吹き出す燃料が突起部23に当たることとなり、連通孔35からラビリンス25内に漏出する油量を抑えることができる。つまり、このような効果を得るために、突起部23と連通孔35との間の隙間sは、ブリーザ機構によるタンク内と大気中との空気の出入を確保しつつ、連通孔35から漏出する油量を抑えることができるように設けられる(具体的には数mm程度)。また、突起部23は、アウタ2の成形時に一体的に形成することができるので、容易に形成することができる。なお、この突起部23には、図示において肉抜き用の穴23aが形成されているが、これにより、連通孔35から吹き出した燃料が穴23aに一旦入った後に滴下され、連通孔35を介してタンク内に戻ることとなるので、ラビリンス25内への燃料漏れを低減することができるという付随的な効果を得ることができる。
また、アウタ2とインナ3とは、キャップ1において複数箇所設けられる固定部20によって相対回転不能に固定される。固定部20は、アウタ2に形成されネジ孔26を有するボス24と、インナ3に形成されボス24の外径と同一径を有しボス24が挿嵌される孔部34とから構成される。ボス24は、アウタ2の内底面21から垂直方向に突出するように形成され、その中心部に該ボス24の突出方向と同方向に形成され下方に開口するネジ孔26を有している。孔部34は、インナ3の基部30において部分的に肉厚に形成される位置に上下方向に貫通するように形成され、その孔径は、ボス24が挿嵌されるように該ボス24の外径と同一とされる。これらボス24と孔部34とは、インナ3がアウタ2に収納された状態で、ボス24の先端と孔部34の下端とが、略同一平面上に位置するように形成される。つまり、アウタ2のボス24がインナ3の孔部34に挿嵌されることによりインナ3がアウタ2内に収納され、この状態でボス24のネジ孔26にネジ39が螺挿されることにより、アウタ2とインナ3とが締付け固定される。このような構成の固定部20が、本実施形態においてはキャップ1の中心に対して対称に二箇所設けられている。
そして、本構成の特徴として、前記固定部におけるボス24の外径がそれぞれ異なる値とされている。すなわち、ボス24の外径(及びこれに対応する孔部34の孔径)が、固定部20ごとに異なる値とされることにより、異なる組み合わせのボス24と孔部34とは挿嵌不可能に構成されている。例えば、図2及び図4に示すように、一方のボス24の外径aを8mmに設定することに対して、他方のボス24の外径bを9mmに設定するという具合である。これにより、インナ3がアウタ2に対して決まった方向でしか収納されないこととし、アウタ2及びインナ3にそれぞれ形成される突起22・33の渦巻きの形状が必然的に一致するようにしている。
このように、ボス24の外径(及びこれに対応する孔部34の孔径)を、各固定部20においてそれぞれ異なる値とすることにより、キャップ1の組立時にインナ3をアウタ2に収納する際、アウタ2及びインナ3に形成される渦巻き状の各突起22・33の位置を確実に合わせることができ、確実にラビリンス25を形成することができる。これにより、キャップ1の組立性の向上が図れる。また、固定部20を構成するボス24及び孔部34の径を調整するだけで、アウタ2とインナ3との相対的な位置決めを行うための構造を簡単に構成することができる。なお、固定部20は、本実施形態のように二箇所設けられる場合に限定されず、固定部20がキャップ1の中心に対して同一円状に等角度間隔に設けられる場合に、各固定部20におけるボス24の外径を異なる値とすることにより、同様の効果を得ることができる。また、位置決めを容易とするために各固定部20におけるネジ孔26の径が異なるように構成することもできる。さらに、アウタ2に形成される複数のボス24をアウタ2の中心に対して対称とならない位置に設ける構成とすることもできる。
