JP2006055673A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】押し込むのみで余分な手間を掛けずに遊技盤が装着でき簡単に組立作業が行なえ、しかも、遊技盤ががたつくことなくしっかりと固定されることから、安定した球飛び状態が確保できる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機本体1側の前面に遊技盤4をその前側から着脱自在に装着し得る収容凹部21を成形した弾球遊技機Pであって、前記収容凹部21の一側縁に設けられ遊技盤4の一側端部が差し込まれる差込部26と、収容凹部21の他側縁に設けられ遊技盤4の他側端部を固定する回動機構部27とを備え、回動機構部27は、遊技機本体1側の前側から操作し得る操作部材32cと、操作部材32cの作動により上下方向へ回動しかつ遊技盤4を向かい受ける傾動位置と該遊技盤4を固定する垂直位置とで停止保持し得る嵌合部材32bと、を有する。
【選択図】図7
【解決手段】遊技機本体1側の前面に遊技盤4をその前側から着脱自在に装着し得る収容凹部21を成形した弾球遊技機Pであって、前記収容凹部21の一側縁に設けられ遊技盤4の一側端部が差し込まれる差込部26と、収容凹部21の他側縁に設けられ遊技盤4の他側端部を固定する回動機構部27とを備え、回動機構部27は、遊技機本体1側の前側から操作し得る操作部材32cと、操作部材32cの作動により上下方向へ回動しかつ遊技盤4を向かい受ける傾動位置と該遊技盤4を固定する垂直位置とで停止保持し得る嵌合部材32bと、を有する。
【選択図】図7
Description
本発明は、遊技機本体側の前面に遊技盤をその前側から着脱自在に装着し得るようにした弾球遊技機に関するものである。
従来、弾球遊技機の一種であるパチンコ機として、この種遊技盤を前側から着脱自在に装着し得るようにしたものがある。すなわち、このパチンコ機は、前枠前面の左右各側縁に遊技盤を固定するためのフック部材および上下一対のフック部材がそれぞれ設けられている。前記一方のフック部材は、T型の断面を有し前枠の前面に固定されている。また、前記他方の各フック部材は、前枠から前方へ突出し先端部に遊技盤の右側端部に係合する係合部を有するフック部からなり、収納されるスプリングにより常に遊技盤の側端部を押える方向へ回動付勢されている。
そして、遊技盤の左側端部をフック部材に引っ掛けるようにし、次いで、一対のフック部材のフック部をそれぞれ手で摘んで外側へ開き、この状態で遊技盤の右側端部を押し込め手を離すと、フック部が自動的に回動してその係合部が遊技盤の右側端部に係合してロックする。これにより、遊技盤が装着されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−47157号公報(第4−5頁、図2、図3、図4)
しかしながら、前記特許文献1のパチンコ機では、前枠前面の右側縁上下部に設けられた各フック部材が、遊技盤を装着していないときスプリングにより常に遊技盤側に付勢されて傾動していることから、遊技盤を装着するときはその邪魔にならないように必ず前記各フック部材を手で一旦外側へ傾動させたままにしておく必要がある。このため、遊技盤を支える手がおろそかになり遊技盤が装着しにくいばかりか、余分な手間も掛かりその作業が面倒である。また、前記上下一対のフック部材は、フック部が平板状をなしていることから、湾曲したり破損する可能性が高く、このような状態になると前枠に装着した遊技盤ががたつき、しっかり固定できないばかりか例えば球飛び状態を不安定にさせる要因になりかねないという課題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、余分な手間を掛けずに押し込むのみで遊技盤が装着でき簡単に組立作業が行なえ、しかも、遊技盤ががたつくことなくしっかりと固定されることから、安定した球飛び状態が確保できる弾球遊技機を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するため本発明に係る弾球遊技機は、遊技機本体側の前面に遊技盤をその前側から着脱自在に装着し得る収容凹部を成形した弾球遊技機であって、前記収容凹部の一側縁に設けられ前記遊技盤の一側端部が差し込まれる差込部と、前記収容凹部の他側縁に設けられ前記遊技盤の他側端部を固定する回動機構部とを備え、前記遊技盤の着脱動作に伴い電気的に接続状態または非接続状態とし得る一対の接続部材を前記遊技盤の裏側と前記遊技機本体側の前面であって前記回動機構部と同じ側にて互いに対向位置するように配置し、少なくともいずれか一方の接続部材は接続方向に対し直交する面内で移動自在に設けた構成からなる。
