JP2003199382A - ブラシレスdcモータの制御方法 - Google Patents

ブラシレスdcモータの制御方法

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JP2003199382A
JP2003199382A JP2001398948A JP2001398948A JP2003199382A JP 2003199382 A JP2003199382 A JP 2003199382A JP 2001398948 A JP2001398948 A JP 2001398948A JP 2001398948 A JP2001398948 A JP 2001398948A JP 2003199382 A JP2003199382 A JP 2003199382A
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brushless
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voltage
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Masanori Murakami
正憲 村上
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PWM制御およびPAM制御による速度制御
を行うブラシレスDCモータの制御方法において、高速
回転領域の拡大を図る。 【解決手段】 制御回路20は、磁極位置検出回路21
からの位置検出信号に基づいてブラシレスモータを制御
する際、PWM制御、PAM制御および弱め界磁による
制御を速度制御部20aで切り替える。すなわち、低速
回転領域ではPWM制御部20caによってPWM制御
を行い、しかる後PAM制御部8eでインバータ電圧が
その所定値より高い値に達するまでPAM制御を行う
が、このPAM制御においてインバータ電圧が所定値よ
り高い値に達したときには、同PAM制御から弱め界磁
による制御に切り替え、弱め界磁制御部20cbで高速
回転に速度制御し、高速回転領域を拡大可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機や電気
自動車などに用いられるモータ(ブラシレスDCモー
タ;以下ブラシレスモータと記す)の制御技術に関し、
さらに詳しく言えば、回転数の拡大を図り、モータ運転
範囲をより広くするブラシレスモータの制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和機などのブラシレスモータを制
御する場合、一般的には交流電源を直流電源に変換し、
その直流電圧をインバータ手段で任意の交流電圧に変換
してモータに印加する。
【0003】そのための制御装置は、例えば図10に示
すように、交流電源1を全波整流して直流電圧に変換す
る整流部2と、この直流電圧を所定電圧に昇圧するとと
もに、入力交流電流波形を正弦波状に制御するためのア
クティブフィルタ部3と、このアクティブフィルタ部3
の出力直流電圧(出力電圧)を三相の交流電圧に変換し
てブラシレスモータ4に印加するインバータ部5と、ア
クティブフィルタ部3を制御する力率改善制御回路6
と、ブラシレスモータ4の非通電相に発生する誘起電圧
のゼロクロス点によりブラシレスモータモータ4の回転
子の位置(磁極位置)を検出する磁極位置検出回路7
と、力率改善制御回路6の制御信号(起動、出力電圧設
定値)を出力し、インバータ部5のスイッチング素子の
制御信号(PWM波形を含む)を位置検出に応じたタイ
ミングで出力する制御回路(マイクロコンピュータ)8
と、アクティブフィルタ部3を駆動するためのドライバ
回路9およびインバータ部5を駆動するためのドライバ
部10とを備えている。
【0004】上記アクティブフィルタ部3は、整流部2
の正端子側に直列に接続した昇圧チョークコイル3a
と、この昇圧チョークコイル3aに直列に接続した逆流
阻止用ダイオード3bと、この昇圧チョークコイル3a
と逆流阻止用ダイオード3bとの間で整流部2の負端子
側に接続したスイッチング素子(IGBT;絶縁ゲート
形トランジスタ)3cと、出力電圧を平滑化する平滑コ
ンデンサ3dとを備えている。
【0005】上記力率改善回路6は、アクティブフィル
タ部3の入力電圧を得るとともに、シャント抵抗12お
よび入力電流検出回路13によって検出された入力電流
を得アクティブフィルタ部3を制御回路8からの指令に
したがって制御する。
【0006】上記制御回路8は、ロータ永久磁石によっ
て磁極位置検出回路7から出力される位置検出信号によ
りブラシレスモータ4の速度(回転数)を検出する速度
検出部8aと、ブラシレスモータ4をPWM制御あるい
