JP2005504537A - コーヒー豆焙煎装置 - Google Patents
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Abstract
木の実、カカオ豆、コーヒー豆及びその他の小さい食材を焙煎する焙煎装置(10)であって、基板(14)と、基板の一方側の上面に取り付けられるモータ及び再燃焼アセンブリ(20)と、基板の他方側の上面に取り付けられる焙煎アセンブリ(22)と、モータ及び再燃焼アセンブリと焙煎アセンブリの上面に取り外し可能に取り付けられる上端カバーアセンブリ(18)とを含む。装置は更に、電動モータ(24)と連結されて焙煎アセンブリを流通する空気流を供給する送風機アセンブリ(116)と、モータと連結されて再燃焼アセンブリを流通する空気流を供給するファン(30)と、モータと更に連結されて焙煎アセンブリの焙煎室内に配置されたオーガ(26)を駆動する駆動アセンブリと、送風機アセンブリから送られた焙煎室に流入する前の空気流を加熱する焙煎室加熱アセンブリ(32)と、殻収集アセンブリ(36)と、焙煎室の上側に配置されたフィルタ(144)とを含む。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は概して焙煎装置に関するものであり、特に、木の実、カカオ豆、コーヒー豆、及びその他の小さな食材を焙煎する焙煎装置に関する。焙煎装置は触媒要素及び木の実や豆の混合手段を含み、焙煎工程において発生する不快な臭気、ガス、及び煙を大幅に減少させ或いは解消する。
【背景技術】
【0002】
焙煎されたコーヒー豆はその鮮度を急速に失う。しかし、生の緑色をしたコーヒー豆では略無期限に鮮度が維持される。生の緑色をしたコーヒー豆が焙煎されて濃い茶色に変色する時、焙煎によって非常に臭い刺激臭が放出されるとともに、家庭環境では不快となる煙が発生する。殆どの従来の家庭用コーヒー豆焙煎装置では、いくつかの欠点があった。例えば、少量のコーヒー豆しか焙煎できなかったり、焙煎が不均一となったり、或いは焙煎工程の間に嫌な臭気や煙を放出する等である。このような臭気を制御するために行われた最も大きな挑戦はおそらく、従来の装置において高気流速度の熱風を一般に利用して豆を加熱及び混合する技術である。従来の家庭用コーヒー豆焙煎装置では、高気流速度の熱風を使用して多量の排気ガスを発生させることにより、熱風を利用したポップコーン製造装置と同様の方法で豆を浮遊及び循環させて、コーヒー豆を均一に焙煎する。本発明のコーヒー豆焙煎装置では、従来の装置よりも多量のコーヒー豆をより均一に焙煎することができるとともに、焙煎工程に伴う焙煎臭気及び煙を解消する。
【0003】
コーヒー焙煎の商業的専門家やコーヒーファンには以前から周知であるが、生のコーヒー豆を焙煎する時の臭いは一般的には不快なものと考えられている。特に焙煎の後半の過程では、カラメル化及び熱分解の副産物として豆はかなりの量の油や粒状物質を発散させて、焙煎の間に不快な臭いを発するのである。濾過、焼成及び/又は通気によりこのような臭気や廃ガスを減少させ或いは制御するために、幾つかの試行が為されてきた。
【0004】
このような試行の中には業務用の焙煎制御では成功したものもあるが、家庭環境において排気ガスを制御する試行は成功していない。
排気ガスの濾過には問題がある。コーヒー豆の焙煎排気ガスの微小粒子寸法を考えると、漏出するガスを著しく減少させるためには非常に優れた濾過媒体が必要となる。アメリカ・エネルギー省(DOE)の高性能微粒子(HEPA)規格を充たす或いはそれ以上のフィルタが要求される。このようなフィルタは排気ガスを通過させるために相当の昇圧を必要とする。従って、このような昇圧の必要性を充たすためにフィルタは、音が大きく、強力且つ高価な送風機を必要とする。また、比較的大型で高価なフィルタは洗浄或いは再使用が不可能であり、フィルタを定期的に取り替えるために高いコストを必要とするので、標準的な家庭消費者に対してその魅力を著しく制限している。
【0005】
排気ガスの燃焼もまた問題がある。業務用の焙煎制御では、排気ガスの裸火燃焼が一般的に利用される。この方法では、燃焼室へ送られた天然ガスは、大気へ放出される前に点火され且つ焙煎排気ガスと混合される。この方法は業務用の焙煎制御では効果的及び一般的であるが、家庭のコーヒー豆焙煎ファンには明らかに実用的な方法ではない。自動車用の公害防止装置に見られる触媒要素と同様のものが、業務用コーヒー焙煎制御に利用されているが、主として触媒要素を被覆する貴金属が高価であることが原因となって、裸火方法よりも一般的ではない。高気流速度の熱風を使用する従来の家庭用コーヒー豆焙煎装置では多量の排気ガスを発生させ、排気ガスを適切に燃焼させるために非常に大型の触媒要素を必要とするので、家庭での使用には実際的ではない
排気ガスの通気にもまた問題がある。従来、この方法は最も一般的であった。しかしながら、空気の品質に対する関心が増加していることを考えると、もはや殆どの自治体は業務用コーヒー豆焙煎制御により前処理なく廃ガスが放出されるのを許容していない。殆どの家庭用コーヒー豆焙煎装置ではこれまで、この方法を選択肢としてのみ利用してきた。結果的に、多くのコーヒー豆焙煎装置は室外で或いは開放された窓の近くでのみ使用される。言うまでもなく、この国の大部分の地域では、開放された窓の近く或いは室外でのコーヒー豆の焙煎は、一年のうちの長期間において実現不可能である。多くの製造業者は、もし適切な通気が行われないのならば製品を室内で使用しないように忠告している。しかしながら、多くの家庭では利用可能な適切な通気を備えていない。実際には、経験によると殆どの消費者の台所用通気孔では、一般的な家庭用コーヒー豆焙煎装置から発生する排気ガスに対応することができないことが判明している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、殆どの従来の家庭用装置よりも多量のコーヒー豆を均一に焙煎するとともに、焙煎工程に伴う焙煎臭気及び煙を大幅に削減或いは解消することが可能な焙煎装置を提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来の焙煎機器に関連する課題を鑑みて、本発明の目的は、従来の欠点を解消した焙煎装置を提供することにある。特に、本発明の目的は、家庭内でのコーヒー豆の焙煎に伴う不快な臭気を大幅に減少させる或いは解消することが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、焙煎の間にオーガを利用して豆を混合する効果的な手段を提供することにより、焙煎工程に必要な加熱空気の量を大幅に減少させると同時に、発生する臭い排気ガスの量を大幅に減少させることが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0009】
本発明の更なる目的は、焙煎工程からの排気ガスを収集部材を通過させるように向けることにより、排気ガスが収集部材の周囲を流通する時に排気ガスにより運ばれた殻及び塵を捕獲することが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0010】
本発明の更に別の目的は、排気ガスの空気流を横切るフィルタを有して、塵及び殻の焙煎室からの漏出及び触媒要素の詰まりを阻止することが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0011】
本発明の別の目的は、排気ガスを第2加熱要素を通過させるように導き、排気ガスの温度を371℃(700F)以上まで上昇させることにより、触媒要素に適切な制御温度を供給することが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0012】
本発明の更なる目的は、排気ガスを触媒要素を通過させるように導くことにより、微粒子、煙、油、或いはその他の排気ガスに含まれる材料を発散させることが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0013】
また、本発明の目的は、加熱された排気ガスを室温空気と混合させてから結合空気流を焙煎装置から放出することにより、操作者或いは周囲の他の物に対する熱損傷を阻止することが可能な焙煎装置を提供することにある。上記及びその他の目的は本発明の焙煎装置により達成される。
【0014】
本発明は木の実、ココア豆及びコーヒー豆等の粒状材料を焙煎するコーヒー豆焙煎装置等の焙煎装置に関する。焙煎装置は、基板と、基板上面において一方側に取り付けられるモータ及び再燃焼アセンブリと、基板上面において他方側に取り付けられる焙煎アセンブリと、モータ及び再燃焼アセンブリと焙煎アセンブリの上端に取り外し可能に取り付けられる上端カバーアセンブリとを含む。
【0015】
