JP2005533070A - ピラゾロピリミジン及び有害生物を防除するためのその使用 - Google Patents

ピラゾロピリミジン及び有害生物を防除するためのその使用 Download PDF

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JP2005533070A
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レーゼル,ペーター
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems

Abstract

本発明は、式(I):
【化67】
Figure 2005533070

(式中、R、R、R、X及びXは明細書中に記載の意味を有する)を有する新規なピラゾロピリミジン、前記物質の製造方法及び前記物質の有害生物を防除するための使用に関する。本発明は式(II)、(V)及び(VI)を有する新規中間体及びその製造方法にも関する。

Description

本発明は、新規なピラゾロピリミジン、その複数の製造方法及び有害生物を防除するためのその使用に関する。更に、本発明は新規な中間体及びその製造方法に関する。
ある種のピラゾロピリミジンが殺真菌特性を有していることは既に公知である(ドイツ国特許出願公開第3130633号明細書またはフランス国特許出願公開第2794745号明細書参照)。これらの化合物の活性は良好であるが、低施用量では不満足なときがある。
本発明は、式:
Figure 2005533070
(式中、
はアミノ、ヒドロキシ、またはいずれも場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、シクロアルキルアミノ、N−シクロアルキル−N−アルキルアミノ、アルキリデンアミノまたはヘテロシクリルを表し、
は水素、またはいずれも場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルを表し、或いは
及びRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって場合により置換されていてもよいヘテロ環を形成し、
は場合により置換されていてもよいアリールを表し、
は水素またはハロゲンを表し、
はハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ホルミル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、ヒドロキシイミノアルキルまたはアルコキシイミノアルキルを表す)
の新規なピラゾロピリミジン及び式(I)(式中、Rはアミノを表す)の化合物の酸付加塩を提供する。
置換パターンに応じて、本発明の化合物は適当ならば異なる異性体形態、特に立体異性体、例えばE及びZ、トレオ及びエリトロ、光学異性体の混合物として、また適当ならば鏡像異性体の形態で存在し得る。Rが結合部位に隣接する2つの原子上に異なる置換基を有しているならば、問題の化合物は特定の立体異性体の形態で、すなわちアトロプ異性体として存在し得る。
更に、式(I)のピラゾロピリミジンが
a)適当ならば希釈剤の存在下、適当ならば触媒の存在下及び適当ならば酸受容体の存在下で式(II):
Figure 2005533070
(式中、R及びXは上記と同義であり、Xはハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニルまたはアルキルカルボニルを表し、Yはハロゲンを表す)
のハロピラゾロピリミジンを式(III):
Figure 2005533070
(式中、R及びRは上記と同義である)
のアミンと反応させる;または
b)塩化アンモニウム水溶液の存在下及び有機希釈剤の存在下で式(Ia):
Figure 2005533070
(式中、R、R、R及びXは上記と同義である)
のピラゾロピリミジンを水素化ジイソブチルアルミニウムと反応させる;または
c)希釈剤の存在下、適当ならば触媒の存在下で式(Ib):
Figure 2005533070
(式中、R、R、R及びXは上記と同義である)
のピラゾロピリミジンを式(IV):
N−OR (IV)
(式中、Rは水素またはアルキルを表す)
を有するアミノ化合物(このアミノ化合物は酸付加塩の形態でも使用可能である)と反応させる;
さらに、適当ならばこうして得られた式(I)(式中、Rはアミノを表す)の化合物に酸を添加する
ことにより式(I)のピラゾロピリミジンが製造され得ることを知見した。
最後に、式(I)の新規なピラゾロピリミジン及びその酸付加塩は有害生物を防除するために非常に適していることを知見した。特に、本発明の化合物は望ましくない微生物、例えば真菌及び細菌に対して強い作用を有する。更に、本発明の化合物は非常に良好な殺虫作用及び殺線虫作用をも有する。
驚くことに、本発明の式(I)のピラゾロピリミジン及びその酸付加塩は同一の作用を有する構造上最も類似の従来化合物よりも有害生物に対してかなり良好な活性を有す
式(I)は本発明のピラゾロピリミジンの一般的定義を与える。
好ましくは、Rはヒドロキシ;アミノ;場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、フェニル、ヘテロシクリル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、アルコキシ部分に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル、1〜4個の炭素原子を有するアルキルアミノ、2〜8個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル、3〜6個の炭素原子及び1〜5個のハロゲン原子を有するハロシクロアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルキルチオ、オキソ、ヒドロキシイミノ及び/または1〜4個の炭素原子を有するアルコキシイミノで置換されていてもよい1〜6個の炭素原子を有するアルキル;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい2〜6個の炭素原子を有するアルケニル;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい2〜6個の炭素原子を有するアルキニル;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、1〜2個の炭素原子及び1〜5個のハロゲン原子を有するハロアルキル、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい1〜7個の炭素原子を有するアルコキシ;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい2〜6個の炭素原子を有するアルケニルオキシ;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい2〜6個の炭素原子を有するアルキニルオキシ;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキルオキシ;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい1〜7個の炭素原子を有するアルキルアミノ;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい各アルキル部分に1〜7個の炭素原子を有するジアルキルアミノ;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい2〜6個の炭素原子を有するアルケニルアミノ;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい2〜6個の炭素原子を有するアルキニルアミノ;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキルアミノ;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよいシクロアルキル部分に3〜7個の炭素原子及びアルキル部分に1〜7個の炭素原子を有するN−シクロアルキル−N−アルキルアミノ;場合によりハロゲン、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい2〜6個の炭素原子を有するアルキリデンアミノ;または場合によりハロゲン、アルキル、シクロアルキル、シアノ、フェニル及び/またはヘテロシクリルで置換されていてもよい5〜6個の環原子を有するヘテロシクリルを表し、
上記ヘテロシクリル基はハロゲン、ヒドロキシ、フェニル、1,2−ジオキシエチレン、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、1〜2個の炭素原子及び1〜5個のハロゲン原子を有するハロアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、1〜4個の炭素原子を有するアルキルチオ、1〜2個の炭素原子及び1〜5個のハロゲン原子を有するハロアルコキシ、1〜2個の炭素原子及び1〜5個のハロゲン原子を有するハロアルキルチオからなる群から選択される同一または異なる置換基でモノ−、ジ−またはトリ−置換されていてもよく、これらのヘテロシクリル基は飽和または部分不飽和であり、
上記フェニル基はハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイル;いずれも1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニルまたはアルキルスルホニル;いずれも2〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルケニルまたはアルケニルオキシ;いずれも1〜6個の炭素原子及び1〜13個の同一または異なるハロゲン原子を有する直鎖もしくは分枝鎖ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキルチオ、ハロアルキルスルフィニルまたはハロアルキルスルホニル;いずれも2〜6個の炭素原子及び1〜13個の同一または異なるハロゲン原子を有する直鎖もしくは分枝鎖ハロアルケニルまたはハロアルケニルオキシ;各アルキル部分に1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニルオキシ、ヒドロキシイミノアルキルまたはアルコキシイミノアルキル;3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル;いずれもハロゲン、1〜4個の炭素原子を有するアルキル及び1〜4個の炭素原子及び1〜9個の同一または異なるハロゲンを有するハロアルキルから選択される同一または異なる置換基でモノ−またはポリ−置換されていてもよい2,3−位で結合している1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、メチレンジオキシ(−O−CH−O−)または1,2−エチレンジオキシ(−O−CH−CH−O−)からなる群から選択される同一または異なる置換基でモノ−、ジ−またはトリ−置換されていてもよい。
好ましくは、Rは水素;場合によりハロゲン、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、1〜4個の炭素原子を有するアルキルチオ、オキソ、ヒドロキシイミノ及び/または1〜4個の炭素原子を有するアルコキシイミノで置換されていてもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキル;場合によりハロゲン及び/または3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキルで置換されていてもよい2〜4個の炭素原子を有するアルケニル;場合によりハロゲン及び/または3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキルで置換されていてもよい2〜4個の炭素原子を有するアルキニル;または場合によりハロゲン及び/または3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキルで置換されていてもよい3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキルを表す。
好ましくは、R及びRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって、該窒素原子に加えて窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される追加ヘテロ原子を含んでいてもよく、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、モルホリニル、アミノ、融合フェニル環、メチレンもしくはエチレン橋、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子を有し、1〜9個の同一または異なるハロゲンを有するハロアルキル、アルキル部分に1〜4個の炭素原子を有するアルキルカルボニルアミノ、2〜8個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、アルコキシ部分に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルアミノ、アルコキシ部分に2〜8個の炭素原子を有するジ(アルコキシカルボニル)アミノ、1〜4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、アルコキシ部分に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル及びアルキル部分に1〜4個の炭素原子を有するアルキルカルボニルからなる群から選択される同一または異なる置換基でモノ−、ジ−またはトリ−置換されていてもよい飽和または部分飽和の3〜6員ヘテロ環を表す。
好ましくは、Rはハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイル;いずれも1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニルまたはアルキルスルホニル;いずれも2〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルケニルまたはアルケニルオキシ;いずれも1〜6個の炭素原子及び1〜13個の同一または異なるハロゲン原子を有する直鎖もしくは分枝鎖ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキルチオ、ハロアルキルスルフィニルまたはハロアルキルスルホニル;いずれも2〜6個の炭素原子及び1〜11個の同一または異なるハロゲン原子を有する直鎖もしくは分枝鎖ハロアルケニルまたはハロアルケニルオキシ;各アルキル部分に1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニルオキシ、ヒドロキシイミノアルキルまたはアルコキシイミノアルキル;3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル;いずれもハロゲン、1〜4個の炭素原子を有するアルキル及び/または1〜4個の炭素原子及び1〜9個の同一または異なるハロゲンを有するハロアルキルから選択される同一または異なる置換基でモノ−またはポリ−置換されていてもよい2,3−位で結合している1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、メチレンジオキシ(−O−CH−O−)または1,2−エチレンジオキシ(−O−CH−CH−O−)からなる群から選択される同一または異なる置換基でモノ−、ジ−またはトリ−置換されていてもよいフェニルを表す。
好ましくは、Xは水素、フッ素、塩素または臭素を表す。
好ましくは、Xはシアノ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、ホルミル、1〜4個の炭素原子及び1〜9個のフッ素、塩素及び/または臭素原子を有するハロアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル、チオカルバモイル、アルコキシ部分に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル、アルキル部分に1〜4個の炭素原子を有するアルキルカルボニル、アルキル部分に1〜4個の炭素原子を有するヒドロキシイミノアルキル、またはアルコキシ部分に1〜4個の炭素原子及びアルキル部分に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシイミノアルキルを表す。
特に好ましくは、Rはヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピルを表し、または特に好ましくは、Rはメトキシメチル、2−メトキシエチル、メチルチオメチル、2−メチルチオエチル、ヒドロキシイミノメチル、メトキシイミノメチル、アセチルメチル、2−ヒドロキシイミノプロピル、2−メトキシイミノプロピル、アリル、2−メチルプロパ−2−エニル、プロパルギル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−(トリフルオロメチル)−エチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリフルオロエトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、n−またはi−プロピルアミノ、n−,i−,s−またはt−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、トリフルオロエチルアミノ、シクロヘキシルメチルアミノ、2−シアノエチルアミノ、アリルアミノ、1−シクロプロピルエチルアミノ、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペンチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、1−メチルエチリデンアミノを表し;場合によりフッ素、塩素及びメチルからなる群から選択される同一または異なる置換基でモノ−またはジ−置換されていてもよいシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルまたはピペラジニルを表し;または場合により置換されていてもよいピリジルメチルオキシまたはチアゾリルメトキシを表し、または特に好ましくは、Rは(2,2−ジクロロシクロプロピル)メチル、(2−フリル)メチル、(2−テトラヒドロフリル)メチル、(2−テトラヒドロピラニル)メチル、1,3−ジオキソラン−2−イルメチル、1−シクロプロピルエチル、ベンジルオキシ、2,4−ジクロロベンジルオキシ、2,6−ジクロロベンジルオキシ、2−クロロベンジルオキシ、2−フルオロシクロプロピル、2−ヘキサヒドロキシピラニルオキシ、2−チエニルメチル、2−トリフルオロメチルシクロヘキシル、3−(ジメチルアミノ)プロピル、3,5−ビストリフルオロメチルシクロヘキシル、3,5−ジクロロベンジルオキシ、3−アミノプロピル、3−クロロベンジルオキシ、3−トリフルオロメチルベンジルオキシ、3−トリフルオロメチルシクロヘキシル、4−トリフルオロメチルシクロヘキシル、4−クロロベンジルオキシ、4−フルオロベンジルオキシ、4−トリフルオロメチルベンジルオキシ、−C(CH−CF、−C(CH−CH−COCH、−CH(CHOH)−COOCH、−CH(CH)−CH(O−CH、−CH(CH)−CH=CH、−CH(CH)−CH−CH(CH、−CH(CH)−CH−O−CH、−CH(CH)−CH−OH、−CH(CH)−COOCH、−CH(CH)−COO−t−ブチル、−CH−C(CH)=CH、−CH−CH(OCH、−CH−CH−CF、−CH−CH−Cl、−CH−CH−CN、−CH−CH−N(CH、−CH−CH−N(CH、−CH−CH2−NH、−CH−CHF、−CH−CN、−CH−COOC、−CH−COOCH、i−ブトキシ、−NH−CH−CF−CHF、−NH−CH−CF、−NH−CH−CH(CH、メトキシ、エトキシ、i−プロポキシ、t−ブトキシまたは−O−CH(CH)−CH−CHを表し、
