JP7386239B2 - コーヒー豆を焙煎する装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、安全な環境でコーヒー豆を焙煎するための装置に関する。
コーヒー豆の焙煎は、周知のプロセスである。主要工程は、豆を所望の焙煎レベルに加熱し、次いで加熱された豆を冷却又は急冷して焙煎を停止することからなる。加熱中、煙が放出される。この煙は、安全かつ所望の構成成分、具体的には、通常の焙煎コーヒーアロマを含有するが、ピリジン、2-フランメタノール、カフェインフルフラール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、CO、CO、NO、及び粒子状物質(PM2.5、PM10)などの望ましくない安全性が低い成分も含有する。
焙煎が、十分な量の焙煎された豆を生産する製造現場で実施される場合、一般に、安全でない構成要素を捕捉するための全ての条件が供給され、アロマを捕捉することには関心がない。
焙煎動作中にアロマを嗅ぐことができる小型家庭用焙煎装置は、焙煎完了を監視するために重要であり得る。米国特許第6,942,887号はロースターを提案しており、この煙は、粒子物質の放出を遮断するが、操作者を補助するためにアロマを遮断しないフィルター媒体を通過し、このフィルター媒体は、HEPAフィルターのような白色フィルター媒体と、全ての臭気を遮断しないカーボンフィルターのような臭気フィルターと、を含む。
米国特許第6,025,226号は、焙煎プロセス中に発生した煙のための同様の粒子及び油フィルターを有する家庭用ロースターを提案しており、再びフィルターは、好ましくは、アロマを通過させることを可能にする不織布ポリエステル布地のようなHEPAフィルターである。フィルターのバイパスは、チャフの収集工程中に高いガス流を保証するために提供され、この工程中、煙はまったく処理されず、全ての汚染物質が大気に送られる。
現在、消費者が新たに焙煎された豆から煎出されたコーヒーを消費することが可能な店舗、レストラン、及びコーヒー内の小さなロースターを用いて小バッチ焙煎を実施することが最近の傾向である。ロースターは、新鮮さ及び劇場の利点を提供するだけでなく、店舗の内部又はコーヒーに心地よい焙煎コーヒーアロマを放散する。
また、上述したように、有害な成分がまた放出される。ロースターが、店舗、コーヒー、又はレストランのような閉じた環境で頻繁に使用される場合、部屋のサイズ、部屋の換気に応じて、いくつかの構成要素の放出が有害となり得る。部屋で数時間働く人の場合、ロースターの煙を嗅ぐことは、健康問題につながる可能性がある。
その結果、このような環境では、店舗内に存在する人々の健康な問題を回避するために、ロースターからの煙の排気を停止することが推奨される。既存の解決策は、構成要素を捕捉するためのフィルター、又は構成要素を破壊するための、若しくはダクト及び煙駆動器を通って部屋の外側に煙を放散するための触媒コンバータからなる。
しかしながら、これらの解決策の欠点は、焙煎コーヒー豆のアロマが、コーヒーの店舗における小さなロースターの使用の影響を低減する直接的な欠点と同時に捕捉又は破壊されることである。
本発明の目的は、安全かつ心地よいガス状アロマの放出を可能にしながら、有害なガス状成分の放出を低減することを可能にする部屋内でコーヒー豆を焙煎する方法を提供することにある。
本発明の第1の態様において、焙煎装置を用いてコーヒー豆を焙煎する方法であって、焙煎装置は部屋に配置されており、焙煎装置は、
焙煎デバイスと、
焙煎デバイスで発生した煙を処理するように、かつコーヒーアロマを含む空気汚染物質の、部屋における放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスを含む煙処理ユニットと、を備え、
この焙煎する方法は、焙煎デバイス内にコーヒー豆を導入する工程と、このコーヒー豆を所定時間の間に加熱する工程と、を含み、
加熱する工程の間に発生した煙の全量の一部が、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成されたこの汚染物質処理デバイスによって処理されることなく、部屋において放散される、焙煎する方法を提供する。
この焙煎する方法は、焙煎デバイスと、焙煎デバイスで発生した煙を処理するように構成された煙処理ユニットとを備える焙煎装置において実現される。
一般に、焙煎デバイス及び煙処理ユニットは、1つの単一の焙煎装置の一部である。あるいは、焙煎装置は、一方が焙煎デバイスと他方が煙処理ユニットとの2つのサブモジュールの組み合わせであってもよい。
任意の種類の焙煎デバイスを使用することができる。焙煎デバイスでは、コーヒー豆を加熱し、好ましくは混合して、豆を通した加熱を均質化する。
