JP2006049078A - プラズマディスプレイパネル用基板の検査方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル用基板の検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易かつ確実に誘電体層中に存在する気泡の三次元空間内における位置を検出して良否判定ができるプラズマディスプレイパネル用基板の検査方法を提供する。
【解決手段】プラズマディスプレイパネル用の基板に同軸落射照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ1と、ステップ1で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ2と、前記基板に斜方照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ3と、ステップ3で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ4と、ステップ2およびステップ4でそれぞれ抽出した欠陥部の位置を同定し、同じ位置の欠陥部の特性データを用いて誘電体層を評価するステップ5とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明はプラズマディスプレイパネル用基板の検査方法に関するものである。
一般にプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと略す)は、2枚のガラス基板(前面基板と背面基板)を貼り合わせた構造になっており、ガラス基板間に放電空間が形成されている。放電空間にはネオン(Ne)、キセノン(Xe)等の希ガスを主体とする放電ガスを封入している。
図9はAC(交流)型カラーPDPの一例の断面図であり、図9(b)は図9(a)の断面と直交する面で切った断面図である。前面基板1上には、透明電極2とバス電極3からなる表示電極4が複数形成されており、2つの表示電極4が一組の表示電極対を構成する。そして、表示電極4を覆うように誘電体層5が形成され、この誘電体層5上にMgO(酸化マグネシウム)からなる保護層6が形成されている。また、背面基板7上には、ストライプ状のアドレス電極8が表示電極4に対して直交する方向に複数形成され、そのアドレス電極8を覆うように誘電体層9が形成されている。さらに、誘電体層9上には、アドレス電極8に平行な隔壁10と表示電極4に平行な隔壁11とが形成され、誘電体層9上の隔壁10と隔壁11とで囲まれた空間には、それぞれ赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に発光する蛍光体12が形成されている。アドレス電極8は隔壁10間に位置しており、隔壁11は表示電極対間に位置している。
表示を行うときの最小単位である放電セルは、表示電極対を構成する2本の表示電極4と1本のアドレス電極8との立体交差部であって、隔壁10、11で囲まれた領域に形成される。そして、表示電極対を構成する2本の表示電極4のうち、一方の表示電極4に走査パルスを印加すると同時にアドレス電極8にアドレスパルスを印加して表示させる放電セルを選択した後、表示電極対を構成する2本の表示電極4間に交流電圧を印加し、このとき放電によって生じる紫外線により蛍光体12を発光させ、前面基板1を透過する光で画像表示を行うものである。
このようなPDPの製造手順は前面基板1、背面基板7ともに一般的には各基板に近い層である下層の部分から順番に積層していく。例えば前面基板1では、透明電極2、バス電極3、誘電体層5、保護層6の順に形成する。
ここで、表示電極4を被覆する誘電体層5は、通常低融点鉛ガラスなどの粉末、バインダー、溶剤を含有するガラスペースト組成物を調製し、これをスクリーン印刷またはダイコート塗布等によって、表示電極4が形成された前面基板1上に成膜し、その後、乾燥および焼成を行うことにより形成される。この誘電体層形成工程において、異物付着、誘電体層5の一部欠落や、誘電体層5中に気泡が残留した欠陥が生じることがある。ここで異物付着は洗浄により、誘電体層5の一部欠落はリペア処理により修正することが可能であるが、誘電体層5中に存在する気泡により誘電体層5の一部が突起になった場合には、修正は容易ではない。
このような誘電体層5中に存在する気泡等の欠陥を検出する方法が、例えば特許文献1に記載されている。この検査方法では、表示電極4および誘電体層5を形成した前面基板1を検査する際に、前面基板1にほぼ垂直な方向から光束を照射するとともに、その照射光による被検査領域からの散乱光を光学センサーで受け、この光学センサーからの検出信号に基づいて前面基板1上に形成された誘電体層5の欠陥を検出するものであり、前面基板1の被検査領域に照射する光束は、欠陥部分以外は反射により画像として白色として表示される強度としている。これは、バス電極3上に存在し、それ自体が色を持たない誘電体層5の欠陥に対しても、十分な濃度差を持たせるようにすれば良いからである。