また、図6に示すように、キャップ1の底面には、該キャップ1を前記燃料タンク56の補給口56aに取り付けるための留め金38が固定される。具体的には、留め金38は、アウタ2とインナ3とを固定するためのネジ39によってインナ3の底面に固定される。すなわち、留め金38には、前述した固定部20におけるネジ孔26の位置に対応する孔38aが形成されており、この孔38aを介して留め金38がインナ3とともにアウタ2にネジ39により共締め固定される構成となっている。このようにしてキャップ1の底面に固定される留め金38には、その外周部に係止片38bが側面視でハ字状となるように下向きに折曲げ形成されている。また、燃料タンク56の補給口56aにおいては、その内周部に燃料タンク56が内側(タンク内部側)に向けて折曲げられて形成される係止端部56bが形成されており、この係止端部56bに前記留め金38の係止片38bが係合することによってキャップ1が燃料タンク56の補給口56aに取り付けられる。すなわち、留め金38の係止片38bと補給口56aの係止端部56bとは、平面視において互いに重なることのない凹凸となるようにそれぞれ円周に沿って部分的に形成されている。そして、係止片38bが係止端部56bに重ならない状態でキャップ1を補給口56a上に載置し、この状態からキャップ1を回転することにより係止片38bと係止端部56bとが係合し、キャップ1が補給口56aに固定される。ここで、キャップ1は、インナ3の基部30における下面の外周部に嵌設される円環状の間座28を介して補給口56aの上面に載置される。
このように、留め金38をネジ39によりインナ3とともにアウタ2に共締め固定する構成とすることにより、留め金38の取付けを簡単に行うことができる。また、インナ3をアウタ2に固定するためのネジ39を、留め金38を固定するための固定部材として共用することができ、部品点数及び組立工数の削減を図ることができる。
1 キャップ
2 アウタ
3 インナ
20 固定部
21 内底面
22 突起
23 突起部
24 ボス
25 ラビリンス
26 ネジ孔
30 基部
31 上面
33 突起
34 孔部
35 連通孔
38 留め金
38a 孔
39 ネジ
56 燃料タンク
56a 補給口
2 アウタ
3 インナ
20 固定部
21 内底面
22 突起
23 突起部
24 ボス
25 ラビリンス
26 ネジ孔
30 基部
31 上面
33 突起
34 孔部
35 連通孔
38 留め金
38a 孔
39 ネジ
56 燃料タンク
56a 補給口
Claims (5)
- 液体を貯溜するタンクの上部に設けられる補給口を閉じるとともにブリーザ機構を有するタンク用キャップにおいて、
有底筒状のアウタと、該アウタ内に収納される円盤状のインナとを有する構成とし、前記アウタの内底面及び該内底面に対向するインナの上面それぞれに、前記タンクの内部と外部とを連通させるための渦巻き状の突起または溝を形成したことを特徴とするタンク用キャップ。 - 請求項1記載のタンク用キャップにおいて、前記アウタの内底面に形成される突起または溝と、前記インナの上面に形成される突起または溝とを平面視で同一形状とし、前記インナが前記アウタ内に収納された状態で、該アウタ及び該インナそれぞれの突起または溝同士が密着する構成としたことを特徴とするタンク用キャップ。
- 請求項1記載のタンク用キャップにおいて、前記アウタの内底面の中央に突起部を形成するとともに前記インナの中央に連通孔を開口し、前記突起部と前記連通孔とを隙間を介して対向配置したことを特徴とするタンク用キャップ。
- 請求項1記載のタンク用キャップにおいて、前記アウタに形成されネジ孔を有するボスと、前記インナに形成され前記ボスの外径と同一径を有し該ボスが挿嵌される孔部とから構成される固定部を複数設け、各固定部における前記ボスの外径をそれぞれ異なる値としたことを特徴とするタンク用キャップ。
- 請求項4記載のタンク用キャップにおいて、各固定部のネジ孔の位置に対応する孔を有する留め金を、前記ネジ孔に螺挿されるネジにより前記インナとともに前記アウタに対して共締め固定する構成としたことを特徴とするタンク用キャップ。
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