JP2000162139A - プラズマディスプレイパネル用背面板の欠陥検査方法および欠陥検査装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル用背面板の欠陥検査方法および欠陥検査装置

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JP2000162139A
JP2000162139A JP33414498A JP33414498A JP2000162139A JP 2000162139 A JP2000162139 A JP 2000162139A JP 33414498 A JP33414498 A JP 33414498A JP 33414498 A JP33414498 A JP 33414498A JP 2000162139 A JP2000162139 A JP 2000162139A
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Tatsu Tashiro
達 田代
Hiroyuki Kadowaki
広幸 門脇
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 人の目によらず自動で欠陥検出して、PDP
の量産化、大型化、高品質化に対応できるようにする。 【解決手段】 障壁182形成側を上にして、障壁に平
行な方向に背面板を移動させながら、障壁を跨ぐように
画素を配し、且つ背面板にほぼ直交する方向から撮影す
るCCDラインセンサカメラ等の線状領域撮影手段11
0にて、障壁形成側から所定幅領域を撮影し、撮影画像
データに基づいて欠陥を検出する、プラズマディスプレ
イパネルの背面板の障壁及び障壁間の欠陥検出方法であ
って、撮影は、照明光の背面板からの散乱光を欠陥部か
らの光として撮影するもので、複数の照明光を、1つ以
上の照明光からなる複数の照明光群にわけ、各照明光群
毎に全検査領域の撮影を行う。各照明光群毎に撮影画像
データに基づいて画像処理にて欠陥候補を検出し、全て
の欠陥候補を合わせて、欠陥検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル用背面板の障壁および障壁間の欠陥の検査方
法および検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラズマディスプレイパネル(以
下PDPとも記す)は、その奥行きの薄いこと、軽量で
あることから種々の表示装置に利用されつつある。一般
に、プラズマディスプレイパネル(PDP)は、2枚の
対向するガラス基板にそれぞれ規則的に配列した一対の
電極を設け、その間にネオン、キセノン等を主体とする
ガスを封入した構造となっている。そして、これらの電
極間に電圧を印加し、電極周辺の微小なセル内で放電を
発生させることにより、各セルを発光させて表示を行う
ようにしている。特に情報表示をするためには、規則的
に並んだセルを選択的に放電発光させている。
【0003】ここで、PDPの構成を、図7に示すAC
型PDPの1例を挙げて説明しておく。図7はPDP構
成斜視図であるが、分かり易くするため前面板(ガラス
基板710)、背面板(ガラス基板720)とを実際よ
り離して示してある。図7に示すように、2枚のガラス
基板710、720が互いに平行に且つ対向して配設さ
れており、両者は背面板となるガラス基板720上に互
いに平行に設けられた障壁(セル障壁とも言う)730
により、一定の間隔に保持されている。前面板となるガ
ラス基板710の背面側には、放電維持電極である透明
電極740とバス電極である金属電極750とで構成さ
れる複合電極が互いに平行に形成され、これを覆って、
誘電体層760が形成されており、更にその上に保護層
(MgO層)770が形成されている。また、背面板と
なるガラス基板720の前面側には前記複合電極と直交
するように障壁730間に位置してアドレス電極780
が互いに平行に形成されており、更に障壁730の壁面
とセル底面を覆うように螢光面790が設けられてい
る。障壁730は放電空間を区画するためのもので、区
画された各放電空間をセルないし単位発光領域と言う。
このAC型PDPは面放電型であって、前面板上の複合
電極間に交流電圧を印加し、で放電させる構造である。
この場合、交流をかけているために電界の向きは周波数
に対応して変化する。そして、この放電により生じる紫
外線により螢光体790を発光させ、前面板を透過する
光を観察者が視認できるものである。なお、DC型PD
Pにあっては、電極は誘電体層で被膜されていない構造
を有する点でAC型と相違するが、その放電効果は同じ
である。また、図7に示すものは、ガラス基板720の
一面に下地層767を設けその上に誘電体層765を設
けた構造となっているが、下地層767、誘電体層76
5は必ずしも必要としない。
【0004】そして、このPDPに使用する障壁の形成
は、従来、ガラス基板上に障壁形成材料を障壁パターン
形状に、スクリーン印刷にて複数回繰り返して重ねて印
刷して所要の高さに積み上げ、乾燥させる第1の方法、
あるいは、ガラス基板上に障壁形成材料を全面に塗布し
た後、塗布面上にサンドブラストに耐性を有するレジス
トを所定形状にパターニング形成し、該レジストをマス
クとしてサンドブラストにより障壁形成材料を所定形状