特開2003−86103号公報
ところで、前面基板1上の誘電体層5に生じる突起がPDPの不具合をもたらす要因について本発明者らが調査検討した結果、誘電体層5の厚み方向における気泡の位置が重要であることを見出した。すなわち、気泡が誘電体層5の内部に存在し、気泡の位置から誘電体層5の表面までの距離が大きい場合には、前面基板1と背面基板7との貼り合わせ時等において機械的衝撃が加わったとしても、破壊に至ることは稀であるが、気泡が誘電体層5の表面近傍に存在し、気泡の位置から誘電体層5の表面までの距離が小さい場合には、小さい機械的衝撃でも破壊されてしまう場合がある。気泡が破れた場合には、当然その部分の誘電体層5が欠落するばかりか、誘電体層5上に保護層6を形成した後で気泡が破れた場合にはリペアが不可能になりパネル不良となってしまう。
このように、誘電体層5中に存在する気泡については、誘電体層5の厚み方向における位置が重要となり、その気泡の位置によってパネル不良となるか否かに分かれることになる。しかしながら、従来の方法においては、気泡による突起欠陥の二次元空間内における位置情報(誘電体層5の表面に平行な面内における位置情報)を得ることは可能であるが、誘電体層5の厚み方向における気泡の位置情報、すなわち気泡の三次元空間内における位置情報を得ることはできない。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、容易かつ確実に誘電体層5中に存在する気泡の三次元空間内における位置を検出して良否判定ができるPDP用基板の検査方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のプラズマディスプレイパネル用基板の検査方法は、プラズマディスプレイパネル用の基板に同軸落射照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ1と、ステップ1で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ2と、前記基板に斜方照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ3と、ステップ3で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ4と、前記ステップ2および前記ステップ4でそれぞれ抽出した欠陥部の位置を同定し、同じ位置の欠陥部の前記特性データを用いて前記誘電体層を評価するステップ5とを有する。
本発明によれば、誘電体層中に存在する気泡の三次元空間内における位置情報を得ることができるので、後工程で誘電体層の表面の突起が破壊される可能性を容易に判断することが可能となる。このことにより、従来、次の工程へ流出していた不良基板を未然に検出することが可能になるとともに、従来の検査において不良基板と判定されていた正常基板(製品として使用可能な基板)を救済し、製品のコストダウンを図ることができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、ガラス基板上に複数の電極が形成され、この複数の電極を覆うように誘電体層が形成されたプラズマディスプレイパネル用の基板の検査方法において、プラズマディスプレイパネル用の基板に同軸落射照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ1と、ステップ1で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ2と、前記基板に斜方照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ3と、ステップ3で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ4と、前記ステップ2および前記ステップ4でそれぞれ抽出した欠陥部の位置を同定し、同じ位置の欠陥部の前記特性データを用いて前記誘電体層を評価するステップ5とを有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル用基板の検査方法である。
