JP2005523971A - シールの表面被覆物を製造するための水性被覆組成物の使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、シールの表面被覆物を製造するための、少なくとも1つの架橋可能な樹脂および場合によっては少なくとも1つの架橋剤を含有する膜形成性バインダー系およびR−SiO3/2基(例えばシルセスキオキサン)を有するポリアルキルシロキサンの球形粒子を含んでなる水性被覆組成物の使用、被覆シールの製造方法、およびこのような方法により得られる被覆シールに関する。

Description

本発明は、シールの表面被覆物を製造するための、少なくとも1つの架橋可能な樹脂および場合によっては少なくとも1つの架橋剤を含有する膜形成性バインダー系および特定のポリアルキルシロキサンを含む球形粒子を含んでなる水性被覆組成物の使用、被覆シールの製造方法、およびこのような方法により得られる被覆されたシールに関する。この被覆組成物は、皮革、皮革代替物、天然ゴム、合成ゴム、または可撓性プラスチックなどのシール用の可撓性基材上に保護用あるいは滑り用の非浸出性で非ブロッキング性の膜または性質を高める被覆物を提供する。この被覆物は、非粘着性、撥水性、耐磨耗性、および表面滑り性を付与する能力がある。
改善された耐摩耗性および表面滑り性を呈する、皮革、皮革代替物、天然ゴム、合成ゴムおよび他のエラストマー状材料などの可撓性材料が多数の工業的な用途に必要とされる。一つのこのような用途、例えば自動車の可動ガラス部分の車ドアおよび窓のくぼみ部のゴムシールにおいては、摩擦を低下させ、それにより粘着の影響を無くす、ファイバーによる表面のフロック加工によりこの問題に従来対応してきた。しかしながら、フロック加工法は費用がかかり、製造工程にいくつかの段階を付加する。
最近、フロック加工無しでこれらのニーズに対応するために、異なるアプローチが採られてきた。種々のポリマー材料および滑り増進添加物を組み込んだ種々の溶剤ベースの被覆組成物が提案されている。
(特許文献1)および(特許文献2)は、(A)ウレタンポリマー、(B)ヒマシ油ポリオール、(C)イソシアネートを有するウレタンプレポリマー、(D)フルオロカーボン樹脂、(E)シリコーンオイルおよび(F)シリカ、粘土、または炭酸カルシウムを含んでなる、熱硬化された、溶剤希釈型塗料組成物を記述している。フルオロカーボン樹脂(D)は、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレンコポリマー、ポリトリフルオロ−クロロエチレン、およびポリビニリデンフルオリドを含む。
(特許文献3)は、ポリオールとポリイソシアネートの反応生成物であるウレタンプレポリマー、フッ素樹脂、シリコーンオイル、ハロゲン化剤および溶剤を含んでなる溶剤型被覆組成物を記述している。
(特許文献4)は、多官能性イソシアネート化合物および場合によっては、補助剤および/またはカップリング剤からなる溶剤型で水分硬化型の一液性(one component)ポリウレタン被覆組成物を記述している。この発明による組成物は、ポリシロキサンと界面活性剤を場合によっては含有して、表面滑り性を改善する。
(特許文献5)は、グリシドキシ基および/またはエポキシシクロヘキシル基を持つポリオルガノシロキサン、アミノ官能性アルコキシシランおよび/またはシロキサン、メルカプト官能性アルコキシシランおよび/またはシロキサン、ヒドロキシ末端のポリジオルガノシロキサン、1分子当り少なくとも3個のケイ素を結合した水素原子を有するポリオルガノ水素シロキサン、および硬化触媒を含んでなる溶剤型被覆組成物を記述している。
(特許文献6)は、エポキシ樹脂、アミン官能性シラン、有機金属触媒およびOH末端ポリジオルガノシロキサンからなる熱硬化性の溶剤ベースの被覆組成物であって、ゴム表面に塗布し、その上で硬化した場合、この表面に接着性があり、そして良好な凍結剥離性を有する耐磨耗性膜を形成するものを記述している。
(特許文献7)は、ヒドロキシ基を有するポリジオルガノシロキサン、エポキシ含有基により置換された硬化剤、および0.1〜100ミクロンの平均粒子直径を有するポリメチルシルセスキオキサンを含んでなるプラスチック基材の保護被覆物用の溶剤型被覆組成物を記述している。請求されているポリメチルシルセスキオキサンは、表面滑り性をもたらす一方で表面光沢を低下させるものである。
(特許文献8)は、ブロックされたポリウレタンプレポリマー、架橋剤、およびシリコーンオイルを含んでなる、エラストマー状基材用の低摩擦で環境的に安定な被覆物として有用である熱硬化性の溶剤型で無プライマーの一液性耐磨耗性被覆組成物を記述している。添加物、例えばヒュームドシリカ、ナイロン(登録商標)、ポリエチレン、テフロン、ポリスチレン、二硫化モリブデン、ガラスビーズなどの微粉末も述べられている。
(特許文献9)は、官能性ポリジアルキル置換ポリシロキサン、ポリイソシアネートおよびポリオールの反応生成物を含んでなる溶剤型で熱硬化性の耐磨耗性被覆組成物を記述している。これらの被覆組成物は、また、添加物、例えばカーボンブラック、テフロン粉末、ポリエチレン粉末、タルカム(talcum)粉末またはグラファイトも含んでもよい。
(特許文献10)は、ウレタン被覆液材料、シリコーンオイル、フルオロカーボン樹脂粉末およびポリエチレン粉末を含んでなる被覆物を記述している。
(特許文献11)は、ジオルガノポリシロキサン、加水分解官能性シランおよび/またはシロキサンの混合物、アミノ官能性シラン、縮合触媒および50ミクロンまでの平均粒子サイズを有する微粒子粉末を含んでなる溶剤型で熱硬化性のシリコーン被覆組成物を記述している。ここで、この粉末は、概ね、合成樹脂、例えばポリカーボネート、ナイロン(登録商標)、ポリエチレン、テフロンTM(PTFE)、ポリアセタール、ポリメチルシルセスキオキサンおよびシリカ、ジルコニアおよびアルミナなどの無機材料でできている。これらの内でポリカーボネート樹脂粉末が好ましい。この粉末は、光沢を無くし、そして被覆物表面上の粘着性の感触を低下させながら、耐摩耗性を改善するのに有効であると述べられている。
(特許文献12)は、ポリジアルキルシロキサン−ポリウレタンコポリマーおよびカーボンブラック、テフロン、グラファイト、およびタルカム粉末からなる群から選択される充填剤を含んでなる一液性の溶剤型被覆組成物を記述している。
(特許文献13)は、高フッ素化アルキルあるいはポリエーテル側鎖基を有するポリオキセタンポリマー、および鎖延長化合物および場合によっては微粉末、例えばシリカ、ナイロン、ポリエチレン、ポリ(テトラフルオロエチレン)、フッ素化エチレンプロピレンコポリマー、ポリスチレン、二硫化モリブデン、ガラスビーズなどの分散液を含んでなる、溶剤型で熱硬化性の被覆組成物を記述している。
(特許文献14)は、少なくとも1つの塩素化あるいは臭素化された熱可塑性アミド基含有ポリマーあるいは樹脂および線状あるいは分岐状のシロキサンあるいはシリコーン化合物および場合によっては約0.1〜100の粒子サイズを有する無機および有機の充填剤および顔料からなる群から選択される少なくとも1つの微粉砕材料を含んでなる溶剤型で熱硬化性の被覆組成物を記述している。この好ましい微粉砕あるいは粉末化された材料は、熱分解型あるいは沈降型のシリカ、ナイロンまたはポリアミド6、6,6、11あるいは12などのナイロン(登録商標)、カーボンブラック、ジビニルベンゼン架橋ポリスチレンおよびポリテトラフルオロエチレンなどのフルオロカーボン樹脂からなる群から選択される。