に形成する第2の方法が採られていた。
【0005】しかし、上記第1の方法や第2の方法によ
るPDPに使用する障壁の形成においては、障壁の一部
が欠落していたり、また一部に突起が生じることがあ
り、これらはPDPとして使用する上で画像品質面に影
響を及ぼすことがあった。従来、PDPの画像品質に影
響を及ぼす欠落(凹欠陥ないし凹不良とも言う)や突起
(凸欠陥ないし凸不良とも言う)を除外するために、障
壁を形成した基板(背面板)について、一般には、図7
(a)に示すような検査を行っていた。図7(a)に示
す検査方法は、ガラス基板650に対し、障壁660形
成側とは反対側から全面に拡散光617を照射し、適当
な角度θ60を保ちつつ視点をD1からD2へとガラス
基板(PDP背面板)650に平行に移動させて、PD
P画質に影響を及ぼす障壁の欠落(凹欠陥)や突起(凸
欠陥)を検出するのである。この方法の場合、図7
(a)に示すように、観察者の目線690は、隣接する
障壁660の相対する壁面660Aの一方の下端と他方
の上端とを結ぶ直線の延長線上にほぼある。即ち、角θ
60は隣接する障壁の一方の下端と他方の上端とを結ぶ
線の延長線とガラス基板とのなす角θ61(図7(b)
に示す)に略合わせている。障壁部が正常な場合は、ガ
ラス基板を透過した光とガラス基板とのなす角度が、角
θ61より浅い(小さい)角度では光は観察者の目61
0には入らず、角度θ61と略等しいものが観察者の目
610に入ることとなり、所定の明るさで均一に見え
る。そして、図7(b)に示すように、欠落(凹欠陥)
680がある場合には、ガラス基板を透過した光とガラ
ス基板とのなす角度が、角θ61より浅い(小さい)角
度でもその光は観察者の目に入る。即ち、正常の箇所に
比べて欠落(凹欠陥)680箇所は観察者の目に入る光
の量が多く明るく見える。通常検査光は白色光なので白
点(以下白点とも言う)として見える。また、突起(凸
欠陥)685がある場合には、ガラス基板を透過した光
とガラス基板とのなす角度が、角θ61より大きい角度
でも、その光は観察者の目に入らない。即ち、角度θ6
1と略等しい角度でガラス基板を透過した光が観察者の
目に入らなくなる。正常の箇所に比べて突起(凸欠陥)
685箇所は観察者の目に入る光の量が少なく暗く見え
る。通常検査光は白色光なので黒点(以下黒点と言う)
として見える。このように、観察者の目線の角度を角度
θ61に調整しながら、観察することにより、突起(凸
欠陥)685がある箇所および欠落(凹欠陥)680
を、それぞれ、黒点箇所、白点箇所として認識すること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この図7に示
す検査方法においては、ある欠陥に対して、それが観察
される視点、観察姿勢が限定されるという問題や、この
検査方法を大型PDP背面板の検査へそのまま適用する
ことができない(上記角θ61に対応する観察姿勢がと
れなくなる領域が発生する)という問題があり、その対
応が求められていた。また、障壁の呈色が白色系の場
合、この方法では、黒点、白点のコントラストが低いた
め欠陥検出が困難であった。また、PDPの量産化、高
品質化が進む中、人の目によらず自動で、正確に欠陥を
検査できる欠陥検査方法が求められていた。本発明は、
これに対応するもので、人の目によらず自動で欠陥検出
ができ、且つ、PDPの量産化、高品質化に対応できる
プラズマディスプレイパネル背面板の障壁および障壁間
の欠陥の検査方法および検査装置を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマディス
プレイパネル用背面板の欠陥検査方法は、障壁形成側を
上にして、障壁に平行な方向に背面板を移動させなが
ら、障壁を跨ぐように画素を配し、且つ背面板にほぼ直
交する方向から撮影するCCDラインセンサカメラ等の
線状領域撮影手段にて、障壁形成側から、少なくとも複
数個の障壁間隔を含む所定幅領域を撮影し、撮影により
得られた撮影画像データに基づいて欠陥を検出する、プ
ラズマディスプレイパネルの背面板の障壁および障壁間
の欠陥検出方法であって、撮影は、欠陥の位置に対応す
るために、背面板の障壁形成面側から背面板を照明す
る、異なる方向からの照明光を複数用い、且つ、照明光
の背面板からの散乱光を欠陥部からの光として撮影する
もので、欠陥の検出能力を上げるために、前記複数の照
明光を全て1度に照射して撮影せず、該複数の照明光
を、1つ以上の照明光からなる複数の照明光群にわけ、
各照明光群毎に全検査領域の撮影を行うものであり、各
群毎にそれぞれ、撮影により得られた撮影画像データに
基づいて、画像処理にて欠陥候補を検出するもので、全
ての撮影により検出された欠陥候補を合わせて、これよ
り欠陥検出を行うことを特徴とするものである。そし
て、上記において、1つ以上の照明光からなる複数の照
明光群の各群が、1つの照明光からなることを特徴とす
るものである。あるいはまた、上記において、障壁にほ
ぼ平行な1方向から背面板を照明する照明光を第1の照
明光群とし、障壁の側面の両側から背面板を、それぞれ
所定の角度θ1、θ2で照射する2つの照射光を第2の
照明光群とし、第1の照明光群、第2の照明光群、それ
ぞれについて、撮影を行うことを特徴とするものであ
り、障壁間の距離をL0、障壁の高さをH0とし、H0
tanθ1、H0tanθ2ともに、L0以下であるこ
