JP2005538704A - 満腹誘導組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、食用組成物の調製における、満腹ペプチドであるコレシストキニン及びグルカゴン様ペプチドの細胞分泌を刺激するホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物の使用を提供する。当該食用組成物は体重を制御するのに用いることができ、有益な満腹効果を有すウル。食用組成物も提供する。

Description

本発明は、ヒト又は動物の満腹感を増幅させる食用組成物の調製における、特定のホエイタンパク質及びホエイタンパク質加水分解物の使用に関する。本発明は、また、これらホエイタンパク質及びホエイタンパク質加水分解物を使用して体重を制御する方法、並びに、それらを含む食用組成物に関する。
いわゆる西欧食を摂る国における肥満の罹患率及びオーバーウェイトと考えられるヒトの数は、この10年間で増大した。肥満及びオーバーウェイトは、心臓病、高血圧及び動脈硬化のような様々な病気に関連していることから、多大な健康上の関心を集めている。更にその上、大部分の西欧の人々は、オーバーウェイトであることは魅力的で無いと考えている。
このことにより、消費者による健康への関心が増大し、日々のカロリー摂取の減少又は制御、並びに/又は、体重及び/又は身体上の外観の制御に役立つ製品への需要が生み出された。好ましくは、このような製品を通常の食品に加えることができ、又は、通常の食事の前に、通常の食事中に、通常の食事後に又は通常の食事に変えて食べることができる。このような組成物を食べることにより、理想的には、消費者の満腹感を増大させ及び/又は持続させ、並びに/又は、食事の間の間隔を延長させ、並びに/又は、その後に食べる食事において摂取するカロリーの量を減少させるべきである。
効率的で、便利な満腹誘導製品への需要が認知されていることから、満腹感のシグナル伝達、又は満腹感の誘導に関連した特定のペプチドの分泌を刺激する化合物を探索するための研究が行われている。これらのペプチドは、本願では、「満腹ペプチド」とする。このような満腹ペプチドには、例えば、コレシストキニン(CCK)、エンテロスタチン、ソマトスタチン、アミリン及びグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)のようなグルカゴン様ペプチド(GLP)が含まれる。
多数の分子又は組成物が、前記満腹ペプチドのうちの1つを分泌する刺激を活性化すると考えられているが、それらのうちほんの数個しか天然に由来することはなく、及び/又は、食品製品において使用することができない。
米国特許第6,207,638号には、a)カゼイン、ホエイ及び大豆から選択したタンパク質、b)グリコマクロペプチド、c)長鎖脂肪酸、並びにd)可溶性及び不溶性の繊維を含む、CCKの分泌を刺激する栄養組成物が開示されている。ホエイタンパク質加水分解物は開示されておらず、ホエイタンパク質によりCCKとグルカゴン様ペプチドの両方が分泌することは教示されていない。
国際公開第01/37850号には、グルカゴン様ペプチド 1(GLP-1)の分泌を誘導する牛乳タンパク質加水分解物が開示されている。カゼイノグリコマクロペプチドは、CCKの細胞分泌を刺激することが見出されていない。
国際公開第02/15719号には、満腹効果の減少を提供する、加水分解ホエイタンパク質を含む栄養組成物が開示されている。当該組成物は、回復期にあるヒト及び拒食症のヒトのような、減少した食欲に苦しむヒト用に意図されている。
国際公開第99/48741号には、グルタミンを、必要とする患者に提供する方法が開示されている。グルタミンは、ホエイタンパク質又はホエイタンパク質加水分解物によっても提供されることができる。加水分解したスウィートホエイは、使用することができるが、適切なタイプについての更なる詳細は与えられていない。
米国特許第2002/0044988号には、筋肉の維持及び回復を改善する体内のタンパク質合成を刺激する組成物及び方法が開示されている。ホエイタンパク質加水分解物を、当該組成物に使用することができる。
欧州特許出願公開第201 137号には、システイン/グリシンが豊富なペプチドの調製方法が開示されている。加水分解したホエイタンパク質単離物が開示されている。
欧州特許出願公開第034 704号には、牛乳タンパク質の加水分解物を含むことができる、経腸栄養組成物が開示されている。
国際公開第01/43563号には、I型糖尿病の疫学的に立証された危険性を減ずるために使用される組成物において使用される牛乳タンパク質の加水分解物が開示されている。
ホエイをベースとしたエネルギー飲料が、当該業界で知られている。デザイナーホエイプロテインブラスト飲料(Next Proteins, California, USA)は、β-ラクトグロブリン及びα-ラクトアルブミンを含んでおり、筋肉をつけるための食品サプリメントとして使用されている。当該飲料は、炭水化物を非常に低いレベルで含んでおり、脂肪を含まない。それ故、大部分のカロリーはタンパク質によって提供される。当該飲料の20アメリカオンス(約600ml)のボトルには、脂肪は含まず、1gの炭水化物及び17gのタンパク質を含む。当該飲料は、体重減少のために用いないように明確に指示されている。
β-ラクトグロブリン及びα-ラクトアルブミンを含む飲料を調製するための粉末、並びにそのような粉末は、血圧降下に適用できるとして知られている。Davisco Foods International (Minnesota, USA)により製造されている粉末は、30gの粉末製品当り、20gのβ-ラクトグロブリン及びα-ラクトアルブミン、1gの脂肪及び6gの炭水化物を含む。当該粉末は、飲料を調製するために水又は牛乳と混合することができる。満腹感を制御する用途については、如何なる開示もなされていない。当該粉末及び飲料は、タンパク質内容物から、当該粉末又は飲料中(水又は牛乳で調製する場合)の全体のカロリーの55%を超えるカロリーを提供する。
しかしながら、前記開発に関わらず、当該業界においては、未だに、消費者(特にカロリー摂取及び/又は体重の制御が望まれる消費者に)に良好な満足感を付与する食用組成物に対する需要が存在する。更にその上、ダイエットプログラム(特にカロリーをコントロールしたダイエット)を順守するのに役立つような製品、その他にはカロリー摂取を制御するのに役立つような製品の供給に対する需要が存在する。ボディイメージの認知又は体重の改善又は制御に役立つのに用いられることができる食用組成物に対する需要も存在する。
特に、一般的な食品製品又は一般的なダイエット/ミールリプレイスメントと比較して、改善された満腹効果を提供する食用組成物に対する需要が存在する。良好な満腹効果だけでなく、許容できる味を有する食用組成物の提供に対する需要も存在する。例えば、製品があまり甘くない、又はあまり苦味がない製品への需要である。
