JP2005533077A - 新しい3−(4−オキソ−4h−クロメン−2−イル)−(1h)−キノリン−4−オン化合物、その製造方法及びこれらを含む薬剤組成物 - Google Patents

新しい3−(4−オキソ−4h−クロメン−2−イル)−(1h)−キノリン−4−オン化合物、その製造方法及びこれらを含む薬剤組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)[式中、R1、R2、R3、R4、R6、R8、R9及びR10は、同一であるか又は異なって、それぞれ、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アリールアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、及びR’がイオン化又はイオン性基を表すOR’から選択される基を表し;R5は、アルキル、アリール及びヘテロアリールから選択される基を表し;R7は、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル及びシクロアルキルから選択される基を表すか、あるいはR7は、窒素又は酸素含有複素環を表す]で示される化合物、もし存在する場合にはその光学異性体、その水和物、その溶媒和物及び薬剤学的に許容しうる酸とのその付加塩に関する。

Description

本発明は、新しい3−(4−オキソ−4H−クロメン−2−イル)−(1H)−キノリン−4−オン化合物、その製造方法、これらを含む薬剤組成物及び抗癌剤としてのこれらの使用に関する。
抗癌治療の要求は、より活性が高く同時により耐容性が高い医薬を得ることを目的とした、新しい抗腫瘍剤の絶え間ない開発を求めている。
本発明の化合物は、新しいという事実の他に、非常に価値ある抗腫瘍性を有する。
一方では、これらはp53、pRb及びBcl−2の発現に独立な効果であるアポトーシス促進作用、並びに顕著な抗血管形成作用を持ち、そして他方では、これらは、何らかの追加的な血液毒性、即ち、一般には不耐容性の何らかの徴候もなく、多数の細胞分裂停止治療剤との相乗作用を持つ。
これらの性質の結果として、本発明の化合物は、化学療法にとって、非常に効果が高く、耐容性の良好な補助剤であり、同時に、このような化学療法を種々の理由(不耐性、一連の治療の終了、手術のための中止など)から中止するとき、これらの作用を維持及び延長することができる剤である。
これらの性質に照らして、本発明の化合物は、有利には、現在使用されている全ての細胞傷害性治療と、並びに放射線治療(その毒性を増大させることなく)及び癌(乳癌及び前立腺癌)と闘うことを目的とする種々のホルモン療法と併用することができる。
更に具体的には、本発明は、式(I):
Figure 2005533077
[式中、
・R1、R2、R3、R4、R6、R8、R9及びR10は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ、水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル、アルコキシ基が直鎖又は分岐の(C1−C6)であるアリールアルコキシ、アルコキシ基のそれぞれが直鎖又は分岐の(C1−C6)であるアルコキシカルボニルアルコキシ、及びR’がイオン化又はイオン性基(例えば、リン酸基−PO(OH)2、硫酸基−SO3H、アルキル基が直鎖若しくは分岐の(C1−C6)であるカルボキシアルキルカルボニル、アルキル基のそれぞれが直鎖若しくは分岐の(C1−C6)であるジアルキルアミノアルキルカルボニル、又はアルキル基が直鎖若しくは分岐の(C1−C6)であるカルボキシアルキルアミノカルボニルなど)を表すOR’から選択される基を表し、
・R5は、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル、アリール及びヘテロアリールから選択される基を表し、
・R7は、水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル及び(C3−C7)シクロアルキルから選択される基を表すか、あるいはR7は、窒素含有又は酸素含有複素環を表す]で示される化合物、存在する場合にはその光学異性体、薬剤学的に許容しうる酸とのその付加塩並びにその水和物及び溶媒和物に関する。
薬剤学的に許容しうる酸としては、何ら限定を意味することなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビン酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ショウノウ酸に言及することができる。
アリール基は、フェニル、ビフェニリル、ナフチル又はテトラヒドロナフチルであって、これらの基のそれぞれが、ハロゲン原子並びに直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基、ヒドロキシ基、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ基、直鎖又は分岐の(C1−C6)ポリハロアルキル基、アミノ基(1個又は2個の直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基により、場合により置換されている)、ニトロ基及び(C1−C2)アルキレンジオキシ基から選択される、1個以上の同一であるか又は異なる原子又は基により、場合により置換されているものと理解される。
ヘテロアリール基は、単環式で芳香族であるか、又は環の少なくとも1個が芳香性を持つ二環式であり、そして酸素、窒素及び硫黄から選択される、1個、2個又は3個のヘテロ原子を含む、5員〜12員基であると理解され、そしてここで、このヘテロアリール基は、ハロゲン原子並びに直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基、ヒドロキシ基、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ基、直鎖又は分岐の(C1−C6)ポリハロアルキル基及びアミノ基(1個又は2個の直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基により、場合により置換されている)から選択される、1個以上の同一であるか又は異なる原子又は基により、場合により置換されていてもよいと理解される。ヘテロアリール基としては、何ら限定を意味することなく、チエニル、ピリジル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、キノリル、イソキノリル及びピリミジニル基に言及することができる。