はPAM制御に切り替えるPWM/PAM切替部8b
と、PWM制御あるいはPAM制御の切り替えにしたが
ってブラシレスモータ4の速度を制御するための速度制
御部8cと、この速度制御部8cの切り替えによるPW
M制御時に同PWM波形を含めた通電切り替え信号(制
御信号)を出力し、PAM制御時に通電切り替え信号
(制御信号)を出力し、またシャント抵抗13および電
流検出回路14に検出されたインバータ電流(モータ電
流)により保護動作を行うインバータ制御部8dと、ア
クティブフィルタ部3の出力電圧および速度制御部8c
の切り替え制御により力率改善制御回路6に指令電圧を
出力してPWM制御を行うPAM制御部8eとを備えて
いる。
【0007】上記構成の制御装置において、制御回路7
はコンプレッサの現運転周波数を目標運転周波数とする
ために、アクティブフィルタ制御部6に必要な制御信号
(起動、設定出力直流電圧の値;設定値)を出力し、ま
た、ブラシレスモータ4をPWM制御し、このPWM制
御からPAM制御に切り替える。
【0008】このインバータ制御を行う場合、アクティ
ブフィルタ部3の出力直流電圧が例えば140Vに達す
るまではPWM制御による速度制御を行い、それ以後は
PAM制御に切り替え、その出力直流電圧が例えば34
0Vになるまで速度制御を行ってブラシレスモータ4の
回転数を上げることになる。
【0009】なお、上記ブラシレスモータ4の通電切り
替えは位置検出信号に所定位相角を加味したタイミング
としてなるが、そのインバータ点弧角は予め経験的に高
効率、低騒音を勘案して求めたものとしてなる。
【0010】また、アクティブフィルタ制御部6は、ア
クティブフィルタ部3における検出入力電圧、電流およ
び出力電圧を入力し、入力交流電流波形が正弦波状にな
るように、かつ出力直流電圧が設定値になるように、I
GBT3cを所定にスイッチングする。なお、アクティ
ブフィルタ部3の動作については既に公知であることか
ら、その説明を省略する。
【0011】このように、入力交流電流波形を正弦波状
とすることにより、つまり入力交流電流波形の歪波が小
さくなることから、高調波電流を低減することができ、
力率の向上を図ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ブラシ
レスDCモータの制御方法においては、ロータ磁極によ
る位置検出信号を誘起電圧のゼロクロス点により得ると
ともに、この位置検出から実際の通電タイミングを算出
していることから、通電切り替えの位相を進める大きさ
に限界があり、そのため例えば弱め界磁の制御を同時に
作用させても、ブラシレスモータ4の回転数の拡大が見
込めない。
【0013】ところで、上記弱め界磁の制御は永久磁石
の磁束を弱める制御であり、実際には、位相制御により
可能である。今までも、リラクタンストルクを利用する
ために、位相制御によって点弧位相を進める点弧角制御
を行っているが、これらの位相制御は、あくまでも高効
率、低騒音を図るためのもので、速度制御(つまり回転
数の拡大)を目的としたものでなかった。
【0014】さらに、上述したPWM/PAMインバー
タ制御を行うことを前提としてブラシレスモータ4の設
計を行うことにより、例えば低負荷における高効率のモ
ータ制御が可能であるが、上記回転数の拡大などを考慮
すると、その低負荷での効率がそれほ高くできず(図1
1参照)、特に低負荷での使用頻度が高い負荷(例えば
エアコンのコンプレッサ)のモータとして用いる場合さ
らなる効率の向上が望まれており、この要望が達成でき
ないという問題点があった。
【0015】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、モータ回転数の高速回転
領域の拡大を図るととももに、低負荷での高効率化を図
ることができるようにしたブラシレスDCモータの制御
方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、PWM制御およびPAM制御を採用し
て、回転子を低速回転から高速回転まで速度制御するブ
ラシレスDCモータの制御方法において、上記PWM制
御および上記PAM制御に加えて、弱め界磁による制御
(位相制御)を採用し、インバータ電圧が所定値に達す
るまでは上記PWM制御により速度制御を行い、しかる
後上記PAM制御に切り替えてインバータ電圧がその所
定値より高い値に達するまで速度制御を行い、上記PA
M制御においてインバータ電圧が所定値より高い値に達
したときには、同PAM制御から上記弱め界磁による制
御に切り替えることにより、さらに高速回転に速度制御
可能として高速回転領域を拡大するようにしたことを特
徴としている。
【0017】上記PWM制御から上記PAM制御に切り
替える際、所定時間が経過した時点で、その切替を実行
