JP2006012593A - 改質器、水素製造システム及び燃料電池システム - Google Patents

改質器、水素製造システム及び燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】 バーナー内部でのコーキングトラブルの防止が可能な改質器を提供する。
【解決手段】 炭化水素原料を改質する改質器において、液体燃料を気化する気化部7と、気化された前記液体燃料を燃焼するバーナー部8からなる改質器バーナー2と、前記気化部7の冷却手段31(空気ライン)とを有することを特徴とする改質器。空気ライン31を流れる空気14により、気化部7を冷却する。この空気14は、バーナー部8で利用される。
【選択図】 図1c

Description

本発明は、改質器、水素製造システム及び燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、脱硫器や改質器等を含む水素製造システムや、燃料電池スタック等から主に構成されている。通常、このシステムに用いられる改質器では、その内部にある液体燃料バーナー(例えば、灯油バーナー等)の下部、特に、液体燃料を気化する気化部を、コーキングトラブル(例えば、バーナーや配管の閉塞トラブル等)回避のため、300℃以下の温度に制御している。
しかし、液体燃料型燃料電池システムでは、液体燃料バーナーを組み込んだ改質ユニット内が700℃以上の高温になるため、この熱が伝熱して、システムの定常運転時や停止操作時に、バーナーの気化部が300℃以上の温度になる場合がある。このような場合には、液体燃料(例えば、灯油等)のコーキングを生じる可能性があり、これにより万が一改質ユニット内で閉塞トラブル等が生じてしまうと、燃料電池システム自体の運転が不可能となり、その結果、大掛かりなシステムメンテナンスを行うことになってしまう。
そこで、このような問題を回避するため、従来より様々な手法が取られている。例えば、バーナー部が高温にならないように、バーナーを外置きにしたバーナー別体型の改質器や、耐熱仕様が困難な部分を外付けにしたバーナー一体型の改質器が開発されている(例えば、特許文献1〜9参照)。
しかし、このような改質器では、装置の大型化が避けられず、システムユニットのコンパクト化に逆行してしまうという問題があり好ましくない。
一方、バーナー一体型の改質器において、バーナー部分を冷却するために熱エネルギーを吸収して、そのままシステム外に廃棄することは、熱エネルギーのロスによるシステム効率の低下が生じるという問題があり好ましくない。
特開平06−56401号公報 特開2000−143203号公報 特開平08−270887号公報 特開平09−306532号公報 特開平05−303972号公報 特開2002−187705号公報 特開平10−167701号公報 特開2002−356306号公報 特開平08−192040号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、バーナー内部でのコーキングトラブルの防止が可能な改質器を提供することを目的とする。
本発明によれば、炭化水素原料を改質する改質器において、液体燃料を気化する気化部と、気化された前記液体燃料を燃焼するバーナー部からなる改質器バーナーと、前記気化部の冷却手段と、を有することを特徴とする改質器が提供される。
気化部の冷却手段を設けることにより、改質器バーナーの過熱に起因する気化部や配管等でのコーキングトラブル等を防止でき、バーナーの安定運転が可能となる。
また、このような冷却手段により、改質器バーナーの温度を所望の範囲に制御することができるので、バーナー気化部の材質をステンレス(SUS)等から安価で加工しやすいアルミナダイキャスト等へ変更することができる。
本発明において、上記改質器は、筒状の形状を有することが好ましい。筒状にすることによって、周方向に対する反応条件をほぼ同じにすることができ、その結果、生成する水素濃度が、周方向によって異なるといった不具合を防止することができる。
本発明では、好ましくは、冷却手段が、気化部の外部を含んでバーナー部に続く空気ラインであり、気化部を冷却した空気が、液体燃料を燃焼するために用いられる。このようにすると、気化部の空冷とバーナー部への空気の供給を一度に行うことができるので、効率的である。
本発明では、上記冷却手段として、気化部の周囲及び/又は内部に設けられた冷却水ラインを用いることが好ましい。冷却水ラインを用いると、気化部の温度をより低温側で制御できる。
