JP2006032079A - プラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006032079A
JP2006032079A JP2004208162A JP2004208162A JP2006032079A JP 2006032079 A JP2006032079 A JP 2006032079A JP 2004208162 A JP2004208162 A JP 2004208162A JP 2004208162 A JP2004208162 A JP 2004208162A JP 2006032079 A JP2006032079 A JP 2006032079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective layer
substrate
ion beam
dielectric protective
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004208162A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Yoshida
勝 吉田
Kazuyuki Hasegawa
和之 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004208162A priority Critical patent/JP2006032079A/ja
Publication of JP2006032079A publication Critical patent/JP2006032079A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

【課題】誘電体保護層の製造方法の工夫により、PDPパネルの寿命、閾値電圧、書き込み速度等を改善するとともに、製造工程でのエージング時間を大幅に低減してPDPパネルの生産性の向上および設備コストを低減できるPDPパネルの製造方法を提供する。
【解決手段】第1のガラス基板101上に第1の電極104と誘電体層105と誘電体保護層106とが形成された第1の基板100と、第2のガラス基板111上に第2の電極112と下地誘電体層113と隔壁114と蛍光体層115とが形成された第2の基板110とを重ね合わせて構成する製造方法において、誘電体保護層106を形成後、誘電体保護層106に不活性ガス、水素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガスおよび酸素ガスから選択された少なくとも1種類のガスをイオン化してイオンビームとして照射し、その後、第1の基板100と第2の基板110とを重ね合わせる。
【選択図】図1

Description

本発明はプラズマディスプレイパネル(以下、PDPパネルとよぶ)の製造方法に関する。
PDPパネルは、ガス放電によって発生した紫外線で蛍光体を励起発光させ、画像表示する平面型ディスプレイである。その放電方式から交流(AC)型と直流(DC)型とに分類される。AC型は輝度、発光効率および寿命の各特性でDC型より優れ、AC型の中でも特に反射型面放電タイプは輝度、発光効率の点で際だっているため、このタイプのものは広く利用されている。
このようなAC型のPDPパネルは、前面板である第1の基板と背面板である第2の基板とを放電空間を有して貼り合わせた構成であり、第1の基板には第1の電極として一対の表示電極対が複数個配列され、その上に誘電体層と誘電体保護層とが形成されている。また、第2の基板には複数のアドレス電極を構成する第2の電極と、この第2の電極に平行に隔壁が形成され、さらに隔壁間には蛍光体層が形成されている。なお、第1の基板に形成された第1の電極と第2の基板に形成された第2の電極とは直交するように貼り合わされる。
AC型のPDPパネルでは、第1の電極上に形成する誘電体層が特有の電流制限機能を示すので、DC駆動型のPDPに比べて長寿命にできる。この誘電体層は第1の電極とブラックマトリクスとの形成後で、しかも、これらを確実に覆うように形成することが必要とされるために、一般的には低融点ガラスを印刷・焼成方式で形成している。また、誘電体保護層はプラズマ放電により誘電体層がスパッタリングされないようにするために設けるもので、耐スパッタリング性に優れた材料であることが要求される。
第1の基板と第2の基板とを対向させると、第1の基板と第2の基板との間で、かつそれぞれ2本の隔壁で囲まれたストライプ状の放電空間が生じる。この空間にキセノン(Xe)等のガスを所定の圧力となるように充填し、第1の電極である一対の表示電極間に交流電圧を印加して放電させると、励起されたXe原子が基底状態に戻る際に発生する紫外線により蛍光体層を励起することができる。この励起により蛍光体層は、塗布された材料に応じて赤(R光)、緑(G光)、または青(B光)の発光をするので、アドレス電極により発光させる画素および色の選択を行えば、所定の画素部で必要な色を発光させることができ、カラー画像を表示することが可能となる。
上記誘電体保護層としては、酸化マグネシウム(以下、MgOとよぶ)が多く用いられている。MgO膜は、放電空間中で生じるイオンがこのMgO膜表面に衝突しても、スパッタリングされて膜減りし難い特性を有している。また、MgOは大きな二次電子放出係数(γ)も有しているので、放電開始電圧を低減する効果もある。しかしながら、MgO膜は、その結晶の組成や構造によって二次電子放出係数とスパッタ率が異なり、PDPパネルの発光効率や寿命、さらにはPDPパネルのコストにも大きな影響を有している。なお、スパッタ率とは1個の放電ガスイオンがターゲットを衝撃するときに飛び出す原子の統計的確率値をいうが、このスパッタ率はターゲット物質と衝撃粒子の組み合わせ、衝撃粒子の運動エネルギー、衝撃粒子のターゲット表面入射角度等に依存することが知られている。
