JP2006066447A - ワークチャックの洗浄装置、ワークチャックの洗浄方法、及びワークチャックの洗浄装置を備えた研磨装置 - Google Patents

ワークチャックの洗浄装置、ワークチャックの洗浄方法、及びワークチャックの洗浄装置を備えた研磨装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ワークチャックにおける異物の残存率を低減することができるワークチャックの洗浄装置を提供する。
【解決手段】 多数のピン14が下向きに突設され且つその先端で半導体ウェーハを吸着保持した状態で回転するワークチャック12と、複数の毛束を突設すると共にワークチャック12に毛束の先端が当接した状態で回転する表面ブラシ41と、ワークチャック12又は表面ブラシ41の少なくとも一方をワークチャック12の半径方向に変位させる変位駆動機構とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体ウェーハや液晶基板等のワークを吸着保持するワークチャックを洗浄する洗浄装置、ワークチャックの洗浄方法、及びワークチャックの洗浄装置を備えた研磨装置に関するものである。
半導体デバイスを作製するための原料ウェーハとして用いられるウェーハは、チョクラルスキー法(CZ法)や浮遊帯域溶融法(FZ法)等により単結晶の半導体インゴットを成長させ、成長した半導体インゴットの外周を円筒研削盤等により研削して整形し、これをスライス工程でワイヤソーによりスライスして形成される。
その後、研磨装置によりウェーハの表面を粗研磨並びに仕上げ研磨を行い、ウェーハ洗浄を施して鏡面ウェーハとしている。
従来から、平板状にスライスされたウェーハを研削加工や研磨加工を行う際、或いは、その加工工程を行うために搬送する際に、真空引きによる負圧技術を利用してウェーハを着脱自在に吸着保持するワークチャックが知られている。
鏡面ウェーハを得るための研磨装置では、ウェーハの表面を研磨する場合、その裏面側をワークチャックにて吸着保持した状態で表面を研磨クロスに圧接し、研磨クロスとワークチャックとを回転させることにより表面研磨を行う。この際、研磨クロスとウェーハとの間には、微粒子状の研磨砥粒を混入した研磨液であるスラリーを供給する。
上述のような吸引式のワークチャックにおいては、特にウェーハ裏面に発生した面ダレ等によって、ワークチャックとウェーハとの間に隙間が発生する場合がある。この隙間の発生は、ウェーハを吸着保持するための吸引力により上述したスラリーを吸い込む原因となる。ワークチャックがスラリーを吸い込むと、吸引孔にスラリーが詰まって吸着力の低下につながる。
また、ワークチャックの吸着面に研磨砥粒が凝集して、固着してしまう場合もある。このように研磨砥粒がワークチャックに残留して固着すると、ワークチャックの平坦度が局部的に損なわれ、ウェーハの吸着力に伴ってその固着部の形状がワークの表面に転写され、ウェーハの表面に窪み(ディンプル)が発生する原因にもなる。
そのため、ウェーハ研磨後のワークチャックは、次のウェーハを研磨する前に吸着面を洗浄する必要が生じる。
図20は、このようなワークチャックを洗浄する洗浄装置と研磨装置の一例を示す概念図である(特許文献1参照)。図20(A)は研磨装置および洗浄装置の概略説明図、図20(B)はワークチャックの吸着面の平面図である。
図20(A)において、研磨装置は負圧によって平板状のワークWを吸着保持するワークチャック1と、ワークチャック1の下方に対向配置された定盤2と、定盤2の上方からアルカリ性溶液からなる研磨液3aを供給する管状のスラリー供給部3と、定盤2から側方に離間して配置された洗浄装置4とを備えている。
ワークチャック1はその底面をワーク吸着面1bとし、軸1aを中心として回転する。また、ワーク吸着面1bには、図20(B)に示すようにその中心から周縁端近くにまで連続する一条の螺旋吸引溝1cが設けられている。この螺旋吸引溝1cの中心側の端部は軸1aを貫通する吸気路1dを経由して図示を略す吸引装置と連通している。そして、この吸引装置の駆動によって螺旋吸引溝1c内を負圧とすることによりワークWがワーク吸着面1bに吸着保持される。
定盤2は、その上面に研磨クロス2aが貼り付けられている。また、定盤2は、その下面中心に回転軸2bが設けられており、図示を略す回転機構によって回転軸2bを中心に定盤2が回転する。さらに、定盤2の上空にはスラリー供給部3が配置されている。
スラリー供給部3は、シリカの粒子等の研磨砥粒が含有された研磨液3aを研磨クロス2aの表面へ供給する。この際、研磨液3aは定盤2の回転に伴う遠心力により研磨クロス2aの面上を外周に向かって分散させられる。
洗浄装置4は、ワークチャック1とほぼ同じ直径の円形に形成された洗浄部4aと、洗浄部4aの下面に結合された支軸4bとを備えている。また、支軸4bの中心には洗浄液供給路4cが開口形成されており、この洗浄液供給路4cから洗浄部4aに洗浄液が供給される。また、洗浄部4aは、周方向の半分をワーク吸着面1bとほぼ平行な接触面4dとし、残り半分を接触面4dの端面よりも若干高位となる位置に先端が配されるブラシ4eとしている。ワーク吸着面1bが接触面4dと接触したとき、ブラシ4eを弾性変形させ、その弾性復元力によってブラシ4eをワーク吸着面1bに押し付けることができる。
ブラシ4eは、ナイロン,ポリビニルアルコール等の合成樹脂繊維を用いてなる複数本の毛体を洗浄部4aに植毛することにより構成されている。
このような構成において、ワークWの研磨を行う場合には、ワークチャック1を定盤2の側方位置に配された試料搬送装置(図示せず)の位置へ移動させ、この試料搬送装置により搬送されたワークWにワークチャック1のワーク吸着面1bを接触させる。次に、吸気路1dを通じて螺旋吸引溝1cの空気を吸気することにより螺旋吸引溝1c内を負圧とし、ワークWをワーク吸着面1bに吸着保持した後、ワークチャック1を定盤2の上側の研磨位置へ移動させる。そして、ワークチャック1を下降させて、ワークWを定盤2の上面に接触させると共にワークWに適宜の研磨圧を加える。
そして、スラリー供給部3から研磨クロス2aの上面へ研磨液3aを供給した状態で、定盤2及びワークチャック1を同一又は反対方向へ回転させることにより、研磨液3aがワークW及び研磨クロス2aの間に浸入してワークWが研磨される。
この際、ワークWを吸着保持するための負圧によりワークW及びワーク吸着面1bの間の僅かの隙間から研磨クロス2a上の研磨液3aの一部が吸引され、この吸引された研磨液3aがワーク吸着面1b及び螺旋吸引溝1cに付着する。この付着した研磨液3aを放っておくと、その液分が蒸発し、液中に含まれているシリカ等の研磨砥粒がワーク吸着面1bや螺旋吸引溝1cに固着する。
そのため、ワークWの研磨が終了したら、ワーク吸着面1bを洗浄する必要がある。まず、ワークWの研磨が終了したら、ワークチャック1を試料搬送位置へ移動させ、螺旋吸引溝1cの負圧を解除してワークWを試料搬送部に引き渡す。また、付着した研磨砥粒を除去するため、ワークチャック1を洗浄装置4の洗浄部4aと向き合う洗浄位置へと移動させる。ワーク吸着面1bが洗浄部4aの接触面4d及びブラシ4eと接触する位置まで、ワークチャック1を下降させることにより、ブラシ4eが適宜の力でワーク吸着面1bに押し付けられる。この状態から、洗浄液供給路4cよりワーク吸着面1bにアルカリ性溶液からなる洗浄液を供給しつつ、ワークチャック1を回転させる。尚、アルカリ性溶液には必要に応じて界面活性剤等が添加される。
アルカリ性溶液は、ワーク吸着面1b及び螺旋吸引溝1cに付着した研磨砥粒を軟化させ、さらに、アルカリ性溶液に直接触れない研磨砥粒の部分はブラシ4eによりアルカリ性溶液を浸透させて、付着した研磨砥粒の全体を軟化させる。一方、螺旋吸引溝1c内の研磨砥粒は、ブラシ4eによって螺旋吸引溝1cより掻き出される。また、ワーク吸着面1bに付着した研磨砥粒は、接触面4dにより取り除かれる。
特開2001−198824号公報
ところで、上記の如く構成されたワークチャック1の洗浄装置4にあっては、ワークチャック1に付着した研磨砥粒等の異物の除去はアルカリ性溶液の成分に依存している。
そして、ブラシ4eは、ワーク吸着面1bに押し付けることによってアルカリ性溶液に直接触れない研磨砥粒の部分に対してアルカリ性溶液を浸透させるものであって、付着した研磨砥粒の全体を軟化させるために用いられており、螺旋吸引溝1cからの掻き出し効果を主とした機能とはなっていなかった。
また、例示した特許文献1には、洗浄装置4をワークチャック1に対して往復や螺旋運動をさせてもよいとの記載があるが、例え、洗浄装置4をワークチャック1に対して往復させたり螺旋運動させたりしても、洗浄部4aは自転運動するものではない。