また、本発明では、この冷却水ラインを流れる水を、改質器の反応に利用することができる。この水は、気化部の熱が伝熱して暖められているので、これを利用することにより、熱エネルギーのロスを少なくすることができる。
また、本発明によれば、上記脱硫システムを有する水素製造システム及びこの水素製造システムを有する燃料電池システムが提供される。
これらのシステムは、本発明の改質器を有しているので、改質器部分でのコーキングトラブルによるシステム運転不可等の問題を回避することができる。
本発明によれば、バーナー内部でのコーキングトラブルの防止が可能な改質器が提供できる。
[実施形態1]
図1は、本発明の一実施形態にかかる改質器の概略図であり、(a)は上面方向断面図を、(b)はA−A断面図を、(c)は改質器バーナー部分の拡大図を示している。
同図において、改質器1は、中心部から外周方向に向かって、バーナー2、内側輻射筒3、改質容器4及び真空断熱容器5を設けた筒状形状の構成としてある。
本実施形態の改質器1には、炭化水素原料の改質操作に必要な関連機器、例えば、水蒸発器、炭化水素原料気化器、炭化水素原料と水蒸気を混合する混合ノズル等を設けることができる。即ち、改質器1は、炭化水素原料改質装置としてユニット化することもできるし、また、関連機器等から独立した状態で燃料電池システム等に使用することもできる。
改質容器4は、内側筒状体41と外側筒状体42を備えた筒状の密閉容器であり、内部に改質触媒40が充填されている。
この改質容器4は、内側筒状体41と外側筒状体42を円筒とし、これら円筒に円環状の上蓋43及び底蓋(図示せず)を溶接した二重円筒としてあるが、その形状は特に制限されない。
また、改質容器4は、8本の炭化水素原料供給管44が、周方向に等間隔で底蓋に連結されており、この炭化水素原料供給管44を経由して炭化水素原料が改質容器4に供給される。このように、炭化水素原料供給管44を周方向に等間隔で配設することにより、炭化水素原料を周方向にほぼ均一な状態で供給することができ、改質容器4内の改質触媒40を周方向にほぼ同じ状態で反応させることができる。
改質容器4に供給された炭化水素原料は、改質容器4内部を上昇しながら改質触媒40によって水素に改質される。
尚、炭化水素原料供給管44は、8本に限定されるものではなく、例えば、16本や24本等でもよい。
改質容器4は、容器上部の空隙45に生成された水素を回収する水素流路として、8本のリターンパイプ6を上記炭化水素原料供給管44の間に配設してある。また、改質容器4は、容器上部に空隙45が形成されるように、改質触媒40が充填されており、リターンパイプ6は、底蓋を貫通した状態で、充填された改質触媒40の上面から、リターンパイプ6の先端が突出するように取り付けられており、空隙45に溜まった水素を改質容器4の下方に排出する。
ここで、各リターンパイプ6を炭化水素原料供給管44の間に配設することにより、炭化水素原料供給管44から供給された炭化水素原料が、ほぼ上方に流れるので、偏流が発生するといった不具合を防止でき、改質触媒40の反応速度を周方向においてほぼ均一にすることができる。従って、改質触媒40の寿命が尽きるまで、安定した状態で水素を生成することができる。
また、リターンパイプ6を改質容器4の内部に設けることにより、生成された高温の水素がリターンパイプ6を流れる際、周囲の改質触媒40及び炭化水素原料を加熱するので、その分熱効率を向上させることができる。
本実施形態の改質器1は、改質容器4の下方中心部に、液体燃料を気化する気化部7と、気化された液体燃料を燃焼するバーナー部8からなるバーナー2を有している。この気化部7の外部を含んで空気ライン31が設けてある。空気ライン31にはブロワー、ファン等により空気が送り込まれる。空気ライン31の内部に空気用配管18が設けられており、その内部には、液体燃料用配管19がさらに設けてある。空気用配管18の下端は開口してあり、ここから空気が流入できる。空気ライン31はバーナー部の下面からバーナー部の内部に続いている(図示せず)。
また、このバーナー2と改質容器4の間に、バーナー2からの炎(図示せず)が改質容器4に直接当たらないように、改質容器4とほぼ同じ高さを有する内側輻射筒3が設けてある。この内側輻射筒3と改質容器4との間には、排ガス内側流路30が形成され、バーナー2によって上方に吹き上げられた排ガスの一部は、この排ガス内側流路30を通って下方向に流れ、この際、改質容器4の内側側面と接触して、改質容器4を加熱する。
また、外殻筒47と改質容器4の外側筒状体42との間には、排ガス外側流路46が形成され、バーナー2によって上方に吹き上げられた排ガスの残りは、この排ガス外側流路46を通って下方向に流れる。この際、排ガスが改質容器4の外側側面と接触して改質容器4を加熱する。