上記したチアゾリル基及びピリジル基はフッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−またはi−プロピル、n−,i−,s−またはt−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−またはi−プロポキシ、n−,i−,s−またはt−ブトキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−またはi−プロピルチオ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリフルオロエトキシ、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ、ジクロロフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ及びフェニルからなる群から選択される同一または異なる置換基で、チアゾリルの場合にはモノ−またはジ−置換されていてもよく、ピリジルの場合にはモノ−、ジ−またはトリ−置換されていてもよく、
上記したベンジルオキシ基のフェニル部分がフッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイル、メチル、エチル、n−またはi−プロピル、n−,i−,s−またはt−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−またはi−プロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−またはi−プロピルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリフルオロエトキシ、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニル、メチルアミノ、エチルアミノ、n−またはi−プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、アセチル、プロピオニル、アセチルオキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、ヒドロキシイミノメチル、ヒドロキシイミノエチル、メトキシイミノメチル、エトキシイミノメチル、メトキシイミノエチル、エトキシイミノエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル;フッ素、塩素、メチル、エチル、n−またはi−プロピル及びトリフルオロメチルからなる群から選択される同一または異なる置換基でモノ−またはポリ−置換されていてもよい2,3−位で結合している1,3−プロパンジイル、メチレンジオキシ(−O−CH−O−)または1,2−エチレンジオキシ(−O−CH−CH−O−)からなる群から選択される同一または異なる置換基でモノ−、ジ−またはトリ−置換されていてもよい。
特に好ましくは、Rは水素、メチル、エチル、n−またはi−プロピル、n−,i−,s−またはt−ブチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、メチルチオメチル、2−メチルチオエチル、ヒドロキシイミノメチル、メトキシイミノメチル、アセチルメチル、2−ヒドロキシイミノプロピル、2−メトキシイミノプロピル、アリル、プロパルギル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−(1,1,1−トリフルオロメチル)エチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチルまたはシクロヘキシルメチルを表す。
特に好ましくは、R及びRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって1−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリジニル、ジヒドロピリジニル、ピペリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、1,2−ジアジナニル、1,3−ジアジナニル、ピペラジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、テトラヒドロピリダジニル、ジヒドロオキサジニル、モルホリニル、チアゾリニル、チアゾリジニルまたはチオモルホリニルを表し、上記したヘテロ環はフッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイル、メチル、エチル、n−またはi−プロピル、n−,i−,s−またはt−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−またはi−プロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−またはi−プロピルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリフルオロエトキシ、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニル、メチルアミノ、エチルアミノ、n−またはi−プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、アセチル、プロピオニル、アセチルオキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、ヒドロキシイミノメチル、ヒドロキシイミノエチル、メトキシイミノメチル、エトキシイミノメチル、メトキシイミノエチル、エトキシイミノエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、融合フェニル環、メタンジイル橋またはエタンジイル橋で置換されていてもよい。
或いは、特に好ましくは、R及びRは一緒になって式:
Figure 2005533070
Figure 2005533070
を表す。上記基は*を付けた位置で窒素原子に結合している。
特に好ましくは、Rはフッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、ホルミル、メチル、エチル、n−またはi−プロピル、n−,i−,s−またはt−ブチル、アリル、プロパルギル、メトキシ、エトキシ、n−またはi−プロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−またはi−プロピルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリフルオロエトキシ、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニル、トリクロロエチニルオキシ、トリフルオロエチニルオキシ、クロロアリルオキシ、ヨードプロパルギルオキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、n−またはi−プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、アセチル、プロピオニル、アセチルオキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ヒドロキシイミノメチル、ヒドロキシイミノエチル、メトキシイミノメチル、エトキシイミノメチル、メトキシイミノエチル、エトキシイミノエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル;フッ素、塩素、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル及び/またはトリフルオロメチルからなる群から選択される同一または異なる置換基でモノ−またはポリ−置換されていてもよい2,3−位で結合している1,3−プロパンジイル、メチレンジオキシ(−O−CH−O−)または1,2−エチレンジオキシ(−O−CH−CH−O−)からなる群から選択される同一または異なる置換基でモノ−、ジ−またはトリ−置換されたフェニルを表す。
特に好ましくは、Xは水素、フッ素または塩素を表す。
特に好ましくは、Xはシアノ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ホルミル、トリフルオロメチル、メトキシカルボニル、メチルカルボニル、ヒドロキシイミノメチル、メトキシイミノメチル、チオカルバモイル、ニトロ、メチル、エチルまたはシクロプロピルを表す。
特に好ましくは、Rは2,4−、2,5−または2,6−ジ置換フェニル、2−置換フェニルまたは2,4,6−トリ置換フェニルを表す。
非常に好ましい化合物群は、式(I)(式中、
はアミノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、1,2−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル、3−メチル−ブチル、アリル、2−メチル−プロパ−2−エニル、2−メトキシエチル、2,2−ジメトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシ、2−フルオロシクロプロピル、2−トリフルオロメチルシクロヘキシル、3−トリフルオロメチルシクロヘキシル、4−トリフルオロメチルシクロヘキシル、3,5−ジ(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、ジクロロシクロプロピルメチル、1−シクロヘキシルエチル、2−フリルメチル、2−テトラヒドロフリルメチル、2−チエニルメチル、1,3−ジオキソラン−2−イルメチル、プロパルギル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−ジメチルアミノエチル、シアノメチル、2−シアノエチル、2−ビニルオキシエチル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルまたはピペラジニルを表し、
は水素、メチル、エチル、n−またはi−プロピル、n−,i−,s−またはt−ブチル、アリル、プロパルギル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−(1,1,1−トリフルオロメチル)エチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルまたはシクロプロピルを表し、或いは
及びRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によりフッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メチルカルボニル、メチルカルボニルアミノ及びメトキシカルボニルからなる群から選択される同一または異なる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、5−メチル−3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニル、5−エチル−3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニルまたはテトラヒドロ−1(2H)−ピリダジニルを表し、または下記式:
Figure 2005533070
Figure 2005533070
を表し、
は2、4及び/または6位がフッ素及び/または塩素でモノ−、ジ−またはトリ置換されているフェニルを表すかまたは2−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロ−5−ニトロフェニルまたは2−クロロ−4−メトキシフェニルを表し、
は水素または塩素を表し、
はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、メチル、シクロプロピル、ホルミル、チオカルバモイルまたはメトキシイミノメチルを表す)
を有する化合物である。
上記した基の定義は所望により相互に組み合わされ得る。更に、個々の定義は適合し得ない。
本発明において好ましい化合物には、式(I)(式中、Rはアミノ酸を表し、R、R、X及びXはこれらの基について好ましい基として上記した意味を有する)のピラゾロピリミジンの酸付加物が含まれる。
好ましく付加され得る酸には、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸及び臭化水素酸、特に塩酸)、リン酸、硝酸、モノ官能性及びジ官能性カルボン酸及びヒドロキシカルボン酸、(例えば、酢酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、ソルビン酸及び乳酸)、スルホン酸(例えば、p−トルエンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸)、サッカリン及びチオサッカリンが含まれる。
基の上記した一般的定義または好ましい定義は式(I)の最終生成物にも、それぞれの製造に必要な出発物質または中間体にも適用される。
出発物質として3−シアノ−5,7−ジクロロ−6−(2−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン及びメチルエチルアミンを用いると、本発明の方法(a)は下記スキームで示され得る。
Figure 2005533070
出発物質として3−シアノ−5−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(1,2,2−トリメチルプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン及び反応成分として水素化ジイソブチルアルミニウムを用いると、本発明の方法(b)は下記スキームで示され得る。
Figure 2005533070
出発物質として3−ホルミル−5−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(1,2,2−トリメチルプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン及びメトキシアミン塩酸塩を用いると、本発明の方法(c)は下記スキームで示され得る。
Figure 2005533070
式(II)は本発明の方法(a)を実施するための出発物質として必要なハロピラゾロピリミジンの一般的定義を与える。この式中、R及びXは好ましくは本発明の式(I)の化合物の記載に関連して好ましい基として上記した意味を有する。Yは好ましくはフッ素、塩素または臭素、特に好ましくはフッ素または塩素を表す。
好ましくは、Xはシアノ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、1〜4個の炭素原子及び1〜9個のフッ素原子及び/または臭素原子を有するハロアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル、アルコキシ部分に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル、またはアルキル部分に1〜4個の炭素原子を有するアルキルカルボニルを表す。
特に好ましくは、Xはシアノ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチル、メトキシカルボニル、メチルカルボニル、チオカルボニル、ニトロ、メチル、エチルまたはシクロプロピルを表す。
非常に好ましくは、Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、メチル、シクロプロピルまたはチオカルバモイルを表す。
式(II)のハロピラゾロピリミジンは新規である。この化合物も有害生物を防除するために、特に望ましくない微生物を防除するために適している。
式(II)のハロピラゾロピリミジンは、
d)適当ならば希釈剤の存在下で式:
Figure 2005533070
(式中、R及びXは上記と同義である)
のヒドロキシピラゾロピリミジンをハロゲン化剤と反応させる、または
e)適当ならば希釈剤の存在下で式:
Figure 2005533070
(式中、R及びXは上記と同義である)
のジヒドロキシピラゾロピリミジンをハロゲン化剤として反応させる
ことにより製造され得る。
式(V)は本発明の方法(d)を実施するための出発物質として必要なヒドロキシピラゾロピリミジンの一般的定義を与える。この式中、R及びXは好ましくは本発明の式(I)及び(II)を有する化合物の記載に関連して好ましい基として上記した意味を有する。
式(V)のヒドロキシピラゾロピリミジンも今までに開示されていない。この化合物は、
f)適当ならば希釈剤の存在下、適当ならば強塩基の存在下で式:
Figure 2005533070
(式中、Rは上記と同義であり、Rはアルキルを表し、Yはアルコキシまたはジアルキルアミノを表す)
のアクリル酸エステルを式:
Figure 2005533070
(式中、Xは上記と同義である)
のアミノピラゾールと反応させる
ことにより製造され得る。
式(VII)は本発明の方法(f)を実施するための出発物質として必要なアクリル酸エステルの一般的定義を与える。この式中、Rは好ましくは本発明の式(I)を有する化合物の記載に関連して好ましい基として上記した意味を有する。Rは好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルキル、特に好ましくはメチルまたはエチルを表す。Yは好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、または各アルキル部分に1〜4個の炭素原子を有するジアルキルアミノを表す。特に好ましくは、Yはメトキシ、エトキシまたはジメチルアミノを表す。
