JP2006045918A - ヌメリ取り容器用スペーサー - Google Patents

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Abstract

【課題】 排水口の入口部又は上部に設置するには形状や大きさが合わない、ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器を、簡便に固定すること。
【解決手段】 ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器と、排水口の入口部又は上部の間に設けられるスペーサーであって、該容器と、排水口の入口部又は上部に固定するために、該スペーサーの外径が、排水口の入口部又は上部の孔の内径よりも大きく、該スペーサーの内径が、該容器の外径よりも小さい形状を有し、かつ該スペーサーの上部に該容器と嵌合する嵌合部が設けられたことを特徴とするヌメリ取り容器用スペーサー。
【選択図】 図1

Description

本発明は、排水口部分に設置するためには、形状や大きさが合わないヌメリ取り容器を簡便に固定することができるヌメリ取り容器用スペーサーに関する。
台所流し台や風呂場の排水口のヌメリの主成分は、食材、界面活性剤、石鹸、人の垢等が細菌の栄養源となり、そのとき細菌から分泌されるポリサッカライドであることが知られている。本出願人らは、これらのヌメリ防除剤として、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと多分子系ホスト化合物とからなる包接化合物を加圧成形してなるヌメリ防除剤(特許文献1)や、有機ヨード系抗菌剤と固体酸とを加圧成形してなるヌメリ防除剤(特許文献2)を提案している。また、これらのヌメリ防除剤の収納容器に関しても提案している(特許文献3、4)。ところで、最近は、様々な種類の流し台が提案され、それに応じて排水口の形状や大きさも変化している。
特開平10−245308号公報 特開平10−245306号公報 特開2000−144840号公報 特開2001−317101号公報
上記ヌメリ防除剤の収納容器を様々な種類の形状や大きさの排水口に設置するためには、容器の形状や大きさを改良する必要がある。ところで、上記ヌメリ防除剤を適度な溶解速度でヌメリ防除効果を効果的に発揮させるためには、該容器中に排水流入孔や排水流出孔等を設けたり、それらの位置や大きさ等を調節することでヌメリ防除剤を適度な溶解速度にコントロールする必要がある。そして、容器の形状や大きさを改良する場合は、同時に排水流入孔や排水流出孔等の位置や大きさ等も改良しなければならなく、様々な種類の排水口の形状や大きさ等に合わせるヌメリ防除剤の収納容器の改良には多大な時間と労力が必要であった。
本発明の課題は、排水口の入口部又は上部に設置するには形状や大きさが合わない、ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器を、簡便に固定することにある。
本発明者らは、既に形状等が定まっているヌメリ取り用の固形薬剤が収納された現行の容器の改良を行わないで、該容器に対して、若干大きくなった排水口の入口部又は上部に固定できないかを検討した結果、該容器と排水口の入口部又は上部の間にスペーサーを設けることで、現行の容器自体の改良を行わなくても適度な薬剤溶解速度を維持でき、簡便に排水口の入口部又は上部に固定できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器と、排水口の入口部又は上部の間に設けられるスペーサーであって、該容器と、排水口の入口部又は上部に固定するために、該スペーサーの外径が、排水口の入口部又は上部の孔の内径よりも大きく、該スペーサーの内径が、該容器の外径よりも小さい形状を有し、かつ該スペーサーの上部に該容器と嵌合する嵌合部が設けられたことを特徴とするヌメリ取り容器用スペーサーに関し、
(2)嵌合部に突起が設けられたことを特徴とする(1)記載のヌメリ取り容器用スペーサーに関し、
(3)スペーサーの内径が、該容器の内径よりも小さいことを特徴とする(1)又は(2)記載のヌメリ取り容器用スペーサーに関し、
(4)スペーサーの上部に内周に沿って土手部が設けられたことを特徴とする(1)〜(3)いずれか記載のヌメリ取り容器用スペーサーに関し、
