JP2005505506A - アルツハイマー病の治療に有用な大環状分子 - Google Patents

アルツハイマー病の治療に有用な大環状分子 Download PDF

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Abstract

本発明は、アルツハイマー病及び他の類似疾患を治療するための式(X)の大環状分子である。これらの化合物には、哺乳動物においてAベータペプチドの沈着を特徴とするアルツハイマー病及び他の類似疾患を治療するためのベータセクレターゼ酵素の阻害剤が含まれる。本発明の化合物は、Aベータペプチド生成を低減するための薬剤組成物及び治療の方法に有用である。

Description

【技術分野】
【0001】
本出願は、2001年6月12日に出願された米国仮出願番号第60/297,505号及び2001年11月19日に出願された同第60/333,082号に対し優先権を主張する。
【0002】
本発明は、置換環状アミド及びアルツハイマー病の治療に有用であるような化合物に関する。より具体的には、本発明は、アミロイド前駆体タンパク質を切断し、アルツハイマー患者の脳内に見いだされるアミロイド斑の主成分であるアミロイドベータペプチド(Aベータ)を産生する酵素であるベータ−セクレターゼを阻害することができるような化合物に関する。
【背景技術】
【0003】
アルツハイマー病(AD)は、主に老化と関係のある脳の進行性変性疾患である。ADの臨床像の特徴は、記憶、認知、推理、判断、及び方向感覚の喪失である。疾患が進行するにつれ、複数の認知機能の全体的障害が認められるまで運動、感覚、及び言語能力も影響を受ける。これらの認知喪失は徐々に起きるが、通常は4年から12年の範囲で重篤な障害及び最終的な死亡につながる。
【0004】
アルツハイマー病の特徴は、脳内の2つの主要な病理所見である神経原線維変化及びベータアミロイド(又は神経突起)斑であり、これらは主にAベータとして知られているペプチド断片の凝集体で構成される。AD患者は、脳内(ベータアミロイド斑)及び脳血管内(ベータアミロイド血管障害)の特徴的なベータアミロイド沈着、並びに神経原線維変化を示す。神経原線維変化は、アルツハイマー病ばかりでなく他の痴呆誘発性障害でも起きる。剖検により、多数のこれらの病変が、ヒト脳の記憶及び認知にとって重要な領域に一般的に見いだされる。
【0005】
臨床的にADでない大部分の老人の脳内には、より限られた解剖学的分布でより少数のこれらの病変が見いだされる。また、アミロイド生成性プラーク及び血管のアミロイド血管障害も、トリソミー21(ダウン症候群)、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血(HCHWA−D)、及び他の神経変性障害の患者の脳を特徴づけている。ベータアミロイドは、ADを決定づける特徴であり、現在、疾患の発症における原因前駆体又は要因であると考えられている。認識活動を担う脳の領域におけるAベータの沈着は、ADの発症における主要因である。ベータアミロイド斑は、主にアミロイドベータペプチド(Aベータ、ベータA4と呼ばれることもある)からなる。Aベータペプチドは、アミロイド前駆体タンパク質(APP)のタンパク質分解によって得られ、39〜42個のアミノ酸からなる。セクレターゼと呼ばれるいくつかのプロテアーゼは、APPのプロセシングに関与している。
【0006】
ベータセクレターゼによるAベータペプチドのN末端及び1つ又は複数のガンマセクレターゼによるC末端におけるAPPの切断は、ベータアミロイド生成経路、すなわち、Aベータが生成される経路を構成する。アルファセクレターゼによるAPPの切断は、ベータアミロイド斑生成をもたらさない分泌型のAPPであるアルファsAPPを生成する。この代替経路は、Aベータペプチドの生成を妨げる。APPのタンパク質分解性プロセシング断片についての記述は、例えば米国特許第5,441,870号、同第5,721,130号及び同第5,942,400号に見いだされる。
【0007】
アスパルチルプロテアーゼは、ベータ−セクレターゼ切断部位におけるAPPのプロセシングを担う酵素として同定されている。ベータセクレターゼ酵素は、様々な命名法を用いて開示されており、BACE、Asp、及びメマプシンが含まれる。例えば、Sindha他、Nature、402巻、537〜554ページ(p501)、1999年及び公告されているPCT出願WO00/17369を参照されたい。
【0008】
幾通りかの証拠は、ベータアミロイドペプチド(Aベータ)の進行性脳沈着がADの病因において影響力の大きい役割を果たし、認知症状に数年又は数十年も先行することがあることを示している。例えば、Selkoe、Neuron、6巻、487ページ、1991年を参照されたい。培養で増殖させたニューロン細胞からのAベータの放出並びに正常人及びAD患者双方の脳脊髄液(CSF)中のAベータの存在が明らかにされた。例えば、Seubert他、Nature、359巻、325〜327ページ、1992年を参照されたい。
【0009】
Aベータペプチドは、ベータセクレターゼによるAPPのプロセシングの結果として蓄積するため、この酵素の活性を阻害することがADの治療にとって望ましいということが提案されている。ベータセクレターゼ切断部位におけるAPPのin vivoでのプロセシングは、Aベータ生成における律速段階であると考えられているため、ADの治療にとっての治療上の標的である。例えば、Sabbagh、M.、他、Alz.Dis.Rev.、3巻、1〜19ページ、1997年)を参照されたい。
【0010】
BACE1ノックアウトマウスは、Aベータを産生せず、正常な表現型を示す。APPを過剰発現するトランスジェニックマウスと交配すると、その子孫は、対照動物に比べ、脳抽出物中のAベータの量の減少を示す(Luo他、Nature Neuroscience、4巻、231〜232ページ、2001年)。さらに、この証拠は、脳におけるベータセクレターゼ活性の阻害及びAベータの減少がAD及び他のベータアミロイド障害を治療するための治療法を提供するという提案を裏付けている。
【0011】
現在のところは、アルツハイマー病の進行を停止させる、予防する、又は逆転させるために有効な治療は存在しない。したがって、アルツハイマー病の進行を遅らせる、及び/またそもそもアルツハイマー病を予防することができる薬剤が早急に必要とされている。
【0012】
ベータセクレターゼの有効な阻害剤であり、APPのベータセクレターゼ媒介性切断を阻害し、Aベータ生成の有効な阻害剤である、及び/又はアミロイドベータ沈着物又はプラークを減少させるのに有効である化合物が、ADなどの、アミロイドベータ沈着物又はプラークを特徴とする疾患の治療及び予防には必要である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、式(X)の化合物及び薬剤として許容可能なその塩を提供する。
【0014】
【化1】
Figure 2005505506
[式中、
Uは、下式であり;
【0015】
【化2】
Figure 2005505506
−−−は、場合により結合であり;
Jは、−−−が結合でない場合には−CHOH若しくは−NH−Rであり、又は−−−が結合である場合には存在せず;
Gは、−−−が結合でない場合にはOHであり、又は−−−が結合である場合には−O−であり;
nは、0〜6であり;
A、B、Yは、同一又は異なって、
−(CR−;又は
、R6’及びR6”から独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルケニル;又は下式
【0016】
【化3】
Figure 2005505506
(式中、
qは、0又は1であり;及び
「e」環は、
アリール若しくはヘテロアリール(各々は、R、R6’及びR6”から独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている);又は
3、4、5又は6個の原子を有する炭素環式環(そのような原子のうち1、2又は3個は、場合によりO、N、及びSから独立して選択されるヘテロ原子であり、炭素環式環は、R、R6’及びR6”から独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)である)を表し、
mは、1〜6であり;
及びRは独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロC〜Cアルキル、ヒドロキシC〜Cアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12シクロアルキルアルキル、又はC〜Cシクロアルキルであり;
Dは、−CH−、又は下式であり;
【0017】
【化4】
Figure 2005505506
Xは、存在しない、O、又は−NR−であり;
Zは、存在しない、O、S、−NR−、−C(=O)−、−O−C(=O)−、−C(=O)−O−、−NHC(=O)−、又はC(=O)NH−であり;
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12シクロアルキルアルキル又はC〜Cアルコキシアルキルであり;
、R6’及びR6”は独立して、
〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル;又は
〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている);又は
−(CH0〜4−O−(C〜Cアルキル)(アルキル部分は、ハロゲンから独立して選択される1、2、3、4、又は5個の基で場合により置換されている);又は
−OH、−NO、ハロゲン、−COH、−C≡N、−(CH0〜4−CO−NR、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルケニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−Rアリール、−(CH0〜4−Rヘテロアリール、−(CH0〜4−Rヘテロシクリル、−(CH0〜4−CO−Rアリール、−(CH0〜4−CO−Rヘテロアリール、−(CH0〜4−CO−Rヘテロシクリル、−(CH0〜4−CO−R10、−(CH0〜4−CO−O−R11、−(CH0〜4−SO−NR、−(CH0〜4−SO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−N(H若しくはR11)−CO−O−R11、−(CH0〜4−N(H若しくはR11)−CO−N(R11、−(CH0〜4−N(H若しくはR11)−CS−N(R11、−(CH0〜4−N(−H若しくはR11)−CO−R、−(CH0〜4−NR、−(CH0〜4−R10、−(CH0〜4−O−CO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−O−P(O)−(O−Rアリール、−(CH0〜4−O−CO−N(R11、−(CH0〜4−O−CS−N(R11、−(CH0〜4−O−(R11)、−(CH0〜4−O−(R11)−COOH、−(CH0〜4−S−(R11)、C〜Cシクロアルキル、−(CH0〜4−O−(−H若しくはR11)−SO−R、又は(CH0〜4−C〜Cシクロアルキルであり;
及びRは、同一又は異なって、−H、−C〜Cシクロアルキル、−(C〜Cアルキル)−(C〜Cシクロアルキル)、−(C〜Cアルキル)−O−(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルケニル、−C〜Cアルキニル、又は1個の二重結合及び1個の三重結合を有する−C〜Cアルキル鎖;又は
−OH若しくは−NHで場合により置換されている−C〜Cアルキル;又は
ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている−C〜Cアルキル;又は
ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、オキソ、−CO−N(C〜Cアルキル)
〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシから選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているヘテロシクリル;又は
アリール若しくはヘテロアリール(各々は、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、及び−CO−N(C〜Cアルキル)
〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
1、2又は3個のハロゲンで場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)を表し;
10は、C〜Cアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の基で場合により置換されているヘテロシクリルであり;
11は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、−(CH0〜2−Rアリール、又は−(CH0〜2−Rヘテロアリールであり;
アリールは、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、−CO−N(C〜Cアルキル)
〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているアリールであり;
ヘテロアリールは、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、CO−N(C〜Cアルキル)
〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているヘテロアリールであり;
ヘテロシクリルは、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、=O、−CO−N(C〜Cアルキル)
〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているヘテロシクリルであり;
は、
−H;又は−(CH0〜4−Rアリール及び−(CH0〜4−Rヘテロアリール;又は
〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル;又は
〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル若しくは−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)であり;
は、−H、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(CH0〜4−Rアリール、若しくは−(CH0〜4−Rヘテロアリール;又は
〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル;又は
〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキルであり;
及びRは、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、又は7個の炭素原子の炭素環を形成し(1個の原子は、場合により−O−、−S−、−SO−、及び−NR−からなる群から選択されるヘテロ原子である);
は、水素、−(CR2452500〜4−アリール、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−アリール−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−アリール−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−アリール−アリール、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール−アリール、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル−アリール、−[C(R255)(R260)]1〜3−CO−N(R255、−CH(アリール)、−CH(ヘテロアリール)、−CH(ヘテロシクリル)、−CH(アリール)(ヘテロアリール)、−(CH0〜1−CH((CH0〜6−OH)−(CH0〜1−アリール、−(CH0〜1−CH((CH0〜6−OH)−(CH0〜1−ヘテロアリール、−CH(−アリール又は−ヘテロアリール)−CO−O(C〜Cアルキル)、−CH(−CH−OH)−CH(OH)−フェニル−NO、(C〜Cアルキル)−O−(C〜Cアルキル)−OH;−CH−NH−CH−CH(−O−CH−CH、−(CH0〜6−C(=NR235)(NR235240)、又は
205、−OC=ONR235240、−S(=O)0〜2(C〜Cアルキル)、−SH、−NR235C=ONR235240、−C=ONR235240、及び−S(=O)NR235240からなる群から独立して選択される1、2、又は3個の基で場合により置換されているC〜C10アルキル、又は
−(CH0〜3−(C〜C)シクロアルキル(シクロアルキルは、R205、−COH、及び−CO−(C〜Cアルキル)からなる群から独立して選択される1、2、又は3個の基で場合により置換されている)、又は
アリール、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルと縮合しているシクロペンチル、シクロヘキシル、若しくはシクロヘプチル環(シクロペンチル、シクロヘキシル、若しくはシクロヘプチルの1、2又は3個の原子は、NH、NR215、O、又はS(=O)0〜2から独立して選択されるヘテロ原子で場合により置換されており、シクロペンチル、シクロヘキシル、若しくはシクロヘプチル基は、独立してR205、=O、−CO−NR235240、若しくは−SO−(C〜Cアルキル)である1又は2個の基で場合により置換されていてもよい)、又は
〜C10アルケニル若しくはC〜C10アルキニル(各々は、1、2、又は3個のR205基で場合により置換されている)であり、
各アリール及びヘテロアリールは、1、2、又は3個のR200で場合により置換されており、各ヘテロシクリルは、1、2、3又は4個のR210で場合により置換されており;
200は、出現するごとに、−OH、−NO、ハロゲン、−COH、C≡N、−(CH0〜4−CO−NR220225、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルケニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−CO−アリール、−(CH0〜4−CO−ヘテロアリール、−(CH0〜4−CO−ヘテロシクリル、−(CH0〜4−CO−O−R215、−(CH0〜4−SO−NR220225、−(CH0〜4−SO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−N(H若しくはR215)−CO−O−R215、−(CH0〜4−N(H若しくはR215)−CO−N(R215、−(CH0〜4−N−CS−N(R215、−(CH0〜4−N(−H若しくはR215)−CO−R220、−(CH0〜4−NR220225、−(CH0〜4−O−CO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−O−P(O)−(OR240、−(CH0〜4−O−CO−N(R215、−(CH0〜4−O−CS−N(R215、−(CH0〜4−O−(R215)、−(CH0〜4−O−(R215)−COOH、−(CH0〜4−S−(R215)、−(CH0〜4−O−(1、2、3、又は5個の−Fで場合により置換されているC〜Cアルキル)、C〜Cシクロアルキル、−(CH0〜4−N(H若しくはR215)−SO−R220、−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル、又は
1、2、又は3個のR205基で場合により置換されているC〜C10アルキル、又は
〜C10アルケニル若しくはC〜C10アルキニル(各々は、1又は2個のR205基で場合により置換されている)から独立して選択され、
アリール及びヘテロアリール基は、出現するごとに、独立してR205、R210、又は
独立してR205、R210である1、2、又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキルである1、2、又は3個の基で場合により置換されており、
ヘテロシクリル基は、出現するごとに、独立してR210である1、2、又は3個の基で場合により置換されており、
205は、出現するごとに、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−O−フェニル、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、NH、NH(C〜Cアルキル)又はN−(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)から独立して選択され;
210は、出現するごとに、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、−NR220225、OH、C≡N、−CO−(C〜Cアルキル)、−SO−NR235240、−CO−NR235240、−SO−(C〜Cアルキル)、=O、又はC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル若しくはC〜Cシクロアルキルから独立して選択され(各々は、1、2又は3個のR205基で場合により置換されている);
215は、出現するごとに、C〜Cアルキル、−(CH0〜2−(アリール)、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、及び−(CH0〜2−(ヘテロアリール)、−(CH0〜2−(ヘテロシクリル)から独立して選択され(アリール基は、出現するごとに、独立してR205又はR210である1、2、又は3個の基で場合により置換されており、
ヘテロシクリル及びヘテロアリール基は、出現するごとに、1、2、又は3個のR210で場合により置換されている);
220及びR225は、出現するごとに、−H、−C〜Cシクロアルキル、−(C〜Cアルキル)−(C〜Cシクロアルキル)、−(C〜Cアルキル)−O−(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルケニル、−C〜Cアルキニル、1個の二重結合及び1個の三重結合を有する−C〜Cアルキル鎖、−アリール、−ヘテロアリール、及び−ヘテロシクリル、又は
−OH、−NH若しくはハロゲンで場合により置換されている−C〜C10アルキルから独立して選択され(アリール、ヘテロシクリル及びヘテロアリール基は、出現するごとに、1、2、又は3個のR270基で場合により置換されている)、
235及びR240は、出現するごとに、独立してH、又はC〜Cアルキルであり;
245及びR250は、出現するごとに、−H、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルアリール、C〜Cアルキルヘテロアリール、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、及びフェニルから独立して選択され;又は
245及びR250は、それらが結合する炭素と一緒に、3、4、5、6、又は7個の炭素原子の炭素環を形成し(1個の炭素原子は、場合により−O−、−S−、−SO−、及び−NR220−から選択されるヘテロ原子によって場合により置換されている);
255及びR260は、出現するごとに、−H、−(CH1〜2−S(O)0〜2−(C〜Cアルキル)、−(C〜Cアルキル)−アリール、−(C〜Cアルキル)−ヘテロアリール、−(C〜Cアルキル)−ヘテロシクリル、−アリール、−ヘテロアリール、−ヘテロシクリル、−(CH1〜4−R265−(CH0〜4−アリール、−(CH1〜4−R265−(CH0〜4−ヘテロアリール、−(CH1〜4−R265−(CH0〜4−ヘテロシクリル、又は
〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、若しくは−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル(各々は、1、2、又は3個のR205基で場合により置換されている)から独立して選択され(各アリール又はフェニルは、独立してR205、R210、又は
独立してR205、R210である1、2、又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキルである1、2、又は3個の基で場合により置換され、
各ヘテロシクリルは、1、2、3又は4個のR210で場合により置換されている);
265は、出現するごとに、独立して−O−、−S−、又は−N(C〜Cアルキル)−であり;
270は、出現するごとに、独立してR205、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、NR235240、−OH、−C≡N、−CO−(C〜Cアルキル)、−SO−NR235240、−CO−NR235240、−SO−(C〜Cアルキル)、=O、又はC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル若しくは−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル(各々は、1、2、又は3個のR205基で場合により置換されている)である]
【0018】
また、本発明は、式Xの化合物を調製するために有用な中間体及び方法も提供する。
【0019】
さらに、本発明は、式Xの化合物を含む薬剤組成物を提供する。
【0020】
また、本発明は、薬物を製造するための式(X)の化合物及び薬剤として許容可能なその塩の使用法も提供する。
【0021】
また、本発明は、ベータセクレターゼ活性を阻害することによって治療することができるアルツハイマー病又は他の疾患を有する患者を治療する方法も提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明に包含される化合物は、上記の一般式(X)によって描かれる化合物、並びに薬剤として許容可能なその塩及びプロドラッグである。
【0023】
ある実施形態では、式(X)の化合物はsynの立体化学を有する。
【0024】
ある実施形態では、式(X)の化合物はantiの立体化学を有する。
【0025】
ある実施形態では、式(X)の化合物には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、TFA、メタンスルホン酸、CH−(CH−COOH(nは、0から4である)、HOOC−(CH)n−COOH(nは、上記で定義したとおりである)、HOOC−CH=CH−COOH、及びフェニル−COOHの塩からなる群から選択される薬剤として許容可能な塩が含まれる。
【0026】
ある実施形態では、本発明の化合物は式(Xa)を有する。
【0027】
【化5】
Figure 2005505506
[式中、D、A、X、Y、n、R、R、R及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xa)の好ましい化合物は、−O−は、−(アルキル)基に対し3位においてフェニル基と結合しており;Yは、C〜Cアルキルであり;Rは、ハロゲンであり;nは、1であり;R及びRは、水素であり;Rは、−(CR2452500〜 −アリール又は−(CR2452500〜4−ヘテロアリールである(各々は、1又は2個のR200で場合により置換されている)化合物である。
【0028】
別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xb)を有する。
【0029】
【化6】
Figure 2005505506
[式中、D、X、Y、Z、B、m、n、R、R、R及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xb)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素であり;Rは、−(CR2452500〜4−アリール又は−(CR2452500〜4−ヘテロアリールである(各々は、1又は2個のR200で場合により置換されている)化合物である。
【0030】
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xc)を有する。
【0031】
【化7】
Figure 2005505506
[式中、D、X、Y、Z、B、n、e環、q、R、R、及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xc)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素であり;Rは、−(CR2452500〜4−アリール又は−(CR2452500〜4−ヘテロアリールである(各々は、1又は2個のR200で場合により置換されている)化合物である。
【0032】
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xd)を有する。
【0033】
【化8】
Figure 2005505506
[式中、A、X、Y、Z、B、n、R、R、及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xd)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素であり;Rは、−(CR2452500〜4−アリール又は−(CR2452500〜4−ヘテロアリールであり(各々は、1又は2個のR200で場合により置換されている);Xは、NRである化合物である。
【0034】