熱源は、天然ガス、液化石油ガス(LPG)、又は更には木材によって供給されるバーナー(燃焼を意味する)であってもよい。あるいは、熱源は、電気抵抗器、セラミックヒータ、ハロゲン源、赤外線源、又はマイクロ波源であってもよい。
好ましくは、熱源は、電気的に給電され、これにより、焙煎中に生成される空気汚染物質は、熱源が天然ガス、プロパン、液化石油ガス(LPG)、又は更には木材を使用するガスバーナであるときに、ガスの燃焼からのものではなくコーヒー豆自体の加熱からのみ生成される汚染物質である。
豆の混合は、熱風の流動床、又は撹拌翼若しくは回転ドラムを用いて機械的に得ることができる。
好ましくは、焙煎デバイスは、熱風流動床チャンバである。このようなチャンバ内で、加熱された空気は、豆を持ち上げるのに十分な力で、コーヒー豆の下のスクリーン又は穿孔板を通って押される。熱は、この流動床内でタンブリングし、循環するにつれて、豆に伝達される。
あるいは、焙煎デバイスは、加熱された環境においてコーヒー豆がタンブリングされるドラムチャンバであってもよい。ドラムチャンバは、水平軸に沿って回転するドラムからなることができ、又はドラムチャンバは、加熱された環境においてコーヒー豆をタンブリングさせるための撹拌ブレードを備えることができる。
焙煎デバイスで発生した煙を処理し、部屋における空気汚染物質の放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって、装置(触媒コンバータなど)の内側の汚染物質を除去する能動処理デバイス、又は装置の内側の汚染物質を保持する(フィルターなど)、若しくは部屋から汚染物質を分流する(部屋の外側に接続された管など)、若しくは汚染物質を捕捉し変換する(電気集塵器など)受動処理ユニットが分け隔てなく理解されている。
汚染物質を破壊する能動デバイスは、CO及びCOのような汚染物質を、一般に700℃を超える非常に高温で熱的に酸化し、それらを灰に変換する、アフターバーナであり得る。アフターバーナは、コーヒーアロマを破壊する。
あるいは、好ましくは、能動デバイスは、酸化銅のナノ粒子、酸化鉄のナノ粒子、及び典型的には白金族(白金、パラジウム、ロジウム)の1種以上の金属などの貴金属を含有する触媒含浸剤でコーティングされたセラミック基材を含む触媒コンバータであり得る。触媒アフターバーナの操作は、アフターバーナよりも低い温度を必要とする。温度は、一般に300℃~500℃である。好都合には、必須ではないが、煙が触媒コンバータに送られる前に、一般に煙は、触媒コンバータから出てくる煙が供給された熱交換器によって予熱される。触媒コンバータは、コーヒーアロマを破壊する。
受動デバイスは、通常、VOC及び粒子状物質(PM)を保持することができるフィルターユニットである。フィルターユニットは、VOC(揮発性有機化合物)及び炭化水素(例えば、カーボンフィルター/チャコールフィルター)を捕捉するように構成されたフィルター及び粒子状物質を捕捉するように構成されたフィルター(例えば、高効率微粒子アキュムレータ(HEPA)フィルター)及びチャフ微粉を捕捉するように構成されたフィルター(例えば、高微細スチールウール媒体フィルター)などの様々な種類のフィルターを含むことができる。
煙処理ユニットは、上述したような汚染物質処理デバイスの1つ又は組み合わせを含むことができる。
本発明によれば、煙処理ユニットは、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された少なくとも1つの汚染物質処理デバイスを備える。好ましい実施形態によれば、部屋におけるコーヒーアロマを含む空気汚染物質の放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスは、アフターバーナ又は触媒コンバータ、又は部屋から汚染物質を分流させるデバイス、又はコーヒーアロマを捕捉するように構成されたフィルターであってもよい。
部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された少なくとも1つの汚染物質処理デバイスに加えて、煙処理ユニットは、部屋におけるコーヒーアロマ以外の他の汚染物質の放散を防止するように構成された少なくとも1つの他の汚染物質処理デバイスを含むことができる。具体的には、煙処理ユニットは、本質的に粒子状物質を捕捉するように構成された追加のフィルターを含むことができる。
焙煎する方法は、部屋に配置された焙煎装置、したがって、煙処理ユニットが焙煎装置の一部であるため、部屋に配置された煙処理ユニットを用いて実施される。例えば、部屋はカフェ又は店舗であり得る。
