JP2012110718A - 崩壊防止構造を有するアクセスアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】崩壊防止構造を含むアクセスアセンブリを提供すること。
【解決手段】アクセスアセンブリは、第一の端部および第二の端部ならびにその間に延びる中央部分を有する圧縮可能本体を含む。圧縮可能本体は、器具を密閉する態様で収容するように構成される少なくとも第一の管腔を規定する。アクセスアセンブリは、圧縮可能本体の近位端部と遠位端部との間に少なくとも部分的に延びる崩壊防止構造をさらに含む。崩壊防止構造は、切開の中への挿入中に圧縮可能本体の圧縮を可能にし、圧縮可能本体を挿入に続き、圧縮されていない状態へ戻すように構成される。
【選択図】図1

Description

(関連出願への相互参照)
本願は、2010年11月23日に出願された米国仮出願第61/416,505号の利益およびこの出願に対する優先権を主張する。その開示は、本明細書において参照することによって、全体が援用される。
(背景)
(技術分野)
本開示は、外科手術処置における使用のための圧縮可能アクセスアセンブリに関する。より具体的には、本開示は、崩壊防止構造を含む圧縮可能アクセスアセンブリに関する。
(関連技術の背景)
腹腔内への切開を通した収容のために構成されるアクセスアセンブリは、公知であり、アクセスアセンブリを、切開を通して挿入する方法である。伝統的アクセスアセンブリは、体壁の組織を通して体腔内へ収容される硬質カニューレを含む。次いで、内視鏡、腹腔鏡および他の適切な器具がカニューレの近位端部におけるハウジングを通して向けられ得ることによって、密閉する態様で、アクセスアセンブリを通り体腔へアクセスする。
体腔へアクセスし、密閉する態様で、圧縮可能アセンブリを通して器具の収容を可能にするために構成される圧縮可能アセンブリも公知である。そのような圧縮可能アセンブリは、シリコーン、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、気泡、ゲルおよび他の圧縮可能材料から成り立ち、圧縮されるように構成されることによって、切開内への挿入を容易にする。一般的に、そのようなアセンブリは、外科医によって自身の指を用いて変形されるか、または把持デバイス(つまり、鉗子)の補助によって変形される。アセンブリの圧縮は、アセンブリの外形を減少させ、それによって、アセンブリの切開内への収容を容易にする。圧縮力の解放の際に、圧縮されたアセンブリは、圧縮されていない構成に戻る。圧縮されていない構成において、アクセスアセンブリは、体腔内への切開を密閉する。アセンブリは、アクセス管腔を通して器具を収容するために1つ以上のアクセス管腔を有し得、任意で、吸入ガスの源に接続するように構成され得る。
圧縮力が解放されると、圧縮されていない構成に戻るように構成されるが、公知の圧縮可能アセンブリは、完全に圧縮解除することを失敗し得る。さらに、公知の圧縮可能アセンブリは、使用中に、崩壊および/または過剰屈曲を受けやすくあり得る。
そのため、崩壊防止構造を含む圧縮可能アクセスアセンブリを提供することが望ましい。
(概要)
崩壊防止構造を含むアクセスアセンブリが提供される。アクセスアセンブリは、第一の端部および第二の端部ならびにその間に延びる中央部分を有する圧縮可能本体を含む。圧縮可能本体は、器具を密閉する態様で収容するように構成される少なくとも第一の管腔を規定する。アクセスアセンブリは、圧縮可能本体の近位端部と遠位端部との間に少なくとも部分的に延びる崩壊防止構造をさらに含む。崩壊防止構造は、切開の中への挿入中に圧縮可能本体の圧縮を可能にし、圧縮可能本体を挿入に続き、圧縮されていない状態へ戻すように構成される。
一実施形態において、崩壊防止構造は、1つ以上のらせん状ばね部材を含む。あるいは、崩壊防止構造は、複数のフープを含み得る。崩壊防止構造は、選択的に圧縮可能本体内に収容され得る。圧縮可能本体は、崩壊防止構造の周りに形成され得る。崩壊防止構造は、金属、プラスチック、ポリマーまたはそれらの組み合わせから形成され得る。崩壊防止構造は、円形、三角形、長方形または楕円形断面外形を有する材料から形成され得る。
アクセスアセンブリは、圧縮可能本体の遠位端部における下部外縁と、圧縮可能本体の近位端部における上部外縁とを含み得る。アクセスアセンブリは、また、本体の近位端部において第一のばねセクションと、本体の遠位端部において第二のばねセクションとを含み得る。圧縮可能本体は、3つの管腔を含み得る。一実施形態において、圧縮可能本体は、シリコーン、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、気泡、ゲルのうちの少なくとも1つから成り立つ。