窒素含有複素環は、飽和又は不飽和の、窒素原子を含み、かつヒドロキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル、アルキル部分が直鎖又は分岐のアリール−(C1−C6)アルキル、及びアルキル部分が直鎖又は分岐であり、かつアミノ基が1個又は2個の直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基により、場合により置換されているアミノ−(C1−C6)アルキルから選択される1個以上の基により、場合により置換されている、5員〜7員の単環式基を意味すると理解される。
好ましい窒素含有複素環は、場合により置換されているピペリジル及びテトラヒドロピリジル基である。
酸素含有複素環は、飽和又は不飽和の、酸素原子を含み、かつヒドロキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル、アルキル部分が直鎖又は分岐のアリール−(C1−C6)アルキル、及びアルキル部分が直鎖又は分岐であり、かつアミノ基が1個又は2個の直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基により、場合により置換されているアミノ−(C1−C6)アルキルから選択される1個以上の基により、場合により置換されている、5員〜7員の単環式基を意味すると理解される。
本発明の有利な態様は、R5がアリール基を表す、式(I)の化合物に関する。
本発明の別の有利な態様は、R7が水素原子を表す、式(I)の化合物に関する。
本発明の別の有利な態様は、R7が場合により置換されている窒素含有複素環を表す、式(I)の化合物に関する。
好ましいのは、R5がフェニル基を表し、そしてR7が水素原子又は置換1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリジル基を表す、式(I)の化合物である。
本発明の好ましい化合物としては、特に下記に言及することができる:
− 3−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン、
− 3−[5,7−ジメトキシ−8−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン、
− 3−(5,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン、及び
− 3−[5,7−ジヒドロキシ−8−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン。
本発明はまた、式(I)の化合物の製造方法であって、式(II):
Figure 2005533077
[式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、式(I)と同義である]で示される化合物をエトキシメチレンマロン酸ジエチルと反応させることにより、式(III):
Figure 2005533077
[式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、前記と同義であり、そしてEtは、エチル基を表す]で示される化合物を生成させること、そして
これを酸性条件下で環化することにより、式(IV):
Figure 2005533077
[式中、R1、R2、R3、R4及びR5並びにEtは、前記と同義である]で示される化合物を生成させること、そして
これを加水分解することにより、式(V):
Figure 2005533077
[式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、前記と同義である]で示される化合物を生成させること、そして
これを塩化チオニルの作用により酸塩化物に変換すること、そして次にこれを式(VI):
Figure 2005533077
[式中、R7、R8、R9及びR10は、式(I)と同義である]で示される化合物と反応させることにより、式(VII):
Figure 2005533077
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、前記と同義である]で示される化合物を生成させること、そして
これを塩基の作用に付すことにより、式(VIII):
Figure 2005533077
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、前記と同義であり、そして下記式:
Figure 2005533077
で示される部分は、この化合物が、関係する分子に応じてケト−エノール混合物の形で得られることを示す]で示される化合物を生成させること、そして
次にこれを酸性条件に付すことにより、式(I)の化合物を生成させること、必要であればこれを従来の精製法により精製すること、必要であればこれを従来の分離法によりその光学異性体に分離すること、及び所望であればこれを薬剤学的に許容しうる酸とのその付加塩に変換することを特徴とする方法に関する。
1〜R4及びR6〜R10の置換基の1個以上がヒドロキシ基を表す、式(I)の化合物はまた、対応する置換基が直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ基を表す、式(I)の化合物を開裂することにより得ることができる。
1〜R4及びR6〜R10の置換基の1個以上がアルコキシカルボニルアルコキシ、アリールアルコキシ又はOR’基を表す、式(I)の化合物はまた、対応する置換基がヒドロキシ基を表す、式(I)の化合物から出発して得ることができる。
本発明の化合物は、新しいという事実の他に、非常に価値ある抗腫瘍性を有するため、これらは癌の治療において有用である。
本発明の化合物により処理することができる癌のタイプとしては、何ら限定を意味することなく、腺癌、癌腫、肉腫、神経膠腫及び白血病に言及することができる。
これらはまた、例えば、パクリタキセル、タモキシフェンとその誘導体、シスプラチンとその類似体、イリノテカンとその代謝物、種々のアルキル化剤のような別の抗癌剤であって、その主要な例は、シクロホスファミド、エトポシド、ビンカアルカロイド類、ドキソルビシンと他のアントラサイクリン類、及びニトロソウレア類である、別の抗癌剤との併用療法において使用することができる。
本発明はまた、活性成分として、少なくとも1つの式(I)の化合物を、1つ以上の適切で不活性で非毒性の賦形剤と一緒に含む薬剤組成物に関する。本発明の薬剤組成物としては、特に、経口、非経口(静脈内、筋肉内又は皮下)又は鼻内投与に適したもの、錠剤又は糖衣錠、舌下錠、カプセル剤、トローチ剤、坐剤、クリーム剤、軟膏剤、皮膚用ゲル剤、注射用調剤、飲用懸濁剤などに言及することができる。
有用な用量は、障害の性質と重篤度、投与経路、患者の年齢と体重及び任意の併用療法に適合させることができ、そして1回以上の投与で24時間当たり0.5mg〜2gの範囲である。
以下の実施例により本発明を説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
使用される出発物質は、既知の製品であるか、又は既知の手順により調製される。
実施例に記載される化合物の構造は、通常の分光学的手法(赤外吸収、NMR、質量分析)により決定した。