焙煎する方法は、焙煎デバイス内に導入されたコーヒー豆を加熱する工程を含む。温度は、180~250℃とすることができる。加熱する工程の終了には、通常、豆を冷却する工程が続く。冷却は、通常、加熱を停止すること、及び最終的に焙煎デバイスのチャンバ内の空気若しくは更には水を添加することによって、又は焙煎された豆を焙煎デバイスから排出することによって実施される。40℃の温度に到達すれば、焙煎を停止するのに十分である。
加熱する工程の時間は、コーヒー豆の性質及び豆の所望の最終焙煎レベルに依存する。
加熱中、豆は、通常処理される煙を発生する。なお、本方法では、加熱する工程の間に発生した煙の全量の一部が、汚染物質処理デバイスによって処理されることなく、部屋において放散される。その結果、加熱する工程中に発生した煙の全量の第1の部分は、処理されることなく部屋内に放散され、これは焙煎する工程中に発生したアロマの一部が部屋内に直接放散されることを意味する。アロマの一部は濾過又は破壊されず、それらの心地よい匂いを、部屋で嗅ぐことができる。
煙全体の第2の相補的部分は、汚染物質処理デバイスによって処理される。その結果、部屋には、甚だしいレベルの空気汚染物質が過度に放散される危険性が防止される。
好ましくは、加熱する工程の間に発生し、部屋においてコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって処理されることなく、部屋において放散された煙の全量の一部は、部屋における所望のアロマの匂い及びパブリックルーム内の特定の化合物の存在についての健康規制に応じて設定される。
この方法により、操作者は、煙全体に対する未処理の煙の比率を設定することによって、部屋内に放散されるアロマのレベルを制御することが可能である。
汚染物質処理デバイスで処理されることなく、加熱する工程の間に発生し、部屋において放散された煙の全量の一部は、部屋の大きさ、部屋の換気、1日の時間、焙煎の頻度、焙煎された豆の品質、所望の焙煎レベルに基づいて、及び/又はパブリックルーム内の特定の化合物の存在についての局所的健康規制に応じて調整することができる。
1つの第1のモードによれば、加熱する工程の時間の一部の間に、焙煎デバイスで発生した煙の少なくとも一部が、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって処理されることなく、部屋において放散される。
煙全体又は煙の一部が、処理なしに放散される時間の一部は、加熱する工程の時間に沿って別個の期間に、周期的又は非周期的に分割することができる。
あるいは、煙全体又は煙の一部が、処理なしに放散される時間の一部は、加熱する工程の一部であってもよく、好ましくは、コーヒー豆を加熱する工程の開始時に始まる。
この第1のモードでは、好ましくは、加熱する工程のサブ工程の間に、十分なレベルのコーヒーアロマが発生し、このサブ工程の間に、焙煎デバイスで発生した煙の少なくとも一部は、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって処理されることなく、部屋において放散される。
この第1のモードでは、好ましくは、コーヒー豆を所定時間の間に加熱する工程は、1つの第1の期間及び1つの第2の期間からなり、
第1の期間の少なくとも一部の間に、焙煎デバイスで発生した煙の少なくとも一部が、汚染物質処理デバイスによって処理されることなく、部屋において放散され、
かつ
第2の期間の間に、煙の少なくとも一部が、汚染物質処理デバイスによって処理される。
通常、第2の期間は、コーヒー豆の第1のクラックの後に始まる。
焙煎時間の長さ及び豆の焙煎レベル(浅煎り又は深煎り)に応じて、加熱する工程の第2の期間は、
コーヒー豆の第1のクラック工程の後(例えば、焙煎時間が、浅煎りされた豆を提供するように設定され、第2のクラックには到達しない)と、
コーヒー豆の第2のクラック工程の直後(例えば、焙煎時間が、深煎りされた豆を提供するように設定され、第2のクラックを通過する)との間の時間で開始することができる。
焙煎する方法では、加熱する工程は、2つの期間に分割され、第1の期間及び第2の期間からなる。通常、第1の期間の終了は、第2の期間の開始にも対応しており、豆の第1のクラック工程の後、かつ豆の第2のクラック工程の終了前、又は更には第2のクラック工程の終了時に設定される。
焙煎デバイスに導入されたコーヒー豆の性質に応じて、第1の期間中に焙煎デバイスで発生した煙は、汚染物質処理デバイスによって処理されることなく、第1の期間の全体にわたり、又は代替的に、第1の期間の時間長の一部の間に、部屋において放散され得る。
