JPH1161040A - 人造皮革用コーティング剤組成物及びコーティングの施された人造皮革 - Google Patents

人造皮革用コーティング剤組成物及びコーティングの施された人造皮革

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JPH1161040A
JPH1161040A JP21433697A JP21433697A JPH1161040A JP H1161040 A JPH1161040 A JP H1161040A JP 21433697 A JP21433697 A JP 21433697A JP 21433697 A JP21433697 A JP 21433697A JP H1161040 A JPH1161040 A JP H1161040A
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JP
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polycarbonate resin
artificial leather
organic solvent
resin powder
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JP21433697A
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Hiroyoshi Shimozu
弘義 下津
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Momentive Performance Materials Japan LLC
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Toshiba Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人造皮革表面に非粘着性、撥水性、潤滑性を
与え、しかも黄変が少なく、摩耗及び擦傷耐久性に優れ
た硬化皮膜を形成することのできる人造皮革用コーティ
ング組成物を提供する。 【解決手段】 (A) 硬化性シリコーン組成物;100 重量
部、(B) 溶融析出法により得られた平均粒径が0.5 〜50
μm のポリカーボネート樹脂粉末が有機溶剤に濃度3〜
20重量%で分散した分散液;ポリカーボネート樹脂粉末
分として2〜50重量部、(C) 有機溶剤;任意量を含む人
造皮革用コーティング剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、人造皮革のコーティング
剤として有用であり、人造皮革表面に非粘着性、撥水
性、潤滑性を与え、しかも黄変が少なく、摩耗擦傷性に
優れた皮膜を与えるコーティング剤組成物及びコーティ
ングの施された人造皮革に関する。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】従来より皮革の表面
に非粘着性、撥水性、防水性、防汚性、柔軟性の付与、
および艶出し、紫外線・オゾン・水分からの保護、滑り
止め等の目的で、不活性及び変性シリコーンオイルや各
種の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を人造皮革表
面に塗布することが行われている。しかし、不活性シリ
コーンオイルを人造皮革表面に塗布した場合、この不活
性シリコーンオイルは、例えば水洗い程度の物理的作用
で容易に基材表面から脱落してしまうため、初期摩耗特
性には優れているが、耐久性がないという問題がある。
一方、硬化性オルガノポリシロキサンとしては、また付
加型反応や各種縮合型反応を行う組成物が従来より使用
されている。しかし、この組成物は基材表面に非粘着性
及び撥水性に優れた皮膜を与えることができるものの、
潤滑性、耐摩耗性が十分ではないという問題がある。こ
れらの硬化性ポリシロキサンの潤滑性、耐摩耗性を向上
させる方法として、粘度1,000,000cp 以上のポリシロキ
サンを用いる方法もあるが、潤滑性、耐摩耗性はまだ十
分ではない。これに対して、球状あるいは不定形の無機
または有機フィラーを添加して潤滑性及び耐摩耗性を向
上させることが知られている。しかし、これらの方法も
有機溶剤等の溶剤を使用しなければ、凹凸効果による滑
性向上効果が得られ難いと共に、フィラー表面を硬化性
ポリシロキサンが覆ってしまい十分な潤滑効果が得られ
ない。また、一般的にフィラーの比重が大きい場合、硬
化中にフィラーが皮膜中に沈降してしまうという問題が
あり、特に有機溶剤を使用した場合、比重の差が更に拡
大し、沈降傾向が増し、表面への効果が得難くなるとい
