JP2005515978A - マクロライド - Google Patents

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JP2005515978A JP2003544063A JP2003544063A JP2005515978A JP 2005515978 A JP2005515978 A JP 2005515978A JP 2003544063 A JP2003544063 A JP 2003544063A JP 2003544063 A JP2003544063 A JP 2003544063A JP 2005515978 A JP2005515978 A JP 2005515978A
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Abstract

【化1】
Figure 2005515978

本発明は、式(I)の4”位で置換された14又は15員マクロライド系抗生物質、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物、その製造方法、並びに、ヒト又は動物身体の全身若しくは局所細菌感染の治療又は予防におけるそれらの使用に関する。

Description

本発明は、抗菌活性を有する新規の半合成マクロライド系抗生物質に関する。さらに具体的には、本発明は、4”位で置換された14又は15員マクロライド系抗生物質、その製造方法、それらを含む組成物、並びに医療におけるそれらの使用に関する。
従って、本発明は、式(I)の化合物:
Figure 2005515978
(式中、
Aは、以下から選択される二価の基であり:
−C(O)−、−C(O)NH−、−NHC(O)−、−N(CH)−CH−、−CH−N(CH)−又は−C(NOCHOCHCHOCH)−;
はOC(O)(CHXRであり;
は水素又はヒドロキシル保護基であり;
は水素、9〜10員の縮合二環式ヘテロアリールにより任意に置換されたC1−4アルキル又はC3−6アルケニルであり;
はヒドロキシ、又は9〜10員の縮合二環式ヘテロアリールにより任意に置換されたC3−6アルケニルオキシであり;
はヒドロキシであるか、あるいは、
介在原子(intervening atom)と一緒になってR及びRは、以下の構造を有する環式基を形成し:
Figure 2005515978
(ここで、Yは、以下から選択される二価の基である:
−CH−、−CH(CN)−、−O−、−N(R)−及び−CH(SR)−);
は水素又はフッ素であり;
は、以下の構造を有する複素環式基であり:
Figure 2005515978
は水素又は
以下から選択される基により任意に置換されたC1−4アルキルであり:
任意に置換されたフェニル、
任意に置換された5若しくは6員ヘテロアリール、
任意に置換された9〜10員の縮合二環式ヘテロアリール;
は、水素、C(O)OR12、C(O)NHR12、若しくはC(O)CHNOであり;
10は水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、任意に置換されたフェニル若しくはベンジルであり;
11はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4チオアルキル、C1−4アルコキシ、NH、NH(C1−4アルキル)若しくはN(C1−4アルキル)であり;
12は水素又はC1−4アルキルであり;
13は水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、任意に置換されたフェニル若しくはベンジル、アセチル若しくはベンゾイルであり;
Xは−U(CHZ−、あるいは、Xは以下から選択される基であり:
Figure 2005515978
U及びZは独立に、以下から選択される二価の基であり:
−N(R13)−、−O−、−S(O)q−、−N(R13)C(O)−、−C(O)N(R13)−、−N[C(O)R13]−;
Wは炭素又は窒素原子であり;
nは0であるか、又は1〜5の整数であり;
mは2〜8の整数であり;
pは0、1又は2であり;
qは0、1又は2である)
並びに、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物を提供する。
一般式(I)の化合物の好適な薬学的に許容される塩としては、薬学的に許容される有機若しくは無機酸で形成される酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸の付加塩、硫酸塩、アルキル−又はアリールスルホン酸塩(例えば、メタンスルホン酸塩又はp−トルエンスルホン酸塩)、リン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩及びマレイン酸塩が挙げられる。
溶媒和物としては、例えば、水和物が挙げられる。
以下に本発明で化合物と呼ぶものは、式(I)の化合物と、それらの薬学的に許容される酸付加塩及び薬学的に許容される溶媒和物の双方を包含する。
式(I)の化合物及びその塩は、溶媒和物(例えば、水和物)の形態をしていてもよく、本発明はこのような溶媒和物のすべてを包含する。
図示した一般式(I)において、実線の楔型をした結合は、この結合が紙面より上にあることを意味する。また、破線で示す結合は、結合が紙面より下にあることを意味する。
がヒドロキシル保護基である化合物は、一般に、式(I)のその他の化合物を製造するための中間体である。
基ORがヒドロキシル保護基であるとき、これはエーテル又はアシルオキシ基であるのが好ましい。特に好適なエーテル基の例として、Rがトリアルキルシリル(すなわち、トリメチルシリル)であるものが挙げられる。基ORがアシルオキシ基である場合には、好適な基Rの例として、アセチル又はベンゾイルが挙げられる。
が、以下の構造を有する複素環式基(heterocyclic group)であるとき:
Figure 2005515978
(式中、Wは炭素又は窒素である)、
上記複素環式基は、前記のように7若しくは6位でZ基と、又は以下の構造に含まれる窒素原子の一つと結合している:
Figure 2005515978
が、以下の構造を有する複素環式基であるとき:
Figure 2005515978
上記複素環式基は、前記のように8若しくは7位でZ基と、又は以下の構造に含まれる窒素原子の一つと結合している:
Figure 2005515978
が、以下の構造を有する複素環式基であるとき:
Figure 2005515978
上記複素環式基は、前記のように2若しくは3位でZ基と、又は以下の構造に含まれる窒素原子の一つと結合している:
Figure 2005515978
基又は基の一部として本明細書で用いる用語「C1−4アルキル」とは、1〜4個の炭素原子を含む直鎖若しくは側鎖アルキル基を意味する。このような基の例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert-ブチルが挙げられる。
基又は基の一部として本明細書で用いる用語「C2−6アルケニル」とは、2〜6個の炭素原子を含む直鎖若しくは側鎖アルケニル基を意味する。このような基の例として、2−プロペニル、2−プロペニル、イソプロペニル、2−ブテニル、2−ペンテニル、2−ヘキセニルなどが挙げられる。−O−C2−6アルケニルの基において、二重結合は酸素と隣接していないのが好ましいことは理解されよう。
用語「C3−7シクロアルキル基」とは、3〜7炭素原子の非芳香族単環式炭化水素を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル若しくはシクロヘプチルが挙げられる。
基又は基の一部として本明細書で用いる用語「5又は6員のへテロアリール」とは、フラニル、チオフェニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリジニウム、ピリダジニル若しくはピリミジニルを意味する。
用語「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子を意味する。
用語「C1−4アルコキシ基」とは、直鎖若しくは側鎖アルコキシ基であり、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、プロパ−2−オキシ、ブトキシ、ブタ−2−オキシ若しくはメチルプロパ−2−オキシがある。
基又は基の一部として本明細書で用いる用語「9〜10員の縮合二環式ヘテロアリール」とは、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンジミダゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾキサゾリル、1,3−ベンゾジオキサゾリル、インドリル、ベンゾチアゾリル、フリルピリジン、オキサゾロピリジル若しくはベンゾチオフェニルを意味する。
用語「任意に置換されたフェニル」、「任意に置換された5若しくは6員のヘテロアリール」若しくは「任意に置換された9〜10員の縮合二環式ヘテロアリール」とは、以下から選択される1〜3基により置換された基を意味する:
ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ若しくはジC1−4アルキルアミノ、フェニル又は5若しくは6員のヘテロアリール。
式(I)の好ましい化合物は、Rが水素の化合物である。
一実施形態では、Rは水素又はC1−4アルキル、例えば、メチル、エチル若しくはプロピルである。
Aが−C(O)−であるとき、Rは水素で、かつRはC1−4アルキル(すなわち、メチル)であるか、あるいは、Rがフッ素で、かつRが水素であるのが好ましい。
Aが−C(O)−であるとき、R及びRはヒドロキシであるか、あるいは、介在原子(intervening atom)と一緒になってR及びRが以下の構造を有する環式基を形成するのが好ましい:
Figure 2005515978
(式中、Yは好ましくは−N(R)−であり、Rは水素、又は、メチル若しくはエチルのようなC1−4アルキルである)。
Aが−NHC(O)−、−C(O)NH−、−N(CH)−CH−、−CHN(CH)−若しくは−C(NOCHOCHCHCHOCH)−で、R又はRがヒドロキシであるか、あるいは、介在原子と一緒になってR及びRが以下の構造を有する環式基を形成するとき:
Figure 2005515978
は好ましくは水素であり、Rは水素、C1−4アルキル(すなわち、メチル)若しくは2−プロピルであるのが好ましい。
Aが−NHC(O)−、−C(O)NH−、−N(CH)−CH−、−CHN(CH)−若しくは−C(NOCHOCHCHOCH)−で、介在原子と一緒になってR及びRが以下の構造を有する環式基を形成するとき:
Figure 2005515978
(式中、Yは−CH−、−CH(CN)−、−N(R)−から選択される二価の基である)、
は好ましくは水素であり、RはC1−4アルキル(すなわち、メチル)若しくは2−プロピルであるのが好ましい。
nが0のとき、Uは、−N(R13)−、−O−及び−S−から選択されるのが好ましい。
式(I)の化合物において、nは1又は2であるのが好ましい。このクラスのうち、nが2の化合物が特に好ましい。
好ましいクラスの式(I)の化合物は、XがNH(CH2−5NH又は
Figure 2005515978
である化合物であり、このクラスの中でも、XがNH(CH2−3NHである化合物が特に好ましい。
別の好ましいクラスの式(I)の化合物は、XがN(R13)(CH2−3NHで、R13がメチル又はアセチルのようなC1−4アルキルである化合物である。
さらに別の好ましいクラスの式(I)の化合物は、Rが以下の式の複素環式基であるものである:
Figure 2005515978
このクラスの化合物のうち、pが0又は1、R11が6又は7位のハロゲン(すなわち、クロロ若しくはフルオロ)、Rがカルボキシで、R10がメチル、エチル若しくはシクロプロピルである化合物が特に好ましい。
特に好ましいクラスの本発明の化合物は、Rが水素、XがNH(CH2−3NHで、Rが以下の式の複素環式基である化合物である:
Figure 2005515978
(式中、pは0又は1、R11は6又は7位のハロゲン(すなわち、クロロ若しくはフルオロ)、Rはカルボキシで、R10はエチル若しくはシクロプロピルである)。
別の好ましいクラスの化合物は、RがC(O)OR12、R12がC1−4アルキル、特にメチルである化合物である。
さらに別の好ましいクラスの化合物は、R11がC1−4アルコキシ、例えば、8位のメトキシである化合物である。
が9〜10員の縮合二環式ヘテロアリールで置換されたC3−6アルケニルのとき、9〜10員の縮合二環式ヘテロアリールは好ましくは2−キノリル又は3−キノリル、R及びRはヒドロキシで、Rは水素である。このクラスの化合物のうち、Rが水素、XがNH(CH2−3NHで、Rが以下の式の複素環基(heterocyclic)であるものが好ましい:
Figure 2005515978
(式中、pは1、R11は6又は7位のハロゲン(すなわち、クロロ若しくはフルオロ)、Rはカルボキシで、R10はエチル若しくはシクロプロピルである)。
一実施形態では、Yは、−CH−、−CH(CN)−、−O−及び−N(R)−から選択される二価の基である。
本発明の特に好ましい化合物を以下に挙げる:
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
4”−O−[3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
4”−O−[3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(メチルアミノカルボニルオキシ)−エリスロマイシンA;
11,12−(アミノカルボニルオキシ)−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
11,12−(アミノカルボニルオキシ)−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA及び
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
(11S,11aR)−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−(カルボキシシアノメチル)−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[4−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−ロキシスロマイシン;
4”−O−[3−[[4−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−ロキシスロマイシン;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン;
11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12ジデオキシアジスロマイシン;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−アジスロマイシン;
11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン;
11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12ジデオキシアジスロマイシン。
さらに本発明の好ましい化合物を以下に挙げる:
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン;
11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシアジスロマイシン;
11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
(11S,11aR)−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−(カルボキシシアノメチル)−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[4−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−ロキシスロマイシン;
4”−O−(3−(2−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ)エチル)−メチル−アミノ)プロピオニル)−11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチルエリスロマイシンA;
4”−O−{3−[(2−[(3−カルボキシメチル−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
11,12−(アミノカルボニルオキシ)−4”−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]−メチル−アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン;
11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]メチルアミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン;
4”−O−(3−{[2−[(7−クロロ−1−シクロプロピル−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリニン−6−イルアミノ)−エチル]−アミノ}−プロピオニル)−アジスロマイシン;
4”−O−(3−{[2−[(7−クロロ−1−シクロプロピル−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリニン−6−イルアミノ)−エチル]−メチル−アミノ}プロピオニル)−アジスロマイシン;
4”−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)メチルアミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン;並びに
4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA。
本発明の化合物はまた、多様な臨床上の病原微生物に対して広範なスペクトルの抗菌活性を発揮する。例えば、標準的な微量滴定ブロス連続希釈試験を用いて、本発明の化合物が、多種多様な病原微生物に対して有用なレベルの活性を発揮することがわかった。これらの微生物には、黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、モラクセラ・カタルハリス(Moraxella catarrhalis)、化膿連鎖球菌、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、クラジミア肺炎病原体、肺炎マイコプラズマ及びレジオネラ・ニューモフィラ菌の株が含まれる。従って、本発明の化合物は、ヒト及び動物において病原微生物を原因とする様々な疾患を治療するのに用いることができる。本発明の化合物はまた、耐性菌株、例えば、エリスロマイシン耐性株に対しても活性であると考えられる。特に、本発明の化合物は、肺炎連鎖球菌及び化膿連鎖球菌に対して活性であると考えられる。
従って、本発明の別の態様によれば、本発明者らは、ヒト又は動物の患者における全身性若しくは局所細菌感染の治療又は予防に用いるための、式(I)の化合物又はその生理学的に許容される塩を提供する。
本発明の別の態様によれば、本発明者らは、ヒト又は動物身体における全身性若しくは局所細菌感染の治療又は予防のための治療薬の製造を目的とする、式(I)の化合物又はその生理学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明のさらに別の態様によれば、本発明者らは、細菌感染を阻害するためのヒト又はヒト以外の動物身体の治療方法であって、有効量の式(I)の化合物又はその生理学的に許容される塩を該身体に投与することを含む上記方法を提供する。
治療での使用の際に、本発明の化合物を未加工の化学薬品のまま投与することもできるが、活性成分は医薬製剤の形態をしているのが好ましい。
本発明の化合物は、ヒト又は獣医学における使用を目的として、あらゆる好適な方法での投与のために製剤化することができる。従って、本発明は、その範囲に、ヒト又は獣医学における使用に適合させた本発明の化合物を含む医薬組成物を包含する。このような組成物は、1以上の好適な担体若しくは賦形剤を用いて、通常の方法での使用に適した形態にすることができる。本発明の化合物は、特に、非経口、経口、口腔、直腸、局所、移植、眼、鼻内若しくは尿生殖器での使用のために製剤化した形態のものを含む。
本発明の化合物は、注射(例えば、静脈内ボーラス注射若しくは注入により、又は筋内、皮下若しくは鞘内経路を介して)によるヒト又は獣医学における使用のために製剤化することができ、必要であれば、保存薬を添加して、単位用量形態、アンプル、又はその他の単位用量容器、あるいは、複数回用量容器の形態にすることができる。注射用の化合物は、油性若しくは水性ビヒクル中の懸濁液、溶液、又は乳濁液の形態であって、懸濁、安定、可溶化及び/又は分散剤のような配合剤を含んでいてもよい。あるいは、活性成分は、使用前に好適なビヒクル、例えば、滅菌、発熱物質非含有水で再形成するための滅菌粉末の形態であってもよい。
本発明の化合物はまた、ヒト又は獣医学に使用する目的で、経口若しくは口腔投与、例えば、任意に香味及び着色剤を含む溶液、ゲル、シロップ、うがい薬若しくは懸濁液、あるいは、使用前に水若しくはその他の適当なビヒクルで形成するための乾燥粉末の形態をしていてもよい。また、錠剤、カプセル、ロゼンジ、香錠、丸薬、ボーラス、粉末、ペースト、顆粒、カプセル若しくはプレミックス製剤などの固体組成物を用いてもよい。経口用途の固体及び液体組成物は、当業者にはよく知られる方法に従って製造することができる。このような組成物はまた、1種以上の薬学的に許容される担体及び賦形剤(固体又は液体のいずれの形態でもよい)を含んでいてもよい。
さらに本発明の化合物は、獣医学において、薬学的に許容される担体又は賦形剤と一緒に、活性成分の液体飲薬(溶液、懸濁液若しくは分散液)の形態で経口投与することもできる。
本発明の化合物はまた、例えば、ヒト又は獣医学で使用するための座薬(例:通常の座薬基剤を含むもの)、又はペッサリー(例:通常のペッサリー基剤を含むもの)として製剤化してもよい。
本発明の化合物は、ヒト及び獣医学で使用する目的で、局所投与のための軟膏、クリーム、ゲル、ローション、シャンプー、粉末(スプレー粉末を含む)、ペッサリー、タンポン、スプレー、浸液、エアロゾル、点滴剤(例:点眼、点耳若しくは点鼻薬)又は洗浄剤(pour-ons)の形態に製剤化することができる。
エアロゾルスプレーは、適当な噴射剤(例:ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素若しくはその他の適したガス)を用いて、加圧パックから送達するのが好適である。
吸入による局所投与の場合には、ヒト又は獣医学での使用を目的として、ネブライザーにより本発明の化合物を送達することができる。
局所投与のための医薬組成物はまた、必要に応じて、コルチコステロイド若しくは抗真菌剤などのその他の活性成分を含んでいてもよい。
本発明の組成物は、0.01〜99%の活性物質を含むことができる。局所投与の場合には、例えば、該化合物は一般に、0.01〜10%、さらに好ましくは0.01〜1%の活性物質を含む。
全身投与のためには、成人の治療に用いられる1日の用量は、体重1kg当たり2〜100mg、好ましくは、5〜60mgの範囲であり、例えば、投与経路及び患者の状態に応じて、これを1日に1〜4回投与する。化合物が投与単位を含む場合には、各単位は200mg〜1gの活性成分を含むのが好ましい。治療の期間は、不定の日数ではなく、応答速度によって決定する。
一般式(I)の化合物及びその塩は、以下に概要を説明する一般的方法により製造することができる。以下の説明では、基R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、A、X、Y、U、Z、W、n、m、p、及びqは、特に記載のない限り、式(I)の化合物について定義したのと同じ意味である。XR及びZR基は、式(I)について定義したXR及びZR、若しくはXR及びZRに変換可能な基である。XR又はZR基への変換は、典型的には、以下に説明する反応の際に保護基が必要な場合に起こる。このような基を保護する方法、並びに得られた被保護誘導体を切断する方法についてさらに詳しくは、例えば、T. W. Greene及びP.G.M WutsによりProtective Groups in Organic Synthesis第2版、John Wiley & Son, Inc 1991に記載されている。
nが1〜5の整数であるとき、式(I)の化合物は、式(II)の4”ヒドロキシとカルボン酸(III)の好適な活性化誘導体とを反応させ、必要であれば、その後、ヒドロキシル保護基Rを除去することにより製造することができる:
Figure 2005515978
カルボキシル基の好適な誘導体としては、対応するハロゲン化アシル、混合酸無水物、又はチオエステルのような活性化エステルが挙げられる。この反応は、任意でジメチルアミノピリジン若しくはトリエチルアミンのような第三級有機塩基の存在下で、あるいは、無機塩基(すなわち、水酸化ナトリウム)の存在下で、ハロ炭化水素(例:ジクロロメタン)又はN,N−ジメチルホルムアミドのような好適な非プロトン性溶媒において0〜120℃の範囲の温度で実施するのが好ましい。
nが0で、かつUが、以下:
−N(R13)−、−O−及び−S(O)
(式中、qは0である)
から選択される基である、式(I)の化合物は、式(II)の化合物(ここで、4”ヒドロキシは好適な活性化誘導体である)を式:XR(IV)の化合物と反応させ、必要であれば、その後ヒドロキシル保護基Rを除去することにより製造することができる。4”ヒドロキシ基の好適な活性化誘導体としては、例えば、カルボニルイミダゾールが挙げられる。この反応は、任意でジメチルアミノピリジン若しくはトリエチルアミンのような第三級塩基の存在下で、ハロ炭化水素(例:ジクロロメタン)又はN,N−ジメチルホルムアミドのような好適な非プロトン性溶媒において0〜120℃の範囲の温度で実施するのが好ましい。
nが0で、かつUが−N(R13)C(O)−である式(I)の化合物は、式(V):
Figure 2005515978
の化合物を式:HOC(O)C(O)(CHZR(VI)の化合物と反応させ、必要であれば、その後、ヒドロキシル保護基Rを除去することにより製造することができる。この反応は、任意でジメチルアミノピリジン若しくはトリエチルアミンのような第三級塩基の存在下で、ハロ炭化水素(例:ジクロロメタン)又はN,N−ジメチルホルムアミドのような好適な非プロトン性溶媒において0〜120℃の範囲の温度で実施するのが好ましい。
式(V)の化合物は、式(II)の化合物(ここで、4”ヒドロキシは好適な活性化誘導体である)をアミン:NR13(VIIa)で処理することにより製造することができる。4”ヒドロキシ基の好適な活性化誘導体としては、例えば、カルボニルイミダゾールが挙げられる。
nが0で、かつUが−C(O)N(R13)−である式(I)の化合物は、式(II)の4”ヒドロキシをカルボン酸:HOC(O)N(R13)(CHZR(VIIb)の好適な活性化誘導体と反応させ、必要であれば、その後、ヒドロキシル保護基Rを除去することにより製造することができる。
本発明の好ましい実施形態では、nが1〜5で、かつUが、−N(R13)−、−O−、−S−から選択される基である、式(I)の化合物は、式(VII):
Figure 2005515978
(VII)
(式中、nは1〜5、Lは好適な脱離基である)
の化合物と、XR(IV)(ここで、Uは−N(R13)−、−O−、−S−から選択される基である)との反応により製造することができる。この反応は、ハロ炭化水素(例:ジクロロメタン)、エーテル(例:テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン)、アセトニトリル又は酢酸エチルなど)、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、1−メチル−ピロリドンなどの溶媒において、塩基の存在下で実施するのが好ましく、所望であれば、その後、ヒドロキシル保護基Rを除去する。用いることができる塩基の例として、有機塩基:例えば、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチエルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、又は無機塩基:例えば、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化テトラアルキルアンモニウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどが挙げられる。この反応に好適な脱離基としては、ハロゲン(例:塩素、臭素若しくはヨウ素)又はスルホニルオキシ基(例:トシルオキシ若しくはメタンスルホニルオキシ)が挙げられる。
式(VII)の化合物は、式(II)の化合物(式中、Rはヒドロキシル保護基である)と、カルボン酸:HOC(O)(CHL(VIII)(式中、Lは、すでに定義したように、好適な脱離基である)の好適な活性化誘導体との反応により製造することができる。カルボキシル基の好適な活性化誘導体は、カルボン酸(III)について定義したものと同じである。この反応は、式(II)の化合物とカルボン酸(III)との反応について記載したものと同じ条件を用いて実施する。
本発明のさらに別の実施形態では、nが2で、かつUが、以下:
−N(R13)−、−O−及び−S−
から選択される基である、式(I)の化合物は、式(IX):
Figure 2005515978
(式中、Rはヒドロキシル保護基である)
の化合物と、式:XR(IV)の化合物とのマイケル反応により製造することができる。この反応は、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、1−メチル−ピロリドン、ハロ炭化水素(例:ジクロロメタン)、エーテル(例:テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン)、アセトニトリル若しくは酢酸エチル、又はアルコール(例:メタノール、イソプロパノール)などの溶媒において、塩基の存在下で実施するのが好ましく、所望であれば、その後、ヒドロキシル保護基Rを除去する。
式(I)の化合物は、式(I)の別の化合物に変換することもできる。従って、Uが−S(O)、かつqが1又は2である式(I)の化合物は、対応する式(I)(式中、qは0)の化合物の酸化により製造することができる。この酸化は、過酸、例えば、ペロキシ安息香酸を用いて実施した後、トリフェニルホスフィンのようなホスフィンで処理するのが好ましい。この酸化は、塩化メチレンのような有機溶媒において実施するのが好適であるる。
Aが−C(O)NH−又は−NHC(O)−、R又はRがヒドロキシ、Rが水素で、かつRが水素である、式(II)の化合物は公知の化合物であるか、あるいは、当分野では公知のものと同様の方法で製造することができる。従って、該化合物は、EP第507595号及びEP第503932号に記載された方法に従い製造することができる。
Aが−C(O)NH−又は−NHC(O)−、R又はRがヒドロキシ、Rが、9〜10員の縮合二環式ヘテロアリールで任意に置換されたC1−4アルキル又はC3−6アルケニルで、かつRが水素である、式(II)の化合物は公知の化合物であるか、あるいは、当分野では公知のものと同様の方法で製造することができる。従って、該化合物は、WO9951616及びWO0063223号に記載された方法に従い製造することができる。
Aが−C(O)NH−又は−NHC(O)−、−N(CH)−CH−、−CH−N(CH)−であり、介在原子と一緒になってR及びRが以下の構造を有する環式基を形成し:
Figure 2005515978
が9〜10員の縮合二環式ヘテロアリールで任意に置換されたC1−4アルキル又はC3−6アルケニルで、かつRが水素である、式(II)の化合物は公知の化合物であるか、あるいは、当分野では公知のものと同様の方法で製造することができる。従って、該化合物は、米国特許第6262030号に記載された方法に従い製造することができる。
Aが−C(O)−、R又はRがヒドロキシであるか、あるいは、介在原子と一緒になってR及びRが以下の構造を有する環式基を形成し:
Figure 2005515978
(式中、Yは以下:
−O−及び−N(R)−
から選択される二価の基である)、
かつRが9〜10員の縮合二環式ヘテロアリールで任意に置換されたC1−4アルキル又はC3−6アルケニルである、式(II)の化合物は公知の化合物であるか、あるいは、当分野では公知のものと同様の方法で製造することができる。従って、該化合物は、EP第307177号、EP第248279号、WO0078773号、WO9742204号に記載された方法に従い製造することができる。
Aが、−N(CH)−CH−、−CH−N(CH)−、R又はRがヒドロキシであるか、あるいは介在原子と一緒になってR及びRが以下の構造を有する環式基を形成し:
Figure 2005515978
かつRが水素である、式(II)の化合物は公知の化合物であるか、あるいは、当分野では公知のものと類似した方法で製造することができる。従って、該化合物は、EP第508699号及びJ. Chem. Res.Synop(1988、第152〜153頁)、米国特許第6262030号に記載された方法に従い製造することができる。
Aが、−C(NOCHOCHCHOCH)−、R又はRがヒドロキシであるか、あるいは介在原子と一緒になってR及びRが以下の構造を有する環式基を形成し:
Figure 2005515978
かつRが水素である、式(II)の化合物は公知の化合物であるか、あるいは、当分野では公知のものと同様の方法で製造することができる。従って、該化合物は、EP第284203号に記載された方法に従い製造することができる。
AがC(O)−で、介在原子と一緒になってR及びRが以下の構造を有する環式基を形成し:
Figure 2005515978
が水素で、かつRがC1−4アルキルである、式(II)の化合物は、式(X):
Figure 2005515978
(式中、R14はヒドロキシ保護基である)
の化合物の脱炭酸後、必要であれば、保護基R又はR14を除去することにより製造することができる。
上記脱炭酸は、塩化リチウムのようなリチウム塩の存在下で、好ましくは、ジメチルスルホキシドなどの有機溶媒において実施することができる。
AがC(O)−で、介在原子と一緒になってR及びRが以下の構造を有する環式基を形成し:
Figure 2005515978
かつRがC1−4アルキルである、式(II)の化合物は、好適には、N−Nジメチルホルムアミドのような溶媒の存在下で、シアン化カリウムを用いた塩素誘導体(XI):
Figure 2005515978
の環化により製造することができる。
式(X)の化合物は、1,8ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンのような強塩基の存在下で式(XII):
Figure 2005515978
の反応により製造することができる。この反応は、有機溶媒、例えば、アセトニトリル、N,Nジメチルホルムアミドなどにおいて実施するのが好適である。
式(XII)の化合物は、第三級塩基(例えば、ピリジン、ジメチルアミノピリジン又はトリエチルアミン)の存在下で、0〜30℃の範囲の温度にて、式(XIII):
Figure 2005515978
の化合物と式:ClCOCHCOOMe(XIV)の塩化アシルとの反応により製造することができる。
式(XIII)の化合物は、式(II)(式中、R14はヒドロキシ保護基で、介在原子と一緒になってR及びRが以下の構造を有する環式基を形成する):
Figure 2005515978
の化合物を1,8ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンのような強塩基と反応させることにより製造することができる。
式(XI)の化合物は、式(XIII)の化合物と酸:HOCOCHCl(XV)の好適な活性化誘導体との反応により製造することができる。従って、例えば、このエステル化は、ハロ炭化水素(例:ジクロロメタン)又はジメチルホルムアミドのような好適な非プロトン性溶媒において、第三級塩基、例えば、ピリジン、ジメチルアミノピリジン若しくはトリエチルアミンの存在下で、0〜120℃の温度にて無水物(ClCHCO)O(XVI)との反応により実施することができる。
Xが−U(CHN(R13)−(式中、Uは、−(R13)−、−O−若しくは−S−である)であるか、あるいはXが:
Figure 2005515978
から選択される基である、式(III)の化合物は、XR(IV)(式中、Xは上に定義した意味を有する)とR15OC(O)(CH)nL(XV)(式中、R15はカルボキシル保護基、Lは好適な脱離基である)との反応後、R15の除去により製造することができる。
Xが−U(CHZ(式中、Zは、−N(R13)−、−O−若しくは−S−である)であるか、あるいはXが以下:
Figure 2005515978
から選択される基である、式(IV)の化合物は、式:RL(XVI)(式中、Lは、好適な脱離基、例えば、塩素、フッ素又は臭素である)の化合物と、式:−U(CHZ(XVII)(式中、Zは−N(R13)−、−O−若しくは−S−である)、又はピペラジン若しくは1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン、オクタヒドロとの反応により製造することができる。
好適なヒドロキシ保護試薬は、T.W. Greene及びP.G.W. WutsによりProtective Groups in Organic Synthesis第2版、John Wiley & Son, Inc. 1991に記載されているものである。尚、この文献は本明細書に参照として組み込む。好適なヒドロキシ保護試薬の例として、プロトン性溶媒中の無水酢酸、無水安息香酸若しくは塩化トリアルキルシリルが挙げられる。非プロトン性溶媒の例としては、ジクロロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフランなどがある。好適なR15カルボキシル保護基として、t−ブチルオキシ、アリル又はベンジルオキシが挙げられる。
一般式(I)の化合物の酸付加塩は、当業者には公知の各種方法により製造することができる。例えば、塩酸のような酸の水溶液を式(I)の化合物の水性懸濁液に添加してから、得られた混合物を乾燥まで蒸発(凍結乾燥)させることにより、固体の形態をした酸付加塩を取得することができる。あるいは、式(I)の化合物を好適な溶媒、例えば、イソプロパノールのようなアルコール中に溶解させ、上記酸を同じ溶媒又は別の好適な溶媒に添加してもよい。次に、こうして得られた酸付加塩を直接、又はジイソプロピルエーテル若しくはヘキサンのような弱い極性の溶媒の添加により沈殿させた後、ろ過により単離することができる。
さらに本発明を十分に理解できるように、説明のみを目的として、以下に実施例を挙げる。
製造物及び実施例において、特に記載のない限り以下のようにした:
特に記載のない限り、プロトン磁気共鳴(H−NMR)スペクトルは、クロロホルムd−1中の溶液として、ブルカー・アバンス(Bruker Avance)DRX 300及びDRX 500又はバリアン(Varian)500MHzで記録した。化学シフトは、内部標準として用いるMeSiから下方域(downfield)(δ)のppmとして記録し、一重項(s)、二重項(d)、二重項の二重項(dd)、三重項(t)、四重項(q)又は多重項(m)として割り当てる。特に記載のない限り、炭素磁気共鳴(13C−NMR)スペクトルは、クロロホルムd−1中の溶液として、ブルカー・アバンスDPX75及びDRX 125MHzで記録した。化学シフトは、内部標準として用いるMeSiから下方域(downfield)(δ)のppmとして記録した。
正電気スプレーイオン化モードで作動するバイナリーポンプ(Agilent Technologies)を備えたヒューレット・パッカード1100MSDを用いて、質量スペクトルを取得した。
正電気スプレーイオン化モードで作動するプラットフォームLCZ質量分析計(Macromass)と接続させたセデックス・エバポラティブ(Sedex Evaporative)光散乱検出器75型(Sedere)を備えたHP1100LCシステム(Agilent Technologies)を用いて、LC/MSデータを取得した。クロマトグラフィー分析の条件は次の通りである。カラム:Waters Xterra MC C18(4.6×30mm、2.5μm);流量:0.8mL/分;移動相:NHOAc(10mM、pH6.8)(A)とアセトニトリル(B)の水溶液。
LC精製は、バイナリーポンプ装置及びジャスコ(Jasco)−UV検出器を備えたウォーターズ(Waters)600半分離装置を用いて実施した。クロマトグラフィー分析の条件は次の通りである。カラム:Supelcosil ABZ+Plus(10cm×21.2mm、5μm);流量:8mL/分;移動相:NHOAc(10mM、pH6.8)(A)とアセトニトリル(B)の水溶液。
シリカゲル60(230〜400メッシュASTM-Merk AG Darmstaadt、ドイツ)上でカラムクロマトグラフィーを実施した。TLCプレートとしてMerk 60 F254を用いて、TLCモニタリングを実施した。Altech製のエクストラクト−クリーン(Extract-clean)チューブを用いて、樹脂洗浄を実施した。
粗生成物の精製はVarian製のSCX−カートリッジにより実施した。
本文では、以下のような略語を用いる:塩水は塩化ナトリウムの飽和水溶液;DBUは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン;DCEは1,2−ジクロロエタン;DCMはジクロロメタン;NMPは1−メチル−2−ピロリジノン;DIPEAはN,N−ジイソプロピルエチルアミン;DMAPは4−ジメチルアミノピリジン;DMFはN,N−ジメチルホルムアミド;DNSOはジメチルスルホキシド;EDCは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド;EtOはジメチルエーテル;EtOAcは酢酸エチル;HATUはO−(7−アザベンソトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート;MeOHはメタノール;iPtOHはイソプロパノール;TEAはトリエチルアミン;AcOHは酢酸;THFはテトラヒドロフラン;AcOは無水酢酸;TFAはトリフルオロ酢酸;並びにペトロール(petrol)は石油エーテル(沸点:40〜60℃)をそれぞれ意味する。
溶液は、無水硫酸ナトリウム又は炭酸カリウムで乾燥させた。
中間体1
6−[(2−アミノ−エチル)アミノ]−1−ベンジル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸
1−メチル−2−ピロリドン(6mL)中の1−ベンジル−6−クロロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(300mg)の溶液にアルゴン雰囲気下でエチレンジアミン(170mg)を添加した。混合物を120℃で18時間、次に145℃で4時間加熱した。反応混合物を冷却してから、水(12mL)に注ぎ込んだ。酢酸を用いて、pH値を7.0〜7.5に調節した。反応混合物をDCM(5×30mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。シリカSPE−カラム(溶離液:DCM100%からDCM/MeOH/NHOH85/13/2)により粗生成物を精製することにより、標題の化合物(80mg)を得た。
13C−NMR(75MHz、DMSO−d6)δ:176.1;165.4;149.0;138.1;134.2;133.5;131.9;129.8;129.5;129.2;127.1;126.4;118.9;58.3;42.8;42.2。
中間体2
7−[(2−アミノ−エチル)アミノ]−1−ベンジル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸
1−メチル−2−ピロリドン(10mL)中の7−クロロ−1−ベンジル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(1.0g)の溶液にエチレンジアミン(0.95g)を添加した。混合物を130℃で10時間加熱した。反応混合物を冷却してから、DCM(20mL)に注ぎ込んだ。得られた沈殿物をMeOHに分散させ、ろ過することにより、標題の化合物(560mg)を得た。
H−NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:8.95(s、1H)、8.05(d、1H)、7.36(m、5H)、6.94(d、1H)、6,83(m、1H)、6.56(s、1H)、5.68(s、4H)、3.09(m、2H)。
13C−NMR(75MHz、DMSO−d6)δ:176.3、166.5、153.6、148.6、142.3、135.5、128.7、127.8、126.8、126.7、114.5、94.9、56.3、45.8。
中間体3
7−[(2−アミノ−エチル)アミノ]−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸
1−メチル−2−ピロリドン(20mL)中の7−クロロ−1−エチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−カルボン酸(1.7g)の溶液にエチレンジアミン(2.1g)を添加した。混合物を130℃で10時間加熱した。反応混合物を冷却してから、DCM(20mL)に注ぎ込んだ。得られた沈殿物をMeOHに分散させ、ろ過することにより、標題の化合物(830mg)を得た。
MS;m/z(ES):276[MH]
H−NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:8.80(s、1H)、8.03(d、1H)、7.17(m、1H)、6.95(dd、1H)、6.65(s、1H)、4.46(q、2H)、3.28(q、2H)、2.84(q、2H)、1.40(t、3H)。
13C−NMR(125MHz、DMSO−d6)δ:176.1、166.8、153.7、147.8、141.8、126.9、115.0、106.5.95.9、48.5、44.6、39.9、14.2。
中間体4
7−[(2−アミノ−エチル)アミノ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸
1−メチル−2−ピロリドン(20mL)中の7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(2.0g)の溶液にエチレンジアミン(2.3g)を添加した。混合物を130℃で10時間加熱した。反応混合物を冷却してから、DCM(20mL)に注ぎ込んだ。得られた沈殿物をMeOHに分散させ、ろ過することにより、標題の化合物(910mg)を得た。
H−NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:8.41(s、1H)、7.89(d、1H)、7.15(m、1H)、6.88(s、1H)、6.84(dd、1H)、6.56(s、1H)、3.56(m、1H)、3.16(m、2H)、2.75(t、2H)、1.17(m、2H)、1.01(m、2H)。
13C−NMR(125MHz、DMSO−d6)δ:176.1、166.5、153.6、147.1、143.7、126.7、114.3、106.1、44.5、39.7、35.3、7.4。
中間体5及び中間体6
6−[(2−アミノエチル)アミノ]−7−クロロ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(5)及び7−[(2−アミノ−エチル)アミノ]−1,4−ジヒドロ−1−エチル−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(6)
7−クロロ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(250mg)をN,N−ジメチルアセトアミド(5mL)に溶解させてから、エチレンジアミン(223mg)を添加した。反応混合物を100℃で10時間攪拌した後、室温で一晩放置し、再度100℃で7時間加熱した。水(5mL)を添加し、得られた沈殿物をろ過し、水(5mL)で洗浄してから、乾燥させることにより、標題の化合物を含む混合物(120mg)を得た。
MS;m/z(ES):310.2[MH](中間体5)、294.2[MH](中間体6)。
中間体7及び中間体8
6−[(2−アミノ−エチル)アミノ]−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸塩酸塩(7)及び7−[(2−アミノ−エチル)アミノ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸塩酸塩(8)
7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(56.3g)とエチレンジアミン(36g)をN,N−ジメチルアセトアミド(650mL)に100℃で溶解させ、115℃で8.5時間攪拌した。室温で冷却した反応混合物に水(700mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌し、0〜5℃で冷却した後、1時間攪拌した。得られた沈殿物をろ過し、冷水、次に冷EtOHで洗浄してから、110℃にて減圧下で1時間乾燥させた。木炭の存在下で1時間加熱しながら粗生成物をHCl(6%水溶液)で処理した。ろ過の後、この溶液を35〜40℃まで冷却したところ、最初の沈殿が起こった。沈殿物をろ過し、水で洗浄し、110℃で1時間乾燥させた。標題の化合物7(6.4g)を塩酸塩の形態で得た。最初の沈殿の後、母液を室温で冷却してから、一晩攪拌した。沈殿物をろ過し、水で洗浄してから、110℃で1時間乾燥させることにより、標題の化合物7及び8を含む混合物(14.18g)を得た。必要な場合には、標準的条件を用いて、使用前に塩酸塩を対応する遊離塩基に変換した。
中間体7
H−NMR(300MHz、CFCOOD)δ:8.94(s、1H)、8.40(s、1H)、7.40(s、1H)、3.85(m、1H)、3.76(m、2H)、5.45(m、2H)、1.42(m、2H)、1.77(m、2H)。
中間体9
7−[(2−アミノ−ブチル)アミノ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸
1−メチル−2−ピロリドン(10mL)中の7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(1.0g)の溶液にブチレンジアミン(1.7g)を添加した。混合物を130℃で16時間加熱した。反応混合物を冷却してから、DCM(20mL)に注ぎ込んだ。得られた沈殿物をMeOHに分散させ、ろ過することにより、標題の化合物(450mg)を得た。
MS;m/z(ES):316.4[MH]
中間体10
6−[(2−アミノ−エチル)アミノ]−3−カルボキシキノリン−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−メチルエステル
MeOH(3%、30mL)におけるHClの溶液中の中間体7(120mg)の懸濁液を60℃の超音波浴中で3時間、次に室温で48時間音波破砕した。減圧下で溶媒を蒸発させた後、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM/NHOH 9/5/0.5)で精製することにより、標題の化合物(80mg)を得た。
H−NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:8.37(s、1H)、8.04(s、1H)、7.36(s、1H)、5.77(t、1H)、3.37(s、3H、O−Me)、3.64(m、1H)、3.20(q、2H)、2.85(t、2H)、1.23(m、2H)、1.08(m、2H)。
中間体11及び12
6−[(3−tert-ブトキシカルボニルアミノプロピル)アミノ]−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(11)
及び7−[(3−tert-ブトキシカルボニルアミノプロピル)アミノ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(12)
密閉した試験管において、DMSO(6mL)中の7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(3g)の溶液に1−N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−プロパンジアミン(5mL)を添加した。反応混合物を110℃で15時間攪拌した。反応混合物を50℃で冷却し、氷に注ぎ込み、酢酸を添加して、pH=5に到達させた。沈殿物が現れ、これをろ過により分離した後、エーテルで洗浄することにより、黄色い固体の形態をした11と12の混合物(4.4g)を得た。混合物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/シクロヘキサン/AcOH 80/15/5からEtOAc/AcOH 90/10まで)により精製することによって、標題の化合物11(801mg)と標題の化合物12(780mg)を得た。
中間体13
6−[(3−アミノプロピル)アミノ]−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸
10%TFA/DCM(1mL)中の中間体11(100mg)の溶液を室温で2時間攪拌した。減圧下で溶媒を一部蒸発させた。4回にわたり残渣をDCM(2mL)中で希釈し、減圧下で濃縮した。最終的な溶媒の蒸発により、標題の化合物(103mg)が得られた。
MS;m/z(ES):336[MH]
H−NMR(500MHz、DMSO)δ:8.56(s、1H)、8.22(s、1H)、7.35(s、1H)、6.54(bt、1H)、3.82(m、1H)、2.69(t、2H)、2.49(m、2H)、1.71(m、2H)、1.28(m、2H)、1.16(m、2H)。
中間体14
7−[(3−アミノプロピル)アミノ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸
10%TFA/DCM(1mL)中の中間体12(100mg)の溶液を室温で2時間攪拌した。減圧下で溶媒を一部蒸発させた。4回にわたり残渣をDCM(2mL)中で希釈し、減圧下で濃縮した。最終的に溶媒蒸発により、標題の化合物(103.4mg)が得られた。
MS;m/z(ES):320[MH]
H−NMR(500MHz、DMSO)δ:8.56(s、1H)、7.78(d、1H)、7.31(bm、1H)、7.15(d、1H)、3.72(m、1H)、2.70(t、2H)、2.50(m、2H)、1.74(m、2H)、1.29(m、2H)、1.15(m、2H)。
中間体13及び14(混合物)
6−[(3−アミノプロピル)アミノ]−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸
及び
7−[(3−アミノプロピル)アミノ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸
DMSO(1mL)中の7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(300mg)の溶液にN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−プロパンジアミン(0.37mL)を添加し、混合物を110℃で3時間攪拌した。反応物をDCM(3mL)で希釈し、水(3×50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。粗生成物をHCOOH(5mL)中に溶解させ、室温で12時間攪拌した。溶媒を真空で除去してから、DCM(3×50mL)及びEtO(1×50mL)で数回洗浄するが、洗浄のたびに溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた粗生成物をSCXカートリッジ(溶離液:DCMに続いて、MeOHの後、NH(MeOHにおいて0.2N))で精製することにより、標題の化合物(180mg)を得た。
中間体15及び16
6−[(2−tert-ブトキシカルボニルアミノプロピルアミノエチル)アミノ]−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(15)
及び7−[(2−tert-ブトキシカルボニルアミノエチル)アミノ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(16)
密封した試験管において、DMSO(6mL)中の7−クロロ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−カルボン酸(3g)の溶液にN−(tert−ブトキシカルボニル)エチレンジアミン(5mL)を添加した。反応混合物を110℃で15時間攪拌した。反応混合物を50℃で冷却し、氷に注ぎ込み、酢酸を添加してpH=5にした。沈殿物が現れ、それをろ過により分離してから、エーテルで洗浄することにより、標題の化合物の40:60混合物(4.4g)を得た。
中間体17及び18
6−[(2−tert-ブトキシカルボニルアミノエチル)アミノ]−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(17)
及び7−[(2−tert-ブトキシカルボニルアミノエチル)アミノ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(18)
−5℃で無水DCM(20mL)及び無水THF(30mL)中の中間体15と16の40:60混合物(1g)の溶液に、N−メチルモルホリン(0.56mL)を添加した後、クロロギ酸イソブチル(0.64mL)を滴下しながら添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、NHOH(33%、20mL)を添加した。減圧下で反応混合物を濃縮し、NHOHの飽和水溶液(20mL)を添加した。得られた混合物をDCM(3×20mL)で抽出し、収集した有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:99:1〜95:5のDCM/MeOH)により精製することによって、標題の化合物の40:60混合物(528mg)を得た。
中間体19及び20
6−[(2−アミノエチル)アミノ]−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸アミド−トリフルオロ酢酸塩(19)
及び7−[(2−アミノエチル)アミノ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸アミド−トリフルオロ酢酸塩(20)
THF溶液(30mL)に中間体17及び18の40:60混合物(528mg)を溶解させた後、反応混合物を減圧下で一晩攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮することにより、標題の化合物の40:60混合物(544mg)を得た。
HPLC/MS分析(移動相:95/5〜10/90のA/Bを10分、10/90を5分、質量範囲:100〜800amu):滞留時間:6.19分(321[MH])及び5.63(305[MH])。
中間体21
2’−O−アセチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
DCM(100mL)中の8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンAの溶液にNaHCO(900mg)とAcO(0.28mL)を添加した。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。この混合物に塩水(100mL)と水(50mL)を添加した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(2.1g)を得た。
MS;m/z(ES):791.1[MH]
中間体22
2’−O−アセチル−4’’−O−プロペノイル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
中間体21(290mg)をトルエン(10mL)中に溶解させ、溶媒を蒸発させた。この操作を2回繰り返した。残渣を再びトルエン(15mL)中に溶解させ、得られた溶液をアルゴン下で攪拌した。TEA(0.470mL)を添加した後、10分にわたり塩化3−クロロプロピオニル(0.101mL)を3部に分けて添加した。15時間後、TEA(0.235mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.050mL)を添加した。3時間後、TEA(0.170mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.025mL)を添加した。1時間後、NaHCOの飽和水溶液(30mL)を添加し、水層をトルエン(3×20mL)で抽出した。NaSOで有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(261mg)を得た。
中間体23
4’’−O−プロペノイル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
中間体22(225mg)をMeOH(30mL)中に溶解させ、一晩攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(221mg)を得た。
MS;m/z(ES):803.7[MH]
中間体24
2’−O−アセチル−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
DCM(100mL)中の6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA(1.62g)の溶液にNaHCO(713mg)とAcO(0.230mL)を添加し、一晩攪拌した。この混合物に塩水(100mL)と水(50mL)を添加した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(1.67g)を得た。
MS;m/z(ES):805.1[MH]
中間体25
2’−O−アセチル−4’’−O−プロペノイル−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
乾燥トルエン(30mL)中の中間体24(1.80g)の溶液に、TEAを1部で添加した。反応混合物に、塩化3−クロロプロピオニル(0.63mL)を数分間添加した。反応混合物を2時間攪拌した。反応混合物にさらに2当量のTEAと1当量の塩化3−クロロプロピオニルを添加し、さらに2時間攪拌した。飽和NaHCO(60mL)の添加により反応をクエンチした。各層を分離し、水層をトルエン(3×30mL)で抽出した。収集したトルエン抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、KCOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(1.8g)を得た。
MS;m/z(ES):859[MH]
中間体26
4’’−O−プロペノイル−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
中間体25(1.8g)をMeOH(100mL)中に溶解させ、溶液を室温で24時間、次に60℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM/NHOH 5/90/0.5)により精製することによって、標題の化合物(1.54g)を得た。
MS;m/z(ES):817.5[MH]
中間体27及び中間体28
6−O−エチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA(27)及び6−O−エチル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA(28)
0℃のアセトン及び水(230mL、1/1混合物)中の6−O−エチルエリスロマイシンA9(E)−及び9(Z)−オキシム(3.76g)の懸濁液に、NaHCO(5.69g)を添加した。アセトン(55mL)中の塩化p−トルエンスルホニル(6.46g)の溶液を30分間滴下しながら添加し、得られた懸濁液を室温で15時間攪拌した。減圧下でアセトンを蒸発させ、DCM(100mL)とHO(100mL)を添加した。得られた溶液のpHをNaOH(2M)で9.5に調節した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、KCOで乾燥させ、ろ過した後、ろ過物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/n−ヘキサン/ジエチルアミン 6/3/0.2)により精製することによって、標題の化合物27(0.835g)と標題の化合物28(1.38g)を得た。
MS;m/z(ES):777.5[MH]
中間体29
2’−O−アセチル−6−O−エチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
DCM(20mL)中の中間体27(735mg)の溶液に、室温で20時間にわたり攪拌しながらNaHCO(358mg)と無水酢酸(0.098mL)を添加した。NaHCOの飽和溶液(20mL)を添加し、水層をDCM(2×10mL)で洗浄し、有機層を塩水(20mL)で洗浄し、KCOで乾燥させ、ろ過した後、ろ過物を減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(661mg)を得た。
MS;m/z(ES):819.4[MH]
中間体30
2’−O−アセチル−6−O−エチル−4’’−O−プロペノイル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
窒素雰囲気下で、乾燥トルエン(5mL)中の中間体29(149mg)の溶液に室温でTEA(0.229mL)を添加した後、3時間にわたり塩化3−クロロプロピオニル(0.05mL)を3部で添加した。NaHCOの飽和溶液(5mL)を添加し、水層をトルエン(2×5mL)で洗浄し、有機層を塩水(10mL)で洗浄し、KCOで乾燥させ、ろ過した後、ろ過物を減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(139mg)を得た。
MS;m/z(ES):873.4[MH]
中間体31及び中間体32
6−O−(2−プロペニル)−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA(31)及び6−O−(2−プロペニル)−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA(32)
0℃に冷却した1/1のアセトン/水(250mL)中の6−O−プロペニル−エリスロマイシンA9(E)−及び9(Z)−オキシム(4.25g)の懸濁液に、NaHCO(6.34g)を添加した。次に、アセトン(55mL)中の塩化p−トルエンスルホニル(7.19g)の溶液を30分間滴下しながら添加し、得られた懸濁液を15時間攪拌することにより、温度を室温まで高めた。減圧下でアセトンを蒸発させ、DCM(100mL)と水(100mL)を添加した。NaOH(2M)の添加により、溶液のpHを9.5に調節した。有機層を塩水(50mL)で洗浄し、KCOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:6/3/0.2のEtOAc/n−ヘキサン/EtNH)で精製することにより、標題の化合物31(2.36g)と標題の化合物32(0.97g)を得た。