容器内に導入されたコーヒー豆が生豆である場合、第1の加熱期間の第1の部分の間に、生豆が乾燥され、その結果、水蒸気が放出され、焙煎されたピーナッツ及び干し草に似た特殊な臭気を嗅ぐことがある。これらの種類の匂いは、店舗、カフェ、又はレストランの内部では所望されない。したがって、第1の加熱期間のこの第1の部分の間は、汚染物質処理デバイスによって処理された煙を含むことが好ましい。反対に、豆が第1のクラックに到達する、第1の期間の第2の部分の間に、典型的かつ所望の焙煎コーヒーアロマが発生され、煙の少なくとも一部は、コーヒーアロマの、部屋における放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって処理されない。
焙煎デバイスに導入されたコーヒー豆が部分的に事前焙煎された豆である場合、生豆に対応する豆を加熱及び乾燥する第1の期間の第1の部分は行われず、第1の期間の一部の間に煙を処理する必要性はそれほど重要ではない。
上記に基づいて、加熱する工程の第1の期間中、煙の少なくとも一部は、この第1の期間全体(部分的に事前焙煎された豆の場合)の間、又はこの第1の期間の一部のみの間(生豆の場合及び部分的に事前焙煎された豆の場合)の間に、汚染物質処理デバイスから逸らして分流させることができる。
コーヒー豆の第1のクラックの間、メイラード反応により、アロマが豆から放出されることが知られている。メイラード反応から発生したアロマが部屋内で拡散することを可能にするために、第1のクラックの間に、焙煎デバイスで発生した煙の少なくとも一部が、コーヒーアロマの、部屋における放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって処理されることなく、部屋において放散される。その結果、これらの心地よいアロマが放散される。
同時に、第2のクラックが終了する前に放出される有害成分の一部は、やや低いままであることに注目される。これは、加熱の第1の期間の間に煙が処理されずに小さい部屋で放出されても、健康に影響を及ぼさないことを意味する。これは、煙の少なくとも一部を、第1の期間中に部屋に放散してもよいことを意味する。
反対に、第2のクラックの終了直後に開始する第2の加熱する工程中には、甚だしいレベルの有害成分が通常観察される。したがって、この第2の期間中に放出される煙の少なくとも一部を処理することが推奨される。したがって、この第2の期間中に、煙の汚染物質が処理される。
第2のモードによれば、焙煎デバイスで発生した煙の第1の部分が、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって処理されることなく、部屋において放散される。そして焙煎デバイスで発生した煙の第2の相補的部分が、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって処理される。
この第2のモードでは、処理なしで部屋において直接放散される全煙の一部は、煙を少なくとも2つの部分に分流することによって制御され、1つの部分のみが、コーヒーアロマの、部屋における放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって処理される。
焙煎デバイスで発生した煙の一部のみが、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスに向けられる。残りの煙は処理されずに、部屋において放散される。
2つの部分の相対比率は、処理なしで部屋において直接放散される全煙の一部が、地域の健康規制に従って認可された汚染物質のレベルを遵守するように設定される。
好ましい実施形態によれば、本方法で使用される焙煎装置は、
焙煎デバイスに接続され、焙煎デバイスで発生した煙を回収するように構成された煙回収デバイスと、
煙回収デバイスと、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスとの間に配置された煙分流デバイスであって、煙回収デバイスが回収した煙の少なくとも一部を、この汚染物質処理デバイスから逸らして焙煎装置の外側に直接分流するように構成さている煙分流デバイスと、を備える。
この煙分流デバイスによって、本方法の第1のモード又は第2のモードのいずれかを実施することができる。
第1のモードでは、煙分流デバイスは、加熱する工程の一部の間に、煙回収デバイスが回収した煙の少なくとも一部を、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスから逸らして焙煎装置の外側に直接分流するように構成することができる。
第2のモードでは、煙分流デバイスは、加熱する工程の間に、煙の第1の部分を、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスに分流するように、かつ煙の第2の部分を、焙煎装置の外側に直接分流するように構成することができる。