特に、1以上の前記効果及び/又は利点を付与するミールリプレイスメント製品に対する需要が存在する。
米国特許6,207,638号 国際公開第01/37850号 国際公開第02/15719号 米国特許2002/0044988号 欧州特許出願公開第201 137号 欧州特許出願公開第034 704号 国際公開第01/43563号 国際公開第01/85984号 Drucker D. J. et al (1994): Activation of proglucagon gene transcription by protein kinase A in a novel mouse enteroendocrine cell line. Mol Endocrinol 8: 1646-1655 Lee KS, Drescher DG., Fluorometric amino acid analysis with o-phthaldialdehyde (OPA), Int. J. Biochem. 1978; 9(7): 457-467
本発明は、1以上の前記問題を解決しようと努めるものである。
特に、本発明の目的は、良好な満腹効果を有する食用組成物を供給することである。
本発明の目的は、また、一般的な食品製品又は一般的なダイエット/ミールリプレイスメント製品と比較して改善した満腹効果を有する食用組成物を提供することである。
本発明の目的は、また、消費者がダイエットの計画を完遂すること、体重を制御すること及び/又はボディイメージの認知を改善又は維持することに役立つ方法を提供することである。
驚くべきことに、特定のホエイタンパク質(WP)及び/又はホエイタンパク質加水分解物(WPH)が、改善した満腹効果を付与することが見出された。理論に拘束されることを望まないが、1以上の満腹ペプチドの細胞分泌を刺激するために、当該効果が生じると考えられる。
満腹ペプチドであるコレシストキニン(CCK)及びグルカゴン様ペプチド(GLP)(特にグルカゴン様ペプチド-1)の両方の細胞分泌を刺激するWP及びWPHは、満腹感を誘導するのに特に効果的であることを見出した。このようなWP及びWPHにより、それらを含む食用組成物を食べた後のヒトが経験する満腹効果が増大する。これら2つの満腹ペプチドの組み合わさった分泌(同時又は段階的な分泌)は、満腹感の増大をもたらすと考えられる。
本出願で用いられる満腹感が増幅したとは、より明白な及び/又は迅速な満腹感(十分だからここで食べことを止めるというプロセスに関する飽食(satiation))を意味し、並びに/又は、食事後より長い時間持続する満腹感(食事後に次にいつ食べるかというプロセスに関する飽食(satiety))を意味する。このような効果により、一般的に、食事の間隔を伸ばし、毎日摂取する食事の量及び/又はカロリー数をより減らすこと等ができるようになる。本出願における満腹感には、「食事後の(end-of-meal)」満腹感及び「食事中の(between-meals)」満腹感を含む、厳密に「十分だからここで食べことを止めるというプロセスに関する飽食(satiation)」及び「食事後に次にいつ食べるかというプロセスに関する飽食(satiety))に関するものの両方を含む。
体内でのCCKの細胞分泌は、食事後に生じる満腹感(end-of-meal satiety)に関連するが、GLPの細胞分泌は、食事後に続く満腹感(between-meals satiety)に関連すると考えられる。それ故、CCK分泌は、ヒトが十分な食事を食べた場合の体への伝達に関連していると考えられ、GLPは、前回の食事により未だ満腹であるということを体へ伝達することに関連していると考えられる。
本発明のWP及びWPHにより、他の牛乳タンパク質、牛乳タンパク質加水分解物又は加水分解を行っていないホエイタンパク質と比較して、規定の濃度において、細胞のGLP分泌の誘導を増すことも見出した。
第一の態様に関して、本発明は、食用組成物中でのホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物の使用を提供する。本態様においては、ホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物が、グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌悦を誘導することができ、食用組成物の摂取中又は摂取後に、ホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物が満腹感の増大を誘導する。
本出願で用いられる用語「満腹感の増大」は、実質的に同等のカロリー及び主要栄養素含量を有するが、ホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物を等量の牛乳タンパク質と置換した食用組成物の摂取後に得られる満腹感との比較による、本発明の食用組成物の摂取に際して得られる満腹感に関する。
本発明の食用組成物は、ヒト又は動物による摂取を意図する。
第二の態様に関して、本発明は、食用組成物中でのホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物の使用を提供する。本態様においては、ホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物が、グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌悦を誘導することができ、食用組成物がボディイメージの認知の改善又は制御、及び/又は体重の制御、及び/又はカロリー摂取の制御及び/又はダイエット計画の完遂の補助に用いられる。
第三の態様に関して、本発明は、ヒト又は動物に満腹感を誘導する方法を提供する。本態様において、前記方法は、食用組成物を用いて、グルカゴン様ペプチド及び/又はコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができるホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物を効果的な量で、ヒト又は動物に投与する工程を含む。
第四の態様に関して、本発明は、ボディイメージの認知を改善又は制御し、及び/又は、体重を制御し、及び/又は、カロリー摂取を制御し、及び/又はダイエット計画を順守するのに役立つ方法を提供する。本態様において、前記方法は、ホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物がグルカゴン様ペプチド及び/又はコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができる効果的な量で、ヒト又は動物に食用組成物を投与する工程を含む。
