JPH11153517A - プラズマディスプレイパネル背面板の障壁欠陥目視検査装置およびプラズマディスプレイパネル背面板の障壁欠陥検査方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル背面板の障壁欠陥目視検査装置およびプラズマディスプレイパネル背面板の障壁欠陥検査方法

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JPH11153517A
JPH11153517A JP10153993A JP15399398A JPH11153517A JP H11153517 A JPH11153517 A JP H11153517A JP 10153993 A JP10153993 A JP 10153993A JP 15399398 A JP15399398 A JP 15399398A JP H11153517 A JPH11153517 A JP H11153517A
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Hiromi Maeda
博己 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察姿勢に無理がなく、PDPの障壁の呈色
によらず検査が可能で、大型のPDP背面板にも対応で
きるPDP背面板の障壁欠陥の検査方法を提供する。 【解決手段】 プラズマディスプレイパネルの背面板に
形成される障壁の欠陥を、背面板の障壁形成側でない面
側において目視にて検査する検査装置であって、隣接す
る障壁の相対する壁面の一方の下端と他方の上端と結ぶ
線とガラス基板とのなす第1の角θ1および第2の角
(180°−θ1)に等しい角度で、背面板の障壁形成
面側へほぼ平行な光を照射する平行光照射光源部を備え
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル背面板の障壁欠陥の検査装置および検査方法
に関し、特に、大型のプラズマディスプレイパネル背面
板へ適用できる検査装置および検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラズマディスプレイパネル(以
下PDPとも記す)は、その奥行きの薄いこと、軽量で
あることから種々の表示装置に利用されつつある。一般
に、プラズマディスプレイパネル(PDP)は、2枚の
対向するガラス基板にそれぞれ規則的に配列した一対の
電極を設け、その間にネオン、キセノン等を主体とする
ガスを封入した構造となっている。そして、これらの電
極間に電圧を印加し、電極周辺の微小なセル内で放電を
発生させることにより、各セルを発光させて表示を行う
ようにしている。特に情報表示をするためには、規則的
に並んだセルを選択的に放電発光させている。
【0003】ここで、PDPの構成を、図7に示すAC
型PDPの1例を挙げて説明しておく。図7はPDP構
成斜視図であるが、分かり易くするため前面板(ガラス
基板710)、背面板(ガラス基板720)とを実際よ
り離して示してある。図7に示すように、2枚のガラス
基板710、720が互いに平行に且つ対向して配設さ
れており、両者は背面板となるガラス基板720上に互
いに平行に設けられた障壁(セル障壁とも言う)730
により、一定の間隔に保持されている。前面板となるガ
ラス基板710の背面側には、放電維持電極である透明
電極740とバス電極である金属電極750とで構成さ
れる複合電極が互いに平行に形成され、これを覆って、
誘電体層760が形成されており、更にその上に保護層
(MgO層)770が形成されている。また、背面板と
なるガラス基板720の前面側には前記複合電極と直交
するように障壁730間に位置してアドレス電極780
が互いに平行に形成されており、更に障壁730の壁面
とセル底面を覆うように螢光面790が設けられてい
る。障壁730は放電空間を区画するためのもので、区
画された各放電空間をセルないし単位発光領域と言う。
このAC型PDPは面放電型であって、前面板上の複合
電極間に交流電圧を印加し、で放電させる構造である。
この場合、交流をかけているために電界の向きは周波数
に対応して変化する。そして、この放電により生じる紫
外線により螢光体790を発光させ、前面板を透過する
光を観察者が視認できるものである。なお、DC型PD
Pにあっては、電極は誘電体層で被膜されていない構造
を有する点でAC型と相違するが、その放電効果は同じ
である。また、図7に示すものは、ガラス基板720の
一面に下地層767を設けその上に誘電体層765を設
けた構造となっているが、下地層767、誘電体層76
5は必ずしも必要としない。