式(VII)のアクリル酸エステルは公知であるかまたは公知方法(欧州特許出願公開第0165448号明細書)により製造され得る。
式(VIII)は本発明の方法(f)を実施するための反応成分として必要なアミノピラゾールの一般的定義を与える。この式中、Xは好ましくは本発明の式(II)の化合物の記載に関連して好ましい基として上記した意味を有する。
式(VIII)のアミノピラゾールは公知であるかまたは公知方法(Tetrahedron Lett.,21:2029−2031(1967)、Liebigs Ann.Chem.,707:141−146(1967)、Monatsh.Chem.,1329(12):1313−1318(1998)及びJ.Med.Chem.,25:239以降(1982)参照)により製造され得る。
式(VI)は本発明の方法(e)を実施するための出発物質として必要なジヒドロキシピラゾロピリミジンの一般的定義を与える。この式中、R及びXは好ましくは本発明の式(I)及び(II)の化合物の記載に関連して好ましい基として上記した意味を有する。
式(VI)のジヒドロキシピラゾロピリミジンも今までに開示されていない。この化合物は、
g)適当ならば希釈剤の存在下、適当ならば強塩基の存在下で式:
Figure 2005533070
(式中、Rは上記と同義であり、Rはアルキルを表す)
のマロン酸エステルを式:
Figure 2005533070
(式中、Xは上記と同義である)
のアミノピラゾールと反応させる
ことにより製造され得る。
式(IX)は本発明の方法(g)を実施するための出発物質として必要なマロン酸エステルの一般的定義を与える。この式中、Rは好ましくは本発明の式(I)の化合物の記載に関連して好ましい基として上記した意味を有する。Rは好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルキル、特に好ましくはメチルまたはエチルを表す。
式(IX)のマロン酸エステルは公知であるかまたは公知方法(米国特許第6,156,925号明細書)により製造され得る。
方法(f)及び(g)を実施するのに適した希釈剤はいずれも慣用の不活性有機溶媒である。脂肪族、脂環式または芳香族炭化水素類、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンまたはデカリン;ハロゲン化炭化水素類、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンまたはトリクロロエタン;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンまたはアニソール;ニトリル類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、n−またはi−ブチロニトリルまたはベンゾニトリル;アミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドンまたはヘキサメチルリン酸トリアミド;エステル類、例えば酢酸メチルまたは酢酸エチル;スルホキシド類、例えばジメチルスルホキシド;スルホン類、例えばスルホラン;アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−またはi−プロパノール、n−,i−,sec−またはtert−ブタノール、エタンジオール、プロパン−1,2−ジオール、エトキシエタノール、メトキシエタノール;エーテル類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル;アミン類、例えばトリ−n−ブチルアミン;またはカルボン酸、例えば酢酸を使用することが好ましい。
本発明の方法(f)及び(g)を実施するのに適した強塩基は、好ましくはアルカリ土類金属またはアルカリ金属水素化物、アルカリ土類金属またはアルカリ金属アルコキシド、またはアルカリ金属アミドである。水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド及びカリウムtert−ブトキシドが例示され得る。
本発明の方法(f)及び(g)及び本発明の他の方法は通常大気圧下で実施される。しかしながら、高圧で操作しても、かなり揮発性の反応成分が存在していないならば減圧下で操作してもよい。
本発明の方法(f)及び(g)をそれぞれ実施する際の反応温度は比較的広範囲で変更可能である。塩基の不在下では上記方法は通常100〜250℃の温度、好ましくは120〜200℃の温度で実施される。塩基が存在する場合には上記方法は通常20〜120℃の温度、好ましくは20〜80℃の温度で実施される。
本発明の方法(f)を実施する際、式(VIII)のアミノピラゾールは式(VII)を有するアクリル酸エステル1モルあたり通常1〜15モル、好ましくは1〜8モル使用する。後処理は慣用方法により実施される。
本発明の方法(g)を実施する際、式(XIII)のアミノピラゾールは式(IX)を有するマロン酸エステル1モルあたり通常1〜15モル、好ましくは1〜8モル使用する。後処理は慣用方法により実施される。
本発明の方法(d)及び(e)をそれぞれ実施するのに適したハロゲン化剤は炭素に結合しているヒドロキシ基をハロゲンで置換するのに適した慣用の試薬である。三塩化リン、三臭化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン、ホスゲン、塩化チオニル、臭化チオニルまたはその混合物を使用することが好ましい。式(II)の対応フルオロ化合物はフッ化カリウムと反応させることによりクロロまたはブロモ化合物から製造され得る。
本発明の方法(d)及び(e)を実施するのに適した希釈剤はいずれも前記ハロゲン化のために慣用されている有機溶媒である。脂肪族、脂環式または芳香族炭化水素、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンまたはデカリン;ハロゲン化炭化水素、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンまたはトリクロロエタンを使用することが好ましい。
しかしながら、使用する希釈剤がハロゲン化剤そのものであっても、ハロゲン化剤と上記希釈剤の1つの混合物であってもよい。
本発明の方法(d)及び(e)をそれぞれ実施する際の反応温度は比較的広範囲で変更可能である。上記方法は通常20〜150℃の温度、好ましくは40〜120℃の温度で実施される。
本発明の方法(d)及び(e)をそれぞれ実施する際、ハロゲン化剤は式(V)のヒドロキシピラゾロピリミジン及び式(VI)のジヒドロキシピラゾロピリミジン1モルあたり過剰量使用する。後処理は慣用方法により実施される。
式(III)は本発明の方法(a)を実施するための出発物質として更に必要なアミンの一般的定義を与える。この式中、R及びRは好ましくは本発明の式(I)の化合物の記載に関連して好ましい基として上記した意味を有する。
式(III)のアミンの幾つかは公知である。
式:
Figure 2005533070
(式中、Rはイソブチル、2−メトキシエチルまたは
Figure 2005533070
を表す)
のアミンは新規である。
式(IIIa)のアミンは、
h)第1ステップで塩基の存在下または希釈剤の存在下で式:
Figure 2005533070
のN−メトキシカルバミン酸エチルを式:
−X (XI)
(式中、Rは上記と同義であり、Xはフッ素またはヨウ素を表す)
のハロゲン化合物と反応させ、第2ステップでエタノール及び水の存在下で生じた式:
Figure 2005533070
(式中、Rは上記と同義である)
のカルバメートを水酸化カリウムと反応させる
ことにより製造され得る。
式:
Figure 2005533070
(式中、Rは上記と同義である)
のアミンも新規である。
式(IIIb)のアミンは、
i)第1ステップで塩基の存在下及び希釈剤の存在下で式:
Figure 2005533070
のN−ヒドロキシ−N−メチルカルバミン酸エチルを式:
−X (XI)
(式中、R及びXは上記と同義である)
のハロゲン化合物と反応させ、第2ステップでエタノール及び水の存在下で生じた式:
Figure 2005533070
(式中、Rは上記と同義である)
のカルバメートを水酸化カリウムと反応させる
ことにより製造され得る。
式:
Figure 2005533070
(式中、Rはメチル、エチルまたはプロピルである)
のトリフルオロイソプロピルアミンも新規である。
式(IIIc)のトリフルオロイソプロピルアミンは、
j)第1ステップで塩基の存在下及び希釈剤の存在下で式:
Figure 2005533070
のN−トリフルオロイソプロピルカルバミン酸エチルを式:
−X (XVI)
(式中、R及びXは上記と同義である)
のハロゲン化合物と反応させ、第2ステップでエタノール及び水の存在下で生じた式:
Figure 2005533070
(式中、Rは上記と同義である)
のカルバメートを水酸化カリウムと反応させる
ことにより製造され得る。
最後に、式:
Figure 2005533070
の3−トリフルオロメチル−3−アミノプロペンも新規である。
式(III−4)の3−トリフルオロメチル−3−アミノプロペンは、
k)式:
Figure 2005533070
のカルバメートを水性塩酸と反応させる
ことにより製造され得る。
方法(h)〜(j)を実施するための出発物質として必要な式(X)、(XI)、(XIII)、(XV)、(XVI)及び(XVIII)の化合物は公知であるかまたは公知方法により製造され得る。
本発明の方法(h)、(i)及び(j)のそれぞれの第1ステップを実施するのに適した酸受容体はいずれも前記反応のために慣用されているすべての無機及び有機酸受容体である。
アルカリ土類金属またはアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコキシド、酢酸塩、炭酸塩または重炭酸塩、例えば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム及び重炭酸ナトリウム;アンモニウム化合物、例えば水酸化アンモニウム、酢酸アンモニウム及び炭酸アンモニウムを使用することが好ましい。適当な有機塩基としては、第3級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)またはジアザビシクロウンデセン(DBU)が例示され得る。
方法(h)、(i)及び(j)のそれぞれの第1ステップを実施するのに適した希釈剤はいずれも慣用されている不活性有機溶媒である。エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンまたはアニソール;アミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリドまたはN−メチルピロリドン;スルホン類、例えばスルホラン;アルコール類、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノールまたはn−ブタノールを使用することが好ましい。
方法(h)、(i)及び(j)のそれぞれの第1ステップを実施する際の反応温度は比較的広範囲で変更可能である。通常、第1ステップは0〜150℃の温度、好ましくは10〜100℃の温度で実施される。
方法(h)、(i)及び(j)のそれぞれの第1ステップは通常大気圧下で実施される。しかしながら、高圧で実施しても、反応に低沸点成分が反応に関与していないならば減圧下で実施してもよい。
方法(h)、(i)及び(j)の第1ステップを実施するために、
式(XI)のハロゲン化合物は式(X)のN−メトキシカルバミン酸エチル1モルあたり通常0.5〜15モル、好ましくは1〜5モル使用し、または
式(XI)のハロゲン化合物は式(XIII)のN−ヒドロキシ−N−メチルカルバミン酸エチル1モルあたり通常0.5〜15モル、好ましくは1〜5モル使用し、または
式(XVI)のハロゲン化合物は式(XV)のN−トリフルオロイソプロピールカルバミン酸エチル1モルあたり通常0.5〜15モル、好ましくは1〜5モル使用する。
いずれも後処理は慣用方法、例えば抽出後乾燥させたり、沈殿後濾過、乾燥させたりして実施される。なお存在し得る不純物は慣用方法により除去され得る。
方法(h)、(i)及び(j)の第1ステップを実施する際に中間体として得られる式(XII)、(XIV)及び(XVII)の化合物は新規である。
方法(h)、(i)及び(j)のそれぞれの第2ステップを実施する際の反応温度は比較的広範囲で変更可能である。通常、第2ステップは0〜100℃の温度、好ましくは10〜80℃の温度で実施される。
方法(h)、(i)及び(j)のそれぞれの第2ステップは通常大気圧下で実施される。しかしながら、ここでも高圧で操作しても、単離しようとする生成物が比較的低沸点を有していないならば減圧下で操作してもよい。
方法(h)、(i)及び(j)のそれぞれの第2ステップを実施する際、水酸化カリウムは式(XII)、(XIV)または(XVII)の化合物1モルあたり最高10モル使用する。後処理は慣用方法で実施する。この場合、アミンを通常酸(好ましくは、水性塩酸)を添加することにより塩の形態で単離することが適当である。
方法(k)を実施する際の反応温度は比較的広範囲で変更可能である。通常、10〜150℃の温度、好ましくは還流温度で実施する。
方法(k)は通常大気圧下で実施するが、高圧下で操作してもよい。
方法(k)を実施する際、水性塩酸は式(XVIII)のカルバメート1モルあたり過剰量、好ましくは最高10モル使用する。この場合も後処理は慣用方法で実施する。
本発明の方法(a)を実施するのに適した希釈剤はいずれも慣用されている不活性有機溶媒である。脂肪族、脂環式または芳香族炭化水素類、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンまたはデカリン;ハロゲン化炭化水素類、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンまたはトリクロロエタン;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンまたは1,2−ジエトキシエタン;アミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドまたはN−メチルピロリドン;エステル類、例えば酢酸メチルまたは酢酸エチル;スルホキシド類、例えばジメチルスルホキシド;スルホン類、例えばスルホランを使用することが好ましい。
本発明の方法を実施するのに適した触媒はいずれも該反応のために慣用されている反応促進剤である。アルカリ金属フッ化物、例えばフッ化カリウムまたはフッ化セシウムを使用することが好ましい。
本発明の方法(a)を実施するのに適した酸受容体はいずれも該反応のために慣用されている酸結合剤である。アンモニア及び第3級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)またはジアザビシクロウンデセン(DBU)を使用することが好ましい。
本発明の方法(a)を実施する際の反応温度は比較的広範囲で変更可能である。通常0〜150℃の温度、好ましくは0〜80℃の温度で実施する。
本発明の方法(a)を実施する際、式(III)のアミンは式(II)のるハロピラゾロピリミジン1モルあたり0.5〜10モル、好ましくは0.8〜2モル使用する。後処理は慣用方法で実施する。
式(Ia)は、本発明の方法(b)を実施するための出発物質として必要なピラゾロピリミジンの一般的定義を与える。この式中、R、R、R及びXは好ましくは本発明の式(I)の化合物の記載に関連して好ましい基として上記した意味を有する。
式(Ia)のピラゾロピリミジンは、本発明の方法(a)により製造され得る本発明の物質である。
本発明の方法(b)を実施するのに適した希釈剤はいずれも慣用の不活性有機溶媒である。未置換またはハロゲン化されている脂肪族または芳香族炭化水素、例えばトルエン、ジクロロメタン、クロロホルムまたは四塩化炭素を使用することが好ましい。
本発明の方法(b)を実施する際の反応温度は比較的広範囲で変更可能である。通常−80〜+20℃の温度、好ましくは−60〜+10℃の温度で実施する。
本発明の方法(b)は通常大気圧下で実施するが、高温で操作することもできる。
本発明の方法(b)を実施する際、水素化ジイソブチルアルミニウムは式(Ia)のピラゾロピリミジン1モルあたり通常当量または過剰量、好ましくは1.1〜1.2モル使用し、その後過剰量の塩化アンモニウム水溶液を添加する。後処理は慣用方法により実施する。通常、反応混合物を酸性化し、有機相を分離し、水性相を難水混和性の有機溶媒で抽出し、合わせた有機相を洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮する。
式(Ib)は、本発明の方法(c)を実施するための出発物質として必要なピラゾロピリミジンの一般的定義を与える。この式中、R、R、R及びXは好ましくは本発明の式(I)を有する化合物の記載に関連して好ましい基として上記した意味を有する。
式(Ib)を有するピラゾロピリミジンは本発明の方法(b)により製造され得る本発明の物質である。
式(IV)は、本発明の方法(c)を実施するための出発物質として必要なアミノ化合物の一般的定義を与える。この式中、Rは好ましくは水素または1〜4個の炭素原子を有するアルキル、特に好ましくは水素、メチルまたはエチルを表す。
適当な反応成分には式(IV)のアミノ化合物の酸付加塩、好ましくは塩酸付加塩が含まれる。
式(IV)のアミノ化合物もその酸付加塩も公知であるか公知方法により製造され得る。
本発明の方法(c)を実施するのに適した希釈剤はいずれも不活性有機溶媒である。アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノールまたはイソプロパノールを使用することが好ましい。
本発明の方法(c)を実施するのに適した触媒はいずれも該反応のために慣用されている反応促進剤である。酸性または塩基性触媒、例えばAmberlyst A−21(登録商標)の名前で市販されている弱塩基イオン交換樹脂を使用することが好ましい。
本発明の方法(c)を実施する際の反応温度はある範囲で変更可能である。通常、0〜80℃の温度、好ましくは10〜60℃の温度で実施する。
本発明の方法(c)は通常大気圧下で実施するが、高温で操作することもできる。
本発明の方法(c)を実施する際、式(IV)のアミノ化合物またはその酸付加塩は式(Ib)のピラゾロピリミジン1モルあたり通常当量または過剰量、好ましくは1.1〜1.5モル使用する。後処理は慣用方法により実施する。通常、反応混合物を所要により濾過した後濃縮し、精製する。
式(I)のピラゾロピリミジンの酸付加塩を製造するために好ましい酸は本発明の酸付加塩の記載に関連して好ましい酸として上記した酸である。
式(I)の化合物の酸付加塩は、塩を形成するために慣用されているようにして、例えば式(I)の化合物を適当な不活性溶媒中に溶解し、酸(例えば、塩酸)を添加することにより簡単に得ることができ、酸付加塩は公知の方法で、例えば濾別により単離し、適当ならば不活性有機溶媒で洗浄することにより精製され得る。
