JPH1118475A - モータの制御装置 - Google Patents

モータの制御装置

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JPH1118475A
JPH1118475A JP9165636A JP16563697A JPH1118475A JP H1118475 A JPH1118475 A JP H1118475A JP 9165636 A JP9165636 A JP 9165636A JP 16563697 A JP16563697 A JP 16563697A JP H1118475 A JPH1118475 A JP H1118475A
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JP
Japan
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motor
sine wave
signal
amplitude
phase
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JP9165636A
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English (en)
Inventor
Koichi Izawa
浩一 井澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ブラシレスモータのコギングトルクのような
モータの周期的なトルクむらが回転速度制御に及ぼす影
響を抑制する。 【解決手段】 制御回路13は、ブラスレスモータ11
の回転速度が速度指令値VRと一致するようにトルク信
号Taを出力する。ROM161a〜16Naは、位相調整
信号PH1 〜PHN が与えられて夫々の値に応じて各正
弦波状データの読出しアドレスを変更して各正弦波信号
の位相調整を行なう。ROM161a〜16Naからのデジ
タルの正弦波信号は、D/A変換器161b〜16Nbに与
えられてアナログの正弦波信号に変換される。D/A変
換器161b〜16Nbからの正弦波信号は、加算器17に
より加算されて補正信号SHとなり、これが加算器14
によりトルク信号Taに加算されて新たなトルク信号T
bとなり、このトルク信号Tbがインバータ回路15に
与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの回転状況
を検出してこれが指令値となるように前記モータの駆動
信号を出力する制御手段を有するモータの制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、OA機器に使用されるモータと
しては、高精度な回転速度制御が要求されている。その
速度制御装置の従来例を図5に示す。図5において、ブ
ラシレスモータ1は、エンコーダ2を備えており、この
エンコーダ2からの回転速度信号は制御回路3に与えら
れるようになっている。制御回路3は、予め与えられて
いる回転速度指令値とエンコーダ2から与えられる回転
速度信号とを比較し、両者の偏差が零となるようにトル
ク信号を出力して駆動回路4に与えるようになってい
る。そして、駆動回路4は、与えられたトルク信号に基
づいてブラシレスモータ1のステータコイルに通電し、
ブラシレスモータ1の回転速度が回転速度指令値と一致
するように制御するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブラシレスモータ1
は、多極に着磁された永久磁石形のロータと複数のティ
ースを有するステータコアにステータコイルを巻装して
なるステータとから構成されるもので、コギングトルク
という周期的なトルクむらを発生するが、上記従来の構
成では、ブラシレスモータ1の回転速度を回転速度指令
値に追従させるだけであるので、コギングトルクの影響
により回転速度の変動を十分に抑制することができず、
高精度の回転速度制御ができない問題があった。尚、以
上はブラシレスモータ1について述べたものであるが、
種々の原因で周期的なトルクむらを生じる直流モータ及
び交流モータ全般の問題である。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、周期的なトルクむらを生じるモー
タであっても、回転速度の変動を十分に抑制することが
できて、高精度の回転速度制御を行なうことができるモ
ータの制御装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
モータの回転状況を検出し、指令値と一致させるための
前記モータの駆動信号を出力する制御手段を有するモー
タの制御装置において、前記モータの発生するトルクむ
らの基本周波数の整数倍の周波数の正弦波信号を発生す
るN個の正弦波信号発生手段を設け、これらのN個の正