(特許文献15)は、固体潤滑剤、例えば二硫化モリブデン、二硫化タングステン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素化グラファイト、グラファイトおよびシリコーン粉末、およびフルオロオレフィンビニルエーテルポリマー樹脂またはフルオロオレフィンビニルエーテルビニルエステルコポリマー樹脂、および硬化剤からなる樹脂マトリックスからなる溶剤型で熱硬化性の表面被覆物を記述している。
すべてのこれらの被覆物は一つあるいは多数の難点を有する。ポリジメチル−シロキサンポリマーベースの被覆物は、良好な耐凍結性、概ね低い滑り性、優れた仕上げ性および感触を与えるが、一般に機械的に弱過ぎ、そして適切な耐磨耗性をもたらさない。この弾性部品は通常曝露させる高温、寒冷、風および雨などの極端な気候条件下で、被覆物膜内に化学的に結合されていないシリコーンまたはフルオロカーボンポリマーを含む被覆組成物が徐々に失われ、これは弾性部品の表面滑り性の低下を招き、望ましくない。シリコーンオイルも被覆物の表面にブリードすることが知られ、そしてそこから近くの表面に物理的に移行し、以降の被覆あるいは仕上げ操作を妨害する可能性がある。フルオロカーボンポリマーと添加物の高コストは、これらの被覆物の多くにおいて難点である。これらの被覆物はすべて溶剤ベースであるという難点を有し、したがって低揮発性有機物含量(VOC)被覆液材料に対する業界要求に適合せず、環境にやさしくない。加えて、これらの被覆物のあるものは、環境にやさしいとは考えられないハロゲン化ポリマーを含有する。
水ベースのシリコーン被覆物も(特許文献16)と(特許文献17)に提案されたが、これらは溶剤型シリコーン被覆物が示す劣った磨耗強度およびブリード性の難点をすべて有する。
特にポリウレタン組成物の無溶剤で水ベースの被覆物が可撓性基材に対する被覆物としてよく知られている。
(特許文献18)は、ウレタン樹脂と粉末を含む無溶剤のウレタン樹脂ベースの被覆物を記述している。この被覆物は成形品に塗布され、次に熱硬化される。この発明は、ある温度よりも低い融点とウレタン塗料のそれよりも少なくとも0.5は小さいか、あるいは大きい溶解パラメーターを有する第1の粉末を使用する。この被覆物は、場合によっては高融点の第2の粉末を含有する。この被覆物は、被覆膜の厚さに無関係に低摩擦の成形品を提供する。この発明の第1の粉末は、11−ナイロン(登録商標)または12−ナイロン(登録商標)からなり、そして5〜500μmの粒子サイズを有する。第2のオプションの粉末は、6−ナイロン(登録商標)、6,6−ナイロン(登録商標)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、またはエポキシ樹脂からなる群から採用可能である。
この発明は多数の難点を有する。第1に、この被覆物は無溶剤であり、それゆえ比較的高粘度であり、このためにこれらの被覆物は標準のスプレー技術により塗布可能でなく、50−100μmの高被覆物厚さをもたらす。高被覆物厚さは均一塗布が難しく、余分なコストを生む。第2に、観察される低摩擦は、被覆物表面上あるいは近傍の第1の粉末の温度と時間の特定の適用条件下での融解および再固化に極めて依存する。これらの適用パラメーターは工業生産の環境において維持が困難であり、製品の一貫性を劣化させる。
(特許文献19)は、ポリオールの混合物、脂肪族ポリイソシアネート、450g/モル未満の分子量を有し、そして1つ以上のイオン性基を担持するジオール、アミン、水および場合によってはモノアルコールから構成される、水性ポリウレタン分散液を記述している。この被覆物は、可撓性基材、例えば皮革、木材、紙、繊維製品、プラスチックまたは金属への塗布に有用である。これらの被覆物は高度の耐摩耗性を特徴とするが、高摩擦係数でもある。
(特許文献20)は、また、ポリオール、アニオン官能性ジオールまたはジアミンおよび有機ジイソシアネートの混合物を含んでなる水ベースのポリウレタン被覆組成物も記述している。
(特許文献21)は、ポリカプロラクトンジオールの混合物とイソシアネート混合物から製造される水性ポリウレタン被覆組成物を記述している。これらの水ベースのポリウレタン被覆物は良好ないし優れた耐摩耗性を呈するが、適切な耐凍結性あるいは表面滑り性をもたらすことはできない。
(特許文献22)は、Tospearls(シルセスキオキサン)を含有し、そして40〜100℃の融点を有する熱活性化し得る熱可塑性ポリウレタンであって、被覆箔のブロッキング性およびシール性を最適化することのできるものを開示している。(特許文献23)を参照のこと。
(特許文献24)は、シルセスキオキサン構造を有するシリコーン樹脂粉末および高級脂肪酸の金属塩粉末と高級脂肪酸リン酸塩の金属塩粉末を含んでなる耐熱性滑り層を含んでなる熱転写印刷染料シートを記述している。
(特許文献25)は、雨滴耐汚染性塗料膜を製造するためにテトラメトキシ部分加水分解縮合物とバインダーを含んでなる被覆組成物を記述している。
(特許文献26)は、自動車用トップコート用の照射および熱硬化性バインダーと無機粒子を含んでなる多成分被覆物を含む耐引っ掻き性トップコートを開示している。(特許文献27)、(特許文献28)、(特許文献29)を参照のこと。
(特許文献30)は、なかんずく、粉末化ポリジアルキルシロキサンを含むスライド挙動を改善するための手段を含んでなる水性ポリウレタン組成物を記述している。
(特許文献31)は、粘着性が低下したシリカ含有ポリエステル樹脂を開示している。
(特許文献32)と(特許文献33)は、ポリイミド基材ベルト、前記ポリイミド基材上に形成された中間層およびシルセスキオキサンポリマーを含む表面層を含んでなる、トーナー融解用ベルトを記述している。
米国特許第4,572,871号 米国特許第4,572,872号 米国特許第4,987,204号 米国特許第5,441,771号 EP−A−482480 米国特許第6,071,990号 米国特許第4,652,618号 米国特許第5,115,007号 米国特許第4,902,767号 米国特許第4,945,123号 EP−A−657517 EP−A−293084 米国特許第5,674,951号 米国特許第4,720,518号 米国特許第5,376,454号 米国特許第5,525,427号 米国特許第5,366,808号 米国特許第6,084,034号 米国特許第6,284,836号 EP−A−278278 米国特許第5,312,865号 WO00/15728 WO01/76868 EP−A−547893 米国特許第6,013,724号 WO02/10292 WO01/09260 WO01/09231 WO01/09259 WO01/23482 米国特許第6,323,271号 米国特許第5,778,295号 米国特許第5,956,555号
硬化被覆物に対して適切な性質を提供する有機溶剤ベースの被覆組成物にシリコーンの流体、樹脂または粉末、フルオロカーボン樹脂およびナイロンあるいはフルオロカーボンの粉末などを含む多数の滑剤が知られているが、これらの添加物を水ベースの被覆物、特にポリウレタンベースの被覆物の中に組み込む試みは、硬化被覆物の性質の劣った被覆組成物を与えるか、あるいは高価な有機官能性シロキサンを必要とするものであった。
本発明の目的は、前出の問題を解決し、そして好ましくは可撓性あるいはエラストマー状の基材を有するシール用の被覆物であって、卓越した耐摩耗性、耐凍結性および改善された表面滑り性をもたらし、そして単純で、環境にやさしい方法により塗布可能であり、そして目に見える液体をブリードしないか、あるいはいかなる浸出型シロキサンも生じない被覆物を提供することである。加えて、この被覆組成物は、卓越した貯蔵安定性をもたらし、顔料添加可能であり、そして高温では急速に硬化するけれども適切な室温の浴寿命を示さなければならない。
