JP2016083101A - 開創補助具、及び、開創器システム - Google Patents
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Abstract
【課題】身体のさまざまな部位で使用できる、又は、身体の上で安定性が高い開創補助具を提供する。
【解決手段】開創補助具1は、環状に形成された基部2と、基部に開創器を固定するために設けられる複数の固定部とを含み構成され、97wt%以上の錫を含有する金属によって基部及び前記固定部を一体的に形成されている。さらに0.3wt%以上1.0wt%以下の銀を含有する金属で一体的に形成されている。また、開創補助具1は、固定部として基部の外側に配置され、基部から突出する複数の突出部4を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】開創補助具1は、環状に形成された基部2と、基部に開創器を固定するために設けられる複数の固定部とを含み構成され、97wt%以上の錫を含有する金属によって基部及び前記固定部を一体的に形成されている。さらに0.3wt%以上1.0wt%以下の銀を含有する金属で一体的に形成されている。また、開創補助具1は、固定部として基部の外側に配置され、基部から突出する複数の突出部4を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、開創補助具、及び、開創器システムに関するものである。
例えば、特許文献1には、実質的に剛体材料で作られたレトラクタ・フレ−ムであって、前記フレ−ムが第一部分フレ−ムおよび第二部分フレ−ムを含み、これら両部分フレームは一緒になって、外科処置領域を取り囲み、且つ外科的処置の間、体組織の一時的な開創のための複数の外科用ステ−を解放自在に受け入れるように適応した支持体を規定するフレーム;において、改良が、前記第一部分フレ−ムを第二部分フレ−ムに永久的に固定する手段を含み、前記固定手段は、前記第一および第二部分が相対的に動かされることを許容するため変形可能なものである、レトラクタ・フレームが開示されている。
また、特許文献2には、複数の取り付け孔が形成されていると共に概ね水平に配置された支持部材を備えた支持フレームと、上記支持フレームに選択された位置でかみ合う少なくともひとつの開創器のブレードであって、上記少なくともひとつの開創器のブレードが、長手方向に延在する溝が形成されていると共に実質的に長寸の水平に配置された取り付け部分と、上記取り付け部分の末端に一体的的に設けられた組織後退部分とを有し、上記組織後退部分が、上記取り付け部分と同一平面上にある第1部分と、上記第1部分に対して角度をなして配置された第2部分とを有し、上記組織後退部分の上記第1部分および上記第2部分の両方の実質的に中央には開いたアクセス窓が形成されている、上記少なくともひとつの開創器のブレードと、上記少なくともひとつの開創器のブレードを上記支持フレームに選択的にかみ合わせるための少なくともひとつの固定要素とを有することを特徴とする外科用開創器が開示されている。
また、特許文献3には、円周方向に沿って複数の係止部を持ち、自己の本来の形状を弾性的に復元、保持するリング部材と、任意の部位で前記係止部に取外し自由に係止可能で伸縮性および弾力性を有する複数の細長い連結部材と、前記各連結部材の先部に止着される複数の掛止部材とからなることを特徴とする手術用補助具が開示されている。
本発明は、身体のさまざまな部位で使用できる、又は、身体の上で安定性が高い開創補助具を提供することを目的とする。
本発明に係る開創補助具は、環状に形成された基部と、前記基部に開創器を固定するために設けられる複数の固定部とを有し、前記基部及び前記固定部は、錫を含有する金属により一体的に形成されている。
好適には、前記固定部は、前記基部の外側に配置され、該基部から突出する複数の突出部であり、前記基部及び前記の突出部は、錫を含有する金属により一体的に形成されている。
好適には、前記金属は、97wt%以上の錫を含有する。
好適には、前記金属は、0.3wt%以上1.0wt%以下の銀を含有する
本発明に係る開創器システムは、環状に形成された基部と、前記基部に開創器を固定するために設けられる複数の固定部とを、錫を含有する金属により一体的に形成されている開創補助具と、前記開創補助具に固定される開創器とを有する。
好適には、リング状の弾性部材をさらに有し、前記開創器は、前記弾性部材に固定されている。
本発明によれば、身体のさまざまな部位で使用できる、又は、身体の上で安定性が高くすることができる。