う問題がある。更に、フィラーを大量に加えることで表
面のフィラーの存在を多くし、潤滑性を上げる方法もあ
るが、この場合は粉吹きや物理特性の低下を起こすとい
う問題がある。また、フィラーが球状あるいは不定形で
あっても、それ自体に潤滑性がない場合は必要な潤滑性
効果が得られないため、例えば、滑り性、耐久性に優れ
たフィラーであるポリウレタン樹脂粉末を用いる方法が
知られているが、ポリウレタン樹脂粉末を用いたものは
耐候性、耐熱性に乏しく、また表面が硬くなるという欠
点があった。このため、耐久性、滑り性、耐候性に優れ
ると共に下地の人造皮革の柔軟性を損なうことのないコ
ーティング組成物が望まれていた。
【0003】
【発明の目的】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
であって、人造皮革表面に非粘着性、撥水性、潤滑性を
与え、しかも黄変が少なく、摩耗及び擦傷耐久性に優れ
た硬化皮膜を形成することのできる人造皮革用コーティ
ング組成物及びこの組成物によりコーティング皮膜が表
面に形成された人造皮革を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の構成】本発明者は上記目的を達成すべく鋭意検
討した結果、硬化性シリコーン組成物に対し、溶融析出
法により得られたポリカーボネート樹脂粉末の有機溶剤
分散液と有機溶剤とを併用配合することが極めて有効で
あることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち本
発明は、 (A) 硬化性シリコーン組成物;100 重量部 (B) 溶融析出法により得られた平均粒径が0.5 〜50μm
のポリカーボネート樹脂粉末が有機溶剤に濃度3〜20重
量%で分散した分散液;ポリカーボネート樹脂粉末分と
して2〜50重量部 (C) 有機溶剤;任意量 を含むことを特徴とする人造皮革用コーティング剤組成
物、並びに上記コーティング剤組成物によるコーティン
グ皮膜が表面に形成された人造皮革である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明における(A) 硬化性シリコーン組成物と
は、常温または加熱等によって硬化し、コーティング皮
膜の主剤となるものであって、(a) シリコーンベースポ
リマーと、(b) 硬化剤と、必要に応じて各種添加剤等と
を均一に分散させたものである。このような組成物に用
いられる各種成分のうち、(a) シリコーンベースポリマ
ーと(b) 硬化剤とは、弾性体を得るための反応機構に応
じて適宜選択されるものである。その反応機構として
は、(1) 有機過酸化物加硫剤による架橋方法、(2)縮合
反応による方法、(3) 付加反応による方法等が知られて
おり、その反応機構によって、(a) 成分と(b) 成分すな
わち硬化用触媒もしくは架橋剤との好ましい組合せが決
まることは周知である。このような各種の反応機構にお
いて用いられる(a) 成分のベースポリマーとしてのポリ
オルガノシロキサンにおける有機基は、1価の置換また
は非置換の炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基のような
アルキル基、フェニル基のようなアリール基、β−フェ
ニルエチル基、β−フェニルプロピル基のようなアラル
キル基等の非置換の炭化水素基や、クロロメチル基、3,
3,3 −トリフルオロプロピル基等の置換炭化水素基が例
示される。なお、一般的にはメチル基が合成のし易さ等
から多用される。以下、上記 (1)〜(3) の夫々の反応機
構における(a) ベースポリマーと、(b)硬化剤とについ
て説明する。
【0006】先ず、上記(1) の架橋方法を適用する場合
においては、通常、(a) 成分のベースポリマーとして
は、1分子中のケイ素原子に結合した有機基のうち、少
なくとも2個がビニル、プロペニル、ブテニル、ヘキセ
ニルなどのアルケニル基であるポリオルガノシロキサン
が用いられる。特に合成の容易さ、原料の入手のし易さ
から、上記基の中でもビニル基が好ましい。また、(b)
成分の硬化剤としては、ベンゾイルペルオキシド、2,4
−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキ
シド、クミル−t−ブチルペルオキシド、2,5 −ジメチ
ル−2,5 −ジ−t−ブチルペルオキシヘキサン、ジ−t
−ブチルペルオキシド等の各種の有機過酸化物加硫剤が
用いられ、特に低い圧縮永久歪みを与えることから、ジ
クミルペルオキシド、クミル−t−ブチルペルオキシ
ド、2,5 −ジメチル−2,5 −ジ−t−ブチルペルオキシ
ヘキサン、ジ−t−ブチルペルオキシドが好ましい。な
お、これらの有機過酸化物加硫剤は、1種または2種以
