JPH107665A - 2−(2′−ヒドロキシフェニル)−2h−ベンゾトリアゾール誘導体の調製方法 - Google Patents

2−(2′−ヒドロキシフェニル)−2h−ベンゾトリアゾール誘導体の調製方法

Info

Publication number
JPH107665A
JPH107665A JP9051723A JP5172397A JPH107665A JP H107665 A JPH107665 A JP H107665A JP 9051723 A JP9051723 A JP 9051723A JP 5172397 A JP5172397 A JP 5172397A JP H107665 A JPH107665 A JP H107665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
group
formula
acid
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9051723A
Other languages
English (en)
Inventor
Lal Chand Vishwakarma
チャンド ビィシュワカルマ ラル
Victor Lavonne Mylroie
ラボニー マイルロア ビクター
Louis Francis Valente
フランシス ヴァレント ルイス
Barry Francis Briffa
フランシス ブリッファ バリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH107665A publication Critical patent/JPH107665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D249/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D249/16Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D249/18Benzotriazoles
    • C07D249/20Benzotriazoles with aryl radicals directly attached in position 2

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 有用な紫外線吸収性化合物である、2−
(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール誘導
体の合成方法を提供する。 【解決手段】 PtS、Pt、Pd、Pt/Pdまたは
別の貴金属水素化触媒の存在下、塩基、酸およびヒドロ
キシル系溶剤の存在下における、適当なo−ニトロアゾ
色素化合物の触媒的水素化を含む下記式(I)に示す化
合物の合成方法。 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R6 、R7 はH、ハ
ロゲン、NHなど、R5 はH、アセチルなど、R8
H又はOX、XはH、アルキルなど、ZはH、OH、ア
ルキルなどを示す〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、そのようなまたは
それらの前駆体として有用な紫外線吸収性化合物であ
る、2−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール誘導体の合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−(2′−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール化合物は、高価なUV吸収体として当該
技術分野で知られている。それらは、多数の支持体、例
えば、安定化熱可塑性樹脂および塗布材料(例えば、ワ
ニス)に光安定剤として実際に幅広く使用されるが、し
かし種々記録材料に(例えば、写真層および印画紙にな
らびに印刷インキおよび印刷用紙に)、そして織物にも
使用される。そのような化合物は、ハロゲン化銀写真要
素に特に有用であり、特にイエロー、マゼンタおよびシ
アン画像色素のカラー写真プリントにおける退色を防護
するのに有用である。
【0003】これらの化合物の重要性に従って、非常に
多数のそれらの調製方法が報告されている。それらの大
部分が、対応するo−ニトロフェニル・アゾ色素化合物
を出発物質とし、そして種々還元方法による還元的環化
を利用する。これらの還元方法の1つは、触媒的水素化
であり、それは、多数の刊行物(例えば、米国特許第3,
978,074号、同第 4,089,839号、同第 4,230,867号、同
第 4,363,914号、同第4,642,350号、同第 4,999,433
号、同第 5,104,992号、同第 5,187,289号および同第
5,276,161号明細書を参照されたい)に記載されてい
る。基本的な反応は、以下の等式で表すことができる。
【0004】
【化4】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ベンゾトリアゾール基
およびヒドロキシフェニル基のベンゾ環は、1つ以上の
置換基で置換することができる。しかしながら、従来の
技法では、低収率であり、ベンゾおよびヒドロキシルフ
ェニル環が所定の置換基で置換されている場合のみ使用
することができ、ベンゾ環がハロゲン原子で置換されて
いる場合は望ましくない脱ハロゲン化が起こり、および
/または望ましくないN−オキシド形成が起こる。従来
技法の欠点を解決する、o−ニトロフェニル・アゾ色素
化合物の対応するベンゾトリアゾール化合物への触媒的
水素化方法を有することが、望ましいだろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ここで、
反応混合物に酸を添加すると、o−ニトロフェニル・ア
ゾ色素化合物を対応するベンゾトリアゾール化合物に変
換するための従来技術の触媒的水素化方法が著しく改良
されることを見いだした。本発明の一態様は、式(I)
【0007】
【化5】
【0008】(上式中、R1 、R2 、R3 、R4
6 、R7 は、独立して、H;ハロゲン;NH2 ;シア
ノ;−(CH2 p CO2 Y,ここで、Yは、Hもしく
は炭素原子数1〜12のアルキルまたは炭素原子数6〜
20のアリールであり、そしてpは、0〜20である;
炭素原子数1〜12のカルバモイル基;炭素原子数0〜
18のスルフィド基;炭素原子数0〜12のスルホニル
基;炭素原子数0〜12のスルホナト基;炭素原子数0
〜12のスルホナミド基;炭素原子数1〜18のアルキ
ル基;炭素原子数1〜18のアルコキシ基;炭素原子数
6〜20のアリール基;O,N,S,PもしくはSiか
ら選択されるヘテロ原子を1〜4個有する原子数5〜2
0のヘテロアリール基;炭素原子数6〜20のアリール
オキシ基;であるか、またはR1 からR4 のうち任意の
2つ以上の近接したものが、それらが結合するベンゼン
環の炭素原子と一緒に、炭素原子数3〜10の脂環式
基,炭素原子数6〜20の芳香族基またはO,N,S,
PもしくはSiから選択されるヘテロ原子を1〜4個有
する原子数5〜20のヘテロアリール基を形成してもよ
く;R5 は、H、アセチル、p−トルエンスルホニルも
しくはジアルキルカルバミルであり;R8 は、Hもしく
はOXであり,ここで、Xは、Hもしくは炭素原子数1
〜6のアルキル、アセチル、ベンジル、ベンゾイル、p
−トルエンスルホニルもしくはジアルキルカルバミル基
であり;Zは、H、OH、炭素原子数1〜6のアルキ
ル、炭素原子数1〜6のアルコキシ、炭素原子数2〜1
0のアシルオキシ、炭素原子数6〜12のアリールスル
ホニルオキシ、もしくは炭素原子数2〜12のジアルキ
ルカルバメート基もしくは次式の基であり、
【0009】
【化6】
【0010】ここで、R9 およびR10の各々は、独立し
て、H、炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数1
〜12のアシル基、炭素原子数6〜20のアルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロアリールスル
ホニル基、もしくは炭素原子数2〜12のジアルキルカ
ルバメート基である)の2−(2′−ヒドロキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール誘導体の調製方法であ
って、極性ヒドロキシル系溶剤および任意に非ヒドロキ
シル系溶剤を含む反応媒体中、貴金属水素化触媒、塩基
および酸の存在下における、式(II)
【0011】
【化7】
【0012】(上式中、R5 〜R8 およびZは、式Iに
ついて先に定義のとおりであり、そしてR1 〜R4 は、
先に定義のとおりであるか、またはNO2 基である)の
アゾ色素化合物の触媒的水素化を含む方法を含む。
【0013】
【発明の実施の形態】式(II)の出発化合物は、例え
ば、前記刊行物からもしくは米国特許第 4,973,702号お