以下、本発明に係る実施形態の構成を、図面を参照して説明する。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
まず、本実施形態に係る背景と概要とを説明する。
身体の外科的処置において、身体の切開された部位における術野を確保するために、開創器を用いる。開創器は、例えば、ステンレス鋼で構成されており、手術手技や切開する部位に応じて様々のものがある。そのうち、例えば、フレームと、切開された部位を広げる爪部材とを備え、爪部材をフレームに固定する開創器システムがある。
しかしながら、このような開創器システムでは、フレームは、個々の患者の体型に応じて複数製作するには限度がある。また、患者の体型に応じた既定サイズのフレームを使用しても、部位によっては患者の体型に沿うように配置することは難しい。また、フレームは、ステンレス鋼で構成されるため、手の力で変形させることもできない。
身体の外科的処置において、身体の切開された部位における術野を確保するために、開創器を用いる。開創器は、例えば、ステンレス鋼で構成されており、手術手技や切開する部位に応じて様々のものがある。そのうち、例えば、フレームと、切開された部位を広げる爪部材とを備え、爪部材をフレームに固定する開創器システムがある。
しかしながら、このような開創器システムでは、フレームは、個々の患者の体型に応じて複数製作するには限度がある。また、患者の体型に応じた既定サイズのフレームを使用しても、部位によっては患者の体型に沿うように配置することは難しい。また、フレームは、ステンレス鋼で構成されるため、手の力で変形させることもできない。
そこで、本実施形態に係る開創補助具1は、環状に形成された基部と、基部に開創器を固定するために設けられる複数の固定部とを含み構成されている。また、開創補助具1は、錫を含有する金属によって基部及び前記固定部を一体的に形成されている。
また、開創補助具1は、固定部として基部の外側に配置され、基部から突出する複数の突出部を備えている。また、開創補助具1は、97wt%以上の錫を含有する金属で一体的に形成されている。また、開創補助具1は、97wt%以上の錫と、0.3wt%以上1.0wt%以下の銀とを含有する金属で一体的に形成されている。
このように、開創補助具は、97wt%以上の錫と、0.3wt%以上1.0wt%以下の銀とを含有する金属で一体的に形成されることにより、手の力で変形させることができるため、開創補助具を配置する部位の形状に合わせて変形させて配置することができる。
また、開創補助具1は、固定部として基部の外側に配置され、基部から突出する複数の突出部を備えている。また、開創補助具1は、97wt%以上の錫を含有する金属で一体的に形成されている。また、開創補助具1は、97wt%以上の錫と、0.3wt%以上1.0wt%以下の銀とを含有する金属で一体的に形成されている。
このように、開創補助具は、97wt%以上の錫と、0.3wt%以上1.0wt%以下の銀とを含有する金属で一体的に形成されることにより、手の力で変形させることができるため、開創補助具を配置する部位の形状に合わせて変形させて配置することができる。
また、本実施形態に係る開創器システム1は、環状に形成された基部と、基部に開創器を固定するために設けられる複数の固定部とを、錫を含有する金属により一体的に形成されている開創補助具と、開創補助具に固定される開創器と、開創器と固定されているリング状の弾性部材とを含み構成されている。
開創器システム1は、切開された部位を広げる開創器に固定された弾性部材を、開創補助具に含まれる固定部であり、基部の外側に配置され、基部から突出する突出部に掛けて配置されている。
このように、開創器システム1は、錫を含有する金属により一体的に形成されている開創補助具により、開創補助具を配置する部位の形状に合わせて変形させて配置することができる。
また、開創器システム1は、開創補助具と開創器とを、弾性部材を用いて固定することにより、切開された部位に配置された開創器を引っ張ることができるため、切開された部位を広げる状態を維持することができる。また、開創器システム1は、弾性部材を用いることにより、伸縮させて開創器を配置する位置を容易に調節することができる。
開創器システム1は、切開された部位を広げる開創器に固定された弾性部材を、開創補助具に含まれる固定部であり、基部の外側に配置され、基部から突出する突出部に掛けて配置されている。
このように、開創器システム1は、錫を含有する金属により一体的に形成されている開創補助具により、開創補助具を配置する部位の形状に合わせて変形させて配置することができる。