することにより、PWM制御からPAM制御への切り替
えに伴う不安定現象が抑えられる。
【0018】上記弱め界磁による制御においては、上記
ブラシレスモータのモータ中点とインバータ側の抵抗中
点との差電圧を検出し、この差電圧をもとにして回転子
の位置を推定するとともに、この位置推定を基準位相と
し、これに所定位相角を加味するとよく、これにより位
相制御の制御角の範囲が従来よりも大きく広げられる。
【0019】また、上記弱め界磁による制御において
は、位相制御の限界値を予めROM化して同限界値を越
えないように位相制御を行い、その限界値をモータ種類
に応じて異なる値にすることが好ましい。これにより、
ロータ永久磁石の減磁が防止され、信頼性の向上が図ら
れ、バラツキの原因が抑えられる。
【0020】上記差電圧により回転子の位置を推定する
際、その差電圧を差動増幅手段で増幅し、この増幅した
信号をローパスフィルタに通してインバータ側の高調波
成分を除去し、このローパスフィルタを通った信号のゼ
ロクロス点をコンパレータで得てデジタル信号に変換す
るとよい。これにより、低コスト化が図れるとともに、
180度センサレス制御が可能になる。
【0021】上記回転子の位置推定に対して、少なくと
も負荷に反映されるモータ回転数およびトルクをインバ
ータ電流および電圧によって検出し、これらインバータ
電流および電圧に応じた補正値を加えるとよい。これに
より、特別が回路を用いることなく、現状のマイクロコ
ンピュータによって実現可能であり、低コスト化が図れ
る。
【0022】ROM容量を抑制し、また制御の誤差を小
さく抑えることからして、上記補正値は予めROM化し
た実験式を用いて算出し、あるいは予め求めたテーブル
(ROM)から読み出すことが好ましい。
【0023】上記ブラシレスモータの回転子に永久磁石
を埋め込み、上記弱め界磁の制御(位相制御)におい
て、永久磁石トルクが減少したときにリラクタンストル
クを生かすようにすることが好ましく、これによれば、
ブラシレスモータとしてIPMモータを採用して位相制
御による速度制御の範囲拡大を図ることができる。
【0024】上記ブラシレスモータを空気調和機あるい
は電気冷蔵庫のコンプレッサに用いるとよい。これによ
り、空気調和機あるいは電気冷蔵庫の年間電気代が小さ
く、実質的に省エネルギ化が図られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1な
いし図9を参照して詳しく説明する。なお、図1中、図
10と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
【0026】図1に示すように、本発明が適用される制
御装置は、PWM制御、PAM制御および弱め界磁によ
る制御に切り替えるための速度制御部20a、アクティ
ブフィルタ部3の出力直流電圧をもとにして速度制御部
20aの切替制御信号を出力する速度制御切替部20
b、および速度制御部20aの切り替えによってPWM
制御や弱め界磁制御を行うインバータ制御部20cを有
する制御回路(マイクロコンピュータ)20と、磁極位
置検出回路21とを備えている。
【0027】本発明において、インバータ制御部20c
は、PWM制御部20caおよび弱め界磁制御部20c
bからなり、制御回路20は、図10に示す制御回路8
の機能も備えている。
【0028】また、図2に示すように、磁極位置検出回
路21は、ブラシレスモータ4の各巻線端子に抵抗接続
してY結線した抵抗回路21aと、この抵抗回路21a
の抵抗中性点電位とブラシレスモータ4のモータ中性点
電位との差を得る差動増幅回路21bと、この電位差信
号を積分してインバータ側の高調波成分を除去するため
の積分回路(ローパスフィルタ)21cと、この積分し
た電位差信号のゼロクロス点をコンパレータで得てデジ
タル信号に変換して制御回路20に出力するA/D変換
回路21dとを備えている。
【0029】この場合、制御回路20は、少なくともそ
のA/D変換回路21dからのデジタル信号により回転
子4aの磁極位置を検出し、そのデジタル信号を従来の
磁極位置検出信号として扱う一方、弱め界磁を行う位相
制御による速度制御を行う。このように、磁極位置検出
信号をデジタル信号で得ることにより、低コストで18
0度センサレス制御が可能である。
【0030】ところで、コンプレッサモータにあって
は、図3に示すような負荷特性を有しており、図4の運
転モードにしたがって、回転数ω1まではPWM制御を
行い、しかる後回転数ω2まではPAM制御を行い、そ
れ以上では位相制御を行う。
【0031】このモータ制御において、モータトルクT
はT=KφI、モータ電圧VはV=RI+ωφ(誘起電
圧)、回転数ωはω=(V−RI)/φで表すことがで
き、PWM制御およびPAM制御では電圧Vで制御し、