よび同第 5,032,498号明細書から既知であり、その開示
は引用することにより本明細書に組み入れられる。それ
らは、例えば、次式のo−ニトロアニリンのジアゾ化、
【化8】 そして得られたジアゾニウム塩と次式のフェノールとの
カプリングにより調製できる。
【化9】 上式中、R1 からR8 は、先に定義のとおりであり;そ
してZ1 =OWもしくはNHW(ここで、Wは、H、炭
素原子数1〜20の分枝鎖もしくは非分枝鎖アルキル、
炭素原子数2〜10のアシル、ジアルキルカルバミル、
または置換もしくは非置換のアリールもしくはヘテロア
リールスルホニル基である)。
【0014】R1 、R2 、R3 、R4 、R6 、R7 が、
独立して、H;ハロゲン;NH2 ;シアノ;−(C
2 p CO2 Y,ここで、Yは、Hもしくは炭素原子
数1〜12(好ましくは1〜6)のアルキル、または炭
素原子数6〜20(好ましくは6〜10)のアリール基
であり、そしてpは、0〜20である;炭素原子数1〜
12(好ましくは2〜9)のカルバモイル基;炭素原子
数0〜12(好ましくは2〜4)のスルホキシド基;炭
素原子数0〜12(好ましくは1〜10)のスルホニル
基;炭素原子数0〜12(好ましくは1〜10)のスル
ホナト基;炭素原子数0〜12(好ましくは1〜10)
のスルホナミド基;炭素原子数1〜18(好ましくは1
〜10)のアルキル基;炭素原子数1〜18(好ましく
は1〜10)のアルコキシ基;炭素原子数1〜18(好
ましくは1〜10)のスルフィド基;炭素原子数6〜2
0(好ましくは6〜10)のアリール基;O,N,S,
PもしくはSiから選択されるヘテロ原子を1〜4(好
ましくは1〜3)個有する原子数5〜20(好ましくは
5〜10)のヘテロアリール基;炭素原子数6〜20
(好ましくは6〜10)のアリールオキシ基;である
か、またはR1 からR4 のうち任意の2つ以上の近接し
たものが、それらが結合するベンゼン環の炭素原子と一
緒に、炭素原子数3〜10の脂環式基,炭素原子数6〜
20(好ましくは6〜10)の芳香族基またはO,N,
S,PもしくはSiから選択されるヘテロ原子を1〜4
(好ましくは1〜3)個有する原子数5〜20(好まし
くは5〜10)のヘテロアリール基を形成してもよく;
5 が、H、アセチル基、p−トルエンスルホニル基も
しくはジアルキルカルバミル基であり;R8 が、Hもし
くはOXであり,ここで、Xは、Hもしくは炭素原子数
1〜6のアルキル、アセチル、ベンジル、ベンゾイル、
p−トルエンスルホニルもしくはジアルキルカルバミル
基であり;Zが、H、OH、炭素原子数1〜6のアルキ
ル、炭素原子数1〜6のアルコキシ、炭素原子数2〜1
0のアシルオキシ、炭素原子数6〜12のアリールスル
ホニルオキシ、原子数6〜12のジアルキルカルバメー
ト基もしくは次式の基であり、
【化10】 ここで、R9 およびR10の各々は、独立して、H、炭素
原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数1〜12のアシ
ル基、炭素原子数6〜20のアルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基、もしくはヘテロアリールスルホニ
ル基である、式(I)の化合物が、好ましくは本発明方
法で調製される。
【0015】特に実際に重要なのは、R2 もしくはR3
または両方が、独立して水素もしくはハロゲン原子、好
ましくは塩素もしくはフッ素原子またはO−アルキルも
しくはS−アルキル基である、式(I)の化合物の調製
である。本出願で置換「基」が引用される場合、これ
は、置換基が、それ自身置換されていても置換されてい
なくてもよいことを意味する(例えば、「アルキル基」
は、置換もしくは非置換のアルキルを称する)。一般的
には、特に断らない限り、本明細書で引用される任意の
「基」上の置換基かまたは何かが置換できるような状態
である置換基には、写真的用途に必要な性質を破壊しな
い、置換されているかまたは置換されていない、任意の
基の可能性を含む。また、特定の一般式の化合物に対し
て、特定の式が一般式の定義の範囲内に入る特定の式以
外の複数の化合物を含むことは、本出願を通して理解さ
れるだろう。任意の示した基の置換基の具体例には、既
知置換基、例えば、ハロゲン、例えば、クロロ、フルオ
ロ、ブロモ、ヨード;アルコキシ(例えば、メトキシ、
エトキシ);置換もしくは非置換のアルキル、特に低級
アルキル(例えば、メチル、トリフルオロメチル);ア
ルケニルもしくはチオアルキル(例えば、メチルチオも
しくはエチルチオ);置換もしくは非置換のアリール
(例えば、フェニル);ならびに置換もしくは非置換の
ヘテロアリール(例えば、ピリジル、チエニル、フリ
ル、ピロリル);および当該技術分野で既知の別のもの
を含むことができる。任意のアルキル基、アルキレン基
もしくはアルケニル基に関して、これらが分枝鎖であっ
てもまたは分枝鎖でなくてもよく、そして環構造を包含
することは理解されるだろう。
【0016】本発明に従って用いられる水素化触媒は、
支持体上のPtS、Pt、Pd、Pt/PdまたはRh
である。適当な支持体は、水素化触媒の技術で常用され
るもの、例えば、炭素(例えば、活性炭、木炭、泥
炭)、多孔質珪藻土、アルミナ、硫酸バリウムなどであ
る。炭素が、支持体として好ましい。本発明に従う好ま
しい触媒は、Pt、Pd、もしくはPt/Pdであり、
Pd/Ptについては、好ましくは炭素支持体における
Pt対Pdの比が1:4である。支持体における貴金属
の量(析出した量)は、水素化触媒に常用される範囲内
である。それは、例えば、0.1〜10%、例えば、
0.5〜10%、好ましくは1〜10%、特に3〜10
%である。支持体材料の重量に比例して、各々の場合に
おいて3〜7%の量、例えば、約4%が、特に有利であ
る。
【0017】触媒は、使用されるo−ニトロアゾ化合物
に比例して、0.1〜8%、特に0.5〜5%、例え
ば、1.0〜3%の量で有利に使用される。方法がバッ
チ様式実施される場合、触媒が濾過により都合良く再生
利用可能であることは理解されるだろう。貴金属触媒の
本質的なもしくは物理的な性質は、本発明に従って有機
もしくは無機酸との反応混合物と接触状態で残留した後
でさえも実質的に変化することなく保たれる。塩基は、
有機アミン、アンモニア、好ましくは水酸化アンモニウ
ムの形、またはアルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化
ナトリウムもしくはカリウム、またはアルカリ土類金属
水酸化物、例えば、水酸化カルシウムもしくはマグネシ
ウムでありうる。当該技術分野で既知の任意の有機アミ
ンが使用されうる。好ましいアミンは、少なくとも1つ
の−NH−もしくはNH2 基を有する。
【0018】本発明に従う方法に使用されうる第1級、
第2級もしくは第3級有機アミンは、非分枝鎖もしくは
分枝鎖アルキル基の形でC0 〜C18原子を都合良く含有
する。最も好ましいアミンは、第3級ブチルアミン、n
−ブチルアミン、メチルアミン、エチルアミン、イソプ
ロピルアミン、プロピルアミン、アンモニアなどであ
る。芳香族アミン、例えば、アニリンを使用してもよい
が、しかし一般的には変わった状況下でのみ有用であ
る。勿論、2つ以上の前記アミンの混合物を本発明に従
う方法に使用することもできる。低級アルキルアミン
は、所望であれば、再生利用するために、簡単な蒸留に
より容易に回収されうる。特別な場合に、水性もしくは
非水性アルカリ水酸化物、例えば、水酸化ナトリウムも
しくは水酸化カリウムなどまたはトリアルキルアミン、
例えば、トリエチルアミンを使用することもできる。
【0019】有機アミンは、o−ニトロアゾ色素化合物
出発物質1モル当たり、少なくとも0.01モル、特に
少なくとも0.1モル、好ましくは少なくとも3モルか
ら、約10モルまでの量で都合良く反応混合物に存在す
る。アミン:アゾ化合物のモル比は、約0.5:1〜1
0:1の範囲、詳細には約4:1の範囲が特に都合が良
い。好ましくは少なくとも1つ以上のイオン化可能な水
素原子を有する、当該技術分野で既知の任意の酸は、本
発明方法に特に適する。酸元素、例えば、無機酸中の、
硫黄もしくはリンもしくは砒素もしくはアンチモンもし
くはビスマスなどは、都合良くより低い酸化状態である
べきである。pKa1は、1.0〜2.5の範囲が好まし
く、最も好ましくは1.8〜1.9の範囲であるべきで
あり、そしてpKa2は、6.0〜10.0の範囲が好まし
く、最も好ましくは6.0〜7.0の範囲であるべきで
ある。これらの酸の性質は、式(II)のハロ置換化合
物の脱ハロゲン化を阻害する。勿論、同様のpKa のその
ような酸を2種以上含む混合物を本発明に従う方法に使
用できる。
【0020】式(II)のハロ置換化合物の脱ハロゲン
化が望まれる場合、4.0〜5.5の好ましいpKa 範囲
を有する、最も好ましくは4.2〜4.85のpKa 範囲
を有する所定の有機酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、
n−酪酸、安息香酸などを使用することができる。同様