更なる態様に関して、本発明は、グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができるホエイタンパク質加水分解物を、組成物の重量に対して0.1から50重量%含む、液体状の又は流動性を有する食用組成物を提供する。本態様においては、食用組成物中の全カロリーの50%以下が、前記タンパク質から提供される。
本出願で用いられる用語「流動性を有する」製品とは、圧力をかけて又は圧力をかけずに注いだ時に、例え連続で流れなくとも、入れ物から流れ出す液体、半液体、粉状又は粒子状の製品である。当該用語には、流れることができないので、一体型の製品(例えば、塊、立方体等のような成形した固体形態を有する製品)、又は、アイスクリームのような流れない物理状態で食べる製品を含まない。
本発明の液体状又は流動性を有する食用組成物は、良好な満腹効果、許容できる感覚特性(例えば、許容できる味)を付与し、用いられるホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物のレベルと、前記組成物中の全タンパク質量から得られる製品中のカロリーの割合の良好なバランスを有する。この組み合わせは、特に、ミールリプレイスメント製品に適している。
更なる態様に関して、本発明は、グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができるホエイタンパク質加水分解物を、組成物の重量に対して0.1から80重量%含む、液体状の又は流動性を有する食用組成物を提供する。本態様においては、前記組成物は、更に、少なくとも1つのビタミンA、B1、B2、B3、B5、B6、B11、B12、ビオチン、C、D、E、H、及びK並びにカルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛及び鉄から選択される付加的なビタミン及び/又は無機物を含む。
更なる態様に関して、本発明は、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンの加水分解物又はこれらの混合物を、組成物の重量に対して全体で0.1から80重量%含む、バーの形態の食用組成物を提供する。
前記発明の全ての態様において、ホエイタンパク質加水分解物が好ましい。好ましいホエイタンパク質加水分解物は、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンの加水分解物又はこれらの混合物を含む。
食用組成物の調製における、CCK及びGLPの両方の細胞分泌を誘導するWP及び/又はWPHの使用は、CCK又はGLPのいずれかの分泌のみ誘導する成分の使用に比較して、その製品を消費することにより得られる満腹効果に関して有用である。
本発明の有用性は、満腹効果についてのより有用な効果、例えば満腹感の増大、食事中すぐの満腹感の増大、及び/又は、食事後より長い期間の満腹感の維持を含む。これらの効果は、特に、ダイエット計画又はプログラム、並びに/又は、体重及び/又は体知覚の制御又は維持にとって有益である。
実施例及び比較例、又は明確に示さない限り、物質の量又は反応条件、物質の物理的特性及び/又は使用は、単語「おおよそ」によって修飾されていると理解される。特に記載がない限り、全ての数値は重量%である。食用組成物においては、特に記載がない限り、全ての%は、組成物の全重量に対する重量%である。
用語「含む」は、その後に挙げられている成分に限定されることを意味するわけではなく、むしろ、主要な機能を有する又は主要でない機能を有する特異的でない成分を含むことを意味する。言い換えれば、記載された方法、成分又は選択肢は包括的である必要は無い。用語「含有する」又は「有する」を使用するときはいつでも、これらの用語は、前記で定義した「含む」と同等の意味である。
本出願で用いられるコレシストキニン及び「CCK」は、CCK-4、CCK-8、CCK-22、CCK-23、CCK-24、CCK-25、CCK-36、CCK-27、CCK-28、CCK-29、CCK-30、CCK-31、CCK-32、CCK-33、CCK-39、CCK-58を含む(これらに制限されない)CCKファミリーの全てのペプチドを含む。
本出願で用いられるグルカゴン様ペプチド(GLP)及び「GLP」は、GLP-1及びGLP-2を含む(これらに制限されない)GLPファミリーの全てのペプチドを含む。GLP-1は特に興味が持たれている。
本発明によるWP及び/又はWPHを用いることによって、更なる満腹ペプチドを細胞分泌することができる。このような満腹ペプチドの例としては、アミリン、GRP-NMB、エンテロスタチン、ApoA-IV、グルカゴン、ソマスタチン、PYY、レプチン及びCNTFのような様々なサイトカインを含む。
細胞分泌
本出願で記載する満腹ペプチドの細胞分泌の誘導とは、ホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物(WPH)の摂取の後における、適した細胞(好ましくは消化管の細胞)による満腹ペプチドの分泌を誘導することを指す。
本発明による満腹ペプチドの細胞分泌の誘導は、例えば、腸内の細胞ラインの使用により、in vitroで測定することができる。実施例で用いている細胞は、proglucagon-simian virus 40 large T antigenトランスジェニックマウスの大腸に生じる腸の内分泌腫瘍に由来するL細胞ラインであるGLUTagである。これらの細胞は購入することができ、以下の刊行物に記載されている。Drucker D. J. et al (1994): Activation of proglucagon gene transcription by protein kinase A in a novel mouse enteroendocrine cell line. Mol Endocrinol 8: 1646-1655。
実施例1及び2は、更に、in vitroにおけるCCK及びGLP-1の細胞分泌を示す。これらの実施例における情報を、この項においてリファレンスとして挿入する。
理論に拘束されることを望まないが、対象(動物又はヒト)が、請求項記載のWP及び/又はWPHを、それ自身又は食用組成物の一部として摂取した場合、体内でのCCK及びGLPの細胞分泌は刺激され、満腹効果をもたらすと考えられる。
この細胞分泌は、例えば、WP及び/又はWPH又はそれを含む食用組成物の摂取後における、対象者の血液中のCCK及びGLPレベルの上昇又は状況を測定することによって、in vivoでも測定することができる。血液中のCCK及びGLPレベルを測定するための適した方法は、この業界でよく知られており、本出願において更に記載する必要は無い。
