JP5171884B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクの給油口に取り付けて使用され、燃料タンクからの蒸発燃料を吸着する蒸発燃料処理装置に関する。
燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するため、タンクキャップ内に吸着剤である活性炭を封入したタンクキャップ型のキャニスタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなタンクキャップ型のキャニスタにおいては、簡単な構成によって蒸発燃料を処理することができるため、汎用エンジン等の蒸発燃料処理装置として採用されることが多い。
特開2008−120287号公報
ところで、特許文献1に記載されたキャニスタは、タンクキャップに対して単に活性炭を充填する構造であることから、活性炭全体に蒸発燃料を行き渡らせることが困難となっていた。すなわち、活性炭に対する蒸発燃料の吸着効率が低いことから、要求される蒸発燃料の処理能力を確保するためには、大型のキャニスタに多くの活性炭を充填することが必要であった。
また、活性炭に対して液体燃料が浸透してしまうと、蒸発燃料の吸着性能が低下することから、活性炭に対する液体燃料の浸透を防ぐことが重要となっている。特に、様々な機器の動力源となる汎用エンジンにおいては、燃料タンクが振動したり傾斜したりすることも想定されるため、活性炭に対する液体燃料の流入を防止する構造が求められていた。
本発明の目的は、蒸発燃料処理装置の小型化および低コスト化を達成するとともに、吸着剤に対する液体燃料の流入を防止することにある。
本発明の蒸発燃料処理装置は、燃料タンクの給油口に取り付けて使用され、前記燃料タンクからの蒸発燃料を吸着する蒸発燃料処理装置であって、前記給油口に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングの開口端に設けられるカバー部材とを有し、前記ハウジング内に収容される隔壁部材を境に、前記給油口側に気液分離室を区画する一方、吸着剤が収容される燃料吸着室を前記カバー部材側に区画し、前記カバー部材と前記隔壁部材との少なくともいずれか一方に、前記燃料吸着室に導通路を区画する壁部を形成し、前記壁部として、前記隔壁部材に円筒状の第1壁部を形成するとともに、前記カバー部材に前記第1壁部と径寸法の異なる円筒状の第2壁部を形成し、前記燃料タンクからの蒸発燃料は、前記気液分離室から前記隔壁部材の中央部に形成される貫通孔を経て前記燃料吸着室に導かれ、前記燃料吸着室内の前記導通路を経て外部に連通する前記ハウジングの外周部に導かれることを特徴とする。
本発明の蒸発燃料処理装置は、燃料タンクの給油口に取り付けて使用され、前記燃料タンクからの蒸発燃料を吸着する蒸発燃料処理装置であって、前記給油口に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングの開口端に設けられるカバー部材とを有し、前記ハウジング内に収容される隔壁部材を境に、前記給油口側に気液分離室を区画する一方、吸着剤が収容される燃料吸着室を前記カバー部材側に区画し、前記カバー部材と前記隔壁部材との少なくともいずれか一方に、前記燃料吸着室に導通路を区画する壁部を形成し、前記壁部として、前記隔壁部材と前記カバー部材との少なくともいずれか一方に螺旋状の壁部形成し、前記燃料タンクからの蒸発燃料は、前記気液分離室から前記隔壁部材の中央部に形成される貫通孔を経て前記燃料吸着室に導かれ、前記燃料吸着室内の前記導通路を経て外部に連通する前記ハウジングの外周部に導かれることを特徴とする。
本発明の蒸発燃料処理装置は、前記気液分離室と前記燃料吸着室との間に緩衝室を区画し、前記緩衝室を介して前記気液分離室と前記燃料吸着室とを連通させることを特徴とする。
本発明によれば、吸着剤が収容される燃料吸着室に導通路を区画するようにしたので、燃料吸着室の隅々まで蒸発燃料を含んだ空気を行き渡らせることができ、吸着剤に対して効率良く蒸発燃料を吸着させることが可能となる。これにより、蒸発燃料の処理能力を確保しながら吸着剤の充填量を削減することができ、蒸発燃料処理装置の小型化および低コスト化を達成することが可能となる。
また、ハウジングの開口端にカバー部材を設けることにより、カバー部材によって吸着剤と外部の空気との接触を抑制することができ、吸着した蒸発燃料を外部に拡散させずに保持することが可能となる。さらに、隔壁部材の中央部に形成される貫通孔を介して気液分離室と燃料吸着室とを連通させることにより、燃料タンクが傾斜した場合であっても、燃料吸着室に対する液体燃料の流入を防止することが可能となる。