のpKa のそのような酸を2種以上含む混合物を、本発明
のこの態様に使用することができる。酸の不在は、極め
て低い収率でのみ式(I)のベンゾトリアゾールを提供
し、また多数の望ましくない副生成物を生成する。本発
明の酸のイオン化可能なプロトンの有効性および重要性
は、酸そのものの代わりにそれらのナトリウム塩もしく
はカリウム塩類似体を用いることにより、別の反応体に
全く変化を加えることなく、具体的に示される。アルカ
リ性塩を用いて、25〜40%のN−オキシド(不完全
な還元の結果として)および幾つかの場合では5〜10
%過剰還元された生成物が観察される。従って、遊離プ
ロトン供給源(酸から)および、所定の好ましい態様で
は、酸元素のより低い酸化状態は、式(I)のベンゾト
リアゾールへの完全な変換のための鍵の役割をするよう
である。
【0021】また、酸の重要性は、周知水素移動試薬、
例えば、酸の代わりに1,4−ジヒドロキノンを用いる
が、本発明の還元条件下すべての残りの反応体の存在下
で行うことにより示されるように、予想される水素移動
機構(すなわち、酸からのHは、式(II)のアゾ化合
物に移動する)が、触媒的水素化処理中、少なくとも十
分な程度に働くわけではないという事実により説明され
る。この条件下、脱塩素化が生じるだけでなく、ベンゾ
環の過剰還元が3つの因子により主に起こる。従って、
適当な酸が、式(I)のベンゾトリアゾールへのきれい
な変換に必須である。本発明の酸(複数)は、都合良
く、o−ニトロアゾ色素化合物出発物質1モル当たり、
少なくとも0.01モル、特に少なくとも0.1モル、
好ましくは少なくとも3モルから、約10モルまでの量
で反応混合物に存在する。酸:アゾ化合物のモル比は、
約0.5:1〜10:1の範囲、詳細には約3:1の範
囲が特に都合が良い。
【0022】本発明に従う方法は、ヒドロキシル系溶
剤、例えば、水、ブタノール、sec−ブタノール、イ
ソブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、
エタノール、メタノールもしくはこれらの任意の組合せ
を用いて実施される。時折、溶解性により所望される場
合、非ヒドロキシル系溶剤を使用してもよい。使用して
もよいヒドロキシル系溶剤には、例えば、非環式もしく
は環式エーテル、例えば、ジグリムもしくはテトラヒド
ロフラン、または別の非ヒドロキシル系溶剤、例えば、
酢酸エチル、ヘプタン、ヘキサン、トルエン、キシレ
ン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、
1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2
(1H)ピリミジノン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、1,1,3,3−テトラメチル尿素などが
含まれ、反応混合物に補助溶剤として使用してもよい。
本発明方法に好ましい反応媒体は、ヒドロキシル系溶剤
および非ヒドロキシル系溶剤を含む。界面活性剤、例え
ば、ドデシルスルホン酸ナトリウム、または相移動触
媒、例えば、テトラアルキルアンモニウムもしくはテト
ラアルキルホスホニウムハライドなどが、存在していて
もよい。酸−アミンの混合物の反応媒体を、相移動触媒
として供給してもよい。本発明方法に特に好ましい反応
媒体は、メタノールもしくはメタノール−水混合物であ
る。
【0023】本発明に従う方法は、バッチ様式で実施で
きるが、しかし連続的に実施してもよい。連続的方法に
ついては、特に、定着されたベット触媒、例えば、高圧
定着されたベッド水素化ユニットが適当である。この場
合、反応混合物は、連続的に除去され、そして新鮮なo
−ニトロアゾ色素化合物+アミン/アンモニア/水酸化
物塩基+酸+溶剤が供給される。水素化は、0℃〜12
0℃の温度、例えば、15℃〜100℃、特に20℃〜
80℃の温度で都合良く実施される。30℃〜85℃、
特に40℃〜70℃、例えば、50℃〜60℃の反応温
度が、特に都合が良い。
【0024】水素化中の水素化圧力は、例えば、0〜1
30,000Kg/m2 の範囲内、例えば、0〜70,00
0Kg/m2 特に3,000〜60,000Kg/m2 、そして
最も好ましくは50,000〜60,000Kg/m2 の範
囲内でありうる。いずれの水素圧が使用されるかは、利
用できる水素化ユニットおよびo−ニトロアゾ色素化合
物の型に主に依存する。アゾ色素におけるN=N二重結
合特性が、両方の芳香環の若干の特定の置換基により減
少する場合、圧力をより高くすると、N−N結合開裂が
より多く生じやすい。水素化時間は、幅広い制限内で変
化でき、それは、使用される触媒、水素圧、反応温度お
よび使用されるユニットに依存する。それは、数分間か
ら数時間でありうる。
【0025】本発明は、以下の任意の式(II)のo−
ニトロアゾ色素化合物の式(I)のベンゾトリアゾール
誘導体への触媒的水素化の一般法の詳細である。攪拌
機、外部加熱ジャケットならびに内部加熱および冷却コ
イルを備えた500mL容量のステンレススチール・オー
クレーブに、0.0115モルの式(II)のo−ニト
ロアゾ色素化合物、0.25g(乾燥重量)の(4%P
d/C+1%Pd/C)触媒(Johnson Matthey もしく
は幾つかの別の供給者より入手可能)、4モル当量(ア
ゾ色素化合物に関して)のtert−ブチルアミン、3
モル当量(アゾ色素化合物に関して)の50%水性次亜
燐酸もしくは亜硫酸および150mLのメタノールを添加
する。オートクレーブを、窒素ガスでパージし、次いで
水素ガスでパージし、次いで密封し、水素ガスを充填し
て圧力を53,000Kg/m2 にする。反応物を室温で5
3,000Kg/m2 の圧力で(必要であれば再充填する)
1時間攪拌する。1時間後、温度を50℃に上げ、必要
に応じて水素を再充填しながら、同じ温度および圧力に
さらに12時間維持する。次いでオートクレーブおよび
その内容物を45〜47℃に冷却し、そして触媒を除去
するためにセライト(Celite)濾過補助パッドを介して
濾過して除去する。生成物を完全に回収するために、濾
過パッド上の触媒および残渣をさらに幾らかのメタノー
ルで洗浄する。
【0026】反応媒体からの最終生成物の単離を当業者
に既知である従来の方法により実施した。使用される溶
剤の型に依存して、それは変化する。有機溶剤をロータ
リーエバポレーターで完全に除去するか、または容易に
蒸留可能な有機アミンの回収が再生利用するために重要
であるたびに大型蒸留機構により除去する。残った残渣
を適量のブライン(塩化ナトリウム水溶液)で希釈し、
そしてコンゴーレッド指示紙が青に変わるまで塩酸で酸
性化する。沈殿を濾過により採取し、冷水で洗浄し、適
当な溶媒から再結晶する。本発明に従う方法は、高純度
かつきわめて良好な収率で式(I)のベンゾトリアゾー
ル誘導体を調製するために、産業的に特に好ましくかつ
経済的な経路を開発する。以下の実施例は、本発明に従
う方法をさらに詳細に示すものである。そこでは、また
残りの記載および具体的な態様では、特に断らない限り
パーセンテージは重量を基準とする。
【0027】
【実施例】
実施例1
【化11】
【0028】攪拌機、外部加熱ジャケットならびに内部
加熱および冷却コイルを備えた500mL容量のステンレ
ススチール・オートクレーブに、5.0g(0.013
モル)の2−ニトロ−2′−ヒドロキシ−3′,5′−
ジ−tert−アミルアゾベンゼン、0.25g(乾燥
重量)の(4%Pd/C+1%Pt/C)触媒、3.8
2g(0.052モル,4当量)のtert−ブチルア
ミン、5.16g(0.039モル,3当量)の50%
水性次亜燐酸および150mLのメタノールを添加した。
オートクレーブを、窒素ガスでパージし、次いで水素ガ
スでパージし、次いで密封し、水素ガスを充填して圧力
を53,000Kg/m2 にした。反応物を室温で53,0
00Kg/m2 の圧力で(必要であれば再充填する)1時間
攪拌した。1時間後、温度を50℃に上げ、同じ温度お
よび圧力にさらに12時間維持した。次いでオートクレ
ーブおよびその内容物を45〜47℃に冷却し、そして
触媒を除去するためにセライト(Celite)濾過補助パッ
ドを介して濾過して除去した。生成物を完全に回収する
ために、濾過パッド上の触媒および残渣をさらに幾らか
の酢酸エチルで洗浄した。有機溶剤をロータリーエバポ
レーターで除去した。残渣を約500mLのブライン(飽
和塩化ナトリウム水溶液)で希釈し、そしてコンゴーレ
ッド指示紙が青に変わるまで塩酸を滴下した。明茶色の
不溶性物質(所望の生成物)を焼結ガラス濾過器で濾過
し、冷蒸留水で洗浄して任意の混入した塩を除去して風
乾した。この粗固形物質をイソプロパノール/水から再
結晶すると、白色固体として4.56gの2−(2′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−アミルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール(収率99%,融点80℃〜8
1℃)が得られ、それはHPLC分析で保持時間25.