特に可動部分、例えば可動ガラスの構成要素、例えば車の窓のシールに使用される被覆シールを提供するためには、シール基材に対する優れた接着性とシーリングに沿って可動部分を動かす時に生じる力を低下させるための優れた滑り性を同時に有する可撓性被覆組成物を見出すことが必要である。驚くべきことには、特定のポリアルキルシロキサンの特定の球形粒子を含んでなる被覆組成物は、シール基材に対する優れた接着性とシールに沿って動く可動部分に優れた滑り性を同時にもたらすことが判明した。
更には、驚くべきことに、反応性基のないシルセスキオキサン粒子は、可撓性被覆層中に固定可能であり、可動部分のシールとしての用途に充分な耐摩耗性を与えることが判明した。
更には、水性被覆組成物、特にポリウレタンベースの被覆組成物中の特定の選択された球形のポリアルキルシロキサン粒子は、驚くべきことには、高度に安定であるのみならず、卓越した硬化した被覆性も与えることが判明した。
本発明で使用される被覆組成物の減摩擦性もフルオロポリマーの場合のように溶剤の存在によって影響を受けない。このことによって、環境保護の観点から好ましい水性被覆組成物を使用することが可能になる。
本発明の目的は、
シールの表面被覆物を製造するために、
−少なくとも1つの架橋し得る樹脂および場合によっては少なくとも1つの架橋剤を含有する膜形成性バインダー系、および
−R−SiO3/2基を含んでなり、RがC1−C18アルキルである少なくとも1つのポリアルキルシロキサンの球形粒子、および/またはR−SiO3/2基を含んでなり、RがC1−C18アルキルである少なくとも1つのポリアルキルシロキサンにより被覆されている少なくとも1つのポリシロキサンの球形粒子
を含んでなる水性被覆組成物の使用を提供することにより達成可能である。本発明内では、用語「水性被覆」は、水性組成物の全重量基準で10重量パーセント未満の有機溶剤、全組成物の基準で好ましくは6重量パーセント未満の、更に好ましくは3重量パーセント未満の有機溶剤を含有する被覆として理解されるべきである。
好ましい態様においては、この架橋可能な樹脂は、ポリエステル、ポリエーテル、ポリエステルエーテル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリアクリレート、およびポリウレタンであって、各々が場合によっては異なる高分子基のセグメントを含んでなってもよいものの群から選択される。
更に好ましくは、この架橋可能な樹脂は、場合によっては、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネートおよび/又はポリエステルアミドのセグメントを含んでなり、架橋可能な官能基を有するポリウレタンである。
好適には、この架橋可能な樹脂の架橋可能な官能基は、活性水素含有官能基、オレフィン型不飽和基、イソシアネート基およびエポキシ基からなる群から選択される。この架橋可能な樹脂の架橋可能な官能基のうちで、ヒドロキシルおよびアミノ基から選択される活性水素含有官能基が好ましい。
本発明により使用される水性被覆組成物は、場合によっては、この架橋し得る樹脂を架橋することのできる架橋剤を含んでなる。それゆえ、この架橋剤は、この架橋し得る樹脂の官能基に依存して選択される。本発明の好ましい態様においては、この架橋剤は、ブロックされたあるいはブロックされていないポリイソシアネート、ポリエポキシド、アミノプラスト、フェノール/ホルムアルデヒド付加物、カーバメート、少なくとも2つの環状カーボネート基を有する化合物、ポリオール、ポリカルボン酸およびポリ酸無水物からなる群から選択される。架橋剤は、また、前に挙げたこの架橋剤の有機官能基を持つシラン、アルコキシシランまたはアルコキシシロキサンでもある。
水性被覆組成物で使用される好ましいバインダー系は、架橋し得るポリオールおよび/またはポリアミン樹脂およびポリイソシアネート架橋剤を含んでなる。
ポリオールは、例えばポリウレタンポリオール、ポリウレタン尿素ポリオール、ポリアクリレートポリオール、ポリエステルウレタンポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリカーボネートポリオールおよびポリエステルアミドポリオールを含む。
ポリアミンは、例えばポリウレタンポリアミン、ポリウレタン尿素ポリアミン、ポリエステルウレタンポリアミン、ポリエステルポリアミン、ポリエーテルポリアミン、ポリエーテル−エステルポリアミン、ポリカーボネートポリアミンおよびポリエステルアミドポリアミンを含む。
場合によっては、他の反応性ポリマーあるいはコポリマー、例えばポリアクリルアミド、ポリアミドイミド、ポリスルホンアミド、ポリ尿素、ポリウレタン尿素、ポリジアルキルシロキサン−ポリウレタンコポリマーおよびこれらの混合物を架橋し得る樹脂として使用してもよい。水性分散液として入手可能であるか、あるいは乳化可能であり、そしてこの硬化被覆物の最終性質に悪影響を及ぼさない限り、これらを使用して、好ましいウレタンベースの被覆液材料の一部を置き換えてもよい。
本発明の好ましい態様においては、この水性被覆組成物はポリウレタンベースの被覆組成物である。このようなポリウレタンベースの被覆組成物は、ポリウレタンバインダー(例えばRompp Lexikon;Lacke und Druckfarben;Thieme;1998を参照のこと)を含んでなる被覆物の形成に導くすべての被覆組成物;すなわち、ポリイソシアネートと前記に挙げたポリオールまたはポリアミン(ここで、「ポリ」は2以上の官能性を意味する)などのポリオールまたはポリアミンおよびブロックされたポリイソシアネートをベースとするもの、またはポリウレタン分散液をベースとするものであって、ポリウレタン基が硬化前に少なくとも部分的に既に形成されているものを含んでなる2成分の被覆物を含む。
ポリイソシアネートとポリオールまたはポリアミン、好ましくはポリオールを含んでなる2成分の被覆組成物が好ましい。
本発明の好ましい態様における使用される水性あるいは水ベースのウレタン被覆材料は、種々の既知の水ベースの、熱硬化性ウレタンおよび/またはウレタン尿素形成性ポリマーバインダー系のいずれかをベースとし、これらは、種々の既知のヒドロキシ官能性ポリマー、ポリオール、ポリアミン、アミノアルコール、単官能性アルコール、および1つ以上の有機ポリイソシアネート、ブロックされたイソシアネートあるいはイソシアネート官能性プレポリマーおよび官能性添加物の水性分散液を含んでなる。脂肪族ポリイソシアネートが好ましい。本明細書では、特許文献19、特許文献21および特許文献20の水ベースのポリウレタン系が特に好ましく、そして引用により本明細書に含まれている。
特に、特許文献19の水性ポリウレタン系であって、(A)(a)500〜6000g/モルの数平均分子量を有する少なくとも1つのポリオール、(b)500g/モル未満の分子量を有する少なくとも1つのポリオール、(c)少なくとも1つの脂肪族ポリイソシアネート、(d)450g/モル未満の分子量を有し、そして1個以上のイオン性基および/または1個以上の潜在的にイオン性基を担持する少なくとも1つのジオール、(e)NCO基に対して反応性であり、ヒドロキシル基を担持し、そして1〜6個のOH官能基を有する少なくとも1つのアミン、(f)水、および(g)C1−C10脂肪族モノアルコールを反応させ、ポリオール(b)とジオール(d)の和に対するポリオール(a)のモル比を1:1.5〜1:4とし、そしてポリイソシアネート(c)に対するポリオール(a)、ポリオール(b)、およびジオール(d)の和のモル比を1:1.1〜1:2.5とすることにより製造される2〜6個のOH官能基と15,000未満の数平均分子量を有するポリウレタンを含んでなる水性ポリウレタン分散液および(B)少なくとも2個のNCO官能基を有し、成分(B)のNCO基に対する成分(A)のOH基の比を1:1〜1:4とした少なくとも1つの水分散性脂肪族あるいはシクロ脂肪族のポリイソシアネートを含んでなるものが好ましい。