上の混合物として用いられる。(b) 成分の硬化剤である
有機過酸化物の配合量は、(a) 成分のベースポリマー10
0重量部に対し0.05〜15重量部の範囲が好ましい。有機
過酸化物の配合量が0.05重量部未満では加硫が十分に行
われず、15重量部を超えて配合してもそれ以上の格別な
効果がないばかりか、得られたシリコーンの物性に悪影
響を与えることがあるからである。
【0007】また、上記(2) の縮合反応を適用する場合
においては、(a) 成分のベースポリマーとしては両末端
に水酸基を有するポリオルガノシロキサンが用いられ
る。(b) 成分の硬化剤としては、まず架橋剤として、エ
チルシリケート、プロピルシリケート、メチルトリメト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、メチルトリ
ス(メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリス(メトキ
シエトキシ)シラン、メチルトリプロペノキシシラン等
のアルコキシ型;メチルトリアセトキシシラン、ビニル
トリアセトキシシラン等のアセトキシ型;メチルトリ
(アセトンオキシム)シラン、ビニルトリ(アセトンオ
キシム)シラン、メチルトリ(メチルエチルケトキシ
ム)シラン、ビニルトリ(メチルエチルケトキシム)シ
ラン等、およびその部分加水分解物が例示される。ま
た、ヘキサメチル−ビス(ジエチルアミノキシ)シクロ
テトラシロキサン、テトラメチルジブチル−ビス(ジエ
チルアミノキシ)シクロテトラシロキサン、ヘプタメチ
ル(ジエチルアミノキシ)シクロテトラシロキサン、ペ
ンタメチル−トリス(ジエチルアミノキシ)シクロテト
ラシロキサン、ヘキサメチル−ビス(メチルエチルアミ
ノキシ)シクロテトラシロキサン、テトラメチル−ビス
(ジエチルアミノキシ)−モノ(メチルエチルアミノキ
シ)シクロテトラシロキサンのような環状シロキサンお
よびケイ素原子に結合した水素原子を1分子中に少なく
とも平均2個を越える数有するポリオルガノシロキサン
等も例示される。このように、架橋剤はシランやシロキ
サン構造のいずれでもよく、またそのシロキサン構造は
直鎖状、分岐状および環状のいずれでもよい。さらに、
これらを使用する際には、1種類に限定される必要はな
く、2種以上の併用も可能である。また、(b) 成分の硬
化剤のうち、硬化用触媒としては、鉄オクトエート、コ
バルトオクトエート、マンガンオクトエート、スズナフ
テネート、スズカプリレート、スズオレエートのような
カルボン酸金属塩;ジメチルスズジオレエート、ジメチ
ルスズジラウレート、ジブチルスズジアセテート、ジブ
チルスズジオクトエート、ジブチルスズジラウレート、
ジブチルスズジオレエート、ジフェニルスズジアセテー
ト、酸化ジブチルスズ、ジブチルスズジメトキシド、ジ
ブチルビス(トリエトキシシロキシ)スズ、ジオクチル
スズジラウレートのような有機スズ化合物が用いられ
る。(b) 成分の硬化剤のうち、上記架橋剤の配合量は
(a) 成分のベースポリマー100 重量部に対し 0.1〜20重
量部が好ましい。架橋剤の使用量が 0.1重量部未満で
は、硬化後のゴムに充分な強度が得られず、また20重量
部を超えると得られるゴムが脆くなり、いずれも実用に
耐え難い。また、硬化用触媒の配合量は(a) 成分のベー
スポリマー 100重量部に対し0.01〜5重量部が好まし
い。これより少ない量では硬化用触媒として不十分であ
って、硬化に長時間を要し、また空気との接触面から遠
い内部での硬化が不良となる。他方、これよりも多い場
合には、保存安定性が低下してしまう。より好ましい配
合量の範囲としては、 0.1〜3重量部の範囲である。
【0008】上記(3) の付加反応を適用する場合の(a)
成分のベースポリマーとしては、上記(1) におけるベー
スポリマーと同様なものが用いられる。また、(b) 成分
の硬化剤としては、硬化用触媒として、塩化白金酸、白
金オレフィン錯体、白金ビニルシロキサン錯体、白金
黒、白金トリフェニルホスフィン錯体等の白金系触媒が
用いられ、架橋剤として、ケイ素原子に結合した水素原
子が1分子中に少なくとも平均2個を超える数を有する
ポリオルガノシロキサンが用いられる。(b) 成分の硬化
剤のうち、硬化用触媒の配合量は、(a) 成分のベースポ
リマーに対し白金元素量で1〜1000ppm の範囲となる量
が好ましい。硬化用触媒の配合量が白金元素量として1
ppm 未満では、充分に硬化が進行せず、また1000ppm を
超えても特に硬化速度の向上等が期待できない。また、
架橋剤の配合量は、(a)成分中のアルケニル基1個に対
し、架橋剤中のケイ素原子に結合した水素原子が0.5 〜
4.0 個となるような量が好ましく、さらに好ましくは
1.0〜3.0 個となるような量である。水素原子の量が 0.