89分を示した。
【0029】実施例2 実施例1を繰り返したが、3.58g(約4モル当量)
の57.6%水酸化アンモニウム水溶液をtert−ブ
チルアミンの代わりに使用し、そして2.1g(約3モ
ル当量)の氷酢酸を次亜燐酸の代わりに使用したことが
違っていた。水素化率もしくは収率における影響は、あ
まり十分に観察されなかった。
【0030】実施例3 5%Pd−活性炭もしくは2〜3%Pt−活性炭を触媒
として使用して、実施例1および2を繰り返した。する
と生成物が、理論量の90%の収率で得られた。約8〜
10%(HPLC分析におけるピーク領域%を基準とす
る)のN−オキシド中間体が、副生成物として観察され
た。この不純物は、シリカゲル・フラッシュカラムクロ
マトグラフィーによりヘプタンで溶離すると容易に除去
可能である。あるいは、幾らか長時間オートクレーブに
入れると、この不純物を所望の生成物に変換することに
より排除できる。
【0031】実施例4
【化12】 攪拌機、外部加熱ジャケットならびに内部加熱および冷
却コイルを備えた500mL容量のステンレススチール・
オートクレーブに、5.0g(0.0082モル)の2
−ニトロ−4−メトキシ−2′−ヒドロキシ−3′−t
−ブチル,5′−ノニルアゾベンゼン(ノニル基は、異
性混合物である)(純度75%)、0.25g(乾燥重
量)の(4%Pd/C+1%Pt/C)触媒、3.2g
(約4当量)のtert−ブチルアミン、4.4g(約
3当量)の50%水性次亜燐酸および150mLのメタノ
ールを添加した。オートクレーブを、窒素ガスでパージ
し、次いで水素ガスでパージし、次いで密封し、水素ガ
スを充填して圧力を53,000Kg/m2 にした。反応物
を室温で53,000Kg/m2 の圧力で(必要であれば再
充填する)1時間攪拌した。1時間後、温度を50℃に
上げ、同じ温度および圧力にさらに12時間維持した。
次いでオートクレーブおよびその内容物を45〜47℃
に冷却し、そして触媒を除去するためにセライト(Celi
te)濾過補助パッドを介して濾過して除去した。生成物
を完全に回収するために、濾過パッド上の触媒および残
渣をさらに幾らかのテトラヒドロフランで洗浄した。有
機溶剤をロータリーエバポレーターで除去した。残渣を
約500mLのブライン(飽和塩化ナトリウム水溶液)で
希釈し、そしてコンゴーレッド指示紙が青に変わるまで
塩酸を滴下した。明紫色の不溶性液状物質(所望の生成
物)をジクロロメタン(200mL)で抽出し、ブライン
で洗浄し(2×150mL)、乾燥し(Na2 SO 4 )、
濾過し、そしてロータリーエバポレーターで濾液から溶
媒を除去すると、4.6gの茶−紫色に着色した2−
(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル,5′−ノニル
フェニル)ベンゾトリアゾールの粘稠な粗生成物が得ら
れた。シリカゲル・フラッシュカラムによりヘプタンで
溶離することにより生成した後、2.93gのほぼ無色
の液体(収率95%)が得られた。それは、HPLC分
析における保持時間27.3分を示し、そしてそのFD
−質量分析はm/e423における分子イオンピークを
示した。
【0032】実施例5
【化13】 攪拌機、外部加熱ジャケットならびに内部加熱および冷
却コイルを備えた500mL容量のステンレススチール・
オートクレーブに、4.53g(0.0091モル)の
2,4−ジニトロ−2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
−tert−ブチルアゾベンゼン(純度80%)、0.
20g(乾燥重量)の(4%Pd/C+1%Pt/C)
触媒、3.3g(約4当量)のtert−ブチルアミ
ン、4.47g(約3当量)の50%水性次亜燐酸およ
び150mLのメタノールを添加した。オートクレーブ
を、窒素ガスでパージし、次いで水素ガスでパージし、
次いで密封し、水素ガスを充填して圧力を53,000
Kg/m2 にした。反応物を室温で53,000Kg/m2 の圧
力で(必要であれば再充填する)1時間攪拌した。1時
間後、温度を50℃に上げ、同じ温度および圧力にさら
に12時間維持した。次いでオートクレーブおよびその
内容物を45〜47℃に冷却し、そして触媒を除去する
ためにセライト(Celite)濾過補助パッドを介して濾過
して除去した。生成物を完全に回収するために、濾過パ
ッド上の触媒および残渣をさらに幾らかの酢酸エチルで
洗浄した。有機溶剤をロータリーエバポレーターで除去
した。残渣を約500mLのブライン(飽和塩化ナトリウ
ム水溶液)で希釈し、そしてコンゴーレッド指示紙が青
に変わるまで塩酸を滴下した。茶−明黄色粗固体を焼結
ガラス濾過器で濾過し、冷水で洗浄し、風乾すると3.
09gの2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t
ert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾールの粗物質
が得られた。シリカゲル・フラッシュカラムにより酢酸
エチル/ヘプタン(1/1)で溶離することにより精製
した後、2.87gの茶−黄色固体(収率93%)が得
られた。それは、HPLC分析における保持時間22.
3分を示し、そしてそのFD−質量分析はm/e338
に分子イオンピークを示した。
【0033】本発明は、米国特許第 3,761,272号明細書
に示された以下の特別な具体例に示されるように、硫酸
銅(遷移金属クラスの酸化剤、今は環境的に受け入れら
れない化学物質)の使用による伝統的な酸化的閉環方法
に対して優れた別法を提供する。
【化14】
【0034】実施例6
【化15】
【0035】4−クロロ−2−ニトロ−2′−ヒドロキ
シ−5′−(3−カルボキシエチル)アゾベンゼン(純
度65%)を、特開昭50-159484 号明細書 (1975) に記
載された一般法により調製した。攪拌機、外部加熱ジャ
ケットならびに内部加熱および冷却コイルを備えた40
00mL容量のステンレススチール・オートクレーブに、
88.12g(純度65%を基準として0.164モ
ル)の4−クロロ−2−ニトロ−2′−ヒドロキシ−
5′−(2−カルボキシエチル)アゾベンゼン(純度6
5%)、4.4g(乾燥重量)の(4%Pd/C+1%
Pt/C)触媒、73.66g(約4モル当量)のte
rt−ブチルアミン、99.75g(約3モル当量)の
50%水性次亜燐酸および3000mLのメタノールを添
加した。オートクレーブを、窒素ガスでパージし、次い
で水素ガスでパージし、次いで密封し、水素ガスを充填
して圧力を53,000Kg/m2 にした。反応物を室温で
53,000Kg/m2 の圧力で(必要であれば再充填す
る)1時間攪拌した。1時間後、温度を50℃に上げ、
同じ温度および圧力にさらに12時間維持した。次いで
オートクレーブおよびその内容物を45〜47℃に冷却
し、そして触媒を除去するためにセライト(Celite)濾
過補助パッドを介して濾過して除去した。生成物を完全
に回収するために、濾過パッド上の触媒および残渣をさ
らに幾らかのメタノールで洗浄した。有機溶剤をロータ
リーエバポレーターで除去した。残渣を約2000mLの
ブライン(飽和塩化ナトリウム水溶液)で希釈し、そし
てコンゴーレッド指示紙が青に変わるまで塩酸を滴下し
た。茶色粗固体を焼結ガラス濾過器で濾過し、冷水で洗
浄し、風乾すると76.16gの5−クロロ−2H−
〔2′−ヒドロキシ−5′−(2−カルボキシエチル)
フェニル〕ベンゾトリアゾールの粗固形物が得られた。
イソプロパノール/水混合物から脱色炭素を用いて2回
再結晶することにより精製すると、47.94gの白色
固体(収率92%)が得られた。そのFD−質量分析は
m/e317に分子イオンピークを示した。それは、1
69〜170℃の融点を有するものであった。メタノー
ル中のUV吸収スペクトルは、モル吸光係数15,10
0で341nmにλmax を示した。
【0036】実施例7(比較) 米国特許第 5,187,289号明細書に示された反応条件下
で、実施例6を繰り返した(この特許のカラム7の実施
例5を参照されたい)。所望の生成物(約40〜50
%)に加えて、HPLCおよびFD質量分析により確認
されたように、3種の別の主要な化合物(下記構造)
が、脱ハロゲン化、副反応および不完全な還元の結果と
してとして得られた。
【化16】 この実験から、次亜燐酸の使用は、本発明に従えば、き
わめて良好な収率で所望の生成物にきれいに変換するた
めに必須であることは明らかである。本発明者らが、こ
れらの望ましくない副生成物のいずれかを観察すること
はなかった。
【0037】実施例8(比較) 米国特許第 5,276,161号明細書に示された反応条件下
で、しかし反応混合物に次亜燐酸を含むことなく、実施
例6を繰り返した(この特許のカラム5の第11行目〜
第21行目、カラム7の実施例16、またカラム11の
請求項13を参照されたい)。所望の生成物(約60〜
70%)に加えて、HPLCおよびFD質量分析により
確認されたように、3種の別の主要な化合物(下記構
造)が、不完全な還元、ニトロフェニル環およびアゾ基
の過剰還元、ならびにN−N結合開裂の結果としてとし
て得られた。この実験では、5%Pd−炭素の代わりに
5%Pt−炭素を触媒として使用したので、脱ハロゲン
化は予想通り全く観察されなかった。しかしながら、か
なりの量の以下の副生成物が観察された。
【化17】 この実験から、次亜燐酸の使用は、本発明に従えば、き
わめて良好な収率で所望の生成物にきれいに変換するた
めに必須であることは明らかである。本発明者らは、こ
れらの望ましくない副生成物をいずれかも観察すること
はなかった。
【0038】実施例9
【化18】
【0039】4−クロロ−2−ニトロ−2′−ヒドロキ
シ−5′−(2−ヒドロキシエチル)アゾベンゼン(純
度70%)を、特開平3-236390号明細書 (1991) に記載
された一般法により調製した。攪拌機、外部加熱ジャケ
ットならびに内部加熱および冷却コイルを備えた500
mL容量のステンレススチール・オートクレーブに、5.