【0004】そして、このPDPに使用する障壁の形成
は、従来、ガラス基板上に障壁形成材料を障壁パターン
形状に、スクリーン印刷にて複数回繰り返して重ねて印
刷して所要の高さに積み上げ、乾燥させる第1の方法、
あるいは、ガラス基板上に障壁形成材料を全面に塗布し
た後、塗布面上にサンドブラストに耐性を有するレジス
トを所定形状にパターニング形成し、該レジストをマス
クとしてサンドブラストにより障壁形成材料を所定形状
に形成する第2の方法が採られていた。
【0005】しかし、上記第1の方法や第2の方法によ
るPDPに使用する障壁の形成においては、障壁の一部
が欠落していたり、また一部に突起が生じることがあ
り、これらはPDPとして使用する上で画像品質面に影
響を及ぼすことがあった。従来、PDPの画像品質に影
響を及ぼす欠落(凹欠陥ないし凹不良とも言う)や突起
(凸欠陥ないし凸不良とも言う)を除外するために、障
壁を形成した基板(背面板)について、一般には、図6
(a)に示すような検査を行っていた。図6(a)に示
す検査方法は、ガラス基板650に対し、障壁660形
成側とは反対側から全面に拡散光617を照射し、適当
な角度θ60を保ちつつ視点をD1からD2へとガラス
基板(PDP背面板)650に平行に移動させて、PD
P画質に影響を及ぼす障壁の欠落(凹欠陥)や突起(凸
欠陥)を検出するのである。この方法の場合、図6
(a)に示すように、観察者の目線690は、隣接する
障壁660の相対する壁面660Aの一方の下端と他方
の上端とを結ぶ直線の延長線上にほぼある。即ち、角θ
60は隣接する障壁の一方の下端と他方の上端とを結ぶ
線の延長線とガラス基板とのなす角θ61(図6(b)
に示す)に略合わせている。障壁部が正常な場合は、ガ
ラス基板を透過した光とガラス基板とのなす角度が、角
θ61より浅い(小さい)角度では光は観察者の目61
0には入らず、角度θ61と略等しいものが観察者の目
610に入ることとなり、所定の明るさで均一に見え
る。そして、図6(b)に示すように、欠落(凹欠陥)
680がある場合には、ガラス基板を透過した光とガラ
ス基板とのなす角度が、角θ61より浅い(小さい)角
度でもその光は観察者の目に入る。即ち、正常の箇所に
比べて欠落(凹欠陥)680箇所は観察者の目に入る光
の量が多く明るく見える。通常検査光は白色光なので白
点(以下白点と言う)として見える。また、突起(凸欠
陥)685がある場合には、ガラス基板を透過した光と
ガラス基板とのなす角度が、角θ61より大きい角度で
も、その光は観察者の目に入らない。即ち、角度θ61
と略等しい角度でガラス基板を透過した光が観察者の目
に入らなくなる。正常の箇所に比べて突起(凸欠陥)6
85箇所は観察者の目に入る光の量が少なく暗く見え
る。通常検査光は白色光なので黒点(以下黒点と言う)
として見える。このように、観察者の目線の角度を角度
θ61に調整しながら、観察することにより、突起(凸
欠陥)685がある箇所および欠落(凹欠陥)680
を、それぞれ、黒点箇所、白点箇所として認識すること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この図6に示
す検査方法においては、ある欠陥に対して、それが観察
される視点、観察姿勢が限定されるという問題や、この
検査方法を大型PDP背面板の検査へそのまま適用する
ことができない(上記角θ61に対応する観察姿勢がと
れなくなる領域が発生する)という問題があり、その対
応が求められていた。また、障壁の呈色が白色系の場
合、この方法では、黒点、白点のコントラストが低いた
め欠陥検出が困難であった。本発明は、このような状況
のもと、観察姿勢に無理がなく、大型背面板にも対応で
きる、更に障壁の呈色にかかわらず目視による欠陥検出
が可能なPDP背面板の障壁の検査方法を提供しようと
するものである。同時に、欠陥検出が容易な、撮影した
撮影画像に基づくPDP背面板の障壁の検査方法を提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマディス
プレイパネル背面板の障壁欠陥目視検査装置は、プラズ
マディスプレイパネルの背面板に形成される障壁の欠陥
を、背面板の障壁形成側でない面側において目視にて検
査する検査装置であって、隣接する障壁の相対する壁面
の一方の下端と他方の上端とを結ぶ直線とガラス基板と
のなす第1の角θ1および第2の角(180°−θ1)
に等しい角度で、背面板の障壁形成面側へほぼ平行な光
を照射する平行光照射光源部を備えたものであることを
特徴とするものである。そして、上記における平行光照
射光源部は、拡散光面光源からの光をルーバーにより、
第1の角θ1あるいは第2の角(180°−θ1)に等
しい角度のほぼ平行な光とするものであることを特徴と