尚、本実施形態では、断熱手段として、真空断熱容器5とその内側に設けた断熱材48を使用している。また、断熱材48を収納する外殻筒47の内側側板を、熱を内側に輻射するために利用することもできる。
ここで、好ましくは、改質容器4、排ガス内側流路30及び排ガス外側流路46をバーナー2に対して同心状に設けるとよく、このようにすると、改質容器4に充填された改質触媒40を、周方向にほぼ均一に加熱することができ、改質触媒40を有効に利用することができる。また、周方向に対して反応条件をほぼ同じにすることができるので、生成される水素の濃度が、周方向によって異なるといった不具合を防止することができる。
尚、バーナー2は、一本の炎が噴き出す構成としてあるが、このタイプのバーナーに限定されるものではなく、たとえば、円環状に炎が噴き出すバーナーを使用してもよい。
次に、上記構成の改質器1の動作について説明する。
改質器1では、まず、バーナー2が点火されると、内側輻射筒3を通って上昇した排ガスが排ガス内側流路30及び排ガス外側流路46を流れ、改質容器4の内側側面及び外側側面の両側面から改質容器4を加熱する。そして、改質容器4等が所定の温度まで加熱されると、炭化水素原料供給管44から約500℃に昇温された炭化水素原料が供給される。この炭化水素原料は、脱硫器を通過させて、予め脱硫処理しておくことが好ましい。
供給された炭化水素原料は、改質容器4内を上昇しながら加熱されるとともに改質触媒40によって化学反応を起こし、改質容器4の上部に到達するころには水素に改質されるとともに、約700℃の高温ガスに昇温される。
尚、本実施形態では、図1(c)に示すように、改質器1の運転時には、改質器バーナー2が過熱されないように、バーナー2の下方から空気ライン31を通して空気14を流して気化部7を外部から空冷する。この空気14は、気化部7を空冷した後、バーナー部8の下面から、バーナー部8の内部に送り込まれ、液体燃料燃焼用として利用される。この空気14は、気化部7の温度が伝熱して暖められた状態のまま、バーナー部8に送り込まれるので、熱エネルギーをロスすることなく有効に利用することができる。
また、空気14の一部は空気用配管18を通って気化部7に送り込まれ、液体燃料用配管19を通って気化部7に送り込まれた液体燃料と共に気化された後、バーナー部8で燃焼される。
本実施形態では、気化部7を冷却することにより、その温度を、好ましくは300℃以下、より好ましくは250℃以下に制御することが好ましい。
上記のように生成された水素は、リターンパイプ6を介して改質容器4の下方に排出される。そして、リターンパイプ6を通過する際、約700℃の高温水素は、リターンパイプ6を介して炭化水素原料及び改質触媒40を加熱する。
このように、本実施形態の改質器1は、改質容器4が内側及び外側の両面から加熱されるので、伝熱面積が広くなり熱効率を向上させることができる。
また、生成された高温の水素を改質容器4の内部に配設されたリターンパイプ6を流すことにより、炭化水素原料及び改質触媒40を加熱することもできるので、熱効率をさらに向上させることができる。
また、改質器1の運転時にバーナー2を空冷することによって、バーナー2の過熱を防止できるので、改質器1における各種コーキングトラブルを予防することができる
[実施形態2]
図2は、本発明の他の実施形態にかかる改質器バーナー2の拡大図である。本実施形態は、改質器バーナー2の気化部7の内部に、冷却手段として冷却水ライン15が設けられている点が実施形態1と異なっており、それ以外の部分については実施形態1と同じである。実施形態1と同じ部分については、同一の符号を付し説明を省略する。
本実施形態では、改質器1の運転時に、改質器バーナー2が過熱されないように、冷却水ライン15に水を流して気化部7を水冷する。
冷却水ライン15を後述する気化器に連結すると、冷却水ライン15を流れた水は、気化部7の温度が伝熱して暖められた状態のまま、熱エネルギーをロスすることなく、改質器1の反応等に有効に利用することができる。
[実施形態3]
図3は、本発明の他の実施形態にかかる水素製造システムの構成を示す図である。
この図において、番号10が水素製造システムを示す。水素製造システム10は、原料タンク11、脱硫器12、脱硫原料タンク13、気化器16、ボイラー17、実施形態1の改質器1、CO変成器20、CO除去器22、循環水タンク24、エア供給源26、ブロワー27等から主に構成されている。