(5)スペーサーに溶解液流入孔及び溶解液流出孔が設けられたことを特徴とする(1)〜(4)いずれか記載のヌメリ取り容器用スペーサーに関し、
(6)溶解液流入孔及び溶解液流出孔がスリット孔であることを特徴とする(5)記載のヌメリ取り容器用スペーサーに関し、
(7)溶解液流入孔及び溶解液流出孔が溝孔であることを特徴とする(5)記載のヌメリ取り容器用スペーサーに関し、
(8)スペーサーに溶解液流入孔及び溶解液流出孔が設けられる場合、溶解液流入孔及び溶解液流出孔を設けた個所の該スペーサーの下部に、さらに溶解液伝達リブが設けられたことを特徴とする(5)〜(7)いずれか記載のヌメリ取り容器用スペーサーに関し、
(9)容器が排水口に設けられる蓋であることを特徴とする(1)〜(8)いずれか記載のヌメリ取り容器用スペーサーに関する。
また、本発明は、
(10)(1)〜(9)いずれか記載のヌメリ取り容器用スペーサーと、ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器とからなり、該容器に該スペーサーの嵌合部と嵌合する被嵌合を設け、該容器と該スペーサーが着脱自在に取りつけられたことを特徴とするヌメリ取り容器に関する。
本発明のヌメリ取り容器用スペーサーは、排水口の入口部又は上部に設置するには形状や大きさが合わない、ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器を、簡便に固定することができ、既に形状等が定まっている現行の容器の改良を行わなくても適度な薬剤溶解速度を維持できるので、簡便な改良で様々な種類の排水口に該容器を設置するために使用できる。
本発明のヌメリ取り容器用スペーサーは、該スペーサーの外径が排水口の入口部又は上部の孔の内径よりも大きく、該スペーサーの内径が、ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器の外径よりも小さい形状を有し、かつ該スペーサーの上部に該容器と嵌合する嵌合部が設けられたことを特徴とし、排水口の入口部又は上部の孔の内径よりも該容器の外径が小さい場合に、該容器を排水口の入口部又は上部に固定するために使用できる。
また、該嵌合部としては、該容器の被嵌合部に回転させて嵌合できるように突起を設けるのが好ましい。このように該嵌合部に突起を設け、該容器の被嵌合部に回転させて嵌合することで、該スペーサーと該容器をしっかり固定でき、かつ該スペーサーと該容器とを容易に着脱可能にすることができる。
また、本発明のヌメリ取り容器用スペーサーは、排水口の入口部又は上部の孔の内径よりもヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器の外径が小さい場合に、該容器を排水口の入口部又は上部に固定するために使用できる。従って、このような場合は、必然的に該スペーサーの内径が、排水口の入口部又は上部の孔の内径よりも小さな形状になっている。そして、該容器から流出してくる薬剤溶解液は該スペーサーの内側及び外側の両側から、排水口の入口部又は上部の孔に流出することになる。内側から流出する薬剤溶解液は、排水口のヌメリ発生面に接触しないで流出する薬剤溶解液が生じてくる。このような場合は、薬剤溶解液をヌメリ発生面により効率的に接触させるために、該スペーサーの内側を高くし、外側が低くなるように傾斜を設けたり、該スペーサーの上部に内周に沿って土手部を設けることで該スペーサーの外側から薬剤溶解液を排水口に流出することができる。
また、本発明のヌメリ取り容器用スペーサーは、ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器を排水口の入口部又は上部に固定できる形状であれば、薬剤溶解液を排水口のヌメリ発生面に広がらせることができるが、該スペーサーにさらに溶解液流入孔及び溶解液流出孔を設けたほうがより効率的に溶解液を排水口のヌメリ発生面に広がらせることができ好ましい。このような溶解液流入孔及び溶解液流出孔は、1又は2以上設けることができる。