するものである。そしてまた、上記における平行光照射
光源部は、第1の角θ1あるいは第2の角(180°−
θ1)に等しい角度に合わせたほぼ平行な光をプラズマ
ディスプレイパネル背面板よりも小領域に照射する平行
光源部を平行移動してプラズマディスプレイパネル背面
板の検査領域を照射するものであることを特徴とするも
のである。尚、ここで言う、第1の角θ1あるいは第2
の角(180°−θ1)に等しい角度に合わせたほぼ平
行な光とは、角θ1±α、あるいは角(180°−θ
1)±αをもつ光のことで、αが小であることを意味す
る。また、ルーバーとは光源からの光をほぼ平行な光と
して照射するための、非反射体(光吸収体)からなる平
行な板群からなる光学機材のことを意味する。
【0008】本発明のプラズマディスプレイパネル背面
板の障壁欠陥検査方法は、プラズマディスプレイパネル
の背面板に形成される障壁の欠陥を、背面板の障壁形成
側でない面側において観察して、あるいは撮影した撮影
画像に基づき検査する方法であって、隣接する障壁の相
対する壁面の一方の下端と他方の上端とを結ぶ直線とガ
ラス基板とのなす第1の角θ1および第2の角(180
°−θ1)に等しい角度で、背面板の障壁形成面側へほ
ぼ平行な光を照射し、且つ、背面板の障壁形成側でない
面側の輝度分布状態を直接観察して、または撮影された
画像を観察して、または撮影された画像データを画像処
理して、凸欠陥箇所および凹欠陥箇所を検出することを
特徴とするものである。そして、上記において、検査を
暗室内ないし暗幕内で行うことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】本発明のPDP背面板の障壁欠陥目視検査装置
は、このような構成にすることにより、観察姿勢に無理
がなく、大型のPDP背面板にも対応できるPDP背面
板の障壁欠陥検査方法を提供できるものとしている。ま
た、障壁の呈色にもかかわらず欠陥部位を確認できるも
のとしている。詳しくは、背面板の障壁形成側でない面
側で観察するため、背面板を通過する光は散乱光とな
り、視線の方向によらずほぼ同じ傾向を示すため、背面
板と観察者の視点の位置、角度関係に自由度が大きくな
り、結果、大型の背面板への適用も可能となる。具体的
には、PDP背面板の障壁欠陥を、PDP背面板の障壁
形成側でない面側において目視にて検査する検査装置で
あって、隣接する障壁の相対する壁面の一方の下端と他
方の上端とを結ぶ直線とガラス基板とのなす第1の角θ
1および第2の角(180°−θ1)に等しい角度で、
PDP背面板の障壁形成面側へほぼ平行な光を照射する
平行光照射光源部を備えたものであることにより、これ
を達成している。更に具体的には、平行光照射光源部
が、拡散光面光源からの光をルーバーにより、第1の角
θ1あるいは第2の角(180°−θ1)に等しい角度
のほぼ平行な光とするものであることにより、あるい
は、平行光照射光源部が、第1の角θ1あるいは第2の
角(180°−θ1)に等しい角度に合わたほぼ平行な
光をブラズマディスプレイパネル背面板よりも小領域に
照射する平行光源部を平行移動してプラズマディスプレ
イパネル背面板の検査領域を照射するものであることに
より、これを達成している。
【0010】本発明のプラズマディスプレイパネル背面
板の障壁欠陥検査方法は、このような構成にすることに
より、比較的簡単に、直接観察により、または撮影され
た画像を観察して、または撮影された画像データを画像
処理して、プラズマディスプレイパネルの背面板に形成
される障壁の欠陥を検出できるものとしている。
【0011】
【実施の形態】本発明のプラズマディスプレイパネル背
面板の障壁欠陥目視検査装置の実施の形態を挙げ、図に
基づいて説明する。先ず、本発明のプラズマディスプレ
イパネル背面板の障壁欠陥目視検査装置の実施の形態の
第1の例を挙げる。図1(a)は装置概略図で、図1
(b)は図1(a)のA1、A2方向から見た概略断面
図で、図1(c)は照射される略平行光の基板への入射
角度θを説明するための図で、図2(a)は欠陥検出を
説明するための断面図で、図2(b)は検査結果の1例
を示した概略図である。尚、図1(b)(イ)と図1
(b)(ロ)とはルーバーの角度を変えた場合の断面図
を示し、図1(c)(イ)、図1(c)(ロ)とは、図
1(b)(イ)、図1(b)(ロ)にそれぞれ対応する
検査用照明光の角度を説明するための断面図を示してい
る。図1、図2中、100は検査装置、110は平行光
照射光源、111は拡散光面光源、113はルーバー、
117検査用照明光、119は検査光、150はガラス
基板(PDP背面板とも言う)、160は障壁、160
Aは壁面、170は基板保持部、180は凹欠陥、18