上記に挙げたポリオール(a)は、例えば、好適には数平均として求めて200−6000g/モルの、好ましくは1000〜4000の、特に1500〜3000g/モルの平均分子量を有するものであって、好ましくはポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネートおよびポリエステルアミドから選択されるものを含む。成分(a)の特に好適なポリオールは、ポリカーボネートジオール、ポリラクトンカーボネートジオールおよびポリテトラヒドロフランジオールである。これらの特に好適なポリオールの内で、ヘキサンジオール−ポリカーボネートジオール、カプロラクトン−ヘキサンジオール−ポリカーボネートジオールおよびテトラヒドロフランジオールであって、特に分子量範囲1000〜3000g/モルのものが好ましい。これらのポリオールは特許文献19に述べられている。
好適なアミンe)は、例えばエタノールアミン、プロパノールアミン、N−メチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、N,N,N’−トリス−2−ヒドロキシエチル−エチレンジアミンなどである。これらを単独あるいは組み合わせで使用することができる。
上記に挙げたポリエーテルポリオールの通常の例は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドの重合生成物、およびこれらの共重合あるいはグラフト重合生成物、および多価アルコールまたはこれらの混合物の縮合により得られるポリエーテルポリオール、および多価アルコール、アミン、ポリアミンおよびアミノアルコールのアルコキシル化により得られるポリエーテルポリオールである。好ましいポリオールは、ジカルボン酸またはこれらの無水物、例えばアジピン酸、コハク酸、フタル酸無水物、イソフタル酸、テレフタル酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テトラヒドロフタル酸、マレイン酸無水物、二量体脂肪酸と、ジオール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチレンペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオールのジヒドロキシポリエステル、ポリエステル、およびラクトンをベースとする、特にイプシロン−カプロラクトンをベースとするポリカーボネート、例えば上記に挙げたジオールとジアリールあるいはジアルキルカーボネートまたはホスゲンとを反応させることにより得られるポリカーボネートである。異なる平均分子量の異なるポリオールの混合物を使用してもよい。
架橋剤として好適な有機ポリイソシアネートは、すべて芳香族および脂肪族のポリイソシアネートまたはブロックされたポリイソシアネートである。好ましいイソシアネートは、脂肪族イソシアネート、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、ブタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1−メチル−2,4(2,6)−ジイソシアナトシクロヘキサン、ノルボルナンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタンなどである。これらを単独あるいは組み合わせで使用することができる。
また、1分子当り平均で2個以上のイソシアネート基を含有し、そして2以上の官能基を有するアルコールを2以上の官能基を有する過剰のイソシアネート化合物と混合することにより製造される、好適なポリウレタンプレポリマーを架橋剤として使用してもよい。この生成物の粘度は、使用する量の選択により影響されることもある。
上記で挙げたポリウレタンポリオールと共に使用してもよい好ましいポリイソシアネート架橋剤は普通に知られているものであり、例えばEP−A−443138、EP−A−486881またはEP−A−540985に述べられている。ポリエーテルで変成された、あるいはイオン的に変成されたビウレット、アロフェネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)またはイソホロンジイソシアネート(IPDI)の三量体化生成物が好ましい。純粋に非イオン性の親水化ポリエーテルウレタン含有ポリイソシアネートおよびポリエーテル変成された水分散型ポリイソシアネートが既知である。また、乳化の容易さを改善するために、あるいは特殊な効果を得るために、イオン性基、例えばスルホネート基(例えばEP−A−703255を参照のこと)またはアミノあるいはアンモニウム基(例えばEP−A−582166を参照のこと)を有する親水化ポリイソシアネートも好ましい。単官能性ポリエチレンオキシド−ポリエーテルの助けを得て変成される非イオン性ポリイソシアネートは、架橋剤として特に好ましい。
この好ましい親水化ポリイソシアネートは、好ましくは中位のせん断力のみにより−極端な場合には簡単な攪拌により水性系中で分配可能であり、そして安定である微細に分割された乳化液を与えるものを意味すると理解される。
イソシアネート基またはウレタンプレポリマーをブロックするための好適なブロッキング剤は当業界および文献で既知であり、そして3〜約12個の炭素原子を有する種々のラクタム、例えばイプシロンカプロラクタム、プロピオラクタム、ジメチルプロピオラクタム、2−ピロリドン、ガンマ−バレロラクタム、イプシロン−ラウロラクタムなどを含む。ブロッキング剤のもう一つの群は、約3〜約20個の、望ましくは3〜約15個の炭素原子を有する種々のケトオキシム、例えばジメチル−、メチルエチル−、ジイソプロピル−、ジシクロヘキシル−ケトキシイミン、ベンゾフェノンなどを含む。種々のフェノール、例えば4−ヒドロキシ−(メチル)ベンゾエート、メチルサリチレート、エチルサリチレート、フェノール、o−、m−、およびp−クレゾール、ノニル−フェノールも使用することができる。合計3〜12個の炭素原子を有する種々の環状尿素、例えばトリメチレンあるいはテトラメチレン尿素なども使用することができる。なお他のブロッキング剤は、エナミン、種々のジカルボニル化合物、ベンゾトリアゾール、種々のフェニルイミダゾールなどを含む。好ましいブロッキング剤はカプロラクタムおよび種々のケトオキシムを含む。
更には、本発明の好ましい態様は、少なくとも2個の、好ましくは2〜6個の、特に2.3〜4個のNCO官能基またはブロックされたNCO官能基を有する少なくとも1つの水分散型のポリイソシアネート架橋剤および少なくとも1つのポリオール、ポリアミン、アミノアルコールまたはこれらの混合物を含有し、NCO基またはブロックされたNCO基の和に対するポリオールおよび/またはポリアミンのOHおよびNH基の和の比が1:1〜1:4、好ましくは1:1.2〜1:3である水性ポリウレタン系に関する。
安定な乳化液を作製するのに標準の乳化装置を使用し、適切な乳化剤と最少量の水混和型の溶剤あるいは混和剤を使用することにより、容易に水分散可能ではないポリイソシアネートの使用を達成することができる。