この好ましい実施形態によれば、煙を処理するか又は処理しないかは、煙が焙煎装置内で辿る経路によって制御される。煙は、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスに送られる通常の経路から分流されてもされなくてもよい。
この実施形態は、フィルターのような受動汚染物質処理デバイス又は触媒コンバータのような能動汚染物質処理デバイスを使用することを可能にし、これは連続的にオフ及びオンに切り替えられる必要はない。
好ましくは、本方法の焙煎装置は、煙の汚染物質のレベルを測定するように構成された空気汚染物質レベル監視ユニットを備えることができ、
加熱する工程中に:
発生した煙の汚染物質のレベルを測定し、閾値と比較し、
汚染物質処理デバイスによる煙の処理は、この比較に基づいて制御される。
部屋の容積、部屋の換気、及び地域の健康規制に基づいて、閾値を定義することができる。
好ましくは、以下の汚染物質、CO、CO、NO、NOのうちの少なくとも1つのレベルを測定する。
煙の処理の制御は、汚染物質処理デバイスに送られる煙全体の一部を増減させること、及び/又は汚染物質処理デバイスによる煙全体若しくは一部の処理時間を増減させることからなることができる。
煙の汚染物質のレベルは、以下のような焙煎装置内の異なる位置で測定することができる。
焙煎デバイスの煙出口、若しくは煙処理ユニットの入口、及び/又は
汚染物質処理デバイスの下流、並びに/又は
部屋の中及び焙煎装置の外側。
好ましくは、焙煎デバイスに導入されたコーヒー豆は、部分的に事前焙煎された豆であり、この部分的に事前焙煎された豆は、生コーヒー豆を加熱し、第1のクラックの終了前に加熱プロセスを停止することによって得られる。
部分的に焙煎された豆を使用する利点は、生豆の焙煎の第1の期間中に発生する一部のアロマが、焙煎コーヒーの典型的な心地よいアロマを提供しないことである。したがって、これらの所望されないアロマを、製造工場において発生させることができ、店舗、カフェ又はレストランの内部における後続の焙煎工程の間には、心地よいアロマを、これらの部分的に焙煎された豆の最終焙煎によって発生させることができる。
本方法の一実施形態によれば、
焙煎デバイスは、焙煎デバイス内に導入されたコーヒー豆についての情報を得るように構成されたコーヒー豆識別デバイスを備え、
焙煎する方法は、
?適用される加熱プロファイル、及び適用される加熱プロファイル又は煙処理の経過中に生成される空気汚染物質のレベルを、直接的又は間接的に判定するために、焙煎デバイス内に導入されたコーヒー豆についての情報を得る工程と、
?判定された加熱プロファイルに従ってこのコーヒー豆を加熱し、加熱プロファイルの経過中に生成された空気汚染物質の判定されたレベルに基づいて、又は判定された煙処理に基づいて、焙煎デバイスで発生した煙全体の一部を、汚染物質処理デバイスによる処理なしで、部屋において放散する工程と、を含む。
コーヒー豆についての情報を得る工程において、適用される加熱プロファイル、及び加熱プロファイル又は煙処理の経過中に生成される空気汚染物質のレベルは、得られた情報の一部であり得、判定は直接的である。
あるいは、コーヒー豆についての情報を得る工程において、コーヒー豆への基準を得ることができ、この基準に基づいて、加熱プロファイル、及びこの加熱プロファイルの経過中に生成される空気汚染物質のレベル、又は適用される煙処理を、焙煎装置内のメモリ又はデータベースから間接的に得ることができる。このメモリ又はデータベースは、基準と判定される情報との対応関係を確立する。
その結果、煙処理は直接提供されてもよく、又はコーヒー豆識別デバイスによって提供される情報に基づいて間接的に自動的に推定されるか、又は実施され得る。
コーヒー豆についての情報を得る工程において、この加熱プロファイルの経過中に生成された空気汚染物質のレベルではなく、適用される煙処理を判定することが好ましい。実際には、汚染物質のレベルを提供することは、これらのデータを使用して、これらの汚染物質に対処することができる煙処理を計算しなければならないことを意味する。煙処理を提供することの方が、より簡単である。
最終的には、適用される煙処理についての情報は、焙煎デバイスは設置されている部屋の容積に基づいて適合させることができ、この部屋の換気は、地域の健康規制に基づくものであり、具体的には、パブリックルーム内の特定の化合物の存在に関連する。
適用される煙処理についての情報はまた、1日の時間(コーヒーフレーバは、夕方よりも午前中の方がより望ましい場合がある)、焙煎の頻度(頻繁に焙煎プロセスを行うと、部屋に強力なフレーバーが発生し得る)は、焙煎豆の量、所望の焙煎レベルに基づいてカスタマイズすることができる。
第2の態様によれば、コーヒー豆を焙煎するための装置が提供され、この装置は、
焙煎デバイスと、
焙煎デバイスで発生した煙を回収するように構成された煙回収デバイスと、
