JP2006042525A - モータ制御装置、モータ制御方法、及びプログラム - Google Patents

モータ制御装置、モータ制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 モータの周期的なトルク変動の影響を排除し、モータにより駆動する駆動対象の動作を不安定とすることがないモータ制御装置、モータ制御方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】
モータ制御装置200におけるASIC111では、エンコーダエッジ検出部7の検出したエッジを位置カウンタ9がカウントすることによって、キャリッジ102の位置を検出する。速度計算部11は、キャリッジ102の駆動速度を演算し、出力する。フィードバック演算部13は、初期駆動信号μを生成する。パルス乗算部15は、初期駆動信号μに、矩形パルス生成部17が生成した矩形パルスfを乗算して駆動信号μ’を生成する。PWM生成部19は、駆動信号μ’に応じたPWM信号を生成してモータドライバ3へ出力する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばインクジェットプリンタ等の画像形成装置のキャリッジを駆動するモータを制御するモータ制御装置、モータ制御方法、及びプログラムに関する。
従来より、インクジェットプリンタは、記録ヘッドを搭載するために、ガイド軸に沿って往復動可能なキャリッジを備えており、このキャリッジはDCモータ等のモータによって駆動される。
DCモータは、その構造上の理由により、入力する電流値や電圧値が一定であっても、モータ軸が一回転する間のトルクが均一ではなく、いわゆるコギング周期という周期的なトルク変動を生じる。そのため、DCモータの回転速度は周期的に脈動し、結果として、DCモータにより駆動されるキャリッジの駆動速度も周期的に脈動してしまう。
キャリッジの駆動速度の脈動により、その駆動速度が高くなったときに記録ヘッドから吐出されたインクは、記録媒体上での間隔が大きくなるので、その部分の色は薄くなる。逆に、キャリッジの駆動速度が低くなったときに記録ヘッドから吐出されたインクは、記録媒体上での間隔が小さくなるので、その部分の色は濃くなる。
従って、キャリッジの駆動速度が脈動すれば、本来一定の濃度で記録すべき領域であっても、色の濃い領域と薄い領域とが交互に現れ、縞模様となってしまう。
そこで、DCモータの駆動信号に、コギング周期と同一周期であって、位相が反対である周期的な信号を重畳し、キャリッジの駆動速度における脈動を減少させることが提案されている(特許文献1参照)。つまり、コギング周期によりDCモータのトルクが増大するタイミングでは、重畳する周期信号により駆動信号の出力を低下させてキャリッジの駆動速度を抑え、逆に、DCモータのトルクが減少するタイミングでは、重畳する周期信号により駆動信号を増大させてキャリッジの駆動速度を高めることにより、キャリッジの駆動速度を一定にしようとする。
特開平11−18475号公報
しかしながら、周期的な信号を重畳する方法では、駆動信号の出力全体に占める周期的な信号の割合が過大になってしまうことがある。
例えば、キャリッジの駆動範囲の終点付近では、キャリッジの速度を落とすために、DCモータの駆動信号の値は低くなるが、この低い駆動信号に周期的な信号を重畳すると、駆動信号の出力全体に占める周期的な信号の割合が大きくなり、駆動信号が全体として大きく脈動してしまう。そうなると、キャリッジの駆動が不安定となり、正確な制御を行うことができなくなってしまう。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、モータの周期的なトルク変動の影響を排除し、モータにより駆動する駆動対象の動作が不安定とならないモータ制御装置、モータ制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
(1)請求項1の発明は、
駆動対象を駆動するモータの操作量を、所定の駆動信号に応じて設定する操作量設定手段と、前記駆動信号を生成する制御手段と、を備えたモータ制御装置であって、前記制御手段は、少なくとも前記駆動対象の位置及び速度のうちのいずれか一方に基づき、前記駆動対象の速度が外部からの速度指令に追従するように初期駆動信号を生成するとともに、前記モータのモータ軸の角速度に応じた周期を持つ周期信号を生成し、前記初期駆動信号と前記周期信号とを乗算して前記駆動信号を生成することを特徴とするモータ制御装置を要旨とする。
本発明では、モータのモータ軸の角速度に応じた周期を持つ周期信号を乗算して駆動信号を生成することにより、モータの周期的なトルク変動をうち消すことができる。
つまり、周期信号を乗算することにより、モータのトルクが周期的に高まるタイミングにおいては駆動信号の値が低下し、逆に、モータのトルクが周期的に低下するタイミングでは駆動信号の値が増大するようにしておけば、モータの回転数は、トルク変動の影響を受けずに一定となる。その結果として、モータに駆動される駆動体の速度も、モータのトルク変動の影響を受けずに一定となる。