実施例1:3−(7−メトキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
工程A:N,N−ジフェニルアミノメチレンマロン酸ジエチル:
エトキシメチレンマロン酸ジエチル10mmolを、ジフェニルアミン10mmolに加え、次にこの混合物を140〜150℃で5時間加熱した。周囲温度まで戻した後、生成した固体をジエチルエーテル100mLで濯いで、ヘキサンから再結晶することにより、褐色の固体の形で目的生成物を得た。
融点:146〜148℃。
MS(EI、m/z):339.9(M+)。
工程B:4−オキソ−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸エチル:
ポリリン酸13.3gを、前工程で得られた化合物10mmolに加えた。この混合物(徐々に液体になった)を次に150〜160℃で45分間加熱し、次いで90℃に冷却した。加水分解後、10% NaOH溶液を用いてこの混合物を中和することにより、単離後、目的生成物を得た。
IR(NaCl板、cm-1):1733(νC=O)、1610(νC=C)、1645(νC=O)、690(νC−H(ar))。
MS(EI、m/z):293.3(M+)。
工程C:4−オキソ−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸:
メタノールに溶解した前工程で得られた化合物10mmolに、2M NaOH溶液38mLを加えた。次にこの反応混合物をメタノールの還流温度で10時間加熱し、次いで真空で溶媒を除去した。得られた残渣に水を加え、次に混合物を4M HCl溶液で中和した。得られた灰色の固体を水で洗浄し、次に乾燥することにより、目的生成物を得た。
融点:210〜213℃。
IR(KBr、cm-1):3320(νOH(酸))、1733(νC=O)、1610(νC=C)、1645(νC=O)、690(νC−H(ar))。
MS(EI、m/z):265.3(M+)。
工程D:4−オキソ−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸(2−アセチル−5−メトキシ)フェニル:
前工程で得られた化合物10mmolを、ジクロロエタンに溶解した塩化チオニル20mmolに加えた。この反応混合物を溶媒の還流温度で2時間加熱し、次に真空で濃縮して、過剰の塩化チオニルを、ジクロロエタンと同伴させて真空蒸留により、数回繰り返して除去した。
こうして得られた酸塩化物(白色の固体)を、ピリジンに溶解した市販の2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノン6.7mmolに少量ずつ加えた。不活性雰囲気下、周囲温度で12時間撹拌後、反応混合物は、シリカカラムのクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/MeOH:95/5)により精製することによって、黄色の粉末の形で目的生成物を得た。
融点:137〜139℃。
IR(KBr、cm-1):2865(OCH3のνCH)、1740(νC=O)、1655(νC=O)、1590〜1575(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):413.4(M+)。
工程E:3−[3−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−1,3−ジオキソプロパ−1−イル]−1H−1−フェニル−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
不活性雰囲気下、周囲温度で、カリウムtert−ブタノラート12mmolを、ジメチルホルムアミドとテトラヒドロフランの混合物(35/75)に溶解した前工程で得られた化合物10mmolにゆっくり加えた。この反応混合物を2時間撹拌し、次に10%塩酸1.3mLを含む0℃の水55mLの溶液中に注ぎ入れた。得られた沈殿物を濾別し、大量の水で濯ぎ、次いで乾燥した。得られた固体を、シリカカラムのクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2)により精製することによって、ケト−エノール混合物の形で目的生成物を得た。
融点:228〜230℃。
工程F:3−(7−メトキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
氷酢酸25mLに溶解した前工程で得られた化合物10mmolに、20%硫酸を含む酢酸の溶液25mLをゆっくり加えた。黄色の沈殿物が生成した。周囲温度で2時間30分後、この混合物を氷水(4℃)中に注ぎ入れた。不溶性物質を濾別して、大量の水で濯ぐことにより、白色の粉末の形で目的生成物を得た。
融点:297℃。
IR(cm-1):2825(νOCH3)、1750(νC=O)、1675(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):396.1(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 72.63 4.63 3.39
実測値 72.46 4.57 3.27
実施例2:3−(7−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン:
実施例1の化合物10mmolを、撹拌しながら、不活性雰囲気下、遮光して、ヨウ化水素酸(57%水溶液)214mLに溶解したフェノール500mmolに加えた。この不均一反応混合物を次に160℃で15時間加熱した。最初は黄色の溶液が橙色に変化した。周囲温度に戻した後、溶液を氷上に注ぎ、得られた沈殿物を水で濯ぎ、次にジエチルエーテルで濯ぐことにより、残留フェノールを除去して、再結晶後に、黄色の粉末の形で目的生成物を得た。
融点:295〜300℃(アセトン)。
IR(cm-1):3280(νOH)、1770(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):381.1(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 72.17 4.29 3.51
実測値 72.37 4.37 3.55
実施例3:3−(6−メトキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例1に記載された手順により得たが、工程Dにおいて2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンを2−ヒドロキシ−5−メトキシアセトフェノンに置き換えた。
融点:265℃。
IR(cm-1):2830(νOCH3)、1740(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):396.1(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 72.63 4.63 3.39