とを特徴とするものである。また、上記において、障壁
にほぼ平行な1方向から背面板を照明する照明光は、背
面板と20〜30度の角度範囲で照射されるものである
ことを特徴とするものである。また、上記において、撮
影を暗室内ないし暗幕内で行うことを特徴とするもので
ある。また、上記における画像処理は、隣接する障壁ピ
ッチ間隔の、同じ形状であるべき領域同志の、撮影画像
データ間の差分信号を取り、更に該差分信号を欠陥候補
レベルである所定のしきい値で比較し、欠陥候補画素部
を検出するものであることを特徴とするものである。
【0008】本発明のプラズマディスプレイパネル用背
面板の欠陥検査装置は、撮影により得られた撮影画像デ
ータに基づいて、プラズマディスプレイパネルの背面板
の障壁および障壁間の欠陥を検出する欠陥検出装置であ
って、障壁形成側を上にして、障壁に平行な方向にほぼ
一定の速度で背面板を移動させ、必要に応じて、障壁に
平行に所定ピッチだけ背面板を移動する試料移動部と、
障壁にほぼ平行な1方向から背面板を照明する第1の照
明手段と、障壁の側面の両側から、それぞれ所定の角度
θ1、θ2にて、背面板の障壁形成面側を照明する第2
の照明手段、第3の照明手段と、障壁を跨ぐように画素
を配し、且つ背面板にほぼ直交する方向から背面板の障
壁形成面側を撮影するCCDラインセンサカメラ等の線
状領域撮影手段と、撮影画像データに基づいて、欠陥部
を含む欠陥候補箇所を検出する画像処理部とを備えてい
ることを特徴とするものである。そして、上記におい
て、障壁間の距離をL0、障壁の高さをH0とし、H0
tanθ1、H0tanθ2ともに、L0以下であるこ
とを特徴とするものである。そしてまた、上記におい
て、障壁にほぼ平行な1方向は、背面板と20〜30度
の角度範囲であることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明のプラズマディスプレイパネル用背面板
の欠陥検査方法は、このような構成にすることにより、
人の目によらず自動で欠陥検出ができ、且つ、PDPの
量産化、高品質化に対応できるプラズマディスプレイパ
ネル背面板の障壁および障壁間の欠陥の検査方法の提供
を可能としている。図7に示す人の目による欠陥検査で
は、人による差や体調による差があり、且つ、障壁の呈
色にも影響されるが、本発明の方法においては、撮影画
像データからの欠陥検出のため、このようなことはな
い。具体的には、障壁形成側を上にして、障壁に平行な
方向に背面板を移動させながら、障壁を跨ぐように画素
を配し、且つ背面板にほぼ直交する方向から撮影するC
CDラインセンサカメラ等の線状領域撮影手段にて、障
壁形成側から、少なくとも複数個の障壁間隔を含む所定
幅領域を撮影し、撮影により得られた撮影画像データに
基づいて欠陥を検出する、プラズマディスプレイパネル
の背面板の障壁および障壁間の欠陥検出方法であって、
撮影は、欠陥の位置に対応するために、背面板の障壁形
成面側から背面板を照明する、異なる方向からの照明光
を複数用い、且つ、照明光の背面板からの散乱光を欠陥
部からの光として撮影するもので、欠陥の検出能力を上
げるために、前記複数の照明光を全て1度に照射して撮
影せず、該複数の照明光を、1つ以上の照明光からなる
複数の照明光群にわけ、各照明光群毎に全検査領域の撮
影を行うものであり、各群毎にそれぞれ撮影により得ら
れた撮影画像データに基づいて、画像処理にて欠陥候補
を検出するもので、全ての撮影により検出された欠陥候
補を合わせて、これより欠陥検出を行うものであること
により、これを達成している。即ち、散乱光にて撮影し
て欠陥候補箇所を得るため、欠陥の発生する位置に対応
し(障壁形成面側の背面板形状に合わせ)、異なる方向
からの照明光を複数用いるが、複数の照明光を全て1度
に照射して撮影せず、該複数の照明光を1つ以上の照明
光からなる複数の照明光群にわけ、各照明光群毎に全検
査領域の撮影を行い、各照明光群毎にそれぞれ、撮影に
より得られた撮影画像データに基づいて、画像処理にて
欠陥候補を検出し、全ての撮影により検出された欠陥候
補を合わせて、欠陥検出に用いていることにより、欠陥
候補の検出能力を上げ、結果として、欠陥検出を精度良
くできるものとしている。
【0010】複数の照明光群の各群が、全て1つの照明
光からなることが基本的には、好ましいが、欠陥検出を
精度が、実用レベルで対応できれば、これに限定はされ
ない。更に具体的には、障壁にほぼ平行な1方向から背
面板を照明する照明光を第1の照明光群とし、障壁の側
面の両側から背面板を、それぞれ所定の角度θ1、θ2
で照射する2つの照射光を第2の照明光群とし、第1の
照明光群、第2の照明光群、それぞれについて、撮影を
行うものが上げられる。上記、第1の照明光群、第2の
照明光群のみで、撮影を行う場合には、障壁間の距離を
L0、障壁の高さをH0とし、H0tanθ1、H0t
anθ2)ともにL0以下であることにより、第2の照
明光群のみで、障壁の両側面を全て照明することを可能
とし、こ障壁の両側面領域において発生している欠陥は
全て検出可能となる。また上面側の欠陥を高い精度で検
出するためには、障壁にほぼ平行な1方向から背面板を
照明する照明光は、背面板と20〜30度の角度範囲で
照射されるものが好ましい。また、撮影を暗室内ないし
暗幕内で行う場合には、外光の影響も無く、より高い精
度で欠陥検出が行える。
【0011】画像処理として、隣接する障壁ピッチ間隔