別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xe)を有する。
【0035】
【化9】
Figure 2005505506
[式中、A、X、Y、Z、B、n、R、R、及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xe)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素であり;Rは、−(CR2452500〜4−アリール又は−(CR2452500〜4−ヘテロアリールであり(各々は、1又は2個のR200で場合により置換されている);Xは、NRである化合物である。
【0036】
別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xf)を有する。
【0037】
【化10】
Figure 2005505506
[式中、A、X、Y、Z、B、n、R、R、及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xf)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素であり;Rは、−(CR2452500〜4−アリール又は−(CR2452500〜4−ヘテロアリールである(各々は、1又は2個のR200で場合により置換されている)化合物である。
【0038】
別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xg)を有する。
【0039】
【化11】
Figure 2005505506
[式中、A、D、Y、Z、B、n、R、R、R及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xg)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素であり;Rは、−(CR2452500〜4−アリール又は−(CR2452500〜4−ヘテロアリールであり(各々は、1又は2個のR200で場合により置換されている);Rは、水素又はC〜Cアルキルである化合物である。
【0040】
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xh)を有する。
【0041】
【化12】
Figure 2005505506
[式中、A、D、Y、Z、B、m、n、R、R、R、R及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xh)の好ましい化合物は、Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素であり;Rは、−(CR2452500〜4−アリール又は−(CR2452500〜4−ヘテロアリールであり(各々は、1又は2個のR200で場合により置換されている);mは、3〜5であり;R及びRは、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロC〜Cアルキル、ヒドロキシC〜Cアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12シクロアルキルアルキル、及びC〜Cシクロアルキルから独立して選択される化合物である。式(Xh)のより好ましい化合物は、各R及びRは、水素であり、ただし、1個のR又はRは、水素、C〜Cアルキル及びC〜CアルコキシC〜Cアルキルから選択される。
【0042】
別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xi)を有する。
【0043】
【化13】
Figure 2005505506
[式中、A、D、X、Y、B、n、R、R、及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xi)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素であり;Rは、−(CR2452500〜4−アリール又は−(CR2452500〜4−ヘテロアリールであり(各々は、1又は2個のR200で場合により置換されている);Xは、NRであり;Yは、−(CR−又はC〜Cアルケニルである化合物である。
【0044】
別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xj)を有する。
【0045】
【化14】
Figure 2005505506
[式中、A、D、X、Y、Z、B、n、R、R、R245、R250及びRアリールは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xj)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素であるか、それらが結合する炭素と一緒に3、4、5又は6員炭素環を形成し;Rアリールは、1個のR200で場合により置換されているフェニルであり;R245及びR250は、水素であるか、それらが結合する炭素と一緒にシクロプロピルを形成する化合物である。
【0046】
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xk)を有する。
【0047】
【化15】
Figure 2005505506
[式中、A、D、Y、B、n、R、R、R245、R250及びRアリールは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xk)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素であり;Rアリールは、1個のR200で場合により置換されているフェニルであり;R245及びR250は、水素であるか、それらが結合する炭素と一緒にシクロプロピルを形成し;Rは、水素又は低級アルキルである化合物である。
【0048】
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xl)を有する。
【0049】
【化16】
Figure 2005505506
[式中、A、D、Y、B、n、R及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xl)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素である化合物である。
【0050】
別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xm)を有する。
【0051】
【化17】
Figure 2005505506
[式中、A、D、Y、B、n、R及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xm)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素である化合物である。
【0052】
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は式(Xn)を有する。
【0053】
【化18】
Figure 2005505506
[式中、A、D、Y、B、n、R及びRは、(X)について上記で定義したとおりである]
式(Xn)の好ましい化合物は、Yは、C〜Cアルキルであり;Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;nは、1であり;R及びRは、水素である化合物である。
【0054】
また、本発明には、式(IX)の化合物、又は化学的に許容可能なその塩も含まれる。
【0055】
【化19】
Figure 2005505506
[式中、n、A、X、Y、R、R及びRは、上記で定義したとおりであり、X及びXは、−OH、SH、NHR、ハロゲン、擬ハロゲン、−C=CH、−C(O)OH又は結合を形成してZを与える他の相補官能基である]
【0056】
また、本発明には、式(II)の化合物、又は化学的に許容可能なその塩も含まれる。
【0057】
【化20】
Figure 2005505506
[式中、n、B、R、R、及びXは、上記で定義したとおりであり、Xは、−Cl、−Br、−I、−O−トシレート、−O−メシレート、−O−ノシレートを含むが、それらに限定されない脱離基である]
【0058】
また、本発明には、式(III)のアルコール、又は化学的に許容可能なその塩も含まれる。
【0059】
【化21】
Figure 2005505506
[式中、n、B、R、R、X及びXは、上記で定義したとおりである]
【0060】
ある実施形態では、このアルコールには、保護基としてt−ブトキシカルボニルが含まれる。
【0061】
ある実施形態では、このアルコールには、保護基としてベンジルオキシカルボニルが含まれる。
【0062】
ある実施形態では、このアルコールには、Xとして−Cl又は−Brが含まれる。
【0063】
ある実施形態では、このアルコールは、式(IIIa)を有する。
【0064】
【化22】
Figure 2005505506
【0065】
また、本発明には、式(IV)のエポキシド、又は化学的に許容可能なその塩も含まれる。
【0066】
【化23】
Figure 2005505506
[式中、n、B、R、R、及びXは、上記で定義したとおりである]
【0067】
ある実施形態では、このエポキシドには、保護基としてt−ブトキシカルボニルが含まれる。
【0068】
ある実施形態では、このエポキシドには、保護基としてベンジルオキシカルボニルが含まれる。
【0069】
ある実施形態では、このエポキシドは、式(IVa)を有する。
【0070】
【化24】
Figure 2005505506
【0071】
また、本発明には、式(VI)の保護されたアルコール、又は化学的に許容可能なその塩も含まれる。
【0072】
【化25】
Figure 2005505506
[式中、n、B、R、R、R、及びXは、上記で定義したとおりである]
【0073】
ある実施形態では、この保護されたアルコールには、保護基としてt−ブトキシカルボニルが含まれる。
【0074】
ある実施形態では、この保護されたアルコールには、保護基としてベンジルオキシカルボニルが含まれる。
【0075】
ある実施形態では、この保護されたアルコールは、式(VIa)を有する。
【0076】
【化26】
Figure 2005505506
【0077】
また、本発明には、式(VII)の化合物、又は化学的に許容可能なその塩も含まれる。
【0078】
【化27】
Figure 2005505506
[式中、n、B、R、R、X及びRは、上記で定義したとおりである]
【0079】
ある実施形態では、式(VII)のこの化合物は、式(VIIa)を有する。
【0080】
【化28】
Figure 2005505506
【0081】
また、本発明には、アルツハイマー病の発症を予防する又は遅らせる手助けをするため、軽度認知障害(MCI)の患者を治療し、MCIからADに進行すると思われる患者においてアルツハイマー病の発症を予防する又は遅らせるため、ダウン症候群を治療するため、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血を有するヒトを治療するため、脳アミロイド血管障害を治療し、可能性のあるその予後、すなわち単発性及び再発性皮質下出血を予防するため、血管性変性混合型痴呆、パーキンソン病に伴う痴呆、進行性核上麻痺に伴う痴呆、皮質基底核変性症に伴う痴呆びまん性レヴィー小体型アルツハイマー病を含む他の変性痴呆、を治療するために、アルツハイマー病からなる群から選択される疾患若しくは状態を有する患者、及びそのような治療を必要とする患者を治療する方法、又は患者がそのような疾患若しくは状態にならないようにする際の方法であって、治療有効量の式(X)の化合物及び薬剤として許容可能なその塩の投与が含まれる方法も含まれる。
【0082】
ある実施形態では、疾患がアルツハイマー病である場合に、この治療方法を用いることができる。
【0083】
ある実施形態では、この治療方法は、アルツハイマー病の発症を予防する又は遅らせる手助けをすることができる。
【0084】
ある実施形態では、疾患が軽度認知障害である場合に、この治療方法を用いることができる。
【0085】
ある実施形態では、疾患がダウン症候群である場合に、この治療方法を用いることができる。
【0086】
ある実施形態では、疾患がオランダ型遺伝性アミロイド性脳出血である場合に、この治療方法を用いることができる。
【0087】
ある実施形態では、疾患が脳アミロイド血管障害である場合に、この治療方法を用いることができる。
【0088】
ある実施形態では、疾患が変性痴呆である場合に、この治療方法を用いることができる。
【0089】
ある実施形態では、疾患がびまん性レヴィー小体型アルツハイマー病である場合に、この治療方法を用いることができる。
【0090】
ある実施形態では、この治療法は、現存する疾患を治療することができる。
【0091】
ある実施形態では、この治療法は、疾患が発症するのを予防することができる。
【0092】
ある実施形態では、この治療法は、経口投与の場合には約0.1mg/日から約1,000mg/日;非経口、舌下、鼻腔内、くも膜下腔内投与の場合には約0.5から約100mg/日;デポ投与及び埋込錠の場合には約0.5mg/日から約50mg/日;局所投与の場合には約0.5mg/日から約200mg/日;直腸投与の場合には約0.5mgから約500mgという治療有効量を用いることができる。
【0093】
ある実施形態では、この治療法は、経口投与の場合には約1mg/日から約100mg/日;及び非経口投与の場合には毎日約5から約50mgという治療有効量を用いることができる。
【0094】
ある実施形態では、この治療法は、経口投与の場合には約5mg/日から約50mg/日の治療有効量を用いることができる。
【0095】
また、本発明には、式(X)の化合物及び薬剤として許容可能なその塩が含まれる薬剤組成物が含まれる。
【0096】
また、本発明には、アルツハイマー病の発症を予防する又は遅らせる手助けをするため、軽度認知障害(MCI)の患者を治療し、MCIからADに進行すると思われる患者においてアルツハイマー病の発症を予防する又は遅らせるため、ダウン症候群を治療するため、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血を有するヒトを治療するため、脳アミロイド血管障害を治療し、可能性のあるその予後、すなわち単発性及び再発性皮質下出血を予防するため、血管性変性混合型痴呆、パーキンソン病に伴う痴呆、進行性核上麻痺に伴う痴呆、皮質基底核変性症に伴う痴呆、びまん性レヴィー小体型アルツハイマー病を含む他の変性痴呆を治療するために、アルツハイマー病からなる群から選択される疾患若しくは状態を有する患者、及びそのような治療を必要とする患者を治療する際、又は患者がそのような疾患若しくは状態にならないようにする際に用いる薬物を製造するための式(X)の化合物及び薬剤として許容可能なその塩の使用法も含まれる。
【0097】
ある実施形態では、疾患がアルツハイマー病である場合に、式(X)の化合物のこの使用法を用いることができる。
【0098】
ある実施形態では、式(X)の化合物のこの使用法は、アルツハイマー病の発症を予防する又は遅らせる手助けをすることができる。
【0099】
ある実施形態では、疾患が軽度認知障害である場合に、式(X)の化合物のこの使用法を用いることができる。
【0100】
ある実施形態では、疾患がダウン症候群である場合に、式(X)の化合物のこの使用法を用いることができる。
【0101】
ある実施形態では、疾患がオランダ型遺伝性アミロイド性脳出血である場合に、式(X)の化合物のこの使用法を用いることができる。
【0102】
ある実施形態では、疾患が脳アミロイド血管障害である場合に、式(X)の化合物のこの使用法を用いることができる。
【0103】
ある実施形態では、疾患が変性痴呆である場合に、式(X)の化合物のこの使用法を用いることができる。
【0104】
ある実施形態では、疾患がびまん性レヴィー小体型アルツハイマー病である場合に、式(X)の化合物のこの使用法を用いることができる。
【0105】
ある実施形態では、ある化合物のこの使用法は、以下の塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、TFA、メタンスルホン酸、CH−(CH−COOH(nは、0から4である)、HOOC−(CH)n−COOH(nは、上記で定義したとおりである)、HOOC−CH=CH−COOH、及びフェニル−COOHの塩からなる群から選択される薬剤として許容可能な塩を用いる。
【0106】
また、本発明には、反応混合物中でベータセクレターゼ活性を阻害し、APP−695アミノ酸アイソタイプに番号付けされたMet596とAsp597の間の部位、又はアイソタイプ若しくはその突然変異体の対応する部位におけるアミロイド前駆体タンパク質(APP)の切断を阻害するため;細胞におけるアミロイドベータペプチド(Aベータ)の産生を阻害するため;動物におけるベータアミロイド斑の産生を阻害するため;及び脳におけるベータアミロイド沈着物を特徴とする疾患を治療又は予防するための、治療有効量の式(X)の化合物及び薬剤として許容可能なその塩の投与が含まれる方法も含まれる。
【0107】
また、本発明には、ベータセクレターゼ活性を阻害する方法であって、有効阻害量の式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩に前記ベータセクレターゼを曝露することを含む方法も含まれる。
【0108】
ある実施形態では、この方法は、50マイクロモル未満の濃度で酵素活性の50%を阻害する化合物を用いる。
【0109】
ある実施形態では、この方法は、10マイクロモル以下の濃度で酵素活性の50%を阻害する化合物を用いる。
【0110】
ある実施形態では、この方法は、1マイクロモル以下の濃度で酵素活性の50%を阻害する化合物を用いる。
【0111】
ある実施形態では、この方法は、10ナノモル以下の濃度で酵素活性の50%を阻害する化合物を用いる。
【0112】
ある実施形態では、この方法には、in vitroにおいて前記化合物に前記ベータセクレターゼを曝露することが含まれる。
【0113】
ある実施形態では、この方法には、細胞において前記化合物に前記ベータセクレターゼを曝露することが含まれる。
【0114】
ある実施形態では、この方法には、動物の細胞において前記化合物に前記ベータセクレターゼを曝露することが含まれる。
【0115】
ある実施形態では、この方法には、ヒトにおいて前記化合物に前記ベータセクレターゼを曝露することが含まれる。
【0116】
また、本発明には、反応混合物中でAPP−695アミノ酸アイソタイプに番号付けされたMet596とAsp597の間の部位;又はアイソタイプ若しくはその変異体の対応する部位におけるアミロイド前駆体タンパク質(APP)の切断を阻害するための方法であって、有効阻害量の式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩に前記反応混合物を曝露することを含む方法も含まれる。
【0117】
ある実施形態では、この方法は、APP−751アイソタイプに番号付けされたMet652とAsp653の間;APP−770アイソタイプに番号付けされたMet671とAsp672の間;APP−695スウェーデン変異のLeu596とAsp597の間;APP−751スウェーデン変異のLeu652とAsp653の間;又はAPP−770スウェーデン変異のLeu671とAsp672の間の切断部位を用いる。
【0118】
ある実施形態では、この方法は、in vitroにおいて前記反応混合物を曝露する。
【0119】
ある実施形態では、この方法は、細胞において前記反応混合物を曝露する。
【0120】
ある実施形態では、この方法は、動物細胞において前記反応混合物を曝露する。
【0121】
ある実施形態では、この方法は、ヒト細胞において前記反応混合物を曝露する。
【0122】
また、本発明には、細胞におけるアミロイドベータペプチド(Aベータ)の産生を阻害するための方法であって、前記細胞に有効阻害量の式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩を投与することを含む方法も含まれる。
【0123】
ある実施形態では、この方法には、動物に投与することが含まれる。
【0124】
ある実施形態では、この方法には、ヒトに投与することが含まれる。
【0125】
また、本発明には、動物におけるベータアミロイド斑の産生を阻害するための方法であって、前記動物に有効阻害量の式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩を投与することを含む方法も含まれる。
【0126】
ある実施形態では、この方法には、ヒトに投与することが含まれる。
【0127】
また、本発明には、脳におけるベータアミロイド沈着物を特徴とする疾患を治療又は予防するための方法であって、患者に有効治療量の式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩を投与することを含む方法も含まれる。
【0128】
この方法は、50マイクロモル未満の濃度で酵素活性の50%を阻害する化合物を用いることが好ましい。
【0129】
この方法は、10マイクロモル以下の濃度で酵素活性の50%を阻害する化合物を用いることが好ましい。
【0130】
この方法は、1マイクロモル以下の濃度で酵素活性の50%を阻害する化合物を用いることが好ましい。
【0131】
この方法は、10ナノモル以下の濃度で酵素活性の50%を阻害する化合物を用いることが好ましい。
【0132】
ある実施形態では、この方法は、約0.1から約1000mg/日の範囲の治療量で化合物を用いる。
【0133】
ある実施形態では、この方法は、約15から約1500mg/日の範囲の治療量で化合物を用いる。
【0134】
ある実施形態では、この方法は、約1から約100mg/日の範囲の治療量で化合物を用いる。
【0135】
ある実施形態では、この方法は、約5から約50mg/日の範囲の治療量で化合物を用いる。
【0136】
ある実施形態では、前記疾患がアルツハイマー病の場合にこの方法を用いることができる。
【0137】
ある実施形態では、前記疾患が軽度認知障害、ダウン症候群、又はオランダ型遺伝性アミロイド性脳出血である場合にこの方法を用いることができる。
【0138】
また、本発明には、式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩と複合体を生成したベータセクレターゼを含む組成物も含まれる。
【0139】
また、本発明には、ベータセクレターゼ複合体を生成するための方法であって、前記複合体の生成に適している条件下、反応混合物中で式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩にベータセクレターゼを曝露することを含む方法も含まれる。
【0140】
ある実施形態では、この方法は、in vitroにおいて曝露することを用いる。
【0141】
ある実施形態では、この方法は、細胞である反応混合物を用いる。
【0142】
また、本発明には、組み立てることができる構成部品を含むコンポーネントキットであって、少なくとも1個の構成部品には、容器に封入された式Xaの化合物が含まれるキットも含まれる。
【0143】
ある実施形態では、このコンポーネントキットには、凍結乾燥された化合物が含まれ、少なくとも1個の構成部品にはさらに希釈剤が含まれる。
【0144】
また、本発明には、複数の容器を含む容器キットであって、各容器が1つ又は複数の単位用量の式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩を含むキットも含まれる。
【0145】
ある実施形態では、この容器キットには、経口送達に適合させた各容器が含まれ、錠剤、ゲル、又はカプセルが含まれる。
【0146】
ある実施形態では、この容器キットには、非経口送達に適合させた各容器が含まれ、デポ製品、注射器、アンプル、又はバイアルが含まれる。
【0147】
ある実施形態では、この容器キットには、局所送達に適合させた各容器が含まれ、パッチ、メディパッド、軟膏、又はクリームが含まれる。
【0148】
また、本発明には、式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩;抗酸化剤、抗炎症剤、ガンマセクレターゼ阻害剤、向神経剤、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、スタチン、Aベータペプチド、及び抗Aベータ抗体からなる群から選択される1つ又は複数の治療剤を含む薬剤キットも含まれる。
【0149】
また、本発明には、式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩;及び不活性希釈剤又は食用担体を含む組成物も含まれる。
【0150】
ある実施形態では、この組成物には、油である担体が含まれる。
【0151】
また、本発明には、式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩;及び結合剤、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、又は流動促進剤(gildant)を含む組成物も含まれる。
【0152】
また、本発明には、クリーム、軟膏、又はパッチ中に配置された式(X)の化合物又は薬剤として許容可能なその塩を含む組成物も含まれる。
【0153】
本発明は、アミロイド前駆体タンパク質(APP)のベータセクレターゼ媒介性切断を阻害するための化合物、組成物、キット、及び方法を提供する。より具体的には、本発明の化合物、組成物、及び方法は、Aベータペプチドの産生を阻害し、病的形態のAベータペプチドに伴うあらゆるヒト又は動物の疾患又は状態を治療又は予防するのに有効である。
【0154】
本発明の化合物、組成物、及び方法は、アルツハイマー病(AD)を有するヒトを治療するため、ADの発症を予防する又は遅らせるのを手助けするため、軽度認知障害(MCI)の患者を治療し、治療しないとMCIからADに進行すると予想される患者においてADの発症を予防する又は遅らせるため、ダウン症候群を治療するため、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血を治療するため、脳ベータアミロイド血管障害を治療し、単発性及び再発性皮質下出血などの可能性のあるその予後を予防するため、血管性変性混合型痴呆を含む他の変性痴呆を治療するため、パーキンソン病に伴う痴呆、進行性核上麻痺に伴う痴呆、皮質基底核変性症に伴う痴呆、びまん性レヴィー小体型ADを含む他の変性痴呆を治療するためである。
【0155】
本発明の化合物は、ベータセクレターゼ阻害活性を有する。本発明の化合物の阻害活性は、例えば、本明細書に記載、又は当技術分野で知られている1つ又は複数のアッセイを用いて容易に立証される。
【0156】
本発明では、「保護基」は、T.W.Green及びP.G.M.Wutsの「Protective Groups in Organic Chemistry」、John Wiley and Sons、1991年に開示されているような適切ないずれの有機保護基も意味する。本発明において好ましい保護基は、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ホルミル、トリチル、フタルイミド、トリクロロアセチル、クロロアセチル、ブロモアセチル、ヨードアセチル、4−フェニルベンジルオキシカルボニル、2−メチルベンジルオキシカルボニル、4−エトキシベンジルオキシカルボニル、4−フルオロベンジルオキシカルボニル、4−クロロベンジルオキシカルボニル、3−クロロベンジルオキシカルボニル、2−クロロベンジルオキシカルボニル、2,4−ジクロロベンジルオキシカルボニル、4−ブロモベンジルオキシカルボニル、3−ブロモベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−シアノベンジルオキシカルボニル、2−(4−キセニル)イソプロポキシカルボニル、1,1−ジフェニルエト−1−イルオキシカルボニル、1,1−ジフェニルプロプ−1−イルオキシカルボニル、2−フェニルプロプ−2−イルオキシカルボニル、2−(p−トルイル)プロプ−2−イルオキシカルボニル、シクロペンタニルオキシカルボニル、1−メチルシクロ(cycoo)ペンタニルオキシカルボニル、シクロヘキサニルオキシカルボニル、1−メチルシクロヘキサニルオキシカルボニル、2−メチルシクロヘキサニルオキシカルボニル、2−(4−トルイルスルホニル)エトキシカルボニル、2−(メチルスルホニル)エトキシカルボニル、2−(トリフェニルホスフィノ)エトキシカルボニル、フルオレニルメトキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、1−(トリメチルシリルメチル)プロプ−1−エニルオキシカルボニル、5−ベンズイソキサリルメトキシカルボニル、4−アセトキシベンジルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−エチニル−2−プロポキシカルボニル、シクロプロピルメトキシカルボニル、4−(デシルオキシル)ベンジルオキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボニル、1−ピペリジルオキシカルボニル、炭酸9−フルオレニルメチル、−CH−CH=CH、又はフェニル−C(=N−)−Hである。
【0157】
本発明では、「アルキル」及び「C〜Cアルキル」は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、及び3−メチルペンチルなどの1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。置換基(例えば、アルキル、アルコキシ又はアルケニル基の)アルキル鎖が6個の炭素より短いか長い場合には、2番目の「C」に示すものとし、「C〜C10」は、最大10個の炭素を示す。