実測値 72.74 4.46 3.36
実施例4:3−(5−メトキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例1に記載された手順により得たが、工程Dにおいて2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンを2−ヒドロキシ−6−メトキシアセトフェノンに置き換えた。
融点:271℃。
IR(cm-1):2830(νOCH3)、1744(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):3961(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 72.63 4.63 3.39
実測値 72.46 4.57 3.27
実施例5:3−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
工程A:2,4−ジメトキシ−6−ヒドロキシアセトフェノン:
2CO3 14.5mmolを全部一度に、アセトンに溶解したフロロアセトフェノン一水和物10mmolに加えた。不活性雰囲気下、次に硫酸ジメチル20mmolを30分間かけて加え、この反応混合物をアセトンの還流温度で12時間加熱した。周囲温度に戻した後、混合物を水中に注ぎ入れることにより、白色の懸濁液を得て、これを次に濾過した。得られた白色の粉末を洗浄し、次にメタノールから再結晶することにより、目的生成物を得た。
融点:80〜81℃(メタノール)。
工程B:3−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例1に記載された手順により得たが、工程Dにおいて2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンを上の工程Aで得られた化合物に置き換えた。
融点:282℃。
IR(cm-1):2825(νOCH3)、1744(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):425.45(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 70.42 4.77 3.16
実測値 70.33 4.76 3.26
実施例6:3−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例4の化合物から出発して、実施例2に記載された手順により得た。
融点:>300℃(アセトン)。
IR(cm-1):3200(νOH)、1770(νC=O)、1635(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):381.1(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 72.17 4.29 3.51
実測値 72.33 4.40 3.65
実施例7:3−(5−ヒドロキシ−7−メトキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン:
BBr3(ジクロロメタン中の1M溶液として)11mmolを、15分間かけて、不活性雰囲気下で遮光して、ジクロロメタン中の懸濁液としての実施例5の化合物10mmolに加えると、黄色の沈殿物の生成が起こった。反応混合物を周囲温度で6時間激しく撹拌し、次に0℃に冷却した。次いでエタノールを加え、この溶液を真空で濃縮した。得られた残渣を次に水性アルコール溶液(50%)中に注ぎ入れ、この混合物を次に10分間激しく撹拌した。得られた沈殿物を濾別して、水で濯ぎ、次にジエチルエーテルで濯ぐことにより、再結晶後、ベージュ色の粉末の形で目的生成物を得た。
融点:295〜296℃(アセトン)。
IR(cm-1):3224(νOH)、1780(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):411.41(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 72.99 4.16 3.40
実測値 72.70 4.10 3.45
実施例8:3−(4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例1に記載された手順により得たが、工程Dにおいて2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンをアセトフェノンに置き換えた。
融点:327〜328℃。
MS(エレクトロスプレー、m/z):365.4(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 78.89 4.14 3.83
実測値 78.60 4.10 3.60
実施例9:3−[5,7−ジメトキシ−8−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
工程A:4−(2,4−ジメトキシ−6−ヒドロキシ−5−メチルカルボニルフェニル)−1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン:
氷酢酸に溶解した実施例5の工程Aで得られた化合物10mmolに、25℃を超えないようにゆっくり、1−メチルピペリジン−4−オン11.5mmolを加えた。添加が終了したら、ここに塩化水素ガス流を1時間40分間バブリングして、次に反応混合物を95〜100℃の間の温度で5時間加熱した。真空蒸留により酢酸を除去して、次に残留油状物を水にとり、ジエチルエーテルで抽出した。40% NaOH溶液を加えることにより、水相を塩基性にした。得られた沈殿物を濾別し、大量の水で濯ぎ、石油エーテルから再結晶することにより、目的生成物を得た。
融点:143〜144℃。
IR(KBr、cm-1):3400−3200(νOH)、2843(νOCH3)、1680(νC=O)、1655(νC=C)。
MS(EI、m/z):291(M+)。
工程B:3−[5,7−ジメトキシ−8−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジニル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例1に記載された手順により得たが、工程Dにおいて2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンを上の工程Aで得られた化合物に置き換えた。
融点:248〜250℃(アセトン)。
IR(cm-1):2835(νOCH3)、1755(νC=O)、1675(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):520.6(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 73.28 5.10 5.22