また、開創器システム1は、開創補助具と開創器とを、弾性部材を用いて固定することにより、切開された部位に配置された開創器を引っ張ることができるため、切開された部位を広げる状態を維持することができる。また、開創器システム1は、弾性部材を用いることにより、伸縮させて開創器を配置する位置を容易に調節することができる。
次に、本実施形態に係る開創補助具1の構成を説明する。
図1は、開創補助具1を例示する斜視図である。
図1に示すように、開創補助具1は、環状に形成された基部2と、基部2に開創器8を固定するために設けられる複数の固定部3とを含み構成されている。ここで、固定部3は、例えば、孔部(例えば貫通孔及び螺子孔等)、溝部、及び、突出部等を含み、開創器8を基部2に固定できるものであればとくに限定しない。本実施例では、一例として突出部4として具体的に説明する。
開創補助具1は、基部2、及び、突出部4を含み構成されている。具体的には、開創補助具1は、環状に形成された基部2の外側に、基部2から突出する複数の突出部4を互いに間隔をあけて配置されている。開創補助具1は、基部2と突出部4とを一体的に形成されている。
また、開創補助具1は、例えば、錫を含有する金属で一体的に形成されている。具体的には、開創補助具1は、錫と銀とを含有する金属で一体的に形成されている。さらに具体的には、開創補助具1は、97wt%以上である錫と、0.3wt%以上1.0wt%以下である銀とを含有する金属で一体的に形成されている。換言すると、金属は、97wt%以上である錫と、0.3wt%以上1.0wt%以下である銀とを含有する。より好ましくは、金属は、97wt%以上である錫と、0.5wt%である銀とを含有する金属で一体的に形成されている。
このように、開創補助具1は、97wt%以上である錫を含有する金属で一体的に形成されることにより、手の力で変形可能な程度の柔らかさとなる。また、開創補助具1は、97wt%以上である錫と、0.5wt%である銀とを含む金属で一体的に形成することにより、錫のみの場合より、適度な硬さを備えるよう形成することができる。
図1は、開創補助具1を例示する斜視図である。
図1に示すように、開創補助具1は、環状に形成された基部2と、基部2に開創器8を固定するために設けられる複数の固定部3とを含み構成されている。ここで、固定部3は、例えば、孔部(例えば貫通孔及び螺子孔等)、溝部、及び、突出部等を含み、開創器8を基部2に固定できるものであればとくに限定しない。本実施例では、一例として突出部4として具体的に説明する。
開創補助具1は、基部2、及び、突出部4を含み構成されている。具体的には、開創補助具1は、環状に形成された基部2の外側に、基部2から突出する複数の突出部4を互いに間隔をあけて配置されている。開創補助具1は、基部2と突出部4とを一体的に形成されている。
また、開創補助具1は、例えば、錫を含有する金属で一体的に形成されている。具体的には、開創補助具1は、錫と銀とを含有する金属で一体的に形成されている。さらに具体的には、開創補助具1は、97wt%以上である錫と、0.3wt%以上1.0wt%以下である銀とを含有する金属で一体的に形成されている。換言すると、金属は、97wt%以上である錫と、0.3wt%以上1.0wt%以下である銀とを含有する。より好ましくは、金属は、97wt%以上である錫と、0.5wt%である銀とを含有する金属で一体的に形成されている。
このように、開創補助具1は、97wt%以上である錫を含有する金属で一体的に形成されることにより、手の力で変形可能な程度の柔らかさとなる。また、開創補助具1は、97wt%以上である錫と、0.5wt%である銀とを含む金属で一体的に形成することにより、錫のみの場合より、適度な硬さを備えるよう形成することができる。
[基部2]
基部2は、本発明に係る基部の一例である。
図2は、図1に例示する開創補助具1の平面図及び側面図を例示する図である。
図2(a)は、開創補助具1の平面図を例示する図であり、図2(b)は、開創補助具1の側面図を例示する図である。
図2(a)に例示するように、基部2は、環状に形成されている。基部2は、環状であれば、円形状、楕円形状、トラック形状(矩形の両側に半円を接続した形状)、及び、多角形状に形成されてもよい。また、基部2は、互いに間隔をあけて配置した複数の突出部4を基部2の外側に配置され、これら突出部4と一体的となるよう形成されている。
基部2は、本発明に係る基部の一例である。
図2は、図1に例示する開創補助具1の平面図及び側面図を例示する図である。
図2(a)は、開創補助具1の平面図を例示する図であり、図2(b)は、開創補助具1の側面図を例示する図である。
