JP2005511705A - 2−(2−ニトロフェニルアゾ)フェノール類の製造のための無有機溶媒法 - Google Patents

2−(2−ニトロフェニルアゾ)フェノール類の製造のための無有機溶媒法 Download PDF

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Abstract

2−(2−ニトロフェニルアゾ)置換フェノール類の新規なワンポットの無有機溶媒製造方法が提供される。2−(2−ニトロフェニルアゾ)置換フェノールは、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤の前駆体である。

Description

本発明は、2−(2−ニトロフェニルアゾ)フェノール類の新規な製造方法に関する。2−(2−ニトロフェニルアゾ)フェノール類は、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤の製造における中間体として有用である。
米国特許第2,418,416号は、アゾ化合物のレーキの製造方法を記述している。この方法は、ジアゾ化しうるアミンとカップリング成分を酸性水溶液に溶解することを必要とする。このアミンは、酸性水溶液へのニトロソ化試薬の添加によりジアゾ化される。ジアゾ化が終了後、塩基の添加により溶液のpHを約7.8まで上昇させる。
米国特許第2,478,767号もまた、アゾ化合物のレーキの製造方法を記述している。ジアゾ化しうるアミンを酸性水溶液に溶解して、100°F(37.8℃)まで加熱する。カップリング成分とニトロソ化試薬を塩基性水溶液に溶解して、これを150°F(65.6℃)まで加熱する。この2つの溶液を、混合物のpHを6〜7.2の範囲に制御しながら混合する。
米国特許第2,478,768号もまた、アゾ化合物のレーキの製造方法を記述している。この方法は、レーキ化剤の可溶性塩を含む酸性水溶液を、ジアゾ化しうるアミン、カップリング成分及びニトロソ化剤を含む塩基性水溶液に加えることを必要とする。反応塊の最終pHは、6〜7.2である。
米国特許第3,793,305号は、酸性水溶液中で、ジアゾ化しうるアミン、活性メチレンカップリング成分及びジアゾ化剤を同時に接触及び反応させることによる、アゾ染料のワンステップ製造方法を記述している。この発明は、反応媒体が、ジアゾ化しうるアミンとカップリング成分の両方の一部を溶解できなければならないことを要求する。名前を挙げられた活性メチレンカップリング成分は、β−ジケトン類、β−ケトエステル類、β−ケトアミド類、β−ケトニトリル類、シアノ酢酸のアニリド類、複素環式β−ケトアミド類及びβ−イミノアミド類である。
米国特許第4,035,350号は、ジアゾ化しうるアミンとカップリング成分が両方とも溶液中にあって、ジアゾ化剤が加えられる、アゾ染料の製造方法を記述している。この発明は、アミンまたはカップリング成分のいずれかが酸基を含むことを要求する。この発明はまた、水と混和性の極性非プロトン性溶媒の使用を特許請求している。
Hashida, Y.らは、「2相系における相間移動触媒アゾカップリング反応」, Bull. Chem. Soc. Jpn. 61, 905-909 (1988)において、2相系における相間移動触媒アゾカップリング反応を報告した。この論文は、テトラフルオロホウ酸p−メトキシベンゼンジアゾニウムとN,N−ジメチルアニリンとの間の2相の水−1,2−ジクロロエタン系における種々の相間移動触媒によるカップリング反応を記述している。
Tamagaki, S.らは、日本化学学会(the Chemical Society of Japan)のChemistry Letters, pp. 1237-1240 (1982)において、シリカゲルが、テトラフルオロホウ酸p−ニトリルベンゼンジアゾニウムと芳香族アミンとの間のアゾカップリング反応を促進することを報告した。この方法は、固液界面のアゾカップリング反応を介する、固体−固体−液体の多相混合物を必要とする。
"Advanced Organic Chemistry," J. March編, 第4版, ニューヨーク, 522-523ページでは、フェノール類のような活性物質が、標準的ニトロソ化条件下で容易にニトロ化されることは周知であることを指摘している。
本発明の目的は、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤の容易かつ改善された製造方法を提供することである。
本発明の別の目的は、本明細書ではモノアゾベンゼン中間体と称される2−(2−ニトロフェニルアゾ)フェノール類の新規なワンポット製造方法を提供することである。これらのモノアゾベンゼン中間体は、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤の製造に有用である。
本発明は、2−(2−ニトロフェニルアゾ)置換フェノール類及び対応するベンゾトリアゾールUV吸収剤の容易かつ改善されたワンポット製造方法を提供する。
本方法は、有機溶媒が使用されないという点で、更に別の利点を有する。
本ワンポット法は、1)必要とされる腐食性の鉱酸の量が低いため、廃棄物処理問題及び危険な副産物の形成が減少すること;2)ジアゾニウム塩が決して単離も処理もされないという点でも安全性の強みを提供すること;3)中間体ジアゾニウム塩がその場で生成して直後に反応するため、ジアゾニウム濃度を最少に保持し、よって爆発、作業員の曝露または環境への放出を最少にすること;4)フッ素化された基を含む試薬では、危険なHFの生成及び放出のリスクが排除されること;5)条件があまり厳しくないため、副産物の生成が少なく、よって高い収率と高品質の生成物が得られることから、非常に効率的であり、かつ有機溶媒を使用しないため環境面で許容しうるものである("Green Chemistry: Theory and Practice" P.T. AnastasとJ.C. Warner著, Oxford press, 1998)。この方法は、単一容器を利用することにより、1つの容器から別の容器に危険物質を移すリスクを排除する;このためサイクル時間が短くなり、エネルギー効率が良くなる。
非常に驚くべきことに、単一容器において、もしフェノール類が同じ反応条件下で容易に酸化及びニトロ化するならば、同時ジアゾ化−カップリング反応は非常にうまく機能する(例えば、March, J., "Advanced Organic Chemistry," 第4版, ニューヨーク, 522-523ページを参照のこと)。
具体的には、本ワンポット法により、ベンゾ環の5位が−CF3基で置換されているベンゾトリアゾール紫外線吸収剤(UVA)である、新しい分類のベンゾトリアゾールUVAの効率的製造ができる。更に、驚くべきことに、本方法は、以前から知られている市販のベンゾトリアゾールUVA(ベンゾ環に弱い電子求引性基(クロロなど)を持つベンゾトリアゾールUVAまたはベンゾ環に電子求引性基を持たないベンゾトリアゾールUVA)の2−(2−ニトロフェニルアゾ)置換フェノール(モノアゾ)中間体の製造にも応用することができる。本方法の環境面及び安全面での利点はまた、これらの現在市販されているベンゾトリアゾールの製造においても実現される。
具体的には、提供されたのは、式(I):
Figure 2005511705
で示される2−(2−ニトロフェニルアゾ)置換フェノールの新規な製造方法であって、
この方法は、式(II):
Figure 2005511705
で示されるオルト−ニトロアニリン、式(III):
Figure 2005511705
で示されるフェノール、ニトロソ化剤、及び場合により界面活性剤を一緒に合わせて反応混合物を与えること、並びに
この混合物を、中間体の単離なしに充分な時間反応させることを特徴とする〔ここで、有機溶媒を反応混合物に加えることはなく;そして、
式中、
1は、水素またはクロロであり、