請求項1記載の発明にあっては、遊技盤の装着と同時に両接続部材が自動的に接続されることになって従来のような遊技盤装着時の配線接続作業が不要となる。これにより、例えば従来起きていたコネクターの差し忘れといったこともなくなるばかりかパチンコ機組立上の作業効率が格段に向上するという効果がある。
以下、本発明に係る弾球遊技機の実施の形態を図面と共に説明する。なお、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機のうち、本発明はその一例であるパチンコ機について説明する。図1はパチンコ機の正面図、図2は同透明板保持枠を開いた状態の斜視図、図3は同透明板保持枠を開き遊技盤を外した状態の斜視図である。
図において、1は遊技機本体であり、縦長方形枠状に成形される外枠2とその前面の一側に回動自在に軸着される金属製の前枠3とからなる。前枠3には、後で詳述するようにその上部前面に遊技盤4が装着される。また、前枠3の前面の一側に透明板保持枠5が軸着される。この透明板保持枠5は、前枠3の上部と共に下部までも覆う大きさであって前枠3の前面全体を覆うようにしている。そして、透明板保持枠5の上部に前記遊技盤4が臨む窓開口6が開設され、この窓開口6には透明板である2枚のガラス板7が嵌着される。また、透明板保持枠5の下部前面には打球発射部へ供給されるパチンコ球を貯留する打球供給皿8が装着され、その下方に該打球供給皿8から溢れるパチンコ球を貯留する余剰球貯留皿9が設けられる。10は、該余剰球貯留皿9の一側に設けられ打球の打球力を調節するための操作ハンドルである。
前記遊技盤4の前面に、遊技部4aを囲うようにして内側ガイドレール11aと外側ガイドレール11bとが渦巻状に敷設される。この遊技部4aには、例えばその中央に表示部12aを有する可変表示装置12が配置される。また、該可変表示装置12の下方にはパチンコ球が入賞することにより、可変表示装置12の表示部12aに表示される数字、記号等の情報を変動表示させる始動入賞口13が設けられる。更に、その下方に前記変動した表示が一定の時間経過後に停止して特定の表示(例えば「777」)を示し、遊技者にとって有利な特別遊技状態になったとき、一定の条件の下で開閉扉14を所定回数開成させ一度に多くの入賞球が得られるようにした入賞装置15が配設されている。遊技部4aの適宜位置に一般入賞口16や風車17等の他の盤面部品が配置される。
一方、遊技盤4の裏面に前記可変表示装置12の後部を覆うようにしてカバー18が被着される。また、遊技盤4の裏面一側に、上部に二箇所、下部に一個所それぞれ接続部材として入力側のコネクター19が設けられている。図示は省略するが、これらコネクター19は、遊技盤4の前面に装着される可変表示装置12や各種電飾装置等の盤面部品と配線により電気的に接続される。同じく遊技盤4の裏面のコネクター19側であって上下位置に、装着される遊技盤4を正位置に配置するための位置決め孔20がそれぞれ穿設されている。
前記前枠3の前面上部には、遊技盤4をその前側から着脱自在に装着し得る方形状の収容凹部21が成形される。該収容凹部21の後面は、前枠3に一体に設けられる枠板22により覆われ、該枠板22に大型の開口23が開設されている。この開口23は、前記可変表示装置12のように大型化してその後部が遊技盤4の後側から後方へ突出するような場合、その分を逃がすためでありまた修理をし易くするためでもある。収容凹部21の底面は遊技盤4の下端部を支持する棚受部24として成形され、両側縁内面にはそれぞれ遊技盤4の両側端部裏面が当接する段部25が設けられている。