本発明により使用される水性被覆組成物は、R−SiO3/2基を含んでなり、RがC1−C18アルキルである少なくとも1つのポリアルキルシロキサンの球形粒子、および/またはR−SiO3/2基を含んでなり、RがC1−C18アルキルである少なくとも1つのポリアルキルシロキサンにより被覆されている少なくとも1つのポリシロキサンの球形粒子を含んでなる。
この好ましい球形粒子はR−SiO3/2基を含んでなり、RがC1−C18アルキルであるポリアルキルシロキサンからなる。Rは、C1−C18アルキル、好ましくはメチル、エチル、更に好ましくはメチルであり、ここでアルキル基をフェニル、ビニル、アリルなどにより部分的に置き換えてもよい。
は好ましくはメチルである。
好ましい態様においては、ポリアルキルシロキサンの球形粒子は、アルキルシランまたはアルキルシロキサンの加水分解、縮合、重合および/または架橋により製造される架橋ポリアルキルシロキサンからなる。ポリアルキルシロキサンのこのような球形粒子の製造は既知であり、そして例えば引用により本明細書に組み込まれている、米国特許第4,528,390号に開示されている。
最も好ましいポリアルキルシロキサンは、メチルトリアルコキシシラン、またはこれらの部分的な加水分解物および縮合物をアンモニアまたはアミンの水溶液中で加水分解および縮合することにより製造されるポリメチルシルセスキオキサンである。このように製造した生成物は塩素原子、アルカリ土類金属などの不純物を殆ど含まず、そして優れた自由流動性と図1または部分的に図2に示すようなほぼ球形を有する。
本発明の球形粒子は、また、R−SiO3/2基を含んでなり、RがCl−C18アルキルである少なくとも1つのポリアルキルシロキサンからなる表面層を有するポリシロキサンコアからなる粒子も含む。
このポリシロキサンコアは、Si(O)4/2(シリカゲル)またはどのような架橋ポリオルガノシロキサンからなってもよい。好ましいポリオルガノシロキサンはR−SiO3/2基を含んでなるものである。加えて、これらは、(RSiO0.5単位、(RSiO単位およびSiO4/2単位から選択される群を含んでもよい。このコア中のポリオルガノシロキサンのT−単位(R−SiO3/2)の量は、好ましくは50モル%より多く、基Rのメチル基のモル範囲は好ましくは80%よりも多く、好ましくは、T−単位(R−SiO3/2)の量は60モル%よりも多く、そしてメチル基のモル範囲は90%よりも多い。
はRおよびアリール、アルケニル、エポキシ、アミノ、ハロゲン−アルキルおよびシクロアルキルから選択される。
このコア/シェル構造の好ましい粒子は、SiO4/2コアおよびR−SiO3/2基を含んでなり、RがCl−C18アルキルである表面層からなる。例は、テトラアルコキシシランまたはシリケートから生成されるコロイダルシリカのCHSiO3/2被覆の粒子である。前記分散液中でコア粒子が偏析した後、あるいはその後に、例えばアルキルトリアルコキシシランまたは他のアルキルシランをR−SiO3/2のシルセスキオキサン層の前駆体として使用し、コア粒子を分配または分散するための補助的溶剤をスプレーするか、あるいは使用することにより、モノアルキルポリシロキサンの層を塗布する。
コア−シェル構造を持ち、外側粒子表面層がR−SiO3/2基を含んでなるポリアルキルシロキサンからなる好ましい粒子は、別な組成の粒子上にアルキルシランまたはアルキルシロキサンを加水分解、縮合、重合および/または架橋することにより製造される。
このような方法は、米国特許第5,538,793号、EP−A−661334および米国特許第6,147,142号に述べられ、そして引用により本明細書に組み込まれている。
この球形粒子のコア中のポリオルガノシロキサンは例えばR−SiO3/2基を含む。ここで、RはRおよびアリール、アルケニル、エポキシ、アミノ、ハロゲン−アルキルおよびシクロアルキルから選択される。このコアはR−SiO3/2基を含んでなり、RがCl−C18アルキル、好ましくはメチルである少なくとも1つのポリアルキルシロキサンにより被覆される。このような表面層は若干の残存SiOH−あるいは少量のSi−アルコキシ基を有してもよい。
好ましくは、この粒子のシェルは、アルキルシランまたはアルキルシロキサンの加水分解、縮合、重合または架橋により製造され、主にR−SiO3/2基から構成され、RがC1−C18アルキル、好ましくはメチル、エチルであるポリアルキルシロキサンを表面層として有する粒子を生じる。ここで、アルキル基をフェニル、ビニル、アリル、ハロゲンアルキルなどにより部分的に置き換えてもよい。
上記に説明したように、この粒子表面は、若干のSiOH−および若干の少量のSi−アルコキシ基を有してもよい。
この基の含量は、沈澱または縮合反応後の全表面積および熱処理に依存する。
コア/シェルタイプ粒子または単にポリアルキルシロキサンからなる粒子の表面層中のポリアルキルシロキサンのアルキル基の一部を例えばフェニルあるいはアルケニル基などにより置き換えてもよい。これらは、軟化点が下記に説明する所望の範囲内にある限り、このポリアルキルシロキサンの全脂肪族有機基基準で好ましくは20モルパーセント未満の量で含有されてもよい。好ましくは、この球形粒子の表面上のポリアルキルシロキサンは、各Si原子に対する有機基として本質的にアルキル基のみを含有する。好ましくは、このポリアルキルシロキサン中のアルキル基はメチル基である。
この材料が下記に説明するような所望の軟化範囲を達成する限り、異なるR基を存在させて、異なるシェル組成を得ることができる。
最も好ましい態様においては、コア/シェルタイプの球形粒子およびポリアルキルシロキサンからなる粒子のシェルは、ポリメチル−シルセスキオキサンからなる。すなわち、T−単位の量およびメチル基の量はほぼ100%である。コア/シェルタイプ粒子中、あるいはポリアルキルシロキサンからなる粒子中のシェルとして最も好ましいポリアルキルシロキサンは、ポリメチル−シルセスキオキサン、特に米国特許第4,528,390号により得られる形である。
用語「表面」は、本発明中の球形粒子の説明で使用するように、通常、光学顕微鏡で視認可能な粒子球の表面を意味する。しかしながら、ある場合にはこの球形粒子は更なる多孔性を有してもよい。このような場合には、本発明のコア/シェルタイプ粒子においては、少なくともこの外側球表面はシェル材料により被覆される。
このコア/シェルタイプ粒子の表面厚さは、好ましくは1〜2分子層である。
好ましい態様においては、この球形粒子は、これらの外側球表面上のバインダー系と反応性の官能基を本質的に持たない。好適な球形粒子は、この被覆組成物の硬化温度よりも少なくとも50℃高い軟化点を有しなければならない。例えば、このバインダー系の硬化温度が40〜250℃であるならば、軟化は少なくとも90〜300℃でなければならない。この理由は、この水性被覆組成物の膜形成時にはこの粒子は球形を維持しなければならないということである。
軟化点は示差走査熱量計によりT、例えば塑性あるいはエラストマー相と結晶相転移の間のガラス転移平衡点として測定される。それゆえ、40℃未満のT値の架橋バインダーマトリックスが好ましい。本発明で使用する軟化点は1分当たり5゜Kの加熱速度で測定される。
この粒子は、好ましくは300℃以上の、好ましくは500℃以上の軟化点を有しなければならず、そして通常すべての溶剤に不溶であり、そして好ましくは1.35−1.50の屈折率を有する。この粒子中で使用される好ましいポリアルキルシロキサンは、バインダーと不混和性であり、そして被覆時に低揮発性シロキサンへの分解性がない。