汎用エンジンを示す側面図である。 図1の矢印A方向から燃料タンクを示す平面図である。 図2のA−A線に沿って燃料タンクを示す断面図である。 (a)はキャニスタおよびその近傍を拡大して示す断面図である。(b)はアウタキャップおよびフェルトを外した状態のキャニスタを示す平面図である。 (a)および(b)は外部から燃料タンクに取り込まれる掃気時の空気の流れを示す説明図である。 (a)はキャニスタおよびその近傍を拡大して示す断面図である。(b)はアウタキャップおよびフェルトを外した状態のキャニスタを示す平面図である。 (a)は図6(a)の緩衝室を拡大して示す断面図である。(b)は図6(b)の緩衝室を拡大して示す平面図である。 (a)はキャニスタおよびその近傍を拡大して示す断面図である。(b)はアウタキャップおよびフェルトを外した状態のキャニスタを示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は汎用エンジン10を示す側面図である。図1に示すように、汎用エンジン10は、クランク軸11を回転自在に支持するクランクケース12を備えている。このクランクケースには、シリンダ13およびシリンダヘッド14が組み付けられている。また、シリンダヘッド14の吸気ポートにはキャブレター15が接続されており、シリンダヘッド14の排気ポートにはマフラー16が接続されている。さらに、クランクケース12の上方には、燃料を貯留する燃料タンク17が搭載されている。
図2は図1の矢印A方向から燃料タンク17を示す平面図である。また、図3は図2のA−A線に沿って燃料タンク17を示す断面図である。図2および図3に示すように、燃料タンク17の上部に形成される給油口20には、タンクキャップ型のキャニスタ21が取り付けられている。キャニスタ21内には蒸発燃料を吸着する活性炭(吸着剤)22が充填されており、キャニスタ21は本発明の一実施の形態である蒸発燃料処理装置として機能している。なお、キャニスタ21にはチェーン23を介してリング24が装着されており、このリング24は燃料タンク17の給油口20に組み付けられている。このように、キャニスタ21と燃料タンク17とを連結することにより、キャニスタ21を取り外した際の脱落を防ぐことが可能となる。
図4(a)はキャニスタ21およびその近傍を拡大して示す断面図である。また、図4(b)は後述するアウタキャップ32およびフェルト43を外した状態のキャニスタ21を示す平面図である。図4(a)に示すように、キャニスタ21は、給油口20に取り付けられるハウジングとしてのインナキャップ30と、インナキャップ30のフランジ部31に係合するアウタキャップ32とを有している。インナキャップ30の下部にはプレート部材33が取り付けられており、インナキャップ30を給油口20に嵌めて回転させることで、プレート部材33を給油口20に係合させることが可能となる。また、インナキャップ30の下部には、気密性を確保するためのガスケット34が装着されている。
また、インナキャップ30は小径円筒部35および大径円筒部36によって構成されており、大径円筒部36と小径円筒部35との間の段部37には円盤状の隔壁部材38が設けられている。この隔壁部材38の下面側には気液分離室39が区画されており、隔壁部材38の上面側には燃料吸着室40が区画されている。すなわち、インナキャップ30内に隔壁部材38を収容することにより、給油口20側には気液分離室39が区画される一方、後述する仕切板41側には燃料吸着室40が区画されている。また、所定間隔を空けて隔壁部材38に対向するように、インナキャップ30の開口端にはカバー部材としての仕切板41が設けられている。この仕切板41はインナキャップ30の開口面に比べて小さく形成されることから、インナキャップ30と仕切板41との間には所定の隙間42が形成されている。さらに、インナキャップ30の開口端には仕切板41を覆うように円盤状のフェルト43が設けられている。
図4(a)および(b)に示すように、隔壁部材38には仕切板41に向けて伸びる円筒状の第1壁部38aが形成されており、仕切板41には隔壁部材38に向けて伸びる円筒状の第2壁部41aが形成されている。これらの壁部38a,41aを隔壁部材38および仕切板41に設けることにより、燃料吸着室40には導通路44が区画されている。この導通路44はインナキャップ30の中央部30aと外周部30bとを結ぶように形成されている。また、インナキャップ30の小径円筒部35を構成する底壁には貫通孔45が形成されており、この貫通孔45を介して気液分離室39は燃料タンク17に連通した状態となる。また、隔壁部材38の中央部には貫通孔46が形成されており、この貫通孔46を介して気液分離室39と燃料吸着室40とは連通した状態となる。さらに、インナキャップ30のフランジ部31には貫通孔47が形成されており、この貫通孔47および隙間42を介して燃料吸着室40は外部に連通した状態となる。なお、隔壁部材38の中央部には、貫通孔46を覆うように円盤状のフェルト48が設けられている。
