JP4647036B2 - モータを備える機器 - Google Patents
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Description
周期信号
= 振幅×sin(2×π×位置信号/周期振動ピッチ+位相) (式1)
ここで、周期信号は正弦波と記述しているが矩形波等からなる周期信号でもよい。数式1に記載中の位置信号とは、エンコーダセンサ13で検出したキャリッジ2の位置信号である。周期振動ピッチとは周期振動の空間周波数を言う。例えば、モータプーリ8の歯数がN(歯)、タイミングベルト6の歯ピッチがM(mm)とすると、モータ1回転でタイミングベルト6の送り量はN×M(mm)である。ここで、周期振動はモータ1回転でP回の脈動を持つ場合は、周期振動ピッチはN×M/P(mm)となる。振幅とは周期信号生成部100で出力される周期信号の振幅である。
周期信号生成部100は、このフラグがオンの周波数についてパラメータを参照して周期信号を生成する。従って、フラグがオフの周波数についてはパラメータを参照しない。
図3を用いて同定工程(予備駆動工程)の説明をする。S11で、モータの駆動をFB制御に基づいて行い、移動体の速度情報を取得する。図4(C)に示すように、キャリッジは位置Sから位置Eまで移動する。領域Q1からQ5まで一定速度で走査するようにFB制御を行う。この時の走査速度は、印刷動作で実行される速度である。S12で、移動体の速度変動の情報(第1の振幅値)を取得する。図4(A)に示すように、キャリッジの領域Q1から領域Q5において、第1の振幅値を取得する。この実施形態では、説明を簡単にするために、領域の数を5とする。図4(B)は、しきい値テーブルの一例である。この実施形態では、しきい値テーブルは、3つの周波数について領域が設けられている。
次に、第1の実施形態における第1の変形例について説明する。第1の実施形態では、S14におけるFF制御で使用する周期信号のパラメータは、周期信号生成部100に設けられている周波数テーブルに登録されている値であった。第1の変形例では、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)など別のメモリに格納されているパラメータを使用する形態でも構わない。この不揮発性メモリには、記録装置のインターフェースを介して、格納できる構成とする。
次に、第1の実施形態における第2の変形例について説明する。第1の実施形態では、S14やS17におけるFF制御で使用する周期信号の位相について、キャリッジの走査する領域毎に異ならせていた。第2の変形例では、領域に係わらず同じ位相であっても構わない。これにより、周期信号を生成する信号生成部100の構成を簡単にできる。
次に、第1の実施形態における第3の変形例について説明する。第1の実施形態では、S11からS13の処理におけるFB制御による駆動を行って、速度変動についての情報を取得した。第3の変形例では、S11からS13の処理を省き、同定工程として、S14の処理から開始する形態でも構わない。この形態では、図4(B)で示したしきい値と異なるしきい値を、周波数ごとに備える構成とする。例えば、速度変動の振幅値についての第3のしきい値を備える構成とし、S19にて比較で使用する形態であっても構わない。
次に、第1の実施形態における第4の変形例について説明する。記録装置が、印刷(記録)を第1の走査速度または第2の走査速度を選択して実行する制御部を備えていれば、同定工程(予備工程)も、第1の走査速度と第1の走査速度と異なる第2の走査速度についてそれぞれ行う制御構成としても構わない。
次に、第1の実施形態における第5の変形例について説明する。周期信号生成部100は、このパラメータとフラグを保持する周波数テーブルを備えている構成であったが、周波数テーブルは、例えば、RAM25に設ける形態でも構わない。この場合には、例えば、CPU23がフラグがオンとなっている周波数のパラメータを読み出し、そのパラメータの値を周期信号生成部100に設定する構成となる。
以上、実施形態について説明したが、上述した数値に限定するものではない。例えば、速度変動を取得する周波数は、モータのコギングやタイミングベルトに限定するものではなく、モータプーリやギヤ等に関する周波数であっても構わない。また、モータのコギングについて6次や12次に限定することなく、高次(24次)や低次(例えば2次や3次)の周波数でも構わない。
適用できる。また、上述した複数の変形例を組み合わせても構わない。
100 周期信号生成部
101 制御設定値算出部
108 駆動回路
Claims (5)
- 機構を駆動するモータと、機構の移動に応じて信号を出力するエンコーダと、前記信号と指令値とに基づいて前記モータの駆動をフィードバック制御する制御手段とを備える電子機器であって、
前記機構の速度変動の測定に関するしきい値と、速度変動を構成する予め定められた複数の周波数の速度変動の抑制に関するしきい値とに基づき、前記速度変動を測定する対象の周波数と前記速度変動を抑制する対象の周波数とを選択する選択手段と、
前記選択手段にて選択された周波数を含む周期信号を生成する生成手段と、
前記生成手段にて生成した周期信号を前記制御手段に出力し、前記周期信号を構成する周波数に関するパラメータを取得する取得手段とを備えることを特徴とする電子機器。 - 前記複数の周波数はモータのコギングに対応する周波数を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記しきい値は、速度変動の振幅値を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記しきい値は、周期信号を印加したときの速度変動と周期信号を印加していないときの速度変動との比に関する値であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記パラメータは、振幅、位相のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
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