実測値 73.83 5.42 5.38
実施例10:3−(5,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例5の化合物から出発して、実施例2に記載された手順により得た。
融点:365〜368℃(アセトン)。
IR(cm-1):3224(νOH)、1780(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):397.4(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 72.54 3.80 3.52
実測値 72.20 4.01 3.33
実施例11:[2−(4−オキソ−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)−4H−1−ベンゾピラン−7−イルオキシ]酢酸エチル:
アセトンに懸濁した実施例2の化合物10mmolに、炭酸カリウム20mmolを、そして次にブロモ酢酸エチル20mmolをゆっくり加えた。この混合物を溶媒の還流温度で2時間30分間加熱し、次に周囲温度に戻した後、水中に注ぎ入れた。得られた不溶性物質を濾別して、大量の水で濯ぐことにより、白色の固体の形で目的生成物を得た。
融点:330℃。
IR(cm-1):1744(νC=O)、1680(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):467.48(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 71.94 4.53 3.00
実測値 71.70 4.77 3.40
実施例12:3−[5,7−ジメトキシ−8−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−メチル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
工程A:N−フェニルアミノメチレンマロン酸ジエチル:
目的生成物は、実施例1の工程Aに記載された手順により得たが、ジフェニルアミンをアニリンに置き換えた。
融点:46〜48℃(ヘキサン)。
MS(EI、m/z):263(M+)。
工程B:N−メチル−N−フェニルアミノメチレンマロン酸ジエチル:
テトラヒドロフランに溶解した前工程で得られた化合物10mmolに、ゆっくり(少量ずつ)不活性雰囲気下、95% NaH 12mmolを加え、次に滴下によりヨードメタン30mmolを加えた。次いで反応混合物を周囲温度で不活性雰囲気下、12時間撹拌した。メタノール1mLを加えることにより、過剰の水素化ナトリウムを中和した。次にこの溶液を真空で濃縮し、次いで得られた残留油状物に水を加えた。ジクロロメタンでの抽出後、合わせた有機相を乾燥し、濾過して減圧下で濃縮することにより、無色の油状物の形で目的生成物を得た。
MS(EI、m/z):276(M+)。
工程C:3−[5,7−ジメトキシ−8−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−メチル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例1の工程B〜Fに記載された手順により得たが、工程Bにおいて実施例1の工程Aで得られた化合物を上の工程Bで得られた化合物に置き換え、そして工程Dにおいて2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンを実施例9の工程Aで得られた化合物に置き換えた。
融点:289〜291℃(アセトン)。
IR(cm-1):2835(νOCH3)、1755(νC=O)、1675(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):458.5(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 70.73 5.72 6.11
実測値 70.25 5.48 5.78
実施例13:3−[5,7−ジメトキシ−8−[1−(4−フルオロベンジル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
工程A:1−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−オン:
ジクロロメタンに溶解した、ピペリジン−4−オン塩酸塩一水和物10mmolとトリエチルアミン20mmolに、塩化4−フルオロベンジル10mmolをゆっくり加えた;次にこの反応混合物を溶媒の還流温度で48時間、激しく撹拌しながら加熱した。周囲温度に戻した後、水を加え、次に相の分離後、有機相を乾燥し、濾過して真空で濃縮することにより、橙色の油状物の形で目的生成物を得た。
MS(EI、m/z):207.2(M+)。
工程B:4−(3−アセチル−4,6−ジメトキシ−2−ヒドロキシフェニル)−1−(4−フルオロベンジル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン:
氷酢酸に溶解した実施例5の工程Aで得られた化合物10mmolに、25℃を超えないようにゆっくり、上の工程Aで得られた化合物11mmolを加えた。添加が終了したら、塩化水素流を2時間この溶液に通し、次に反応混合物を95〜100℃の間の温度で5時間加熱した。真空蒸留により酢酸を除去し、次に得られた残留油状物に水を加えた。ジエチルエーテルでの抽出後、40% NaOH溶液を用いて水相を塩基性にした。得られた沈殿物を濾別し、大量の水で濯ぎ、エーテル/酢酸エチル(90/10)の混合物から再結晶することにより、ベージュ色の固体の形で目的生成物を得た。
融点:147〜150℃。
IR(KBr、cm-1):3400−3200(νOH)、2871(OCH3のνCH)、1633(νC=O)、1655(νC=C)、1350−1100(νC−F)。
MS(EI、m/z):385.4(M+)。
工程C:3−[5,7−ジメトキシ−8−[1−(4−フルオロベンジル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例1に記載された手順により得たが、工程Dにおいて2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンを上の工程Bで得られた化合物に置き換えた。
融点:218〜219℃(アセトン)。
IR(cm-1):2835(νOCH3)、1755(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):614.66(M+)。
実施例14:3−[5,7−ジヒドロキシ−8−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