0Aは白点、185は凸欠陥、185Aは黒点、190
は目線(視線とも言う)、210は平行光源、217は
検査用照明光、230は走査部である。図1(a)に示
すように、検査装置100は、PDP基板障壁の欠陥
を、PDP基板150の障壁形成側でない面側において
目視にて検査する検査装置である。そして、図1(c)
に示すように、隣接する障壁の相対する壁面160Aの
一方の下端と他方の上端とを結ぶ直線とガラス基板15
0とのなす第一の角θ1および第2の角(180°−θ
1)に等しい角度で、ガラス基板150の障壁形成面側
へほぼ平行な光を照射する平行光照射光源部110を備
えたものである。図1に示す例においては、平行光照射
光源部110として、図1(b)に示す、拡散光面光源
111からの光をルーバー113により、第一の角θ1
あるいは第2の角(180°−θ1)に等しい角度のほ
ぼ平行な光とするものが用いられている。前にも述べた
通り、ルーバーとは光源からの光をほぼ平行な光として
照射するための、非反射体(光吸収体)からなる平行な
板群からなる光学機材のことで、通常、黒色の平板が用
いられ、板の両端にて平行な板群の角度を調整できるよ
うになっている。
【0012】障壁としては、通常、黒色の高さ100〜
150μm、ピッチ220μm程度、幅50〜100μ
mのものが用いられるが、これに限定はされない。白色
系の障壁でも検査可能である。
【0013】図1に示す検査装置100の欠陥検査の原
理を図2に基づいて簡単に説明しておく。図1(b)
(イ)に相当する図2(a)(イ)に示すように、検査
用照明光117の方向とガラス基板150とのなす角度
θをθ1に合わせておき、欠陥部のない領域を目視検査
すると、若干の角度が略θの光(角度がθ1+αの光
で、αは小)のみがガラス基板150を透過して検査光
119として検出されるが、欠陥がないため検出光はほ
ぼ均一となる。若干の角θ1より大きい光(図1(c)
(イ)参照)がガラス基板150に入るため、観察者に
は薄暗く全体が見える。ガラス基板150を通過した検
出光は各位置において、種々の方向へ散乱されるが、各
方向への光の強さにはそれぞれの位置による差はなく、
観察者の視線の方向によらず均一に見える。図2(a)
(ロ)に示すように、凹欠陥180がある(θ2>θ
1)場合、この部分ではガラス基板150に入る角θ1
の平行光の量が多くなる。即ちこの部分では透過する光
の量が他の箇所よりも多くなる。また、凸欠陥185が
ある(θ3<θ1)場合、この部分では、ガラス基板を
150を透過できる光の角度範囲が狭くなり、角θ1の
平行光が透過しないようになる。そして、凹欠陥180
や凸欠陥185がある場合、その箇所における種々の方
向へ散乱される検出光119の、各方向の光の強さは欠
陥の種類により影響を受ける。これより、基板と観察者
の視点の位置、角度関係に大きく影響されずに、凹欠
陥、凸欠陥を認識することができる。即ち、欠陥部のな
い領域は薄暗く、図3(a)(ロ)に示す凹欠陥部は明
るく、凸欠陥部はほぼ真っ暗に観察される。同様に、図
1(c)(ロ)に示す角度で検査用照明光117を当て
ると、それに対応した方向にある凹欠陥、凸欠陥を検出
することができる。結局、このことは、図1(c)
(イ)に示す角度、および図1(c)(ロ)に示す角度
で検査用照明光117を当てることにより、ガラス基板
150の障壁160の、PDP画質に影響する全ての凹
欠陥、凸欠陥を観察者が特定の方向からではなく検出す
ることができることを意味している。即ち、観察者に無
理な姿勢を強いることなく欠陥の検出を可能としてお
り、更に、大型のPDP背面板の障壁欠陥検査にも対応
できることを意味している。
【0014】図2(b)は検査結果の1例を示した概略
図であるが、図2(a)(ロ)に示す凸欠陥185の箇
所は黒点185A、図2(a)(ロ)に示す凹欠陥18
0の箇所は白点180Aとして観察される。尚、検出の
感度を確保するために、検査を暗室内ないし暗幕内で行
うことが必要である。
【0015】次いで、本発明のプラズマディスプレイパ
ネル背面板の障壁欠陥目視検査装置の実施の形態の第2
の例を挙げる。第2の例は、第1の例における平行光照
射光源110を、小領域を照射する平行光源部210を
平行移動してPDP背面板の検査領域全体を照射するも
のとしたもので、照射する平行光を図3(a)に示すよ
うに第1の例における第1の角θ1に等しい角度に合わ
せて、平行光源210を走査部230によりガラス基板
150に対し平行移動させ、検査領域全体を照射する。
更に、照射する平行光を図3(b)に示すように第1の
例における第2の角(180°−θ1)に等しい角度に
合わせて、平行光源部210を走査部230によりガラ
ス基板150に対し平行移動させ、検査領域全体を照射