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
アクセスアセンブリであって、該アクセスアセンブリは、
第一の端部および第二の端部と、該第一の端部と該第二の端部との間に延びる中央部分とを有する圧縮可能本体であって、該圧縮可能本体は、器具を密閉する態様で収容するように構成される少なくとも第一の管腔を規定する、圧縮可能本体と、
該圧縮可能本体の近位端部と遠位端部との間に少なくとも部分的に延びる崩壊防止構造であって、該崩壊防止構造は、切開の中への挿入中に該圧縮可能本体の圧縮を可能にし、該圧縮可能本体を挿入に続いて、圧縮されていない状態へ戻すように構成される、崩壊防止構造と
を含む、アクセスアセンブリ。
(項目2)
上記崩壊防止構造は、1つ以上のらせん状ばね部材を含む、上記項目に記載のアクセスアセンブリ。
(項目3)
上記崩壊防止構造は、複数のフープを含む、上記項目のいずれかに記載のアクセスアセンブリ。
(項目4)
上記崩壊防止構造は、上記圧縮可能本体内に選択的に収容される、上記項目のいずれかに記載のアクセスアセンブリ。
(項目5)
上記圧縮可能本体は、上記崩壊防止構造の周りに形成される、上記項目のいずれかに記載のアクセスアセンブリ。
(項目6)
上記圧縮可能本体の遠位端部に下部外縁を含み、該圧縮可能本体の近位端部に上部外縁を含む、上記項目のいずれかに記載のアクセスアセンブリ。
(項目7)
上記本体の近位端部において第一のばねセクションを含み、該本体の遠位端部において第二のばねセクションを含む、上記項目のいずれかに記載のアクセスアセンブリ。
(項目8)
上記圧縮可能本体は、3つの管腔を含む、上記項目のいずれかに記載のアクセスアセンブリ。
(項目9)
上記圧縮可能本体は、シリコーン、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、気泡、ゲルのうちの少なくとも1つから構成される、上記項目のいずれかに記載のアクセスアセンブリ。
(項目10)
上記崩壊防止構造は、金属、プラスチック、ポリマーまたはそれらの組み合わせから形成される、上記項目のいずれかに記載のアクセスアセンブリ。
(項目11)
上記崩壊防止構造は、円形、三角形、長方形または楕円形の断面外形を有する材料から形成される、上記項目のいずれかに記載のアクセスアセンブリ。
(摘要)
崩壊防止構造を含むアクセスアセンブリが提供される。アクセスアセンブリは、第一の端部および第二の端部ならびにその間に延びる中央部分を有する圧縮可能本体を含む。圧縮可能本体は、器具を密閉する態様で収容するように構成される少なくとも第一の管腔を規定する。アクセスアセンブリは、圧縮可能本体の近位端部と遠位端部との間に少なくとも部分的に延びる崩壊防止構造をさらに含む。崩壊防止構造は、切開の中への挿入中に圧縮可能本体の圧縮を可能にし、圧縮可能本体を挿入に続き、圧縮されていない状態へ戻すように構成される。
可撓性アクセスアセンブリの実施形態が、本明細書において図面を参照して開示される。
図1は、本開示に従ったアクセスアセンブリの実施形態の透視図である。 図2は、図1のアクセスアセンブリの分解組み立て側面図である。 図3は、図1および図2のアクセスアセンブリの断面側面図である。 図4Aは、本開示の代替実施形態に従った崩壊防止構造の側面図である。 図4Bは、本開示の別の実施形態に従った崩壊防止構造の側面図である。 図5は、圧縮された状態において第一の端部を有する図1〜図3のアクセスアセンブリの断面側面図である。 図6は、組織における切開を通して収容された、図5のアクセスアセンブリの断面側面図である。 図7は、図6のアクセスアセンブリの分解組み立て透視図である。 図8は、本開示の別の実施形態に従ったアクセスアセンブリの断面側面図である。 図9は、本開示のさらに別の実施形態に従ったアクセスアセンブリの断面側面図である。
(詳細な説明)
本開示のアクセスアセンブリの実施形態が、ここで図面を参照して詳細に説明される。類似の数字は、いくつかの図の各々において、同一または対応する要素を指す。当分野において共通するように、「近位」という用語は、ユーザーまたはオペレーター(つまり、外科医または内科医)により近い一部または構成要素を指し、「遠位」という用語は、ユーザーからより遠い一部または構成要素を指す。本開示のアクセスアセンブリは、腹壁における切開を通り、体腔にアクセスすることに関するものとして説明されるが、本開示のアクセスアセンブリは、他の閉じた処置(つまり、腹腔鏡、関節鏡、内視鏡)における使用に対して改変され得る。さらに、本開示のアクセスアセンブリは、自然な開口(例えば、肛門、膣)を通り内部腔へアクセスする際の使用に対して改変され得る。