したがって、洗浄部4aが回転しないこの方式では、図21(A)に示すように、ブラシ4eの当たりが一方向であり、螺旋吸引溝1cの延在方向、即ち、円周方向に沿う溝内を洗浄することはできるが、螺旋吸引溝1cの幅方向、即ち、半径方向は十分に洗浄することができない部分が残る。
また、ワークチャック1が回転するだけでは、例え、洗浄装置4を往復させたり螺旋運動をさせたりしても、ワーク吸着面1bの中心部でのワーク吸着面1bとブラシ4eとの相対移動速度が小さく、中心部の洗浄能力は他の部分に比べて相対的に低くなってしまう。
一方、ワークWを真空吸着するワークチャック1として、この特許文献1では螺旋吸引溝1cを除く面全体がワークWと接触する構成であるため、ワークWとの接触面積が大きいという問題もある。このようにワークWとの接触面積を大きく確保してしまうと、上述したブラシ4eで掻き出すことができなかった研磨砥粒等の異物を挟み込んでしまう確立が高くなり、ワークWにディンプルが発生することになる。
これに対し、図21(B)に示すように、凸状のピン14を用いたワークチャック12とすることによって、ワークWとの接触面積を小さくしたものでありながらワークWを安定して吸着することができ、ワークWを研磨する際の平坦度を向上させることができることは周知である。また、凸状のピン14を用いたワークチャック12では、ピン14の先端面からなるワークとの接触総面積が少ないことから、ピン14とワークWと間に異物を挟み込む確率を低減することもできる。
しかしながら、上述したような単なるブラシ4eでは、凸状のピン14が、あたかもおろし金のようにブラシ4eを削り取ってしまい、ブラシ4eの選定が不十分だとブラシの磨耗が激しく、洗浄力が低下してしまうという新たな問題が生じる。さらに、ピン14が立ち上がるベース面、即ち、先の螺旋吸引溝1cの底面に相当する面の総面積は逆に増えるため、そのベース面の洗浄が不十分であると異物が残り易く、その異物に研磨砥粒が凝集して固着化し易いという問題も生じる。
また、特許文献1の洗浄装置4には、ブラシ4eの先端よりも高さの低い接触面4dがブラシ4eと略半々の割合で設けられている。しかしながら、ピン14を多数突出させたワークチャック12の場合、ワークチャック12を回転させながら洗浄作業を行うと、接触面4dがピン14の先端に当たり、ピン14が曲がったり破損してしまうおそれがあり、適用することができないという問題も生じていた。
他にブラシ以外の洗浄方法として、超音波や高圧水や薬液を用いた方法が提案されている。超音波を用いる場合、水槽の中にワークチャックを沈めなければならず、研磨装置の中に水槽を設けることは装置の設置面積を増大させるので好ましくない。また、高圧水を用いる場合、ワークチャックからの跳ね返りが多くカバーを設ける必要があり、また高圧水発生装置も高価である。さらに、薬液を用いる場合は、薬品に対して耐性のある部材で装置を構成せねばならず、ユーティリティの設置など、コストが高くなるという問題がある。
本出願に係る発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ワークチャックにおける異物の残存率を低減することができるワークチャックの洗浄装置、ワークチャックの洗浄方法、及びワークチャックの洗浄装置を備えた研磨装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、多数のピンを有し、その先端面でワークを保持するワークチャックの洗浄装置であって、前記ワークチャックの直径よりも小さい直径を有し、前記ワークチャックに当接した状態で回転する表面ブラシと、前記表面ブラシが前記ワークチャックの中心を含む半径方向の直線上を相対的に変位するように、前記ワークチャックまたは前記表面ブラシの少なくとも一方を変位させる変位駆動機構と、を備えたことを特徴とするワークチャックの洗浄装置である。
上記の発明によれば、直径の小さな表面ブラシとワークチャックの少なくとも一方をワークチャックの半径方向に変位させることにより、表面ブラシがワークチャックのピンの周りを縦と横の方向から洗浄することができ、洗浄残りを少なくしてワークチャックでの異物の残存を低減することができる。
本出願に係る第2の発明は、前記ワークチャックまたは前記表面ブラシの少なくとも一方の変位は、前記ワークチャックの中心及び外周端を含む前記ワークチャックの半径以上の範囲であることを特徴とする上記第1の発明に記載のワークチャックの洗浄装置である。
上記の発明によれば、直径の小さい表面ブラシによってワークチャックの全面を洗浄することができ、洗浄残しがなくしかも無駄のない効率的な洗浄を行うことができる。
本出願に係る第3の発明は、前記ワークチャックまたは前記表面ブラシの少なくとも一方の変位速度が一定でないことを特徴とする上記第1または第2の発明に記載のワークチャックの洗浄装置である。
上記の発明によれば、ワークチャックの異物付着率が高い部分を重点的に洗浄することが可能となり、洗浄残しがなくしかも無駄のない効率的な洗浄を行うことができる。
本出願に係る第4の発明は、前記ワークチャックまたは前記表面ブラシの少なくとも一方の変位は、前記表面ブラシが前記ワークチャックの外周側に位置するほどその変位速度が遅くなることを特徴とする上記第1〜第3の発明の何れか1つに記載のワークチャックの洗浄装置である。
上記の発明によれば、ワークチャックに対して表面ブラシが外周側に位置してくるほど表面ブラシの相対的な変位速度を遅くすることにより、ワークチャックの中心から外周部にかけて表面ブラシを均等に当てることができ、ムラのない洗浄を行うことができる。
本出願に係る第5の発明は、前記表面ブラシは複数の毛束を有し、前記複数の毛束は、前記表面ブラシに円周状に配置されていることを特徴とする上記第1〜第4の発明の何れか1つに記載のワークチャックの洗浄装置である。
上記の発明によれば、表面ブラシに円周状に毛束を配設することにより、表面ブラシの全面に毛束を設けた場合よりも、効率よく異物を掻き出すことができる。
本出願に係る第6の発明は、前記表面ブラシが洗浄する領域に向けて洗浄水を噴射する洗浄水噴射ノズルを備えていることを特徴とする上記第1〜第5の発明の何れか1つに記載のワークチャックの洗浄装置である。
上記の発明によれば、表面ブラシによる洗浄領域にのみ洗浄水を供給することができるため、洗浄水が無駄になるのを防止することができる。
本出願に係る第7の発明は、前記洗浄水噴射ノズルは前記表面ブラシとともに、相対的に変位することを特徴とする上記第6の発明に記載のワークチャックの洗浄装置である。
上記の発明によれば、洗浄水噴射ノズルを表面ブラシの相対変位に連動して変位させることにより、洗浄水を有効利用することができる。
本出願に係る第8の発明は、上記第1乃至第7の発明の何れか1つに記載されたワークチャックの洗浄装置と、前記ワークチャックと、前記ワークチャックに保持されたワークを研磨する研磨クロスと、前記研磨クロスを回転させる定盤と、を備えたことを特徴とする研磨装置である。
上記の発明によれば、ワークを研磨した後のワークチャックを異物残存率の低い状態に洗浄したうえで、次のワークを保持して研磨加工することができる。
本出願に係る第9の発明は、多数のピンを有し、その先端面でワークを保持するワークチャックの洗浄方法であって、前記ワークチャックを回転させた状態で、前記ワークチャックの直径よりも小さい直径を有し前記ワークチャックに当接した状態で回転する表面ブラシを、前記ワークチャックの中心を含む半径方向の直線上で相対的に変位させることを特徴とするワークチャックの洗浄方法である。
上記の発明によれば、直径の小さな表面ブラシとワークチャックの少なくとも一方をワークチャックの半径方向に変位させることにより、表面ブラシがワークチャックのピンの周りを縦と横の方向から洗浄することができ、洗浄残りを少なくしてワークチャックでの異物の残存を低減することができる。
本発明のワークチャックの洗浄装置、洗浄方法、及びワークチャックの洗浄装置を備えた研磨装置によれば、ワークチャックにおける異物の残存率を低減することができる。
次に、本発明のワークチャックの洗浄装置および洗浄装置を備えた半導体ウェーハの研磨装置について、図面に基づいて詳細に説明する。
[研磨装置の全体構成]
図18及び図19は、本発明の洗浄装置を備えた半導体ウェーハの研磨装置全体の概略平面図である。
図18において研磨装置20は、研磨加工前の半導体ウェーハ11を搬入するウェーハ搬入装置21と、ウェーハ搬入装置21から搬入された半導体ウェーハ11のロード・アンロードを行うロード・アンロードステージ22と、第1〜第3研磨加工ステージ23,24,25と、各ステージ22〜25の上方に配置された研磨ヘッド支持部26と、研磨加工後の半導体ウェーハ11を搬出するウェーハ搬出装置27と、洗浄装置28とを備えている。
<ウェーハ搬入装置>