図7は、このMgO膜を作製する従来の保護層成膜装置の概略構成図である。この装置は誘電体層(図示せず)までが形成された第1のガラス基板75の表面にMgO膜を形成する装置である。ロードロック室70、蒸着室71、冷却室73およびアンローディング室74までの間で、第1のガラス基板75が連続的に移動しながら蒸着室71の蒸着ハース78から飛翔するMgO蒸気流77によりMgO膜が成膜される。なお、ロードロック室70、蒸着室71、冷却室73およびアンローディング室74のそれぞれの間にはゲートバルブ72が設けられている。さらに、これらを真空排気するための真空ポンプ80も設けられている。
第1のガラス基板75が蒸着室71に入ると、蒸着ハース78から生じたMgO蒸気流77により第1のガラス基板75の表面にMgO膜が成膜される。このMgO蒸気流77は、蒸着ハース78上に配置されたMgOペレットに対して電子銃79から電子を照射して加熱して昇華させることで得られる。第1のガラス基板75と蒸着ハース78との間には規制板76が設けられている。MgO膜は、この規制板76により第1のガラス基板75の必要な箇所にのみ成膜される。また、この規制板76により、MgO蒸気流77の蒸着角度も規制することができる。このMgOは電子ビームにより加熱され昇華するときに酸素原子(O)が失われる。このため、蒸着されたMgO膜の組成比を化学量論組成に近づけるために、蒸着中に外部より酸素ガスを導入する。
上述したように、MgO膜はPDPパネルの発光効率や寿命に大きな影響を有しており、このために種々の製造方法が検討され、実用されている。例えば、インライン方式の誘電体保護層の製造装置において、第1のガラス基板上に成膜する蒸着材料の粒子の入射角度を制限することにより、高品位の膜質を有する薄膜を形成する蒸着装置が示されている(例えば、特許文献1)。
また、PDPパネルの誘電体保護層としてのMgO膜の結晶カラムの断面形状を膜厚方向に対して5〜50°の角度を有する形状に作製することで、高速書き込み時の黒欠陥(ちらつき)を防止できることが示されている(例えば、特許文献2)。
さらに、同様にインライン方式の誘電体保護層の成膜装置において、蒸着開口領域を基板搬送の入り口側に偏在させて、薄膜形成過程の初期において蒸着材料の斜め入射成分を多くし、中期において垂直に近い入射にするとともに終期にも斜め成分を付加して、MgO膜の結晶性と密度を高める方法が示されている。このようにして作製することで、PDPパネルの放電応答性と耐久性が向上できることが示されている(例えば、特許文献3)。
さらに、放電開始電圧を低減するために、誘電体保護層としてMgO膜を用いて、このMgO膜に対して酸素イオンを注入して酸素欠損を生じさせることも示されている(例えば、特許文献4)。
特開平10−17626号公報 特開2002−83546号公報 特開2003−297237号公報 特開2001−332175号公報
上記第1の例から第3の例では、誘電体保護層を作製する場合の蒸着物質の入射角度を規制すること、および誘電体保護層の結晶カラムの断面形状を膜厚方向に対してある一定の範囲に規制することで、高品位の膜を作製し、特性の良好なPDPパネルを実現することが示されている。
このような蒸着物質の飛翔方向を最適範囲に規制して誘電体保護層を形成することにより、PDPパネルの寿命、閾値電圧、書き込み速度、黒欠陥等について改善されたが、PDPパネルの画質はまだCRTの性能と同じレベルにまでいたっていない。このため、さらにPDPパネルの寿命、閾値電圧、書き込み速度等を改善することが要求されている。
また、PDPパネルの製造において、PDPパネルを安定化させるために必要なエージング工程は通常1日程度の時間を必要とし、かつすべてのPDPパネルにおいて実施しているので、大きな設備コストとランニングコストを要している。しかし、上記の第1の例から第3の例では、このエージング時間を短縮することについてはまったく示されていない。
一方、上記の第4の例では、MgO膜を成膜後、酸素イオンを照射してMgO膜に酸素欠損を生じさせることで放電開始電圧を低減させることが示されている。しかし、このような酸素欠損を有するMgO膜は活性であるため、第1の基板と第2の基板とを貼り合わせるまでの保管中に誘電体保護層であるMgO膜は大量のガスを吸着する。このため、このようなMgO膜を用いる場合は、エージング時間を短縮することは困難と思われる。
本発明はこのような従来の課題に対し、誘電体保護層の製造方法の工夫により、PDPパネルの寿命、閾値電圧、書き込み速度等を改善するとともに、製造工程でのエージング時間を大幅に低減してPDPパネルの生産性の向上および設備コストやランニングコストを低減できるPDPパネルの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のPDPパネルの製造方法は、第1のガラス基板上に第1の電極と第1の誘電体層と誘電体保護層とが形成された第1の基板と、第2のガラス基板上に第2の電極と第2の誘電体層と隔壁と蛍光体層とが形成された第2の基板とを重ね合わせて構成するPDPパネルの製造方法において、誘電体保護層を形成した後、誘電体保護層に不活性ガス、水素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガスおよび酸素ガスから選択された少なくとも1種類のガスをイオン化してイオンビームとして照射し、その後、第1の基板と第2の基板とを重ね合わせる方法からなる。
