JP3664765B2 - ガラス保護塗料組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ガラス保護塗料組成物、詳しくは、外観、耐アルカリ性、ガラスの傷つき防止性、ガラス破砕時のガラス飛散防止性に優れたガラス保護塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来のガラス保護材としては、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、テフロン樹脂フィルム等が用いられていた。
【0003】
しかしながら、このような樹脂フィルムをガラス保護材として使用するためには、適当な接着剤を使用することにより、接着、裁断しなければならず、複雑な形状のガラス素材に対しては、手作業による工程を経るため、生産効率が極めて悪いものであった。
【0004】
また、作業性を改善するために溶液型の塗料を塗布することも行なわれているが、従来の塗布型塗料組成物を塗布する方法においては、生産効率は優れているものの有機溶剤を用いるために環境衛生上好ましくなく、しかも、ガラスの傷付き防止性、ガラス破砕時のガラス飛散防止性を優れたものとするためには、溶剤型二液型塗料組成物とする必要があり、可使用時間の制約が大きいものであった。
【0005】
これらの問題を解決するために、例えば、特開昭48−84899号公報には、溶媒中で、ポリイソシアネート、ポリオール、低分子鎖延長剤およびアミノシラン化合物を反応させて得られる熱可塑性ポリウレタン組成物をガラス保護フィルムに使用することが提案され、特開昭52−59657号公報には、分子量1200以上のポリオキシアルキレングリコール等からなる熱硬化性ウレタン樹脂を界面活性剤により水に分散してなる水分散ウレタン組成物をガラス保護用塗膜として使用することが提案されており、特開平4−89331号公報には、特定のポリオール化合物、脂肪族または脂環式の有機ポリイソシアネートおよび分子中に水酸基またはアミノ基とアニオン性基を有する化合物から得られたイソシアネート末端ウレタンプレポリマー、塩形成剤および鎖延長剤からなる水系ウレタン組成物をガラス保護塗料に使用することが提案されているが、未だ満足できる性能のものは得られていなかった。
【0006】
従って、本発明の目的は、外観、耐アルカリ性、ガラスの傷付き防止性、ガラス破砕時のガラス飛散防止性を優れており、かつ作業環境性の優れたガラス保護塗料組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、種々検討を重ねた結果、水系ウレタン樹脂を形成するポリオール化合物として、特定のポリテトラメチレンエーテルグリコールを使用することによって、上記目的を達成し得ることを知見した。
【0008】
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、ポリオール化合物(A)、有機ポリイソシアネート(B)、カルボキシル基もしくはスルホン酸基を有するその他のポリオールまたは分子中に塩基性基を有するその他のポリオール(C)および鎖延長剤(D)から製造される水系ポリウレタン組成物を用いてなるガラス保護塗料組成物において、
上記ポリオール化合物(A)が、分子量500〜5000のポリテトラメチレンエーテルグリコールを50〜100重量%含有することおよび上記鎖延長剤(D)が、三官能以上のものを含むことを特徴とするガラス保護塗料組成物を提供するものである。
【0009】
以下、本発明のガラス保護塗料組成物について詳述する。
【0010】
本発明に用いられる水系ポリウレタン組成物は、ポリオール化合物(A)、有機ポリイソシアネート(B)、カルボキシル基もしくはスルホン酸基を有するその他のポリオールまたは分子中に塩基性基を有するその他のポリオール(C)および鎖延長剤(D)から製造されるものである。
【0011】
上記水系ポリウレタン組成物における水系ポリウレタンは、上記各成分を用いて周知の方法で製造でき、例えば、上記有機ポリイソシアネート(B)と、上記ポリオール化合物(A)および上記のカルボキシル基もしくはスルホン酸基を有するその他のポリオールまたは分子中に塩基性基を有するその他のポリオール(C)とを、反応に不活性で水との親和性の大きい有機溶媒中でウレタン化反応させてプレポリマーとし、次いで、プレポリマーを中和剤により中和し、上記鎖延長剤(D)により鎖延長し、水を加えることによって製造される。
【0012】
上記ポリオール化合物(A)は、分子量500〜5000のポリテトラメチレンエーテルグリコールを50重量%以上、好ましくは80重量%以上、更に好ましくは90重量%以上含有するものである。
上記ポリテトラメチレンエーテルグリコールの含有量が50重量%未満の場合には、塗膜の弾性特性、耐摩耗性、耐加水分解性が悪くなる。