このような溶解液流入孔及び溶解液流出孔としては、例えば、スリット孔又は溝孔を挙げることができる。スリット孔を設ける場合は、スペーサー外側より中心部に向かい、該スペーサーの上部から下部に向けて貫通孔を設けることであり、薬剤溶解液がスペーサー上部から流入し、スペーサーの下部から流出することで、排水口のヌメリ発生面に効率的に広がらせることができる。スリット孔の幅は、通常0.5〜5.0mm、好ましくは0.5〜4.0mm、より好ましくは0.5〜3.0mmの範囲である。また、スリット孔の長さは、排水口の入口部又は上部の孔の内側にスリット孔が出るように適宜調節する。その際のスリット孔の長さは、排水口の入口部又は上部の孔の内側から、通常0.01〜4.0mm、好ましくは0.05mm〜3.0mm、特に好ましくは0.1〜2.0mmの範囲に適宜調節する。
また、溝孔を設ける場合は、スペーサー外側より中心部に向かい、スペーサーの下部から上部に貫通しない程度の孔を設けることであり、薬剤溶解液がスペーサー側面から流入し、スペーサーの下部から流出することで、排水口のヌメリ発生面に効率的に広がらせることができる。溝孔の幅は、通常0.5〜5.0mm、好ましくは0.5〜4.0mm、より好ましくは0.5〜3.0mmの範囲である。また、溝孔の長さは、排水口の入口部又は上部の孔の内側に溝孔が出るように適宜調節する。その際の溝孔の長さは、排水口の入口部又は上部の孔の内側から、通常0.05〜5.0mm、好ましくは0.1mm〜4.0mm、特に好ましくは0.5〜3.0mmの範囲に適宜調節する。また、溝孔の深さは、用いるスペーサーの厚さにもよるが、通常0.1〜2.0mm、好ましくは0.2〜1.5mm、より好ましくは0.3〜1.0mmの範囲である。
また、本発明のヌメリ取り容器用スペーサーに排水流入孔及び排水流出孔を設ける場合は、溶解液流入孔及び溶解液流出孔を設けた個所のスペーサーの下部に、排水口の入口部又は上部のヌメリ発生面に薬剤溶解液をさらに効率的に広がらせる目的で溶解液伝達リブを設けることができる。溶解液伝達リブの幅は、通常0.1mm〜5.0mm、好ましくは0.3〜3.0mm、より好ましくは0.5〜2.0mmの範囲である。また、溶解液伝達リブの長さは、通常0.1〜3.0mm、好ましくは0.3〜2.5mm、より好ましくは0.5〜2.0mmの範囲である。
また、排水口の入口部又は上部には、通常排水口用のゴミ取り籠が設けられるが、そのような場合は、排水口の入口部又は上部の孔とは、ゴミ取り籠を設けたときの孔を意味する。
本発明のヌメリ取り容器用スペーサーの材質は特に制限はされないが、プラスチック、ゴム、金属等各種公知のものが使用可能である。また、これらスペーサーの材質として、抗菌処理が施されたものを用いることもできる。抗菌処理の方法としては、従来公知の抗菌処理方法であれば特に制限されないが、例えば抗菌剤を材質の一部として含有させたり、表面にコーティングする処理方法を挙げることができる。抗菌処理に用いられる抗菌剤としては、バクテリアやカビ等に対する広範囲な抗菌スペクトルを有し、水に対する溶解度が小さいものであればどのようなものでもよいが、樹脂成形時の熱に耐えられる2−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛等が好ましい。
本発明のヌメリ取り容器用スペーサーの厚さは特に制限されないが、通常0.2mm〜5.0mm、好ましくは0.3mm〜4.0mm、より好ましくは0.5mm〜3.0mmの範囲である。また、形状は、円形であっても四角形であっても特に制限はされなく、排水口の入口部又は上部の孔の形状によって適宜選択され、スペンサーの大きさも排水口の入口部又は上部の孔の形状によって適宜選択される。
本発明のヌメリ取り容器用スペーサーは、その上部にヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器を、排水口の入口部又は上部に固定するために使用するが、ヌメリ取り用の固形薬剤としては、殺菌剤、抗菌剤、防黴剤を含むものであり、殺菌剤、抗菌剤、防黴剤としては、塩素系酸化剤、過酸化物、ヨウ素系殺菌剤、亜硫酸塩抗菌剤等いずれのものであってもよいが、刺激性のガスを発生せず人体に安全であり、殺菌力があり充分なヌメリ取り効果が得られ、皮膚刺激性がなく、水に容易に溶解して薬用効果が持続されるものが好ましい。