2は、ペルフルオロアルキル(Cn2n+1)(ここで、nは、1〜12に相当する)、水素、ハロゲン、NO2、シアノ、R3S−、R3SO−、R3SO2−、フェニル、ナフチル、ビフェニリル、9−フェナントリル、あるいは該フェニル、ナフチル、ビフェニリルまたは9−フェナントリルが、1〜3つの、1〜18個の炭素原子のアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、R3S−、R3SO−、R3SO2−、6〜10個の炭素原子のアリール、1〜12個の炭素原子のペルフルオロアルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、2〜19個の炭素原子のアルコキシカルボニル、ヒドロキシル、1〜18個の炭素原子のアルコキシ、6〜10個の炭素原子のアリールオキシ、7〜15個の炭素原子のアラルコキシ、ビニル、アセチル、アセトアミド、アミノ、2〜12個の炭素原子のジアルキルアミノ、ホルミル、1〜18個の炭素原子のチオアルコキシ、ヒドロキシメチル、アミノメチル、ハロメチル、スルファト、ホスファトにより置換されているか、または任意の2個の置換基が、これらが結合しているアリール部分と共にベンゾ環を形成しているものであり、
1は、水素、1〜24個の炭素原子の直鎖または分岐鎖アルキル、2〜24個の炭素原子の直鎖または分岐鎖アルケニル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、フェニル、あるいは該フェニルまたは該フェニルアルキルが、フェニル環上で1〜4個の炭素原子のアルキル1〜3つにより置換されているものであるか;あるいはR1は、1つまたは2つのヒドロキシ基により置換されている、1〜24個の炭素原子のアルキルであり、
2は、1〜24個の炭素原子の直鎖または分岐のアルキル鎖、2〜18個の炭素原子の直鎖または分岐鎖アルケニル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、フェニル、あるいは該フェニルまたは該フェニルアルキルが、フェニル環上で1〜4個の炭素原子のアルキル1〜3つにより置換されているものであるか;あるいはR2は、1〜24個の炭素原子の該アルキルまたは2〜18個の炭素原子の該アルケニルであって、1つ以上の−OH、−OCOE11、−OE4、−NCO、−NHCOE11もしくは−NE78、またはこれらの混合物により置換されているものであるか(ここで、E4は、1〜24個の炭素原子の直鎖もしくは分岐鎖アルキルまたは2〜18個の炭素原子のアルケニルである);あるいは該アルキルまたは該アルケニルが、1つ以上の−O−、−NH−もしくは−N(C1−C24)アルキル−基、またはこれらの混合物により中断されており、かつ非置換であるか、あるいは1つ以上の−OHもしくは−NH2基、またはこれらの混合物により置換されていてもよいものであるか;あるいはR2は、−(CH2m−CO−E5であり;
3は、1〜20個の炭素原子のアルキル、2〜20個の炭素原子のヒドロキシアルキル、3〜18個の炭素原子のアルケニル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、6〜10個の炭素原子のアリール、または1〜4個の炭素原子のアルキル1つもしくは2つにより置換されている該アリールであり;
5は、OE6またはNE78であるか、あるいはE5は、−PO(OE122、−OSi(E113もしくは−OCO−E11、または直鎖もしくは分岐鎖C1−C24アルキル(−O−、−S−または−NE11により中断されていてもよく、かつ非置換であっても、または−OHもしくは−OCO−E11により置換されていてもよい)、C5−C12シクロアルキル(非置換であるか、または−OHにより置換されている)、直鎖または分岐のC2−C18アルケニル(非置換であるか、または−OHにより置換されている)、C7−C15アラルキル、−CH2−CHOH−E13またはグリシジルであり、
6は、水素、直鎖または分岐鎖C1−C24アルキル(非置換であるか、または1個以上のOH、OE4もしくはNH2基により置換されている)であるか、あるいは−OE6は、−(OCH2CH2wOHまたは−(OCH2CH2wOE21(ここで、wは、1〜12であり、そしてE21は、1〜12個の炭素原子のアルキルである)であり、
7及びE8は、独立に、水素、1〜18個の炭素原子のアルキル、2〜18個の炭素原子の直鎖もしくは分岐鎖アルケニル;直鎖もしくは分岐鎖C3−C18アルキル(−O−、−S−もしくは−NE11−により中断されている);C5−C12シクロアルキル、C6−C14アリールまたはC1−C3ヒドロキシアルキルであるか、あるいはE7及びE8は、N原子と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン環であるか、あるいは
5は、−X−(Z)p−Y−E15であり、ここで
Xは、−O−または−N(E16)−であり、
Yは、−O−または−N(E17)−であり、
Zは、C2−C12−アルキレン;1〜3個の窒素原子、酸素原子もしくはこれらの混合物により中断されているC4−C12−アルキレンであるか、またはC3−C12−アルキレン、ブテニレン、ブチニレン、シクロヘキシレンもしくはフェニレン(それぞれヒドロキシル基により置換されている)であり、
mは、0、1または2であり、
pは、1であるか、またはX及びYが、それぞれ−N(E16)−及び−N(E17)−であるとき、pは、0であってもよく、
15は、−CO−C(E18)=C(H)E19基であるか、またはYが、−N(E17)−であるとき、E17と一緒に−CO−CH=CH−CO−基を形成し、ここで、E18は、水素またはメチルであり、そしてE19は、水素、メチルまたは−CO−X−E20(ここで、E20は、水素、C1−C12−アルキルである)であり、そしてE16及びE17は、相互に独立に、水素、C1−C12−アルキル、1〜3個の酸素原子により中断されているC3−C12−アルキルであるか、またはシクロヘキシルもしくはC7−C15アラルキルであり、そしてZが、エチレンである場合には、E16は、E17と一緒にエチレンを形成しており、
11は、水素、直鎖もしくは分岐鎖C1−C18アルキル、C5−C12シクロアルキル、直鎖もしくは分岐鎖C2−C18アルケニル、C6−C14アリールまたはC7−C15アラルキルであり、
12は、直鎖もしくは分岐鎖C1−C18アルキル、直鎖もしくは分岐鎖C3−C18アルケニル、C5−C10シクロアルキル、C6−C16アリールまたはC7−C15アラルキルであり、そして
13は、H、直鎖もしくは分岐のC1−C18アルキル(−PO(OE122により置換されている)、フェニル(非置換であるか、またはOHにより置換されている)、C7−C15アラルキルまたは−CH2OE12である〕。
ハロゲンは、例えば、ヨード、クロロ、フルオロまたはブロモである。
種々の置換基中のアルキルラジカルは、直鎖であっても分岐していてもよい。1〜24個の炭素原子を含むアルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、2−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、t−オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ヘキサデシル及びオクタデシルである。
3〜24個の炭素原子のアルケニルは、例えば、プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、n−2,4−ペンタジエニル、3−メチル−2−ブテニル、n−2−オクテニル、n−2−ドデセニル、イソ−ドデセニル、オレイル、n−2−オクタデセニルまたはn−4−オクタデセニルのような、直鎖または分岐の基である。好ましいのは、3〜12個、特に好ましいのは、3〜8個の炭素原子のアルケニルである。
3−C8アルケニルは、例えば、1−プロペニル、アリル、メタリル、2−ブテニル、2−ペンテニル、2−ヘキセニル、2−オクテニル、または4−tert−ブチル−2−ブテニルであってよい。