【0013】
また、上記ポリオール化合物(A)は、上記ポリテトラメチレンエーテルグリコール以外に、50重量%を超えない範囲で他のポリオール化合物を含有することができる。該他のポリオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、水添ビスフェノールA、ビス(ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン等の低分子量のポリオールのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド高付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン/プロピレングリコール等のポリエーテルポリオール、前記低分子量ポリオールとコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバチン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸等の多塩基酸あるいは炭酸との縮合物であるポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオールおよびポリカプロラクトン等があげられる。
【0014】
上記有機ポリイソシアネート(B)としては、脂肪族、脂環式および芳香族ポリイソシアネートがあげられ、具体的には、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートエステル、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等があげられ、これらの中でも、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの脂肪族または脂環式ポリイソシアネートを用いた場合に、耐アルカリ性、傷つき防止性等だけではなく、耐候性に優れた被膜が得られるので好ましい。
【0015】
上記有機ポリイソシアネート(B)の使用量は、前記ポリオール化合物(A)、後述のカルボキシル基もしくはスルホン酸基を有するその他のポリオールまたは分子中に塩基性基を有するその他のポリオール(C)および後述の鎖延長剤(D)の活性水素の合計に対し、好ましくは0.8〜3倍当量、更に好ましくは1〜2倍当量である。上記ポリイソシアネート(B)の使用量が0.8倍当量未満の場合には、過剰の上記ポリオール化合物等が残存することとなり、また、3倍当量より多い場合には、水を加えたときに尿素結合を多量に生成することとなり、いずれの場合もその特性を低下させるおそれがある。
【0016】
上記カルボキシル基もしくはスルホン酸基を有するその他のポリオールまたは分子中に塩基性基を有するその他のポリオール(C)のうち、カルボキシル基またはスルホン酸基を有するその他のポリオールとしては、例えば、2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロール吉草酸、1,4−ブタンジオール−2−スルホン酸等があげられ、また、分子中に塩基性基を有するその他のポリオールとしては、例えば、メチルジエタノールアミン、ブチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどがあげられ、特に、カルボキシル基を有するポリオールを用いた場合には分散性に優れる水性ウレタンが得られるので好ましい。
【0017】
上記(C)成分の使用量は、前記ポリオール化合物(A)および前記有機ポリイソシアネート(B)の種類にもよるが、水系ポリウレタンを構成する全ての反応成分に対して、通常は、0.5〜50重量%、好ましくは1〜30重量%である。上記使用量が0.5重量%未満では、保存安定性が劣り、また、50重量%を超えると特性に悪影響を及ぼす場合がある。
【0018】
また、前記(A)成分および前記(C)成分を合わせた平均水酸基価は、100〜400mgKOH/gが好ましく、100mgKOH/g未満の場合には、形成被膜の熱軟化点が低くタックの発生に伴うほこりの付着や形成被膜間のブロッキングをきたし、400mgKOH/gを超える場合には、形成被膜の伸び率、耐屈曲性が著しく低下し、ガラス保護性に劣るため好ましくない。
【0019】
上記鎖延長剤(D)としては、例えば、トリメチロールプロパン、ペンタエリストール、グリセリンあるいはこれらのエチレンオキシドまたは/およびプロピレンオキシド低付加物などのポリオール類;メラミンなどのアミン類;ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどのアルカノールアミン類等の分子量300以下のものがあげられる。上記鎖延長剤(D)の一部または全部として、三官能以上のものを用いた場合には、耐アルカリ性、傷つき防止性などに優れた被膜が得られる。上記鎖延長剤(D)の使用量は、目的とする水系ポリウレタンの分子量にもよるが、通常は、前記プレポリマーに対して0.5〜10重量%である。上記使用量が0.5重量%未満の場合には、塗膜の強度が低下し、10重量%を超える場合には、塗膜が硬くなり柔軟性を失うおそれがあるため好ましくない。
