JP2005515011A - 創傷開創装置及び創傷開創方法 - Google Patents

創傷開創装置及び創傷開創方法 Download PDF

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Abstract

外科用創傷開創器は、創傷を所望の直径まで引き伸ばし可能に膨張させ、創傷に望ましい直径より大きな直径を有し、創傷の内側に配置される第1のリング含む。第2のリングは創傷に望ましい直径より大きな直径を有し、創傷の外側に配置される。第1のリングと第2のリングの間に、複数の開創要素が互いに略円筒状の関係で配置される。これらの要素は創傷を通って延び、創傷上に半径方向の開創力を付与し、開創力は第1のリングと第2のリングとの分離距離に依存する。開創要素は、リングに適切な取り付け手段を使用して開創力を変化させ、膨張性又は非膨張性を企図する。適切な開創スリーブを使用して第3のリングが提供され、円周方向の保持部材を形成して開創力を変化させることができる。開創力を変えるためにリングは膨張可能又は自己膨張である。関連する方法は、第2のリングを第3のリングの円周方向に巻き取る段階を含む。

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、一般に、創傷開創器に関し、より詳細には、腹腔鏡外科手術法における創傷開創器に関する。
【0002】
【関連出願に対する相互参照】
本出願は、2000年10月19日に出願された、発明の名称「ハンドアシスト腹腔鏡検査法の装置および方法(Hand-Assisted Laparosopy Apparatus andMethod)」の米国仮出願番号60/241,953、及び、2001年9月21日に出願された、発明の名称「外科用のアクセス装置および方法 (SurgicalAccess Apparatus and Method)」のPCT出願番号PCT/US01/29682に優先権を主張する通常特許出願であり、双方とも引用により、全体が本明細書に援用される。
【0003】
【関連する技術の説明】
腹腔鏡手術中、動作スペースの容積を増大させるために、腹腔を膨張させるのが望ましい。これは腹部を膨張させるために十分な圧力を維持する必要がある、吹送ガスによって実現される。吹送ガスの圧力を維持することは、腹壁を通して器具を挿入することが望ましい場合に困難である。ハンドアシスト腹腔鏡法において、外科医が自分の手を挿入することを伴う場合、吹送圧力の維持は一層困難である。近年、この外科上のニーズを満たす幾つかの装置が存在するが、配置が困難であり、及び使用上扱いにくいという欠点がある。従って、吹送密封が維持されると共に、創傷が開創され、保護され、固定されることが望ましい。
【0004】
【発明の開示】
本発明による創傷開創により、外科医は開創器(リトラクタ)を容易に設置でき、器具密封又は手密封のための堅固なベースを形成することが可能となる。この開創器は、ハンドアシスト腹腔鏡手術中に手首から組織圧力を取り除く。また、この開創器は、例えば、剥離、バクテリア、又は、最低限の危険又は損傷で摘出されるべきドナー腎臓のような他の汚染臓器から、創傷部位の組織を保護することができる。また、開創器は、創傷を開いて、外科医の手などの器具が、操作部位に対して更に大幅なアクセスを可能にする。
【0005】
本発明の一態様において、外科用創傷開創器は、創傷を所望の直径まで引き伸ばし可能に膨張させるようになっている。開創器は、所望の直径よりも大きな直径を有し、創傷の内側に配置されるようになっている第1のリング含む。第2のリングは、創傷の所望の直径よりも大きな直径を有し、創傷の外側に配置されるようになっている。第1のリングと第2のリングとの間に、複数の開創要素が互いに略円筒状の関係で配置される。開創要素は、創傷を通って配置されて、創傷上に半径方向の開創力を付与するようになっており、該開創力は第1のリングと第2のリングを分離している距離に依存する。
【0006】
本発明の別の態様において、外科用創傷開創器は、それぞれが遠位端と近位端を有する複数の開創要素で終わっており、遠位端が第1のリングに連結されている。開創要素は、近位端と遠位端の間に配置された複数の係合部位を有し、係合部位の各々が異なる開創力と対応付けられている。第2のリングは、係合部位から選択された1つと係合して、所望の半径方向の開創力をもたらすような特性を有する。係合部位は、それぞれが異なる開創力に対応する、複数の梯子状部材の段、戻り止め、又は拡大部を含むのがよい。
【0007】
創傷開創器は、第1のリングに連結された第1の端部と、第2のリングに連結された第2の端部とを備えた、開創スリーブを含むことができる。スリーブによって第1の端部と第2の端部の間に支持された第3のリングは、創傷の外側に配置されるようになっている。第2のリングと第3のリングは、第3のリングに対する第2のリングの円周方向の巻き取りを容易にする弾性特性を備えており、創傷を所望の直径まで引き伸ばすのに十分な半径方向の開創力を有するスリーブを形成する。
【0008】