する。尚、図3中の矢印235は移動方向を示したもの
である。
【0016】第1の例は検査領域を検査用照明光117
により一括照射して検査するもので、第2の例のもの
は、狭い領域のみを照射する検査用照明光217を用い
順次その照射領域を変え検査領域全体を照射するもの
で、第1の例の方が作業性や操作性は優れるが、基本的
な欠陥検出の原理は両者同じである。
【0017】次に、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル背面板の障壁欠陥検査方法の実施の形態の1例とし
て、撮影手段により画像データを取り込み、得られた画
像データを画像処理して、欠陥部を検出する例を挙げ
る。図4は本例の障壁検査方法の1例のフローを示した
図であり、図5は図4に示す本例の方法を実施するため
の装置の概略構成を示した図である。以下、図4、図5
に基づいて、本例を説明する。尚、図4中、S410〜
S440は処理ステップを示したものである。図5に示
すようにして、エリアセンサカメラである撮影手段53
0により、撮影された検査領域全体の撮影画像を得る。
(S410) 撮影に際し、隣接する障壁の相対する壁面の一方の下端
と他方の上端とを結ぶ直線とガラス基板とのなす第1の
角θ1でほぼ平行な光510、および第2の角(180
°−θ1)に等しい角度でほぼ平行な光515を背面板
520の障壁形成面520A側へ照射する。本例では、
光510、515は、別々に照射して、それぞれ撮影す
るが、場合によっては、光510、515は同時に照射
して撮影しても良い。撮影手段530により得られた、
撮影画像は、A/D変換部540にて、各画素毎にA/
D変換(S420)され、画像処理部550に送られ
る。画像処理部550では、得られた画像データ信号の
シェーディング補正、ノイズの除去を行い、障壁の欠陥
を抽出するが、簡単には、隣接する障壁に対応するそれ
ぞれの画像データ間で、対応する画素毎に差分をとり、
更に必要に応じ欠陥部を強調する強調処理を行った後、
不良判定レベルと比較して、不良箇所を抽出する。(S
430) 具体的には、試料の同一箇所において複数回(N回とす
る)、撮影手段530により撮影し、画像信号を得て、
得られたN回分の画像信号を積算、平均処理ことによ
り、ビデオ信号等で発生するランダムノイズは1/N
1/2 となりランダムノイズは除去できる。そして、ラン
ダムノイズを除去した隣接する障壁に対応する画像デー
タ間で、対応する画素毎に差分をとることにより、照明
ムラ、撮像面の感度ムラ等による緩やかな信号変化(シ
ェーディング)や撮像する位置の移動により変化しない
信号分(例えば、光学系に付着したゴミによる信号の局
部的変化)も除去される。更に、シェーディングやラン
ダムノイズを除去した画像データに対し、空間フィルタ
ー等を用いて微分処理(差分をとる処理)を施して欠陥
部を強調する処理が強調処理である。この後、不良箇所
位置を演算し(S435)、その位置をモニター560
へ表示する。(S440)
【0018】図4に示す例では、撮影手段のエリアセン
サカメラとしては、CCD素子からなるエリアセンサを
用い検査領域全体を撮影したが、ラインセンサ等の線状
領域撮影手段を移動させて、検査領域全体を撮影しても
良い。尚、図5においては、装置全体の制御は制御部5
70にて行う。
【0019】また、検出する欠陥のサイズや障壁のピッ
チやサイズによっては、撮影画像をそのままモニターに
表示して、これを観察して欠陥部を検出しても良い。勿
論、人が、直接観察して欠陥部を検出しても良い。尚、
いずれの場合においても、検査を暗室内ないし暗幕内で
行うことが、欠陥の検出感度の面からは好ましい。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上記のように、観察姿勢に無
理がなく、大型のPDP背面板にも対応できるPDP背
面板の障壁欠陥の検査方法の提供を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマディスプレイパネル背面板の
障壁欠陥目視検査装置の実施の形態の第1の例を示した
概略図
【図2】欠陥検出を説明するための断面図
【図3】本発明のプラズマディスプレイパネル背面板の
障壁欠陥目視検査装置の実施の形態の第2の例の特徴部
を示した概略図
【図4】本発明のプラズマディスプレイパネル背面板の
障壁欠陥検査方法の実施の形態の1例のフロー図
【図5】本発明のプラズマディスプレイパネル背面板の
障壁欠陥検査方法の実施の形態の1例を実施するための
装置の概略構成図
【図6】従来のPDP基板障壁の欠陥検出方法を説明す
るための図
【図7】PDP基板を説明するための図
【符号の説明】