また、本発明では、周期信号を初期駆動信号に乗算して駆動信号を生成するので、初期駆動信号の値が小さいときは、駆動信号における周期信号由来の振幅も小さくなる。そのことにより、駆動信号の出力全体に占める周期信号の割合が過大になってしまうことがなく、駆動対象の動作が不安定となることがない。
(2)請求項2の発明は、
前記制御手段は、前記周期信号の周期を前記モータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号の位相を前記トルク変動の位相と反対とすることを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置を要旨とする。
本発明では、周期信号の周期がモータのトルク変動周期と同一であり、周期信号の位相がトルク変動の位相と反対であるので、この周期信号を乗算して生成した駆動信号でモータを駆動すれば、モータのトルク変動の影響はうち消され、モータの回転数は一定となる。そして、駆動体の速度も、モータのトルク変動の影響を受けずに一定となる。
(3)請求項3の発明は、
前記制御手段は、前記周期信号の周期を前記モータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号の位相を、前記トルク変動の位相の反対位相よりも、所定時間先行する位相とすることを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置を要旨とする。
本発明では、周期信号の位相が、トルク変動の位相の反対位相よりも、所定時間先行する位相であるので、操作量の影響がモータに伝わる際に遅れが生じても、トルク変動の周期位相と反対の位相を持つ操作量を発生できる。
つまり、周期信号の位相がトルク変動の位相の反対位相よりも所定時間先行することにより、操作量の伝達の遅れが打ち消され、駆動信号に乗算された周期信号の位相は、トルク変動の周期の位相の反対となる。
そのことにより、モータのトルク変動の影響はうち消され、モータの回転数は一定となり、駆動体の速度も、モータのトルク変動の影響を受けずに一定となる。
(4)請求項4の発明は、
前記制御手段は、前記周期信号の周期を前記モータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号を、前記トルク変動による前記駆動体の速度変動を打ち消すタイミングで乗算することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置を要旨とする。
本発明では、周期信号の周期をモータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号を、トルク変動による前記駆動体の速度変動を打ち消すタイミングで乗算するので、モータのトルク変動の影響はうち消され、モータの回転数は一定となり、駆動体の速度も、モータのトルク変動の影響を受けずに一定となる。
(5)請求項5の発明は、
前記制御手段は、前記モータの周期的なトルク変動に由来する前記モータの回転数の変動が最小となるように、前記周期信号の振幅を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のモータ制御装置を要旨とする。
本発明では、モータの周期的なトルク変動に由来するモータの回転数の変動が最小となるように、周期信号の振幅を設定する。そのため、モータの回転数におけるトルク変動の影響を一層小さくすることができる。
(6)請求項6の発明は、
前記制御手段は、前記駆動対象の速度が所定の定速区間では略一定速度となるように前記初期駆動信号を生成するとともに、前記モータのトルク変動に由来する前記モータの回転数の変動が、前記定速区間にて最小となるように、前記周期信号の振幅を設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のモータ制御装置を要旨とする。
本発明では、定速区間において、モータのトルク変動に由来するモータの回転数の変動が最小となるように、周期信号の振幅を設定する。そのため、定速区間におけるモータの回転数に対するトルク変動の影響を一層小さくすることができる。その結果として、定速区間における駆動体の速度の変動を一層小さくすることができる。
(7)請求項7の発明は、
前記制御手段は、所定時間経過ごとに、前記周期信号を生成することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のモータ制御装置を要旨とする。
本発明では、所定時間経過ごとに周期信号を生成するので、その時点での駆動対象の状態に応じた周期信号を正確に生成することができる。そのことにより、モータのトルク変動の影響を一層小さくし、モータの回転数及び駆動対象の駆動速度を一定に制御できる。
(8)請求項8の発明は、
往復動しつつ媒体上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段を駆動対象として駆動するモータと、前記モータを制御する請求項1〜7のいずれかに記載のモータ制御装置とを備えた画像形成装置を要旨とする。
