JP2021162116A - バルブ装置 - Google Patents

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Koki Shimizu
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Abstract

【課題】弁体と弁座の間の閉弁時の封止性を向上する。【解決手段】第1流路12を有する流路部材10と、所定方向に移動可能な可動子70を有し、第1流路12を開閉可能な電磁弁20と、を備える。流路部材10は、開口部12aを囲む環状凸部を有する。可動子70の弁体部70aは、弁体基部74に取り付けられた環状弾性体72を有する。環状弾性体72は、弁体基部74のフランジ部のうち所定方向の一方側の面に接触する第1接触面と、段差のうち所定方向の他方側を向く段差面に接触する環状の第2接触面と、環状凸部に所定方向の一方側から接触可能な環状のシール面と、を有する。シール面と第2接触面と段差面と環状凸部とは、所定方向に見て、少なくとも一部同士が互いに重なっている。【選択図】図1

Description

本発明は、バルブ装置に関する。
流路を有する流路部材と、流路を開閉可能な電磁弁と、を備えるバルブ装置が知られている。例えば、特許文献1には、そのようなバルブ装置として、ブローバイガス制御装置が記載されている。
国際公開第2010/023784号
上記のようなバルブ装置においては、例えば、電磁弁の弁体部が流路の開口部を塞いだ状態と、弁体部が流路の開口部から離れた状態とが切り換えられることで、流路が開閉される。しかし、弁体部が流路の開口部を塞ぐ際、弁体部による開口部の封止性が不十分となり、流路を十分に閉じることができない虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みて、弁体部による開口部の封止性を向上できる構造を有するバルブ装置を提供することを目的の一つとする。
本発明のバルブ装置の一つの態様は、第1流路を有する流路部材と、所定方向に移動可能な可動子を有し、前記第1流路を開閉可能な電磁弁と、を備える。前記第1流路は、前記所定方向の一方側に開口する開口部を有する。前記流路部材は、前記開口部を囲む環状凸部を有する。前記可動子は、前記環状凸部に前記所定方向の一方側から接触可能な弁体部を有する。前記弁体部は、大径部、および外径が前記大径部の外径よりも小さく、前記大径部の前記所定方向の他方側に段差を介して繋がる小径部を有する弁体基部と、前記小径部を囲む環状であり、前記弁体基部に取り付けられた環状弾性体と、を有する。前記小径部は、径方向外側に突出するフランジ部を有する。前記環状弾性体は、前記フランジ部のうち前記所定方向の一方側の面に接触する第1接触面と、前記段差のうち前記所定方向の他方側を向く段差面に接触する環状の第2接触面と、前記環状凸部に前記所定方向の一方側から接触可能な環状のシール面と、を有する。前記シール面と前記第2接触面と前記段差面と前記環状凸部とは、前記所定方向に見て、少なくとも一部同士が互いに重なっている。
本発明の一つの態様によれば、バルブ装置において、弁体部による開口部の封止性を向上できる。
図1は、本実施形態のバルブ装置を示す断面図であって、第1流路が開かれた開状態を示す図である。 図2は、本実施形態のバルブ装置を示す断面図であって、第1流路が閉じられた閉状態を示す図である。 図3は、本実施形態のバルブ装置の一部を示す断面図である。
以下の説明においては、各図に適宜示すZ軸と平行な方向を上下方向とする。Z軸の正の側を上側とし、Z軸の負の側を下側とする。各図に適宜示す仮想軸である中心軸Jは、Z軸方向、すなわち上下方向と平行な方向に延びている。以下の説明においては、中心軸Jの軸方向と平行な方向を単に「軸方向」と呼ぶ。また、特に断りのない限り、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
本実施形態において、軸方向は、「所定方向」に相当する。上側は、「所定方向の一方側」に相当し、下側は、「所定方向の他方側」に相当する。なお、上下方向、上側、および下側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
図1および図2に示す本実施形態のバルブ装置1は、車両に搭載される。バルブ装置1は、例えば、PCVバルブ(Positive Crankcase Ventilation valve)である。図1および図2に示すように、本実施形態のバルブ装置1は、流路部材10と、電磁弁20と、を備える。本実施形態において流路部材10は、金属製である。流路部材10を構成する材料は、例えば、アルミニウムである。なお、流路部材10は、樹脂製であってもよい。流路部材10を樹脂製とした場合には、流路部材10を金属製とする場合に比べて、流路部材10を軽量化できる。これにより、バルブ装置1を軽量化できる。
流路部材10は、弁室11と、第1流路12と、第2流路13と、樹脂フランジ部14と、を有する。弁室11には、後述する弁体部70aが挿入されている。本実施形態において弁室11は、流路部材10の上側の端部から下側に窪む穴部の上側の開口が電磁弁20によって塞がれて構成されている。
本実施形態において第1流路12は、弁室11に流入する流体が通る流路である。言い換えれば、本実施形態において第1流路12は、インポートである。本実施形態において流体は、ガスGである。ガスGは、例えば、ブローバイガスである。第1流路12は、例えば、軸方向に延びている。第1流路12の流路断面形状は、例えば、中心軸Jを中心とする円形状である。第1流路12は、上側に開口する開口部12aを有する。