そして、前記収容凹部21の一側縁、すなわち図3の向かって左側の上下部にそれぞれ遊技盤4の一側端部が側方から差し込まれる差込部26が設けられる。これと対向する他側縁、すなわち図3の向かって右側の上下部にそれぞれ遊技盤4の他側端部であってその上・下側端部に嵌着して遊技盤4を固定する機構部27が配置されている。また、これと同じ側であって枠板22の所定位置に前記入力側の各コネクター19と対向位置して接続部材である出力側のコネクター28が配置され、また前記各位置決め孔20と対向位置して位置決めピン29が配置されている。このコネクター28にはフローティングコネクターが使用されるが、逆に前記遊技盤4側のコネクター19にフローティングコネクターを使用するか、または両コネクター19,28に共にフローティングコネクターを使用するようにしても良い。フローティングコネクターは接続方向に対し直交する面内で移動自在に設けられており、互いの接続を安全かつ確実に行なえるようにするためのもので、遊技盤4が上下または左右にずれた場合にも、両コネクター19,28が確実に接続できるようにしている。また、図示は省略するが、前記コネクター28も前枠3の裏側に装着される制御基盤に配線により電気的に接続される。
前記各差込部26は、図4に示すように収容凹部21の側縁内面の前端部に設けられ遊技盤4の前面を受ける当接部30と、基端部が段部25に固着され先端側が中央へほぼ水平に伸びかつその先端部が遊技盤4をその裏側から前方へ押すバネ板31からなる。前記当接部30と段部25との間隔は遊技盤4の厚みよりも僅かに広い寸法に設定してある。
前記各機構部27は、上下対称となるように配置されていることから、便宜上上部の機構部27について説明する。この機構部27はすべて断面コ字状をなす金属製の部材からなり、図5に示すように前枠3の前面に固着される固定部材32aと、遊技盤4の上側端部に嵌合する嵌合部材32bと、該嵌合部材32bを作動させる操作部材32cとから構成される。
更に詳しく説明すると、前記固定部材32aは一対の平行な側板33が前方へ突出しており、上部両側にそれぞれリンク板34が水平な固定軸35により上下に回動自在に軸支されると共に下部には嵌合部材32bがその中央部を固定軸36により軸支され上下方向へ自在に回動するようになっている。嵌合部材32bは、ほぼ中央部で互いに重なる前側脚37aと後側脚37bとにより側面が門型に成形され、互いに重なる部分に前記固定軸36の外径より大きい内径を有し遊嵌される軸孔38が開設されている。
また、前記後側脚37bの前端面37cは前方へ突出する弧面に成形される。これは、この前端面37cが遊技盤4の後面を受け止めることから、それにより嵌合部材32bの動作が円滑に行なえるようにするためである。
また、前記後側脚37bの前端面37cは前方へ突出する弧面に成形される。これは、この前端面37cが遊技盤4の後面を受け止めることから、それにより嵌合部材32bの動作が円滑に行なえるようにするためである。
操作部材32cの中央部両側に前記両リンク板34が可動軸39により軸支され、下部両側が嵌合部材32bにおける前・後側脚37a,37bの互いに重なる部分の前部両側に可動軸40により軸支されている。また、この前部両側の可動軸40にはバネ棒41が巻回され、その一端41aが固定部材32aと両前・後側脚37a,37bとを軸支する固定軸36の上面に当接し、他端41bが前側脚37aにおける前側の支持板部42前面に当接している。そして、前側脚37aが操作部材32cとを軸支する可動軸40を中心として遊技盤4の前面に当接して該遊技盤4を常に後方へ押すように弾発付勢されている。これは、遊技盤4が装着された状態で、該遊技盤4の前後のがたつきを抑えるためである。そして、操作部材32cを中央の可動軸39を中心として下方へ回動させると、嵌合部材32bが固定軸36を中心として上方向へ回動し固定部材32aの側板33に設けた停止板43に当接して遊技盤4を向かい受ける傾動位置で停止保持される。一方、操作部材32cを上方へ回動させると、嵌合部材32bが固定軸36を中心として下方向へ回動し垂直位置で停止保持されるようになっている。ちなみに、実際は遊技盤4を押し込むことにより、その上側端部または下側端部が各上下に位置する嵌合部材32bを下方または上方へ回動させ、これに伴い各操作部材32cも固定部材32a側へ回動して垂直姿勢を保つ。このとき前記前側脚37aと後側脚37b間に遊技盤4の上側端部が嵌入して遊技盤4が固定されることになる。