の、同じ形状であるべき領域同志の、撮影画像データ間
の差分信号を取り、更に該差分信号を欠陥候補レベルで
ある所定のしきい値で比較し、2値(例えば1を欠陥候
補画素として、そうでない画素を0として、0と1)に
分け、2次元メモリに欠陥候補画像データとして得るも
のが挙げられるが、これに限定はされない。また、全て
の撮影により検出された欠陥候補からの、欠陥の特定
は、前述の画像処理とは別の画像処理にて行われるが、
その処理方法は特に限定はされない。この処理の1例を
挙げて以下説明する。先ず、前述のようにして、1を欠
陥候補画素として、そうでない画素を0として、0と1
の2値に分け、2次元メモリに欠陥候補画像データに対
して、各1の値の画素について、1の値の画素を中心と
して、所定画素領域(N1画素×N1画素領域とする)
を設け、その領域中に占める1値の画素の数と、所定数
Anの画素の数との比較を行う、欠陥面積による比較処
理を行う。所定数Anより大の場合は欠陥部とし再度そ
の画素を値1、そうでない場合はその画素を欠陥部とせ
ず値0としておく。このようにして、2次元メモリの欠
陥候補画像データから、2次元メモリの欠陥部画像デー
タを得る。このような、画像処理を行う理由は、撮影が
散乱光による撮影であることによる。所定画素領域(N
1画素×N1画素領域とする)内の1値の画素数によ
り、欠陥内容(サイズ)もある程度特定できる。通常
は、更に、このようにして得られた欠陥部の2次元メモ
リ画像データより、欠陥画素の連続性(グルーピング)
を行い、欠陥を特定する処理を加える。これにより、各
欠陥の面積(画素数)、欠陥内容等も区分けできる。
【0012】
【実施の形態】本発明の実施の形態を挙げ、図に基づい
て説明する。図1は、本発明のプラズマディスプレイパ
ネル用背面板の欠陥検査方法の実施の形態の1例の処理
工程を説明するためのフロー図で、図2は、図1に示す
処理工程を実施するための装置概略で、本発明のプラズ
マディスプレイパネル用の背面板の欠陥検査装置の実施
の形態の1例である。また、図3は、第1の照明光によ
る撮影を説明するための図で、図4は、第3照明光の照
射角度θ2、第2の照明光の照射角度θ1を説明するた
めの図で、図5は、第3照明光、第2の照明光よる撮影
を説明するための図で、図6は、欠陥検出結果、および
比較例による欠陥検出結果を示した図である。図1〜図
6中、110は線状領域撮影手段、120Aは照明光
(第1の照明光群)、120Bは反射光、121は第1
の照明手段、122は第2の照明手段、123は第3の
照明手段、130は第2の照明光群、131A、132
Aは照明光、131B、132Bは反射光、150はP
C(パーソナルコンピュータ)、151はメモリ、15
2はモニター、160は制御部、170はステージ(X
Yステージ)、180は試料、181はガラス基板、1
82は障壁、182A、182Bは側壁、183は蛍光
体、183A、183Bは(蛍光体の)側壁、θeは撮
影の視野角、H0は障壁の高さ、L0は障壁間隔、21
0は欠け部、220は突起部、230は異物、240は
蛍光体の欠け部である。
【0013】以下、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル用背面板の欠陥検査方法の実施の形態の1例(図1に
示す処理例)を、図に基づいて説明する。また、これを
以て、図2に示す、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル用背面板の欠陥検査装置の実施の形態の1例の説明に
代える。図1に示す本例の処理は、図2に示す装置を用
いて行う場合についてもので、以下、図1に基づき、図
2を参照にしながら説明していく。尚、図1に示す、S
110〜S220は、各処理ステップを示す。本例のプ
ラズマディスプレイパネル用背面板の欠陥検査方法は、
図2に示すように、試料(PDP用背面板)180の障
壁182形成側を上にして、障壁180に平行な方向
(図2のX方向)に試料(PDP用背面板)180を移
動させながら、障壁182を跨ぐように、障壁182方
向にほぼ直交する方向に画素を配し、且つ 試料(PD
P用背面板)180にほぼ直交する方向から撮影するC
CDラインセンサカメラ等の線状領域撮影手段110に
て、障壁182形成側から、少なくとも複数個の障壁間
隔を含む所定幅領域を撮影し、撮影により得られた撮影
画像データに基づいて欠陥を検出する、プラズマディス
プレイパネルの背面板の障壁および障壁間の欠陥検出方
法である。撮影は、欠陥の位置に対応するために、背面
板の障壁182形成面側から試料(PDP用背面板)1
80を照明する、異なる方向からの照明光120A、1
31A、132Aを用い、且つ、照明光の試料(PDP
用背面板)180からの散乱光を欠陥部からの光として
撮影するものであるが、欠陥の検出能力を上げるため
に、照明光120A、131A、132Aを用全て1度
に照射して撮影せず、照明光120Aを第1の照明光
群、照明光131A、132Aを第2の照明光群とし
て、各照明光群毎に全検査領域の撮影を行うものであ
り、各群毎にそれぞれ、撮影により得られた撮影画像デ
ータに基づいて、画像処理にて欠陥候補を検出するもの
である。そして、全ての撮影により検出された欠陥候補
を合わせて、これより欠陥検出を行うものである。照明
光120Aは、障壁にほぼ平行なθ0方向から背面板を
