JP2001286182A - モータの制御方法 - Google Patents

モータの制御方法

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JP2001286182A
JP2001286182A JP2000093574A JP2000093574A JP2001286182A JP 2001286182 A JP2001286182 A JP 2001286182A JP 2000093574 A JP2000093574 A JP 2000093574A JP 2000093574 A JP2000093574 A JP 2000093574A JP 2001286182 A JP2001286182 A JP 2001286182A
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Yoshiyuki Ohara
義之 尾原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータのオープン・ループ制御方法におい
て、トルク脈動を抑制することを目的とする。 【解決手段】 直流電圧をインバータ回路3でスイッチ
ングして矩形波電圧としてモータ4に印加し、このモー
タ4の回転子の位置を検出し、この位置検出信号をもと
にしてモータ4の通電を切り替える。モータ4の印加電
圧に重畳するパルス状の電圧および遅延量等をROMデ
ータとし、その通電切り替えから遅延量のタイミングで
パルス状の電圧を重畳するように、インバータ回路3を
制御し、その通電切り替えによって大きくなるトルク脈
動を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機等に用
いるモータ(例えばブラシレスDCモータ)のインバー
タ制御技術に係り、特に詳しくは、トルク変動(脈動)
を抑制するモータの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、モータは省エネルギーの観点から
も高効率化を目指して進められており、例えば、空気調
和機の圧縮機駆動用モータには殆ど分布巻タイプのモー
タが用いられているが、固定子の電機子巻線の利用効率
面からすれば集中巻タイプのモータの方が好ましい。
【0003】しかし、集中巻タイプのモータは、その巻
線の利用効率面で優位であるものの、その構造の面で磁
束が間欠的に発生してしまい、これが振動や騒音を大き
くしてしまうという欠点がある。そして、このような振
動の発生によって、冷媒の配管の劣化を引き起こすとい
う問題があるばかりでなく、大きな騒音の発生によって
近隣に対して不快感を及ぼすという問題がある。したが
って、この問題点を解消するためには、モータの1回転
単位でトルクを制御する技術が必要である。
【0004】現に、空気調和機にあっては1回転単位で
のトルク制御が行われており、したがって、そのトルク
制御には新規のモータ、例えば集中巻タイプのモータに
も適用されることが想定される。このようなトルク制御
には、オープン・ループ制御やクローズド・ループ制御
があるが、トルク制御の面からすると、クローズド・ル
ープ制御の方が良好な結果を得ることができる。しか
し、このクローズド・ループ制御では、ハードウェアの
コスト高や制御の複雑化等の欠点がある。
【0005】クローズド・ループ制御の制御装置として
は、例えば、図7に示す回路がある。この回路は、商用
電源1をAC/DC変換回路2で直流に変換し、この変
換直流電源をインバータ回路3でスイッチングして三相
の矩形波電圧として三相四極のモータ4に印加し、モー
タ4に駆動電流を流して回転トルクを得る。
【0006】また、モータ4の電機子巻線U,V,Wの
通電を切り替えるために、回転子の位置検出を行う。こ
の位置検出の方法としては、例えば、非通電相に誘起す
る逆起電力(誘起電圧)波形からゼロクロス点を検出
し、このゼロクロス点により回転子の位置を検出する方
法がある。この位置検出方法の場合、位置検出回路5
は、電機子巻線U,V,Wの端子電圧をもとにして位置
検出信号を得、この位置検出信号を制御回路(マイクロ
コンピュータ)6に出力する。
【0007】上記制御回路6は、位置検出信号をもとに
してモータ4の電機子巻線U,V,Wの通電を切り替
え、かつPWM発生部6aでPWM信号を発生して駆動
回路7に出力する一方、モータ4の回転数を回転数検出
部6bで検出し、この検出回転数と参照値とを比較部6
cで比較する。そして、この比較結果をもとにして推定
アルゴリズム6dで速度等を推定し、これをPWM発生
部6aにおける発生PWM信号にフィードバックし、モ
ータ4の回転数を一定とする。
【0008】クローズド・ループ制御においては、セン
サを用いずとも回転数を検出することができるが、参照
値(平均回転速度データ)を用いる必要がある。このた
め、制御の応答性が悪く、例えば1回転中に回転変動
(つまりトルク脈動)がある場合には、対応処理が難し
