JP2007317414A - プラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】保護膜である金属酸化膜の電子放出特性をパネル全面で安定させるプラズマディスプレイパネル(PDP)の製造方法を提供する。
【解決手段】蒸着室202には、蒸着源209であるMgOの粒を入れたハース210、電子銃211、磁場を印加する偏向マグネットなどを設けている。また、重水(D2O)を含むガスを導入する第1ガス導入口217、酸素(O2)ガスを導入する第2ガス導入口218が設けられている。その結果、蒸着室202内に重水(D2O)が均一に分布することで2次電子放出特性の安定した保護膜となり、PDPの面内で放電遅れのばらつきをなくすことができる。
【選択図】図2
【解決手段】蒸着室202には、蒸着源209であるMgOの粒を入れたハース210、電子銃211、磁場を印加する偏向マグネットなどを設けている。また、重水(D2O)を含むガスを導入する第1ガス導入口217、酸素(O2)ガスを導入する第2ガス導入口218が設けられている。その結果、蒸着室202内に重水(D2O)が均一に分布することで2次電子放出特性の安定した保護膜となり、PDPの面内で放電遅れのばらつきをなくすことができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、プラズマディスプレイパネルの製造方法に関し、特に前面基板に形成する金属酸化膜の成膜方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」と記す)は、対向配置した前面基板と背面基板との周縁部を封着部材によって封着した構造であって、前面基板と背面基板との間に形成された放電空間には、ネオン(Ne)およびキセノン(Xe)などの放電ガスが封入されている。
前面基板は、ガラス基板の片面にストライプ状に形成された走査電極と維持電極とからなる複数の表示電極と、これらの表示電極を覆う誘電体層および保護膜とを備えている。表示電極は、それぞれ透明電極と、その透明電極上に形成した金属材料からなるバス電極とによって構成されている。
背面基板は、ガラス基板の片面に表示電極と直交する方向にストライプ状に形成された複数のアドレス電極と、これらのアドレス電極を覆う下地誘電体層と、放電空間をアドレス電極毎に区画するストライプ状の隔壁と、隔壁間の溝に順次塗布された赤色、緑色および青色の蛍光体層とを備えている。
表示電極とアドレス電極とは直交していて、その交差部が放電セルになる。これらの放電セルはマトリクス状に配列され、表示電極の方向に並ぶ赤色、緑色および青色の蛍光体層を有する3個の放電セルが、カラー表示のための画素になる。PDPは順次、走査電極とアドレス電極間、および走査電極と維持電極間に所定の電圧を印加してガス放電を発生させ、そのガス放電で生じる紫外線で蛍光体層を励起し、発光させることによりカラー画像を表示している。
ここで、保護膜は、ガス放電時に生じるイオン衝撃(スパッタ)から誘電体層および電極を保護する役割(耐スパッタ性)と、その放電時に2次電子を放出し電荷を保持する、いわゆるメモリ機能の役割(電子放出特性)を果たす。そのため保護膜は、耐スパッタ性と電子放出特性に優れる酸化マグネシウム(MgO)などの金属酸化膜が一般的に用いられている。
この金属酸化膜である保護膜を形成する方法としては、成膜速度が高く比較的良質な金属酸化膜を形成することができる電子ビーム蒸着法が広く用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
そして、PDPの低消費電力化、低コスト化を実現するためには、より電子放出特性の優れた保護膜が必要であり、そのような保護膜を得るために、成膜室内に水蒸気(H2O)を導入して成膜する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
2001 FPDテクノロジー大全、株式会社電子ジャーナル、2000年10月25日、p598−p600 特開平9−295894号公報
2001 FPDテクノロジー大全、株式会社電子ジャーナル、2000年10月25日、p598−p600
上述の水蒸気(H2O)を導入するのは、高純度の金属酸化膜を得るために、不純物の少ない雰囲気とするためである。
しかしながら、従来の成膜方法では近年の成膜装置の大型化にともない、成膜室の容積も大きくなるため、そのような成膜室に水蒸気が均一に分布しにくくなる。これは、水蒸気(H2O)が成膜室内の蒸発流により分解され、水蒸気(H2O)として存在する時間が短くなるからと考えられる。そのため、成膜された保護膜の電子放出特性が基板面内で不均一になり、放電遅れのばらつきの基板面内分布が大きくなるという課題があった。なお以降、放電遅れのばらつきとは、放電遅れを構成する形成遅れと統計遅れとのうちの統計遅れの変動の幅を意味するものとする。