弦波信号発生手段の各正弦波信号の位相調整を行なう位
相調整手段を設け、前記N個の正弦波信号発生手段の各
正弦波信号の振幅調整を行なう振幅調整手段を設け、前
記位相調整手段と振幅調整手段とにより調整された正弦
波信号を加算して補正信号を得る加算器を設け、この加
算器からの補正信号により前記モータの駆動信号を変調
する変調手段を設ける構成に特徴を有する。
【0006】このような構成によれば、N個の正弦波信
号発生手段から得られるトルクむらの基本周波数の整数
倍の周波数の正弦波信号を位相調整手段および振幅調整
手段により位相調整をおよび振幅調整した後加算器で加
算して補正信号を得るようにしたので、補正信号にはモ
ータの発生するトルクむらに関する周波数情報が含まれ
るようになり、従って、この補正信号によりモータの駆
動信号を変調すれば、トルクむらが打消される方向に作
用してトルクむらによる回転速度の変動が抑制される。
【0007】請求項2記載の発明は、N個の正弦波信号
発生手段を、モータの発生するトルクむらの基本周波数
の整数倍の周波数の正弦波状データを記憶するN個の記
憶手段にて構成して、これらの記憶手段の正弦波状デー
タをモータの回転速度に比例した共通のクロックで読出
すところに特徴を有する。このような構成によれば、N
個の正弦波信号はN個の記憶手段に記憶された正弦波状
データを同一のクロックで読出すことにより得られるの
で、デジタル処理となって処理が高速になり、モータの
高速度回転に対処できる。
【0008】請求項3記載の発明は、N個の正弦波信号
発生手段を、同一の正弦波状データを記憶するN個の記
憶手段にて構成して、これらの記憶手段の正弦波状デー
タをモータの回転速度に比例し且つそれぞれ整数倍の周
波数のクロックで読出すところに特徴を有する。このよ
うな構成によれば、N個の記憶手段に同一の正弦波状デ
ータを記憶させるだけでよいので、記憶手段のデータ作
成が容易になる。
【0009】請求項4記載の発明は、位相調整手段を、
記憶手段に記憶された正弦波状データの読出しアドレス
を変更することにより位相調整するように構成するとこ
ろに特徴を有する。このような構成によれば、記憶手段
の読出しアドレスを変更するだけで正弦波信号の位相調
整を行なうことができるので、位相調整を迅速かつ容易
に行なうことができる。
【0010】請求項5記載の発明は、振幅調整手段を、
記憶手段から読出された正弦波状データをD/A変換器
によりアナログ信号に変換するときに振幅調整するよう
に構成するところに特徴を有する。このような構成によ
れば、D/A変換器を利用して正弦波信号の振幅調整を
容易に行なうことができる。
【0011】請求項6記載の発明は、モータの回転状況
を検出し、指令値と一致させるための前記モータの駆動
信号を出力する制御手段を有するモータの制御装置にお
いて、前記モータの発生するトルクむらの基本周波数の
整数倍の周波数のN個の正弦波信号を加えた複合正弦波
状データを記憶し、その記憶された複合正弦波状データ
がモータの回転速度に比例したクロックで読出される記
憶手段を設け、この記憶手段からの読出された複合正弦
波状データからN個の正弦波信号を抽出するN個のフィ
ルタを設け、これらのN個のフィルタの各正弦波信号の
位相調整を行なう位相調整手段を設け、前記N個のフィ
ルタの各正弦波信号の振幅調整を行なう振幅調整手段を
設け、前記位相調整手段と振幅調整手段とにより調整さ
れた正弦波信号を加算して補正信号を得る加算器を設
け、この加算器からの補正信号により前記モータの駆動
信号を変調する変調手段を設ける構成に特徴を有する。
【0012】このような構成によれば、記憶手段に記憶
された複合正弦波状データからN個のフィルタを介して
N個の正弦波信号を得るようにしたので、記憶手段が一
つで済んで経済的である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明をブラシレスモータ
に適用した第1の実施例につき、図1および図2を参照
して説明する。まず、図2は、4極6スロットのブラシ
レスモータ11(図1参照)の周期的なトルクむらたる
コギングトルクの一例を示したものであり、分図(a)
は、ロータの機械的角度に対するコギングトルクの変化
レベル(N・m)の状態(ロータの一回転分)、分図
(b)は、コギングトルクの周波数成分を正規化(nor
m)して示すレベル(N・m)(ロータの一回転の周波
数分布)を示すものである。この図2から明らかなよう
に、4極6スロットのブラシレスモータ11は、一回転
当たり12回の基本周波数成分とその整数倍の周波数成
分(高調波成分)によって成立することが判明する。
【0014】さて、図1において、4極6スロットのブ
ラシレスモータ(以下単にモータと称する)11は、4
極の永久磁石形のロータおよび6スロット(6ティー
ス)のステータコアに三相のステータコイルを巻装した
ステータからなるもので、エンンコーダ12を備えてい