また、インナキャップ30内に形成される気液分離室39には、スポンジ状のフォーム材49が充填されている。さらに、インナキャップ30内に形成される燃料吸着室40には、導通路44を埋めるように活性炭22が充填されている。なお、空気の移動経路を説明する都合上、気液分離室39の一部だけにフォーム材49を図示しているが、実際には気液分離室39の全体にフォーム材49が充填されている。同様に、燃料吸着室40の一部だけに活性炭22を図示しているが、実際には燃料吸着室40の全体に活性炭22が充填されている。
続いて、温度上昇等による燃料タンク17の内圧上昇時に、燃料タンク17から外部に放出される空気の移動経路について説明する。図4(a)および(b)に矢印で示すように、蒸発燃料を含んだ空気は、燃料タンク17から貫通孔45を経て気液分離室39に案内され、気液分離室39から貫通孔46を経て燃料吸着室40に案内される。そして、燃料吸着室40において活性炭22に蒸発燃料が吸着され、蒸発燃料が除去された空気は燃料吸着室40から隙間42および貫通孔47を経て外部に放出される。
前述したように、燃料吸着室40には導通路44が区画されることから、燃料吸着室40内の空気は上下に蛇行しながら中央部30aから外周部30bに向かうことになる。すなわち、導通路44を区画しない場合に比べて、燃料吸着室40内における空気の移動距離を延ばすことが可能となる。これにより、燃料吸着室40の隅々まで蒸発燃料を含んだ空気を行き渡らせることが可能となり、充填される活性炭22の多くに蒸発燃料を吸着させることが可能となる。さらに、導通路44を区画することで活性炭22と蒸発燃料との接触時間を延ばすことができ、活性炭22に対する蒸発燃料の吸着量を増大させることが可能となる。このように、活性炭22に対して効率良く蒸発燃料を吸着させることができるため、蒸発燃料の処理能力を確保しながら活性炭22の充填量を削減することが可能となる。これにより、キャニスタ21の小型化および低コスト化を達成することが可能となる。
また、燃料吸着室40に充填された活性炭22を覆うように、インナキャップ30の開口端には仕切板41が設けられている。このように、仕切板41によって燃料吸着室40の上方を塞ぐことにより、活性炭22と外部の空気との接触を抑制することができ、吸着した蒸発燃料を外部に拡散させずに保持することが可能となる。これにより、後述する掃気時まで燃料吸着室40内に蒸発燃料を保持することができ、キャニスタ21における蒸発燃料の処理能力を大幅に向上させることが可能となる。
さらに、燃料タンク17と燃料吸着室40との間に気液分離室39を設けることにより、燃料タンク17から燃料吸着室40に対して直接的に液体燃料が流れ込むことがなく、燃料吸着室40に対する液体燃料の流入を防止することが可能となる。しかも、隔壁部材38の中央部に貫通孔46を設けることにより、燃料タンク17が傾斜した場合であっても、燃料吸着室40に対する液体燃料の流入を防止することが可能となる。これにより、活性炭22に対する液体燃料の浸透を防止することができ、キャニスタ21における蒸発燃料の処理能力を維持することが可能となる。
続いて、燃料減少や温度低下等による燃料タンク17の内圧低下時に、外部から燃料タンク17に取り込まれる空気の移動経路について説明する。ここで、図5(a)および(b)は外部から燃料タンク17に取り込まれる掃気時の空気の流れを示す説明図であり、図4に示す部位と同じ部位を示している。図5(a)および(b)に矢印で示すように、燃料タンク17の内圧が低下すると、外部からの空気(以下、外気という)は貫通孔47および隙間42を経て燃料吸着室40に案内される。そして、燃料吸着室40では活性炭22から離脱した蒸発燃料が外気に取り込まれ、蒸発燃料を含んだ外気は気液分離室39を経て燃料タンク17に吸引される。このように、燃料吸着室40の活性炭22に吸着された燃料蒸気は、燃料タンク17に外気が取り込まれる際に、外気と共に再び燃料タンク17に戻されることになる。