3〜24個の炭素原子のアルキニルは、例えば、プロピニル(−CH2−C≡CH)、2−ブチニル、3−ブチニル、n−2−オクチニルまたはn−2−オクタデシニルのような、直鎖または分岐のラジカルである。好ましいのは、3〜12個、特に好ましいのは、3〜8個の炭素原子のアルキニルである。C3−C8アルキニルは、最も好ましくはプロパルギルである。
5−C12シクロアルキルの例は、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルである。好ましいのは、シクロヘプチル及びシクロヘキシルである。
1〜24個の炭素原子を含むアルキレンの例は、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、2−ブチレン、イソブチレン、t−ブチレン、ペンチレン、2−ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、2−エチルヘキシレン、t−オクチレン、ノニレン、デシレン、ウンデシレン、ドデシレン、トリデシレン、テトラデシレン、ヘキサデシレン及びオクタデシレンである。
少なくとも1個のO原子により中断されているC2−C24アルキレンは、例えば、−CH2−CH2−O−CH2−CH2−、−CH2−CH2−O−CH2−または−CH2−CH2−O−CH2−CH2−CH2−O−CH2−CH2−である。これは、好ましくはポリエチレングリコールから誘導される。一般的表記は、−((CH2a−O)b−/CH2−(ここで、aは、1〜6の数であり、そしてbは、2〜10の数である)である。
3〜18個の炭素原子のアルケニレンは、例えば、プロペニレン、2−ブテニレン、3−ブテニレン、イソブテニレン、n−2,4−ペンタジエニレン、3−メチル−2−ブテニレン、n−2−オクテニレン、n−2−ドデセニレン、イソ−ドデセニレン、n−2−オクタデセニレンまたはn−4−オクタデセニレンのような、直鎖または分岐の基である。
3〜18個のアルキニレンは、例えば、プロピニレン、2−ブチニレン、3−ブチニレン、n−2−オクチニレン、またはn−2−オクタデシニレンのような、直鎖または分岐の基である。
7−C9フェニルアルキルは、ベンジル、フェニルエチルまたはフェニルプロピル、特にベンジルである。
5−C7シクロアルキレンは、典型的には、シクロペンチレン、メチルシクロペンチレン、ジメチルシクロペンチレン、シクロヘキシレン、メチルシクロヘキシレンまたはシクロペンチレンである。
アリールは、例えば、フェニルまたはナフチルである。
フェニルアルキルは、例えばベンジルである。
特定の実施態様において、本方法により、
1が、水素であり、
2が、−CF3、ハロゲンまたは水素であり、
1が、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、フェニル、あるいは該フェニルまたは該フェニルアルキルが、フェニル環上で1〜4個の炭素原子のアルキル1〜3つにより置換されているものであり、
2が、1〜24個の炭素原子の直鎖または分岐のアルキル鎖、2〜18個の炭素原子の直鎖または分岐鎖アルケニル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、フェニル、あるいは該フェニルまたは該フェニルアルキルが、フェニル環上で1〜4個の炭素原子のアルキル1〜3つにより置換されているものであるか;あるいはR2が、1〜24個の炭素原子の該アルキルまたは2〜18個の炭素原子の該アルケニルであって、1つ以上の−OH、−OCOE11、−OE4、−NCO、−NH2、−NHCOE11、−NHE4もしくは−N(E42、またはこれらの混合物により置換されているものであるか(ここで、E4は、1〜24個の炭素原子の直鎖または分岐鎖アルキルである);あるいは該アルキルまたは該アルケニルであって、1個以上の−O−、−NH−もしくは−N(C1−C24)アルキル−基、またはこれらの混合物により中断されており、かつ非置換であるか、あるいは1つ以上の−OHもしくは−NH2基、またはこれらの混合物により置換されていてもよいものであり、そして他の置換基が、上記と同義である、化合物が生成する。
例えば、G1は水素であり、G2は、−CF3、ハロゲンまたは水素であり、R1は、水素または4〜24個の炭素原子の直鎖もしくは分岐のアルキルであり、そして他の置換基は、上記と同義である。
本発明の別の特定の実施態様において、G1は、水素であり、G2は、−CF3、クロロ、フルオロまたはブロモであり、R1は、水素、4〜24個の炭素原子の直鎖もしくは分岐のアルキル、または7〜15個の炭素原子のフェニルアルキルであり、
2は、−(CH2m−CO−E5であり、
5は、−OE6または−NE78であるか、あるいは
5は、−X−(Z)p−Y−E15であり、ここで
Xは、−O−または−N(E16)−であり、
Yは、−O−または−N(E17)−であり、
Zは、C2−C12−アルキレン;1〜3個の窒素原子、酸素原子もしくはこれらの混合物により中断されているC4−C12−アルキレンであるか、またはC3−C12−アルキレン、ブテニレン、ブチニレン、シクロヘキシレンもしくはフェニレン(それぞれヒドロキシル基により置換されている)であり、
mは、0、1または2であり、
pは、1であるか、またはX及びYが、それぞれ−N(E16)−及び−N(E17)−であるとき、pは、0であってもよく、
15は、−CO−C(E18)=C(H)E19基であるか、またはYが、−N(E17)−であるとき、E17と一緒に−CO−CH=CH−CO−基を形成し、ここで、E18は、水素またはメチルであり、そしてE19は、水素、メチルまたは−CO−X−E20であり、ここで、E20は、水素、C1−C12−アルキルであり、そして他の置換基は、上記と同義である。
特定の方法により、
1が、水素であり、
2が、−CF3であり、
1が、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、フェニル、あるいは該フェニルまたは該フェニルアルキルが、フェニル環上で1〜4個の炭素原子のアルキル1〜3つにより置換されているものであり、
2が、1〜24個の炭素原子の直鎖または分岐のアルキル鎖、2〜18個の炭素原子の直鎖または分岐鎖アルケニル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、フェニル、あるいは該フェニルまたは該フェニルアルキルが、フェニル環上で1〜4個の炭素原子のアルキル1〜3つにより置換されているものであるか;あるいはE2が、1〜24個の炭素原子の該アルキルまたは2〜18個の炭素原子の該アルケニルであって、1つ以上の−OH、−OCOE11、−NH2もしくは−NHCOE11、またはこれらの混合物により置換されているものであるか、あるいは該アルキルまたは該アルケニルが、1つ以上の−O−により中断されており、かつ非置換であるか、または1個以上の−OHにより置換されていてもよいものである、化合物が生成する。
例えば、R1は、水素、4〜24個の炭素原子の直鎖もしくは分岐のアルキル、または7〜15個の炭素原子のフェニルアルキルである。
また好ましいのは、
1が、水素であり、
2が、−CF3であり、
1が、水素、4〜24個の炭素原子の直鎖もしくは分岐のアルキル、または7〜15個の炭素原子のフェニルアルキルであり、
2が、−(CH2m−CO−E5であり;
5が、−OE6または−NE78であり、ここで
6が、水素、直鎖または分岐鎖C1−C24アルキル(非置換であるか、または1つ以上のOH基により置換されている)であるか、あるいは−OE6が、−(OCH2CH2wOHまたは−(OCH2CH2wOE21(ここで、wは、1〜12であり、そしてE21は、1〜12個の炭素原子のアルキルである)であり、そして
7及びE8が、独立に、水素、1〜18個の炭素原子のアルキル;直鎖もしくは分岐鎖C3−C18アルキル(−O−、−S−もしくは−NE11−により中断されている);C5−C12シクロアルキル、C6−C14アリールまたはC1−C3ヒドロキシアルキルであるか、あるいはE7及びE8が、N原子と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン環である、化合物が生成する方法である。