5個未満である場合は、組成物の硬化が充分に進行せず
に、硬化後の組成物の硬さが低くなり、また水素原子の
量が 4.0個を超えると硬化後の組成物の物理的性質と耐
熱性が低下する。
【0009】次に本発明の特徴的成分である(B) 成分に
ついて説明する。(B) 成分の、有機溶剤に安定に分散し
た、溶融析出法により得られた平均粒径が0.5 〜50μm
のポリカーボネート樹脂粉末分散液は、硬化皮膜の潤滑
性を上げ、耐摩耗性を向上させるための成分であり、ま
た、硬化皮膜の光沢を消したり、皮膜表面の粘着感を減
少させる働きもある。溶融析出法により得られた溶液分
散型のポリカーボネート樹脂粉末は、高温でアノン等の
有機溶剤に溶解させたポリカーボネート樹脂を冷却によ
り析出させて製造するものに代表されるもので、有機溶
剤のみに分散させた状態で長期間沈降分離を起こさない
ものである。一般的なポリカーボネート樹脂から粉砕等
を行って得られた粉末は、その比重が一般的な有機溶剤
に比べて重いため、有機溶剤のみに分散させた場合、比
較的短時間で沈降層を形成してしまう。従って、このよ
うなポリカーボネート樹脂粉末を使用したものは、皮膜
中にポリカーボネート樹脂粉末が沈んだ状態となりやす
く、十分な潤滑効果を得ることが困難である。また、適
当な増粘剤や樹脂を溶解させて得られた溶液に分散させ
たポリカーボネート樹脂粉末を使用した場合、シリコー
ン皮膜の機械的強度の低下、硬化皮膜の白濁が起こりや
すく、また潤滑効果も十分ではない。また、ポリカーボ
ネート樹脂粉末の平均粒径は50μm 以下、好ましく0.5
〜50μm 、より好ましくは1.0 〜30μm の範囲とする必
要がある。50μm より平均粒径が大きいと、硬化皮膜の
機械的強度が低下し、耐摩耗性も低下する。尚、0.5μm
より小さいものは、製造が困難である上、潤滑性、耐
摩耗性を向上させる効果が少ない。ここで使用する有機
溶剤は、ポリカーボネート樹脂粉末の製造と、得られた
粉末を安定に分散させておくために用いるもので、一般
にポリカーボネートが溶融する温度以上の沸点を有する
ものである。このような有機溶剤としては、n−オクタ
ン、イソパラフィン、トルエン、キシレン、ブチルアル
コール、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等
が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合
して用いることができるが、好ましくはシクロヘキサノ
ンあるいはシクロヘキサノンを含有する混合溶剤であ
る。また、上記のポリカーボネート樹脂粉末の有機溶剤
分散液中のポリカーボネート樹脂粉末の濃度は、3〜20
重量%、好ましくは5〜15重量%である。3重量%より
少ないと製造効率が悪く、20重量%を越えると粘度が高
く製造が困難である。また、使用するポリカーボネート
樹脂粉末の粒径は、コーティングして得られた硬化皮膜
の膜厚の25〜200 %になるように調整することが好まし
い。膜厚の25%未満であると潤滑性効果が悪くなり、耐
摩耗性も低下する。また、膜厚の200%を越えると、ポ
リカーボネート樹脂粉末の脱落が起きやすくなる。使用
するポリカーボネート樹脂粉末の形状としては、球状、
鱗片状が好ましいが、多面体、異形体、片体であっても
良い。 また、色調は用途によって自由であり、基材が変
形した時の変色を隠蔽するために基材と同色に着色して
もよい。この(B) 成分のポリカーボネート樹脂粉末分散
液の配合量は、ポリカーボネート樹脂粉末分として、
(A) 成分100 重量部に対して2〜50重量部、好ましくは
5〜40重量部の範囲とすることが必要である。配合量が
2重量部より少ないと、潤滑性、耐摩耗性が不充分とな
り、50重量部を越えると硬化皮膜の機械的強度が悪くな
ったり、かえって耐摩耗性の低下が顕著になる。
【0010】本発明の(C) 成分である有機溶剤は、配合
したポリカーボネート樹脂粉末やコーティングする基材
表面の粗さにより形成される凹凸をより効果的に増大さ
せ、接触面減少による潤滑性向上効果を持たせると共
に、ポリカーボネート樹脂粉末で得られた硬化皮膜上の
凸部分からポリシロキサン硬化物層を減少させあるいは
取り除き、ポリカーボネート樹脂粉末の持つ本来の潤滑
性を表面に得るためのものである。本発明で使用する有
機溶剤(C) としては、硬化性シリコーン組成物が溶解
し、且つ塗布後短時間で乾燥するものが好ましく、例え
ばn−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、工業
用ガソリン、石油ナフサ、イソパラフィン、ベンゼン、
トルエン、キシレン、イソプロピルアルコール、ブチル
アルコール、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン等
が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合