位相制御では磁束φで制御する。したがって、磁束φが
小さくなるように位相制御を行えば、回転数の上昇が見
込め、弱め界磁による制御によって高回転数の範囲拡大
が実現できる。
【0032】そのために、図5および図6に示すよう
に、磁極位置検出回路21からの位置検出信号によりロ
ータ(回転子)の位置をロータ位置推定部22で推定す
るとともに、この位置推定を負荷状態に応じてロータ位
置補正部23で補正し、この補正した位置推定を現実の
ロータ位置検出として用いる。
【0033】ロータ位置補正部23は、ロータ位置推定
信号θ0を基準とし、このロータ位置推定信号θ0に予
め得ているテーブル(例えばROM化)の位相分θmn
を加味してロータ位置推定を行う。
【0034】このように、非線形特性などをもたせたテ
ーブルを用いてロータ位置検出を補正することにより、
制御の誤差も少なくて済む。また、ロータ位置補正部2
3としては実験式により補正値を計算し、この計算結果
をもってロータ位置推定を行う。これにより、ROM容
量が抑えれる。
【0035】その位相分θmnは、予めロータ永久磁石
の磁束の働きを弱めるために従来の通電タイミング(最
適化されている通電タイミング)よりも進めるように得
てなるとともに、負荷を加味して得たものであり、イン
バータの電流検出回路14およびA/D変換部24で検
出した電流値Iと、インバータのDC電圧検出回路25
およびA/D変換部26で検出した電圧値Vとをもとに
してテーブルを参照して決定する。すなわち、インバー
タ電流およびインバータ電圧はモータ負荷状態を表して
いるからである。
【0036】また、位相制御において、インバータ電流
により位相角には限界があることから、図7に示すよう
に、その電流の値に応じた最大位相角(限界値)と現に
得ているロータ位置推定(位相制御角の指示値)とを位
相制御角比較部27で比較し、この比較結果をインバー
タ制御部20cに出力し、位相制御が限界を越えないよ
うにすることが好ましい。このようにして、ロータ永久
磁石の減磁保護を行うことにより、長時間に渡って永久
磁石の磁力が一定に保たれ、信頼性の向上が図れる。
【0037】上記限界値は、モータの種類により異なる
ことから、インバータ電流に応じてROMのテーブル2
7にしておくとよい。特に、ロータ磁石がフェライト磁
石である場合その限界値が小さくし、そのロータ磁石が
希土類磁石である場合その限界値が大きいものにする。
これにより、モータ性能を最大限に生かすことが可能と
なる。
【0038】なお、アクティブフィルタ制御部6は、一
般的な制御用ICと異なり、検出出力直流電圧を制御回
路10に出力する機能を備えているが、その制御用IC
を用いている場合には、アクティブフィルタ部3の出力
側に出力直流電圧を検出する回路を設ければよい。ま
た、上記制御装置の他の部分は、図10に示す制御装置
と同じであり、制御回路20は図10に示す制御回路8
の機能も備えている。
【0039】上記構成の制御装置においては、まず、制
御回路20はPWM制御時にアクティブフィルタ部3の
設定値(設定出力直流電圧の値)をアクティブフィルタ
制御部6に出力し、そのPWM制御時であればPWM信
号をインバータ部5に出力する。そのPWM制御開始時
には、アクティブフィルタ部3の出力直流電圧を検出
し、無負荷出力直流電圧と検出出力直流電圧の差分を算
出する。なお、無負荷出力直流電圧としては、コンプレ
ッサの停止時に検出した出力直流電圧(例えば140
V)を用いるとよい。
【0040】この低速領域におけるPWM制御では、P
WMのデューティ(オン比率)を変化させて平均的なD
C電圧を変える。これにより、モータの速度制御が従来
同様に行われ、つまり供給電圧による速度制御が可能と
される。モータ速度が大きくなると、その供給電圧が高
くなり、電源電圧がAC100Vである場合約140V
でデューティ100%となると、それ以上高い電圧が得
られず、より高い速度制御を行うことができない。
【0041】そこで、アクティブフィルタ部3の出力直
流電圧が140Vになると、速度制御切替部20bから
の切替信号により速度制御部20aによって当該速度制
御をPWM制御からPAM制御(昇圧制御)に切り替え
る。
【0042】図8に示すように、PWM制御からPAM
制御への切替は、その切替信号を無視し、タイマを用い
て一定時間が経過した時点で切り替えると、動作の安定
化が図れるので好ましい。その速度制御の変更によって
PAM制御を行い、アクティブフィルタ部3の出力直流
電圧を目標電圧に昇圧する。
【0043】したがって、例えば負荷がさらに高速回転
を要求した場合でも、つまり回転数指令がより高い値で
ある場合でも、それに対応した直流電圧をインバータ部
5に供給することができる。上述したPWM制御および
PAM制御においては、高効率、低騒音となる位相制御