MS;m/z(ES):789.4[MH]
中間体33
2’−O−プロピル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
HCl(1M)を用いて、MeOH(40mL)中の中間体31(2.3g)の溶液をpH5〜5.5まで酸性化した。次に、10%Pd/C(0.82g)を添加し、混合物を20バールで20時間水素添加した。MeOHを減圧下で蒸発させた後、DCM(50mL)と水(50mL)を添加した。NaOH(1M)を用いて、pHを9.5に調節した。水層をDCM(10mL)で抽出し、有機層を塩水(50mL)で洗浄し、KCOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(1.84g)を得た。
MS;m/z(ES):791.4[MH]
中間体34
2’−O−アセチル−6−O−プロピル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
DCM(10mL)中の中間体33(0.27g)の溶液に、室温でNaHCO(131mg)と無水酢酸(0.039mL)を添加した。得られた懸濁液を室温で20時間攪拌した。NaHCOの飽和溶液(10mL)を添加し、水層をDCM(2×10mL)で抽出した。有機層を塩水(10mL)で洗浄し、KCOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(0.25g)を得た。
MS;m/z(ES):833.4[MH]
中間体35
2’−O−アセチル−4’’−O−プロペノイル−6−O−プロピル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
室温で窒素雰囲気下の乾燥トルエン(5mL)中の中間体34(149mg)の溶液に、TEA(0.229mL)を添加し、1時間毎に塩化3−クロロプロピオニル(0.052mL)を3部で添加した後、2時間攪拌した。NaHCOの飽和溶液(5mL)を添加し、水層をトルエン(2×5mL)で洗浄した。有機層を塩水(10mL)で洗浄し、KCOで乾燥させ、ろ過した後、ろ過物を減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(139mg)を得た。
MS;m/z(ES):887.5[MH]
中間体36
2’−O−アセチル−11,12−カーボネート11,12−ジデオキシ−4’’−O−(1H−1−イミダゾリルカルボニル)−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
アルゴン雰囲気下で、乾燥DMF(20mL)中の中間体24(2.0g)の溶液を氷水浴において0℃まで冷却した。次に1,1’−カルボニルジイミダゾール(3.20g)を1部で添加してから、NaH(60%油性懸濁液、0.47g)をいくつかの部に分けて添加した。得られた混合物を0℃のアルゴン雰囲気下で1時間攪拌した。冷水(100mL)を滴下しながら添加することにより、反応をクエンチしたが、その間固形物質が沈殿した。固形物をろ過し、乾燥させることにより、標題の化合物(2.02g)を得た。
MS;m/z(ES):925.9[MH]
中間体37
2’−O−アセチル−4’’−O−トリメチルシリル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
中間体21(1.0g)をDCM(10mL)に溶解させ、0〜5℃まで冷却してから、ピリジン(0.31mL)と塩化トリメチルシリル(0.33mL)を添加し、得られた混合物を2時間攪拌した。NaHPOの水溶液(30mL)、水(30mL)及び塩水(30mL)で反応混合物を洗浄した後、減圧下で溶媒を濃縮することにより、標題の化合物(0.94g)を得た。
MS;m/z(ES):862[MH]
中間体38
11−O−[3−(3−キノリル)−2−プロペニル]−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
中間体37(0.9g)と炭酸シス−プロペニルキノリルt−ブチル(0.630g)をトルエン(18mL)に溶解させ、溶媒を減圧下で除去した。この操作を2回繰り返してから、残渣をトルエン(25mL)に溶解させ、約7mLの溶媒を真空下で除去した。残った溶液を三つ口丸底フラスコに移し、アルゴンで酸素を除去した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(40mg)と1,4−ビス(ジフェニルホスホ)ブタン(37mg)を添加し、混合物を80℃で1時間加熱した。溶媒を減圧下で除去した。残渣をMeOH(200mL)に溶解させ、ギ酸を添加してpHを5に調節した後、溶液を一晩攪拌した。減圧下で混合物を蒸発させることにより、粗生成物が得られたが、これをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:6/1/0.1のCHCl/MeOH/NHOH )により精製することによって、標題の化合物(260mg)を得た。
MS;m/z(ES):917[MH]
中間体39
2’−O−アセチル−11−O−[3−(3−キノリル)−2−プロペニル]−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
中間体38(0.30g)の溶液に、室温でNaHCO(900mg)とAcO(0.280mL)を添加した。得られた溶液を一晩攪拌した。この混合物に、塩水(100mL)と水(50mL)を添加した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄した後、乾燥、ろ過し、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(0.30g)を得た。
MS;m/z(ES):958[MH]
中間体40
4’’−O−プロペノイル−11−O−[3−(3−キノリル)−2−プロペニル]−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
乾燥トルエン(5mL)中の中間体39の溶液に、TEA(0.26mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.070mL)を添加した。得られた混合物を0.5時間攪拌してから、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(15mL)の添加によりクエンチした。水層をトルエン(10mL)で抽出した。収集したトルエン抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。粗生成物をMeOH(60mL)に溶解させ、室温で24時間攪拌した。溶媒を蒸発させることにより、標題の化合物(0.25g)を得た。
MS;m/z(ES):971[MH]
中間体41
2’−O−アセチル−6−O−メチル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA
DCM(60mL)中の6−O−メチル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA(4.0g)の溶液に、NaHCO(2.2g)とAcO(0.15mL)を添加した。反応混合物を1時間攪拌してから、DCM(75mL)と水(75mL)を添加した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄した後、NaSOで乾燥、ろ過し、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(4.02g)を得た。
中間体42
2’−O−アセチル−4’’−O−プロペニル−6−O−メチル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA
乾燥トルエン(30mL)中の中間体41(3.0g)の溶液に、アルゴン雰囲気下でTEA(2.07mL)を添加した。反応混合物を15℃に冷却し、塩化3−クロロプロピオニル(0.71mL)を滴下しながら添加した。水浴を除去し、反応混合物を2時間攪拌してから、TEA(1mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.48mL)を添加し、反応溶液をさらに2時間攪拌した。NaHCO(60mL)とEtOAc(30mL)の飽和水溶液を添加し、水層をEtOAc(2×30mL)で抽出した。収集した有機抽出物をKCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(3.17g)を得た。
MS;m/z(ES):859[MH]
中間体43
4’’−O−プロペノイル−O−メチル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA
中間体42(2.9g)をMeOH(100mL)に溶解させ、溶液を室温で24時間、次に60℃で2時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM/NHOH 5/90/0.5)により精製することによって、標題の化合物(1.8g)を得た。
MS;m/z(ES):817[MH]
中間体44
2’−O−アセチル−6−O−エチル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA
室温でDCM(30mL)中の中間体28(1.33g)の溶液に、NaHCO(650mg)とAcO(0.178mL)を添加した。得られた懸濁液を室温で20時間攪拌した。NaHCOの飽和水溶液(20mL)を添加し、DCM(2×20mL)で水層を抽出し、収集した有機溶液を塩水(20mL)で洗浄した後、KCOで乾燥、ろ過し、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(1.29g)を得た。
MS;m/z(ES):819.4[MH]
中間体45
2’−O−アセチル−4’’−O−プロペノイル−6−O−エチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
室温及びアルゴン雰囲気下で、乾燥トルエン(5mL)中の中間体44(0.21g)の溶液に、TEA(0.321mL)を添加した。3時間にわたり塩化3−クロロプロピオニル(0.073mL)を3部で添加した後、2時間攪拌した。NaHCO(5mL)の飽和水溶液を添加し、水層をトルエン(2×10mL)で抽出した。有機溶液を塩水(10mL)で洗浄し、KCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(0.20g)を得た。
MS;m/z(ES):873.4[MH]
中間体46
4’’−O−プロピル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA
MeOH(40mL)中の中間体32(1.27g)の溶液に、HClの水溶液(1M)を添加して、pH=5〜5.5とした。この溶液に10%Pd/C(0.45g)を添加し、15バールで20時間混合物に水素添加した。減圧下で溶液を濃縮し、DCM(50mL)と水(50mL)を添加した。NaOH(1M)の添加により、この混合物のpHを9.5に調節した。水層をDCM(30mL)で洗浄し、有機溶液を結合させて、塩水(50mL)で洗浄し、KCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(0.97g)を得た。
MS;m/z(ES):791.4[MH]
中間体47
2’−O−アセチル−6−O−プロピル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA
室温でDCM(50mL)中の中間体46(0.97mg)の溶液に、NaHCO(0.46g)とAcO(0.139mL)を添加した。得られた懸濁液を室温で20時間攪拌した。NaHCOの飽和水溶液(50mL)を添加し、DCM(2×20mL)で抽出した。収集した有機溶液を塩水(40mL)で洗浄した後、KCOで乾燥、ろ過し、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(0.95g)を得た。
MS;m/z(ES):833.4[MH]
中間体48
2’−O−アセチル−4’’−O−プロペノイル−6−O−プロピル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
室温及び窒素雰囲気下で、乾燥トルエン(25mL)中の中間体47(0.95g)の溶液にトリエチルアミン(0.958mL)を添加し、1時間毎に塩化3−クロロプロピオニル(0.218mL)を3部で添加した後、2時間攪拌した。NaHCO(25mL)の飽和水溶液を添加し、水層をトルエン(2×25mL)で洗浄した。有機層を塩水(50mL)で洗浄し、KCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(0.92g)を得た。
MS;m/z(ES):887.4[MH]
中間体49
2’−O−アセチル−11,12−カーボネート11,12−ジデオキシ−4’’−O−プロペノイル−アジスロマイシン
室温及び窒素雰囲気下で、トルエン(300mL)中の中間体:2’−O−アセチル−11,12−カーボネート−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン(10.9g)の溶液を室温で攪拌した。この溶液に、10分にわたりTEA(12.66mL)と塩化3−クロロ−プロピオニル(1.94mL)を2部で添加した。20分後、この溶液をNaHCOの飽和水溶液(300mL)で希釈し、トルエン(4×80mL)で抽出した。回収した有機層を乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(11.0g)を得た。
MS;m/z(ES):872[MH]
中間体50
11,12−カーボネート−11,12−ジデオキシ−4’’−O−プロペノイルアジスロマイシン
MeOH(200mL)中の中間体49(11.0g)の溶液を室温で48時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(9.81g)を得た。
MS;m/z(ES):829.1[MH]
H−NMR(500MHz)δ:6.45(d、1H)、6.17(dd、1H)、5.87(d、1H)、5.11(d、1H)、4.88(dd、1H)、4.77(d、1H)、4.53(d、1H)、4.47−4.40(m、3H)、3.72(m、1H)、3.60(d、1H)、3.33(s、3H)、3.25(dd、1H)、2.87−2.85(m、2H)、2.58(m、1H)、2.44−2.38(m、2H)、2.32(s、6H)、2.21(s、3H)、2.06(m、1H)、2.00(m、1H)、1.92(m、1H)、1.84(m、1H)、170−1.56(m、4H)、1.45(s、3H)、1.40(dd、1H)、1.29(s、3H)、1.25(m、1H)、1.22(d、3H)、1.18(d、6H)、1.12(s、3H)、108−1.06(2d、6H)、0.93(m、6H)。
中間体51
4’’−O−プロペノイル−アジスロマイシン
アセトニトリル(50mL)中の中間体50(1.3g)の溶液に、室温で炭酸カリウムの飽和水溶液(30mL)を添加した。得られた混合物を70℃まで6時間加熱した、次に、混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(4×30mL)で抽出した。回収した有機層を乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/9/0.5のDCM/MeOH/NH)で精製することにより、標題の化合物(530mg)を得た。
MS;m/z(ES):804[MH]
中間体52
2’−O−アセチル−4’’−O−イミダゾリルカルボニルアジスロマイシン
アルゴン雰囲気下で、乾燥トルエン(30mL)中の2’−O−アセチルアジスロマイシン(0.8g)の溶液に、KCO(420m)と1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.170g)を添加した。この反応混合物を室温で20時間、さらに40℃で5時間攪拌した。NaHCOの飽和水溶液(30mL)を添加してから、水層をトルエン(2×30mL)で洗浄した。収集した有機溶液をKCOで乾燥させた後、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(0.82g)を得た。
MS;m/z(ES):885[MH]
中間体53
2’−O−アセチル−6−O−メチル−アジスロマイシン
DCM(30mL)中の6−O−メチル−アジスロマイシン(205mg)の溶液に、NaHCO(112.8mL)とAcO(0.030mL)を添加した。この混合物を室温で20時間攪拌してから、塩水(20mL)を添加した。溶液をDCMで抽出した後、有機層を乾燥させた。溶媒を減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(220mg)を得た。
MS;m/z(ES):805[MH]
中間体54
4’’−O−プロペノイル−6−O−メチル−アジスロマイシンA
DCM(10mL)中の中間体53(215mg)の溶液をアルゴン雰囲気下で10分攪拌した。TEA(0.222mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.051mL)を2部で添加した。15分後、再びTEA(0.111mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.026mL)を添加した。12時間後、TEA(0.111mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.026mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。NaHCOの飽和水溶液(20mL)を添加した。各層を分離し、有機層を乾燥させた。溶媒を減圧下で濃縮し、残渣(240mg)をMeOH(20mL)に溶解させ、室温で14時間攪拌した。溶媒を減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(220mg)を得た。
MS;m/z(ES):817.6[MH]
中間体55
2’−O−アセチル−11,12−(アミノカルボニルオキシ)−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
DCM(50mL)中の11,12−(アミノカルボニルオキシ)−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンAの溶液に、NaHCO(478mg)を室温で添加した。この溶液にAcO(0.153mL)を添加し、一晩攪拌した。この溶液に、塩水(50mL)と水(20mL)を添加した。有機層を分離し、塩水(20mL)で洗浄、乾燥させた後、ろ過し、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(1.2g)を得た。
MS;m/z(ES):816.2[MH]
中間体56
2’−O−アセチル−11,12−(アミノカルボニルオキシ)−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−4’’−O−プロペノイル−エリスロマイシンA
中間体55をトルエン(50mL)に溶解させ、溶媒を蒸発させた。これを2回実施した。それから、残渣を再度トルエン(45mL)に溶解させ、アルゴン下で攪拌した。この溶液に、TEA(1.8mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.40mL)を添加した(20分にわたり3部で)。20分後、NaHCOの飽和水溶液(50mL)を添加した。この水溶液をトルエン(3×50mL)で抽出し、収集した有機溶液をKCOで乾燥させた後、溶媒を減圧下で除去することにより、標題の化合物(1.04g)を得た。
MS;m/z(ES):870.1[MH]
中間体57
11,12−(アミノカルボニルオキシ)−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−4’’−O−プロペノイル−エリスロマイシンA
MeOH(30mL)中の中間体56の溶液を室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(1.2g)を得た。
MS;m/z(ES):828.1[MH]
H−NMR(500MHz)δ:6.44(d、1H)、6.13(dd、1H)、5.89(b、1H)、5.11(dd、1H)、4.98(d、1H)、4.75(d、1H)、4.60(d、1H)、4.36(m、1H)、3.80(d、1H)、3.73(m、1H)、3.70(s、1H)、3.62(d、1H)、3.34(m、1H)、3.32(s、3H)、3.22(m、1H)、2.95(s、3H)。
13C−NMR(125MHz)δ:218.4;176.9;166.2;158.8;132.0;128.4;102.5;96.2;84.3;80.7;79.1;78.8;77.8;76.1;73.2;71.4;68.2;65.83;63.6;58.2;50.6;49.9;45.6;45.5;41.1;40.7;40.0;39.9;37.8;35.5;22.4;21.9;21.4;20.1;18.6;18.5;16.1;14.1;13.6;10.8;9.5。
中間体58
2’−O−アセチル−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(メチルアミノカルボニルオキシ)−エリスロマイシンA
11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(メチルアミノカルボニルオキシ)−エリスロマイシンA(0.87g)をDCM(20mL)及びアセトン(3mL)中に溶解させた。固体のNaHCO(0.6g)とAcO(0.6mL)を添加し、反応混合物を1時間攪拌した後、DCM(50mL)と水(50mL)を添加した。有機層を分離し、塩水(20mL)で洗浄し、KCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(0.875g)を得た。
MS;m/z(ES):829.2[MH]
中間体59
11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(メチルアミノカルボニルオキシ)−4’’−O−プロペノイル−エリスロマイシンA
アルゴン雰囲気下で、乾燥トルエン(10mL)中の中間体58の溶液に、TEA(0.85mL)と塩化3−クロロ−プロピオニル(0.196mL、20分にわたり2部で)を添加し、反応混合物を1時間攪拌した。次に、NaHCOの飽和水溶液(30mL)を添加し、混合物をトルエン(2×60mL)で抽出した。収集した有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、KCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(70mL)に溶解させ、60℃で4時間加熱した後、24時間室温で静置した、溶媒を減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(620mg)を得た。
MS;m/z(ES):841[MH]
H−NMR(300MHz)δ:6.44(d、1H)、6.13(dd、1H)、5.90(d、1H)、4.97(m、2H)、4.75(d、1H)、4.60(d、1H)、4.36(m、1H)、3.77(m、3H)、3.64(d、1H)、3.55(s、1H)。
中間体60
2’−O,4’’−O−ジアセチル−11−デオキシ−10,11−ジデヒドロ−12−O−(1H−1−イミダゾールカルボニル)−6−O−メチル−エリスロマイシンA
アルゴン雰囲気下で、DMF(20mL)に2’−O,4’’−O−ジアセチル−6−O−メチル−エリスロマイシンA(4.0g)の溶液を溶解させ、N,N−カルボニルジイミダゾール(1.6g)を添加した。次に、30分にわたりNaH(1.2g、50%油性懸濁液)を何部かに分けて添加した、反応混合物を4時間攪拌し、HO(60mL)を添加した。沈殿物をろ過し、水で洗浄した後、乾燥させることにより、標題の化合物(4.1g)を得た。
中間体61
2’−O,4’’−O−ジアセチル−11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチル−エリスロマイシンA
中間体60(3.5g)を室温でCHCN(35mL)とHO(4mL)に溶解させ、アルゴン雰囲気下で反応溶液を氷水浴において0℃に冷却した。EtNH(1.7g)を添加し、反応混合物を20時間攪拌した。水(50mL)を添加し、沈殿物をろ過し、水で洗浄してから乾燥させることにより、標題の化合物(2.6g)を得た。
中間体62
11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチル−エリスロマイシンA
中間体61(2.5g)をMeOH(140mL)に溶解させ、KCOの飽和水溶液(10mL)を添加し、反応混合物を74℃で4時間、次に室温で一晩攪拌した。減圧下で溶液の容量を半分にし、EtOAc(100mL)と水(50mL)を残渣に添加した。有機層を分離し、乾燥させ、蒸発させることにより、標題の化合物(2.4g)を得た。
中間体63
2’−O−アセチル−11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチル−エリスロマイシンA
中間体62(1.5g)をDCM(40mL)とアセトン(5mL)に溶解させた。固体のNaHCO(1.2g)とAcO(0.8mL)を添加し、混合物を1時間攪拌した。次にDCM(60mL0と水を添加してから、有機層を分離し、塩水(20mL)で洗浄し、乾燥及び蒸発させた後、標題の化合物(1.5g)を得た。
MS;m/z(ES):843.2[MH]
中間体64
11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチル−4’’−O−プロペノイル−エリスロマイシンA
アルゴン雰囲気下で、乾燥トルエン(17mL)中の中間体63(1.45g)の溶液に、TEA(1.42mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.49mL、20分にわたり3部で)を添加した。反応混合物を1時間攪拌してから、NaHCOの飽和水溶液(50mL)を添加し、トルエン(2×70mL)で水層を抽出した。収集した有機溶液を塩水(20mL)で洗浄し、KCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(100mL)に溶解させ、60℃で4時間、次に室温で24時間加熱した。溶媒を蒸発させ、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:5/90/0.5のMeOH/DCM/NH OH)で精製することにより、標題の化合物(1.4g)を得た。
MS;m/z(ES):855[MH]
H−NMR(500MHz)δ:6.44(d、1H)、6.13(dd、1H)、5.89(d、1H)、4.99(m、2H)、4.75(d、1H)、4.60(d、1H)、4.38(m、1H)、3.77−3.55(m、6H)、3.32(s、3H)、3.20(m、1H)、3.06(m、1H)、3.05(s、3H)、2.95(m、1H)、2.61−2.52(m、2H)、2.43(d、1H)、2.31(s、6H)、1.98−1.89(m、2H)、1.73(d、1H)、1.68−1.64(m、2H)、1.55−1.49(m、1H)、1.39(s、3H)、(d、1H)、1.38(s、3H)、1.25−1.12(m)、1.02(d、3H)、0.84(t、3H)。
13C−NMR(125MHz)δ:216.1;176.3;165.8;157.2;131.5;128.0;102.2;96.0;82.6;79.8;78.7;77.6;76.1;75.9;73.7;71.1;67.9;65.3;63.2;60.0;50.5;49.5;45.6;45.1;40.3;38.9;38.8;38.7;38.6;35.2;28.8;21.9;21.7;21.0;20.1;18.9;18.6;18.3;15.9;14.2;14.1;12.7;10.3;9.1。
中間体65
2’−O−アセチル−11,12−ジデオキシ−11,12−[(N−(4−フェニルブチル)アミノ)カルボニルオキシ]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
DCM(17mL)中の11,12−ジデオキシ−11,12−[(N−(4−フェニルブチル)アミノ)カルボニルオキシ]−6−O−メチル−エリスロマイシンA(0.550g)の溶液に、無水酢酸(0.101mL)とNaHCO(0.140mL)を添加した。混合物を室温で24時間攪拌した後、NaHCO(25mL)を添加した。有機層を分離し、塩水(15mL)及び水(15mL)で洗浄し、乾燥及び蒸発させることにより、標題の化合物(0.530g)を得た。
MS;m/z(ES):904[MH]
中間体66
2’−O−アセチル−11,12−ジデオキシ−11,12−[(N−(4−フェニルブチル)アミノ)カルボニルオキシ]−6−O−メチル−4’’−O−プロペノイル−エリスロマイシンA
アルゴン雰囲気下で、乾燥トルエン(8mL)中の中間体65(0.500g)の溶液に、TEA(0.440mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.116mL)を2部で添加した。反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。NaHCOの飽和水溶液(25mL)を添加し、トルエン(2×10mL)で水層を抽出した。収集した有機抽出物を塩水(25mL)で洗浄し、KCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(0.450g)を得た。
中間体67
11,12−ジデオキシ−11,12−[(N−(4−フェニルブチル)アミノ)カルボニルオキシ]−6−O−メチル−4’’−O−プロペノイル−エリスロマイシンA
中間体66(0.450g)をMeOH(110mL)において室温で48時間攪拌した。減圧下での蒸発により、標題の化合物(0.420g)を得た。
MS;m/z(ES):959[MH]
中間体68
2’−O−アセチル−6−O−メチル−4’’−O−プロペノイル−エリスロマイシンA
DCM(20mL)中の2‘−O−アセチル−6−O−メチル−エリスロマイシンA(1.1g)の溶液に、0℃でピリジン(1.7mL)と塩化アクリロイル(1.1mL)を添加した。2時間後ピリジン(1.7mL)と塩化アクリロイル(1.1mL)を再度添加した。NaHClの飽和水溶液(10mL)により反応混合物をクエンチし、DCM(3×20mL)で抽出した。有機層をNaHCOの飽和水溶液(10mL)、水(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:95/5/0.5のDCM/MeOH/NH)で精製することにより、標題の化合物(470mg)を得た。
中間体69
O−メチル−4’’−O−プロペノイル−エリスロマイシンA
中間体68(1.82g、mmol)をMeOH(100mL)に溶解させ、60℃で4時間、室温で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:5/90/0のMeOH/DCM/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(1.4g)を得た。
MS;m/z(ES):802[MH]
H−NMR(500MHz)δ:6.44(d、1H)、6.13(dd、1H)、5.89(d、1H)、5.07(d、1H)、5.00(d、1H)、4.75(d、1H)、4.60(d、1H)、4.38(m、1H)、3.97(s、1H)、3.80−3.73(m、2H)、3.66(d、1H)、3.46(s、1H)、3.32(s、3H)、3.21−3.18(m、2H)、3.04(s、3H)、3.00(m、1H)、2.92(m、1H)、2.56(m、2H)、2.43(d、1H)、2.31(s、6H)。
13C−NMR(75MHz)δ:221.0;175.7;165.8;131.5;128.0;102.1;96.0;80.5;78.8;78.3;78.0;76.6;74.3;72.7;71.1;69.1;67.8;65.3;63.2;50.7;49.5;45.3;44.9;40.3;39.2;38.8;37.2;35.2;28.9;21.7;21.1;19.7;18.3;18.0;15.9;12.3;10.6;9.1。
中間体70
2’−O−アセチル−4’’−O−ヨードエタノイル−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水DCM(40mL)中の2’−O−アセチル−6−O−メチル−エリスロマイシンA(600mg)の溶液に、ピリジン(0.18mL)と塩化クロロアセチル(0.06mL)を添加し、反応混合物を室温で15分懸濁した。2回目のピリジン(0.18mL)と塩化クロロアセチル(0.06mL)の添加を実施した。15分後、3回目のピリジン(0.18mL)と塩化クロロアセチル(0.06mL)の添加を実施し、それからさらに30分後、4回目のピリジン(0.18mL)と塩化クロロアセチル(0.06mL)の添加を実施した。反応混合物を1時間さらに攪拌し、塩水(20mL)を添加した。水層をDCM(3×20mL)で抽出し、収集した有機層をNaHCOの飽和水溶液(20mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。アセトン(4mL)に溶解させた粗生成物に、アセトン(6mL)中のヨウ化ナトリウム(570mg)の溶液を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、ろ過してから、ろ過物を減圧下で濃縮した。粗生成物をEtOAc(10mL)に溶解させ、水(10mL)を添加してから、水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。収集した有機層をNaの飽和水溶液(10mL)で洗浄し、乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(546mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:5.00(d、1H)、4.81(bt、1H)、4.74(d、1H)、4.66(d、1H)、4.34(m、1H)、3.76(m、1H)、3.71(d+d、2H)、3.37(s、3H)、2.40(d、1H)、2.10(s、3H)、1.67(m、2H)、1.32(m、1H)、1.24(d、3H)、1.13(d、3H)。
