JP2002325769A - 医療用処置用具 - Google Patents

医療用処置用具

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JP2002325769A
JP2002325769A JP2001218851A JP2001218851A JP2002325769A JP 2002325769 A JP2002325769 A JP 2002325769A JP 2001218851 A JP2001218851 A JP 2001218851A JP 2001218851 A JP2001218851 A JP 2001218851A JP 2002325769 A JP2002325769 A JP 2002325769A
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JP2001218851A
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Hideo Yamada
英夫 山田
Eiji Kanehira
永二 金平
Seiki Arikawa
清貴 有川
Minoru Shibata
稔 柴田
Katsura Hara
桂 原
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に気腹下処置と腹腔外処置との切り替え
ができ、気腹下での鉗子操作が行え、癌部位の摘出の際
に腹壁の切開創が保護され、創感染の問題がない医療用
処置用具を提供する。 【解決手段】 第一の固定部材と第二の固定部材は筒状
部材で接続し、第二の固定部材に引張りベルトを付設
し、これを第一の固定部材に取り付けたベルト抵抗調整
リング或いは、押さえ板によりスライド固定する。第一
の固定部材には気密に着脱可能に固定されるコンバータ
ーを付設する。コンバーターの着脱により、気腹下処置
と腹腔外処置との切り替えられ、創部の感染を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は切開創を開創する医
療用処置用具に関する。特に内視鏡下外科手術におい
て、気腹下での処置の後、気腹を解除して体外に臓器を
取り出して処置を行ったり、再び臓器を体内に戻して再
気腹下の操作で患部の確認や追加処置を行うための医療
用処置用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、低侵襲外科手術の方法として内視
鏡外科手術が広く実施されている。内視鏡外科手術は低
侵襲であり、入院期間が短く、外傷も小さくて済む等の
利点がある。一方で術者には、内視鏡で映し出された映
像を画面で見ながら複数の鉗子等の処置具を操作して手
術を行う為、操作が難しく時間が長くかかりストレスを
多く感じる難点がある。特に胃や大腸の手術は長時間に
なることが多く、術者は大きなストレスを受ける。この
ため、内視鏡下の処置後に最終的に大きな標本の摘出が
想定される場合、小切開をおくことを前提として、気腹
下での処置と小切開部から体表に臓器を引き出して行う
処置とを簡単に移行できるように小切開口を簡単に塞ぐ
ことができる医療用処置用具が要求されている。
【0003】特開平11−160942号公報では、腹
壁を挟んで固定する部材と円筒状部材からなる装置で、
腹壁を挟む部材の間隔を腹腔内に挿入した固定部材に予
め固定した糸等で引っ張り上げて腹腔外の固定部材に留
め調節するシンプルな機構で、更に処置具の非挿入時お
よび挿入時の気密性を保つための2種の気密部材によ
り、再気腹時に小切開口より鉗子類の挿入・操作が可能
な医療用処置用具を開示している。
【0004】この装置を使用することにより、気腹下で
摘出臓器周囲の剥離等の処置を十分に行った後、臓器を
取出す場所に3〜5cm程度の小切開をおき、その小切
開口から対象臓器を体外に取りだして病変部の切離、摘
出、縫合を術者が直接見て、手術を行うことができる。
しかしながら、「糸で切開部を開創すると切開部の腹壁
に糸がめり込み十分な開創が困難である。」「固定部材
間隔調整用シートを固定する突起が付設されている他、
該シートが開創部の周りに付設されており、臓器を引き
出しての処置が困難になる」等の問題点があった。
【0005】特開平10−108868号公報では使用
する鉗子類の種類を選ばず腹腔内から気腹ガスがリーク
するのを防止することが可能な弁及び弁付トラカール外
套管が開示されている。この弁は2枚のリングの間に柔
軟な円筒状部材を付設し、2枚のリングを逆方向に捻る
ことで外径の異なった鉗子や術者の腕を挿入し、体内の
処置を行うことが可能であり、この弁を開くことで臓器