煙回収デバイスで回収された煙を処理するように、かつ部屋におけるコーヒーアロマを含む空気汚染物質の放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスを含む煙処理ユニットと、
この焙煎デバイス及びこの煙処理ユニットを制御するように構成されたコントローラであって、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって処理されたこの煙を含まずに、焙煎する工程の間に発生した煙の全量の一部を部屋において放散するように構成されているコントローラと、を備える。
上述したように、コーヒーアロマの放散を防止するように構成された任意のタイプの焙煎デバイス及び任意のタイプの汚染物質処理デバイスを使用することができる。
煙回収デバイスは通常、焙煎デバイスの煙出口の上方に位置するフード又は煙突である。フード又は煙突を煙出口に取り付ける必要はなく、通常、煙出口とフード又は煙突の入口との間の距離が短ければ十分である。
煙回収デバイスは、焙煎デバイスの煙出口に取り付けられたダクトであってもよい。この実施形態では、ダクトは、焙煎デバイスの煙出口とダクトの入口との間の接続において周囲空気との連通を確立するための開口部を備えることが好ましい。これにより、焙煎が大気圧下で行われることを保証することができ、焙煎デバイスから煙を引き出す煙回収デバイスの影響を受けない。
一実施形態では、煙回収デバイスは、煙処理ユニットの一部であってもよく、両者が煙処理モジュールを形成する。このモジュールは、焙煎デバイスから独立していてもよく、任意の焙煎デバイスの煙を処理するために使用することができる。
焙煎装置の第1の実施形態では、煙処理ユニットは、
部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスと、
煙回収デバイスと、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスの上流に配置された煙分流デバイスであって、煙回収デバイスが回収した煙の一部を、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスから逸らして焙煎装置の外側に直接分流するように構成されている煙分流デバイスと、を備える。
通常、煙処理ユニットは、煙回収デバイスから汚染物質処理デバイスへ煙を導くダクトを備える。
通常、煙分流デバイスは、弁デバイスを備え、コントローラは、この弁デバイスを制御するように構成されており、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスによって処理されたこの煙を含まずに、焙煎する工程の間に発生した煙の全量の一部を部屋において放散する。その結果、弁の制御は、部屋におけるアロマの放散を可能にする。
好ましくは、煙分流デバイスは、バイパスダクトと弁デバイスとを備える。
バイパスダクトの上流側は、煙回収デバイスと汚染物質処理デバイスとの間に、下流側は、焙煎装置の外側に接続されている。したがって、焙煎装置が部屋に配置される場合、バイパスダクトは、回収した煙の一部を室内環境に排出することができる(具体的には、アロマの排出)。
弁デバイスは、バイパスダクトを閉鎖又は開放するように配置されたオン/オフ弁とすることができる。その結果、全ての煙が汚染物質処理デバイスに向けられ、汚染物質処理デバイスによって処理されるか、又は煙の一部がバイパスダクトを通って流れることができる。
あるいは、弁デバイスは、煙の1つの部分を汚染物質処理デバイスに分流し、別の部分を焙煎装置の外側に分流することを可能にする分割フラップであってもよい。この分割弁の位置を変更して、未処理の煙と処理した煙の部分を制御することができる。
好ましくは、焙煎装置は、少なくとも1つの空気汚染物質のレベルを監視するように構成された少なくとも1つのセンサを備え、コントローラは、少なくとも1つの空気汚染物質の監視レベルに少なくとも基づいて、煙処理ユニット、好ましくは弁デバイスを制御するように構成されている。
センサ(複数可)は、以下の位置に配置することができる。
焙煎デバイスの煙出口、若しくは煙処理ユニットの入口、及び/又は
汚染物質処理デバイスの下流、並びに/又は
部屋の中及び焙煎装置の外側。
具体的には、この少なくとも1つの空気汚染物質の監視レベルは、閾値と比較することができ、作動弁デバイスは、この比較に基づいて制御され得る。
部屋の容積、部屋の換気、及び地域の健康規制に基づいて、閾値を定義することができる。
弁の作動の制御は、以下からなることができる。
汚染物質処理デバイスによって処理される煙全体の部分を増減すること、及び/又は
弁の作動期間を調節すること。