本発明の別の態様において、第3のリングはスリーブの円周方向に配置され、第1のリングと第2のリングとの間にあり、複数の位置間で移動可能である。各位置は、異なる半径方向の開創力に対応している。開創器は、位置に対応する所望の半径方向の開創力をもたらすために、第3のリングを複数の位置の1つで保持するための手段を含む。この保持手段は、第3のリングと第4のリングとの間の所望の位置に、シースを固定するようになっている第4のリングを含むことができる。また、保持手段は、クリップを含み、前記シースと前記第3のリングとを所望の位置で固定した関係にすることができる。複数の円周方向の管体を保持手段内に含めることができ、管体の各々が、シースと所望の位置の1つで固定された関係を有する。管体は、対応する位置で第3のリングを選択的に受ける寸法と形状に作られている。角度トラックは、対応する位置におけるトラックの1つに対して取り付けるような形状に作られたリングを備えた保持手段に含まれることができる。
【0009】
本発明の別の態様において、外科用創傷開創器を操作する方法は、軸と、第1のリングに取り付けられた第1の端部と、第1のリングから軸線方向に離間した第2のリングに取り付けられた第2の端部とを有する、開創スリーブを準備する段階を含む。第3のリングは第1のリングと第2のリングとの間で、スリーブに対して略固定された関係で準備される。次に、第2のリングと第3のリングは円周方向に巻き取られ、創傷上の所望の半径方向の開創力に対応する特定距離で、第1のリングの軸線方向に配置された円周方向の保持部材を形成する。この巻き取りの段階において、第3のリングは、第2のリングの外方に巻き取られて、円周方向の保持部材を形成することができる。次に、第2のリングは、第3のリングの外側に巻き取られ、円周方向の保持部材を特定距離まで動かすことができる。
本発明のこれらの特徴及び他の特徴と利点は、好適な実施形態の説明と添付図面を参照することによって更に明白となるであろう。
【0010】
【発明を実施するための最良の形態】
創傷10が腹壁11に形成される場合における、創傷部位を開創して保護する基本的なコンセプトが図1の斜視図で示される。この実施形態において、開創器12は、弾性シース18に固定された2個のリング14と16を使用する。シース18は、ほぼ円筒形状で、軸線21に沿って配置される。リング14及び16は、軸線21の半径方向に延びるそれぞれの平面内に配置される。
シース18は弾性特性を有するが、引き伸ばされていない自然状態においては、2つのリング14及び16は、自然な距離だけ離間している。下側リング14は、腹壁11の内部に配置され、上側リング16は、下側リングから自然な距離以上に離れて引き伸ばされている。弾性シース18が、腹壁の厚みよりも長い距離まで伸ばされて、上側リング16は、皮膚表面に配置される。
リング14、16の直径が、創傷部位10の望ましい直径よりも大きいので、2個のリング14とリング16との間の伸張を維持するのに十分な土台を両リングが有している。この伸張は、引き伸ばされて、自然な距離よりも大きな距離に保持された弾性材料によって生じる。多くの実施形態において、シース18は、非弾性の被覆材料から形成可能であることが理解されるであろう。同様に、リング14及び16は、剛体の構成を備えてもよく、若しくは、弾性材料から形成されてもよい。
【0011】
図2は、開創器12が腹壁11にわたって動作可能に配置された、図1に示したリングの動力学の簡単な概略図である。弾性シートのシース18は、矢印25及び27で表されるように、2つのリング14及び16間の伸張を均一に分配する、創傷部位10周りの円周方向スプリング23として作用する。更に、外科医の手や器具などを容易に通過させる目的で創傷部位10を拡げるために、弾性シート材は創傷周囲に半径方向の開創力30を与える。
2つのリング14及び16間の伸張の大きさは、弾性シース18の弾性比率によって制御することができる。より広い範囲の腹壁厚さに対応するため、より弾性のある材料を選定して、より大きな引き伸ばしを可能にすることができる。
【0012】
図3は、ゴムバンド36などの弾性テンショナーを使用した、2つのリング14、16間の腹壁の「挟み込み」を示す。弾性テンショナーにより、使用時に伸張を選択できるので、広い範囲の壁厚に使用可能となる。例えば、ユーザが、切開を行って、実際の腹壁厚さを計測する。その結果、ユーザは、所定の用途に対して所望の伸張を提供する適切なゴムバンドを選定する。この場合、ゴムバンド36は、リング14及び16の一方又は両方に形成された、フック38によって固定されることができる。これによりユーザはこの装置に関して更なる汎用性が得られる。
【0013】
図4は、同様に更に別の汎用性を提供する別の実施形態である。この設計は、開創器12のリング14とリング16との間の固定距離によって限定されない。代わりに、内側のリング14が、シース18に固定され、上側リング16が、別の組立体を備えることになる。最初に、内側のリング14が腹膜腔に配置される。次に弾性材料を緊張して引っ張り、外側のリング16上に配置されたフック機構41に固定される。これにより、ユーザはどのような寸法の腹壁にも開創器12を固定することができる。
【0014】
図5は、シース18が、クランプ43を使用して外側リング16に取り付けられている別の実施形態を示す。図6は、段46を備えた梯子状部材45を使用して外側リング16に取り付けられた別の実施形態を示し、これによりシース18は、シース18の外表面に連結されることができる。シース18の好ましい伸張が達成された後は、ユーザは、外側リング16上に配置された付随するフック47に、適切な段46を単に掛けるだけである。
【0015】