を体外に取りだして処置を行うことも可能である。
【0006】しかしながら、この方式では鉗子等が弁に
よって絞られながら固定されるため、前進後退がしにく
い欠点がある。また、腕を挿入した場合は特に前後運動
によって腕の太さが変わるため場合により気密が保持し
にくくなり、弁の絞りを調節する必要がある。さらに腹
壁へのデバイスの固定力が円筒状部材のゴム弾性のみに
頼っているため腹壁の厚さに柔軟に対応できず十分な創
部の開創が得られない問題点があった。
【0007】USP5480410号では柔軟で内面と
開口端があるエンクロージャーで、開口端には腹壁固定
及び気密を守るための展開手段を持ち、エンクロージャ
ーの内部にアクセスするための少なくとも一つのアクセ
スオープニングがあり、腹腔内あるいはエンクロージャ
ーの内部で外科手術を行うことが可能である装置が開示
されている。この装置は従来、腹腔鏡、胸腔鏡手術に使
用されているような硬質のトラカールではなく、柔軟な
シート材で構成されており、腹壁の切開口にあった形状
に変形可能な展開手段を切開口から挿入して腹腔内で展
開させ、気腹用の炭酸ガスが腹腔内からエンクロージャ
ー内部へ流入してエンクロージャーが膨脹し、展開手段
は腹壁との気密を守る。更にエンクロージャー外周表面
にアクセスオープニングを複数取り付ければ複数の鉗子
が挿入でき、創部直下の観察も可能であり、創縁も保護
される。
【0008】しかしながら、エンクロージャーは基本的
に球状であり、外周表面に取り付けられた各々のアクセ
スオープニングまでの距離は、設定時に決定され固定さ
れてしまうため、複数の処置具を挿入している際、1本
の処置具を大きく動かすと他の処置具も引きずられて動
いてしまったり、また、腹壁の切開口が鉗子等の処置具
に対して大きく、操作時の腹壁での支点がないため鉗子
操作が煩雑になる他、創部の開創がシートの伸張力にの
み頼っているため、腹壁の厚さによっては十分な開創が
得られない問題点があった。
【0009】USP5640977号では、アウタース
リーブと2つのシール手段を持つ構造で、小切開口を通
して腹腔内に入り、2つのシール手段を使ってアウター
スリーブ内に気密な空間を構成する装置が開示されてい
る。この装置は装置内を通して体内に術者の手及び腕を
挿入した際、気腹をした状態で体内臓器の処置を行うこ
とができ、また、第三のシール手段を使えば、腕を抜い
た状態でもスリーブ及び体内の気密を保つことができ
る。
【0010】しかしながら、この装置は術者が体内の臓
器を体外に引き出して処置したい際、スリーブ部分を患
者の体表に被せてあるドレープに接着する構造であり、
接着部より上側を分離できる状態になっていないため、
ドレープを切り取り装置全体を一旦取り出すか、スリー
ブ部分を切り取らないと体外に臓器を取り出して処置す
ることができない。装置を取り出せば腹壁に癌組織等が
付着する恐れがあり、また、スリーブ部分を切り取れ
ば、体外での処置が終わった後で再度気腹を行い腹腔内
で観察、処置することができない。
【0011】USP5813409号では、スリーブと
腹壁固定部を分離し、スリーブの遠位端のリングと、腹
壁固定部のリングをスナップして固定する装置等が開示
されている。この装置はスリーブと腹壁固定部を分離で
きるため、スリーブ部分を取り外して、腹壁固定部を腹
壁に残したまま体内の臓器を体外に引き出して処置で
き、切開口に癌組織が付着することもなく、処置が終わ
った後、臓器を体内に戻して再度スリーブを固定して気
腹下で観察、処置を行うことができる。しかし、スリー
ブと腹壁固定具のリングをスナップで全周にわたっては
め合わせることは難しく、はめ合わせの不十分な箇所が
あった場合は、気密を保持できなくなる。また、もし、
スリーブを通して処置具を操作すると、この装置も腹壁
の切開口が鉗子等の処置具に対して大きく、操作時の腹
壁での支点がないため鉗子操作が煩雑になるという欠点
があった。
【0012】USP5366478号や特表2000−
501978公報では体内外にわたって一繋がりのドー
ナツ型のバルーンを膨脹させることで内腔を閉じて手や
鉗子挿入時および抜去時の腹腔内の気密を保つ装置が開
示されている。この装置は構造が単純で組み立ても簡単
であるので手術時間を短縮できる。しかしながら、US
P5366478号の装置では気腹を解除して体外に臓
器を取り出して処置を行いたい場合、バルーンを収縮さ
せなければならず、同時に創部が閉じてしまうために新
たに開創器具を用いなければならないという欠点があっ
た。また、両者共にバルーンが円周方向に膨張する為、
デバイスの体表からの高さが高くなり、臓器を十分体外
に引き出しにくい他、処置する部位に鉗子等の位置を合
わせることが難しいという問題点があった。