【0158】
本発明では、「アルコキシ」及び「C〜Cアルコキシ」は、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、ヘキソキシ、及び3−メチルペントキシなどの、少なくとも1個の二価酸素原子を介して結合している1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。
【0159】
本発明では、用語「ハロゲン」は、フッ素、臭素、塩素、及びヨウ素を意味する。
【0160】
「アルケニル」及び「C〜Cアルケニル」は、2から6個の炭素原子及び1から3個の二重結合を有する直鎖又は分枝鎖炭化水素ラジカルを意味し、例えばエテニル、プロペニル、1−ブト−3−エニル、1−ペント−3−エニル、1−ヘキソ−5−エニルなどが含まれる。
【0161】
「アルキニル」及び「C〜Cアルキニル」は、2から6個の炭素原子及び1又は2個の三重結合を有する直鎖又は分枝鎖炭化水素ラジカルを意味し、例えばエチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチン−2−イルなどが含まれる。
【0162】
本明細書で使用する用語「シクロアルキル」は、3から12個の炭素原子を有する飽和炭素環式ラジカルを指す。シクロアルキルは、単環式、又は多環式縮合系であってもよい。このようなラジカルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルが含まれる。本明細書のシクロアルキル基は、無置換であるか、指定のとおり様々な基で置換可能な1つ又は複数の位置で置換されている。例えば、このようなシクロアルキル基は、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、アミノ(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル又はジ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキルで場合により置換されていてもよい。
【0163】
「アリール」は、単一の環(例えば、フェニル)、複数の環(例えば、ビフェニル)、又は少なくとも1個が芳香族である複数の縮合環(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、ナフチル)を有する芳香族炭素環式基を意味し、場合により一置換、二置換、又は三置換である。本発明の好ましいアリール基は、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、インダニル、インデニル、ジヒドロナフチル、テトラリニル又は6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[a]シクロヘプテニルである。本明細書のアリール基は、無置換であるか、指定のとおり様々な基で置換可能な1つ又は複数の位置で置換されている。例えば、このようなアリール基は、例えばC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、アミノ(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル、ジ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル、−COOH、−C(=O)O(C〜Cアルキル)、−C(=O)NH、−C(=O)N(モノ若しくはジC〜Cアルキル)、−S(C〜Cアルキル)、−SO(C〜Cアルキル)、−O−C(=O)(C〜Cアルキル)、−NH−C(=O)−(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)−C(=O)−(C〜Cアルキル)、−NH−SO−(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)−SO−(C〜Cアルキル)、−NH−C(=O)NH、−NH−C(=O)N(モノ若しくはジC〜Cアルキル)、−NH(C〜Cアルキル)−C(=O)−NH、又は−NH(C〜Cアルキル)−C(=O)−N−(モノ若しくはジC〜Cアルキル)で場合により置換されていてもよい。
【0164】
「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、又はイオウから選択される少なくとも1個及び4個までのヘテロ原子を含む9〜11個の原子からなる縮合環系が含まれる5、6、又は7員環の1つ又は複数の芳香族環系を意味する。本発明の好ましいヘテロアリール基には、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、ベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、ピリダジニル、ピラジニル、イソインドリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、インドリジニル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾロピリジニル、イミダゾピリジニル、イソチアゾリル、ナフチリジニル、シンノリニル、カルバゾリル、ベータ−カルボリニル、イソクロマニル、クロマニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソインドリニル、イソベンゾテトラヒドロフラニル、イソベンゾテトラヒドロチエニル、イソベンゾチエニル、ベンズオキサゾリル、ピリドピリジニル、ベンゾテトラヒドロフラニル、ベンゾテトラヒドロチエニル、プリニル、ベンゾジオキソリル、トリアジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、プテリジニル、ベンゾチアゾリル、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、ジヒドロベンズイソキサジニル、ベンズイソキサジニル、ベンズオキサジニル、ジヒドロベンズイソチアジニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、クマリニル、イソクマリニル、クロモニル、クロマノニル、ピリジニル−N−オキシド、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロキノリノニル、ジヒドロイソキノリノニル、ジヒドロクマリニル、ジヒドロイソクマリニル、イソインドリノニル、ベンゾジオキサニル、ベンズオキサゾリノニル、ピロリルN−オキシド、ピリミジニルN−オキシド、ピリダジニルN−オキシド、ピラジニルN−オキシド、キノリニルN−オキシド、インドリルN−オキシド、インドリニルN−オキシド、イソキノリルN−オキシド、キナゾリニルN−オキシド、キノキサリニルN−オキシド、フタラジニルN−オキシド、イミダゾリルN−オキシド、イソオキサゾリルN−オキシド、オキサゾリルN−オキシド、チアゾリルN−オキシド、インドリジニルN−オキシド、インダゾリルN−オキシド、ベンゾチアゾリルN−オキシド、ベンズイミダゾリルN−オキシド、ピロリルN−オキシド、オキサジアゾリルN−オキシド、チアジアゾリルN−オキシド、トリアゾリルN−オキシド、テトラゾリルN−オキシド、ベンゾチオピラニルS−オキシド、ベンゾチオピラニルS,S−ジオキシドが含まれる。本明細書のヘテロアリール基は、無置換であるか、指定のとおり様々な基で置換可能な1つ又は複数の位置で置換されている。例えば、このようなヘテロアリール基は、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、アミノ(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル若しくはジ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル、−COOH、−C(=O)O(C〜Cアルキル)、−C(=O)NH、−C(=O)N(モノ若しくはジC〜Cアルキル)、−S(C〜Cアルキル)、−SO(C〜Cアルキル)、−O−C(=O)(C〜Cアルキル)、−NH−C(=O)−(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)−C(=O)−(C〜Cアルキル)、−NH−SO−(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)−SO−(C〜Cアルキル)、−NH−C(=O)NH、−NH−C(=O)N(モノ若しくはジC〜Cアルキル)、−NH(C〜Cアルキル)−C(=O)−NH、又は−NH(C〜Cアルキル)−C(=O)−N−(モノ若しくはジC〜Cアルキル)で場合により置換されていてもよい。
【0165】
「複素環」、「ヘテロシクロアルキル」又は「ヘテロシクリル」は、窒素、酸素、又はイオウから選択される少なくとも1個及び4個までのヘテロ原子を含む9〜11個の原子からなる縮合環系が含まれる4、5、6、又は7員環の1つ又は複数の炭素環式環系を意味する。本発明の好ましい複素環には、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニルS−オキシド、チオモルホリニルS,S−ジオキシド、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ホモピペリジニル、ホモモルホリニル、ホモチオモルホリニル、ホモチオモルホリニルS,S−ジオキシド、オキサゾリジノニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピロリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロフリル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチエニルS−オキシド、テトラヒドロチエニルS,S−ジオキシド及びホモチオモルホリニルS−オキシドが含まれる。本明細書の複素環基は、無置換であるか、指定のとおり様々な基で置換可能な1つ又は複数の位置で置換されている。例えば、このような複素環基は、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、アミノ(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル、ジ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル又は=Oで場合により置換されていてもよい。
【0166】
合成
本発明は、アルツハイマー病を治療及び予防するための化合物(X)である。式(X)の抗アルツハイマー化合物は、当業者に知られている出発化合物から当業者によく知られている方法によって製造される。プロセス化学は、当業者によく知られている。本発明の式(X)の化合物を調製するための最も一般的なプロセスをチャートAに示す。化学反応はわかりやすく、要約すれば、保護されたアミノ酸(I)をジアゾメタンと反応させるステップと、続いて記載のように処理して炭素原子を付加し、対応する保護された化合物(II)を生成するステップを含む。対応するアルコール(III)への還元と、続く対応するエポキシド(IV)の生成、C末端アミン、R−NH(V)によるエポキシド(IV)の開環により、対応する保護されたアルコール(VI)が生成する。窒素保護基を除去すると対応するアミン(VII)が生成し、これを式X−Y−X−D−A−(CO)−X(VIII)のアミド形成剤と反応させると、カップリングしたアミン(IX)が生成する。次いで、このカップリングしたアミンを環化すると抗アルツハイマー化合物(X)が生成する。当業者は、これらすべてが有機化学においてよく知られている反応であることを理解されよう。本発明の生物活性化合物最終生成物(X)の化学構造を知っている当技術分野の化学者は、これ以上の情報がなくとも、知られている出発材料から知られている方法によってそれらを調製できるであろう。したがって、本発明の化合物を製造することを望む当業者には以下の説明は必要ないが、手助けになると考えられる。
【0167】
式(X)の化合物の−NH−CH(R)(R)−CH(OH)−部分は、文献に開示され当業者に知られている方法によって容易に調製することができる。例えば、J.Med.Chem.、36巻、288〜291ページ、1993年、Tetrahedron Letters、28巻、5569〜5572ページ、1987年、J.Med.Chem.、38巻、581〜584ページ、1995年及びTetrahedron Letters、38巻、619〜620ページ、1997年はすべて、ヒドロキシエチルアミン型化合物を調製するためのプロセスを開示している。
【0168】
式(X)の化合物を調製するために本発明で用いる一般的方法をチャートAに示す。式(X)の化合物は、対応するN保護アミノ酸(I)から出発して調製する。N保護基は、t−ブトキシカルボニル(BOC)又はベンジルオキシカルボニル(CBZ)であることが好ましく、保護基はt−ブトキシカルボニルであることがより好ましい。当業者は、t−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニル保護基を導入する好ましい方法を理解しているはずであるが、指針として、T.W.Green及びP.G.M.Wutsの「Protective Groups in Organic Chemistry」、John Wiley and Sons、1999年をさらに参考にしてもよい。X及びX官能基は、結合形成によりZになるものとする。N保護アミノ酸(I)は、当業者によく知られており、当業者によく知られている方法により知られている化合物から容易に調製することができる。本発明の式(X)の化合物は、少なくとも2個のエナンチオ中心を有し、これが4種の鏡像異性体をもたらす。本発明は、すべての鏡像異性体に関する。
【0169】
プロセスの第一ステップは、R及びRの性質に応じて2種の異なる方法により、N保護アミノ酸(I)を対応する保護化合物(II)に変換することである。RとRが共に−Hであることが望ましい場合には、当業者によく知られているように保護アミノ酸(I)をジアゾメタンと反応させ、続いて式H−Xの化合物と反応させると保護化合物(II)が生成する。Xには、−Cl、−Br、−I、−O−トシレート、−O−メシレート、−O−ノシレートが含まれ、−Xは、−Br又は−Clであることが好ましい。適している反応条件には、エーテル、テトラヒドロフランなどであるが、それらに限定されない不活性溶媒中で反応を行うことが含まれる。保護アミノ酸(I)から保護化合物(II)への反応は、10分から1日までの時間、−78°から20〜25°の温度で行う。1〜4時間、−30°から−10°の温度で反応を行うことが好ましい。このプロセスは1個のメチレン基を付加する。
【0170】
或いは、式(II)の保護化合物は、当技術分野で十分に確立した方法に従って、まず保護アミノ酸(I)を対応するメチル又はエチルエステルに変換し、続いて式X−CH(R)(R)−Xの試薬及び強い金属塩基で処理することにより調製することができる。塩基は、ハロゲン−金属交換に影響を及ぼす働きをし、交換を受ける−Xは塩素、臭素、又はヨウ素から選択されるハロゲンである。エステル誘導体への求核付加により、保護化合物(II)が直接得られる。適している塩基には、例えばsec−ブチルリチウム、n−ブチルリチウム、及びt−ブチルリチウムを含むアルキルリチウムが含まれるが、これらに限定されるものではない。反応は、−78°などの低温で行うことが好ましい。適している反応条件には、エーテル、テトラヒドロフランなどであるが、それらに限定されない不活性溶媒中で反応を行うことが含まれる。RとRが共に水素である場合、X−C(R)(R)−Xの例には、ジブロモメタン、ジヨードメタン、クロロヨードメタン、ブロモヨードメタン及びブロモクロロメタンが含まれる。当業者は、この反応を行うのに必要な好ましい条件を知っている。さらに、R及び/又はRが−Hでない場合、保護アミノ酸(I)のエステルに−C(R)(R)−Xを付加することにより保護化合物(II)を生成し、生成物中に追加のキラル中心を組み込むが、ただし、R及びRは同一ではない。
【0171】
次いで、ケトンの対応する第2級アルコールへの還元に関して当業者によく知られている手段により保護化合物(II)を還元すると、対応するアルコール(III)が得られる。保護化合物(II)を対応するアルコール(III)に還元するための手段及び反応条件には、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、ボラン、水素化ジイソブチルアルミニウム、及び水素化リチウムアルミニウムが含まれる。水素化ホウ素ナトリウムが好ましい還元剤である。反応は、1時間から3日間、−78°から用いる溶媒の沸点までの高温までの温度で行う。−78°から0°で還元を行うことが好ましい。ボランを使用する場合、例えば、ボラン−メチルスルフィド錯体、ボラン−ピペリジン錯体、又はボラン−テトラヒドロフラン錯体のような錯体を用いてもよい。必要な還元剤及び反応条件の好ましい組合せは当業者に知られており、例えば、Larock、R.C.のComprehensive Organic Transformations、Wiley−VCH Publishers、1999年を参照されたい。保護化合物(II)を対応するアルコール(III)に還元すると、第二のエナンチオ中心(R及びRが同一でない場合には、第三の鏡像異性中心)が生じる。保護化合物(II)を還元すると、アルコール(III)の第二の中心における鏡像異性体の混合物が生成する。次いで、この鏡像異性体及びジアステレオマー混合物を、選択的低温再結晶又はクロマトグラフ分離などの当業者に知られている手段により、最も好ましくは市販のキラルカラムを用いるHPLCにより分離する。
【0172】
当業者に知られている手段により、アルコール(III)を対応するエポキシド(IV)に変換する。好ましい手段は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどから発生した水酸化イオンであるが、それらに限定されない塩基との反応による。反応条件には、C〜Cアルコール溶媒の使用が含まれ、エタノールが好ましい。例えば、酢酸エチルなどの普通の共溶媒を用いてもよい。反応は、−45°から用いるアルコールの還流温度までの温度で行い、好ましい温度範囲は、−20°から20〜25°である。或いは、式IVの保護化合物は、当業者に知られている方法により調製された式XVのグリニャールの付加によってアジリジンXIV(チャートC)から調製することができる。例えば、Bull.Korean Chem.Soc.、17巻、219ページ、1996年。当業者に知られている方法を用い、得られた保護ジオールXVIをエポキシドIVに変換する。例えば、Tetrahedron、48巻、10515ページ、1992年。
【0173】
次いで、当業者に知られている手段により、エポキシド(IV)を適切に置換されたC末端アミンR−NH(V)と反応させ、エポキシドを開くと、所望の対応する鏡像異性的に純粋な保護アルコール(VI)が生成する。本発明の置換C末端アミン、R−NH(V)は市販されているか、当業者に知られており、知られている化合物から容易に調製することができる。
【0174】
エポキシド(IV)を開くのに適している反応条件には、広範囲な普通の不活性溶媒中で反応を行うことが含まれる。C〜Cアルコール溶媒が好ましく、イソプロピルアルコールが最も好ましい。反応は、20〜25°から用いるアルコールの還流温度までの温度で行うことができる。反応を行うのに好ましい温度範囲は、50°から用いるアルコールの還流温度までである。置換C末端アミン(V)がアミノメチル基であり、メチル基上の置換基がアリール基、例えばNH2−CH−RC−アリールであって、NH−CH−RC−アリールが市販されていない場合には、以下のとおり調製することが好ましい。適している出発材料は、(適切に置換された)アラルキル化合物である。第一ステップは、当業者に知られている方法によるアルキル置換基の臭素化であり、例えば、R.C.LarockのComprehensive Organic Transformations、Wiley−VCH Publishers、1999年、615ページを参照されたい。次に、ハロゲン化アルキルをアジドと反応させるとアリール−(アルキル)−アジドが生成する。最後に、水素/触媒によってアジドを対応するアミンに還元すると、式NH−CH−RC−アリールのC末端アミン(V)が得られる。
【0175】
アミン保護基の除去に関して当業者に知られている手段により、保護アルコール(VI)を対応するアミン(VII)に脱保護する。アミン保護基の除去に適している手段は、保護基の性質によって異なる。特定の保護基の性質を知っている当業者は、その除去にはどの試薬が適しているかを知っている。例えば、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(1/1)混合物に保護アルコール(VI)を溶かすことにより、好ましい保護基BOCを除去することが好ましい。完結したら減圧下で溶媒を除去すると、対応するアミン(対応する塩、すなわちトリフルオロ酢酸塩として)が得られ、さらに精製することなく用いる。しかしながら、望ましい場合には、例えば、再結晶などの当業者によく知られている手段により、アミンをさらに精製することができる。さらに、塩の形でないことが望ましい場合には、例えば、穏和な塩基条件で塩を処理することにより遊離塩基アミンを調製するなどの当業者に知られている手段によって得ることができる。別のBOC脱保護条件及び他の保護基に関する脱保護条件は、T.W.Green及びP.G.M.Wutsの「Protective Groups in Organic Chemistry」、John Wiley and Sons、1999年に見いだすことができる。
【0176】
次いで、当業者に知られている窒素アシル化手段により、適切に置換されたアミド形成剤X−Y−X−D−A−(CO)−X(VIII)とアミン(VII)を反応させると、カップリングしたアミン(IX)が生成する。アミド形成剤(VIII)とアミン(VII)を反応させて対応する化合物(IX)を生成するための窒素アシル化条件は、当業者によく知られており、R.C.LarockのComprehensive Organic Transformations、VCH Publishers、1989年、981、979、及び972ページに見いだすことができる。第2級アミドを生成するための第1級アミンの窒素アシル化は、最も古くから知られている反応の1つである。式X−Y−X−(CO)−A−(CO)−X(VIII)のアミド形成剤は、チャートBに従い、文献で知られている方法によって知られている出発原料から容易に調製される。Xは、−OH(カルボン酸)、又はハロゲン化物(ハロゲン化アシル)、好ましくは塩素、又は混合酸無水物を生成するのに適している基を含む。
【0177】
カップリングしたアミン(IX)を当業者に知られている方法により環化すると表題化合物(X)が得られる。Xは、−OH、SH、−NHR、ハロゲン又は擬ハロゲン、−C(O)OHを含み、結合を形成してZを与える相補官能基からなるXと反応させる。環化を行うための条件は、文献中に十分に記録されており、当業者にとって容易に利用可能である。他の指針は、Angew.Chem.Int.Ed.、38巻、2345ページ、1999年及びその中に引用された参考文献中に見いだすことができる。Organic Letters、1巻、953ページ、1999年。大環状化でこの反応を行うための条件は、一次文献中に十分に記録されている。
【0178】
一般的に式X−Y−X−(CO)−A−(CO)−X(VIII)のアミド形成剤を調製することができる経路をチャートBに示す。当業者に知られている方法によって修飾することができるt−ブチルエステル酸(XI)により、穏和な加水分解でアミド形成剤(XIII)を与えるエステル(XII)を得る経路を例示するが、この経路に限定することは意図していない。
【0179】
アルツハイマー病を治療及び予防するための化合物(X)に至る代替経路をチャートDに示す。式(X)の化合物は、当業者に知られている出発材料から当業者によく知られている方法によって製造される。プロセス化学は、当業者によく知られている。化学反応は分かりやすく、チャートA〜Cについて記載した多くの一般化に従っている。チャートDでは、当業者に知られている方法により、カップリングしたアミン(XVIII)を環状炭酸エステル(XIX)に変換する。当業者は、環状炭酸エステル保護基を導入及び除去する好ましい方法を理解しているはずであるが、指針として、T.W.Green及びP.G.M.Wutsの「Protective Groups in Organic Synthesis」、John Wiley and Sons、1999年をさらに参考にしてもよい。当業者に知られている方法により環状炭酸エステル(XIX)を環化すると、脱保護の後にジオール(XX)が得られる。X及びXは、−OH、SH、NHR、ハロゲン、擬ハロゲン、−C=CH、−C(O)OH又は結合を形成してZを与える他の相補官能基からなる。環化に影響を及ぼす条件は、文献中に十分に記録されており、当業者にとって容易に利用可能である。他の指針は、Angew.Chem.Int.Ed.、38巻、2345ページ、1999年及びその中に引用された参考文献及びOrganic Letters、1巻、253ページ、1999年に見いだすことができる。当業者に知られている手段により、ジオール(XX)を対応するエポキシド(XXI)に変換する。好ましい手段は、1−(p−トルエンスルホニル)イミダゾールと、続くカリウムt−ブトキシドとの反応による。Tetrahedron Asymmetry、10巻、837ページ、1999年を参照されたい。さらに、指針として、Tetrahedron、48巻、10515ページ、1992年及びその中の参考文献を参考にすることができる。当業者に知られている方法によりR−NH2でエポキシド(XXI)を開くと表題アミン(X)が得られる。
【0180】
【化29】
Figure 2005505506
【0181】
【化30】
Figure 2005505506
【0182】
【化31】
Figure 2005505506
【0183】
【化32】
Figure 2005505506
【0184】
【化33】
Figure 2005505506
【0185】
【化34】
Figure 2005505506
【0186】
本発明の方法
本発明の化合物、及び薬剤として許容可能なその塩は、ベータアミロイド斑などの病的形態のベータアミロイドペプチドを特徴とする状態に苦しむヒト及び/又は動物を治療する、及びそのような状態の発症を予防する又は遅らせる手助けをするのに適している。例えば、この化合物は、アルツハイマー病を治療するため、アルツハイマー病の発症を予防する又は遅らせる手助けをするため、MCI(軽度認知障害)の患者を治療し、MCIからADへと進行すると思われる患者においてはアルツハイマー病の発症を予防する又は遅らせるため、ダウン症候群を治療するため、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血を有するヒトを治療するため、脳アミロイド血管障害を治療し、可能性のあるその予後、すなわち単発性及び再発性皮質下出血を予防するため、血管性変性混合型痴呆、パーキンソン病に伴う痴呆、進行性核上麻痺に伴う痴呆、皮質基底核変性症に伴う痴呆、びまん性レヴィー小体型アルツハイマー病を含む他の変性痴呆を治療するためである。特に、本発明の化合物及び組成物は、アルツハイマー病を治療又は予防するのに適している。これらの疾患を治療又は予防する場合、本発明の化合物は、患者にとって最適となるように、個別に又は組み合わせて使用することができる。
【0187】
本明細書で使用する用語「治療」は、少なくとも疾患が仮診断されたヒトにおいて本発明の化合物を使用できることを意味する。本発明の化合物は、疾患の進行を遅らせ、又は遅くし、それによって患者により有用な寿命をもたらす。
【0188】
用語「予防」は、本発明の化合物が、投与の時点で疾患を有する可能性があると診断されていないが、通常なら疾患を発症するか、疾患のリスクが増加していると予想される患者に投与される場合に有用であることを意味する。本発明の化合物は、疾患症状の発現をを遅くし、疾患の発症を遅らせ、又はヒトが疾患を発症するのを少なからず予防するはずである。また、予防には、年齢、家族歴、遺伝子若しくは染色体異常のため、及び/又は知られているAPPの遺伝子突然変異又は脳組織若しくは体液中のAPP切断産物などの疾患に関する1つ又は複数の生物学的マーカーの存在によって、疾患にかかりやすいと考えられるヒトに本発明の化合物を投与することも含まれる。
【0189】
上記の疾患を治療又は予防する際には、本発明の化合物を治療有効量で投与する。治療有効量は、当業者に知られているように、使用される特定の化合物及び投与の経路に応じて異なる。
【0190】
診断された上記の状態のいずれかを示す患者を治療する際、医師は、本発明の化合物を直ちに投与し、必要に応じて無期限に投与を続けてよい。アルツハイマー病であると診断されていないが、アルツハイマー病のリスクが十分にあると考えられる患者を治療する際、医師は、加齢に伴う記憶又は認知能力の問題など、初期の前アルツハイマー症状を患者が経験した場合に治療を開始することが好ましい。さらに、アルツハイマー病の前兆となるAPOE4又は他の生物学的指標などの遺伝子マーカーの検出によってアルツハイマー病を発症するリスクがあると判定される患者も一部存在する。そのような状況では、患者に疾患の症状がなくても、症状が現れる前に本発明の化合物の投与を開始し、疾患の発症を予防する又は遅らせるために治療を無期限に続けてもよい。
【0191】
剤形及び量
本発明の化合物は、経口、非経口、(IV、IM、デポIM、SQ、及びデポSQ)、舌下、鼻腔内(吸入)、くも膜下、局所、又は直腸投与することができる。当業者に知られている剤形は、本発明の化合物の送達に適している。
【0192】