開口部12aは、第1流路12の一端部である。開口部12aは、弁室11の内部に開口している。より詳細には、開口部12aは、弁室11の内側面のうち下側の底面11aに開口している。これにより、第1流路12は、開口部12aを介して弁室11に繋がっている。底面11aは、例えば、軸方向と直交する平坦面である。
本実施形態において底面11aには、下側に窪む環状溝11bが設けられている。環状溝11bは、中心軸Jを囲む環状である。環状溝11bは、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。環状溝11bは、開口部12aを囲んでいる。環状溝11bは、開口部12aの内周縁よりも径方向外側に離れて配置されている。環状溝11bが設けられることで、環状溝11bの径方向内側には、上側に突出し、開口部12aを囲む環状凸部11cが設けられている。つまり、流路部材10は、開口部12aを囲む環状凸部11cを有する。
環状凸部11cは、中心軸Jを囲む環状である。環状凸部11cは、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。本実施形態において環状凸部11cの内周面は、開口部12aの内周面である。図3に示すように、本実施形態において環状凸部11cの内径D1は、開口部12aの内径と同じである。環状凸部11cの外径D2は、環状溝11bの内径と同じである。環状凸部11cの上側の端面は、例えば、軸方向と直交する平坦面である。
図1および図2に示すように、本実施形態において第2流路13は、第1流路12を介して弁室11に流入したガスGが流出する流路である。言い換えれば、本実施形態において第2流路13は、アウトポートである。第2流路13は、例えば、軸方向と直交する一方向に延びている。第2流路13は、例えば、図1および図2における左右方向に延びている。第2流路13の流路断面形状は、例えば、円形状である。第2流路13は、弁室11に繋がっている。第2流路13は、例えば、図1および図2における右側の端部が弁室11に繋がっている。
樹脂フランジ部14は、流路部材10の上側の端部に設けられている。樹脂フランジ部14は、径方向外側に突出している。樹脂フランジ部14は、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。
電磁弁20は、ボビン21と、コイル22と、樹脂部材23と、環状部材40と、コア部材50と、ガイド筒部60と、可動子70と、弾性部材80と、収容ケース90と、を有する。ボビン21は、中心軸Jを囲む筒状である。ボビン21は、例えば、中心軸Jを中心とし、軸方向両側に開口する円筒状である。ボビン21には、コイル22が巻き回されている。本実施形態においてボビン21は、樹脂製である。コイル22は、軸方向に延びる中心軸J回りに巻き回されている。本実施形態においてコイル22は、ボビン21の外周面に巻き回されている。樹脂部材23は、コイル22を径方向外側から覆っている。
環状部材40は、磁性体製である。環状部材40は、中心軸Jを囲む環状である。環状部材40は、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。環状部材40の内周面は、例えば、ボビン21の内周面と径方向において同じ位置に位置する。環状部材40の外周面は、例えば、樹脂フランジ部14の外周面と径方向において同じ位置に位置する。環状部材40は、ボビン21の下側に位置する。環状部材40は、樹脂フランジ部14の上側に位置する。環状部材40は、ボビン21と樹脂フランジ部14とによって軸方向に挟まれている。
コア部材50は、磁性体製である。コア部材50は、コア部材本体51と、コアフランジ部52と、を有する。コア部材本体51は、軸方向に延びる柱状である。コア部材本体51は、例えば、中心軸Jを中心とする円柱状である。コア部材本体51は、ボビン21の径方向内側に上側から挿入されている。本実施形態においてコア部材本体51は、ボビン21の径方向内側に嵌め合わされている。コア部材本体51は、コア部材本体51の下側の面から上側に窪む保持凹部51aを有する。保持凹部51aは、例えば、軸方向に見て、中心軸Jを中心とする円形状である。
コアフランジ部52は、コア部材本体51の上側の端部から径方向外側に突出している。コアフランジ部52は、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。コアフランジ部52の外周面は、例えば、樹脂フランジ部14の外周面および環状部材40の外周面と径方向において同じ位置に位置する。コアフランジ部52は、ボビン21の上側の端部に接触している。
ガイド筒部60は、可動子70を囲む筒状である。ガイド筒部60は、例えば、中心軸Jを中心とし、上側に開口する円筒状である。ガイド筒部60は、可動子70を軸方向に移動可能に支持している。ガイド筒部60は、例えば、非磁性体製である。ガイド筒部60は、例えば、非磁性体の金属製である。ガイド筒部60は、下側に位置する底部61を有する。底部61は、板面が軸方向を向く板状である。底部61は、底部61を軸方向に貫通する貫通孔61aを有する。貫通孔61aは、例えば、中心軸Jを中心とする円形状である。
可動子70は、軸方向に移動可能である。可動子70は、可動子本体71と、環状弾性体72と、を有する。可動子本体71は、磁性体製である。可動子本体71は、軸方向に延びている。可動子本体71は、例えば、中心軸Jを中心とする円柱状である。可動子本体71は、胴体部71aと、ネック部71bと、弁体基部74と、を有する。本実施形態では、弁体基部74と環状弾性体72とによって弁体部70aが構成されている。つまり、可動子70は、弁体部70aを有し、弁体部70aは、弁体基部74と、環状弾性体72と、を有する。弁体部70aは、環状凸部11cに上側から接触可能である。