ウェーハ搬入装置21は、多数の半導体ウェーハ11を収納したカセット34を、2個備えている。カセット34には、前工程であるスライス工程において半導体インゴットからスライス加工された多数の半導体ウェーハ11が充填されている。各カセット34はウェーハ搬入装置21から取り外し可能であり、カセット34が空になったら、未研磨の半導体ウェーハ11が充填された新たなカセットと交換を行う。ウェーハ搬入装置21は他に回転伸縮アーム機構33を備え、カセット34に収納された未研磨の半導体ウェーハ11を各カセットの最上位に位置するものから順次取り出して、ロード・アンロードステージ22へと供給する。
<ロード・アンロードステージ>
ロード・アンロードステージ22は、図示左右にスライドするスライドテーブル70を有する。スライドテーブル70は、2枚の半導体ウェーハ11を載置可能な載置部70aを図示右側に2箇所有し、さらに2枚の半導体ウェーハ11を載置可能な載置部70bを図示左側に2箇所有する。カセット34に収納された未研磨の半導体ウェーハ11を搬入するときには、スライドテーブル70は図18に示すように図示右側にスライドした位置に配置される。
最初にカセット34に充填された未研磨の半導体ウェーハ11を上から順に回転伸縮アーム機構33によって取り出す。最上位の位置の半導体ウェーハ11が取り出されたカセット34は、不図示の昇降機構により次の半導体ウェーハ11が最上位の位置にくるまで上昇する。半導体ウェーハ11を取り出した回転伸縮アーム機構33は、半導体ウェーハ11を保持した状態で約180°旋回し、スライドテーブル70の右側の2箇所の載置部70aに2枚の半導体ウェーハ11を載置する。
2枚の半導体ウェーハ11を載置したら、図19に示すように、スライドテーブル70は図示左側にスライドする。スライドテーブル70が左側にスライドすると、載置部70aに載置された2枚の未研磨の半導体ウェーハ11は、研磨ヘッド支持部26の真下に配置される。その後、2枚の半導体ウェーハ11は不図示のリフトピンによって載置部70aから持ち上げられ、研磨ヘッド支持部26に設けられた2個の研磨ヘッド31にそれぞれ保持される。
2枚の半導体ウェーハ11が研磨ヘッド31に吸着保持されたら、図18に示すように、スライドテーブル70は図示右側にスライドする。
<研磨加工ステージ>
研磨ステージは第1〜第3の研磨加工ステージに分かれており、第1研磨加工ステージ23と第2研磨加工ステージ24は粗研磨工程を行い、第3研磨加工ステージ25は仕上げ研磨工程を行う。粗研磨工程ではスライス加工工程等で半導体ウェーハ11の表面に入った加工ダメージの除去とウェーハ平坦度の作り込みを行い、仕上げ研磨工程では粗研磨工程における加工ダメージの除去と更なるウェーハ平坦度の向上のための研磨を行う。各研磨加工ステージ22,23,24には、各ステージ22,23,24上の2個の研磨ヘッド31に対して一つの研磨クロス32が設けられている。粗研磨工程と仕上げ研磨工程の相違点は、研磨に使用する研磨クロス32の質(面粗さ・硬度)の違いや、研磨時の回転数および加圧力,スラリー等の違いである。
ここで粗研磨工程を2つの研磨加工ステージに分けているのは、粗研磨にかける時間を仕上げ研磨にかかる時間の2倍程度に設定すると最も効果的に研磨を行うことができることから、トータルのスループットを考慮して設計したものである。そのため、所望の平坦度にあわせて、第1研磨加工ステージ23のみを粗研磨工程とし、第2研磨加工ステージ24と第3研磨加工ステージ25を仕上げ研磨工程としてもよい。また、研磨加工ステージの数は設計的な事項であり、3ステージ以下でも3ステージ以上であっても良い。
<研磨ヘッド支持部>
研磨ヘッド支持部26は平面視で略十字形状を呈し、垂直軸26aを中心に水平面内で270°旋回自在に設置されている。研磨ヘッド支持部26の各先端には、それぞれ研磨ヘッド31を垂直下向きに2個ずつ、合計8個の研磨ヘッド31を備えている。各研磨ヘッド31は研磨ヘッド支持部26に対して昇降自在に支持されており、その昇降によって半導体ウェーハ11の研磨時の加圧力を調整する。8個の研磨ヘッド31はそれぞれ独立して昇降可能であり、各研磨加工ステージに位置する研磨ヘッド31は常に同期して昇降する必要があるわけではない。
図22(A)は研磨ヘッド31の一例を示す縦断面図である。研磨ヘッド31は、半導体ウェーハ11を吸着保持するチャックであるワークチャック12と、ワークチャック12の外周に配置されたリテーナ73とを備えている。尚、このリテーナ73は、半導体ウェーハ11を研磨加工する際に半導体ウェーハ11の外周に作用する研磨クロス32からの余分な加圧力を緩和して、半導体ウェーハ11の外周部における面ダレの発生を防止するものであり、必須の構成要件ではない。
図1はワークチャック12を吸着面側から見た斜視図である。ワークチャック12は、図1に示すように直径が半導体ウェーハ11の外径とほぼ同径の円板状のプレート本体13からなる。このプレート本体13の吸着面側の表面には、円柱状の多数のピン14を突出して設けており、このピン14の周囲を囲むようにプレート本体13の表面から円環状に突出した土手状のシール部15を設けている。さらにプレート本体13は、表面の数箇所にその厚み方向に貫通する小径の吸着孔16を有し、各吸着孔16は図22(B)に示すように真空ポンプ74に接続している。例えば、ワークチャック12は、半導体ウェーハ11の直径が200mmであった場合、その直径も200mmとするのが好ましく、この場合、シール部15の外周径を198mm,シール部15の内周径を197mmとするのが好ましいが、これらに限定する必要はない。
図2はワークチャック12の外周部における縦断面図である。図2に示すようにピン14は、例えば直径Dが約0.5mmの円柱形状をしており、その中心間距離Pは1mmで全体として格子状に配置されている。また、各ピン14の高さHは0.2mmである。このピン14は、その先端面が半導体ウェーハ11の裏面と接して、半導体ウェーハ11の裏面側の平坦度を維持する。このように半導体ウェーハ11の裏面との接触面積を小さくすることにより、半導体ウェーハ11の裏面とワークチャック12との間に、研磨砥粒や切粉などの異物を挟み込む可能性を低減している。
シール部15は、全てのピン14を囲むように円環状に連続しており、ピン14と同一の高さであり、その幅Tは0.2〜0.5mm程度である。そして、半導体ウェーハ11の裏面の周囲がシール部15を跨ぐように、半導体ウェーハ11をシール部15に接触させて配置する。これにより、プレート本体13の吸着面とシール部15および半導体ウェーハ11の裏面によって囲まれた空間は気密空間となる。そして、真空ポンプ74(図22(B)参照)を作動させ、吸着孔16から吸引することにより、気密空間内が負圧になり、半導体ウェーハ11はワークチャック12に吸着保持される。半導体ウェーハ11は外周をシール部15に支えられ、その内側はピン14によって支えられるが、ピン14とシール部15の高さが同一であるため、半導体ウェーハ11は高度に平坦に保持される。
研磨クロス32の構造自体は周知であるため詳細な図示は省略するが、従来技術で示した図20の符号2aと同様に、研磨クロス32は回転軸に支持された円板状の定盤の表面に設けられており、粗研磨工程では粗研磨用、研磨工程では研磨用のものが用いられる。また、研磨クロス32には、その上方に配置された研磨液供給ノズルからスラリーが供給される。
図19に示すように、載置部70aに載置された2枚の未研磨の半導体ウェーハ11を吸着したら、研磨ヘッド支持部26は垂直軸26aを中心に反時計回りに90°回転する。すると、2枚の未研磨の半導体ウェーハ11は第1研磨加工ステージ23に搬送される。ここで、2枚の未研磨の半導体ウェーハ11に所定時間の粗研磨加工を行う。
引き続き、研磨ヘッド支持部26は垂直軸26aを中心に反時計回りに90°回転する。すると、2枚の半導体ウェーハ11は第2研磨加工ステージ24に搬送される。ここでも、2枚の半導体ウェーハ11に所定時間の粗研磨加工を行う。
さらに、研磨ヘッド支持部26は垂直軸26aを中心に反時計回りに90°回転する。すると、2枚の半導体ウェーハ11は第3研磨加工ステージ25に搬送される。ここでは、2枚の半導体ウェーハ11に所定時間の仕上げ研磨加工を行う。
第3研磨加工ステージ25で仕上げ研磨加工が終わったら、研磨ヘッド支持部26は垂直軸26aを中心に時計回りに270°回転する。すると、2枚の研磨後の半導体ウェーハ11はロード・アンロードステージ22に搬送される。
このように研磨ヘッド支持部26は270°回転可能であれば、各研磨ヘッド31はロード・アンロードステージ22→第1研磨加工ステージ23→第2研磨加工ステージ24→第3研磨加工ステージ25→ロード・アンロードステージ22へと、各ステージを順に移動することができる。
<ウェーハ搬出装置>