本発明のWP及び/又はWPHは、実施例1及び2のin vitroの細胞分泌テストにおいて(特に少なくとも5mg/mlの濃度で使用した場合に)、CCK及びGLP-1の細胞分泌を示す。
理論に拘束されることを望まないが、本発明のWP/WPHは、以下のメカニズムのうちの少なくとも1つにより、満腹効果を増大させるであろうと考えられる:
1)ホルモン転換酵素PCI/3による主要なプログルカゴン断片のプロセシングにより、十二指腸及び空腸粘膜(I)細胞からCCKの分泌を引き起こすことによって、及び、結腸又は回腸末端部の粘膜L細胞からGLP-1の分泌を引き起こすことによってもたらされる。
2)WP/WPH中のCCK様ペプチドは、胃の膨張を引き起こす収縮の原因となる胃幽門上のCCK-A受容体を活性化することができる。胃の膨張は、求心性の胃の迷走神経の受容体を活性化し、そして、弧束核(NTS)を介して視床下部の満腹中枢へシグナルが伝達される。
3)WP/WPH中のCCK様ペプチドは、第四脳室底のNTSに近接するポステマ領域(area postema)に存在する受容体に結合することができる。第四脳室を覆っている血液脳関門がリークし、CCKのような比較的小分子のペプチドが通過できるようになる。
4)WP/WPH中のCCK様ペプチドは、また、NTSに情報を直接伝達することができる求心性の胃の迷走神経の受容体に直接結合することもできる。
ホエイタンパク質及びホエイタンパク質加水分解物
本出願で用いられている、用語「グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができるホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物」、「WP」及び「WPH」は、以下の全てを含む;前記満腹ペプチドの両方を誘導するホエイタンパク質又はホエイタンパク質加水分解物、及び、2つ以上のホエイタンパク質又はホエイタンパク質加水分解物の混合物(例え成分の少なくとも1つが、ペプチドのうちの1つの細胞分泌しか誘導しなくとも、混合物が両方のペプチドの細胞分泌を誘導する)。本出願におけるWP及びWPHは、ホエイタンパク質及びホエイタンパク質加水分解物の一回の使用及び複数の使用を指す。
WPは、グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができるホエイタンパク質を含むことができる。WPHは、グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができる加水分解したホエイタンパク質を含むことができる。
ホエイタンパク質の加水分解の適切な方法は、化学的な工程(例えば酸加水分解)又は酵素的な工程(ペプチダーゼ及び細菌又は植物のプロテアーゼによる処理を含む)又は細菌培養液での処理を含む。WPを加水分解するのに使用することができる適切な酵素の例には、ペプシン、トリプシン及びキモトリプシンを含む。
WPHがβ-ラクトグロブリン又はα-ラクトアルブミンの加水分解物を含むことが好ましく、これらの混合物を含むことが最も好ましい。混合物中におけるβ-ラクトグロブリン又はα-ラクトアルブミン加水分解物の重量比は、好ましくは5:1から1:5の範囲で、より好ましくは4:1から1:4(例えば3.5:1から1:2)の範囲である。
使用することができる1つの特定のWPHは、5から20重量%のアスパラギン酸、10から25重量%のロイシン、5から20重量%のリジン及び10から32重量%のグルタミン酸を含む。
WPHは、20%までの範囲の、好ましくは1から15%の範囲の、より好ましくは2から10%の範囲(例えば5から9%)の加水分解度を有することができる。加水分解度はOPA方法により求める(Lee KS, Drescher DG., Fluorometric amino acid analysis with o-phthaldialdehyde (OPA), Int. J. Biochem. 1978; 9(7): 457-467)。
WP及びWPHは、好ましくは、約1000ダルトンから12000ダルトン、好ましくは2000ダルトンから8000ダルトンの範囲の平均分子量を有する。好ましくは4から40重量%、より好ましくは10から30重量%のWPHが、2000から5000ダルトンの範囲の平均分子量を有し、好ましくは1から30重量%、より好ましくは2から20重量%のWPHが、5000から10000ダルトンの範囲の平均分子量を有する。
WP及びWPHは、好ましくは、脱イオン水中の10mg/ml溶液において、20℃で6から9の範囲の、より好ましくは6.5から8のpHを有する。
本発明によるWP及びWPHは、この業界で知られており、購入することができる。WPHを得るための1つの方法は、国際公開第01/85984号に記載されている。WPHを適切に購入できるものとして、Biozate(商標)の一連のホエイタンパク質加水分解物製品がある。「Biozate 1、3及び5」と命名された製品が、特に適していることがわかっている。
WP及び/又はWPHは、食用組成物の調製に用いられる。本出願で用いられている用語「調製」は、食用組成物を作製するのに適した全ての方法を含む(例えば、混合、ブレンド、ホモゲナイズ、高圧力ホモゲナイズ、乳化、分散、及び/又はカプセル化)。WP及び/又はWPHは、この業界において知られている任意の適切な方法による食用組成物に含むことができ、これらの方法は、食用組成物のタイプに依存するであろう。
WP及び/又はWPHは、(加水分解物又は元のタンパク質のいずれかを)ミクロフィルター又はイオン交換に供することができる。これにより、グルタミン、アラニン、シスチン及び側鎖を有するアミノ酸を増すことができる。
WP及び/又はWPHの投与方法
本発明は、また、WP及び/又はWPHを効果的な量で投与することによる、ボディイメージの認知の改善又は制御、体重の制御、カロリー摂取の制御及び/又はダイエット計画の完遂を助けるための、ヒト又は動物に満腹感を誘導する前記方法を提供する。
更にその上、本発明は、本発明のWP及び/又はWPHを効果的な量でヒト又は動物に投与することによる、胃内容物排出速度、消化管(GI)通過時間及び/又はヒト又は動物のGI細胞からの栄養素の吸収能を変更するための方法を供給する。
本方法により投与されるWP及び/又はWPHの全体の効果的な量は、投与されるヒトの必要に応じて変えることができる。一般的な全体量としては、一日当り0.1gから150gが投与され、好ましくは1gから80gが投与され、より好ましくは5gから50gが投与される。一回の投与又は複数回の投与で、一日当りの効果的な量を投与することができる。