治療有効量の本発明の化合物を含む組成物を提供する。化合物は、経口投与の場合錠剤、カプセル剤、若しくはエリキシル剤、又は非経口投与の場合には滅菌液剤若しくは懸濁剤などの適切な薬剤調製物に製剤化することが好ましい。通常、当技術分野でよく知られている技法及び手順を用い、上述の化合物を薬剤組成物に製剤化する。
【0193】
一般に認められた医薬品業務によって要求される単位剤形で、本発明の化合物若しくは化合物の混合物又は生理学的に許容可能な塩若しくはエステル約1から500mgを、生理学的に許容可能な溶剤、担体、賦形剤、結合剤、保存剤、安定剤、香料などと配合する。これらの組成物又は調製物中の活性物質の量は、指示された範囲の適切な用量が得られる量である。組成物は、単位剤形で製剤化することが好ましく、各用量は、約2から約100mg、より好ましくは約10から約30mgの活性成分を含有する。用語「単位剤形」は、ヒト対象及び他の哺乳動物に対する統一された用量として適している物理的には個別の単位を指し、各単位は、適切な薬剤用賦形剤と併せ、所望の治療効果を生むために算出された所定量の活性物質を含有する。
【0194】
組成物を調製するため、本発明の1つ又は複数の化合物を、適切な薬剤として許容可能な担体と混合する。1つ又は複数の化合物を混合又は添加する際、得られる混合物は、溶液、懸濁液、乳濁液などであってもよい。リポソーム懸濁液も薬剤として許容可能な担体として適している。これらは、当業者に知られている方法に従って調製することができる。得られる混合物の形態は、所期の投与様式、及び選択された担体又は溶剤における化合物の溶解性を含む多くの要因に応じて異なる。有効濃度は、治療する疾患、障害、又は状態の少なくとも1つの症状を軽減又は改善するのに十分なものであり、経験的に決定することができる。
【0195】
本明細書で提供する化合物の投与に適している薬剤用担体又は溶剤には、特定の投与様式に適していることが当業者に知られているいかなる担体も含まれる。さらに、活性材料は、所望の作用を損なわない他の活性材料、又は所望の作用を補う若しくは別の作用を有する材料と混合することもできる。化合物は、組成物中の1つだけの薬剤として活性な成分として製剤化してもよく、又は他の活性材料と配合してもよい。
【0196】
化合物が不十分な溶解性を示す場合、可溶化するための方法を使用してもよい。そのような方法は知られており、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの共溶媒を使用すること、Tween(登録商標)などの界面活性剤を使用すること、及び水性重炭酸ナトリウムに溶解させることが含まれるが、これらに限定されるものではない。また、有効な薬剤組成物を製剤化する際に、塩又はプロドラッグなどの化合物の誘導体を使用してもよい。
【0197】
化合物の濃度は、化合物が投与される障害の少なくとも1つの症状を軽減又は改善する投与量の送達に有効である。通常、組成物は単回投与用に製剤化される。
【0198】
本発明の化合物は、徐放性製剤又はコーティングなど、化合物が体から急速に排泄されるのを防ぐ担体と共に調製することができる。そのような担体には、マイクロカプセル化送達系などの制御放出製剤が含まれるが、それらに限定されるものではない。活性化合物は、治療される患者に対する望ましくない副作用なしに治療に有用な効果を発揮するのに十分な量で薬剤として許容可能な担体中に含まれる。治療有効濃度は、治療する障害について、知られているin vitro及びin vivoモデル系で化合物を試験することによって、経験的に決定することができる。
【0199】
本発明の化合物及び組成物は、複数回又は単回投与の容器に封入することができる。封入された化合物及び組成物は、例えば、使用のために組み立てることができる構成部品を含むキットで提供することができる。例えば、凍結乾燥形態の化合物阻害剤及び適切な希釈剤を、使用前に配合するために別々の構成要素として提供してもよい。同時投与用の場合、あるキットには、化合物阻害剤及び第二の治療剤が含まれていてもよい。阻害剤及び第二の治療剤を別々の構成部品として提供してもよい。キットには、複数の容器が含まれていてもよく、各容器は、本発明の化合物の1つ又は複数の単位用量を保持する。容器は、経口投与の場合には錠剤、ゲルカプセル剤、徐放性カプセル剤など;非経口投与の場合にはデポ製品、プレフィルドシリンジ、アンプル、バイアルなど;及び局所投与の場合にはパッチ、メディパッド、クリームなどを含むがこれらに限定されない所望の投与様式に適合していることが好ましい。
【0200】
薬物組成物中の活性化合物の濃度は、活性化合物の吸収、不活性化、及び排泄速度、投与計画、及び投与される量並びに当業者に知られている他の要因に応じて異なる。
【0201】
活性成分は、一度に投与しても、多くのより少ない投与量に分割し、時間間隔をおいて投与してもよい。正確な用量及び治療の期間は、治療している疾患の関数であり、知られている試験プロトコルを用いて経験的に、又はin vivo若しくはin vitroの試験データからの外挿によって決定してよいことは理解されよう。濃度及び用量の値は、軽減すべき状態の重症度によって異なることがあることに注意すべきである。さらに、特定の対象すべてについて、組成物の投与を管理又は監督する者の個別の必要性及び専門的判断に従って経時的に具体的投与計画を調整すべきであること、並びに本明細書に記載の濃度範囲は例示に過ぎず、特許請求の範囲に記載の組成物の範囲又は実施を限定することを意図していないことを理解すべきである。
【0202】
経口投与が望ましい場合、化合物は、胃の酸性環境から化合物を守る組成物で提供すべきである。例えば、胃ではその完全性を維持し、腸で活性化合物を放出する腸溶コーティング中に組成物を製剤化することができる。組成物を制酸剤又はそのような他の成分と組み合わせて製剤化してもよい。
【0203】
経口組成物には、一般に不活性希釈剤又は食用担体が含まれ、錠剤に圧縮するか、ゼラチンカプセルに封入してもよい。経口で治療的に投与する目的では、1つ又は複数の活性化合物を賦形剤と合わせ、錠剤、カプセル剤、又はトローチ剤の形で使用することができる。組成物の一部として、薬剤として適合する結合剤及び補助材料を含んでいてもよい。
【0204】
錠剤、丸剤、カプセル剤、トローチ剤などは、以下の成分又は類似した性質の化合物、すなわち、トラガカントゴム、アカシア、トウモロコシデンプン、又はゼラチンなどであるがそれらに限定されない結合剤;微結晶性セルロース、デンプン、又はラクトースなどの賦形剤;アルギン酸及びトウモロコシデンプンなどであるがそれらに限定されない崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムなどであるがそれらに限定されない滑沢剤;コロイド状二酸化ケイ素などであるがそれらに限定されない流動促進剤;スクロース又はサッカリンなどの甘味剤;及びペパーミント、サリチル酸メチル、又は果実香料などの矯味剤のいずれかを含有することができる。
【0205】
単位剤形がカプセル剤である場合、上記のタイプの材料に加えて、脂肪油などの液体担体を含有することができる。さらに、単位剤形は、単位剤形の物理的形態を変える他の様々な材料、例えば、糖のコーティング及び他の腸溶剤を含有することができる。また、化合物は、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウエハー、チューインガムなどの成分として投与することもできる。シロップは、活性化合物に加えて、甘味剤及びある種の保存剤としてのスクロース、色素及び着色剤、及び香料を含んでいてもよい。
【0206】
また、活性材料は、所望の作用を損なわない他の活性材料、又は所望の作用を補う材料と混合することもできる。
【0207】
非経口、皮内、皮下、又は局所適用に使用される液剤又は懸濁剤には、以下の成分、すなわち、注射用の水、食塩水、不揮発性油などの滅菌希釈剤、ゴマ油、ヤシ油、ラッカセイ油、綿実油などの天然に存在する植物油、又はオレイン酸エチルなどの合成脂肪溶剤、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、又は他の合成溶媒;ベンジルアルコール及びメチルパラベンなどの抗菌剤;アスコルビン酸及び亜硫酸水素ナトリウムなどの抗酸化剤;エチレンジアミン四酢酸(EDTA)などのキレート化剤;酢酸塩、クエン酸塩、及びリン酸塩などの緩衝剤;並びに塩化ナトリウム及びデキストロースなどの張力を調整するための試剤のいずれかが含まれていてもよい。非経口製剤は、ガラス状物質、プラスチック又は他の適切な材料でできたアンプル、使い捨て注射器、又は多回用量バイアルに封入することができる。必要に応じて、緩衝剤、保存剤、抗酸化剤などを組み入れることができる。
【0208】
静脈内投与する場合、適切な担体には、生理食塩水、リン酸緩衝食塩水(PBS)、並びにグルコース、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びそれらの混合物などの粘稠剤及び可溶化剤を含有する溶液が含まれる。組織を標的とするリポソームを含むリポソーム懸濁液も薬剤として許容可能な担体として適している。これらは、例えば、米国特許第4,522,811号に記載されているように、知られている方法に従って調製することができる。
【0209】
活性化合物は、徐放性製剤又はコーティングなどの、化合物が体から急速に排泄されるのを防ぐ担体と共に調製することができる。そのような担体には、埋込錠及びマイクロカプセル化送達系、並びに及びコラーゲン、エチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、ポリオルトエステル、ポリ乳酸などの生分解性、生体適合性ポリマーなどであって、それらに限定されない制御放出製剤が含まれる。このような製剤の調製方法は、当業者に知られている。
【0210】
本発明の化合物は、経口、非経口(IV、IM、デポIM、SQ、及びデポSQ)、舌下、鼻腔内(吸入)、くも膜下、局所、又は直腸投与することができる。当業者に知られている剤形は、本発明の化合物の送達に適している。
【0211】
本発明の化合物は、経腸的又は非経口的に投与してもよい。経口投与する場合、本発明の化合物は、当業者によく知られているような通常の経口投与用剤形で投与することができる。このような剤形には、通常の固体単位剤形である錠剤及びカプセル剤、並びに液剤、懸濁剤、及びエリキシル剤などの液体剤形が含まれる。固体剤形を使用する場合、本発明の化合物を1日に1回又は2回投与すれば済むように、徐放性タイプであることが好ましい。
【0212】
経口剤形は、1日1、2、3、又は4回患者に投与する。本発明の化合物は、1日3回以下の回数、より好ましくは1日1又は2回投与することが好ましい。したがって、本発明の化合物は、経口剤形で投与することが好ましい。どのような経口剤形を用いるにしても、本発明の化合物が胃の酸性環境から守られるように設計されていることが好ましい。腸溶コーティングされた錠剤は、当業者によく知られている。さらに、酸性の胃から守るためにそれぞれがコーティングされた小球を充填したカプセル剤も、当業者によく知られている。
【0213】
経口投与する場合、ベータセクレターゼ活性を阻害し、Aベータ産生を阻害し、Aベータ沈着を阻害し、又はADを治療若しくは予防するのに治療上有効な投与量は、約0.1mg/日から約1,000mg/日である。経口用量は、約1mg/日から約100mg/日であることが好ましい。経口用量は、約5mg/日から約50mg/日であることがより好ましい。患者は1つの投与量から始めてよいが、投与量は、患者の状態が変化するにつれて経時的に変動することがあることは理解されるであろう。
【0214】
また、本発明の化合物は、ナノ結晶分散製剤として有利に送達することができる。そのような製剤の調製は、例えば、米国特許第5,145,684号に記載されている。米国特許第6,045,829号には、HIVプロテアーゼ阻害剤のナノ結晶分散液及びその使用方法が記載されている。ナノ結晶製剤は、通常、薬物化合物の生物学的利用能をより大きくする。
【0215】
本発明の化合物は、非経口的に、例えば、IV、IM、デポIM、SC、又はデポSCによって投与することができる。非経口投与する場合、約0.5から約100mg/日、好ましくは約5から約50mgの治療有効量を毎日送達すべきである。デポ製剤が1月に1回又は2週間に1回注射に使用される場合、投与量は、約0.5mg/日から約50mg/日とするか、毎月の投与量を約15mgから約1,500mgとすべきである。一つにはアルツハイマー病患者が健忘性であるとう理由で、非経口剤形がデポ製剤であることが好ましい。
【0216】
本発明の化合物は、舌下投与することができる。舌下で与える場合、本発明の化合物は、1日に1から4回、IM投与について上記に記載した量を与えるべきである。
【0217】
本発明の化合物は、鼻腔内投与することができる。この経路で与える場合、適切な剤形は、当業者に知られているように、鼻内噴霧又は乾燥粉末である。鼻腔内投与するための本発明の化合物の用量は、IM投与について上記に記載した量である。
【0218】
本発明の化合物は、くも膜下投与することができる。この経路で与える場合、適切な剤形は、当業者に知られているように、非経口剤形とすることができる。くも膜下投与するための本発明の化合物の用量は、IM投与について上記に記載した量である。
【0219】
本発明の化合物は、局所投与することができる。この経路で与える場合、適切な剤形は、クリーム、軟膏、又はパッチである。投与すべき本発明の化合物の量を考えると、パッチが好ましい。局所投与する場合、用量は、約0.5mg/日から約200mg/日である。パッチによって送達できる量は限られるので、2個以上のパッチを使用してもよい。当業者に知られているように、パッチの数及び大きさは重要でなく、重要なことは、治療有効量の本発明の化合物が送達されることである。本発明の化合物は、当業者に知られているように、坐剤によって直腸投与することができる。坐剤によって投与する場合、治療有効量は、約0.5mgから約500mgである。
【0220】
本発明の化合物は、当業者に知られているように、埋込錠によって投与することができる。本発明の化合物を埋込錠によって投与する場合、治療有効量は、デポ投与について上記に記載した量である。
【0221】
ここまでの本発明は、本発明の新たな化合物、及び本発明の化合物を用いる新たな方法である。本発明の特定の化合物及び所望の剤形を考えれば、当業者は、適切な剤形を調製及び投与する方法が分かるであろう。
【0222】
疾患を予防するかMCI(軽度認知障害)患者を治療し、MCIからADへ進行すると思われる患者においてアルツハイマー病の発症を予防する又は遅らせるため、ダウン症候群を治療又は予防するため、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血を有するヒトを治療するため、脳アミロイド血管障害を治療し、可能性のあるその予後、すなわち単発性及び再発性皮質下出血を予防するため、血管性変性混合型痴呆、パーキンソン病に伴う痴呆、進行性核上麻痺に伴う痴呆、皮質基底核変性症に伴う痴呆、びまん性レヴィー小体型アルツハイマー病を含む他の変性痴呆を治療するために、本発明の化合物は、上記と同様な方法で、同様な投与経路により、同様な薬剤剤形を用い、かつ同様な投与スケジュールで用いられる。
【0223】
本発明の化合物は、お互いに、又は上に列挙した状態を治療若しくは予防するために使用される他の治療剤又は手法と組み合わせて使用することができる。そのような薬剤又は手法には、タクリン(コグネックス(登録商標)として市販されているテトラヒドロアミノアクリジン)、(アリセプト(登録商標)として市販されている)塩酸ドネペジル、及び(エクセロン(登録商標)として市販されている)リバスチグミンなどのアセチルコリンエステラーゼ阻害剤;ガンマセクレターゼ阻害剤;シクロオキシゲナーゼII阻害剤などの抗炎症剤;ビタミンE及びギンコライドなどの抗酸化剤;例えば、Aベータペプチドによる免疫化又は抗Aベータペプチド抗体の投与などの免疫学的手法;スタチン;並びにセレブロリジン(Cerebrolysin(登録商標))、AIT−082(Emilieu、Arch.Neurol.、57巻、454ページ、2000年)、及び他の将来の向神経剤などの直接又は間接的な向神経剤が含まれる。
【0224】
さらに、本発明の化合物は、P−グリコプロテン(glycoproten)(P−gp)の阻害剤と共に用いることができる。P−gp阻害剤の使用法は、当業者に知られている。例えば、Cancer Research、53巻、4595〜4602ページ、1993年;Clin.Cancer Res.、2巻、7〜12ページ、1996年;Cancer Research、56巻、4171〜4179ページ、1996年;国際公告WO99/64001及び同WO01/10387を参照されたい。重要なことは、P−gp阻害剤の血中レベルが、P−gpに本発明の化合物の脳血中レベルを低下させないようにする効果を発揮するようなレベルであるということである。そのために、P−gp阻害剤及び本発明の化合物は、同時に、同一又は異なる投与経路により、又は異なった時間に投与することができる。重要なことは、投与の時間ではなく、有効な血中レベルのP−gp阻害剤を有することである。
【0225】
適切なP−gp阻害剤には、シクロスポリンA、ベラパミル、タモキシフェン、キニジン、ビタミンE−TGPS、リトナビル、酢酸メゲストロール、プロゲステロン、ラパマイシン、10,11−メタノジベンゾスベラン、フェノチアジン、GF120918などのアクリジン誘導体、FK506、VX−710、LY335979、PSC−833、GF−102,918又は他のステロイドが含まれる。同一の機能をする薬剤がさらに見いだされるはずであることを理解すべきである。
【0226】
P−gp阻害剤は、経口、非経口、(IV、IM、IMデポ、SQ、SQデポ)、局所、舌下、直腸、鼻腔内、くも膜下投与することができ、かつ埋込錠によって投与することもできる。
【0227】
P−gp阻害剤の治療有効量は、約0.1から約300mg/kg/日、好ましくは1日に約0.1から約150mg/kgである。患者は1つの投与量から始めてよいが、投与量は、患者の状態が変化するにつれて経時的に変えなければならないことがあることは理解されるであろう。
【0228】
経口投与する場合、P−gp阻害剤は、当業者によく知られているような通常の経口投与用剤形で投与することができる。このような剤形には、通常の固体単位剤形である錠剤及びカプセル剤、並びに液剤、懸濁剤、及びエリキシル剤などの液体剤形が含まれる。固体剤形を使用する場合、P−gp阻害剤を1日に1回又は2回投与すれば済むように、徐放性タイプであることが好ましい。経口剤形は、1日1から4回患者に投与する。P−gp阻害剤は、1日3回以下の回数、より好ましくは1日に1又は2回投与することが好ましい。したがって、P−gp阻害剤は、固体剤形で投与することが好ましく、さらに、固体剤形は、1日1又は2回の投与が可能な徐放性形態であることが好ましい。どのような経口剤形を用いるにしても、P−gp阻害剤が胃の酸性環境から守られるように設計されていることが好ましい。腸溶コーティングされた錠剤は、当業者によく知られている。さらに、酸性の胃から守るためにそれぞれがコーティングされた小球を充填したカプセル剤も、当業者によく知られている。
【0229】
さらに、P−gp阻害剤は、非経口投与することができる。非経口投与する場合、IV、IM、デポIM、SQ、デポSQで投与することができる。
【0230】
P−gp阻害剤は、舌下投与することができる。舌下で与える場合、P−gp阻害剤は、1日に1から4回、IM投与と同様の量で与えるべきである。
【0231】
P−gp阻害剤は、鼻腔内投与することができる。この投与経路で与える場合、適切な剤形は、当業者に知られているように、鼻内噴霧又は乾燥粉末である。鼻腔内投与するためのP−gp阻害剤の用量は、IM投与の場合と同様である。
【0232】
P−gp阻害剤は、くも膜下投与することができる。この投与経路で与える場合、適切な剤形は、当業者に知られているように、非経口剤形とすることができる。
【0233】
P−gp阻害剤は、局所投与することができる。この投与経路で与える場合、適切な剤形は、クリーム、軟膏、又はパッチである。投与する必要のあるP−gp阻害剤の量を考えると、パッチが好ましい。しかしながら、パッチによって送達できる量は限られる。したがって、2個以上のパッチが必要なことがある。当業者に知られているように、パッチの数及び大きさは重要でなく、重要なことは、治療有効量のP−gp阻害剤が送達されることである。
【0234】
P−gp阻害剤は、当業者に知られているように、坐剤によって直腸投与することができる。
【0235】
P−gp阻害剤は、当業者に知られているように、埋込錠によって投与することができる。
【0236】
P−gp阻害剤を投与するには、投与経路又は剤形に関して新規なことはない。特定のP−gp阻害剤及び所望の剤形を考えれば、当業者は、P−gp阻害剤についての適切な剤形を調製する方法が分かるであろう。
【0237】
投与を行う当技術分野の医師によく知られているように、正確な用量及び投与回数は、投与される本発明の特定の化合物、治療されている特定の状態、治療されている状態の重症度、特定の患者の年齢、体重、一般健康状態、及び患者が服用する可能性のある他の薬物に応じて異なることは当業者にとって明らかであろう。
【0238】
APP切断の阻害
本発明の化合物は、APP695アイソフォーム、若しくはその変異体に番号付けされたMet595とAsp596の間、又はAPP751若しくはAPP770などの異なるアイソフォーム、それらの変異体の対応する部位(「ベータセクレターゼ部位」と呼ばれることもある)におけるAPPの切断を阻害する。特定の理論に縛られたいとは思わないが、ベータセクレターゼ活性の阻害はベータアミロイドペプチド(Aベータ)の産生を阻害すると考えられている。ベータセクレターゼ切断部位における切断をもたらすのに通常は十分である条件下、ベータセクレターゼ酵素の存在下でのAPP基質の切断を阻害化合物の存在下で分析することによる様々な阻害アッセイの1つで阻害活性が立証される。未処置又は不活性対照と比較したベータセクレターゼ切断部位におけるAPP切断の減少は、阻害活性と相関関係がある。本発明の化合物の有効性を立証するのに用いることができるアッセイ系が知られている。代表的なアッセイ系は、例えば、米国特許第5,942,400号、同第5,744,346号、並びに以下の実施例に記載されている。
【0239】
天然、変異、及び/又は合成APP基質、天然、変異、及び/又は合成酵素、並びに試験化合物を用い、in vitro又はin vivoにおいてベータセクレターゼの酵素活性及びAベータの産生を分析することができる。この分析は、自然、変異、及び/又は合成APP並びに酵素を発現する一次細胞又は二次細胞、自然のAPP及び酵素を発現する動物モデルを必要とするか、基質及び酵素を発現するトランスジェニック動物モデルを利用することがある。酵素活性は、例えば、イムノアッセイ、蛍光定量アッセイ又は色素原性アッセイ、HPLC、又は他の検出手段によって1つ又は複数の切断産物を分析することにより検出することができる。反応系におけるベータセクレターゼ媒介性切断が阻害化合物なしで観察及び測定される場合に、対照と比較して産生するベータセクレターゼ切断産物の量を低下させる能力を有する化合物として阻害化合物を判定する。
【0240】
ベータセクレターゼ
様々な形のベータセクレターゼ酵素が知られており、酵素活性のアッセイ及び酵素活性の阻害に利用可能かつ有用である。これらには、自然、組み換え、及び合成の形の酵素が含まれる。ヒトベータセクレターゼは、ベータ部位APP切断酵素(BACE)、Asp2、及びメマプシン2として知られており、例えば、米国特許第5,744,346号、公告されたPCT特許出願WO98/22597、WO00/03819、WO01/23533、及びWO00/17369、並びに文献出版物(Hussain他、Mol.Cell.Neurosci.、14巻、419〜427ページ、1999年;Vassar他、Science、286巻、735〜741ページ、1999年;Yan他、Nature、402巻、533〜537ページ、1999年、;Sinha他、Nature、40巻、537〜540ページ、1999年;及びLin他、PNAS USA、97巻、1456〜1460ページ、2000年)において特徴が明らかにされている。合成の形の酵素も記載されている(WO98/22597及びWO00/17369)。ベータセクレターゼは、ヒト脳組織から抽出、精製することができ、細胞中、例えば、組み換え酵素を発現する哺乳類細胞中で製造することもできる。
【0241】
好ましい化合物は、50マイクロモル未満の濃度、好ましくは10マイクロモル以下、より好ましくは1マイクロモル以下、最も好ましくは10ナノモル以下の濃度においてベータセクレターゼ酵素活性の50%を阻害するのに有効である。
【0242】
APP基質
APPのベータセクレターゼ媒介性切断の阻害を立証するアッセイは、Kang他、Nature、325巻、733〜6ページ、1987年に記載されている695個のアミノ酸の「正常」アイソタイプ、Kitaguchi他、Nature、331巻、530〜532ページ、1981年に記載されている770個のアミノ酸のアイソタイプ、及びスウェーデン変異(KM670−1NL)(APP−SW)、ロンドン変異(V7176F)、及びその他などの変異体を含む、知られている形のAPPのいずれかを利用することができる。知られている様々な変異についての総説としては、例えば、米国特許第5,766,846号、またHardy、Nature Genet.、1巻、233〜234ページ、1992年を参照されたい。その他の基質には、例えばWO00/17369に開示されている二塩基性アミノ酸修飾体のAPP−KK、APPの断片、及びベータセクレターゼ切断部位を含む合成ペプチド、野生型(WT)又は、例えば米国特許第5,942,400号及びWO00/03819に記載の変異型、例えばSWが含まれる。
【0243】
APP基質は、APPのベータセクレターゼ切断部位(KM−DA又はNL−DA)、例えば、完全なAPPペプチド若しくは変異体、APP断片、組み換え若しくは合成APP、又は融合ペプチドを含む。融合ペプチドには、酵素アッセイに有用な部分を有する、例えば、単離及び/又は検出特性を有するペプチドと融合したベータセクレターゼ切断部位が含まれることが好ましい。このような部位には、例えば、抗体結合のための抗原性エピトープ、標識若しくは他の検出部分、結合基質などが含まれる。
【0244】
抗体
APP切断に特有の産物は、例えば、Pirttila他、Neuro.Lett.、249巻、21〜4ページ、1999年、及び米国特許第5,612,486号に記載されている様々な抗体を用いるイムノアッセイによって測定することができる。Aベータを検出するのに使用される抗体には、例えば、Aベータペプチドのアミノ酸1〜16上のエピトープを特異的に認識するモノクローナル抗体6E10(Senetek、St.Louis、MO);それぞれヒトAベータ1〜40及び1〜42に特異的な抗体162及び164(New York State Institute for Basic Research、Staten Island、NY);及び米国特許第5,593,846号に記載されているように、ベータアミロイドペプチドの結合領域、すなわち残基16と残基17の間の部位を認識する抗体が含まれる。米国特許第5,604,102号及び同第5,721,130号に記載されているように、APPの残基591から596の合成ペプチドに対して産生される抗体及びスウェーデン変異の590〜596に対して産生されるSW192抗体も、APP及びその切断産物のイムノアッセイに有用である。
【0245】
アッセイ系
ベータセクレターゼ切断部位におけるAPP切断を測定するアッセイは、当技術分野でよく知られている。例示的アッセイは、例えば、米国特許第5,744,346号及び同第5,942,400号に記載されており、以下の実施例でも述べる。
【0246】
無細胞アッセイ
本発明の化合物の阻害活性を立証するために用いることができる例示的アッセイは、例えば、WO00/17369、WO00/03819、及び米国特許第5,942,400号及び同第5,744,346号に記載されている。そのようなアッセイは、無細胞インキュベーション、又はベータセクレターゼを発現する細胞及びベータセクレターゼ切断部位を有するAPP基質を用いる細胞インキュベーションで行うことができる。
【0247】
酵素の切断活性に適しているインキュベーション条件下、ベータセクレターゼ酵素、その断片、又はベータセクレターゼ活性を有し、APPのベータセクレターゼ切断部位を切断するのに有効な合成若しくは組み換えポリペプチド変異体の存在下で、APPのベータセクレターゼ切断部位を含むAPP基質、例えば、完全APP若しくは変異体、APP断片、又はアミノ酸配列:KM−DA又はNL−DAを含む組み換え若しくは合成APP基質をインキュベートする。適切な基質には、基質ペプチド及びペプチド又はそのベータセクレターゼ切断産物の精製又は検出を容易にするための修飾を含む融合タンパク質又はペプチドであってもよい誘導体が場合により含まれる。修飾には、抗体結合で知られている抗原性エピトープの挿入;標識又は検出可能部分の連結、結合基質の連結などが含まれる。
【0248】
無細胞in vitroアッセイに適しているインキュベーション条件には、例えば:約200ナノモルから10マイクロモルの基質、約10から200ピコモルの酵素、及び約0.1ナノモルから10マイクロモルの阻害化合物、水溶液中、pH4〜7付近、約37℃、約10分間から3時間が含まれる。これらのインキュベーション条件は例示に過ぎず、特定のアッセイ成分及び/又は所望の測定系の要求に応じて変更することができる。特定のアッセイ成分についてのインキュベーション条件の最適化は、使用する特定のベータセクレターゼ酵素及びその至適pH、アッセイで使用する可能性のある追加の酵素及び/又はマーカーなどについて説明すべきである。そのような最適化は、決まりきったものであり、必要以上の実験は必要ないはずである。
【0249】