本発明では、モータのトルク変動の影響を打ち消し、モータの回転数を一定に制御することができるので、モータにより駆動される画像形成手段(例えばインクジェットプリンタのキャリッジに搭載されたインクジェットヘッド)の速度も一定に制御することができる。その結果、媒体上に形成する単位長さあたりの画素数が一定になり、画像に周期的な色むら等が生じない。
また、本発明では、周期信号を初期駆動信号に乗算して駆動信号を生成するので、例えば画像形成手段の速度を減少させるとき等、初期駆動信号の値が小さいときは、駆動信号における周期信号由来の振幅も小さくなる。そのことにより、駆動信号の出力全体に占める周期信号の割合が過大になってしまうことがなく、駆動対象である画像形成手段の動作が不安定となることがない。
(9)請求項9の発明は、
コンピュータを請求項1〜8のいずれかにおける制御手段として機能させるプログラムを要旨とする。
本発明のプログラムにより、コンピュータを請求項1〜8の発明における制御手段として機能させることができる。
(10)請求項10の発明は、
駆動対象を駆動するモータの制御方法であって、少なくとも前記駆動対象の位置及び速度のうちいずれか一方に基づき、前記駆動対象の速度が外部からの速度指令に追従するように初期駆動信号を生成するとともに、前記モータのモータ軸の角速度に応じた周期を持つ周期信号を生成し、前記初期信号信号と前記周期信号とを乗算して駆動信号を生成し、前記駆動信号に応じて前記モータの操作量を設定することを特徴とするモータ制御方法を要旨とする。
本発明では、モータのモータ軸の角速度に応じた周期を持つ周期信号を乗算して駆動信号を生成することにより、モータの周期的なトルク変動をうち消すことができる。
つまり、周期信号を乗算することにより、モータのトルクが周期的に高まるタイミングにおいては駆動信号の値が低下し、逆に、モータのトルクが周期的に低下するタイミングでは駆動信号の値が増大するようにしておけば、モータの回転数は、トルク変動の影響を受けずに一定となる。その結果として、モータに駆動される駆動体の速度も、モータのトルク変動の影響を受けずに一定となる。
また、本発明では、周期信号を初期駆動信号に乗算して駆動信号を生成するので、初期駆動信号の値が小さいときは、駆動信号における周期信号由来の振幅も小さくなる。そのことにより、駆動信号の出力全体に占める周期信号の割合が過大になってしまうことがなく、駆動対象の動作が不安定となることがない。
(11)請求項11の発明は、
前記周期信号は、前記モータのトルク変動と同一の周期を有するとともに、前記トルク変動とは反対の位相を有することを特徴とする請求項10記載のモータ制御方法を要旨とする。
本発明では、周期信号の周期がモータのトルク変動周期と同一であり、周期信号の位相がトルク変動の位相と反対であるので、この周期信号を乗算して生成した駆動信号でモータを駆動すれば、モータのトルク変動の影響はうち消され、モータの回転数は一定となる。そして、駆動対象の速度も、モータのトルク変動の影響を受けずに一定となる。
(12)請求項12の発明は、
前記周期信号の周期を前記モータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号の位相を、前記トルク変動の位相の反対位相よりも、所定時間先行する位相とすることを特徴とする請求項10記載のモータ制御方法を要旨とする。
本発明では、周期信号の位相が、トルク変動の位相の反対位相よりも、所定時間先行する位相であるので、操作量の影響がモータに伝わる際に遅れが生じても、トルク変動の周期位相と反対の位相を持つ操作量を発生できる。
つまり、周期信号の位相がトルク変動の位相の反対位相よりも所定時間先行することにより、操作量の伝達の遅れが打ち消され、駆動信号に乗算された周期信号の位相は、トルク変動の周期の位相の反対となる。
そのことにより、モータのトルク変動の影響はうち消され、モータの回転数は一定となり、駆動体の速度も、モータのトルク変動の影響を受けずに一定となる。
(13)請求項13の発明は、
前記周期信号の周期を前記モータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号を、前記トルク変動による前記駆動体の速度変動を打ち消すタイミングで乗算することを特徴とする請求項10記載のモータ制御方法を要旨とする。
本発明では、モータの周期的なトルク変動に由来するモータの回転数の変動が最小となるように、周期信号の振幅を設定する。そのため、モータの回転数におけるトルク変動の影響を一層小さくすることができる。
(14)請求項14の発明は、
前記モータのトルク変動に由来する前記モータの回転数の変動が最小となるように、前記周期信号の振幅を設定することを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載のモータ制御方法を要旨とする。