本発明の活性化合物は動物有害生物、特に農業、森林、貯蔵物や材料の保護及び衛生部門で遭遇する昆虫類、クモ類及び線虫類を防除するために適しており、良好な植物耐性及び温血動物に対して有利な毒性を有する。本発明の活性化合物を植物保護剤として使用することが好ましい。本発明の活性化合物は通常感受性及び耐性種並びにすべての発達段階またはいずれかの発達段階に対して活性である。上記した有害生物には、
等脚類目から、例えばセイヨウワラジムシ(Oniscus asellus)、オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)及びワラジムシ(Porcellio scaber);
倍脚類目から、例えばブラニウルス・グツラツス(Blaniulus guttulatus);
唇脚類目から、例えばツチムカデ(Geophilus carpophagus)及びゲジゲジ(Scutigera spp.);
結合類目から、例えばナミコムカデ(Scutigerella immaculata);
シミ目から、例えばセイヨウシミ(Lepisma saccharina);
トビムシ目から、例えばシロトビムシ(Onychiurus armatus);
直翅類目から、例えばイエコオロギ(Acheta domesticus)、ケラ(Gryllotalpa spp.)、トノサマバッタ(Locusta migratoria migratoioides)、クシコメツキ(Melanoplus spp.)及びサバクトビバッタ(Schistocerca gregeria);
ゴオブリ目から、例えばトウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、マディラゴキブリ(Leucophaea maderae)及びチャバネゴキブリ(Blattella germanica);
ハサミムシの目から、例えばクヌギハサミムシ(Forficula auricularia);
シロアリ目から、例えばヤマトシロアリ(Reticulitermes spp.);
シラミ目から、例えばアタマジラミ(Pediculus humanus corporis)、シラミ(Haematopinus spp.)、イヌジラミ(Linognathus spp.)、イヌハジラミ(Trichodectes spp.)及びダマリニア種(Damalinia spp.);
アザミウマ目から、例えばヘルシノトリプス・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ミナミキシロアザミウマ(Thrips palmi)及びアザミウマ(Frankliniella occidentalis);
異翅類目から、例えばカメムシ(Eurygaster spp.)、カメムシ(Dysdercus intermedius)、ピエスマ・クアドラ(Piesma quadrata)、トコジラミ(Cimex lectularius)、オオサシガメ(Rhodnius prolixus)及びトリアトマ種(Triatoma spp.);
同翅類目から、例えばアレウロデス・ブラシカエ(Aleurodes brassicae)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、マメアブラムシ(Aphis fabae)、リンゴアブラムシ(Aphis pomi)、リンゴワタムシ(Eriosoma lanigerum)、アシアブラムシ(Hyalopterus arundinis)、ブドウネアブラムシ(Phylloxera vastatrix)、アブラムシ(Pemphigus spp.)、ヒゲナガアブラムシ(Macrosiphus avenae)、コブアブラムシ(Myzus spp.)、ホップイボアブラムシ(Phorodon humuli)、アブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ヒメヨコバイ(Empoasca spp.)、エウセリス・ビロバツス(Euscelis bilobatus)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、ミズキカタカイガラムシ(Lecanium corni)、オリーブカタカイガラムシ(Saissetia oleae)、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、シロマルカイガラムシ(Aspidiotus hederae)、コナカイガラムシ(Pseudococcus spp.)及びキジラミ(Psylla spp.);
鱗翅類目から、例えばワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)、マツノシャクトリガ(Bupalus piniarius)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、キンモンホソガ(Lithocolletis blancardella)、ヒポノメウタ・パデラ(Hyponomeuta padella)、コナガ(Plutella xylostella)、オビカレハ(Malacosoma neustria)、クガ(Euproctis chrysorrhoea)、マイマイ(Lymantria spp.)、チビカ(Bucculatrix thurberiella)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)、ヤガ(Agrotis spp.)、ヤガ(Euxoa spp.)、フェルチア種(Feltia spp.)、ツボミムシ(Earias insulana)、ツメクサガ(Heliothis spp.)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、マツキリガ(Panolis flammea)、ヨトウ(Spodoptera spp.)、イラクサギンワバ(Trichoplusia ni)、ハナマメハマキ(Carpocapsa pomonella)、シロチョウ(Pieris spp.)、ニメイガ(Chilo spp.)、アワノメイガ(Pyrausta nubilalis)、ヌジコナマダラメイガ(Ephestia kuehniella)、ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)、コイガ(Tineola bisselliella)、イガ(Tinea pellionella)、ホフマノフィラ・シュードスプレテラ(Hofmannophila pseudospretella)、カコエシア・ポダナ(Cacoecia podana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、トウヒノシントメハマキ(Choristoneura fumiferana)、クリシア・アンビグエラ(Clysia ambiguella)、チャハマキ(Homona magnanima)、トルトリクス・ビリダナ(Tortrix viridana)、メイガ(Cnaphalocerus spp.)及びイネドロオイムシ(Oulema oryzae);
甲虫目から、例えばシバンムシ(Anobium punctatum)、ココナガシンクイムシ(Rhizopertha dominica)、ブルキジウス・オブテクツス(Bruchidius obtectus)、インゲンマメゾウムシ(Acanthoscelides obtectus)、ヨーロッパイエカミキリ(Hylotrupes bajulus)、トムシ(Agelastica alni)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、ハムシ(Phaedon cochleariae)、ディアブロチカ種(Diabrotica spp.)、ノミハムシ(Psylliodes chrysocephala)、テントウムシ(Epilachna varivestis)、アトマリア種(Atomaria spp.)、ノコギリヒラタムシ(Oryzaephilus surinamensis)、ゾウムシ(Anthonomus spp.)、コクゾウムシ(Sitophilus spp.)、キンケクチブトゾウムシ(Otiorrhynchus sulcatus)、バショウゾウムシ(Cosmopolites sordidus)、ゾウムシ(Ceuthorrhynchus assimilis)、アルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、カツオブシムシ(Dermestes spp.)、カツオブシムシ(Trogoderma spp.)、カツオブシムシ(Anthrenus spp.)、カツオブシムシ(Attagenus spp.)、ヒラタキクイムシ(Lyctus spp.)、ケシキスイ(Meligethes aeneus)、ヒョウホンムシ(Ptinus spp.)、ニプツス・ホロレウクス(Niptus hololeucus)、セマルヒョウホンムシ(Gibbium psylloides)、コクヌストモドキ(Tribolium spp.)、チャイロコメノゴミムシダマン(Tenebrio molitor)、コメツキムシ(Agriotes spp.)、コノデルス種(Conoderus spp.)、コフキコガネ(Melolontha melolontha)、アンフィマロン・ソルシチチアリス(Amphimallon solstitialis)、コステリツラ・ゼアランジカ(Costelytra zealandica)及びイネミズソミムシ(Lissorhoptrus oryzophilus);
膜翅類目から、例えばハバチ(Diprion spp.)、ハバチ(Hoplocampa spp.)、アリ(Lasius spp.)、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)及びスズメノバチ(Vespa spp.);
双翅類目から、例えばセブカ(Aedes spp.)、ハマダラカ(Anopheles spp.)、トラフカクイカ(Culex spp.)、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)、イエバエ(Musca spp.)、ヒメイエバエ(Fannia spp.)、ホオアカクロバエ(Calliphora erythrocephala)、キンバエ(Lucilia spp.)、オビキンバエ(Chrysomyia spp.)、クテレブラ種(Cuterebra spp.)、ウマバエ(Gastrophilus spp.)、ウマシラミバエ(Hyppobosca spp.)、サシバエ(Stomoxys spp.)、ヒツジバエ(Oestrus spp.)、ウシバエ(Hypoderma spp.)、ウシアブ(Tabanus spp.)、タニア種(Tannia spp.)、ケバエ(Bibio hortulanus)、オシネラ・フリト(Oscinella frit)、フォルビア種(Phorbia spp.)、モグリハナバエ(Pegomyia hyoscyami)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、ハエ(Dacus oleae)、キリウジガガンボ(Tipula paludosa)、ハエ(Hylomyia spp.)及びハモグリバエ(Liriomyzae spp.);
ノミ目から、例えばケオブスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)及びトガムシ(Ceratophyllus spp.);
クモ形類網から、例えばコガネサソリ(Scorpio maurus)、コケグモ(Latrodectus mactans)、アシブトコナダニ(Acarus siro)、ヒメダニ(Argas spp.)、ヒメダニ(Ornithodoros spp.)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)、サビダニ(Eriophyes ribis)、フィロコプツルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、ダニ(Boophylus spp.)、マダニ(Rhipicephalus spp.)、ダニ(Amblyomma spp.)、ヒアロマ種(Hyalomma spp.)、マダニ(Ixodes spp.)、ヒゼンダニ(Psoroptes spp.)、ヒゼンダニ(Chorioptes spp.)、ヒゼンダニ(Sarcoptes spp.)、ホコリダニ(Tarsonemus spp.)、クローバーハダニ(Bryobia praetiosa)、ハダニ(Panonychus spp.)、ハダニ(Tetranychus spp.)、ヘミタルソネムス種(Hemitarsonemus spp.)及びチャノヒメハダニ(Brevipalpus spp.);
が含まれる。
植物寄生性線虫類には、例えばネグサレセンチュウ(Pratylenchus spp.)、バナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)、ナミクキセンチュウ(Ditylenchus dipsaci)、ミカンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)、シストセンチュウ(Heterodera spp.)、シストセンチュウ(Globodera spp.)、ネコブセンチュウ(Meloidogyne spp.)、センチュウ(Aphelenchoides spp.)、ナガハリセンチュウ(Longidorus spp.)、オオハリセンチュウ(Xiphinema spp.)、コミハリセンチュウ(Trichodorus spp.)及びマツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus spp.)が含まれる。
活性化合物は植物腐朽性昆虫、特にコナガ(Plutella maculipennis)の幼虫を防除するために特に良好な結果で使用され得る。
本発明の化合物は高い殺微生物活性を有し、作物及び材料を保護する際に望ましくない微生物(例えば、真菌及び細菌)を防除するために使用され得る。
殺真菌剤は、作物を保護する際にネコブカビ類、卵菌類、ツボカビ類、接合菌類、子嚢菌類、担子菌類及び不完全菌類を防除するために使用され得る。
殺菌剤は、作物を保護する際にシュードモナス科、リゾビウム科、腸内細菌科、コリネバクテリウム科及びストレプトマイセス科を防除するために使用され得る。
上記した属名に入る真菌及び細菌病を引き起こす幾つかの病原菌を例として挙げ得るが、これらに限定されない:
キサントモナス種、例えばXanthomonas campestris pv.oryzae;
シユードモナス種、例えばPseudomonas syringae pv.lachrymans;
エルウィニア種、例えばErwinia amylovora;
クサレカビ種、例えばPythium ultimum;
フィトフィラ種、例えばPhytophthora infestans;
ニセツユカビ種、例えばPseudoperonospora humuliまたはPseudoperonospora cubensis;
タンジクツユカビ種、例えばPlasmopara viticola;
ラッパツユカビ種、例えばBremia lactucae;
ツユカビ種、例えばPeronospora pisiまたはP.brassicae;
ウドンコカビ種、例えばErysiphe graminis;
スフェロテカ種、例えばSphaerotheca fuliginea;
ポドスフェラ種、例えばPodosphaera leucotricha;
ベンチュリア種、例えばVenturia inaequalis;
ピレノフォーラ種、例えばPyrenophora teresまたはP.graminea(分生子形態:ドレクスレラ,同義語:ヘルミンスポリウム);
コクリオボラス種、例えばCochliobolus sativus(分生子形態:ドレクスレラ,同義語:ヘルミンスポリウム);
ウロミセス種、例えばUromyces appendiculatus;
サビキン種、例えばPuccinia recondita;
スクレロチニア種、例えばSclerotinia sclerotiorum;
ナマグサクロボキシ種、例えばTilletia caries;
クロボキシ種、例えばUstilago nudaまたはUstilago avenae;
ペリキュラリア種、例えばPellicularia sasakii;
ピリキュラリア種、例えばPyricularia oryzae;
フザリウム種、例えばFusarium culmorum;
ボトリティス種、例えばBotrytis cinerea;
セプトリア種、例えばSeptoria nodorum;
レプトスフェリア種、例えばLeptosphaeria nodorum;
セルコスポラ種、例えばCercospora canescens;
アルテルナリア種、例えばAlternaria brassicae;及び
シュードセルコスポレラ種、例えばPseudocercosporella herpotrichoides。
本発明の活性化合物は植物において非常に高い強化作用をも有する。従って、本発明の活性化合物は望ましくない微生物による攻撃に対する植物自身の防御を高めるために使用され得る。
本明細書中、植物強化(plant-fortifying)(耐性誘発)物質とは、処理した植物にその後望ましくない微生物を接種したときに植物がこれらの微生物に対して実質的な耐性を示すように植物の防御系を刺激し得る物質を意味すると理解されたい。
本発明において、望ましくない微生物とは植物病原性真菌、細菌及びウイルスを意味すると解される。従って、本発明の物質は処理後所定期間植物を上記した病原体による攻撃から防御するために使用され得る。保護期間は植物を活性化合物で処理後通常1〜10日間、好ましくは1〜7日である。
植物は植物病を防除するのに必要な濃度の活性化合物を十分許容するという事実により、植物の地上部分、繁殖株及び種、並びに土壌を処理することができる。
本発明の活性化合物は、穀物病(例えば、フザリウム種)、ブドウ栽培及び果実や野菜の栽培における病気(例えば、ボトリティス、ベンチュリア及びアルテルナリア種)またはコメ病(例えば、ピリクラリラ)の防除に関して特に良好な結果で使用することができる。
本発明の活性化合物は作物の収率を高めるためにも好適である。更に、本発明の活性化合物は低毒性を示し、植物は十分許容できる。
適当ならば、本発明の活性化合物は除草剤として、植物成長に影響を及ぼすためある濃度及び施用量で使用され得る。適当ならば、本発明の活性化合物は別の活性化合物を合成するための中間体及び前駆体としても使用され得る。
