JP2006062898A - 金属−セラミックス複合構造体およびその製造方法 - Google Patents

金属−セラミックス複合構造体およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属とセラミックスを組み合わせた金属−セラミックス構造体において、その製造時の加熱や使用時の加熱により、前記構造体に亀裂や割れが生じていた。
【解決手段】多孔質焼結体の細孔に、金属を含浸させることにより形成された金属−セラミックス複合体からなり、その少なくとも表面に1箇所以上の凹部が形成された第1部材と、前記第1部材の凹部の少なくとも1箇所に、金属層を介して接合されたセラミックス緻密体からなる第2部材とから構成された金属−セラミックス複合構造体とする。
【選択図】図1

Description

本発明は金属とセラミックスの複合構造体に関し、特にセラミックスとして窒化珪素を用いた複合構造体およびその製造方法に関する。
近年、導電性を付与させる、あるいは放熱性を向上させる、破壊靭性を向上させる等の目的のため、絶縁性のセラミックス多孔質焼結体に種々の金属を加圧含浸させた金属−セラミックス複合体の製造が実施されている。
前記金属−セラミックス複合体に用いられるセラミックス多孔質焼結体の材料としては、アルミナ、炭化ケイ素、窒化珪素、窒化アルミニウム等、種々のセラミックスが適用されており、用いられる環境に応じて使い分けられる。
それらの材料中で、特に窒化珪素セラミックスは原子の結合状態が共有結合とイオン結合を併せ持っており、高強度、高硬度の優れた特性を生かしたままで金属を含浸させる検討がなされている。
前記窒化珪素セラミックスを多孔質焼結体として用いれば、窒化珪素セラミックス自体が高強度、高硬度の優れた特性を有しているため、これに金属を含浸させれば、破壊靭性、熱伝導率の向上を図ることが可能となる(特許文献1、2参照)。
また、前記金属−セラミックス複合体は、半導体、液晶製造において、エッチング用プラズマを発生させるための電極部材等として用いられている。これは、プラズマ発生電極自体が高温となるためにその放熱性を向上させることが目的であり、金属−セラミックス複合体を用いることにより良好な放熱性を確保することが可能となる。即ち、前記電極部材に要求される特性が放熱性だけであれば、金属製の部材を用いれば良く、コストのかかる金属−セラミックス複合体を用いる必要はない。
しかしながら、金属製の部材のみからなる電極では、プラズマ発生用電極の全面にわたって発生させたプラズマ密度を均一化させることが困難であった。
これに対して、金属製電極の一部に誘電体を設置させたプラズマ発生電極を用いることにより、電極間に発生する電界を制御してプラズマ密度を均一化させることが提案されている(特許文献3参照)。
特開平8−225385号公報 特開2000−336438号公報 特開2001−298015号公報
しかしながら、特許文献3に記載されたプラズマ発生電極は、金属からなる電極部材の一部にセラミックス等からなる誘電体を設置すると、両者の熱膨張差が大きく、例えば金属と誘電体を接合して一体化させた部材を電極として用いると、その製造時や使用時の熱膨張差が原因で金属または誘電体に亀裂、破損を生じていた。
本発明は前記課題に鑑み、多孔質焼結体の細孔に、金属を含浸させることにより形成された金属−セラミックス複合体からなり、その表面に1箇所以上の凹部が形成された第1部材と、前記第1部材の凹部の少なくとも1箇所に、金属層を介して接合されたセラミックス緻密体からなる第2部材とから構成された金属−セラミックス複合構造体であることを特徴とする。
また、前記第1部材と第2部材の室温から400℃における熱膨張係数差の絶対値が7×10−6/℃以下であることを特徴とする。
さらに、前記多孔質焼結体がβ窒化珪素を主成分とするセラミックスからなることを特徴とする。
また、前記多孔質焼結体の平均細孔径が7μm未満であることを特徴とする。
また、前記第2部材を構成するセラミックス緻密体が窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、ジルコニア、ステアタイト、フォルステライト、ムライトのうちいずれか1種以上を主成分とすることを特徴とする。
また、前記第1部材の熱伝導率が60W/m・K以上であることを特徴とする。
また、前記第1部材の体積固有抵抗が1×10−5以下であり、かつ第2部材が1×10以上であることを特徴とする。
また、前記多孔質焼結体にPの含有量がP換算で600ppm以下、Kの含有量がKO換算で200ppm以下、Caの含有量がCaO換算で2000ppm以下、Feの含有量がFe換算で500ppm以下、Niの含有量がNiO換算で500ppm以下、Cuの含有量がCuO換算で1000ppm以下、Znの含有量がZnO換算で1000ppm以下、Gaの含有量がGa換算で400ppm以下、Yの含有量がY換算で200ppm以下であることを特徴とする。
また、前記多孔質体の累積気孔径分布における75体積%と25体積%の位置の気孔径の比が2以下であることを特徴とする。
また、前記金属層が多孔質焼結体中に含浸させた金属と同材質であることを特徴とする。
また、前記金属層がアルミニウムまたはアルミニウムを含む合金からなることを特徴とする。
また、前記金属層の厚みを0.1〜10mmとしたことを特徴とする。
また、前記第2部材において、第1部材と接合される接合面の表面粗さ(Ra)が10μm以上、接合面以外の表面粗さ(Ra)を10μm未満としたことを特徴とする。