最初に図1を参照すると、本開示の実施形態に従ったアクセスアセンブリが、全体的にアクセスアセンブリ100として示される。アクセスアセンブリ100は、可撓性および/または圧縮可能であることによって、挿入後に、アクセスアセンブリ100が切開内に密閉を作るように、患者の身体における単一の切開を通した挿入を可能にする。切開を通して、外科医は、1つ以上の外科手術器具を挿入および操作し得ることによって、処置を完了する。
図1〜図3を参照すると、アクセスアセンブリ100は、実質的に開いた近位端部114および遠位端部116を有する本体112を含み、側面から見た場合、実質的に砂時計形状を確定する。本体112は、渦巻きになった表面または曲線状表面を有し得ることによって、組織「T」において切開「I」(図6)を通して収容された場合、組織「T」(図6)との係合を容易にする。本体112は、中央部分120を含む。中央部分120は、中央部分120の近位端部124に定められた上部外縁122と、中央部分120の遠位端部128に定められた下部外縁126とを有する。中央部分120は、組織「T」(図6)の厚さにわたるように構成される。上部外縁122および下部外縁126は、アクセスアセンブリ100の長手方向へ切開「I」(図6)を通る動きを妨げるのを助ける。上部外縁122および下部外縁126は、類似の構成を有し得るか、または異なる構成を有し得る。組織「T」の厚さは、患者の身体配置および下にある腔がアクセスされるのに通される場所に依るので、アクセスアセンブリ100の長さおよびサイズは、所与の処置に適するように改変され得る。さらに詳細に下で論じられるように、崩壊防止構造140を含むアクセスアセンブリ100の構成は、アクセスアセンブリ100が長手方向にその長さに沿って拡張することを可能にする。
さらに図1〜図3を参照すると、アクセスアセンブリ100の本体112は、例えば、シリコーン、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、気泡、ゲルなどのようなさまざまな材料から形成され得る。このようにして、アクセスアセンブリ100は、患者の身体における切開「I」または自然な開口(示されていない)を通した挿入に先立ち、圧縮または圧搾され得る。一実施形態において、本体112は、不活性ガス(例えば、COまたは窒素)で吸入されたTPE材料を含むことによって、気泡構造を形成する。本体112は、滑らかな表面を作るために、潤滑剤(例えば、パリレンNまたはC)によってコーティングされ得る。さまざまな他のコーティング(例えば、親水性、疎水性、生体物質、抗感染、鎮痛剤)も、アクセスアセンブリ100の有効性を改善するためか、またはアクセスアセンブリ100を特定の処置用に改造するために採用され得る。
さらに図1〜図3を参照すると、上で論じたように、本体112の近位端部114および遠位端部116は、実質的に開いていることによって、そこを通した外科手術デバイス「D1」、「D2」(図6)の収容および操作を可能にする。本体112の中央部分120は、複数の管腔134、136を規定する。示されるように、アクセスアセンブリ100は、実質的に類似した直径の器具を収容するために実質的に類似したサイズおよび形状を有する一対の管腔134、136を含む。あるいは、管腔134、136のうちの1つまたは両方は、さまざまな構成を有し得、および/またはさまざまな向きにおけるさまざまな構成の器具を収容するために軸方向の向きを有し得る。一実施形態において、本体112は、単一の大きな器具を収容するための単一の管腔を規定し得る。管腔134、136は、本体112の中央部分122を通り延び、外科手術器具「D1」、「D2」(図6)、カニューレアセンブリ、バルブアセンブリおよび/または吸入装置を収容するように構成される長手方向軸「x1」、「x2」を規定する。管腔134、136は、その長さを延びる保護裏張りを含み得ることによって、器具がそこを通して操作された場合、アクセスアセンブリ100の裂けを防ぐ。管腔134、136も潤滑剤によってコーティングされ得ることによって、そこを通した外科手術器具「D1」、「D2」の挿入を助ける。一実施形態において、管腔134、136の各々は、バルブ部材(示されていない)を含む。