本実施形態において胴体部71aは、可動子本体71の上側部分である。胴体部71aは、ガイド筒部60の径方向内側に嵌め合わされている。胴体部71aは、ガイド筒部60によって軸方向に移動可能に支持されている。胴体部71aの軸方向の寸法は、ガイド筒部60の軸方向の寸法よりも小さい。胴体部71aの径方向外縁部は、底部61の上側に隙間を介して対向して配置されている。
胴体部71aは、胴体部71aの上側の端面から下側に窪む保持凹部71cを有する。保持凹部71cは、例えば、軸方向に見て、中心軸Jを中心とする円形状である。保持凹部71cは、コア部材50に設けられた保持凹部51aと軸方向に対向している。保持凹部51a,71cの内部は、電磁弁20の内部のうち弾性部材80が配置された部分である。胴体部71aの上側の端面は、可動子本体71の上側の端面である。可動子本体71の上側の端面は、コア部材50の下側の端面と軸方向に対向している。本実施形態においてコア部材50の下側の端面は、コア部材本体51の下側の端面である。
本実施形態においてネック部71bは、可動子本体71の下側部分の一部である。ネック部71bは、胴体部71aの下側の端部から下側に延びている。ネック部71bの外径は、胴体部71aの外径よりも小さい。ネック部71bは、貫通孔61aに軸方向に通されている。ネック部71bは、貫通孔61a内に嵌め合わされている。ネック部71bの下側部分は、貫通孔61aを介して、弁室11の内部に挿入されている。
弁体基部74は、ネック部71bの下側の端部に繋がっている。弁体基部74は、例えば、中心軸Jを中心とする円柱状である。図3に示すように、弁体基部74は、大径部74aと、小径部74bと、を有する。大径部74aは、ネック部71bの下側の端部に繋がる部分である。大径部74aの外径は、例えば、ネック部71bの外径、貫通孔61aの内径、環状凸部11cの内径D1、および環状凸部11cの外径D2よりも大きい。大径部74aの外径は、例えば、環状溝11bの外径D3よりも小さい。
小径部74bの外径は、大径部74aの外径よりも小さい。小径部74bは、大径部74aの下側に段差74fを介して繋がっている。段差74fは、弁体基部74の外周面を大径部74aから小径部74bまで辿る際に、径方向内側に窪む段差である。段差74fは、下側を向く段差面74gを有する。段差面74gは、大径部74aの下側の面である。段差面74gは、例えば、軸方向と直交する平坦面である。段差面74gは、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。段差面74gの内径は、例えば、環状凸部11cの内径D1よりも小さい。段差面74gの外径は、大径部74aの外径と同じである。
小径部74bは、軸方向の中央部に、径方向内側に窪む溝74hを有する。溝74hは、中心軸Jを囲む環状である。溝74hは、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。溝74hが設けられることで、小径部74bは、軸方向に沿って外径が変化する3つの部分を有する。つまり、小径部74bは、根元部74cと、連結部74dと、フランジ部74eと、を有する。
根元部74cは、小径部74bのうち溝74hよりも上側に位置する部分である。根元部74cは、大径部74aに繋がっている。より詳細には、根元部74cは、大径部74aの下側に段差74fを介して繋がっている。
連結部74dは、小径部74bのうち溝74hが設けられた部分である。連結部74dの外径は、根元部74cの外径およびフランジ部74eの外径よりも小さい。連結部74dは、根元部74cの下側に段差を介して繋がっている。連結部74dは、根元部74cとフランジ部74eとを軸方向に繋いでいる。
フランジ部74eは、小径部74bのうち溝74hよりも下側に位置する部分である。本実施形態においてフランジ部74eは、小径部74bの下側の端部である。フランジ部74eの外径は、連結部74dの外径よりも大きい。フランジ部74eの外径は、例えば、根元部74cの外径と同じである。フランジ部74eは、連結部74dの下側に段差を介して繋がっている。フランジ部74eは、連結部74dよりも径方向外側に突出している。フランジ部74eの径方向外側部分は、根元部74cの径方向外側部分の下側に間隔を空けて配置されている。
環状弾性体72は、小径部74bを囲む環状である。環状弾性体72は、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。環状弾性体72は、弁体基部74に取り付けられている。本実施形態において環状弾性体72は、小径部74bに嵌め合わされて、弁体基部74に取り付けられている。環状弾性体72は、例えば、ゴム製である。環状弾性体72は、本体部72aと、被挟持部72bと、を有する。
本体部72aは、小径部74bのうちフランジ部74eの下端部を除く部分を囲んでいる。本体部72aは、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。本体部72aの内周面は、根元部74cの外周面とフランジ部74eの外周面とに接触している。本体部72aは、段差面74gの下側に位置する。本体部72aの上側の面は、段差面74gに接触する第2接触面72dである。つまり、環状弾性体72は、段差74fのうち下側を向く段差面74gに接触する第2接触面72dを有する。これにより、環状弾性体72が弁体基部74に対して上側に移動することを抑制できる。