る。エンコーダ12は、モータ11の回転速度に応じた
数のパルスを発生するのもであり、そのパルス数をカウ
ントすることにより回転速度を検出することができるの
で、以下、エンコーダ12の出力を回転速度信号VSと
して示す。そして、エンコーダ12からの回転速度信号
VSは制御手段たる制御回路13の入力端子に与えられ
るようになっている。
【0015】この制御回路13は、他方の入力端子に指
令値たる回転速度指令値VRが与えられていて、回転速
度指令値VRと回転速度信号VSとを比較し、両者の偏
差が零となるような駆動信号たるトルク信号Taを出力
端子から出力して変調手段たる加算器14の一方の入力
端子に与えるようになっている。加算器14は、その他
方の入力端子に後述する補正信号SHが与えられるよう
になっていて、トルク信号Taに補正信号SHを加えて
新たなトルク信号Tbとして出力端子から出力して駆動
手段たる駆動回路例えばインバータ回路15の制御端子
に与えるようになっている。
【0016】N個の周波数信号発生回路161 ,162
,163 ,……16N は、正弦波信号発生手段として
の記憶手段例えばROM161a,162a,163a,……
16NaとこれらのROM161a,162a,163a,……
16Naからのデジタル信号をアナログ信号に変換する電
流乗算形のD/A変換器161b,162b,163b,……
16Nbとから構成されている。この場合、ROM161
a,162a,163a,……16Naには、前記図2で示し
たモータ11のコギングトルクの基本周波数成分と同一
の周波数F1 の整数倍(1,2,3,……N倍)の周波
数F1 ,F2 ,F3,……FN の正弦波状データが記憶
されている。
【0017】さらに、N個のROM161a,162a,1
63a,……16Naの各正弦波状データは、制御回路13
からのモータ11の回転速度(回転速度信号VS)に比
例した共通のクロックCKにより読出されて正弦波信号
として出力されるようになっている。そして、N個のR
OM161a,162a,163a,……16Naは、制御回路
13から位相調整信号PH1 ,PH2 ,PH3 ,……P
HN が与えられるようになっていて、その位相調整信号
PH1 ,PH2 ,PH3 ,……PHN の値に応じて各正
弦波状データの読出しアドレスを変更するようになって
おり、これによって、各読出された正弦波信号の位相調
整を行なうようになっている。従って、制御回路13
は、位相調整手段も兼ねるものである。
【0018】ROM161a,162a,163a,……16
Naから出力されたデジタルの正弦波信号は、D/A変換
器161b,162b,163b,……16Nbに与えられてア
ナログの正弦波信号に変換されるようになっている。こ
の場合、N個のD/A変換器161b,162b,163b,
……16Nbは、制御回路13から振幅調整信号AP1,
AP2 ,AP3 ,……APN が与えられるようになって
いて、その振幅調整信号AP1 ,AP2 ,AP3 ,……
APN の値(電流値)に応じて各正弦波信号の振幅調整
を行なうようになっている。従って、制御回路13は、
振幅調整手段も兼ねるものである。
【0019】N個のD/A変換器161b,162b,16
3b,……16Nbからの位相調整および振幅調整されたN
個の正弦波信号は加算器17に与えられることにより加
算されて、加算器17から補正信号SHが出力され、こ
の補正信号SHが前記加算器14の他方の入力端子に与
えられるようになっている。
【0020】次に、本実施例の作用につき説明する。制
御回路13は、エンコーダ12からの回転速度信号VS
を基にして、インバータ回路15のスイッチング素子に
対する通電タイミング信号を得るとともにインバータ回
路15からのモータ11に対する通電波形が正弦波にな
ることを加味して回転速度信号VSが回転速度指令値V
Rと一致するようにトルク信号Taを出力する。そし
て、このトルク信号Taによる制御はインバータ回路1
5を例えばPWM制御することにより実現されるが、本
実施例ではその前に次のような動作が行なわれる。
【0021】制御回路13には、モータ11の図2に示
すようなコギングトルクの情報が記憶されており、エン
コーダ12からの回転速度信号VSに基づきその回転速
度に比例したクロックCKを出力してROM161a,1
62a,163a,……16Naから正弦波信号を読出す。従
って、ROM161a,162a,163a,……16Naから
読出された正弦波信号はモータ11のコギングトルクの
基本周波数成分の整数倍(1,2,3,……N倍)の周
波数成分を示すことになる。さらに、制御回路13は、
位相調整信号PH1 ,PH2 ,PH3 ,……PHN およ
び振幅調整信号AP1 .AP2 ,AP3 ,……APN を
出力して、D/A変換器161b,162b,163b,……
16NbからのN個の正弦波信号がモータ11のコギング
トルクの各周波数成分を打消す方向に位相調整および振