WP及び/又はWPHは、任意の適した形態で(例えば、カプセル、タブレット、溶液として、又は、好ましくは本出願で記載するバー製品及び液体製品(例えばレディトゥドリンク製品(ready-to-drink product))を含む食用組成物の一部として)動物又は人に投与することができる。
食用組成物
食用組成物は、栄養組成物又はサプリメントの形態(例えば、タブレット、粉末、カプセル又は液体製品)とすることができ、ミールリプレイスメント製品又は飲料のような食物組成物(製品)とすることができる。
本出願で用いられている栄養組成物又はサプリメントは、ビタミン、無機物、微量元素、WPH等のような生物学的に有益な物質を少なくとも1つ提供する組成物又はサプリメントであり、日々の通常の摂取を通してそのような物資を補うことを意図する組成物又はサプリメントを指す。
本発明による食物組成物は、WP及び/又はWPHを含むように調合することができ、少なくとも1つのタンパク質、脂肪、及び/又は炭水化物も含む任意の食物とすることができる。前記食物組成物は、体重の減少又は体重を制御する計画に用いることが意図されたものであることが好ましい。
このような製品は、一般的に、制御されたカロリー含量であり、同等の「完全なカロリー」食物組成物よりも低いカロリーを有する(例えば、いわゆる「ダイエット」又は「低カロリー」製品)。例としては、「低カロリー」飲料及びバー製品のような「低カロリー」スナック製品が含まれる。食物組成物は、ミールリプレイスメント製品も好ましい。
本発明の任意の態様による適切な食物組成物は、乳製品ベースの製品(例えば牛乳ベースの製品及び飲料)、大豆ベースの製品、パン及びシリアルベースの製品(パスタ及びシリアルバーを含む)、ケーキ、ビスケット、スプレッド、水中油型エマルジョン(例えばドレッシング及びマーガリン)、アイスクリーム、デザート、スープ、粉末状のスープ濃縮物、ソース、粉末状のソース濃縮物、飲料、スポーツ飲料、ヘルスバー、フルーツジュース、菓子、スナック、レディトゥイート ミール製品、プレパック ミール製品及びドライミール製品等から最適に選択することができる。
本出願で用いられるミールリプレイスメント製品は、一日に一回以上、通常の食事から代替することを意図する製品を指す;これらは、カロリー含量を抑え、一般的に1つの製品として食べる。ミールリプレイスメント製品の例としては、牛乳又は大豆ベースの飲料のような液体状の製品、これらの飲料を調製するために使用される可溶性粉末及びこれられから調製される飲料、バー、スープ、シリアル又は麺又はパスタベースの製品、ライスプディングのようなデザート、カスタード等が含まれる。ミールリプレイスメント製品は、一般的に、カロリーを制御したダイエットを行っている消費者によって使用される。
本発明については、ミールリプレイスメント製品が、特に好まれる。これらは、抑制したカロリー含量と組み合わせて、一般的な形態に良好な満腹効果を付与することが見出された。特に、ミールリプレイスメント製品は、レディトゥドリンクの液体、可溶性粉末製品から得られる液体、スープ、デザート、バー、シリアルベースの又はパスタベースの又は麺ベースの製品、又は可溶性又は分散性の粉末状の製品であることが好ましい。
食用組成物は、例えば、固体製品、粉末状の製品、タブレット状の製品、カプセル状の製品、液体状の製品、流動性を有する製品、スプーンで食べられる製品、注ぐことができる製品又は薄く塗ることができる製品又はバー等とすることができる。食用組成物は、水又は牛乳のような液体と混合して、液体又はスラリー状の製品を調製することができる粉末(例えばミールリプレイスメント製品)とすることができる。
食用組成物は、組成物の重量に対して全体で0.1重量%から80重量%、好ましくは0.1から40又は50重量%、より好ましくは0.5又は1から30重量%、特に好ましくは2又は5から20重量%の量のWP及び/又はWPHを含む。食用組成物は、好ましくは、組成物の重量に対して0.1から80重量%の量の、より好ましくは1から50重量%の量のα-ラクトアルブミン又はβ-ラクトグロブリンの加水分解物又はこれらの混合物を含む。
本発明の1つの実施態様については、食用組成物は、前記量を使用する又は使用しないに関わらず、一食当り又は製品(一食用の製品)当り、全体で20gより少ないWP及び/又はWPHを含むことができる。
食用組成物が、液体状のミールリプレイスメント製品又はスープのような液体又は流動性を有する組成物である場合、WP及び/又はWPHの全体量は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.1から40又は50重量%、より好ましくは0.5又は1から30重量%、最も好ましくは2から20重量%であろう。
本発明の1つの実施態様については、食用組成物が、タンパク質を含む液体又は流動性の組成物である。本態様においては、タンパク質として、組成物の重量に対して0.1から50重量%の本発明によるWPHを含み、食用組成物中の全カロリーの50%未満が、(WPHを含む)組成物に存在する全体のタンパク質によって供給される。特に好ましくは、組成物が、組成物の重量に対して0.5から30重量%の全体量のWPHを含み、食用組成物中の全カロリーの40%未満が、組成物中に存在する全タンパク質によって供給される。
本発明の1つの実施態様については、食用組成物が、組成物の重量に対して0.1から80重量%の本発明のWPHを含み、更に、ビタミンA、B1、B2、B3、B5、B6、B11、B12、ビオチン、C、D、E、H、K並びにカルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛及び鉄の少なくとも1つから選択される付加的なビタミン及び/又は無機物を含む、液体又は流動体を有する組成物である。
食用組成物が、バーミールリプレイスメント製品のようなバー又は他の固体製品である場合、WP及び/又はWPHの量は、一般的に、組成物の重量に対して0.1から80重量%、好ましくは0.1から40重量%であろう。特に好ましくは、バー組成物は、全体量として組成物の重量に対して0.1から80重量%の、β-ラクトグロブリン、α-ラクトアルブミン、又はこれらの加水分解物、又はこれらの混合物を含む。疑いを避けるために、このような組成物は、粉末状又は粒子状の組成物を含まない。
食用組成物は、一般的に、WP及び/又はWPHに加えて、タンパク質を含むであろう。組成物中の全タンパク質量は、好ましくは、食用組成物の0.1から30又は40重量%である。組成物は、好ましくは0.5から25重量%の、より好ましくは1から20重量%のタンパク質を含む。液体又は流動性を有する組成物においては、存在するタンパク質によって、食用組成物の全カロリーの50%まで、より好ましくは20%と50%の間まで、特に好ましくは25%と50%の間までが供給される。食用組成物の他のタイプにとっては、これらの量は好ましいが、必須ではない。