PDPパネルを表示するときにパネル中の放電ガスのイオン衝撃で誘電体保護層が損傷、変質して表示品位が劣化する現象が生じるのを防止するために、一般にPDPパネルに組立て後、エージングを行い、安定化する工程が必要とされる。本製造方法によれば、誘電体保護層を形成後にイオンビームを照射して安定化することで、このエージングに必要な時間を大幅に短縮できる。このため、PDPパネルの量産性を改善できる。すなわち、本発明によれば、エージング中に誘電体保護層が放電により受けるイオン衝撃を、あらかじめ誘電体保護層成膜後に与えることで誘電体保護層を安定化している。また、このイオンビーム照射により、誘電体保護層表面の汚染層の除去もできる。この結果、エージング時間を大幅に短縮しても画質等の変動が少ないPDPパネルを製造することができる。
また、上記製造方法において、蒸着源から蒸発材料が蒸発する際の蒸気流の角度範囲を規制して誘電体保護層を成膜して、誘電体保護層を多結晶構造で、かつその結晶カラムが膜厚方向に傾斜した形状に形成し、誘電体保護層を成膜するときの蒸発材料の蒸気流の入射角度範囲のうち、誘電体保護層の結晶カラムの最表面層の傾斜方向と同じ方向、または膜厚方向に垂直方向となる厚み位置から最表面層までを形成するときの入射角度範囲と同じ角度範囲でイオンビームを照射する方法としてもよい。
本発明者らは、誘電体保護層を成膜後にイオンビームを照射する場合に、多結晶からなる誘電体保護層の結晶カラムの傾斜方向に対応する角度でイオンビームを照射することで、誘電体保護層の安定化がより促進され、PDPパネルとして組立てた後のエージングに要する時間を大幅に短縮できることを見出した。誘電体保護層の結晶カラムの傾斜角度は誘電体保護層の蒸着時の蒸発材料の蒸気流の入射角度に依存する。なお、第1のガラス基板は搬送装置により連続的に搬送されるので、誘電体保護層が形成される第1のガラス基板の任意の一点に注目すると、蒸着角度規制板による角度範囲内で蒸発材料の蒸気流の入射角度が連続的に変動する。したがって、結晶カラムの傾斜角度は蒸着角度規制板の角度範囲、すなわち蒸着ハースから第1のガラス基板方向に垂線をたてたとき、この垂線と第1のガラス基板の入り口方向の開口部となす角度およびこの垂線と第1のガラス基板の出口方向の開口部となす角度により変動する。イオンビーム照射の角度範囲を、誘電体保護層の結晶カラムの最表面層の傾斜方向と同じ方向または膜厚方向に垂直方向となる厚み位置から最表面層までを形成するときの入射角度範囲と同じ角度でイオンビームを照射すれば、誘電体保護層の安定化を効率的に行うことができる。
また、上記方法において、蒸着源から蒸発材料が蒸発する際の蒸気流の角度範囲を規制して誘電体保護層を成膜して、誘電体保護層を多結晶構造で、かつその結晶カラムが膜厚方向に傾斜した形状に形成し、誘電体保護層の結晶カラムの最表面層の傾斜方向と同じ方向または膜厚方向に垂直方向となる厚み位置から最表面層までを形成するときの入射角度範囲の中点の角度を中心としてイオンビームを照射する方法としてもよい。
このようにすれば、イオンビームの照射角度の設定が容易になるだけでなく、イオンビーム照射による誘電体保護層の安定化をさらに改善でき、PDPパネルとしたときのエージング時間を大幅に短縮できる。
さらに、上記のイオンビーム照射工程において、イオンビームを照射する際に、電子ビームをあわせて照射する方法としてもよい。このように電子ビームも照射することで、イオンビームにより第1のガラス基板の表面が正に帯電しても容易に除電できるので、イオンビームの照射を継続して安定に行うことができる。
本発明は、PDPパネルの第1のガラス基板に形成する誘電体保護層の成膜時の蒸発材料が第1のガラス基板に入射するときの入射角度に対応した角度でイオンビームを照射することで、PDPパネルとしたときのエージングに必要な時間を大幅に短縮することができる。このため、エージングのための装置コストを低減でき、PDPパネルの低コスト化を実現することができるという大きな効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の図面において、同じ要素については同じ符号を付しているので説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の第1の実施の形態の製造方法により作製されたPDPパネルの要部斜視図である。透明で絶縁性の第1のガラス基板101上に、表示電極対を構成する第1の電極104とブラックマトリクス107と、これらを覆うように誘電体層105とが形成され、さらにこの誘電体層105上に誘電体保護層106が形成されて、第1の基板100が構成される。この第1の電極104は、サスティン電極102とスキャン電極103とで構成されており、これらは透明導電膜102a、103aと、さらに配線抵抗を小さくするためのバス電極102b、103bとにより構成されている。なお、このバス電極102b、103bは、それぞれ透明導電膜102a、103a上に平行で、かつこの透明導電膜102a、103aよりも細幅に形成されている。このような第1の電極104が第1のガラス基板101上に一定のピッチを有して必要な表示本数形成されている。