本発明は、上記の課題を解決するもので、保護膜である金属酸化膜の電子放出特性をPDP全面で均一にするPDPの製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、表示電極および誘電体層が形成された基板を成膜室内に搬入し、基板の誘電体層が形成された面に金属酸化膜を成膜するPDPの製造方法であって、金属酸化膜の成膜は、成膜室内に重水(D2O)を含むガスを導入しながら行う方法である。
このような方法とすると、重水(D2O)は水蒸気(H2O)よりイオン化エネルギーが大きいため、成膜室内で蒸発流によって分解されにくく、重水(D2O)としての存在する時間が長くなる。そのため、重水(D2O)は成膜室内に均一に分布し、保護膜である金属酸化膜の電子放出特性をPDP全面で均一にできる。
また、本発明のPDPの製造方法は、成膜室内に酸素(O2)ガスをさらに導入してもよい。
このような製造方法とすると、金属酸化膜の酸素欠損が少なくなるため、酸素欠損による未結合手(ダングリングボンド)が電子放出特性を変化させることがなくなる。
また、本発明のPDPの製造方法は、金属酸化膜の成膜が蒸着法によって行われるようにしてもよい。
このように金属酸化膜の成膜方法を蒸着法とすると、成膜速度が高い製造方法とすることができる。
また、本発明のPDPの製造方法の金属酸化膜は、酸化マグネシウム(MgO)としてもよい。
酸化マグネシウム(MgO)は、特に結晶粒径の方向を揃える配向性が必要とされるため、重水(D2O)による均一な成膜の雰囲気形成の効果は大きい。
以上のように本発明によれば、金属酸化膜の成膜は、成膜室内に重水(D2O)を含むガスを導入しながら行うため、保護膜である金属酸化膜の電子放出特性をPDP全面で均一にするPDPの製造方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態によるPDPの製造方法について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態のPDPの概略構成を示す断面斜視図である。
図1は、本発明の実施の形態のPDPの概略構成を示す断面斜視図である。
PDP101の前面板102は、例えばガラスのような透明かつ絶縁性の基板103の一主面上に形成した走査電極104と維持電極105とからなる表示電極106と、その表示電極106を覆う誘電体層107と、さらにその誘電体層107を覆う、例えばMgOによる保護膜108とを有する構造である。走査電極104と維持電極105とは、電気抵抗の低減を目的として、透明電極104a、105aに金属材料、例えば銀(Ag)などからなるバス電極104b、105bを積層した構造としている。
また背面板109は、例えばガラスのような絶縁性の基板110の一主面上に形成したアドレス電極111と、そのアドレス電極111を覆う下地誘電体層112と、下地誘電体層112上の隣り合うアドレス電極111の間に相当する場所に位置する隔壁113と隔壁113間の蛍光体層114R、114G、114Bとを有する構造である。
そして、前面板102と背面板109とは、隔壁113をはさんで、表示電極106とアドレス電極111とが直交するように対向配置され、画像表示領域外の周囲が図示していない封着部材により封止されている。前面板102と背面板109との間に形成された放電空間115には、例えばNe−Xe10%の放電ガスを66.5kPa(500Torr)の圧力で封入している。そして、放電空間115の表示電極106とアドレス電極111との交差部が放電セル(単位発光領域)116として動作する。
次に、上述したPDP101について、その製造方法を同じく図1を参照しながら説明する。
前面板102は、基板103上にまず、走査電極104および維持電極105を形成する。具体的には、基板103上に、例えばITOによる膜を蒸着やスパッタなどの成膜プロセスにより形成し、その後、フォトリソ法などによってパターニングして透明電極104a、105aを形成する。さらにその上から、例えばAgによる膜を蒸着やスパッタなどの成膜プロセスにより形成し、その後、フォトリソ法などによってパターニングすることでバス電極104b、105bを形成する。以上により、走査電極104および維持電極105からなる表示電極106を得ることができる。
次に、以上のようにして形成した表示電極106を誘電体層107で被覆する。誘電体層107は、ガラス材料を含むペーストを、例えばスクリーン印刷で塗布した後、焼成することによって形成する。次に、以上のようにして形成した誘電体層107を、金属酸化膜、例えばMgOによる保護膜108で被覆する。