アッセイの1つは、APP−SWのC末端にある125個のアミノ酸と融合したマルトース結合タンパク質(MBP)を有する融合ペプチドを利用する。MBP部分は、抗MBP捕捉抗体によってアッセイ基質上に捕捉される。ベータセクレターゼの存在下、捕捉された融合タンパク質をインキュベートすると、ベータセクレターゼ切断部位において基質が切断される。切断活性は、例えば、切断産物のイムノアッセイによって分析することができる。このようなイムノアッセイの1つは、例えば、抗体SW192を用い、切断された融合タンパク質のカルボキシ末端において露出される独特なエピトープを検出する。このアッセイは、例えば、米国特許第5,942,400号に記載されている。
【0250】
細胞アッセイ
多くの細胞ベースのアッセイを用い、ベータセクレターゼ活性及び/又はAベータを遊離させるAPPのプロセシングを分析することができる。細胞内及び本発明の化合物阻害剤の存在下又は非存在下におけるAPP基質のベータセクレターゼ酵素との接触を用い、化合物のベータセクレターゼ阻害活性を立証することができる。有用な阻害化合物の存在下でのアッセイは、非阻害対照に比べ、酵素活性の少なくとも約30%、最も好ましくは少なくとも約50%の阻害をもたらすことが好ましい。
【0251】
一実施形態では、ベータセクレターゼを自然に発現する細胞を使用する。或いは、細胞を改変し、前述の組み換えベータセクレターゼ又は合成変異体酵素を発現させる。APP基質は、培地に加えてもよいが、細胞内で発現させることが好ましい。APP、変異型若しくは突然変異型APPを自然に発現する細胞、又はAPP、突然変異型若しくは変異型APP、組み換え若しくは合成APP、APP断片、ベータセクレターゼAPP切断部位を含む合成APPペプチド若しくは融合タンパク質のアイソフォームを発現するように形質転換された細胞を使用することができるが、ただし、発現したAPPは、酵素との接触が可能であり、酵素による切断活性が分析できるものとする。
【0252】
APPからAベータへ正常にプロセシングするヒト細胞系は、本発明の化合物の阻害活性をアッセイするための手段を提供する。例えば、ウエスタンブロット又はELISAなどの酵素結合イムノアッセイ(EIA)などのイムノアッセイによって、Aベータ及び/又は他の切断産物の産生及び培地中への遊離を測定することができる。
【0253】
化合物阻害剤の存在下、APP基質及び活性ベータセクレターゼを発現する細胞をインキュベートし、対照と比較した酵素活性の阻害を立証することができる。ベータセクレターゼの活性は、APP基質の1又は複数の切断産物を分析することによって測定することができる。例えば、基質APPに対するベータセクレターゼ活性の阻害は、Aベータなどの特異的ベータセクレターゼ誘発性APP切断産物の遊離を減少させることが予想されるであろう。
【0254】
神経細胞と非神経細胞は共にAベータをプロセシングし遊離させるが、内因性ベータセクレターゼ活性のレベルは低く、EIAによって検出することが困難なことが多い。したがって、ベータセクレターゼ活性が強化され、APPのAベータへのプロセシングが強化され、かつ/又はAベータの産生が強化されていることが知られている細胞タイプの使用が好ましい。例えば、スウェーデン変異型のAPP(APP−SW);APP−KK;又はAPP−SW−KKによる細胞の形質移入により、ベータセクレターゼ活性が強化され容易に測定することができる量のAベータを産生する細胞が得られる。
【0255】
そのようなアッセイでは、例えば、APP基質上の切断部位におけるベータセクレターゼ酵素活性に適している条件下、培地中でAPP及びベータセクレターゼを発現する細胞をインキュベートする。細胞を化合物阻害剤に曝露すると、培地中に遊離するAベータの量及び/又は細胞溶解物中のAPPのCTF99断片の量が対照に比べて減少する。APPの切断産物は、例えば、前述のように、特異的な抗体との免疫反応によって分析することができる。
【0256】
ベータセクレターゼ活性の分析に好ましい細胞には、一次ヒト神経細胞、導入遺伝子がAPPである一次トランスジェニック動物神経細胞、及びAPP、例えばAPP−SWを発現する安定な293細胞系などの他の細胞が含まれる。
【0257】
in vivoアッセイ:動物モデル
様々な動物モデルを用い、上述のように、ベータセクレターゼ活性及び/又はAベータを遊離させるAPPのプロセシングを分析することができる。例えば、APP基質及びベータセクレターゼ酵素を発現するトランスジェニック動物を用い、本発明の化合物の阻害活性を立証することができる。例えば、米国特許第5,877,399号、同第5,612,486号、同第5,387,742号、同第5,720,936号、同第5,850,003号、同第5,877,015号、及び同第5,811,633号、並びにGanes他、Nature、373巻、523ページ、1995年には、ある種のトランスジェニック動物モデルが記載されている。ADの病態生理学に関連する特徴を示す動物が好ましい。本明細書に記載のトランスジェニックマウスへの本発明の化合物阻害剤の投与は、化合物の阻害活性を立証するための代替方法となる。また、薬剤として有効な担体中の化合物を、標的組織に適切な治療量が到達する投与経路によって投与することが好ましい。
【0258】
これらの動物では、ベータセクレターゼ切断部位におけるAPPのベータセクレターゼ媒介性切断及びAベータ遊離の阻害は、動物の脳脊髄液などの体液中又は組織中で切断断片を測定することによって分析することができる。Aベータ沈着物又はAベータ斑について脳組織を分析することが好ましい。
【0259】
本発明の阻害化合物の存在下、及びAPPの酵素媒介性切断及び/又は基質からのAベータの遊離を可能にするのに十分な条件下でAPP基質をベータセクレターゼ酵素に接触させると、本発明の化合物は、ベータセクレターゼ切断部位におけるAPPのベータセクレターゼ媒介性切断を軽減するのに有効であり、かつ/又は遊離するAベータの量を減少させるのに有効である。このような接触が、例えば上述のように、動物モデルへの本発明の阻害化合物の投与である場合、化合物は、動物の脳組織におけるAベータ沈着を軽減し、ベータアミロイド斑の数及び/又は大きさを低減するのに有効である。そのような投与がヒト対象に対する場合、化合物は、Aベータの量の増加を特徴とする疾患の進行を阻害する又は遅くする、ADの進行を遅くする、かつ/又は疾患のリスクのある患者においてADの発症又は発現を予防するのに有効である。
【0260】
定義/略語
以下の略語/定義は、本明細書では互換的に使用する。
【0261】
温度はすべて摂氏温度(℃)である。
【0262】
TLCは、薄層クロマトグラフィーを指す。
【0263】
psiは、ポンド/inを指す(1psi=6.9kPa)。
【0264】
HPLCは、高圧液体クロマトグラフィーを指す。
【0265】
THFは、テオラヒドロフランを指す。
【0266】
DMFは、ジメチルホルムアミドを指す。
【0267】
EDCは、エチル−1−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド又は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を指す。
【0268】
HOBtは、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物を指す。
【0269】
NMMは、N−メチルモルホリンを指す。
【0270】
NBSは、N−ブロモスクシンイミドを指す。
【0271】
TEAは、トリエチルアミンを指す。
【0272】
BOCは、1,1−ジメチルエトキシカルボニル又はt−ブトキシカルボニル、−CO−O−C(CHを指す。
【0273】
CBZは、ベンジルオキシカルボニル、−CO−O−CH−フェニルを指す。
【0274】
FMOCは、炭酸9−フルオレニルメチルを指す。
【0275】
TFAは、トリフルオロ酢酸、CF−COOHを指す。
【0276】
CDIは、1,1’−カルボニルジイミダゾールを指す。
【0277】
食塩水は、飽和塩化ナトリウム水溶液を指す。
【0278】
クロマトグラフィー(カラム及びフラッシュクロマトグラフィー)は、化合物の精製/分離を指し、(支持体、溶離液)と表示する。適切な分画をプールして濃縮すると所望の化合物が得られることは理解されるであろう。
【0279】
CMRは、C−13磁気共鳴分光法を指し、化学シフトは、TMSからの低磁場方向へのppm(δ)で報告される。
【0280】
NMRは、核(プロトン)磁気共鳴分光法を指し、化学シフトは、TMSからの低磁場方向へのppm(d)で報告される。
【0281】
IRは、赤外分光法を指す。
【0282】
−フェニルは、フェニル(C)を指す。
【0283】
MSは、質量分析を指し、m/e、m/z、又は質量/電荷単位と表示する。MHは、親陽イオンと水素原子である。EIは、電子衝撃を指す。CIは、化学イオン化を指す。FABは、高速原子衝撃を指す。
【0284】
HRMSは、高分解能質量分析を指す。
【0285】
エーテルは、ジエチルエーテルを指す。
【0286】
薬剤として許容可能とは、組成物、製剤、安定性、患者の認容性、及び生物学的利用能に関して、患者には薬理学的/毒物学的な観点から許容され、製薬化学者には物理的/化学的観点から許容される特性及び/又は物質を指す。
【0287】
溶媒の組合せが使用される場合、使用される溶媒の比率は、体積/体積(v/v)である。
【0288】
溶媒中の固体の溶解度を用いる場合、溶媒に対する固体の比率は、重量/体積(wt/v)である。
【0289】
BOPは、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾル−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムを指す。
【0290】
TBDMSCIは、塩化t−ブチルジメチルシリルを指す。
【0291】
TBDMSOTfは、t−ブチルジメチルシリルトリフルオロスルホン酸エステルを指す。
【0292】
トリソミー21は、ダウン症候群を指す。
【0293】
APP、アミロイド前駆体タンパク質は、例えば米国特許第5,766,846号に開示されているような、APPの変異体、突然変異体、及びアイソフォームを含むいずれかのAPPポリペプチドと定義される。
【0294】
Aベータ、アミロイドベータペプチドは、APPのベータセクレターゼ媒介性切断の結果として生じ、39、40、41、42、及び43個のアミノ酸からなるペプチドを含み、かつベータセクレターゼ切断部位からアミノ酸39、40、41、42、又は43まで伸びているいずれかのペプチドと定義される。
【0295】
ベータセクレターゼ(BACE1、Asp2、メマプシン2)は、Aベータのアミノ末端側の縁におけるAPPの切断を媒介するアスパルチルプロテアーゼである。ヒトベータセクレターゼは、例えば、WO00/17369に記載されている。
【0296】
「薬剤として許容可能」とは、組成物、製剤、安定性、患者の認容性、及び生物学的利用能に関して、患者には薬理学的/毒物学的な観点から許容され、製薬化学者には物理的/化学的観点から許容される特性及び/又は物質を指す。
【0297】
治療有効量は、治療されている疾患の少なくとも1つの症状を低減又は軽減する、或いは疾患の1つ又は複数の臨床マーカー又は症状の発症を低減又は遅らせるのに有効な量と定義される。
【0298】
本発明は、ベータセクレターゼ酵素活性及びAベータペプチド産生を阻害するための化合物、組成物、及び方法を提供する。ベータセクレターゼ酵素活性の阻害は、APPからのAベータの産生を阻止又は低減し、脳におけるベータアミロイド沈着物の生成を減少又は消失させる。
【0299】
別段の定義づけがない限り、本明細書で使用する科学用語及び技術用語はすべて、本発明が属する当業者に一般に理解されているものと同様の意味を有する。本出願、特許を含むすべての論文及び参考文献における開示を参照により本明細書に組み込む。
【0300】
本発明を以下の実施例によってさらに説明するが、実施例に記載される特定の手順に本発明の範囲又は精神を限定していると解釈すべきではない。
【0301】
出発材料及び様々な中間体は、商業ソースから入手し、市販の有機化合物から調製し、又はよく知られている合成方法を用いて調製することができる。
【実施例】
【0302】
合成
実施例A
14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン(1)
ステップ1:1−アリルオキシ−3−ブロモ−5−フルオロベンゼンの調製
【0303】
【化35】
Figure 2005505506
アリルアルコール(8.9g、0.154mol)のDMA(400ml)溶液に、室温(r.t.)でNaH(60%油分散)(6.4g、0.160mol)を少量ずつ加える。混合物をr.t.で1.5時間撹拌し、続いて3,5−ジフルオロブロモベンゼン(17.9ml、30g、0.155mol)をゆっくりと加える。反応混合物をr.t.で一夜撹拌する。水1500mlを加えることにより反応をクエンチし、エーテル(4×300ml)で抽出する。有機層をMgSOで乾燥し減圧で濃縮すると、フラッシュクロマトグラフィー(ペンタン、rf.=0.3)後に無色の油24.6g(69%)が得られる。
元素分析 CBrFOとしての計算値:C、46.78;H、3.49。実測値:C、46.18;H、3.45。COFBrとしての計算質量:229.97。COFBrとしての実測質量:(OAMS)ES−:189.0(M−アリル)。
【0304】
ステップ2:[1−(3−アリルオキシ−5−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製
【0305】
【化36】
Figure 2005505506
中、炎で乾燥したフラスコにRieke(登録商標)Mg(5.35mL、5.5mmol)を撹拌しながら加える。この懸濁液に、1−アリルオキシ−3−ブロモ−5−フルオロ−ベンゼン(1.21g、5.25mmol)をゆっくりと加える。グリニャール試薬が完全に生成したら、注射器により、それをCuBr・MeS(33.7mg、0.163mmol)のTHF懸濁液(1mL)に−30℃において加える。30分後、2−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−アジリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(XIV)(0.50g、2.10mmol)のTHF(1.0ml)溶液を注射器により加え、反応混合物を−10℃までゆっくりと温め、2時間撹拌する。NHCl100mLで反応をクエンチし、EtOAcで抽出する。有機層を、NaHCO、次いで食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮すると、黄色の油1.11g(100%)が得られる。粗生成物をMeOH(50ml)に溶かし、50℃においてDowex(登録商標)50WX2−400イオン交換樹脂(8当量)で処理する。2時間後、混合物を濾過し、MeOH及びDCMで交互に(3×)洗う。次いで、MeOHに溶かした7N NHで樹脂を処理し、濾液を真空中で濃縮すると、粗製のアミノ−ジオールが得られる。アミノ−ジオールをTHFに溶かし(0.2M)、続いてBocO(0.99当量)を加える。反応後、フラッシュクロマトグラフィー(70%EtOAc/Hex)により無色の油としてBoc保護アミノ−ジオールが得られる。C1826FNOとしての計算質量:355.18。C1826FNOとしての実測質量:(OAMS)ES+:256.2(M−Boc)。
【0306】
ステップ3:[2−(3−アリルオキシ−5−フルオロ−フェニル)−1−オキシラニル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製
【0307】
【化37】
Figure 2005505506
Boc保護アミノ−ジオール(4.60g、12.94mmol)のCHCl(50ml)溶液に、オルト酢酸トリメチル(1.69mL、13.33mmol)及びp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(32.67mg、0.13mmol)を加える。混合物をr.t.で45分間撹拌し、次いで真空中で濃縮すると、白色の固体が得られる。残渣をCHCl(50mL)に溶かし、0℃まで冷却し、続いてTEA(180μL、1.29mmol)及び臭化アセチル(0.99mL、12.22mmol)を加える。45分後、NaHCOで反応をクエンチし、CHClで抽出し、有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮する。得られる残渣を20%THF/MeOHに溶かし、続いて0℃においてKOH/MeOH溶液(2.25M)に加える。反応が完結したら混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮すると、白色の固体としてエポキシドが得られる。C1824FNO+Hとしての計算質量:338.1767。C1826FNO+Hとしての正確な質量:338.1768。
【0308】
ステップ4:[4−(3−アリルオキシ−5−フルオロ−フェニル)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−ブチル]−(3−エチル−ベンジル)−カルバミン酸ベンジルエステルの調製
【0309】
【化38】
Figure 2005505506
ステップ3からのエポキシド(1.79g、5.31mmol)のIPA(50ml)溶液に、N中、撹拌しながらm−エチルベンジルアミン(3.6g、26.55mmol)を加える。反応が完結したら混合物を真空中で濃縮し、EtOAcに再び溶かし、1N HClで洗浄し、NaHCOで中和し、NaSOで乾燥する。有機層を濾過し、次いで真空中で濃縮すると、白色の固体(2.55g)が得られる。アミン残渣をTHF(25.0mL)に溶かし、続いて0℃においてTEA(0.90mL、6.43mmol)及びクロロギ酸ベンジル(0.80mL、5.63mmol)を加える。完了したら、反応物をEtOAcで希釈し、1N HClで洗浄し、NaHCOで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮すると、白色の固体(3.05g、収率93%)が得られる。C3543FN+Hとしての計算質量:607.3183。C3543FN+Hとしての正確な質量:607.3195。
【0310】
ステップ5:{4−(3−アリルオキシ−5−フルオロ−フェニル)−3−[4−(アリル−プロピル−カルバモイル)−ブチリルアミノ]−2−ヒドロキシ−ブチル}−(3−エチル−ベンジル)−カルバミン酸ベンジルエステルの調製
【0311】
【化39】
Figure 2005505506
[4−(3−アリルオキシ−5−フルオロ−フェニル)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−ブチル]−(3−エチル−ベンジル)−カルバミン酸ベンジルエステル(1.84g、3.03mmol)の20%TFA/DCM(30mL)溶液を調製し、1時間撹拌する。反応混合物を真空中で濃縮すると、白色の固体(2.12g)が得られる。4−(アリル−プロピル−カルバモイル)−酪酸(0.060g、2.82mmol)のCHCl溶液を調製し、これにEDC(0.74g、3.84mmol)及びHOBT(0.52g、3.84mmol)をN中、撹拌しながら加えることによってペプチドカップリングを行う。この溶液に、CHCl(15mL)に溶かしたTEA(1.43mL、10.24mmol)、トリフルオロ酢酸1−(3−アリルオキシ−5−フルオロ−フェニル)−3−[ベンジルオキシカルボニル−(3−エチル−ベンジル)−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル−アンモニウム(1.59g、2.56mmol)を加える。反応が完結したら混合物をEtOAcで希釈し、NaHCO、次いで1N HClで洗浄する。次いで、混合物をNaHCO、次いで0.5N NaOHで中和し、活性炭で処理し、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮すると、黄色の油が得られる。75%EtOAc/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製を行う。C4152FN+Hとしての計算質量:702.3918。C4152FN+Hとしての正確な質量:702.3916。
【0312】
ステップ6:14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオンの調製
【0313】
【化40】
Figure 2005505506
のグローブバッグ内で、トリシクロヘキシルホスフィン[1,2−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾル−2−イリデン−[ベンジリデン]ルテニウム(IV)ジクロリド](2.38mg、0.003mmol)を炎で乾燥したフラスコ中に量りとる。これに、注射器によりCHCl(50mL)及び注射器により{4−(3−アリルオキシ−5−フルオロ−フェニル)−3−[4−(アリル−プロピル−カルバモイル)−ブチリルアミノ]−2−ヒドロキシ−ブチル}−(3−エチル−ベンジル)−カルバミン酸ベンジルエステル(200mg、0.285mmol)のCHCl(7mL)溶液を加える。反応混合物を45℃において1時間還流し、真空中で濃縮し、75%EtOAc/ヘキサンによる円形クロマトグラフィーにより精製すると、白色の固体として生成物が得られる(136mg、収率70%)。アルケン材料60mgをMeOH(3ml)に溶かし、続いてNHOAc(0.003g、0.04mmol)及び10重量%Pd/C10mgを加える。混合物にHをパージし、風船圧で6時間、H雰囲気中に維持する。反応物をセライトで濾過し、減圧で濃縮すると透明な油が得られる。残渣をMeOHに溶かし、DOWEX(登録商標)SBR(−OH)樹脂で20分間処理する。濾過により樹脂を除き、濾液を減圧下に濃縮すると、灰色がかった白色の粉末が得られる。HRMS C3144FN+Hとしての計算値542.3394、実測値542.3393。
【0314】
実施例B
14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン(2)
ステップ1:4−(3−アロキシ(alloxy)−5−フルオロ−ペニ(pehny))−3−アミノ−ブタン−1,2−ジオールの調製
【0315】
【化41】
Figure 2005505506
乾燥した500mlの3頸フラスコにRieke(登録商標)マグネシウム(2.5g、0.103mol)を115mlのTHF懸濁液として加える。1−アロキシ−3−ブロモ−5−フルオロベンゼン(23.2g、0.101mol)を0.5mlずつ加え、反応混合物のわずかな温度上昇を維持する。臭化物の添加が終了したら、注射器により、−30℃においてCuBr・MeS(1.6g、0.008mol)のTHF(15ml)懸濁液にグリニャール試薬溶液を移す。混合物を30分間−30℃に保ち、続いてBoc−アジリジンXIV(9.6g、0.040mol)を15mlのTHF溶液として加える。LC/MSが完全な反応を示すまで、2.5時間にわたり反応混合物を自然に温める。水性NHClで反応混合物をクエンチし、EtOAcで抽出する。合わせた有機層を、MgSOで乾燥し、減圧で濃縮すると、白色の固体9.6g(61%)が得られる。所望のアミノジオールは、白色の固体(3.0g、0.008mol)をMeOH(75ml)に溶かし、Dowex(登録商標)50X2−400イオン交換樹脂(12.6g、0.060mol)を加え、懸濁液を50℃まで加熱することによって得られる。3.5時間後、混合物をr.t.まで冷却し、濾過によって樹脂を集め、MeOH及びCHClで洗浄する。次いで、MeOHに溶かした7N NHで樹脂を処理する(3×40ml)。アンモニア濾液を集め、減圧で濃縮すると、無色のガラス状物質1.9gが得られる。HRMS C1318FNO+Hとしての計算値256.1349。実測値:256.1340。
【0316】
ステップ2:ペンタン二酸[1−(3−アリルオキシ−5−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル]−アミド アリル−プロピル−アミドの調製
【0317】
【化42】
Figure 2005505506
4−(アリル−プロピル−カルバモイル)−酪酸(0.55g、2.58mmol)のDMF(10ml)溶液に、EDC(0.58g、3.05mmol)及びHOBT(0.41g、3.05mmol)をr.t.において加える。混合物をr.t.で30分間撹拌し、続いて4−(3−アロキシ−5−フルオロ−ペニ)−3−アミノ−ブタン−1,2−ジオール(0.60g、2.35mmol)及びEtN(1.3ml、9.4mmol)のDMF(10ml)溶液を加える。反応混合物を一夜撹拌し、次いでEtOAc(100ml)で希釈し、1N HCl(2×30ml)、0.5M NaOH(1×30ml)及び食塩水(1×30ml)で洗浄する。HCl洗液をEtOAc20mlでさらに抽出する。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、減圧で濃縮すると、僅かに黄色の油0.85g(81%)が得られる。HRMS C2435FN+Hとしての計算値451.2608、実測値451.2618。
【0318】
ステップ3:ペンタン二酸[2−(3−アリルオキシ−5−フルオロ−フェニル)−1−(2−オキソ−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−エチル]−アミド アリル−プロピル−アミドの調製
【0319】
【化43】
Figure 2005505506
ジオール(0.85g、1.9mmol)及びEtN(1.32ml、9.5mmol)のTHF(15ml)溶液に、ホスゲン(1.5ml、2.8mmol)のトルエン溶液をr.t.において加える。反応混合物をr.t.で64時間撹拌し、次いでEtOAc(75ml)で希釈し、1N HCl(2×25ml)、NaHCO(1×25ml)及び食塩水(1×25ml)で洗浄する。有機層をMgSOで乾燥し、減圧で濃縮すると、EtOAc(rf=0.24)によるフラッシュクロマトグラフィー後に琥珀色の油0.390g(アミノジオールから全体で43%)が得られる。HRMS C2533FN+Hとしての計算値477.2401、実測値477.2417。
【0320】
ステップ4:18−フルオロ−14−(2−オキソ−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),17−トリエン−8,12−ジオンの調製
【0321】
【化44】
Figure 2005505506
トリシクロヘキシルホスフィン[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾル−2−イリデン][ベンジリデン]ルテニウム(IV)ジクロリドの2つの別々な脱気CHCl(70ml)溶液を、各々脱気CHCl 10mlに溶かしたステップ3の上記ジ−アリル化合物(各々0.19g、0.39mmol)で処理する。各反応混合物をr.t.で2.5時間撹拌すると、LC/MSは、出発材料の完全な消費を示す。2つの反応物を合わせて減圧で濃縮すると、5%MeOH/CHCl(rf=0.12)によるフラッシュクロマトグラフィー後に灰色の粉末0.260gが得られる。得られた材料をMeOH(5ml)に溶かし、0℃まで冷却し、続いてPd/C(0.060g、10重量%炭素)を加える。反応混合物にHをパージし、1.5時間撹拌すると、LC/MSは、完全な反応を示す。反応混合物をセライトで濾過し、減圧で濃縮すると、円形クロマトグラフィー5%MeOH/CHCl(rf=0.15)後に灰色がかった白色の泡0.230g(63%)が得られる。HRMS C2331FN+Hとしての計算値451.2244、実測値451.2240。
【0322】
ステップ5:14−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオンの調製
【0323】
【化45】
Figure 2005505506
環状炭酸エステルのジオキサン/MeOH(3:1)溶液(4ml)に、0.5M NaOH1.3mlを0℃において加える。混合物を0℃において25分間撹拌すると、LC/MSは、出発材料の完全な消費を示す。混合物をEtOAc(70ml)で希釈し、NHCl(1×20ml)、NaHCO(1×20ml)及び食塩水(1×20ml)で洗浄する。有機層をMgSOで乾燥し、減圧で濃縮すると、白色の固体が得られる。HRMS C2233FN+Hとしての計算値425.2451、実測値425.2433。
【0324】
ステップ6:18−フルオロ−14−オキシラニル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオンの調製
【0325】
【化46】
Figure 2005505506
ジオール(0.060g、0.14mmol)のTHF/DMF(1:1)溶液(1ml)に、1−(p−トルエンスルホニル)−イミダゾール(0.047g、0.21mmol)を0℃において加え、混合物を1時間かけてr.t.まで温める。次いで、反応物を0℃まで冷却し、続いてKOt−Bu(0.290ml、1M THF溶液)を加える。冷浴を取り外し、r.t.において1.5時間撹拌を続ける。20%クエン酸(15ml)で反応をクエンチし、EtOAcで抽出する。有機層をNaSOで乾燥し、減圧で濃縮すると、透明なガラス状物質が得られる。C2231FNOとしての式量計算値406.49、実測イオン(ES+)407.0。粗製のエポキシドを別のロットと合わせ、2%MeOH/CHClによるフラッシュクロマトグラフィーにより純度90%(HPLC)まで精製する。次いで、そのエポキシドを次のステップに進める。
【0326】
ステップ7:14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオンの調製
【0327】
【化47】
Figure 2005505506