透明導電膜102a、103aは、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化錫(SnO)等の透明導電性材料を印刷・焼成あるいはスパッタリング等の方式で形成する。この透明導電性材料単独では電極としての抵抗を低くできないために、特に大画面のPDPパネルにおいては、この透明導電膜による電力のロスが無視し得ない値となる。これを防止するために透明導電膜102a、103a上にバス電極102b、103bとして、抵抗の低い銀やアルミニウムや銅等の単層構成膜、あるいはクロムと銅の2層構成、クロムと銅とクロムの3層構成等の積層構成膜を、印刷・焼成方式やスパッタリング等の薄膜形成技術で形成する。
AC駆動型のPDPパネルでは、第1の電極104上に形成する誘電体層105が特有の電流制限機能を示すので、DC駆動型のPDPパネルに比べて長寿命にできる。この誘電体層105は第1の電極104とブラックマトリクス107との形成後で、しかも、これらを確実に覆うように形成することが必要とされるために、一般的には低融点ガラスを印刷・焼成方式で形成している。
また、誘電体保護層106は先述したように、プラズマ放電により誘電体層105がスパッタリングされないようにするために設けるもので、耐スパッタリング性に優れた材料であることが要求される。このために、MgOが多く用いられている。このMgO膜の形成については、後にさらに詳しく述べる。
一方、同様に透明で絶縁性を有する第2のガラス基板111上に、画像データを書き込むためのアドレス電極である第2の電極112が第1の基板100の第1の電極104に対して直交する方向に形成される。この第2の電極112を覆うように第2のガラス基板111面上に下地誘電体層113を形成した後、この第2の電極112と平行で、かつ第2の電極112、112間のほぼ中央部に隔壁114を形成し、さらに2つの隔壁114、114で挟まれた領域に、隔壁114、114の上部まで含めて蛍光体層115が形成されて、第2の基板110が構成される。なお、この蛍光体層115は、図1に示すように、赤(R光)、緑(G光)および青(B光)に発光する蛍光体115a、115b、115cが隣接して形成され、これらで画素を構成している。
なお、第2の電極112は第1の基板100のバス電極102b、103bと同様な材料と成膜法で形成することができる。また、下地誘電体層113は誘電体層105と同一の材料と成膜方式で形成することもできる。
第1の基板100と第2の基板110とを対向させて重ね合わせると、それぞれ2本の隔壁114、114、第1の基板側基板101上の誘電体保護層106、および第2のガラス基板111上の蛍光体層115で囲まれたストライプ状の放電空間120が生じる。この放電空間120に、例えばネオン(Ne)とキセノン(Xe)の混合ガスを所定の圧力となるように充填し、それぞれのバス電極102b、103bを介してサスティン電極102とスキャン電極103間に数10〜数100kHzの交流電圧を印加して放電させると、励起されたXe原子が基底状態に戻る際に発生する紫外線により蛍光体層115を励起する。この励起により蛍光体層115は、塗布された材料に応じてR光、G光、またはB光の発光をするので、第2の電極112により発光させる画素および色の選択を行えば、所定の画素部で必要な色を発光させることができ、カラー画像を表示することが可能となる。
以上のような構成からなるPDPパネルにおいて、誘電体保護層106を形成する方法について、以下説明する。
図2は、この誘電体保護層106を形成するための保護層成膜装置1の概略構成図である。なお、本実施の形態においては、誘電体保護層106は上述したように誘電体層105まで形成された第1のガラス基板101上に形成する。本実施の形態の保護層成膜装置は、図7に示す従来の保護層成膜装置と同様にインライン成膜方式である。
この保護層成膜装置1は、ローディング室8、蒸着室2、イオン照射室4、アンローディング室10、これらの間を仕切るゲートバルブ6、蒸着ハース14に対してあらかじめ設定した距離離間した位置で第1のガラス基板101を連続的に搬送する搬送機構(図示せず)および各室を真空排気するための真空排気ポンプ(図示せず)で構成されている。
蒸着室2には、蒸着室2の下方側に配置された蒸着ハース14、この蒸着ハース中の蒸発材料を加熱蒸発させるための電子銃12、蒸着中に蒸着室2内部を所定の酸素雰囲気に設定するための酸素供給源16および蒸発材料の蒸着角度を制御するための蒸着角度規制板18が設けられている。
また、イオン照射室4には、同様に下方側に配置したイオンビーム照射源20、電子ビーム照射源21およびイオンビーム照射源20から照射されるイオンビーム34の第1のガラス基板101への入射角度を規制するためのビーム角度規制板28が設けられている。さらに、イオンビーム34を照射するためのガス供給源22、ガス供給源22のガス流量を制御するための制御バルブ24およびこれらを制御するためのコントローラ26が設けられている。ガス供給源22のガスが制御バルブ24を通してイオンビーム照射源20に導入され、イオン化されて第1のガラス基板101の表面に形成されている誘電体保護層106に対して照射される。
なお、本実施の形態では、誘電体保護層106としてMgO膜を形成する場合について説明するので、以下では誘電体保護層をMgO膜106とよぶ。また、MgO膜106を形成するときには、第1のガラス基板101が複数配置された構成の基板を用いて行うこともあるが、本発明ではこのような基板についても同様に成膜することが可能である。以下ではこれらを特に区別せず、第1のガラス基板101に成膜する場合について説明する。