焙煎装置の基板内に好適に取り付けられるのは、電動モータと連結しており焙煎アセンブリを流通する空気流を供給する送風機アセンブリと、同様にモータと連結しており焙煎アセンブリの焙煎室内に配置されたオーガを駆動する駆動アセンブリと、送風機アセンブリからの空気流を焙煎室に流入する前に加熱する焙煎室加熱アセンブリと、焙煎装置の操作を制御及びプログラミングするデジタル制御アセンブリとを含む。
【0016】
モータ及び再燃焼アセンブリは好ましくは電動モータを含み、電動モータはオーガを駆動するとともに送風機アセンブリ内の送風機を駆動し、更にモータの送風機と反対側の端部に配置されたファンを駆動することにより、再燃焼アセンブリを流通する空気流を供給する。再燃焼アセンブリは好ましくは焙煎アセンブリから排気ガスを受け取る再燃焼受入部材と、触媒に流入する前の排気ガスを加熱する触媒加熱要素と、触媒を包囲する触媒熱遮蔽板とを含む。
【0017】
焙煎アセンブリは好ましくは、基板内に配置されて送風機アセンブリから焙煎室に流入する前の空気流を加熱する焙煎室加熱アセンブリと、取り外し可能な焙煎室及びオーガと、焙煎室の上端に配置される殻収集アセンブリとを含む。
【0018】
取り外し可能な上端カバーアセンブリは好ましくは、上側熱遮蔽板及び下側熱遮蔽板の間に形成されて排気ガス及び煙を焙煎室から再燃焼アセンブリへ流入させる開口溝を含む。上端カバーアセンブリは更に、焙煎室から放出される排気ガスから塵及び殻を濾過するとともに、殻を焙煎室上端上の殻収集アセンブリに堆積させるフィルタを含む。
【0019】
焙煎装置の焙煎サイクルの間、モータ駆動される送風機アセンブリは室温空気を焙煎室加熱アセンブリへ供給し、そこで空気は電気加熱要素により最適な焙煎温度まで加熱される。加熱アセンブリから送出された加熱空気は上方へ送られて焙煎室の多孔性基板を通過する。加熱空気がコーヒー豆の間を通過する際に熱が空気から豆へ移行することにより、豆の温度は所望の焙煎温度まで上昇する。
【0020】
回転するオーガによる豆の一定攪拌及び交換によって、豆は確実にむらなく加熱される。焙煎室の基板に形成される緩やかなアールにより、豆はオーガの基板に一定に供給され、そこで豆は縦に積み上げられた豆の上端まで上昇させられる。オーガにより上昇させられた豆は積み上げられた豆の上端に到達すると、その上端上へ落下させられ、次に豆は重力により焙煎室の底部まで戻される。
【0021】
加熱された空気は、縦に積み上げられた豆を通過して焙煎室の上端まで到達すると、殻収集部材の周囲を流通させられ、空気圧の降下により殆どの塵及び殻は殻収集部材まで落下させられる。殻収集部材を越えて、煙及び排気ガスがフィルタを通過させられる。フィルタは残りの塵或いは殻を捕獲する。次に排気ガスは上端カバーアセンブリの開口溝から再燃焼アセンブリへ、そして第2加熱要素(触媒加熱要素)まで流通させられる。第2加熱要素は排気ガスの温度を触媒を通過させる前に最低限371℃(700F)まで上昇させる。これらのガスを最低限371℃(700F)まで上昇させることにより、触媒は適切に排気ガスに含まれる微粒子物質と反応する。排気ガスが触媒の狭溝を通過する際に、プラチナ及び/又はパラジウム等の触媒表面上の物質がガスと反応することにより、微粒子及びガスは分解されて無臭の構成要素となる。排気ガスが触媒を流出すると、加熱空気流はファンからの室温空気と混合させられて、次に周囲へ排出される。
【0022】
豆が所望の焙煎レベルに達すると、焙煎サイクルは終了して、冷却サイクルが開始する。デジタル制御アセンブリの制御装置は焙煎加熱要素を停止させ、且つモータの回転速度を上昇させることにより、送風機、ファン及びオーガの回転速度を上昇させて、豆を冷却させる。再燃焼アセンブリ及び触媒に流入する排気ガスを加熱する第2加熱要素は、焙煎室から流出した排気ガスが冷却されて煙及び微粒子を発生させる臭気を含有しなくなるまで作動し続ける。豆が冷却されると、モータ及び触媒加熱要素は停止させられるとともに、焙煎された豆が入れられた焙煎室は取り外されて空にされる。
【0023】
本発明の種々のその他の特徴、目的及び作用効果は、当該技術分野に属する者であれば、添付の図面及び詳細な説明から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1、図2及び図3は、木の実、カカオ豆及びコーヒー豆等の粒状材料を焙煎するコーヒー豆焙煎装置等の焙煎装置10を示す。焙煎装置10は基板を備えた本体12と、取り外し可能な焙煎室16と、取り外し可能な上端カバーアセンブリ18とを含む。本体12は、基板14の一方側の上面に取り付けられる再燃焼アセンブリ20と、基板14の他方側の上面においてモータ及び再燃焼アセンブリ20の付近に取り付けられる焙煎アセンブリ22とを含む。取り外し可能な上端カバーアセンブリ18はモータ及び再燃焼アセンブリ20と焙煎アセンブリ22の両方を覆う。モータ及び再燃焼アセンブリ20は、図7に示すようにモータアセンブリ132と再燃焼アセンブリ134とを含む。モータアセンブリ132は好ましくは図7の電動モータ24を含み、焙煎アセンブリ22の焙煎室16内に配置されたオーガ26を駆動するとともに、図7の送風機28及びファン30を駆動する。送風機28及びファン30により、焙煎装置10を流通する気流が供給される。再燃焼アセンブリ134は好ましくは再燃焼受入室104と、触媒加熱要素136と、触媒138と、触媒熱遮蔽板140とを含む。焙煎アセンブリ22は好ましくは、焙煎室16の下の基板14内に配置される焙煎室加熱アセンブリ32と、基板14の上面において焙煎室加熱アセンブリ32の上に取り付けられて、取り外し可能な焙煎室16を焙煎室加熱アセンブリ32の上に固定するロケータリング34と、焙煎室16の上端に配置される殻収集アセンブリ36とを含む。
【0025】
基板14は上側部分38と下側部分40とを含む。下側部分40は上側部分38から下側部分40まで下方に延出する側壁42を備え、基板14の下面内には図4に示す空洞44が形成される。図7に示す底カバー46は好ましくは複数の締め金具により基板14の下側部分40に固定される。底カバー46には複数のすべり止めの脚48が取り付けられており、焙煎装置10は平坦面上で支持される。
【0026】
特に図4及びに示すように、デジタル制御アセンブリ50は好ましくは基板14下面の空洞44内に複数の締め金具により固定される。デジタル制御アセンブリ50はプリント回路基板52及び制御パネル56を含む。プリント回路基板52はその上部に配置される複数の電子構成要素54を有する。制御パネル56はプリント回路基板52と電気的に接続されるとともに、基板14の前側壁42に配置されており、焙煎装置10の操作を制御及びプログラミングする。電子構成要素54は好ましくはマイクロプロセッサ、カウントダウンタイマ、EEPROM等のメモリー装置、複数の表示装置、及び焙煎装置10の操作を制御するためのその他の関連する回路を含む。
【0027】
図1、3及び5に示すように、制御パネル56は複数の膜スイッチ及び/或いは押ボタンを含み、焙煎装置10の操作を制御及びプログラミングする。スイッチはROAST押ボタン58と、COOL押ボタン60と、RECALL押ボタン62と、UP及びDOWN許可押ボタン64、66とを含む。ROAST押ボタン58は装置を始動させて焙煎サイクルを開始させる。COOL押ボタン60は冷却サイクルを開始させる。RECALL押ボタン62は前回の焙煎時間設定を呼び出す。UP及びDOWN許可押ボタン64は焙煎時間をプログラミングする。スイッチに加えて、制御パネル56はまた、焙煎時間を表示する液晶表示器(LCD)68と、一対の発光ダイオード(LED)70、72とを含む。一方のLED70はROAST押ボタン58の上部に配置され、且つ他方のLED72はCOOL押ボタン60の上部に配置されており、それらスイッチの状態を表示している。LCD68は好ましくは2桁7セグメント表示器である。
【0028】
ROAST押ボタン58を押すと、装置10が起動して、焙煎サイクルが作動させられる。ROAST押ボタン58の上部に配置されたLED70が照明されて、焙煎サイクルの作動が表示される。焙煎サイクル時間がLCDに表示され、且つカウントダウンタイマは焙煎時間のカウントダウンを開始する。プログラミングされた焙煎時間が終了すると、カウントダウンタイマは自動的に焙煎装置の電源を切る。一旦、焙煎時間が経過すると、焙煎装置10は自動的に電源が切れる。焙煎時間は、UP及びDOWN許可押ボタン64,66を操作することにより、或いはRECALL押ボタン62を押すことにより、15分から25分の間となるようにプログラミングされてもよい。
【0029】
UP及びDOWN許可押ボタン64、66は焙煎時間をプログラミングする。LCD68は焙煎時間を表示する。UP及びDOWN押ボタン64、66のいずれか一方を押すと、装置10が起動され、且つLCD68は15分を表示する。15分は焙煎時間の初期設定値である。UP許可押ボタン64を押すと、1回押す毎に1分間増加する。25分が最長焙煎時間である。DOWN許可押ボタン66を押すと、1回押す毎に1分間減少する。15分が最短焙煎時間である。
【0030】