して用いることができるが、これらの中では工業用ガソ
リン、石油ナフサ、イソパラフィン又はこれらの1種も
しくは2種以上とイソプロピルアルコールとの混合物が
好適に使用される。(C) 成分の有機溶剤の配合量は、潤
滑性向上効果が得られる量であれば特に制限はなく、一
般的に処理に用いる組成物に望まれる粘度により任意量
が適宜選択される。
【0011】本発明の組成物には、上記必須成分以外に
本発明の目的を損なわない範囲で必要に応じて各種の添
加剤、充填剤等を配合することができる。例えば、ナイ
ロン、ポリエチレン、ポリフッ化エチレン、ポリアセタ
ール、ポリメチルシルセスキオキサン等の樹脂粉、シリ
カ、ジルコニア、アルミナ等の無機物の微粉末、煙霧質
シリカ、沈降性シリカ、これらの疎水化物等の補強性充
填剤、シリカアエロゲル、粉砕石英、ケイソウ土等の非
補強性充填剤等を配合することができる。また、各種シ
リコーン樹脂も補強性充填剤として使用できる。これら
充填剤は1種を単独で又は2種以上を混合して用いるこ
とができる。更に本発明の組成物には、更に潤滑性を高
めるために不活性のシリコーンオイル、特に高粘度のポ
リジメチルシロキサンオイルを配合することができる。
【0012】また、本発明の組成物から得られる硬化物
の物理的性質の調整、あるいはコーティング基材との接
着性を向上させるために、トリメトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキ
シシラン、テトラ(n−プロポキシ)シラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン等の各種シランあるい
はこれらの部分加水分解物を適宜添加してもよい。これ
らは、1種を単独で又は2種以上を混合して用いること
ができる。
【0013】本発明の組成物は、上述した各成分を均一
に混合することによって容易に調製することができる
が、通常は予めシリコーンベースポリマーを混合しやす
い粘度となるように溶剤に溶解したものに、触媒を除く
残りの成分を加え均一に混合し、最後に触媒を加え均一
に混合することにより調製される。
【0014】また本組成物により人造皮革の表面処理を
行う方法としては、一般的な塗布方法が採用でき、例え
ばディプコート、スプレーコート、刷毛ぬり、ナイフコ
ート、ロールコート等の方法を挙げることができる。次
いで、乾燥を行って溶剤を乾燥除去し、次に室温で数時
間放置するか、または若干の加熱を行って硬化せしめる
ことによって、基材表面に硬化皮膜を形成することがで
きる。加熱硬化は、通常、60〜250 ℃の温度で30秒〜30
分程度行われる。本発明の硬化皮膜の膜厚に特に制限は
ないが、ポリカーボネート微粉末の平均粒径の50〜400
%にすることが好ましく、一般的には0.5 〜30μm の範
囲である。
【0015】本発明の組成物は、人造皮革表面に直接コ
ートすることができるが、良好な接着性を得るため、適
当なプライマーで処理した人造皮革表面にコートするこ
とも可能である。本発明は、天然皮革に模した人造皮革
に広く適用される。本発明で言う人造皮革には、ナイロ
ンなどの編織布、不織布等を基材として、その表面をポ
リウレタン等の樹脂で覆うことにより天然皮革に似せ
た、いわゆる合成皮革、並びにナイロンあるいはポリエ
ステル等のマイクロファイバーの不織布を基材として、
これに発泡ポリウレタン樹脂層を複合させ、その表面を
更に平滑なポリウレタン樹脂層で覆うことにより天然皮
革の複雑なコラーゲン組織に近づけた、いわゆる人工皮
革が含まれる。更に、本発明は、人工皮革の表面に樹脂
層を付与し銀面層を形成させたスムース調整品に対し、
滑り性、耐摩耗性、耐擦傷性、天然皮革に近い風合いを
付与するのに最適であり、また微細繊維の起毛面を形成
したスエード調整品に対しては、滑り性、天然皮革に近
い風合いを付与するのに有効である。スムース調整品の
人工皮革としては、クラリーノ((株)クラレ)やコー
ドレ(帝人コードレ(株))等が知られ、スエード調整
品の人工皮革としては、エクセーヌ(東レ(株)クラ
レ)、アヌーラ((株)クラレ)、ラムース(旭化成工
業(株))等が知られている。本発明の組成物によって
硬化皮膜が形成された人造皮革表面は、接触する物質に
対する良好な非粘着性、撥水性、潤滑性を有し、且つこ
の硬化皮膜は黄変が少なく、耐摩耗性、耐擦傷性に優
れ、従来のポリオルガノシロキサン組成物に処理された
製品と比べ全ての面で優れている。
【0016】尚、本発明の組成物は、上述の通り、人造
皮革用のコーティング剤として極めて優れた性能を有す
るが、紙、布、ガラス、セラミックス、金属、ゴム、各
種プラスチックの基材のコーティング剤として使用する
ことも可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明の人造皮革用のコーティング剤組
成物は、人造皮革の表面処理剤として有用であり、人造