さらに図1〜図3を参照すると、アクセスアセンブリ100は、崩壊防止構造140をさらに含む。崩壊防止構造140は、構造支持をアクセスアセンブリ100に付加するように構成される。崩壊防止構造140は、また、アクセスアセンブリ100の長手方向の拡張を可能にするように構成され得る。一実施形態において、崩壊防止構造140は、本体112の長さを延びる単一のらせん状ばね部材142を含む。ばね部材142は、金属、プラスチック、ポリマー、それらの組み合わせ、または他の可撓性材料から成り立ち得る。円形断面外形を有するとして示されるが、ばね部材142を形成するワイヤーは、代わりに、長方形、五角形、楕円形、三角形または他の断面外形を有し得る。ばね部材142のサイズおよび/または断面外形は、その長さに沿って変わり得ることがさらに予想される。このようにして、本体112の異なる部分が異なる特性を有する。ばね部材142は、フープ強度を増やし、崩壊を防ぎ、長手方向の拡張を可能にし、および/またはアクセスアセンブリ100の圧縮解除を助けるように構成され得る。
特に図2および図3を参照すると、一実施形態において、アクセスアセンブリ100の本体112は、ばね部材142の周りに形成される。一実施形態において、ばね部材142は、鋳型(示されていない)に設置され、液体形態の可撓性材料が、ばね部材142の周りの鋳型に注がれるまたは注入されることによって、本体112を作る。次いで、可撓性材料は、鋳型から取り外されるのに先立って、ゲル化/硬化させられ得る。あるいは、本体112は、予備成形され得る。予備成形された本体112は、渦巻き状凹所112a(図2)を含み得ることによって、ばね部材142を収容する。あるいは、ばね部材142は、ばね部材142が本体112においてねじられた場合、本体112を切断するように構成される穿孔チップ(示されていない)を含み得る。さらに別の実施形態において、本体112は、内側部分および外側部分(示されていない)へ分割され得る。ばね部材142は、内側部分と外側部分の間の中に収容され得、これらの部分は、互いに接着、溶接、そうでない場合は、固定され得る。ばね部材142が身体112内に挿入される実施形態において、臨床医は、ばね部材142の特性(つまり、ピッチ、ゲージ、サイズ、幅など)を処置に先立ってか、または処置中に決定し得、アクセスアセンブリ100を患者および直近の処置に対してカスタマイズし得る。
一時的に図4Aを参照すると、一実施形態において、ばね部材142は、第一のばねセクション142aおよび第二のばねセクション142bを有するばねを含む。第一のばねセクション142a、第二のばねセクション142bのどちらかは、本体112の近位端部114、遠位端部116のどちらかに対応し得る。示されるように、その場合、第一のばねセクション142aは、第二のばねセクション142bよりも幅が広い。一実施形態において、示されるように、第一のばねセクション142aは、また、第二のばねセクション142よりも小さいゲージワイヤーから形成される。さらに、第一のばねセクション142aおよび第二のばねセクション142bのピッチは、同じであり得るか、または異なり得る。さらに、第一のばねセクション142aおよび第二のばねセクション142bは、同じ長さまたは異なる長さを有し得る。
ここで図4Bを参照すると、別の実施形態において、ばね部材142は、独立した第一のばねセクション142aおよび第二のばねセクション142bまたは別個の第一のばねセクション142aおよび第二のばねセクション142bを含む。その間にスペースを含むものとして示されるが、第一のばねセクション142aおよび第二のばねセクション142bは、アクセスアセンブリ100の本体112内に互いに接触して収容され得る。あるいは、第三のばねセクション(示されていない)が、その間に収容され得る。一実施形態において、第一のばねセクション142aは、本体112の近位端部114において収容されるが、第二のばねセクション142bは、本体112の遠位端部116において収容される。第三のばねセクション(示されていない)は、任意で、本体112の中央部分122内に収容される。あるいは、第一のばねセクション142aおよび第二のばねセクション142bの各々は、中央部分122の中へ延び得る。第一のばねセクション142aおよび第二のばねセクション142bは、接続されていないので、本体112の近位端部114および遠位端部116の各々は、近位端部114の他方および遠位端部116の他方に影響を与えずに、個別に圧縮され得る。近位端部114または遠位端部116のどちらか、および/または中央部分120におけるばねセクションの不在は、ばねセクションを含む場合よりも、その端部または部分の大きな可撓性を可能にする。上で論じられたように、第一のばねセクション142aおよび第二のばねセクション142bは、同じサイズ、ピッチ、長さ、断面外形、または、異なるサイズ、ピッチ、長さ、断面外形などを有し得る。