RECALL押ボタン62を押すと、前回使用された焙煎時間の設定値が呼び出される。その時間はLCD68に表示される。正確な或いは所望する時間が表示された場合には、ROAST押ボタン58を押すことにより焙煎サイクルが開始される。ROAST押ボタン58が押されると、LCD68に表示された時間がEEPROMに記憶される。装置10が起動していない時にRECALL押ボタン62を押すと、LCD68が作動する。RECALL押ボタン62は焙煎サイクル及び冷却サイクルの間は機能が無効とされる。
【0031】
COOL押ボタン60を押すと冷却サイクルが開始されて、焙煎加熱要素164が停止され且つ5分間の冷却サイクルが開始される。COOL押ボタン60の上部に配置されたLED72が照明されて、冷却サイクルの始動が表示される。冷却サイクルが終了すると、装置10は自働的に電源が切れる。COOL押ボタン60は常時使用可能状態とされる。
【0032】
次に、図3及び5に示すように、焙煎室16は好ましくは、底部に円柱形状の底部材76が取り付けられた透明な円柱形状の側壁74と、側壁74の上端に取り付けられた円柱形状の上部材78と、側壁74及び底部材76に取り付けられて、焙煎室加熱アセンブリ32の上端に取り付けられたロケータリング34から焙煎室16を取り外し或いはロケータリング34に焙煎室16を戻すためのハンドル80とを含む。底部材76は焙煎室基材82を含む。焙煎室基材82は図7に示すように貫通する複数のスロット開口84を備えており、加熱された空気を焙煎室16へ流通させる。底部材76及び焙煎室基材82はその中央を貫通する開口86を含み、図7に示すように従動プーリ98と連結され且つ連結器88と接続することによりオーガ26が取り付けられた軸100を収容する。焙煎室加熱アセンブリ32の上端はまた、貫通する複数のスロット開口118を含み、加熱された空気を底部材76及び加熱室基材82を介して焙煎室16まで流通させる。モータ及び再燃焼アセンブリ20は貫通する複数のスロット開口106を備えた再燃焼受入部材104を含む。スロット開口106は排気ガス及び煙を再燃焼アセンブリ134へ流入させる。上部材78はフランジ114及び上側部分146を備えた環状開口112を含む。上側部分146は内部に形成された複数の切り欠き108を有しており、殻収集部材110を支持する。
【0033】
図4は底カバー46が取り外された状態の焙煎装置10の底部を示す。基板14の底部40は内部に形成された空洞44を含み、図7に示すように送風機116、駆動アセンブリ90、焙煎室加熱アセンブリ32及びデジタル制御アセンブリ50を収容する。駆動アセンブリ90は図7に示すようにモータ24から下方へ延出する第1駆動軸92と、駆動軸92の端部に取り付けられた駆動プーリ94と、駆動プーリ94及び従動プーリ98の間に懸架された駆動ベルト96と、軸100に取り付けられて焙煎室16内のオーガ26を回転させる従動プーリ98とを含む。ベアリングプレートアセンブリ102は基板14の上側部分38に取り付けられており、駆動アセンブリ90を送風機アセンブリ116及び焙煎室加熱アセンブリ32から分離している。
【0034】
次に、図6は焙煎装置10の断面図を示しており、基板14と、焙煎アセンブリ22と、モータ及び再燃焼アセンブリ20と、上端カバーアセンブリ18とが図示されている。基板14の空洞内には、デジタル制御アセンブリ50と、駆動アセンブリ90と、送風機アセンブリ116と、焙煎室加熱アセンブリ32と、ストレインリリーフ120とが配置されている。デジタル制御アセンブリ50は、複数の電子構成要素54が上面に取り付けられたプリント回路基板52と、プリント回路基板52と電気的に接続され且つ基板14の前側壁42に取り付けられた制御パネル56とを含む。焙煎アセンブリ22と、モータ及び再燃焼アセンブリ20は基板14の上端に取り付けられる。上端カバーアセンブリ18は開口溝122を含む。開口溝122は上側熱遮蔽板128と下側熱遮蔽板130の間に形成されており、排気ガス及び煙を焙煎室16から再燃焼アセンブリ134の再燃焼受入部材104まで流入させる。
【0035】
図7は装置10の断面図であり、焙煎装置10の構成要素、構造、及び作用を最も良く示している。装置10は好ましくは装置を120VのAC電気コンセントに差し込むことにより電源が入れられるが、バッテリや他の種類の電力供給源により電源が入れられてもよい。図7に最も良く示すように、装置10は基板14と、基板14の一方側の上面に取り付けられたモータ及び再燃焼アセンブリ20と、基板14の他方側の上面に取り付けられた焙煎アセンブリ22と、モータ及び再燃焼アセンブリ20と焙煎アセンブリ22の上端に取り外し可能に取り付けられた上端カバーアセンブリ18とを含む。
【0036】
上端カバーアセンブリ18は枠148と、上側熱遮蔽板128及び下側熱遮蔽板130を含む。枠148は側壁152を有する上面150を備え、側壁152は上面150から下方に延出する。上側熱遮蔽板128及び下側熱遮蔽板130は枠148の側壁152に取り付けられる。上側熱遮蔽板128及び下側熱遮蔽板130は開口溝122を形成しており、排気ガス及び煙を焙煎室16から再燃焼アセンブリ134の再燃焼受入部材104へ流入させる。下側遮蔽板130の内部には第1環状開口154及び第2環状開口156が形成される。第1環状開口154はその外周に取り付けられた再燃焼シール126を備えており、再燃焼受入部材104の周囲を密封する。第2環状開口156はその外周に取り付けられた焙煎室シール142を備えており、フランジ114及び焙煎室16の側壁74の上端に取り付けられた上部材78の上側部分146を密封する。細密フィルタスクリーン144は焙煎室シール142及び下側熱遮蔽板130に連結されており、焙煎工程からの殻を濾過する。フィルタスクリーン144は好ましくは殻を濾過するとともに、焙煎室16の上部材78の上側部分146に配置された殻収集部材110へ殻を落下させる。
【0037】
モータ及び再燃焼アセンブリ20は好ましくは外側側壁124を含む。外側側壁124はモータ及び再燃焼アセンブリ20の上側部分を再燃焼アセンブリ134で包囲するとともに、下側部分をモータアセンブリ132で包囲する。再燃焼アセンブリ134は好ましくは再燃焼受入部材104と、再燃焼受入部材104の下部に配置される触媒加熱要素136と、触媒加熱要素136の下側に配置される触媒138と、触媒138を包囲する触媒熱遮蔽板140とを含む。再燃焼受入部材104は複数のスロット開口106を含む。スロット開口106は再燃焼受入部材104を貫通しており、排気ガス及び煙を焙煎アセンブリ22から上端カバー18の開口溝22を介して再燃焼アセンブリ134まで流入させる。
【0038】
モータアセンブリ132は電動モータ24を含み、焙煎アセンブリ22の焙煎室16内に配置されたオーガ26を駆動するとともに、送風機28及びファン30を駆動する。送風機28及びファン30は焙煎装置10を流通する空気流を供給する。モータ24は第1駆動軸92及び第2駆動軸158を含む。第1駆動軸92はモータ24から下方へ延出しており、送風機アセンブリ116及び駆動アセンブリ90を駆動する。第2駆動軸158はモータ24から上方へ延出しており、ファン30を駆動する。第1駆動軸の端部には送風機28及び駆動プーリ94が取り付けられている。駆動プーリ94は駆動プーリ94と従動プーリ98の間に懸架された駆動ベルト96を備える。従動プーリ98は軸100に取り付けられており、焙煎室16内のオーガ26を回転させる。
【0039】
基板14は上側部分38及び側壁42を備えた下側部分40を含む。側壁42は上側部分38から下側部分40まで下方へ延出しており、基板14の下面内に空洞44を形成する。底カバー46は好ましくは複数の締め金具により基板14の下側部分40に固定される。底カバー46には複数のすべり止めの脚48が取り付けられている。脚48は底カバー46から下方へ延出しており、気流を基板14の下を流通させるとともに、底カバー46の開口160を介して上方へ流通させる。空洞44内には送風機アセンブリ116と、駆動アセンブリ90と、焙煎室加熱アセンブリ32と、デジタル制御アセンブリ50とが配置されている。ベアリングプレートアセンブリ102は基板14の上側部分38に取り付けられており、駆動アセンブリ90を送風機アセンブリ116及び焙煎室加熱アセンブリ32から分離する。
【0040】
焙煎アセンブリ22は好ましくは焙煎室加熱アセンブリ32と、ロケータリング34と、殻収集アセンブリ36とを含む。焙煎室加熱アセンブリ32は焙煎室16の下の基板14内に配置される。ロケータリング34は焙煎室加熱アセンブリ32の上の基板14上面に取り付けられており、取り外し可能な焙煎室16を焙煎室加熱アセンブリ32上において支持する。殻収集アセンブリ36は焙煎室16の上端に配置される。
【0041】