原料タンク11には、水素の原料、及び、改質器1を加熱する熱源である改質器バーナー(図示せず)の液体燃料、となる炭化水素原料が貯えられている。この炭化水素原料は、ポンプP1及びP2により汲み上げられ、脱硫器12及び改質器バーナーにそれぞれ供給される。このように原料タンクを共通にすることにより、システム全体を小型化することができる。
炭化水素原料としては、例えば、メタン、LPG(液化天然ガス)、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油等が挙げられる。これらのうち、輸送が容易な液体燃料の中では供給網が発達し、全国各地で入手が容易であること、また、ガソリン等と比較して取り扱い易いことから、灯油が好ましい。
脱硫器12は、改質器1内の改質触媒の硫黄被毒を防止するため、炭化水素原料中の硫黄成分を除去するものである。脱硫器12の内部には、脱硫剤が充填されている。
脱硫剤としては、例えば、活性炭、ゼオライト又は金属系の吸着剤等が好ましい。原料が灯油等の重質の炭化水素である場合は、特開2001−279255号公報に示すように、Ni系あるいはNi−Cu系脱硫剤が好ましい。
脱硫された炭化水素原料(脱硫原料)は、脱硫原料タンク15に貯えられた後、ポンプP3により汲み上げられ、気化器16に供給される。
気化器16は、この脱硫原料を気化させるものである。脱硫原料は、ボイラー17から供給されたスチームと混合され、改質器1に供給される。
スチーム源の水は、循環水タンク24からポンプP4により汲み上げられ、ボイラー17に供給される。
改質器1は、脱硫原料から水素を発生させる装置であり、その内部には、上述したように、改質器バーナー、改質触媒(図示せず)等が設けられている。改質器バーナーには、原料タンク11からポンプP3により汲み上げられた燃料用の炭化水素原料が供給されると共に、エア供給源26から供給された燃料燃焼用の空気(エア)がブロワー27によって供給される。ブロワー27によって供給された空気は、改質器バーナーの気化部を外部から空冷し、その後、バーナー部に送り込まれ、燃料燃焼用として利用される。このとき、上述したように、空気の一部は、気化部にも送り込まれ、炭化水素原料と共に気化された後、バーナー部で燃焼される。
改質触媒は、例えば、Ru、Rh、Pt、Pd等の貴金属や、Ni、Co等の金属を、活性金属成分として用いている。この中で、特にRuを活性金属成分とした触媒が好ましく用いられる。
水素と共に改質器1から発生する高温の排気ガスは、スチームを発生させるボイラー17の熱源として利用される。これにより、システム全体のエネルギー効率を高めることができる。
CO変成器20は、改質器1において水素と共に発生した一酸化炭素を、二酸化炭素に変成させる装置であり、その内部にはシフト触媒(CO変成触媒、図示せず)が設けられている。
シフト触媒としては、特に限定されないが、Pt等の貴金属や、Cu、Zn、Fe等の金属を活性金属としたもの等を好適に用いることができる。
CO除去器22は、CO変成器20によって変成されなかった一酸化炭素を除去する装置であり、その内部にはプロックス触媒(CO除去触媒、図示せず)が設けられている。CO除去器22の手前では、エア供給源26から供給された、一酸化炭素を酸化除去するためのエアがブロワー27によって供給される。
プロックス触媒としては、特に限定されないが、Ru、Pt、Au等の貴金属を活性金属としたもの等を好適に用いることができる。
シフト触媒及びプロックス触媒の触媒反応は発熱反応であるため、CO変成器20及びCO除去器22の内部には、除熱のため、冷却水を流す流路(冷却水ライン)が設けられている。冷却用の水は、循環水タンク24からポンプP5により汲み上げられ、CO変成器20及びCO除去器22の内部の冷却水ラインを通過した後、気化器16へと繋がる流路を通り、改質器1に供給される。本実施形態では、このように、反応器の冷却水として利用した水を、反応器の反応原料としても利用することができる。
本実施形態の運転時には、ポンプP4により、循環水タンク24の水をボイラー17に供給し、発生したスチームを改質器1内に流通させ、改質触媒を加熱する。その後、上述したように、脱硫炭化水素原料とスチームの混合気体が気化器16から改質器1内に供給され、各反応器において、一連の改質運転が開始され、炭化水素原料から水素が製造される。
[実施形態4]
図3は、本発明の他の実施形態にかかる燃料電池システムの構成を示す図である。
この図において、燃料電池システム60は、実施形態3の水素製造システム10、燃料電池スタック50、気水分離器56等から主に構成されている。