図2(a)に例示するように、基部2は、環状に形成されている。基部2は、環状であれば、円形状、楕円形状、トラック形状(矩形の両側に半円を接続した形状)、及び、多角形状に形成されてもよい。また、基部2は、互いに間隔をあけて配置した複数の突出部4を基部2の外側に配置され、これら突出部4と一体的となるよう形成されている。
また、基部2は、環状に形成される内側の長さのうち、長径2aの寸法が約18cm〜約20cmであり、短径2bの寸法が約12cm〜約14cmである。基部2は、手の力で自由に変形することにより、長径2a及び短径2bの寸法を変更することができる。また、基部2は、幅2wの寸法が約1cm以下であり、好ましくは、約0.5cmである。
また、図2(b)に例示するように、基部2は、厚み2hの寸法が約0.5cm以下であり、好ましくは約0.3cmである。
このように、基部2は、形成されている。本実施例の基部2は、具体的な一例の大きさであり、使用する部位に合わせて輪の大きさの異なるよう製造することができる。
また、図2(b)に例示するように、基部2は、厚み2hの寸法が約0.5cm以下であり、好ましくは約0.3cmである。
このように、基部2は、形成されている。本実施例の基部2は、具体的な一例の大きさであり、使用する部位に合わせて輪の大きさの異なるよう製造することができる。
[突出部4]
突出部4は、本発明に係る突出部の一例である。
図3は、図1に例示する開創補助具1のA部分拡大図及びB部分拡大図を例示する図である。
図3(a)は、図2(a)に例示する開創補助具1のA部分拡大図を例示する図であり、図3(b)は、図2(b)に例示する開創補助具1のB部分拡大図を例示する図である。
図2に例示するように、突出部4は、環状に形成された基部2の外側の位置から突出して複数配置され、基部2と一体的に形成されている。また、突出部4は、環状に形成された基部2の外側に、基部2から突出する複数の突出部4を互いに間隔をあけて配置されている。開創補助具1は、基部2と突出部4とを一体的に形成されている。
また、突出部4は、なめらかな丸棒状であり、先端部分が略ドーム状に形成されている。突出部4は、突出部4の先端部分から、基部2と接続する突出部4の基端部分にかけて、窄まるようになだらかな傾斜形状に形成されている。
また、突出部4は、基部2と一体的に形成されているため、基部2との接続部分で角度を変えることができる。
突出部4は、本発明に係る突出部の一例である。
図3は、図1に例示する開創補助具1のA部分拡大図及びB部分拡大図を例示する図である。
図3(a)は、図2(a)に例示する開創補助具1のA部分拡大図を例示する図であり、図3(b)は、図2(b)に例示する開創補助具1のB部分拡大図を例示する図である。
図2に例示するように、突出部4は、環状に形成された基部2の外側の位置から突出して複数配置され、基部2と一体的に形成されている。また、突出部4は、環状に形成された基部2の外側に、基部2から突出する複数の突出部4を互いに間隔をあけて配置されている。開創補助具1は、基部2と突出部4とを一体的に形成されている。
また、突出部4は、なめらかな丸棒状であり、先端部分が略ドーム状に形成されている。突出部4は、突出部4の先端部分から、基部2と接続する突出部4の基端部分にかけて、窄まるようになだらかな傾斜形状に形成されている。
また、突出部4は、基部2と一体的に形成されているため、基部2との接続部分で角度を変えることができる。
具体的には、図3(a)に例示するように、突出部4は、基部2から突出する長さ4tの寸法が約0.5cm〜約1.5cmであり、好ましくは、約1.0cmである。
また、突出部4は、最も太い部分の直径4Dの寸法が約0.5cm以下であり、最も細い部分の直径4dの寸法が0.3cm以下である。
また、図3(b)に例示するように、突出部4は、互いに離間する距離4iの寸法が約2.0cm〜約3.0cmであり、好ましくは約2.5cmである。
このように、突出部4は、形成されている。
また、突出部4は、最も太い部分の直径4Dの寸法が約0.5cm以下であり、最も細い部分の直径4dの寸法が0.3cm以下である。
また、図3(b)に例示するように、突出部4は、互いに離間する距離4iの寸法が約2.0cm〜約3.0cmであり、好ましくは約2.5cmである。
このように、突出部4は、形成されている。
このように、開創補助具1は、97wt%以上である錫と、純度0.5wt%である銀とを含む金属部材を用いて、基部2と突出部4とを一体的となるよう形成されている。
また、開創補助具1は、97wt%以上である錫と、0.5wt%である銀とを含んで形成することにより、錫の柔らかさを銀で調節することで適度な柔らかさを実現することができる。