【0013】特開平11−99156号公報では、スリ
ーブを腹壁の上下からリング状部材で固定し、通常のシ
ール弁と弾性薄膜でつくったスリット状の開口を有する
弁を設けることで、手の挿入時及び非挿入時の気密性を
高めた装置が開示されている。この装置は手及び鉗子の
非挿入時にスリット状の弁が腹腔圧によって折り返し部
分からなる接触面が互いに押し付けられるように膨脹す
ることにより気密を保持するため、手の挿入時に弁を開
いてしまえば弾性薄膜の弾性力以上の力は発生しないた
め、腕を締め付ける力は非常に小さくて済み、長時間の
使用において術者のストレスが軽減される。しかし、こ
の装置では気腹を解除して体外に臓器を取り出して処置
を行いたい場合や創部から直視下で処置を行いたい場合
に、特にスリット状の弁がじゃまになってしまう欠点が
あり、また、スリーブを通して処置具を操作するとこの
装置も腹壁の切開口が鉗子等の処置具に対して大きく、
また、操作時の腹壁での支点がないため鉗子操作が煩雑
になるという欠点があった。
【0014】USP5741298号では、腹壁の切開
口周辺部の外側と内側からしっかり挟んで固定されるポ
ートと、そのポートに取り付ける蓋により内腔を閉じて
手や鉗子挿入時および抜去時の腹腔内の気密を保つ装置
が開示されている。この装置は構造が単純で組み立ても
簡単であるので手術時間を短縮できる。しかし、この装
置では切開口の大きさや腹壁の厚さに柔軟に対応でき
ず、十分な創部の開創を得られないという欠点があっ
た。
【0015】USP5653705号ではネジ山の付い
たテーパー形状の環状部材を腹壁にねじ込んで固定し、
着脱可能な可とう性のエンベロープを取り付け、手や鉗
子挿入時および抜去時の腹腔内の気密を保つ装置が開示
されている。この装置は環状部材を創部にねじ込むだけ
で容易に腹腔内へのアクセスポートを設置でき、環状部
材が鉗子の支点となりうるため鉗子操作が容易に行え
る。しかしながら、環状部材を創部にねじ込んで用いる
ために創部を痛める恐れがある他、ねじ込みやすい角度
をつける為には、環状部材が嵩高くなってしまう問題点
や、腹壁の厚さと切開口の大きさに対して柔軟に対応で
きないという欠点があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の内視
鏡下手術における処置のこのような欠点を解決するもの
で、その目的とするところは、様々な腹壁の厚さや切開
創の大きさに柔軟に対応した設置が可能で、切開創周り
での処置が簡便となるように、設置後の二次的な開創操
作が可能で、設置時の器具の体表から高さが低く、簡単
に気腹下処置と腹腔外処置との切り替えができ、気腹下
での処置を行う場合には鉗子操作が行える医療用処置用
具を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(1)近位端側の開口部には第一の固定部材、遠位端側
の開口部には第二の固定部材を設けた筒状部材からなる
医療用処置用具において、第二の固定部材には少なくと
も2つ以上の引張りベルトが取り付けられ、第一の固定
部材には引張りベルトの長さを調整して、第一の固定部
材の位置決めをする固定手段を設けていることを特徴と
する医療用処置用具、(2)固定手段が、第一の固定部
材の溝に付設したベルト抵抗調節部材である(1)記載
の医療用処置用具、(3)ベルト抵抗調整部材が弾性体
である(2)記載の医療用処置用具、
【0018】(4)引張りベルトが第一の固定部材の溝
で一回以上折れ曲がるように設置されている(1)〜
(3)記載のいずれかの医療用処置用具、(5)ベルト
抵抗調整部材と第一の固定部材の溝とで形成される間隔
が引張りベルトの厚みの80〜300%である(1)〜
(4)記載のいずれかの医療用処置用具、(6)固定手
段が、第一の固定部材に付設されたストッパー、引張り
ベルトの抵抗部及び押さえ板である(1)記載の医療用
処置用具、(7)筒状部材及び第二の固定部材が可とう
性を有する(1)〜(6)記載のいずれかの医療用処置
用具、(8)筒状部材が円筒形状である請求項(1)〜
(7)記載のいずれかの医療用処置用具、
【0019】(9)引張りベルトの幅が10〜60mm
である(1)〜(8)記載のいずれかの医療用処置用
具、(10)引張りベルトをほぼ水平方向に引張る構造
となっている(1)〜(9)記載のいずれかの医療用処
置用具、(11)第一の固定部材に気密にコンバーター
が組み合わされた(1)〜(10)記載のいずれかの医
療用処置用具、(12)コンバーターに気密部材を複数
付設した(11)記載の医療用処置用具、(13)コン
バーターに第一の気密部材と第二の気密部材を付設した
(11)記載の医療用処置用具、(14)気密部材が可
とう性の隔膜である(12)又は(13)記載の医療用