本実施形態の燃料電池システム60では、水素製造システム10で製造された水素が、燃料電池スタック50のアノード52に供給される。また、燃料電池冷却用の水が、循環水タンク24から、ポンプP6により汲み上げられ、燃料電池スタック50に供給される。この水は、循環水タンク24に回収され、再利用される。
一方、燃料電池スタック50のカソード54には、エア供給源26から供給されたエアがブロワー27によって供給される。これにより、燃料電池スタック50において、水素とエア(酸素)が反応し、直流電力が発生する。このとき、アノード52で余った水素は、改質器バーナーの原料として再利用される。また、燃料電池スタック50における反応で発生した水と排気ガスは、気水分離器56で分離され、排気ガスについては系外に排気され、水については、循環水タンク24に供給され、再利用される(図示せず)。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるものではない。
例えば、実施形態1の改質器バーナー2の気化部7に、実施形態2の冷却水ラインを設け、気化部7の空冷と水冷を同時に行なってもよい。
また、実施形態2において、気化部7の内部に設けた冷却水ライン15は、例えば、コイル状にして、気化部7の外部に設けてもよい。
また、実施形態3の水素製造システムに、実施形態2の改質器を設けてもよい。この場合、冷却水ライン15と、CO変成器20及びCO除去器22の冷却水ラインを繋ぎ、CO変成器20及びCO除去器22の冷却水ラインを流れる水を利用することができる。
また、実施形態3の水素製造システムでは、CO変成器20及びCO除去器22が設けられているが、CO変成器20又はCO除去器22のみを設けてもよい。
また、実施形態3、4では、システム内を循環する水を循環水タンク24に回収して再利用しているが、循環水の温度が上がりすぎた場合(例えば、循環水量が少ない場合や触媒量が少ない場合等)は、システムの系外に排水する仕様としても構わない。また、直接循環水タンク24に水を返さず、循環水タンク24において熱交換を行い、その熱で循環水タンク24を加熱してもよい。
本発明は、炭化水素を原料とする燃料電池システムを含む各種燃料処理システムに好適である。
本発明の一実施形態にかかる改質器の上面方向断面図である。 図1aのA−A断面図である。 改質器バーナー部分の拡大図である。 本発明の他の実施形態にかかる改質器のバーナー部分の拡大図である。 本発明の他の実施形態にかかる水素製造システム及び燃料電池システムの構成を示す図である。
符号の説明
1 改質器、2 改質器バーナー、3 内側輻射筒、4 改質容器、5 真空断熱容器、6 リターンパイプ、10 水素製造システム、11 原料タンク、12 脱硫器、13 脱硫原料タンク、14 空気、15 冷却水ライン、16 気化器、17 ボイラー、18 空気用配管、19 液体燃料用配管、20 CO変成器、22 CO除去器、24 循環水タンク、26 エア供給源、27 ブロワー、30 排ガス内側流路、31 空気ライン、40 改質触媒、41 内側筒状体、42 外側筒状体、43 上蓋、44 炭化水素原料供給管、45 空隙、46 排ガス外側流路、47 外殻筒、48 断熱材、50 燃料電池スタック、52 アノード、54 カソード、56 気水分離器、60 燃料電池システム

Claims (7)

  1. 炭化水素原料を改質する改質器において、
    液体燃料を気化する気化部と、気化された前記液体燃料を燃焼するバーナー部からなる改質器バーナーと、
    前記気化部の冷却手段と、を有することを特徴とする改質器。
  2. 筒状の形状を有することを特徴とする請求項1に記載の改質器。
  3. 前記冷却手段が、前記気化部の外部を含んで前記バーナー部に続く空気ラインであり、前記気化部を冷却した空気が、液体燃料を燃焼するために用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の改質器。
  4. 前記冷却手段が、前記気化部の周囲及び/又は内部に設けられた冷却水ラインであることを特徴とする請求項1又は2に記載の改質器。
  5. 前記冷却水ラインが、前記改質器につながり、前記冷却水ラインを流れる水が、前記改質器の反応に利用される請求項4に記載の改質器。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の改質器を有する水素製造システム。
  7. 請求項6に記載の水素製造システムを有する燃料電池システム。
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