中間体71
6−O−プロピル−エリスロマイシンA
MeOH(60mL)中の6−O−(2−プロペニル)−エリスロマイシンA(2.5g)の溶液に、Pd/C(10%、0.85g)を添加し、混合物に室温及び15バールで20時間水素添加した。触媒をろ過し、MeOHで洗浄した後、溶媒を減圧下で蒸発させた。DCM(50mL)と水(50mL)を添加し、NaOH(1M)の添加によりpHを9.5に調節した。有機層をKCOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(2.27g)を得た。
MS;m/z(ES):776.6[MH]
中間体72
2’−O−アセチル−6−O−プロピル−エリスロマイシンA
DCM(30mL)中の中間体71(1.0g)の溶液に、NaHCO(0.487g)とAcO(0.134mL)を室温で添加した。溶液を24時間攪拌し、水(20mL)を添加して、NaOH(1M)の添加によりpHを9.5に調節し、有機層をKCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(1.0g)を得た。
MS;m/z(ES):818.6[MH]
中間体73
2’−O−アセチル−4’’−O−プロペノイル−6−O−プロピル−エリスロマイシンA
の下で、中間体72(1.0g)を乾燥トルエン(40mL)に溶解させ、TEA(0.513mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.116mL)を添加してから、溶液を30分攪拌した。1時間及び2時間後に、追加量のTEA(0.513mL)及び塩化3−クロロプロピオニル(0.116mL)を添加した。NaHCOの飽和水溶液(30mL)の添加により反応混合物をクエンチし、有機層を塩水で洗浄し、KCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮することによって、標題の化合物(1.01g)を得た。
中間体74
4’’−O−プロペニル−6−O−プロピル−エリスロマイシンA
中間体73(1.01g)をMeOH(50mL)に溶解させ、室温で20時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、DCM(50mL)と水(30mL)を添加した。NaOH(1M)の添加によりpHを9.5に調節し、有機層をKCOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(0.92g)を得た。
MS;m/z(ES):830.6[MH]
中間体75
11,12−カーボネート−2’,4’’−O−ジアセチル−11,12−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水DCM(1.6L)中の2’,4’’−O−ジアセチル−6−O−メチル−エリスロマイシンA(200g)の溶液に、0℃の窒素雰囲気下でピリジン(117mL)と、DCM(400mL)中のトリホスゲン(71.2g)の溶液とを添加した。得られた混合物を0℃で30分、次に室温で15時間攪拌した。混合物を水(750mL)で希釈し、DCM(2×500mL)で抽出した。有機層を水(3×300mL)で洗浄し、乾燥、ろ過した後、減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(200g)を得た。
MS;m/z(ES):858[MH]
中間体76
11−デオキシ−2’,4’’−O−ジアセチル−10,11−ジデヒドロ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水トルエン/EtOc(675mL)の2/1混合物中の中間体75(50.5g)に、室温でDBU(9.24mL)を添加した。得られた混合物を85℃で8時間加熱した。DBU(4.4mL)をさらに添加し、反応混合物を室温で5時間攪拌した。混合物を塩水(250mL)で希釈し、EtOAc(2×350mL)で抽出した後、乾燥させ、ろ過した。溶媒を減圧下で蒸発させた後、アセトン/水からの結晶化によって、標題の化合物(46g)を得た。
中間体77
12−クロロエタノイル−11−デオキシ−2’,4’’−O−ジアセチル−10,11−ジデヒドロ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
0℃で無水DCM(340mL)中の中間体76(20g)の溶液に、ピリジン(6mL)と無水クロロ酢酸(8.4g)を添加し、反応混合物の温度を室温まで到達させた。16時間後、反応混合物を水(300mL)で洗浄し、有機層を最初にNHClの飽和水溶液(150mL)、次に塩水(150mL)で洗浄した。収集した水層をDCM(2×300mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で蒸発させた。粗生成物をアセトン/水から沈殿させることにより、標題の化合物(20.4g)を得た。
MS;m/z(ES):890[MH]
中間体78
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−11−デオキシ−2’,4’’−O−ジアセチル−6−O−メチル−エリスロマイシンA
中間体77(27.4g)を無水DMF(275mL)中に溶解させ、シアン化カリウム(5g)を添加した。混合物を室温で4.5時間攪拌し、NaHCOの飽和水溶液(150mL)でクエンチし、DCM(3×300mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をアセトン(100mL)に溶解させ、水(250mL)の添加により化合物を沈殿させた。ろ過により、標題の化合物(25.8g)を得た。
MS;m/z(ES):881[MH]
中間体79
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水MeOH(40mL)中の中間体78(300mg)の溶液に、水酸化リチウムの水溶液(1M、4mL)を添加し、反応混合物を室温で48時間攪拌した。HCl(10%v/v)の溶液を徐々に添加して、pH=8にした後、減圧下で溶媒を一部除去した。水(20mL)で溶液を希釈し、DCM(8×20mL)で抽出した。回収した有機層をNaSOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:85/15のDCM/MeOH)で精製することにより、標題の化合物(150mg)を得た。
MS;m/z(ES):797[MH]
TLC:10/90のMeOH/DCM(Rf=0.23)。
中間体80
(11S,11aR)−2’−O−アセチル−11−(カルボキシシアノメチル)−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水DCM(20mL)中の中間体79(150mg)の溶液に、NaHCO(48mg)、次に無水酢酸(0.020mL)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。NaHCOをろ過により除去し、水(3×20mL)で有機層を洗浄し、収集した有機層を乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(0.145g)を得た。
MS;m/z(ES):839[MH]
TLC:5/95のMeOH/DCM(Rf=0.24)。
中間体81
(11S,11aR)−2’−O−アセチル−4’’−O−プロペノイル−11−(カルボキシシアノメチル)−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
0℃に冷却した無水DCM(10mL)中の中間体80(90mg)の溶液に、ピリジン(0.174mL)、次に塩化プロペノイル(0.174mL)を添加した。反応混合物を室温まで温め、24時間攪拌した後、水(3×10mL)で洗浄した。有機層を最初にNaHCOの飽和水溶液(2×10mL)、次に塩水(2×10mL)で洗浄した。収集した水層をDCM(2×10mL)で抽出し、収集した有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルパッド(溶離液:95/5のDCM/MeOH)でろ過することにより、標題の化合物(90mg)を得た。
MS;m/z(ES):893[MH]
TLC:5/95のMeOH/DCM(Rf=0.42)。
中間体82
O−アセチル−4’’−ロキシスロマイシン
無水DCM(50mL)中のロキシスロマイシン(500mg)とNaHCO(150mg)の溶液に、無水酢酸(0.062mL)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌し、ろ過してから、ろ過物を水(3×20mL)で洗浄した。収集した水層をDCM(3×20mL)で抽出し、収集した有機層を乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(510mg)を得た。
MS;m/z(ES):879[MH]
TLC:MeOH/DCM 5/95(Rf=0.28)。
中間体83
O−アセチル−4’’−O−プロペノイル−ロキシスロマイシン
無水トルエン(10mL)中の中間体82(50mg)の溶液に、トリエチエルアミン(0.016mL)と塩化3−クロロプロピオニル(0.008mL)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。水(3mL)を添加し、反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。収集した有機層をNaSOで乾燥させた後、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルパッド(溶離液:95/5のDCM/MeOH)でろ過することにより、標題の化合物(49mg)を得た。
MS;m/z(ES):933[MH]
TLC:5/95のMeOH/DCM(Rf=0.36)。
中間体84
6−(2−アミノ−エチルアミノ)−7−クロロ−1−シクロプロピル−1H−キノリン−4−オン
及び
7−(2−アミノ−エチルアミノ)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−キノリン−4−オン
密封した試験管において、水性HCl(2N、5mL)中の中間体15及び16(147mg)の40:60混合物の溶液を100℃で4日間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を分離用TLC(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(23mg、Cl/F誘導体の70/30混合物)を得た。
6−(2−アミノ−エチルアミノ)−7−クロロ−1−シクロプロピル−1H−キノリン−4−オンのH−NMR(500MHz)δ:8.05(s、1H)、7.85(d、1H)、7.35(s、1H)、6.10(d、1H)、3.50−2.70(m、5H)、1.30−0.98(m、4H)。
7−(2−アミノ−エチルアミノ)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−キノリン−4−オンのH−NMR(500MHz)δ:7.81(d、1H)、7.65(d、1H)、7.00(d、1H)、6.03(d、1H)、3.50−2.70(m、5H)、1.30−0.98(m、4H)。
中間体85
7−(2−アミノ−エチルアミノ)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−カルボン酸メチルエステル
MeOH(170mL)中の3%HSOにおける中間体8(2.0g、6.55mmol)の懸濁液を60℃で48時間攪拌したが、その間反応混合物は溶液になった。反応溶液中性にし、溶媒を蒸発させた。MeOH:CHCl:NHOH=9:5:0.5を用いて、粗生成物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製することにより、標題の化合物(720mg)を得た。
中間体86
7−[(2−アミノブチル)アミノ]−1−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
1−メチル−2−ピロリドン(10mL)中の7−クロロ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−3−キノリンカルボン酸(1.0g、H. Agui及びT. Nakagome、J. Heterocycl. Chem., (1979), 16(7), 1353-60に従い製造した)の溶液に、1,4−ジアミノブタン(1.84g)を添加した。混合物を130℃で17時間加熱した。反応混合物を冷却し、DCM(20mL)に注ぎ込んだ。得られた沈殿物をMeOHに分散させ、ろ過することにより、標題の化合物(860mg)を得た。
MS(ES)m/z:[MH]290.3。
中間体87
7−[(2−アミノエチル)アミノ]−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−3−キノリンカルボン酸
1−メチル−2−ピロリドン(15mL)中の7−クロロ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−3−キノリンカルボン酸(1.5g、H. Agui及びT. Nakagome、J. Heterocycl. Chem., (1979), 16(7), 1353-60に従い製造した)の溶液に、エチレンジアミン(1.9g)を添加した。混合物を130℃で24時間加熱した。反応混合物を冷却し、DCM(20mL)に注ぎ込んだ。得られた沈殿物をMeOHに分散させ、ろ過することにより、標題の化合物(500mg)を得た。
MS(ES)m/z:[MH]262.3。
中間体88
7−[(2−アミノエチル)アミノ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−フルオロ−8−メトキシ−3−キノリンカルボン酸
N,N−ジメチルアセトアミド(10mL)中の1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6,7−ジフルオロ−8−メトキシ−3−キノリンカルボン酸(1.0g)の溶液に、N−BOC−エチレンジアミン(0.82mg)を添加した。混合物を120℃で12時間加熱した。トリフルオロ酢酸(20mL)を添加し、反応混合物を室温で24時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を水(5mL)に溶解させ、20%NaOHでpHを7に調節した。得られた沈殿物をMeOHに分散させ、ろ過することにより、標題の化合物(1.01g)を得た。
MS;m/z(ES):336.0[MH]
実施例1
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
CHCN(0.4mL)中の中間体23(20mg)の溶液に、中間体7(16mg)を添加した。得られた混合物を70℃で24時間加熱した。溶媒を減圧下で濃縮し、グラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHを用いたシリカSPE−カラムで残渣を精製することにより、標題の化合物(11mg)を得た。
MS;m/z(ES):1124.5[MH]
H−NMR(500MHz)δ:8.73(s、1H)、8.05(s、1H)、7.53(s、1H)、5.85(br.s、1H)、5.31(t、1H)、5.12(d、1H)、4.91(dd、1H)、4.70(d、1H)、4.53(d、1H)、4.33(m、2H)、4.19(m、1H)、3.83(m、1H)、3.76−3.70(m、1H)、3.68−3.64(m、1H)、3.58−3.55(m、2H)、3.49(s、1H)、3.39(m、1H)、3.29(s、3H)。
実施例2
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
MeOH(0.4mL)中の中間体23(20mg)の溶液に、中間体8(36mg)を添加した。得られた混合物を超音波浴において70℃で60時間加熱した。混合物をろ過し、ろ過物を減圧下で蒸発させた。シリカSPE−カラム(溶離液:DCM100%から85/13/2のDCM/MeOH/NHOHまで)で残渣を精製することにより、標題の化合物(13.6mg)を得た。
MS(ES)m/z:1108[MH]
実施例3
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(40mL)中の中間体25(5g)の溶液に、中間体7(2.8g)を添加した。反応混合物を80℃で24時間加熱した。過剰量のアミンを反応混合物からろ過し、MeOH(100mL)を添加した。反応混合物を4日間攪拌した。反応混合物をろ過し、減圧下で蒸発させることにより粗生成物(5.94g)を得た。グラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHを用いたフラッシュクロマトグラフィーで粗生成物を精製することにより、標題の化合物(1.385g)を得た。
MS;m/z(ES):1139.8[MH]
H−NMR(500MHz)δ:8.73(s、1H)、8.04(s、1H)、7.54(s、1H)、5.61(d、1H)、5.28(t、1H)、5.08(d、1H)、4.94(dd、1H)、4.70(d、1H)、4.50(d、1H)、4.37(m、1H)、4.19(m、1H)、3.98(d、1H)、3.71−3.66(m、2H)、3.58−3.54(m、1H)、3.50(s、1H)、3.38(m、1H)、3.31(s、3H)。
13C−NMR(75MHz)δ:177.5;177.2;174.3;172.3;167.3;145.8;143.1;132.5;127.6;126.3;118.0;107.6;104.5;95.3;80.1;78.9;78.8;77.4;74.2;72.9;70.8;70.3;68.2;65.4;62.8;51.8;49.5;47.5;45.5;44.4;43.0;42.8;42.4;42.3;40.9;40.4;35.3;35.1;34.7;29.0;23.9;21.7;21.6;21.3;21.2;18.0;16.1;15.0;11.2;9.6;9.3;8.1。
実施例4
4’’−O−[3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(2.5mL)中の中間体26(134mg)の溶液に、中間体8(100mg)を添加し、85℃で14日間振盪した。反応混合物を室温まで冷却し、DCM(10mL)で溶離するシリカゲルカートリッジ(2g)でろ過した。溶媒を蒸発させることにより、100mgの粗残渣が得られ、グラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHのシリカSPE−カラムでこの残渣を精製することにより、標題の化合物(9.3mg)を得た。
MS;m/z(ES):1122.3[MH]
実施例5
4’’−O−[3−[[2−[(7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(1mL)中の中間体25(100mg)の溶液に、中間体10(60mg)を添加した。この混合物を70℃で18時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をMeOHに溶解させてから、室温で24時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、シリカゲルSPE−カラム(溶離液:DCM100%から85/13/2のDCM/MeOH/NHOHまで)で残渣を精製することにより、標題の化合物(62mg)を得た。
MS;m/z(ES):1152.6[MH]
実施例6
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)−1−ピペラジニル]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
MeOH(20mL)中の中間体26(100mg)と1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−ピペラジニル−キノリン−3−カルボン酸(203mg)の混合物を60℃で2日間、次に室温で2日間、そして60℃で24時間攪拌した。イソシアネートポリマー結合樹脂(600mg)とDCM(60mL)を添加し、室温で48時間攪拌した。溶媒をろ過し、DCM(10mL)で洗浄した。ろ過物を減圧下で濃縮することにより、標題の化合物(150mg)を得た。
MS;m/z(ES):1149.4[MH]
実施例7
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)ピペラジニル]プロピオニル]−6−O−メチル−−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
実施例6に記載したのと同じ手順に従い、中間体26(10mg)と1−シクロプロピル−4−オキソ−7−ピペラジニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−カルボン酸(19mg)の反応により、標題の化合物(4.2mg)を得た。
MS;m/z(ES):1131.6[MH]
実施例8
4’’−O−[3−[4−(1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)ピペラジニル]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
実施例6に記載したのと同じ手順に従い、中間体26(10mg)と1−シクロプロピル−5−フルオロ−4−オキソ−7−ピペラジニル−1,4−ジヒドロ−キノリン(18mg)の反応により、標題の化合物(5.1mg)を得た。
MS;m/z(ES):1105.6[MH]
実施例9
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)−1−ピペラジニル]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
実施例6に記載したのと同じ手順に従い、中間体26(10mg)と7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−6−ピペラジニル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−カルボン酸(21mg)の反応により、標題の化合物(4.8mg)を得た。
MS;m/z(ES):1165.8[MH]
実施例10
4’’−O−[3−[(4−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]ブチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(2mL)中の中間体26(100mg)の溶液に、7−((4−アミノブチル)アミノ)−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(61mg)を添加し、70℃で2日間振盪した。溶媒を蒸発させ、グラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHを用いたフラッシュクロマトグラフィーで残渣を精製することにより、標題の化合物(48mg)を得た。
MSm/z(ES):1150.9[MH]
実施例11
4’’−O−[3−[[3−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]プロピル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(3mL)中の中間体25(10mg)の溶液に、中間体14(17mg)を添加し、反応混合物を70℃で42時間加熱した。反応混合物をろ過し、固形分をi−PrOHで洗浄し、収集したろ過物を減圧下で蒸発させてから、MeOH中で72時間攪拌した。溶媒の蒸発により粗生成物が得られ、これを分離用TLC(溶離液:97/3のMeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(3.6mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:8.73(s、1H)、7.93(d、1H)、7.00(bm、1H)、6.91(d、1H)、5.60(bd、1H)、4.70(d、1H)、4.40(m、1H)、4.20(m、1H)、3.50(m、1H)、3.40(m、2H)、2.94−2.90(m、4H)、2.65(m、2H)、1.95(m、1H)、1.39(m、2H)、1.16(m、2H)。
実施例12
4’’−O−[3−[[3−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]プロピル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(3mL)中の中間体25(10mg)の溶液に、中間体13(20mg)を添加し、反応混合物を70℃で42時間加熱した。反応混合物をろ過し、固形分をi−PrOHで洗浄し、収集したろ過物を減圧下で濃縮してから、MeOH中で72時間攪拌した。溶媒の蒸発により粗生成物が得られ、これを分離用TLC(溶離液:97/3のMeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(3.9mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:8.73(s、1H)、8.02(s、1H)、7.52(s、1H)、5.86(bs、1H)、5.59(bd、1H)、4.70(d、1H)、4.38(m、1H)、3.55(m、1H)、3.40(m、2H)、2.93(m、2H)、2.85(m、2H)、2.71−2.55(m、2H)、2.00(m、2H)、1.40(m、2H)、1.16(m、2H)。
実施例13
4’’−O−[3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(1mL)中の中間体26(100mg)の溶液に、中間体4(105mg)を添加し、70℃で22時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(2mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、DCM(1mL)で洗浄した。ろ過物を減圧下で濃縮した。粗生成物をEtOAc/n−ヘキサンから沈殿させることにより、標題の化合物(20mg)を得た。
MS;m/z(ES):1105.0[MH]
実施例14
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(1mL)中の中間体26(90mg)と中間体3(90mg)の溶液を70℃で20時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(2mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、DCM(1mL)で洗浄した。母液を減圧下で濃縮した。粗生成物をEtOAc/n−ヘキサンから沈殿させることにより、標題の化合物(38mg)を得た。
MS;m/z(ES):1093.3[MH]
実施例15
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−1,8]ナフチリジニル)−4−オキソ−[1−ピペラジニル]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
無水MeOH(2mL)中の中間体25(20mg)の溶液に、1−エチル−6−フルオロ−4−オキソ−7−ピペラジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−[1,8]ナフチリジン−3−カルボン酸(22mg)を添加した。反応混合物を40℃で一晩攪拌し、溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(3mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。樹脂をろ過し、DCM(3mL)、MeOH(3mL)及びDCM(3mL)で洗浄した。回収した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(3mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)で精製することにより、標題の化合物(18mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.0(bs、1H)、8.71(s、1H)、8.12(d、1H)、5.57(bd、1H)、4.72(d、1H)、4.41(q、2H)、4.39(m、1H)、4.19(m、1H)、3.85(m、4H)、2.83−2.55(m、4H)、2.64(m、4H)、1.51(t、3H)。
実施例16
4’’−O−[3−[(2−[(1−ベンジル−3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(1mL)中の中間体26(80mg)の溶液に、中間体1(49mg)を添加した。得られた混合物を70℃で18時間攪拌した。DBU(0.04mL)を添加し、反応混合物を50℃でさらに24時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:9/90/1.5のMeOH/DCM/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(30mg)を得た。
MS;m/z(ES):1154.2[MH]
実施例17
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−エチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
MeOH(5mL)中の中間体30(139mg)の溶液に、中間体7(102.5mg)を添加し、60℃で24時間攪拌した。得られた反応懸濁液をろ過し、減圧下で濃縮した後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:9/1.3/0.2のMeOH/DCM/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(37mg)を得た。
MS;m/z(ES):1153.7[MH]
13C−NMR(500MHz)(δ/ppm):177.5、175.2、172.3、167.4、145.8、143.1、132.5、127.6、126.3、118.0、107.6、104.5、103.1、97.4、78.8、78.7、77.5、74.1、73.1、71.0、70.9、68.6、65.4、62.9、49.5、47.5、45.4、44.5、42.8、42.5、41.9、41.8、40.7、40.4、35.8、35.4、34.5、23.2、21.5、21.4、21.3、17.5、16.1、15.4、10.8、10.5、9.9、8.1。
実施例18
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−プロピル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
MeOH(5mL)中の中間体48(220mg)の溶液に、中間体7(182mg)を添加し、60℃で24時間攪拌した。反応懸濁液をろ過し、減圧下でメタノールを蒸発させた後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:85/13/2のMeOH/DCM/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(23mg)を得た。
MS;m/z(ES):1167.3[MH]
13C−NMR(500MHz)(δ/ppm):177.5、175.1、172.2、167.4、145.8、143.1、132.5、127.7、126.4、118.0、107.6、104.4、102.9、97.3、78.9、78.7、77.4、74.2、73.0、71.1、70.9、68.5、65.4、62.9、49.5、47.5、45.4、44.5、42.8、42.5、42.0、40.7、40.4、35.8、35.4、34.6、23.2、21.6、21.5、21.4、21.3、17.6、16.2、16.0、10.8、10.5、9.9、8.1。
実施例19
11,12−カーボネート−4’’−O−[[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]カルボニル]−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
DMF中の中間体36(105mg)の溶液に、中間体7(73mg)とDBU(0.2mL)を添加した。反応混合物をアルゴン雰囲気下、60℃で1時間攪拌した。次に、EtOAc(30mL)とNaHCOの飽和水溶液(30mL)とを添加した。水層をEtOAc(2×15mL)で洗浄し、有機溶液を収集し、乾燥させ、減圧下で濃縮した。