本発明の活性化合物で植物及び植物部分を処理することができる。植物とは、所望するもののみならず所望しない野生植物または作物(天然に存在する作物をも含む)のようなすべての植物及び植物集団と理解される。作物は、慣用の育種及び最適化方法により、またはバイオテクノロジー及び遺伝子工学方法により、またはこれらの方法の組合せにより得ることができる植物であり得、この中にはトランスジェニック植物及び品種所有権により保護され得るまたは得ない植物品種が含まれる。植物部分とは、苗、葉、花及び根のような地上及び地下にある植物のすべての部分及び器官を意味し、その例として葉、針葉、茎、幹、花、子実体、果実、種子、根、塊茎及び根茎が挙げられ得る。植物部分には収穫した植物及び発育物、生殖繁殖物、例えば苗、塊茎、根茎、挿木及び種子も含まれる。
植物及び植物部分の本発明の活性化合物による処理は直接実施しても、またはその周囲、生息地または貯蔵スペースに対して慣用の処理方法に従って、例えば浸漬、液剤散布、蒸発、噴霧、全面施用、展着により、及び繁殖材料の場合、特に種子の場合には単層または多層コーティングを施すことにより実施する。
材料を保護する際には、工業材料を望ましくない微生物の感染及び望ましくない微生物による腐朽から保護するために本発明の化合物が使用され得る。
本明細書中、工業材料とは工業界で使用するために製造された生きていない材料を意味すると理解されたい。本発明の活性化合物により微生物変化または腐朽から保護しようとする工業材料の例は接着剤、サイズ剤、紙及び板紙、織物、革、木材、ペイント及びプラスチック製品、冷却潤滑剤、及び微生物に感染したり微生物により腐朽される恐れがある他の材料であり得る。微生物の増殖によりダメージを受ける恐れがある製造プラントの一部、例えば冷却水回路も保護すべき材料の範囲内に含まれ得る。本発明の範囲内で挙げ得る工業材料は好ましくは接着剤、サイズ剤、紙及び板紙、革、木材、ペイント、冷却潤滑剤、熱交換液であり、特に好ましくは木材である。
工業材料を劣化または腐朽させ得る微生物の例としては細菌、真菌、酵母、藻類及び粘菌が挙げられ得る。好ましくは、本発明の活性化合物は真菌、特にかび、木材変色・木材腐朽菌(担子菌類)に対して、または粘菌及び藻類に対して作用する。
下記属の微生物を例示し得る:
アルテルナリア属、例えばアルテルナリア・テナース(Alternaria tenuis);
アスペルギルス属、例えばアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger);
ケトミウム属、例えばケトミウム・グラボーサム(Chaetomium globosum);
イドタケ属、例えばイドタケ(Coniophora puetana);
レンティナス属、例えばレンティナス・ティグリナス(Lentinus tigrinus);
ペニシリウム属、例えばペニシリウム・グラウカム(Penicillium glaucum);
ポリポラス属、例えばポリポラス・バージカラー(Polyporus versicolor);
アウレオバシジウム属、例えばアウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans);
スクレロフォーマ属、例えばスクレロフォーマ・ピティオフィラ(Sclerophoma pityophila);
トリコデルマ属、例えばトリコデルマ・ビリディ(Trichoderma viride;
エシェリヒア属、例えば大腸菌(Escherichia coli);
シュードモナス属、例えば緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa);及び
スタフィロコッカス属、例えば黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)。
活性化合物の特殊な物理的及び/または化学的性質に応じて、活性化合物を一般的な製剤、例えば溶液、乳濁液、懸濁液、粉剤、フォーム剤、ペースト剤、粒剤、エアゾール剤、及びポリマー物質及び種子用コーティング組成物中にマイクロカプセル化、ULV冷及び温煙霧剤に変換させてもよい。
製剤は公知の方法により、例えば活性化合物と液体溶媒、加圧下で液化ガスである増量剤及び/または固体担体とを場合により乳化剤及び/または分散剤である界面活性剤及び/または発泡剤を用いて混合することにより調製される。使用する増量剤が水のとき、例えば補助溶媒として有機溶媒を使用してもよい。本質的に、好適な液体溶媒は芳香族類(例えば、キシレン、トルエンまたはアルキルナフタレン)、塩素化芳香族類または塩素化脂肪族炭化水素類(例えば、クロロベンゼン、クロロエチレンまたはジクロロメタン)、脂肪族炭化水素類(例えば、シクロヘキサンまたは石油分画のようなパラフィン)、アルコール類(例えば、ブタノールまたはグリコール)並びにそのエーテル類及びエステル類、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノン)、強極性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド)、または水である。液化ガス増量剤または担体とは、標準温度及び大気圧下でガスである液体、例えばハロゲン化炭化水素、ブタン、プロパン、窒素及び二酸化炭素のようなエアゾール噴射剤を意味すると理解されたい。好適な固体担体の例は、粉砕天然鉱物(例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイトまたは珪藻土)及び粉砕合成鉱物(例えば、微粉砕シリカ、アルミナ及びシリケート)である。粒剤用の好適な固体担体の例は、粉砕・分画化天然岩(例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石及び苦灰石)、無機及び有機ミールの合成顆粒、有機材料の顆粒(例えば、おが屑、ヤシ殻、トウモロコシ穂軸及びタバコの茎)である。好適な乳化剤及び/または発泡剤の例は、ノニオン性及びアニオン性乳化剤(例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキルアリールポリグリコールエーテルのようなポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル、アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホネート)、またはタンパク質水解物である。好適な分散剤の例は、リグノサルファイト廃液及びメチルセルロースである。
カルボキシメチルセルロースや粉末、顆粒またはラテックス形態の天然及び合成ポリマーのような増粘剤、例えばアラビアガム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル;天然リン脂質、例えばセファリン及びレシチン;及び合成リン脂質を製剤中に使用することができる。他の可能な添加剤は鉱油及び植物油である。
無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー)及び有機顔料(例えば、アリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料)のような着色剤及び微量栄養素(例えば、鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン及び亜鉛の塩)を使用することができる。
製剤は通常0.1〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%の活性化合物を含む。
本発明の活性化合物はそのままで、製剤として、または例えば活性スペクトルを拡大したり耐性の発生を防止するために公知の殺真菌剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤または殺虫剤と混合して使用され得る。多くの場合、相乗効果、すなわち混合物の活性が個々の成分の活性よりも高いという効果が得られる。
好適な混合成分を以下に例示する。
殺真菌剤:
アルジモルフ、アンプロピルホス、アンプロピルホスカリウム、アンドプリム、アニラジン、アザコナゾール、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ベノダニル、ベノミル、ベンザマクリル、ベンザマクリル−イソブチル、ビアラホス、ビナパクリル、ビフェニル、ビテルタノール、ブラスチサイジン−S、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベート、カルシウムポリスルフィド、カルプロパミド、カプシマイシン、キャプタホル、キャプタン、カルベンダジム、カルボキシン、カルボン、キノメチオネート、クロベンチアゾン、クロルフェナゾール、クロロネブ、クロロピクリン、クロロタロニル、クロゾリネート、クロジラコン、クフラネブ、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、シプルフラム、デダカルブ、ジクロロフェン、ジクロブトラゾール、ジクロフルアニド、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメチリモール、ジメソモルフ、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ジノキャップ、ジフェニルアミン、ジピリチオン、ジタリムホス、ジチアノン、ドデモルフ、ドジン、ドラゾキソロン、エジフェンホス、エポキシコナゾール、エタコナゾール、エチリモール、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナパニル、フェナリモル、フエンブコナゾール、フェンフラム、フェニトロパン、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチンアセテート、フェンチンヒドロキシド、フェルバム、フェリンゾン、フルアジナム、フルメトバー、フルオロミド、フルキンコナゾール、フルプリミドール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアホル、ホルペット、ホセチル−アルミニウム、ホセチル−ナトリウム、フタリド、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、フルカルボニル、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、フルメシクロックス、フルオキサストロビン、グアザチン、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イミノクタジンアルベシレート、イミノクタジントリアセテート、ヨードカルブ、イプコナゾール、イプロベンホス(IBP)、イプロジオン、イプロバリカルブ、イルママイシン、イソプロチオラン、イソバレジオン、カスガマイシン、クレソキシム−メチル、銅製剤(例えば、水酸化銅、ナフタレン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、酸化銅、オキシン−銅及びボルドー混合物)、マンコッパー、マンゼブ、マンネブ、メフェリムゾン、メパニピリム、メプロニル、メタラキシル、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メトフロキサム、メチラム、メトメクラム、メトスルホボックス、ミリジオマイシン、ミクロブタニル、マイクロゾリン、ニッケルジメチルジチオカルバメート、ニトロサル−イソプロピル、ヌアリモル、オフレース、オキサジキシル、オキサモカルブ、オキソリニック酸、オキシカルボキシム、オキシフェンチイン、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ホスジフェン、ピコキシストロビン、ピマリシン、ピペラリン、ポリオキシン、ポリオキソリム、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパノシンナトリウム、プロピコナゾール、プロピネブ、ピラクロストロビン、ピラゾホス、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、ピロキシファー、プロチオコナゾール、キンコナゾール、キントゼン(PCNB)、キノキシフェン、硫黄及び硫黄製剤、スピロキサミン、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナゼン、テトシクラシス、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チシオフェン、チフルザミド、チオファネートメチル、チラム、チオキシミド、トルクロホスメーチル、トリルフルアニド、トリアジメフォン、トリアジメノール、トリアズブチル、トリアゾキシド、トリクロラミド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、ユニコナゾール、バリダマイシンA、ビンクロゾリン、ビニコナゾール、ザリラミド、ジネブ、ジラム、並びに
Dagger G、OK−8705、OK−8801、
α−(1,1−ジメチルエチル)−β−(2−フェノキシエチル)−1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−エタノール、
α−(2,4−ジクロロフェニル)−β−フロロ−β−プロピル−1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−エタノール、
α−(2,4−ジクロロフェニル)−β−メトキシ−α−メチル−1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−エタノール、
α−(5−メチル−1,3−ジオキサン−5−イル)−β−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン]−1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−エタノール、
(5RS,6RS)−6−ヒドロキシ−2,2,7,7−テトラメチル−5−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)−3−オクタノン、
(E)−a−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−フェノキシフェニルアセトアミド、
1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)エタノンO−(フェニルメチル)オキシム、
1−(2−メチル−1−ナフタレニル)−1H−ピロール−2,5−ジオン、
1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(2−プロペニル)−2,5−ピロリジンジオン、
1−[(ジヨードメチル)スルホニル]−4−メチルベンゼン、
1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]メチル]−1H−イミダゾール、
1−[[2−(4−クロロフェニル)−3−フェニルオキシラニル]メチル]−1H−1,2,4−トリアゾ−ル、
1−[1−[2−[(2,4−ジクロロフェニル)メトキシ]フェニル]エテニル]−1H−イミダゾール、
1−メチル−5−ノニル−2−(フェニルメチル)−3−ピロリジノール、
2’,6’−ジブロモ−2−メチル−4’−トリフルオロメトキシ−4’−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール−5−カルボキサニリド、
2,6−ジクロロ−5−(メチルチオ)−4−ピリミジニルチオシアネート、
2,6−ジクロロ−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)ベンザミド、
2,6−ジクロロ−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ベンザミド、
2−(2,3,3−トリヨード−2−プロペニル)−2H−テトラゾール、
2−[(1−メチルエチル)スルホニル]−5−(トリクロロメチル)−1,3,4−チアジアゾール、
2−[[6−デオキシ−4−O−(4−O−メチル−β−D−グリコピラノシル)−α−D−グルコピラノシル]アミノ]−4−メトキシ−1H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−アミノブタン、
2−ブロモ−2−(ブロモメチル)ペンタンジニトリル、
2−クロロ−N−(2,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−1H−インデン−4−イル)−3−ピリジンカルボキサミド、
2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(イソチオシアナトメチル)アセトアミド、
2−フェニルフェノール(OPP)、
3,4−ジクロロ−1−[4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、
3,5−ジクロロ−N−[シアノ[(1−メチル−2−プロピニル)オキシ]メチル]ベンザミド、
3−(1,1−ジメチルプロピル)−1−オキソ−1H−インデン−2−カルボニトリル、
3−[2−(4−クロロフェニル)−5−エトキシ−3−イソオキサゾリジニル]ピリジン、
4−クロロ−2−シアノ−N,N−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド、
4−メチルテトラゾロ[1,5−a]キナゾリン−5(4H)オン、
8−ヒドロキシキノリンスルフェート、
9H−キサンテン−2−[(フェニルアミノ)カルボニル]−9−カルボン酸ヒドラジド、
ビス(1−メチルエチル)−3−メチル−4−[(3−メチルベンゾイル)オキシ]−2,5−チオフェンジカルボキシレート、
シス−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)シクロヘプタノール、
シス−4−[3−[4−(1,1−ジメチルプロピル)フェニル−2−メチルプロピル]2,6−ジメチルモルホリン塩酸塩、
エチル[(4−クロロフェニル)アゾ]シアノアセテート、
炭酸水素カリウム、
メタンテトラチオールナトリウム塩、
メチル1−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート、
メチルN−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(5−イソオキサゾリルカルボニル)−DL−アラニネート、
メチルN−(クロロアセチル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)−DL−アラニレート、
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メトキシ−N−(テトラヒドロ−2−オキソ−3−フラニル)アセトアミド、
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メトキシ−N−(テトラヒドロ−2−オキソ−3−チエニル)アセトアミド、
N−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−4−メチル−3−ニトロベンゼンスルホンアミド、
N−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジンアミン、