また、前記金属−セラミックス複合構造体の製造方法として、前記多孔質焼結体が有する凹部にセラミックス緻密体からなる第2部材を遊嵌して耐圧容器内に投入し、500〜700℃に加熱溶融した金属を該耐圧容器内に注入する工程と、ピストンにより耐圧容器内に30MPa以上の圧力を付与して、前記多孔質焼結体の細孔に溶融金属を含浸させて第1部材の前駆体を形成し、該第1部材の前駆体と第2部材の間隙に溶融金属を圧入する工程と、前記溶融金属を冷却して、前記第1部材を得、且つ該第1部材と前記第2部材を前記溶融金属からなる金属層を介して接合する工程を用いることを特徴とする。
本発明によれば、セラミックス多孔質焼結体の細孔に、金属を含浸させて形成された第1部材と緻密質セラミックスからなる第2部材とを金属層を介して接合させた構造体とすることで、第1部材と第2部材の間の金属層を応力緩衝層とすることが可能であり、第1部材、第2部材、および金属の熱膨張差により、第1部材、第2部材に亀裂や割れを発生させることなく、加熱・冷却させることが可能である。
また、前記第1部材と第2部材の室温から400℃における熱膨張係数差の絶対値を7×10−6/℃以下とすることにより、特に金属−セラミックス構造体の製造時に熱膨張差によって生じる脆弱部への応力集中を緩和することが可能であり、各部材に発生する亀裂や破損を抑制することができる。
前記第1部材がβ窒化珪素を主成分とする多孔質焼結体であれば、充分な強度が確保でき、金属を多孔質焼結体の細孔内に加圧含浸させた際の金属と多孔質焼結体との加熱・冷却時における熱膨張差が発生しても、多孔質焼結体に亀裂や破損が発生することを防止することができる。
さらに、前記多孔質焼結体の平均細孔径を7μm未満とすることにより、多孔質焼結体の比表面積が増加し、これに含浸させる金属と多孔質焼結体との接触面積をより大きくすることが可能であり、第1部材自体をより高強度な金属−セラミックス複合体とすることができる。
また、前記第2部材を構成するセラミックス緻密体を窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、ジルコニア、ステアタイト、フォルステライト、ムライトのいずれか1種以上を主成分とすることにより、第1部材との熱膨張差を亀裂や破損の生じない範囲とすることが可能となる。
また、第1部材の熱伝導率を60W/m・K以上とすることにより、例えば半導体製造装置用のプラズマ発生用電極として用いた場合に、プラズマにより発生する熱を系外へ良好に伝達させ放熱させることが可能となる。
また、前記第1部材の体積固有抵抗値を1×10−5Ω・cm以下、第2部材を1×10Ω・cm以上とすることにより、例えば半導体製造装置用のプラズマ発生電極部材として用いた場合に、良好にプラズマを発生させ、かつプラズマ密度を安定させつつ使用することが可能となる。
また、前記多孔質焼結体に含有されるP、K、Ca、Fe、Ni、Cu、Zn、Ga、Y元素が酸化物換算で所定量以下の含有量とすることにより、前記多孔質焼結体が緻密化することなく所定の気孔率を得ることができ、かつ半導体、液晶製造装置用のプラズマ発生電極部材として用いた際に、腐食性ガスに対する充分な耐食性を得ることが可能となる。
また、前記多孔質焼結体の累積気孔径分布における75体積%と25体積%の位置の気孔径の比が1.5以下とすることにより該多孔質焼結体中に存在する気孔径のバラツキが少なく、金属を均一含浸させることが可能なばかりか、充分な強度を有した金属−セラミックス複合体からなる第1部材となる。
また、前記金属層にアルミニウムまたはアルミニウムを含む合金を用いたことで、第1部材の熱伝導率を良好なものとできる。
また、前記金属層の厚みを0.1〜10mmとすることにより、金属層の応力緩和効果をより高めることが可能となる。
また、第2部材の第1部材との接合面を表面粗さ(Ra)10μm以上とすることで、第1部材との接合強度を高めることが可能であり、またその他の面の表面粗さ(Ra)を10μm未満とすることにより、腐食性ガスやそのプラズマに対する耐食性を高めることが可能である。
また、本発明の金属−セラミックス複合構造体の製造方法は、前記多孔質焼結体が有する凹部にセラミックス緻密体からなる第2部材を遊嵌して耐圧容器内に投入し、500〜700℃に加熱溶融した金属を該耐圧容器内に注入する工程と、ピストンにより耐圧容器内に30MPa以上の圧力を付与して、前記多孔質焼結体の細孔に溶融金属を含浸させて第1部材の前駆体を形成し、該第1部材の前駆体と第2部材の間隙に溶融金属を圧入する工程と、前記溶融金属を冷却して、前記第1部材を得、且つ該第1部材と前記第2部材を前記溶融金属からなる金属層を介して接合する工程を経ることで、前記多孔質焼結体へ金属を加圧含浸して前記第1部材を得るとともに、前記第1部材と前記第2部材の接合を実施することが可能なために。工程を簡略化することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に本発明の金属−セラミックス複合体からなる第1部材とセラミックス緻密体からなる第2部材を組み合わせた金属−セラミックス複合構造体の一例を示す。
本発明の金属−セラミックス複合構造体は図1に平面図(a)、断面図(b)を示すように、セラミックス多孔質焼結体に、金属を含浸させた金属−セラミックス複合体からなる第1部材2と、その表面に形成された凹部に、金属層3を介して接合された緻密質セラミックスからなる第2部材4から構成された構造である。このような構造体とすることにより、製造時または使用時の加熱・冷却で、前記第1部材2と第2部材4の熱膨張差により各部に生じる応力を緩和させることが可能となる。すなわち、剛性の高い第1、第2部材を軟質な金属により接合した構造のため、金属が前記応力の緩衝層となるからである。この金属層3を設置したことの構造的効果により、前記第1部材2と第2部材4の熱膨張差から各部に亀裂や破損の原因となるような応力が生じたとしてもこれに対する耐久性を備えた構造体とできる。