本発明では、モータのトルク変動に由来するモータの回転数の変動が最小となるように、周期信号の振幅を設定する。そのため、モータの回転数におけるトルク変動の影響を一層小さくすることができる。
(15)請求項15の発明は、
前記駆動対象の速度が所定の定速区間では略一定速度となるように前記初期駆動信号を生成するとともに、前記モータのトルク変動に由来する前記モータの回転数の変動が、前記定速区間にて最小となるように、前記周期信号の振幅を設定することを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載のモータ制御方法を要旨とする。
本発明では、定速区間において、モータのトルク変動に由来するモータの回転数の変動が最小となるように、周期信号の振幅を設定する。そのため、定速区間におけるモータの回転数に対するトルク変動の影響を一層小さくすることができる。その結果として、定速区間における駆動体の速度の変動を一層小さくすることができる。
(16)請求項16の発明は、
所定時間経過ごとに、前記周期信号を生成することを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記載のモータ制御方法を要旨とする。
本発明では、所定時間経過ごとに周期信号を生成するので、その時点での駆動対象の状態に応じた周期信号を正確に生成することができる。そのことにより、モータのトルク変動の影響を一層小さくし、モータの回転数及び駆動対象の駆動速度を一定に制御できる。
以下に本発明のモータ制御装置、モータ制御方法の形態の例(実施例)を説明する。
a)まず、本発明のモータ制御装置を用いたインクジェットプリンタ(画像形成装置)の構成を図1を用いて説明する。
図1はインクジェットプリンタの記録機構の概略構成を示す説明図である。インクジェットプリンタの記録機構100は、ガイド軸101と、このガイド軸101に沿って往復移動可能なキャリッジ(駆動対象)102と、このキャリッジ102に搭載される記録ヘッド103と、キャリッジ102に対してモータ110からの駆動力を伝達するベルト104と、キャリッジ102の移動量、位置を検出するためのエンコーダ105とを備えている。
モータ(DCモータ)110は、CPU(制御手段)112からの各種命令に従ってASIC(制御手段)111が駆動信号を出力することにより回転し、ガイド軸101に平行に設置された無端の移動ベルト104を駆動する。この駆動力がキャリッジ102に伝達され、キャリッジ102及び記録ヘッド103がガイド軸101に沿って往復移動する。このキャリッジ102には図示しない複数色のインクタンクも各色ごとに搭載されており、このインクタンクに貯留された各色のインクがそれぞれ記録ヘッド103のノズル部107から記録紙αに吐出される。
エンコーダ105は、キャリッジ102の移動に伴って位相の異なる2種類のパルス信号を出力する周知のリニアエンコーダであって、詳細は図示しないものの、一定間隔で複数のスリットが形成されたエンコーダストリップがガイド軸101に沿って設置されている。そして、キャリッジ102の移動に伴って発生する2種類のパルス信号がASIC111に入力され、モータ110を制御する際の位置・速度情報等として使用される。
そして、この記録機構100は更に、記録ヘッド103の全てのノズル部107を覆ってインクの乾燥を防止するキャッピングを行うためのキャップ装置106を備えている。このキャップ装置106は、記録紙αへの記録(印字)が行われる記録領域(定速区間)の外側の待機領域に設けられており、外側(右側)に向かって上向きとなるように形成されたスロープ123と、このスロープ123上の移動可能なキャップ121と、キャップ121をスロープ123の下方に向かって引っ張るバネ122とを備えている。
一方、キャリッジ102は図示しないフックを備えており、キャリッジ102が待機領域内を矢印A方向に移動すると、まずフックがキャップ121に引っ掛かる。そして、更にキャリッジ102が右端部に向かって移動すると、その移動に伴ってキャップ121スロープ123に沿って右側に引っ張られ、ノズル部107が徐々にキャップ121に覆われていく。そして、キャリッジ102の右端がホームポジションに達すると、キャップ121がノズル部107を完全に覆うことになる。
b)次に、インクジェットプリンタが備えるモータ制御装置200の構成を図2のブロック図を用いて説明する。
このモータ制御装置200は、インクジェットプリンタのキャリッジ102を駆動するモータ110を制御するためのものである。
モータ制御装置200は、インクジェットプリンタ全体の制御を統括するCPU112と、後述する処理を実行するためのプログラムを記録したROM113と、各種データを記録するRAM114と、モータ110の回転速度や回転方向を制御するPWM信号を生成するASIC111と、ACIC111にて生成されたPWM信号に基づいてモータ110を駆動するモータドライバ3とから構成されている。ROM113には、モータ回転の周期変動を打ち消すための周期信号波形を記憶したルックアップテーブル(LUT)113aが設けられている。