第2接触面72dは、上側を向く環状の面である。第2接触面72dは、例えば、軸方向と直交する平坦面である。第2接触面72dは、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。第2接触面72dの内径は、例えば、段差面74gの内径と同じである。第2接触面72dの外径は、例えば、段差面74gの外径と同じである。第2接触面72dの径方向内縁部は、例えば、段差面74gの径方向内縁部と径方向において同じ位置に位置する。第2接触面72dの径方向外縁部は、例えば、段差面74gの径方向外縁部と径方向において同じ位置に位置する。本実施形態において第2接触面72dの全体は、段差面74gと接触している。第2接触面72dの全体と段差面74gの全体とは、例えば、軸方向に見て、互いに重なっている。
本体部72aの下側の面は、環状凸部11cに上側から接触可能なシール面75である。つまり、環状弾性体72は、シール面75を有する。シール面75は、下側を向く環状の面である。シール面75は、例えば、軸方向と直交する平坦面である。シール面75は、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。本実施形態においてシール面75は、フランジ部74eの径方向外側に位置する。シール面75は、フランジ部74eを囲んでいる。シール面75は、例えば、フランジ部74eの下側の端面よりも上側に位置する。本実施形態においてフランジ部74eの下側の端面は、小径部74bの下側の端面である。
本実施形態においてシール面75の内径D4は、環状凸部11cの内径D1よりも小さい。これにより、シール面75の内縁は、軸方向に見て、環状凸部11cの内縁よりも内側に位置する。言い換えれば、シール面75の径方向内縁部は、環状凸部11cの径方向内縁部よりも径方向内側に位置する。シール面75の内径D4は、例えば、フランジ部74eの外径と同じである。シール面75の内径D4は、例えば、第2接触面72dの内径および段差面74gの内径と同じである。シール面75の径方向内縁部は、例えば、第2接触面72dの径方向内縁部および段差面74gの径方向内縁部と径方向において同じ位置に位置する。
シール面75の外径D5は、環状凸部11cの外径D2よりも大きい。これにより、シール面75の外縁は、軸方向に見て、環状凸部11cの外縁よりも外側に位置する。言い換えれば、シール面75の径方向外縁部は、環状凸部11cの径方向外縁部よりも径方向外側に位置する。シール面75の外径D5は、例えば、環状溝11bの外径D3よりも小さい。シール面75の外径は、例えば、第2接触面72dの外径および段差面74gの外径と同じである。シール面75の径方向外縁部は、例えば、第2接触面72dの径方向外縁部および段差面74gの径方向外縁部と径方向において同じ位置に位置する。
本実施形態においてシール面75の全体は、軸方向に見て、第2接触面72dおよび段差面74gに重なっている。シール面75の全体と第2接触面72dの全体と段差面74gの全体とは、例えば、軸方向に見て、互いに重なっている。シール面75と第2接触面72dと段差面74gと環状凸部11cとは、軸方向に見て、少なくとも一部同士が互いに重なっている。環状凸部11cの全体は、軸方向に見て、シール面75、第2接触面72d、および段差面74gと重なっている。シール面75の面積と第2接触面72dの面積と段差面74gの面積とは、例えば、互いに同じである。環状凸部11cの上側の面における面積は、シール面75の面積、第2接触面72dの面積、および段差面74gの面積よりも小さい。
被挟持部72bは、本体部72aの内周面から径方向内側に突出している。被挟持部72bは、連結部74dを囲む環状である。被挟持部72bは、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。被挟持部72bの内周面は、連結部74dの外周面と接触している。被挟持部72bは、溝74hの内部に嵌め込まれている。被挟持部72bは、根元部74cとフランジ部74eとに軸方向に挟まれている。
被挟持部72bは、第1接触面72cと、第3接触面72eと、を有する。つまり、環状弾性体72は、第1接触面72cと、第3接触面72eと、を有する。第1接触面72cは、被挟持部72bの下側の面である。第1接触面72cは、下側を向いている。第1接触面72cは、例えば、軸方向と直交する平坦面である。第1接触面72cは、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。第1接触面72cは、フランジ部74eのうち上側の面に接触している。これにより、環状弾性体72が弁体基部74に対して下側に移動することを抑制できる。このように、第1接触面72cがフランジ部74eのうち上側の面に接触し、かつ、第2接触面72dが段差面74gに接触することで、環状弾性体72が弁体基部74に対して軸方向に移動することを抑制できる。したがって、環状弾性体72が弁体基部74から軸方向に外れることを抑制できる。
第3接触面72eは、被挟持部72bの上側の面である。第3接触面72eは、上側を向いている。第3接触面72eは、例えば、軸方向と直交する平坦面である。第3接触面72eは、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。第3接触面72eは、根元部74cのうち下側の面に接触している。