【0020】
上記の、反応に不活性で水との親和性の大きい有機溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、酢酸エチル等があげられ、該有機溶媒は、通常、プレポリマーを製造するために用いられる原料である上記(A)、(B)、(C)および(D)成分の合計に対して、10〜100重量%が用いられる。また、必要により、プレポリマーの乳化後、該有機溶媒を減圧除去してもよい。
【0021】
上記中和剤としては、上記プレポリマーがアニオン系の場合とカチオン系の場合によって異なり、上記プレポリマーがアニオン系の場合、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N−メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア等の無機塩基があげられ、これらはカルボキシル基またはスルホン酸基を中和するに十分な量が用いられる。また、上記プレポリマーがカチオン系の場合、例えば、例えば、蟻酸、蓚酸、リン酸、硼酸、塩酸、炭酸、酢酸、ジメチロールプロピオン酸等の酸類があげられ、これらはポリオール塩基を中和するのに十分な量が用いられる。
【0022】
前述のように、上記原料から水性ポリウレタンを製造することは周知であり、これらの原料の仕込み順序を適宜変更したり、あるいは分割して仕込むことも可能である。
【0023】
上記水性ポリウレタンは、通常、樹脂固形分が1〜90重量%、好ましくは5〜80重量%となるように調整される。
【0024】
本発明のガラス保護塗料組成物は、上記水系ポリウレタン組成物に、水系エポキシ樹脂または水系アミノ樹脂、アジリジン、イソシアネート、ブロックイソシアネート等を併用することにより、塗膜強度、ガラス飛散防止性の他、外観の平滑性、耐アルカリ性をさらに向上することができるため好ましく、特に水系エポキシ樹脂または水系アミノ樹脂を併用することが好ましい。
【0025】
上記水系エポキシ樹脂は、ガラス保護塗膜を形成でき、水に溶解性があるか、またはエマルジョン化した2個以上のエポキシ基を有する化合物であればよく、例えば、レゾルシノール、ハイドロキノン、ピロカテコール、フロログルシノール、ジヒドロキシナフタレン、ビフェノール、メチレンビスフェノール(ビスフェノールF)、メチレンビス(オルソクレゾール)、エチリデンビスフェノール、イソプロピリデンビスフェノール(ビスフェノールA)、イソプロピリデンビス(オルソクレゾール)、テトラブロモビスフェノールA、ビス(ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(ヒドロキシフェニル)シクロヘキシルメタン、シククロヘキシリデンビスフェノール、チオビスフェノール、スルホビスフェノール(ビスフェノールS)、オキシビスフェノール、1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、フェノール−ホルムアルデヒド縮合物等の単核または多核多価フェノール類のポリグリシジルエーテル;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサングリコール、ネオペンチルグリコール等のグリコール類のポリグリシジルエーテル;グリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等の多価アルコール類のポリグリシジルエーテル;フタル酸、テレフタル酸、シュウ酸、アジピン酸等のジカルボン酸1モルとエピクロルヒドリン2モルとのエステル化によって得られるポリエポキシ化合物などがあげられる。
【0026】
また、上記水系アミノ樹脂は、ガラス保護塗膜を形成することができ、例えば、メラミン樹脂、ユリア樹脂、グアナミン樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂などがあげられる。
【0027】
上記水系エポキシ樹脂または水系アミノ樹脂、アジリジン、イソシアネート、ブロックイソシアネートは、それぞれ単独で使用することもできるし、併用して使用することもできる。
【0028】
上記水系エポキシ樹脂または水系アミノ樹脂等の使用量は、上記水系ポリウレタン組成物の固形分100重量部に対し、固形分として好ましくは5〜150重量部、更に好ましくは10〜100重量部である。該使用量が5重量部未満の場合には、塗膜の耐アルカリ性が低下するおそれがあり、150重量部を超える場合には、塗料の粘度を上昇し、作業性が低下したり、塗膜の弾性が低下するなどの欠点を生じるおそれがある。