本発明の請求項2に記載の発明は、ガラス基板上に複数の電極が形成され、この複数の電極を覆うように誘電体層が形成されたプラズマディスプレイパネル用の基板の検査方法において、プラズマディスプレイパネル用の基板に同軸落射照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ1と、ステップ1で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ2と、ステップ2において抽出された欠陥部が存在する領域に斜方照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ3と、ステップ3で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ4と、前記ステップ2および前記ステップ4でそれぞれ求めた特性データを用いて前記誘電体層を評価するステップ5とを有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル用基板の検査方法である。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、ステップ2およびステップ4で求める特性データは欠陥部の面積であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、ステップ2およびステップ4で求める特性データは欠陥部の面積であり、ステップ2で求めた欠陥部の面積とステップ4で求めた欠陥部の面積との差を用いて誘電体層の評価を行うことを特徴とする。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。なお、以下で用いる図面において、図9で示した部分と同じ部分については同じ符号を用いて示している。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態で用いる検査装置の概略構成図である。図1に示すように検査装置13は、検査対象の基板14を載せるためのステージ15と、基板14を照明するための同軸落射照明系16および斜方照明系17と、10μmの画素分解能に設定し得る対物レンズ18と、4096画素のラインセンサー19と、画像処理用PC(パーソナルコンピュータ)20と、記憶装置21とを有している。同軸落射照明系16を用いて行う同軸落射照明は、ラインセンサー19と同じ方向から光を照射するものであり、光源22からの光をハーフミラー23で反射して基板14に光を当て、その反射光を、対物レンズ18を介してハーフミラー23を通過させてラインセンサー19で検出する。斜方照明系17を用いて行う斜方照明は斜め方向から光を照射するものであり、光源24a、24bを用いて、基板14に垂直な方向に対して角度(照射角度)45°の方向から基板14に光を当て、その反射光を、対物レンズ18を介してラインセンサー19で検出する。この検査装置13を用いれば、基板14の表面に存在する突起部分の反射光量とその他の部分の反射光量との差が生じることを利用して、ラインセンサー19により基板14の外観を光学的に検査することができる。
次に、この検査装置13を用いた検査方法について図面を用いて説明する。図2は検査の各ステップを示した検査フロー図であり、図3〜図6は検査方法について説明するための図である。
まず、前面基板1上に表示電極4および誘電体層5を形成してなる基板14を、ステージ15上に設置し、同軸落射照明にて外観検査を行う。同軸落射照明系16により基板14に光を照射し、基板14の照射された面からの反射光を、対物レンズ18を介してラインセンサー19に検出する。このとき、図3(a)に示すように、誘電体層5内の気泡30によって誘電体層5の表面に突起31があれば、その突起31の部分では光束が乱反射する一方、正常領域32では光束が正反射する。ここで、正常領域32は、誘電体層5の表面が平坦に形成されており望ましい形状となっている領域である。そのため、突起31の部分は正常領域32よりも相対的に低い階調の画像が得られる。
次に、ラインセンサー19で検出した画像を、画像処理用PC20によりノイズ除去フィルター等の画像処理を行い、さらに2値化処理を行うと、図3(b)に示すような画像が得られる。すなわち、正常領域32に対応する第1画像領域33では明るく、突起31の部分に対応する第2画像領域34では第1画像領域33に比べて暗い画像が得られ、第2画像領域34の部分に欠陥部である突起31が存在することが特定される。
このようにしてラインセンサー19で検出したデータである光学像または光量を解析することにより欠陥部(突起31)を抽出し、この欠陥部の特性データである直径と面積を計算する。抽出された欠陥部は前面基板1の所定の位置、例えば背面基板7との組合せ時に使用するアライメントマークなどを基準位置にした座標系の位置データとして検査装置13の記憶装置21に保持される。
次に図2のフローに従い、斜方照明系17により基板14に光を照射し、基板14の照射された面からの反射光を、対物レンズ18を介してラインセンサー19に検出することにより外観検査を行う。この場合、図4(a)に示すように、突起31の表面は光束が乱反射する一方、突起31内部の気泡30および下地(図示せず)からの反射光が対物レンズ18を介してラインセンサー19に検出される。