処置用具である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明による医療用処置用具の実
施例としては、下記のA(図1、2)又はB(図3)の
ような構成がある。 A:第一の固定部材(1)、第二の固定部材(2)、引
張りベルト(3)、ベルト抵抗調整部材(4)、筒状部
材(5)、コンバーター(6)、気密部材(7) B:第一の固定部材(1)、第二の固定部材(2)、引
張りベルト(3)、押さえ板(8)、筒状部材(5)、
コンバーター(6)、気密部材(7)
【0021】(医療用処置用具の構造)Aの構造を簡単
に説明すると第二の固定部材(2)は臓器取り出し用の
開口部を持ち、筒状部材(5)の開口部の縁に沿って固
定される。筒状部材(5)の他端は第一の固定部材
(1)に接続される。第二の固定部材(2)には任意の
数の引張りベルト(3)を付設する。引張りベルトを固
定する手段は、引張りベルト(3)を第一の固定部材
(1)に付設された溝とベルト抵抗調整部材(4)の間
隙に設置するか、引張りベルトは又、第一の固定部材に
図4、5に示すように適当な位置に一つの引張りベルト
に対して2つのスリットを設け、ベルト抵抗調整部材を
内包させ、両スリットを通り、ベルト抵抗調整部材と第
一の固定部材の間隙を通るように付設しても良い。この
ような構造とすれば、ベルト抵抗調整部材に弾性体を使
用することで、その弾性力により一動作で、固定、解除
が可能となる。第一の固定部材(1)の外縁には、第一
の固定部材(1)の外縁とほぼ形状を同じにすることで
気腹ガスの漏れを防ぐコンバーター(6)が付設され
る。コンバーター(6)には気密部材(7)がほぼ中央
に付設される。
【0022】筒状部材(5)、引張りベルト(3)は腹
壁の厚さよりも長く設計すると、任意の腹壁の厚さにも
設置することが可能であり、引張りベルト(3)に張力
を与えることで、切開創の開創が可能である。コンバー
ター(6)は第一の固定部材(2)に簡便に取り付ける
ことが可能であるため、気腹操作と臓器を取り出しての
操作の移行が簡便である。コンバーター(6)には気密
部材(7)が付設されているため、トロッカー等を設置
することが出来、鉗子等を用いた処置が可能である。
【0023】Bの構造を簡単に説明すると、図3及び7
のように、第二の固定部材(2)は臓器取り出し用の開
口部を持ち、筒状部材(5)の開口部の縁に沿って固定
される。筒状部材(5)の他端は第一の固定部材(1)
に接続される。引張りベルトを固定する手段は、第一の
固定部材(1)に溝を付設し、押さえ板(8)を嵌合さ
せると、引張りベルト(3)がスライド可能なスリット
を形成する設計とする。引張りベルト(3)は第二の固
定部材(2)に接続し、第一の固定部材(1)と押さえ
板(8)との間に形成されるスリットの間をスライドす
る構造とすることである。第一の固定部材(1)の外縁
には、これとほぼ同じ形状の気腹ガスの漏れを防ぐコン
バーター(6)が付設される。
【0024】コンバーター(6)には気密部材(7)が
ほぼ中央に付設される。筒状部材(5)、引張りベルト
(3)が腹壁の厚さよりも長く、任意の腹壁の厚さにも
設置することが可能であり、引張りベルト(3)に張力
を与えることで、切開創の開創が可能である。コンバー
ター(6)は第一の固定部材(1)に簡便に取り付ける
ことが可能であるため、気腹操作と臓器を取り出しての
操作の移行が簡便である。コンバーター(6)には気密
部材(7)が付設されているため、トロッカー等を設置
することができ、鉗子等を用いた処置が可能である。
【0025】(第一の固定部材)第一の固定部材(1)
は筒状部材(5)の近位端側の開口部に沿って付設され
る。通常、射出成形、圧縮成形、押出成形によって作製
される。筒状部材(5)表面に密着して熱溶着または接
着固定されるか、Oリング等を使用して物理的な締め付
けにより固定される。形状は略円形や多角形等で中央に
臓器取り出し用の開口部を持つ形状なら特には限定しな
いが、開口部に術者の握りこぶしが挿入可能で、腹上に
設置した場合に嵩張らない程度の大きさが好ましく、例
えば略円形では外径が50〜300mmで、内径が30
〜280mmのリング形状であり、例えば四角形では外
側の一辺の長さが50〜300mmで、内側の一辺の長
さが30〜280mmが好ましい。第一の固定部材
(1)の高さはできるだけ低い方が、第一の固定部材
(1)の開口部から臓器を体表に引き出し易くなる他、
開口部を支点として柄の長い処置具を体内に挿入する場
合に処置範囲が広くなり好ましく、5〜50mmである
ことが好ましい。
【0026】Aでは、第一の固定部材(1)は引張りベ
ルト(3)と、ベルト抵抗調整部材(4)を配置する。