エポキシド(0.035g、0.086mmol)、1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミン・HCl(0.085g、0.4mmol)、及びKCO(0.083g、0.6mmol)のイソプロピルアルコール(1ml)混合物を15時間、70℃まで加熱する。反応混合物をEtOAc(15ml)で希釈し、1N HCl(2×5ml)、NaHCO(2×5ml)及び食塩水で洗浄する。有機層をMgSOで乾燥し、減圧で濃縮すると、フラッシュクロマトグラフィー(10%MeOH/CHCl;rf=0.5)後に透明な油0.015g(43%)が得られる。C3346FNとしての式量計算値567.75、実測イオン(ES+)568.0。
【0328】
上記の化合物1及び2を表1に示す。チャートA〜Dで概説し、実施例A及びBに記載した手順に基本的に従って調製される化合物3〜145も以下の表1に示す。
【0329】
【表1−1】
Figure 2005505506
【表1−2】
Figure 2005505506
【表1−3】
Figure 2005505506
【表1−4】
Figure 2005505506
【表1−5】
Figure 2005505506
【表1−6】
Figure 2005505506
【表1−7】
Figure 2005505506
【表1−8】
Figure 2005505506
【表1−9】
Figure 2005505506
【表1−10】
Figure 2005505506
【表1−11】
Figure 2005505506
【表1−12】
Figure 2005505506
【表1−13】
Figure 2005505506
【表1−14】
Figure 2005505506
【表1−15】
Figure 2005505506
【表1−16】
Figure 2005505506
【表1−17】
Figure 2005505506
【表1−18】
Figure 2005505506
【表1−19】
Figure 2005505506
【表1−20】
Figure 2005505506
【表1−21】
Figure 2005505506
【表1−22】
Figure 2005505506
【表1−23】
Figure 2005505506
【表1−24】
Figure 2005505506
【表1−25】
Figure 2005505506
【表1−26】
Figure 2005505506
【表1−27】
Figure 2005505506
【表1−28】
Figure 2005505506
【0330】
生物学的実施例
実施例A
酵素阻害アッセイ
MBP−C125アッセイを用いることにより、阻害活性について本発明の化合物を分析する。このアッセイは、未処置対照と比較して化合物をアッセイすることにより、モデルAPP基質であるMBP−C125SWのベータセクレターゼ切断の相対的阻害を測定する。アッセイパラメータの詳細な説明は、例えば、米国特許第5,942,400号に見いだすことができる。手短に言えば、基質は、マルトース結合タンパク質(MBP)及びスウェーデン変異APP−SWのカルボキシ末端にある125個のアミノ酸から形成される融合タンパク質である。ベータセクレターゼ酵素は、Sinha他、Nature、40巻、537〜540ページ、1999年に記載されているヒト脳組織に由来するか、完全長酵素(アミノ酸1〜501)として組み換えによって製造され、例えば、WO00/47618に記載されているように、組み換えcDNAを発現する293細胞から調製することができる。
【0331】
酵素の阻害は、例えば、酵素切断産物のイムノアッセイによって分析する。例示的ELISAの1つは、抗MBP捕捉抗体を用いており、この抗体を、予めコーティングされブロックされた96ウェルの高結合プレート上に沈着させ、続いて、希釈した酵素反応上清と共にインキュベートし、特異的なレポーター抗体、例えばビオチン化抗SW192レポーター抗体と共にインキュベートし、さらにストレプトアビジン/アルカリホスファターゼと共にインキュベートする。このアッセイでは、無傷のMBP−C125SW融合タンパク質が切断されると、切断されたアミノ末端断片が生じ、カルボキシ末端に新たなSW−192抗体陽性エピトープを露出する。ホスファターゼによる切断の蛍光基質シグナルによって検出を行う。ELISAは、基質のAPP−SW751変異部位におけるLeu596の次の切断を検出するに過ぎない。
【0332】
具体的なアッセイ手順:
1試験化合物につき96プレートの1列において、1:1希釈シリーズで6点濃度曲線(1濃度につき2ウェル)に化合物を希釈する。各々の試験化合物をDMSO中で調製し、10ミリモルの保存溶液を作製する。この保存溶液をDMSOで連続希釈し、6点希釈曲線の最高点における最終化合物濃度200mMを得る。52ミリモルのNaOAc、7.9%のDMSO、pH4.5の190マイクロリットルが予め添加されている対応するV底プレートの列C上の2つのウェルの各々に各希釈物(10)マイクロリットルを加える。NaOAcで希釈した化合物プレートを遠心沈殿させ、沈殿物をペレット化し、20マイクロリットル/ウェルを対応する平底プレートに移し、これに氷冷した酵素−基質混合物(30マイクロリットル当たりMBP−C125SW基質2.5マイクロリットル、酵素0.03マイクロリットル、及び氷冷した0.09%TX100 24.5マイクロリットル)30マイクロリットルを加える。曲線最高点における200マイクロモル化合物の最終反応混合物は、5%DMSO、20ミリモルのNaAc、0.06%TX100、pH4.5に溶けている。
【0333】
プレートを37℃に温めて、酵素反応を開始させる。37℃で90分後、200マイクロリットル/ウェルの冷試料希釈液を加えて反応を停止させ、80マイクロリットル/ウェルの試料希釈液を含む、対応する抗MBP抗体でコーティングされた捕捉用ELISAプレートに、20マイクロリットル/ウェルを移す。この反応物を4℃で一夜インキュベートし、翌日、抗192SW抗体、続いてストレプトアビジン−APコンジュゲート及び蛍光物質と共に2時間インキュベートした後にELISAを展開する。蛍光プレートリーダーでシグナルを読み取る。
【0334】
化合物を加えていない対照ウェルにおける酵素反応シグナルと比較して、検出されたシグナルの50%低下を示した化合物の濃度(IC50)を算出することにより、化合物の相対的阻害能力を決定する。このアッセイでは、本発明の化合物は、50マイクロモル未満のIC50を示した。
【0335】
実施例B
合成APP基質を利用する無細胞阻害アッセイ
ベータセクレターゼによって切断することができ、N末端ビオチンを有し、Cys残基にオレゴングリーンを共有結合させることによって蛍光を発する合成APP基質を用い、本発明の阻害化合物の存在下又は非存在下でベータセクレターゼ活性をアッセイする。有用な基質には、以下の基質が含まれる。
ビオチン−SEVNL−DAEFRC[オレゴングリーン]KK
[配列番号1]
ビオチン−SEVKM−DAEFRC[オレゴングリーン]KK
[配列番号2]
ビオチン−GLNIKTEEISEISY−EVEFRC[オレゴングリーン]KK [配列番号3]
ビオチン−ADRGLTTRPGSGLTNIKTEEISEVNL−DAEFRC[オレゴングリーン]KK [配列番号4]
ビオチン−FVNQHLCoxGSHLVEALY−LVCoxGERGFFYTPKAC[オレゴングリーン]KK [配列番号5]
【0336】
予めブロックされた低親和性の黒色プレート(384ウェル)中、37℃で30分間、酵素(0.1ナノモル)及び試験化合物(0.001〜100マイクロモル)をインキュベートする。150ミリモルの基質を加えて1ウェル当たり30マイクロリットルの最終容積にすることによって反応を開始する。最終アッセイ条件は、0.001〜100マイクロモルの化合物阻害剤、0.1モルの酢酸ナトリウム(pH4.5)、150ナノモルの基質、0.1ナノモルの可溶性ベータセクレターゼ、0.001%Tween20、及び2%DMSOである。アッセイ混合物を37℃で3時間インキュベートし、飽和濃度のイムノピュア(immunopure)ストレプトアビジンを加えることにより反応を停止させる。ストレプトアビジンと共に室温で15分間インキュベートした後、例えば、LJL Acqurest(Ex485nm/Em530nm)を用いて蛍光偏光を測定する。ベータセクレターゼ酵素の活性は、酵素によって基質が切断された場合に生じる蛍光偏光の変化によって検出する。化合物阻害剤の存在下又は非存在下におけるインキュベーションは、合成APP基質のベータセクレターゼ酵素による切断の特異的阻害を明らかにする。このアッセイでは、本発明の化合物は、50マイクロモル未満のIC50を示した。
【0337】
実施例C
ベータセクレターゼ阻害:P26−P4’SWアッセイ
APPのベータセクレターゼ切断部位を含む合成基質を用い、例えば、公告されているPCT出願WO00/47618に記載されている方法を用いてベータセクレターゼ活性をアッセイする。P26−P4’SW基質は、配列(ビオチン)CGGADRGLTTRPGSGLTNIKTEEISEVNLDAEF[配列番号6]のペプチドである。P26−P1標準品は、配列(ビオチン)CGGADRGLTTRPGSGLTNIKTEEISEVNL[配列番号7]を有する。
【0338】
手短に言うと、このアッセイでは、ビオチンがカップリングされた合成基質を約0から約200マイクロモルの濃度でインキュベートする。阻害化合物を試験する場合、約1.0マイクロモルの基質濃度が好ましい。DMSOで希釈した化合物を反応混合物に加え、5%の最終DMSO濃度とする。対照も、5%の最終DMSO濃度を含有している。反応物中のベータセクレターゼ酵素の濃度を変え、希釈後に、約125から2000ピコモルのELISAアッセイの直線範囲を有する生成物濃度を得る。
【0339】
また、反応混合物には、20ミリモルの酢酸ナトリウム、pH4.5、0.06%トリトンX100も含まれ、37℃で約1から3時間インキュベートする。次いで、試料をアッセイ緩衝液(例えば、145.4ナノモルの塩化ナトリウム、9.51ミリモルのリン酸ナトリウム、7.7ミリモルのアジ化ナトリウム、0.05%トリトンX405、6g/リットルウシ血清アルブミン、pH7.4)で希釈して反応をクエンチし、次いで切断産物のイムノアッセイのためさらに希釈する。
【0340】
切断産物は、ELISAによってアッセイすることができる。捕捉抗体、例えば、SW192がコーティングされたアッセイプレート中、4℃において24時間、希釈した試料及び標準品をインキュベートする。TTBS緩衝液(150ミリモルの塩化ナトリウム、25ミリモルのトリス、0.05%Tween20、pH7.5)中で洗浄後、製造者の指示に従って、ストレプトアビジン−APと共に試料をインキュベートする。室温で1時間インキュベートした後、試料をTTBS中で洗浄し、蛍光物質溶液A(31.2g/リットルの2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、30mg/リットル、pH9.5)と共にインキュベートする。ストレプトアビジン−アルカリリン酸との反応は、蛍光による検出を可能にする。ベータセクレターゼ活性の有効な阻害剤である化合物は、対照に比べて基質の切断の減少を示す。
【0341】
実施例D
合成オリゴペプチド基質を用いるアッセイ
知られているベータセクレターゼの切断部位、及び場合により検出可能な蛍光性又は色素原性部分などのタグを組み込む合成オリゴペプチドを調製する。このようなペプチドの例、並びにそれらの製造方法及び検出方法は、米国特許第5,942,400号に記載されており、これを参照により本明細書に組み込む。切断産物は、当技術分野でよく知られている方法に従い、検出するべきペプチドに適している高速液体クロマトグラフィー又は蛍光若しくは色素原性検出法を用いて検出することができる。
【0342】
例えば、そのような1つのペプチドは、配列SEVNL−DAEF[配列番号8]を有し、切断部位は、残基5と6の間である。別の好ましい基質は、配列ADRGLTTRPGSGLTNIKTEEISEVNL−DAEF[配列番号9]を有し、切断部位は、残基26と27の間である。
【0343】
基質のベータセクレターゼ媒介性切断をもたらすのに十分な条件下、ベータセクレターゼの存在下でこれらの合成APP基質をインキュベートする。化合物阻害剤の存在下における切断結果を対照の結果と比較すると、化合物の阻害活性の尺度が得られる。
【0344】
実施例E
ベータセクレターゼ活性の阻害−細胞アッセイ
米国特許第5,604,102号に記載されているように、ベータセクレターゼ活性の阻害を分析する例示的アッセイは、一般にスウェーデン変異と呼ばれ、Aベータを過剰産生することが示されている(Citron他、Nature、360巻、672〜674ページ、1992年)自然発生の二重突然変異Lys651Met52からAsn651Leu652(APP751に番号付けされた)を含むAPP751を形質移入されたヒト胚性腎細胞系HEKp293(ATCC Accession No.CRL−1573)を利用している。
【0345】
所望の濃度、一般に10マイクログラム/mlまでの(DMSOで希釈した)阻害剤化合物の存在下/非存在下で、細胞をインキュベートする。処理時間の終わりに、例えば、切断断片の分析により、ベータセクレターゼ活性について馴化培地を分析する。Aベータは、特異的検出抗体を使用するイムノアッセイによって分析することができる。化合物阻害剤の存在下及び非存在下で酵素活性を測定し、APP基質のベータセクレターゼ媒介性切断の特異的阻害を立証する。
【0346】
実施例F
ADの動物モデルにおけるベータセクレターゼの阻害
様々な動物モデルを用い、ベータセクレターゼ活性の阻害についてスクリーニングすることができる。本発明における動物モデルの例には、マウス、モルモット、イヌなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。使用する動物は、野生型モデル、トランスジェニックモデル、又はノックアウトモデルであってもよい。さらに、哺乳動物モデルも、本明細書に記載のAPP695−SWなどのAPPで変異を発現することがある。非ヒトの哺乳動物のトランスジェニックモデルの例は、米国特許第5,604,102号、同第5,912,410号、及び同第5,811,633号に記載されている。
【0347】
推定上の阻害剤化合物の存在下、in vivoでAベータ遊離の抑制を分析するには、Games他、Nature、373巻、523〜527ページ、1995年に記載されているように調製されたPDAPPマウスが有用である。米国特許第6,191,166号に記載されているように、4月齢のPDAPPマウスに、トウモロコシ油などの溶剤中で製剤化した化合物を投与する。マウスに化合物(1〜30mg/ml、好ましくは1〜10mg/ml)を投与する。時間経過後、例えば3〜10時間後、動物を致死せしめ、分析のために脳を摘出する。
【0348】
トランスジェニック動物には、選ばれた投与の様式に適している担体中で製剤化された、ある量の化合物阻害剤を投与する。対照動物は、未処置とする、溶剤で処置する、又は不活性化合物で処置する。投与は、急性的、すなわち1日に単回投与又は複数回投与、或いは、慢性的、すなわち数日間毎日投与を繰り返すこともできる。0時間目から始め、選択された動物から脳組織又は脳脊髄液を取得し、例えば、Aベータ検出に特異的な抗体を用いるイムノアッセイにより、Aベータを含むAPP切断ペプチドの存在について分析する。試験期間の終わりに動物を致死せしめ、Aベータ及び/又はベータアミロイド斑の存在について脳組織又は脳脊髄液を分析する。また、壊死について組織も分析する。
【0349】
本発明の化合物阻害剤を投与された動物は、未処置対照に比べ、脳組織又は脳脊髄液中におけるAベータの減少及び脳組織におけるベータアミロイド斑の減少を示すことが予想される。
【0350】
実施例G
ヒト患者におけるAベータ産生の阻害
アルツハイマー病(AD)に罹患した患者は、脳におけるAベータの量の増加を示す。AD患者に、選ばれた投与の様式に適している担体中で製剤化されたある量の化合物阻害剤を投与する。試験期間中、投与を毎日繰り返す。0日目から始め、例えば1カ月に1回、認知及び記憶テストを行う。
【0351】
化合物阻害剤を投与された患者は、1つ又は複数の以下の疾患パラメータ、すなわち、CSF又は血漿中に存在するAベータ;脳又は海馬の容積;脳におけるAベータ沈着物;脳におけるアミロイド斑;並びに認知及び記憶機能に関するスコアの変化を分析すると、対照の未処置患者と比べ、疾患進行の緩徐化又は安定化を示すことが予想される。
【0352】
実施例H
ADのリスクのある患者におけるAベータ産生の予防
家族性遺伝パターン、例えば、スウェーデン変異の存在の認識、及び/又は診断パラメータをモニタすることにより、ADを発症しやすい又は発症するリスクのある患者を識別する。ADを発症しやすい又は発症するリスクがあると識別された患者に、選ばれた投与の様式に適している担体中で製剤化されたある量の化合物阻害剤を投与する。試験期間中、投与を毎日繰り返す。0日目から始め、例えば1カ月に1回、認知及び記憶テストを行う。
【0353】
化合物阻害剤を投与された患者は、1つ又は複数の以下の疾患パラメータ、すなわち、CSF又は血漿中に存在するAベータ;脳又は海馬の容積;脳におけるアミロイド斑;並びに認知及び記憶機能に関するスコアの変化を分析した場合、対照の未処置患者と比べ、疾患進行の緩徐化又は安定化を示すことが予想される。
【0354】
次に、本発明並びに本発明を行いかつ使用する方法及びプロセスを、関係するいずれの当業者も本発明を行いかつ使用することができるような十分で、明瞭で、簡潔かつ正確な用語で記載する。上記は、本発明の好ましい実施形態について記載しており、特許請求の範囲に記載の本発明の精神又は範囲を逸脱しないかぎり、変更形態を実施できることは理解されるであろう。発明と見なされる主題を具体的に指摘しかつ明確に主張するため、以下の特許請求の範囲でこの明細書を締めくくる。

Claims (39)

  1. 下式の化合物及び薬剤として許容可能なその塩。
    Figure 2005505506
    [式中、
    Uは、下式であり;
    Figure 2005505506
    −−−は、場合により結合であり;
    Jは、−−−が結合でない場合には−CHOH若しくは−NH−Rであり、又は−−−が結合である場合には存在せず;
    Gは、−−−が結合でない場合にはOHであり、又は−−−が結合である場合には−O−であり;
    nは、0〜6であり;
    A、B、Yは、同一又は異なって、
    −(CR−;又は
    、R6’及びR6”から独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルケニル;又は下式
    Figure 2005505506
    (式中、
    qは、0又は1であり;及び
    「e」環は、
    アリール若しくはヘテロアリール(各々は、R、R6’及びR6”から独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている);又は
    3、4、5又は6個の原子を有する炭素環式環(そのような原子のうち1、2又は3個は、場合によりO、N、及びSから独立して選択されるヘテロ原子であり、炭素環式環は、R、R6’及びR6”から独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)である)を表し、
    mは、1〜6であり;
    及びRは独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロC〜Cアルキル、ヒドロキシC〜Cアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12シクロアルキルアルキル、又はC〜Cシクロアルキルであり;
    Dは、−CH−、又は下式であり;
    Figure 2005505506
    Xは、存在しない、O、又は−NR−であり;
    Zは、存在しない、O、S、−NR−、−C(=O)−、−OC(=O)−、−C(=O)−O−、−NHC(=O)−、又は−C(=O)NH−であり;
    は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12シクロアルキルアルキル又はC〜Cアルコキシアルキルであり;
    、R6’及びR6”は独立して、
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル;又は
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている);又は
    −(CH0〜4−O−(C〜Cアルキル)(アルキル部分は、ハロゲンから独立して選択される1、2、3、4、又は5個の基で場合により置換されている);又は
    −OH、−NO、ハロゲン、−COH、−C≡N、−(CH0〜4−CO−NR、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルケニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−Rアリール、−(CH0〜4−Rヘテロアリール、−(CH0〜4−Rヘテロシクリル、−(CH0〜4−CO−Rアリール、−(CH0〜4−CO−Rヘテロアリール、−(CH0〜4−CO−Rヘテロシクリル、−(CH0〜4−CO−R10、−(CH0〜4−CO−O−R11、−(CH0〜4−SO−NR、−(CH0〜4−SO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−N(H若しくはR11)−CO−O−R11、−(CH0〜4−N(H若しくはR11)−CO−N(R11、−(CH0〜4−N(H若しくはR11)−CS−N(R11、−(CH0〜4−N(−H若しくはR11)−CO−R、−(CH0〜4−NR、−(CH0〜4−R10、−(CH0〜4−O−CO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−O−P(O)−(O−Rアリール、−(CH0〜4−O−CO−N(R11、−(CH0〜4−O−CS−N(R11、−(CH0〜4−O−(R11)、−(CH0〜4−O−(R11)−COOH、−(CH0〜4−S−(R11)、C〜Cシクロアルキル、−(CH0〜4−N(−H若しくはR11)−SO−R、又は−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキルであり;
    及びRは、同一又は異なって、−H、−C〜Cシクロアルキル、−(C〜Cアルキル)−(C〜Cシクロアルキル)、−(C〜Cアルキル)−O−(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルケニル、−C〜Cアルキニル、又は1個の二重結合及び1個の三重結合を有する−C〜Cアルキル鎖;又は
    −OH若しくは−NHで場合により置換されている−C〜Cアルキル;又は
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている−C〜Cアルキル;又は
    ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、オキソ、−CO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシ
    から選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているヘテロシクリル;又は
    アリール若しくはヘテロアリール(各々は、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、及びCO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    1、2又は3個のハロゲンで場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)を表し;
    10は、C〜Cアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の基で場合により置換されているヘテロシクリルであり;
    11は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、−(CH0〜2−Rアリール、又は−(CH0〜2−Rヘテロアリールであり;
    アリールは、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、−CO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているアリールであり;
    ヘテロアリールは、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、又は−CO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているヘテロアリールであり;
    ヘテロシクリルは、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、=O、−CO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているヘテロシクリルであり;
    は、
    −H;又は−(CH0〜4−Rアリール及び−(CH0〜4−Rヘテロアリール;又は
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル;又は
    〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル若しくは−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)であり;
    は、−H、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(CH0〜4−Rアリール、若しくは−(CH0〜4−Rヘテロアリール;又は
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル;又は
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキルであり;
    及びRは、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、又は7個の炭素原子の炭素環を形成し(1個の原子は、場合により−O−、−S−、−SO−、及び−NR−からなる群から選択されるヘテロ原子である);
    は、水素、−(CR2452500〜4−アリール、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−アリール−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−アリール−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−アリール−アリール、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール−アリール、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル−アリール、−[C(R255)(R260)]1〜3−CO−N(R255、−CH(アリール)、−CH(ヘテロアリール)、−CH(ヘテロシクリル)、−CH(アリール)(ヘテロアリール)、−(CH0〜1−CH((CH0〜6−OH)−(CH0〜1−アリール、−(CH0〜1−CH((CH0〜6−OH)−(CH0〜1−ヘテロアリール、−CH(−アリール若しくは−ヘテロアリール)−CO−O(C〜Cアルキル)、−CH(−CH−OH)−CH(OH)−フェニル−NO、(C〜Cアルキル)−O−(C〜Cアルキル)−OH;−CH−NH−CH−CH(−O−CH−CH、−(CH0〜6−C(=NR235)(NR235240)、又は
    205、−OC=ONR235240、−S(=O)0〜2(C〜Cアルキル)、−SH、−NR235C=ONR235240、−C=ONR235240、及び−S(=O)NR235240からなる群から独立して選択される1、2、又は3個の基で場合により置換されているC〜C10アルキル、又は
    −(CH0〜3−(C〜C)シクロアルキル(シクロアルキルは、R205、−COH、及び−CO−(C〜Cアルキル)からなる群から独立して選択される1、2、又は3個の基で場合により置換されている)、又は
    アリール、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルと縮合しているシクロペンチル、シクロヘキシル、若しくはシクロヘプチル環(シクロペンチル、シクロヘキシル、若しくはシクロヘプチルの1、2又は3個の炭素は、NH、NR215、O、又はS(=O)0〜2から独立して選択されるヘテロ原子で場合により置換されており、シクロペンチル、シクロヘキシル、若しくはシクロヘプチル基は、独立してR205、=O、−CO−NR235240、若しくは−SO−(C〜Cアルキル)である1又は2個の基で場合により置換されていてもよい)、又は
    〜C10アルケニル若しくはC〜C10アルキニル(各々は、1、2、又は3個のR205基で場合により置換されている)であり、
    各アリール及びヘテロアリールは、1、2、又は3個のR200で場合により置換されており、各ヘテロシクリルは、1、2、3又は4個のR210で場合により置換されており;