N−(4−ヘキシルフェニル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジンアミン、
N−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−2−メトキシ−N−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)アセトアミド、
N−(6−メトキシ−3−ピリジニル)シクロプロパンカルボキサミド、
N−[2,2,2−トリクロロ−1−[(クロロアセチル)アミノ]エチル]ベンザミド、
N−[3−クロロ−4,5−ビス(2−プロピニルオキシ)フェニル]−N’−メトキシメタンイミダミド、
N−ホルミル−N−ヒドロキシ−DL−アラニンナトリウム塩
O,O−ジエチル[2−(ジプロピルアミノ)−2−オキソエチル]エチルホスホラミドチオエート、
O−メチルS−フェニルフェニルプロピルホスホラミドチオエート、
S−メチル1,2,3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボチオエート、
スピロ[2H]−1−ベンゾピラン−2,1’(3’H)−イソチアゾフラン]−3’−オン、
4−[(3,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−フルオロフェニル)アクリルオイル]モルホリン。
殺菌剤:
ブロノポール、ジクロロフェン、ニトラピリン、ニッケルジメチルジチオカルバメート、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイクリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テクロフタラム、硫酸銅及び他の銅製剤。
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤:
アバメクチン、アセフェート、アセタミプリド、アクリナトリン、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、α−シペルメトリン、α−メトリン、アミトラズ、アベルメクチン、AZ 60541、アザジラクチン、アザメチホス、アジンホスA、アジンホスM、アゾシクロチン、バシラス・ポピリアエ(Bacillus popilliae)、バシラス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、枯草菌(Bacillus subtilis)、バシラス・チュリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)、白きょう病菌(Beauveria bassiana)、ボーベリア・テネラ(Beauveria tenella)、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベンゾキシメート、ベタシフルスリン、ビフェナゼート、ビフェントリン、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、ビストリフルロン、BPMC、ブロモホスA、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブタチオホス、ブトカルボキシム、ブチルピリダベン、カジュサホス、カルバリル、カルボフラン、カルボフェノチオン、カルボスルファン、カルタップ、クロエトカルブ、クロルエトキシホス、クロルフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホスM、クロバポルスリン、クロマフェノジド、シスレスメトリン、シスペルメトリン、クロシストリン、クロエトカルブ、クロフェンテジン、クロチアニジン、シアノホス、シクロプレン、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シヘキサチン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、デメトンM、デメトンS、デメトンS−メチル、ジアフェンチウロン、ジアジノン、ジクロロボス、ジコホール、ジフルベンズロン、ジメソエート、ジメチルビンホス、ジオフェノラン、ジスルホトン、ドクサトナトリウム、ドフェナピン、エフルシラネート、エマメクチン、エンペンスリン、エンドスルファン、ハエカビ種(Entomopfthora spp.)、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチオン、エトプロホス、エトフェンプロックス、エトキサゾール、エトリンホス、フェナミホス、フェナザクイン、フェンブタチンオキシド、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキサクリム、フェノキシカルブ、フェンプロパソリン、フェンピラド、フェンピリスリン、フェンピロキシメート、フェンバレレート、フィプロニル、フルアジナム、フルアズロン、フルブロシチリネート、フルシクロキスロン、フルシスリネート、フルフェノクスロン、フルメトリン、フルテンジン、フルバリネート、ホノホス、ホスメチラン、ホスチアゼート、フブフェンプロックス、フラチオカルブ、グラニュローシスウイルス、ハロフェノジド、HCH、ヘプテノホス、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾックス、ヒドロプレン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、イサゾホス、イソフェンホス、イソキサチオン、イベルメクチン、核多核体病ウイルス、λ−シハロトリン、ルフェヌロン、マラソン、メカルバム、メタアルデヒド、メタミドホス、黒きょう病菌(Metharhizium anisopliae,Metharhizium flavoviride)、メチダチオン、メチオカルブ、メトプレン、メソミル、メトキシフェノジド、メトルカルブ、メトキサジアゾン、メビンホス、ミルベメクチン、ミルベマイシン、モノクロトホス、ナレド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オメソエート、オキサミル、オキシデメトンM、ペシロマイセス(Paecilomyces fumosoroseus)、パラチオンA、パラチオンM、ペルメトリン、フェンソエート、ホラット、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミカルブ、ピリミホスA、ピリミホスM、プロフェノホス、プロメカルブ、プロパルガイト、プロポクスル、プロチオホス、プロソート、ピメトロジン、ピラクロホス、ピレスメトリン、ピレスラム、ピリダベン、ピリダチオン、ピリミジフェン、ピリプロキシフェン、キナルホス、リバビリン、サリチオン、セブホス、シラフルオフェン、スピノサド、スピロジクロフェン、スルホテプ、スルプロホス、τ−フルバリネート、テブフェノジド、テブフェンピラド、テブピリミホス、テフルベンズロン、テフルトリン、テメホス、テミビンホス、テルブホス、テトラクロロビンホス、テトラジホン、セタシペルメトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チアプロニル、チアトリホス、チオシクラムハイドロジェンオキサレート、チオジカルブ、チオファノックス、スリンギエンシン、トラロシスリン、トラロメスリン、トリアラテン、トリアザメート、トリアゾホス、トリアズロン、トリクロロフェニジン、トリクロロホン、トリフルムロン、トリメタカルブ、バミドチオン、バニリプロール、バーティシリウム(Verticillium lecanii)、YI 5302、ゼーターシペルメスリン、ゾラプロホス、
(1R−シス)−[5−(フェニルメチル)−3−フラニル]メチル−3−[(ジヒドロ−2−オキソ−3(2H)−フラニリデン)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、
(3−フェノキシフェニル)メチル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]テトラヒドロ−3,5−ジメチル−N−ニトロ−1,3,5−トリアジン−2(1H)イミン、
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−4−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−4,5−ジヒドロオキサゾール、
2−(アセチルオキシ)−3−ドデシル−1,4−ナフタレンジオン、
2−クロロ−N−[[[4−(1−フェニルエトキシ)フェニル]アミノ]カルボニル]ベンザミド、
2−クロロ−N−[[[4−(2,2−ジクロロ−1,1−ジフルオロエトキシ)フェニル]アミノ]カルボニル]ベンザミド、
3−メチルフェニルプロピルカルバメート、
4−[4−(4−エトキシフェニル)−4−メチルフェニル]−1−フルオロ−2−フェノキシベンゼン、
4−クロロ−2−(1,1−ジメチルエチル)−5−[[2−(2,6−ジメチル−4−フェノキシフェノキシ)エチル]チオ]−3(2H)−ピリダジノン、
4−クロロ−2−(2−クロロ−2−メチルプロピル)−5−[(6−ヨード−3−ピリジニル)メトキシ]−3(2H)−ピリダジノン、
4−クロロ−5−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メトキシ]−2−(3,4−ジクロロフェニル)−3(2H)−ピリダジノン、
バシラス・チュリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)菌株EG−2348、
[2−ベンゾイル−1−(1,1−ジメチルエチル)ヒドラジノ安息香酸、
2,2−ジメチル−3−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソ−1−オキサスピロ[4.5]デカ−3−エン−4−イルブタノエート、
[3−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−チアゾリジニリデン]シアナミド、
ジヒドロ−2−(2−ニトロメチレン)−2H−1,3−チアジン−3(4H)カルボキサルデヒド、
エチル[2−[[1,6−ジヒドロ−6−オキソ−1−(フェニルメチル)−4−ピリダジニル]オキシ]エチル]カルバメート、
N−(3,4,4−トリフルオロ−1−オキソ−1−ブテニル)グリシン、
N−(4−クロロフェニル)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−4,5−ジヒドロ−4−フェニル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド、
N−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−N’−メチル−N”−ニトログアニジン、
N−メチル−N’−(1−メチル−2−プロペニル)−1,2−ヒドラジンジカルボチオアミド、
N−メチル−N’−2−プロペニル−1,2−ヒドラジンジカルボチオアミド、
O,O−ジエチル[2−(ジプロピルアミノ)−2−オキソエチル]エチルホスホラミドチオエート、
N−シアノメチル−4−トリフルオロメチルニコチンアミド、
3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−[3−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)プロポキシ]ベンゼン。
他の公知の活性化合物(例えば、除草剤)または肥料や生長調節物質との混合物も可能である。
更に、本発明の式(I)の化合物は非常に高い抗真菌活性をも有する。これらの化合物は、特に皮膚糸状菌及び酵母、かび及び二相性真菌(例えば、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)やカンジダ・グラブラータ(Candida glabrata)のようなカンジダ種)、有毛表皮糸状菌(Epidermophyton floccosum)、アスペルギルス種(例えば、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)及びアスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus))、白癬菌種(例えば、トリコフィートン・メンタグルフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、小胞子菌種(例えば、ミクロスポラム・キャニス(Microsporon canis)及びミクロスポラム・オドウィニ(Microsporon audouinii))に対して非常に高い抗真菌活性を有する。上記した真菌リストは例示にすぎず、真菌スペクトルを網羅していない。
活性化合物はそのまま、製剤の形態で、または前記製剤から調製した使用形態(例えば、用時使用される溶液、懸濁液、水和剤、ペースト剤、可溶性粉末、粉剤及び粒剤)で使用され得る。施用は慣用方法で、例えば浸漬、液剤散布、噴霧、全面施用、散粉、気泡、展着等により実施される。更に、活性化合物を微量方法により施用したり、または活性化合物調製物または活性化合物そのものを土壌に注入することも可能である。植物の種子を処理することも可能である。
本発明の活性化合物を殺真菌剤として使用するとき、施用量は施用のタイプに応じて比較的広範囲で変更可能である。植物部分を処理するときの活性化合物の施用量は通常1ヘクタールあたり0.1〜10,000g、好ましくは10〜1,000gである。種子粉衣するときの活性化合物の施用量は通常種子1kgあたり0.001〜50g、好ましくは0.01〜10gである。土壌処理するときの活性化合物の施用量は通常1ヘクタールあたり0.1〜10,000g、好ましくは1〜5,000gである。
殺虫剤として使用するとき、本発明の活性化合物は更に市販製剤中、及び前記製剤から調製した使用形態中、共力剤との混合物として存在させてもよい。共力剤は、添加する共力剤そのものが活性である必要はないが活性化合物の作用を増大させる化合物である。
市販製剤から調製される使用形態中の活性化合物の含量は広範囲で変更可能である。使用形態の活性化合物は0.0000001〜95重量%、好ましくは0.001〜1重量%の活性化合物を含む。
化合物は使用形態に適した慣用方法で使用される。
衛生害虫及び貯蔵物品の害虫に対して使用するとき、活性化合物は木材及び粘土に対する優れた残留作用及び石灰基質上のアルカリに対する良好な安定性により区別される。
上記したように、すべての植物及びその部分を本発明の活性化合物で処理することができる。好ましい実施態様では、野生植物種及び植物栽培品種、または交配またはプロトプラスト融合のような一般的な生物学的育種により得られる品種が処理される。更に好ましい実施態様では、遺伝子工学に場合により慣用方法を組み合わせて得られるトランスジェニック植物及び植物栽培品種(遺伝子修飾生物)及びその一部を処理する。「一部」、「植物部分」または「植物部分」は前に説明したとおりである。
特に好ましくは、市販されているかまたは使用されている植物栽培品種の植物を本発明により処理する。植物栽培品種とは、従来の育種法、突然変異誘発または組換えDNA技術を用いて成育させた新しい性質(形質)を有する植物を意味すると理解されたい。これらは栽培品種、生物型及び遺伝子型であり得る。
植物種または植物栽培品種、その場所及び成長条件(土壌、気候、生育期、飼料)に応じて、本発明の処理により相加(相乗)効果をも得ることができる。例えば、施用量の低下及び/または活性スペクトルの拡大及び/または本発明に従って使用され得る物質及び組成物の活性の上昇、良好な植物成長、高温または低温に対する高い耐性、干ばつ、または水または土壌塩濃度に対する高い耐性、より高い開花性能、より容易な収穫、早い成熟、より高い収穫物収率、収穫物のより良好な品質及び/またはより高い栄養価、収穫物のより良好な貯蔵安定性及び/または加工性を実際予想される効果以上に発揮することができる。
本発明により好ましく処理されるトランスジェニック植物または植物栽培品種(すなわち、遺伝子工学により得られる品種)には、遺伝子修飾で植物に対して特に有用な性質(形質)を付与する遺伝子材料を含む植物すべてが含まれる。そのような性質の例はより良好な植物成長;高温または低温に対するより高い耐性;干ばつ、または水または土壌塩濃度に対するより高い耐性;より高い開花性能;より容易な収穫;早い成熟;より高い収穫物収率;収穫物のより良好な品質及び/またはより高い栄養価;収穫物のより良好な貯蔵安定性及び/または加工性である。更に特に強調すべき性質は動物や微生物害虫、例えば昆虫、ダニ、植物病原性真菌、細菌及び/またはウイルスに対する植物のより高い防御効果、並びにある除草活性化合物に対する植物のより高い耐性である。トランスジェニック植物の例として重要な作物、例えば穀物(小麦、米)、トウモロコシ、大豆、ジャガイモ、綿、菜種;及び果実植物(リンゴ、ナシ、柑橘、ブドウの果実を付けた植物)が挙げられ得、特にトウモロコシ、大豆、ジャガイモ、綿及び菜種が強調される。強調される形質は、特に植物中で形成される毒素、特にバシラス・チュリンジエンシス由来の遺伝子材料(例えば、遺伝子CryIA(a)、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIIA、CryIIIA、CryIIIB2、Cry9c、Cry2Ab、Cry3Bb及びCryIF、及びその組合せ)により植物(以下、“Bt植物”という)中に形成される毒素による昆虫に対する植物の高い防御である。同様に特に強調される形質は、浸透獲得耐性(SAR)、システミン、フィトアレキシン、エリシター及び耐性遺伝子、並びに対応発現タンパク質及び毒素による真菌、細菌及びウイルスに対する植物の高い耐性である。更に特に強調される形質は、ある除草活性化合物、例えばイミダゾリノン、スルホニル尿素、グリホサートまたはホスフィノトリシン(例えば、“PAT”遺伝子)に対する植物の高い耐性である。所望の形質を与える遺伝子はトランスジェニック植物において他との組合せでも存在し得る。“Bt植物”の例としてはトウモロコシ品種、綿品種、大豆品種及びジャガイモ品種が挙げられ得、これらはYIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、綿、大豆)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(綿)、Nucoton(登録商標)(綿)、NewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)の商品名で販売されている。除草剤耐性植物の例としてはトウモロコシ品種、綿品種及び大豆品種が挙げられ得、これらはRoundup Ready(登録商標)(グリホサートに対する耐性、例えばトウモロコシ、綿、大豆)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対する耐性、例えば菜種)、IMI(登録商標)(イミダゾリノンに対する耐性)及びSTS(登録商標)(スルホニル尿素に対する耐性、例えばトウモロコシ)の商品名で販売されている。例示し得る除草剤耐性植物(除草剤耐性のために慣用方法で育成した植物)には、Clearfield(登録商標)(例えば、綿)の商品名で販売されている品種が含まれる。勿論、これらの記述は上記遺伝子形質またはなお開発中の遺伝子形質を有する植物品種に対しても適用される。これらの植物品種は将来開発され及び/または市販されるであろう。