焙煎室16は好ましくは、底部に円柱形状の底部材76が取り付けられた透明な円柱形状の側壁74と、側壁74の上端に取り付けられた円柱形状の上部材78と、側壁74及び底部材76に取り付けられて、焙煎室加熱アセンブリ32の上端に取り付けられたロケータリング34から焙煎室16を取り外し或いはロケータリング34に焙煎室16を戻すためのハンドル80とを含む。底部材76は焙煎室基材82を含む。焙煎室基材82は貫通する複数のスロット開口84を備えており、加熱された空気を焙煎室16へ流通させる。底部材76及び焙煎室基材82はその中央を貫通する開口86を含み、従動プーリ98と連結され且つ連結器88と接続することによりオーガ26が取り付けられた軸100を収容する。焙煎室加熱アセンブリ32の上端はまた、貫通する複数のスロット開口118を含み、加熱された空気を底部材76及び焙煎室基材82を介して焙煎室16まで流通させる。上部材78はフランジ114及び上側部分146を備えた環状開口112を含む。上側部分146は内部に形成された複数の切り欠き108を有しており、殻収集部材110を支持する。
【0042】
生の緑色のコーヒー豆を焙煎室16に投入し、且つROAST押ボタンを押すとともに焙煎時間を選択して焙煎サイクルを開始させることにより、焙煎装置10の操作が開始される。焙煎装置10は約141.75〜170.10グラム(5〜6オンス)の生の緑色のコーヒー豆を約15〜20分間、260〜371℃(500〜700F)の温度で焙煎する。焙煎サイクルは豆を加熱及び攪拌することにより開始する。豆の外皮がひび割れて脱粒すると殻が生成されるとともに、油が焼成して豆が焙煎されると豆はカラメルとなって濃い茶色に変色する。ROAST押ボタン58により焙煎装置10は起動させられるとともに、焙煎サイクルが開始される。15〜20分の焙煎サイクルの間、モータ24、オーガ26、加熱要素164、136、ファン30、送風機28及び触媒138は全て作動している。ファン30及び送風機28は低い回転数(モータへの電力が約60VDCまで減少した時に得られる)で回転する。焙煎サイクルの後には、冷却サイクルが開始する。冷却サイクルは焙煎サイクルの最後の5分間継続する。最初の2分間、焙煎加熱要素164は作動が停止させられ、且つ触媒加熱要素136は作動させられたままとされ、またオーガ26、ファン30、及び送風機28の回転数は高速回転数(モータ24に120VDCが供給された時)まで増加させられる。最後の3分間、ファン30が高速で回転させられた状態で、触媒加熱要素136は作動が停止される。
【0043】
焙煎サイクルの間、電動モータ24は送風機28を回転させて、矢印162で示されるように、底カバー46の空気受入開口160を介して空気を導入する。加圧空気166は焙煎室加熱アセンブリ32まで導入される。焙煎室加熱アセンブリ32では、加圧空気は焙煎加熱要素164により加熱される。加熱された空気は、矢印168で示すように、焙煎室加熱アセンブリ32の上端から排出されるとともに、底部材76の開口84、118及び焙煎室基材82を貫通して、焙煎室16まで流通させられる。焙煎室16では、加熱された空気はコーヒー豆の間を通過することにより、熱は空気から豆へ移行される。
【0044】
加熱された空気流168は非常に低速であり、豆を上昇させて攪拌させることはできないので、オーガ26を一定速度で回転させることにより豆の均等な加熱が達成される。豆は重力及び焙煎室基材82の大きなアールにより連続的にオーガ26の基材に供給される。豆はその重量によりオーガ26の基材まで上方へ押し出されると、回転するオーガ26によって積み上げられた豆の上端へ到達するまで上昇させられる。積み上げられた豆の上端へ到達すると、オーガ26は上昇させられた豆を積み重ねられた上端に放出する。すると、重力によって最終的には豆は焙煎室16の内面まで下方へ戻され、オーガ26の基材に再度導入される。
【0045】
焙煎室16を流出する空気は殻収集部材110の周囲を通過するとともに、殻収集部材110と細密フィルタスクリーン144の間の空間170に導入される。空気が殻収集部材110の上方まで上昇すると、圧力降下が発生して、殆どの殻及び塵は殻収集部材110に落下させられる。空気が細密フィルタスクリーン144を通過すると、空気は上端カバー18の開口溝122により再燃焼アセンブリ134まで搬送される。空気は再燃焼受入部材104のスロット開口106を通過させられるとともに、触媒加熱要素136を通過させられる。触媒加熱要素136では、温度が315.6℃(600F)以上まで上昇させられる。この加熱された空気流172は次に下方へ向けられて触媒138を通過させられる。触媒138では排気ガスにより運ばれた微粒子及び煙と触媒138の処理面の間で触媒反応が生じることにより、汚臭物は分解されて無臭の構成要素となる。
【0046】
触媒138を出ると、超加熱空気流174は空気流176により上方へ屈曲させられる。空気流176は側壁124の受入開口180を介して導入される空気流178によって発生させられるとともに、ファン30により触媒熱遮蔽板140の開口184を介して上方へ送られる。空気流176及び174が混合させられると、その混合空気流は空気流186を形成する。空気流186は触媒熱遮蔽板140及び側壁124の開口184、180から周囲の環境へ流出する。冷却空気の第2流182はまた、ファン30により上方へ触媒加熱遮蔽板140及び外側側壁124の間へ追いやられる。この空気流182は触媒熱遮蔽板140及び外側側壁124を冷却して、装置10の外側温度を使用者の安全及び材料温度許容限界内に維持する。
【0047】
焙煎工程が所望の焙煎程度に到達すると、制御回路は焙煎加熱要素164への電力を停止するとともに、モータ24へ供給される電圧量を増加させることにより、モータ回転数を上昇させ、結果的に空気流166の量を増大させて、冷却工程を開始する。電力供給は触媒加熱要素136へ継続され、焙煎豆が十分に冷却されて排気ガスや煙を放出しなくなるまで、流出するガスは首尾よく発散させられる。最適な冷却期間、一般的には2〜3分が経過すると、触媒加熱要素136への電力供給が停止させられるが、加速度的な冷却空気流166は更に2〜5分供給が継続させられて、モータ24への電力供給が停止されて焙煎室16の内容物が空になる前には全ての豆及び機械構成要素は最適に冷却される。
【0048】
本発明は好適な実施形態を参照しつつ詳述されてきたが、当該技術分野に属するものであれば、本発明の精神から逸脱することなく特定の置換、交換及び削除を行うことは認識できる。従って、前述の詳細は例示を意味するものに過ぎず、以下の請求項に係る本発明の範囲を限定するべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の好適な実施形態に従って構成されたコーヒー豆焙煎装置を示す正面図。
【図2】図1のコーヒー豆焙煎装置を示す側面図。
【図3】図1のコーヒー豆焙煎装置を示す部分分解正面図。
【図4】図1のコーヒー豆焙煎装置において底カバーが外された状態を示す底面斜視図。
【図5】図1のコーヒー豆焙煎装置を示す分解斜視図。
【図6】図1のコーヒー豆焙煎装置の6−6線断面図。
【図7】図2のコーヒー豆焙煎装置の7−7線断面図。
【0001】
本発明は概して焙煎装置に関するものであり、特に、木の実、カカオ豆、コーヒー豆、及びその他の小さな食材を焙煎する焙煎装置に関する。焙煎装置は触媒要素及び木の実や豆の混合手段を含み、焙煎工程において発生する不快な臭気、ガス、及び煙を大幅に減少させ或いは解消する。
【背景技術】
【0002】
焙煎されたコーヒー豆はその鮮度を急速に失う。しかし、生の緑色をしたコーヒー豆では略無期限に鮮度が維持される。生の緑色をしたコーヒー豆が焙煎されて濃い茶色に変色する時、焙煎によって非常に臭い刺激臭が放出されるとともに、家庭環境では不快となる煙が発生する。殆どの従来の家庭用コーヒー豆焙煎装置では、いくつかの欠点があった。例えば、少量のコーヒー豆しか焙煎できなかったり、焙煎が不均一となったり、或いは焙煎工程の間に嫌な臭気や煙を放出する等である。このような臭気を制御するために行われた最も大きな挑戦はおそらく、従来の装置において高気流速度の熱風を一般に利用して豆を加熱及び混合する技術である。従来の家庭用コーヒー豆焙煎装置では、高気流速度の熱風を使用して多量の排気ガスを発生させることにより、熱風を利用したポップコーン製造装置と同様の方法で豆を浮遊及び循環させて、コーヒー豆を均一に焙煎する。本発明のコーヒー豆焙煎装置では、従来の装置よりも多量のコーヒー豆をより均一に焙煎することができるとともに、焙煎工程に伴う焙煎臭気及び煙を解消する。
【0003】
コーヒー焙煎の商業的専門家やコーヒーファンには以前から周知であるが、生のコーヒー豆を焙煎する時の臭いは一般的には不快なものと考えられている。特に焙煎の後半の過程では、カラメル化及び熱分解の副産物として豆はかなりの量の油や粒状物質を発散させて、焙煎の間に不快な臭いを発するのである。濾過、焼成及び/又は通気によりこのような臭気や廃ガスを減少させ或いは制御するために、幾つかの試行が為されてきた。
【0004】
このような試行の中には業務用の焙煎制御では成功したものもあるが、家庭環境において排気ガスを制御する試行は成功していない。