用語「球形粒子」は、本発明において述べるように、顕微鏡観察でほぼ球形の形状を有するこのような粒子を意味するものとする。しかしながら、本発明の意味での用語球形は、また、理想的な球形からの若干の偏りも含むものとし、そして例えば最小および最大直径の比が0.6までのものである楕円体も含む(図1および2を参照のこと)。好ましい球形粒子は、ミル掛け工程などにより生じるこれらの表面に鋭利なエッジまたは破壊エッジを持たない。
この球形粒子の平均粒子サイズは、好適には約0.1〜約100ミクロン、好ましくは0.1〜20ミクロンである。引用特許による0.1μm未満の平均粒子サイズを有する粉末を製造することは困難である。100ミクロン以上の平均粒子サイズを有する粉末は、必要とされる強度と可撓性の膜を時には生じない。好ましくは、この球形粒子は約1〜約20μmの平均粒子サイズを有する。好ましい範囲外の動作によって、この硬化被覆組成物の摩擦係数または磨耗が高くなることがある(図1および2を参照)。
好適には、本発明のポリアルキルシロキサン粒子を全組成物の0.02〜25重量%の、あるいは組成物の全固体含量の1〜45重量%のレベルで水ベースの被覆組成物に添加しなければならない。この水性組成物の全固体含量の2〜17重量%の組成物が好ましい。最適な滑り性を持つ最も好ましい組成物は、この水性組成物の6〜15重量%の全固体含量またはこのポリアルキルシロキサン粒子の組成物の15〜35重量%の全固体含量を含有する。
本発明で使用される球状のポリアルキルシロキサン粒子は、所望の性質の付与において必須の成分である。これらは、被覆方法および被覆層の厚さに無関係に良好な表面滑り性をもたらす。これらは、また、この水ベースのポリマー系中に易分散性であり、そして長期間の貯蔵した後に堆積しても、容易に再分散される。
場合によっては、硬化触媒、顔料、充填剤および官能性添加物をこの水性被覆組成物に入れてもよい。この球形粒子、この水性被覆組成物および場合によっては触媒、顔料、充填剤および官能性添加物を混合し、そして25℃で300mPa.s未満の、好ましくは50mPa.s未満(せん断速度D=1秒−1)の低粘性分散液にブレンドし、200μm篩パスの若干降伏性/チクソトロピーの外観を得る。
このオプションの触媒は、イソシアネートまたはブロックされたイソシアネートとアルコールあるいはアミン官能基との反応を促進する能力のある既知の物質のいずれでもあることができ、種々の金属有機スズ−、チタン−、カルシウム−あるいは亜鉛触媒、例えばジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジオクトエート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジステアレート、トリブチルスズアセテート、トリブチルスズオクトエート、トリブチルスズラウレート、ジオクチルスズジアセテート、ジオクチルスズジラウレート、ジエチルスズオレエート、モノメチルスズジオレエートなどおよび種々の3級アミンである。
本発明による被覆組成物は、オプションの補助剤および官能性添加物、例えば無機および有機の顔料および充填剤、染料、生物致死性安定剤、レベリング剤、流動添加剤、脱気剤または発泡防止剤、イオン性および非イオン性の粘度調整剤、乳化界面活性剤および接着添加物を含有してもよい。接着添加物は、イオン性ポリマー、ハロゲンポリオレフィンまたはイソシアヌレートを包含する。
本発明の好ましい水性被覆組成物は、全固体含量基準で、
>20重量%の膜形成性バインダー系(架橋可能な樹脂および場合によっては架橋剤)、
0−35重量%の添加物(触媒、硬化剤、顔料、レベリング添加剤、乳化剤、接着添加物など)、
1−45重量%の球形ポリアルキルシロキサン粒子(この用語は被覆ポリシロキサン粒子を含むものとする)
を含んでなり、全固体がこの水性被覆組成物の合計の2〜55重量%、好ましくは20−50重量%であるものである。これは、この組成物の全重量基準で45〜98重量%の、好ましくは50〜80重量%の揮発分(本質的に水、場合によっては上述の溶剤および混和剤)の含量に相当する。
本発明は、
−上述のように本発明における使用対象の水性被覆組成物を製造し、
−シール基材の表面上に前記水性被覆組成物を塗布し、そして
−前記基材上に前記水性被覆組成物から膜を形成して、表面被覆したシールを得る
ことを含んでなる表面被覆物を有するシールの製造方法に更に関する。
このシールの製造方法の好ましい態様は、
−少なくとも1つのポリイソシアネートまたはこれらの組成物または少なくとも1つのポリオールおよび/またはポリアミンまたはこれらの組成物を前記球形粒子と混合することにより、第1の成分を製造し、
−少なくとも1つのポリイソシアネートまたはこれらの組成物または少なくとも1つのポリオールおよび/またはポリアミンまたはこれらの組成物のいずれかと前記第1の成分を引き続き混合して、水性被覆組成物を得、
−シール基材の表面上に前記水性被覆組成物を塗布し、そして
−前記基材上に前記水性被覆組成物から膜を形成して、表面被覆したシールを得る
ことを含んでなる。
このシールの製造方法の更に好ましい態様は、少なくとも1つのポリオールおよび/またはポリアミンまたはこれらの組成物を前記球形粒子と混合し、そして少なくとも1つのポリイソシアネートまたはこれらの組成物により得られる組成物を引き続き混合することを含んでなる。
もう一つの好ましい態様においては、バインダー分散液をブロックされたポリイソシアネート(一液性系)及び球形粒子の分散液と混合する。このような組成物はしかるべき貯蔵安定性を有する。
この膜形成条件は使用されるバインダー系に依存する。通常、硬化あるいは乾燥温度は、好ましくは40−250℃、好ましくは40〜160℃である。
本発明により被覆対象のシール基材は、エラストマー状あるいは可撓性の基材、例えば加硫、部分加硫あるいは非加硫のゴム、例えばエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)あるいはスチレン−ブタジエンゴムをベースとするもの、他の合成あるいは天然ゴム、熱可塑性エラストマー、皮革、皮革代替物および他の可撓性基材を含む。この加硫エラストマーの内、ペルオキシド加硫並びにイオウ加硫タイプが被覆可能である。本発明の可撓性あるいはエラストマー状の基材は50%以上の伸びを特徴とする。本発明によるシールは、剛性基材、例えばデュロプラスチック、木材、鉱物質または金属基材を含まない。
このシール基材は好ましくは室温でエラストマー状の成形品であり、例えばモールディング、押し出し、カレンダー掛けにより得られる。この成形品はシート、異形材、O−リングなどを含んでもよい。
本発明により使用される被覆対象の水性被覆組成物は、標準的な方法、例えば刷毛塗り、スプレー被覆、塗布被覆またはナイフ被覆により1から98℃の間の温度で塗布されてもよい。
本発明で使用される水性被覆組成物は、シール基材上に塗布されて、0.1μm〜100μmの、好ましくは1〜50μmの、好ましくは5〜20μmの好適な乾燥膜厚さを生じる。
本発明は、更に、上記に定義した水性被覆組成物を含んでなり、シール基材上で硬化したシールに関する。
本発明のシールは、好ましくは可動部品、例えば特に車のドアまたは車のボンネットまたは車の開閉用あるいはサンルーフ用のウエザーストリップ被覆物、窓のガラス通路、特に車両用のドア窓、任意の車両のドアおよび窓用のゴムシール、ダッシュボードおよびドアのサイドパネル、天然および人造の皮革被覆物などを含む、車のインテリア部品および被覆品をシーリングするためのシールとして特に適用可能である。