ASIC111の内部には、モータ110の制御に用いる各種のパラメータを格納するレジスタ群5が備えられている。このレジスタ群5は、モータ110を起動するための起動設定レジスタ5aと、モータ110の目標停止位置を設定する目標停止位置レジスタ5bと、モータ110の目標駆動速度を設定する目標駆動速度レジスタ5cと、減速位置から減速時の速度目標値を導出する際の演算式を構成するパラメータの値を保持する位置制御レジスタ5dと、加速時に希望とする速度軌跡にするための操作量を導出する際の演算式を構成するパラメータの値を保持する速度I−P制御ゲインレジスタ5eと、目標速度で安定して動作するための操作量を導出する際の演算式を構成するパラメータの値を保持するロバスト制御器係数レジスタ5fと、減速動作を開始する位置と、減速時の最終的な目標速度と、この目標速度を達成すべき減速終了位置の値を設定する減速に関する各所定値レジスタ5gとを備える。
エンコーダエッジ検出部7は、エンコーダ105からのパルス信号を取り込んでそのパルス信号のエッジ(例えば立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジのいずれか、若しくはその両方など)を検出してエンコーダエッジ検出信号を出力するものであり、その検出したエッジを位置カウンタ9がカウントすることによって、キャリッジ102の位置を検出する。
速度計算部11は、エンコーダエッジ検出部7における検出結果に基づいてキャリッジ102の駆動速度を演算し、出力する。
フィードバック演算部13は、位置カウンタ9により検出したキャリッジ102の位置、速度計算部102が検出したキャリッジ102の速度、及びレジスタ群5に記憶されている各種パラメータに基づき、周知の位置フィードバック演算及び速度フィードバック演算をを行い、初期駆動信号μを生成する。
パルス乗算部15は、フィードバック演算部13が生成した初期駆動信号μに、矩形パルス生成部17が生成した矩形パルス(周期信号)fを乗算して駆動信号μ’を生成する。
尚、フィードバック演算部13、パルス乗算部15、矩形パルス生成部17が実行する処理は後に詳述する。
PWM生成部(操作量設定手段)19は、駆動信号μ’に応じたPWM信号(操作量)を生成してモータドライバ3へ出力する。これにより、モータドライバ3がモータ110を駆動し、モータ110は設定されたPWM値に応じた所望の駆動力で駆動される。
c)次に、CPU112及びASIC111がモータ110を制御する処理を図3のフローチャートを用いて説明する。尚、この図3に示す処理は、所定時間が経過するごとに、繰り返し実行される。
ステップ100では、ASIC111のフィードバック演算部13が、キャリッジ102の現在位置と、目標停止位置レジスタ5bに設定された目標停止位置とに基づいて位置制御演算を行う。具体的には、図1の矢印Aの方向にキャリッジ102が移動している場合、キャリッジ102の現在位置が、記録領域の右端よりも右側にあるか否かを検出する。また、キャリッジ102が矢印Aの反対方向に移動している場合は、キャリッジ102の現在位置が、記録領域の左端よりも左側にあるか否かを検出する。
ステップ110では、ASIC111のフィードバック演算部13が、キャリッジ102の現在速度と、目標搬送速度レジスタ5cに設定された目標搬送速度(外部からの速度指令)と、前記ステップ100での演算結果とに基づいて、速度制御演算を行う。具体的には、現在速度と目標搬送速度との差を算出し、その差が減少するように初期駆動信号μの値を生成する。例えば、現在のキャリッジ102の速度が目標搬送速度より小さい場合は初期駆動信号μを増大させ、目標搬送速度より大きい場合は初期駆動信号μを減少させる。
目標搬送速度としては、前記ステップ100にてキャリッジ110の位置が記録領域(図1参照)の中であった場合は、一定の記録速度であり、記録領域を通過していた場合は、キャリッジ102の位置に応じて定められた、記録速度よりも遅い速度である。
ステップ120では、ASIC111のパルス乗算部15が、初期駆動信号μに矩形パルス生成部17が生成した矩形パルスfを乗算し、駆動信号μ’を生成する。
ステップ130では、ASIC111のPMW演算部19が、駆動信号μ’に基づいてPMW信号を生成する。
ステップ140では、PMW信号に基づいてモータドライバ3がモータ110を駆動する。
d)次に、CPU112及びASIC111が矩形パルスfを生成する処理を図4のフローチャートを用いて説明する。尚、この図4に示す処理は、所定時間が経過するごとに、繰り返し実行される。
ステップ200では、矩形パルス生成部17が、下記式(1)に従いRを算出する。
式(1) R=[(x−n)/(p/2)]の整数部分
ここで、x、p、nはそれぞれ以下のものである。
x:キャリッジ102の現在位置であり、位置カウンタ9が検出した値である。
p:モータ110のコギング周期(周期的なトルク変動周期)。
n:キャリッジ102の速度におけるコギング周期の影響が最も小さくなるように定めた定数であり、pより小さい値である。