排気ガスの濾過には問題がある。コーヒー豆の焙煎排気ガスの微小粒子寸法を考えると、漏出するガスを著しく減少させるためには非常に優れた濾過媒体が必要となる。アメリカ・エネルギー省(DOE)の高性能微粒子(HEPA)規格を充たす或いはそれ以上のフィルタが要求される。このようなフィルタは排気ガスを通過させるために相当の昇圧を必要とする。従って、このような昇圧の必要性を充たすためにフィルタは、音が大きく、強力且つ高価な送風機を必要とする。また、比較的大型で高価なフィルタは洗浄或いは再使用が不可能であり、フィルタを定期的に取り替えるために高いコストを必要とするので、標準的な家庭消費者に対してその魅力を著しく制限している。
【0005】
排気ガスの燃焼もまた問題がある。業務用の焙煎制御では、排気ガスの裸火燃焼が一般的に利用される。この方法では、燃焼室へ送られた天然ガスは、大気へ放出される前に点火され且つ焙煎排気ガスと混合される。この方法は業務用の焙煎制御では効果的及び一般的であるが、家庭のコーヒー豆焙煎ファンには明らかに実用的な方法ではない。自動車用の公害防止装置に見られる触媒要素と同様のものが、業務用コーヒー焙煎制御に利用されているが、主として触媒要素を被覆する貴金属が高価であることが原因となって、裸火方法よりも一般的ではない。高気流速度の熱風を使用する従来の家庭用コーヒー豆焙煎装置では多量の排気ガスを発生させ、排気ガスを適切に燃焼させるために非常に大型の触媒要素を必要とするので、家庭での使用には実際的ではない
排気ガスの通気にもまた問題がある。従来、この方法は最も一般的であった。しかしながら、空気の品質に対する関心が増加していることを考えると、もはや殆どの自治体は業務用コーヒー豆焙煎制御により前処理なく廃ガスが放出されるのを許容していない。殆どの家庭用コーヒー豆焙煎装置ではこれまで、この方法を選択肢としてのみ利用してきた。結果的に、多くのコーヒー豆焙煎装置は室外で或いは開放された窓の近くでのみ使用される。言うまでもなく、この国の大部分の地域では、開放された窓の近く或いは室外でのコーヒー豆の焙煎は、一年のうちの長期間において実現不可能である。多くの製造業者は、もし適切な通気が行われないのならば製品を室内で使用しないように忠告している。しかしながら、多くの家庭では利用可能な適切な通気を備えていない。実際には、経験によると殆どの消費者の台所用通気孔では、一般的な家庭用コーヒー豆焙煎装置から発生する排気ガスに対応することができないことが判明している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、殆どの従来の家庭用装置よりも多量のコーヒー豆を均一に焙煎するとともに、焙煎工程に伴う焙煎臭気及び煙を大幅に削減或いは解消することが可能な焙煎装置を提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来の焙煎機器に関連する課題を鑑みて、本発明の目的は、従来の欠点を解消した焙煎装置を提供することにある。特に、本発明の目的は、家庭内でのコーヒー豆の焙煎に伴う不快な臭気を大幅に減少させる或いは解消することが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、焙煎の間にオーガを利用して豆を混合する効果的な手段を提供することにより、焙煎工程に必要な加熱空気の量を大幅に減少させると同時に、発生する臭い排気ガスの量を大幅に減少させることが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0009】
本発明の更なる目的は、焙煎工程からの排気ガスを収集部材を通過させるように向けることにより、排気ガスが収集部材の周囲を流通する時に排気ガスにより運ばれた殻及び塵を捕獲することが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0010】
本発明の更に別の目的は、排気ガスの空気流を横切るフィルタを有して、塵及び殻の焙煎室からの漏出及び触媒要素の詰まりを阻止することが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0011】
本発明の別の目的は、排気ガスを第2加熱要素を通過させるように導き、排気ガスの温度を371℃(700F)以上まで上昇させることにより、触媒要素に適切な制御温度を供給することが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0012】
本発明の更なる目的は、排気ガスを触媒要素を通過させるように導くことにより、微粒子、煙、油、或いはその他の排気ガスに含まれる材料を発散させることが可能な焙煎装置を提供することにある。
【0013】
また、本発明の目的は、加熱された排気ガスを室温空気と混合させてから結合空気流を焙煎装置から放出することにより、操作者或いは周囲の他の物に対する熱損傷を阻止することが可能な焙煎装置を提供することにある。上記及びその他の目的は本発明の焙煎装置により達成される。
【0014】
本発明は木の実、ココア豆及びコーヒー豆等の粒状材料を焙煎するコーヒー豆焙煎装置等の焙煎装置に関する。焙煎装置は、基板と、基板上面において一方側に取り付けられるモータ及び再燃焼アセンブリと、基板上面において他方側に取り付けられる焙煎アセンブリと、モータ及び再燃焼アセンブリと焙煎アセンブリの上端に取り外し可能に取り付けられる上端カバーアセンブリとを含む。
【0015】
焙煎装置の基板内に好適に取り付けられるのは、電動モータと連結しており焙煎アセンブリを流通する空気流を供給する送風機アセンブリと、同様にモータと連結しており焙煎アセンブリの焙煎室内に配置されたオーガを駆動する駆動アセンブリと、送風機アセンブリからの空気流を焙煎室に流入する前に加熱する焙煎室加熱アセンブリと、焙煎装置の操作を制御及びプログラミングするデジタル制御アセンブリとを含む。
【0016】
モータ及び再燃焼アセンブリは好ましくは電動モータを含み、電動モータはオーガを駆動するとともに送風機アセンブリ内の送風機を駆動し、更にモータの送風機と反対側の端部に配置されたファンを駆動することにより、再燃焼アセンブリを流通する空気流を供給する。再燃焼アセンブリは好ましくは焙煎アセンブリから排気ガスを受け取る再燃焼受入部材と、触媒に流入する前の排気ガスを加熱する触媒加熱要素と、触媒を包囲する触媒熱遮蔽板とを含む。
【0017】
焙煎アセンブリは好ましくは、基板内に配置されて送風機アセンブリから焙煎室に流入する前の空気流を加熱する焙煎室加熱アセンブリと、取り外し可能な焙煎室及びオーガと、焙煎室の上端に配置される殻収集アセンブリとを含む。
【0018】
取り外し可能な上端カバーアセンブリは好ましくは、上側熱遮蔽板及び下側熱遮蔽板の間に形成されて排気ガス及び煙を焙煎室から再燃焼アセンブリへ流入させる開口溝を含む。上端カバーアセンブリは更に、焙煎室から放出される排気ガスから塵及び殻を濾過するとともに、殻を焙煎室上端上の殻収集アセンブリに堆積させるフィルタを含む。
【0019】
焙煎装置の焙煎サイクルの間、モータ駆動される送風機アセンブリは室温空気を焙煎室加熱アセンブリへ供給し、そこで空気は電気加熱要素により最適な焙煎温度まで加熱される。加熱アセンブリから送出された加熱空気は上方へ送られて焙煎室の多孔性基板を通過する。加熱空気がコーヒー豆の間を通過する際に熱が空気から豆へ移行することにより、豆の温度は所望の焙煎温度まで上昇する。
【0020】
回転するオーガによる豆の一定攪拌及び交換によって、豆は確実にむらなく加熱される。焙煎室の基板に形成される緩やかなアールにより、豆はオーガの基板に一定に供給され、そこで豆は縦に積み上げられた豆の上端まで上昇させられる。オーガにより上昇させられた豆は積み上げられた豆の上端に到達すると、その上端上へ落下させられ、次に豆は重力により焙煎室の底部まで戻される。
【0021】
加熱された空気は、縦に積み上げられた豆を通過して焙煎室の上端まで到達すると、殻収集部材の周囲を流通させられ、空気圧の降下により殆どの塵及び殻は殻収集部材まで落下させられる。殻収集部材を越えて、煙及び排気ガスがフィルタを通過させられる。フィルタは残りの塵或いは殻を捕獲する。次に排気ガスは上端カバーアセンブリの開口溝から再燃焼アセンブリへ、そして第2加熱要素(触媒加熱要素)まで流通させられる。第2加熱要素は排気ガスの温度を触媒を通過させる前に最低限371℃(700F)まで上昇させる。これらのガスを最低限371℃(700F)まで上昇させることにより、触媒は適切に排気ガスに含まれる微粒子物質と反応する。排気ガスが触媒の狭溝を通過する際に、プラチナ及び/又はパラジウム等の触媒表面上の物質がガスと反応することにより、微粒子及びガスは分解されて無臭の構成要素となる。排気ガスが触媒を流出すると、加熱空気流はファンからの室温空気と混合させられて、次に周囲へ排出される。
【0022】
