JP5927855B2 - バルブ装置 - Google Patents
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Description
従来の上記バルブ装置は、コイルスプリングが、ガスケットを挟んでバルブカバーの側に反力をとり、弁体とバルブカバーとの間に圧縮変形状態で装着されている(例えば、特許文献1参照)。
このため、バルブカバーを固定する前の組み付け状態でコイルスプリングがガスケットに隠れてしまい、コイルスプリングと突片との相対位置を確認し難い。
したがって、複数の突片の一部がコイルスプリングの内周側に入り込んだ状態でコイルスプリングが組み付けられるおそれがあり、コイルスプリングの確実な組み付けに手間を要する問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、コイルスプリングを能率良く確実に組み付け易いバルブ装置を提供することを目的とする。
前記弁体収容室を囲む仕切り壁が前記バルブボディに形成され、前記仕切り壁の前記ガスケットを挟んで前記バルブカバーに対向する端部に、前記仕切り壁の内外を連通する複数の流体流出路が形成され、前記複数の突片を前記流体流出路に対して前記仕切り壁の周方向に位置をずらせて配置してある点にある。
このため、コイルスプリングの組み付けにあたって、弁体収容室を塞ぐ側にガスケットを組み付けた後、コイルスプリングをガスケットに形成した貫通孔を通して弁体収容室の側に入り込ませることにより、コイルスプリングの外周側を複数の突片で位置決め状態に保持することができる。
したがって、本構成のバルブ装置であれば、バルブカバーを固定する前の組み付け状態で、コイルスプリングがガスケットに隠れることが無いので、コイルスプリングと突片との相対位置を確認し易く、コイルスプリングを能率良く確実に組み付け易い。
更に、本構成であれば、弁体を開き状態に切り替えることにより、流体流入路を通して弁体収容室に流入した流体が、弁体収容室を囲む仕切り壁の内外を連通する複数の流体流出路を通して流出するので、流体の運動エネルギーを消費させて流体の流出騒音を抑制することができる。また、複数の突片を流体流出路に対して仕切り壁の周方向に位置をずらせて配置してあるので、流体流出路を通した流体の流出が妨げられるおそれが少ない。
また、コイル素線の二本分以上の高さで突出する複数の突片で外周側が保持されるようにコイルスプリングを組み付けることができるので、コイルスプリングがコイル径方向に位置ずれし難いと共に、コイルスプリングとバルブカバーとのスティック(磨耗)も生じ難い。
前記コイルスプリングを、前記バルブカバーの側ほど径が大きくなる円錐台状に形成してあり、前記複数の突片を、前記弁体の前記弁体収容室への組み付けが終了し、かつ、前記弁体が閉じ状態にあるときに、コイル軸芯に直角な方向視で、コイル素線の二本分以上の高さで突出するように突設してある点にある。
このため、コイルスプリングの組み付けにあたって、弁体収容室を塞ぐ側にガスケットを組み付けた後、コイルスプリングをガスケットに形成した貫通孔を通して弁体収容室の側に入り込ませることにより、コイルスプリングの外周側を複数の突片で位置決め状態に保持することができる。
したがって、本構成のバルブ装置であれば、バルブカバーを固定する前の組み付け状態で、コイルスプリングがガスケットに隠れることが無いので、コイルスプリングと突片との相対位置を確認し易く、コイルスプリングを能率良く確実に組み付け易い。
更に、本構成であれば、コイルスプリングをバルブカバーの側ほど径が大きくなる円錐台状に形成してあるので、コイルスプリングをガスケットに形成した貫通孔を通して弁体収容室の側に入り込ませ易い。
また、コイル素線の二本分以上の高さで突出する複数の突片で外周側が保持されるようにコイルスプリングを組み付けることができるので、コイルスプリングがコイル径方向に位置ずれし難いと共に、コイルスプリングとバルブカバーとのスティック(磨耗)も生じ難い。
図1〜図7は、例えば真空ポンプの吸排気用シリンダ(図示せず)に接続固定される本発明によるバルブ装置を示す。
図1〜図3に示すように、バルブ装置は、アルミ合金製のバルブボディ1と、バルブボディ1の内側を塞ぐ鋼などの鉄系材料で形成してある板状のバルブカバー2とを備えている。
バルブカバー2は、硬質板状のガスケット10を挟んでバルブボディ1の一側方にボルト11で連結して、吸気室4と排気弁体収容室8と排気室9とを気密に塞いでいる。
吸気弁体収容室6はバルブボディ1の他側方に開口するように形成してあり、バルブボディ1の他側方の側が吸排気用シリンダに接続される。
吸気弁体5はゴム材料で略傘状の形状に成形され、中心位置に形成された突起部5aと、突起部5aの基部から略円錐状に拡がるリップ部5bとを備える。
リップ部5bは、吸排気用シリンダの吸気動作で吸気流入路12を開くように弾性変形し、吸排気用シリンダの排気動作で吸気流入路12を閉じるように弾性変形する。
排気弁体7は、吸排気用シリンダの吸気動作時にはコイルスプリング14の付勢力で排気流入路13を閉じており、吸排気用シリンダの排気動作でコイルスプリング14の付勢力に抗して開き位置に移動する。
コイルスプリング14は、バルブカバー2の側ほど径が大きくなる円錐台状に形成して、ガスケット10の貫通孔15に挿通して、排気流入路13の軸芯に沿う方向に圧縮変形させた状態で排気弁体7とバルブカバー2との間に装着してある。
また、図6(b)に示すように、六個の突片16を、コイルスプリング14が最も圧縮変形されるように排気弁体7が開いた状態で、排気弁体7とは接触しない高さで突設してある。
仕切り壁17のガスケット10を挟んでバルブカバー2の側に対向する端部に、仕切り壁17の内外を連通する複数の排気流出路18が形成されている。