更に別の特定の実施態様は、式(Ia):
Figure 2005511705
で示される化合物の製造方法であって、式(IIa):
Figure 2005511705
で示されるオルト−ニトロアニリン化合物、式(IIIa):
Figure 2005511705
で示されるフェノール、濃硫酸溶液及び亜硝酸ナトリウムまたはニトロシル硫酸から選択されるニトロソ化剤、及び界面活性剤を一緒に合わせて反応混合物を与えること、並びに
この混合物を、中間体の単離なしに充分な時間反応させることを特徴とする方法〔ここで、有機溶媒を反応混合物に加えることはない〕である。
更に別の実施態様は、式(Ib):
Figure 2005511705
で示される化合物の製造方法であって、式(IIb):
Figure 2005511705
で示されるオルト−ニトロアニリン化合物、式(IIIb):
Figure 2005511705
で示されるフェノール、硫酸中のニトロシル硫酸、及び界面活性剤を一緒に合わせて反応混合物を与えること、並びに
この混合物を、中間体の単離なしに充分な時間反応させることを特徴とする方法〔ここで、有機溶媒を反応混合物に加えることはなく;そしてここで
2は、CF3、水素、フッ素、塩素または臭素である〕である。
この場合に、ニトロソ化剤の硫酸中のニトロシル硫酸は、水性または酸性溶液として加えることができる。
本発明の更に別の実施態様は、式(Ic):
Figure 2005511705
で示される化合物の製造方法であって、式(IIc):
Figure 2005511705
で示されるオルト−ニトロアニリン化合物、式(IIIc):
Figure 2005511705
で示されるフェノール、酸性溶液の形のニトロシル硫酸、及び界面活性剤を一緒に合わせて反応混合物を与えること、並びに
この混合物を、中間体の単離なしに充分な時間反応させることを特徴とする方法〔ここで、有機溶媒を反応混合物に加えることはない〕である。
個々の置換基に関する定義と優先傾向は既に言及されている。
上で論じられたように、式(I)の化合物の製造のための本方法における中間体は単離されない。具体的には、オルト−ニトロアニリンのジアゾニウム塩生成物は単離されない。
本発明の無有機溶媒法は有利には、室温で液体であるか、または低融点であるフェノール類で利用される。本発明では、「低融点」とは、約100℃未満の融点を意味する。
この無溶媒法はまた、過剰のフェノールが、より容易に回収及びリサイクルされるという利点を有する。
本反応の別の態様では、フェノール(例えば、低融点フェノール)、オルト−ニトロアニリン、界面活性剤、及び水の混合物は、フェノールの融点よりも高温まで加熱される。次にフェノールを、撹拌下で反応媒体に分散させる。次いで反応混合物を冷却して、上述のとおり反応を実施する。
ニトロソ化剤は、例えば、酸担体中のニトロシル硫酸、または酸性環境中の亜硝酸ナトリウムのような水性アルカリ金属亜硝酸塩である。ニトロソ化剤は、例えば、硫酸中のニトロシル硫酸の混合物である。他の適切な酸担体または酸は、酢酸、塩酸、フルオロホウ酸を含むが、これらに限定されない。酸は、ニトロソ化剤の添加の前に反応系に存在するか、またはこれと同時に加えられる。同時添加は、別々の添加により、または混合物(酸担体)として行うことができる。酸担体または酸環境は、電子不足アミン類と特徴づけられる試薬から2−(2−ニトロフェニルアゾ)置換フェノール類を調製するときに、好ましくは存在する。電子不足アミン類の詳細な例は、トリフルオロメチル、ハロゲン及びニトロ置換芳香族アミン類(特にベンゼン環の4位がそのような基により置換されているとき)である。有機可溶性緩衝液または塩基は、カップリング反応に対するフェノールの反応性を上昇させ、フェノール性化合物の脱アルキル化を限定する。
好ましくは式(II)のニトロアニリンのためのニトロソ化剤は、硫酸中のニトロシル硫酸またはアルカリ金属亜硝酸塩である。
例えば、アルカリ金属亜硝酸塩は、亜硝酸ナトリウムである。
詳細には、ニトロアニリン対ニトロシル硫酸のモル比は、1:1〜1:2、更に具体的には1:1〜1:1.2、そして最も具体的には1:1である。
詳細には、ニトロアニリン対亜硝酸ナトリウムのモル比は、1:1〜1:4、更に具体的には1:1〜1:2、そして最も具体的には1:1である。
ニトロアニリン対硫酸のモル比は、典型的には1:1〜1:10、例えば、1:2〜1:7、そして特に1:2〜1:5である。
ニトロソ化剤がニトロシル硫酸及び硫酸であるとき、ニトロシル硫酸は、ニトロアニリンと反応する前に分解して酸化窒素(NOx)ガスを形成しうるため、この溶液の濃度は、90%を下回る。硫酸の前充填を利用することで、ニトロ硫酸の分解を限定し、そしてジアゾ化反応を促進することができる。
使用される温度は、典型的には−30℃〜50℃、好ましくは−20℃〜40℃、そして特に0℃〜25℃である。
ニトロアニリン対フェノールのモル比は、典型的には2:1〜1:2、例えば、1.5:1〜1:1.5、そして特に1:1〜1:0.85である。
式(III)のフェノールは、式(II)のニトロアニリンより過剰存在するのが好ましい。
本方法は、界面活性剤の存在下で行われると有利である。
使用される界面活性剤は、乳化剤、サーファクタント、相間移動剤及び分散剤よりなる群から選択される物質のいずれか1つまたは混合物である。例えば、この界面活性調節剤は、少なくとも1つの非イオン性及び/または少なくとも1つのアニオン性サーファクタントである。適切なアニオン性サーファクタントは、例えば、アルコール硫酸塩(例えば、アルコール硫酸塩のアルカリ金属またはアンモニウム塩)及びスルホン酸塩、アルコールリン酸塩及びホスホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、脂肪酸のアルカリ金属またはアンモニウム塩、スルホン化アミン、スルホン化アミド、ラウロイルサルコシンナトリウムのような脂肪酸サルコシン、アルキルベンゼンスルホン酸塩(ここで、R基は、C6−C15の間に結合している)のような直鎖アルキル型スルホン酸塩、構造:R=C8−C15を有し、エトキシル化が1−7の間にあるようなアルコールエーテル硫酸塩、クラリアント(Clariant)が供給しているホストアプル(Hostapur)(登録商標)SASシリーズのような第2級アルカンスルホン酸塩、並びにこれらの混合物を含む。アニオン性サーファクタントの更に完全なリストは、McCutcheon's, Volume 1, Emulsifiers and Detergents, pp. 280-283 (1997)(引用例として本明細書に取り込む)に提供される。第2級アルカンスルホン酸ナトリウム塩(パラフィンスルホン酸塩)であるホストアプル(登録商標)SAS93(ヘキスト(Hoechst))、または石油スルホン酸塩であるペトロサルス(PETROSULS)(登録商標)M−60(ペンレコ(Penreco))は、具体的な例である。使用される量は、反応系の有機相(フェノール)中へのニトロアニリンの適切な分散を保証するのに必要な量である。
本発明の具体的な実施態様において、式(III)のフェノールは、室温で液体であるか、または約100℃未満の融点を有する。
フェノールを過剰に使用するとき、これを回収及びリサイクルすることが有利である。
典型的なのは、フェノール及びオルト−ニトロアニリン及び水を合わせて、撹拌することにより分散液を形成し、次いでニトロソ化剤を添加する方法か、あるいはフェノール、オルト−ニトロアニリン、界面活性剤及び水を合わせて、フェノールの融点より高温まで加熱し、次に撹拌して分散液を形成し、適切な反応温度までこれを冷却し、次いでニトロソ化剤を添加する方法である。
本方法は、多相、即ち、有機相と水相を含むことを特徴としてよく、ここで、有機相は本質的にフェノールからなる。フェノールが水溶性であるならば、この方法は、単一の均質な水相を含むことを特徴としてよい。