0g(70%純度を基準として0.011モル)の4−
クロロ−2−ニトロ−2′−ヒドロキシ−5′−(2−
ヒドロキシエチル)アゾベンゼン(純度70%)、0.
25g(乾燥重量)の(4%Pd/C+1%Pt/C)
触媒、4.54g(約4モル当量)のtert−ブチル
アミン、6.15g(約3モル当量)の50%水性次亜
燐酸および150mLのメタノールを添加した。オートク
レーブを、窒素ガスでパージし、次いで水素ガスでパー
ジし、次いで密封し、水素ガスを充填して圧力を53,
000Kg/m2 にした。反応物を室温で53,000Kg/m
2 の圧力で(必要であれば再充填する)1時間攪拌し
た。1時間後、温度を50℃に上げ、同じ温度および圧
力にさらに12時間維持した。次いでオートクレーブお
よびその内容物を45〜47℃に冷却し、そして触媒を
除去するためにセライト(Celite)濾過補助パッドを介
して濾過して除去した。生成物を完全に回収するため
に、濾過パッド上の触媒および残渣をさらに幾らかのメ
タノールで洗浄した。有機溶剤をロータリーエバポレー
ターで除去した。残渣を約200mLのブライン(飽和塩
化ナトリウム水溶液)で希釈し、そしてコンゴーレッド
指示紙が青に変わるまで塩酸を滴下した。茶色粗固体を
焼結ガラス濾過器で濾過し、冷水で洗浄し、風乾すると
4.78gの5−クロロ−2H−〔2′−ヒドロキシ−
5′−(2−ヒドロキシエチル)フェニル〕ベンゾトリ
アゾールの粗固形物が得られた。粗物質を、シリカゲル
・フラッシュカラムクロマトグラフィーによりジクロロ
メタンおよびメタノールの9/1混合物で溶離すること
により精製した。生成物は、融点128℃〜129℃を
有し、HPLCでの保持時間14.68分およびそのF
D−質量分析でm/e289に分子イオンを示す白色固
体として、3.12g(収率98%)得られた。メタノ
ール中のUV吸収スペクトルは、モル吸光係数15,2
00で341nmでλmax を示した。そのDMSO−d6
における 1H−NMR(内部参照としてテトラメチルシ
ランを用いた)は、δ10.5(ブロード・ピーク,1
H,フェノール系OH)、8.2(s,1H,芳香
族)、8.1(d,1H,芳香族)、7.6(s,1
H,芳香族)、7.5(d,1H,芳香族)、7.25
(d,1H,芳香族)、7.1(d,1H,芳香族)、
3.6(t,2H,酸素原子に結合したCH2 )、2.
7(t,2H,フェニル環に結合したCH2 )、1.2
(s,1H,第1級アルコール系プロトン)にピークを
示した。同様に、5−クロロ−2H−〔2′−ヒドロキ
シ−5′−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕ベン
ゾトリアゾールを、4−クロロ−2−ニトロ−2′−ヒ
ドロキシ−5′−(3−ヒドロキシプロピル)アゾベン
ゼンから調製した。
【0040】実施例10
【化19】
【0041】4−クロロ−2−ニトロ−2′,4′−ジ
メトキシアゾベンゼンを、本発明者らの特願平8-016932
9 号明細書(1996)に記載された方法により調製した。攪
拌機、外部加熱ジャケットならびに内部加熱および冷却
コイルを備えた500mL容量のステンレススチール・オ
ートクレーブに、3.06g(0.0095モル)の4
−クロロ−2−ニトロ−2′,4′−ジメトキシアゾベ
ンゼン、0.153g(乾燥重量)の(4%Pd/C+
1%Pt/C)触媒、2.78g(約4モル当量)のt
ert−ブチルアミン、3.77g(約3モル当量)の
50%水性次亜燐酸および150mLのメタノールを添加
した。オートクレーブを、窒素ガスでパージし、次いで
水素ガスでパージし、次いで密封し、水素ガスを充填し
て圧力を53,000Kg/m2 にした。反応物を室温で5
3,000Kg/m2 の圧力で(必要であれば再充填する)
1時間攪拌した。1時間後、温度を50℃に上げ、同じ
温度および圧力にさらに12時間維持した。次いでオー
トクレーブおよびその内容物を45〜47℃に冷却し、
そして触媒を除去するためにセライト(Celite)濾過補
助パッドを介して濾過して除去した。生成物を完全に回
収するために、濾過パッド上の触媒および残渣をさらに
幾らかのメタノールで洗浄した。有機溶剤をロータリー
エバポレーターで除去した。残渣を約200mLのブライ
ン(飽和塩化ナトリウム水溶液)で希釈し、そしてコン
ゴーレッド指示紙が青に変わるまで塩酸を滴下した。茶
色粗固体を焼結ガラス濾過器で濾過し、冷水で洗浄し、
風乾すると2.78gの5−クロロ−2H−(2′,
4′−ジメトキシフェニル)ベンゾトリアゾールの粗固
形物が得られた。粗物質を、シリカゲル・フラッシュカ
ラムクロマトグラフィーにより酢酸エチルおよびヘプタ
ンの1/1混合物で溶離することにより精製した。生成
物は、HPLCでの保持時間16.2分およびそのFD
−質量分析でm/e289に分子イオンを示すオフホワ
イトの固体として、2.64g(収率96%)得られ
た。そのCDCl3 中の 1H−NMR(内部参照として
テトラメチルシランを用いた)は、δ7.9(m,2
H,芳香族)、7.55(d,1H,芳香族)、7.3
8(d,1H,芳香族)、6.62(m,2H,芳香
族)、3.9(s,3H,メトキシ)、および3.85
(s,3H,メトキシ)にピークを示した。所望であれ
ば、両方のメトキシ基を、特願平8-0169329 号明細書(1
996)に記載された方法によりきれいにフェノール系基に
変換することができる。
【0042】実施例11
【化20】
【0043】2−ニトロ−2′−アセトキシ−4′−ア
ミノアセチル/および4′−アミノジアセチルアゾベン
ゼンの約1:1混合物を、本発明者らの特願平8-016932
9 号明細書(1996)に記載された方法により調製した。攪
拌機、外部加熱ジャケットならびに内部加熱および冷却
コイルを備えた500mL容量のステンレススチール・オ
ートクレーブに、7.15g(約0.02モル)の2−
ニトロ−2′−アセトキシ−4′−アミノアセチル/お
よび4′−アミノジアセチルアゾベンゼンの約1:1混
合物、0.358g(乾燥重量)の(4%Pd/C+1
%Pt/C)触媒、6.1g(約4モル当量)のter
t−ブチルアミン、8.28g(約3モル当量)の50
%水性次亜燐酸および215mLのメタノールを添加し
た。オートクレーブを、窒素ガスでパージし、次いで水
素ガスでパージし、次いで密封し、水素ガスを充填して
圧力を53,000Kg/m2にした。反応物を室温で5
3,000Kg/m2 の圧力で(必要であれば再充填する)
1時間攪拌した。1時間後、温度を50℃に上げ、同じ
温度および圧力にさらに12時間維持した。次いでオー
トクレーブおよびその内容物を45〜47℃に冷却し、
そして触媒を除去するためにセライト(Celite)濾過補
助パッドを介して濾過して除去した。生成物を完全に回
収するために、濾過パッド上の触媒および残渣をさらに
幾らかのメタノールで洗浄した。有機溶剤をロータリー
エバポレーターで除去した。残渣を約200mLのブライ
ン(飽和塩化ナトリウム水溶液)で希釈し、そしてコン
ゴーレッド指示紙が青に変わるまで塩酸を滴下した。茶
色粗固体を焼結ガラス濾過器で濾過し、冷水で洗浄し、
風乾すると4.9gの2H−(2′−ヒドロキシ,4′
−アミノアセチルフェニル)ベンゾトリアゾールの明茶
色粗固形物が得られた。粗物質を、シリカゲル・フラッ
シュカラムクロマトグラフィーにより酢酸エチルおよび
ヘプタンの1/1混合物で溶離することにより精製し
た。生成物は、HPLCでの保持時間13.27分およ
びそのFD−質量分析でm/e268に分子イオンを示
すオフホワイトの固体として、4.6g(収率86%)
得られた。そのCDCl3 および2滴のDMSO−d6
中の 1H−NMR(内部参照としてテトラメチルシラン
を用いた)は、δ11.7(s,1H,フェノール系O
H)、10.5(s,1H,CONH)、8.3(d,
1H,芳香族)、8.02(m,2H,芳香族)、7.