皮革表面に非粘着性、撥水性、潤滑性を与え、しかも黄
変の少ない、耐摩耗性、耐擦傷性に優れた皮膜を与える
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。尚、実施例
において、部はいずれも重量部、%はいずれも重量%を
示す。 実施例1 下記平均式(1) で表される両末端水酸基封鎖ジメチルポ
リシロキサン100 部、下記平均式(2) で表される両末端
水酸基封鎖ジメチルポリシロキサン10部をトルエン3000
部に添加し溶解させた。この溶液に、溶融析出法により
製造された平均粒径5μm の沈降性のないポリカーボネ
ート樹脂粉末15%、シクロヘキサノン20%、キシレン65
%からなる組成のポリカーボネート分散溶液250 部を添
加し、攪拌混合した。次いで、下記平均式(3) で表され
る粘度30cSt のオルガノハイドロジェンポリシロキサン
1.5 部とγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
10部を添加し、攪拌混合した。最後にジブチルスズジラ
ウレート7部を添加混合し、コーティング剤組成物を得
た。
【0019】
【化1】
【0020】実施例2 実施例1において、ポリカーボネート分散溶液として、
溶融析出法により製造された平均粒径3μm の沈降性の
ないポリカーボネート樹脂粉末7%、シクロヘキサノン
20%、キシレン73%からなる組成のポリカーボネート分
散溶液を用いた以外は実施例1と同様にしてコーティン
グ剤組成物を得た。
【0021】実施例3 実施例1において、式(2) で表される両末端水酸基封鎖
ジメチルポリシロキサンを用いなかった以外は実施例1
と同様にしてコーティング剤組成物を得た。
【0022】比較例1 実施例1において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
にトルエンを用いた以外は実施例1と同様にしてコーテ
ィング剤組成物を得た。
【0023】比較例2 実施例1において、トルエンを用いず、式(1) 、(2) で
表される両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサンを直
接ポリカーボネート分散溶液に添加混合した以外は実施
例1と同様にしてコーティング剤組成物を得た。
【0024】比較例3 実施例1において、溶融析出法で製造したポリカーボネ
ート分散溶液の代わりに、ポリカーボネート樹脂を直接
粉砕して得られた平均粒径5μm のポリカーボネート樹
脂のトルエン溶液(濃度15%)を用いた以外は実施例1
と同様にしてコーティング剤組成物を得た。
【0025】比較例4 実施例1において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
に、平均粒径5μm のフッ素樹脂のトルエン溶液(濃度
15%)を用いた以外は実施例1と同様にしてコーティン
グ剤組成物を得た。
【0026】比較例5 実施例1において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
に、平均粒径5μm の球状アクリル樹脂のトルエン溶液
(濃度15%)を用いた以外は実施例1と同様にしてコー
ティング剤組成物を得た。
【0027】比較例6 比較例5において、球状アクリル樹脂のトルエン溶液
(濃度15%)の量を2倍に増やした以外は比較例5と同
様にしてコーティング剤組成物を得た。
【0028】比較例7 実施例1において、ポリカーボネート分散溶液の量を5
倍に増やした以外は実施例1と同様にしてコーティング
剤組成物を得た。
【0029】比較例8 実施例1において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
に、溶融析出法により製造された沈降性のない平均粒径
5μm のポリエチレン樹脂のキシレン溶液(濃度15%)
を用いた以外は実施例1と同様にしてコーティング剤組
成物を得た。
【0030】上記の如くして調製した各コーティング剤
組成物を、スムース調整品の人工皮革表面にスプレー塗
布した。 これを5分間風乾後、100 ℃で10分加熱して、
厚さ5μm の硬化皮膜を得た。得られた硬化皮膜につい
て、硬化直後および硬化後1日経過したときの粘着感
(硬化状態)の評価、および硬化後1日経過したものの
摩耗性、摩擦係数および黄変性の評価を行った。結果を
表1に示す。尚、評価基準は以下の通りである。 [摩耗性]幅10mm、半径50mmのステンレス製ロールを15
00rpm で回転させ、これを5kgの荷重にてコーティング
した皮革表面に5秒間押しつけて摩耗性(耐摩耗擦傷
性)を評価した。皮革表面のめくれ、削れおよび硬化皮
膜の剥離のないものをOK、それ以外のものをNGとし
た。 [摩擦係数]コーティングした皮革表面上に、幅10mm、
長さ100mm のガラス板を置き、1kgの荷重をかけてガラ
ス板を 150mm/min の速度で移動させ、そのときに得ら