実施例9の化合物10mmolを塩化ピリジニウムに分散させた;次にこの混合物を封管内で180℃で12時間加熱した。100℃に冷却後、反応混合物を次に水中に注ぎ入れ、10%炭酸水素ナトリウム溶液(pHは最初は1)を用いてpHを7〜8に調整した。不溶性物質を濾過により分離して、水で濯ぐことにより、目的生成物を得た。
融点:>250℃。
IR(cm-1):3330(νOH)、1785(νC=O)、1665(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):492.5(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 72.94 5.12 5.87
実測値 73.16 4.91 5.69
実施例15:3−[5,7−ジメトキシ−8−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例13の工程B〜Cに記載された手順により得たが、工程Bにおいて実施例13の工程Aで得られた化合物を1−ベンジルピペリジン−4−オンに置き換えた。
融点:248〜249℃(アセトン)。
IR(cm-1):2830(OCH3のνCH)、1765(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):596.9(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 76.49 5.41 4.69
実測値 76.06 5.03 4.93
実施例16:3−[5,7−ジヒドロキシ−8−(1−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例15の化合物から出発して、実施例14に記載された手順により得た。
融点:230〜231℃(アセトン)。
IR(cm-1):3340(νOH)、1752(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):568.6(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 76.04 4.96 4.93
実測値 76.39 5.41 5.22
実施例17:3−[5,7−ジヒドロキシ−8−[1−(4−フルオロベンジル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例13の化合物から出発して、実施例14に記載された手順により得た。
融点:197〜198℃(アセトン)。
IR(cm-1):3245(νOH)、1775(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):586.6(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 73.71 4.64 4.78
実測値 73.20 4.28 4.34
実施例18:3−[5,7−ジメトキシ−8−[1−(4−メトキシベンジル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例13に記載された手順により得たが、工程Aにおいて塩化4−フルオロベンジルを塩化4−メトキシベンジルに置き換えた。
融点:232〜235℃(アセトン)。
IR(cm-1):2845(νOCH3)、1750(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):626.7(M+)。
実施例19:3−[5,7−ジメトキシ−8−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
氷酢酸に懸濁した実施例18の化合物10mmolに、不活性雰囲気下、Pd/C(10重量%)0.9mgを加えた。この反応混合物を70℃で加熱して、水素雰囲気下、大気圧で5時間撹拌した。次に反応混合物をセライトで濾過し、次いでメタノールで洗浄した。真空蒸留により溶媒を除去した。pHを8〜9に調整した水を、得られた残渣に加えた。CH2Cl2/MeOH(90/10)混合物での抽出により、白色の固体の形で目的生成物を得た。
融点:251〜253℃(ジエチルエーテル/アセトン)。
IR(cm-1):3387(νN−H)、2880(νOCH3)、1780(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):506.5(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 73.50 5.17 5.53
実測値 73.12 5.58 4.98
実施例20:3−[5,7−ジメトキシ−8−(1−イソプロピル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジニル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例13の工程B〜Cに記載された手順により得たが、工程Bにおいて実施例13の工程Aで得られた化合物をN−イソプロピルピペリジン−4−オンに置き換えた。
融点:248〜249℃(アセトン)。
IR(cm-1):2850(νOCH3)、1755(νC=O)、1650(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):548.6(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 74.43 5.88 5.11
実測値 73.78 5.23 5.78
実施例21:3−[7−(4−ブロモベンジルオキシ)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−キノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例2の化合物から出発して、実施例11に記載された手順により得たが、ブロモ酢酸エチルを塩化4−ブロモベンジルに置き換えた。
IR(cm-1):1744(νC=O)、1655(νC=O)、1570−1590(νC=C)。
MS(エレクトロスプレー、m/z):549.4(M+)。
元素微量分析:
%C %H %N
計算値 67.65 3.66 2.54
実測値 66.95 4.21 2.44
実施例22:3−[5,7−ジメトキシ−8−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例13に記載された手順により得たが、工程Aにおいて塩化4−フルオロベンジルを2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンに置き換えた。
実施例23:3−[5,7−ジヒドロキシ−8−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オン:
目的生成物は、実施例22の化合物から出発して、実施例2に記載された手順により得た。
本発明の化合物の薬理学的試験
実施例24:本発明の化合物による細胞障害性のインビトロ試験
種々の起源と部位(肺、乳房、前立腺、結腸、血液、膀胱、皮膚、卵巣、脳)の癌に由来する11種の細胞株を培養することにより、対照物質と比較して種々の化合物を試験した。細胞は、種々の濃度の本発明の化合物と共に96時間インキュベートした。
インビトロ細胞障害活性は、CarmichaelによりCancer Res. - 1987; 47(4): 936-942に報告されたように、MTT[3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド]試験により測定した。活性は、IC50、即ち、腫瘍細胞の増殖を50%阻害する濃度によって表した。
このモデルでは、本発明の化合物は、1種以上の腫瘍細胞株に対して固有の細胞障害活性を有していた。一例として、実施例9の化合物は、試験した11株のうち8株に対して細胞障害活性を有していた(使用した細胞株に応じて2〜10μMのIC50値)。実施例14の化合物は、試験した11株のうち5株に対して0.05〜0.25μMのIC50値を示した。
実施例25:既知の抗癌剤と組合せた本発明の化合物のインビトロ相乗作用
3種の抗癌剤に感受性である3種の細胞株を使用した:パクリタキセルでの処置に際して乳癌細胞、シスプラチン(CDDP)での処置に際して肺癌細胞、及びCPT−11(イリノテカン)の代謝物であるSN38での処置に際して結腸癌細胞。
腫瘍細胞は、5種の異なる濃度の本発明の化合物のそれぞれ、及び5種の濃度の併用抗癌剤のそれぞれと一緒に96時間インキュベートした。インビトロ細胞障害活性は、実施例24に記載されるMTT試験により測定した。データの解析は、Trends Pharmaceutical Sci. - 1983; 4: 450に発表されたChouとTalabayの方法により実施した。
本発明の化合物は、試験した種々の抗癌剤と相乗作用を示した(即ち、これらは同時に投与した抗癌剤の細胞障害活性を強化した)。一例として、実施例14及び16の化合物は、パクリタキセル及びシスプラチンの両方との相乗作用を示した。
実施例26:本発明の化合物のアポトーシス作用
アポトーシスは、人体を癌細胞のような異常細胞から逃れさせられる自然の機序である。
本発明の化合物のアポトーシス促進作用の試験は、前立腺癌株(LN CaP)で実施した。細胞は、IC50濃度で8〜96時間の範囲の時間インキュベートした。
次にSgoncがTrends Genetics - 1994; 10: 41に報告した方法により、TUNEL試験を実施した。
本発明の化合物は、アポトーシスを引き起こすことができるが、その最大強度は、化合物に応じてそれぞれ別の時間に見られた。
本発明の化合物は、アポトーシスをより早期に引き起こすその能力において、以前に報告されている物質とは異なる。一例として、実施例6の化合物では、非常に高度のアポトーシスが早期(8時間)に惹起された。
実施例27:薬剤組成物
それぞれ活性成分10mgを含む錠剤1000錠用の調剤処方
実施例9の化合物 10g
ヒドロキシプロピルセルロース 2g
コムギデンプン 10g
乳糖 100g
ステアリン酸マグネシウム 3g
タルク 3g

Claims (14)

  1. 式(I):
    Figure 2005533077

    [式中、
    ・R1、R2、R3、R4、R6、R8、R9及びR10は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ、水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル、アルコキシ基が直鎖又は分岐の(C1−C6)であるアリールアルコキシ、アルコキシ基のそれぞれが直鎖又は分岐の(C1−C6)であるアルコキシカルボニルアルコキシ、及びR’がイオン化又はイオン性基を表すOR’から選択される基を表し、
    ・R5は、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル、アリール及びヘテロアリールから選択される基を表し、
    ・R7は、水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル及び(C3−C7)シクロアルキルから選択される基を表すか、あるいはR7は、窒素含有又は酸素含有複素環を表す]で示される化合物、存在する場合にはその光学異性体、薬剤学的に許容しうる酸とのその付加塩並びにその水和物及び溶媒和物[ここで、
    アリール基は、フェニル、ビフェニリル、ナフチル又はテトラヒドロナフチルであって、これらの基のそれぞれは、ハロゲン原子並びに直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基、ヒドロキシ基、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ基、直鎖又は分岐の(C1−C6)ポリハロアルキル基、アミノ基(1個又は2個の直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基により、場合により置換されている)、ニトロ基及び(C1−C2)アルキレンジオキシ基から選択される、1個以上の同一であるか又は異なる原子又は基により、場合により置換されていると理解され、
    ヘテロアリール基は、単環式で芳香族であるか、又は環の少なくとも1個が芳香性を持つ二環式であり、そして酸素、窒素及び硫黄から選択される、1個、2個又は3個のヘテロ原子を含む、5員〜12員基であると理解され、そしてここで、このヘテロアリール基は、ハロゲン原子並びに直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基、ヒドロキシ基、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ基、直鎖又は分岐の(C1−C6)ポリハロアルキル基及びアミノ基(1個又は2個の直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基により、場合により置換されている)から選択される、1個以上の同一であるか又は異なる原子又は基により、場合により置換されていてもよいと理解され、
    窒素含有複素環は、飽和又は不飽和の、窒素原子を含み、かつヒドロキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル、アルキル部分が直鎖又は分岐のアリール−(C1−C6)アルキル、及びアルキル部分が直鎖又は分岐であり、かつアミノ基が1個又は2個の直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基により、場合により置換されているアミノ−(C1−C6)アルキルから選択される1個以上の基により、場合により置換されている、5員〜7員の単環式基を意味すると理解され、