上記した植物は本発明に従って式(I)の化合物または本発明の活性化合物混合物を用いて特に有利な方法で処理され得る。活性化合物及び混合物について上記した好ましい範囲はこれらの植物の処理にも適用される。植物が本明細書に特記した化合物または混合物で処理されることに強調される。
本発明を下記実施例により説明する。
製造例
(実施例1及び2)
Figure 2005533070
アセトニトリル(7.8g)中の3−シアノ−5,7−ジクロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.5g,7.3ミリモル)及びフッ化カリウム(0.425g,7.3ミリモル)を60℃において3時間撹拌する。次いで、(S)−1,1,1−トリフルプロパ−2−イルアミン(3.31g,29.3ミリモル)を添加し、混合物を80℃において更に15時間撹拌する。溶媒を減圧下で留去させ、残渣をジクロロメタン及び1N 水性塩酸で処理する。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去させる。残渣をシクロヘキサン4部及び酢酸エチル1部の混合物を用いてシリカゲルでクロマトグラフィーにかける。2つの異なる生成物フラクション(フラクション1及びフラクション2)が単離される。
フラクション1(1.2g)をn−ヘキサン9部及びアセトン1部の混合物を用いてシリカゲルでクロマトグラフィーにかける。こうして、0.8g(収率21%)の3−シアノ−5−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−7(S)−1’,1’,1’−トリフルオロプロパ−2−イルアミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジンがアトロ異性体A(実施例1)(純度80.4%)として得られる。
HPLC:logP=3.88(異性体AS)。
H−NMR(DMSO−d6,テトラメチルシラン):δ=1.37、1.38(3H)、4.88、4.90(1H)、7.43−7.59(1H)、7.60−7.66(1H)、7.72−7.78(1H)、8.06、8.08(1H,NH)、8.83(1H)ppm。
最後に単離されるフラクション2は、0.9g(収率29.3%)の3−シアノ−5−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−7(S)−1’,1’,1’−トリフルオロプロパ−2−イルアミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジンをアトロ異性体B(実施例2)(純度99.3%)として含む。
HPLC:logP=3.78(異性体BS)。
H−NMR(DMSO−d6,テトラメチルシラン):δ=1.29、1.31(3H)、4.61、4.63(1H)、7.42−7.47(1H)、7.58−7.61(1H)、7.73−7.76(1H)、8.10、8.12(1H,NH)、8.84(1H)ppm。
(実施例3)
Figure 2005533070
フッ化カリウム(0.165g,237.5ミリモル)及び(S)−1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イルアミン(0.481g,4.26ミリモル)を、アセトニトリル(12.5ml)中に3,5,7−トリクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.5g,1.4ミリモル)を含む溶液に添加し、混合物を80℃で16時間撹拌する。冷却後、1N 塩酸及びジクロロメタンを添加する。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮する。残渣をメチルt−ブチルエーテル/石油エーテル(1:100)を用いてシリカゲルカートリッジでクロマトグラフィーにかける。こうして、0.25g(収率40%)のN−[3,5−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−N−[(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]アミンが得られる。
HPLC:logP=4.43。
(実施例4)
Figure 2005533070
7−クロロ−6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(0.1g,0.33ミリモル)及び1,2−ジメチルプロピルアミン(0.028g,0.33ミリモル)をジクロロメタン(5ml)中に溶解させる。トリエチルアミン(0.05ml)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌する。反応混合物を1N 塩酸と一緒に撹拌した後、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。残渣をメチルt−ブチルエーテル/石油エーテル(1:9)を用いてシリカゲルカートリッジでクロマトグラフィーにかける。こうして、0.1g(収率89%)の6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−[(1,2−ジメチルプロピル)アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリルが得られる。
HPLC:logP=3.78。
(実施例5)
Figure 2005533070
7−クロロ−6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(0.1g,0.316ミリモル)及び1,2−ジメチルプロピルアミン(0.028g,0.316ミリモル)をアセトニトリル(4ml)中に溶解させる。炭酸カリウム(0.044g,0.316ミリモル)を添加し、反応混合物を60℃で16時間撹拌する。反応混合物にエーテル(20ml)及び1N 塩酸(10ml)を添加する。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。残渣をメチルt−ブチルエーテル/石油エーテル(1:30)を用いてシリカゲルカートリッジでクロマトグラフィーにかける。こうして、0.08g(収率67%)のN−[3−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−N−(1,2−ジメチルプロピル)アミンが得られる。
HPLC:logP=4.53。
下表1にリストする式:
Figure 2005533070
を有する化合物も上記した方法により製造される。
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
logP値は、EEC Directive 79/831 アネックスV.A8に従ってHPLC(勾配法、アセトニトリル/0.1%水性リン酸)により測定した
)R及びRがそれらが結合している窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成していることを意味する。
**)生成物の幾つかは立体異性体として単離された。“S”及び“R”はそれぞれキラル中心でS立体配置及びR立体配置を有することを意味する。“AS”はアトロピー中心で立体配置は曖昧ではないが未知であり、キラル中心でS立体配置を有することを意味する。BSはアトロピー中心で立体配置は曖昧ではないが未知であり、キラル中心でS立体配置を有することを意味する。また、“AR”及び“BR”はそれぞれアトロピー中心で相補的立体配置及びキラル中心でR立体配置を有することを意味する。従って、同一の置換基の場合、“AR”と“BS”、“AS”と“BR”はそれぞれエナンチオマー対である。
実施例401の化合物の製造
Figure 2005533070
方法(b):
窒素雰囲気下−50℃で撹拌しながら、ジクロロメタン(13.2g)中に3−シアノ−5−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(1,2,2−トリメチルプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(300mg,0.738ミリモル)を含む溶液にトルエン中水素化ジイソブチルアルミニウム(649mg,0.812ミリモル)の1モル溶液をゆっくり滴下する。添加終了後、−50℃での撹拌を更に30分間続ける。次いで、反応混合物の温度を0℃に上昇させ、飽和塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を0℃で2時間撹拌する。1N 塩酸を添加し、有機相を濾別し、水性相をジクロロメタンで3回以上抽出する。合わせた有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮する。こうして、300mg(収率99%)の3−ホルミル−5−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(1,2,2−トリメチルプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンが得られる。
HPLC:logP=4.43。
実施例402の化合物の製造
Figure 2005533070
方法(c):
室温において、エタノール(20ml)中に3−ホルミル−5−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(1,2,2−トリメチルプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(300mg,0.733ミリモル)を含む溶液にメトキシアミン塩酸塩(73mg,0.880ミリモル)及びAmberlyst A−21の名前で市販されている弱塩基イオン交換樹脂(1.0g)を添加し、混合物を室温で18時間振とうする。次いで、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。こうして、220mgの3−メトキシイミノ−5−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(1,2,2−トリメチルプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンがアトロプ異性体の混合物の形態で得られる。
HPLC:logP=5.48。
式(II)を有する中間体の製造
(実施例441)
Figure 2005533070
方法(g):
Figure 2005533070
2−クロロ−4−フルオロフェニルマロン酸ジメチル(48g,0.184モル)を4−シアノ−5−アミノピラゾール(19.91g,0.184モル)及びトリ−n−ブチルアミン(37.55g,0.203モル)と混合し、混合物を180℃で6時間撹拌する。反応中に形成されたメタノールを留去させる。次いで、反応混合物を室温まで冷却する。95℃及び1ミリバールで、揮発性成分を留去させる。得られた残渣は粗生成物の形態の6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−5,7−ジヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリルである。この粗生成物を更に精製することなく次の合成のために使用する。
方法(e:
Figure 2005533070
上で粗生成物の形態で得た6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−5,7−ジヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリルをオキシ塩化リン(367.3g,2.395モル)中に溶解させる。同時に、室温において五塩化リン(31.95g,0.153モル)を少しずつ添加する。次いで、混合物を還流下で12時間煮沸する。揮発性成分を減圧下で留去させ、残渣にジクロロメタンを添加し、混合物を水で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。残渣を移動相としてシクロヘキサン3部と酢酸エチル1部を用いてシリカゲルでクロマトグラフィーにかける。こうして、21gの3−シアノ−5,7−ジクロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(純度95.7%)が得られる。
HPLC:logP=3.48。
H−NMR(DMSO−d6,テトラメチルシラン):δ=7.44−7.52(1H)、7.62−7.66(1H)、7.71−7.77(1H)、9.03(1H)ppm。
(実施例442)
Figure 2005533070
方法(e):
3−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(26g,82.4ミリモル)及び五塩化リン(8.6g,41.2ミリモル)を110℃においてオキシ塩化リン(126.3g)中で撹拌する。冷却後、反応混合物を氷冷しながら水及びジクロロメタンと一緒に撹拌する。有機相を濾別し、乾燥し、減圧下で濃縮する。残渣をメチルt−ブチルエーテル/石油エーテル(1:9)を用いてシリゲルでクロマトグラフィーにかける。こうして、5g(収率16.4%)の3,5,7−トリクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンが得られる。
HPLC:logP=3.97。
方法(e):
(実施例443)
Figure 2005533070
方法(d):
3−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール(純度25%)(14.2g,11.9ミリモル)及び五塩化リン(1.24g,5.9ミリモル)をオキシ塩化リン(16.3g)中で110℃において1時間、次いで更に加熱することなく4時間撹拌する。冷却後、反応混合物を氷冷しながら水及びジクロロメタンと一緒に撹拌する。有機相を濾別し、乾燥し、減圧下で濃縮する。残渣をn−ヘキサン/酢酸エチル(3:1から1:1)を用いてシリカゲルでクロマトグラフィーにかける。こうして、2.1g(収率54%)の3,7−ジクロロ−6−(2−クロロ−4−フルオフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンが得られる。
HPLC:logP=3.56。
下表2にリストする式:
Figure 2005533070
を有する化合物も上記した方法により製造される。
Figure 2005533070
logP値は、EEC Directive 79/831 アネックスV.A8に従ってHPLC(勾配法、アセトニトリル/0.1%水性リン酸)により測定した。
式(V)及び(VI)を有する中間体の製造
(実施例453)
Figure 2005533070
方法(f):
2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)−2−アクリル酸メチル(11.3g,43.85ミリモル)及び4−クロロ−1H−ピラゾロ−5−アミン(5.2g,43.85ミリモル)を180℃においてトリ−n−ブチルアミン(11.5ml)中で6時間撹拌し、形成されたメタノール及びジメチルアミンを留去させる。次いで、混合物を更に減圧下で濃縮する。こうして、14.2g(収率27%)の3−クロロ−6−(2−クロロ−4−フルオフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(純度25%)が得られる。
(実施例454)
Figure 2005533070
方法(g):
2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)マロン酸ジメチル(11.15g,42.5ミリモル)及び4−クロロ−1H−ピラゾロ−5−アミン(5g,42.5ミリモル)を180℃においてトリ−n−ブチルアミン(11.5ml)中で3時間撹拌し、形成されたメタノールを留去させる。生成物をデカントする。こうして、21g(収率76%)の3−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(純度49%)が得られる。
下表3にリストする式:
Figure 2005533070
を有する化合物も上記した方法により製造される。
Figure 2005533070
式(III)を有するアミンの製造
方法(h)の第1ステップ:
Figure 2005533070
まず、N−メトキシカルバミン酸エチル(1000mg)をジメチルホルムアミド(10.0ml)に充填し、同時に水素化ナトリウム(403mg)を少しずつ添加し、30℃で冷却することにより温度を維持する。反応混合物を30℃で2時間撹拌した後、2−ブロモエチルメチルエーテル(3500mg)を添加する。反応混合物を20〜25℃において18時間撹拌した後水(20ml)中に撹拌する。生じた反応混合物を減圧下で蒸発乾固し、ジクロロメタン(30ml×4)で抽出する。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固する。こうして、1200mg(収率62.6%)の(N−メトキシ−N−メトキシエチル)カルバミン酸エチル(純度62.6%)が得られる。
方法(h)の第2ステップ:
Figure 2005533070
まず、(N−メトキシ−N−メトキシエチル)カルバミン酸エチル(200mg)を59% 水性エタノール(4.0ml)に充填し、水酸化カリウム(240.6mg)を添加し、混合物を40℃で18時間撹拌する。次いで、反応混合物を水(50ml)中で撹拌し、ジエチルエーテル(20ml×3)及びジクロロメタン(20ml×3)で抽出する。合わせた有機相を水(20ml×2)で洗浄し、乾燥し、減圧下20℃で容量20mlまで濃縮する。氷冷しながら、生じた溶液に塩酸(2ml)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下20℃で濃縮乾固する。生じた生成物をメタノール(15ml×3)で消化し、次いで減圧下20℃で濃縮乾固する。こうして、140mg(収率87.6%)のN−メトキシ−N−メトキシエチルアミン塩酸塩が得られる。
(実施例459)
方法(i)の第1ステップ:
Figure 2005533070