図1および図2に示すように、可動子本体71は、通気孔73を有する。これにより、可動子70は、通気孔73を有する。通気孔73は、軸方向延伸部73aと、径方向延伸部73bと、を有する。軸方向延伸部73aは、保持凹部71cの底面からネック部71bまで軸方向に延びている。保持凹部71cの底面は、保持凹部71cの内側面のうち下側に位置する面である。軸方向延伸部73aが延びる軸方向と直交する断面において、軸方向延伸部73aの断面形状は、例えば、中心軸Jを中心とする円形状である。軸方向延伸部73aは、下側に底部を有する穴である。
軸方向延伸部73aの上側の端部は、内側開口73cである。これにより、通気孔73は、内側開口73cを有する。内側開口73cは、上側に開口し、保持凹部71cの内部に開口している。言い換えれば、内側開口73cは、電磁弁20の内部のうち弾性部材80が配置された部分に開口している。通気孔73は、内側開口73cを介して、電磁弁20の内部に繋がっている。
本実施形態において径方向延伸部73bは、ネック部71bに設けられている。より詳細には、径方向延伸部73bは、ネック部71bの上側部分に設けられている。径方向延伸部73bは、軸方向延伸部73aの内周面からネック部71bの外周面まで径方向に延びている。径方向延伸部73bが延びる径方向と直交する断面において、径方向延伸部73bの断面形状は、例えば、円形状である。径方向延伸部73bは、例えば、中心軸Jを挟んで一対設けられている。
径方向延伸部73bの径方向外側の端部は、外側開口73dである。これにより、通気孔73は、外側開口73dを有する。外側開口73dは、径方向外側に開口している。図2に示すように、外側開口73dは、シール面75が環状凸部11cに接触した状態において弁室11内に開口する。シール面75が環状凸部11cに接触した状態とは、後述する閉状態CSである。本実施形態では、閉状態CSにおいて、外側開口73dの全体が、弁室11内に開口する。一方、図1に示すように、外側開口73dの全体は、シール面75が環状凸部11cから軸方向に最も離れた状態においてガイド筒部60内に収容される。シール面75が環状凸部11cから軸方向に最も離れた状態とは、軸方向に移動可能に配置された可動子70が最も上側に位置する状態であり、後述する開状態OSである。
弾性部材80は、例えば、軸方向に延びるコイルスプリングである。弾性部材80は、電磁弁20の内部に配置されている。本実施形態において弾性部材80は、保持凹部51aの内部と保持凹部71cの内部とに跨って配置されている。弾性部材80の下側の端部は、保持凹部71cの底面に接触している。弾性部材80の上側の端部は、保持凹部51aの底面に接触している。保持凹部51aの底面とは、保持凹部51aの内側面のうち上側に位置する面である。弾性部材80は、可動子70に対して軸方向に弾性力を加えている。本実施形態において弾性部材80は、可動子70に対して下側向きの弾性力を加えている。
収容ケース90は、中心軸Jを囲む筒状である。収容ケース90は、例えば、中心軸Jを中心とし、軸方向両側に開口する円筒状である。収容ケース90は、ボビン21、コイル22、樹脂部材23、環状部材40、コア部材50、ガイド筒部60の上側部分、可動子70の上側部分、および弾性部材80を内部に収容している。収容ケース90は、磁性体製である。
収容ケース90の下側の端部は、径方向内側にカシメられて、樹脂フランジ部14に下側から接触している。収容ケース90の上側の端部は、径方向内側にカシメられて、コアフランジ部52に上側から接触している。収容ケース90の軸方向両側のカシメ部によって、樹脂フランジ部14と環状部材40とボビン21とコアフランジ部52とが軸方向に挟まれて、互いに固定されている。これにより、電磁弁20が流路部材10に取り付けられている。
本実施形態のバルブ装置1は、第1流路12が開放された開状態OSと、電磁弁20によって第1流路12が閉じられた閉状態CSとの間で、切り換えられる。図1には、開状態OSが示されており、図2には、閉状態CSが示されている。
電磁弁20に電力が供給されていない場合には、バルブ装置1は、図2に示す閉状態CSになる。閉状態CSにおいては、可動子70が弾性部材80によって下側に押されて、シール面75が上側から環状凸部11cに押し付けられる。これにより、シール面75と環状凸部11cの上側の面との間が全周に亘って封止され、環状凸部11cに囲まれた開口部12aが弁体部70aによって塞がれる。したがって、第1流路12が閉じられ、第1流路12から弁室11内へのガスGの流入が阻止される。なお、電磁弁20に電力が供給されない閉状態CSにおいては、可動子70の上端面は、コア部材50の下端面の下側に離れて位置する。本実施形態において可動子70の上端面は、可動子本体71の上端面である。また、閉状態CSにおいては、フランジ部74eの下端部が第1流路12内に収容される。
一方、電磁弁20に電力が供給されている場合には、バルブ装置1は、図1に示す開状態OSになる。電磁弁20に電力が供給されると、コイル22に電流が流れ、コイル22の径方向内側において軸方向に磁束が流れる磁界が生じる。これにより、電磁弁20の磁性体製の各部を通る磁気回路が構成される。
具体的には、例えば、コイル22の磁界による磁束がコイル22の径方向内側を下側から上側に流れる場合、磁束が、可動子本体71の胴体部71aから、コア部材本体51、コアフランジ部52、収容ケース90、および環状部材40をこの順に通って可動子本体71の胴体部71aに戻る磁気回路が構成される。これにより、磁性体製の各部が励磁され、可動子本体71とコア部材50との間に、互いに引き合う磁力が生じる。したがって、電磁弁20に十分な電力を供給して、可動子本体71とコア部材50との間に生じる磁力を弾性部材80の弾性力よりも大きくすることで、可動子70を弾性部材80の弾性力に抗して上側に移動させることができる。これにより、シール面75が環状凸部11cから上側に離れ、開口部12aが弁室11内に開放される。したがって、第1流路12が開かれ、第1流路12から弁室11内へのガスGの流入が許容される。弁室11内に流入したガスGは、第2流路13から流出する。
