JP2005514113A5 - - Google Patents

Claims (14)

1. 生物補綴材料の移植後の石灰化を緩和する方法であって、該方法は、以下の工程：
   （ａ）第１の期間の間、グルタルアルデヒド溶液を第１の温度まで加熱する工程；
   （ｂ）該グルタルアルデヒド溶液の温度を第２の温度に調整する工程；および
   （ｃ）該グルタルアルデヒド溶液の温度が該第２の温度に調整された後に、結合組織タンパク質を含む一定量の生物学的組織を、該グルタルアルデヒド溶液と、第２の期間の間接触させる工程、
   を包含する、方法。
2. 予め決定された終点に達するまでの一定期間、前記第１の温度が維持され、該予め決定された終点は、以下：
   前記溶液の遊離アルデヒド含有量における約２５％以上の減少；
   約７．４から約６．０への、該溶液のｐＨの低下；
   該溶液のｐＨの、約２０％の低下；および
   黄色または茶色への該溶液の色の変化、
   から選択される少なくとも１つの指標により示される、請求項１に記載の方法。
3. 前記第１の温度が約７０±５℃である、請求項２に記載の方法。
4. 前記第１の温度が約７０℃以上であり、前記第２の温度が約６０℃以下である、請求項１に記載の方法。
5. 前記第１の期間が、１時間〜６ヶ月間である、請求項４に記載の方法。
6. 前記組織が、工程（ｃ）の実施前に少なくとも部分的に固定される、請求項１に記載の方法。
7. 前記方法がさらに、以下の工程：
   ０．１〜２５重量％のグルタルアルデヒドの溶液を調製する工程；
   工程（ａ）において該グルタルアルデヒド溶液を約２０〜９０℃に加熱する工程；
   該第２の温度を約６０℃以下に調整する工程；および
   その後、工程（ｃ）において該グルタルアルデヒド溶液中に前記組織を浸しながら、該溶液の温度を約４０℃〜６０℃の範囲で１日〜２ヶ月維持する工程、
   を包含する、請求項１に記載の方法。
8. 前記組織を生物汚染度減少プロセスに供する工程をさらに包含する、請求項７に記載の方法。
9. 前記組織を生物汚染度減少プロセスに供する工程が、界面活性剤、アルデヒド、およびアルコールを含有する生物汚染度減少溶液と該組織とを接触させる工程を包含する、請求項８に記載の方法。
10. 前記組織を滅菌する工程をさらに包含する、請求項１に記載の方法。
11. 前記組織の滅菌が、以下：
    該組織を最終滅菌溶液と接触させること、および移植時まで前記生物補綴材料の滅菌性を確実にするのに十分な時間、該最終滅菌溶液を約２０〜５０℃の間の温度まで加熱すること、
    を包含する、請求項１０に記載の方法。
12. 前記最終滅菌溶液が、約７．４のｐＨに緩衝化された、０．２〜１．０重量％のグルタルアルデヒドの水溶液を含む、請求項１１に記載の方法。
13. 以下の工程：
    （ａ）第１の期間の間、グルタルアルデヒド溶液を第１の温度まで加熱する工程；
    （ｂ）該グルタルアルデヒド溶液の温度を第２の温度に調整する工程；および
    （ｃ）該グルタルアルデヒド溶液の温度が該第２の温度に調整された後に、結合組織タンパク質を含む一定量の生物学的組織を、該グルタルアルデヒド溶液と、第２の期間の間接触させる工程、
    を包含する石灰化緩和処理に供された組織を含む、生物補綴物。
14. 生物補綴材料の移植後石灰化を緩和する方法であって、該方法は、以下の工程：
    （ａ）固定化剤を含む溶液、界面活性剤を含む溶液、および生理学的溶液からなる群より選択される溶液を、第１の期間の間、約２０〜９０℃の範囲の第１の温度まで加熱する工程；
    （ｂ）工程（ａ）からの溶液を、約３０〜７０℃の範囲の第２の温度に調整する工程；および
    （ｃ）第２の期間の間、工程（ｂ）からの溶液で該生物補綴材料を処理する工程、
    を包含する、方法。