照明する照明光で、照明光131A、132Aは、それ
ぞれ、障壁の側面の両側から背面板を、所定の角度θ
1、θ2で照射する照明光である。尚、θ0方向、角度
θ1、θ2については、それぞれ、図3、図4に基づい
て後述する。障壁180としては、通常、高さ100〜
150μm、ピッチ220μm程度、幅50〜100μ
mのものが用いられるが、これに限定はされない。ま
た、試料のサイズについても、特に限定はされない。
【0014】まず、第1の照明光群120Aのみを撮影
の照明光として点灯し(S120)、ステージ170を
X方向移動させながら、線状領域撮影手段110にて撮
影する。(S130) ステージ170のX方向移動においては、Y方向移動は
行わない。尚、撮影は、ステージ170のX方向移動に
て、所定の領域を撮影した後に、所定のY移動を行い、
同様にX方向移動を行うもので、これを繰り返すことに
より、試料180の全検査領域を撮影するものである。
【0015】撮影された画像データは、画素毎にA/D
変換され、輝度に対応した、数値データを持つが、画像
処理部140により処理され、以下のように、欠陥部候
補を2次元メモリに得る。各撮影毎に、隣接する障壁ピ
ッチ間隔の、同じ形状であるべき領域同志の、撮影画像
データ間の差信号を取り(S140)、更に、得られた
差信号を所定のしきい値(スライスレベル)と比較して
2値化する、差信号の2値化処理を行う。(S150) そして、差信号の2値化処理の結果データを、欠陥候補
の2次元メモリに取り込む。(S160) ここでは、スライスレベルSL以上の画素については、
欠陥候補画素として値1、スライスレベルSLより下の
画素については、非欠陥候補画素として値0を付与す
る。
【0016】次いで、欠陥候補の2次元メモリのデータ
に基づき、値1の画素を中心として所定の領域(画素数
N1×画素数N1)の、値1の画素数を求め、所定数A
0個(整数個)と比較し、AO個以上の場合、その画素
を欠陥部の画素とし、その画素の座標をPC150のメ
モリ151へ書き込む。(S180) (A0−1)個以下の場合は、その画素を欠陥部の画素
とはしない。
【0017】このようにして、ステージ170をX方向
に移動させながら、欠陥候補の画素の座標をPC150
のメモリ151に書き込み、ステージ170のX方向移
動を終える。次いで、試料180の全検査領域を検査し
たか否かを確認し(S190)、上記の撮影方法により
所定の全検査領域を撮影していない場合には、Y方向に
所定幅だけステージ170をステップ移動させ、再びX
方向にステージ170を移動させながら、線状領域撮影
手段110により、第1の照明光(第1の照明光群)1
20Aのみの照明で撮影を行い、同様に画像処理して、
欠陥部の座標をPC150のメモリ151に書き込む。
(S180)
【0018】試料180の全検査領域を撮影した場合に
は、撮影していない照明光群があるか否かを確認する。
(S200) ここでは、照明光群の総数kが2であり、第2の照明光
群が残っているため、第2の照明光131A、第3の照
明光132Aからなる第2の照明光群130のみの点灯
させた状態で、上記と同様に、撮影、画像処理を行い、
検査領域全体について欠陥部の座標を抽出し、PC15
0のメモリ151へその座標を書き込む。このようにし
て、全ての照明光群について、各群毎に上記のように撮
影、画像処理を行い、PC150のメモリ151へ欠陥
部の座標を書き込む。
【0019】全ての照明光群(ここでは、第1の照明光
群120A、第2の照明光群130)にて、それぞれ、
試料180の全検査領域を撮影、画像処理、PC150
のメモリ151への欠陥部の座標書き込みを終えた後、
PC150の画像処理により、欠陥部の連続性(グルー
ピング)をチエックする処理を行い欠陥を特定する。
(S210) このようにして、欠陥の検出を終える。
【0020】尚、必要に応じ、欠陥部の検出結果をモニ
ター152に表示する。(S230) 例えば、図6のように、第1の照明光群120Aのみ点
灯による撮影の欠陥部データ、第2の照明光群130の
み点灯による撮影の欠陥データ位置を、表示することが
できる。また、必要に応じ、欠陥部の連続性(グルーピ
ング)処理後の結果も、モニター152に表示すること
ができる。
【0021】次に、第1の照明光120A、第2の照明
光131A、第3の照明光132Aと、線状領域撮影手
段110への散乱光の入射について以下簡単に説明して
おく。まず、第1の照明光120Aについて説明する。
第1の照明光(第1の照明光群)120Aは、障壁18
0に平行で、試料面(ガラス基板181面)に対してθ
0(通常20〜30度程度)の角度で入射する。即ち、
障壁182の上面にもθ0で入射する。説明を簡単にす
るため、障壁182の上面について、その形状と、線状
領域撮影手段110への照明光の反射光(散乱光)の入
射との関係を図3(a)〜図3(c)に示す。図3
(a)に示すように、正常な面(障壁182の上面)に
入射された場合、その反射光120Bは、線状領域撮影
手段110へ入射されないようになっている。即ち、反
射光120Bは、線状領域撮影手段110の撮影の視野
角θeには入らない方向である。そして、図3(b)に
示すように、障壁182の上面に欠け部210がある場
合には、そのテーパー部にて、照明光の一部は乱反射さ
れ、散乱光(反射光120B)は線状領域撮影手段11
0へ入射される。また、図3(c)に示すように、障壁