食用組成物は、食用脂肪を、組成物の重量に対して、好ましくは60又は70重量%までの量で、より好ましくは0.5から30又は35重量%までの量で、特に好ましくは0.75から10又は20重量%までの量で含むことができる。任意の適した脂肪を、特に好ましい植物性脂肪(例えば、植物性脂肪、植物油、ナッツ油、種油、又はこれらの混合物)とともに使用することができる。飽和又は不飽和(単価不飽和及び多価不飽和)脂肪を用いることができる。
食用組成物は、また、1以上の炭水化物を、組成物の重量に対して、好ましくは1から90重量%の量で、より好ましくは5から70重量%の量で、特に好ましくは10から60重量%の量(例えば15から50重量%)で含むことができる。任意の適した炭水化物、例えば、スクロース、ラクトース、グルコース、フルクトース、コーンシロップ、マルトデキストリン、スターチ、修飾スターチ又はこれらの混合物を使用することができる。
食用組成物は、また、食物繊維を、例えば、組成物の重量に対して、0.1から40又は50重量%の量で、好ましくは0.5から20重量%の量で含むことができる。
食用組成物は、牛乳、ヨーグルト、ケフィア、チーズ又はクリームのような乳製品を、例えば、組成物の重量に対して、70重量%までの量で、好ましくは1から50重量%の量で含むことができる。その代わりに、食用組成物は、前記と同じ量で使用される大豆タンパク質を有する、大豆ベースとすることができる。望む量のタンパク質、脂肪及び炭水化物等を食用組成物に含むように、これらの成分の添加は選択されるであろう。
食用組成物は、1以上の乳化剤を含むことができる。任意の適した乳化剤、例えば、レシチン、卵黄、卵に由来する乳化剤、モノ、ジ又はトリグリセリドのジアセチル酒石酸エステル、又は、モノ、ジ又はトリグリセリドを使用することができる。組成物は、組成物の重量に対して0.05から10重量%の、好ましくは0.5から5重量%の量の乳化剤を含むことができる。
食用組成物は、また、安定剤を含むことができる。任意の適した安定剤、例えば、スターチ、修飾スターチ、植物ゴム又は微生物ゴム、ペクチン又はゼラチンを使用することができる。組成物は、組成物の重量に対して0.01から10重量%の、好ましくは1から5重量%の量の安定剤を含むことができる。
食用組成物は、組成物の重量に対して60重量%までの果物又は野菜の一片、濃縮物、ジュース又はピューレを含むことができる。組成物は、好ましくは0.1から40重量%の、より好ましくは1から20重量%のこれらの成分を含む。これらの成分の量は、食用組成物のタイプに依存するであろう;例えば、スープは、一般的に、牛乳ベースのミールリプレイスメント飲料よりも、高レベルの野菜を含む。
食用組成物は、組成物の重量に対して0.1から15重量%の、好ましくは3から8重量%の食用塩を含むことができる。任意の適した食用塩、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、クエン酸、乳酸、安息香酸、アスコルビン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、又は、これらの混合物を使用することができる。塩化カルシウム及びカゼインカルシウムのようなカルシウム塩も使用することができる。
食用組成物は、一般的な量で、1以上のコレステロール低下剤を含むことができる。任意の既知の適切なコレステロール低下剤、例えば、イソフラボン、フィトステロール、大豆抽出液、魚油抽出液、茶葉抽出液を使用することができる。
食用組成物は、付加的なビタミン、付加的な無機物、ハーブ、スパイス、調味料、香料、抗酸化剤、着色剤、保存剤又はこれらの混合物から選択される微量成分を、組成物の重量に対して10又は20重量%まで含むことができる。組成物は、好ましくは0.5から15重量%の、より好ましくは2から10重量%のこれらの成分を含む。特に好ましくは、組成物は、付加的なビタミン及び無機物を含む。これらは、ビタミンのプレミックス、無機物のプレミックス及びこれらの混合物を用いて加えることができる。その代わりに、ビタミン及び/又は無機物を、それぞれ加えることができる。これらの加えたビタミン及び/又は無機物は、好ましくは、ビタミンA、B1、B2、B3、B5、B6、B11、B12、ビオチン、C、D、E、H、K並びにカルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛及び鉄の少なくとも1つから選択される。ヨウ素、マグネシウム、モリブデン、リン、セレン及びクロムも含むことができる。
食用組成物中のタンパク質、脂肪、炭水化物及び他の成分の量は、組成物の製品構成によって、そして、状況によっては、国の又は地方の法律によっても変化するであろう。
食用組成物が、ミールリプレイスメント製品であるならば、製品のカロリー含量は、ミールリプレイスメント製品の一食当り、好ましくは50キロカロリーから600キロカロリーの範囲で、より好ましくは100キロカロリーから500キロカロリーの範囲で、最も好ましくは150又は200キロカロリーから400キロカロリーの範囲である。
組成物は、この業界で知られている任意の適切な方法によって調製することができる;このような方法は、この業界の当業者によく知られており、本出願では更に記載する必要は無い。
食用組成物は、
肥満又はオーバーウェイトの治療;ボディイメージの認知の改善又は維持;ダイエット計画の完遂の補助例えば、体重の制御、減少又は維持;食事の間隔の延長;毎日のカロリー摂取の制御、維持又は減少;食欲の抑制のうちの1つ以上と関連して、ヒト又は動物によって消費されることができる。
WP及び/又はWPHは、WP及び/又はWPHを含まない実質的に栄養上同等である組成物の消費と比較して、胃を空にする期間を延ばし、又は、消化管(GI)通過時間を増し、又は、GI細胞からの栄養素の吸収を増す。
本出願で用いられている栄養素は、消費者が生理学上の利益を受ける食物製品の任意の成分とすることができる。例としては、炭化水素、脂肪及びタンパク質のような主要栄養素、又は、ビタミン、無機物及び微量元素のような微量栄養素を含む。繊維は、体に吸収されないが、本出願においては栄養素としてみなす。水は、体に利益をもたらすが、栄養素とみなさない。
本発明によるWP及び/又はWPHを含む組成物を摂取することは、体重を減らすこと又は制御することを意図するような、ダイエット計画の一部として行うことができる。例えば、そのような計画を行っているヒトは、スナックや多く食べることに対する誘惑がより少なく感じるので、例えば長期間ダイエット計画を行うことによって、及び/又は、このような計画により密接に取り組むことによって、より良く体重を減らしたり、制御したり、又は維持することができる。本出願で用いられている「ダイエット計画」は、体重を制御しているヒト及び医学的な理由により行っているものを含む。