い。また、その応答性を上げるには速度(回転数)や直
流電流等を検出するタイミング(サンプリング数)を上
げればよいが、そのためには新たなハードウェアの追加
や高速度処理のマイクロコンピュータが必要となってし
まう。
【0009】このクローズド・ループ制御に対してオー
プン・ループ制御は、予め1回転中のトルク脈動を抑制
する波形のパターンをROM等の記憶手段に記憶してお
き、位置検出信号を基準にしてそのROMのデータを発
生PWMに重畳すればよい。したがって、オープン・ル
ープ制御は、クローズド・ループ制御と比較して、制御
の応答性等の問題を考慮せずともよく、ハードウェア的
にも極めてシンプルであり、コスト面や制御等に関して
優位であるという利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記モ
ータの制御方法において、ROMデータがどうしても多
くなる。特に回転数や負荷が大きく変動する場合、ま
た、種々のモータに適用する場合にあってはROM容量
を膨大なものにする必要があるだけでなく、データの出
力制御が難しくなってしまうという欠点がある。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、オープン・ループ制御において少な
いROMデータで済ませることができるばかりでなく、
トルク脈動を抑制することができるようにしたモータの
制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、直流電圧をインバータでスイッチングし
て矩形波電圧として当該モータに印加する一方、上記イ
ンバータを制御して上記モータの通電を切り替え、上記
モータを所定回転数に制御するモータの制御方法におい
て、上記モータの印加電圧にパルス状の電圧を重畳し、
かつ、このパルス状電圧を上記モータのトルク脈動の低
減に寄与するタイミングで重畳するようにしたことを特
徴としている。
【0013】本発明は、直流電圧をインバータでスイッ
チングして矩形波電圧として当該モータに印加する一
方、上記インバータを制御して上記モータの通電を切り
替え、上記モータを所定回転数に制御するモータの制御
方法において、上記モータのトルク脈動を低減するため
に、少なくとも同モータの印加電圧に重畳するパルス状
の電圧および同重畳するタイミングの情報をROMデー
タとして記憶しており、このROMデータをもって所定
パルス状電圧を所定タイミングで上記モータの印加電圧
に重畳するようにしたことを特徴としている。
【0014】上記パルス状電圧を上記モータの印加電圧
に重畳するタイミングを同モータの通電切り替え直前、
あるいは、同タイミングもしくは直後とするとよい。こ
れにより、モータの通電切り替えにより大きくなるトル
ク脈動に対してインパルス的に応答し、トルク脈動が抑
制される。
【0015】上記モータの負荷に脈動が含まれる場合、
上記パルス状電圧を、上記モータの印加電圧に重畳する
タイミングを上記負荷の最大時の直前、あるいは、同タ
イミングもしくは直後とするとよい。これにより、モー
タの負荷脈動のピークに対してインパルス的に応答し、
負荷脈動が抑制される。
【0016】上記ROMデータは、パルス振幅あるいは
PWMオン時間、パルスの出力時間および遅延時間であ
り、上記通電切り替えから上記遅延時間後に、上記パル
ス振幅あるいはPWMオン時間に加味した印加電圧を
得、かつ、上記出力時間だけ継続して上記モータの印加
電圧にパルス状の電圧を重畳するとよい。これにより、
モータのオープン・ループ制御におけるROMデータが
少なくて済み、しかも効果的にモータの脈動が抑制され
る。
【0017】上記ROMデータは、位置検出間隔あるい
は通電切り替え間隔毎に1つあるいは2つ以上とし、該
2つ以上とした場合に最初のROMデータにより上記モ
ータ固有の脈動を抑制するとともに、それ以後のROM
データにより負荷脈動(例えばファンの固有振動)を抑
制するとよい。これにより、モータ固有の脈動が抑制さ
れるだけでなく、負荷脈動も抑制することができる。
【0018】上記モータの回転数あるいは負荷状態に応
じて、所定係数を上記ROMデータのパルス振幅あるい
はPWMオン時間に乗じ、このパルス振幅あるいはPW
Mオン時間を含めてROMデータにするとよい。これに
より、回転数や負荷状態に応じて重畳するパルス状電圧
を可変し、その回転数や負荷の大きさに応じて脈動の大
きさが変わる場合でも、効果的にその脈動を抑制するこ
とができる。
【0019】上記モータは集中巻タイプであるとよい。
これにより、上述した制御方法を集中巻タイプのモータ
に適用すれば、オープン・ループ制御におけるトルク脈
動の抑制を、少ないROMデータで済ませることがで
き、例えば、クローズド・ループ制御に対して優位とさ
れるコスト面が損なわれることもない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図6を参照して詳細に説明する。なお、図1中、