次に、ラインセンサー19で検出した気泡の画像を、画像処理用PC20により隣接比較処理、ノイズ除去フィルター、エッジ検出、形状認識等の画像処理を行って、気泡エッジ部分のみを顕在化させ、さらに気泡内部を黒表示、それ以外を白表示とする2値化処理を行うと、図4(b)に示すような画像が得られる。すなわち、気泡30以外の部分に対応する第3画像領域35中に、気泡30の部分に対応する第4画像領域36の部分に欠陥部である気泡30が存在することが特定される。
このようにしてラインセンサー19で検出したデータである光学像または光量を解析することにより欠陥部(気泡30)を抽出し、この欠陥部の特性データである直径と面積を計算する。
次に、上記のようにして検出された気泡30および突起31の画像または特性データを用いて、欠陥が許容されるものか否かの判定を行う。その判定方法について、図5および図6を参照しながら説明する。
図5(a)に示すように、誘電体層5の表面に突起31が存在し、その突起31の原因となる気泡30が誘電体層5の表面近くに存在している場合、同軸落射照明系16による外観検査で得られた突起31の画像は、画像処理後に図5(b)のように表され、斜方照明系17による外観検査で得られた気泡30の画像は、画像処理後に図5(c)のように表される。すなわち、図5(b)の画像は、図3(b)と同様に第1画像領域33と第2画像領域34とからなり、図5(c)の画像は、図4(b)と同様に第3画像領域35と第4画像領域36とからなる。そして、図5(b)の画像と図5(c)の画像の差分画像は図5(d)のように表され、環状になった第5画像領域37の部分は2つの画像の明るさの差が大きい領域である。
また、図6(a)に示すように、誘電体層5の表面に突起31が存在し、その突起31の原因となる気泡30が誘電体層5の表面から離れた内部に存在している場合、同軸落射照明系16による外観検査で得られた突起31の画像は、画像処理後に図6(b)のように表され、斜方照明系17による外観検査で得られた気泡30の画像は、画像処理後に図6(c)のように表される。すなわち、図6(b)の画像は、図3(b)と同様に第1画像領域33と第2画像領域34とからなり、図6(c)の画像は、図4(b)と同様に第3画像領域35と第4画像領域36とからなる。そして、図6(b)の画像と図6(c)の画像の差分画像は図6(d)のように表され、環状になった第5画像領域37の部分は2つの画像の明るさの差が大きい領域である。
図5(d)と図6(d)とを比較してわかるように、気泡30が誘電体層5の表面近くにあるか、それとも誘電体層5の表面から離れた内部に存在しているかによって、画像領域37の幅、面積が大きく異なる。そこで、同軸落射照明系16で得られた画像から欠陥部の直径L1と面積A1を求め、斜方照明系17で得られた画像から同座標の欠陥部の直径L2と面積A2を求め、これらを用いて次の式にしたがって判定指標Qを計算する。
Q=(A1−A2)/(L1−L2)/L1
このQの値は、気泡30が誘電体層5の表面に近いほど大きい値を示す。そして、気泡30が誘電体層5の表面に近いほど、後工程において突起31が破壊される確率が大きくなることがわかった。よって、判定指標Qに対して閾値を設定し、判定指標Qの値が閾値以上の場合を不適合判定とし、判定指標Qの値が閾値未満の場合を適合判定とする。こうして誘電体層5の評価を行うことができる。
発明者らの詳細な検討の結果、Qの値が1.40以上の場合、後工程において突起31が破壊される確率が大きいことが判明した。よって、Qの値が1.40以上の場合を不適合判定とし、基板14をリペアまたは廃棄する。Qの値が1.40未満の場合を適合判定とし、次の製造工程へと進める。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態で用いる検査装置の概略構成図である。図7に示すように、第1の検査装置38と第2の検査装置39とから構成されている。
第1の検査装置38は、検査対象の基板14を載せるためのステージ15と、基板14を照明するための同軸落射照明系16と、10μmの画素分解能に設定し得る対物レンズ18と、4096画素のラインセンサー19と、画像処理用PC(パーソナルコンピュータ)20と、記憶装置21とを有している。同軸落射照明系16を用いて行う同軸落射照明は、ラインセンサー19と同じ方向から光を照射するものであり、光源22からの光をハーフミラー23で反射して基板14に光を当て、その反射光を、対物レンズ18を介してハーフミラー23を通過させてラインセンサー19で検出する。
第2の検査装置39は、検査対象の基板14を載せるためのステージ15と、基板14を照明するための斜方照明系17と、10μmの画素分解能に設定し得る対物レンズ18と、400万画素のCCDカメラ40とを有しており、CCDカメラ40により得られた画像は、第1の検査装置38の画像処理用PC20で処理できるように構成されている。斜方照明系17を用いて行う斜方照明は斜め方向から光を照射するものであり、光源24a、24bを用いて垂直方向に対して角度45°の方向から基板14に光を当て、その反射光を、対物レンズ18を介してCCDカメラ40で検出する。