(点弧位相の制御)を行うことにもなる。
【0044】また、モータ負荷がさらに高速回転を要求
している場合、つまり回転数指令がさらなる高い値であ
る場合、アクティブフィルタ部3の出力直流電圧をさら
に昇圧する。PAM制御によっても、出力直流電圧の昇
圧が限界に達すると、当然それ以上に昇圧することがで
きなくなり、アクティブフィルタ部3の出力直流電圧が
一定値になる(電圧制御の限界に達する)。
【0045】そして、アクティブフィルタ部3の出力直
流電圧が一定になり、回転数がそれ以上高くできなった
ときに、モータ負荷がそれ以上の高速回転を要求した場
合当該速度制御を電圧制御から位相制御に切り替える。
【0046】この位相制御では、上述した高効率、低騒
音を目的とした位相制御と異なり、多少効率を落しも、
負荷の供給にしたがって高速回転とする運転を優先し、
つまり弱め界磁の制御を行って高速回転を実現する。こ
のように、直流電圧を可変するPWM制御およびPAM
制御と位相を可変する弱め界磁の制御とを組み合わせた
速度制御が可能となる。
【0047】ところで、上述した制御を行うと、高速回
転時に最適な位相制御ができなくなり、効率が低下する
が、従来のPWM制御およびPAM制御の場合よりも、
弱め界磁の制御の採用によって速度制御の範囲が広が
り、PWM制御およびPAM制御によっては不可能な高
速回転まで運転することができる。
【0048】なお、上記のPWM制御およびPAM制御
を想定して設計されたモータであっても、例えば空気調
和機における最大負荷の回転数以上の高速回転が可能で
あるが、そのモータのスペックがオーバーになってしま
う。
【0049】そこで、モータを当該制御システムに合致
するように最適化を図るが、具体的には定格ポイントを
より低速側に移すように(図9参照)、モータの設計を
行うとよい。これにより、図9に示すように、上述した
弱め界磁の位相制御による速度制御においては、最大回
転数の大きい運転が可能となり、つまり高速回転の領域
拡大が可能である。
【0050】また、低速領域では(PWM制御において
は)、効率アップが可能である。すなわち、低速回転に
おける高トルク化可能であり、その結果ステータ巻線電
流が低減するからである。これによって銅損が低減し、
効率がアップする。
【0051】その効率について、位相制御による高速回
転では多少低下するが、これは効率的に最適な位相制御
ができなくなるためである。すなわち、位相制御ではロ
ータ永久磁石の磁束を効率的に利用しない制御であり、
これによりトルクに有効な磁束が減少し、トルクが小さ
い方に向うからである。
【0052】その結果、モータがより多くの電流を要求
することになり、ステータ巻線電流が大きくなり、銅損
が増えて効率が低下する。そのような効率の低下が少な
い理由としては、高速回転時にトルクが低下しても、出
力(ωT)に与える影響が小さいことが考えれる。一
方、低速回転時には、トルクの変化に対して出力の変化
が大きいために、効率への影響が大きくなる。
【0053】上記ブラシレスモータを空気調和機のコン
プレッサに用いた場合、低速回転での負荷割合が大き
く、高速回転での負荷割合小さいことから、上述したよ
うに高速回転に効率が多少低下しても、頻度の高い低速
回転負荷時の効率が向上する。したがって、空気調和機
の年間電気代など、実際に使用される負荷において省エ
ネルギ化が図れる。
【0054】このように、PWM制御およびPAM制御
だけなく、弱め界磁による制御(位相制御)も行うよう
にしていることから、本発明の目的であるモータの回転
数領域の拡大が図れ、つまり最大回転数が従来よりも大
きくすることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PWM制御およびPAM制御による速度制御を行うブラ
シレスDCモータの制御方法において、PWM制御およ
びPAM制御に加え、弱め界磁による制御(位相制御)
を採用し、インバータ電圧が所定値に達するまではPW
M制御により速度制御を行い、しかる後PAM制御に切
り替えてインバータ電圧がその所定値より高い値になる
まで速度制御可能とし、このPAM制御においてインバ
ータ電圧が所定に高くなったときには同PAM制御から
弱め界磁による制御に切り替え、さらに高速回転に速度
制御可能としていることから、モータ回転数の高速回転
領域の拡大を図るととももに、低負荷での高効率化を図
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための制御装置を示す概略的
ブロック線図。
【図2】上記制御装置に含まれる位置検出回路を示す概
略的ブロック線図。
【図3】コンプレッサモータの負荷特性図。
【図4】上記制御装置の動作説明用の概略的タイムチャ
ート図。
【図5】回転子位置推定のための概略的ブロック線図。