このような殺菌剤、抗菌剤、防黴剤としては、例えば、塩素系酸化剤としては、ジクロロジメチルヒダントイン、ブロモクロルジメチルヒダントイン、ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム及びトリクロルイソシアヌル酸、次亜塩素酸カルシウム等を例示することができ、また、塩素系酸化剤以外の薬剤としては、過炭素ナトリウム、過硫酸カリウム、過ほう酸ナトリウム、オルトフェニルフェノール、ジフェニル、2−イソプロピル−5−メチルフェノール、パラクロロメタキシレノール、パラヒドロキシ安息香酸n−ブチル、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルへキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、メチレンビスチオシアネート、2−ピリジンチオール−1−オキシド、2−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛、2−ピリジンチオール−1−オキシドナトリウム、N,N′−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4′−(テトラメチレンジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール等を例示することができる。また、2,3,3−トリヨードアリルアルコール類、2,3,3−トリヨードアリルエーテル類等の有機ヨード系抗菌剤も抗菌スペクトルが広く、人体に安全な点で好適である。
更に、ヌメリ取り用の固形薬剤として、殺菌剤、抗菌剤、防黴剤等をゲスト化合物とし、ゲスト化合物と共に結晶性錯体を形成する多分子系ホスト化合物とからなる包接化合物は、殺菌剤、抗菌剤、又は防黴剤を経時に従って放出し、ヌメリ防除作用を持続して得ることができるため、好適に使用することができる。包接化合物のゲスト化合物に適用される殺菌剤、防黴剤又は抗菌剤としては、例えば、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−3−n−オクチル−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メトキシカルボニルベンズイミダゾール、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メタンスルホニルピリジン、2−チオシアノメチベンゾチアゾール、2,2−ジチオ−ビス−(ピリジン−1−オキサイド)、3,3,4,4−テトラハイドロチオフェン−1,1−ジオキサイド、4,5−ジクロロ−1,2−ジチオラン−3−オン、5−クロロ−4−フェニル−1,2−ジチオラン−3−オン、N−メチルピロリドン、フェニル−(2−シアノ−2−クロロビニル)スルホン、メチレンビスチオシアネート、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、2,2−ジブロモ−2−エタノール、2−ブロモ−4′−ヒドロキシアセトフェノン、ジブロモニトリルプロピオンアミド、2−ブロモ−2−ブロモメチルグルタルニトリル等を、また天然製油類としては、例えば、シネオール、ヒノキチオール、メントール、テルピネオール、チモール等を例示することができる。多分子系ホスト化合物としては、例えば、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン等のテトラキスフェノ−ル類、1,1,6,6−テトラフェニル−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオール、1,6−ビス(2−クロロフェニル)−1,6−ジフェニルヘキサン−2,4−ジイン−1,6−ジオール等を例示することができる。
前記固形薬剤には、これらの抗菌剤、防黴剤、抗菌剤が排水と接触した際必要以上に薬剤が溶解されて流出することを防止し、適度な速度で接触した排水に溶解させるため、配合物と混合して加圧成形、加熱溶融混合、混練り押し出し成形等の公知の方法により適当な大きさに成形することができる。配合物としては、各種公知の賦形剤、溶解調整剤、結合剤、滑沢剤、界面活性剤、腐食防止剤等を例示することができる。特に界面活性剤は溶解液がヌメリ発生壁面に拡散され、容器が油で汚れることを防止するのに有効である。界面活性剤としては、アルキルアルカノールアミド類、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等を例示することができ、これら界面活性剤は全固形薬剤重量に対して0.5〜10重量%の割合で使用することができる。