182の上面に突起部220がある場合にも、そのテー
パー部にて、照明光の一部は乱反射され、散乱光(反射
光120B)は線状領域撮影手段110へ入射される。
図3(b)、図3(c)では、線状領域撮影手段110
のほぼ直下に欠け部210がある場合であるが、そうで
なくても、欠陥部からの散乱光は線状領域撮影手段11
0の撮影の視野角θeに結果的に入れば撮影される。
【0022】次に、第2の照明光131A、第3の照明
光132Aについて説明する。第2の照明光131A、
第3の照明光132Aとは、基本的に向きが異なるだけ
であるので、ここでは、第3の照明光132Aを主に述
べておく。第3の照明光132Aは、図4(a)に示す
ように、障壁182の側面182Bとθ2となす角度で
照明されるが、障壁182間に、蛍光体183が設けら
れている場合は、その側壁183Aを全部照明すること
が必要で、H01tanθ2がほぼL01以下である。
同様に、第2の照明光131Aについては、側壁182
Aとθ1となす角度で入射されるが、側壁183Bを全
部照明することが必要で、H01tanθ1がほぼL0
1以下である。そして、障壁の上面が正常である場合に
は、照明光の反射光は、線状領域撮影手段110の撮影
視野角θeには入らないようにしてある。図4(b)
は、障壁182間に、蛍光体183が設けられていない
場合であり、側壁182A、182Bを全部照射するた
めには、H0tanθ21、H0tanθ11いずれ
も、L0以下であることが必要である。この場合も、障
壁の上面が正常である場合には、照明光の反射光は、線
状領域撮影手段110の撮影視野角θeには入らないよ
うにする。尚、経験的には、一般に、θ1、θ2は、そ
れぞれθ11、θ21とほぼ等しいため、H0tanθ
2、H0tanθ1は、ともにL0以下であるとも言え
る。
【0023】図5(a)、図5(b)、図5(c)、図
5(d)は、それぞれ、障壁上面部に欠け部210があ
る場合、障壁上面部に突起220がある場合、障壁18
2の一側面の蛍光体183上に異物230がある場合、
障壁182の一側面の蛍光体183に蛍光体の欠け部2
40がある場合の、照明光132Aの一部の反射光13
2Bが線状領域撮影手段110の撮影角θeに入り、撮
影される状態を示したものである。図5(a)〜図5
(d)では、線状領域撮影手段110のほぼ直下に欠陥
(欠け部210、突起220、異物230、蛍光体の欠
け部240)がある場合であるが、この位置でなくて
も、欠陥部からの散乱光は線状領域撮影手段110の撮
影の視野角θeに結果的に入れば撮影される。
【0024】図2中、制御部160は、各部を関連つけ
て、その動作を制御するためのものである。ステージ1
70は、XYステージで、試料180を保持し、ほぼ一
定の所定の速度でX方向移動させることができ、且つ、
Y方向の所定幅送り(ステップ送り)ができるものであ
る。図2に示す装置では、PC150を用いているが、
特にPCに限定はされない。連続性チエック(グルーピ
ング)処理ができ、モニターに欠陥部や、欠陥部の特性
を表示できるもの(コンピュータ)であれば良い。
【0025】尚、いずれの撮影の場合においても、暗室
内ないし暗幕内で行うことが、欠陥の検出感度の面から
は好ましい。言うまでもなく、線状領域撮影手段110
の数については、検査する基板の検査領域サイズに対応
して、所定間隔で複数個設けて、各線状領域撮影手段に
ついて、上記のような撮影、データ処理を行うと良い。
この場合、各線状領域撮影手段毎の所定の検査領域を合
わせて、全体の検査領域となる。特に、検査する基板の
検査領域が大小、数種に及ぶ場合には、所定間隔で複数
個設けておくことにより、各種検査領域サイズに対応で
きる。
【0026】
【実施例】実施例は、約1000mm×600mmのガ
ラス基板の一面に、障壁を形成した一般的なプラズマデ
ィスプレイ用背面板で、図4(a)に示すように、障壁
間に蛍光体層を設けたもの(試料180に相当)に対
し、図1に示す処理を、図2に示す装置で行い、障壁部
の欠陥と、障壁間の欠陥を検出したものである。撮影
は、暗室内で行った。図1、図2に基づいて実施例を説
明する。試料180である背面板の障壁182の高さ1
20μm(図4(b)のH0に相当)、障壁間隔100
0μm(図4(b)のL0に相当)、障壁182の幅
は、底部で100μm、上面で50μであった。先ず、
試料180に対して、第1の照明光(第1の照明光群)
120Aを輝度レベル255(0〜255の256階調
とした)で照射し、図1に示すようにして、試料180
の検査領域全面を、撮影、画像処理して、欠陥部をPC
150のメモリに書き込んだ。差信号から欠陥候補を検
出するためのしきい値(スライスレベル)としては30
輝度レベルを用いた。欠陥部検出は、5画素×5画素の
所定領域における、値1の画素数が7以上のものを、欠
陥部とした。次いで、第2の照明光131A、第3の照
明光132Aをそれぞれ、160輝度レベルで照射し、
同様に、試料180の検査領域全面を、撮影、画像処理
して、欠陥部をPC150のメモリに書き込んだ。この
場合は、差信号から欠陥候補を検出するためのしきい値
(スライスレベル)としては60輝度レベルを用いた。
同様に、この場合も、欠陥部検出は、5画素×5画素の
所定領域における、値1の画素数が7以上のものを、欠
陥部とした。
【0027】(比較例)比較例として、第1の照明光1