なお、電磁弁20に電力が供給された開状態OSにおいては、可動子70の上端面は、コア部材50の下端面と接触する。この状態において、可動子本体71の上端面とコア部材50の下端面とは、磁力によって貼りついた状態となっている。
電磁弁20への電力の供給を停止すると、磁気回路が消失し、可動子本体71とコア部材50との間の磁力が消失する。そのため、弾性部材80の弾性力によって可動子70が下側に移動する。これにより、シール面75が環状凸部11cに接触し、第1流路12が閉じられる。
以上のようにして、本実施形態では、電磁弁20に供給される電力のON/OFFを切り換えることで、可動子70を軸方向に移動させることができ、可動子70の移動に伴って、第1流路12を開閉できる。このようにして、電磁弁20は、第1流路12を開閉可能である。
なお、コイル22によって生じる磁界は、磁束がコイル22の径方向内側を上側から下側に流れる磁界であってもよい。この場合、磁束が、コア部材本体51から、可動子本体71の胴体部71a、環状部材40、収容ケース90、およびコアフランジ部52をこの順に通ってコア部材本体51に戻る磁気回路が構成される。このような磁気回路であっても、磁性体製の各部が励磁されることで、磁力によって可動子70を上側に移動させることができる。
本実施形態によれば、流路部材10は、開口部12aを囲む環状凸部11cを有する。環状凸部11cには、弁体部70aのシール面75が上側から接触可能である。そのため、可動子70が下側に移動することで弁体部70aが上側から開口部12aの周縁部に押し付けられる際、弁体部70aのシール面75は、環状凸部11cに接触する。これにより、例えば弁体部70aのシール面75が底面11aに接触する場合に比べて、弁体部70aと開口部12aの周縁部との接触面積を小さくできる。したがって、弁体部70aと開口部12aの周縁部との間に生じる圧力を大きくできる。そのため、弁体部70aを開口部12aの周縁部に好適に押し付けることができる。これにより、シール面75と環状凸部11cの上側の面との間を好適に封止できる。したがって、環状凸部11cに囲まれた開口部12aを好適に封止できる。そのため、弁体部70aによる開口部12aの封止性を向上できる。これにより、閉状態CSにおいて、第1流路12内のガスGが弁室11内に漏れることを抑制できる。
また、環状弾性体72は、比較的大きな圧力で環状凸部11cに押し付けられることで、弾性変形しやすい。これにより、環状弾性体72に設けられたシール面75を環状凸部11cに密着させやすい。したがって、シール面75と環状凸部11cの上側の面との間をより好適に封止できる。そのため、弁体部70aによる開口部12aの封止性をより向上できる。
また、本実施形態によれば、シール面75と第2接触面72dと段差面74gと環状凸部11cとは、軸方向に見て、少なくとも一部同士が互いに重なっている。そのため、可動子70が下側に移動することで弁体部70aが上側から環状凸部11cに押し付けられる際に、弁体基部74から段差面74gおよび第2接触面72dを介して環状弾性体72に加えられる下側向きの力が、シール面75を介して環状凸部11cの上側の面に軸方向に真っ直ぐ伝えられる。これにより、シール面75を環状凸部11cの上側の面に好適に押し付けることができる。したがって、シール面75と環状凸部11cの上側の面との間をより好適に封止できる。これにより、弁体部70aによる開口部12aの封止性をより向上できる。
また、シール面75が環状凸部11cに上側から押し付けられると、環状弾性体72が環状凸部11cから受ける上側向きの反力が、第2接触面72dを介して段差面74gに軸方向に真っ直ぐに伝えられる。これにより、環状弾性体72が第2接触面72dを介して好適に段差面74gに押し付けられる。したがって、第2接触面72dと段差面74gとの間も好適に封止することができる。そのため、仮に、閉状態CSにおいて、フランジ部74eと環状弾性体72との径方向の間に第1流路12内のガスGが入り込んだ場合であっても、入り込んだガスGを第2接触面72dと段差面74gとの間で堰き止めることができる。これにより、閉状態CSにおいて、第1流路12内のガスGが弁室11内に漏れることをより抑制できる。したがって、弁体部70aによる開口部12aの封止性をより向上できる。
また、本実施形態によれば、シール面75の内縁は、軸方向に見て、環状凸部11cの内縁よりも内側に位置する。シール面75の外縁は、軸方向に見て、環状凸部11cの外縁よりも外側に位置する。そのため、シール面75が上側から環状凸部11cに押し付けられた際に、シール面75のうち環状凸部11cに接触する部分が弾性変形して、環状弾性体72に環状凸部11cを食い込ませやすくできる。これにより、シール面75と環状凸部11cの上側の面との間をより好適に密着させることができる。したがって、開口部12aをより好適に封止できる。そのため、弁体部70aによる開口部12aの封止性をより向上できる。これにより、閉状態CSにおいて、第1流路12内のガスGが弁室11内に漏れることをより抑制できる。