本発明の更に別の態様は、得られた式(I)の2−(2−ニトロフェニルアゾ)置換フェノールを対応するヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール化合物に変換することを特徴とする方法である。
本方法で調製されるモノアゾベンゼン化合物は、便利には、数多くの従来の還元法によって、対応するベンゾトリアゾリル−1−オキシドに、そして次に対応するヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール(2H−ベンゾトリアゾール)に還元することができる。このような方法の実例リストは以下に与えられるが、該還元を実施するのにこれらの方法だけが可能であると解釈すべきではない。
1. EP 0380840 A1は、トルエン/水中でパラジウム/炭素触媒を使用し、かつジメチルアミンの存在下の、ベンゾトリアゾリル−1−オキシドのベンゾトリアゾールへの水素化を記述している。
2. EP 0380840 A1はまた、トルエン/2−ブタノール中でラネーニッケル触媒を使用し、かつ1,5−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカンの存在下の、ベンゾトリアゾリル−1−オキシドのベンゾトリアゾールへの水素化を開示している。
3. EP 0380839 A1は、トルエン/イソプロパノール中でラネーニッケル触媒を使用し、かつ水酸化ナトリウムの存在下の、ニトロモノアゾベンゼンのベンゾトリアゾールへの水素化を開示している。
4. EP 0380839 A1はまた、トルエン/水/イソプロパノール中でパラジウム/炭素触媒を使用し、かつジメチルアミンの存在下の、ニトロモノアゾベンゼンのベンゾトリアゾールへの水素化を開示している。
5. 日本特許昭37-5934号(1962年)及び米国特許第3,773,751号は、アルコール中で亜鉛、水酸化ナトリウムを使用する、ニトロモノアゾベンゼンのベンゾトリアゾールへの還元を記述している。
6. 米国特許第2,362,988号は、ニトロモノアゾベンゼンのベンゾトリアゾールへの還元のための種々の方法を開示している。これらは、以下の使用を含む:
a. 硫化アンモニウム;
b. アルカリ金属硫化物;
c. 亜鉛及びアンモニア;
d. 硫化水素及びナトリウム;または
e. 亜鉛及び塩酸。
7. 日本特許昭56-133076号(1981年)は、キノンと種々の共反応物質とを使用する、ニトロモノアゾベンゼンのベンゾトリアゾールへの還元を記述している。これらは、以下を含む:
a. 亜鉛;
b. 硫化アンモニウム;
c. アルカリ金属硫化物;
d. アルカリ金属水硫化物;または
e. ヒドラジン。
8. 日本特許昭52-113973号(1977年)及び昭和52-113974(1977年)は、塩基の存在下で貴金属触媒を使用する、ニトロモノアゾベンゼンのベンゾトリアゾールへの水素化を記述している。
9. 日本特許昭59-170172号(1984年)及び昭63-72682号(1988年)は、アルコールと塩基の存在下で、かつ加熱しながら、キノンまたは芳香族ケトンを使用する、ニトロモノアゾベンゼンのベンゾトリアゾールへの還元を記述している。
10. 日本特許昭61-215378号(1986年)は、塩基の存在下でアルデヒド及び芳香族ケトンを使用する、ニトロモノアゾベンゼンまたはベンゾトリアゾリル−1−オキシド ベンゾトリアゾールのベンゾトリアゾールへの還元を記述している。
11. 日本特許昭63-72683号(1988年)及び米国特許第4,780,541号は、塩基の存在下で第1級または第2級アルコール及び芳香族ケトンを使用する、ニトロモノアゾベンゼンまたはベンゾトリアゾリル−1−オキシド ベンゾトリアゾールのベンゾトリアゾールへの還元を記述している。
12. 日本特許昭63-186886号(1988年)は、水または水性アルコール溶液中でアルカリ金属水酸化物を使用する、ニトロモノアゾベンゼンまたはベンゾトリアゾリル−1−オキシド ベンゾトリアゾールのベンゾトリアゾールへの電解還元を記述している。
13. 日本特許昭61-215379号(1986年)及び米国特許第4,789,541号は、塩基の存在下でアルデヒド及び芳香族ケトンを使用する、ベンゾトリアゾリル−1−オキシド ベンゾトリアゾールのベンゾトリアゾールへの還元を記述している。
14. 米国特許第5,571,924号は、ヒドラジン及び貴金属触媒を使用する、ニトロモノアゾベンゼンまたはベンゾトリアゾリル−1−オキシド ベンゾトリアゾールのベンゾトリアゾールへの還元を記述している。
15. 米国特許第3,978,074号は、アルカリ金属水酸化物水溶液の存在下で水素及び貴金属触媒を使用する、ニトロモノアゾベンゼンのベンゾトリアゾールへの還元を開示している。
16. 米国特許第4,219,480号は、アルカリ金属水酸化物水溶液の存在下または脂肪族アミンの存在下で、水素及びラネーニッケル触媒を使用する、ニトロモノアゾベンゼンのベンゾトリアゾールへの還元を開示している。
17. 米国特許第4,230,867号は、脂肪族アミンの存在下で水素及び貴金属触媒を使用する、ニトロモノアゾベンゼンのベンゾトリアゾールへの還元を開示している。
本発明の方法により調製される2−(2−ニトロフェニルアゾ)置換フェノール類から製造することができる対応するベンゾトリアゾール化合物の実例は、以下のとおりである:
5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−5−ドデシルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシ−5−ドデシルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
3−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;
メチル 3−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
イソオクチル 3−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−5−(3−アクリロイルオキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−5−(3−メタクリルオキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−5−(3−アクリルアミノプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−5−(3−メタクリリルアミノプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−ノニルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−ドデシル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−4−フェニルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−4−フェニルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシ−4−フェニルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−クロロ−2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フルオロ−2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
5−ブロモ−2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;