幅調整されたものとなして加算器17に与え、その加算
器17から補正信号SHを出力させる。従って、補正信
号SHには、コギングトルクを打消す周波数情報が存在
するようになる。
【0022】而して、加算器17からの補正信号SHは
加算器14に与えられて制御回路13からのトルク信号
Taに加算(変調)されて新たなトルク信号Tbとして
インバータ回路15の制御端子に与えられる。従って、
インバータ回路15は、モータ11の回転速度が回転速
度指令値VRと一致しかつモータ11のコギングトルク
を打消すようにPWM制御される。
【0023】このように本実施例によれば、N個の周波
数信号発生回路161 ,162 ,163 ,……16N か
ら、モータ11のコギングトルクの基本周波数成分の整
数倍(1,2,3,……N倍)の周波数成分を示しかつ
コギングトルクの各周波数成分を打消す方向に位相調整
および振幅調整された正弦波信号を出力させ、これらを
加算器17で加算して補正信号SHを得、この補正信号
SHを制御回路13からのトルク信号Taに加算して新
たなトルク信号Tbとしてインバータ回路15に与える
ようにしたので、この補正信号SHによりモータ11の
コギングトルクが打消される方向に作用してコギングト
ルクによるモータ11の回転速度の変動を十分に抑制す
ることができ、高精度の回転速度制御を行なうことがで
きる。
【0024】しかも、本実施例によれば、N個の周波数
信号発生回路161 ,162 ,163 ,……16N は、
ROM161a,162a,163a,……16Naとこれらの
ROM161a,162a,163a,……16Naからのデジ
タル信号をアナログ信号に変換する電流乗算形のD/A
変換器161b,162b,163b,……16Nbとから構成
されているので、デジタル処理となって処理が高速にな
り、モータ11の高速度回転に対処できる。
【0025】そして、本実施例によれば、制御回路13
からROM161a,162a,163a,……16Naに位相
調整信号PH1 ,PH2 ,PH3 ,……PHN を与えて
その値に応じて各正弦波状データの読出しアドレスを変
更することによって、各正弦波信号の位相調整を行な
い、また、制御回路13からN個のD/A変換器161
b,162b,163b,……16Nbに振幅調整信号AP1
,AP2 ,AP3 ,……APN を与えることによっ
て、その振幅調整信号AP1 ,AP2 ,AP3 ,……A
PN の値(電流値)に応じて各正弦波信号の振幅調整を
行なうようにしたので、正弦波信号の位相調整および振
幅調整を迅速かつ容易に行なうことができる。
【0026】図3は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、図1と同一部分には同一符号を付し、以下、異な
る部分についてのみ説明する。N個の周波数信号発生回
路181 ,182 ,183 ,……18N は、前記N個の
周波数信号発生回路161 ,162 ,163 ,……16
N に代るもので、具体的には、ROM161a,162a,
163a,……16Naの代りに正弦波信号発生手段たる記
憶手段としてROM181a,182a,183a,……18
Naが設けられており、これらのROM181a,182a,
183a,……18Naには同一の周波数F1 の正弦波状デ
ータ(モータ11のコギングトルクの基本周波数成分)
が記憶されている。
【0027】また、周波数信号発生回路182 ,183
,……18N には、クロック発生器182b,183b,
……18Nbが設けられており、制御回路13からのクロ
ックCKは、ROM181aには直接与えられるが、RO
M182a,183a,……18Naにはクロック発生器18
2b,183b,……18Nbを介して与えられるようになっ
ている。これらのクロック発生器182b,183b,……
18Nbは、1個のクロックCKが与えられるとそれぞれ
整数倍(2,3,……N倍)のクロックを発生するよう
になっており、従って、ROM182a,183a,……1
8Naから読出される正弦波状データの周波数は、ROM
181aから読出される正弦波状データの周波数F1 の
2,3,……N倍の周波数F2 ,F3 ,……FN とな
る。
【0028】そして、ROM181a,182a,183a,
……18Naには、制御回路13から位相調整信号PH1
,PH2 ,PH3 ,……PHN が与えられるようにな
っており、これらのROM181a,182a,183a,…
…18Naから読出されたデジタルの正弦波信号は、D/
A変換器161b,162b,163b,……16Nbに与えら
れるようになっている。これにより、加算器17からは
第1の実施例と同様に補正信号SHが出力されるように
なる。
【0029】従って、この第2の実施例によっても第1
の実施例と同様の効果が得られるものであり、特に、こ
の第2の実施例によれば、N個のROM181a,182