具体的には、nは、矩形パルスの位相が、モータ110のトルク変動の位相の反対位相よりも、所定時間先行する位相となるように定める。トルク変動の位相の反対位相よりも所定時間先行させることにより、生成された矩形パルスの位相と、駆動信号μ’に乗算された矩形パルスの位相とに遅れが生じたとしても、その遅れと所定時間とが打ち消し合い、駆動信号μ’に乗算された矩形パルスの位相は、モータ110のトルク変動の周期の位相の反対となる。
また、生成された矩形パルスの位相と、駆動信号μ’に乗算された矩形パルスの位相との遅れが無視できるほど小さい場合は、nの値を、矩形パルスの位相が、モータ110のトルク変動の周期の位相の反対となるように定めることができる。
ステップ210では、前記ステップ200で算出した値が偶数であるか否かを判断する。
偶数である場合はステップ220に進み、奇数である場合はステップ230に進む。
ステップ220では、f=1+kをその時点での矩形パルスfの出力値とする。また、ステップ230では、f=1−kをその時点での矩形パルスfの出力値とする。
ここで、kは矩形パルスfの振幅の1/2である。このkは、後に、矩形パルスfを用いて駆動信号μを生成し、モータ110を駆動したときに、記録領域において、モータ110のトルク変動に由来するモータ110の回転数の変動(すなわちキャリッジ102の駆動速度の変動)が最小となるように設定された値である。
ステップ240では、ASIC111のパルス乗算部15が、初期駆動信号μに矩形パルス生成部17が生成した矩形パルスfを乗算し、駆動信号μ’を生成する。
図4の処理で生成した矩形パルスfを図5を用いて説明する。この図5には、モータ110の周期的なトルク変動(コギング周期)を併せて示している。
キャリッジ102の現在位置xが、矩形パルスfを生成するときに用いた定数nからn+p/2の範囲では、図4のステップ200で算出したRは偶数となるので、矩形パルスfの値はステップ220にて1+kとなる。
次のn+p/2からn+3p/2の範囲では、図4のステップ200で算出したRは奇数となるので、矩形パルスfの値はステップ230にて1−kとなる。以後同様に、現在位置xがp大きくなるごとに、矩形パルスfの値は、1+kと1−kとの間で切り替わる。このようにして生成された矩形パルスfは、コギング周期と同一の周波数を有し、その位相はコギング周期の位相の反対から所定時間先行する位相である。
e)次に、本実施例のインクジェットプリンタが奏する効果を説明する。
i)図6(a)は本実施例におけるキャリッジ102の位置とキャリッジ102の駆動速度との関係を表すグラフである。この図6(a)に示すように、本実施例のインクジェットプリタでは、キャリッジ102を駆動させたとき、キャリッジ102の駆動速度にモータ110のコギング周期由来の脈動はほとんど現れない。
これは、図6(b)に示すような、矩形パルスfを乗算してなる駆動信号μ’によりモータ110を駆動することによる効果である。
つまり、図5に示すように、モータ110のトルクがコギング周期により高まるタイミングでは、矩形パルスfの出力1−kを乗算することで駆動信号μ’の出力が低くなっており、モータ110の回転数(すなわちキャリッジ102の駆動速度)の上昇が抑えられている。また、モータ110のトルクがコギング周期により低下するタイミングでは、矩形パルスfの出力1+kを乗算することで駆動信号μ’の出力が高くなっており、モータ110の回転数(すなわちキャリッジ102の駆動速度)の低下が抑えられている。その結果として、キャリッジ102の駆動速度は、モータ102のコギング周期の影響をほとんど受けなくなっている。
図7(a)は、記録領域におけるキャリッジ102の駆動速度が、時間により変動する様子を示したグラフである。また、図7(b)は、図7(a)のグラフを高速フーリエ変換(FFT)した結果を表すグラフである。モータ110のコギング周期は150Hzであるが、図7(b)のグラフには、この周波数の成分はほとんど現れていない。このことから、本実施例では、キャリッジ102の駆動速度が、モータ110のコギング周期の影響を受けないことが確認できた。
(比較例1)
比較例1として、矩形パルスμを乗算しないでモータ110を制御する方法を実施した。つまり、図2のフィードバック演算部13で生成した初期駆動信号μを、矩形パルスfを乗算しないままPWM生成部に送り、PWM信号を生成した。
この場合のキャリッジ102の駆動速度が時間の経過とともに変動する様子を図8に示す。この図8から明らかなように、キャリッジ102の駆動速度には、周期的な脈動が大きく現れている。これは、モータ110のコギング周期に由来する変動である。
図9(a)は、比較例1において、記録領域におけるキャリッジ102駆動速度が、時間の経過とともに変動する様子を示したグラフである。また、図9(b)は、図9(a)のグラフを高速フーリエ変換(FFT)した結果を表すグラフである。モータ110のコギング周期は150Hzであるが、図9(b)のグラフには、この周波数の成分が大きく現れている。このことから、比較例1では、キャリッジ102の駆動速度が、モータ110のコギング周期の影響を大きく受けていることが確認できた。