図7Aは、ファスナー留め具50を使用して2つのリング14、16の間に腹壁11を挟む構造を示す。内部リング14が配置された後、留め具50が関連する孔54を通して緊密に引かれて、腹壁11に対してリング14、16を固定することができる。図7Bに示されるように、ファスナー留め具50には、留め具50の長さ方向に対して横方向に、又は垂直に延びる複数の溝52が形成されることができる。動作時には、留め具50は、上側リング16内の孔54を通し、溝52の1つが、留め具50が孔54を通って後方に動くのを防止する舌状部56と係合する。
【0016】
図8Aは、それぞれが複数の結び目61を有する一連のロープ58を使用して、2個のリング14、16の間に腹壁を挟む方法を示す。リング14が配置された後、ロープ52が引っ張られ、結び目61の1つを外側リング16上に配置された関連のホルダーに固定する。この実施形態において、各ロープ58は、外側リング16内の関連のウインドウ63を通して上方に引き出される。図8Bに示されるように、このウインドウ63には一般に結び目61より大きな部分65と、結び目61より小さな部分67が設けられる。
【0017】
創傷開創器12の別の実施形態が図9に示され、ここで、前述と同様の構成要素は、同じ参照番号の後に小文字の「a」を付して示されている。
この実施形態は、腹壁11の創傷10を開き、該創傷10を開いた状態に維持して、腹腔内にアクセスできるようになっている。本装置には、創傷10の内側を覆い、ポートサイト(portsite)転移の危険を防止又は抑制するシース28aと、雌ねじ70を有する外側リング16aとを含む。又、外側リング16aは、そのベースに腹壁11の外表面に対して密封するように設計された、密封面72を含む。本装置は、シース28aの近位端に取り付けられた、外側ねじ76を備えたリング74と、シース28aの遠位端に取り付けられた内側リング14aとを備えた薄膜シース28aを含む。内側リング14aは、創傷10の内側に配置されるように設計され、一方リング16a及び74は創傷10の外側にとどまる。
【0018】
内側リング14aが、創傷10の内側で腹膜腔内に配置されると、外側リング16aは、内側リング14aに対して時計回りに回転することができる。外側リング16a上の内部ねじ70が、リング74上の外部ねじ76に係合すると、リング74は、近くに引き寄せられて、シース28aを引き伸ばす。これにより、創傷10が開き、外側リング16aと内側リング14aが両方とも腹壁11へ引き寄せられる。第1の密封は、内側リング14aと腹壁11の間に形成され、一方第2の密封は、外側リング16aの表面72と腹壁11の外表面との間に形成される。密封キャップ81は次に、外側リング16aの近位端に取り付けられて、通気が行われ、腹腔鏡法が容易になる。密封キャップ81は、いつでも取り外すことができ、腹腔鏡外科手術から開腹外科手術に転換することが可能となる。
この実施形態に関して最も重要な利点は、本装置により、外科医が腹壁切開を開創して、その内部を保護するように覆うことが可能となり、その上、開創器12aを容易に調整でき、患者ごとに異なる腹壁11の厚さの変化に対応することができることであろう。本装置は、創傷10の内外周囲を効果的に密封し、それにより、密封キャップ81が取り付けられて腹腔を密封することが可能となり、腹腔鏡法を実施することが可能となる。
【0019】
開創器12の別の実施形態が図10から図14に示されており、ここで、前述と同様の構成要素は、同じ参照番号の後に小文字の「b」を付して表している。この実施形態において、開創器12bは、創傷の内側を覆い、ポートサイト転移の危険を防止又は抑制する薄膜シース28bを含む。内側と外側のリング14b及び16bはそれぞれ、前述の様態でシース28bの反対側の端部に取り付けられる。しかしながら、この実施形態においては、第3のリング83が、リング14bと16bとの間のシース28bに固定される。
所望の開創を達成するために、内側リング14bは、図11Aに示されるように腹壁11の内側に配置される。次に、シース28bは、創傷10を通って外方へ引かれてシース28bを伸張し、これにより腹壁11を、図11bに示すように開創又は開口する。
この点において、シース28bが創傷10へ引き戻されるのを防ぐことによって、開創を維持するのが望ましい。このシース28bの伸張の維持は、リング16b及び83が好適な弾性特性を備えた図10の実施形態の独自の様態で対処する。
【0020】
図12に示された方法において、リング16bは、リング83の上へ遠位に移動することができる。これにより、図13の斜視図に示された、環状保持部材すなわちリング束85が創出される。このプロセスにおいて、リング16bは、リング83円周方向外方に引き伸ばされて、束85を形成する。この形成はまた、図14の概略断面図14に示され、弾性リング束85が、腹壁11の外表面に圧接して、スリーブ28bの伸張を維持する。図15を参照すると、リング束85を更に回転させ、第3のリング83を必要に応じて外側に及びリング16bの遠位に動かして、シース28bの上に所望の伸張を生成及び維持することができる。
【0021】
図10の実施形態に関して、リング83をリング16bの上部に配置し、シース28bを創傷10から上方に引っ張ることによって(図12)開創が達成される。リング83をリング16bの外側、周囲、及び下に引き伸ばすことによって、シースが切開に引き戻されるのが阻止される。