a,183a,……18Naに同一の正弦波状データを記憶
させるだけでよいので、ROM181a,182a,183
a,……18Naのデータ作成が容易になる。
【0030】図4は本発明の第3の実施例を示すもので
あり、図1と同一部分には同一符号を付し、以下、異な
る部分についてのみ説明する。記憶手段たるROM19
は、前記ROM161a,162a,163a,……16Naに
代るもので、これらのROM161a,162a,163a,
……16Naに記憶された正弦波状データの全てを加えた
複合正弦波状データが記憶されている。そして、ROM
19に記憶された複合正弦波状データは制御回路13か
らのクロックCKにより読出されるようになっている。
【0031】さらに、このROM19から読出された複
合正弦波状データは、N個のフィルタ201 ,202 ,
203 ,……20N に与えられるようになっている。こ
れらのフィルタ201 ,202 ,203 ,……20N
は、ROM19から与えられた複合正弦波状データから
周波数F1 ,F2 ,F3 ,……FN の正弦波信号をそれ
ぞれ抽出するようになっている。そして、フィルタ20
1 ,202 ,203 ,……20N は、制御回路13から
位相調整信号PH1 ,PH2 ,PH3 ,……PHN およ
び振幅調整信号AP1 ,AP2 ,AP3 ,……APN が
与えられるようになっていて、位相調整信号PH1 ,P
H2 ,PH3 ,……PHN が与えられるとその値に応じ
てそれぞれ抽出する正弦波信号の位相調整を行ない、ま
た、振幅調整信号AP1 ,AP2 ,AP3 ,……APN
が与えられるとその値に応じてそれぞれの減衰比の調整
すなわちそれぞれ抽出する正弦波信号の振幅調整を行な
うようになっている。
【0032】さらに、フィルタ201 ,202 ,203
,……20N によって抽出された正弦波信号は加算器
17に与えられるようになっている。これにより、加算
器17からは第1の実施例と同様に補正信号SHが出力
されるようになる。
【0033】従って、この第3の実施例によっても第1
の実施例と同様の効果が得られるものであり、特に、こ
の第3の実施例によれば、ROM19に複合正弦波状デ
ータを記憶させ、この複合正弦波状データからフィルタ
201 ,202 ,203 ,……20N によってN個の正
弦波信号を抽出するようにしたので、記憶手段として1
つのROM19を設けるだけで済んで経済的である。
【0034】尚、本発明は、上記しかつ図面に示す実施
例にのみ限定されるものではなく、次のような変形,拡
張が可能である。正弦波信号発生手段としては、デジタ
ルデータとして正弦波信号を記憶するROMに限らず、
アナログ信号として正弦波信号を発生する回路構成のも
のであってもよい。また、指令値は、トルク指令値であ
ってもよい。また、ブラシレスモータの場合には、エン
コーダの代りにロータの回転位置を検出する位置センサ
を用いてもよい。さらに、ブラシレスモータに限らず、
種々の原因で周期的なトルクむらを生じる直流モータお
よび交流モータ全般に適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明は
次のような効果を奏する。請求項1記載のモータの制御
装置よれば、N個の正弦波信号発生手段から得られるト
ルクむらの基本周波数の整数倍の周波数の正弦波信号
を、位相調整手段および振幅調整手段により位相調整を
および振幅調整した後加算器で加算して補正信号を得、
この補正信号によりモータの駆動信号を変調するように
したので、補正信号にはモータの発生するトルクむらに
関する周波数情報が含まれるようになり、従って、トル
クむらが打消される方向に作用してトルクむらによる回
転速度の変動を抑制することができ、高精度の回転速度
制御を行なうことができる。
【0036】請求項2記載のモータの制御装置によれ
ば、N個の正弦波信号は、N個の記憶手段に記憶された
正弦波状データを同一のクロックで読出すことにより得
られるので、デジタル処理となって処理が高速になり、
モータの高速度回転に対処することができる。
【0037】請求項3記載のモータの制御装置によれ
ば、N個の正弦波信号は、N個の記憶手段に記憶された
同一の正弦波状データをモータの回転速度に比例し且つ
それぞれ整数倍の周波数のクロックで読出さすことによ
り得られるので、N個の記憶手段に同一の正弦波状デー
タを記憶させるだけでよく、記憶手段のデータ作成が容
易になる。
【0038】請求項4記載のモータの制御装置によれ
ば、位相調整手段による位相調整は、記憶手段に記憶さ
れた正弦波状データの読出しアドレスを変更することに
より行なうようにしたので、正弦波信号の位相調整を迅
速かつ容易に行なうことができる。
【0039】請求項5記載のモータの制御装置よれば、
振幅調整手段による振幅調整は、記憶手段から読出され
た正弦波状データをD/A変換器によりアナログ信号に
変換するときに行なうようにしたので、D/A変換器を