粗残渣をMeOH(50mL)に溶解させ、溶液を一晩攪拌した。溶媒を蒸発させた後、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:9/90/1.5のMeOH/DCM/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(80mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:8.73(s、1H)、8.06(s、1H)、7.49(s、1H)、6.22(d、1H)、5.40(t、1H)、5.32(t、1H)、5.03(d、1H)、4.93(dd、1H)、4.60(d、1H)、4.41(d、1H)、4.38(d、1H)、4.34(m、1H)、4.13(m、1H)、4.02(m、1H)、3.67−3.62(m、3H)、3.57−3.55(m、2H)、3.47−3.43(m、2H)、3.31(s、3H)、3.18(s、3H)。
13C−NMR(75MHz)δ:177.5;176.4;170.4;167.3;157.5;153.3;145.9;142.9;132.7;127.5;126.2;118.1;107.6;103.9;102.9;96.1;85.6;82.2;80.38;79.7;79.6;75.4;73.2;70.7;68.7;65.3;63.1;51.1;49.6;45.8;45.05;42.6;42.4;42.0;40.3;39.8;35.4;29.1;22.8;22.5;21.9;21.3;21.1;17.7;14.6;14.0;12.3;11.0;10.5;8.1。
実施例20
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−O−[3−(3−キノリル)−2−プロペニル]−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(4mL)中の中間体40(0.1g)の懸濁液に、中間体7(0.2g)を添加した。得られた混合物を80℃で3日間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:6/1/0.1のCHCl/MeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(45mg)を得た。
MS;m/z(ES):1291.9[MH]
実施例21
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(2mL)中の中間体43(200mg)の溶液に、中間体7(125mg)を添加し、70℃で7時間、次に80℃で一晩振盪した。反応物をろ過し、ろ過物を減圧下で蒸発させた。グラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHのフラッシュクロマトグラフィーで残渣を精製することにより、標題の化合物(48mg)を得た。
MS;m/z(ES):1139.8[MH]
実施例22
4’’−O−[3−[[4−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]ブチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(2mL)中の中間体43(100mg)の溶液に、7−((2−アミノブチル)アミノ)−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(122mg)を添加し、70℃で24時間振盪した。溶媒を減圧下で濃縮した。グラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHのフラッシュクロマトグラフィーで残渣を精製することにより、標題の化合物(34mg)を得た。
MS;m/z(ES):1150[MH]
実施例23
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−エチル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA
メタノール(5mL)中の中間体45(200mg)の溶液に、中間体7(148mg)を添加し、60℃で24時間攪拌した。反応懸濁液をろ過し、メタノールを減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:9/1.3/0.2のDCM/MeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(34mg)を得た。
MS;m/z(ES):1153.0[MH]
13C−NMR(500MHz)δ:179.2、177.1、172.2、167.4、145.9、143.1、132.5、127.6、126.3、118.0、107.6、104.5、101.3、96.1、80.0、79.0、78.6、77.7、74.2、73.8、72.8、71.3、67.3、65.0、63.3、58.9、50.8、49.4、47.6、45.6、44.5、42.8、40.6、40.4、39.8、35.4、35.2、34.7、34.3、21.7、21.3、20.8、20.7、18.6、18.3、16.4、16.1、15.9、11.2、9.7、8.1。
実施例24
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−プロピル−9a−アザ−9a−ホモエリスロマイシンA
メタノール(5mL)中の中間体48(100mg)の溶液に、中間体7(73mg)を添加し、60℃で24時間攪拌した。反応懸濁液をろ過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:9/1.3/0.2のDCM/MeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(10mg)を得た。
MS;m/z(ES):1167.3[MH]
実施例25
11,12−カーボネート−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン
i−PrOH(45mL)中の中間体50(1.0g)の懸濁液に、中間体7(2.0g)を添加した。この混合物を70℃で48時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:6/1/0.1のCHCl/MeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(120mg)を得た。
MS;m/z(ES):1151[MH]
H−NMR(500MHz)δ:8.72(s、1H)、8.04(s、1H)、7.52(s、1H)、5.10(d、1H)、4.87(dd、1H)、4.72(d、1H)、4.48(d、1H)、4.44−4.37(m、3H)、3.70(m、1H)、3.58(d、1H)、3.31(s、3H)、3.27(m,1H)、2.87−2.84(m、2H)、2.67−2.55(m、3H)、2.44−2.36(m、8H)、2.21(s、3H)、2.07(m、1H)、2.00(m、1H)、1.92(m、1H)、1.87−1.79(m、2H)、1.68−1.55(m、3H)、1.45(s、3H)。
実施例26
11,12−カーボネート−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン
i−PrOH(45mL)中の中間体50(1.0g)の懸濁液に、中間体8(2.0g)を添加した。この混合物を70℃で48時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:6/1/0.1のCHCl/MeOH/NH)で精製することにより、標題の化合物(150mg)を得た。
MS;m/z(ES):1135[MH]
実施例27
11,12−カーボネート−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]−アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン
MeOH(2mL)中の中間体50(200mg)の懸濁液に、中間体4(210mg)を添加した。この混合物を70℃で20時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、DCM(10mL)を添加した後、沈殿物をろ過した。有機層を減圧下で蒸発させてから、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:6/1/0.1のCHCl/MeOH/NH)で残渣を精製することにより、標題の化合物(55mg)を得た。
MS;m/z(ES):1117[MH]
H−NMR(500MHz)δ:8.56(s、1H)、8.11(d、1H)、6.88(s、1H)、6.81(d、1H)、5.12(d、1H)、4.88(dd、1H)、4.73(d、1H)、4.47−4.41(m、3H)、3.68(m、1H)、3.57(d、1H)、3.31(s、3H)、3.29(dd、1H)、3.04(m、4H)、2.87−2.86(m、2H)、2.68−2.63(m、3H)、2.44−2.35(m、8H)、2.30(s、3H)、2.06(t、1H)、1.99(m、1H)、1.93(m、1H)、1.83(m、1H)、1.74(brd、1H)、1.66−1.57(m、3H)、1.45(s、3H)。
実施例28
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン
アセトニトリル(10mL)中の中間体51(70mg)の懸濁液に、中間体7(60mg)とDBU(0.05mL)を添加した。この混合物を70℃で18時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:6/1/0.1のCHCl/MeOH/NH)で精製することにより、標題の化合物(13mg)を得た。
MS;m/z(ES):1125[MH]
13C−NMR(75MHz)δ:178.5;176.8;171.7;166.8;145.2;142.5;131.9;127.0;125.6;117.5;106.8;103.7;101.8;82.4;78.2;77.1;76.9;73.5;73.0;72.7;72.3;70.3;69.4;67.3;64.9;62.4;62.0;48.9;46.9;44.7;43.8;42.2;41.9;41.5;39.8;35.5;34.8;34.2;34.0;28.4;27.0;26.1;21.4;21.3;20.7;20.6;17.1;15.7;13.8;10.6;8.3;7.5;6.5。
実施例29
4’’−O−[[[4−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]ブチル]アミノ]カルボニル]アジスロマイシン
DMF(1mL)中の中間体53(130mg)の溶液に、7−((2−アミノブチル)アミノ)−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(54mg)とDBU(0.2mL)を添加した。反応混合物を室温で24時間攪拌した。次に、EtOAc(30mL)とHO(20mL)を添加した。NaOH(1M)の添加により反応混合物のpHを9.5に調節した。各層を分離し、水層をEtOAc(2×5mL)で洗浄した。収集した有機層を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(20mL)に溶解させ、60℃で4時間、次に室温で一晩攪拌した。溶媒を蒸発させた後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(49mg)を得た。
MS;m/z(ES):1109.54[MH]
H−NMR(500MHz)δ:8.69(s、1H)、7.91(d、1H)、7.00(d、1H)、5.18(d、1H)、5.12(brs、1H)、4.96(brs、1H)、4.71(dd、1H)、4.55(d、1H)、4.53(d、1H)、4.34(m、1H)、4.24(d、1H)、3.76(m、1H)、3.66(s、1H)、3.60(d、1H)、3.54(m、1H)。
13C−NMR(125MHz)δ:178.2;176.3;166.9;156.0;151.2;147.9;146.2;141.9;141.8;139.7;109.5;109.3;107.1;101.6;95.2;94.1;83.12;78.5;77.4;73.6;73.0;72.9;72.7;70.4;69.4;67.0;64.8;62.8;62.1;48.9;44.7;42.0;41.6;41.5;39.9;39.7;35.6;34.8;34.4;27.1;29;26.9;26.2;25.2;21.4;20.9;20.6;20.5;17.2;15.6;14.1;10.6;8.7;7.7;6.7。
実施例30
4’’−O−[[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]カルボニル]−アジスロマイシン
DMF(2mL)中の中間体52(150mg)の溶液に、中間体7(65mg)とDBU(0.4mL)を添加した。反応混合物を室温で24時間攪拌した後、EtOAc(30mL)とHO(20mL)を添加した。NaOH(1M)の添加により反応混合物のpHを9.5に調節した。各層を分離し、水層をEtOAc(2×15mL)で抽出した。収集した有機層を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(20mL)に溶解させ、60℃で4時間、次に室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた後、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(60mg)を得た。
MS;m/z(ES):1097.1[MH]
H−NMR(300MHz、CDCl)δ:8.72(s、1H)、8.05(s、1H)、7.47(s、1H)、5.39(t、1H)、5.25(m、1H)、5.18(d、1H)、4.70(dd、1H)、4.59(d、1H)、4.51(d、1H)、4.36(m、1H)、4.25(bs、1H)。
13C−NMR(75MHz、CDCl)δ:178.8;177.5;167.3;157.7;145.8;142.9;;132.6;127.5;126.2;118.2;107.6;103.7;102.4;94.7;83.3;79.7;77.9;74.2;73.7;73.6;73.2;70.9;70.1;67.8;65.5;63.3;62.5;49.5;45.2;45.1;42.2;42.0;40.4;39.8;36.3;35.4;35.1;29.5;27.5;26.7;21.9;21.6;21.3;21.2;17.8;16.2;14.7;11.3;9.2;8.2;7.4。
実施例31
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−アジスロマイシン
アセトニロリル(0.6mL)中の中間体54(15mg)の溶液に、中間体7(11.8mg)とDBU(0.010mL)を添加した。混合物を80℃で12時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた後、残渣をシリカSPE−カラム(溶離液:DCM100%から85/13/2のDCM/MeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(2.2mg)を得た。
MS;m/z(ES):1138.7[MH]
実施例32
11,12−(アミノカルボニルオキシ)−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
アセトニロリル(0.40mL)中の中間体57(20mg)の溶液に、中間体7(15mg)を添加した。混合物を70℃で12時間加熱した。DBU(0.030mL)を添加し、反応混合物を同じ温度でさらに3時間攪拌した。溶媒を蒸発させた後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM100%から85/13/2のDCM/MeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(5.8mg)を得た。
MS;m/z(ES):1148.8[MH]
H−NMR(500MHz)δ:8.71(s、1H)、8.03(s、1H)、7.52(s、1H)、5.8(s、1H)、5.33(bt、1H)、5.10(dd、1H)、4.97(d、1H)、4.70(d、1H)、4.58(d、1H)、4.23−4.38(m、1H)、3.79(d、1H)、3.71−3.74(m、1H)、3.67(s、1H)、3.61(d、1H)、3.58(d、1H)、3.43(m、1H)、3.31(s、3H)。
実施例33
11,12−(アミノカルボニルオキシ)−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
アセトニロリル(0.40mL)中の中間体57(20mg)の溶液に、中間体8(15mg)を添加した。混合物を70℃で12時間加熱した。DBU(30mL)を添加し、同じ温度でさらに3時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM100%から85/13/2のDCM/MeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(4.0mg)を得た。
MS;m/z(ES):1132.4[MH]
実施例34
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(メチルアミノカルボニルオキシ)−エリスロマイシンA
i−PrOH(2mL)中の中間体59(100mg)の溶液に、中間体7(60mg)とDBU(0.02mL)を添加した。混合物を70℃で36時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で残渣を精製することにより、標題の化合物(39mg)を得た。
MS;m/z(ES):1162[MH]
H−NMR(500MHz)δ:8.73(s、1H)、8.04(s、1H)、7.54(s、1H)、5.27(t、1H)、4.96(m、1H)、4.70(d、1H)、4.56(d、1H)、4.34(m、1H)、3.75(d、1H)、3.72(m、1H)、3.63(d、1H)、3.56(m、1H),3.54(s、1H)。
13C−NMR(75MHz)δ:215.8;177.5;176.6;172.2;167.3;157.7;145.98;143.1;132.5;127.6;126.3;118.0;107.6;104.5;102.1;95.9;82.8;79.8;78.7;78.6;77.6;75.9;72.7;71.0;67.8;65.2;63.0;62.0;50.2;49.6;47.6;45.5;44.4;42.8;40.3;38.9;38.8(2C);35.4;35.1;34.6;32.5;21.9;21.8;21.2;20.0;18.6;18.3;15.9;13.9;13.7;10.3;9.1;8.1。
実施例35
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]メチル−アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(メチルアミノカルボニルオキシ)−エリスロマイシンA
CHCl(3mL)中の実施例34(150mg)の溶液に、ホルムアルデヒド(20mg)とギ酸(18.2mL)を添加した。この混合物を60℃で10時間加熱した後、CHCl(30mL)とNaHCOの飽和溶液(20mL)とを添加した。水層をCHCl(15mL)で洗浄し、収集した有機層を減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で残渣を精製することにより、標題の化合物(76mg)を得た。
MS;m/z(ES):1176.8[MH]
H−NMR(500MHz、CDCl)δ:8.73(s、1H)、8.05(s、1H)、7.51(s、1H)、5.33(t、1H)、4.98(d、1H)、4.95(dd、1H)、4.72(d、1H)、4.59(d、1H)、4.33(m、1H)、3.76(d、1H)、3.77−3.70(m、1H)、3.63(d、1H)、3.57(m、1H),3.54(s、1H)、3.35(m、2H),3.32(s、3H)、3.27(m、1H)、3.09(s、3H)、3.03(m、1H)、3.01(s、3H)、2.91(m、1H)、2.29(s、3H)。
13C−NMR(125MHz、CDCl)δ:215.7;177.6;176.6;171.8;167.4;145.8;143.2;;132.5;127.6;126.3;118.0;118.0;107.6;104.5;101.9;95.9;82.8;79.9;78.6;78.5;76.0;72.8;71.0;67.7;65.2;63.0;62.1;55.4;52.8;50.2;49.5;45.5;45.2;41.3;40.7;38.9;38.8;35.4;35.1;32.7;32.5;21.9;21.7;21.1;20.0;18.5;18.3;15.9;13.9;13.7;10.3;9.2;8.1。
MS;m/z(ES):855[MH]
実施例36
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−メチル−エリスロマイシンA
i−PrOH(2mL)中の中間体64(100mg)の懸濁液に、中間体7(56mg)とDBU(0.02mL)を添加した。この混合物を70℃で24時間攪拌した後、減圧下で溶媒を蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で残渣を精製することにより、標題の化合物(60mg)を得た。
MS;m/z(ES):1176.6[MH]
13C−NMR(75MHz、CDCl)δ:216.1;177.5;176.3;172.1;167.3;157.2;145.9;143.1;132.6;127.6;126.3;118.0;107.6;104.5;102.0;96.0;82.6;79.8;78.7;77.7;76.1;72.7;71.0;67.8;65.2;63.1;60.0;50.5;49.5;47.6;45.6;45.1;44.4;42.8;40.4;38.9;38.8;38.7;38.6;35.4;35.1;34.6;29.5;21.9;21.8;21.2;20.1;18.9;18.3;16.0;14.2;14.1;12.5;10.3;9.2;8.1。
実施例37
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−[(N−(4−(フェニルブチル)アミノ)カルボニルオキシ]−エリスロマイシンA
i−PrOH(10mL)及びCHCN(2mL)中の中間体67の溶液に、中間体7(0.5g)を添加した。この混合物を80℃で24時間加熱した後、溶媒を蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で残渣を精製することにより、標題の化合物(1.0g)を得た。
MS;m/z(ES):1281[MH]
実施例38
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
アセトニトリル(10mL)中の中間体69(500mg)の懸濁液に、中間体7(300mg)とDBU(0.4mL)を添加した。この混合物を70℃で18時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で残渣を精製することにより、標題の化合物(370mg)を得た。
MS;m/z(ES):1124.7[MH]
H−NMR(300MHz)δ:8.73(s、1H)、8.04(s、1H)、7.54(s、1H)、5.26(t、1H)、5.06(dd、1H)、4.99(d、1H)、4.70(d、1H)、4.57(d、1H)、4.34(m、1H)。
13C−NMR(75MHz)δ:221.0;177.5;175.7;172.2;167.284;145.8;143.1;132.5;127.6;126.3;118.0;107.7;104.6;102.2;96.0;80.4;78.9;78.8;78.3;78.2;76.6;74.3;72.7;71.1;69.1;67.8;65.2;63.0;;50.67。
実施例39
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
MeOH(1mL)中の中間体69(100mg)と中間体3(103mg)の溶液を70℃で16時間振盪した。溶媒を蒸発させ、DCM(2mL)と一緒に残渣を粉砕した。固形物質をろ過し、DCM(1mL)で洗浄した。母液を減圧下で濃縮した。粗生成物を1/1のEtOAc/n−ヘキサンから沈殿させることにより、標題の化合物(10mg)を得た。
MS;m/z(ES):1077.8[MH]
実施例40
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
MeOH(1mL)中の中間体69(100mg)と中間体4(107mg)の溶液を70℃で16時間振盪した。溶媒を蒸発させ、DCM(2mL)と一緒に残渣を粉砕した。固形分をろ過し、DCM(1mL)で洗浄した。母液を減圧下で濃縮した。粗生成物を1/1のEtOAc/n−ヘキサンから2回沈殿させることにより、標題の化合物(15mg)を得た。
MS;m/z(ES):1090.8[MH]
実施例41
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]ブチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
i−PrOH(2mL)中の中間体69(100mg)の溶液に、7−((2−アミノブチル)アミノ)−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸(62mg)を添加した。反応混合物を80℃で72時間加熱した後、溶媒を蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で残渣を精製することにより、標題の化合物(141mg)を得た。
MS;m/z(ES):1136.1[MH]
実施例42
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA及び
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
i−PrOH(2mL)中の中間体69(133mg)の溶液に、中間体5と中間体6(100mg、1/1混合物)を添加した。反応混合物を80℃で10日間加熱した。溶媒を蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で残渣を精製することにより、標題の化合物(140mg)を得た。
MS;m/z(ES):112.1[MH];1096.1[MH]
実施例43
4’’−O−[3−[[3−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]プロピル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
i−PrOH(2.5mL)中の中間体68(10mg)の溶液に、中間体13(20mg)を添加し、反応混合物を70℃で32時間加熱した。反応混合物をろ過し、固形分をi−PrOHで洗浄した。収集した溶液を減圧下で濃縮し、MeOH中で72時間攪拌した。溶媒の蒸発により、粗生成物が得られ、これを分離用TLC(溶離液:97/3のMeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(4.4mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:8.73(s、1H)、8.02(d、1H)、7.53(bs、1H)、5.83(bs、1H)、4.70(d、1H)、4.36(m、1H)、3.60−3.40(m、2H)、2.92(m、2H)、2.85(m、2H)、2.65(m、2H)、2.00(m、2H)、1.39(m、2H)、1.16(m、2H)。
実施例44
4’’−O−[3−[[3−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]プロピル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
i−PrOH(2mL)中の中間体68(7mg)の溶液に、中間体14(14mg)を添加し、反応混合物を70℃で32時間加熱した。反応混合物をろ過し、固形分をi−PrOHで洗浄した。収集した溶液を減圧下で濃縮し、MeOH中で72時間攪拌した。溶媒の蒸発により、粗生成物が得られ、これを分離用TLC(溶離液:97/3のMeOH/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(3.6mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:8.73(s、1H)、7.94(d、1H)、7.02(bs、1H)、6.91(d、1H)、4.70(d、1H)、4.36(m、1H)、3.50−3.30(m、4H)、2.96−2.88(m、4H)、2.70−2.55(m、2H)、1.39(m、2H)、1.16(m、2H)。
実施例45
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水DMSO(1mL)中の中間体8(50.4mg)の溶液に、DIPEA(0.02mL)を添加し、反応混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物をDMSO(1mL)中の中間体68(50mg)の溶液に添加し、反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、DCM(10mL)、次に水(10mL)を添加した。有機層を水(3×10mL)で洗浄し、乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。粗生成物をMeOH(0.5mL)中に溶解させ、溶液を40℃で12時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた粗生成物をDCM(0.1mL)に溶解させた。EtO(0.5mL)を添加し、沈殿物を取得した。固形分をろ過し、ろ過物を減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(23mg)を得た。
HPLC/MS分析(移動相A/B:70/30から45/55が10分、45/55〜10/90が5分、10/90が5分、質量範囲は150〜1000amu):滞留時間:9.15分、MS;m/z(ES):1108[MH]
H−NMR(500MHz)δ:8.73(s、1H)、7.97(d、1H)、7.00(d、1H)、5.49(bm、1H)、4.70(d、1H)、4.35(bm、1H)、3.50(m、1H)、3.35(m、2H)、3.05(m、2H)、3.00(m、2H)、2.68、2.50(m、2H)、1.38(m、2H)、1.20(m、2H)。
実施例46
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)−1−ピペラジニル]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
MeOH(1mL)中の中間体68(20mg)の溶液に、DIPEA(0.021mL)と1−シクロプロピル−6−フルオロ−4−オキソ−7−ピペラジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−カルボン酸(40mg)を添加し、反応混合物を40℃で24時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(2mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂(Aldrich、2mmol/gのローディングで120mg)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(2mL)、MeOH(2mL)及びDCM(2mL)で洗浄した。回収した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(3mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した後、収集した水層をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(7.8mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.00(bs、1H)、8.79(s、1H)、8.04(d、1H)、7.35(d、1H)、4.72(d、1H)、4.35(m、1H)、3.55(m、1H)、3.40−3.10(m、2H)、2.86−2.64(m、6H)、2.60(m、4H)、1.39(m、2H)、1.15(m、2H)。
実施例47
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−[1,8]ナフチルリジニル)−1−ピペラジニル]プロピオニル]−6−O−メチルエリスロマイシンA