賦形剤、結合剤、溶解調整剤としては、例えば、燐酸水素カルシウム2水和物、燐酸3カルシウム無水物、燐酸水素マグネシウム3水和物、燐酸水素マグネシウム8水和物、クエン酸カルシウム4水和物、硫酸カルシウム0.5水和物、アセト酢酸アニリド、アセト酢酸−o−トルイダイド、アセト酢酸−p−トルイダイド、アセト酢酸−o−アニシダイド、乳糖、ヒドロキシプロピルセルロース、アラビアゴム(粉末)、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デキストリン、C14〜C24の飽和脂肪酸類等を例示することができ、これらのものは加圧成形性を向上することができ、また、各種洗剤等が混入しても反応して有毒ガス等が発生することが無いので好ましく、これら賦形剤や結合剤、溶解調整剤は全固形薬剤重量に対して1〜99重量%の割合で添加することができる。また、滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、安息香酸ナトリウム、シリカ、タルク、ワックス類等を例示することができ、これら滑沢剤は全固形薬剤重量に対して0.01〜10重量%の割合で使用することができる。更に、腐食防止剤としては、アルキルチオ尿素系やトリアゾール系化合物を例示することができ、これらを使用すると配管などの金属部分の腐食を抑制することができる。
前記固形薬剤を製造するには、前記の殺菌剤、抗菌剤、防黴剤、賦形剤、結合剤、溶解調整剤、界面活性剤、滑沢剤、防腐剤等に、適宜配合物を添加して加熱溶融混合や、混練り押し出し成形し、球状、錠剤状、円柱状、直方体状、角錐状、ドーナツ状等、いずれの形態にも形成することができる。
また、ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器には、着脱可能な排水口用の蓋が設けられていてもよい。
次に、本発明のヌメリ取り容器用スペーサー、及び脱着可能なヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器の下部にヌメリ取り容器用スペーサーを設置したヌメリ取り容器に関して、ゴミ取り籠が設けられた流し台の排水口に用いられる場合について具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらのものに何ら限定されるものではない。
図1には、スペーサー1の上部に、ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器を嵌合する突起が設けられた嵌合部2が複数個設けられた本発明のヌメリ取り容器用スペーサーが示されている。スペーサー1の外側側面には、溶解液流入孔及び溶解液流出孔としてスリット孔3が複数個設けられている。
図2には、図1に示されたヌメリ取り容器用スペーサーのうち、溶解液流入孔及び溶解液流出孔として、溝孔4が複数個設けられ、内周に沿って土手部5が設けられたた本発明のヌメリ取り容器用スペーサーが示されている。図3は、その裏側からの図である。スペーサー1の下部に溝孔6が設けられて位置と同じ個所に溶解液伝達リブ5が設けられている。
図4には、本発明のヌメリ取り容器用スペーサー1の突起が設けられた嵌合部2と嵌合する被嵌合部8が設けられたヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器7を本発明のヌメリ取り容器用スペーサー1に装着し、そして、排水口用ゴミ取り籠9に装着される。この際に嵌合部には突起が設けられているので、被嵌合部8に装着し、ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器7を回転させることで、嵌合することができる。
ヌメリ取り容器用スペーサーとして、硬質塩化ビニール(株式会社メイバン社製、品名:エンビバン)を用い、円形(外径直径=約144.0mm、内径直径=約108.0mm、厚さ=約2.0mm)に作製し、上部にヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器(外径直径=約124.5mm、内径直径=約108.8mm)を嵌合し、排水口用ゴミ取り籠(ゴミ取り籠上部の平面:外径直径=約139.8mm、内径直径=約129.0mm)に設置した。なお、固形薬剤としては、試験用に、青色の色素5重量部、ヒドロキシプロピルセルロース8重量部、乳糖87重量部からなる混合物を、Φ10mm金型を設置した連続油圧打錠機に設置し、打錠圧2t/cm2で重量0.5gの打錠した。