図18に示すようにウェーハ搬出装置27は、ロード・アンロードステージ22から研磨加工後の半導体ウェーハ11を取り出す回転伸縮アーム機構30と、この回転伸縮アーム機構30で取り出された半導体ウェーハ11を収納する回収カセット29とを備えている。回収カセット29は第3研磨加工ステージ25で仕上げ研磨された各半導体ウェーハ11を、それぞれが貼り付かないように枚葉化した状態で収納する。また、回収カセット29は水で満たされた水槽に浸っている。回収カセット29はウェーハ搬出装置27から取り外し可能であり、回収カセット29が研磨済み半導体ウェーハで一杯になったら、空の新たな回収カセット29と交換を行う。
第3研磨加工ステージ25で仕上げ研磨工程が終わった時点では、ロード・アンロードステージ22のスライドテーブル70は、図18に示すように図示右側にスライドした位置に配置されている。仕上げ研磨が終わった2枚の半導体ウェーハ11は研磨ヘッド31での吸着が解かれ、不図示のリフトピンによって載置部70bに静かに載置される。2枚の研磨済み半導体ウェーハ11を載置したら、図19に示すように、スライドテーブル70は図示左側にスライドする。スライドテーブル70が左側にスライドすると、載置部70bに載置された2枚の研磨済み半導体ウェーハ11は、ウェーハ搬出装置27の前に配置される。
そして、研磨済み半導体ウェーハ11を回転伸縮アーム機構30によって保持する。回収カセット29は、不図示の昇降機構により一番下のラックが最も上の位置にくるまで上昇する。半導体ウェーハ11を保持した回転伸縮アーム機構30は、半導体ウェーハ11を保持した状態で約180°旋回し、回収カセット29に研磨済み半導体ウェーハ11を収納する。
2枚の半導体ウェーハ11を収納したら、回収カセット29は収納した半導体ウェーハの枚数分だけ下降する。このようにして、回収カセット29に研磨済み半導体ウェーハ11が一杯に充填されるまで研磨を行い、回収カセット29が一杯になったら新たな回収カセット29と交換する。
<洗浄装置>
図3〜図6は、本発明のワークチャックの洗浄装置を示し、図3はブラシ格納状態の洗浄装置の平面図、図4はブラシ使用状態の洗浄装置の平面図、図5は表面ブラシ格納状態の洗浄装置の側面図、図6は表面ブラシ使用状態の洗浄装置の側面図である。
図18に示すように本願の研磨装置20は、ほぼ左右対称な構造よりなる洗浄装置28を2つ備えている。したがって、以下の説明では1の洗浄装置28について説明し、他の1つの洗浄装置についてはその説明を省略する。
図5に示すように洗浄装置28は、基台35の上端に固定された基板36と、基板36の上に固定されて洗浄装置内部を覆う筐体37を有する。筐体37は図示右側に表面用開口37aを有し、ワークチャック12の吸着面を洗浄する表面ブラシ41を有する表面ブラシユニット40と、表面ブラシ41でワークチャック12の表面を洗浄する際に洗浄水を供給する表面用給水部38とを備える。
<表面ブラシユニット>
表面ブラシユニット40は、基板36に固定された第1ガイドレールユニット42と、第1ガイドレールユニット42に沿って進退動する第2ガイドレールユニット43と、先端に表面ブラシ41を回転可能に支持すると共に第2ガイドレールユニット43に沿って進退動する支持フレーム44を備える。支持フレーム44は、基端寄りに駆動モータ45を固定して有しており、また、図3に示すように支持フレーム44の先端寄りで表面ブラシ41の側方に配置された表面側洗浄水噴射ノズル46を有する。
表面側洗浄水噴射ノズル46は、給水管ユニット47を通して表面用給水部38に接続しており、表面用給水部38から給水管ユニット47を通って表面側洗浄水噴射ノズル46へ洗浄水が供給される。
第1ガイドレールユニット42は、第2ガイドレールユニット43並びに支持フレーム44を一体に変位させる。これにより、表面ブラシ41は筐体37に格納された格納状態と表面用開口37aから突出した使用状態とに変位することとなる。また、第2ガイドレールユニット43は、第1ガイドレールユニット42により表面ブラシ41を使用状態となる位置まで変位させた後に、支持フレーム44を図示左右方向に往復変位させる。これにより、表面ブラシ41はワークチャック12の中心を含む直線上を半径方向に沿って半径以上の範囲で変位することとなる。
この第1ガイドレールユニット42並びに第2ガイドレールユニット43によって表面ブラシ41を変位させる駆動源には、例えば、エアシリンダや駆動モータとラック・ピニオンを用いたもの,ソレノイドによるものなどが考えられる。また、表面側洗浄水噴射ノズル46は支持フレーム44に固定されていることから、上述した各ガイドレールユニット42,43による支持フレーム44の変位に連動して表面側洗浄水噴射ノズル46が追従するように、給水管ユニット47は伸縮若しくは変位可能に構成されている。
<表面ブラシ>
図9及び図10は本発明の洗浄装置28に用いられる表面ブラシ41の一例を示し、図9は表面ブラシ41とその周辺の拡大縦断面図、図10(A)は表面ブラシ41の平面図、図10(B)は表面ブラシ41の縦断面図である。
表面ブラシ41は、図9及び図10に示すように金属若しくは樹脂の一体成形によるブラシベース41aと、このブラシベース41aの上面から突出された複数の毛束41bとを備えている。また、表面ブラシ41は、支持フレーム44に回転自在に支持されたプーリ44aにブラケット41c並びにねじ41dによって固定されている。ねじ41dは、図10(A)に示すように直行する2箇所に形成されたねじ穴41eに挿入され、その頭部をブラシベース41aに当接させることにより固定される。プーリ44aは駆動モータ45からの回転駆動がベルト44bを介して伝達され、これにより表面ブラシ41がワークチャック12と逆方向に回転する。
毛束41bは、PP又はナイロンからなる毛を複数本束ねた状態でブラシベース41aに垂直に植毛されている。また、毛束41bは内外2重の円周上に等間隔に配置されており、外周側の毛束41bを結ぶ円周の直径W1は約70mmで隣り合う毛束41b同士のピッチは6.3mm、内周側の毛束41bを結ぶ円周の直径は約60mmで隣り合う毛束41b同士のピッチは5.4mmである。
本出願の表面ブラシ41は、ブラシベース41aの上面全体に均一に毛を設けるのではなく、複数の毛を束ねた毛束41bを円周上にだけ配置していることに特徴を有する。毛束41bの外周径W1はワークチャック12の直径の1/5〜1/2とし、表面ブラシ41をワークチャック12の中心を含む直線上を往復移動させることにより、ワークチャック12の吸着面全体を効果的に洗浄する。より具体的には、表面ブラシ41が、ワークチャック12の中心並びに外周端を含むワークチャックの半径以上の範囲で変位すれば、ワークチャック全体を洗浄することができる。
図11は、このような毛束41bと毛束41bを構成するブラシ毛71とピン14との関係を示し、図11(A)は毛束41bとピン14との関係を示す説明図、図11(B)〜(D)はブラシ毛71とピン14との関係を示す説明図である。
図11(B)に示すように、ピン14の直径D=0.5mm、中心間距離P=1mmとした場合、隣接するピン14の離間距離は0.5mmとなる。ここで、ブラシ毛71のブラシ毛径W3をピン14の直径Dの1/2以上とした場合、ブラシ毛71が隣接するピン14の間に引っ掛かってしまい、ピン14の間を適切に洗浄することができない。
これに対し、図11(C)に示すように、ブラシ毛径W3をピン14の直径Dの1/2以下とした場合、ブラシ毛71が隣接するピン14の間に引っ掛かる可能性が低くなる。さらに、図11(D)に示すように、ブラシ毛径W3をピン14の直径Dの1/3以下とした場合、3本以上のブラシ毛71が隣接するピン14の間に引っ掛かることなく通過することができ、ピン14とピン14の間を良好に洗浄することができる。
そのため、毛束41bを構成するブラシ毛71のブラシ毛径W3はピン14の直径Dの1/2以下が良く、より好ましくは1/3以下とするのが良い。
図12は、毛束41bの材質をPPとして上述したワークチャック12並びにピン14の条件下で、毛束41bを各種条件で洗浄テストをした結果を示す図表である。
図12(A)はブラシ毛径W3を0.1〜0.4mmの間で0.1mmずつ変化させて各毛径でワークチャック12を洗浄した後、各毛径について半導体ウェーハ11を研磨加工した際のディンプルの発生率を示す図表である。この実験において、ピン14の直径D=0.5mm,中心間距離P=1mm,ブラシの毛束径W2は2mmとし、ブラシの毛長Lは10mmとしている。このディンプルの発生率は、100枚の半導体ウェーハ11を研磨加工した際にディンプルが発生した半導体ウェーハの枚数である。
この結果、ブラシ毛径W3は細いほどディンプルの発生率が低いことがわかる。しかしながら、ブラシ毛径W3が細ければ細いほど良いわけではなく、毛径W3が0.01mm未満であると、ブラシの硬度が足りず弾性力が弱くなるため、洗浄能力が発揮されない。そのため、特にブラシ毛径W3は、ディンプルの発生率が2%以下となる0.2mm以下であり、0.01mm以上であることが望ましい。