100 検査装置 110 平行光照射光源 111 拡散光面光源 113 ルーバー 117 検査用照明光 119 検査光 150 ガラス基板(PDP背面板) 160 障壁(セル障壁) 160A 壁面 170 基板保持部 180 凹欠陥 180A 白点 185 凸欠陥 185A 黒点 190 目線(視線) 210 平行光源 217 検査用照明光 230 走査部 235 移動方向(走査方向) 510、515 光 520 背面板 520A 障壁形成面 530 撮影手段 540 A/D変換部 550 画像処理部 560 モニター 570 制御部 610 観察者の目 617 拡散光 650 ガラス基板(PDP背面板) 660 障壁(セル障壁) 660A 壁面 680 欠落(凹欠陥) 685 突起(凸欠陥) 690 目線(視線) 710、720 ガラス基板 730 障壁(セル障壁) 740 透明電極 750 金属電極 760、765 誘電体層 767 下地層 770 保護層(MgO層) 780 アドレス電極 790 螢光体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマディスプレイパネルの背面板に
    形成される障壁の欠陥を、背面板の障壁形成側でない面
    側において目視にて検査する検査装置であって、隣接す
    る障壁の相対する壁面の一方の下端と他方の上端とを結
    ぶ直線とガラス基板とのなす第1の角θ1および第2の
    角(180°−θ1)に等しい角度で、背面板の障壁形
    成面側へほぼ平行な光を照射する平行光照射光源部を備
    えたものであることを特徴とするプラズマディスプレイ
    パネル背面板の障壁欠陥目視検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1における平行光照射光源部は、
    拡散光面光源からの光をルーバーにより、第1の角θ1
    あるいは第2の角(180°−θ1)に等しい角度のほ
    ぼ平行な光とするものであることを特徴とするプラズマ
    ディスプレイパネル背面板の障壁欠陥目視検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1における平行光照射光源部は、
    第1の角θ1あるいは第2の角(180°−θ1)に等
    しい角度に合わせたほぼ平行な光をプラズマディスプレ
    イパネル背面板よりも小領域に照射する平行光源部を平
    行移動してプラズマディスプレイパネル背面板の検査領
    域を照射するものであることを特徴とするプラズマディ
    スプレイパネル背面板の障壁欠陥目視検査装置。
  4. 【請求項4】 プラズマディスプレイパネルの背面板に
    形成される障壁の欠陥を、背面板の障壁形成側でない面
    側において観察して、あるいは撮影した撮影画像に基づ
    き検査する方法であって、隣接する障壁の相対する壁面
    の一方の下端と他方の上端とを結ぶ直線とガラス基板と
    のなす第1の角θ1および第2の角(180°−θ1)
    に等しい角度で、背面板の障壁形成面側へほぼ平行な光
    を照射し、且つ、背面板の障壁形成側でない面側の輝度
    分布状態を直接観察して、または撮影された画像を観察
    して、または撮影された画像データを画像処理して、凸
    欠陥箇所および凹欠陥箇所を検出することを特徴とする
    プラズマディスプレイパネル背面板の障壁欠陥検査方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、検査を暗室内ないし
    暗幕内で行うことを特徴とするプラズマディスプレイパ
    ネル背面板の障壁欠陥検査方法。
JP10153993A 1997-09-19 1998-05-19 プラズマディスプレイパネル背面板の障壁欠陥目視検査装置およびプラズマディスプレイパネル背面板の障壁欠陥検査方法 Withdrawn JPH11153517A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284495A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Swcc Showa Device Technology Co Ltd 透明体の屈折率分布測定方法及び測定装置
CN112309884A (zh) * 2020-10-23 2021-02-02 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 Led显示背板检测装置及其检测方法

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