    200は、出現するごとに、−OH、−NO、ハロゲン、−COH、C≡N、−(CH0〜4−CO−NR220225、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルケニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−CO−アリール、−(CH0〜4−CO−ヘテロアリール、−(CH0〜4−CO−ヘテロシクリル、−(CH0〜4−CO−O−R215、−(CH0〜4−SO−NR220225、−(CH0〜4−SO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−N(H若しくはR215)−CO−O−R215、−(CH0〜4−N(H若しくはR215)−CO−N(R215、−(CH0〜4−N−CS−N(R215、−(CH0〜4−N(−H若しくはR215)−CO−R220、−(CH0〜4−NR220225、−(CH0〜4−O−CO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−O−P(O)−(OR240、−(CH0〜4−O−CO−N(R215、−(CH0〜4−O−CS−N(R215、−(CH0〜4−O−(R215)、−(CH0〜4−O−(R215)−COOH、−(CH0〜4−S−(R215)、−(CH0〜4−O−(1、2、3、又は5個の−Fで場合により置換されているC〜Cアルキル)、C〜Cシクロアルキル、−(CH0〜4−N(H若しくはR215)−SO−R220、−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル、又は
    1、2、又は3個のR205基で場合により置換されているC〜C10アルキル、又は
    〜C10アルケニル若しくはC〜C10アルキニル(各々は、1又は2個のR205基で場合により置換されている)から独立して選択され、
    アリール及びヘテロアリール基は、出現するごとに、独立してR205、R210、又は
    独立してR205、R210である1、2、又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキルである1、2、又は3個の基で場合により置換されており、
    ヘテロシクリル基は、出現するごとに、独立してR210である1、2、又は3個の基で場合により置換されており、
    205は、出現するごとに、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−O−フェニル、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、NH、NH(C〜Cアルキル)又はN−(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)から独立して選択され;
    210は、出現するごとに、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、−NR220225、OH、C≡N、−CO−(C〜Cアルキル)、−SO−NR235240、−CO−NR235240、−SO−(C〜Cアルキル)、=O、又はC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル若しくはC〜Cシクロアルキルから独立して選択され(各々は、1、2又は3個のR205基で場合により置換されている);
    215は、出現するごとに、C〜Cアルキル、−(CH0〜2−(アリール)、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、及び−(CH0〜2−(ヘテロアリール)、−(CH0〜2−(ヘテロシクリル)から独立して選択され(アリール基は、出現するごとに、独立してR205又はR210である1、2、又は3個の基で場合により置換されており、
    ヘテロシクリル及びヘテロアリール基は、出現するごとに、1、2、又は3個のR210で場合により置換されている);
    220及びR225は、出現するごとに、−H、−C〜Cシクロアルキル、−(C〜Cアルキル)−(C〜Cシクロアルキル)、−(C〜Cアルキル)−O−(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルケニル、−C〜Cアルキニル、1個の二重結合及び1個の三重結合を有する−C〜Cアルキル鎖、−アリール、−ヘテロアリール、及び−ヘテロシクリル、又は
    −OH、−NH若しくはハロゲンで場合により置換されている−C〜C10アルキルから独立して選択され(アリール、ヘテロシクリル及びヘテロアリール基は、出現するごとに、1、2、又は3個のR270基で場合により置換されている)、
    235及びR240は、出現するごとに、独立してH、又はC〜Cアルキルであり;
    245及びR250は、出現するごとに、−H、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルアリール、C〜Cアルキルヘテロアリール、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、及びフェニルから独立して選択され;又は
    245及びR250は、それらが結合する炭素と一緒に、3、4、5、6、又は7個の炭素原子の炭素環を形成し(1個の炭素原子は、場合により−O−、−S−、−SO−、及び−NR220−から選択されるヘテロ原子によって場合により置換されている);
    255及びR260は、出現するごとに、−H、−(CH1〜2−S(O)0〜2−(C〜Cアルキル)、−(C〜Cアルキル)−アリール、−(C〜Cアルキル)−ヘテロアリール、−(C〜Cアルキル)−ヘテロシクリル、−アリール、−ヘテロアリール、−ヘテロシクリル、−(CH1〜4−R265−(CH0〜4−アリール、−(CH1〜4−R265−(CH0〜4−ヘテロアリール、−(CH1〜4−R265−(CH0〜4−ヘテロシクリル、又は
    〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、若しくは−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル(各々は、1、2、又は3個のR205基で場合により置換されている)から独立して選択され(各アリール又はフェニルは、独立してR205、R210、又は
    独立してR205、R210である1、2、又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキルである1、2、又は3個の基で場合により置換され、
    各ヘテロシクリルは、1、2、3又は4個のR210で場合により置換されている);
    265は、出現するごとに、独立して−O−、−S−、又は−N(C〜Cアルキル)−であり;
    270は、出現するごとに、独立してR205、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、NR235240、−OH、−C≡N、−CO−(C〜Cアルキル)、−SO−NR235240、−CO−NR235240、−SO−(C〜Cアルキル)、=O、又はC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル若しくは−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル(各々は、1、2、又は3個のR205基で場合により置換されている)である]
  2. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  3. Yは、C〜Cアルキルであり;
    Bは、Rで場合により置換されているアリールであり;
    nは、1であり;
    及びRは、水素であり;
    245及びR250は、水素であるか、それらが結合する炭素原子と一緒にシクロプロピルを形成し;
    アリールは、フェニル又はピリジン−3−イルである(各々は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルケニル、トリフルオロメチル、又はハロゲンで場合により置換されている)請求項2に記載の化合物。
  4. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  5. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  6. は、ハロゲンであり;
    及びRは、水素であり;
    Yは、C〜Cアルキルであり;及び
    は、−(CR2452500〜4−アリール又は−(CR2452500〜4−ヘテロアリールである(各々は、1又は2個のR200で場合により置換されている)請求項5に記載の化合物。
  7. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  8. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  9. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  10. Xは、NRである請求項9に記載の化合物
  11. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  12. Xは、NRである請求項11に記載の化合物
  13. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  14. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  15. は、水素又はC〜Cアルキルである請求項14に記載の化合物。
  16. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  17. mは、3〜5である請求項16に記載の化合物。
  18. mは、4であり、各R及びRは、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロC〜Cアルキル、ヒドロキシC〜Cアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12シクロアルキルアルキル、及びC〜Cシクロアルキルから独立して選択される請求項17に記載の化合物
  19. 各R及びRは、水素であり、ただし、1個のR又はRは、水素、C〜Cアルキル及びC〜CアルコキシC〜Cアルキルから選択される請求項18に記載の化合物。
  20. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  21. Xは、NRであり、Yは、−(CR−又はC〜Cアルケニルである請求項20に記載の化合物。
  22. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  23. nは、1であり;及び
    アリールは、フェニル又はピリジン−3−イルである(各々は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルケニル、トリフルオロメチル、又はハロゲンで場合により置換されている)請求項22に記載の化合物。
  24. nは、1であり、フェニルは、ハロゲン又はC〜Cアルキルで場合により置換されている請求項23に記載の化合物。
  25. 下式である請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  26. nは、1〜3であり、Rアリールは、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、−CO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシ
    から独立して選択されるフェニルである請求項25に記載の化合物。
  27. nは、1であり、フェニルは、ハロゲン又はC〜Cアルキルで場合により置換されている請求項26に記載の化合物。
  28. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  29. 及びRは、水素であり、Xは、NRである請求項28に記載の化合物。
  30. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  31. 及びRは、水素であり、Xは、NRである請求項30に記載の化合物。
  32. 下式を有する請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005505506
  33. 及びRは、水素であり、Xは、NRである請求項32に記載の化合物。
  34. 14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−4,7−ジプロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4,7−ジプロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4,7−ジプロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−4,7−ジプロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4,7−ジプロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−4−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−4−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−4−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−4−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−4−メトキシメチル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4−メトキシメチル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4−メトキシメチル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−4−メトキシメチル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−4−メトキシメチル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−7−プロピル−11−プロプ−2−イニル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−11−プロプ−2−イニル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−11−プロプ−2−イニル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−7−プロピル−11−プロプ−2−イニル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−11−プロプ−2−イニル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−11−プロプ−2−イニル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−11−プロプ−2−イニル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−11−プロプ−2−イニル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−11−プロプ−2−イニル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−11−プロプ−2−イニル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−11−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−11−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−11−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−11−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−11−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−11−メトキシメチル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−11−メトキシメチル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−11−メトキシメチル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−11−メトキシメチル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−11−メトキシメチル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−8,12−ジオン;
    4−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−フルオロ−20−メチル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−メチル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−メチル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    8−フルオロ−4−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−20−メチル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−メチル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−フルオロ−20−メチル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−メチル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−メチル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    8−フルオロ−4−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−20−メチル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−メチル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    8−フルオロ−4−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−20−オキサゾル−2−イル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    8−フルオロ−4−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−20−オキサゾル−2−イル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    4−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2,17−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−8,8−ジオキソ−7−プロピル−2−オキサ−8λ−チア−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−12−オン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−8,8−ジオキソ−7−プロピル−2−オキサ−8λ−チア−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−12−オン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−8,8−ジオキソ−7−プロピル−2−オキサ−8λ−チア−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−12−オン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−8,8−ジオキソ−7−プロピル−2−オキサ−8λ−チア−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−12−オン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−8,8−ジオキソ−7−プロピル−2−オキサ−8λ−チア−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),16(20),17−トリエン−12−オン;
    13−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−17−フルオロ−8,8−ジオキソ−7−プロピル−2−オキサ−8λ−チア−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−11−オン;
    13−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−8,8−ジオキソ−7−プロピル−2−オキサ−8λ−チア−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−11−オン;
    13−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−8,8−ジオキソ−7−プロピル−2−オキサ−8λ−チア−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−11−オン;
    17−フルオロ−13−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−8,8−ジオキソ−7−プロピル−2−オキサ−8λ−チア−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−11−オン;
    13−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−8,8−ジオキソ−7−プロピル−2−オキサ−8λ−チア−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−11−オン;
    13−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−17−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    17−フルオロ−13−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−7−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−17−フルオロ−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    17−フルオロ−13−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−17−フルオロ−4,7−ジプロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン
    13−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4,7−ジプロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4,7−ジプロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    17−フルオロ−13−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−4,7−ジプロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4,7−ジプロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−17−フルオロ−4−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    17−フルオロ−13−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−4−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4−メトキシメチル−7−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−17−フルオロ−4−メトキシメチル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4−メトキシメチル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4−メトキシメチル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    17−フルオロ−13−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−4−メトキシメチル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4−メトキシメチル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−17−フルオロ−4−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    17−フルオロ−13−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−4−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    13−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−17−フルオロ−4−プロピル−2−オキサ−7,12−ジアザ−ビシクロ[13.3.1]ノナデカ−1(18),15(19),16−トリエン−8,11−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),4,16(20),17−テトラエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),4,16(20),17−テトラエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),4,16(20),17−テトラエン−8,12−ジオン;
    18−フルオロ−14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),4,16(20),17−テトラエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロピル−2−オキサ−7,13−ジアザ−ビシクロ[14.3.1]エイコサ−1(19),4,16(20),17−テトラエン−8,12−ジオン;
    3−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−10−プロピル−7−プロプ−2−イニル−15−オキサ−4,10−ジアザ−トリシクロ[14.3.1.06,8]エイコサ−1(20),16,18−トリエン−5,9−ジオン;
    3−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−10−プロピル−7−プロプ−2−イニル−15−オキサ−4,10−ジアザ−トリシクロ[14.3.1.06,8]エイコサ−1(20),16,18−トリエン−5,9−ジオン;
    3−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−10−プロピル−7−プロプ−2−イニル−15−オキサ−4,10−ジアザ−トリシクロ[14.3.1.06,8]エイコサ−1(20),16,18−トリエン−5,9−ジオン;
    18−フルオロ−3−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−10−プロピル−7−プロプ−2−イニル−15−オキサ−4,10−ジアザ−トリシクロ[14.3.1.06,8]エイコサ−1(20),16,18−トリエン−5,9−ジオン;
    3−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−10−プロピル−7−プロプ−2−イニル−15−オキサ−4,10−ジアザ−トリシクロ[14.3.1.06,8]エイコサ−1(20),16,18−トリエン−5,9−ジオン;
    3−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−18−フルオロ−7−プロプ−2−イニル−15−オキサ−4,10−ジアザ−トリシクロ[14.3.1.06,8]エイコサ−1(20),16,18−トリエン−5,9−ジオン;