    酸素含有複素環は、飽和又は不飽和の、酸素原子を含み、かつヒドロキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル、アルキル部分が直鎖又は分岐のアリール−(C1−C6)アルキル、及びアルキル部分が直鎖又は分岐であり、かつアミノ基が1個又は2個の直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル基により、場合により置換されているアミノ−(C1−C6)アルキルから選択される1個以上の基により、場合により置換されている、5員〜7員の単環式基を意味すると理解される]。
  2. 1、R2、R3、R4、R6、R8、R9及びR10が、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ、水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル、アルコキシ基が直鎖又は分岐の(C1−C6)であるアリールアルコキシ、及びアルコキシ基のそれぞれが直鎖又は分岐の(C1−C6)であるアルコキシカルボニルアルコキシから選択される基を表す、請求項1記載の式(I)の化合物。
  3. 1、R2、R3、R4、R6、R8、R9及びR10が、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ、水素、ヒドロキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルコキシ、直鎖又は分岐の(C1−C6)アルキル、アルコキシ基が直鎖又は分岐の(C1−C6)であるアリールアルコキシ、アルコキシ基のそれぞれが直鎖又は分岐の(C1−C6)であるアルコキシカルボニルアルコキシ、並びにR’がリン酸−PO(OH)2、硫酸−SO3H、アルキル基が直鎖又は分岐の(C1−C6)であるカルボキシアルキルカルボニル、アルキル基のそれぞれが直鎖又は分岐の(C1−C6)であるジアルキルアミノアルキルカルボニル、及びアルキル基が直鎖又は分岐の(C1−C6)であるカルボキシアルキルアミノカルボニルから選択される基を表すOR’から選択される基を表す、請求項1記載の式(I)の化合物。
  4. 5が、アリール基を表す、請求項1〜3のいずれか1項記載の式(I)の化合物。
  5. 7が、水素原子を表す、請求項1〜4のいずれか1項記載の式(I)の化合物。
  6. 7が、場合により置換されている窒素含有複素環を表す、請求項1〜4のいずれか1項記載の式(I)の化合物。
  7. 5が、フェニル基を表し、そしてR7が、水素原子又は置換1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリジル基を表す、請求項1〜6のいずれか1項記載の式(I)の化合物。
  8. 3−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−キノリン−4−オンである、請求項1記載の式(I)の化合物。
  9. 3−[5,7−ジメトキシ−8−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オンである、請求項1記載の式(I)の化合物。
  10. 3−(5,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル)−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オンである、請求項1記載の式(I)の化合物。
  11. 3−[5,7−ジヒドロキシ−8−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−2−イル]−1−フェニル−1H−1,4−ジヒドロキノリン−4−オンである、請求項1記載の式(I)の化合物。
  12. 請求項1記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(II):
    Figure 2005533077

    [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、式(I)と同義である]で示される化合物をエトキシメチレンマロン酸ジエチルと反応させることにより、式(III):
    Figure 2005533077

    [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、前記と同義であり、そしてEtは、エチル基を表す]で示される化合物を生成させること、そして
    これを酸性条件下で環化することにより、式(IV):
    Figure 2005533077

    [式中、R1、R2、R3、R4及びR5並びにEtは、前記と同義である]で示される化合物を生成させること、そして
    これを加水分解することにより、式(V):
    Figure 2005533077

    [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、前記と同義である]で示される化合物を生成させること、そして
    これを塩化チオニルの作用により酸塩化物に変換すること、そして次にこれを式(VI):
    Figure 2005533077

    [式中、R7、R8、R9及びR10は、式(I)と同義である]で示される化合物と反応させることにより、式(VII):
    Figure 2005533077

    [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、前記と同義である]で示される化合物を生成させること、そして
    これを塩基の作用に付すことにより、式(VIII):
    Figure 2005533077

    [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、前記と同義であり、そして下記式:
    Figure 2005533077

    で示される部分は、この化合物が、関係する分子に応じてケト−エノール混合物の形で得られることを示す]で示される化合物を生成させること、そして
    次にこれを酸性条件に付すことにより、式(I)の化合物を生成させること、必要であればこれを従来の精製法により精製すること、必要であればこれを従来の分離法によりその光学異性体に分離すること、及び所望であればこれを薬剤学的に許容しうる酸とのその付加塩に変換することを特徴とする方法。
  13. 活性成分として、請求項1〜11のいずれか1項記載の化合物を、1つ以上の不活性で非毒性の薬剤学的に許容しうる担体と組合せて含む、薬剤組成物。
  14. 抗癌性医薬として使用するための、請求項13記載の薬剤組成物。
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