豆が所望の焙煎レベルに達すると、焙煎サイクルは終了して、冷却サイクルが開始する。デジタル制御アセンブリの制御装置は焙煎加熱要素を停止させ、且つモータの回転速度を上昇させることにより、送風機、ファン及びオーガの回転速度を上昇させて、豆を冷却させる。再燃焼アセンブリ及び触媒に流入する排気ガスを加熱する第2加熱要素は、焙煎室から流出した排気ガスが冷却されて煙及び微粒子を発生させる臭気を含有しなくなるまで作動し続ける。豆が冷却されると、モータ及び触媒加熱要素は停止させられるとともに、焙煎された豆が入れられた焙煎室は取り外されて空にされる。
【0023】
本発明の種々のその他の特徴、目的及び作用効果は、当該技術分野に属する者であれば、添付の図面及び詳細な説明から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1、図2及び図3は、木の実、カカオ豆及びコーヒー豆等の粒状材料を焙煎するコーヒー豆焙煎装置等の焙煎装置10を示す。焙煎装置10は基板を備えた本体12と、取り外し可能な焙煎室16と、取り外し可能な上端カバーアセンブリ18とを含む。本体12は、基板14の一方側の上面に取り付けられる再燃焼アセンブリ20と、基板14の他方側の上面においてモータ及び再燃焼アセンブリ20の付近に取り付けられる焙煎アセンブリ22とを含む。取り外し可能な上端カバーアセンブリ18はモータ及び再燃焼アセンブリ20と焙煎アセンブリ22の両方を覆う。モータ及び再燃焼アセンブリ20は、図7に示すようにモータアセンブリ132と再燃焼アセンブリ134とを含む。モータアセンブリ132は好ましくは図7の電動モータ24を含み、焙煎アセンブリ22の焙煎室16内に配置されたオーガ26を駆動するとともに、図7の送風機28及びファン30を駆動する。送風機28及びファン30により、焙煎装置10を流通する気流が供給される。再燃焼アセンブリ134は好ましくは再燃焼受入室104と、触媒加熱要素136と、触媒138と、触媒熱遮蔽板140とを含む。焙煎アセンブリ22は好ましくは、焙煎室16の下の基板14内に配置される焙煎室加熱アセンブリ32と、基板14の上面において焙煎室加熱アセンブリ32の上に取り付けられて、取り外し可能な焙煎室16を焙煎室加熱アセンブリ32の上に固定するロケータリング34と、焙煎室16の上端に配置される殻収集アセンブリ36とを含む。
【0025】
基板14は上側部分38と下側部分40とを含む。下側部分40は上側部分38から下側部分40まで下方に延出する側壁42を備え、基板14の下面内には図4に示す空洞44が形成される。図7に示す底カバー46は好ましくは複数の締め金具により基板14の下側部分40に固定される。底カバー46には複数のすべり止めの脚48が取り付けられており、焙煎装置10は平坦面上で支持される。
【0026】
特に図4及びに示すように、デジタル制御アセンブリ50は好ましくは基板14下面の空洞44内に複数の締め金具により固定される。デジタル制御アセンブリ50はプリント回路基板52及び制御パネル56を含む。プリント回路基板52はその上部に配置される複数の電子構成要素54を有する。制御パネル56はプリント回路基板52と電気的に接続されるとともに、基板14の前側壁42に配置されており、焙煎装置10の操作を制御及びプログラミングする。電子構成要素54は好ましくはマイクロプロセッサ、カウントダウンタイマ、EEPROM等のメモリー装置、複数の表示装置、及び焙煎装置10の操作を制御するためのその他の関連する回路を含む。
【0027】
図1、3及び5に示すように、制御パネル56は複数の膜スイッチ及び/或いは押ボタンを含み、焙煎装置10の操作を制御及びプログラミングする。スイッチはROAST押ボタン58と、COOL押ボタン60と、RECALL押ボタン62と、UP及びDOWN許可押ボタン64、66とを含む。ROAST押ボタン58は装置を始動させて焙煎サイクルを開始させる。COOL押ボタン60は冷却サイクルを開始させる。RECALL押ボタン62は前回の焙煎時間設定を呼び出す。UP及びDOWN許可押ボタン64は焙煎時間をプログラミングする。スイッチに加えて、制御パネル56はまた、焙煎時間を表示する液晶表示器(LCD)68と、一対の発光ダイオード(LED)70、72とを含む。一方のLED70はROAST押ボタン58の上部に配置され、且つ他方のLED72はCOOL押ボタン60の上部に配置されており、それらスイッチの状態を表示している。LCD68は好ましくは2桁7セグメント表示器である。
【0028】
ROAST押ボタン58を押すと、装置10が起動して、焙煎サイクルが作動させられる。ROAST押ボタン58の上部に配置されたLED70が照明されて、焙煎サイクルの作動が表示される。焙煎サイクル時間がLCDに表示され、且つカウントダウンタイマは焙煎時間のカウントダウンを開始する。プログラミングされた焙煎時間が終了すると、カウントダウンタイマは自動的に焙煎装置の電源を切る。一旦、焙煎時間が経過すると、焙煎装置10は自動的に電源が切れる。焙煎時間は、UP及びDOWN許可押ボタン64,66を操作することにより、或いはRECALL押ボタン62を押すことにより、15分から25分の間となるようにプログラミングされてもよい。
【0029】
UP及びDOWN許可押ボタン64、66は焙煎時間をプログラミングする。LCD68は焙煎時間を表示する。UP及びDOWN押ボタン64、66のいずれか一方を押すと、装置10が起動され、且つLCD68は15分を表示する。15分は焙煎時間の初期設定値である。UP許可押ボタン64を押すと、1回押す毎に1分間増加する。25分が最長焙煎時間である。DOWN許可押ボタン66を押すと、1回押す毎に1分間減少する。15分が最短焙煎時間である。
【0030】
RECALL押ボタン62を押すと、前回使用された焙煎時間の設定値が呼び出される。その時間はLCD68に表示される。正確な或いは所望する時間が表示された場合には、ROAST押ボタン58を押すことにより焙煎サイクルが開始される。ROAST押ボタン58が押されると、LCD68に表示された時間がEEPROMに記憶される。装置10が起動していない時にRECALL押ボタン62を押すと、LCD68が作動する。RECALL押ボタン62は焙煎サイクル及び冷却サイクルの間は機能が無効とされる。
【0031】
COOL押ボタン60を押すと冷却サイクルが開始されて、焙煎加熱要素164が停止され且つ5分間の冷却サイクルが開始される。COOL押ボタン60の上部に配置されたLED72が照明されて、冷却サイクルの始動が表示される。冷却サイクルが終了すると、装置10は自働的に電源が切れる。COOL押ボタン60は常時使用可能状態とされる。
【0032】
次に、図3及び5に示すように、焙煎室16は好ましくは、底部に円柱形状の底部材76が取り付けられた透明な円柱形状の側壁74と、側壁74の上端に取り付けられた円柱形状の上部材78と、側壁74及び底部材76に取り付けられて、焙煎室加熱アセンブリ32の上端に取り付けられたロケータリング34から焙煎室16を取り外し或いはロケータリング34に焙煎室16を戻すためのハンドル80とを含む。底部材76は焙煎室基材82を含む。焙煎室基材82は図7に示すように貫通する複数のスロット開口84を備えており、加熱された空気を焙煎室16へ流通させる。底部材76及び焙煎室基材82はその中央を貫通する開口86を含み、図7に示すように従動プーリ98と連結され且つ連結器88と接続することによりオーガ26が取り付けられた軸100を収容する。焙煎室加熱アセンブリ32の上端はまた、貫通する複数のスロット開口118を含み、加熱された空気を底部材76及び加熱室基材82を介して焙煎室16まで流通させる。モータ及び再燃焼アセンブリ20は貫通する複数のスロット開口106を備えた再燃焼受入部材104を含む。スロット開口106は排気ガス及び煙を再燃焼アセンブリ134へ流入させる。上部材78はフランジ114及び上側部分146を備えた環状開口112を含む。上側部分146は内部に形成された複数の切り欠き108を有しており、殻収集部材110を支持する。
【0033】
図4は底カバー46が取り外された状態の焙煎装置10の底部を示す。基板14の底部40は内部に形成された空洞44を含み、図7に示すように送風機116、駆動アセンブリ90、焙煎室加熱アセンブリ32及びデジタル制御アセンブリ50を収容する。駆動アセンブリ90は図7に示すようにモータ24から下方へ延出する第1駆動軸92と、駆動軸92の端部に取り付けられた駆動プーリ94と、駆動プーリ94及び従動プーリ98の間に懸架された駆動ベルト96と、軸100に取り付けられて焙煎室16内のオーガ26を回転させる従動プーリ98とを含む。ベアリングプレートアセンブリ102は基板14の上側部分38に取り付けられており、駆動アセンブリ90を送風機アセンブリ116及び焙煎室加熱アセンブリ32から分離している。
【0034】