開創時に腹壁が収縮しようとする抵抗で開創程度が収縮
しないように、引張りベルトが摺動するベルト抵抗調整
部材(4)と第一の固定部材(1)の溝とで形成される
間隔は引張りベルト(3)の厚みの80〜300%に設
計することが好ましい。図5に示すように、ベルト抵抗
調整部材の外寸より少し小さめに設計した第一の固定部
材の溝に、引張りベルトを挟んで、ベルト抵抗調整部材
を変形させ配置し、更には第一の固定部材にベルト抵抗
調整部材を変形させることのできる取手を操作可能にす
るスリットを設け、第一の固定部材と第二の固定部材の
間隔調整(開創操作)の操作を一動作で行える構造とし
ても良い。
【0027】Bでは、第一の固定部材(1)に押さえ板
(8)が嵌合する凹部が付設される。凹部は押さえ板
(8)が嵌合すると引張りベルト(3)がスライドする
スリットを形成する。凹部には引張りベルト(3)を係
り止めするストッパーを付設することが好ましい。図8
及び14に示すストッパーは開創の程度が縮小すること
を抑制し、開創操作を簡便なものとし、術者のストレス
を軽減する。引張りベルト(3)が臓器を引き出しての
処置に支障がないように、第一の固定部材(1)には引
張りベルト(3)をほぼ水平方向に引張るような構造と
なるように溝を付設することが好ましい。
【0028】第一の固定部材(1)の外縁にはコンバー
ター(6)が組み合わされる。コンバーター(6)が組
み合わされやすいように、第一の固定部材(1)の外縁
はコンバーター(6)の爪が引っかかる形状とすること
が好ましい。第一の固定部材(1)の上部は引き出した
臓器が直接接触するため、傷つけぬよう平坦であり、引
張りベルト(3)固定用の突起等がない形状であること
が好ましい。第一の固定部材(1)の材質は塩化ビニル
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂、A
BS樹脂、SEBS樹脂、シリコーンゴム等や、ステン
レス鋼等の金属が使用される。
【0029】(第二の固定部材)第二の固定部材(2)
は筒状部材(5)の遠位端側の開口部に沿って付設され
る。通常、射出成形、圧縮成形または押出成形チューブ
の加工によって作製される。筒状部材(5)に包まれ、
密着して熱溶着または接着固定されるか、第二の固定部
材(2)表面に密着して熱溶着または接着固定される。
或いはOリング等を使用して物理的な締め付けにより固
定されてもよい。腹腔鏡補助下大腸切除術を行う場合、
20〜80mmの小切開に対して内径30〜120m
m、外径40〜200mmに設定することが好ましい。
厚さは腹腔内で嵩張らないことが要求されるため、0.
5〜10mmが好ましい。切開創から腹腔内にリングを
折り曲げて挿入するため、素材はある程度の弾力を備え
ている方が好ましい。第二の固定部材(2)の材質は塩
化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール
樹脂、ABS樹脂、SEBS樹脂、シリコーンゴム等
や、ステンレス鋼等の金属が使用される。
【0030】(引張りベルト)引張りベルト(3)は第
二の固定部材(2)に接続され、Aでは図4及び6に示
すように第一の固定部材(1)とベルト調整部材(4)
の間隙を通過するように配置し、Bでは第一の固定部材
と押さえ板(8)とで形成されるスリットをスライドす
るように配置する。図13にはスリット部近傍の断面図
を示した。引張りベルト(3)の幅は、図9に示すよう
に切開創を大きく(なるべく円形に)開創するために1
0〜60mmであることが好ましいが、過度に幅広いと
切開創へ挿入し難くなるため、10〜40mmであるこ
とがより好ましい。厚みは体表での用具の高さを低く抑
えるために0.1〜5mmのシート状であることが好ま
しい。引張りベルト(3)の長さは種々な腹壁に対応で
するために長い方が良いが、長すぎると開創した際に体
表に露出し、トロッカー等の穿刺部位を制限するため、
実用的な長さとして30〜200mmとすることが好ま
しい。
【0031】Bでは引張りベルトを引張り、切開創を開
創した場合に開創した大きさが収縮しない様に引張りベ
ルト(3)には抵抗部を設ける。抵抗部は引張りベルト
がスリットをスライドするときに抵抗を生じるものであ
れば良く、単にベルトに突起や穴のような凹凸を付設し
ても良いが、図10に示すようなノコギリ刃状のラチェ
ット溝とすると、開創程度の縮小方向に引張りベルトが
移動する場合に対して抵抗となるため、少ない力で開創
操作を行うことが可能となり好ましい。ラチェット溝の
深さはベルトの厚みを薄く保つために、0.5〜2.5
mmに設計することが好ましい。ラチェット溝は図10
に示すようにベルトの一部に付設しても良い。図11に
示すようにラチェット溝を鋭角的な形状とすると開創時