図12(B)は毛束径W2を2mmと3mmとした場合において、ワークチャック12を洗浄した後、半導体ウェーハ11を研磨加工した際のディンプルの発生率と毛束41bの磨耗量とを示す図表である。この実験において、ピン14の直径D=0.5mm,中心間距離P=1mm,ブラシの毛径W3は0.2mmとし、ブラシの毛長Lは10mmとしている。毛束の磨耗量(mm/枚)は、半導体ウェーハ11を1枚研磨するのに当たってワークチャック12を洗浄したときに、毛束の磨耗する量である。
この結果、毛束径W2によって毛束41bの弾性力が異なり、毛束径W2が太すぎるとワークチャック12への当たりが強くなり、毛束41bの磨耗が増大することが判明した。これにより、毛束径W2は細いほど磨耗量が少ないことがわかる。実験結果によれば、特に毛束径W2が2mm程度の場合に磨耗量が0.002mm/枚以下となり、磨耗量もディンプル発生率も少ないことがわかる。これにより、毛束径W2は、ブラシ毛径W3の10倍以下であることが望ましいと言える。
しかしながら、毛束径W2が細ければ細いほど良いわけではなく、毛束径W2がブラシ毛径W3の3倍未満であると、毛束がふにゃふにゃとなり洗浄能力が発揮されない。そのため、毛束径W2はブラシ毛径W3の3倍以上であることが望ましい。
図12(C)はブラシ毛長Lを複数種の長さにした場合において、ワークチャック12を洗浄した後、半導体ウェーハ11を研磨加工した際のディンプルの発生率と毛束41bの磨耗耐久性とを示す図表である。この実験において、ピン14の直径D=0.5mm,中心間距離P=1mm,ブラシ毛径W3は0.2mmとし、ブラシの毛束径W2は2mmとしている。磨耗耐久性については図12(B)と同様に毛束の磨耗量(mm/枚)を測定し、その値に基づいて、適切か不適切かを記号で表した。例えば、ブラシ毛長5mmにおいては磨耗量が0.1mm/枚であったため不適切と判断し、ブラシ毛長10mmにおいては磨耗量が0.002mm/枚であったため適切と判断し、ブラシ毛長15mmにおいては磨耗量が0.003mm/枚であったため適切と判断している。
この結果、ブラシ毛長Lによって毛束41bの弾性力が異なり、ブラシ毛長Lが短すぎるとワークチャック12への当たりが強くなり、毛束41bの磨耗が増大し、ディンプルの発生率も高くなることが判明した。また、ブラシ毛長Lが長すぎると毛束41bの当たり力が弱くなってしまい、洗浄能力が落ち、ディンプル発生率も高くなることが判明した。特に、ブラシ毛長Lが8〜12mm程度の場合に、ディンプル発生率も磨耗量も少ないことがわかる。これにより、ブラシ毛長Lは、ブラシ毛径W3の40〜60倍であることが望ましいと言える。
図12(D)はワークチャック12への毛束の押当て量L1を示す概念図である。図12(D)に示すように、毛束41bはワークチャック12の吸着面に接触して、弾性力によって曲がった状態となる。この分の変形量を押当て量L1という。
毛束41bのワークチャック12への押当て量L1は、ブラシ毛長Lに対して10%以下とすると異物の除去力が低下して異物を除去しきれず、ディンプルの発生率が高くなる。また、押当て量をブラシ毛長Lに対して30%以上とすると、毛束41bの磨耗量が大きくなってしまい、結果的に異物の除去力が低下して異物を除去しきれず、ディンプルの発生率が高くなる。
そのため、押当て量L1はブラシ毛長Lに対して10〜30%程度であることが望ましいと言える。例えば、ブラシ毛長Lを10mmとする場合には、ブラシの押当て量は1〜3mm程度が良い。
ここで、上述した各条件を兼ね備えると、毛束41bの材質をPPとして上述したワークチャック12並びにピン14の条件であった場合には、毛束径W2はブラシ毛径W3の3倍以上10倍以下、ブラシ毛長Lはブラシ毛径W3の40〜60倍、毛束41bのワークチャック12への押し当て量L1はブラシ毛長Lの10〜30%、であることが望ましいと言える。
<表面側洗浄水噴射ノズル>
図13(A)は、表面ブラシ41でワークチャック12を洗浄している際に、表面側洗浄水噴射ノズル46により洗浄水をワークチャックに向けて吹き付けている状態を示す底面図、図13(B)はその側面図である。
表面側洗浄水噴射ノズル46は、図13(A)に示すように、表面ブラシ41の当たる範囲をカバーするように洗浄水を帯状にしてワークチャック12に噴射する。この際、その噴射方向はワークチャック12の回転方向に沿うように向け、且つ表面ブラシ41の手前(回転上流側)に噴射する。これにより、表面側洗浄水噴射ノズル46から噴射された洗浄水が、ワークチャック12の回転に合わせて、ワークチャックの表面に沿って流れ、表面ブラシ41に無駄なく供給される。このとき、ワークチャック12の表面に洗浄水の流れができて、ワークチャック12の回転により、異物をワークチャックの外周へ遠心力で飛ばすことができる。
一方、表面側洗浄水噴射ノズル46から噴射された洗浄水の流れる方向がワークチャック12の回転方向と逆方向になると、洗浄水がワークチャック12の回転によって押し戻されて表面ブラシ41に十分に供給されずに洗浄水の供給効率が悪くなる。そのため、図13(B)に示すように、表面側洗浄水噴射ノズル46は、ワークチャック12に対して斜め下方から、ワークチャック12の回転方向に沿って洗浄水を噴射できるように、その傾斜角度θは5〜85°の鋭角の範囲で設定する。
本発明の洗浄方法によれば、純水を用いただけでワークチャックの吸着面を効果的に洗浄することができるため、本実施例では洗浄水として純水を使用しているが、アルカリ性溶液や界面活性剤を含む洗浄液を使用することもできる。
<側面ブラシユニット>
図7は側面ブラシ格納状態の洗浄装置の側面図、図8は側面ブラシ使用状態の洗浄装置の側面図である。図7に示すように、筐体37は図示右側に側面用開口37bを有し、ワークチャック12の側面を洗浄する側面ブラシ51を有する側面ブラシユニット50と、側面ブラシ51でワークチャック12の側面を洗浄する際に洗浄水を供給する側面用給水部39とを備える。
側面ブラシユニット50は、基板36に固定されたガイドレールユニット52と、先端に側面ブラシ51を回転自在に支持すると共にガイドレールユニット52に沿って進退動する支持フレーム53を備える。支持フレーム53は、基端寄りに駆動モータ54を固定して有しており、また、図3に示すように支持フレーム53の先端寄りで側面ブラシ51の側方に配置された側面側洗浄水噴射ノズル55を有する。
図7に示すように側面側洗浄水噴射ノズル55は、給水管ユニット56を介して側面側給水部39に接続しており、側面側給水部39から給水管ユニット56を通って側面側洗浄水噴射ノズル55へ洗浄水が供給される。側面側給水部39は、3本の給水管39a〜39cを備え、給水管39aは給水管ユニット56を介して側面側洗浄水噴射ノズル55に接続している。また、給水管39bは表面ブラシ41を水圧により洗浄する表面ブラシ洗浄ノズル57(図3参照)に接続され、給水管39cは側面ブラシ51を水圧により洗浄する側面ブラシ洗浄ノズル58(図3参照)に接続されている。
図7に示すガイドレールユニット52は、支持フレーム53を図示左右方向に進退動させる。これにより、側面ブラシ51は筐体37に格納された格納状態と側面用開口37bから突出した使用状態(図8参照)とに変位することとなる。ガイドレールユニット52によって側面ブラシ51を変位させる駆動源には、例えば、エアシリンダや駆動モータとラック・ピニオンを用いたもの,ソレノイドによるものなどが考えられる。また、側面側洗浄水噴射ノズル55は支持フレーム53に固定されていることから、上述したガイドレールユニット52による支持フレーム53の変位に連動して側面側洗浄水噴射ノズル55が追従するように給水管ユニット56は伸縮若しくは変位可能に構成されている。
<側面ブラシ>
図14及び図15は、本発明の洗浄装置に用いられる側面ブラシの一例を示す。図14は側面ブラシ51とその周辺の拡大縦断面図、図15(A)は側面ブラシ51の平面図、図15(B)は側面ブラシ51の縦断面図である。
側面ブラシ51は、金属若しくは樹脂の一体成形によるブラシベース51aと、このブラシベース51aの上面から突出された複数の毛束51bとを備えている。また、側面ブラシ51は、支持フレーム53に回転自在に支持されたプーリ53aにブラケット53c並びにねじ53dを介して固定されている。尚、ねじ53dは、図15に示すように直交する2箇所に形成されたねじ穴51eに挿入され、その頭部をブラシベース51aに当接させることにより固定される。プーリ53aは駆動モータ54からの回転駆動がベルト53bを介して伝達され、これにより側面ブラシ51がワークチャック12と同方向に回転する。