ゲートバルブ6を開として、第1のガラス基板101がローディング室8から蒸着室2を通り、さらにイオン照射室4に向けて連続的に搬送される。すなわち、第1のガラス基板101は矢印A方向に連続的に搬送されながら、MgO膜106の蒸着とそれに続くイオンビーム照射が行われる。蒸着室2に搬送された第1のガラス基板101は、蒸着ハース14から蒸発したMgO蒸気流32にさらされ、表面にMgO膜106が形成される。
MgO蒸気流32は、蒸着ハース14中に置かれたMgOペレット13に対して電子銃12から電子ビームを照射してMgOペレット13を加熱し昇華させることで得られる。このMgO蒸気流32は、搬送される第1のガラス基板101と蒸着ハース14との間で、かつ第1のガラス基板101に近い位置に設けられた蒸着角度規制板18により第1のガラス基板101に対する入射角度が制御されている。本実施の形態では、蒸着ハース14から第1のガラス基板101に垂直に引いた線分X−X線に対して、第1のガラス基板101の搬送の入口側については入口側角度α、搬送の出口側については出口側角度βに設定されている。
蒸着中の蒸着室2内には、酸素供給源16から酸素ガスを所定量導入することで化学量論組成のMgO膜106を得るようにしている。酸素ガスの供給を行わずに成膜するとMgO膜106には酸素欠損が生じる。このような酸素欠損が生じると、MgO膜106は透明から変化して茶色味を帯びるようになる。このような酸素欠損の生じた膜を用いてPDPパネルを放電させると放電特性の劣化が非常に早くなり、信頼性が低下する。
蒸着室2中でMgO膜106を所定の厚みで、かつ所定の結晶カラム形状に形成した後、第1のガラス基板101は蒸着室2とイオン照射室4との間のゲートバルブ6を通過してイオン照射室4に搬送される。イオン照射室4には、イオンビーム照射源20が設置されている。このイオンビーム照射源20により、例えば酸素(O)ガスとアルゴン(Ar)ガスとを適当な比率に混合したガスをイオン化し、イオンビーム34として第1のガラス基板101に向けて照射する。このイオンビーム照射源20と第1のガラス基板101との間にも、ビーム角度規制板28が設けられている。
このビーム角度規制板28の開口形状を規定することで、イオンビーム照射源20から照射されるイオンビーム34の第1のガラス基板101に入射する入射角度を設定できる。この入射角度を蒸着角度規制板18のうちの出口側角度βの1/2に設定する。すなわち、図2においてイオンビーム照射源20から第1のガラス基板101に垂直方向に引いたZ−Z線に対して、β/2となるY−Y線をイオンビーム34の照射方向とする。このように設定することにより、MgO膜106の結晶カラムの表面層の傾斜角度にほぼ平行な方向からイオンビーム34を照射することができる。これにより、MgO膜106は有効にイオンビーム34の照射を受けて安定化するので、エージング時の放電ガスイオンによるイオン衝撃によっても変質しないようにできる。したがって、PDPパネルとして組立てた後のエージング時間を大幅に短縮できる。
つぎに、蒸着角度規制板18の角度を変えたときに形成されるMgO膜106の結晶カラムの形状と、この形状に応じてビーム角度規制板28の角度を設定する方法について説明する。
本実施の形態では、インライン型の蒸着装置構成であるので、第1のガラス基板101は一定の速度で搬送されながらMgO膜106が成膜される。これに加えて、さらに蒸着角度規制板18の配置位置と第1のガラス基板101への蒸発材料の蒸気流の入射角度を制御することで、MgO膜106の結晶カラムの膜厚方向に対する傾斜角度を制御できる。それらの例を図3から図5に示す。
図3(a)は、蒸着ハース14から第1のガラス基板101方向に垂直に引いたX−X線に対して、第1のガラス基板101の入口側角度α1および出口側角度β1が同じになるように蒸着角度規制版18を配置して、MgO膜106を成膜する場合の構成を示す図である。この条件で成膜したMgO膜106の結晶カラムの形状は図3(b)に示すように膜厚の約1/2となるP−P線に対してほぼ対称で、曲がった「く」字の逆形状を示す。したがって、この形状の場合には、結晶カラムの最表面層の傾斜方向と同じ方向または膜厚方向に垂直方向となる厚み位置は膜厚の約1/2のP−P線の位置となる。膜厚が約1/2となるときの蒸着角度は、図3(a)のX−X線であり、第1のガラス基板101に対して垂直に入射するときである。さらに、最表面層の傾斜角度は図3(b)に示す出口側角度β1とほぼ一致する。したがって、この領域の膜の平均的な傾斜角度は概略β1/2となるので、イオンビームの入射角度をこのβ1/2に設定する。このような角度に設定することで、MgO膜106のイオン照射に対する安定化が確実に、かつ効率よく行える。
また、図4(a)は、蒸着角度規制板の角度を変えてMgO膜を成膜する場合の構成を示す図である。また、図4(b)は、成膜されたMgO膜の結晶カラム形状を示す図である。図4(a)に示すように、この場合には入口側角度が設けられてなく、出口側角度β2はX−X線に対してα2の角度ずれた位置から設けられている。この場合には、MgO膜106の結晶カラムは、図4(b)に示すように基板面に対して全体的に傾斜した曲面形状となる。すなわち、MgO膜106の成膜初期段階から最表面層にいたるまで結晶カラムの傾斜方向は同じである。ただし、傾斜角度は厚みの増加に伴い、徐々に大きくなる。このときの結晶カラムの平均的な傾斜角度は概略β2/2となる。このような結晶カラムの場合には、イオンビーム照射の入射角度をβ2/2に設定する。このような角度に設定することで、MgO膜106のイオン照射に対する安定化が確実に、かつ効率よく行える。