実施例1でヌメリ取り容器用スペーサーにスリット孔(スリットの幅=約2.0mm、長さはゴミ取り籠上部の内側平面上端部先端より約0.2mmの長さ(スペーサーの外周から中心部側へ約7.7mm))を8個所設けた以外は、実施例1と同様にして排水口用ゴミ取り籠に設置した。
実施例1でヌメリ取り容器用スペーサーに溝孔(溝の幅=約2.0mm、溝の深さ=約0.5mm、長さはゴミ取り籠上部の内側平面上端部先端より約1.0mmの長さ(スペーサーの外周から中心部側へ約8.5mm))を8個所設けた以外は、実施例1と同様にして排水口用ゴミ取り籠に設置した。
試験例1
実施例1〜3で排水口用ゴミ取り籠に設置したヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器に温水(約37〜42℃)を使用して5L/分の割合で1分間流し、温水停止後の色素による、着色液のなだれ方を観察した。その結果、実施例1では、ゴミ取り籠内側と外側からランダムに着色液が流れた。また、実施例2及び3では、ヌメリがより発生するゴミ取り籠の内側の方に多く流れた。
スリット孔を設けた本発明のヌメリ取り容器用スペーサーの概略斜視図である。 溝孔と土手部を設けた本発明のヌメリ取り容器用スペーサーの概略斜視図である。 溝孔と溶解液伝達リブを設けた本発明のヌメリ取り容器用スペーサーの裏側からの概略斜視図である。 本発明の一実施の形態の構成を示す図である。
符号の説明
1 ヌメリ取り容器用スペーサー
2 突起が設けられた嵌合部
3 スリット孔
4 溝孔
5 土手部
6 溶解液伝達リブ
7 ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器
8 排水口用ゴミ取り籠

Claims (10)

  1. ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器と、排水口の入口部又は上部の間に設けられるスペーサーであって、該容器と、排水口の入口部又は上部に固定するために、該スペーサーの外径が、排水口の入口部又は上部の孔の内径よりも大きく、該スペーサーの内径が、該容器の外径よりも小さい形状を有し、かつ該スペーサーの上部に該容器と嵌合する嵌合部が設けられたことを特徴とするヌメリ取り容器用スペーサー。
  2. 嵌合部に突起が設けられたことを特徴とする請求項1記載のヌメリ取り容器用スペーサー。
  3. スペーサーの内径が、該容器の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2記載のヌメリ取り容器用スペーサー。
  4. スペーサーの上部に内周に沿って土手部が設けられたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のヌメリ取り容器用スペーサー。
  5. スペーサーに溶解液流入孔及び溶解液流出孔が設けられたことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のヌメリ取り容器用スペーサー。
  6. 溶解液流入孔及び溶解液流出孔がスリット孔であることを特徴とする請求項5記載のヌメリ取り容器用スペーサー。
  7. 溶解液流入孔及び溶解液流出孔が溝孔であることを特徴とする請求項5記載のヌメリ取り容器用スペーサー。
  8. スペーサーに溶解液流入孔及び溶解液流出孔が設けられる場合、溶解液流入孔及び溶解液流出孔を設けた個所の該スペーサーの下部に、さらに溶解液伝達リブが設けられたことを特徴とする請求項5〜7いずれか記載のヌメリ取り容器用スペーサー。
  9. 容器が排水口に設けられる蓋であることを特徴とする請求項1〜8いずれか記載のヌメリ取り容器用スペーサー。
  10. 請求項1〜9いずれか記載のヌメリ取り容器用スペーサーと、ヌメリ取り用の固形薬剤が収納された容器とからなり、該容器に該スペーサーの嵌合部と嵌合する被嵌合を設け、該容器と該スペーサーが着脱自在に取りつけられたことを特徴とするヌメリ取り容器。
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