開創の程度、すなわちシースが上方にどれだけ引っ張られるかは、腹壁11の周りのリング83の高さに依存する。この高さは、図16の実施形態では調整可能であり、ここで前述と同様の構成要素は、同じ参照番号の後に小文字の「c」を付して表される。この実施形態において、リング83cはシース28cから切り離され、シース28cに対して相対的に移動することができる。内部リング14c上部の所望の位置で、リング83cは、例えばクリップ87によってシース28cに固定されることができる。
【0022】
図16に示されるように、可動リングを適切な高さに固定するために、クランプ又はクリップを使用することができる。また、1連の開放ループ88(図17)、又はトラック89(図18)は、リング83cを種々の高さに保持するために、内側リング14cから種々の距離でシースに固定されることができる。
或いは、図19に示すように、可動リング83は2つの補助リングとして形成されることができる。外側のリング16bは、シース28cの外方に配置され、第4のリング90は、シースの内方に配置されることができる。これらの2つのリング14c及び90は、シース28cをクランプするように機能し、そのためリング83cは、補助の固定リング90で固定位置に維持される。
【0023】
図19の実施形態の内側固定リング83c及び90により、開創器12は簡単に操作することができる。これらの連結リング83c及び90は、押し下げられて、腹壁11の外表面上に載る。シース28cを上方に引いて、適切な伸張程度を実現すると、該シースはリング83c及び90間を容易に移動する。しかしながら、該シース28cによる創傷部位へ後退しようとするいかなる移動も、リング83c及び90間の連結関係を単に強固にするだけである。従って、シースが再度引っ張られて、リング83cから固定リング90を解放するまで、所望の程度の伸張がシース28c上で維持される。
【0024】
図20に示す更に別の実施形態において、内側リング14cと外側リング16cとの間に、幾つかの中間リング92、94、96、及び98を備えることができる。この実施形態に関しては、リング16c、92、及び94などの、腹壁11の外方に配置されたリングは、リング束85cに巻かれて、シース28c上に所望の伸張を維持することができる。この場合、リング96及び98は、リング束85c内には含まれず、腹壁11と接触して摩擦を増大させ、創傷部位の開創を増大させることができるであろう。
これらの実施形態の更なる利点は、該実施形態により、外科医が開創して、創傷10を保護するようにカバーすることができ、その上、腹壁11の厚さの変化に対して開創器12の調整が可能になることである。これらの装置によって、創傷10周りの気密が形成され、従って気密キャップ又はアクセス口が取り付けられて、腹腔鏡手術が可能になる。更に、これらの装置の使用は、開創が、近位のリング16cを把持し、それを創傷10から上方に引っ張り、次に単に開放することによる1つの動作で達成することがきるという点で、簡単である。
【0025】
連結リング83c及び90の一方向性の特徴は、図21と図22の進行図で示される。これらの図面に関して、連結リング83c及び90の一方向性の動作により、シース28cの創傷10中への引き戻しを防止することによって、開創が維持されることが分かる。シース28cは、連結リング83c及び90を通って上方向へ容易に滑動するが、連結リング83c及び90を通って下方向へ滑動することは阻止される。連結リング83c及び90の係合を解除、すなわち分離するためには、シース28cを近位に引っ張って再び伸張を加え、それによりリング83c及び90をロック解除外するだけである。これにより、開創器12を創傷部位から取り外すことができるので、リング83cをシース28cから取り外すことが可能になる。
【0026】
例えば、図23A及び図23Bに示すような楔(ウェッジ)92、図24に示すような一方向性回転ローラ94、又は図25に示すような一方向ラチェット96などで、別の一方向性機構を形成することができる。追加の牽引のために、これらの一方向性機構を使用して、シース28上にバンプ、網組み、ねじ、又はコーティングを追加することができる。或いは、シース28上のくぼみ又は突起のような特徴部により、シースを一方向だけに通過させることが可能である。
【0027】
創傷開創器12の別の実施形態が、図26及び図27に示されており、ここで構成要素は前述したものと同等であり、同じ参照番号の後に小文字の「d」を付して表される。これらの実施形態は、バルブ104で密閉された区画103内に配置された膨張可能な発泡環体101を含む。この区画103は、リング14dと16dとの間に形成され、外側リング16dに近位である。この位置において、区画103は、腹壁11の外側に動作可能に配置されている。前述のいずれの実施形態と同様に、密封キャップ105は、腹腔鏡手術を容易にするために外側リング16dの上に配置されることができる。その後、開創器12dは、図27に示すように動作可能に配置される。バルブ104を開いて、キャビティ103へ外気を入ることができる。また、これにより発砲環体101が、図27に示すように膨張することを可能にし、従ってリング16dを腹壁11の上方に持ち上げ、シース28dを伸張させる。
【0028】
環状発泡体101が高い姿勢状態になるまで膨張するので、シース28dの周囲の壁11の両側で密封が形成される。更に、壁11により創傷10を開創する。患者から創傷開創器12を取り外すためには、外科医は単にバルブ104を開き、創傷10を通して内側リング14dを引っ張るだけである。この実施形態では膨張可能な発泡体について説明したが、流入空気と接触すると膨張する別の材料を使用してもよい。