なお、金属層3の厚みとしては0.1〜10mmとするのが良く、0.1mm以下では前記応力の緩衝層としての効果が発揮しにくく、一方で、10mm以上とすると、今度は金属層3自体の熱膨張が問題となり、応力緩衝層どころか自身の熱膨張が逆に第1、第2部材へ応力を与える原因となりかねないからである。金属層3自体の熱膨張の影響を考慮すると0.1〜5mmの範囲とするのがより好適である。
そして、本発明の金属−セラミックス複合構造体1を、半導体、液晶製造に用いられるエッチング用プラズマ電極の部材として用いれば、加熱による破損もなく、しかもプラズマ密度を電極部全面にわたって均一化させることが可能である。
ここで、前記第1部材2と第2部材4の熱膨張係数差は室温から400℃までで絶対値で7×10−6/℃以下とするのが良い。これは、第1部材2の熱膨張係数が第2部材4より大きく、その差が7×10−6/℃より大きい場合には、加熱後の冷却時に、第2部材に圧縮応力が加わる。この第2部材4に加わる圧縮応力が、第1部材2、第2部材4の脆弱部分の強度を越えた場合は第2部材4に亀裂、破損を生じる。また反対に第2部材4の熱膨張が第1部材2よりも大きい場合には、第1部材4の特に外周部に円周方向の引っ張り応力が働き、この場合はより強度の低い第1部材の脆弱部分に亀裂、破損を生じてしまう。このようにして第1部材2や第2部材4に発生する亀裂、破損を防止するためには、両者の室温から400℃までの熱膨張係数差の絶対値を7×10−6/℃以下とするのが良く、より好適には4×10−6/℃以下とするのが良い。すなわち、第1部材2と第2部材4の熱膨張係数差の絶対値を前記範囲内とすることで、両者の熱膨張差により金属−セラミックス各部、特に薄肉部やかど部等、構造的に応力集中し易い部分に応力集中が生じた場合にも、亀裂や破損を生じることがない。
また、本発明の金属−セラミックス複合構造体の第1部材を構成する金属−セラミックス複合体に用いるセラミックス多孔質焼結体の材質としては、酸化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウム等、様々なセラミックス材質が適用可能であるが、本発明においては、特にβ窒化珪素を主成分とするセラミックス多孔質焼結体とするのがより良い。これは、β窒化珪素を主成分とするセラミックス多孔質焼結体が、強度、破壊靭性等の機械的特性が高いことと、金属の含浸、冷却の際の急激な収縮に耐えうる結晶構造を有していると考えられるからである。これについては、金属含浸前の多孔質焼結体寸法と、含浸後の第1部材2の寸法を比較すると、含浸後の寸法は小さく、このことから本発明者らは、金属を加熱溶融、含浸、冷却した際の急激な収縮に対し、β窒化珪素特有の針状結晶同士がスライドして収縮により起こる変形を吸収するのではないかと考察している。
なお、前記熱膨張係数差を算出する熱膨張係数の測定は、例えばJIS R 1618−1994(平均線膨張率測定)に準拠して測定を実施すれば良く、室温から400℃までの間の何点かの温度で、第1部材2と第2部材4の熱膨張係数を求め、これを比較することにより熱膨張係数差が算出される。
次に本発明の金属−セラミックス複合構造体を構成する第1部材2、第2部材4について詳細を説明する。
前記第1部材2は、多孔質焼結体に金属を加圧含浸させることにより製造される。前記多孔質焼結体の材質については既に前述したが、この平均細孔径は7μm未満とするのが良い。これは、平均細孔径が7μm以上であると、含浸させる金属と多孔質焼結体細孔内面の接触面積が低下し、この影響により金属含浸後の金属−セラミックス複合体の強度が低下するために好ましくない。そのため、平均細孔径を7μm未満とすると、含浸金属と強固に結合することが可能となる。さらにはその平均細孔径を0.5μmから7μm未満の範囲とすれば、良好に金属を含浸させることが可能でありより好適である。
なお、前記平均細孔径の測定方法としては、水銀圧入法を用いた市販の装置により測定することができる。
また、前記第1部材2表面には、第2部材4を金属層3を介して接合するための凹部が形成されている。この凹部は第1部材2の少なくとも片側表面に形成すれば良く、同じ面に1箇所以上の凹部を形成し、これに第2部材4を接合することも可能である。また凹部の平面、断面形状としては、接合する第2部材の形状に合わせる必要があるが、平面形状としては円形や四角形、断面形状としては段付き等様々な形状を採用することが可能である。
また、前記多孔質焼結体の材質を特にβ窒化珪素を主成分とした場合には、気孔率が10〜50%、針状結晶のアスペクト比が4以上の特性を有するものを使用するのが良い。気孔率が10%未満では、金属の含浸量が少なくなり、金属含浸後の第1部材2の熱伝導率が低く、気孔率が50%より高いと多孔質焼結体の強度が低下しすぎて、加圧含浸時の圧力により焼結体が破損してしまうため好ましくない。尚、50%以上の気孔率では、多孔質焼結体の強度は3点曲げ強度で10MPa以下となるため、多孔質焼結体の気孔率を20〜45%として、強度20MPa以上を維持することが好ましい。また、窒化珪素針状結晶のアスペクト比が4未満では、多孔質焼結体の強度が低下するために好ましくない。