3−(5−ブロモ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;
3−(5−フルオロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;
3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;
3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−α−クミル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;
3−(5−ブロモ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−α−クミル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;
3−(5−フルオロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−α−クミル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;
メチル 3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
メチル 3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
メチル 3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−α−クミル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フェニルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−オクチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フェニルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フェニルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−フェニルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−オクチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−エチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5−n−ドデシルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
5,5′−スルホニル−ビス〔2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;〕
オクチル 3−(5−フェニルスルホニル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
3−(5−フェニルスルホニル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;または
5−フェニルスルホニル−2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
イソオクチル 3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;及び
2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−(2−(w−ヒドロキシ−オクタ−(エチレンオキシ)カルボニルエチル)−,フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、Tinuvin(登録商標)1130。
以下の実施例は、説明を目的とする。
実施例1 2−〔(4−ブロモ−2−ニトロフェニル)アゾ〕−4,6−tert−ペンチルフェノール
Figure 2005511705
水(100mL)中の4−ブロモ−2−ニトロアニリン(23.87g、0.11mol)、2,4−ジ−tert−ペンチルフェノール(23.44g、0.10mol)、濃硫酸(7.06g、0.072mol)、及びホストアプル(登録商標)SAS93(1.45g)の急速撹拌懸濁液に7〜10℃で、ニトロシル硫酸(硫酸中の40%溶液34.93g、0.11mol)を30分間かけて滴下により加えた。ニトロシル硫酸の添加中、反応混合物の温度を7〜10℃の間に維持した。添加の終了後、1時間にわたり反応混合物が18℃にまでゆっくり温まるのを待った。生じた反応混合物を室温で一晩撹拌して反応を終了させた。有機相を分離して、これをジエチルエーテル(200mL)に溶解した。このエーテル溶液を水(3×100mL)で洗浄して、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。真空で溶媒を除去して、粗生成物をメタノール(200mL)から再結晶して、栗色の固体7.60gを得た。アセトニトリルからの再結晶により分析用試料を調製して、微細な栗色の針状晶(融点101〜101.5℃)を得た。1H NMR (CDCl3) (499.8494 MHz) δ 0.66 (t, 3 H), 0.74 (t, 3 H), 1.33 (s, 6 H), 1.41 (s, 6 H), 1.67 (q, 2 H), 1.95 (q, 2 H), 7.37 (d, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.83 (dd, 1 H), 7.97 (d, 1 H), 8.25 (d, 1 H), 13.67 (s, OH, 1 H); MS m/z 461, 463 (M+., M+. + 2). C22H28BrN3O3の計算値: C, 57.15; H, 6.10; N, 9.09. 実測値: C, 57.19; H, 6.11; N, 9.18.
実施例2 2−〔(4−トリフルオロメチル−2−ニトロフェニル)アゾ〕−4,6−tert−ペンチルフェノール
Figure 2005511705
水(100mL)中の4−トリフルオロメチル−2−ニトロアニリン(22.67g、0.11mol)、2,4−ジ−tert−ペンチルフェノール(23.44g、0.10mol)、濃硫酸(7.06g、0.072mol)、及びホストアプル(登録商標)SAS93(1.45g)の急速撹拌懸濁液に7〜10℃で、ニトロシル硫酸(硫酸中の40%溶液34.93g、0.11mol)を1時間かけて滴下により加えた。ニトロシル硫酸の添加中、反応混合物の温度を6〜7℃の間に維持した。添加の終了後、1時間にわたり反応混合物が18℃にまでゆっくり温まるのを待った。生じた反応混合物を室温で一晩撹拌して反応を終了させた。有機相を分離して、これをジエチルエーテル(200mL)に溶解した。このエーテル溶液を水(3×100mL)で洗浄して、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。真空で溶媒を除去して、粗生成物をメタノール(200mL)から低温で再結晶することにより、部分的結晶塊20.86g(46%)を得た。1H NMR (CDCl3) (499.8494 MHz) δ 0.63 (t, 3 H), 0.66 (t, 3 H), 1.25 (s, 6 H), 1.38 (s, 6 H), 1.61 (q, 2 H), 1.91 (q, 2 H), 7.38 (d, 1 H), 7.44 (d, 1 H), 8.24 (dd, 1 H), 8.36 (d, 1 H), 8.57 (d, 1 H), 12.31 (s, OH, 1 H); 19F ((CDCl3) δ -69.15; MS m/z 451 (M+.). 高解像度MS C23H28N3O3F3: 451.1970 の計算値. 実測値:451.2085.