図5および図6を参照すると、アクセスアセンブリ100は、伝統的な態様で挿入され、用いられるように構成される。切開「I」が組織「T」を通して作られると、本体112の遠位端部116は圧縮されることによって、そこを通したアクセスアセンブリ100の挿入を容易にする。本体112およびばね部材142の可撓性は、アクセスアセンブリ100が切開「I」の中へ挿入されるように構成されるように、矢印「A」によって示される通り、本体112の遠位端部116の圧縮を可能にする。「遠位」端部116へ参照がなされるが、いくつかの実施形態において、示されるように、アクセスアセンブリ100の近位端部114および遠位端部116は、類似または実質的に類似し得、そのため、近位端部114または遠位端部116のどちらかが、組織「T」を通して圧縮および挿入され得る。本体112およびばね部材142の構成は、さらに、矢印「B」によって示されるように、アクセスアセンブリ100の長手方向の拡張を可能にする。このようにして、アクセスアセンブリ100は、より大きな厚さを有する組織にわたり得る。アクセスアセンブリ100が切開「I」内に適切に位置決めされると、本体112の遠位端部114への圧縮力の解放は、アクセスアセンブリ100が圧縮されていない構成または拡張された構成(図5)へ戻ることを可能にする。このようにして、アクセスアセンブリ100は、組織「T」を通る開口部を作ることによって、組織「T」を通し、体腔「C」の中への1つ以上の外科手術デバイス「D1」、「D2」の密閉された収容を可能にする。組織「T」における切開「I」を通して位置決めされるが、アクセスアセンブリ100は、任意の数の処置を完了するために用いられ得る。処置の完了の際に、可撓性アクセスアセンブリ100は組織「T」を通る切開「I」内から、本体112の遠位端部116を圧縮し、そこから本体112を引っ込めることによって取り除かれる。切開「I」は、従来の態様で閉じられる。
ここで図7を参照すると、本開示に従ったアクセスアセンブリの代替実施形態が、全体的にアクセスアセンブリ200として示される。アクセスアセンブリ200は、以上に説明されたアクセスアセンブリ100に実質的に類似し、その間の差異に関して説明されるのみである。アクセスアセンブリ200は、本体212およびばね部材142を含む。ばね部材142は、実質的に正方形断面外形を有するワイヤーから形成される。本体212は、凹所225の周りに形成される第一のフランジ221および第二のフランジ223を有する中央部分220を含む。凹所225は、バルブ部材250を収容するように構成される。一実施形態において、バルブ部材250は、実質的にディスク形状の部材252を含み、ディスク形状の部材252は、その間を通る1つ以上の管腔254、256を規定する。ディスク部材252は、管腔254、256に、それぞれ対応する1つ以上のバルブ234a、236bをさらに含み得る。凹所225およびディスク部材252は、ディスク部材252が凹所225に対して回転可能であり、その間の密閉された関係を維持するように構成される。フランジ221、223のどちらかは、ディスク部材252が凹所225から選択的に取り外し可能であるように構成され得る。このようにして、ディスク部材252は、処置の間中、変化され得ることによって、アクセスアセンブリ100に異なる管腔および密閉構成を提供する。ディスク部材252は、また、アクセスアセンブリ200の挿入および取り除き中に取り外され得ることによって、アクセスアセンブリ200の圧縮を容易にする。
ここで図8を参照すると、本開示に従ったアクセスアセンブリの別の実施形態が、全体的にアクセスアセンブリ300として示される。アクセスアセンブリ300は、以上で説明されたアクセスアセンブリ100、200に実質的に類似し、その間の差異に関して説明されるのみである。アクセスアセンブリ300は、単一の管腔334を規定する中央部分320を有する本体312を含む。管腔334は、第一のバルブ部材334aおよび第二のバルブ部材334bを含み得る。アクセスアセンブリ300は、崩壊防止構造340を含む。崩壊防止構造340は、複数のフープまたはリング342を含む。フープ342は、金属、プラスチック、ポリマー、それらの組み合わせまたはいずれか他の可撓性材料から形成され得る。円形断面外形を有するとして示されるが、フープ342を形成するワイヤーは、長方形、五角形、楕円形または他の断面外形を代わりに有し得る。フープ342のサイズおよび/または断面外形は、本体312の長さに沿って変わり得ることがさらに予想される。フープ342は、連続的な円を形成し得るか、または、代わりに壊され得る。本体312は、フープ342の周りに形成され得ることか、またはフープ342は、予備成形された本体312の中へ挿入され得ることが予想される。
