JP2006304819A - 開創器 - Google Patents

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順治 今西
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Abstract

【課題】 開創部の一部に外力が集中することなく、開創部への装着も容易で、開創保持力も十分な開創器を提供する。
【解決手段】 生体温度あるいはその他の温度域において形状記憶性を有する形状記憶合金線を、コイル状に形成して第1の外径を有する円筒状に形状記憶させて形状記憶合金コイル1を得る。その後、形状記憶合金コイル1を前記第1の外径より小さい第2の外径を有する形状記憶合金コイル1に形成し直し、その外周を覆うように、柔軟で伸縮性を有する材料で形成されたカバー部材2を装着する。開創器は、第2の外径の状態で開創部に挿入し、患者の体温により、あるいは加温装置により加温し、第1の外径に拡開して開創部を開いた状態に保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、切開手術を行う際に、切開創を開いた状態に保持するための開創器に関するものである。
切開手術を行う場合、切開した開創部は、それ自体に閉じようとする力が働く。そこで、手術中、術部が視認でき、支障なく手術が行えるようにするため、開創器を使って切開創を開いた状態に保持するようにしている。従来、開創器として最も簡単なものは、L字型に曲がった棒状の器具を開創部に掛けて、手術助手が手で引っ張って保持するというものがある。また、手術助手の手を必要としない自己保持型の開創器も用いられている。
さらに、特許文献1に示されるように、弾性チューブ状の閉ループ部材を開創部に入れて、チューブ中に空気等を圧入することにより膨らませて開創部を拡開するようにした開創器や、特許文献2に示されるように、同軸に対向配置した二つの超弾性合金製円形リングを、筒状弾性部材の両端部に、筒状弾性部材が扁平な鼓型になるようにして取り付けた開創器も提案されている。
特開昭56−136538号公報 実用新案登録第3062106号公報
しかしながら、上記従来の開創器の内、L字型に曲がった棒状の器具を開創部に掛けて、手術助手が手で引っ張って保持するものは、手術助手が常に保持している必要がある上、開創部の器具を掛けた部分に外力が集中するため、その部分が傷つきやすいという問題点があった。また、自己保持型の開創器も、同様に、開創部の器具を掛けた部分が傷つきやすいという問題点があった。一方、特許文献1,2に示されるものにはそのような問題はないが、開創部に器具を装着するのに手間がかかる上、開創保持力もあまり大きくできないという問題点があった。
本発明は、そのような問題点に鑑み、手術助手による保持を必要とせず、開創部の一部に外力が集中することなく、開創部への装着も容易で、開創保持力も十分な開創器を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の開創器は、所定の温度域において形状記憶性を有し、第1の外径を有する円筒状に形状記憶させた形状記憶合金を、前記第1の外径より小さい第2の外径を有する円筒状に形成し直した金属本体と、柔軟で伸縮性を有する材料で形成され、前記金属本体の外周を覆うように装着されたカバー部材とを具えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の開創器は、前記所定の温度域が生体温度域であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の開創器は、前記金属本体が形状記憶合金線をコイル状に形成したものであることを特徴とする。
また、請求項4に記載の開創器は、前記金属本体が形状記憶合金板を円筒状に形成したものであることを特徴とする。
また、請求項5に記載の開創器は、前記金属本体が形状記憶合金線より成る網状板を円筒状に形成したものであることを特徴とする。
本発明の開創器は、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の開創器は、所定の温度域において形状記憶性を有し、第1の外径を有する円筒状に形状記憶させた形状記憶合金を、前記第1の外径より小さい第2の外径を有する円筒状に形成し直した金属本体と、柔軟で伸縮性を有する材料で形成され、前記金属本体の外周を覆うように装着されたカバー部材とで構成した。その結果、手術助手による保持を必要とせず、開創部の一部に外力が集中することなく、開創部への装着も容易で、開創保持力も十分になる。
また、請求項2に記載の開創器は、前記所定の温度域を生体温度域としたので、開創部に装着すれば、加温装置を用いることなく体温だけで開創器を拡開させることができる。
また、請求項3に記載の開創器は、形状記憶合金線をコイル状に形成して金属本体としたので、形状記憶合金として成形容易な合金線1本で、金属本体を形成することができる。
また、請求項4に記載の開創器は、形状記憶合金板を円筒状に形成して金属本体としたので、大径円筒状に形状記憶させた形状記憶合金を、細径の円筒状に形成し直す作業が簡単になる。