実施例3 2−〔(4−トリフルオロメチル−2−ニトロフェニル)アゾ〕−4,6−tert−ペンチルフェノール;反応溶媒として働く過剰のフェノールの使用を説明する。
Figure 2005511705
実施例2の手順にしたがった:水(100mL)中の4−トリフルオロメチル−2−ニトロアニリン(22.67g、0.11mol)、2,4−ジ−tert−ペンチルフェノール(46.88g、0.20mol)、濃硫酸(7.06g、0.072mol)、及びホストアプル(登録商標)SAS93(1.42g)の急速撹拌懸濁液に7〜10℃で、ニトロシル硫酸(硫酸中の40%溶液34.93g、0.11mol)を1時間かけて滴下により加えた。未反応2,4−ジ−tert−ペンチルフェノールと4−トリフルオロメチル−2−ニトロアニリンとの混合物全部で45.4グラムを、クーゲルロール(Kugelrohr)蒸留(0.8torrで140℃)により得た。粗生成物(21.26グラム;43%)は、メタノール(100mL)からの再結晶により精製することによって、結晶性固体8.00gを得た。
実施例4 2−(2−ニトロフェニルアゾ)−4−メチルフェノール
Figure 2005511705
2−ニトロアニリン(15.19g、0.11mol)、パラ−クレゾール(10.81g、0.10mol)、ホストアプル(登録商標)SAS93(1.57g)、及び水(100mL)の混合物を40℃に加熱した。反応混合物をこの温度で15分間急速撹拌し、次に生じた急速撹拌懸濁液が室温まで冷却するのを待った。反応混合物を15℃にまで冷却して、水10mL中の硫酸(7.06g、0.072mol)の溶液を滴下により加えた。生じた懸濁液に9〜11℃で、ニトロシル硫酸(13.97g、0.11mol、硫酸中のニトロシル硫酸の40%溶液34.93グラム)を滴下により加えた。完成した反応混合物に、トルエン(100mL)、ジエチルエーテル(250mL)、及び水(100mL)を加えた。有機相を、順に水(2×100mL)及び5%重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥して、真空で溶媒を除去することにより、粗生成物24.59グラムを得た。メタノール(100mL)からの再結晶により分析用試料を調製して、紫褐色の固体5.01グラムを得た。MS m/z 257(分子イオン)、1H NMR (DMDO-d6) δ 2.28 (s, 3 H), 7.00 (d, 1 H), 7.32 (dd, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.74 (m, 1 H), 7.86 (m, 1 H), 7.93 (m, 1 H), 8.12 (m, 1 H), 10.75 (幅広い一重線, OH, 1 H).
実施例5 2−(2−ニトロフェニルアゾ)−4−ドデシルフェノール
Figure 2005511705
上の化合物を調製するために2−ニトロアニリン及びパラ−ドデシルフェノールを使用して、実施例2の手順にしたがった。
実施例6 2−(2−ニトロフェニルアゾ)−4−メチルフェノール;イオン性及び非イオン性サーファクタントの組合せの使用を説明する。
Figure 2005511705
2−ニトロアニリン(27.63g、0.2mol)、パラ−クレゾール(10.81g、0.10mol)、ホストアプル(登録商標)SAS93(1.55g)、トリトン(Triton)X−100(登録商標)〔ポリエチレン(10)イソオクチルフェニルエーテル〕(2.45g)及び水(100mL)の混合物を50℃に加熱した。反応混合物をこの温度で15分間急速撹拌し、次に得られた急速撹拌懸濁液が室温まで冷却するのを待った。反応混合物を11℃に冷却して、水20mL中の硫酸(11.99g、0.12mol)、ホストアプル(登録商標)SAS93(0.51g)、及びトリトンX−100(登録商標)〔ポリエチレン(10)イソオクチルフェニルエーテル〕(0.73g)の溶液を滴下により加えた。得られた懸濁液に、9〜11℃でニトロシル硫酸(25.40g、0.2mol、硫酸中のニトロシル硫酸の40%溶液63.51グラム)を滴下により加えた。反応の終了後、水相を分離して、得られた粗生成物を水(300mL)でのデカンテーションにより洗浄した。ドライ−カラムフラッシュクロマトグラフィー(1:1、トルエン:ヘプタン溶離液)により分析用試料を調製した(ドライ−カラムフラッシュクロマトグラフィー法の参考文献:Leonard, J.; Lygro, B.; Procter., G. Advanced Practical Organic Chemistry 2 Ed.; Blackie Academic: London, 1995, pp 215-216)。

Claims (12)

  1. 式(I):
    Figure 2005511705

    で示される2−(2−ニトロフェニルアゾ)置換フェノールの製造方法であって、
    式(II):
    Figure 2005511705

    で示されるオルト−ニトロアニリン、式(III):
    Figure 2005511705

    で示されるフェノール、ニトロソ化剤、及び場合により界面活性剤を一緒に合わせて反応混合物を与えること、並びに
    この混合物を、中間体の単離なしに充分な時間反応させることを特徴とする方法〔ここで、有機溶媒を反応混合物に加えることはなく;そして、
    式中、
    1は、水素またはクロロであり、
    2は、ペルフルオロアルキル(Cn2n+1)(ここで、nは、1〜12に相当する)、水素、ハロゲン、NO2、シアノ、R3S−、R3SO−、R3SO2−、フェニル、ナフチル、ビフェニリル、9−フェナントリル、あるいは該フェニル、ナフチル、ビフェニリルまたは9−フェナントリルが、1〜3つの、1〜18個の炭素原子のアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、R3S−、R3SO−、R3SO2−、6〜10個の炭素原子のアリール、1〜12個の炭素原子のペルフルオロアルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、2〜19個の炭素原子のアルコキシカルボニル、ヒドロキシル、1〜18個の炭素原子のアルコキシ、6〜10個の炭素原子のアリールオキシ、7〜15個の炭素原子のアラルコキシ、ビニル、アセチル、アセトアミド、アミノ、2〜12個の炭素原子のジアルキルアミノ、ホルミル、1〜18個の炭素原子のチオアルコキシ、ヒドロキシメチル、アミノメチル、ハロメチル、スルファト、ホスファトにより置換されているか、または任意の2個の置換基が、これらが結合しているアリール部分と共にベンゾ環を形成しているものであり、
    1は、水素、1〜24個の炭素原子の直鎖もしくは分岐鎖アルキル、2〜24個の炭素原子の直鎖もしくは分岐鎖アルケニル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、フェニル、または該フェニルもしくは該フェニルアルキルが、フェニル環上で1〜4個の炭素原子のアルキルの1〜3つにより置換されているものであるか;あるいはR1は、1つまたは2つのヒドロキシ基により置換されている、1〜24個の炭素原子のアルキルであり、