ここで図9を参照すると、本開示に従ったアクセスアセンブリのさらに別の実施形態が、全体的にアクセスアセンブリ400として示される。アクセスアセンブリ400は、以上で説明されたアクセスアセンブリ200に実質的に類似し、その間の差異に関して説明されるのみである。アクセスアセンブリ400は、本体412を含み、本体412は、その間を通る中央通路430を規定する。曲線状外側表面412aおよび曲線状内側表面412bを有して示されるが、本体412の外側表面412aおよび内側表面412bのどちらか、または両方は、平滑であり得る。
さまざまな改変は、本明細書において開示された実施形態になされ得ることが理解される。例えば、以上で示したように、開示された可撓性アクセスアセンブリは、開示された数の管腔よりも多くの複数の管腔と共に提供され得る。さらに、開示された管腔の直径または構成は、同一である必要はなく、そこを通して使用される考慮された外科手術器具に依って、変えられ得る。そのため、上の説明は、限定的と解釈されるべきではなく、特定の実施形態の例示に過ぎない。当業者は、本明細書に添付の特許請求の範囲の範囲および精神内に他の改変を予想する。

Claims (11)

  1. アクセスアセンブリであって、該アクセスアセンブリは、
    第一の端部および第二の端部と、該第一の端部と該第二の端部との間に延びる中央部分とを有する圧縮可能本体であって、該圧縮可能本体は、器具を密閉する態様で収容するように構成される少なくとも第一の管腔を規定する、圧縮可能本体と、
    該圧縮可能本体の近位端部と遠位端部との間に少なくとも部分的に延びる崩壊防止構造であって、該崩壊防止構造は、切開の中への挿入中に該圧縮可能本体の圧縮を可能にし、該圧縮可能本体を挿入に続いて、圧縮されていない状態へ戻すように構成される、崩壊防止構造と
    を含む、アクセスアセンブリ。
  2. 前記崩壊防止構造は、1つ以上のらせん状ばね部材を含む、請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
  3. 前記崩壊防止構造は、複数のフープを含む、請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
  4. 前記崩壊防止構造は、前記圧縮可能本体内に選択的に収容される、請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
  5. 前記圧縮可能本体は、前記崩壊防止構造の周りに形成される、請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
  6. 前記圧縮可能本体の遠位端部に下部外縁を含み、該圧縮可能本体の近位端部に上部外縁を含む、請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
  7. 前記本体の近位端部において第一のばねセクションを含み、該本体の遠位端部において第二のばねセクションを含む、請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
  8. 前記圧縮可能本体は、3つの管腔を含む、請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
  9. 前記圧縮可能本体は、シリコーン、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、気泡、ゲルのうちの少なくとも1つから構成される、請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
  10. 前記崩壊防止構造は、金属、プラスチック、ポリマーまたはそれらの組み合わせから形成される、請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
  11. 前記崩壊防止構造は、円形、三角形、長方形または楕円形の断面外形を有する材料から形成される、請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
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