本発明の他の利点は、肥満を治療する、又は、胃の通過時間及び体の栄養素吸収を変更するための方法及び組成物を提供することであり、当該組成物は、肥満の治療で用いられている幾つかのホルモンを使用するときには注射される必要があることから比較すると、簡単に食べることができる。
更に、本発明を、制限しないと理解されるべき以下の実施例によって記載する。本発明の範囲内の更なる実施例は、この業界の当業者にとっては明白であるであろう。
実施例1及び2:培養したGLUTag細胞中のGLP 1及びCCKの分泌刺激
1.材料
a)ウェイタンパク質加水分解物:
用いたウェイタンパク質加水分解物は、Davisco Foods International Inc., Le Sueur, Minesotta, U.S.A.から購入することができるBiozate 1とした。Biozate 1は、加水分解したβ-ラクトグロブリン及びα-ラクトアルブミンの混合物を含む。
Biozate 1の技術的特徴を以下に記す。pHは8.0である。以下に示すOPA方法によって求めた場合の加水分解度は、5.5±1.5である。分子量のプロファイル(ダルトン)は、SEC-HPLCで測定したところ、30から45%が10000より大きく、7から12%が5000から10000の範囲にあり、15から25%が2000から5000の範囲にあり、30から45%が2000より小さい。
b)GLUTag細胞
GLUTag細胞は、Toronto General Hospital, Toronto, Canadaからのライセンスの元に入手した。GLUTag細胞は、proglucagon-simian virus 40 large T antigenトランスジェニックマウスの大腸に生じる腸の内分泌腫瘍に由来するL細胞ラインである。これらの細胞は、更に、以下の刊行物に記載されている;Drucker D. J. et al (1994): Activation of proglucagon gene transcription by protein kinase A in a novel mouse enteroendocrine cell line. Mol Endocrinol 8: 1646-1655。
c)細胞培養のための材料
Dulbecco’s Modified Eagles Medium (DMEM)及び牛胎児血清(FBS)を、Invitrogen Ltd (Paisley, Scotland, UK)より入手した。
2.方法
GLUTag細胞を、10%(vol/vol)のFBSを含むDMEM中で、37℃で培養して増殖させた。細胞凝集が得られるまで、培地を3から4日毎に交換した。その後、細胞をトリプシン処理し、24穴培養プレートにプレーティングし(0.5×105細胞/ウェル)、前記と同じ培養条件で保存した。3日間の保存後、細胞を、0.5%(vol/vol)のFBSを含むDMEMで二回洗い、その後、3ウェルずつ4組(AからD)の異なる量のBiozate 1を以下の通りに加えた。それゆえ、各組は、3ウェル調製した。Biozate 1を加えていないコントロールサンプルも、3ウェル調製した。
A‐0.5mg/mlのBiozate 1
B‐3mg/mlのBiozate 1
C−5mg/mlのBiozate 1
D−10mg/mlのBiozate 1
プレートを前記のように培養し、1時間培養後、一部のサンプルを各ウェルから取り出し、CCK分泌を測定した。2時間培養後、更に一部のサンプルをウェルから取り出し、GLP-1を測定した。各サンプルは、CCK又はGLP-1分泌を求めるテストの前に、以下のように処理した。
サンプルを集め、50μg/mlのフェニルメタンスルフォニルフルオリド(PMSF)を加えた。CCK及びGLP-1分泌のための次なる分析のために−80℃で凍結した。サンプルを融解し、遠心して(5000g)、細胞の残がいを取り除いた。その後、GLUTag細胞からのCCK及びGLP-1分泌を求めた。
非硫酸化及び硫酸化したCCK 26-33を測定する市販の酵素免疫測定キット(Phoenix Pharmaceuticals, Belmont, California, USA)を用いて、CCK分泌を測定した。当該キットの取扱説明書によれば、アッセイ内のばらつきは5%より小さく、アッセイ間のばらつきは14%より小さかった。
市販のELISAキット(Linco Research Inc., St Charles, MO, USA)を用いて、GLP-1を測定した。このキットはGLP-1の生物学的に活性な型(すなわち、GLP-1(7-36のアミド)及びGLP-1(7-37のアミド))を測定する。GLP-1分泌を測定する前に、0.5%(vol/vol)のFBSを含むDMEMにより、サンプルを1から10倍に希釈し、GLP-1がELISAキットの標準的な検出幅に入るような濃度にした。
図1及び図2の両方とも、x軸は、用いたBiozate 1の一連の濃度を示す。図1及び図2のy軸は、培養後にGLUTag細胞から培地へと分泌したGLP-1又はCCKの濃度を示す。図1においては、濃度は、リットル当りのピコモル(10-12M)で表し、図2においては、ナノグラム/mlで表す。
ペプチド分泌が細胞死に原因がないことを証明するために、CytoTox 96R non-radioactive cytotoxicity assay (Promega, Madison, USA)を用いて細胞の生死判定を求めたところ、陽性であった。
図1及び図2の結果から、用いたホエイタンパク質加水分解物(β-ラクトグロブリン及びα-ラクトアルブミン加水分解物の混合物)によりGLUTag細胞から培地へとGLP-1及びCCKの両方が分泌されることが示された。
実施例3:ミールリプレイスメントのバー製品
WPHを含むミールリプレイスメントのバー製品を、以下の配合により調製することができる。
Figure 2005538704
ピーナッツバターと、蜂蜜及びマルトデキストリンを一緒に完全に混合することによって、バーが得られる。チョコレート風味のコーティングを除いた残りの成分を加えて、混合物を更に混合し、バーの形状に形成する。バーをコートするために、溶かしたチョコレート風味のコーティングのカーテンを通過させる。バーを冷却し、コーティングを凝固する。
食用組成物は、ホエイタンパク質加水分解物を当量の牛乳タンパク質で置換した同等の組成物と比較して、良好な満腹効果を示す。
実施例4:レディトゥドリンクの液体状のミールリプレイスメント製品
WPHを含むレディトゥドリンクの液体状のミールリプレイスメント製品を、以下の配合により調製することができる。
Figure 2005538704
水に成分を加えて、均一な製品が得られるまで混合した。