    2は、1〜24個の炭素原子の直鎖もしくは分岐のアルキル鎖、2〜18個の炭素原子の直鎖もしくは分岐鎖アルケニル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、フェニル、または該フェニルもしくは該フェニルアルキルが、フェニル環上で1〜4個の炭素原子のアルキルの1〜3つにより置換されているものであるか;あるいはR2は、1〜24個の炭素原子の該アルキルまたは2〜18個の炭素原子の該アルケニルであって、1つ以上の−OH、−OCOE11、−OE4、−NCO、−NHCOE11もしくは−NE78、またはこれらの混合により置換されているものであるか(ここで、E4は、1〜24個の炭素原子の直鎖もしくは分岐鎖アルキルまたは2〜18個の炭素原子のアルケニルである);あるいは該アルキルまたは該アルケニルが、1つ以上の−O−、−NH−もしくは−N(C1−C24)アルキル−基、またはこれらの混合により中断されており、かつ非置換であるか、あるいは1つ以上の−OHもしくは−NH2基、またはこれらの混合により置換されていてもよいものであるか;あるいはR2は、−(CH2m−CO−E5であり;
    3は、1〜20個の炭素原子のアルキル、2〜20個の炭素原子のヒドロキシアルキル、3〜18個の炭素原子のアルケニル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、6〜10個の炭素原子のアリール、または1〜4個の炭素原子のアルキル1つもしくは2つにより置換されている該アリールであり;
    5は、OE6またはNE78であるか、あるいはE5は、−PO(OE122、−OSi(E113もしくは−OCO−E11、または直鎖もしくは分岐鎖C1−C24アルキル(−O−、−S−もしくは−NE11により中断されていてもよく、かつ非置換であるか、または−OHもしくは−OCO−E11により置換されていてもよい)、C5−C12シクロアルキル(非置換であるか、または−OHにより置換されている)、直鎖もしくは分岐のC2−C18アルケニル(非置換であるか、または−OHにより置換されている)、C7−C15アラルキル、−CH2−CHOH−E13あるいはグリシジルであり、
    6は、水素、直鎖もしくは分岐鎖C1−C24アルキル(非置換であるか、または1つ以上のOH、OE4もしくはNH2基により置換されている)であるか、または−OE6は、−(OCH2CH2wOHもしくは−(OCH2CH2wOE21(ここで、wは、1〜12であり、そしてE21は、1〜12個の炭素原子のアルキルである)であり、
    7及びE8は、独立に、水素、1〜18個の炭素原子のアルキル、2〜18個の炭素原子の直鎖もしくは分岐鎖アルケニル;直鎖もしくは分岐鎖C3−C18アルキル(−O−、−S−もしくは−NE11−により中断されている);C5−C12シクロアルキル、C6−C14アリールまたはC1−C3ヒドロキシアルキルであるか、あるいはE7及びE8は、N原子と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン環であるか、あるいは
    5は、−X−(Z)p−Y−E15であり、ここで
    Xは、−O−または−N(E16)−であり、
    Yは、−O−または−N(E17)−であり、
    Zは、C2−C12−アルキレン;1〜3個の窒素原子、酸素原子もしくはこれらの混合物により中断されているC4−C12−アルキレンであるか、またはC3−C12−アルキレン、ブテニレン、ブチニレン、シクロヘキシレンもしくはフェニレン(それぞれヒドロキシル基により置換されている)であり、
    mは、0、1または2であり、
    pは、1であるか、またはX及びYが、それぞれ−N(E16)−及び−N(E17)−であるとき、pは、0であってもよく、
    15は、−CO−C(E18)=C(H)E19基であるか、またはYが、−N(E17)−であるとき、E17と一緒に−CO−CH=CH−CO−基を形成し、ここで、E18は、水素またはメチルであり、そしてE19は、水素、メチルまたは−CO−X−E20(ここで、E20は、水素、C1−C12−アルキルである)であり、そしてE16及びE17は、相互に独立に、水素、C1−C12−アルキル、1〜3個の酸素原子により中断されているC3−C12−アルキルであるか、またはシクロヘキシルもしくはC7−C15アラルキルであり、そしてZが、エチレンである場合には、E16は、E17と一緒にエチレンを形成しており、
    11は、水素、直鎖もしくは分岐鎖C1−C18アルキル、C5−C12シクロアルキル、直鎖もしくは分岐鎖C2−C18アルケニル、C6−C14アリールまたはC7−C15アラルキルであり、
    12は、直鎖もしくは分岐鎖C1−C18アルキル、直鎖もしくは分岐鎖C3−C18アルケニル、C5−C10シクロアルキル、C6−C16アリールまたはC7−C15アラルキルであり、そして
    13は、H、直鎖もしくは分岐のC1−C18アルキル(−PO(OE122により置換されている)、フェニル(非置換であるか、またはOHにより置換されている)、C7−C15アラルキルまたは−CH2OE12である〕。
  2. 1が、水素であり、
    2が、−CF3、ハロゲンまたは水素であり、
    1が、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、フェニル、あるいは該フェニルまたは該フェニルアルキルが、フェニル環上で1〜4個の炭素原子のアルキル1〜3つにより置換されているものであり、
    2が、1〜24個の炭素原子の直鎖もしくは分岐のアルキル鎖、2〜18個の炭素原子の直鎖もしくは分岐鎖アルケニル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のフェニルアルキル、フェニル、または該フェニルもしくは該フェニルアルキルが、フェニル環上で1〜4個の炭素原子のアルキル1〜3つにより置換されているものであるか;あるいはR2が、1〜24個の炭素原子の該アルキルまたは2〜18個の炭素原子の該アルケニルであって、1つ以上の−OH、−OCOE11、−OE4、−NCO、−NH2、−NHCOE11、−NHE4もしくは−N(E42、またはこれらの混合により置換されているものであるか(ここで、E4は、1〜24個の炭素原子の直鎖または分岐鎖アルキルである);あるいは該アルキルまたは該アルケニルであって、1つ以上の−O−、−NH−もしくは−N(C1−C24)アルキル−基、またはこれらの混合により中断されており、かつ非置換であるか、あるいは1つ以上の−OHもしくは−NH2基、またはこれらの混合により置換されていてもよいものである、請求項1記載の方法。
  3. 式(II)のニトロアニリンのためのニトロソ化剤が、硫酸中のニトロシル硫酸またはアルカリ金属亜硝酸塩である、請求項1記載の方法。
  4. アルカリ金属亜硝酸塩が、亜硝酸ナトリウムである、請求項3記載の方法。
  5. ニトロアニリン対ニトロシル硫酸のモル比が、1:1〜1:2である、請求項3記載の方法。
  6. ニトロアニリン対亜硝酸ナトリウムのモル比が、1:1〜1:4である、請求項3記載の方法。
  7. ニトロアニリン対硫酸のモル比が、1:1〜1:10である、請求項3記載の方法。
  8. 使用される温度が、−30℃〜50℃である、請求項1記載の方法。
  9. ニトロアニリン対フェノールのモル比が、2:1〜1:2である、請求項1記載の方法。
  10. 式(III)のフェノールが、式(II)のニトロアニリンより過剰存在する、請求項9記載の方法。
  11. 方法が、界面活性剤の存在下で行われる、請求項1記載の方法。
  12. 得られた請求項1記載の式(I)の2−(2−ニトロフェニルアゾ)置換フェノール類を、対応するヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール化合物に変換することを特徴とする方法。
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