本発明に係るパチンコ機Pは上記構成からなり、次に遊技盤4の取付方法について説明する。透明板保持枠5を開放し、各機構部27の嵌合部材32bを遊技盤4を向かい受ける傾動位置に停止保持した状態で、収容凹部21の棚受部24上面に遊技盤4の下端部を載せる。そして、前枠3の前側に遊技盤4を配置した状態で、遊技盤4の向かって左側端部を各差込部26に側方から差し込む。さらに、遊技盤4の向かって右側端部の上部と下部を収容凹部21内に押し込む。
これにより、遊技盤4の左側では図6(イ)(ロ)に示すように遊技盤4の前面が各当接部30に当たり、同時に各バネ板31により遊技盤4の後面を前側へ押圧する。また、遊技盤4の右側では図7(イ)(ロ)に示すようにその上・下側端部が各嵌合部材32bの後側脚37bの前端面37cを後方へ押動することになるので、これに伴い前側脚37aが下方へ回動し、また後側脚37bが上方へ回動して両嵌合部材32bが遊技盤4の上下側端部に嵌着する。この状態では、遊技盤4がしっかりと固定されがたつくことがない。このように、遊技盤4を収容凹部21に押し込むのみで各嵌合部材32bが自動的に遊技盤4の上・下側端部に嵌合して遊技盤4を固定することとなり、簡単に組立作業が行なえる。
遊技盤4が収納凹部21に収容されるときは、図8(イ)(ロ)に示すように各位置決めピン29が各位置決め孔20に挿入されるので、遊技盤4が同時に正位置に配置されることとなる。これにより、前記各差込部26及び各機構部27と合せ、遊技盤4が前後・左右方向に無用に動くことがなくなる。
また、図9(イ)(ロ)に示すように同時に遊技盤4裏側のコネクター19と前枠3前面のコネクター28が互いに電気的に接続されることになり、これら動作が遊技盤4の装着と同時に自動的に行なえることになるので、従来のような遊技盤装着時の面倒な配線接続作業が不要となる。
装着された遊技盤4を外すには、上下部の各機構部27における操作部材32cを手前に回動させれば、前記にように上部の嵌合部材32bが上方へ回動すると共に下部の嵌合部材32bが下方へ回動して遊技盤4が前方へ外せる状態になる。前記各嵌合部材32bが回動するとき、各後側脚37bが遊技盤4の裏面に当接して前側へ押し出すように作用するので、遊技盤4側のコネクター19と前枠3側のコネクター28との接続状態が自動的に解除され、遊技盤4がそのまま前側から楽に取外せることになる。これにより、遊技盤4の取外し作業が容易に行なえる。
1 遊技機本体
4 遊技盤
19 接続部材(コネクター)
21 収容凹部
26 差込部
27 機構部
28 接続部材(コネクター)
32b 嵌合部材
32c 操作部材
P 弾球遊技機(パチンコ機)
4 遊技盤
19 接続部材(コネクター)
21 収容凹部
26 差込部
27 機構部
28 接続部材(コネクター)
32b 嵌合部材
32c 操作部材
P 弾球遊技機(パチンコ機)
Claims (2)
- 遊技機本体側の前面に遊技盤をその前側から着脱自在に装着し得る収容凹部を成形した弾球遊技機であって、前記収容凹部の一側縁に設けられ前記遊技盤の一側端部が差し込まれる差込部と、前記収容凹部の他側縁に設けられ前記遊技盤の他側端部を固定する回動機構部とを備え、
前記回動機構部は、前記遊技機本体側の前側から操作し得る操作部材と、前記操作部材の作動により上下方向へ回動しかつ前記遊技盤を向かい受ける傾動位置と該遊技盤を固定する垂直位置とで停止保持し得る嵌合部材と、を有することを特徴とする弾球遊技機。 - 前記遊技盤の裏側と前記遊技機本体側の前面に、互いに対向位置し前記遊技盤の着脱動作に伴い電気的に接続状態または非接続状態とし得る一対の接続部材を配置し、少なくともいずれか一方の接続部材は接続方向に対し直交する面内で移動自在に設けられている請求項1記載の弾球遊技機。
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---|---|---|---|
JP2005329276A JP2006055673A (ja) | 2005-11-14 | 2005-11-14 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Effective date: 20090526 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A521 | Written amendment |
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