一方、図5(a)は、蒸着角度規制板の角度をさらに変えてMgO膜を成膜する場合の構成を示す図である。また、図5(b)は、成膜されたMgO膜の結晶カラム形状を示す図である。図5(a)に示すように、この場合には出口側角度が設けられてなく、入口側角度α3はX−X線に対してβ3だけずらして配置されている。この場合には、図5(b)に示すように、結晶カラムは成長初期では基板面に対して傾斜するが、最終状態ではほぼ基板面に対して垂直な形状となる。このときの結晶カラムの平均的な傾斜角度は概略α3/2となる。このような結晶カラムの場合には、イオンビーム照射の入射角度をα3/2に設定する。このような角度に設定することで、MgO膜106のイオン照射に対する安定化が確実に、かつ効率よく行える。
つぎに、結晶カラムの傾斜角度に対して平行にイオンビームを照射する場合と、傾きを有して照射する場合のエージング時間に及ぼす効果を確認した結果について説明する。
図6は、結晶カラムの傾斜角度に対するイオンビーム照射角度を説明するための模式図である。試料の作製は、図2に示した保護層成膜装置1を用いて行った。図2に示す保護層成膜装置1でMgO膜を形成すると、図6に示すように膜厚方向のC点において結晶カラムの傾斜角度が逆転する。このC点から表面層までの領域の平均の傾斜角度はβ/2であるので、イオンビーム照射源20のイオンビーム照射角度をこの傾斜角度と一致させた場合は傾斜角度に平行にイオンビームが照射されることになる。これは、図2の保護層成膜装置1の条件である。これに対して、Y−Y線に対してθの角度の傾きを有するB−C線で示す線分からイオンビームを照射した試料と、イオンビームをまったく照射しない試料も作製した。
このときに照射したイオンビーム34は、キセノン(Xe)と酸素(O)との混合ガスをイオン化し、約300eVのイオンエネルギーで照射した。同時に、イオンビーム34により第1のガラス基板101が帯電するのを防止するため、10eVのエネルギーの電子ビームも照射した。
これらの試料を用いてPDPパネルを作製し、エージングに必要な時間を評価した。表1は、Y−Y線に対する傾きθとエージング時間との関係を示す。なお、エージング時間は、イオンビーム照射をしない従来のPDPパネルで必要なエージング時間を100として規格化して示している。
Figure 2006032079
表1からわかるように、結晶カラムの傾斜角度に平行、すなわちβ/2の角度からイオンビームを照射すると、規格化エージング時間は5となった。したがって、従来に比べてエージング時間を大幅に短縮できることが見出された。また、θの値を15°とした場合には規格化エージング時間は10となり、θの値を30°とした場合には規格化エージング時間は20となった。しかし、θの値を45°とした場合には規格化エージング時間は40となり、充分な効果が得られなくなることが見出された。
この結果、イオンビームを照射する角度として、β/2の角度から照射するとエージング時間の短縮に大きな効果を有することが見出された。なお、結晶カラムの傾斜角度に平行な線、すなわちβ/2の角度に対して、30°程度までずれても規格化エージング時間は20であるので充分な効果を有することもわかった。したがって、イオンビーム照射源の配置位置のずれは30°程度まで許容可能であることも見出された。このような角度範囲まで許容できれば、イオンビーム照射源の配置に対しては特に機構上問題となることはない。
このように照射角度によってエージング時間を短縮できる理由は、まだ充分には理解していないが、結晶カラムの先端部が耐スパッタ性や二次電子放出特性等に最も大きな影響を与えることから、この先端部を安定化することでエージング時間を短縮できると推定している。
なお、イオンビーム34のイオン種は、それぞれのガス供給源22に制御バルブ24が接続されており、これらの流量をコントローラ26により制御することで、任意に設定したイオン種比率を得ることができる。例えば、本実施の形態では酸素(O)ガスとキセノン(Xe)ガスを用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、アルゴン(Ar)ガス、ネオン(Ne)ガス、クリプトン(Kr)ガス等の不活性ガス、水素(H)ガス、一酸化炭素(CO)ガス、二酸化炭素(CO)ガス、炭化水素ガス等のガスをイオン化して用いることができる。Xeガスは、PDPパネルに封入して放電させるガスであり、イオンビーム照射時に第1のガラス基板101のMgO膜106中に残留しても不純物となることがないので、イオンビーム照射に用いるガスとしては望ましい。
また、イオンビーム照射源20でイオン化されたイオンビーム34は加速電極によって飛翔方向とエネルギーが制御されて照射されるが、このイオンビーム34のエネルギーは任意に設定可能である。このエネルギーとしては、100eVから2keV以下とすることが望ましい。すなわち、100eV以下の場合には、PDPパネルのエージング時のガス放電によりイオン衝撃されるときのイオンエネルギーよりも小さくなるため、イオンビーム照射によりMgO膜106の安定化が不充分となる。一方、2keV以上にすると、スパッタ作用も生じるためMgO膜106の劣化が生じることがあるためである。
さらに、電子ビーム照射源21により照射する電子ビームのエネルギーは1eVから10eVの範囲が適当である。この電子ビームの照射は、イオンビーム照射により第1のガラス基板101が帯電するのを防止するためであるので、この範囲が適当である。