ii)本実施例では、矩形パルスfを初期駆動信号μに乗算して駆動信号μ’を生成するので、初期駆動信号μの値が小さいときは、駆動信号μ’における矩形パルスf由来の振幅も小さくなる。そのことにより、駆動信号μ’の出力全体に占める矩形パルスfの割合が過大になってしまうことがなく、キャリッジ102の動作が不安定となることがない。
図10は、本実施例において、キャリッジ102の位置と、初期駆動信号μ、及び駆動信号μ’との関係を表すグラフである。この図10において、右側の領域は、キャリッジ102を減速する領域であるので、初期駆動信号μは徐々に小さくなっている。この初期駆動信号μが小さくなっている領域でも、矩形パルスfを乗算して成る駆動信号μ’には、信号強度の周期的な変動はほとんど現れていない。従って、キャリッジ102の動作は不安定となることはない。
(比較例2)
比較例2として、初期駆動信号μと矩形パルスfとを加算で重畳し、駆動信号μ’を生成する方法を実施した。つまり、図2のパルス乗算部15の代わりに、パルス重畳部を設け、そこで、初期駆動信号μと矩形パルスfとを重畳して駆動信号μを生成した。
図11は、比較例2において、キャリッジ102の位置と、初期駆動信号μ、及び駆動信号μ’との関係を表すグラフである。この図11において、右側の領域は、キャリッジ102を減速する領域であるので、初期駆動信号μは徐々に小さくなっている。この初期駆動信号μが小さくなっている領域では、初期駆動信号μの値が小さくなっているにもかかわらす、初期駆動信号の値が大きかったときと同じ大きさの矩形パルスfを重畳しているので、駆動信号μ’に信号強度の周期的な変動が大きく現れている。このため、キャリッジ102の動作は不安定となってしまう。
つまり、比較例2では駆動信号μ’の絶対値が小さい部分において、駆動信号μ’全体に占める矩形パルスf由来の周期的な成分の比率が大きくなり、この部分ではキャリッジ102の駆動速度の変動が非常に大きくなり、動作が不安定となってしまう。
iii)本実施例では初期駆動信号μに乗算する信号として矩形パルスfを用いている。この矩形パルスfは生成することが容易であるので、ASIC111の構成を簡略化することができる。
iv)本実施例では、所定時間経過ごとに矩形パルスfを生成するので、その時点でのキャリッジ102の位置、速度に応じて矩形パルスfを正確に生成することができる。そのことにより、モータ110のトルク変動の影響を一層小さくし、モータ110の回転数を一定に制御できる。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、初期駆動信号μに乗算する周期信号の波形は、矩形パルスには限定されず、周期的な波形であれば用いることができる。例えば、3角波、正弦波などが挙げられる。3角波は、コギング周期の波形と似ているので、コギング周期を一層効果的にうち消すことができる。
また、パルス生成部で生成される同期信号は、例えばROM113内のLUT113aに予め格納しておいてもよい。この場合、一周期分の信号データを予め格納しているLUT113aから同期信号を読み出すようにすればよい。
インクジェットプリンタにおける記録機構の概略構成を示す説明図である。 モータ制御装置200の構成を表すブロック図である。 CPU112及びASIC111がモータ110を制御する処理を表すフローチャートである。 CPU112及びASIC111が矩形パルスfを生成する処理を表すフローチャートである。 矩形パルスfの生成方法を表す説明図である。 (a)はキャリッジ102の位置とキャリッジ102の駆動速度との関係を表すグラフであり、(b)はキャリッジ102の位置と、初期駆動信号μ及び駆動信号μ’との関係を表す説明図である。 (a)は実施例におけるキャリッジ102の駆動速度が時間の経過とともに変化する様子を表すグラフであり、(b)は(a)を高速フーリエ変換したグラフである。 比較例1におけるキャリッジ102の駆動速度が時間の経過とともに変化する様子を表すグラフである。 a)は比較例1におけるキャリッジ102の駆動速度が時間の経過とともに変化する様子を表すグラフであり、(b)は(a)を高速フーリエ変換したグラフである。 実施例における初期駆動信号μ及び駆動信号μ’を表す説明図である。 比較例2における初期駆動信号μ及び駆動信号μ’を表す説明図である。
符号の説明
3・・・モータドライバ
5・・・レジスタ群
7・・・エンコーダエッジ検出部
9・・・位置カウンタ
11・・・速度計算部
13・・・フィードバック演算部
15・・・パルス乗算部
17・・・矩形パルス生成部
19・・・PWM制御部
100・・・インクジェットプリンタの記録機構
102・・・キャリッジ
105・・・エンコーダ
110・・・モータ
111・・・ASIC
112・・・CPU
200・・・モータ制御装置

Claims (16)

  1. 駆動対象を駆動するモータの操作量を、所定の駆動信号に応じて設定する操作量設定手段と、
    前記駆動信号を生成する制御手段と、を備えたモータ制御装置であって、