【0029】
また、本発明のガラス保護塗料組成物には、その製造時に、必要に応じて、フェノール系抗酸化剤、有機ホスファイトまたはホスホナイトなどの有機リン系抗酸化剤、チオエーテル系抗酸化剤、紫外線吸収剤あるいはヒンダードアミン化合物などの光安定剤を加えることができる。
【0030】
上記フェノール系抗酸化剤としては、例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオジエチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリアジン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン−ビス〔β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−ブチルフェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコールビス〔β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕などがあげられる。
【0031】
上記有機リン系抗酸化剤としては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(モノおよびジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタントリホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)オクチルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)オクタデシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)フルオロホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10ホスファフェナンスレン−10−オキシドなどがあげられる。
【0032】
上記チオエーテル系抗酸化剤としては、例えば、チオジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ミリスチルステアリル、ジステアリルエステルなどのジアルキルチオジプロピオネート類およびペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)などのポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類などがあげられる。
【0033】
上記紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレングリコールエステルなどの2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリドなどの置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレートなどのシアノアクリレート類などがあげられる。
【0034】
上記ヒンダードアミン化合物などの光安定剤としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、テトラテス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラエチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ〕ウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ〕ウンデカンなどのヒンダードアミン化合物があげられる。
【0035】
本発明のガラス保護塗料組成物には、目的に応じて、シランカップリング剤、着色剤、ワックス類、防腐剤、消泡剤、可塑剤、フィラー、溶剤、造膜助剤、分散剤、増粘剤、香料等の慣用の添加物を加えることもできる。
【0036】
本発明のガラス保護塗料組成物を被塗布物に塗布するに際し、SBRラテックス等により下塗りを施すことができる。
【0037】
本発明のガラス保護塗料組成物は、自動車、列車等の車輛用ガラス、建築用窓ガラス、ショウウィンドウ用ガラス、リフィラブル瓶、フロスト瓶等の各種瓶類の保護コーティング材あるいはカガミ等の裏打ち剤として利用することができる。
【0038】
本発明のガラス保護塗料組成物は、スプレー塗布、浸漬処理塗布、刷毛塗り、ローラーコーター塗布などの種々の方法によって塗布することができ、また、その塗布量は被塗布物の種類によっても異なるが、一般には乾燥膜厚が、5〜1000μ、好ましくは10〜500μとなるように塗布される。