さらに、前記第1部材2はPの含有量がP換算で600ppm以下、Kの含有量がKO換算で200ppm以下、Caの含有量がCaO換算で2000ppm以下、Feの含有量がFe換算で500ppm以下、Niの含有量がNiO換算で500ppm以下、Cuの含有量がCuO換算で1000ppm以下、Znの含有量がZnO換算で1000ppm以下、Gaの含有量がGa換算で400ppm以下、Yの含有量がY換算で200ppm以下であることが好ましい。これらの成分がそれぞれの数値より多く含有されると、それが焼結助剤の役割を果たし第1部材2として用いたセラミックス多孔質焼結体、特に前記β窒化珪素を主成分とする多孔質焼結体の場合には、組織が緻密化してしまい、所望の気孔率を得ることができない。さらには半導体、液晶製造装置のプラズマ発生用電極部材として用いられる場合には、前記成分が所定量より多く含まれるとプラズマ生成のために使用される腐食性ガスおよびそれらのプラズマに対する耐食性が著しく低下するために好ましくない。
また、前記第1部材2に含浸させる金属としては、銅、アルミニウム等一般的なものを用いれば良いが、含浸後の第1部材2の強度や加工性、或いは半導体、液晶製造におけるエッチング用プラズマ電極部材として用いた場合の腐食性ガスへの耐食性、さらには第1部材2自体の軽量化等を考慮すると、アルミニウムまたはアルミニウムを含む合金を用いることが好ましい。アルミニウムまたはアルミニウムを含む合金としては、JIS規格に示されている純アルミニウム(1000系)やアルミニウム−銅系合金(2000系)、アルミニウム−マンガン系合金(3000系)、アルミニウム−ケイ素系合金(4000系)、アルミニウム−マグネシウム系合金(5000系)、アルミニウム−マグネシウム−ケイ素系合金(6000系)、アルミニウム−亜鉛−マグネシウム系合金(7000系)が適用可能であるが、上述したように電極部材として用いるのであれば、耐食性に優れる純アルミニウム(JIS規格番号:1080、1070、1050、1100)を用いるのがより好適である。
また、前記第1部材2はその熱伝導率が60W/m・K以上とするのが良い。このように、多孔質焼結体の構成材料であるβ窒化珪素を主成分とするセラミックス緻密体の熱伝導率20〜30W/m・Kの2〜3倍以上の熱伝導率とすることにより、例えばプラズマ発生用電極部材のような放熱性を必要とされる用途として適用可能となる。この第1部材2の熱伝導率は含浸する金属量に影響されるが、60W/m・K以上の熱伝導率を得るためには、前記多孔質焼結体へ含浸させる金属量は20体積%以上とするのがより好適である。
ここで、前記第1部材2の多孔質焼結体に含浸させる金属量としては、第1部材2の全体積に対し、20〜50体積%とすることが好ましい。20体積%より少ない場合には前記のように60W/m・K以上の良好な熱伝導率が得られず、また、50体積%より多い場合には第1部材2の骨格をなすβ窒化珪素を主成分とする多孔質体の占める割合が小さく、第1部材2の強度が低下するために好ましくない。特に良好な熱伝導率、強度を得ようとすると含浸金属量を25〜40体積%の範囲とするのがより好適である。
また、前記第1部材2のβ窒化珪素を主成分とする多孔質焼結体は、その累積気孔径分布における75体積%と25体積%の位置の気孔径の比が2以下とすることが好ましい。図2に本発明の第1部材の多孔質焼結体累積気孔径分布のいくつかの例a〜eを示す。図中のグラフ縦軸は累積の気孔容積を示し、横軸は気孔径を示している。このような曲線は市販の水銀圧入法を用いた装置により多孔質焼結体の気孔径分布を測定した後、得られたデータをグラフ化することにより得られる。この累積気孔径分布は前記多孔質焼結体の気孔のバラツキ度合いが確認できるパラメータであり、図2に示す曲線が、横軸方向に幅広くなるほど、気孔径のバラツキが大きい。本発明では図2縦軸の累積気孔容積における75体積%と、25体積%の気孔径の比、つまり金属を含浸するための主要気孔の最大気孔と最小気孔の比を2以下とするのが良く、2以下であれば多孔質焼結体の気孔径のバラツキが少なく、より均一に金属を加圧含浸することが可能である。また前記値が2以下であれば、金属が含浸される主要気孔のバラツキが少ないため、含浸の際の加圧力を低下させることが可能となり、第1部材2の製造コストを低コスト化できるという利点もある。逆に2より大きい場合には、気孔径のバラツキが大きく、各気孔への均一な金属含浸が困難で、より高い含浸加圧力を必要とするために好ましくない。図2のa〜eはいずれも前記75体積%と25体積%の気孔径の比が2以下で本発明の範囲内であるβ窒化珪素を主成分とする多孔質焼結体の細孔分布曲線の一例であり、これ以外にも様々なパターンの細孔分布曲線を示す多孔質焼結体を適用することができる。
また、第1部材2の表面粗さは全体的に10μm以下とするのが良い。10μm以下であれば、前記プラズマ発生用電極部材として使用した場合に、プラズマ発生に用いられる腐食性ガスに接する表面積を抑制することが可能であるため、耐食性を高めることが可能となる。
また、本発明のセラミックス緻密体からなる第2部材4の構成材料としては、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、ジルコニア、ステアタイト、フォルステライト、ムライトのうちのいずれか1種以上を主成分とすることが好ましい。ここで、前記セラミックス緻密体は前記第1部材2との熱膨張係数差の絶対値が7×10−6/℃以下の範囲とすると良い。これは、熱膨張係数差の絶対値が7×10−6/℃より大きいと熱膨張差により発生する応力で第1部材2および第2部材4の脆弱部に亀裂を生じ、ひどい場合には破損を生じることとなる。ここで、前記で列挙したセラミックス緻密体はいずれも誘電体であり、その熱膨張係数は2.5〜11×10−6/℃の範囲内である。一方で、窒化珪素の多孔質焼結体にアルミニウムを20〜50体積%含浸させた第1部材2は、熱膨張係数が8〜10×10−6/℃であり、上記した第2部材4と比較すると、熱膨張係数差の絶対値を7×10−6/℃以下とすることができる。さらに、より好適には、前記熱膨張係数差の絶対値が4×10−6/℃以下とするのが良い。これは、前記範囲内であれば、多孔質焼結体を高温で金属含浸することが可能となり、溶融させた金属の粘度を下げることでき、金属を含浸し易くなる。また、本発明の金属−セラミックス複合構造体をプラズマ発生用電極部材として用いた場合、特に酸化アルミニウム、酸化イットリウムについてはプラズマ発生の際に使用する腐食性ガスおよびそれらのプラズマへの耐食性が特に優れているため、第2部材4にはこれらを用いることが好ましい。