20Aを輝度レベル100で照明し、且つ、第2の照明
光131A、第3の照明光132Aをそれぞれ輝度レベ
ル180で照明し状態で、同様に、全検査領域を撮影
し、画像処理して、欠陥部を検出した。この場合は、差
信号から欠陥候補を検出するためのしきい値(スライス
レベル)としては60輝度レベルを用いた。この場合
も、欠陥部検出は、5画素×5画素の所定領域におけ
る、値1の画素数が7以上のものを、欠陥部とした。
尚、比較例の各照明光の輝度レベルは、各照明光を実施
例と同じ輝度レベルとした場合よりも欠陥検出能力が上
となるレベルである。
【0028】このように、極一般的なプラズマディスプ
レイ用背面板である試料180について、3個の照明光
を同時に用いて撮影する方法(比較例の方法)と、第1
の照明光120Aのみによる撮影と、第2、第3の照明
光のみによる撮影による欠陥部を合わせた欠陥検出方法
(実施例の方法)とで、欠陥検出をしてみた。結果、比
較例の方法では総欠陥数93個、実施例の方法の第1の
照明光のみでは総欠陥数88個、第2、第3の照明光の
みでは総欠陥数88個であったが、修正を必要とする程
度の欠陥(欠陥度合いの高いもの)についてのみ示す
と、図6のようになった。図6に示すように、第1の照
明120Aのみによる照明の場合の欠陥検出、第2の照
明光131A、第3の照明光132Aのみによる照明の
場合の欠陥検出を合わせると、比較例の欠陥検出では検
出できない箇所も欠陥部として検出されていることが分
かる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、上記のように、人の目によら
ず自動で欠陥検出ができ、且つ、PDPの量産化、高品
質化に対応できるプラズマディスプレイパネル背面板の
障壁および障壁間の欠陥の検査方法および検査装置の提
供を可能とした。結果、PDPの量産、大型化、高品質
化に対応できるものとした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマディスプレイパネル背面板の
欠陥検査方法の実施の形態の1例を示したフロー図
【図2】本発明のプラズマディスプレイパネル背面板の
欠陥検査装置の実施の形態の1例を示した概略構成図
【図3】第1の照明光による撮影を説明するための図
【図4】第3の照明光の照射角度θ2、第2の照明光の
照射角度θ1を説明するための図
【図5】第3の照明光、第2の照明光よる撮影を説明す
るための図
【図6】実施例の欠陥検出結果、および比較例の欠陥検
出結果を示した図
【図7】従来のPDP基板障壁の欠陥検出方法を説明す
るための図
【図8】PDP基板を説明するための図
【符号の説明】
110 線状領域撮影手段 120A 照明光(第1の照明光群) 120B 反射光 121 第1の照明手段 122 第2の照明手段 123 第3の照明手段 130 第2の照明光群 131A、132A 照明光 131B、132B 反射光 150 PC(パーソナルコンピュー
タ) 151 メモリ 152 モニター 160 制御部 170 ステーシ(XYステージ) 180 試料 181 ガラス基板 182 障壁 182A、182B 側壁 183 蛍光体 183A、183B 側壁 H0 障壁の高さ L0 障壁間隔 210 欠け部 220 突起部 230 異物 240 蛍光体の欠け部 617 拡散光 650 ガラス基板(PDP背面板) 660 障壁(セル障壁) 660A 壁面 680 欠落(凹欠陥) 685 突起(凸欠陥) 690 目線(視線) 710、720 ガラス基板 730 障壁(セル障壁) 740 透明電極 750 金属電極 760、765 誘電体層 767 下地層 770 保護層(MgO層) 780 アドレス電極 790 螢光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA65 AA73 BB02 CA03 CA06 DA06 EA08 EA11 EA14 EB01 2G086 EE12 5C012 AA09 BE03 5C040 FA01 GB02 JA26 LA16 MA23 MA25 MA26 5G435 AA14 AA17 AA19 BB06 KK05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 障壁形成側を上にして、障壁に平行な方
    向に背面板を移動させながら、障壁を跨ぐように画素を
    配し、且つ背面板にほぼ直交する方向から撮影するCC
    Dラインセンサカメラ等の線状領域撮影手段にて、障壁
    形成側から、少なくとも複数個の障壁間隔を含む所定幅
    領域を撮影し、撮影により得られた撮影画像データに基
    づいて欠陥を検出する、プラズマディスプレイパネルの
    背面板の障壁および障壁間の欠陥検出方法であって、撮
    影は、欠陥の位置に対応するために、背面板の障壁形成
    面側から背面板を照明する、異なる方向からの照明光を
    複数用い、且つ、照明光の背面板からの散乱光を欠陥部
    からの光として撮影するもので、欠陥の検出能力を上げ
    るために、前記複数の照明光を全て1度に照射して撮影
    せず、該複数の照明光を、1つ以上の照明光からなる複
    数の照明光群にわけ、各照明光群毎に全検査領域の撮影
    を行うものであり、各群毎にそれぞれ、撮影により得ら