実施例1
ポリオール溶液の製造
74.2部の2つのポリオール(Bayderm FinishおよびAquaderm Matting LH)の等量混合物、3.5部の黒色顔料ペースト(Euderm Schwarz DB)、1.7部のレベリング添加剤(Slipadditive 2229W)、0.14部のポリエーテルシロキサン流動性添加剤、0.06部の脱泡剤を均質になるまで充分に混合した。
次に、メディアン粒子サイズが6ミクロンのメチルトリメトキシシランから米国特許第4,528,390号の実施例1の方法による加水分解により製造されるポリアルキルシロキサン粉末12部を添加し、そして溶解器翼の攪拌機を用いて均質になるまで分散した。
終わりに、ジブチルスズジカルボキシレート触媒乳化液(Baysilone Paint Hardener LH10)の10%乳化液2.4部および接着添加物としての塩素化ポリオレフィンの30%乳化液3部および脱イオン水4.75部を添加し、均質になるまで混合した。
このポリオール溶液は貯蔵安定性のある均質な分散液であり、20℃での比重は1.05g/mlであり、固体含量は35%であり、そして23℃での粘度は約20mPa.s.であった。
被覆溶液の製造
上記のポリオール分散液92部を8%のNCO含量の親水性脂肪族イソシアネートのブタノン中の45%溶液(Baygen Hardener A)10部と穏やかなせん断下で充分に混合し、そして200ミクロン濾布により濾過することにより、水性保護被覆分散液を製造した。
被覆液塗布
上記の被覆液をスプレーガンにより硬化EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)の3mm厚のシートに25℃で塗布し、そして風乾して、10−15ミクロンの乾燥被覆物厚さを得た。次に、この被覆物を160℃で2分間空気循環オーブン中で硬化した。
被覆物の試験
下記で表1に要約した一連の試験により被覆物の性質を評価した。
Figure 2005523971
本発明の実施例の被覆溶液は良好な貯蔵安定性を示し(架橋剤無し)、そして放置後再分散の必要がない。この硬化被覆物は、滑らかで、均質であり、そして柔らかな手触りである。ガラスおよび塗装した金属の両方に対する耐摩耗性は優れており、標準のCrock Meter(900g荷重)による5000サイクル後被覆物の表面外観に磨耗または変化を生じない。この動的摩擦係数は極めて低く、繰り返しの試験および被覆実験において有意に0.3未満の値を一貫して与える。
加えて、この被覆物は優れた耐候性能を示し、紫外線照射への曝露後外観または性能の変化を生じなかった。この凍結剥離挙動と耐溶剤性は優れていた。EPDM細片を100%伸ばした時この被覆物は外観の変化または接着性の低下を生じなかった。
実施例2
上記のポリオール溶液92部を無溶剤の親水性脂肪族ポリイソシアネート(Bayhydur N3100、NCO含量17.2%)の新しく製造した水中の40%分散液10部と穏やかなせん断下で充分に混合し、そして200ミクロン濾布により濾過することにより、この水性保護被覆分散液を製造したことを除いて、実施例1のポリオール被覆分散液を同一の方法で製造した。この被覆溶液をスプレーガンによりEPDMゴムシートに塗布して、風乾して、実施例1におけるように硬化した。この被覆され、そして硬化されたEPDMシートは実施例1におけるのと匹敵する結果を与えた。
実施例3
12部の代わりに僅か6部の同一のポリアルキルシロキサン粉末を使用したことを除いて、実施例1のポリオール被覆分散液を同一の方法で製造した。
上記のポリオール溶液86部を親水性脂肪族イソシアネート溶液10部と穏やかなせん断下で充分に混合し、そして200ミクロン濾布により濾過することにより、この水性保護被覆分散液を製造した。
この被覆溶液をスプレーガンによりEPDMゴムシートに塗布して、風乾して、実施例1におけるように硬化した。この被覆され、そして硬化されたEPDMシートは表2の次の結果を与えた。
Figure 2005523971
本実施例の被覆分散液は良好な貯蔵安定性を示す。この硬化被覆物は、滑らかで、均質であり、そして柔らかな手触りである。耐摩耗性は優れており、標準のCrock Meterによる5000サイクル後被覆物の表面外観に磨耗または変化を生じない。この動的摩擦係数は実施例1におけるよりもいくらか高い。
実施例4
6ミクロンの代わりに12ミクロンの平均粒子サイズのポリアルキルシロキサン粉末12部を使用したことを除いて、実施例1のポリオール被覆分散液を同一の方法で製造した。
上記のポリオール分散液92部を親水性脂肪族イソシアネート溶液10部と穏やかなせん断下で充分に混合し、そして200ミクロン濾布により濾過することにより、この水性保護被覆分散液を製造した。
この被覆分散液をスプレーガンによりEPDMゴムシートに塗布し、風乾し、そして実施例1におけるように硬化した。この被覆され、そして硬化されたEPDMシートは表3の次の結果を与えた。
Figure 2005523971
本実施例の被覆分散液は良好な貯蔵安定性を示す。この硬化被覆物は、滑らかで、均質であり、そして柔らかな手触りである。ガラスおよび塗装した金属の両方に対する耐摩耗性は優れており、標準のCrock Meterによる5000サイクル後被覆物の表面外観に磨耗または変化を生じない。この動的摩擦係数は実施例1におけるよりも低い。
実施例5(比較例)
いかなるポリアルキルシロキサン粒子粉末も無使用であったことを除いて、実施例1のポリオール被覆分散液を同一の方法で製造した。この被覆され、そして硬化されたEPDMシートは表4の次の結果を与えた。
Figure 2005523971
本実施例の被覆分散液は良好な貯蔵安定性を示す。しかしながら、この硬化被覆物は硬い手触りである。この耐摩耗性は優れているが、この動的摩擦係数は本発明の実施例1−4におけるよりも著しく高い。
実施例6および7(比較例)
このポリアルキルシロキサン粉末の代わりに代替の粉末化滑り添加物12部を使用したことを除いて、実施例1のポリオール被覆分散液を同一の方法で製造した。上記のポリオール溶液92部を実施例1の溶液の親水性脂肪族イソシアネート溶液10部と穏やかなせん断下で充分に混合し、そして200ミクロン濾布により濾過することにより、この水性保護用被覆分散液を製造した。
この被覆分散液をスプレーガンによりEPDMゴムシートに塗布し、風乾し、そして実施例1におけるように硬化した。この被覆され、そして硬化されたEPDMシートは表5の次の結果を与えた。
Figure 2005523971
このポリアルキルシロキサン粉末のナイロン粉末による置き換えは、劣った外観および接着性を生じることがこれらの比較例から明白である。また、この摩擦係数は、<0.3の値を求めている市場ニーズに確実に適合していない。フルオロカーボン粉末は添加物無しの被覆物よりも改良された被覆物の外観および感触を与えるが、動的摩擦係数は高い。
実施例8および9(比較例)
このポリアルキルシロキサン粉末の代わりに代替のシリコーンベースの滑り添加物12部を使用したことを除いて、実施例1のポリオール被覆分散液を同一の方法で製造した。
上記のポリオール溶液92部を親水性脂肪族イソシアネート溶液10部と穏やかなせん断下で充分に混合し、そして100ミクロン濾布により濾過することにより、この水性保護被覆分散液を製造した。
この被覆分散液をスプレーガンによりEPDMゴムシートに塗布し、風乾し、そして実施例1におけるように硬化した。この被覆され、そして硬化されたEPDMシートは表6の次の結果を与えた。
Figure 2005523971