また、開創補助具1は、錫にて形成されることにより、抗菌・滅菌作用を保持させることができるため、衛生的である。また、開創補助具1は、錫にて形成されることにより、素肌に直接触れるように装着する場合であっても、金属アレルギーを引き起こしにくい。
また、開創補助具1は、97wt%以上である錫と、0.5wt%である銀とを含んで形成することにより、錫の柔らかさを銀で調節することで適度な柔らかさを実現することができる。
また、開創補助具1は、錫にて形成されることにより、抗菌・滅菌作用を保持させることができるため、衛生的である。また、開創補助具1は、錫にて形成されることにより、素肌に直接触れるように装着する場合であっても、金属アレルギーを引き起こしにくい。
次に、本実施形態に係る開創器システム10の使用形態を説明する。
開創器システム10は、開創補助具1、バンド6、及び、開創器8で構成されている。
[バンド6]
本発明に係る弾性部材の一例である。
バンド6は、例えば、リング状の弾性部材により構成されている。具体的には、バンド6は、ゴムであり、伸縮性を備える。また、バンド6は、殺菌・滅菌処理に対応するものが好ましい。
また、バンド6は、開創器8の固定する部分に接続して固定されている。バンド6は、開創器8と固定された状態で、開創補助具1の基部2に配置された突出部4に引っ掛けて取り付けられる。本実施例のバンド6は、開創器8に固定した状態で、開創補助具1の6箇所の位置に取り付けられている。バンド6は、引っ掛ける突出部4の数を変えることにより、長さを調節することができる。
開創器システム10は、開創補助具1、バンド6、及び、開創器8で構成されている。
[バンド6]
本発明に係る弾性部材の一例である。
バンド6は、例えば、リング状の弾性部材により構成されている。具体的には、バンド6は、ゴムであり、伸縮性を備える。また、バンド6は、殺菌・滅菌処理に対応するものが好ましい。
また、バンド6は、開創器8の固定する部分に接続して固定されている。バンド6は、開創器8と固定された状態で、開創補助具1の基部2に配置された突出部4に引っ掛けて取り付けられる。本実施例のバンド6は、開創器8に固定した状態で、開創補助具1の6箇所の位置に取り付けられている。バンド6は、引っ掛ける突出部4の数を変えることにより、長さを調節することができる。
[開創器8]
開創器8は、本発明に係る開創器の一例である。
開創器8は、切開した部分(切開部9)に取り付け、取り付けられた切開部9を広げた状態で維持するための器具である。
開創器8は、その先端部分の形状が例えば、フック状(鉤状、鈎状)、板状、及び、曲板状に形成されている。また、開創器8は、基端部分の形状がバンド6を固定できるよう形成されている。
開創器8は、基端部分にバンド6を固定されている状態で、開創補助具1に取り付けられている。
本実施例の開創器8は、先端部分の形状がフック状であるものを具体例として説明する。
開創器8は、本発明に係る開創器の一例である。
開創器8は、切開した部分(切開部9)に取り付け、取り付けられた切開部9を広げた状態で維持するための器具である。
開創器8は、その先端部分の形状が例えば、フック状(鉤状、鈎状)、板状、及び、曲板状に形成されている。また、開創器8は、基端部分の形状がバンド6を固定できるよう形成されている。
開創器8は、基端部分にバンド6を固定されている状態で、開創補助具1に取り付けられている。
本実施例の開創器8は、先端部分の形状がフック状であるものを具体例として説明する。
次に、本実施形態に係る開創補助具1の使用形態を説明する。
図5は、開創器システム10の使用形態を例示する図である。
図5(a)は、開創器システム10の使用形態を例示する側面図であり、図5(b)は、開創器システム10の使用形態を例示する平面図である。
図5に例示するように、使用者は、切開時において、切開部9における術野を確保するために、開創補助具1を使用する。
まず、使用者は、開創補助具1における基部2の内側に切開部9が収まる位置に、開創補助具1を配置する。
使用者は、基部2の内側に切開部9が収まるように、基部2を手で変形させる。また、使用者は、開創補助具1を配置する部位の形状に適うよう基部2を手で変形させる。よって、使用者は、切開部9の大きさ、及び、開創補助具1を配置する部位の形状に合わせて変形させることにより、開創補助具1を配置する部位に密着するように、開創補助具1を配置することができる。
次に、使用者は、開創補助具1を配置したあと、バンド6と接続された開創器8を用いて切開部9を広げる。