背面板109は、基板110上に、アドレス電極111を形成する。具体的には、基板110上に、例えばAg材料などによる膜を、蒸着やスパッタなどの成膜プロセスにより形成し、その後、フォトリソ法などによってパターニングしてアドレス電極111を形成する。さらに、アドレス電極111を下地誘電体層112により被覆した後、隔壁113を形成する。
そして、隔壁113間の溝に、赤色、緑色、青色の蛍光体粒子により構成される蛍光体層114R、114G、114Bを形成する。具体的には、各色の蛍光体粒子と有機バインダとからなるペースト状の蛍光体インキを塗布し、焼成して有機バインダを焼失させることによって各蛍光体粒子が結着してなる蛍光体層114R、114G、114Bを形成する。
以上のようにして作製した前面板102と背面板109とを、前面板102の表示電極106と背面板109のアドレス電極111とが直交するように重ね合わせるとともに、周縁に封着用ガラスによる封着部材を介挿し、これを焼成した気密シール層(図示せず)で封着する。そして、一旦、放電空間115内を高真空に排気した後、放電ガス(例えば、He−Xe系、Ne−Xe系の不活性ガス)を所定の圧力で封入することによってPDP101を作製する。
次に、上述したPDP101の保護膜(MgO膜)108の成膜装置および製造方法を説明する。
まず、成膜装置の構成を説明する。図2は、本発明の実施の形態のPDP101の保護膜108を形成するための成膜装置201の概略構成を示す縦断面図である。
成膜装置201は、金属酸化膜を成膜する蒸着室(成膜室)202およびその前後の基板投入室203、基板取出室204より構成されている。蒸着室202は、PDP101の基板103に対してMgOを蒸着してMgO薄膜である保護膜108を形成する成膜室である。また基板投入室203では、蒸着室202に基板103を投入する前に基板103を予備加熱するとともに、予備排気を行う。基板取出室204では、蒸着室202での蒸着が終了後、取り出された基板103を冷却する。
以上の、基板投入室203、蒸着室202、基板取出室204の各々は、内部を真空雰囲気にできるように密閉構造となっており、各室毎に独立して排気手段である真空排気系205a、205b、205cをそれぞれ備えている。
また、基板投入室203、蒸着室202および基板取出室204を貫いて、搬送ローラ、ワイヤー、チェーンなどによる搬送装置206を配置している。そして、外気と基板投入室203との間、基板投入室203と蒸着室202との間、蒸着室202と基板取出室204との間、基板取出室204と外気との間それぞれを開閉可能な仕切壁207a、207b、207c、207dで仕切っている。さらに搬送装置206の駆動と仕切壁207a、207b、207c、207dの開閉との連動によって、基板投入室203、蒸着室202、基板取出室204のそれぞれの真空度の変動を最小限にしている。
その結果、基板103を成膜装置201外から基板投入室203、蒸着室202、基板取出室204を順に通過させて、それぞれの室での所定の処理を行い、その後、成膜装置201外に搬出することが可能となり、複数枚の基板103に対して連続してMgOを成膜することができる。
また、基板投入室203、蒸着室202の各室には、基板103を加熱するための加熱ランプ208a、208bをそれぞれ設置している。なお基板103の搬送は、通常基板保持具216に保持した状態で行われる。
次に、成膜室である蒸着室202について説明する。蒸着室202には、蒸着源209であるMgOの粒を入れたハース210、電子銃211、磁場を印加する偏向マグネット(図示せず)などを設けている。また、重水(D2O)を含むガスを導入する第1ガス導入口217、酸素(O2)ガスを導入する第2ガス導入口218が設けられている。
また、蒸着源209と基板保持具216に保持させた基板103との間には、上流側遮断壁214および下流側遮断壁215が設けられている。
次に、保護膜108の製造方法を説明する。
基板投入室203で予備加熱された基板103は、蒸着室202で加熱ランプ208bにより加熱されて一定温度に保たれる。この温度は、基板103上にすでに形成されている表示電極106や誘電体層107が熱劣化することがないように、100℃から400℃程度に設定される。そして、上流側遮断壁214と下流側遮断壁215とを閉じた状態で、電子銃211から電子ビーム212を蒸着源209に照射して予備加熱することにより、不純ガスの脱ガスを行う。
その後、第1ガス導入口217より重水(D2O)を含むガスを、第2ガス導入口218より酸素(O2)ガスを導入する。そして、電子銃211から照射した電子ビーム212を、偏向マグネットにより発生する磁場によって偏向して蒸着源209に照射し、蒸着源209であるMgOの蒸気流213を発生させる。発生させた蒸気流213は、基板保持具216に保持させた基板103の表面に堆積されてMgOの保護膜108が形成される。