毛束51bは、PP又はナイロンからなる複数本の毛を束ねた状態でブラシベース51aに植毛されている。また、毛束51bは内外2重の円周上に等間隔に配置されて垂直に植毛されたものと、ブラシベース51aの断面R状に傾斜した斜面に配置されて斜め方向に植毛されたものとを備えている。斜め方向に植毛された毛束51bはそれぞれの毛束51bが全て同じ角度に植毛される必要はなく、洗浄性能の観点からは様々な角度に植毛されていることが望ましい。毛束51bのブラシ毛径、毛束径、ブラシ毛長等は基本的に毛束41bと同様のものを使用することができる。
図22(A)に示すように、近年の研磨装置にはワークチャック12の周囲に研磨加工後の半導体ウェーハ11の外周に発生する面ダレを抑制するためのリテーナ73を設けたものがあるが、半導体ウェーハ11をワークチャック12から離脱させた後にはリテーナ73を退避させることにより、ワークチャック12の側面を露出させた状態にすることができる。従って、リテーナ73を有する研磨ヘッド31の場合には、ワークチャック12の周囲からリテーナ73を退避させてワークチャック12の側面を露出させることで、ワークチャック12の側面を側面ブラシ51によって洗浄することが可能となる。
本願の側面ブラシ51は垂直に植毛された毛束51bも有するため、リテーナ73の下面も同時に洗浄することができ、側面ブラシ51を回転させることで、リテーナ73の下面に設けられた溝内の洗浄を行うこともできる。
<側面側洗浄水噴射ノズル>
図16(A)は、側面ブラシ51でワークチャック12をブラッシングしている際に側面側洗浄水噴射ノズル55により洗浄水をワークチャック12に向けて吹き付けている状態を示す底面図であり、図16(B)はその側面図である。
側面側洗浄水噴射ノズル55は、洗浄水を略帯状に噴射する。この際、その噴射方向はワークチャック12の回転方向に対して側面ブラシ51よりも手前(上流側)から噴射する。また、図16(B)に示すように、側面側洗浄水噴射ノズル55は、ワークチャック12に対してやや斜め下方から洗浄水を噴射する。これにより、側面側洗浄水噴射ノズル55から噴射された洗浄水が、ワークチャック12の回転に合わせて、ワークチャックの表面に沿って流れ、側面ブラシ51に無駄なく供給される。このとき、ワークチャック12の表面に洗浄水の流れができて、ワークチャック12の回転により、異物をワークチャックの外周へ遠心力で飛ばすことができる。
上記の構成において、粗研磨加工から仕上げ研磨加工を経てロード・アンロードステージ22にて研磨済み半導体ウェーハ11をワークチャック12から離脱させる。その後、表面ブラシ41と側面ブラシ51が筐体37から突出し、ワークチャック12の表面並びに側面に配置される。この状態で、ワークチャック12を回転させると同時に表面ブラシ41及び側面ブラシ51を回転させる。この際、ワークチャック12の回転数は、研磨時の回転数(例えば、60〜70rpm)に対して半分程度(例えば、30〜50rpm)に設定する。
そして、表面ブラシ41はワークチャック12の中心を含む直線上を半径以上の範囲で往復変位し、ワークチャック12の表面を洗浄する。他方、側面ブラシ51は一定位置に固定された状態でワークチャック12の側面を洗浄する。
<フラッシング>
図22(B)に示すように、ワークチャック12の表面に設けられた吸着孔16へと続く半導体ウェーハ吸着用の配管72は、真空ポンプ74と純水源75および加圧エア源76に接続されている。半導体ウェーハ11を吸着するときには真空ポンプ74を使用し、半導体ウェーハ11を研磨加工している間も真空吸着を行っている。
そして、ワークチャック12から研磨後の半導体ウェーハ11を剥すときには、真空ポンプ74を切ってから、純水源75より純水を流し出す。半導体ウェーハ11は吸着孔16から流れ出る純水によって押し剥され、スライドテーブル70の載置部70bの上に載置される。また、ワークチャック12を洗浄水によって洗浄するときにも、純水源75より純水を流し出す。
従来から、ワークチャック12の洗浄時に純水を流し、配管72内をフラッシングすることが行われているが、純水を流した後は配管72内に純水が残って溜まっている場合がある。その状態のまま半導体ウェーハ11をワークチャック12に付着させ、真空ポンプ74より真空吸引を行っても、配管72内には純水が残ったままとなっているため、真空ポンプ74で所定の真空圧にしても、吸着面での真空圧が下がってしまい、研磨加工中に半導体ウェーハ11が外れることがある。
そのため、純水をフラッシングした後に、加圧エア源76より加圧エアを供給し、配管72内に残った純水を噴出させることで、半導体ウェーハ吸着時の真空圧をほぼ真空ポンプ74の真空圧まで上げることができ、研磨加工中に半導体ウェーハ11が外れるのを防ぐことができる。
上記の例では、ワークチャック12から研磨後の半導体ウェーハ11を剥すときに純水源75より純水を流し出しているが、加圧エア源76より加圧エアを供給しても良い。
[装置全体の動作説明]
次に、本出願の洗浄装置を備えた研磨装置の動作について説明する。
<洗浄工程>
まず、図18に示すように、ロード・アンロードステージ22のスライドテーブル70を図示右側にスライドさせる。この状態で、表面側洗浄水噴射ノズル46と側面側洗浄水噴射ノズル55からそれぞれ洗浄水を噴射させ、表面ブラシ41と側面ブラシ51を回転させる。さらに、研磨ヘッド31のワークチャック12も回転させる。このとき、表面ブラシ41の回転速度は60〜70rpm、側面ブラシ51の回転速度は60〜70rpm、ワークチャック12の回転速度は30〜50rpmに設定する。
そして、洗浄装置28から表面ブラシ41と側面ブラシ51を突出させて、ロード・アンロードステージ22にある研磨ヘッド31の下に配置させる。表面ブラシ41と側面ブラシ51の押当て量は予め設定してあるため、表面ブラシ41と側面ブラシ51を研磨ヘッド31の下に配置させると、各ブラシ41,51の毛がワークチャック12に接触する。
図16に示すように、表面ブラシ41は自転した状態で、ワークチャック12の中心線に沿って中心から外周側に、さらに外周側から中心へと往復変位する。一方、側面ブラシ51はワークチャック12の側面に接触した状態で、変位することなく自転だけを行う。特に、表面ブラシ41は往復変位することによって、ワークチャック12の吸着面全体を洗浄し、側面ブラシ51はシール部15の外側とワークチャック12の側面を中心に洗浄する。
表面ブラシ41の回転によってワークチャック12の表面から引き剥がされた異物は洗浄水と共に流れて、ワークチャック12の表面から落下する。また、一部の異物はワークチャック12の回転によって遠心力が働き、洗浄水と共にワークチャック12の外周側へ押し流され、そこで側面ブラシ51によってワークチャック12の外へ排出される。
この際、ワークチャック12の回転と表面ブラシ41の回転、及び、表面ブラシ41の進退動の関係は、図17(A)に示すようになる。図17(B)はワークチャック12のピン14の移動方向と、表面ブラシ41の毛束41bの移動方向の関係を示す模式図である。ワークチャック12の直径よりも小さな直径を有する表面ブラシ41の回転・往復移動により、ピン14に対して毛束41bを縦横に通過させることができる。特に、ワークチャック12の回転と表面ブラシ41の回転・往復移動とにより、毛束41bはピン14の側面に対してあらゆる角度から接触するため、実際にはピン14の外周全体が満遍なく洗浄され、洗浄残しが無くなる。
ワークチャック12を自転させ、更に表面ブラシ41を往復移動させているため、表面ブラシ41の外径はワークチャック12の外径の1/2以下であっても、ワークチャック12の吸着面全面にブラシ毛を当てることができる。また、表面ブラシ41の外径がワークチャック12の外径の1/5未満となると、表面ブラシ41の周速をワークチャック12の周速より高くするためにワークチャック12の回転数を表面ブラシ41の回転数の1/5未満にしなければならず、ワークチャック全面を洗浄するために要する時間が長くなり、生産性が落ちることになる。そのため、表面ブラシ41の毛束41bが植毛されている部分の外径は、ワークチャックの外径の1/5〜1/2にするのが良い。
表面ブラシ41の往復ストロークは、具体的には、ワークチャック12の中心側の変位は表面ブラシ12の毛束41bが植毛されている部分の外周がワークチャック12の中心と少しオーバーラップする位置以上までとし、ワークチャック12の外周側の変位は表面ブラシ12の中心がワークチャック12の外周端と一致する位置以上までとすれば良い。ワークチャック12の外周側の変位を表面ブラシ12の中心がワークチャック12の外周端と一致する位置以上までとすることにより、外周近傍に配置されたピン14においても毛束41bを縦横に通過させることができる。