82(s,1H,芳香族)、7.6(m,2H,芳香
族)、7.38(d,1H,芳香族)、および2.22
(s,3H,COCH3 )にピークを示した。所望であ
れば、アミノアセチル基を、特願平8-0169329 号明細書
(1996)に記載された方法によりきれいにNH2基に変換
することができる。この実施例は、式(I)のアミノ置
換ベンゾトリアゾールを調製するための本発明の方法の
多様性を具体的に示している。
【0044】実施例12
【化21】
【0045】4−クロロ−2−ニトロ−2′,4′−ジ
メチルカルバミルオキシアゾベンゼンもしくは任意の
2′,4′−ジヒドロキシ/および2′−ヒドロキシ,
4′−アミノもしくは置換アミノアゾベンゼン類似体
を、本発明者らの特願平8-0169329 号明細書(1996)に記
載された一般法に従うことにより、適当な保護基を用い
てきわめて良好な収率でそして時には99%以上の純度
で容易に調製した。そのような一般式(I)のベンゾト
リアゾール誘導体の収率は、一般式(II)のo−ニト
ロアゾ色素化合物に存在する保護基の性質に依存して中
程度からかなりの程度まで変化する。式(I)の化合物
のそのような基の脱保護方法は、同じ米国特許出願明細
書に詳細に記載されている。今や環境的に許容されない
亜鉛末/水性アルカリ方法により収率50〜55%で実
施される以下の実施例は、きわめて良好な収率でアゾ色
素化合物を対応するベンゾトリアゾールにきれいに変換
することを実証して、本発明の多様性をさらに具体的に
示すだろう。
【0046】攪拌機、外部加熱ジャケットならびに内部
加熱および冷却コイルを備えた20L容量のステンレス
スチール・オートクレーブに、500g(1.1472
モル)の4−クロロ−2−ニトロ−2′,4′−ジ−
N,N−ジメチルカルバミルオキシアゾベンゼン,25
g(乾燥重量)の(4%Pd/C+1%Pt/C)触
媒、335g(約4モル当量)のtert−ブチルアミ
ン、454g(約3モル当量)の50%水性次亜燐酸お
よび12Lのメタノールを添加した。オートクレーブ
を、窒素ガスでパージし、次いで水素ガスでパージし、
次いで密封し、水素ガスを充填して圧力を53,000
Kg/m2 にした。反応物を室温で53,000Kg/m2 の圧
力で(必要であれば再充填する)1時間攪拌した。1時
間後、温度を50℃に上げ、同じ温度および圧力にさら
に12時間維持した。次いでオートクレーブおよびその
内容物を45〜47℃に冷却し、そして触媒を除去する
ためにセライト(Celite)濾過補助パッドを介して濾過
して除去した。生成物を完全に回収するために、濾過パ
ッド上の触媒および残渣をさらに幾らかのメタノールお
よび酢酸エチルで洗浄した。有機溶剤をロータリーエバ
ポレーターで除去した。残渣を4Lのブライン(飽和塩
化ナトリウム水溶液)で希釈し、そしてコンゴーレッド
指示紙が青に変わるまで塩酸を滴下した。明茶色粗固体
を焼結ガラス濾過器で濾過し、冷水で洗浄し、風乾する
と461gの5−クロロ−2H−(2′,4′−ジ−
N,N−ジメチルカルバミルオキシフェニル)ベンゾト
リアゾールの粗固形物が得られた。粗物質を、水性イソ
プロパノールから再結晶により精製した。生成物は、融
点138℃〜139℃を有し、HPLCでの保持時間1
5.97分(ピーク領域での純度100%)およびその
FD−質量分析でm/e403に分子イオンを示すオフ
ホワイトの固体として、420g(収率91%)得られ
た。それは、短波長のUV光の下で特有の青蛍光を提供
した。そのDMSO−d6中の 1H−NMR(内部参照
としてテトラメチルシランを用いた)は、δ8.2
(s,1H,芳香族)、8.1(t,2H,芳香族)、
7.55(d,1H,芳香族)、7.3(d,2H,芳
香族)、3.1(s,1H,N−CH3 )、2.95
(2つの一重項,6H,2×N−CH3 )、および2.
75(s,3H,N−CH3 )にピークを示した。
【0047】実施例13 実施例12を同様の規模で、例えば、5g規模の4−ク
ロロ−2−ニトロ−2′,4′−ジ−N,N−ジメチル
カルバミルオキシアゾベンゼンで繰り返すと、同様の結
果が得られた。
【0048】実施例14
【化22】
【0049】攪拌機、外部加熱ジャケットならびに内部
加熱および冷却コイルを備えた500mL容量のステンレ
ススチール・オートクレーブに、5.0g(0.013
2モル)の2−ニトロ−4−クロロ−2′,4′−ジア
セトキシアゾベンゼン、0.25g(乾燥重量)の(4
%Pd/C+1%Pt/C)触媒、3.87g(0.0
52モル,4当量)のtert−ブチルアミン、5.2
g(0.039モル,3当量)の50%水性次亜燐酸お
よび150mLのメタノールを添加した。オートクレーブ
を、窒素ガスでパージし、次いで水素ガスでパージし、
次いで密封し、水素ガスを充填して圧力を53,000
Kg/m2 にした。反応物を室温で53,000Kg/m2 の圧
力で(必要であれば再充填する)1時間攪拌した。1時
間後、温度を50℃に上げ、同じ温度および圧力にさら
に12時間維持した。次いでオートクレーブおよびその
内容物を45〜47℃に冷却し、そして触媒を除去する
ためにセライト(Celite)濾過補助パッドを介して濾過
して除去した。生成物を完全に回収するために、濾過パ
ッド上の触媒および残渣をさらに幾らかのメタノールで
洗浄した。有機溶剤をロータリーエバポレーターで除去
した。残渣を約500mLのブライン(飽和塩化ナトリウ
ム水溶液)で希釈し、そしてコンゴーレッド指示紙が青
に変わるまで塩酸を滴下した。明茶色不溶性物質(所望
の生成物)を焼結ガラス濾過器で濾過し、冷蒸留水で洗
浄して任意の混合した塩を除去し、風乾した。この粗明
茶色固形物を、イソプロパノール/水混合物から再結晶
すると、2.3gの2H−(2′,4′−ジヒドロキシ
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールがオフホワ
イトの固体として得られた(収率は理論値の63%)。
これは、そのHPLC分析での保持時間15.03分お
よびそのFD−質量分析でm/e261に分子イオンを
示すことにより特徴付けた。この実施例は、現場で、ア
シルもしくはジアルキルカルバミルもしくはアルキルス
ルホニルもしくはアリールスルホニルまたはヘテロアリ
ールスルホニルのような保護基の脱保護が高く望まれ
る、本発明の有用性を具体的に示している。
【0050】実施例15 反応混合物に次亜燐酸を維持しながら、その触媒の代わ
りに5%Pd−炭素を用いて、実施例12を繰り返し
た。この実施例を行って、5−クロロ−2H−(2′,
4′−ジ−N,N−ジメチルカルバミルオキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール生成物中の5−クロロ置換基の
保持を具体的に説明する。驚くべきことには、反応混合
物を50℃でかなり長時間、例えば、12時間維持した
後でさえ、脱塩素化は<3%であった。本発明のこの実
験から、ハロゲン置換基が、実に、貴金属水素化触媒の
型にかかわらず生成物に保持されることは明らかであ
る。
【0051】実施例16
【化23】
【0052】本発明の酸(複数の酸)のpKa の変化の影
響を具体的に説明するために、次亜燐酸の代わりに氷酢
酸を用いて、実施例12を繰り返した。そのHPLC分
析での保持時間14.06分、およびそのFD−質量分
析でm/e369に分子イオンを示すことにより特徴付
けられた、完全に脱塩素化された生成物2H−(2′,
4′−ジ−N,N−ジメチルカルバミルオキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾールが87%の収率で得られた。こ
の実施例は、そのような方法で脱ハロゲン化が強く望ま
れる場合の、本発明の有用性を具体的に示すものであ
る。
【0053】実施例17
【化24】
【0054】本発明の酸(複数の酸)のpKa の変化の影
響を具体的に説明するために、そして同様の特性の酸が
同様の結果を与えることをさらに具体的に説明するため
に、次亜燐酸の代わりにプロピオン酸を用いて、実施例
12を繰り返した。例えば、この実施例では、実施例1
3の氷酢酸が、プロピオン酸と置き換えられていた。再
び、そのHPLC分析での保持時間14.06分、およ
びそのFD−質量分析でm/e369に分子イオンを示
すことにより特徴付けられた、完全に脱塩素化された生
成物2H−(2′,4′−ジ−N,N−ジメチルカルバ
ミルオキシフェニル)ベンゾトリアゾールが同様の収率
で得られた。この実施例は、そのような方法で脱ハロゲ
ン化が強く望まれる場合の、本発明の有用性を再度具体
的に示すものである。これは、酸の適当なpKa のみ、お
よび酸−元素、例えば、硫黄、燐などの適当な好ましい
より低い酸化状態が、特にPd−炭素を水素化触媒とし
て使用する場合、式(II)のo−ニトロアゾ色素化合
物の、ハロゲン置換基を完全に保持する式(I)のベン
ゾトリアゾール誘導体へのきれいな変換に必須であるこ
とを、さらに具体的に示している。本発明を好ましい態
様を特に引用して詳細に記載してきたが、変更および修
正が本発明の精神および範囲内で可能であることは理解
されるだろう。
【0055】発明のさらなる具体的な態様 1.式(I)
【化25】 (上式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R6 、R7 は、独
立して、H;ハロゲン;NH2 ;シアノ;−(CH2
p CO2 Y,ここで、Yは、Hもしくは炭素原子数1〜
12のアルキルまたは炭素原子数6〜20のアリールで
あり、そしてpは、0〜20である;炭素原子数1〜1
2のカルバモイル基;炭素原子数0〜12のスルフィド
基;炭素原子数0〜12のスルホニル基;炭素原子数0
〜12のスルホナト基;炭素原子数0〜12のスルホナ
ミド基;炭素原子数1〜18のアルキル基;炭素原子数
1〜18のアルコキシ基;炭素原子数1〜18のスルフ
ィド基;炭素原子数6〜20のアリール基;O,N,
S,PもしくはSiから選択されるヘテロ原子を1〜4
個有する原子数5〜20のヘテロアリール基;炭素原子
数6〜20のアリールオキシ基;であるか、またはR1
からR4 のうち任意の2つ以上の近接したものが、それ
らが結合するベンゼン環の炭素原子と一緒に、炭素原子
数3〜10の脂環式基,炭素原子数6〜20の芳香族基
またはO,N,S,PもしくはSiから選択されるヘテ
ロ原子を1〜4個有する原子数5〜20のヘテロアリー
ル基を形成してもよく;R5 は、H、アセチル、p−ト
ルエンスルホニルもしくはジアルキルカルバミルであ
り;R8 は、HもしくはOXであり,ここで、Xは、H
もしくは炭素原子数1〜6のアルキル、アセチル、ベン