なお、本発明の第2部材4として用いるセラミックス緻密体の他の特性としては、相対密度95%以上、気孔率3%以下とするのが良く、相対密度が前記範囲外であると緻密体としての強度が低いために好ましくない。また、後述する金属―セラミックス複合構造体の製造方法のように、第1部材2を構成する多孔質焼結体の金属含浸と、第1部材2と第2部材4との接合を同時期に実施して金属―セラミックス複合構造体を作製する際に、緻密体の気孔率が前記範囲外であると、その気孔に金属が含浸されてしまうために好ましくない。
さらに、第2部材4においては、図1(b)の4a面、すなわち第1部材2と金属部3を介して接合される接合面の表面粗さを10μm以上、それ以外の表面粗さを10μm未満とすることが好ましい。接合面4aの表面粗さを10μm以上とするのは、4a面の面粗さを粗くして表面に凹凸を形成し、この凹凸部と金属部3の金属とのアンカー効果で強固に第1部材2と第2部材4を接合させるためである。10〜500μmとすればより好ましい。またこのように面粗さを粗くすることは第1部材2の2a面についても同様である。また、第2部材4の4b面については、例えばプラズマ発生用電極部材として用いられた場合に、プラズマ生成のための腐食性ガスに曝される可能性のある表面であり、耐食性を考慮すると表面粗さは10μm未満と小さい方が好ましく、1μm以下とすればより好適である。
また、本発明の金属−セラミックス複合構造体の第1部材2、第2部材4の体積固有抵抗値はそれぞれ1×10−5Ω・cm以下、1×10Ω・cm以上とするのが良い。第1部材2が1×10−5Ω・cmより大きな体積固有抵抗値である場合には、これをプラズマ発生用電極として用いた場合に、プラズマを発生させるための電流が流れにくく、プラズマを発生させにくい。また、第2部材4の体積固有抵抗値が1×10Ω・cmより小さい場合には、プラズマ密度を均一化することができず好ましくない。
次に本発明の金属−セラミックス複合構造体の製造方法について以下に詳細を示す。
まず、第2部材4の製造方法としては、一般的な緻密質セラミックス焼結体と同様の方法にて製造可能である。例えば、酸化アルミニウムからなる緻密体を第2部材4のセラミックス材料として用いる場合は、市販の粒径1μm程度の酸化アルミニウム粉末を、PVA等のバインダーと混合した後、噴霧造粒法(スプレードライ)等の造粒法を用いて造粒する。しかる後、前記造粒粉体を焼成後に所定の形状寸法となるように調整されたプレス成型装置の金型内に充填し、プレス成形により第2部材4の成形体を成形する。そしてこの成形体を1400〜1600℃の温度で焼成することにより、酸化アルミニウム焼結体よりなる第2部材4が製造される。なお、前記成形は静水圧プレス成形(ラバープレス)による成形も可能であり、その場合、成形後に切削により所定の形状寸法となるようにする必要がある。また、前記焼成後に必要に応じて研削加工等を施してもよい。
以上、第2部材4として酸化アルミニウム材料を用いた例は述べたが、他の酸化物系材料である酸化イットリウム、ジルコニア、ステアタイト、フォルステライト、ムライト等を第2部材4の材料として用いた場合もほぼ同様の工程にて第2部材4の製造を行うことが可能である。ただ、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウムについては、前記バインダーの混合と同時に焼結助剤を添加し、さらに焼成雰囲気を非酸化性雰囲気として焼成を行わなければならない。
次に、前記第1部材2の製造方法としては、まず第1部材2の骨格をなす多孔質焼結体を製造する。ここで、第1部材2の多孔質焼結体として、β窒化珪素を主成分とするセラミックス多孔質焼結体を用いた場合には、市販の粒径1〜50μmのシリコン原料粉末とバインダーを混合し、噴霧造粒法(スプレードライ)等の造粒方法を用いて造粒する。その後、所定寸法に調整されたプレス成形装置の金型内に前記造粒粉体を充填し、プレス成形することにより所定寸法の成形体を得て、これを窒素ガス雰囲気に調整された焼成炉にて1700〜1900℃の温度で焼成することによってβ窒化珪素を主成分とするセラミックス多孔質焼結体が得られる。
なお、前記β窒化珪素を主成分とするセラミックス多孔質焼結体を用いる場合には、前記原料粉末とバインダー混合時に、0.01〜20体積%の焼結助剤を添加することも可能であり、焼結助剤を添加することによって、気孔率は低下するものの、多孔質焼結体の強度アップを図ることができる。焼結助剤としては、Y、Al、SiO等のうちいずれか1種以上を用いればよい。
また、前記β窒化珪素を主成分とする多孔質焼結体の平均細孔径を調整する方法としては、用いるシリコン原料粉末の平均粒径により調整することが可能である。また、気孔形成剤によっても調整可能であり、この場合には前記造粒前にバインダーとともに、得たい平均細孔径と同等の粒径を有した気孔形成剤を原料粉末、バインダーとともに混合すれば良い。気孔形成剤としては、例えば1000℃以下の昇華温度を有する樹脂系のものを使用すれば良い。