図7と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
【0021】図1ないし図3において、本発明のモータ
の制御方法が適用される制御装置は、位置検出回路5か
らの出力位置検出信号により位置検出タイミングを得る
とともに、このタイミングを所定時間遅延して通電切り
替えタイミングとする一方、この通電切り替えタイミン
グを基準として任意の遅延(遅延零も含む)でパルス状
電圧(あるいは任意の幅を持った電圧)をモータ4の印
加電圧に重畳する制御回路(マイクロコンピュータ)1
0を備えている。なお、制御回路10は、従来と同様に
モータ4の回転数を目標回転数(設定回転数)とする制
御機能も備えている。
【0022】ところで、従来例にあっては、ROMに波
形パターンを記憶しておく方法は、モータの回転変動
(トルク脈動)と反対位相の波形を重畳し、トルク脈動
を抑制する。しかし、モータの回転子と固定子とは、ち
ょうどバネの様な関係にあり、重畳した相殺パターンに
対して新たな振幅が起こるため、新たなトルク脈動が起
こることも少なくない。すなわち、波形パターンを厳密
に定義しても、可変速、可変負荷のモータ制御において
は、制御の複雑化を招くだけなく、効果が得られないと
いうこともある。
【0023】また、トルク脈動の相殺パターンとして
は、単に間欠的な位置検出間隔の区間で平均的な相殺電
圧が考えられるが、粗すぎることから、位置検出間隔の
区間内においてパターンを細分化して内挿せざるを得
ず、どうしてもRAMの増加が免れない。そこで、波形
パターンを重畳するのではなく、任意のタイミングでパ
ルス状電圧を重畳する。例えば、トルク変動が大きくな
る通電切り替えタイミングの直前、同タイミングあるい
はその直後に任意の時間だけ、パルス状電圧を重畳し、
その後の回転変動を抑える。
【0024】また、通電切り替え等のタイミング、つま
りトルクの可変(回転変動)が大きいところで、パルス
状電圧を印加することから、そのパルスの振幅値が各通
電切り替え間隔内に分散し、細かな細分化の必要がな
い。しかも、モータはインダクタンスを介して電流をト
ルクに変えるものであることから、インパルス的な応答
は有効であり、つまり、制御の応答性は高くなる。
【0025】本発明は、インバータ制御に適用し、セン
サレスブラシレスDCモータの駆動インバータと同様
に、オープン・ループ制御であるが、ソフトウェアの対
応だけで実現する。図1に示すように、通電切り替えタ
イミングを基準として任意の遅延(零も含む)を設け、
パルス状あるいは任意の幅を持った電圧を重畳する。な
お、同図では、振幅の形で現しているが、PWM制御に
おいてはPWMオン時間で現せばよい。
【0026】また、パルス状電圧の重畳効果に遅れがあ
り、通電切り替えよりも手前でパルス状電圧を重畳する
必要がある場合、遅延量を増やし、次の通電切り替え近
傍でパルスを重畳すればよい。この場合、そのパルス状
電圧の幅や遅延量は、モータ4の負荷と関係することか
ら、予め経験的に求めておけばよい。
【0027】なお、モータ4の印加電圧が上昇して限界
値に近づけば、相対的なパルス状電圧の効果が減少す
る。しかし、トクル脈動の制御を必要とする領域は、殆
ど低速領域であり、印加電圧の高い高回転数領域では本
発明を適用する必要がない。そのため、上記制御回路1
0は、位置検出回路5からの出力位置検出信号により、
第1のタイマ10aを起動する一方、区間演算部10b
で位置検出間隔(平均回転数)を算出し、かつ、過去の
平均回転数をもとにして位置検出タイミングから通電切
り替えタイミングを得るための所定遅延量を算出する。
なお、この所定遅延量は三相四極であれば、位置検出か
ら電気角で30度のタイミングとする。
【0028】第1のタイマ10aの計時時間と、区間演
算部10bで既に算出している遅延量とを比較部10c
で比較し、一致したタイミングでインバータ回路3のマ
トリックス変更を要求し、モータ4の通電切り替えタイ
ミングとする。
【0029】また、上記要求により、パルス量制御部1
0dを起動し、ROM10eから重畳するパルス状電圧
に対応するPWMオン時間の増加値(パルス振幅)、そ
れを出力する時間(パルス時間)および出力遅延時間
(遅延時間)の3要素を読み出す。なお、パルス振幅と
してはPWMの増加時間やPWMの増加割合(パーセン
ト)とし、パルス時間としてはカウント値、PWMパル
ス数あるいは位置検出間隔に対する割合(パーセント)
とするとよい。
【0030】また、モータ4の回転変動(トルク脈動)
を相殺するように、任意の幅を持った電圧を現印加電圧
に重畳するために、ROM10eには、図2の模式図に
示すデータが記憶されている。図2において、区間とは
位置検出間隔(あるいは通電切り替え間隔)であり、モ
ータ4が三相四極である場合、区間0から区間11の1
2区間となる。
【0031】パルス量制御部10dでは、遅延時間を第
2のタイマ10fにセットし、このタイマ10fのタイ