また、燃料吸着室40には導通路44が区画されることから、外気が燃料吸着室40を流れる際には、上下に蛇行しながら外周部30bから中央部30aに向かうことになる。これにより、燃料吸着室40の隅々まで外気を行き渡らせることが可能となり、充填される活性炭22の多くから蒸発燃料を離脱させることが可能となる。さらに、燃料吸着室40に導通路44を区画することにより、導通路44を区画しない場合に比べて流路面積を狭めることができるため、燃料吸着室40内における外気の流速を高めることが可能となる。これにより、外気に対して蒸発燃料を多く取り込むことができるため、活性炭22の吸着能力を大きく回復させることが可能となる。このように、活性炭22の吸着能力を大きく回復させることができるため、キャニスタ21における蒸発燃料の処理能力を維持することが可能となる。
次いで、本発明の他の実施の形態であるキャニスタ(蒸発燃料処理装置)50について説明する。ここで、図6(a)はキャニスタ50およびその近傍を拡大して示す断面図である。また、図6(b)はアウタキャップ32およびフェルト43を外した状態のキャニスタ50を示す平面図である。なお、図6において、図4に示す部材と同様の部材については、同一の符合を付してその説明を省略する。また、図6に示す矢印は、燃料タンク17から外部に放出される空気の移動経路を示している。
図6(a)および(b)に示すように、インナキャップ30に収容される隔壁部材51には、仕切板41に向けて伸びる円筒状の第1壁部52が形成されている。また、壁部52の内側となる隔壁部材51の中央部には、壁部52よりも低い円筒状の緩衝壁53,54が形成されている。さらに、壁部の内側には円盤状の蓋部材55が収容されており、蓋部材55の下端面は緩衝壁53,54の先端に接触している。このように、壁部52の内側に蓋部材55を収容することにより、隔壁部材51および蓋部材55によって緩衝室56が区画されている。
図7(a)は図6(a)の緩衝室56を拡大して示す断面図である。また、図7(b)は図6(b)の緩衝室56を拡大して示す平面図である。図7(a)および(b)に示すように、緩衝室56は、緩衝壁53の内側に区画される第1流路57と、緩衝壁53,54の間に区画される第2流路58と、緩衝壁54の外側に区画される第3流路59とを備えている。また、緩衝壁53の上部には切り欠き53aが形成されており、この切り欠き53aを介して第1流路57と第2流路58とは連通した状態となる。さらに、緩衝壁54の上部には切り欠き54aが形成されており、この切り欠き54aを介して第2流路58と第3流路59とは連通した状態となる。さらに、蓋部材55の外周部には貫通孔60が形成されており、この貫通孔60を介して第3流路59と燃料吸着室40とは連通した状態となる。すなわち、気液分離室39から貫通孔46を経て第1流路57に案内された空気は、第1流路57から第2流路58を経て第3流路59に案内された後に、貫通孔60から燃料吸着室40に案内されることになる。
このように、気液分離室39と燃料吸着室40との間に緩衝室56を設けるようにしたので、燃料タンク17が過度に傾斜して貫通孔46に液体燃料が達する状況であっても、燃料吸着室40に対する液体燃料の流入を防止することが可能となる。しかも、緩衝室56内には緩衝壁53,54によって迷路状に流路57〜59が形成されることから、緩衝室56内に液体燃料が流入した場合であっても、燃料吸着室40に対する液体燃料の流入を防止することが可能となる。これにより、活性炭22に対する液体燃料の浸透を防止することができ、キャニスタ50における蒸発燃料の処理能力を維持することが可能となる。
次いで、本発明の他の実施の形態であるキャニスタ(蒸発燃料処理装置)70について説明する。ここで、図8(a)はキャニスタ70およびその近傍を拡大して示す断面図である。また、図8(b)はアウタキャップ32およびフェルト43を外した状態のキャニスタ70を示す平面図である。なお、図8において、図4に示す部材と同様の部材については、同一の符合を付してその説明を省略する。また、図8に示す矢印は、燃料タンク17から外部に放出される空気の移動経路を示している。
図8(a)および(b)に示すように、インナキャップ30に収容される隔壁部材71には、仕切板74に向けて螺旋状の壁部72が形成されている。このように、螺旋状の壁部72を形成することにより、燃料吸着室40には螺旋状の導通路73が区画されている。この導通路73はインナキャップ30の中央部30aと外周部30bとを結ぶように形成されている。このように、螺旋状の導通路73を区画することにより、前述の導通路44と同様に、燃料吸着室40の隅々まで蒸発燃料を含んだ空気を行き渡らせることができ、充填される活性炭22の多くに蒸発燃料を吸着させることが可能となる。さらに、導通路73を区画することで活性炭22と蒸発燃料との接触時間を延ばすことができ、活性炭22に対する蒸発燃料の吸着量を増大させることが可能となる。このように、活性炭22を有効に活用することができるため、蒸発燃料の処理能力を確保しながら活性炭22の充填量を削減することができ、キャニスタ70の小型化および低コスト化を達成することが可能となる。