使用者は、バンド6を開創補助具1の突出部4に掛け、バンド6を引っ張った状態で開創器8のフック部分を切開部9に掛けて配置する。よって、使用者は、弾性力により引き伸ばされたバンド6により、切開部9を広げることができる。
このように、使用者は、開創器システム1を用いて切開部9における術野を確保することができる。
図5は、開創器システム10の使用形態を例示する図である。
図5(a)は、開創器システム10の使用形態を例示する側面図であり、図5(b)は、開創器システム10の使用形態を例示する平面図である。
図5に例示するように、使用者は、切開時において、切開部9における術野を確保するために、開創補助具1を使用する。
まず、使用者は、開創補助具1における基部2の内側に切開部9が収まる位置に、開創補助具1を配置する。
使用者は、基部2の内側に切開部9が収まるように、基部2を手で変形させる。また、使用者は、開創補助具1を配置する部位の形状に適うよう基部2を手で変形させる。よって、使用者は、切開部9の大きさ、及び、開創補助具1を配置する部位の形状に合わせて変形させることにより、開創補助具1を配置する部位に密着するように、開創補助具1を配置することができる。
次に、使用者は、開創補助具1を配置したあと、バンド6と接続された開創器8を用いて切開部9を広げる。
使用者は、バンド6を開創補助具1の突出部4に掛け、バンド6を引っ張った状態で開創器8のフック部分を切開部9に掛けて配置する。よって、使用者は、弾性力により引き伸ばされたバンド6により、切開部9を広げることができる。
このように、使用者は、開創器システム1を用いて切開部9における術野を確保することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る開創補助具1は、環状に形成された基部2と、基部2の外側に突出して複数の配置された突出部4とを含み、基部2と突出部4とを少なくとも錫で一体的に形成されている。開創補助具1は、基部2と突出部4とを錫で一体的に形成されることにより、手で変形させることが可能である程度の柔らに形成することができる。よって、開創補助具1は、錫で形成されることにより手で変形させることができるため、様々な部位の形状に合わせて自由に形状を変形させて使用することができる。また、開創補助具1は、様々な部位の形状に合わせて変形させることで、身体の上で安定して配置することができる。
また、開創補助具1は、錫で形成されることにより、抗菌・滅菌作用を保持させることができるため、衛生的であり、また、素肌に直接触れるように配置する場合であっても、金属アレルギーを引き起こしにくい。
また、開創補助具1は、97wt%以上である錫と、0.5wt%である銀とを含有する金属で一体的に形成されることにより、錫のみの場合より硬くなるよう形成できるため、手で変形できる硬さと、切開部9を広げる状態を維持するバンド6の弾性力によって変形しない程度の硬さとの双方を兼ね備える、好適な柔らかさを実現することができる。
また、開創補助具1は、錫で形成されることにより全体が変形自在であるため、様々な部位の形状合わせて変形させ使用することができる。よって、開創補助具1を配置する部位に密着するように配置できるため、配置された部位から容易に脱落することを防止することが期待できる。
また、開創補助具1は、錫で形成されることにより、抗菌・滅菌作用を保持させることができるため、衛生的であり、また、素肌に直接触れるように配置する場合であっても、金属アレルギーを引き起こしにくい。
また、開創補助具1は、97wt%以上である錫と、0.5wt%である銀とを含有する金属で一体的に形成されることにより、錫のみの場合より硬くなるよう形成できるため、手で変形できる硬さと、切開部9を広げる状態を維持するバンド6の弾性力によって変形しない程度の硬さとの双方を兼ね備える、好適な柔らかさを実現することができる。
また、開創補助具1は、錫で形成されることにより全体が変形自在であるため、様々な部位の形状合わせて変形させ使用することができる。よって、開創補助具1を配置する部位に密着するように配置できるため、配置された部位から容易に脱落することを防止することが期待できる。
また、本実施形態に係る開創器システム10は、錫を含有する金属により一体的に形成されている開創補助具1により、開創補助具1を配置する部位の形状に合わせて変形させて配置することができる。
また、開創器システム1は、開創補助具1と開創器8とを、弾性体であるバンド6で固定することにより、切開部9に配置された開創器8を引っ張ることができるため、切開部9を広げる状態を維持することができる。