次に、図6は焙煎装置10の断面図を示しており、基板14と、焙煎アセンブリ22と、モータ及び再燃焼アセンブリ20と、上端カバーアセンブリ18とが図示されている。基板14の空洞内には、デジタル制御アセンブリ50と、駆動アセンブリ90と、送風機アセンブリ116と、焙煎室加熱アセンブリ32と、ストレインリリーフ120とが配置されている。デジタル制御アセンブリ50は、複数の電子構成要素54が上面に取り付けられたプリント回路基板52と、プリント回路基板52と電気的に接続され且つ基板14の前側壁42に取り付けられた制御パネル56とを含む。焙煎アセンブリ22と、モータ及び再燃焼アセンブリ20は基板14の上端に取り付けられる。上端カバーアセンブリ18は開口溝122を含む。開口溝122は上側熱遮蔽板128と下側熱遮蔽板130の間に形成されており、排気ガス及び煙を焙煎室16から再燃焼アセンブリ134の再燃焼受入部材104まで流入させる。
【0035】
図7は装置10の断面図であり、焙煎装置10の構成要素、構造、及び作用を最も良く示している。装置10は好ましくは装置を120VのAC電気コンセントに差し込むことにより電源が入れられるが、バッテリや他の種類の電力供給源により電源が入れられてもよい。図7に最も良く示すように、装置10は基板14と、基板14の一方側の上面に取り付けられたモータ及び再燃焼アセンブリ20と、基板14の他方側の上面に取り付けられた焙煎アセンブリ22と、モータ及び再燃焼アセンブリ20と焙煎アセンブリ22の上端に取り外し可能に取り付けられた上端カバーアセンブリ18とを含む。
【0036】
上端カバーアセンブリ18は枠148と、上側熱遮蔽板128及び下側熱遮蔽板130を含む。枠148は側壁152を有する上面150を備え、側壁152は上面150から下方に延出する。上側熱遮蔽板128及び下側熱遮蔽板130は枠148の側壁152に取り付けられる。上側熱遮蔽板128及び下側熱遮蔽板130は開口溝122を形成しており、排気ガス及び煙を焙煎室16から再燃焼アセンブリ134の再燃焼受入部材104へ流入させる。下側遮蔽板130の内部には第1環状開口154及び第2環状開口156が形成される。第1環状開口154はその外周に取り付けられた再燃焼シール126を備えており、再燃焼受入部材104の周囲を密封する。第2環状開口156はその外周に取り付けられた焙煎室シール142を備えており、フランジ114及び焙煎室16の側壁74の上端に取り付けられた上部材78の上側部分146を密封する。細密フィルタスクリーン144は焙煎室シール142及び下側熱遮蔽板130に連結されており、焙煎工程からの殻を濾過する。フィルタスクリーン144は好ましくは殻を濾過するとともに、焙煎室16の上部材78の上側部分146に配置された殻収集部材110へ殻を落下させる。
【0037】
モータ及び再燃焼アセンブリ20は好ましくは外側側壁124を含む。外側側壁124はモータ及び再燃焼アセンブリ20の上側部分を再燃焼アセンブリ134で包囲するとともに、下側部分をモータアセンブリ132で包囲する。再燃焼アセンブリ134は好ましくは再燃焼受入部材104と、再燃焼受入部材104の下部に配置される触媒加熱要素136と、触媒加熱要素136の下側に配置される触媒138と、触媒138を包囲する触媒熱遮蔽板140とを含む。再燃焼受入部材104は複数のスロット開口106を含む。スロット開口106は再燃焼受入部材104を貫通しており、排気ガス及び煙を焙煎アセンブリ22から上端カバー18の開口溝22を介して再燃焼アセンブリ134まで流入させる。
【0038】
モータアセンブリ132は電動モータ24を含み、焙煎アセンブリ22の焙煎室16内に配置されたオーガ26を駆動するとともに、送風機28及びファン30を駆動する。送風機28及びファン30は焙煎装置10を流通する空気流を供給する。モータ24は第1駆動軸92及び第2駆動軸158を含む。第1駆動軸92はモータ24から下方へ延出しており、送風機アセンブリ116及び駆動アセンブリ90を駆動する。第2駆動軸158はモータ24から上方へ延出しており、ファン30を駆動する。第1駆動軸の端部には送風機28及び駆動プーリ94が取り付けられている。駆動プーリ94は駆動プーリ94と従動プーリ98の間に懸架された駆動ベルト96を備える。従動プーリ98は軸100に取り付けられており、焙煎室16内のオーガ26を回転させる。
【0039】
基板14は上側部分38及び側壁42を備えた下側部分40を含む。側壁42は上側部分38から下側部分40まで下方へ延出しており、基板14の下面内に空洞44を形成する。底カバー46は好ましくは複数の締め金具により基板14の下側部分40に固定される。底カバー46には複数のすべり止めの脚48が取り付けられている。脚48は底カバー46から下方へ延出しており、気流を基板14の下を流通させるとともに、底カバー46の開口160を介して上方へ流通させる。空洞44内には送風機アセンブリ116と、駆動アセンブリ90と、焙煎室加熱アセンブリ32と、デジタル制御アセンブリ50とが配置されている。ベアリングプレートアセンブリ102は基板14の上側部分38に取り付けられており、駆動アセンブリ90を送風機アセンブリ116及び焙煎室加熱アセンブリ32から分離する。
【0040】
焙煎アセンブリ22は好ましくは焙煎室加熱アセンブリ32と、ロケータリング34と、殻収集アセンブリ36とを含む。焙煎室加熱アセンブリ32は焙煎室16の下の基板14内に配置される。ロケータリング34は焙煎室加熱アセンブリ32の上の基板14上面に取り付けられており、取り外し可能な焙煎室16を焙煎室加熱アセンブリ32上において支持する。殻収集アセンブリ36は焙煎室16の上端に配置される。
【0041】
焙煎室16は好ましくは、底部に円柱形状の底部材76が取り付けられた透明な円柱形状の側壁74と、側壁74の上端に取り付けられた円柱形状の上部材78と、側壁74及び底部材76に取り付けられて、焙煎室加熱アセンブリ32の上端に取り付けられたロケータリング34から焙煎室16を取り外し或いはロケータリング34に焙煎室16を戻すためのハンドル80とを含む。底部材76は焙煎室基材82を含む。焙煎室基材82は貫通する複数のスロット開口84を備えており、加熱された空気を焙煎室16へ流通させる。底部材76及び焙煎室基材82はその中央を貫通する開口86を含み、従動プーリ98と連結され且つ連結器88と接続することによりオーガ26が取り付けられた軸100を収容する。焙煎室加熱アセンブリ32の上端はまた、貫通する複数のスロット開口118を含み、加熱された空気を底部材76及び焙煎室基材82を介して焙煎室16まで流通させる。上部材78はフランジ114及び上側部分146を備えた環状開口112を含む。上側部分146は内部に形成された複数の切り欠き108を有しており、殻収集部材110を支持する。
【0042】
生の緑色のコーヒー豆を焙煎室16に投入し、且つROAST押ボタンを押すとともに焙煎時間を選択して焙煎サイクルを開始させることにより、焙煎装置10の操作が開始される。焙煎装置10は約141.75〜170.10グラム(5〜6オンス)の生の緑色のコーヒー豆を約15〜20分間、260〜371℃(500〜700F)の温度で焙煎する。焙煎サイクルは豆を加熱及び攪拌することにより開始する。豆の外皮がひび割れて脱粒すると殻が生成されるとともに、油が焼成して豆が焙煎されると豆はカラメルとなって濃い茶色に変色する。ROAST押ボタン58により焙煎装置10は起動させられるとともに、焙煎サイクルが開始される。15〜20分の焙煎サイクルの間、モータ24、オーガ26、加熱要素164、136、ファン30、送風機28及び触媒138は全て作動している。ファン30及び送風機28は低い回転数(モータへの電力が約60VDCまで減少した時に得られる)で回転する。焙煎サイクルの後には、冷却サイクルが開始する。冷却サイクルは焙煎サイクルの最後の5分間継続する。最初の2分間、焙煎加熱要素164は作動が停止させられ、且つ触媒加熱要素136は作動させられたままとされ、またオーガ26、ファン30、及び送風機28の回転数は高速回転数(モータ24に120VDCが供給された時)まで増加させられる。最後の3分間、ファン30が高速で回転させられた状態で、触媒加熱要素136は作動が停止される。
【0043】
焙煎サイクルの間、電動モータ24は送風機28を回転させて、矢印162で示されるように、底カバー46の空気受入開口160を介して空気を導入する。加圧空気166は焙煎室加熱アセンブリ32まで導入される。焙煎室加熱アセンブリ32では、加圧空気は焙煎加熱要素164により加熱される。加熱された空気は、矢印168で示すように、焙煎室加熱アセンブリ32の上端から排出されるとともに、底部材76の開口84、118及び焙煎室基材82を貫通して、焙煎室16まで流通させられる。焙煎室16では、加熱された空気はコーヒー豆の間を通過することにより、熱は空気から豆へ移行される。
【0044】
加熱された空気流168は非常に低速であり、豆を上昇させて攪拌させることはできないので、オーガ26を一定速度で回転させることにより豆の均等な加熱が達成される。豆は重力及び焙煎室基材82の大きなアールにより連続的にオーガ26の基材に供給される。豆はその重量によりオーガ26の基材まで上方へ押し出されると、回転するオーガ26によって積み上げられた豆の上端へ到達するまで上昇させられる。積み上げられた豆の上端へ到達すると、オーガ26は上昇させられた豆を積み重ねられた上端に放出する。すると、重力によって最終的には豆は焙煎室16の内面まで下方へ戻され、オーガ26の基材に再度導入される。