両方のポリジメチルシロキサン添加物は硬化被覆物を与え、摩擦係数の値は望ましくないほど高い。加えて、このアミノ官能性シロキサンのポリオール分散液は室温で貯蔵時にゲル化した。
材料一覧
Bayderm(登録商標)Finishは、販売元Bayer AG(Leverkusen,Germany)の固体当り1.0%のOH含量、<50mPa.s、pH7.5のイオン的に変成された脂肪族ポリエステル−ウレタンポリオールの35%固体分散液である。
Aquaderm(登録商標)Matting LHは、販売元Bayer AG(Leverkusen,Germany)の固体当り0.75%のOH含量、25%固体、5000−8000mPa.s、pH8.5の脂肪族ポリウレタンポリオールおよび無機艶消し剤の35%固体の分散液である。
Euderm(登録商標)Schwarz DBは、販売元Bayer AG(Leverkusen,Germany)の16%固体のカーボンブラック顔料スラリーである。
Baysilone(登録商標)Paint Hardener LH10は、販売元Borchers GmbH(Monheim,Germany)のジブチルスズジラウレートの10%水性乳化液である。
Bayhydur N3100は、販売元Bayer AG(Leverkusen,Germany)の17.2%のNCO含量の100%親水性の非イオン性脂肪族ポリイソシアネートである。
Baygen Hardener Aは、販売元Bayer AG(Leverkusen,Germany)の8%のNCO含量のブタノン中非イオン性親水性脂肪族ポリイソシアネートの45%溶液である。
Slipadditive 2229Wは、販売元Rheinchemie GmbH(Mannheim,Germany)の60%固体のレベリング添加剤である。
Baysilone(登録商標)乳化液TP3488は、販売元Bayer Silicones GmbH(Leverkusen,Germany)のアミノプロピル官能性ポリジメチルシロキサンである。
Emulsion SM2112は、販売元GESilicones(Waterford,USA)のSiOH末端のポリジメチルシロキサンガムの乳化液である。
Hostaflon(登録商標)9205は、販売元Dyneon GmbH(Kelsterbach,Germany)の平均粒子サイズ8ミクロンのポリフルオロカーボンPTFE粉末である。
Vistosint(登録商標)2159は、販売元Degussa−Huls AG(Marl,Germany)の平均粒子サイズ10ミクロンのナイロン12粉末である。
球形シルセスキオキサン−各々10μm窓中で0.5μm、2μmおよび3μmの平均粒子サイズを示す。 球形シルセスキオキサン−各々10μm窓中で4.5μm、12μmの平均サイズおよび縁を持つ非晶質非球形タイプを示す。

Claims (18)

  1. シールの表面被覆物を製造するための、
    −少なくとも1つの架橋可能な樹脂および場合によっては少なくとも1つの架橋剤を含有する膜形成性バインダー系、および
    −R−SiO3/2基を含んでなり、RがC1−C18アルキルである少なくとも1つのポリアルキルシロキサンの球形粒子、および/またはR−SiO3/2基を含んでなり、RがC1−C18アルキルである少なくとも1つのポリアルキルシロキサンにより被覆されている少なくとも1つのポリシロキサンの球形粒子
    を含んでなる水性被覆組成物の使用。
  2. 前記架橋可能な樹脂がポリエステル、ポリエーテル、ポリエステルエーテル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリアクリレート、およびポリウレタンであって、各々が場合によっては異なる高分子基のセグメントを含んでなってもよいものの群から選択される請求項1に記載の水性被覆組成物の使用。
  3. 前記架橋可能な樹脂が場合によっては、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネートおよびポリエステルアミドのセグメントを含んでなり、架橋可能な官能基を有するポリウレタンである請求項1あるいは2に記載の水性被覆組成物の使用。
  4. 前記架橋可能な官能基が活性水素含有官能基、オレフィン型不飽和基、イソシアネート基およびエポキシ基からなる群から選択される請求項3に記載の使用。
  5. 前記架橋可能な官能基がヒドロキシルおよびアミノ基から選択される活性水素含有官能基である請求項4に記載の使用。
  6. 前記架橋剤がブロックされたあるいはブロックされていないポリイソシアネート、ポリエポキシド、アミノプラスト、フェノール/ホルムアルデヒド付加物、カーバメート、少なくとも2つの環状カーボネート基を有する化合物、ポリオールおよびポリ酸無水物からなる群から選択される請求項1〜5のいずれかに記載の使用。
  7. 前記架橋可能な樹脂がポリオールおよび/またはポリアミンであり、そして前記架橋剤がポリイソシアネートである請求項1〜6のいずれかに記載の使用。
  8. 前記ポリアルキルシロキサンの球形粒子がアルキルシランまたはアルキルシロキサンの加水分解、縮合、重合および/または架橋により製造される架橋ポリアルキルシロキサンからなる請求項1〜7のいずれかに記載の使用。
  9. 前記球形粒子が前記被覆組成物の硬化温度よりも少なくとも50℃高い軟化点を有する請求項1〜8のいずれかに記載の使用。
  10. 前記ポリアルキルシロキサンがポリメチルシルセスキオキサンである請求項1〜9のいずれかに記載の使用。
  11. 前記球形粒子の粒子サイズが約1〜約20μmである請求項1〜10のいずれかに記載の使用。
  12. 前記球形粒子がこれらの表面上のバインダー系と反応性である官能基を本質的に持たない請求項1〜11のいずれかに記載の使用。
  13. −請求項1〜12のいずれかに定義した水性被覆組成物を製造し、
    −シール基材の表面上に前記水性被覆組成物を塗布し、そして
    −前記基材上に前記水性被覆組成物から膜を形成して、表面被覆シールを得る
    ことを含んでなる表面被覆物を有するシールの製造方法。
  14. −少なくとも1つのポリイソシアネートまたはこれらの組成物または少なくとも1つのポリオールおよび/またはポリアミンまたはこれらの組成物を前記球形粒子と混合することにより、第1の成分を製造し、
    −前記第1の成分を少なくとも1つのポリイソシアネートまたはこれらの組成物、または少なくとも1つのポリオールおよび/またはポリアミンまたはこれらの組成物のいずれかと引き続き混合して、水性被覆組成物を得、
    −シール基材の表面上に前記水性被覆組成物を塗布し、そして
    −前記基材上に前記水性被覆組成物から膜を形成して、表面被覆したシールを得る
    ことを含んでなる、請求項13に記載のポリウレタン含有表面被覆により被覆されたシールの製造方法。
  15. 少なくとも1つのポリオールおよび/またはポリアミンまたはこれらの組成物を前記球形粒子と混合し、そして少なくとも1つのポリイソシアネートまたはこれらの組成物により得られる組成物を引き続き混合することを含んでなる請求項14に記載の方法。
  16. 前記シール基材が室温でエラストマー状の成形品である請求項13〜15のいずれかに記載の方法。
  17. シール材基材上で硬化させた請求項1〜12のいずれかに定義した水性被覆組成物を含んでなるシール材。
  18. 可動部分をシールするための請求項17に記載のシール材の使用。
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