【0039】
【実施例】
以下、製造例および実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例によって制限を受けるものではない。尚、製造例および実施例における部は特にことわりのないかぎり重量部を表す。
【0040】
製造例1
テトラヒドロフランの開環重合によって得られた平均分子量650のポリテトラメチレンエーテルグリコール200重量部、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート200重量部、N−メチル−2−ピロリドン80重量部、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸25重量部、1,4−ブタンジオール5重量部およびトリエチルアミン22重量部を60〜70℃で3時間撹拌反応させた。
【0041】
その後、水600重量部およびエチレンジアミン6重量部を加え、40〜45℃で2時間撹拌して、固形分濃度38重量%、粘度60cps(25℃)、PH8.2の半透明の水性ポリウレタン樹脂を得た。
【0042】
製造例2
テトラヒドロフランの開環重合によって得られた平均分子量2000のポリテトラメチレンエーテルグリコール200重量部、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート200重量部、N−メチル−2−ピロリドン100重量部、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸25重量部、1,4−ブタンジオール5重量部、メラミン5重量部およびトリエチルアミン22重量部を90〜100℃で4時間撹拌反応させた。
【0043】
その後、水600重量部およびエチレンジアミン20重量部を加え、40〜45℃で2時間撹拌して、固形分濃度39重量%、粘度61cps(25℃)、PH8.3の半透明の水性ポリウレタン樹脂を得た。
【0044】
製造例3
テトラヒドロフランの開環重合によって得られた平均分子量3000のポリテトラメチレンエーテルグリコール200重量部、イソフォロンジイソシアネート100重量部、N−メチル−2−ピロリドン120重量部、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸20重量部、1,4−ブタンジオール5重量部、トリメチロールプロパン5重量部およびトリエチルアミン18重量部を90〜100℃で4時間撹拌反応させた。
【0045】
その後、水450重量部およびエチレンジアミン10重量部を加え、40〜45℃で2時間撹拌して、固形分濃度37重量%、粘度50cps(25℃)、PH8.2の半透明の水性ポリウレタン樹脂を得た。
【0046】
製造例4
テトラヒドロフランの開環重合によって得られた平均分子量1000のポリテトラメチレンエーテルグリコール200重量部、イソフォロンジイソシアネート180重量部、N−メチル−2−ピロリドン100重量部、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸25重量部、1,4−ブタンジオール5重量部、トリメチロールプロパン5重量部およびトリエチルアミン22重量部を60〜70℃で3時間撹拌反応させた。
【0047】
その後、水450重量部およびエチレンジアミン20重量部を加え、40〜45℃で2時間撹拌して、固形分濃度43重量%、粘度90cps(25℃)、PH8.2の半透明の水性ポリウレタン樹脂を得た。
【0048】
製造例5
テトラヒドロフランの開環重合によって得られた平均分子量2000のポリテトラメチレンエーテルグリコール200重量部、イソフォロンジイソシアネート300重量部、N−メチル−2−ピロリドン100重量部、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸38重量部、1,4−ブタンジオール5重量部、トリメチロールプロパン10重量部およびトリエチルアミン34重量部を60〜70℃で3時間撹拌反応させた。
【0049】
その後、水550重量部およびエチレンジアミン16重量部を加え、40〜45℃で2時間撹拌して、固形分濃度45重量%、粘度90cps(25℃)、PH8.2の半透明の水性ポリウレタン樹脂を得た。
【0050】
製造例6
テトラヒドロフランの開環重合によって得られた平均分子量2000のポリテトラメチレンエーテルグリコール200重量部、イソフォロンジイソシアネート50重量部、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体30重量部、N−メチル−2−ピロリドン100重量部、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸15重量部、1,4−ブタンジオール5重量部およびトリエチルアミン13重量部を60〜70℃で3時間撹拌反応させた。