以上のように、本発明の実施の形態によれば蒸着時の蒸着角度規制板の角度に対応してイオンビーム照射源から照射するイオンビームの角度を設定してイオンビームを照射することで、PDPパネルとしたときのエージング時間を大幅に短縮できるので、製造コストの低減に大きく貢献できる。
なお、本実施の形態ではストライプ構成の隔壁、第1の電極、第2の電極を有するAC型PDPパネルについて説明したが、本発明はこれに限定されない。第1のガラス基板の表面上に誘電体保護層を設ける構成のPDPパネルであれば同様に適用できる。例えば、ストライプ状の隔壁だけでなく、井桁状の隔壁構成であってもよい。
さらに、本実施の形態では、ローディング室、蒸着室、イオン照射室、アンローディング室、ゲートバルブ、搬送機構および真空排気ポンプを有する保護層成膜装置について説明したが、本発明はこれに限定されない。さらに、冷却室等を設けてもよい。また、蒸着室やイオン照射室を複数配置してもよい。
また、本実施の形態では、イオン照射室にビーム角度規制板を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、イオンビーム照射源から照射されるイオンビーム自体に指向性を持たせてもよい。
さらに、本実施の形態のように、イオンビーム照射を一定の角度から照射するだけでなく、誘電体保護層の成膜後、連続して同一真空中でイオンビーム照射するだけでもエージング時間の短縮効果を有する。
本発明は、PDPパネルの第1のガラス基板に形成する誘電体保護層を連続搬送方式により成膜すると同時に、この成膜時の蒸発材料が第1のガラス基板に入射するときの入射角度に対応した角度でイオンビームを照射することで、PDPパネルとしたときのエージングに必要な時間を大幅に短縮することができ、PDPパネルを用いるプラズマディスプレイ装置分野に有用である。
本発明の第1の実施の形態の製造方法により作製されたPDPパネルの要部斜視図 同実施の形態の製造方法において、誘電体保護層を形成するための保護層成膜装置の概略構成図 (a)は蒸着ハースから第1のガラス基板方向に垂直に引いた線分X−X線に対して、第1のガラス基板の入口側角度と出口側角度とが同じになるように蒸着角度規制板を配置してMgO膜を成膜する場合の構成を示す図(b)は成膜されたMgO膜の結晶カラム形状を示す図 (a)は蒸着角度規制板の角度を変えてMgO膜を成膜する場合の構成を示す図(b)は成膜されたMgO膜の結晶カラム形状を示す図 (a)は蒸着角度規制板の角度をさらに変えてMgO膜を成膜する場合の構成を示す図(b)は成膜されたMgO膜の結晶カラム形状を示す図 イオンビーム照射角度を説明するための模式図 MgO膜を作製する従来の保護層成膜装置の概略構成図
符号の説明
1 保護層成膜装置
2,71 蒸着室
4 イオン照射室
6,72 ゲートバルブ
8 ローディング室
10,74 アンローディング室
12,79 電子銃
13 MgOペレット
14,78 蒸着ハース
16 酸素供給源
18 蒸着角度規制板
20 イオンビーム照射源
21 電子ビーム照射源
22 ガス供給源
24 制御バルブ
26 コントローラ
28 ビーム角度規制板
32,77 MgO蒸気流
34 イオンビーム
70 ロードロック室
73 冷却室
75,101 第1のガラス基板
76 規制板
80 真空ポンプ
100 第1の基板
102 サスティン電極
102a,103a 透明導電膜
102b,103b バス電極
103 スキャン電極
104 第1の電極
105 誘電体層
106 誘電体保護層(MgO膜)
107 ブラックマトリクス
110 第2の基板
111 第2のガラス基板
112 第2の電極
113 下地誘電体層
114 隔壁
115 蛍光体層
115a,115b,115c 蛍光体
120 放電空間

Claims (4)

  1. 第1のガラス基板上に第1の電極と第1の誘電体層と誘電体保護層とが形成された第1の基板と、第2のガラス基板上に第2の電極と第2の誘電体層と隔壁と蛍光体層とが形成された第2の基板とを重ね合わせて構成するプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
    前記誘電体保護層を形成した後、前記誘電体保護層に不活性ガス、水素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガスおよび酸素ガスから選択された少なくとも1種類のガスをイオン化してイオンビームとして照射し、その後、前記第1の基板と前記第2の基板とを重ね合わせることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  2. 蒸着源から蒸発材料が蒸発する際の蒸気流の角度範囲を規制して誘電体保護層を成膜して、前記誘電体保護層を多結晶構造で、かつその結晶カラムが膜厚方向に傾斜した形状に形成し、
    前記誘電体保護層を成膜するときの前記蒸発材料の蒸気流の入射角度範囲のうち、前記誘電体保護層の前記結晶カラムの最表面層の傾斜方向と同じ方向、または膜厚方向に垂直方向となる厚み位置から最表面層までを形成するときの入射角度範囲と同じ角度範囲で前記イオンビームを照射することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  3. 蒸着源から蒸発材料が蒸発する際の蒸気流の角度範囲を規制して誘電体保護層を成膜して、前記誘電体保護層を多結晶構造で、かつその結晶カラムが膜厚方向に傾斜した形状に形成し、