利用して正弦波信号の振幅調整を容易に行なうことがで
きる。
【0040】請求項6記載のモータの制御装置によれ
ば、N個の正弦波信号は、記憶手段に記憶された複合正
弦波状データからN個のフィルタを介して抽出すること
により得られるので、記憶手段が一つで済んで経済的で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成のブロ
ック線図
【図2】ブラシレスモータのコギングトルクの特性図
で、(a)はコギングトルクの変化状態を示す図、
(b)はコギングトルクの周波数分布状態を示す図
【図3】本発明の第2の実施例を示す第1図相当図
【図4】本発明の第3の実施例を示す第1図相当図
【図5】従来例を示す第1図相当図
【符号の説明】
図面中、11はブラシレスモータ、12はエンコーダ、
13は制御回路(制御手段、位相調整手段、振幅調整手
段)、14は加算器(変調手段)、15はインバータ回
路(駆動手段)、161 ,162 ,163 ,……16N
は周波数信号発生回路、161a,162a,163a,……
16NaはROM(正弦波信号発生手段、記憶手段)、1
61b,162b,163b,……16NbはD/A変換器、1
7は加算器、181 ,182 ,183 ,……18N は周
波数信号発生回路、181a,182a,183a,……18
NaはROM(正弦波信号発生手段、記憶手段)、182
b,183b,……18Nbはクロック発生器、19はRO
M(記憶手段)、201 ,202 ,203 ,……20N
はフィルタを示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転状況を検出し、指令値と一
    致させるための前記モータの駆動信号を出力する制御手
    段を有するモータの制御装置において、 前記モータの発生するトルクむらの基本周波数の整数倍
    の周波数の正弦波信号を発生するN個の正弦波信号発生
    手段と、 これらのN個の正弦波信号発生手段の各正弦波信号の位
    相調整を行なう位相調整手段と、 前記N個の正弦波信号発生手段の各正弦波信号の振幅調
    整を行なう振幅調整手段と、 前記位相調整手段と振幅調整手段とにより調整された正
    弦波信号を加算して補正信号を得る加算器と、 この加算器からの補正信号により前記モータの駆動信号
    を変調する変調手段とを具備してなるモータの制御装
    置。
  2. 【請求項2】 N個の正弦波信号発生手段は、モータの
    発生するトルクむらの基本周波数の整数倍の周波数の正
    弦波状データを記憶するN個の記憶手段にて構成されて
    いて、これらの記憶手段の正弦波状データはモータの回
    転速度に比例した共通のクロックで読出されるようにな
    っていることを特徴とする請求項1記載のモータの制御
    装置。
  3. 【請求項3】 N個の正弦波信号発生手段は、同一の正
    弦波状データを記憶するN個の記憶手段にて構成されて
    いて、これらの記憶手段の正弦波状データはモータの回
    転速度に比例し且つそれぞれ整数倍の周波数のクロック
    で読出されるようになっていることを特徴とする請求項
    1記載のモータの制御装置。
  4. 【請求項4】 位相調整手段は、記憶手段に記憶された
    正弦波状データの読出しアドレスを変更することにより
    位相調整するように構成されていることを特徴とする請
    求項2または3記載のモータの制御装置。
  5. 【請求項5】 振幅調整手段は、記憶手段から読出され
    た正弦波状データをD/A変換器によりアナログ信号に
    変換するときに振幅調整するように構成されていること
    を特徴とする請求項2または3記載のモータの制御装
    置。
  6. 【請求項6】 モータの回転状況を検出し、指令値と一
    致させるための前記モータの駆動信号を出力する制御手
    段を有するモータの制御装置において、 前記モータの発生するトルクむらの基本周波数の整数倍
    の周波数のN個の正弦波信号を加えた複合正弦波状デー
    タを記憶し、その記憶された複合正弦波状データがモー
    タの回転速度に比例したクロックで読出される記憶手段
    と、 この記憶手段からの読出された複合正弦波状データから
    N個の正弦波信号を抽出するN個のフィルタと、 これらのN個のフィルタの各正弦波信号の位相調整を行
    なう位相調整手段と、 前記N個のフィルタの各正弦波信号の振幅調整を行なう
    振幅調整手段と、 前記位相調整手段と振幅調整手段とにより調整された正
    弦波信号を加算して補正信号を得る加算器と、 この加算器からの補正信号により前記モータの駆動信号
    を変調する変調手段とを具備してなるモータの制御装
    置。
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