また、表面ブラシ12の移動速度は、ワークチャック12の中心から外周に変位するに従って遅くする方が良い。これは、ワークチャック12に対する表面ブラシ12の当たり時間をワークチャック12の全面で均一にし、ムラの無い洗浄効果を実現するためである。さらに、ワークチャック12に付着している異物のほとんどは、研磨中に吸い込むスラリーであり、ワークチャック12の外周付近に付着し易いため、外周付近の異物の取り残しが無いように、外周部における洗浄時間を長くする必要がある。そのことからも、表面ブラシ12の移動速度は、ワークチャック12の中心から外周に変位するに従って遅くする方が良い。
また、図23(A)に示すように、ワークチャック12の外周には土手状のシール部15を設けている。シール部15はリング状であり、その内側と外側の両側面にスラリーが固着し易く、ブラシで良く擦らないと除去することができない。シール部15の外側は、側面ブラシ51によって十分に洗浄することができるが、シール部15の内側は、側面ブラシ51によっては十分に洗浄することができない。そのため、図23(B)に示すように表面ブラシ41の毛束41bがシール部15の内側に内接する位置にきたら、表面ブラシ41の移動速度を極めて減速させるか停止させることにより、表面ブラシ41の毛束41bがシール部15の内側に内接する位置での洗浄時間が長くなるようにする。また、表面ブラシ41の毛束41bがシール部15の外側を洗浄する位置においても、表面ブラシ41の移動速度を極めて減速させるか停止させることにより、シール部15の外側を洗浄する時間が長くなるようにしても良い。
ブラッシング中は、表面ブラシ41がワークチャック12当たる部分に対して、表面側洗浄水噴射ノズル46から洗浄水を帯状に噴射させているが、洗浄水を無駄なく利用するために、表面側洗浄水噴射ノズル46も表面ブラシ41と同期させて往復移動させるのが良い。そのため、本願においては、表面ブラシ41を設置した支持フレーム44に表面側洗浄水噴射ノズル46を設けている。逆に、ブラシが当たっている部分への洗浄水が部分的に少ないとブラシの磨耗が早くなり、また、洗浄能力も低下することになる。
一方、ワークチャック12の側面は、ワークチャック12のピン14の形状と違い、なめらかな円筒面であるので、洗浄に要する時間はワークチャック12の吸着面に比べて短くて良い。従って、側面ブラシ51の後退を表面ブラシ41とは独立して行うようにし、洗浄開始から30秒程度経過した時点で、まず、側面ブラシ51のみを先に退避させ、筐体37内へと格納する。
また、表面ブラシ41は引き続き回転・往復移動しながら洗浄を行う。これにより、表面ブラシ41で除去された異物やブラシの磨耗粉は、表面側洗浄水噴射ノズル46から噴射された洗浄水と共にワークチャック12の表面を伝って外周へと流れ、ワークチャック12の回転に伴う遠心力でワークチャック12の外へ飛ばされる。1分間程度の時間をかけて10往復程度変位させた時点で吸着面の洗浄が終了するため、表面ブラシ41を退避させ、筐体37内へと格納する。
表面ブラシ41及び側面ブラシ51は、筐体37内へ格納されると、図3に示すように表面ブラシ洗浄ノズル57及び側面ブラシ洗浄ノズル58からそれぞれ洗浄用の純水が噴射されて洗浄される。
本願の研磨装置では詳細な図示を省略しているが、この後、ワークチャック12の下に配置された不図示のリンスノズルから純水を噴出させ、ワークチャック12を回転させた状態で吸着面のすすぎ作業を30秒間程度行う。このときのリンスノズルから噴射する純水の方向をワークチャック12の回転方向と一致させ、噴射角度θも図13の(B)に示すのと同様に吸着面に対して5〜85°の範囲とすることにより、吸着面に純水の流れができるようにする。異物はワークチャック12の回転による遠心力によって外周へ運ばれて吹き飛ばされる。
上記の一連の洗浄工程には、約2分程度の時間を要する。そして、上記の一連の洗浄作業を行っている間、第1研磨加工ステージ23〜第3研磨加工ステージ25では、それぞれ半導体ウェーハ11の研磨が並行して行われる。
<ロード工程>
次に、図18に示すように、カセット34に充填された未研磨の半導体ウェーハ11を上から順に回転伸縮アーム機構33によって取り出す。最上位の位置の半導体ウェーハ11が取り出されたカセット34は、不図示の昇降機構により次の半導体ウェーハ11が最上位の位置にくるまで上昇する。半導体ウェーハ11を取り出した回転伸縮アーム機構33は、半導体ウェーハ11を保持した状態で約180°旋回し、スライドテーブル70の右側の2箇所の載置部70aに2枚の半導体ウェーハ11を載置する。
2枚の半導体ウェーハ11を載置したら、図19に示すように、スライドテーブル70は図示左側にスライドする。スライドテーブル70が左側にスライドすると、載置部70aに載置された2枚の未研磨の半導体ウェーハ11は、洗浄が終わった研磨ヘッド支持部26の真下に配置される。その後、2枚の半導体ウェーハ11は不図示のリフトピンによって載置部70aから持ち上げられ、研磨ヘッド支持部26に設けられた2個のワークチャック12にそれぞれ保持される。
2枚の半導体ウェーハ11がワークチャック12に吸着保持されたら、図18に示すように、スライドテーブル70は図示右側にスライドする。
上記の一連のロード工程には、約1分程度の時間を要する。
<研磨工程>
載置部70aに載置された2枚の未研磨の半導体ウェーハ11を吸着したら、研磨ヘッド支持部26は垂直軸26aを中心に反時計回りに90°回転する。すると、2枚の未研磨の半導体ウェーハ11は第1研磨加工ステージ23に搬送される。ここで、2枚の未研磨の半導体ウェーハ11に約4分間の粗研磨加工を行う。
引き続き、研磨ヘッド支持部26は垂直軸26aを中心に反時計回りに90°回転する。すると、2枚の半導体ウェーハ11は第2研磨加工ステージ24に搬送される。ここでも、2枚の半導体ウェーハ11に約4分間の粗研磨加工を行う。
さらに、研磨ヘッド支持部26は垂直軸26aを中心に反時計回りに90°回転する。すると、2枚の半導体ウェーハ11は第3研磨加工ステージ25に搬送される。ここでは、2枚の半導体ウェーハ11に約4分間の仕上げ研磨加工を行う。
第3研磨加工ステージ25で仕上げ研磨加工が終わったら、研磨ヘッド支持部26は垂直軸26aを中心に時計回りに270°回転する。すると、2枚の研磨後の半導体ウェーハ11はロード・アンロードステージ22に搬送される。
<アンロード工程>
第3研磨加工ステージ25で仕上げ研磨工程が終わった時点では、ロード・アンロードステージ22のスライドテーブル70は、図18に示すように図示右側にスライドした位置に配置されている。仕上げ研磨が終わった2枚の半導体ウェーハ11はワークチャック12での吸着が解かれ、不図示のリフトピンによって載置部70bに静かに載置される。2枚の研磨済み半導体ウェーハ11を載置したら、図19に示すようにスライドテーブル70は図示左側にスライドする。スライドテーブル70が左側にスライドすると、載置部70bに載置された2枚の研磨済み半導体ウェーハ11は、ウェーハ搬出装置27の前に配置される。
そして、研磨済み半導体ウェーハ11を回転伸縮アーム機構30によって保持する。回収カセット29は、不図示の昇降機構により一番下のラックが最も上の位置にくるまで上昇する。半導体ウェーハ11を保持した回転伸縮アーム機構30は、半導体ウェーハ11を保持した状態で約180°旋回し、回収カセット29に研磨済み半導体ウェーハ11を収納する。2枚の半導体ウェーハ11を収納したら、回収カセット29は収納した半導体ウェーハの枚数分だけ下降する。
2枚の半導体ウェーハ11が回収カセット29に収納されたら、図18に示すように、スライドテーブル70は図示右側にスライドする。
上記の一連のアンロード工程には、約1分程度の時間を要する。
アンロード工程が終了したら、上述の<洗浄工程>へと続き、新たな未研磨の半導体ウェーハ11の<ロード工程>へと続く。
ロード・アンロードステージ22で行われる<アンロード工程><洗浄工程><ロード工程>に要する時間の合計は約4分であり、第1〜第3の各研磨加工ステージで要する時間とほぼ一致する。このようにロード・アンロードステージ22に洗浄装置28を設けることにより、このように各ステージでの作用時間に合わせてロード・アンロードステージ22での空き時間にワークチャック12の洗浄を行うことができるため、本願の研磨装置は生産効率が非常に高いと言える。本実施例では各ステージでの作業時間を約4分にしているが、各ステージの作業時間は一致させる必要はなく、最も時間がかかるステージの作業時間以内であればよい。
上記の実施例で特筆すべきは、スライドテーブル70の右側の載置部70aには洗浄水がかからないことである。すなわち、研磨が行われた半導体ウェーハ11は必ず左側の載置部70bに置かれ、また、ワークチャック12の洗浄を行っている間はスライドテーブル70が右側にスライドした状態にあるため、載置部70aには洗浄水がかからない。これは、載置部70aは、未研磨の半導体ウェーハ11が載置される場所であり、洗浄水などが付くと、ワークチャック12への吸着時に不都合が生じるためである。