    前記誘電体保護層の前記結晶カラムの最表面層の傾斜方向と同じ方向または膜厚方向に垂直方向となる厚み位置から最表面層までを形成するときの入射角度範囲の中点の角度を中心として前記イオンビームを照射することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  4. 前記イオンビームを照射する際に、電子ビームをあわせて照射することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
JP2004208162A 2004-07-15 2004-07-15 プラズマディスプレイパネルの製造方法 Pending JP2006032079A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004208162A JP2006032079A (ja) 2004-07-15 2004-07-15 プラズマディスプレイパネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004208162A JP2006032079A (ja) 2004-07-15 2004-07-15 プラズマディスプレイパネルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006032079A true JP2006032079A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35898183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004208162A Pending JP2006032079A (ja) 2004-07-15 2004-07-15 プラズマディスプレイパネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006032079A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070262715A1 (en) Plasma display panel with low voltage material
US20050088095A1 (en) Plasma display panel provided with an improved protective layer
JP5040217B2 (ja) 保護膜形成方法および保護膜形成装置
JP2005050804A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法およびその製造装置
US8048476B2 (en) Method of manufacturing plasma display panel
JP5152249B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
US7795811B2 (en) Plasma display panel
JP4961701B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
US20060003087A1 (en) Process for producing plasma display panel and apparatus therefor
JP2006032079A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP3906536B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2006059627A (ja) プラズマディスプレイパネルの誘電体保護膜の製造方法
JP2003297237A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法および誘電体保護膜製造装置
JP4543797B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP4736933B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4800895B2 (ja) プラズマディスプレイパネルとその製造方法
JP4697039B2 (ja) プラズマディスプレイパネルとその製造方法、製造装置
JP4650201B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法およびその製造装置
JP4788227B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP5040245B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2007317414A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP4807032B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2010129254A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造装置
JP2006172859A (ja) プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
JP2011165534A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法