    れた撮影画像データに基づいて、画像処理にて欠陥候補
    を検出するもので、全ての撮影により検出された欠陥候
    補を合わせて、これより欠陥検出を行うことを特徴とす
    るプラズマディスプレイパネル用背面板の欠陥検査方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、1つ以上の照明光か
    らなる複数の照明光群の各群が、1つの照明光からなる
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル用背面板
    の欠陥検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、障壁にほぼ平行な1
    方向から背面板を照明する照明光を第1の照明光群と
    し、障壁の側面の両側から背面板を、それぞれ所定の角
    度θ1、θ2で照射する2つの照射光を第2の照明光群
    とし、それぞれについて、撮影を行うことを特徴とする
    プラズマディスプレイパネル用背面板の欠陥検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、障壁間の距離をL
    0、障壁の高さをH0とし、H0tanθ1、H0ta
    nθ2ともに、L0以下であることを特徴とするプラズ
    マディスプレイパネル用背面板の欠陥検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項3ないし4において、障壁にほぼ
    平行な1方向から背面板を照明する照明光は、背面板と
    20〜30度の角度範囲で照射されるものであることを
    特徴とするプラズマディスプレイパネル用背面板の欠陥
    検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5において、撮影を暗室
    内ないし暗幕内で行うことを特徴とするプラズマディス
    プレイパネル用背面板の欠陥検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6における画像処理は、
    隣接する障壁ピッチ間隔の、同じ形状であるべき領域同
    志の、撮影画像データ間の差分信号を取り、更に該差分
    信号を欠陥候補レベルである所定のしきい値で比較し、
    欠陥候補画素部を検出するものであることを特徴とする
    プラズマディスプレイパネル用背面板の欠陥検査方法。
  8. 【請求項8】 撮影により得られた撮影画像データに基
    づいて、プラズマディスプレイパネルの背面板の障壁お
    よび障壁間の欠陥を検出する欠陥検出装置であって、障
    壁形成側を上にして、障壁に平行な方向にほぼ一定の速
    度で背面板を移動させ、必要に応じて、障壁に平行に所
    定ピッチだけ背面板を移動する試料移動部と、障壁にほ
    ぼ平行な1方向から背面板を照明する第1の照明手段
    と、障壁の側面の両側から、それぞれ所定の角度θ1、
    θ2にて、背面板の障壁形成面側を照明する第2の照明
    手段、第3の照明手段と、障壁を跨ぐように画素を配
    し、且つ背面板にほぼ直交する方向から背面板の障壁形
    成面側を撮影するCCDラインセンサカメラ等の線状領
    域撮影手段と、撮影画像データに基づいて、欠陥部を含
    む欠陥候補箇所を検出する画像処理部とを備えているこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイパネル用背面板の
    欠陥検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、障壁間の距離をL
    0、障壁の高さをH0とし、H0tanθ1、H0ta
    nθ2ともに、L0以下であることを特徴とするプラズ
    マディスプレイパネル用背面板の欠陥検査装置。
  10. 【請求項10】 請求項8ないし9において、障壁にほ
    ぼ平行な1方向は、背面板と20〜30度の角度範囲で
    あることを特徴とするプラズマディスプレイパネル用背
    面板の欠陥検査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002071023A1 (fr) * 2001-03-06 2002-09-12 Toray Industries, Inc. Procede et dispositif de controle, et procede de fabrication d'un panneau d'affichage
JP2006049078A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネル用基板の検査方法
US7538750B2 (en) 2004-01-14 2009-05-26 Samsung Electronics Co., Ltd Method of inspecting a flat panel display
CN111323371A (zh) * 2020-04-10 2020-06-23 深圳中科飞测科技有限公司 一种光学检测系统和光学检测方法

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