この実施形態に関する1つの利点は、本装置により外科医が素早く開創することができると共に、腹壁切開の内側を保護するように覆うことが可能となり、更に、患者ごとに異なる腹壁11の厚さの変化に容易に対応することができることである。本装置は、切開の内外の周囲を効果的に密封し、腹腔を密封するために密封キャップ81を取り付けることができ、これにより腹腔鏡法を実施することが可能となる。
【0029】
反転リング107を有する創傷開創器が、図28及び図29に示されており、ここで構成要素は前述のものと同等であり、同じ参照番号の後に小文字の「e」を付して表される。本装置は、創傷10の内側を覆い、ポートサイト転移の危険を防止又は抑制するシース28eを含む。本装置は、遠位端に密封リング14を備えたベース110を含み、患者の腹壁11の外側を密封するように設計されている。本装置は、シース28の近位端に取り付けられ、ベース110に固定するように構成された反転リング107を有する薄膜シース28eを含む。
【0030】
密封リング14eは、切開の内側に配置されるように設計されており、一方、外側の反転リング107は、切開の外側にとどまる。ベース110は、リング14eと107の間を自由に移動するように構成されている。リング14eが切開の内側で、且つ腹膜腔内に配置されると、外側のリング107は、連続的に巻き取られ、又は反転されて、それにより切開が引っ張られて開き、同様に外側のリング107及び腹膜腔のリング14eは両方とも腹壁の方向に引っ張られる。外側のリングが巻き取られ、又は反転されることにより、シース28e中のすべてのたるみが取られると、次に外側のリングは、リングを定位置にロックしてそれによりシース28e上に伸張を維持するように構成された、ベース110の窪みへ押し込むことができる。シース28e上に配置された適正な大きさの伸張量により、腹膜腔リング14eと前方の腹壁との間に第1の密封が形成され、ベース110の密封リング112と外側の腹壁の間に第2の密封が形成される。密封キャップ16は、次にベースの近位端に取り付けられ、患者に二酸化炭素が吹送されて、胃バイパスのような腹腔鏡法を実施することが可能となる。密封キャップはいつでも取り外すことができ、腹腔鏡手術から開腹外科手術に転換することが可能となる。
【0031】
この実施形態に関連して最も重要な利点は、本装置により、外科医が腹壁切開を開創して、その内部を保護するように覆うことが可能となると共に、本装置を容易に調整でき、患者ごとに異なる腹壁の厚さの変化に対応することができることである。本装置は切開の内外周囲を効果的に密封し、それにより、密封キャップが取り付けられて腹腔を密封することが可能となり、腹腔鏡法を実施することが可能となる。
【0032】
創傷開創器の別の実施形態が図30に示されており、ここで、前述と同様の構成要素は、同じ参照番号の後に小文字の「f」を付して表している。この実施形態は、3つの別個のリング16f、14f、及び83fを含む。本装置は、切開の内側を覆い、ポートサイト転移の危険を防止又は抑制する管状シース28fを有する。本装置は、シース28fの近位端に取り付けられた外側リング16fと、シースの中心に取り付けられた中間リング83fと、シース28fの遠位端に取り付けられた腹膜リングとを含む。腹膜リングは、切開の内側に配置されるように設計されており、一方、外側リング16fは、切開の外側にとどまる。中間リング83fは、3つのリングがどのように配向されるかによって、切開の外側に残すこともでき、又は切開の内部に置くこともできる。
【0033】
この創傷開創器は、4つの異なる厚さの腹壁に対応する、4つの異なる固定長を有する。第1の長さは、最も長く、腹膜リング14fを単に切開内に配置するだけで実現される。外部リング16fと腹膜リング14f間のシースの伸張は、切開を開いた形状で維持する。腹壁11の厚さが、外部リング16fと腹膜リング14fとの間の距離よりも薄い場合には、より短い長さが選定される。
第2の長さは、第1の長さより短く、腹膜リング14fを単に切開内に配置するだけで実現され、次いで中間リング83fが切開の外側になるまで皮膜28fを上方に引っ張る。中間リング83fと腹膜リング14f間のシース28fの伸張は、切開を開いた形状で維持する。腹壁11の厚さが、中間リング83fと腹膜リング14fとの間の距離よりも薄い場合には、より短い長さが選定される。
【0034】
第3の長さは、第2の長さよりも短く、腹膜リング14fを切開内に挿入することによって実現され、次に中間リング83fを外部リング16fの上方に引っ張る。腹膜リングと、外部リング及び中間リングの組合せとの間のシースの伸張は、切開を開いた形状で維持する。腹壁の厚さが、第3の長さよりも薄い場合には、第4の長さを選定する必要がある。
第4の長さは、第3の長さよりも短く、最初に中間リング83fを、外部リング16fを通して引っ張り、次に中間リング83fを外部リング16fの上方に引っ張ることによって実現される。腹膜リング14fと、外部リング16f及び中間リング83fの組合せとの間のシース28fの伸張は、切開を開いた形状で維持する。従って、この3つのリングの開創器は、4つの異なる長さをもたらすように配置されて、患者ごとに異なる腹壁の厚さの変化に対応することができる
【0035】