【0045】
焙煎室16を流出する空気は殻収集部材110の周囲を通過するとともに、殻収集部材110と細密フィルタスクリーン144の間の空間170に導入される。空気が殻収集部材110の上方まで上昇すると、圧力降下が発生して、殆どの殻及び塵は殻収集部材110に落下させられる。空気が細密フィルタスクリーン144を通過すると、空気は上端カバー18の開口溝122により再燃焼アセンブリ134まで搬送される。空気は再燃焼受入部材104のスロット開口106を通過させられるとともに、触媒加熱要素136を通過させられる。触媒加熱要素136では、温度が315.6℃(600F)以上まで上昇させられる。この加熱された空気流172は次に下方へ向けられて触媒138を通過させられる。触媒138では排気ガスにより運ばれた微粒子及び煙と触媒138の処理面の間で触媒反応が生じることにより、汚臭物は分解されて無臭の構成要素となる。
【0046】
触媒138を出ると、超加熱空気流174は空気流176により上方へ屈曲させられる。空気流176は側壁124の受入開口180を介して導入される空気流178によって発生させられるとともに、ファン30により触媒熱遮蔽板140の開口184を介して上方へ送られる。空気流176及び174が混合させられると、その混合空気流は空気流186を形成する。空気流186は触媒熱遮蔽板140及び側壁124の開口184、180から周囲の環境へ流出する。冷却空気の第2流182はまた、ファン30により上方へ触媒加熱遮蔽板140及び外側側壁124の間へ追いやられる。この空気流182は触媒熱遮蔽板140及び外側側壁124を冷却して、装置10の外側温度を使用者の安全及び材料温度許容限界内に維持する。
【0047】
焙煎工程が所望の焙煎程度に到達すると、制御回路は焙煎加熱要素164への電力を停止するとともに、モータ24へ供給される電圧量を増加させることにより、モータ回転数を上昇させ、結果的に空気流166の量を増大させて、冷却工程を開始する。電力供給は触媒加熱要素136へ継続され、焙煎豆が十分に冷却されて排気ガスや煙を放出しなくなるまで、流出するガスは首尾よく発散させられる。最適な冷却期間、一般的には2〜3分が経過すると、触媒加熱要素136への電力供給が停止させられるが、加速度的な冷却空気流166は更に2〜5分供給が継続させられて、モータ24への電力供給が停止されて焙煎室16の内容物が空になる前には全ての豆及び機械構成要素は最適に冷却される。
【0048】
本発明は好適な実施形態を参照しつつ詳述されてきたが、当該技術分野に属するものであれば、本発明の精神から逸脱することなく特定の置換、交換及び削除を行うことは認識できる。従って、前述の詳細は例示を意味するものに過ぎず、以下の請求項に係る本発明の範囲を限定するべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の好適な実施形態に従って構成されたコーヒー豆焙煎装置を示す正面図。
【図2】図1のコーヒー豆焙煎装置を示す側面図。
【図3】図1のコーヒー豆焙煎装置を示す部分分解正面図。
【図4】図1のコーヒー豆焙煎装置において底カバーが外された状態を示す底面斜視図。
【図5】図1のコーヒー豆焙煎装置を示す分解斜視図。
【図6】図1のコーヒー豆焙煎装置の6−6線断面図。
【図7】図2のコーヒー豆焙煎装置の7−7線断面図。
Claims (20)
- 焙煎装置であって、
基板と、基板は上側部分と、下側部分と、上側部分から下側部分まで延出して内部に空洞を形成する側壁とを有しており、
基板の上面の一方側に取り付けられるモータ及び再燃焼アセンブリと、
基板の上面の他方側に取り付けられる焙煎アセンブリと、
モータ及び再燃焼アセンブリと焙煎アセンブリの上端に取り外し可能に取り付けられる上端カバーアセンブリと
を含むことを特徴とする焙煎装置。 - 基板の空洞内に取り付けられ且つモータの第1駆動軸に連結されており、焙煎アセンブリを流通する空気流を供給する送風機アセンブリを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の焙煎装置。
- 基板の空洞内に取り付けられ且つモータの第1駆動軸に連結されており、焙煎アセンブリの焙煎室内にあるオーガを駆動する駆動アセンブリを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の焙煎装置。
- 基板の空洞内に取り付けられており、送風機アセンブリから焙煎室内に流入する前の空気流を加熱する焙煎室加熱アセンブリを更に含むことを特徴とする請求項3に記載の焙煎装置。
- 焙煎装置の操作を制御するデジタル制御アセンブリを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の焙煎装置。
- モータはモータ及び再燃焼アセンブリ内に取り付けられており、且つ第1駆動軸と反対側に第2駆動軸を含み、第2駆動軸はファンと連結されて上方へ再燃焼アセンブリを流通する空気流を供給することを特徴とする請求項3に記載の焙煎装置。
- 再燃焼アセンブリは、焙煎アセンブリから排気ガスを受け入れる再燃焼受入部材と、触媒に流入する前の排気ガスを加熱する触媒加熱要素と、触媒を包囲する触媒熱遮蔽板を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の焙煎装置。
- 焙煎アセンブリは、基板内に取り付けられており送風機アセンブリから焙煎室に流入する前の空気流を加熱する焙煎室加熱アセンブリと、回転可能なオーガが内部に取り付けられた取り外し可能な焙煎室と、焙煎室の上端に配置された殻収集アセンブリとを含むことを特徴とする請求項3に記載の焙煎装置。
- 取り外し可能な上端カバーアセンブリは開口溝を含み、開口溝は上側熱遮蔽板及び下側熱遮蔽板の間に形成されており、排気ガス及び煙を焙煎室から再燃焼アセンブリへ流出させることを特徴とする請求項1に記載の焙煎装置。
- 取り外し可能な上端カバーアセンブリはフィルタを更に含み、フィルタは焙煎室から放出される排気ガスから塵及び殻を濾過するとともに、殻を焙煎室の上端に配置された殻収集部材に堆積させることを特徴とする請求項9に記載の焙煎装置。
- デジタル制御アセンブリは焙煎サイクル及び冷却サイクルの操作を制御することを特徴とする請求項5に記載の焙煎装置。
- 焙煎工程の間に発生する排気ガスを減少および解消するとともに臭気を解消することが可能な粒状材料を焙煎する焙煎装置であって、
第1端及び第2端を有する上面を備えた基板と、
基板の上面において第1端に取り付けられたモータ及び再燃焼アセンブリと、
基板の上面において第2端に取り付けられた焙煎アセンブリと、
モータ及び再燃焼アセンブリと焙煎アセンブリの上端に取り付けられた上端カバーアセンブリと
を含むことを特徴とする焙煎装置。 - 再燃焼及びモータアセンブリはモータを含み、送風機アセンブリ、駆動アセンブリ及びファンを駆動することを特徴とすることを特徴とする請求項12に記載の焙煎装置。
- 送風機アセンブリは焙煎アセンブリを流通する空気流を提供することを特徴とする請求項13に記載の焙煎装置。
- ファンは上方へ再燃焼アセンブリを流通する空気流を供給することを特徴とする請求項13に記載の焙煎装置。
- 焙煎アセンブリは第1加熱要素と複数のスロット開口とを含み、スロット開口は焙煎アセンブリを貫通しており、加熱空気流を送風機アセンブリから焙煎アセンブリの焙煎室へ供給することを特徴とする請求項13に記載の焙煎装置。
- 焙煎室はオーガを含み、オーガは駆動アセンブリにより駆動されて粒状材料を混合することを特徴とする請求項16に記載の焙煎装置。
- 焙煎アセンブリは殻収集アセンブリとフィルタとを更に含み、フィルタは焙煎室から放出された排気ガスから塵及び殻を濾過することを特徴とする請求項16に記載の焙煎装置。
- 再燃焼及びモータアセンブリは、再燃焼受入部材と、焙煎室からの排気ガスの温度を上昇させる第2加熱要素と、粒子状物質、煙、油及び排気ガス中に含まれれるその他の材料を発散させる触媒と、触媒熱遮蔽板とを更に含み、再燃焼受入部材は複数のスロット開口を含み、スロット開口は再燃焼受入部材を貫通しており、排気ガスを第2加熱要素を介して触媒へ流通させることを特徴とする請求項13に記載の焙煎装置。
- 木の実、カカオ豆及びコーヒー豆等の粒状材料の焙煎方法であって、
生の粒状材料を焙煎装置の焙煎室へ投入する工程と、
加熱された空気流を焙煎室へ供給するとともに、焙煎サイクルの間に粒状材料を機械的に混合する工程と、
焙煎工程からの排気ガスを焙煎室から再燃焼アセンブリへ流出させる工程と、
焙煎室の排気ガスから殻及び塵粒子を濾過する工程と、
触媒に流入する前に再燃焼アセンブリにおいて排気ガスを更に加熱する工程と、
冷却サイクルの間に焙煎された粒状材料及び排気ガスを冷却する工程と
を含むことを特徴とする方法。
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