れる引っ張り応力により動摩擦係数を求めた。尚、最大
静止摩擦係数はガラス板が動き出すときの値である。 [黄変性]表面を白色に着色したスムース調整品の人工
皮革表面にコーティングを行い、100 ℃、10分の硬化直
後および硬化後1日経過したもの180 ℃で3分間加熱し
たものの黄変性を目視評価した。黄変の見られないもの
を良好と評価した。
【0031】
【表1】
【0032】実施例4 下記平均式(4) で表される両末端水酸基封鎖ジメチルポ
リシロキサン100 部をトルエン1000部に添加し溶解させ
た。この溶液に、溶融析出法により製造された平均粒径
5μm の沈降性のないポリカーボネート樹脂粉末15%、
シクロヘキサノン20%、キシレン65%からなる組成のポ
リカーボネート分散溶液250 部を添加し、攪拌混合し
た。次いで、溶液にエチルポリシリケート(SiO2分40
%)10部、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン20部を添加し、攪拌混合した。最後にジブチルスズジ
ラウレートの40%トルエン溶液15部を添加混合し、コー
ティング剤組成物を得た。
【0033】
【化2】
【0034】実施例5 実施例4において、式(4) で表される両末端水酸基封鎖
ジメチルポリシロキサンの代わりに式(5) で表される両
末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサンを用いた以外は
実施例4と同様にしてコーティング剤組成物を得た。
【0035】
【化3】
【0036】実施例6 実施例4において、式(4) で表される両末端水酸基封鎖
ジメチルポリシロキサン100 部の代わりに式(6) で表さ
れる両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサン80部と式
(7) で表される両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサ
ン20部を用い、またポリカーボネート分散溶液を、平均
粒径3μm のポリカーボネート樹脂粉末7%、シクロヘ
キサノン20%、キシレン73%からなる組成のものに代え
た以外は実施例4と同様にしてコーティング剤組成物を
得た。
【0037】
【化4】
【0038】比較例9 実施例4において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
にトルエンを用いた以外は実施例4と同様にしてコーテ
ィング剤組成物を得た。
【0039】比較例10 実施例4において、トルエンを用いず、式(4) で表され
る両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサンを直接ポリ
カーボネート分散溶液に添加混合した以外は実施例4と
同様にしてコーティング剤組成物を得た。
【0040】比較例11 実施例4において、溶融析出法で製造したポリカーボネ
ート分散溶液の代わりに、ポリカーボネート樹脂を直接
粉砕して得られた平均粒径5μm のポリカーボネート樹
脂のトルエン溶液(濃度15%)を用いた以外は実施例4
と同様にしてコーティング剤組成物を得た。
【0041】比較例12 実施例4において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
に、平均粒径5μm のフッ素樹脂のトルエン溶液(濃度
15%)を用いた以外は実施例4と同様にしてコーティン
グ剤組成物を得た。
【0042】比較例13 実施例4において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
に、平均粒径5μm の球状アクリル樹脂のトルエン溶液
(濃度15%)を用いた以外は実施例4と同様にしてコー
ティング剤組成物を得た。
【0043】比較例14 比較例13において、球状アクリル樹脂のトルエン溶液
(濃度15%)の量を2倍に増やした以外は比較例13と同
様にしてコーティング剤組成物を得た。
【0044】比較例15 実施例4において、ポリカーボネート分散溶液の量を5
倍に増やした以外は実施例4と同様にしてコーティング
剤組成物を得た。
【0045】比較例16 実施例4において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
に、溶融析出法により製造された沈降性のない平均粒径
5μm のポリエチレン樹脂のキシレン溶液(濃度15%)
を用いた以外は実施例4と同様にしてコーティング剤組
成物を得た。
【0046】上記の如くして調製した各コーティング剤
組成物を用い、前記実施例と同様にして人工皮革表面に
硬化皮膜を形成し、評価を行った。結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】実施例7 下記平均式(8) で表されるアルケニル基含有ポリシロキ