この実施形態に関連して最も重要な利点は、本装置により、外科医が腹壁切開を開創して、その内側を保護するように覆うことが可能となると共に、本装置を容易に調整して、患者ごとに異なる腹壁の厚さの変化に対応することができることである。また、本装置は、4つの構成要素、すなわち3つのリング14f、16f、及び83fと、管状のシース28fだけしか含まないので、極めて低コストである。
【0036】
本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、開示された種々の実施形態に対して、他の多くの変更を行うことができることは理解できるであろう。例えば、種々の型式の機器及び材料並びに、種々の寸法の外科手術装置が企図される。また、部品構成並びにそれらの相互作用に対しても多くの変更を行うことができることは明らかであろう。これらの理由から、上述の説明は、本発明を限定するものと解釈されるべきではなく、好適な実施形態の単なる例証として解釈されるべきである。当業者であれば、添付の請求項で定義された本発明の精神及び範囲内で、他の変更形態を想定することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の斜視図である。
【図2】 図1に示された実施形態の軸線方向の斜視断面図である。
【図3】 複数の開創要素を含む本発明の別の実施形態の斜視図である。
【図4】 フック機構上に固定された、弾性スリーブと複数の保持要素とを含む本発明の別の実施形態の斜視図である。
【図5】 クランプを備えた外側リングに取り付けられたシースを有する図である。
【図6】 所望の伸張を有するシースを提供する段を備えた、複数の梯子状部材を含む本発明の別の実施形態の斜視図である。
【図7A】 戻り止め付きのファスナー留め具形状の保持要素を含む、本発明の別の実施形態の斜視図である。
【図7B】 図7Aの実施形態で使用するようになっている、戻り止めの拡大斜視図である。
【図8A】 保持要素が、外側リングのウインドウに対して動作可能な拡大部又は結び目を備えた、一連のロープを含む、本発明の別の実施形態の斜視図である。
【図8B】 図8Aの実施形態で使用するようになっている、ウインドウ構造の拡大斜視図である。
【図9】 密封キャップと共に動作可能な、ねじ切りされた第2のリングとねじ切りされた第3のリングとを含む、本発明の別の実施形態の軸線方向断面図である。
【図10】 移動可能な第3のリングを含む別の実施形態の軸線方向斜視図である。
【図11A】 図10の実施形態の自然状態を示す軸線方向の斜視図である。
【図11B】 図10の実施形態の開創状態を示す軸線方向の斜視図である。
【図12】 図10の実施形態を操作する好適な方法の段階を示す軸線方向の斜視図であり、図12は、円周方向の保持部材を創出するための、第3のリングの上に巻き取られている第2のリングを示す軸線方向の斜視図である。
【図13】 図13は、円周方向の保持部材を所望の位置まで動かすために、第2のリングの上に巻き取られている第3のリングを示す軸線方向の斜視図である。
【図14】 図14は、動作可能に配置された開創器を備えた図12の段階を示す軸線方向図である。
【図15】 図15は、動作可能に配置された開創器を示す、図13に示された段階の軸線方向の断面図である。
【図16】 第2のリングと第1のリングとの間の所望の位置に、第3のリングを保持するためのクリップを含む、別の実施形態の軸線方向の斜視図である。
【図17】 それぞれが第1のリングから特定距離に配置され、第1のリングから所望の距離で第3のリングを選択的に受けるようになっている、複数のループを示す軸線方向の斜視図である。
【図18】 トラックと、結合溝を備えた第3のリングとを含む実施形態の軸線方向の斜視図である。
【図19】 第3のリングと第4のリングとの間にシースをクランプするための第4のリングを含む実施形態の軸線方向の斜視図である。
【図20】 第1のリングと第2のリングとの間の異なる位置で保持ロールを形成するための、一連の第3のリングを含む、別の実施形態の軸線方向の斜視図である。
【図21】 分離された状態にある単一方向固定リングを含む実施形態の軸線方向の斜視図である。
【図22】 近位のクランプ状態にある単一方向固定リングの軸線方向の斜視図である。
【図23A】 第3のリング、第4のリング、及び楔を含む関連するキャップ・リングとを備えた単一方向機構を示す断面図である。
【図23B】 第2のリングと第3のリングとの間にシースを詰め込むように動作可能に配置された図23Aのリングを示す図である。
【図24】 一方向回転ローラを含む、単一方向保持部材の実施形態を示す軸線方向の断面図である。
【図25】 ラチェット形状の単一方向保持部材を示す軸線方向の断面図である。
【図26】 第3のリングが、第3のリングと第1のリングとの間の距離を調整するために膨張可能である、別の実施形態の軸線方向の断面図である。
【図27】 膨張状態の発泡体を含む第3のリングを備えた、図26の実施形態を示す軸線方向の断面図である。
【図28】 反転された保持リングに巻き取られている第2のリングを示す実施形態の軸線方向の断面図である。
【図29】 保持部材によって保持された、巻き取られたリングを備えた図28の実施形態を示す軸線方向の断面図である。
【図30】 2つの端部リングと少なくとも1つの中間リングとを備えた実施形態を示す軸線方向の断面図である。

Claims (29)

  1. 創傷を所望の直径まで引き伸ばし可能に膨張させるようになっている外科用創傷開創器であって、