ジル、ベンゾイル、p−トルエンスルホニルもしくはジ
アルキルカルバミル基であり;Zは、H、OH、炭素原
子数1〜6のアルキル、炭素原子数1〜6のアルコキ
シ、炭素原子数2〜10のアシルオキシ、炭素原子数6
〜12のアリールスルホニルオキシ、もしくは炭素原子
数2〜12のジアルキルカルバメート基もしくは次式の
基であり、
【化26】 ここで、R9 およびR10の各々は、独立して、H、炭素
原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数1〜12のアシ
ル基、炭素原子数6〜20のアルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基、ヘテロアリールスルホニル基、も
しくは炭素原子数2〜12のジアルキルカルバメート基
である)の2−(2′−ヒドロキシフェニル)−2H−
ベンゾトリアゾール誘導体の調製方法であって、極性ヒ
ドロキシル系溶剤および任意に非ヒドロキシル系溶剤を
含む反応媒体中、貴金属水素化触媒、塩基および酸の存
在下における、式(II)
【化27】 (上式中、R5 〜R8 およびZは、式Iについて定義の
とおりであり、そしてR1 〜R4 は、先に定義のとおり
であるか、またはNO2 基である)のアゾ色素化合物の
触媒的水素化を含む方法。
【0056】2.前記触媒が、PtS、およびPt,P
d,Pt/PdもしくはRh−支持体から選択される、
具体的な態様1に記載の方法。 3.前記触媒が、Pt/Pd−支持体から選択される、
具体的な態様2に記載の方法。 4.Pt対Pdの比が、約1:4である、具体的な態様
3に記載の方法。 5.使用される塩基の量が、式(II)のo−ニトロア
ゾ色素化合物に対して少なくとも4モル当量である、具
体的な態様4に記載の方法。 6.使用される塩基の量が、式(II)のo−ニトロア
ゾ色素化合物に対して少なくとも3モル当量である、具
体的な態様4に記載の方法。 7.塩基および酸のモル当量が、式(II)のo−ニト
ロアゾ色素化合物のものに対して、約4:3の比であ
る、具体的な態様4に記載の方法。
【0057】8.前記塩基が、環式および非環式アミン
から選択される有機アミンである、具体的な態様1に記
載の方法。 9.前記アミンが、第1級もしくは第2級アミンであ
る、具体的な態様8に記載の方法。 10.前記アミンが、tert−ブチルアミンである、
具体的な態様9に記載の方法。 11前記塩基が、水酸化アンモニウムの形のアンモニア
である、具体的な態様1に記載の方法。 12.前記塩基が、アルカリ金属水酸化物もしくはアル
カリ土類金属水酸化物である、具体的な態様1に記載の
方法。
【0058】13.前記酸が、次亜燐酸、燐酸、亜硫
酸、スルフィン酸もしくは炭素原子数2〜10個の脂肪
酸である、具体的な態様1に記載の方法。 14.前記酸が、次亜燐酸もしくは亜硫酸である、具体
的な態様13に記載の方法。 15.前記式Iの化合物が1つ以上のハロゲン原子を含
有し、かつ水素化を炭素原子数2〜10個の脂肪酸の存
在下で実施してハロゲン原子を除去する、具体的な態様
1に記載の方法。 16.使用される酸の量が、式(II)のニトロアゾ色
素化合物1モル当たり少なくとも0.01モルである、
具体的な態様1に記載の方法。 17.使用される酸の量が、式(II)のニトロアゾ色
素化合物1モル当たり少なくとも3モルである、具体的
な態様1に記載の方法。
【0059】18.前記ヒドロキシル系溶剤が、水もし
くは炭素原子数1〜10個のアルコールである、具体的
な態様1に記載の方法。 19.前記反応媒体が、炭素原子数1〜10個の脂肪族
アルコールおよび水を含む、具体的な態様1に記載の方
法。 20.前記反応媒体が、ヒドロキシル系溶剤、非ヒドロ
キシル系溶剤および界面活性剤もしくは相移動触媒を含
む、具体的な態様1に記載の方法。 21.前記非ヒドロキシル系溶剤が、テトラヒドロフラ
ン、非環式エーテル、酢酸エチル、ヘプタン、シクロヘ
キサン、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、1,3−ジメチル−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2(1H)ピリミジノン、1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,1,3,3
−テトラメチル尿素である、具体的な態様18に記載の
方法。
【0060】22.前記水素化反応を、約20〜約10
0℃の温度で行う、具体的な態様1に記載の方法。 23.前記水素化反応を、約3,000〜約50,00
0Kg/m2 の圧力で行う、具体的な態様1に記載の方法。 24.前記触媒が、プラチナ対パラジウムの比が約1:
4であるPt/Pd−炭素であり、前記塩基を、式II
の化合物に対して約4モル当量の量で使用し、前記酸
を、式IIの化合物に対して約3モル当量の量で使用
し、前記ヒドロキシル系溶剤が、メタノールであり、そ
して前記反応を、約70〜80psig(約50,00
0〜60,000Kg/m2 )の圧力および約40〜60℃
の温度下で実施する、具体的な態様1に記載の方法。
【0061】
【発明の効果】本発明方法は、多種多様な置換基で置換
されていてもよいo−ニトロフェニル・アゾ色素化合物
を水素化するのに使用することができる。さらに、前記
方法は、相当な量の望ましくないN−オキシド化合物を
形成することなく、高収率で所望のベンゾトリアゾール
化合物を提供する。実際に、o−ニトロフェニル・アゾ
色素化合物は、ハロゲン原子で置換され、適当な酸の選
択は、所望のとおり、ベンゾもしくはヒドロキシフェニ
ル環の脱ハロゲン化を許容または阻害することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルイス フランシス ヴァレント アメリカ合衆国,ニューヨーク 14450, フェアポート,ウィンチェスター ドライ ブ 63 (72)発明者 バリー フランシス ブリッファ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14481 レスター,オーク マナー 3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (上式中、 R1 、R2 、R3 、R4 、R6 、R7 は、独立して、
    H;ハロゲン;NH2 ;シアノ;−(CH2 p CO2
    Y,ここで、Yは、Hもしくは炭素原子数1〜12のア
    ルキルまたは炭素原子数6〜20のアリールであり、そ
    してpは、0〜20である;炭素原子数1〜12のカル
    バモイル基;炭素原子数0〜12のスルフィド基;炭素
    原子数0〜12のスルホニル基;炭素原子数0〜12の
    スルホナト基;炭素原子数0〜12のスルホナミド基;
    炭素原子数1〜18のアルキル基;炭素原子数1〜18
    のアルコキシ基;炭素原子数1〜18のスルフィド基;
    炭素原子数6〜20のアリール基;O,N,S,Pもし
    くはSiから選択されるヘテロ原子を1〜4個有する原
    子数5〜20のヘテロアリール基;炭素原子数6〜20
    のアリールオキシ基;であるか、またはR1 からR4
    うち任意の2つ以上の近接したものが、それらが結合す
    るベンゼン環の炭素原子と一緒に、炭素原子数3〜10
    の脂環式基,炭素原子数6〜20の芳香族基またはO,
    N,S,PもしくはSiから選択されるヘテロ原子を1
    〜4個有する原子数5〜20のヘテロアリール基を形成
    してもよく;R5 は、H、アセチル、p−トルエンスル
    ホニルもしくはジアルキルカルバミルであり;R8 は、
    HもしくはOXであり,ここで、Xは、Hもしくは炭素
    原子数1〜6のアルキル、アセチル、ベンジル、ベンゾ
    イル、p−トルエンスルホニルもしくはジアルキルカル
    バミル基であり;Zは、H、OH、炭素原子数1〜6の
    アルキル、炭素原子数1〜6のアルコキシ、炭素原子数
    2〜10のアシルオキシ、炭素原子数6〜12のアリー
    ルスルホニルオキシ、もしくは炭素原子数2〜12のジ
    アルキルカルバメート基もしくは次式の基であり、 【化2】 ここで、R9 およびR10の各々は、独立して、H、炭素
    原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数1〜12のアシ
    ル基、炭素原子数6〜20のアルキルスルホニル基、ア
    リールスルホニル基、ヘテロアリールスルホニル基、も
    しくは炭素原子数2〜12のジアルキルカルバメート基
    である)の2−(2′−ヒドロキシフェニル)−2H−
    ベンゾトリアゾール誘導体の調製方法であって、 極性ヒドロキシル系溶剤および任意に非ヒドロキシル系
    溶剤を含む反応媒体中、貴金属水素化触媒、塩基および
    酸の存在下における、式(II) 【化3】 (上式中、 R5 〜R8 およびZは、式Iについて定義のとおりであ
    り、そしてR1 〜R4 は、先に定義のとおりであるか、
    またはNO2 基である)のアゾ色素化合物の触媒的水素
    化を含む方法。
JP9051723A 1996-03-07 1997-03-06 2−(2′−ヒドロキシフェニル)−2h−ベンゾトリアゾール誘導体の調製方法 Pending JPH107665A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/611964 1996-03-07
US08/611,964 US5675015A (en) 1996-03-07 1996-03-07 Process for the preparation of benzotriazole derivatives

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH107665A true JPH107665A (ja) 1998-01-13

Family

ID=24451122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9051723A Pending JPH107665A (ja) 1996-03-07 1997-03-06 2−(2′−ヒドロキシフェニル)−2h−ベンゾトリアゾール誘導体の調製方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5675015A (ja)
EP (1) EP0794179A1 (ja)