食用組成物は、ホエイタンパク質加水分解物を当量の牛乳タンパク質で置換した同等の組成物と比較して、良好な満腹効果を示す。
実施例5:アイスティー製品
WPHを含むアイスティー製品(濃縮物)を、以下の配合により調製することができる。実質的に均一な製品が得られるまで、攪拌しながら、成分を一緒に混合することによってティーを得ることができる。製品は、望むように冷やすことができる。
Figure 2005538704
食用組成物は、ホエイタンパク質加水分解物を当量の牛乳タンパク質で置換した同等の組成物と比較して、良好な満腹効果を示す(恐らく、希釈した製品として摂取)。
実施例3から5において、ホエイタンパク質加水分解物は、本発明による加水分解を行っていないホエイタンパク質によって置き換えることができる。
図1は、Biozate 1とともに37℃で2時間培養した後に、GLUTag細胞から培地へと分泌されたGLP-1の濃度を示す。 図2は、Biozate 1とともに37℃で1時間培養した後に、GLUTag細胞から培地へと分泌されたCCKの濃度を示す。

Claims (18)

  1. 食用組成物中での、グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができるホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物の使用であって、前記ホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物が、前記食用組成物の摂取中又は摂取後に、増幅した満腹感を誘導する使用。
  2. 食用組成物中での、グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができるホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物の使用であって、前記組成物をボディイメージの認知の改善又は制御、及び/又は体重の制御、及び/又はカロリー摂取の制御、及び/又はダイエット計画の順守を補助するのに用いる使用。
  3. 前記ホエイタンパク質加水分解物が、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンの加水分解物又はこれらの混合物を含む、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 前記α-ラクトアルブミン及びβ-ラクトグロブリンの加水分解物が、5:1から1:5の重量比で存在する、請求項3に記載の使用。
  5. 前記ホエイタンパク質加水分解物が、1から20%の範囲の加水分解度を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 前記ホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物が、組成物の重量に対して0.1重量%から80重量%の全体量で使用される、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 前記食用組成物が、体重の減少又は体重の制御の計画において使用される食物組成物である、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用。
  8. 前記食用組成物が、ミールリプレイスメント製品である、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用。
  9. 前記ミールリプレイスメント製品が、レディトゥドリンク液体、可溶性粉末製品から調製される液体、スープ、デザート、バー、シリアルベースの又はパスタベースの又は麺ベースの製品、又は、可溶性粉末製品である、請求項8に記載の使用。
  10. 食用組成物を用いて、グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができる効果的な量のホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物を、ヒト又は動物に投与する工程を含む、ヒト又は動物に満腹感を誘導する方法。
  11. 食用組成物を用いて、グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができる効果的な量のホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物を、ヒト又は動物に投与する工程を含む、ボディイメージの認知の改善又は制御、及び/又は体重の制御、及び/又はカロリー摂取の制御、及び/又はダイエット計画の順守を補助する方法。
  12. 前記食用組成物が、組成物の重量に対して0.1重量%から80重量%の全体量のホエイタンパク質及び/又はホエイタンパク質加水分解物を含む、請求項10又は11に記載の方法。
  13. グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができるホエイタンパク質加水分解物を、組成物の重量に対して0.1から50重量%含むタンパク質を含む液体状の又は流動性を有する食用組成物であり、かつ、前記食用組成物中の全カロリーの50%以下が、前記タンパク質から提供される食用組成物。
  14. グルカゴン様ペプチド及びコレシストキニンの細胞分泌を誘導することができるホエイタンパク質加水分解物を、組成物の重量に対して0.1から80重量%含む液体状の又は流動性を有する食用組成物であり、かつ、前記組成物が、更に、少なくとも1つのビタミンA、B1、B2、B3、B5、B6、B11、B12、ビオチン、C、D、E、H、及びK並びにカルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛及び鉄から選択される付加的なビタミン及び/又は無機物を含む食用組成物。
  15. 前記ホエイタンパク質加水分解物が、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンの加水分解物又はこれらの混合物を含む、請求項13又は14に記載の食用組成物。
  16. 組成物の重量に対して0.1から80重量%の全体量で、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンの加水分解物又はこれらの混合物を含む、バーの形態の食用組成物。
  17. 前記組成物が、体重の減少又は体重の制御の計画において使用される、請求項13から16のいずれか一項に記載の食用組成物。
  18. 前記組成物が、ミールリプレイスメント製品である、請求項17に記載の食用組成物。
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