    前記創傷の所望の直径よりも大きな直径を有する、創傷の内側に配置されるようになっている第1のリングと、
    前記創傷の所望の直径よりも大きな直径を有する、創傷の外側に配置されるようになっている第2のリングと、
    前記第1のリングと前記第2のリングとの間に略円筒形状で配置された少なくとも1つの開創要素とを含み、この少なくとも1つの開創要素は、前記創傷を通って配置されて半径方向の開創力を前記創傷上に付与するようになっており、前記開創力が前記第1のリングと前記第2のリングを分離する距離に依存する、
    ことを特徴とする外科用創傷開創器。
  2. 前記少なくとも1つの保持要素が、複数の弾性バンドを含み、前記開創力が、前記弾性バンドの弾性特性に依存することを特徴とする、請求項1に記載の外科用創傷開創器。
  3. 前記第1のリングと第2のリングの少なくとも1つが複数の保持部材を有し、前記弾性要素の各々が、少なくとも1つのリング上の対応する該保持部材の1つによって保持されるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の外科用創傷開創器。
  4. 前記保持部材が、複数のフックを含むことを特徴とする、請求項1に記載の外科用創傷開創器。
  5. 前記弾性バンドが、それぞれ異なる弾性特性を有する弾性バンドのグループから選定されることを特徴とする、請求項2に記載の外科用創傷開創器。
  6. 創傷を所望の直径まで引き伸ばし可能に膨張させるようになっている外科用創傷開創器であって、
    前記創傷の所望の直径よりも大きな直径を有する、創傷の内側の位置にあるようになっている第1のリングと、
    前記創傷の所望の直径よりも大きな直径を有する、創傷の外側に配置されるようになっている第2のリングと、
    前記第1のリングと前記第2のリングとの間に互いに略円筒形状の関係で配置された複数の開創要素とを含み、この開創要素は、前記創傷を通って配置されて該創傷上に十分な大きさの半径方向の開創力を付与して該創傷を所望の直径まで膨張させるようになっており、
    前記開創力が、第1のリングと第2のリングを分離している距離に依存し、
    前記開創要素が、遠位端と近位端とを有しており、該遠位端で前記第1のリングに連結され、
    前記開創要素が、前記近位端と遠位端の間に配置された複数の係合部位を有し、該係合部位の各々が異なる開創力と対応付けられており、
    前記第2のリングが、前記係合部位から選択された1つと係合して、対応する半径方向の開創力をもたらすような特性を有する、
    ことを特徴とする外科用創傷開創器。
  7. 前記開創要素の係合部位が、それぞれが異なる開創力に対応する、複数の梯子状部材の段を含むことを特徴とする、請求項6に記載の外科用創傷開創器。
  8. 前記係合部位が、それぞれが異なる開創力に対応する複数の溝を含み、前記第2のリングが、該溝から選定された1つと係合して、対応する開創力をもたらすレバーバイアスを含むことを特徴とする、請求項6に記載の外科用創傷開創器。
  9. 前記係合部位が、それぞれが異なる開創力に対応する複数の拡大部を含み、前記第2のリングが、前記拡大部の選定された1つと係合して、対応する開創力をもたらす特性を有することを特徴とする、請求項6に記載の外科用創傷開創器。
  10. 創傷を所望の直径まで引き伸ばし可能に膨張させるようになっている外科用創傷開創器であって、
    前記創傷の所望の直径よりも大きな直径を有する、創傷の内側に配置されるようになっている第1のリングと、
    創傷の外側に配置されるようになっている第2のリングと、
    前記第1のリングに連結された第1の端部と、前記第2のリングに連結された第2の端部とを備えた、略円筒形状を有する開創スリーブと、
    前記第1の端部と第2の端部との間で前記スリーブに連結され、前記創傷の外側に配置されるようになっている第3のリングと、
    を含み、
    前記第2のリングと前記第3のリングは、前記第3のリングに対する前記第2のリングの円周方向の巻き取りを容易にする弾性特性を有し、これにより前記創傷を所望の直径まで引き伸ばすのに十分な半径方向の開創力を有するスリーブを形成することを特徴とする、外科用創傷開創器。
  11. 前記第2のリングが、所望の開創力をもたらすために、前記第2のリングに対して円周方向に巻き取るための弾性特性を有することを特徴とする、請求項10に記載の外科用創傷開創器。
  12. 前記第2のリングが、円周方向の保持部材を形成するために、前記第3のリングの円周方向に巻き取るような寸法と形状に作られることを特徴とする、請求項10に記載の外科用創傷開創器。
  13. 前記第2のリングが、円周方向の保持部材を形成するために、前記第3のリングの外側に巻き取るような寸法と形状に作られることを特徴とする、請求項10に記載の外科用創傷開創器。
  14. 前記第3のリングが、所望の保持力で前記第1のリングと第3のリング間の距離を変化させるために、寸法を拡大する特性を有することを特徴とする、請求項10に記載の外科用創傷開創器。
  15. 前記第3のリングが、自己膨張性の発泡体を含むことを特徴とする、請求項14に記載の外科用創傷開創器。
  16. 創傷を所望の直径まで引き伸ばし可能に膨張させるようになっている外科用創傷開創器であって、
    前記創傷の所望の直径よりも大きな直径を有する、創傷の内側に配置されるようになっている第1のリングと、