    前記制御手段は、少なくとも前記駆動対象の位置及び速度のうちのいずれか一方に基づき、前記駆動対象の速度が外部からの速度指令に追従するように初期駆動信号を生成するとともに、前記モータのモータ軸の角速度に応じた周期を持つ周期信号を生成し、前記初期駆動信号と前記周期信号とを乗算して前記駆動信号を生成することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記周期信号の周期を前記モータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号の位相を前記トルク変動の位相と反対とすることを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記周期信号の周期を前記モータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号の位相を、前記トルク変動の位相の反対位相よりも、所定時間先行する位相とすることを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記周期信号の周期を前記モータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号を、前記トルク変動による前記駆動体の速度変動を打ち消すタイミングで乗算することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記モータの周期的なトルク変動に由来する前記モータの回転数の変動が最小となるように、前記周期信号の振幅を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のモータ制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記駆動対象の速度が所定の定速区間では略一定速度となるように前記初期駆動信号を生成するとともに、
    前記モータのトルク変動に由来する前記モータの回転数の変動が、前記定速区間にて最小となるように、前記周期信号の振幅を設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のモータ制御装置。
  7. 前記制御手段は、所定時間経過ごとに、前記周期信号を生成することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のモータ制御装置。
  8. 往復動しつつ媒体上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段を駆動対象として駆動するモータと、
    前記モータを制御する請求項1〜7のいずれかに記載のモータ制御装置とを備えた画像形成装置。
  9. コンピュータを請求項1〜8のいずれかにおける制御手段として機能させるプログラム。
  10. 駆動対象を駆動するモータの制御方法であって、
    少なくとも前記駆動対象の位置及び速度のうちいずれか一方に基づき、前記駆動対象の速度が外部からの速度指令に追従するように初期駆動信号を生成するとともに、前記モータのモータ軸の角速度に応じた周期を持つ周期信号を生成し、前記初期信号信号と前記周期信号とを乗算して駆動信号を生成し、前記駆動信号に応じて前記モータの操作量を設定することを特徴とするモータ制御方法。
  11. 前記周期信号は、前記モータのトルク変動と同一の周期を有するとともに、前記トルク変動とは反対の位相を有することを特徴とする請求項10記載のモータ制御方法。
  12. 前記周期信号の周期を前記モータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号の位相を、前記トルク変動の位相の反対位相よりも、所定時間先行する位相とすることを特徴とする請求項10記載のモータ制御方法。
  13. 前記周期信号の周期を前記モータのトルク変動周期と同一とするとともに、前記周期信号を、前記トルク変動による前記駆動体の速度変動を打ち消すタイミングで乗算することを特徴とする請求項10記載のモータ制御方法。
  14. 前記モータのトルク変動に由来する前記モータの回転数の変動が最小となるように、前記周期信号の振幅を設定することを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載のモータ制御方法。
  15. 前記駆動対象の速度が所定の定速区間では略一定速度となるように前記初期駆動信号を生成するとともに、
    前記モータのトルク変動に由来する前記モータの回転数の変動が、前記定速区間にて最小となるように、前記周期信号の振幅を設定することを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載のモータ制御方法。
  16. 所定時間経過ごとに、前記周期信号を生成することを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記載のモータ制御方法。
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