また、本実施形態によれば、シール面75の全体は、軸方向に見て、第2接触面72dおよび段差面74gに重なっている。そのため、シール面75のいずれの部分が環状凸部11cと接触する場合であっても、段差面74gおよび第2接触面72dを介して、シール面75を環状凸部11cに好適に押し付けることができる。また、シール面75を介して環状凸部11cから受ける反力によって第2接触面72dを段差面74gに好適に押し付けることができる。これにより、仮にシール面75における環状凸部11cとの接触位置がずれた場合であっても、弁体部70aによって開口部12aを好適に封止できる。
また、本実施形態によれば、環状弾性体72は、連結部74dを囲み根元部74cとフランジ部74eとに軸方向に挟まれた環状の被挟持部72bを有する。被挟持部72bは、第1接触面72cと、根元部74cのうち下側の面に接触する第3接触面72eと、を有する。そのため、被挟持部72bが弁体基部74に対して軸方向に移動することを抑制できる。これにより、環状弾性体72が弁体基部74に対して軸方向に移動することをより抑制できる。したがって、環状弾性体72をより安定して弁体基部74に取り付けることができる。また、第1接触面72cとフランジ部74eの上側の面との間、および第3接触面72eと根元部74cの下側の面との間を封止することができる。そのため、仮に、閉状態CSにおいて、フランジ部74eと環状弾性体72との径方向の間に第1流路12内のガスGが入り込んだ場合であっても、入り込んだガスGが弁室11内に漏れることをより抑制できる。したがって、弁体部70aによる開口部12aの封止性をより向上できる。
また、本実施形態によれば、可動子70は、電磁弁20の内部に繋がる通気孔73を有する。そのため、通気孔73が設けられた分だけ、可動子70を軽量化できる。また、本実施形態によれば、通気孔73は、シール面75が環状凸部11cに接触した状態において弁室11内に開口する外側開口73dを有する。そのため、可動子70が軸方向に移動する際に、通気孔73を介して電磁弁20の内部と弁室11の内部とが繋がる。これにより、可動子70が軸方向に移動する際に、電磁弁20の内部と弁室11の内部との間で空気を流すことができる。したがって、可動子70を軸方向に移動しやすくできる。
具体的に、例えば、可動子70が下側に移動してバルブ装置1が開状態OSから閉状態CSに切り換わる際には、弁室11の内部の空気が通気孔73を介して可動子70とコア部材50との間に吸入される。これにより、電磁弁20の内部が負圧になることを抑制でき、可動子70を下側に移動しやすくできる。また、例えば、可動子70が上側に移動してバルブ装置1が閉状態CSから開状態OSに切り換わる際には、可動子70とコア部材50との間の空気が通気孔73を介して弁室11の内部に排出される。これにより、可動子70を上側に移動しやすくできる。
また、本実施形態によれば、外側開口73dの全体は、シール面75が環状凸部11cから軸方向に最も離れた状態においてガイド筒部60内に収容される。そのため、開状態OSにおいて外側開口73dをガイド筒部60内に収容できる。これにより、開状態OSにおいて、開口部12aから弁室11内に流入したガスGが外側開口73dから通気孔73に流入することを抑制できる。したがって、ガスGが通気孔73を介して電磁弁20の内部に侵入することを抑制できる。そのため、ガスGが電磁弁20の内部を介して、バルブ装置1の外部に漏れることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、可動子70に対して軸方向に弾性力を加える弾性部材80は、電磁弁20の内部に配置されている。通気孔73は、電磁弁20の内部のうち弾性部材80が配置された部分に開口する内側開口73cを有する。ここで、上述したように、開状態OSにおいては外側開口73dがガイド筒部60内に収容されるため、ガスGが通気孔73に流入することが抑制される。これにより、開状態OSにおいて、ガスGが内側開口73cから弾性部材80が収容された部分に流入することも抑制される。したがって、例えば、ガスGによって弾性部材80が腐食する等、弾性部材80が劣化することを抑制できる。
本発明は上述の実施形態に限られず、本発明の技術的思想の範囲内において、他の構成および他の方法を採用することもできる。流路部材を構成する材料は、特に限定されない。流路部材を構成する材料は、金属であってもよい。流路部材は、第1流路を有していれば、どのような形状であってもよい。第1流路および第2流路を流れる流体は、特に限定されず、ブローバイガス以外の気体であってもよいし、液体であってもよい。電磁弁によって開閉される第1流路は、流体が流出するアウトポートであってもよい。流路部材は、弁室を有しなくてもよい。流路部材は、第2流路を有しなくてもよい。
環状凸部は、開口部の内縁から径方向外側に離れて配置されてもよい。上述した実施形態において、底面11aに環状溝11bが設けられず、環状凸部11cが底面11aから上側に突出してもよい。
電磁弁は、所定方向に移動可能な可動子を有するならば、どのような構造であってもよい。上述した実施形態において電磁弁は、電力が供給されている場合に第1流路を開き、電力が供給されていない場合に第1流路を閉じる構成としたが、これに限られない。電磁弁は、電力が供給されている場合に第1流路を閉じ、電力が供給されていない場合に第1流路を開く構成であってもよい。また、電磁弁は、電力を供給し続けなくても第1流路の開閉状態を開状態と閉状態とのそれぞれにおいて保持可能な自己保持型の電磁弁であってもよい。可動子は、通気孔を有しなくてもよい。