【0051】
その後、水500重量部およびエチレンジアミン6重量部を加え、40〜45℃で2時間撹拌して、固形分濃度43重量%、粘度100cps(25℃)、PH8.2の半透明の水性ポリウレタン樹脂を得た。
【0052】
比較製造例1
製造例1に従い、かつ、ポリテトラメチレングリコールに代えて、平均分子量650のポリプロピレングリコールを使用し、固形分濃度37重量%の半透明の水性ポリウレタン樹脂を得た。
【0053】
比較製造例2
製造例2に従い、かつ、ポリテトラメチレングリコールに代えて、1,6−ヘキサンジオールのホスゲン化反応により得られる平均分子量2000のポリカーボネートポリオールを使用し、固形分濃度38重量%の半透明の水性ポリウレタン樹脂を得た。
【0054】
比較製造例3
テトラヒドロフランの開環重合によって得られた平均分子量1500のポリテトラメチレンエーテルグリコール200重量部、2,4−トリレンジイソシアネートおよび2,6−トリレンジイソシアネートの混合イソシアネート(TDI80/20)116重量部を60℃で3時間撹拌反応してプレポリマーを作成した。
【0055】
プレポリマー300重量部、TDI80/20を132重量部、トルエン130重量部、テトラヒドロフラン126重量部を撹拌しながら40℃に保持し、ε−カプロラクタム85重量部を1時間で3分割して加え、50℃に昇温して1時間反応し、次に1,4−ブタンジオール8重量部を加え、70℃に昇温し、ジブチルジラウレートを0.18重量部を添加して70℃で5時間反応しウレタンオリゴマーを作成した。
【0056】
ウレタンオリゴマー750重量部にトリメチロールプロパン30重量部、ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル20重量部、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンエーテル20重量部を加え、高剪断力下で水974重量部を加え、減圧にて溶剤を留去して、固形分濃度39重量%の半透明の水性ポリウレタン樹脂を得た。
【0057】
実施例1(リフィラブル瓶の製造)
(内側被膜の作成)
ソフトS A−3(大日本インキ工業(株)製アクリル変性SBRラテックス)100重量部に試薬一級のポリビニルピロリドン(平均分子量10000)の30%水溶液0.2重量部を混合した。
【0058】
ガラス瓶を水平に保持し5〜30回転/分で回転させながら、上記混合液に浸漬してコーティングした後、80〜130℃の乾燥炉内で瓶を水平に保持したまま5〜30回転/分で回転させながら乾燥させて内側被膜を作成した。
【0059】
(外側被膜の作成)
上記製造例および比較製造例により作成した前記水系ポリウレタン100重量部、固形分65%のビスフェノールAグリシジルエーテル系エポキシ樹脂水系エマルジョン(旭電化工業(株)製HUX−XW−3、エポキシ当量320)(配合量:〔表1〕参照)および変性メラミン(旭電化工業(株)製HUX−11W)(配合量:〔表1〕参照)を均一に混合したて試料液とした後、該試料液(塗料)中に上記内側被膜を施したガラス瓶を浸漬し、100℃の雰囲気中で乾燥させた。次いで150℃の熱風を風速2m/secの条件下に30分間放置し、20〜30μmの硬化被膜を作成した。これを用いて以下の評価を行なった。
【0060】
【表1】
Figure 0003664765
【0061】
▲1▼外観特性試験
外観を目視によって、下記評価基準により評価した。
5:全く平滑で光沢が優れたもの。
4:表面に凹凸が生じなかったもの。
3:ごく僅かの凹凸が生じたもの。
2:凹凸が生じたもの。
1:気泡が生じたもの。
【0062】
▲2▼耐アルカリ性
70℃に温度調節した3.5%苛性ソーダ液に5時間浸漬した後の外観を目視によって、下記評価基準により評価した。
5:全く変化がなかったもの。
4:僅かに白化したもの。
3:白化しかつクラックを生じたもの。
2:著しく白化しかつクラックが生じたもの。
1:被膜の剥離が見られたもの。
【0063】
▲3▼耐摩耗性
洗瓶工程50サイクル後のフィルムの損傷率を目視によって、下記評価基準により評価した。
3:全く損傷ない。
2:僅かに傷がみられる。
1:5ミリ以上の傷が見られる。
【0064】
▲4▼ガラス保護性
塗布ガラス瓶を高さ2mからコンクリート上に落下させ、粉砕した時のガラス破片の飛散状況を目視によって、下記評価基準により評価した。
3:全く飛散しないもの。
2:僅かに飛散したもの。
1:飛散が著しいもの。
【0065】
以上の試験結果を下記〔表2〕に示した。
【0066】
【表2】
Figure 0003664765
【0067】
実施例2(フロスト瓶の製造)
(フロスト剤の作成)