ムアップによりパルス振幅の出力を開始するとともに、
パルス時間を第2のタイマ10fにセットし、このタイ
マ10fのタイムアップまでそのパルス振幅を出力す
る。
【0032】速度制御部10gでは、モータ4の回転数
を目標値とするPWMオン時間を加算部10hに出力
し、この加算部10hにおいてそのPWMオン時間にパ
ルス量制御部10dからのパルス幅を重畳してPWM発
生部10iに出力する。
【0033】なお、上記第2のタイマ10fのタイムア
ップとともに、その加算部10hの加算値を零とし、つ
まり速度制御部10gからのPWMオン時間をそのまま
PWM発生部10iに出力し、通常PWM制御に戻る。
【0034】上記PWM発生部10iでは、比較部10
cからの出力通電切り替えタイミングおよびPWMオン
時間(パルス幅を重畳したPWMオン時間)をもとにし
てPWM信号を発生する。
【0035】したがって、通電切り替えによりトルク変
動が大きくなる箇所(負荷トルクが大きい箇所)ほど、
モータ4の印加電圧に重畳されるパルス状電圧が大きく
なるため、1回転中におけるトルク脈動を効果的に抑制
することができできる。また、集中巻タイプのモータで
の間欠的な磁界による振動、騒音に対しても有効であ
り、つまり、振動、騒音を抑えることができる。
【0036】図3の波線は本発明の変形例を示してい
る。モータ4の回転数や負荷(ファン等の負荷)の大き
さに対してパルス状電圧の印加量を可変する必要がある
場合、図2に示したパルス幅を可変するために、制御回
路10には回転数、負荷情報部10jを付加する。な
お、回転数、負荷情報部10jは、センサによって回転
数や負荷を検出し、あるいは位置検出間隔等を用いて回
転数や負荷状態を検出する。
【0037】そして、回転数や負荷状態に応じてROM
10eから読み出したパルス振幅を加工する。例えば、
負荷の大きさに比例した係数を、パルス量制御部10d
からの出力パルス振幅に掛ける。
【0038】また、1回転中においてパルス状電圧の状
態を変化させたければ、各位置検出タイミングに対応し
てパルスデータ(パルス振幅等)を保持しておくように
してもよい。そして、回転数や負荷状態に応じてパルス
データを変えることにより、モータ4の印加電圧に重畳
されるパルス状電圧を変えることができる。
【0039】さらに、コンプレッサ負荷のように、1回
転中において脈動を伴う負荷を駆動する場合、その脈動
のピーク(最大負荷時)の近傍区間でパルス状電圧を重
畳するようにしてもよい。
【0040】例えば、図4および図5に示すように、区
間内で重畳するパルス状電圧を2つとし(例えば区間5
の符号50、51)、モータ固有の脈動(前実施例のト
ルク脈動)を抑制するパルス状電圧(たとえば符号5
0)と、負荷脈動を抑制するパルス状電圧(符号51)
とする。
【0041】そして、図4に示す負荷脈動の曲線に対応
して負荷脈動を抑制するパルス幅を決定する。つまり、
負荷脈動が大きい箇所ほど、そのパルスの幅を大きくす
る。この場合、ROM10eには図6に示すテーブルを
記憶し、各区間において、パルス振幅1,2、パルス時
間1,2および遅延時間1,2をROM化すればよい
(00,10,10,11,…,50,51,…)。
【0042】上記制御回路10のパルス量制御部10d
にあっては、前実施例と同様に、そのROMデータを読
み出して所定遅延でパルス振幅等を所定時間出力する。
これにより、モータ4の印加電圧には2つのパルス状電
圧が重畳される。なお、この例によると、前述したRO
Mデータの2倍のデータが必要となる。また、そのRO
Mデータは各区間毎に3個以上にしてもよい。
【0043】これにより、モータ自信のトルク脈動を低
減し、かつ負荷による脈動も低減することができ、また
そのROMデータが多いほど、負荷脈動等をよりきめ細
かく抑制することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下に述
べる効果を奏する。本発明のモータの制御方法は、モー
タの印加電圧にパルス状の電圧を重畳し、しかもこのパ
ルス状電圧を、モータのトルク脈動の低減に寄与するタ
イミングで重畳し、トルク脈動に対してインパルス的に
応答するようにしていることから、トルク脈動を抑制す
ることができるという効果がある。
【0045】本発明モータの制御方法は、モータのトル
ク脈動を低減するために、少なくとも同モータの印加電
圧に重畳するパルス状の電圧および同重畳するタイミン
グの情報をROMデータとして記憶し、このROMデー
タをもって所定パルス状電圧を所定タイミングでモータ
の印加電圧に重畳するようにしていることから、そのパ
ルス状電圧を通電切り替え間隔毎に重畳し、かつ、トル
ク変動の近傍で重畳することにより、少ないROMデー
タでトルク脈動を抑制することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、モータの制御方法
を説明するための概略的タイムチャート図。
【図2】本発明のモータの制御方法が適用される制御装