弁体基部を構成する材料は、特に限定されない。弁体基部は、非磁性体製であってもよいし、樹脂製であってもよい。小径部は、根元部および連結部を有していなくてもよい。この場合、環状弾性体は、被挟持部を有しない。環状弾性体は、弾性を有するならば、どのような材料で構成されていてもよい。環状弾性体を構成する材料は、ゴム以外のエラストマーであってもよい。環状弾性体が弁体基部に取り付けられる方法は、特に限定されない。環状弾性体は、弁体基部に接着剤で固定されてもよい。
シール面と第2接触面と段差面と環状凸部とは、所定方向(軸方向)に見て、少なくとも一部同士が互いに重なっているならば、互いにどのように配置されていてもよいし、それぞれどのような大きさであってもよい。例えば、段差面の一部が、所定方向に見て、第2接触面およびシール面と重なっていなくてもよい。シール面の全体と環状凸部の全体とが、所定方向に見て、互いに重なっていてもよい。この場合、シール面の内縁は、所定方向に見て、環状凸部の内縁と重なり、シール面の外縁は、所定方向に見て、環状凸部の外縁と重なる。シール面の内縁は、所定方向に見て、環状凸部の内縁よりも外側に位置してもよい。シール面の外縁は、所定方向に見て、環状凸部の外縁よりも内側に位置してもよい。
本発明が適用されるバルブ装置の用途は、特に限定されない。バルブ装置は、車両以外の機器に搭載されてもよい。以上に本明細書において説明した各構成および各方法は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
1…バルブ装置、10…流路部材、11…弁室、11c…環状凸部、12…第1流路、12a…開口部、13…第2流路、20…電磁弁、60…ガイド筒部、70…可動子、70a…弁体部、72…環状弾性体、72b…被挟持部、72c…第1接触面、72d…第2接触面、72e…第3接触面、73…通気孔、73c…内側開口、73d…外側開口、74…弁体基部、74a…大径部、74b…小径部、74c…根元部、74d…連結部、74e…フランジ部、74f…段差、74g…段差面、75…シール面、80…弾性部材、G…ガス(流体)

Claims (6)

  1. 第1流路を有する流路部材と、
    所定方向に移動可能な可動子を有し、前記第1流路を開閉可能な電磁弁と、
    を備え、
    前記第1流路は、前記所定方向の一方側に開口する開口部を有し、
    前記流路部材は、前記開口部を囲む環状凸部を有し、
    前記可動子は、前記環状凸部に前記所定方向の一方側から接触可能な弁体部を有し、
    前記弁体部は、
    大径部、および外径が前記大径部の外径よりも小さく、前記大径部の前記所定方向の他方側に段差を介して繋がる小径部を有する弁体基部と、
    前記小径部を囲む環状であり、前記弁体基部に取り付けられた環状弾性体と、
    を有し、
    前記小径部は、径方向外側に突出するフランジ部を有し、
    前記環状弾性体は、
    前記フランジ部のうち前記所定方向の一方側の面に接触する第1接触面と、
    前記段差のうち前記所定方向の他方側を向く段差面に接触する環状の第2接触面と、
    前記環状凸部に前記所定方向の一方側から接触可能な環状のシール面と、
    を有し、
    前記シール面と前記第2接触面と前記段差面と前記環状凸部とは、前記所定方向に見て、少なくとも一部同士が互いに重なっている、バルブ装置。
  2. 前記シール面の内縁は、前記所定方向に見て、前記環状凸部の内縁よりも内側に位置し、
    前記シール面の外縁は、前記所定方向に見て、前記環状凸部の外縁よりも外側に位置する、請求項1に記載のバルブ装置。
  3. 前記シール面の全体は、前記所定方向に見て、前記第2接触面および前記段差面に重なっている、請求項1または2に記載のバルブ装置。
  4. 前記小径部は、
    前記大径部に繋がる根元部と、
    外径が前記根元部の外径および前記フランジ部の外径よりも小さく、前記根元部と前記フランジ部とを前記所定方向に繋ぐ連結部と、
    を有し、
    前記環状弾性体は、前記連結部を囲み前記根元部と前記フランジ部とに前記所定方向に挟まれた環状の被挟持部を有し、
    前記被挟持部は、
    前記第1接触面と、
    前記根元部のうち前記所定方向の他方側の面に接触する第3接触面と、
    を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  5. 前記電磁弁は、前記可動子を囲む筒状のガイド筒部を有し、
    前記ガイド筒部は、前記可動子を前記所定方向に移動可能に支持し、
    前記流路部材は、
    前記弁体部が挿入された弁室と、
    前記弁室に繋がる第2流路と、
    を有し、
    前記第1流路は、前記開口部を介して前記弁室に繋がり、かつ、前記弁室に流入する流体が通る流路であり、
    前記第2流路は、前記第1流路を介して前記弁室に流入した流体が流出する流路であり、
    前記可動子は、前記電磁弁の内部に繋がる通気孔を有し、
    前記通気孔は、前記シール面が前記環状凸部に接触した状態において前記弁室内に開口する外側開口を有し、
    前記外側開口の全体は、前記シール面が前記環状凸部から前記所定方向に最も離れた状態において前記ガイド筒部内に収容される、請求項1から4のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  6. 前記電磁弁は、前記可動子に対して前記所定方向に弾性力を加える弾性部材を有し、
    前記弾性部材は、前記電磁弁の内部に配置され、
    前記通気孔は、前記電磁弁の内部のうち前記弾性部材が配置された部分に開口する内側開口を有する、請求項5に記載のバルブ装置。
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