粒径0.01〜0.1μm、比表面積40〜100m2 /gの亜鉛華(林金属工業製)64重量部、エチルシリケート48s(コルコート社製シロキサン系無機化合物)27重量部およびアクリディックHZ448(大日本インキ工業製アクリル系有機化合物)9重量日を水溶媒中100℃で4時間加熱した後、粒径0.2μ以下まで粉砕し、含水カプセル化亜鉛華を作成した。
【0068】
(塗料の作成)
上記にて作成した含水カプセル化亜鉛華(固形分23%)250重量部、上記製造例1〜6および比較製造例1〜3により作成した水系ポリウレタン20重量部、ローマPW−40(サンノプコ製分散剤)1重量部、TSA−730(東芝シリコーン製消泡剤)重量部、エマノーン4110(花王製界面活性剤)1.2重量部およびビスサーフ1400(花王製粘度調整剤)1.2重量部を混合してペースト状のフロスト剤を作成した。
【0069】
上記水系ポリウレタン250重量部、前記ペースト状フロスト剤400重量部、HUX−11W100重量部およびF−110(ネオス製弗素系界面活性剤)1.2重量部により水系ウレタンエマルジョンを調整した。これをガラス瓶に200μの厚さに被膜を作成し、実施例1と同様の試験を行なった。但し、外観特性試験および耐摩耗性の評価基準は下記の如く変更した。
【0070】
▲1▼外観特性試験
外観を目視によって、下記評価基準により評価した。
3:良好なフロストが現出したもの。
2:僅かにムラのあるフロストが現出したもの。
1:ハッキリとしたムラのあるフロストが現出したもの。
【0071】
▲3▼耐摩耗性
洗瓶工程50サイクル後のフィルムの損傷率を目視によって、下記評価基準により評価した。
3:フロストが完全に残っている。
2:フロストの凸部が小さくなった部分がある。
1:フロストが完全に消えた部分がある。
【0072】
以上の結果を下記〔表3〕に示す。
【0073】
【表3】
Figure 0003664765
【0074】
上記〔表2〕および〔表3〕の結果から以下のことが明らかである。
例えば、ポリオールとしてポリプロピレングリコールの如き他のポリアルキレングリコールを用いて製造された自己分散型水系ポリウレタンは、リフィラブル瓶に使用した場合(比較例1-1 )には、フィルムの外観が悪く、耐アルカリ性に劣り、またフロスト瓶に使用した場合(比較例2-1 )には、耐アルカリ性、耐摩耗性、ガラス保護性が劣り、同様な方法でポリカーボネートポリオールを用いた場合(比較例1-2,2-2 )には、何れの用途においても、耐摩耗性、ガラス保護性が劣り、特にリフィラブル瓶に使用した場合(比較例1-2 )には、フィルムの外観が著しく劣る。
【0075】
また、ポリオールとしてポリテトラメチレンエーテルグリコールを使用した場合でも、界面活性剤を用いて強制乳化させた水系ポリウレタンの場合(比較例1-3,2-3 )には、何れの用途においても耐アルカリ性に劣り、リフィラブル瓶に使用した場合(比較例1-3 )には、フィルムの外観、耐摩耗性が著しく劣る。
【0076】
これに対し、ポリオールとしてポリテトラメチレンエーテルグリコールを用いて製造された自己分散型水系ポリウレタンは、リフィラブル瓶、フロスト瓶の何れの用途に使用した場合にも、フィルムの外観が美しく、耐摩耗性に優れ、耐アルカリ性、ガラス保護性および飛散防止性についても優れた性能を示し、特に鎖延長剤として三官能以上のものを使用した場合には耐アルカリ性に優れる(実施例1−1〜1−,2−1〜2−)。
【0077】
【発明の効果】
本発明のガラス保護塗料組成物(請求項1)は、耐アルカリ性、ガラスの傷つき防止性、ガラス粉砕時のガラス飛散防止性に優れたものである。
本発明のガラス保護塗料組成物(請求項2)は、更に耐候性にも優れたものである。
本発明のガラス保護塗料組成物(請求項)は、塗膜強度、ガラス飛散防止性の他、外観の平滑性、耐アルカリ性が優れたものである。

Claims (3)

  1. ポリオール化合物(A)、有機ポリイソシアネート(B)、カルボキシル基もしくはスルホン酸基を有するその他のポリオールまたは分子中に塩基性基を有するその他のポリオール(C)および鎖延長剤(D)から製造される水系ポリウレタン組成物を用いてなるガラス保護塗料組成物において、
    上記ポリオール化合物(A)が、分子量500〜5000のポリテトラメチレンエーテルグリコールを50〜100重量%含有することおよび上記鎖延長剤(D)が、三官能以上のものを含むことを特徴とするガラス保護塗料組成物。
  2. 上記有機ポリイソシアネート(B)が、脂肪族または脂環式ポリイソシアネートである請求項1記載のガラス保護塗料組成物。
  3. 上記水系ポリウレタン組成物に、水系エポキシ樹脂または水系アミノ樹脂を配合してなる請求項1記載のガラス保護塗料組成物。
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