サン100 部、下記平均式(9) で表される粘度30cSt のオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサン4部をトルエン20
00部に添加し溶解させた。この溶液に、溶融析出法によ
り製造された平均粒径5μm の沈降性のないポリカーボ
ネート樹脂粉末15%、シクロヘキサノン20%、キシレン
65%からなる組成のポリカーボネート分散溶液250 部を
添加し、攪拌混合した。次いで、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン10部を添加し、攪拌混合した。
最後に白金とビニルシロキサンとの錯体を上記ポリシロ
キサンに対して200ppmになるように添加し、コーティン
グ剤組成物を得た。
【0049】
【化5】
【0050】実施例8 実施例7において、ポリカーボネート分散溶液を、平均
粒径3μm のポリカーボネート樹脂粉末7%、シクロヘ
キサノン20%、キシレン73%からなる組成のものに代え
た以外は実施例7と同様にしてコーティング剤組成物を
得た。
【0051】実施例9 実施例7において、式(8) で表されるアルケニル基含有
ポリシロキサンの代わり式(10)で表されるアルケニル基
含有ポリシロキサンを用いた以外は実施例7と同様にし
てコーティング剤組成物を得た。
【0052】
【化6】
【0053】比較例17 実施例7において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
にトルエンを用いた以外は実施例4と同様にしてコーテ
ィング剤組成物を得た。
【0054】比較例18 実施例7において、トルエンを用いず、式(8) で表され
るアルケニル基含有ポリシロキサンを直接ポリカーボネ
ート分散溶液に添加混合した以外は実施例4と同様にし
てコーティング剤組成物を得た。
【0055】比較例19 実施例7において、溶融析出法で製造したポリカーボネ
ート分散溶液の代わりに、ポリカーボネート樹脂を直接
粉砕して得られた平均粒径5μm のポリカーボネート樹
脂のトルエン溶液(濃度15%)を用いた以外は実施例7
と同様にしてコーティング剤組成物を得た。
【0056】比較例20 実施例7において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
に、平均粒径5μm のフッ素樹脂のトルエン溶液(濃
度15%)を用いた以外は実施例7と同様にしてコーティ
ング剤組成物を得た。
【0057】比較例21 実施例7において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
に、平均粒径5μm の球状アクリル樹脂のトルエン溶液
(濃度15%)を用いた以外は実施例7と同様にしてコー
ティング剤組成物を得た。
【0058】比較例22 比較例21において、球状アクリル樹脂のトルエン溶液
(濃度15%)の量を2倍に増やした以外は比較例21と同
様にしてコーティング剤組成物を得た。
【0059】比較例23 実施例7において、ポリカーボネート分散溶液の量を5
倍に増やした以外は実施例7と同様にしてコーティング
剤組成物を得た。
【0060】比較例24 実施例7において、ポリカーボネート分散溶液の代わり
に、溶融析出法により製造された沈降性のない平均粒径
5μm のポリエチレン樹脂のキシレン溶液(濃度15%)
を用いた以外は実施例7と同様にしてコーティング剤組
成物を得た。
【0061】上記の如くして調製した各コーティング剤
組成物を用い、前記実施例と同様にして人工皮革表面に
硬化皮膜を形成し、評価を行った。結果を表3に示す。
【0062】
【表3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 硬化性シリコーン組成物;100 重量部 (B) 溶融析出法により得られた平均粒径が0.5 〜50μm
    のポリカーボネート樹脂粉末が有機溶剤に濃度3〜20重
    量%で分散した分散液;ポリカーボネート樹脂粉末分と
    して2〜50重量部 (C) 有機溶剤;任意量 を含むことを特徴とする人造皮革用コーティング剤組成
    物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコーティング剤組成物によ
    るコーティング皮膜が表面に形成された人造皮革。
  3. 【請求項3】コーティング皮膜中のポリカーボネート樹
    脂粉末が、コーティング膜厚に対して25〜200 %の粒径
    になるように調整された請求項2記載の人造皮革。
JP21433697A 1997-08-08 1997-08-08 人造皮革用コーティング剤組成物及びコーティングの施された人造皮革 Withdrawn JPH1161040A (ja)

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