JP (1) JPH107665A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523132A (ja) * 2006-01-10 2009-06-18 スミスクライン ビーチャム コーポレーション {2−メチル−4−[4−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)チアゾール−5−イルメチルチオ]フェノキシ}−酢酸の多形体形態

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5739348A (en) * 1996-10-23 1998-04-14 Eastman Kodak Company Method of synthesizing tert-amido-substituted 2-(2'-hydroxyphenyl) benzotriazole compounds in a one-step process
US6251173B1 (en) * 1999-10-29 2001-06-26 Lexmark International, Inc. Ink compositions containing ultraviolet absorbers
US6566507B2 (en) * 2000-08-03 2003-05-20 Ciba Specialty Chemicals Corporation Processes for the preparation of benzotriazole UV absorbers
US6387992B1 (en) * 2000-11-27 2002-05-14 Ciba Specialty Chemicals Corporation Substituted 5-heteroaryl-2-(2-hydroxyphenyl)-2h-benzotriazole UV absorbers, a process for preparation thereof and compositions stabilized therewith
KR100383919B1 (ko) * 2001-01-15 2003-05-14 주식회사 엘지화학 2-(2-히드록시페닐)-2h-벤조트리아졸의 제조방법
CN105153058B (zh) * 2015-08-06 2018-02-09 天津大学 一种苯并三唑类化合物的合成方法
CN105214686B (zh) * 2015-09-25 2018-06-29 浙江工业大学 一种炭载多组分催化剂及其制备方法与应用
CN105153057A (zh) * 2015-10-20 2015-12-16 北京天罡助剂有限责任公司 一种四氢苯并三唑类化合物的连续合成方法
CN111282592B (zh) * 2019-11-29 2023-07-21 浙江工业大学 炭载碱性离子液体-金属催化剂及其制备和在催化转移加氢反应中的应用

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2362988A (en) * 1940-11-26 1944-11-21 Geigy Ag J R Mordant triazole dyestuffs and process for making the same
US3978074A (en) * 1973-11-21 1976-08-31 Uniroyal Inc. Method of making hydroxyarylbenzotriazoles and their N-oxides
CH615427A5 (en) * 1975-05-14 1980-01-31 Ciba Geigy Ag Process for the preparation of 2-aryl-2H-benzotriazoles
DE2620896A1 (de) * 1975-05-14 1976-12-02 Ciba Geigy Ag Verfahren zur herstellung von 2-aryl-2h-benzotriazolen
US4230867A (en) * 1977-11-25 1980-10-28 Ciba-Geigy Corporation Process for the production of 2-aryl-2H-benzotriazoles
US4363914A (en) * 1981-01-05 1982-12-14 The Sherwin-Williams Company Preparation of benzotriazoles
EP0057160B1 (de) * 1981-01-23 1985-06-19 Ciba-Geigy Ag 2-(2-Hydroxyphenyl)-benztriazole, ihre Verwendung als UV-Absorber und ihre Herstellung
DE3476752D1 (en) * 1983-06-01 1989-03-23 Ciba Geigy Ag Process for the preparation of 2-arylbenzotriazoles
NZ208751A (en) * 1983-07-11 1987-04-30 Iolab Corp 2-hydroxy-5-acrylyloxyalkylphenyl-2h-benzotriazole derivatives and polymers and copolymers thereof and use as uv absorbing additives in polymer compositions
JPS60222469A (ja) * 1984-04-16 1985-11-07 Sumitomo Chem Co Ltd 2−フエニルベンゾトリアゾ−ル類の製造方法
DE58907083D1 (de) * 1988-09-28 1994-04-07 Ciba Geigy Verfahren zur Herstellung von Benztriazolderivaten.
US5187289A (en) * 1989-01-31 1993-02-16 Chemipro Kasei Kaisha, Ltd. Method of preparing 2-phenyl benzotriazoles
JPH02202879A (ja) * 1989-01-31 1990-08-10 Kemipuro Kasei Kk 2―フェニルベンゾトリアゾール類の製造法
EP0419412B1 (de) * 1989-09-20 1993-11-10 Ciba-Geigy Ag Verfahren zur Herstellung von Benztriazolen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523132A (ja) * 2006-01-10 2009-06-18 スミスクライン ビーチャム コーポレーション {2−メチル−4−[4−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)チアゾール−5−イルメチルチオ]フェノキシ}−酢酸の多形体形態

Also Published As

Publication number Publication date
US5675015A (en) 1997-10-07
EP0794179A1 (en) 1997-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6605727B2 (en) Processes for the preparation of benzotriazole UV absorbers
KR100383919B1 (ko) 2-(2-히드록시페닐)-2h-벤조트리아졸의 제조방법
JP2009505978A (ja) 4,5−ジアミノ−1−置換ピラゾール及びその酸付加塩の製造
JPH107665A (ja) 2−(2′−ヒドロキシフェニル)−2h−ベンゾトリアゾール誘導体の調製方法
US4141903A (en) Process for the production of 2-aryl-2H-benzotriazoles
US5571924A (en) Process for the preparation of benzotriazoles
JP2754243B2 (ja) 4‐クロロ‐2,5‐ジメトキシアニリンの製造方法
JPH0556334B2 (ja)
JP2684409B2 (ja) シアノ基および/またはハロゲン原子で置換されたアニリン類の製造方法およびその製造のために使用される化合物
US4540815A (en) Process for the preparation of pure 3-acetylamino-anilines
EP0751134B1 (en) Method of synthesizing 2-(2'-hydroxyphenyl) benzotriazole compounds
US5808086A (en) Process for preparing bis (2-hydroxyphenyl-3-benztriazole) methanes
JPH0236588B2 (ja)
US7655805B2 (en) Method for synthesizing benzotriazole
JPS6036429B2 (ja) 2‐アリール‐2h‐ベンゾトリアゾールの製造法
EP0507417B1 (en) Process for the selective reduction of the 4-halogen in 2,4-dihaloanilines
EP0841329A1 (en) Method of synthesizing tert-amido-substituted 2-(2'-hydroxyphenyl) benzotriazole compounds in a onestep process
JPS6036430B2 (ja) 2‐アリール‐2h‐ベンゾトリアゾール類の製造方法
JPH0524910B2 (ja)
JPH07149741A (ja) 2−ニトロアニリンと2,4−ジ置換フェノールとのアゾカップリング方法
JP2769179B2 (ja) 2―フェニルベンゾトリアゾール類の製造法
KR100559186B1 (ko) 케토산의제조방법
JP3059476B2 (ja) 2‐フェニルベンゾトリアゾール類の製造法
JP2769178B2 (ja) 2―フェニルベンゾトリアゾール類の製造法
US6353113B1 (en) Process for the preparation of 5-perfluoroalkyl substituted benzotriazole UV absorbers