    3−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロプ−2−イニル−15−オキサ−4,10−ジアザ−トリシクロ[14.3.1.06,8]エイコサ−1(20),16,18−トリエン−5,9−ジオン;
    3−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロプ−2−イニル−15−オキサ−4,10−ジアザ−トリシクロ[14.3.1.06,8]エイコサ−1(20),16,18−トリエン−5,9−ジオン;
    18−フルオロ−3−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−7−プロプ−2−イニル−15−オキサ−4,10−ジアザ−トリシクロ[14.3.1.06,8]エイコサ−1(20),16,18−トリエン−5,9−ジオン;
    3−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−18−フルオロ−7−プロプ−2−イニル−15−オキサ−4,10−ジアザ−トリシクロ[14.3.1.06,8]エイコサ−1(20),16,18−トリエン−5,9−ジオン;
    14−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−7−プロピル−2−オキサ−7,13,20−トリアザ−トリシクロ[14.6.1.017,21]トリコサ−1(22),16(23),17(21),18−テトラエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−7−プロピル−2−オキサ−7,13,20−トリアザ−トリシクロ[14.6.1.017,21]トリコサ−1(22),16(23),17(21),18−テトラエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−7−プロピル−2−オキサ−7,13,20−トリアザ−トリシクロ[14.6.1.017,21]トリコサ−1(22),16(23),17(21),18−テトラエン−8,12−ジオン;
    14−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−7−プロピル−2−オキサ−7,13,20−トリアザ−トリシクロ[14.6.1.017,21]トリコサ−1(22),16(23),17(21),18−テトラエン−8,12−ジオン;
    14−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−7−プロピル−2−オキサ−7,13,20−トリアザ−トリシクロ[14.6.1.017,21]トリコサ−1(22),16(23),17(21),18−テトラエン−8,12−ジオン;
    4−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−フルオロ−16,20−ジメチル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    4−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−16,20−ジメチル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    4−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−16,20−ジメチル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    8−フルオロ−4−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−16,20−ジメチル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    4−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−16,20−ジメチル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    4−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−フルオロ−20−メチル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    4−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−メチル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    4−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−メチル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    8−フルオロ−4−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−20−メチル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    4−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−メチル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    4−[2−(3−エチル−ベンジルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    4−{2−[1−(3−エチル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    4−{2−[1−(3−エチニル−フェニル)−シクロプロピルアミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;
    8−フルオロ−4−[1−ヒドロキシ−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−エチル]−20−オキサゾル−2−イル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オン;及び
    4−{2−[(5−エチル−ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−エチル}−8−フルオロ−20−オキサゾル−2−イル−16−プロピル−11−オキサ−3,16−ジアザ−トリシクロ[16.3.1.16,10]トリコサ−1(22),6(23),7,9,18,20−ヘキサエン−2−オンである請求項1に記載の化合物。
  35. Yは、n−ブチレンであり;及び
    は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル又はトリフルオロメチルで場合により置換されたフェニル又はピリジン−3−イルである請求項6に記載の化合物。
  36. アルツハイマー病の発症の予防又は遅延を促進するため、軽度認知障害(MCI)の患者を治療するため、ダウン症候群を治療するため、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血を有するヒトを治療するため、脳アミロイド血管障害を治療するため、他の変性痴呆、びまん性レヴィー小体型アルツハイマー病を治療するために、アルツハイマー病からなる群から選択される疾患若しくは状態を有する患者、及びそのような治療を必要とする患者を治療する方法、又は患者がそのような疾患若しくは状態にならないようにする際の方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物の投与を含む方法。
  37. 治療有効量は、経口投与の場合には約0.1mg/日から約1,000mg/日、非経口、舌下、鼻腔内、くも膜下腔内投与の場合には約0.5から約100mg/日、デポ投与及び埋込錠の場合には約0.5mg/日から約50mg/日、局所投与の場合には約0.5mg/日から約200mg/日、直腸投与の場合には約0.5mgから約500mgである請求項1に記載の治療法。
  38. アルツハイマー病の発症の予防又は遅延を促進するため、軽度認知障害(MCI)の患者を治療するため、ダウン症候群を治療するため、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血を有するヒトを治療するため、脳アミロイド血管障害を治療するため、他の変性痴呆、びまん性レヴィー小体型アルツハイマー病を治療するために、アルツハイマー病からなる群から選択される疾患若しくは状態を有する患者を治療する際、又は患者がそのような疾患若しくは状態にならないようにする際に使用する薬物を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
  39. 下式の化合物及び薬剤として許容可能なその塩の製造方法。
    Figure 2005505506
    [式中、
    Uは、下式であり;
    Figure 2005505506
    −−−は、場合により結合であり;
    Jは、−−−が結合でない場合には−CHOH若しくは−NH−Rであり、又は−−−が結合である場合には存在せず;
    Gは、−−−が結合でない場合にはOHであり、又は−−−が結合である場合には−O−であり;
    nは、0〜6であり;
    A、B、Yは、同一又は異なって、
    −(CR−;又は
    、R6’及びR6”から独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルケニル;又は下式
    Figure 2005505506
    (式中、
    qは、0又は1であり;及び
    「e」環は、
    アリール若しくはヘテロアリール(各々は、R、R6’及びR6”から独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている);又は
    3、4、5又は6個の原子を有する炭素環式環(そのような原子のうち1、2又は3個は、場合によりO、N、及びSから独立して選択されるヘテロ原子であり、炭素環式環は、R、R6’及びR6”から独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)である)を表し、
    mは、1〜6であり;
    及びRは独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロC〜Cアルキル、ヒドロキシC〜Cアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12シクロアルキルアルキル、又はC〜Cシクロアルキルであり;
    Dは、−CH−、又は下式であり;
    Figure 2005505506
    Xは、存在しない、O、又は−NR−であり;
    Zは、存在しない、O、S、−NR−、−C(=O)−、−O−C(=O)−、−C(=O)−O−、−NHC(=O)−、又は−C(=O)NH−であり;
    は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12シクロアルキルアルキル又はC〜Cアルコキシアルキルであり;
    、R6’及びR6”は独立して、
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル;又は
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている);又は
    −(CH0〜4−O−(C〜Cアルキル)(アルキル部分は、ハロゲンから独立して選択される1、2、3、4、又は5個の基で場合により置換されている);又は
    −OH、−NO、ハロゲン、−COH、−C≡N、−(CH0〜4−CO−NR、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルケニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−Rアリール、−(CH0〜4−Rヘテロアリール、−(CH0〜4−Rヘテロシクリル、−(CH0〜4−CO−Rアリール、−(CH0〜4−CO−Rヘテロアリール、−(CH0〜4−CO−Rヘテロシクリル、−(CH0〜4−CO−R10、−(CH0〜4−CO−O−R11、−(CH0〜4−SO−NR、−(CH0〜4−SO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−N(H若しくはR11)−CO−O−R11、−(CH0〜4−N(H若しくはR11)−CO−N(R11、−(CH0〜4−N(H若しくはR11)−CS−N(R11、−(CH0〜4−N(−H若しくはR11)−CO−R、−(CH0〜4−NR、−(CH0〜4−R10、−(CH0〜4−O−CO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−O−P(O)−(O−Rアリール、−(CH0〜4−O−CO−N(R11、−(CH0〜4−O−CS−N(R11、−(CH0〜4−O−(R11)、−(CH0〜4−O−(R11)−COOH、−(CH0〜4−S−(R11)、C〜Cシクロアルキル、−(CH0〜4−N(−H若しくはR11)−SO−R、又は−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキルであり;
    及びRは、同一又は異なって、−H、−C〜Cシクロアルキル、−(C〜Cアルキル)−(C〜Cシクロアルキル)、−(C〜Cアルキル)−O−(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルケニル、−C〜Cアルキニル、又は1個の二重結合及び1個の三重結合を有する−C〜Cアルキル鎖;又は
    −OH若しくは−NHで場合により置換されている−C〜Cアルキル;又は
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている−C〜Cアルキル;又は
    ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、オキソ、−CO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシ
    から選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているヘテロシクリル;又は
    アリール若しくはヘテロアリール(各々は、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、及び−CO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    1、2又は3個のハロゲンで場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)を表し;
    10は、C〜Cアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の基で場合により置換されているヘテロシクリルであり;
    11は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、−(CH0〜2−Rアリール、又は−(CH0〜2−Rヘテロアリールであり;
    アリールは、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、−CO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているアリールであり;
    ヘテロアリールは、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、又は−CO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているヘテロアリールであり;
    ヘテロシクリルは、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO−NH、−SO−NH−C〜Cアルキル、−SO−N(C〜Cアルキル)、−SO−(C〜Cアルキル)、−CO−NH、−CO−NH−C〜Cアルキル、=O、−CO−N(C〜Cアルキル)
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル、
    〜Cアルケニル若しくはC〜Cアルキニル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)、及び
    ハロゲンから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルコキシから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているヘテロシクリルであり;
    は、
    −H;又は−(CH0〜4−Rアリール及び−(CH0〜4−Rヘテロアリール;又は
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル;又は
    〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル若しくは−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル(各々は、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている)であり;
    は、−H、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(CH0〜4−Rアリール、若しくは−(CH0〜4−Rヘテロアリール;又は
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキル;又は
    〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、アミノ、及びモノ若しくはジアルキルアミノから独立して選択される1、2又は3個の基で場合により置換されている−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキルであり;
    及びRは、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、又は7個の炭素原子の炭素環を形成し(1個の原子は、場合により−O−、−S−、−SO−、及び−NR−からなる群から選択されるヘテロ原子である);
    は、水素、−(CR2452500〜4−アリール、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−アリール−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−アリール−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−アリール−アリール、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール−アリール、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−ヘテロアリール−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル−ヘテロアリール、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル−ヘテロシクリル、−(CR2452500〜4−ヘテロシクリル−アリール、−[C(R255)(R260)]1〜3−CO−N(R255、−CH(アリール)、−CH(ヘテロアリール)、−CH(ヘテロシクリル)、−CH(アリール)(ヘテロアリール)、−(CH0〜1−CH((CH0〜6−OH)−(CH0〜1−アリール、−(CH0〜1−CH((CH0〜6−OH)−(CH0〜1−ヘテロアリール、−CH(−アリール若しくは−ヘテロアリール)−CO−O(C〜Cアルキル)、−CH(−CH−OH)−CH(OH)−フェニル−NO、(C〜Cアルキル)−O−(C〜Cアルキル)−OH;−CH−NH−CH−CH(−O−CH−CH、−(CH0〜6−C(=NR235)(NR235240)、又は
    205、−OC=ONR235240、−S(=O)0〜2(C〜Cアルキル)、−SH、−NR235C=ONR235240、−C=ONR235240、及び−S(=O)NR235240からなる群から独立して選択される1、2、又は3個の基で場合により置換されているC〜C10アルキル、又は
    −(CH0〜3−(C〜C)シクロアルキル(シクロアルキルは、R205、−COH、及び−CO−(C〜Cアルキル)からなる群から独立して選択される1、2、又は3個の基で場合により置換されている)、又は
    アリール、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルと縮合しているシクロペンチル、シクロヘキシル、若しくはシクロヘプチル環(シクロペンチル、シクロヘキシル、若しくはシクロヘプチルの1、2又は3個の炭素は、NH、NR215、O、又はS(=O)0〜2から独立して選択されるヘテロ原子で場合により置換されており、シクロペンチル、シクロヘキシル、若しくはシクロヘプチル基は、独立してR205、=O、−CO−NR235240、若しくは−SO(C〜Cアルキル)である1又は2個の基で場合により置換されていてもよい)、又は
    〜C10アルケニル若しくはC〜C10アルキニル(各々は、1、2、又は3個のR205基で場合により置換されている)であり、
    各アリール及びヘテロアリールは、1、2、又は3個のR200で場合により置換されており、各ヘテロシクリルは、1、2、3又は4個のR210で場合により置換されており;
    200は、出現するごとに、−OH、−NO、ハロゲン、−COH、C≡N、−(CH0〜4−CO−NR220225、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルケニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜C12アルキニル)、−(CH0〜4−CO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−CO−アリール、−(CH0〜4−CO−ヘテロアリール、−(CH0〜4−CO−ヘテロシクリル、−(CH0〜4−CO−O−R215、−(CH0〜4−SO−NR220225、−(CH0〜4−SO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜C12アルキル)、−(CH0〜4−SO−(C〜Cシクロアルキル)、−(CH0〜4−N(H若しくはR215)−CO−O−R215、−(CH0〜4−N(H若しくはR215)−CO−N(R215、−(CH0〜4−N−CS−N(R215、−(CH0〜4−N(−H若しくはR215)−CO−R220、−(CH0〜4−NR220225、−(CH0〜4−O−CO−(C〜Cアルキル)、−(CH0〜4−O−P(O)−(OR240、−(CH0〜4−O−CO−N(R215、−(CH0〜4−O−CS−N(R215、−(CH0〜4−O−(R215)、−(CH0〜4−O−(R215)−COOH、−(CH0〜4−S−(R215)、−(CH0〜4−O−(1、2、3、又は5個の−Fで場合により置換されているC〜Cアルキル)、C〜Cシクロアルキル、−(CH0〜4−N(H若しくはR215)−SO−R220、−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル、又は
    1、2、又は3個のR205基で場合により置換されているC〜C10アルキル、又は
    〜C10アルケニル若しくはC〜C10アルキニル(各々は、1又は2個のR205基で場合により置換されている)から独立して選択され、
    アリール及びヘテロアリール基は、出現するごとに、独立してR205、R210、又は
    独立してR205、R210である1、2、又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキルである1、2、又は3個の基で場合により置換されており、
    ヘテロシクリル基は、出現するごとに、独立してR210である1、2、又は3個の基で場合により置換されており、
    205は、出現するごとに、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−O−フェニル、−SH、−C≡N、−CF、C〜Cアルコキシ、NH、NH(C〜Cアルキル)又はN−(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)から独立して選択され;
    210は、出現するごとに、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、−NR220225、OH、C≡N、−CO−(C〜Cアルキル)、−SO−NR235240、−CO−NR235240、−SO−(C〜Cアルキル)、=O、又はC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル若しくはC〜Cシクロアルキルから独立して選択され(各々は、1、2又は3個のR205基で場合により置換されている);
    215は、出現するごとに、C〜Cアルキル、−(CH0〜2−(アリール)、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、及び(−CH0〜2−(ヘテロアリール)、−(CH0〜2−(ヘテロシクリル)から独立して選択され(アリール基は、出現するごとに、独立してR205又はR210である1、2、又は3個の基で場合により置換されており、
    ヘテロシクリル及びヘテロアリール基は、出現するごとに、1、2、又は3個のR210で場合により置換されている);
    220及びR225は、出現するごとに、−H、−C〜Cシクロアルキル、−(C〜Cアルキル)−(C〜Cシクロアルキル)、−(C〜Cアルキル)−O−(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルケニル、−C〜Cアルキニル、1個の二重結合及び1個の三重結合を有する−C〜Cアルキル鎖、−アリール、−ヘテロアリール、及び−ヘテロシクリル、又は
    −OH、−NH若しくはハロゲンで場合により置換されている−C〜C10アルキルから独立して選択され(アリール、ヘテロシクリル及びヘテロアリール基は、出現するごとに、1、2、又は3個のR270基で場合により置換されている)、
    235及びR240は、出現するごとに、独立してH、又はC〜Cアルキルであり;
    245及びR250は、出現するごとに、−H、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルアリール、C〜Cアルキルヘテロアリール、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、及びフェニルから独立して選択され;又は
    245及びR250は、それらが結合する炭素と一緒に、3、4、5、6、又は7個の炭素原子の炭素環を形成し(1個の炭素原子は、場合により−O−、−S−、−SO−、及び−NR220−から選択されるヘテロ原子によって場合により置換されている);
    255及びR260は、出現するごとに、−H、−(CH1〜2−S(O)0〜2−(C〜Cアルキル)、−(C〜Cアルキル)−アリール、−(C〜Cアルキル)−ヘテロアリール、−(C〜Cアルキル)−ヘテロシクリル、−アリール、−ヘテロアリール、−ヘテロシクリル、−(CH1〜4−R265−(CH0〜4−アリール、−(CH1〜4−R265−(CH0〜4−ヘテロアリール、−(CH1〜4−R265−(CH0〜4−ヘテロシクリル、又は
    〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、若しくは−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル(各々は、1、2、又は3個のR205基で場合により置換されている)から独立して選択され(各アリール又はフェニルは、独立してR205、R210、又は
    独立してR205、R210である1、2、又は3個の基で場合により置換されているC〜Cアルキルである1、2、又は3個の基で場合により置換され、
    各ヘテロシクリルは、1、2、3又は4個のR210で場合により置換されている);
    265は、出現するごとに、独立して−O−、−S−、又は−N(C〜Cアルキル)−であり;
    270は、出現するごとに、独立してR205、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、NR235240、−OH、−C≡N、−CO−(C〜Cアルキル)、−SO−NR235240、−CO−NR235240、−SO−(C〜Cアルキル)、=O、又はC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル若しくは−(CH0〜4−C〜Cシクロアルキル(各々は、1、2、又は3個のR205基で場合により置換されている)である]
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