またさらに、前記多孔質焼結体の気孔率は前記焼結助剤の添加量によって調整することが可能である。本発明では、焼結助剤を添加せずに焼成させることで、50%までの気孔率を得ているが、焼結助剤を0.01〜20体積%の範囲内で調整、添加して、多孔質焼結体を徐々に緻密化させていくことで10〜50%の範囲の様々な気孔率を設定することが可能である。
そして、前記のような製造方法により得たβ窒化珪素を主成分とする多孔質焼結体を用いて、既に上述したように、その細孔中に金属を加圧含浸させることにより第1部材2が製造される。金属の加圧含浸方法としては、前記多孔質焼結体の投入された耐圧容器内に、多孔質焼結体が完全に浸るまで溶融させた金属を流し込み、その後大型プレス装置にて30MPa以上の圧力を耐圧容器内に付与して多孔質焼結体の細孔中に溶融金属を含浸させ第1部材の前駆体を形成する。そして、前記前駆体を耐圧容器中または耐圧容器から取り出して冷却して前記溶融金属を硬化させ、その後、多孔質焼結体に含浸させた金属以外の付着金属を研削加工や研磨加工等によって取り除くことにより第1部材2が形成される。
さらに、第1部材2と第2部材4の接合については、第1部材2の多孔質焼結体に金属を加圧含浸させる際の加圧工程を利用して実施する。すなわち、第1部材2の骨格となる多孔質焼結体を耐圧容器に投入する際に、あらかじめその表面に形成された凹部に前記第2部材を遊嵌させた状態で投入する。そして、溶融させた金属を多孔質焼結体並びにその凹部に遊嵌させた第2部材が完全に浸るまで耐圧容器内に流し込み、前記と同様に大型プレス装置にて30MPa以上の圧力を付与すると、多孔質焼結体の細孔に金属が含浸すると同時に第2部材と多孔質焼結体の間隙に溶融金属が圧入され、その後、冷却工程を経ることで第1部材と第2部材は金属部3を介して強固に接合されることとなる。尚、上記した圧力の付与により起因する多孔質焼結体の金属含浸工程と金属層3の形成工程は、ほぼ同時期に実施されるものであり、両工程の順序が前後に変化しても差し支えない。そして、余剰の付着金属を研削加工や研磨加工等を用いて取り除くことで、第1部材と第2部材が接合された本発明の金属−セラミックス複合構造体を得ることが可能である。
ここで、前記耐圧容器としては、少なくともその内面を溶融金属よりも高い溶融温度の金属、あるいは金属と濡れ性が悪いセラミックス等により構成する必要がある。また前記大型プレス装置による加圧は、多孔質焼結体の細孔の大きさによるが、加圧した状態で保持する必要がある。本発明においては10分以上の加圧保持を実施するのがより好適である。
また、前記第1部材2、第2部材4を嵌合させて耐圧容器内へ投入する際、第1部材2、第2部材4を遊嵌させた状態で、図3に示すように、第1部材2を予め2枚の金属板6で挟み込み、この金属板6をボルト、ナットからなる固定ネジ5で固定した形で投入する。この時、第2部材4表面には予め金属板6の表面に設置された位置決め用突起部7を嵌める凹部を形成しておき、この凹部に位置決め用突起部7を差し込み、第2部材4の第1部材2凹部での位置決めを行う。ここで、後に溶融金属が圧入される空隙部8をクリアランスとして設けておけば、第1部材2と第2部材4とを遊嵌して耐圧容器内に投入することができる。このような方法をとれば、金属含浸時に第2部材が第1部材の凹部から外れるのを防止することができる。
以上、本発明の金属−セラミックス複合構造体について述べたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、種々改良や変更したものにも適用できることはいう迄もない。
以下、本発明の実施例を示す。
(実施例1)まず、平均粒径5μm程度の市販のシリコン粉末に、Yを主成分とする焼結助剤とバインダー、樹脂製の気孔形成剤を添加し、混合攪拌機にて混合して混合粉末を作製してその後ボールミルに前記混合粉末と溶剤を投入して、10〜24時間運転後、それぞれの平均粒径毎にスラリーを得た。そして該スラリーをスプレードライヤー装置に投入して造粒し、その造粒粉体をプレス成形装置にて成形体を得た。この成形体を窒素雰囲気調整された加熱装置に投入して600〜1000℃で脱脂した後、窒素雰囲気中、1700〜1900℃の温度で3〜5時間の焼成を行い、本発明のβ窒化珪素を主成分とする多孔質焼結体を得た。
ここで、前記製法で得られた多孔質焼結体を□500mm×500mm×厚さ15mmの寸法を有する形状とし、さらに、その平面中央部に第2部材4を接合するために直径300mm、深さ10mmの凹部を形成した。
また、これと同時に第1部材2の凹部に接合する第2部材4についても製造を行った。第2部材4の形状としてはφ290mm×厚さ5mmとし、用いる緻密質セラミックス材料としては窒化珪素、酸化アルミニウム、コージェライトを用いた。以下にその製造方法を示す。
窒化珪素からなるセラミックス緻密体としては、平均粒径1μmの市販のシリコン粉末にYを主成分とする焼結助剤を10体積%添加し、バインダー溶剤とともにボールミルにて湿式混合した後、ボールミルよりスラリーを取り出し、該スラリーを用いてスプレードライ装置にて造粒する。その後、所定形状のゴム型に造粒した粉体を充填し、0.5〜2t/cmの成形圧力にて静水圧プレス成形装置にて成型し、成型後、成形体をゴム型から取りだして、これを焼成後に前記第2部材の寸法となるように切削加工により形状を整えてから、窒素雰囲気中で1700〜1900℃で焼成することにより得られる。
また、酸化アルミニウム、コージェライトからなるセラミックス緻密体は、市販の平均粒径1μmの粉末を準備し、これとPVA等のバインダーをボールミルにて湿式混合した後、ボールミルより排出したスラリーをスプレードライヤー装置に投入して造粒する。そしてこの造粒粉体を、ゴム製の円形型に充填して静水圧プレス成形(ラバープレス)装置を用いて0.5〜2t/cmの成形圧力を型に付与して成形する。その後、成形後の成形体をゴム型より取り出し、焼成後に前記と同様の第2部材4の形状となるように切削加工を施し、加工後の成形体を、大気雰囲気中、酸化アルミニウムは1550〜1650℃で、コージェライトは1400〜1500℃の温度にて焼成することにより、第2部材4を得る。