次に、MgO膜の成膜時に重水(D2O)を含むガスおよび酸素(O2)ガスを導入する理由について述べる。
保護膜108であるMgO膜の物性は、その成膜過程での酸素欠損や不純物混入、膜の厚みにより変化することが知られている。特に、成膜雰囲気中の水(H2O)の存在が保護膜108の特性である2次電子放出性能に影響を与えることを、本発明者らは検討により確認している。これは、例えばMgOにおいて、膜表層部にH2O起因の新しい結合状態(例えば、Mg(OH)2など)が形成され、それによりエネルギーバンドのバンドギャップ内のより真空準位に近い準位に電子が存在するようになり、その結果、2次電子放出特性が変化するというメカニズムであると推察している。
そこで、保護膜108の特性を向上させることを目的として、成膜時に水(H2O)を含むガスを成膜室に導入する。しかしながら、上述のような蒸着室202に水(H2O)を導入して成膜する場合、本発明者らの検討によると、導入した水(H2O)を含むガスの一部は、電子ビーム212および蒸気流213の影響でHやOやOHに分解され、分解せずに残った水(H2O)は、蒸着室202内に分布を持って存在することが分かった。そして、その分布した影響で、作製されたPDPの基板面内での放電特性分布が悪化してしまう。またこの分布は、蒸着室202の体積が大きいほど顕著で、真空排気系205bの位置や能力によってさまざまな分布状態となる。
そのため、電子ビーム212および蒸気流213に分解されにくい重水(D2O)を含むガスを導入することを検討した。また、酸素(O2)ガスの導入は、酸素欠損を低減させて、2次電子放出性能をよくするためである。
次に、以上の成膜装置および製造方法で作製した保護膜を備えたPDPの特性評価結果について、図面を用いて説明する。
図3(a)は、本発明の実施の形態のPDPの放電遅れのばらつきを説明する図で、図3(b)は比較例を示す図である。図3(b)は重水(D2O)を含むガスの代わりに、水(H2O)を含むガスを導入して作製した保護膜を備えたPDPの放電遅れのばらつきを示している。図3に示すように前面板の長辺方向に端部(評価ポイントA、C)と中央部(評価ポイントB)の3ヶ所で、放電遅れの時間を計測、評価した。
保護膜の成膜条件は、酸素(O2)ガス10sccm、重水(D2O)を含むガス10sccmを導入し、成膜室の圧力を2.0×10−2Paとした。また図3に示すように、酸素(O2)ガスは、前面板の複数箇所に導入するのに対し、重水(D2O)を含むガスは、前面板の端部に1ヶ所から導入する。これは、ガスを前面板の複数箇所に導入して均一に分布するようにするよりも、端部の1ヶ所から導入することで重水(D2O)を含むガスの分布の影響がより顕著に出るようにするためである。なお、水(H2O)を含むガスを導入しての保護膜の成膜条件は、重水(D2O)を水(H2O)に代えただけで、その他の条件であるガスの流量、成膜室の圧力、ガスの導入位置などは同じである。
図3から分かるように、評価ポイントA、B、Cの放電遅れのばらつきは、重水(D2O)を含むガスを導入した場合は、89ns〜113nsであるのに対し、水(H2O)を含むガスを導入した場合は、126ns〜456nsである。すなわち、放電遅れのばらつきの基板面内分布は、重水(D2O)を含むガスを導入した場合は24nsであるのに対し、水(H2O)を含むガスを導入した場合は330nsであり、10分の1以下になっている。
このように、重水(D2O)を含むガスを導入して保護膜を成膜すると、評価ポイントA、B、Cの放電遅れのばらつきは、ほとんど差がなくなっている。これは、水(H2O)よりも重水(D2O)の方が、イオン化エネルギーが大きく、成膜室内の蒸発流によって分解されにくいため、重水(D2O)として存在する時間が長くなり、成膜室内に均一に分布したからと考えられる。
以上のように、本発明の実施の形態のPDPの製造方法によれば、放電遅れのばらつきの基板面内分布を小さくすることができ、保護膜である金属酸化膜の電子放出特性をPDP全面で均一にすることができる。
なお、上述のPDPの特性評価結果において、重水(D2O)と水(H2O)との差を明確にするため、ガスの導入方法をあえてパネル端部の1ヶ所にしたが、通常の設備の導入方法である複数箇所からガスを導入しても同様の効果が得られた。
また、本発明の実施の形態では、第1ガス導入口217から重水(D2O)を含むガスを、第2ガス導入口218から酸素(O2)ガスを導入したが、2つのガスを同一経路に合流して1つのガス導入口から導入するようにしてもよい。
さらに、重水(D2O)を含むガスのみを導入して、酸素(O2)ガスを導入しなくてもよい。