    前記創傷の外側に配置されるようになっている第2のリングと、
    前記第1のリングに連結された第1の端部と、前記第2のリングに連結された第2の端部とを備えた、略円筒形状を有する開創スリーブと、
    前記スリーブの円周方向に配置され、前記第1のリングと前記第2のリングとの間にあり、各々が異なる半径方向の開創力に対応する、複数の位置間を移動可能な第3のリングと、
    前記複数の位置の1つで、該位置に対応する所望の半径方向の開創力をもたらすために、前記第3のリングを保持するための手段と、
    を含むことを特徴とする外科用創傷開創器。
  17. 前記第2のリングが、第1のねじ山と対応付けられ、
    前記第3のリングが、前記第1のねじ山と係合する寸法と形状に作られた第2のねじ山と対応付けられ、
    その結果、前記第1のリングに対する前記第2のリングの回転によって、前記第2のリングと第1のリングに対する前記第3のリングの位置を調整して、所望の半径方向の開創力を有するシースを準備することを特徴とする、請求項16に記載の外科用創傷開創器。
  18. 前記保持手段が、前記第3のリングと第4のリングとの間の所望の位置に、前記シースを固定するようになっている、第4のリングを含むことを特徴とする、請求項16に記載の外科用創傷開創器。
  19. 前記保持手段が、前記第3と前記第4のリングとの間に配置された楔部材を更に含むことを特徴とする、請求項18に記載の外科用創傷開創器。
  20. 前記保持手段が、前記シースと前記第3のリングとを所望の位置で固定した関係にする、少なくとも1つのクリップを含むことを特徴とする、請求項16に記載の外科用創傷開創器。
  21. 前記保持手段が、それぞれ所望の複数位置の内の1つの位置で前記シースと固定された関係を有する、複数の円周方向の管体を含み、該管体の各々が、前記第3のリングを選択的に受ける寸法と形状に作られていることを特徴とする、請求項16に記載の外科用創傷開創器。
  22. 前記保持手段が、対応する前記複数の位置の1つの位置で前記スリーブにそれぞれ固定された、複数の角度トラックを含み、前記リングが、前記対応する位置で、前記トラックの1つに対して取り付けるような寸法と形状に作られたことを特徴とする、請求項16に記載の外科用創傷開創器。
  23. 創傷上に所望の半径方向の開創力を与えるために、外科用創傷開創器を操作する方法であって、
    軸線と、第1のリングに取り付けられた第1の端部と、前記第1のリングから軸線方向に離間した第2のリングに取り付けられた第2の端部とを有する保持スリーブを準備する段階と、
    前記第1のリングと前記第2のリングとの間で前記スリーブに略固定された第3のリングを準備する段階と、
    円周方向の保持部材を形成するために、前記第2のリングを前記第3のリングの円周方向に巻き取る段階と、
    を含み、
    前記保持部材が、前記創傷上で所望の半径方向の保持力に対応する特定距離で、前記第1のリングの軸線方向に配置されていることを特徴とする方法。
  24. 前記巻き取る段階が、前記円周方向の保持部材を形成するために、前記第3のリングを前記第2のリングの外方に巻き取る段階を含むことを特徴とする、請求項23に記載の方法。
  25. 前記巻き取る段階が、前記円周方向の保持部材を前記所望の半径方向の保持力に対応する特定距離まで動かすために、前記第2のリングを前記第3のリングの円周方向に巻き取る段階を更に有することを特徴とする、請求項24に記載の方法。
  26. 前記第2の準備する段階が、前記第1のリングと前記第2のリングとの間の対応する軸線方向位置で、前記スリーブに各々固定された複数の第3のリングを準備する段階を含み、
    前記巻き取る段階が、前記第3のリングの隣接するペアの間で、前記第1のリングから特定距離に仮想線を生成する段階を含み、
    前記特定距離で円周方向の保持部材を形成するために、前記第1のリングの反対にある前記仮想線の一方の側に配置された、前記第3のリングの全てを前記第2のリングと共に巻き取ることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
  27. 創傷を所望の直径まで引き伸ばし可能に膨張させるようになっている外科用創傷開創器であって、
    前記創傷の所望の直径よりも大きな直径を有する、創傷の内側に配置されるようになっている第1のリングと、
    前記創傷の外側に配置されるようになっている第2のリングと、
    前記第1のリングに連結された第1の端部と、前記第2のリングに連結された第2の端部とを備えた、略円筒形状を有する開創スリーブと、
    前記スリーブの円周方向に配置され、前記第1のリングと前記第2のリングとの間にあり、各々が異なる半径方向の開創力と対応する、複数の位置間を移動可能な第3のリングと、
    前記複数の位置の1つで、該位置に対応する所望の半径方向の開創力をもたらすために、前記第3のリングを保持するための単一方向の機構と、
    を含むことを特徴とする外科用創傷開創器。
  28. 前記単一方向の機構が、ラチェット組立体を含むことを特徴とする、請求項27に記載の外科用創傷開創器。
  29. 前記単一方向の機構が、一方向ローラを含むことを特徴とする、請求項27に記載の外科用創傷開創器。
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