そして、得られたセラミックス緻密体から成る第2部材4を、前記の製法で得た多孔質焼結体の凹部に組み込み、図3に示すように、2枚の金属板6で挟み込み固定した状態で大型プレス装置の耐圧容器内に投入し、600℃前後の温度に加熱し溶融させた溶融アルミニウム(JIS規格番号1050)を該耐圧容器内に注入する。そして耐圧容器内へ大型プレス装置により60MPaの圧力を付与し、10分以上加圧保持させ耐圧容器内で冷却後取り出すと、前記多孔質焼結体へ金属が含浸して第1部材2が形成されると同時に、第1部材2と第2部材4の隙間への金属圧入を実施し、室温付近まで冷却後、余剰のアルミニウムを研削、研磨加工で取り除き、本発明の金属−セラミックス複合構造体の実施例である試料No.1〜12を製造した。
また、比較例として、窒化珪素、酸化アルミニウム、コージェライトからなる第2部材を、金属(アルミニウム)のみで形成した第1部材に、前記第2部材をエポキシ系等の耐熱接着剤を用いて接合して試料No.13〜15を製造した。
なお、これらの試料No.1〜15の製造に際し、予め第1部材2、第2部材4の熱膨張係数をそれぞれの材質毎にテストピースを製作して、JIS R 1618−1994(平均線膨張率測定)に準拠して測定している。また、試料No.1〜12の第1部材2が有する熱膨張係数が異なるのは、第1部材2を構成する多孔質焼結体の気孔率を変化させて、含浸金属量を制御したことによるものである。
そして、これらの試料について、各部に亀裂や割れが発生しないかを目視にて確認し、亀裂や割れの発生がなかったものを◎、若干亀裂はあるが使用可能であったものを○、使用不可能なものを×として評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2006062898
表1より、比較例である試料No.13〜15は、第1部材2を金属(アルミニウム)で作製したため、第2部材4との熱膨張係数の差が増大し、金属層3では該熱膨張差より起因する応力を緩和することが困難になり、第2部材4にかかる圧縮応力が著しく増大して破損が生じた。
これらに対して、本発明の金属−セラミックス複合体は、第1部材2を金属−セラミックス複合体とし、第2部材4をセラミックス緻密体として、これらを金属層3を介して接合させたため、第1部材2と第2部材4の熱膨張係数の差より起因する圧縮応力を金属層3で緩和できたため、電極材料として使用する際に問題となる亀裂や割れの発生を抑制することができた。
さらに、試料No.1〜10では、第1部材2と第2部材4の熱膨張係数差の絶対値が7×10−6/℃よりも小さかったため、部材に亀裂や割れが発生しない極めて良好な金属−セラミックス複合構造体を作製できた。
また、試料No.5〜8のように、第1部材2をアルミニウム−窒化珪素からなる複合体、第2部材4を酸化アルミニウムとすることにより、第1部材2と第2部材4の熱膨張係数の差を著しく抑制することができ、極めて好適な金属−セラミックス複合構造体をとすることができた。
(実施例2)次に、本発明の第1部材2の骨格となる多孔質焼結体について、その平均細孔径、気孔率を振ったφ60mm×厚さ10mmのテストピースを複数個製造し、強度測定を実施した。その後、該テストピースに金属として純アルミニウム(JIS規格番号1050)を加圧含浸させ、本発明の第1部材のテストピースを作製し、その強度、熱伝導率を確認する試験を実施した。以下にテストピースの製造方法について示す。
まず、平均粒径5μm程度の市販のシリコン粉末に、Yを主成分とする焼結助剤とバインダー、樹脂製の気孔形成剤を添加し、混合攪拌機にて混合して混合粉末を作製してその後ボールミルに前記混合粉末と溶剤を投入して、10〜24時間運転後、それぞれの平均粒径毎にスラリーを得た。そして該スラリーをスプレードライヤー装置に投入して造粒し、その造粒粉体をプレス成形装置にて焼成後にφ60mm×厚さ10mmの寸法が得られるサイズに成形して成形体を得た。この成形体を窒素雰囲気調整された加熱装置に投入して600〜1000℃で脱脂した後、窒素雰囲気中、1700〜1900℃の温度で3〜5時間の焼成を行い、本発明のβ窒化珪素を主成分とする多孔質焼結体を得た。
その後、前記多孔質焼結体を、大型プレス装置の耐圧容器内に投入し、600℃前後の温度に加熱し溶融させた溶融アルミニウム(JIS規格番号1050)を該耐圧容器内に注入する。そして耐圧容器内へ大型プレス装置により60MPaの圧力を付与し、10分以上加圧保持させ耐圧容器内で冷却後取り出し、この余剰のアルミニウムを研削、研磨加工で取り除き本発明の第1部材のテストピースを得た。
前記多孔質焼結体の平均細孔径、気孔率、強度測定の結果、金属含浸後のテストピースの強度、熱伝導率の測定結果を表2に示す。
なお、多孔質焼結体の平均細孔径は水銀圧入法により、気孔率はアルキメデス法により測定し、強度は3点曲げ強度(JIS R1601−1995に準拠し測定)の値、熱伝導率はレーザーフラッシュ法にて測定した値を示している。
Figure 2006062898
表2より、平均細孔径が7μm以上の試料No.29〜31については熱伝導率の値は良好であるものの、全体的に金属含浸前後の強度が低下した。これは、第1部材の気孔率が同等の試料と比較すると明らかであり、例えば、試料No.30と試料No.23を比較すると、試料No.30は平均細孔径が7μm以上であったため、含浸された金属と多孔質焼結体細孔内の接触面積が低下したため、金属の含浸による強度の増大が小さかった。