次に、この第1の検査装置38および第2の検査装置39を用いた検査方法について図面を用いて説明する。図8は検査の各ステップを示した検査フロー図である。
まず、前面基板1上に表示電極4および誘電体層5を形成してなる基板14を、第1の検査装置38のステージ15上に設置し、同軸落射照明にて外観検査を行う。同軸落射照明系16により基板14に光を照射し、基板14の照射された面からの反射光を、対物レンズ18を介してラインセンサー19に検出する。このとき、図3(a)に示すように、誘電体層5内の気泡30によって誘電体層5の表面に突起31があれば、その突起31の部分では光束が乱反射する一方、正常領域32では光束が正反射する。ここで、正常領域32は、誘電体層5の表面が平坦に形成されており望ましい形状となっている領域である。そのため、突起31の部分は正常領域32よりも相対的に低い階調の画像が得られる。
次に、ラインセンサー19で検出した画像を、画像処理用PC20によりノイズ除去フィルター等の画像処理を行い、さらに2値化処理を行うと、図3(b)に示すような画像が得られる。すなわち、正常領域32に対応する第1画像領域33では明るく、突起31の部分に対応する第2画像領域34では第1画像領域33に比べて暗い画像が得られ、第2画像領域34の部分に欠陥部である突起31が存在することが特定される。
このようにしてラインセンサー19で検出したデータである光学像または光量を解析することにより欠陥部(突起31)を特定し、この欠陥部の特性データである直径と面積を計算する。抽出された欠陥部は前面基板1の所定の位置、例えば背面基板7との組合せ時に使用するアライメントマークなどを基準位置にした座標系の位置データとして第1の検査装置38の記憶装置21に保持される。
次に図8のフローに従い、斜方照明系17により基板14に光を照射し、基板14の照射された面からの反射光を、対物レンズ18を介してCCDカメラ40に検出することにより外観検査を行う。このとき、第2の検査装置39は第1の検査装置38で検出された欠陥部の位置座標を読み込み、その欠陥部が存在する領域のみ斜方照明系17にて外観検査を行う。この場合、図4(a)に示すように、突起31の表面は光束が乱反射する一方、突起31内部の気泡30および下地(図示せず)からの反射光が対物レンズ18を介してCCDカメラ40に検出される。
次に、CCDカメラ40で検出した気泡の画像を、画像処理用PC20により隣接比較処理、ノイズ除去フィルター、エッジ検出、形状認識等の画像処理を行って、気泡エッジ部分のみを顕在化させ、さらに気泡内部を黒表示、それ以外を白表示とする2値化処理を行うと、図4(b)に示すような画像が得られる。すなわち、気泡30以外の部分に対応する第3画像領域35中に、気泡30の部分に対応する第4画像領域36の部分に欠陥部である気泡30が存在することが特定される。
このようにしてCCDカメラ40で検出したデータである光学像または光量を解析することにより欠陥部(気泡30)を抽出し、この欠陥部の特性データである直径と面積を計算する。
次に、上記のようにして検出された気泡30および突起31の画像を用いて、欠陥が許容されるものか否かの判定を行う。その判定方法については、第1の実施形態で説明した方法と同様である。すなわち、同軸落射照明系16により得られた欠陥部の直径L1と面積A1、および、斜方照明系17により得られた同じ座標位置の欠陥部の直径L2と面積A2を用いて、前述の判定指標Qを求め、判定指標Qの値によって適合か不適合かの判定を行う。第2の実施形態では、照明系の変えた検査を異なる検査装置で行うこと、および、第2の検査装置39では第1の検査装置38で欠陥部であると認識された部分のみを検査することで、第1の実施形態に比べて検査時間の短縮を図ることができる。
なお、上記の各実施形態において、光学センサーとして4096画素のラインセンサーを使用した場合を示したが、その代わりに他のセンサー、例えば通常のCCDカメラやTDI(時間遅延積分)カメラなどを使用しても良いし、ラインセンサーにおいても2048画素等のものを単独あるいは複数用いても良い。また、対物レンズについては10μmの画素分解能と設定しているが、対象とする欠陥サイズに合わせ、その分解能を変更しても良い。
また、第2の実施形態では、第2の検査装置の光学センサーを400万画素のCCDカメラとしているが、対象とする欠陥サイズに合わせ、その画素数を変更しても良い。
さらに本発明の実施形態1および2では斜方照明の照射角度を45°としているが、突起内部の気泡が検出できる範囲で照明角度を変化させることも可能である。