また、請求項5に記載の開創器は、形状記憶合金線より成る網状板を円筒状に形成して金属本体としたので、形状記憶合金として成形容易な合金線を用いて、請求項3に記載の開創器と同様な効果が得られる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、第1実施例を示す図である。図1において、1は形状記憶合金コイル、2はカバー部材である。そして、図1(イ)は、装着前の状態を示し、図1(ロ)は、開創部に装着後の状態を示している。
形状記憶合金コイル1は、生体温度(約37℃)において形状記憶性を有し、図2(イ)に示すように、大きい第1の外径(例えば50mm)を有するヘリカルコイル形状に形状記憶させている。そして、図2(ロ)に示すように、その形状記憶合金コイルを、前記第1の外径より小さい外径(例えば3mm)のヘリカルコイル形状に巻き直す。そのように細くまき直した形状記憶合金コイル1の外周に、ゴム状弾性体よりなる円筒状のカバー部材2を装着している。
カバー部材2の材料としては、例えば、シリコーン樹脂,ラテックス等を用いることができる。シリコーン樹脂は、ラテックスより多少伸縮性が劣るが、耐久性の面で優れている。一方、ラテックスは、十分な伸縮性を有している反面、耐久性の面やや劣る。
図3は、本発明の開創器の装着説明図であり、図3(イ)は、開創器挿入前の開創部を示し、図3(ロ)は、開創部3へ開創器を挿入した直後の状態を示し、図3(ハ)は、体温により開創器が拡開した状態を示している。図3(ハ)から明らかなように、開創器が拡開した状態で、開創器のカバー部材2が開創部3の縁部に対して広い範囲で接して、開創部3を拡開することになって、拡開力が一部分に集中することはない。また、カバー部材2は形状記憶合金コイル1と別体になっているため、使用後は、カバー部材2を形状記憶合金コイル1から取り除くことにより、形状記憶合金コイル1は、図2(ロ)の状態に巻き戻すことにより、再利用が可能である。
図4は、第2実施例を示す図である。この実施例では、形状記憶合金を板状に形成し、それを使って、図4(イ)に示すように、周の一部が開口し、大きい第1の外径を有する、断面C字状の円筒形状に形状記憶させる。そして、図4(ロ)に示すように、その形状記憶合金板4を、前記第1の外径より小さい外径の円筒形状に巻き直す。そのように細くまき直した形状記憶合金板4の外周に、実施例1のものと同様なゴム状弾性体よりなる円筒状のカバー部材2を装着する。
図5は、第3実施例を示す図である。この実施例では、形状記憶合金線を使って網状板を形成し、それを使って、図5(イ)に示すように、周の一部が開口し、大きい第1の外径を有する、断面C字状の円筒形状に形状記憶させる。そして、図5(ロ)に示すように、その形状記憶合金網5を、前記第1の外径より小さい外径の円筒形状に巻き直す。そのように細くまき直した形状記憶合金網5の外周に、実施例1のものと同様なゴム状弾性体よりなる円筒状のカバー部材2を装着する。
なお、上記第1〜第3実施例では、生体温度(約37℃)において形状記憶性を有する形状記憶合金を用いて、開創部に装着した際に、体温により開創器を拡開させるようにしたが、開創部の位置によっては、十分な体温が得られない場合もある。そこで、ドライヤーを用いたり、金属本体に電流を流したりして、強制的に加温することにより開創器を拡開させるようにしてもよい。その場合、形状記憶性を持たせる温度域を、生体温度以外の温度域にすることもできる。
また、いずれの実施例も、金属本体を円筒状に形成する際の、円筒形状は、必ずしも長さ方向全体が同径である必要はなく、図6(イ)に示すように、長さ方向に径を変化させてもよい。さらに、その断面形状は、必ずしも円形である必要はなく、図6(ロ)に示すように、楕円形、あるいは、その他の同等な形状にしてもよい。
第1実施例を示す図である。 第1実施例の金属本体の作製説明図である。 本発明の開創器の装着説明図である。 第2実施例を示す図である。 第3実施例を示す図である。 形状記憶させる円筒形状の他の例を示す図である。
符号の説明
1…形状記憶合金コイル
2…カバー部材
3…開創部
4…形状記憶合金板
5…形状記憶合金網

Claims (5)

  1. 所定の温度域において形状記憶性を有し、第1の外径を有する円筒状に形状記憶させた形状記憶合金を、前記第1の外径より小さい第2の外径を有する円筒状に形成し直した金属本体と、柔軟で伸縮性を有する材料で形成され、前記金属本体の外周を覆うように装着されたカバー部材とを具えたことを特徴とする開創器。
  2. 前記所定の温度域が生体温度域であることを特徴とする請求項1記載の開創器
  3. 前記金属本体が形状記憶合金線をコイル状に形成したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の開創器。
  4. 前記金属本体が形状記憶合金板を円筒状に形成したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の開創器。
  5. 前記金属本体が形状記憶合金線より成る網状板を円筒状に形成したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の開創器。
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