しかも、螺旋状の導通路73を形成する際には、インナキャップ30の開口端に設けられる仕切板(カバー部材)74を平らに形成することができるため、キャニスタ21の組立作業が極めて容易となる。すなわち、前述した仕切板41のように壁部41aを備える場合には、活性炭22を押し退けながら壁部41aを挿入する必要がある。これに対し、平らな仕切板74を組み付ける場合には、活性炭22を押し退けながら組み付ける必要がないため、キャニスタ70の組立作業が極めて容易となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、図4および図6に示す場合には、隔壁部材38,51や仕切板41に対して1つの壁部38a,41a,51aを形成しているが、これに限られることはなく、隔壁部材38,51や仕切板41に対して複数の壁部を形成しても良い。また、図8に示す場合には、隔壁部材71のみに螺旋状の壁部72を形成しているが、これに限られることはなく、仕切板74のみに螺旋状の壁部を形成しても良く、隔壁部材71と仕切板74との双方に螺旋状の壁部を形成しても良い。
17 燃料タンク
20 給油口
21 キャニスタ(蒸発燃料処理装置)
22 活性炭(吸着材)
30 インナキャップ(ハウジング)
30b 外周部
38 隔壁部材
38a 壁部(第1壁部)
39 気液分離室
40 燃料吸着室
41 仕切板(カバー部材)
41a 壁部(第2壁部)
44 導通路
46 貫通孔
50 キャニスタ(蒸発燃料処理装置)
51 隔壁部材
52 第1壁部(壁部)
56 緩衝室
70 キャニスタ(蒸発燃料処理装置)
71 隔壁部材
72 壁部
73 導通路
74 仕切板(カバー部材)

Claims (3)

  1. 燃料タンクの給油口に取り付けて使用され、前記燃料タンクからの蒸発燃料を吸着する蒸発燃料処理装置であって、
    前記給油口に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングの開口端に設けられるカバー部材とを有し、
    前記ハウジング内に収容される隔壁部材を境に、前記給油口側に気液分離室を区画する一方、吸着剤が収容される燃料吸着室を前記カバー部材側に区画し、
    前記カバー部材と前記隔壁部材との少なくともいずれか一方に、前記燃料吸着室に導通路を区画する壁部を形成し、
    前記壁部として、前記隔壁部材に円筒状の第1壁部を形成するとともに、前記カバー部材に前記第1壁部と径寸法の異なる円筒状の第2壁部を形成し、
    前記燃料タンクからの蒸発燃料は、前記気液分離室から前記隔壁部材の中央部に形成される貫通孔を経て前記燃料吸着室に導かれ、前記燃料吸着室内の前記導通路を経て外部に連通する前記ハウジングの外周部に導かれることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 燃料タンクの給油口に取り付けて使用され、前記燃料タンクからの蒸発燃料を吸着する蒸発燃料処理装置であって、
    前記給油口に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングの開口端に設けられるカバー部材とを有し、
    前記ハウジング内に収容される隔壁部材を境に、前記給油口側に気液分離室を区画する一方、吸着剤が収容される燃料吸着室を前記カバー部材側に区画し、
    前記カバー部材と前記隔壁部材との少なくともいずれか一方に、前記燃料吸着室に導通路を区画する壁部を形成し、
    前記壁部として、前記隔壁部材と前記カバー部材との少なくともいずれか一方に螺旋状の壁部形成し、
    前記燃料タンクからの蒸発燃料は、前記気液分離室から前記隔壁部材の中央部に形成される貫通孔を経て前記燃料吸着室に導かれ、前記燃料吸着室内の前記導通路を経て外部に連通する前記ハウジングの外周部に導かれることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項1または2記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記気液分離室と前記燃料吸着室との間に緩衝室を区画し、前記緩衝室を介して前記気液分離室と前記燃料吸着室とを連通させることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
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