また、開創器システム1は、開創補助具1と開創器8とを、弾性体であるバンド6で接続することにより、バンド6を伸縮させ、開創器8を配置する位置を容易に調節することができる。
また、開創器システム1は、リング状のバンド6を掛ける突出部4の数を変えることにより、バンド6の長さや弾性力を調節することができるため、バンド6と固定される開創器8の位置や、切開部9に配置された開創器8の引張力を調節することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
また、開創器システム1は、開創補助具1と開創器8とを、弾性体であるバンド6で固定することにより、切開部9に配置された開創器8を引っ張ることができるため、切開部9を広げる状態を維持することができる。
また、開創器システム1は、開創補助具1と開創器8とを、弾性体であるバンド6で接続することにより、バンド6を伸縮させ、開創器8を配置する位置を容易に調節することができる。
また、開創器システム1は、リング状のバンド6を掛ける突出部4の数を変えることにより、バンド6の長さや弾性力を調節することができるため、バンド6と固定される開創器8の位置や、切開部9に配置された開創器8の引張力を調節することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
1 開創補助具
2 基部
4 突出部
10 開創器システム
6 バンド
8 開創器
9 切開部
2 基部
4 突出部
10 開創器システム
6 バンド
8 開創器
9 切開部
Claims (6)
- 環状に形成された基部と、
前記基部に開創器を固定するために設けられる複数の固定部と
を有し、
前記基部及び前記固定部は、錫を含有する金属により一体的に形成されている
開創補助具。 - 前記固定部は、前記基部の外側に配置され、該基部から突出する複数の突出部であり、
前記基部及び前記の突出部は、錫を含有する金属により一体的に形成されている
請求項1に記載の開創補助具。 - 前記金属は、97wt%以上の錫を含有する
請求項2に記載の開創補助具。 - 前記金属は、0.3wt%以上1.0wt%以下の銀を含有する
請求項3に記載の開創補助具。 - 環状に形成された基部と、前記基部に開創器を固定するために設けられる複数の固定部とを、錫を含有する金属により一体的に形成されている開創補助具と、
前記開創補助具に固定される開創器と
を有する
開創器システム。 - リング状の弾性部材
をさらに有し、
前記開創器は、前記弾性部材に固定されている
請求項5に記載の開創器システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014217278A JP2016083101A (ja) | 2014-10-24 | 2014-10-24 | 開創補助具、及び、開創器システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014217278A JP2016083101A (ja) | 2014-10-24 | 2014-10-24 | 開創補助具、及び、開創器システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016083101A true JP2016083101A (ja) | 2016-05-19 |
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ID=55971339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014217278A Pending JP2016083101A (ja) | 2014-10-24 | 2014-10-24 | 開創補助具、及び、開創器システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016083101A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018021174A1 (ja) * | 2016-07-25 | 2018-02-01 | 公立大学法人大阪市立大学 | 小切開鏡視下手術用開創器 |
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-
2014
- 2014-10-24 JP JP2014217278A patent/JP2016083101A/ja active Pending
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