これに対して、平均細孔径が7μm未満の多孔質焼結体を用いて作製された第1部材は、含浸された金属と多孔質焼結体細孔内の接触面積が増大したため、第1部材の強度が増大した。また、同程度の気孔率を有し、平均細孔径が7μm以上の多孔質焼結体に比べると、気孔が多孔質焼結体内で分散して存在しやすくなるため、強度のバラツキを抑制することができた。
また、気孔率の小さな試料No.16、20、24については、含浸金属量が少なく、熱伝導率が60W/m・Kより低い。また、気孔率が大きな試料No.23、27、31については高い熱伝導率を有するものの、強度が低下する結果となった。
本発明の金属−セラミックス複合構造体の概略図であり、(a)に平面図、(b)に断面図を示す。 本発明の金属−セラミックス複合構造体に用いられる多孔質焼結体の累積気孔径分布のグラフを示す。 本発明の金属−セラミックス複合構造体製造時の耐圧容器内投入時の状態を示す概略断面図である。
符号の説明
1:金属−セラミックス複合構造体
2:第1部材
3:金属層
4:第2部材
4a:第2部材の接合面
4b:第2部材の接合面以外の表面
5:固定ネジ
6:金属板
7:位置決め用突起
8:空隙部

Claims (14)

  1. 多孔質焼結体の細孔に、金属を含浸させることにより形成された金属−セラミックス複合体からなり、その表面に1箇所以上の凹部が形成された第1部材と、前記第1部材の凹部の少なくとも1箇所に、金属層を介して接合されたセラミックス緻密体からなる第2部材とから構成された金属−セラミックス複合構造体。
  2. 前記第1部材と第2部材の室温から400℃における熱膨張係数差の絶対値が7×10−6/℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の金属−セラミックス複合構造体。
  3. 前記多孔質焼結体がβ窒化珪素を主成分とするセラミックスからなることを特徴とする請求項1または2に記載の金属−セラミックス複合構造体。
  4. 前記多孔質焼結体の平均細孔径が7μm未満であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体。
  5. 前記第2部材を構成するセラミックス緻密体が窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、ジルコニア、ステアタイト、フォルステライト、ムライトのうちのいずれか1種以上を主成分とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体。
  6. 前記第1部材の熱伝導率が60W/m・K以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体。
  7. 前記第1部材の体積固有抵抗値が1×10−5Ω・cm以下であり、かつ第2部材が1×10Ω・cm以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体。
  8. 前記多孔質焼結体にPの含有量がP換算で600ppm以下、Kの含有量がKO換算で200ppm以下、Caの含有量がCaO換算で2000ppm以下、Feの含有量がFe換算で500ppm以下、Niの含有量がNiO換算で500ppm以下、Cuの含有量がCuO換算で1000ppm以下、Znの含有量がZnO換算で1000ppm以下、Gaの含有量がGa換算で400ppm以下、Yの含有量がY換算で200ppm以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体。
  9. 前記多孔質焼結体は、累積気孔径分布における75体積%と25体積%の位置の気孔径の比が2以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体。
  10. 前記金属層が多孔質焼結体中に含浸させた金属と同材質であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体。
  11. 前記金属層がアルミニウムまたはアルミニウムを含む合金からなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体。
  12. 前記金属層の厚みを0.1〜10mmとしたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体。
  13. 前記第2部材において、第1部材と接合される接合面の表面粗さ(Ra)が10μm以上、接合面以外の表面粗さ(Ra)を10μm未満としたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体。
  14. 請求項1乃至13のいずれかに記載の金属−セラミックス複合構造体の製造方法であって、前記多孔質焼結体が有する凹部にセラミックス緻密体からなる第2部材を遊嵌して耐圧容器内に投入し、500〜700℃に加熱溶融した金属を該耐圧容器内に注入する工程と、ピストンにより耐圧容器内に30MPa以上の圧力を付与して、前記多孔質焼結体の細孔に溶融金属を含浸させて第1部材の前駆体を形成し、該第1部材の前駆体と第2部材の間隙に溶融金属を圧入する工程と、前記溶融金属を冷却して、前記第1部材を得、且つ該第1部材と前記第2部材を前記溶融金属からなる金属層を介して接合する工程とからなることを特徴とする金属−セラミックス複合構造体の製造方法。
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