【図6】回転子位置推定動作説明用の概略的ブロック線
図。
【図7】位相制御動作説明用の概略的ブロック線図。
【図8】PWM制御からPAM制御への切替タイミング
チャート。
【図9】本発明におけるモータ軸出力とモータ効率との
関係を示すグラフ。
【図10】従来のモータの制御装置を説明するための概
略的ブロック線図。
【図11】上記従来装置でのモータ軸出力とモータ効率
との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
3 アクティブフィルタ部 4 ブラシレスモータ 4a 回転子 5 インバータ部 6 アクティブフィルタ制御部 7,21 磁極位置検出回路 8,20 制御回路(マイクロコンピュータ) 8a 速度検出部 8e PAM制御部 20a 速度制御部 20b 速度制御切替部 20c インバータ制御部 20ca PWM制御部 20cb 弱め界磁制御部 21a 抵抗回路 21b 差動増幅回路 21c 積分回路(ローパスフィルタ) 21d A/D変換回路 22 ロータ位置推定部 23 ロータ位置補正部 24,26 A/D変換部 27 位相制御角比較部 28 テーブル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWM制御およびPAM制御を採用し
    て、回転子を低速回転から高速回転まで速度制御するブ
    ラシレスDCモータの制御方法において、 上記PWM制御および上記PAM制御に加えて、弱め界
    磁による制御(位相制御)を採用し、インバータ電圧が
    所定値に達するまでは上記PWM制御により速度制御を
    行い、しかる後上記PAM制御に切り替えてインバータ
    電圧がその所定値より高い値に達するまで速度制御を行
    い、上記PAM制御においてインバータ電圧が所定値よ
    り高い値に達したときには、同PAM制御から上記弱め
    界磁による制御に切り替えることにより、さらに高速回
    転に速度制御可能として高速回転領域を拡大するように
    したことを特徴とするブラシレスDCモータの制御方
    法。
  2. 【請求項2】 上記PWM制御から上記PAM制御に切
    り替える際、所定時間が経過したときに、その切り替え
    を実行する請求項1に記載のブラシレスDCモータの制
    御方法。
  3. 【請求項3】 上記弱め界磁による制御においては、上
    記ブラシレスモータのモータ中点とインバータ側の抵抗
    中点との差電圧を検出し、この差電圧をもとにして上記
    回転子の位置を推定するとともに、この推定位置を基準
    位相とし、これに所定位相角を加味するようにした請求
    項1に記載のブラシレスDCモータの制御方法。
  4. 【請求項4】 上記弱め界磁による制御においては、位
    相制御の限界値を予めROM化して同限界値を越えない
    ように位相制御を行い、その限界値をモータの種類に応
    じて異なる値とする請求項1または3に記載のブラシレ
    スDCモータの制御方法。
  5. 【請求項5】 上記差電圧により上記回転子の位置を推
    定する際、上記差電圧を差動増幅手段で増幅し、該増幅
    した信号をローパスフィルタに通してインバータ側の高
    調波成分を除去し、該ローパスフィルタを通った信号の
    ゼロクロス点をコンパレータで得てデジタル信号に変換
    するようにした請求項3に記載のブラシレスDCモータ
    の制御方法。
  6. 【請求項6】 上記回転子の位置推定に対して、少なく
    とも負荷に反映されるモータ回転数およびトルクをイン
    バータ電流および電圧によって検出し、これらインバー
    タ電流および電圧に応じた補正値を加えるようにした請
    求項3に記載のブラシレスDCモータの制御方法。
  7. 【請求項7】 上記補正値は予めROM化した実験式を
    用いて算出し、あるいは予め求めたテーブル(ROM)
    から読み出すようにした請求項6に記載のブラシレスD
    Cモータの制御方法。
  8. 【請求項8】 上記ブラシレスモータの回転子には永久
    磁石が埋め込まれており、上記弱め界磁の制御におい
    て、その永久磁石トルクが減少したときにリラクタンス
    トルクを生かすようにしてなる請求項1ないし7のいず
    れか1項に記載のブラシレスDCモータの制御方法。
  9. 【請求項9】 上記ブラシレスモータを空気調和機ある
    いは電気冷蔵庫のコンプレッサに用いる請求項1ないし
    8のいずれか1項に記載のブラシレスDCモータの制御
    方法。
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