の抵抗を減少し好ましい。引張りベルト(3)に付設す
るラチェット溝はベルトの側面に付設しても良いが、図
7に示すように開口部と反対側に作製した方が臓器を引
き出す際にベルトのラチェット溝に接触しないため、臓
器を傷つける恐れがなく好ましい。
【0032】材質は適度な柔軟性があり、滑り性の高い
材料がよい。不織布、もしくは織物のシート材料あるい
は、押出成形、射出成形、圧縮成形等により作製される
が、特には限定されない。ポリアミド樹脂、塩化ビニル
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリアセタール樹脂等が使用できる。樹脂
又は金属メッシュの入りのシートも変形が少なく好まし
い。
【0033】(ベルト抵抗調整部材)ベルト抵抗調整部
材(4)は第一の固定部材(1)に付設される。第一の
固定部材(1)と引張りベルト(3)で形成される好ま
しいクリアランスは前述の通りである。クリアランスを
制御するだけでも良いが、開創性がよく且つ一度開創す
ると開創程度が収縮しないように、引張りベルト(3)
の配置が図3に示すようなコの字となるように1回以上
折り返す形状にすることが好ましい。更に好ましくは図
12のような断面を楔型や台形形状にすると、開創の戻
りが少ないため良い。引張りベルトの戻りに対する抵抗
を均一に制御し、且つ一動作で開創操作、開創の解除操
作が可能なようにベルト抵抗調整部材を高弾性の材料と
し、図5に示すようなΩ型の形状にすることも好まし
い。材質は塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リアセタール樹脂、ABS樹脂、SEBS樹脂、シリコ
ーンゴム等やさらにステンレス鋼等の金属が使用され
る。
【0034】(押さえ板)押さえ板(8)は図8及び1
3に示すように第一の固定部材(1)に嵌合し、引張り
ベルト(3)がスライドするスリットを形成する。特に
は形状を限定しないが、図14に示すような中心軸付近
に第一の固定部材(1)に嵌合する軸と、この軸を支点
として引張りベルト(3)を押さえ且つ隙間のないよう
に接触する押さえ部分、この押さえ部分に引張りベルト
を押し付ける力を付与する足からなることが好ましい。
押さえ板(8)の材質は塩化ビニル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂、フッ素系
樹脂等やさらにステンレス鋼等の金属が使用される。
【0035】(筒状部材)筒状部材(5)は肉厚0.0
5〜3mmの平面またはテーパーのかかった筒状であ
り、通常、押出成形またはインフレーション成形等によ
り作製されるが特に限定されない。筒状部材(5)の大
きさは処置を行う部位、目的によって異なるが、腹腔鏡
補助下大腸切除術に使用される場合、外径が30〜30
0mmが好ましい。使用時には内視鏡や鉗子等の処置具
が頻繁に出入りするため、嵩張らず、適度に柔軟で、更
に、処置具等が当たっても切れたり裂けたりし難い材質
を選ぶのが良く、例えば、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、SEBS樹脂、シ
リコーンゴム、天然ゴム等の材料が好ましい。
【0036】(コンバーター)コンバーター(6)は第
一の固定部材(1)上に設置し、気腹時に腹腔内の気密
を確保するためのものである。着脱を行う場合、第一の
固定部材(1)との凹凸やネジによって固定しても良
い。通常射出成形、圧縮成形等で成形される。コンバー
ター(4)は図15のように開口部のない気密部材
(9)を取り付け、これを刺入して用いるタイプや、図
16のように第一の気密部材(9)と第二の気密部材
(10)を付設したタイプが考えられる。コンバーター
の外径は第一の固定部材(1)に密着するように第一の
固定部材(1)より少し大きめがよい。中央には気密部
材が露出する窓が付設されている。窓の大きさは挿入す
る処置具の大きさによって決められ、1〜80mmに設
定することが好ましい。高さは処置の際に邪魔にならな
いように1〜40mmが適当である。その材質は塩化ビ
ニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリサルフォン樹脂等かシリコーンゴム、天然
ゴム、NBR等の合成ゴムが使用される。
【0037】(気密部材)気密部材(7)はトロッカー
や鉗子挿入時に気密を保つために配置される。開口部の
ないシール弁である。厚さは0.1〜3mmが好まし
い。これは、0.1mm未満では炭酸ガスの圧力により
弁が変形され易くなり、3mmを超えると鉗子等の処置
具を挿入する際の摩擦抵抗が大きくなり、挿入が困難と
なるためである。内径は処置具等の外径に合わせ、0.