無水MeOH(2mL)中の中間体68(20mg)の溶液に、1−エチル−6−フルオロ−4−オキソ−7−ピペラジン−1−イル−1,4−ジヒドロ[1,8]ナフチルリジン−3−カルボン酸(19mg)を添加した。反応混合物を40℃で一晩攪拌し、溶媒を減圧下で蒸発させた後、残渣をDCM(3mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂(Aldrich、2mmol/gのローディングで118mg)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(3mL)、MeOH(3mL)及びDCM(3mL)で洗浄した。回収した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(5mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した後、収集した水層をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(12mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.00(bs、1H)、8.71(s、1H)、8.12(m、1H)、4.72(d、1H)、4.41(q、2H)、4.35(m、1H)、3.85(m、4H)、2.85−2.54(m、4H)、2.64(m、4H)、1.51(t、3H)。
実施例48
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)−1−ピペラジニル]エタノイル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
DMSO(0.5mL)中の中間体70(82mg)の溶液に、DMSO(1.3mL)中のDIPEA(0.054mL)と1−シクロプロピル−6−フルオロ−4−オキソ−7−ピペラジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−カルボン酸(38mg)の前形成溶液を添加した。反応混合物を室温で6時間攪拌した。水(10mL)とEtOAc(10mL)を添加し、水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)により粗生成物を精製し、MeOH(12mL)において40℃で16時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(37mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.00(bs、1H)、8.76(s、1H)、7.99(d、1H)、7.36(d、1H)、4.75(d、1H)、4.36(m、1H)、3.55(m、1H)、3.45−3.25(d+d、2H)、3.41(m、4H)、2.84(m、4H)、1.40−1.16(m、4H)。
実施例49
4’’−O−[2−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]エタノイル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
DMSO(0.3mL)中の中間体70(40mg)の溶液に、予め用意しておいたDIPEA(0.036mL)と中間体7(23mg)とのDMSO(0.7mL)溶液を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。水(5mL)とEtOAc(10mL)を添加し、水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)により粗生成物を精製し、MeOH(12mL)において50℃で16時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(11mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.07(bs、1H)、8.74(s、1H)、8.05(s、1H)、7.55(s、1H)、5.30(t、1H)、4.75(d、1H)、3.55(m、1H)、3.41(bm、2H)、3.45−3.40(m、2H)、3.04−3.00(m、2H)、1.39−1.1(m、4H)。
実施例50
4’’−O−[2−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]エタノイル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
DMSO(0.3mL)中の中間体70(46mg)の溶液に、DMSO(0.7mL)中のDIPEA(0.036mL)と中間体8(24mg)の前形成溶液を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。水(5mL)とEtOAc(10mL)を添加し、水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)により粗生成物を精製し、MeOH(12mL)において50℃で16時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(10mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.30(bs、1H)、8.70(s、1H)、7.94(s、1H)、7.01(d、1H)、5.51(bm、1H)、4.75(d、1H)、3.60(d、1H)、3.51(m、1H)、3.40(d、1H)、3.38(m、2H)、3.10−3.02(m、2H)、1.40−1.06(m、4H)。
実施例51
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルバモイル−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
及び
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルバモイル−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
密封した試験管において、i−PrOH(1mL)及びDBU(0.64mL)中の中間体19及び20(50mg)の40/60混合物の懸濁液を50℃で30分加熱した。中間体69(50mg)を添加し、反応混合物を70℃で24時間攪拌した後、減圧下で濃縮した。水(10mL)を添加し、得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。収集した有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。分離用TLC(溶離液:90/10/2のDCM/MeOH/NHOH)により粗生成物を精製し、MeOH(10mL)において50℃で一晩攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより、標題の化合物(13mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:9.83(bm、1H)、8.77(s、1H)、7.97(d、1H)、6.96(d、1H)、5.68(bm、1H)、5.24(bm、1H)、4.70(d、1H)、4.36(m、1H)、3.47−3.30(m、3H)、3.04−2.80(m、4H)、2.65−2.52(m、4H)、1.35−1.12(m、4H)。
実施例52
4’’−O−[3−[2−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
MeOH(20mL)中の実施例38(60mg)の溶液に、Pd/C(10%、30mg)を添加し、室温及び15バールで混合物に20時間水素添加した。触媒をろ過し、MeOHで洗浄し、ろ過物を減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/13/2のDCM/MeOH/NH)で残渣を精製することにより、標題の化合物(23mg)を得た。
MS;m/z(ES):1089.6[MH]
13C−NMR(75MHz)δ:177.9、175.7、172.3、167.8、147.0、145.1、133.2、127.5、122.2、118.4、107.3、104.2、102.0、96.0、80.4、78.8、78.3、78.1、74.3、72.7、71.1、69.1、67.8、65.2、63.0、50.7、49.5、47.7、45.3、44.9、44.5、42.8、40.3、39.2、38.8、37.2、35.4、35.2、34.5、21.8、21.2、21.0、19.7、18.4、18.0、16.0、12.4、10.6、9.1、8.1。
実施例53
4’’−O−[3−[[2−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−プロピル−エリスロマイシンA
i−PrOH(5mL)中の中間体74(200mg)の溶液に、中間体7(150mg)を添加し、混合物を80℃で60時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(2mL)と一緒に粉砕した。固形分をろ過し、DCM(1mL)で洗浄してから、母液を減圧下で濃縮した。粗生成物をEtOAc/n−ヘキサン1/1から沈殿させることにより、標題の化合物(8.3mg)を得た。
MS;m/z(ES):1152.3[MH]
13C−NMR(500MHz)δ:177.9、175.7、172.3、167.8、147.0、145.1、133.2、127.5、122.2、118.4、107.3、104.2、102.0、96.0、80.4、78.8、78.3、78.1、74.3、72.7、71.1、69.1、67.8、65.2、63.0、50.7、49.5、47.7、45.3、44.9、44.5、42.8、40.3、39.2、38.8、37.2、35.4、35.2、34.5、21.8、21.2、21.0、19.7、18.4、18.0、16.0、12.4、10.6、9.1、8.1。
実施例54
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)ピペラジニル]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水MeOH(0.5mL)中の中間体81(10mg)の溶液に、1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−(ピペラジン−1−イル)キノリン−3−カルボン酸(18mg)とDIPEA(0.010mL)を添加した。反応混合物を40℃で一晩攪拌し、溶媒を蒸発させた後、残渣をDCM(2mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂(Aldrich、2mmol/gのローディングで56mg)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(2mL)、MeOH(2mL)及びDCM(2mL)で洗浄した。回収した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(3mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した後、収集した水層をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(9mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.36(bs、1H)、11.29(mb、1H)、8.77(s、1H)、8.32(s、1H)、7.20(d、1H)、7.14(dd、1H)、5.26(dd、1H)、4.98(d、1H)、4.73(m、2H)、4.65(bm、1H)、4.30(bm、1H)、3.88(d、1H)、3.80(bm、1H)、3.69−3.64(m、3H)、3.51(m、1H)、3.46(m、4H)、3.33(s、3H)、3.10(m、7H)、3.02(m、1H)、2.90(m、1H)、2.79(m、2H)、2.68(m、4H)、2.59(m、3H)、2.42(d、1H)、1.93(m、1H)、1.86(m、1H)、1.75(m、2H)、1.66(m、1H)、1.72−1.2(m、2H)、1.5(s、3H)、1.37(m+s、5H)、1.17(s、3H)、1.27−1.04(m、20H)、0.91(t、3H)。
実施例55
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4’’−O−[3−[4−(1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)ピペラジニル]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水MeOH(0.5mL)中の中間体81(10mg)の溶液に、1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−(ピペラジン−1−イル)−キノリン(16mg)とDIPEA(0.010mL)を添加した。反応混合物を40℃で一晩攪拌し、溶媒を蒸発させた後、残渣をDCM(2mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂(Aldrich、2mmol/gのローディングで0.056g)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(2mL)、MeOH(2mL)及びDCM(2mL)で洗浄した。収集した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(3mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した後、収集した水層をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH )で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(7mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:7.99(d、1H)、7.62(d、1H)、7.26(d、1H)、6.16(d、1H)、5.26(dd、1H)、4.98(d、1H)、4.74(d、1H)、4.73(d、1H)、4.63(d、1H)、4.33(m、1H)、3.88(d、1H)、3.78(m、1H)、3.67(d、1H)、3.35(m、1H)、3.32(s、1H)、3.26(m、4H)、3.25(m、2H)、3.10(s、3H)、3.09(s、1H)、3.02(m、1H)、2.90(m、1H)、2.82−2.78(m、2H)、2.73−2.69(m、5H)、2.61−2.57(m、3H)、2.42(m、1H)、2.48(s、6H)、1.93(m、1H)、1.87(m、1H)、1.87−1.70(m、3H)、1.70−1.65(m、3H)、1.49(s、3H)、1.37(s、3H)、1.27(d、3H)、1.26(m、2H)、1.22(d、3H)、1.17(s、3H)、1.14(s、3H)、1.12(s、3H)、1.10(s、3H)、1.05(m、2H)、1.05(d、3H)、0.91(t、3H)。
実施例56
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
MeOH(1mL)中の中間体81(10mg)の溶液に、DIPEA(0.01mL)と中間体8(17mg)を添加した。反応物を60℃で3日間攪拌し、室温まで冷却し、DCM(2mL)と4−ベンジルオキシベンズアルデヒドポリマー結合樹脂(Aldrich、2.5〜3mmol/gのローディングで56mg)を添加した。反応混合物を室温で24時間振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(2mL)、MeOH(2mL)及びDCM(2mL)で洗浄した。収集した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(90/10の溶離液:DCM/MeOH)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(6mg)を得た。
HPLC/MS分析(移動相:A/B;80/20から10/90を20分、質量範囲が150〜1000amu):滞留時間:10.18分、MS;m/z(ES):1156[MH]
実施例57
(11S,11aR)−4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)ピペラジニル]プロピオニル]−11−(カルボキシシアノメチル)−11−デオキシ−6−O−エリスロマイシンA
無水MeOH(0.5mL)中の中間体81(10mg)の溶液に、7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−(ピペラジン−1−イル)キノリン−3カルボン酸(20mg)とDIPEA(0.010mL)を添加した。反応混合物を60℃で2日間攪拌し、溶媒を蒸発させた後、残渣をDCM(2mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂(Aldrich、2mmol/gのローディングで56mg)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(2mL)、MeOH(2mL)及びDCM(2mL)で洗浄した。収集した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(3mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した後、収集した水層をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(10mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:14.47(bs、1H),8.82(s、1H)、8.03(d、1H)、8.11(d、1H)、5.26(dd、1H)、4.98(d、1H)、4.74(s、1H)、4.73(d、1H)、4.63(d、1H)、4.32(m、1H)、3.87(d、1H)、3.78(m、1H)、3.67(d、1H)、3.57(m、1H)、3.33(s、1H)、3.28(bm、1H)、3.18(bs、1H)、3.10(m+s、3H+1H)、3.02(m、1H)、2.91(m、1H)、2.80(m、2H)、2.71(bm、4H)、2.59(m、4H)、2.44(s、6H)、2.43(d、1H)、1.95−1.82(m、2H)、1.76−1.60(m、5H)、1.49(s、3H)、1.43(m、1H)、1.38(s、3H)、1.26(s、3H)、1.25(m、1H)、1.22(d、3H)、1.18(s、3H)、1.14(d、3H)、1.12(d、3H)、1.11(d、3H)、1.05(d、3H)、0.91(t、3H)。
実施例58
(11S,11aR)−4’’−O−[3−[[2−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−(カルボキシシアノメチル)−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水i−PrOH(2mL)中の中間体7(54mg)とDIPEA(0.030mL)の溶液を超音波浴中に1分放置した。中間体81(60mg)を添加し、反応混合物を120℃で7日間攪拌した。溶媒を蒸発させた後、残渣をMeOH(3mL)に溶解させ、混合物を室温で攪拌した。溶媒の蒸発後、残渣をDCM(3mL)に溶解させ、4−ベンジルオキシベンズアルデヒドポリマー結合樹脂(Aldrich、2.5−3mmol/gのローディングで160mg)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(7mL)、MeOH(7mL)及びDCM(7mL)で洗浄した。収集した有機抽出物を減圧下で濃縮した。残渣をDCM(10mL)に溶解させ、水(3×10mL)で洗浄した後、収集した水層をDCM(3×10mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(29mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:8.74(s、1H)、8.05(s、1H)、7.55(s、1H)、5.25(m、2H)、4.97(d、1H)、4.74(d、1H)、4.71(d、1H)、4.57(d、1H)、4.33(m、1H)、3.87(d、1H)、3.70(m、1H)、3.65(d、1H)、3.56(m、1H)、3.39(m、2H)、3.32(s、3H)、3.19(dd、1H)、3.09(m+s、4H)、3.02−2.95(m、5H)、2.90(m、1H)、2.61−2.53(m、4H)、2.42(m、4H)、2.31(s、6H)、1.92−1.58(m、7H)、1.49(s、3H)、1.43(m、2H)、1.36(s、3H)、1.18−1.26(m、6H)、1.19(m、1H)、1.13−1.11(m、9H)、1.04(m、3H)、0.91(t、3H)。
実施例59
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)ピペラジニル]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−エリスロマイシンA
無水MeOH(2mL)中の中間体81(40mg)の溶液に、1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−(ピペラジン−1−イル)−キノリン−3−カルボン酸(82mg)とDIPEA(0.038mL)を添加した。反応混合物を40℃で一晩攪拌し、溶媒を蒸発させた後、残渣をDCM(4mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂(Aldrich、2mmol/gのローディングで220mg)を添加し、反応混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(4mL)、MeOH(4mL)及びDCM(4mL)で洗浄した。収集した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(5mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した後、収集した水層をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(19mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:14.98(bs、1H)、8.80(s、1H)、8.05(d、1H)、8.03(d、1H)、7.35(d、1H)、5.26(dd、1H)、4.98(d、1H)、4.74(m、2H)、4.72(d、1H)、4.60(d、1H)、4.34(m、1H)、3.88(d、1H)、3.75(m、1H)、3.67(d、1H)、3.54(m、1H)、3.33(s、3H)、3.32(m、1H)、3.21(m、1H)、3.10(m、5H)、3.02(m、1H)、2.90(m、1H)、2.85−2.70(m、2H)、2.70(m、4H)、2.58(m、4H)、2.43(d、1H)、2.32(s、6H)、1.92(m、1H)、1.86(m、1H)、1.76(m、2H)、1.66(m、2H)、1.58(m、1H)、1.50(s、3H)、1.43(m、1H)、1.39(m、1H)、1.37(s、3H)、1.30(m、1H)、1.25(d、3H)、1.21(d、3H)、1.22(m、1H)、1.17(s、3H)、1.14(d、3H)、1.13(d、3H)、1.12(d、3H)、1.05(d、3H)、0.91(t、3H)。
実施例60
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4’’−O−[3−[レル−(4aS,7aS)−6−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−イル]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水MeOH(2mL)中の中間体81(40mg)の溶液に、1−シクロプロピル−6−フルオロ−8−メトキシ−7−(オクタヒドロ−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−カルボン酸(98mg)とDIPEA(0.038mL)を添加した。反応混合物を40℃で一晩攪拌し、溶媒を蒸発させた後、残渣をDCM(4mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂(Aldrich、2mmol/gのローディングで220mg)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(4mL)、MeOH(4mL)及びDCM(4mL)で洗浄した。回収した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(5mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した後、収集した水層をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH 90/10)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(44mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.05(bs、1H),8.78(s、1H)、7.81(d、1H)、5.26(dd、1H)、4.95(d、1H)、4.74(s、1H)、4.60(d、1H)、4.56(d、1H)、4.32(m、1H)、4.01(d、1H)、3.90(m、1H)、3.87(d、1H)、3.70(m、1H)、3.65(m、3H)、3.56(m、1H)、3.30(s、3H)、3.18(m、1H)、3.17(m、1H)、3.09(m、1H)、3.10(m、4H)、3.02(m、1H)、2.95(m、1H)、2.91(m、1H)、2.78(m、2H)、2.62(m、4H)、2.60(m、1H)、2.52(m、3H)、2.36(s、1H)、2.35(m、1H)、2.29(s、6H)、1.92(m、1H)、1.90(m、1H)、1.86(m、1H)、1.76(m、1H)、1.72−1.68(m、5H)、1.60(m、2H)、1.49(s、3H)、1.37(s、3H)、1.25(d、3H)、1.30(m、1H)、1.20(m、2H)、1.14−1.06(m、9H)、1.15(s、3H)、1.11(d、3H)、1.05(d、3H)、0.91(t、3H)。
実施例61
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−[1,8]ナフチリジニル)ピペラジニル]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水MeOH(2mL)中の中間体81(20mg)の溶液に、1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−(ピペラジン−1−イル)−[1,8]ナフチリジン−3−カルボン酸(21mg)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌し、溶媒を蒸発させた後、残渣をDCM(3mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂(Aldrich、2mmol/gのローディングで134mg)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(3mL)、MeOH(3mL)及びDCM(3mL)で洗浄した。回収した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(5mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した後、収集した水層をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(14mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.00(bs、1H),8.70(s、1H)、8.12(d、1H)、4.74(d、1H)、4.72(d、1H)、4.40(q、2H)、4.35(m、1H)、3.85(m、4H)、2.78(m、2H)、2.73(m、1H)、2.57(m、2H)、1.51(t、3H)。
実施例62
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水MeOH(1mL)中の中間体81(100mg)と中間体3(93mg)の溶液を70℃で16時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(2mL)と一緒に粉砕した。固形分をろ過し、DCM(1mL)で洗浄した。母液を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物を1/1のEtOAc/n−ヘキサンから2回沈殿させることにより、標題の化合物(27mg)を得た。
MS;m/z(ES):1127.1[MH]
実施例63
(11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
MeOH(1mL)中の中間体81(100mg)と中間体4(97mg)の溶液を70℃で22時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(2mL)と一緒に粉砕した。固形分をろ過し、DCM(1mL)で洗浄した。母液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をEtOAc/n−ヘキサンから2回沈殿させることにより、標題の化合物(23mg)を得た。
MS;m/z(ES):1138.8[MH]
実施例64
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−キノリニル)−1−ピペラジニル]プロピオニル]−ロキシスロマイシン
無水MeOH(2mL)中の中間体83(40mg)の溶液に、1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−(ピペラジン−1−イル)−キノリン−3−カルボン酸(50mg)とDIPEA(0.050mL)を添加した。反応混合物を40℃で一晩攪拌し、溶媒を蒸発させた後、残渣をDCM(4mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂(Aldrich、2mmol/gのローディングで114mg)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(4mL)、MeOH(4mL)及びDCM(4mL)で洗浄した。回収した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(5mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した後、収集した水層をDCM(3×3mL)で抽出した。有機層をで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH 90/10)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(33mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.00(bs、1H),8.78(s、1H)、8.03(d、1H)、7.35(d、1H)、5.18(dd、2H)、4.70(d、1H)、4.38(m、1H)、3.75(m、2H)、3.56(m、3H)、3.42(s、3H)、3.32(m、4H)、2.86−2.74(m、2H)、2.70(m、2H)、2.59(m、2H)、1.40(m、2H)、1.20(m、2H)。
実施例65
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−[1,8]ナフチリジニル)ピペラジニル]プロピオニル]−ロキシスロマイシンA
無水MeOH(2mL)中の中間体83(20mg)の溶液に、1−エチル−6−フルオロ−4−オキソ−7−ピペラジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−[1,8]−ナフチリジン−3−カルボン酸(21mg)を添加した。反応混合物を40℃で一晩攪拌し、溶媒を蒸発させた後、残渣をDCM(3mL)に溶解させた。イソシアネートポリマー結合樹脂(Aldrich、2mmol/gのローディングで128mg)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(3mL)、MeOH(3mL)及びDCM(3mL)で洗浄した。回収した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(5mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/10のDCM/MeOH)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(19mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:15.04(bs、1H),8.70(s、1H)、8.12(d、1H)、5.18(d+d、1H)、4.72(d、1H)、4.41(q、2H)、4.38(m、1H)、3.85(m、4H)、3.75(m、2H)、3.57(t、2H)、3.42(s、3H)、2.81−2.54(m、6H)、1.51(t、3H)。
実施例66
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−7−クロロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−ロキシスロマイシン