排気弁体収容室8の排気は、排気流出路18から排気室9に流入して図示しない排気ポートから外部に放出される。
1.本発明によるバルブ装置は、吸気弁体などの流体吸入用の弁体を閉じ位置に移動付勢するコイルスプリングを備えていてもよい。
2.本発明によるバルブ装置は、突片が軸状(ピン状)の突出部で構成されていてもよい。
3.本発明によるバルブ装置は、弁体とガスケットとを弁体収容室に組み付けた後、コイルスプリングをガスケットの貫通孔に挿通して組み付けることができるように構成してあってもよい。
4.本発明によるバルブ装置は、真空ポンプ以外の各種流体機器に接続されるものであってもよい。
2 バルブカバー
7 弁体
8 弁体収容室
10 ガスケット
13 流体流入路
13a 流体流入路の開口部
14 コイルスプリング
14a コイル素線
16 突片
15 貫通孔
17 仕切り壁
18 流体流出路
X コイル軸芯
θ 角度差
Claims (7)
- 凹状の弁体収容室を備えると共にその弁体収容室の底部に流体流入路を形成してあるバルブボディと、
前記弁体収容室を塞ぐバルブカバーと、
前記弁体収容室に収容されて前記流体流入路を開閉可能な弁体と、
前記弁体と前記バルブカバーとの間に圧縮変形状態で装着されて、前記弁体を閉じ位置に移動付勢するコイルスプリングと、
前記バルブボディと前記バルブカバーとの間に挟み込まれる板状のガスケットであって、前記コイルスプリングをコイル軸芯方向に挿通可能な貫通孔を備え、前記コイルスプリングの外周側を位置決め状態に保持する複数の突片を前記貫通孔の周縁に沿って突設してあるガスケットと、を備え、
前記弁体収容室を囲む仕切り壁が前記バルブボディに形成され、
前記仕切り壁の前記ガスケットを挟んで前記バルブカバーに対向する端部に、前記仕切り壁の内外を連通する複数の流体流出路が形成され、
前記複数の突片を前記流体流出路に対して前記仕切り壁の周方向に位置をずらせて配置してあるバルブ装置。 - 前記複数の突片を、コイル軸芯周りで90度以下の角度差となる等間隔で配置してある請求項1記載のバルブ装置。
- 前記コイルスプリングを、前記バルブカバーの側ほど径が大きくなる円錐台状に形成してあり、
前記複数の突片を、前記弁体の前記弁体収容室への組み付けが終了し、かつ、前記弁体が閉じ状態にあるときに、コイル軸芯に直角な方向視で、コイル素線の二本分以上の高さで突出するように突設してある請求項1又は2記載のバルブ装置。 - 前記複数の突片を、前記コイルスプリングが最も圧縮変形されるように前記弁体が開いた状態で、前記弁体とは接触しない高さで突設してある請求項3記載のバルブ装置。
- 凹状の弁体収容室を備えると共にその弁体収容室の底部に流体流入路を形成してあるバルブボディと、
前記弁体収容室を塞ぐバルブカバーと、
前記弁体収容室に収容されて前記流体流入路を開閉可能な弁体と、
前記弁体と前記バルブカバーとの間に圧縮変形状態で装着されて、前記弁体を閉じ位置に移動付勢するコイルスプリングと、
前記バルブボディと前記バルブカバーとの間に挟み込まれる板状のガスケットであって、前記コイルスプリングをコイル軸芯方向に挿通可能な貫通孔を備え、前記コイルスプリングの外周側を位置決め状態に保持する複数の突片を前記貫通孔の周縁に沿って突設してあるガスケットと、を備え、
前記コイルスプリングを、前記バルブカバーの側ほど径が大きくなる円錐台状に形成してあり、
前記複数の突片を、前記弁体の前記弁体収容室への組み付けが終了し、かつ、前記弁体が閉じ状態にあるときに、コイル軸芯に直角な方向視で、コイル素線の二本分以上の高さで突出するように突設してあるバルブ装置。 - 前記複数の突片を、コイル軸芯周りで90度以下の角度差となる等間隔で配置してある請求項5記載のバルブ装置。
- 前記複数の突片を、前記コイルスプリングが最も圧縮変形されるように前記弁体が開いた状態で、前記弁体とは接触しない高さで突設してある請求項5記載のバルブ装置。
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JP2011250897A JP5927855B2 (ja) | 2011-11-16 | 2011-11-16 | バルブ装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011250897A JP5927855B2 (ja) | 2011-11-16 | 2011-11-16 | バルブ装置 |
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JP2013104539A JP2013104539A (ja) | 2013-05-30 |
JP5927855B2 true JP5927855B2 (ja) | 2016-06-01 |
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Family Applications (1)
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JP2011250897A Active JP5927855B2 (ja) | 2011-11-16 | 2011-11-16 | バルブ装置 |
Country Status (1)
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011007118A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Aisin Seiki Co Ltd | 真空ポンプ |
-
2011
- 2011-11-16 JP JP2011250897A patent/JP5927855B2/ja active Active
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