N−ヒドロキシ−N−メチルカルバミン酸エチル(1000mg)及び2−ブロモエチルメチルエーテル(1166mg)の混合物を撹拌しながら還流温度に加熱した後、エタノール(5ml)中に水酸化カリウム(493mg)を含む溶液を滴下する。反応混合物を還流下10時間煮沸した後、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮することにより後処理する。水と酢酸エチルの混合物を残っている残渣に添加する。有機相を分離し、飽和塩化アンモニウム水溶液及び水で順次洗浄する。次いで、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。こうして、0.7gの生成物が得られる。この生成物はガスクロマトグラフィーによると83%の(N−メチル−N−メトキシエトキシ)カルバミン酸エチルから構成されている。従って、計算収率は理論量の39%である。
方法(i)の第2ステップ:
Figure 2005533070
(N−メチル−N−メトキシエトキシ)カルバミン酸エチル(200mg)、エタノール(4ml)及び水(4ml)の混合物に粉末状水酸化カリウム(240.6mg)を添加し、混合物を40℃で2時間撹拌する。次いで、反応混合物を水(50ml)に撹拌した後ジエチルエーテル(20ml×3)、ジクロロメタン(20ml×3)で順次抽出する。合わせた有機相を水(20ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下室温で容量20mlまで濃縮する。氷冷しながら、生じた溶液にエーテル性塩酸(1ml)を添加する。沈殿した結晶を濾別し、乾燥する。こうして、190mgのN−メチル−N−メトキシエトキシアミン塩酸塩が得られる。
(実施例460)
方法(i)の第1ステップ:
Figure 2005533070
室温で撹拌しながら、N−(2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル)カルバミン酸エチル(2000mg)及びテトラヒドロフラン(20ml)の混合物中に水素化ナトリウム(475mg)を添加する。次いで、テトラヒドロフラン(10ml)中にヨードメタン(4600mg)を含む溶液を室温で撹拌しながら滴下する。反応混合物を50℃で16時間撹拌した後、水を添加する。混合物をジクロロメタン(20ml×3)で抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。こうすると、1000mgの生成物が得られる。この生成物はガスクロマトグラフィーによると75%のN(2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル)−N−メチルカルバミン酸エチルから構成されている。従って、計算収率は理論量の39%である。
方法(i)の第2ステップ:
Figure 2005533070
N−(2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル)−N−メチルカルバミン酸エチル(1000mg)、エタノール(20ml)及び水(20ml)の混合物に粉末状水酸化カリウム(1070mg)を添加し、混合物を40℃で66時間撹拌する。次いで、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン及びジエチルエーテルの同量混合物(20ml×3)で抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した後わずかに減圧下の室温で濃縮する。氷冷しながら、生じた溶液にエーテル性塩酸を添加し、混合物を室温で60時間撹拌する。減圧下で濃縮すると、280mgのN−(2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル)−N−メチルアミン塩酸塩が得られる。従って、計算収率は理論量の34%である。
(実施例461)
方法(k):
Figure 2005533070
16% 塩酸(8.0ml)中のN−(1−トリフルオロメチル−2−プロパン)カルバミン酸ベンジル(600mg)を減圧下で1.5時間還流加熱する。20℃に冷却した後、混合物をジエチルエーテル(20ml×2)で抽出する。残っている水性相を減圧下で濃縮乾固し、メタノール(10ml)を3回添加する。メタノールを減圧下で除去し、310mgの(1−トリフルオロメチルプロパ−2−エン)アミン塩酸塩が単離される。従って、計算収率は理論量の82.9%である。
下表にリストするカルバメートも上記方法により製造され得る。
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
下表にリストするアミンも上記方法により製造され得る。
実施例466〜469にリストしたアミンはそれぞれ塩酸塩の形態で単離され、特性づけられた。
Figure 2005533070
アミノピラゾールの製造
(実施例470)
Figure 2005533070
a) アルゴン雰囲気下室温で撹拌しながら、シクロプロピルアセトニトリル(16.223g,200ミリモル)及びギ酸エチル(15.556g,210ミリモル)の混合物にジエチルエーテル(400ml)を1時間かけて滴下する。ナトリウム(4.598g,200ミリモル)を添加し、混合物を室温で4日間撹拌する。金属ナトリウムが溶解したら、混合物を10℃に冷却し、反応混合物を10〜15℃に維持しながら酢酸(12.01g,200ミリモル)を30分間かけて添加する。反応混合物を更に15分間撹拌した後吸引濾過し、残渣を冷ジエチルエーテル(30ml)で洗浄する。濾液を減圧下で濃縮する。こうして、22.0gの1−ホルミル−1−シクロプロピルアセトニトリルが粗生成物の形態で得られる。この粗生成物は精製することなく次の合成に使用する。
b) 室温で撹拌しながら、ヒドラジン水和物(8.670g,0.176モル)及び酢酸(3.12ml)の混合物をエタノール(20ml)中に1−ホルミル−1−シクロプロピルアセトニトリル(21.825g,0.200モル)を含む溶液に導入する。反応混合物を還流下で4時間撹拌した後、減圧下で濃縮することにより後処理する。こうして、13.7g(収率55.6%)の4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−アミンが得られる。
使用例
(実施例A)
ベンチュリア試験(リンゴ)/防除:
活性化合物の適当な調製物を作成するために、1重量部の活性化合物を溶媒としての24.5重量部のアセトン及び24.5重量物のジメチルアセトアミド及び乳化剤としての1.0重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテルと混合し、濃厚物を所望濃度まで水で希釈する。
防除活性を試験するために、幼植物に活性化合物の調製物を指定施用量スプレーする。スプレー膜が乾燥したら、植物にリンゴ黒星病の病原菌ベンチュリア・イナクアリス(Venturia inaequalis)の分生子水溶液を接種した後約20℃/相対湿度100%の恒温器中に1日置く。
その後、植物を約21℃/相対湿度約90%の温室に置く。
接種から10日目に評価を実施する。0%はコントロールに相当する効力を意味し、100%の効力は感染が全く観察されないことを意味する。
活性化合物、活性化合物の施用量及び試験結果を下表に示す。
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
(実施例B)
ボトリティス試験(豆)/防除:
活性化合物の適当な調製物を作成するために、1重量部の活性化合物を溶媒としての24.5重量部のアセトン及び24.5重量物のジメチルアセトアミド及び乳化剤としての1.0重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテルと混合し、濃厚物を所望濃度まで水で希釈する。
防除活性を試験するために、幼植物に活性化合物の調製物を指定施用量スプレーする。スプレー膜が乾燥したら、ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)でコロニー化した寒天の小片2つを各葉の上に置く。接種した植物を約20℃/相対湿度100%の暗室中に置く。
接種から2日後に葉上の感染域の大きさを評価する。0%はコントロールに相当する効力を意味し、100%の効力は感染が全く観察されないことを意味する。
活性化合物、活性化合物の施用量及び試験結果を下表に示す。
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
Figure 2005533070
(実施例C)
アルテルナリア試験(トマト)/防除:
活性化合物の適当な調製物を作成するために、1重量部の活性化合物を溶媒としての49重量部のN,N−ジメチルホルムアミド及び乳化剤としての1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテルと混合し、濃厚物を所望濃度まで水で希釈する。
防除活性を試験するために、幼トマト植物に活性化合物の調製物を指定施用量スプレーする。処理から1日後に植物にアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の胞子懸濁液を接種した後20℃/相対湿度100%に24時間維持する。その後植物を温度20℃/相対湿度96%に維持する。
接種から7日目に評価を実施する。0%はコントロールに相当する効力を意味し、100%の効力は感染が全く観察されないことを意味する。
活性化合物、活性化合物の施用量及び試験結果を下表に示す。
Figure 2005533070
Figure 2005533070
(実施例D)
フザリウム・ニバレ試験(コムギ)/防除:
活性化合物の適当な調製物を作成するために、1重量部の活性化合物を溶媒としての25重量部のN,N−ジメチルアセトアミド及び乳化剤としての0.6重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテルと混合し、濃厚物を所望濃度まで水で希釈する。
防除活性を試験するために、幼植物に活性化合物の調製物を指定施用量スプレーする。スプレー膜が乾燥したら、植物にフザリウム・ニバレ(Fusarium nivale(var.majus))の分生子懸濁液を接種する。
植物を透明インキュベーションフード下で温度約15℃/相対湿度100%の温室に置く。
接種から6日目に評価を実施する。0%はコントロールに相当する効力を意味し、100%の効力は感染が全く観察されないことを意味する。
活性化合物、活性化合物の施用量及び試験結果を下表に示す。
Figure 2005533070
(実施例E)
ピリキュラリア試験(コメ)/防除:
活性化合物の適当な調製物を作成するために、1重量部の活性化合物を溶媒としての25重量部のN,N−ジメチルアセトアミド及び乳化剤としての0.6重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテルと混合し、濃厚物を所望濃度まで水で希釈する。
防除活性を試験するために、幼コメ植物に活性化合物の調製物を指定施用量スプレーする。スプレー膜が乾燥したら、植物にピリキュラリア・オリゼ(Pyricularia oryzae)の胞子水性懸濁液を接種する。その後、植物を25℃/相対湿度100%の温室中に置く。
接種から6日目に評価を実施する。0%はコントロールに相当する効力を意味し、100%の効力は感染が全く観察されないことを意味する。
活性化合物、活性化合物の施用量及び試験結果を下表に示す。
Figure 2005533070
(実施例F)
コナガ試験:
活性化合物の適当な調製物を作成するために、1重量部の活性化合物を溶媒としての100重量部のアセトン及び1900重量部のメタノールと混合し、濃厚物を所望濃度までメタノールで希釈する。
所望濃度の活性化合物を指定量標準量の合成飼料にピペットで添加する。メタノールを蒸発させたら、約200〜300個のコナガ(Plutella xylostella)の卵を飼料上に載せる。
所望期間が経過したら、卵または幼虫の死滅率%を調べる。100%はすべての動物が死滅したことを意味し、0%は動物が全く死滅しなかったことを意味する。
活性化合物、活性化合物の施用量及び試験結果を下表に示す。
Figure 2005533070

Claims (12)

  1. 式:
    Figure 2005533070
    (式中、
    はアミノ、ヒドロキシ、またはいずれも場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、シクロアルキルアミノ、N−シクロアルキル−N−アルキルアミノ、アルキリデンアミノまたはヘテロシクリルを表し、
    は水素、またはいずれも場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルを表し、或いは
    及びRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって場合により置換されていてもよいヘテロ環を形成し、
    は場合により置換されていてもよいアリールを表し、
    は水素またはハロゲンを表し、
    はハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ホルミル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、ヒドロキシイミノアルキルまたはアルコキシイミノアルキルを表す)
    のピラゾロピリミジン及び式(I)(式中、Rはアミノを表す)の化合物の酸付加塩。
  2. a)適当ならば希釈剤の存在下、適当ならば触媒の存在下及び適当ならば酸受容体の存在下で式:
    Figure 2005533070
    (式中、R及びXは請求の範囲第1項に定義した通りであり、Xはハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニルまたはアルキルカルボニルを表し、Yはハロゲンを表す)
    のハロピラゾロピリミジンを式:
    Figure 2005533070
    (式中、R及びRは請求の範囲第1項に定義した通りである)
    のアミンと反応させる;または
    b)塩化アンモニウム水溶液の存在下及び有機希釈剤の存在下で式:
    Figure 2005533070
    (式中、R、R、R及びXは請求の範囲第1項に定義した通りである)
    のピラゾロピリミジンを水素化ジイソブチルアルミニウムと反応させる;または
    c)希釈剤の存在下、適当ならば触媒の存在下で式:
    Figure 2005533070
    (式中、R、R、R及びXは請求の範囲第1項に定義した通りである)
    のピラゾロピリミジンを式:
    N−OR (IV)
    (式中、Rは水素またはアルキルを表す)
    を有するアミノ化合物(式(IV)のアミノ化合物は酸付加塩の形態でも使用可能である)と反応させる;
    適当ならばこうして得られた式(I)(式中、Rはアミノを表す)を有する化合物に酸を添加する請求の範囲第1項に記載の式(I)のピラゾロピリミジンの製造方法。
  3. 増量剤及び/または界面活性剤に加えて少なくとも1つの請求の範囲第1項に記載の式(I)のピラゾロピリミジンまたはその酸付加塩を含むことを特徴とする有害生物の防除用組成物。
  4. 有害生物を防除するための請求の範囲第1項に記載の式(I)のピラゾロピリミジンまたはその酸付加塩の使用。
  5. 請求の範囲第1項に記載の式(I)のピラゾロピリミジンまたはその酸付加塩を有害生物及び/またはその生育地に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
  6. 請求の範囲第1項に記載の式(I)のピラゾロピリミジンまたはその酸付加塩を増量剤及び/または界面活性剤と混合することを特徴とする有害生物の防除用組成物の製造方法。
  7. 式:
    Figure 2005533070
    (式中、
    は場合により置換されていてもよいアリールを表し、
    は水素またはハロゲンを表し、
    はハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、チオカルバモイル、シクロアルキル、ハロアルキル、アルコキシカルボニルまたはアルキルカルボニルを表し、
    はハロゲンを表す)
    のハロピラゾロピリミジン。
  8. d)適当ならば希釈剤の存在下で式:
    Figure 2005533070
    (式中、R及びXは請求の範囲第7項に定義した通りである)
    のヒドロキシピラゾロピリミジンをハロゲン化剤と反応させる;または
    e)適当ならば希釈剤の存在下で式:
    Figure 2005533070
    (式中、R及びXは請求の範囲第7項に定義した通りである)
    のジヒドロキシピラゾロピリミジンをハロゲン化剤と反応させる、ことを特徴とする
    請求の範囲第7項に記載の式(II)のハロピラゾロピリミジンの製造方法。
  9. 式:
    Figure 2005533070
    (式中、
    は場合により置換されていてもよいアリールを表し、
    はハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、チオカルバモイル、シクロアルキル、ハロアルキル、アルコキシカルボニルまたはアルキルカルボニルを表す)
    のヒドロキシピラゾロピリミジン。
  10. f)適当ならば希釈剤の存在下及び適当ならば塩基の存在下で式:
    Figure 2005533070
    (式中、Rは請求の範囲第9項に定義した通りであり、Rはアルキルを表し、Yはアルコキシまたはジアルキルアミノを表す)
    のアクリル酸エステルを式:
    Figure 2005533070
    (式中、Xは請求の範囲第9項に定義した通りである)
    のアミノピラゾールと反応させる、ことを特徴とする
    請求の範囲第9項に記載の式(V)のヒドロキシピラゾロピリミジンの製造方法。
  11. 式:
    Figure 2005533070
    (式中、
    は場合により置換されていてもよいアリールを表し、
    はハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、チオカルバモイル、シクロアルキル、ハロアルキル、アルコキシカルボニルまたはアルキルカルボニルを表す)
    のジヒドロキシピラゾロピリミジン。
  12. g)適当ならば希釈剤の存在下及び適当ならば強塩基の存在下で式:
    Figure 2005533070
    (式中、Rは請求の範囲第11項に定義した通りであり、Rはアルキルを表す)
    のマロン酸エステルを式:
    Figure 2005533070
    (式中、Xは請求の範囲第11項に定義した通りである)
    のアミノピラゾールと反応させる、ことを特徴とする
    請求の範囲第11項に記載の式(VI)のジヒドロキシピラゾロピリミジンの製造方法。
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WO2021261563A1 (ja) * 2020-06-26 2021-12-30 日本農薬株式会社 アリールテトラヒドロピリダジン誘導体又はその塩類及び該化合物を含有する殺虫剤並びにその使用方法
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