また、MgOは、特に結晶粒径の方向を揃える配向性が必要とされるため、重水(D2O)による均一な成膜の雰囲気形成の効果は大きい。
また、本発明の実施の形態では、保護膜としてMgO膜を蒸着法で作製する例を説明したが、本発明はMgO膜を蒸着法で作製する場合に限定されるものでなく、金属酸化膜を蒸着法、スパッタ法などで成膜する場合に対して、同様の効果を得ることができる。
本発明は、保護膜である金属酸化膜の電子放出特性をPDP全面で安定させたPDPの製造方法を提供でき、大画面の製造に適したプラズマディスプレイ装置などを実現することができる。
101 PDP(プラズマディスプレイパネル)
102 前面板
103,110 基板
104 走査電極
104a,105a 透明電極
104b,105b バス電極
105 維持電極
106 表示電極
107 誘電体層
108 保護膜(MgO膜)
109 背面板
111 アドレス電極
112 下地誘電体層
113 隔壁
114R,114G,114B 蛍光体層
115 放電空間
116 放電セル(単位発光領域)
201 成膜装置
202 蒸着室(成膜室)
203 基板投入室
204 基板取出室
205a,205b,205c 真空排気系(排気手段)
206 搬送装置
207a,207b,207c,207d 仕切壁
208a,208b 加熱ランプ
209 蒸着源
210 ハース
211 電子銃
212 電子ビーム
213 蒸気流
214 上流側遮断壁
215 下流側遮断壁
216 基板保持具
217 第1ガス導入口
218 第2ガス導入口
102 前面板
103,110 基板
104 走査電極
104a,105a 透明電極
104b,105b バス電極
105 維持電極
106 表示電極
107 誘電体層
108 保護膜(MgO膜)
109 背面板
111 アドレス電極
112 下地誘電体層
113 隔壁
114R,114G,114B 蛍光体層
115 放電空間
116 放電セル(単位発光領域)
201 成膜装置
202 蒸着室(成膜室)
203 基板投入室
204 基板取出室
205a,205b,205c 真空排気系(排気手段)
206 搬送装置
207a,207b,207c,207d 仕切壁
208a,208b 加熱ランプ
209 蒸着源
210 ハース
211 電子銃
212 電子ビーム
213 蒸気流
214 上流側遮断壁
215 下流側遮断壁
216 基板保持具
217 第1ガス導入口
218 第2ガス導入口
Claims (4)
- 表示電極および誘電体層が形成された基板を成膜室内に搬入し、前記基板の前記誘電体層が形成された面に金属酸化膜を成膜するプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、前記金属酸化膜の成膜は、前記成膜室内に重水(D2O)を含むガスを導入しながら行うことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
- 前記成膜室内に酸素(O2)ガスをさらに導入することを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
- 前記金属酸化膜の成膜が蒸着法によって行われることを特徴とする請求項1または請求項2記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
- 前記金属酸化膜を酸化マグネシウム(MgO)とすることを特徴とする請求項1または請求項2記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
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---|---|---|---|---|
WO2009113171A1 (ja) * | 2008-03-13 | 2009-09-17 | 株式会社日立製作所 | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 |
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2006
- 2006-05-24 JP JP2006143828A patent/JP2007317414A/ja active Pending
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WO2009113171A1 (ja) * | 2008-03-13 | 2009-09-17 | 株式会社日立製作所 | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 |
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