5〜80mmが好ましい。トロッカー等の処置具を挿入
した際に気密が保てるように、気密部材の材質は引き裂
き強度が5〜100N/mmであることが好ましい。更
に、可とう性を有するものが好ましく例えば天然ゴム、
シリコーンゴム、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、SE
BS樹脂等が適当である。
【0038】(第一の気密部材)第一の気密部材(9)
は鉗子等を挿入していない時に気密を保つために設置す
るものであり、近位端の先端をキャップ等で閉じたり、
内部にフラップタイプの弁やダックビルタイプの弁等の
弁部材を付設しても良い。第一の固定部材(1)との着
脱を行う場合、コンバーター(6)を使用してその中に
内蔵させても良い。キャップ等で閉じる場合は近位端入
口に嵌合部材を取り付け、それとの凹凸で嵌合させた
り、ネジによって固定しても良い。キャップは通常射出
成形等で成形され、その材質は塩化ビニル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリサル
フォン樹脂等若干硬質の樹脂かシリコーンゴム、天然ゴ
ム、NBR等の合成ゴム等が使用される。
【0039】フラップタイプの弁は通常、腹腔鏡外科手
術等で使用されるトラカールに内蔵されているような硬
質の成形品とバネ部材を組み合わせたものでも、シリコ
ーンゴムのような弾性部材をフラップ形状に成形、加工
して使用しても良い。フラップタイプの弁は体外側に開
くことはなく、体内側にのみに動くので、処置具等が挿
入されていない時は体内側の陽圧によりフラップが体外
方向に押されて閉じる構造である。フラップタイプの弁
は射出成形や圧縮成形等で成形され、その材質は塩化ビ
ニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリサルフォン樹脂、シリコーンゴム等が使用
される。ダックビルタイプの弁も同様に射出成形や圧縮
成形で作製され、主としてシリコーンゴム等の弾性材料
が使用される。
【0040】(第二の気密部材)第二の気密部材(1
0)は鉗子等を挿入している際に気密を保つために配置
され、円形の穴の開いたシール弁等を付設しても良い。
シール弁は射出成形、圧縮成形、シート加工等により作
製され、近位端入口やコンバーター(6)に熱溶着また
は接着される。シール弁の厚さは0.1〜3mmが好ま
しい。これは、0.1mm未満では炭酸ガスの圧力によ
り弁が変形され易くなり、3mmを超えると鉗子等の処
置具を挿入する際の摩擦抵抗が大きくなり、挿入が困難
となるためである。内径は処置具等の外径に合わせ、
0.5〜30mmが適当である。シール弁の材質は、可
とう性を有するものが好ましく例えば天然ゴム、シリコ
ーンゴム、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、SEBS樹
脂等が好適である。
【0041】(使用方法)次に本発明による医療用処置
用具の実際の使用方法について解説する。腹腔鏡補助下
大腸切除術を行う場合、まず、複数本のトロッカーを腹
部に挿入し、臓器摘出予想部位に3〜5cmの小切開を
おく。その小切開に第二の固定部材(2)を挿入しす
る。引張りベルト(3)を引張り切開創を開創する。次
に図3のようにコンバーター(6)を第一の固定部材
(1)に気密に固定する。コンバーター(6)の気密部
材(7)よりトロッカー等を刺入し、そこから腹腔鏡、
処置具を挿入して大腸の剥離、リンパ節の郭清、血管の
処理等の処置を腹腔鏡下で行い、十分な受動ができた
後、コンバーター(6)を取り外して大腸を体外へ取り
出し、直視下で患部付近の大腸の切離・縫合等を行った
後、体内へ大腸を戻す。再度、コンバーター(6)を第
一の固定部材(1)に取り付け、再気腹を行い、腹腔内
を十分に観察する。再度、処置が必要な場合は気腹下で
処置を行うか、気腹を落とし、コンバーター(6)を取
り外して処置を行う。
【0042】
【発明の効果】本発明の医療用処置用具は、引張りベル
ト(3)により切開層の開創をする為、十分な張力を与
え切開層を大きく開創することができる。また、第一の
固定部材の固定手段は引張りベルトが開創方向とは逆に
動くことを防止する為に、開創操作が簡便であり、手術
中に切開層の開創程度が小さくなり処置し難くなること
を防止する。引張りベルト(3)は水平方向に引張る為
に、腹上での臓器の処置に邪魔にならない。更に気密に
取り付け可能なコンバーターを組み合わせることができ
る為に、気腹操作と腹上での処置の移行を簡便に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示している。