置を説明するための概略的ブロック線図。
【図3】図2に示す制御装置のROMのデータを説明す
るための概略的模式図。
【図4】本発明の変形例を説明するための概略的タイム
チャート図。
【図5】図4に示すタイムチャートを部分的に説明する
概略的部分拡大図。
【図6】図4に示す変形例に用いるROMのデータを説
明するための概略的模式図。
【図7】従来のモータの制御装置の概略的ブロック線
図。
【符号の説明】
3 インバータ回路 4 モータ(センサレス直流モータ) 5 位置検出回路 7 駆動回路 10 制御回路(マイクロコンピュータ) 10a 第1のタイマ 10b 区間時間演算部 10c 比較部 10d パルス量制御部 10e ROM(記憶手段) 10f 第2のタイマ 10g 速度制御部 10h 加算部 10i PWM発生部 10j 回転数、負荷情報部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧をインバータでスイッチングし
    て矩形波電圧として当該モータに印加する一方、前記イ
    ンバータを制御して前記モータの通電を切り替え、前記
    モータを所定回転数に制御するモータの制御方法におい
    て、前記モータの印加電圧にパルス状の電圧を重畳し、
    かつ、該パルス状電圧を前記モータのトルク脈動の低減
    に寄与するタイミングで重畳するようにしたことを特徴
    とするモータの制御方法。
  2. 【請求項2】 直流電圧をインバータでスイッチングし
    て矩形波電圧として当該モータに印加する一方、前記イ
    ンバータを制御して前記モータの通電を切り替え、前記
    モータを所定回転数に制御するモータの制御方法におい
    て、前記モータのトルク脈動を低減するために、少なく
    とも同モータの印加電圧に重畳するパルス状の電圧およ
    び同重畳するタイミングの情報をROMデータとして記
    憶しており、該ROMデータをもって所定パルス状電圧
    を所定タイミングで前記モータの印加電圧に重畳するよ
    うにしたことを特徴とするモータの制御方法。
  3. 【請求項3】 前記パルス状電圧を前記モータの印加電
    圧に重畳するタイミングを同モータの通電切り替え直
    前、あるいは、同タイミングもしくは直後としてなる請
    求項1または2に記載のモータの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記モータの負荷に脈動が含まれる場
    合、前記パルス状電圧を、前記モータの印加電圧に重畳
    するタイミングを前記負荷の最大時の直前、あるいは同
    タイミングもしくは直後としてなる請求項1または2に
    記載のモータの制御方法。
  5. 【請求項5】 前記ROMデータは、パルス振幅あるい
    はPWMオン時間、パルスの出力時間および遅延時間で
    あり、前記通電切り替えから前記遅延時間後に、前記パ
    ルス振幅あるいはPWMオン時間に加味した印加電圧を
    得、かつ、前記出力時間だけ継続して前記モータの印加
    電圧にパルス状の電圧を重畳するようにした請求項2,
    3または4に記載のモータの制御方法。
  6. 【請求項6】 前記ROMデータは、位置検出間隔ある
    いは通電切り替え間隔毎に1つあるいは2つ以上とし、
    該2つ以上とした場合に最初のROMデータにより前記
    モータ固有の脈動を抑制するとともに、それ以後のRO
    Mデータにより負荷脈動を抑制するようにした請求項5
    に記載のモータの制御方法。
  7. 【請求項7】 前記モータの回転数あるいは負荷状態に
    応じて、所定係数を前記ROMデータのパルス振幅ある
    いはPWMオン時間に乗じ、該パルス振幅あるいはPW
    Mオン時間を含めてROMデータとした請求項5または
    6に記載のモータの制御方法。
  8. 【請求項8】 前記モータは、集中巻タイプである請求
    項1,2,3,4,5,6または7に記載のモータの制
    御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006345692A (ja) * 2006-08-28 2006-12-21 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石形モータ
US7795836B2 (en) 2004-07-28 2010-09-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Motor control device, motor control method, and program

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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