また、上記の各実施形態では、判定指標Qの値が1.40以上の場合を不適合判定としているが、この値はもちろん誘電体材料の強度および後工程で基板に与えられる、物理的、熱的、電気的衝撃によって異なるものであり、1.40という値に制限されるものではない。
また、欠陥部について判定する際に、欠陥部の直径L1、L2を用いることができるのは、欠陥部を表す画像が円または円に近い形状の場合であり、それ以外の形状の場合には例えば欠陥部の面積A1、A2だけを用いて判定するようにすればよい。例えば、欠陥部(突起31)の面積A1の所定値に対して、適合判定となるか否かに分かれるときの欠陥部(気泡30)の面積A2の値を閾値として、面積A1に対する閾値を設定したテーブルを用意し、そのテーブルに基づいて、欠陥部(気泡30)の面積A2が閾値以上であれば不適合判定とし、面積A2が閾値未満であれば適合判定として評価するなど、判定指標を適宜設定することができる。
本発明によれば、誘電体層中に存在する気泡の、誘電体層の厚み方向の位置を容易に検出することができる。このため、後工程で突起が破壊される可能性を容易に判断することが可能となり、PDPを製造するときの誘電体層の検査において有用である。
第1の実施形態における検査装置の概略構成図 第1の実施形態における検査フロー図 (a)、(b)は同軸落射照明系による外観検査を説明するための図 (a)、(b)は斜方照明系による外観検査を説明するための図 (a)〜(d)は気泡が誘電体層の表面近くに存在するときの外観検査および検出画像を示す図 (a)〜(d)は気泡が誘電体層の表面から離れた内部に存在するときの外観検査および検出画像を示す図 第2の実施形態における検査装置の概略構成図 第2の実施形態における検査フロー図 (a)、(b)はAC型カラープラズマディスプレイパネルの一例を示す断面図
符号の説明
1 前面基板
2 透明電極
3 バス電極
4 表示電極
5 誘電体層
13 検査装置
14 基板
16 同軸落射照明系
17 斜方照明系
19 ラインセンサー
20 画像処理用PC
21 記憶装置
30 気泡
31 突起
38 第1の検査装置
39 第2の検査装置
40 CCDカメラ

Claims (4)

  1. ガラス基板上に複数の電極が形成され、この複数の電極を覆うように誘電体層が形成されたプラズマディスプレイパネル用の基板の検査方法において、プラズマディスプレイパネル用の基板に同軸落射照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ1と、ステップ1で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ2と、前記基板に斜方照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ3と、ステップ3で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ4と、前記ステップ2および前記ステップ4でそれぞれ抽出した欠陥部の位置を同定し、同じ位置の欠陥部の前記特性データを用いて前記誘電体層を評価するステップ5とを有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル用基板の検査方法。
  2. ガラス基板上に複数の電極が形成され、この複数の電極を覆うように誘電体層が形成されたプラズマディスプレイパネル用の基板の検査方法において、プラズマディスプレイパネル用の基板に同軸落射照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ1と、ステップ1で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ2と、ステップ2において抽出された欠陥部が存在する領域に斜方照明を用いて光を照射し、そのときの反射光を光学センサーで検出するステップ3と、ステップ3で得られたデータを解析することにより、欠陥部を抽出し欠陥部の特性データを求めるステップ4と、前記ステップ2および前記ステップ4でそれぞれ求めた特性データを用いて前記誘電体層を評価するステップ5とを有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル用基板の検査方法。
  3. ステップ2およびステップ4で求める特性データは欠陥部の面積であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル用基板の検査方法。
  4. ステップ2およびステップ4で求める特性データは欠陥部の面積であり、ステップ2で求めた欠陥部の面積とステップ4で求めた欠陥部の面積との差を用いて誘電体層の評価を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル用基板の検査方法。
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