【図2】本発明の一実施例を示している。
【図3】本発明の一実施例を示している。
【図4】本発明の一実施例の留置状態の断面図を示して
いる。
【図5】本発明の一実施例の留置状態を上面図を示して
いる。ベルト抵抗調整部材のΩ型の形状を示している。
【図6】本発明の一実施例の留置状態の断面図を示して
いる。
【図7】本発明の一実施例の留置状態の断面図を示して
いる。
【図8】第一の固定部材の斜視図を示す。引張りベルト
がスライドする溝と、係り止め、押さえ板が嵌合してで
きるスリットを示している。
【図9】本発明品にて開創した状態を上面から見た状態
を示す。
【図10】引張りベルトの一例を示す。
【図11】引張りベルトの一例を示す。
【図12】ベルト抵抗調整部材の断面の形状を示す。
【図13】押さえ板の一例を示す。
【図14】Bの第一の固定部材の溝部分の断面図を示
す。押さえ板が嵌合してできるスリットと,スリットを
スライドする引張りベルト、本体の溝に付設されたスト
ッパーを示す。
【図15】本発明の一実施例となる医療用処置用具のコ
ンバーターの構造を示す断面図である。
【図16】本発明の一実施例となる医療用処置用具の処
置具挿入用ポートの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 第一の固定部材 2 第二の固定部材 3 引張りベルト 4 ベルト抵抗調整部材 5 筒状部材 6 コンバーター 7 気密部材 8 押さえ板 9 第一の気密部材 10 第二の気密部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 稔 秋田市土崎港相染町字中島下27−4 秋田 住友ベーク株式会社内 (72)発明者 原 桂 秋田市土崎港相染町字中島下27−4 秋田 住友ベーク株式会社内 Fターム(参考) 4C060 AA01 AA10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近位端側の開口部には第一の固定部材、
    遠位端側の開口部には第二の固定部材を設けた筒状部材
    からなる医療用処置用具において、第二の固定部材には
    少なくとも2つ以上の引張りベルトが取り付けられ、第
    一の固定部材には引張りベルトの長さを調整して、第一
    の固定部材の位置決めをする固定手段を設けていること
    を特徴とする医療用処置用具。
  2. 【請求項2】 固定手段が第一の固定部材の溝に付設し
    たベルト抵抗調節部材である請求項1記載の医療用処置
    用具。
  3. 【請求項3】 ベルト抵抗調整部材が弾性体である請求
    項2記載の医療用処置用具。
  4. 【請求項4】 引張りベルトが第一の固定部材の溝で一
    回以上折れ曲がるように設置されている請求項1〜3記
    載のいずれかの医療用処置用具。
  5. 【請求項5】 ベルト抵抗調整部材と第一の固定部材の
    溝とで形成される間隔が引張りベルトの厚みの80〜3
    00%である請求項1〜4記載のいずれかの医療用処置
    用具。
  6. 【請求項6】 固定手段が、第一の固定部材に付設され
    たストッパー、引張りベルトの抵抗部及び押さえ板であ
    る請求項1記載の医療用処置用具。
  7. 【請求項7】 筒状部材及び第二の固定部材が可とう性
    を有する請求項1〜6記載のいずれかの医療用処置用
    具。
  8. 【請求項8】 筒状部材が円筒形状である請求項1〜7
    記載のいずれかの医療用処置用具。
  9. 【請求項9】 引張りベルトの幅が10〜60mmであ
    る請求項1〜8記載のいずれかの医療用処置用具。
  10. 【請求項10】 引張りベルトをほぼ水平方向に引張る
    構造となっている請求項1〜9記載のいずれかの医療用
    処置用具。
  11. 【請求項11】 第一の固定部材に気密にコンバーター
    が組み合わされた請求項1〜10記載のいずれかの医療
    用処置用具。
  12. 【請求項12】 コンバーターに気密部材を複数付設し
    た請求項11記載の医療用処置用具。
  13. 【請求項13】 コンバーターに第一の気密部材と第二
    の気密部材を付設した請求項11記載の医療用処置用
    具。
  14. 【請求項14】 気密部材が可とう性の隔膜である請求
    項12又は13記載の医療用処置用具。
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