無水i−PrOH(0.5mL)中の中間体83(20mg)の溶液に、中間体7(17mg)とDIPEA(0.030mL)を添加した。反応混合物を120℃で2日間攪拌し、溶媒を蒸発させた後、残渣をMeOH(3mL)に溶解させ、室温で一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(3mL)に溶解させた。4−ベンジルオキシベンズアルデヒドポリマー結合樹脂(Aldrich、2.5〜3mmol/gのローディングで65mg)を添加し、混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(3mL)、MeOH(3mL)及びDCM(3mL)で洗浄した。回収した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(5mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:70/30のDCM/MeOH)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(9mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:8.74(s、1H)、8.05(d、1H)、7.55(s、1H)、5.27(bm、1H)、5.18(d+d、2H)、4.70(d、1H)、4.36(m、1H)、3.80−3.70(m、2H)、3.58−3.53(m、3H)、3.42(s、3H)、3.40(m、2H)、3.20(m、2H)、2.98−2.93(m、2H)、2.60(m、2H)、1.39(m、2H)、1.16(m、2H)。
実施例67
4’’−O−[3−[4−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−ロキシスロマイシン
i−PrOH(2mL)中の中間体8(0.010mL)の混合物を超音波浴中に1時間放置した。中間体83(20mg)を添加し、反応混合物を120℃で6日間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた後、残渣をMeOH(4mL)に溶解させ、混合物を室温で一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(3mL)に溶解させてから、4−ベンジルオキシベンズアルデヒドポリマー結合樹脂(Aldrich、2.5〜3mmol/gのローディングで0.14g)を添加した。反応混合物を室温で一晩振盪した。この樹脂をろ過し、DCM(3mL)、MeOH(3mL)及びDCM(3mL)で洗浄した。収集した有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(5mL)に溶解させ、水(3×3mL)で洗浄した。回収した水層をDCM(2×5mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH 80/20)で粗生成物を精製することにより、標題の化合物(7.5mg)を得た。
H−NMR(500MHz)δ:8.73(s、1H)、7.98(d、1H)、7.00(d、1H)、5.48(bm、1H)、5.18(m、2H)、4.70(d、1H)、4.38(m、1H)、3.80−3.68(m、3H)、3.58−3.46(m、3H)、3.42(s、3H)、3.42(m、2H)、3.05(m、2H)、2.98−2.90(m、2H)、2.65(m、2H)、2.59(m、2H)、1.38(m、2H)、1.15(m、2H)。
実施例68
4’’−O−[2−[[3−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]プロピル]アミノ]エタノイル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
及び
4’’−O−[2−[[3−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]プロピル]アミノ]エタノイル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水MeCN(1mL)中の中間体70(100mg)の溶液に、DMSO(5mL)中の中間体13及び14(混合物、33mg)を添加した。反応混合物を室温で2時間、次に60℃で3時間攪拌した。反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、水(3×100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCMから95:5のMeOH:DCM)で粗生成物を精製した。得られた化合物をMeOH(0.5mL)で希釈し、室温で2日間攪拌した。溶媒を減圧下で乾燥させて得られた粗化合物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCMから98:2のMeOH:NHOH)で精製することにより、標題の化合物(2mg、Cl/F誘導体の85/15混合物)を得た。
4’’−O−[2[[3−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]プロピル]アミノ]エタノイル]−6−O−メチル−エリスロマイシンAのH−NMR(500MHz)δ:15.09(bs、1H)、8.74(d、1H)、8.03(s、1H)、7.54(s、1H)、5.72(bm、1H)、5.00(d、1H)、4.75(d、1H)、4.37(m、1H)、3.76(m、1H)、3.58−3.40(m、5H)、3.32(s、−OCH3)、3.05−2.90(m、2H)、2.45(d、1H)、2.00(m、2H)、1.70(m、1H)、1.40−1.12(m、10H)。
4’’−O−[2−[[3−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]プロピル]アミノ]エタノイル]−6−O−メチル−エリスロマイシンAのH−NMR(500MHz)δ:15.39(bs、1H)、8.73(d、1H)、7.96(d、1H)、6.91(s、1H)、6.24(bm、1H)。
HPLC/MC分析(移動相:70/30〜40/60のA/Bが14分、40/60〜10/90が3分、10/90が8分、質量範囲は150〜1000amu):滞留時間:10.4分(1108[MH])及び11.33分(1124[MH])。
実施例69
4’’−O−[2−[[2−[(7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
及び
4’’−O−[2−[[2−[(1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
無水i−PrOH(1mL)中の中間体84(23mg)の懸濁液に、DBU(0.026mL)を添加し、密封試験管において反応混合物を50℃で30分加熱した。反応混合物に中間体68(50mg)を添加し、試験管を密封して、反応混合物を70℃で24時間攪拌した後、減圧下で濃縮した。分離用TLC(溶離液:90/10/1.5のDCM/MeOH/NHOH)で粗生成物を精製した後、MeOH(10mL)において50℃で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で乾燥させることにより、標題の化合物(22mg、Cl/F誘導体の85/15混合物)を得た。
4’’−O−[2[[2−[(7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)−アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンAのH−NMR(500MHz)δ:7.90(s、1H)、7.58(d、1H)、7.56(s、1H)、6.16(d、1H)、4.99(d、1H)、4.91(m、1H)、4.70(d、1H)、4.35(m、1H)、3.76(m、1H)、3.39−3.331(m、3H)、3.31(s、−OCH3)、3.04−2.95(m、4H)、2.61−2.53(m、2H)、2.42(m、1H)、1.90(m、1H)、1.31−1.12(m、10H)。
4’’−O−[2−[[2−[(1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンAのH−NMR(500MHz)δ:7.95(d、1H)、7.58(d、1H)、6.91(d、1H)、6.12(d、1H)。
HPLC/MC分析(移動相:70/30〜45/55のA/Bが20分、45/55〜10/90が5分、質量範囲は200〜1300amu):滞留時間:17.82分(1061[MH])及び21.15分(1078[MH])。
実施例70
4’’−O−[3−[アセチル−[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
DCM(3mL)中の実施例38(60mg)の溶液に、NaHCO(42.3mg)と無水酢酸(5μL)を添加した。反応混合物を室温で30分攪拌した。水(20mL)を添加し、混合物をDCM(3×10)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮することにより、56mgを得た。粗生成物(10mg)をMeOH(3mL)で希釈し、室温で2日間攪拌した。溶媒を減圧下で乾燥させて得られた粗化合物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH:98/2)で精製することにより、標題の化合物(9mg)を得た。
HPLC/MC分析(移動相:70/30〜45/55のA/Bが20分、45/55が10分、質量範囲は200〜1200amu):滞留時間:24.2分(1166[MH])。
実施例71
4’’−O−(3−(2−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ)エチル)−メチル−アミノ)プロピオニル)−11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチルエリスロマイシンA
クロロフォルム(0.4mL)中の実施例36(0.065g)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.0159mg)とギ酸(0.0143mL)を添加した。溶液を室温で2日間攪拌した。溶媒を真空で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーに供した。収集した純粋な画分の蒸発により、20mgの薄い黄色の固体が得られた。
FAB−MSm/z1191(MH、61%)。
実施例72
4’’−O−[3−{[2−(1−シクロプロピル−6−フルオロ−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−7−イルアミノ)−エチル]−アミノ}−プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(アミノカルボニルオキシ)−エリスロマイシンA
CHCN(15mL)、HO(2ml)及びEtN(0.5mL)中の中間体57(700mg)の溶液に中間体85(540mg)を添加した。反応混合物を60℃で18時間攪拌した。DCM(40mL)とNaHCOの飽和溶液(30mL)を反応混合物に添加した。水層をDCM(30mL)で洗浄した。収集した有機層を減圧下で濃縮し、DCM/MeOH/NHOH:90/9/0.5を用いたシリカゲルで残渣を精製することにより、標題の化合物(669mg)を得た。
MS;m/z(ES):1147.0[MH]
H−NMR(500MHz、固有ピーク)δ:8.50(s、1H)、7.92(bs、1H)、6.93(bs、1H)、5.81(s、1H)、5.12(dd、2H)、4.97(d、1H)、4.70(d、1H)、4.54(d、1H)、4.35(m、1H)、3.91(s、3H)、3.81(d、1H)、3.68(m、2H)、3.61(d、1H)、3.31(s、3H)、3.18(dd、1H)、2.42(d、1H)、2.30(s、6H)、1.42(s、3H)、1.36(s、3H)、0.87(t、3H)。
実施例73
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシメチル−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(アミノカルボニルオキシ)−エリスロマイシンA
CHCN(10mL)、HO(1ml)及びEtN(0.2mL)中の中間体57(500mg)の溶液に中間体10(410mg)を添加し、得られた混合物を70℃で5時間攪拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残渣にDCM(50mL)を添加した。得られた懸濁液をろ過し、DCMを真空で蒸発させた。グラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHのSPE−カラムで残渣を精製することにより、標題の化合物(302mg)を得た。
MS;m/z(ES):1162.5[MH]
H−NMR(500MHz、固有ピーク)δ:8.50(s、1H)、7.88(s、1H)、7.62(s、1H)、5.79(s、1H)、5.10(dd、2H)、5.00(t、1H)、4.97(d、1H)、4.70(d、1H)、4.54(d、1H)、4.33(m、1H)、3.91(s、3H)、3.80(d、1H)、3.68(m、2H)、3.60(d、1H)、3.44−3.40(m、1H)、3.36(m、2H)、3.31(s、1H)、3.17(dd、1H)、2.99(t、2H)、2.94(s、6H)、2.89−2.84(m、1H)、1.41(s、3H)、1.18(s、2H)。
実施例74
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシメチル−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル)−メチル−アミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(アミノカルボニルオキシ)−エリスロマイシンA
CHCl(10mL)中の実施例73(0.300mg)の溶液に、ホルムアルデヒド(90ml)とギ酸(60mL)を添加した。混合物を60℃で一晩(18時間)攪拌した。DCM(40mL)とNaHCOの飽和溶液(20mL)を反応混合物に添加した。水層をDCM(2×30mL)で洗浄した。収集した有機層を減圧下で濃縮した。DCM/MeOH/NHOH:90/5/0.5を用いたシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで残渣を精製することにより、標題の化合物(170mg)を得た。
MS;m/z(ES):1176.93[MH]
実施例75
4’’−O−(3−{[2−(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリン−6−イルアミノ)−エチル]−メチル−アミノ}−プロピオニル)−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(アミノカルボニルオキシ)−エリスロマイシンA
MeOH(50mL)中の実施例113(230mg)の溶液に、Pd/C10%(40mg)を添加し、混合物に室温及び5バールで3時間水素添加した。触媒をろ過し、MeOHで洗浄してから、ろ過物を減圧下で濃縮した。グラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHのSPE−カラムで残渣を精製することにより、標題の化合物(156mg)を得た。
MS;m/z(ES):1128.9[MH]
実施例76
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−[アミノ(メチル)カルボニルオキシ]−エリスロマイシンA
MeOH(60mL)中の実施例34(500mg)の溶液に、Pd/C10%(150mg)を添加し、混合物に室温及び5バールで4時間水素添加した。触媒をろ過し、MeOHで洗浄してから、ろ過物を減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc−ジイソプロピルエーテルから結晶化することにより、標題の化合物(309mg)を得た。
MS;m/z(ES):1128.72[MH]
実施例77
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル)メチルアミノ]プロピオニル}−6−O−メチル−エリスロマイシンA
CHCl(6mL)中の実施例38(300mg)の溶液に、ホルムアルデヒド(40mL、35%溶液)とギ酸(20mL)を添加した。混合物を60℃で3時間加熱した。反応混合物に、ホルムアルデヒド(20mL)とギ酸(20mL)をさらに添加し、反応混合物を60℃で7時間加熱した。DCM(30mL)とNaHCOの飽和溶液(20mL)を反応混合物に添加した。水層をDCM(15mL)で洗浄した。収集した有機層を減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH/NHOH:90/5/0.5)で残渣を精製することにより、標題の化合物(178mg)を得た。
MS;m/z(ES):1129.2[MH]
実施例78
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシメチル−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−6−O−メチル−エリスロマイシンA
CHCN(10mL)、MeOH(1ml)、HO(1ml)及びEtN(0.2mL)中の中間体69(500mg)の溶液に中間体10(420mg)を添加し、得られた混合物を60℃で24時間攪拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残渣にDCM(50mL)を添加した。得られた懸濁液をろ過し、DCMを真空で蒸発させた。グラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHのSPE−カラムで残渣を精製することにより、標題の化合物(382mg)を得た。
MS;m/z(ES):1137.50[MH]
実施例79
4’’−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−6−O−メチル−エリスロマイシンA
i−PrOH(2mL)中の中間体69(100mg)の溶液に中間体87(98mg)を添加し、80℃で41時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(2mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、DCM(1mL)で洗浄した。ろ過物を真空で濃縮した。粗生成物をEtOAc−n−ヘキサンから2回沈殿させることにより、標題の化合物(25mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1063.8[MH]
実施例80
4’’−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]ブチル)アミノ]プロピオニル}−6−O−メチル−エリスロマイシンA
MeOH(2mL)中の中間体69(170mg)の溶液に中間体9(200mg)を添加し、70℃で24時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(2mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、DCM(1mL)で洗浄した。ろ過物を真空で濃縮した。粗生成物をEtOAc−n−ヘキサンから2回沈殿させることにより、標題の化合物(65mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1117.8[MH]
実施例81
4’’−O−{[(2−[(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)メチルアミノ]プロピオニル}−6−O−メチル−エリスロマイシンA
クロロホルム(2ml)中の実施例39(170mg)の溶液に、HCOH(0.0254ml)とHCOOH(0.0250ml)の36%溶液を添加し、反応混合物を65℃で21時間振盪した。反応混合物を蒸発させ、190mgの生成物を得た。この生成物をカラムクロマトグラフィー(SPE−カラム、グラジエント極性:100%DCMからDCM:MeOH:NH=90:9:1.5)で精製することにより、105mgの不純な生成物を得た。EtOAc:n−ヘキサンからの沈殿により、純粋な標題の化合物(83mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1105.5。
実施例82
4’’−O−{[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)メチルアミノ]プロピオニル}−6−O−メチル−エリスロマイシンA
クロロホルム(2ml)中の実施例40(150mg)の溶液に、HCOH(0.021ml)とHCOOH(0.019ml)の36%溶液を添加し、反応混合物を65℃で2時間振盪した。反応混合物を蒸発させ、150mgの生成物を得た。この生成物をカラムクロマトグラフィー(SPE−カラム、グラジエント極性:100%DCMからDCM:MeOH:NH=90:9:1.5)で精製することにより、90mgの不純な生成物を得た。EtOAc:n−ヘキサンからの沈殿により、純粋な標題の化合物(65mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1132.3。
実施例83
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]ブチル)アミノ]プロピオニル}−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(1mL)中の中間体26(100mg)の溶液に中間体9(116mg)を添加し、80℃で19時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(2mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、DCM(1mL)で洗浄した。ろ過物を真空で濃縮した。粗生成物をEtOAc−n−ヘキサンから2回沈殿させることにより、標題の化合物(57mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1132.3。
実施例84
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(1mL)中の中間体26(100mg)の溶液に中間体87(96mg)を添加し、60℃で43時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCM(2mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、DCM(1mL)で洗浄した。ろ過物を真空で濃縮した。粗生成物をEtOAc−n−ヘキサンから沈殿させ、残渣をSiOSPE−カラム(溶離液:DCM100%からDCM:MeOH:NHOH=85:13:2)で精製することにより、標題の化合物(5mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1077.9。
実施例85
11,12−(アミノカルボニルオキシ)−4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−エチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
CHCN(3mL)中の中間体57(100mg)の溶液に中間体3(96mg)を添加し、80℃で72時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAc(5mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、EtOAc(1mL)で洗浄した。ろ過物を真空で濃縮した。粗生成物をEtOAc−n−ヘキサンから2回沈殿させることにより、標題の化合物(25mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1102.8。
実施例86
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−11,12−(メチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチル−エリスロマイシンA
MeOH(1mL)中の中間体59(57mg)の溶液に中間体3(67mg)を添加し、65℃で24時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAc(3mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、EtOAc(1mL)で洗浄した。ろ過物を真空で濃縮した。粗生成物をEtOAc−n−ヘキサンから2回沈殿させることにより、標題の化合物(17mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1116.7。
実施例87
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチル−エリスロマイシンA
MeOH(1mL)中の中間体64(100mg)の溶液に中間体3(64mg)を添加し、65℃で24時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAc(3mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、EtOAc(1mL)で洗浄した。ろ過物を真空で濃縮した。粗生成物をEtOAc−n−ヘキサンから2回沈殿させることにより、標題の化合物(42mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1130.7。
実施例88
11,12−(アミノカルボニルオキシ)−4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
MeOH(30mL)中の実施例32(150mg)の溶液のpH値を1NのHClにより5.5に調節し、10%Pd/C(75mg)を添加し、室温及び10バールで反応混合物に22時間水素添加した。溶媒を蒸発させ、水を添加して、2NのNaOHでpHを9.5に調節した。水層をDCM(3×30mL)で抽出し、有機層をNaSOで乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をEtOAc−n−ヘキサンから沈殿させることにより、標題の化合物(35mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1114.8。
実施例89
11,12−(アミノカルボニルオキシ)−4’’−O−{[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)メチルアミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
クロロホルム(2ml)中の実施例33(100mg)の溶液に、HCHO(0.0136ml)とHCOOH(0.0123ml)の36%溶液を添加してから、65℃で20時間振盪した。反応混合物を蒸発させ、120mgの複合混合物を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SPE−カラム、グラジエント極性:100%DCMからDCM:MeOH:NH=90:9:1.5)で精製することにより、20mgの不純な生成物を得た。EtOAc:n−ヘキサンからの沈殿により、標題の化合物(7mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1147.0。
実施例90
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]アジスロマイシン
メタノール(3mL)中の中間体51(100mg)の懸濁液に、中間体4(72mg)を添加した。この混合物を60℃で24時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/9/1.5のDCM/MeOH/NH)で精製することにより、標題の化合物(13mg)を得た。
MS;m/z(ES):[MH].1090.3。
実施例91
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン
メタノール(3mL)中の中間体51(100mg)の懸濁液に、中間体87(65mg)を添加した。この混合物を60℃で24時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/9/1.5のDCM/MeOH/NH)で精製することにより、標題の化合物(22mg)を得た。
MS;m/z(ES):[MH].1064.2。
実施例92
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]ブチル]アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン
メタノール(3mL)中の中間体51(100mg)の懸濁液に、中間体97(78mg)を添加した。この混合物を60℃で24時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:90/9/1.5のDCM/MeOH/NH)で精製することにより、標題の化合物(24mg)を得た。
MS;m/z(ES):[MH].1118.5。
実施例93
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]−メチル−アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン
クロロホルム(15ml)中の実施例28(500mg)の懸濁液に、ホルムアルデヒド(0.150ml)とギ酸(0.11ml)の36%水溶液を添加した。混合物を室温で48時間攪拌した。次に、飽和NaHCO(20mL)を添加した。各層を分離し、水層をCHCl(2×10mL)で洗浄した。収集した有機層を乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(10mL)に溶解させ、n−ヘキサン(40mL)の添加により生成物を沈殿させることによって、標題の化合物(370mg)を得た。
MS;m/z(ES):[MH].1138.6。
13C−NMR(75MHz)δ:178.8;177.6;171.8;167.4;145.8;143.2;132.5;127.6;126.4;17.9;107.6;104.5;102.4;94.8;83.3;78.9;77.9;77.5;74.3;73.9;73.6;73.0;71.0;67.8;65.6;62.9;62.4;55.4;52.9;49.5;45.1;42.3;41.9;41.3;40.7;40.4;36.4;35.3;35.1;32.7;27.5;26.8;21.9;21.8;21.3;21.3;17.9;16.2;14.7;11.3;9.2;8.1;7.5。
実施例94
11,12−カーボネート−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]メチルアミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン
実施例26(150mg)をCHCl(10ml)に溶解させてから、ホルムアルデヒド(0.34ml、36%)とギ酸(0.031ml)を添加し、反応混合物を60℃で4時間攪拌した。次に、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラム(溶離液:CHCl−MeOH−NHOH=6:1:0.1)で精製することにより、標題の化合物(47mg)を得た。
MS;m/z(ES):1147[MH]
実施例95
11,12−カーボネート−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−クロロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]メチルアミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン
実施例25(910mg)をCHCl(62mL)に溶解させてから、ホルムアルデヒド(0.05mL、36%))とギ酸(0.045ml)を添加し、反応混合物を還流温度で6時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルカラム(溶離液:CHCl−MeOH−NHOH=6:1:0.1)で精製することにより、標題の化合物(390mg)を得た。
MS;m/z(ES):1164.6MH]
実施例96
11,12−カーボネート−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]メチルアミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン
実施例95(500mg)をMeOH(70mL)に溶解させてから、Pd/C(300mg、10%)を添加し、3×10Paで水素添加を4時間実施した。触媒をろ過し、ろ過物を減圧下で蒸発させた。粗生成物をDCM/n−ヘキサンから沈殿させることにより、標題の化合物(350mg)を得た。
MS;m/z(ES):1130[MH]
実施例97
11,12−カーボネート−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン
実施例25(100mg)をMeOH(8mL)に溶解させてから、Pd/C(60mg、10%)を添加し、4×10Paで水素添加を3時間実施した。触媒をろ過し、ろ過物を減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラム[溶離液:DCM−(MeOH−NHOH=90:1.5)=90:15]で精製することにより、標題の化合物(32mg)を得た。
MS;m/z(ES):1116[MH]
実施例98
11,12−カーボネート−4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン
MeOH(2mL)中の中間体50(200mg)の溶液に、中間体3(200mg)を添加し、反応混合物を65℃で24時間攪拌した。溶媒を蒸発させた後、残渣をDCMに懸濁させ、ろ過した後、ろ過物を蒸発させることにより、粗生成物(160mg)を得た。残渣をシリカゲルカラム(CHCl−MeOH−NHOH=6:1:0.1)で精製することにより、標題の化合物(50mg)を得た。
MS;m/z(ES):1104[MH]
実施例99
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−6−フルオロ−8−メトキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−7−(キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン
アセトニトリル(12mL)中の中間体51(500mg)の懸濁液に、中間体88(417mg)、0.5mlの水及び0.25mlのDBUを添加した。混合物を85℃で加熱し、24時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた後、残渣をSiOSPE−カラム(溶離液:DCM100%からDCM/MeOH/NHOH=85:13:12)で精製することにより、標題の化合物を得た。
MS;m/z(ES):1139.6[MH]
実施例100
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−6−フルオロ−8−メトキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−7−(キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン
アセトニトリル(6mL)中の中間体69の懸濁液に、中間体88(230mg)、0.25mlの水及び0.08mlのトリエチレンアミンを添加した。混合物を85℃で加熱し、48時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた後、残渣をSiOSPE−カラム(溶離液:DCM100%からDCM/MeOH/NHOH=85:13:12)で精製することにより、標題の化合物を得た。
MS;m/z(ES):1138.6[MH]
実施例101
4’’−O−{3−[(2−[(7−クロロ−1−シクロプロピル−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−7−キノリン−6−イルアミノ)−エチル]アミノ}−プロピオニル)−アジスロマイシン
MeOH(5mL)中の中間体51(300mg)の溶液に、中間体10(376mg)を添加し、得られた混合物を60℃で24時間加熱した。溶媒を真空で蒸発させた後、残渣にDCM(50mL)を添加した。得られた懸濁液をろ過し、DCMを真空で蒸発させた。グラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHのSPE−カラムで精製することにより、標題の化合物(99mg)を得た。
MS;m/z(ES):1138.06[MH]
H−NMR(選択したピーク、500MHz)δ:8.50(s、1H)、7.87(s、1H)、7.58(s、1H)、5.19(d、1H)、5.08(t、1H)、4.89(m、1H)、4.71(d+m、2H)、4.56(d、1H)、4.41(m、1H)、4.26(m、1H)、3.91(s、3H)、3.78(m、1H)、3.68(m、1H)、3.61(d、1H)、3.43(m、1H)、3.38(m、2H)、3.31(s、3H)、3.01(t、2H)、2.75(m、1H)。
実施例102
4’’−O−(3−{[2−[(7−クロロ−1−シクロプロピル−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−6−イルアミノ)−エチル]−メチル−アミノ}−プロピオニル)−アジスロマイシン
CHCl(6mL)中の実施例101(150mg)の溶液に、ホルムアルデヒド(90mL))とギ酸(60ml)を添加した。この混合物を60℃で3時間加熱した。反応混合物にDCM(40mL)を添加し、NaHCOの飽和溶液(20mL)を添加した。水層をDCM(15mL)で洗浄した。収集した有機層を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル(DCM/MeOH/NHOH=90/5/0.5を用いて)で精製することにより、標題の化合物(90mg)を得た。
MS;m/z(ES):1152.47[MH]
H−NMR(選択したピーク、500MHz)δ:8.50(s、1H)、7.89(s、1H)、7.60(s、1H)、5.19(d、1H)、5.12(t、1H)、4.82(m、1H)、4.72(d、1H)、4.71(m、1H)、4.57(d、1H)、4.41(m、1H)、4.27(m、1H)、3.91(s、3H)、3.63(d、1H)、3.43(m、1H)、3.32(s、3H)、2.39(d、1H)、2.32(s、6H)、2.27(s、3H)、1.76(d、1H)、1.64(dd、1H)、1.50−1.44(m、1H)、0.90(d、3H)、0.88(t、3H)。
実施例103
4’’−O−(3−{[2−(1−シクロプロピル−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−6−イルアミノ)−エチル]−アミノ}−プロピオニル)−アジスロマイシン
MeOH(30mL)中の実施例101(150mg)の溶液に、Pd/C10%(40mg)を添加し、混合物に室温及び5バールで3.5時間水素添加した。触媒をろ過し、MeOHで洗浄した後、ろ過物を減圧下で濃縮した。残渣をグラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHのSPE−カラムで精製することにより、標題の化合物(90mg)を得た。
MS;m/z(ES):1105.0[MH]
実施例104
4’’−O−{3−[(2−(1−シクロプロピル−6−フルオロ−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−7−イルアミノ)−エチルアミノ]−プロピオニル}−アジスロマイシン
MeOH(14mL)とHO(1ml)中の中間体51(580mg)の溶液に、中間体85(550mg)を添加した。反応混合物を60℃で18時間攪拌した。溶媒を減圧下で濃縮し、残渣をグラジエント溶媒系:DCM/MeOH/NHOHのSPE−カラムで精製することにより、標題の化合物(180mg)を得た。
MS;m/z(ES):1124.44[MH]
実施例105
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン
i−PrOH(3mL)中の中間体51(300mg)の溶液に、中間体3(205mg)を添加し、65℃で4日間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAc(2mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、EtOAc(1mL)で洗浄した。ろ過物を真空で濃縮した。粗生成物をEtOAc−n−ヘキサンから沈殿させることにより、標題の化合物(250mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1078.9。
実施例106
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン
MeOH(30mL)中の実施例28(138mg)の溶液のpH値を1NのHClにより5.5に調節し、10%Pd/C(70mg)を添加し、反応混合物に室温及び10バールの圧力下で18時間水素添加した。溶媒を蒸発させ、水を添加してから、2NのNaOHでpHを9.5に調節した。水層をDCM(3×30mL)で抽出し、有機層をNaSOで乾燥させてから、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルSPE−カラム(溶離液:DCM100%からDCM/MeOH/NHOH=90:9:1.5)で精製し、EtOAc:n−ヘキサンから沈殿させることにより、標題の化合物(15mg)を得た。
MS(ES+)m/z:=[MH]1090.9。
実施例107
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン
i−PrOH(3mL)中の中間体51(100mg)の溶液に、中間体8(114mg)、トリエチルアミン(0.200mL)及び水(0.200mL)を添加し、65℃で24時間振盪した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAc(3mL)と一緒に粉砕した。得られた懸濁液をろ過し、EtOAc(1mL)で洗浄した。ろ過物を真空で濃縮した。粗生成物をEtOAc:n−ヘキサンから沈殿させることにより、標題の化合物(20mg)を得た。
MS;m/z(ES):1122.7[MH]
実施例108
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)メチルアミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン
クロロホルム(3ml)中の実施例105(250mg)の溶液に、HCOH(0.036ml)とHCOOH(0.032ml)の36%溶液を添加し、60℃で18時間振盪した。反応混合物を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(SPE−カラム、グラジエント極性:100%DCMからDCM:MeOH:NH=90:9:1.5)で精製することにより、80mgの純粋な生成物を得た。EtOAc:n−ヘキサンからの沈殿により、標題の化合物(30mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1092.8。
実施例109
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)メチルアミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン
クロロホルム(3ml)中の実施例90(70mg)の溶液に、HCHO(0.011ml)とHCOOH(0.009ml)の36%溶液を添加し、60℃で7時間振盪した。反応混合物を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(SPE−カラム、グラジエント極性:100%DCMからDCM:MeOH:NH=90:9:1.5)で精製することにより、45mgの不純な生成物を得た。EtOAc:n−ヘキサンからの沈殿により、純粋な標題の化合物(23mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1105.2。
実施例110
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル)メチルアミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン
MeOH(50mL)中の実施例93(0.53g)の溶液に、10%Pd/C(0.19g)を添加し、Parr装置において室温及び5バールで3時間振盪した。触媒をろ過し、溶媒を蒸発させた後、残渣をEtOAc:n−ヘキサンから沈殿させることにより、0.5gの粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー(SPE−カラム、グラジエント極性:100%DCMからDCM:MeOH:NH=90:9:1.5)による精製で得られた0.2gの生成物をEtOAc:n−ヘキサンから沈殿させることにより、純粋な標題の化合物(0.13g)を得た。
MS;m/z(ES):1104.4[MH]
実施例111
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)メチルアミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン
クロロホルム(3ml)中の実施例107(150mg)の溶液に、HCHO(0.022ml)とHCOOH(0.020ml)の36%溶液を添加し、60℃で17時間振盪した。反応混合物を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(SPE−カラム、グラジエント極性:100%DCMからDCM:MeOH:NH=90:9:1.5)で精製することにより、85mgの不純な生成物を得た。EtOAc:n−ヘキサンからの沈殿により、純粋な標題の化合物(30mg)を得た。
MS(ES+)m/z:[MH]=1123.0。
実施例112
4’’−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−11,12−(メチルアミノカルボニルオキシ)−エリスロマイシンA
アセトニトリル(15ml)中の中間体59(600mg)の溶液に、中間体8(310mg)を添加し、得られた混合物を80℃で22時間加熱した。溶媒を真空で蒸発させ、MeOH(50mL)を残渣に添加し、混合物を60℃で18時間加熱した。反応懸濁液をろ過し、溶媒を真空で蒸発させた。得られた残渣をEtOAc(30mL)に溶解させ、ろ過した。残渣をEtOAc−ジイソプロピルエーテルから2回結晶化することにより、標題の化合物(167mg)を得た。
MS;m/z(ES):1146.48[MH]
実施例113
11,12−(アミノカルボニルオキシ)−4’’−O−(3−{[2−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−6−イルアミノ)−エチル]−メチル−アミノ}−プロピオニル)−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA
室温でクロロホルム(1.5ml)中の実施例32(100mg)の溶液に、HCHO(13μL)とHCOOH(12.1μL)を添加し、60℃で20時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をEtOAc(30mL)に溶解させ、NaHCOの10%水溶液(30ml)で抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルから沈殿させることにより、標題の化合物(68mg)を得た。
MS;m/z(ES):1162.8[MH]
実施例114
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA
5mlの2−PrOH中の中間体69(100mg)の溶液に、中間体5(77mg)を添加し、80℃で9日間攪拌した。反応が完全ではなかったため、水(0.5ml)を添加し、攪拌を続けた。さらに3時間後、まだ反応が完全でなかったため、0.1mlのトリエチルアミンを添加し、90℃で3日間攪拌を続けた。MSにより、反応が完全であることがわかった。反応混合物を蒸発させ、残渣をEtOAcに溶解させた後ろ過した。溶解した残渣をn−ヘキサンで沈殿させることにより、標題の化合物(91mg)を得た。
MS;m/z(ES):1111.5[MH]
実施例115
4’’−O−[3−[[2−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン
5mlの2−PrOH中の中間体51(100mg)の溶液に、中間体5(77mg)を添加し、80℃で9日間攪拌した。反応が完全ではなかったため、水(0.5ml)を添加し、攪拌を続けた。さらに3時間後、まだ反応が完全でなかったため、0.1mlのトリエチルアミンを添加し、90℃で3日間攪拌を続けた。MSにより、反応が完全であることがわかった。反応混合物を蒸発させ、残渣をEtOAcに溶解させた後ろ過した。溶解した残渣をn−ヘキサンで沈殿させることにより、標題の化合物(89mg)を得た。
MS;m/z(ES):1112.5[MH]
実施例116
4’’−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−エリスロマイシンA
実施例114(50mg)を25mlメタノールに溶解させ、触媒(10%Pd/C、25mg)を添加した。pHを6.0に調節し、混合物を水素下(5バール)で一晩振盪した。MSで出発材料は全く示されなかった。混合物をろ過し、pHを8.9に調節した後、溶媒を蒸発させた。残渣をDCM(100mL)に溶解させ、NaHCO(水溶液)で洗浄した。DCMを蒸発させ、38mgの粗生成物を得た。SPE(1g)精製の後、標題の化合物(13mg)を得た。
MS;m/z(ES):1077.8[MH]
実施例117
4’’−O−[3−[[2−(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン
実施例115(50mg)を25mlのメタノールに溶解させ、触媒(10%Pd/C、25mg)を添加した。pHを6.0に調節し、混合物を水素下(5バール)で一晩振盪した。MSで出発材料は全く示されなかった。混合物をろ過し、pHを8.9に調節した後、溶媒を蒸発させた。残渣をDCM(100mL)に溶解させ、NaHCO(水溶液)で洗浄した。DCMを蒸発させ、36mgの粗生成物を得た。SPE(1g)による精製後、標題の化合物(9mg)を得た。
MS;m/z(ES):1078.8[MH]
実施例118
4’’−O−[3−[(2−(1−ベンジル−3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−エチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(5mL)中の中間体30(100mg)の溶液に、中間体2(70mg)を添加した。得られた混合物を80℃で10日間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、MeOH(3mL)を添加し、80℃で3時間攪拌した後、蒸発させて得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:9/90/1.5のMeOH/DCM/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(5mg)を得た。
MS;m/z(ES):1168.8[MH]
実施例119
4’’−O−[3−[(2−[(1−ベンジル−3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル]−6−O−プロピル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA
i−PrOH(5mL)中の中間体35(100mg)の溶液に、中間体2(70mg)を添加した。得られた混合物を80℃で10日間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、MeOH(3mL)を添加し、80℃で3時間攪拌した後、蒸発させて得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:9/90/1.5のMeOH/DCM/NHOH)で精製することにより、標題の化合物(6mg)を得た。
MS;m/z(ES):1182.5[MH]
生物学的データ
下記を含む様々な生物に対する試験化合物のMIC(μg/ml)を測定した:S. aureus Smith ATCC 13709、S. pneumoniae SP030、S. pyogenes 3565、E. faecalis ATCC 29212、H. influenzae ATCC 49247、及びM. catarrhalis ATCC 23246。
実施例1〜4、6〜8、10〜11、13〜15、21〜26、28〜39、41〜50、53〜63、66〜81、85〜91、93、95〜97、99〜101、104〜107及び109〜115は、S. aureus Smith ATCC 13709、S. pneumoniae SP030、S. pyogenes 3565及びE. faecalis ATCC 29212に対して、MIC<1μg/mlを有する。
実施例、3、6〜7、17、25、28、32、34、36、38〜42、45、52〜53、75〜76、78、81〜82、88、93、95〜111及び114〜116は、H. influenzae ATCC 49247及びM. catarrhalis ATCC 23246に対してMIC<2μg/mlを有する。
実施例1〜5、16〜15、17〜18、20、25〜28、32〜42、45、49〜53、56、58、62〜63、71、73〜74、76、78、81〜82、85〜88、90〜93、95〜97、99〜101、107、109及び112〜113は、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumanae)及び化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)のエリスロマイシン耐性株に対して、MIC<0.25μg/mlを有する。
本明細書の説明及び特許請求の範囲が含まれる本出願は、後続のあらゆる出願に対する優先の基礎として用いることができる。このような後続の出願の特許請求の範囲は、本明細書に記載したあらゆる特徴若しくはこれら特徴の組合せに関するものである。これらは製品、組成物、方法又は使用に関する特許請求の範囲のいずれの形態であってもよく、例示としてそして限定されることなく、添付の特許請求の範囲を含む。

Claims (11)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2005515978
    (式中、
    Aは、以下から選択される二価の基であり:
    −C(O)−、−C(O)NH−、−NHC(O)−、−N(CH)−CH−、−CH−N(CH)−又は−C(NOCHOCHCHOCH)−;
    はOC(O)(CHXRであり;
    は水素又はヒドロキシル保護基であり;
    は水素、9〜10員の縮合二環式ヘテロアリールにより任意に置換されたC1−4アルキル又はC3−6アルケニルであり;
    はヒドロキシ、又は9〜10員の縮合二環式ヘテロアリールにより任意に置換されたC3−6アルケニルオキシであり;
    はヒドロキシであるか、あるいは、
    介在原子(intervening atom)と一緒になってR及びRは、以下の構造を有する環式基を形成し:
    Figure 2005515978
    (ここで、Yは、以下から選択される二価の基である:
    −CH−、−CH(CN)−、−O−、−N(R)−及び−CH(SR)−);
    は水素又はフッ素であり;
    は、以下の構造を有する複素環式基であり:
    Figure 2005515978
    は水素又は
    以下から選択される基により任意に置換されたC1−4アルキルであり:
    任意に置換されたフェニル、
    任意に置換された5若しくは6員ヘテロアリール、
    任意に置換された9〜10員の縮合二環式ヘテロアリール;
    は、水素、C(O)OR12、C(O)NHR12、若しくはC(O)CHNOであり;
    10は水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、任意に置換されたフェニル若しくはベンジルであり;
    11はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4チオアルキル、C1−4アルコキシ、NH、NH(C1−4アルキル)若しくはN(C1−4アルキル)であり;
    12は水素又はC1−4アルキルであり;
    13は水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、任意に置換されたフェニル若しくはベンジル、アセチル若しくはベンゾイルであり;
    Xは−U(CHZ−、あるいは、Xは以下から選択される基であり:
    Figure 2005515978
    U及びZは独立に、以下から選択される二価の基であり:
    −N(R13)−、−O−、−S(O)q−、−N(R13)C(O)−、−C(O)N(R13)−、−N[C(O)R13]−;
    Wは炭素又は窒素原子であり;
    nは0であるか、又は1〜5の整数であり;
    mは2〜8の整数であり;
    pは0、1又は2であり;
    qは0、1又は2である)
    並びに、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物。
  2. XがNH(CH2−3NHである、請求項1に記載の化合物。
  3. が、以下の構造を有する複素環式基である、請求項1又は2に記載の化合物:
    Figure 2005515978
    (式中、R、R10、R11及びpは請求項1に定義した通りである)。
  4. 実施例1〜119のいずれか1つに定義される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩又は溶媒和物。
  5. 以下から選択される化合物:
    4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA;
    11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン;
    11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシアジスロマイシン;
    11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]−アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン;
    4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン;
    4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
    4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
    4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−1−エチル−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
    4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
    4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
    (11S,11aR)−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−(カルボキシシアノメチル)−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
    (11S,11aR)−11−(カルボキシシアノメチル)−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−11−デオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
    4”−O−[3−[4−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−ロキシスロマイシン;
    4”−O−(3−(2−(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ)エチル)−メチル−アミノ)プロピオニル)−11,12−ジデオキシ−11,12−(エチルアミノカルボニルオキシ)−6−O−メチルエリスロマイシンA;
    4”−O−{3−[(2−[(3−カルボキシメチル−7−クロロ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
    11,12−(アミノカルボニルオキシ)−4”−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−6−キノリニル)アミノ]エチル)アミノ]プロピオニル}−11,12−ジデオキシ−6−O−メチル−エリスロマイシンA;
    4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−7−クロロ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]−メチル−アミノ]プロピオニル]−アジスロマイシン;
    11,12−カーボネート−4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]メチルアミノ]プロピオニル]−11,12−ジデオキシ−アジスロマイシン;
    4”−O−(3−{[2−[(7−クロロ−1−シクロプロピル−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリニン−6−イルアミノ)−エチル]−アミノ}−プロピオニル)−アジスロマイシン;
    4”−O−(3−{[2−[(7−クロロ−1−シクロプロピル−3−メトキシカルボニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリニン−6−イルアミノ)−エチル]−メチル−アミノ}−プロピオニル)−アジスロマイシン;
    4”−O−{3−[(2−[(3−カルボキシ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−キノリニル)アミノ]エチル)メチルアミノ]プロピオニル}−アジスロマイシン;並びに
    4”−O−[3−[[2−[(3−カルボキシ−1−エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−6−キノリニル)アミノ]エチル]アミノ]プロピオニル]−6−O−メチル−エリスロマイシンA。
  6. 請求項1に記載した化合物の製造方法であって、以下のステップを含む方法:
    a)式(II)の化合物:
    Figure 2005515978
    を酸(III)(式中、nは1〜5の整数であり、Rは請求項1に定義した意味である)の好適な活性化誘導体と反応させることにより、式(I)(式中、nは1〜5の整数である)の化合物を生成する;
    b)式(II)の化合物(式中、4’’ヒドロキシは好適な活性化誘導体である)を式:XR(IV)(式中、R、m及びZは請求項1に定義した意味であり、Xは−U(CHZ−であり、ここで、Uは、以下:
    −N(R13)−、−O−、−S−
    から選択される基である)の化合物と反応させることにより、式(I)(式中、nは0であり、Uは、以下:
    −N(R13)−、−O−、−S−
    から選択される基である)の化合物を生成する;
    c)式(V)の化合物:
    Figure 2005515978
    (式中、R13は、請求項1に定義した意味である)
    とカルボン酸:HOC(O)C(O)(CHZR(VIIb)(式中、R及びZは請求項1に定義した意味である)の好適な活性化誘導体と反応させることにより、式(I)(式中、nは0であり、Uは、―N(R13)C(O)−である)の化合物を生成する;
    d)式(VII)の化合物:
    Figure 2005515978
    と式:XR(IV)(式中、R及びXは請求項1に定義した意味であり、ここで、Uは、−N(R13)−、−O−、−S−から選択される基であり、Lは好適な脱離基である)の化合物と反応させることにより、式(I)(式中、nは1〜5であり、Uは、以下:
    −N(R13)−、−O−、−S−
    から選択される基である)の化合物を生成する;
    e)式(IX)の化合物:
    Figure 2005515978
    と式:XR(IV)(式中、R及びXは請求項1に定義した意味であり、ここで、Uは、−N(R13)−、−O−、−S−から選択される基である)の化合物と反応させることにより、式(I)(式中、nは2であり、Uは、以下:
    −N(R13)−、−O−、−S−
    から選択される基である)の化合物を生成する;
    そして、その後、必要であれば、得られた化合物に以下の1つ以上を行う:
    i)保護基Rを除去する;
    ii)得られた式(I)の化合物をその薬学的に許容される塩及び溶媒和物に変換する。
  7. 治療に使用するための請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  8. ヒト又は動物身体における全身若しくは局所細菌感染の治療に用いるための医薬の製造における請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  9. ヒト又は動物身体における全身若しくは局所細菌感染の治療又は予防のための請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  10. 1種以上の薬学的に許容される担体若しくは賦形剤を添加した、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
  11. 細菌感染に対するヒト又はヒト以外の動物身体の治療方法であって、請求項1〜5のいずれか1項に記載した有効量の化合物の投与を含む上記方法。
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