ところで、上記実施例では、ワークチャック12の洗浄を各半導体ウェーハ11の研磨加工が終了する毎に行うものとして開示したが、複数枚の半導体ウェーハ11を続けて研磨した後に、ワークチャック12の洗浄を行う方法であっても良い。
また、研磨加工後に研磨装置20の稼動を長時間行わずに放置した場合、研磨装置20の中で浮遊していた異物がワークチャック12に付着する可能性がある。そのため、研磨装置20の稼動を開始した直後にも、最初にワークチャック12の洗浄を行うようにすると良い。
さらに、研磨装置20が故障したときなど、一部の研磨ヘッド31で一時作業が中断された場合には、作業再開のタイミングでその研磨ヘッド31について最初にワークチャック12の洗浄を行うようにすると良い。
本発明にかかるワークチャックと表面ブラシ及び側面ブラシとの関係を示す斜視図である。 本発明にかかるワークチャックと半導体ウェーハとの関係を示す要部の縦断面図である。 本発明の洗浄装置を示し、ブラシ格納状態の洗浄装置の平面図である。 本発明の洗浄装置を示し、ブラシ使用状態の洗浄装置の平面図である。 本発明の洗浄装置を示し、表面ブラシ格納状態の洗浄装置の側面図である。 本発明の洗浄装置を示し、表面ブラシ使用状態の洗浄装置の側面図である。 本発明の洗浄装置を示し、側面ブラシ格納状態の洗浄装置の側面図である。 本発明の洗浄装置を示し、側面ブラシ使用状態の洗浄装置の側面図である。 本発明の洗浄装置に用いられる表面ブラシの一例を示し、表面ブラシとその周辺の拡大断面図である。 本発明の洗浄装置に用いられる表面ブラシの一例を示し(A)は表面ブラシの平面図、(B)は表面ブラシの縦断面図である。 (A)は毛束とピンとの関係を示す説明図、(B)〜(D)はブラシ毛径とピン間隔との関係を示す説明図である。 (A)はブラシ毛径を複数種の径としてワークチャックを洗浄した後に半導体ウェーハを研磨加工した際のディンプルの発生率を示す図表、(B)は毛束径を複数種の径としてワークチャックを洗浄した後に半導体ウェーハを研磨加工した際のディンプルの発生率と毛束の磨耗量とを示す図表、(C)はブラシ毛長を複数種の長さとしてワークチャックを洗浄した後に半導体ウェーハを研磨加工した際のディンプルの発生率と毛束の磨耗耐久性を示す図表、(D)はブラシの押当て量の説明図である。 (A)は表面ブラシでワークチャックをブラッシングしている際に表面洗浄ノズルによる洗浄水をワークチャックに向けて吹き付けている状態を示す要部の底面図、(B)はその側面図である。 本発明の洗浄装置に用いられる側面ブラシの一例を示し、側面ブラシとその周辺の拡大断面図である。 本発明の洗浄装置に用いられる側面ブラシの一例を示し、(A)は側面ブラシの平面図、5(B)は側面ブラシ51の縦断面図である。 本発明の洗浄装置を示し、(A)は側面ブラシでワークチャックをブラッシングしている際に側面洗浄ノズルによる洗浄水をワークチャックに向けて吹き付けている状態の底面図、(B)はその側面図である。 (A)は表面ブラシでワークチャックをブラッシングしている際に表面洗浄ノズルによる洗浄水をワークチャックに向けて吹き付けている状態を示す要部の底面図、(B)は洗浄時のピンと毛束との関係を示す説明図である。 本発明の研磨装置全体を示す平面図である。 本発明の研磨装置全体を示す平面図である。 従来の洗浄装置を示し、(A)は研磨装置と洗浄装置の側面図、(B)はワークチャックの底面図である。 従来の洗浄装置を示し、(A)は溝とブラシ毛との関係を示す説明図、(B)はピンを有するワークチャックの要部の縦断面図である。 (A)は研磨ヘッドの一例を示す縦断面図、(B)はワークチャックと吸引システムとの関係を示す説明図である。 (A)はシール部を有するワークチャックの要部の縦断面図、(B)はシール部と表面ブラシの毛束との位置関係を示す説明図である。
符号の説明
1…ワークチャック 1a…軸 1b…ワーク吸着面 1c…螺旋吸引溝 1d…吸気路
2…定盤 2a…研磨クロス 2b…回転軸
3…スラリー供給部3 3a…研磨液
4…洗浄装置 4a…洗浄部 4b…支軸 4c…洗浄液供給路 4d…接触面 4e…ブラシ
11…半導体ウェーハ(ワーク)
12…ワークチャック
13…プレート本体
14…ピン
15…シール部
16…吸着孔
20…研磨装置
21…ウェーハ搬入装置
22…ロード・アンロードステージ
23…第1研磨加工ステージ
24…第2研磨加工ステージ
25…第3研磨加工ステージ
26…研磨ヘッド支持部 26a…垂直軸
27…ウェーハ搬出装置
28…洗浄装置
29…回収カセット
30…回転伸縮アーム機構
31…研磨ヘッド
32…研磨クロス
33…回転伸縮アーム機構
34…カセット
35…基台
36…基板
37…筐体 37a…表面用開口 37b…側面用開口
38…表面用給水部
39…側面用給水部 39a…給水管 39b…給水管 39c…給水管
40…表面ブラシユニット
41…表面ブラシ 41a…ブラシベース 41b…毛束 41c…ブラケット 41d…ねじ 41e…ねじ穴
42…第1ガイドレールユニット
43…第2ガイドレールユニット
44…支持フレーム 44a…プーリ 44b…ベルト
45…駆動モータ
46…表面側洗浄水噴射ノズル
47…給水管ユニット
50…側面ブラシユニット
51…側面ブラシ 51a…ブラシベース 51b…毛束 51e…ねじ穴
52…ガイドレールユニット
53…支持フレーム 53a…プーリ 53b…ベルト 53c…ブラケット 53d…ねじ
54…駆動モータ
55…側面側洗浄水噴射ノズル
56…給水管ユニット
57…表面ブラシ洗浄ノズル
58…側面ブラシ洗浄ノズル
70…スライドテーブル 載置部70a 載置部70b
71…ブラシ毛
72…配管
73…リテーナ
74…真空ポンプ
75…純水源
76…加圧エア源
W2…毛束径
W3…ブラシ毛径
L…ブラシ毛長 L1…押し当て量。

Claims (9)

  1. 多数のピンを有し、その先端面でワークを保持するワークチャックの洗浄装置であって、
    前記ワークチャックの直径よりも小さい直径を有し、前記ワークチャックに当接した状態で回転する表面ブラシと、
    前記表面ブラシが前記ワークチャックの中心を含む半径方向の直線上を相対的に変位するように、前記ワークチャックまたは前記表面ブラシの少なくとも一方を変位させる変位駆動機構と、
    を備えたことを特徴とするワークチャックの洗浄装置。
  2. 前記ワークチャックまたは前記表面ブラシの少なくとも一方の変位は、前記ワークチャックの中心及び外周端を含む前記ワークチャックの半径以上の範囲である
    ことを特徴とする請求項1に記載のワークチャックの洗浄装置。
  3. 前記ワークチャックまたは前記表面ブラシの少なくとも一方の変位速度が一定でない
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のワークチャックの洗浄装置。
  4. 前記ワークチャックまたは前記表面ブラシの少なくとも一方の変位は、前記表面ブラシが前記ワークチャックの外周側に位置するほどその変位速度が遅くなる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のワークチャックの洗浄装置。
  5. 前記表面ブラシは複数の毛束を有し、
    前記複数の毛束は、前記表面ブラシに円周状に配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載のワークチャックの洗浄装置。
  6. 前記表面ブラシが洗浄する領域に向けて洗浄水を噴射する洗浄水噴射ノズルを備えていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載のワークチャックの洗浄装置。
  7. 前記洗浄水噴射ノズルは前記表面ブラシとともに、相対的に変位することを特徴とする請求項6に記載のワークチャックの洗浄装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載されたワークチャックの洗浄装置と、
    前記ワークチャックと、
    前記ワークチャックに保持されたワークを研磨する研磨クロスと、
    前記研磨クロスを回転させる定盤と、
    を備えたことを特徴とする研磨装置。
  9. 多数のピンを有し、その先端面でワークを保持するワークチャックの洗浄方法であって、
    前記ワークチャックを回転させた状態で、
    前記ワークチャックの直径よりも小さい直径を有し前記ワークチャックに当接した状態で回転する表面ブラシを、前記ワークチャックの中心を含む半径方向の直線上で相対的に変位させる
    ことを特徴とするワークチャックの洗浄方法。
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