一実施形態では、焙煎装置は、焙煎デバイスに導入されたコーヒー豆に関する情報を取得するように構成されたコーヒー豆識別デバイスを備え、装置のコントローラは、
適用される加熱プロファイル、及び適用される加熱プロファイル又は煙処理の経過中に生成される空気汚染物質のレベルを直接的又は間接的に判定するために焙煎デバイス内に導入されたコーヒー豆についての情報を獲得し、
判定された加熱プロファイルに従ってこのコーヒー豆を加熱し、この加熱プロファイル又は判定された煙処理の経過中に生成された空気汚染物質の判定されたレベルに基づいて、煙処理ユニット、好ましくは弁デバイスを制御するように構成されている。
一実施形態によれば、弁デバイスは、
弁デバイスが作動されていないときに、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスに全ての煙を導き、
弁デバイスが作動されているときに、煙の一部を煙分流デバイスに導き、残りの煙を、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスに導くように構成してもよい。
例えば、弁デバイスが作動されると、煙の容積の20%を煙分流デバイスに向けることができ、80%を部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスに向けることができる。
弁は、上述のプロセスの加熱する工程の第1の期間の間に作動され得る。その結果、煙の一部は、部屋内に心地よいアロマを供給するのに十分であるのに対し、煙の残りを処理して部屋内の汚染物質の蓄積を回避することができる。
別の実施形態によれば、弁デバイスは、
弁デバイスが作動されていないときに、煙を煙処理ユニットに導き、
弁デバイスが作動されると、煙を煙分流ユニットに導くように構成してもよい。この構成では、弁は、上述のプロセスの加熱する工程の第1の期間の間に特定の周波数(例えば、500Hz)で作動され得る。その結果、煙の一部は、部屋内に心地よいアロマを供給するのに十分であるのに対し、煙の残りを処理して部屋内の汚染物質の蓄積を回避することができる。
第3の態様において、煙処理ユニットが提供され、煙処理ユニットは、
焙煎デバイスの煙出口に接続可能に構成された煙回収デバイスと、
焙煎デバイスで発生した煙を処理するように、かつ部屋におけるコーヒーアロマを含む空気汚染物質の放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスと、
煙回収デバイスと、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成されたこの汚染物質処理デバイスとの間に配置された煙分流デバイスであって、煙回収デバイスが回収した煙の一部を、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成されたこの汚染物質処理デバイスから逸らして煙処理ユニットの外側に直接分流するように構成されている煙分流デバイスと、
この煙処理ユニットを制御するように構成されたコントローラであって、部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成されたこの汚染物質処理デバイスによって処理された煙を含まずに、焙煎する工程の間に発生した煙の全量の一部を部屋において放散するように構成されているコントローラと、を備える。
本出願において、
実体の「一部」という用語は、その実体の100%に厳密に下位の部分を表し、この全体的な実体を包含しない。
実体の「少なくとも一部」という用語は、この実体の100%以下の任意の部分を包含し、この全体的な実体を包含する。
「部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された染物質処理デバイス」という用語は、焙煎デバイスで発生した煙を処理し、部屋におけるコーヒーアロマを含む空気汚染物質の放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイスに関する。
本発明の上記の諸態様は、任意の好適な組み合わせで組み合わせることができる。更には、本明細書における様々な特徴を、上記の諸態様のうちの1つ以上と組み合わせることにより、具体的に図示及び説明されたもの以外の組み合わせを提供することができる。本発明の更なる目的及び有利な特徴は、「特許請求の範囲」、「発明を実施するための形態」、及び添付図面から明らかとなるであろう。
本発明の特徴及び利点は、以下の図との関連で、より良好に理解されるであろう。
本発明による焙煎装置及び方法の異なる実施形態の概略図である。 本発明による焙煎装置及び方法の異なる実施形態の概略図である。 本発明による焙煎装置及び方法の異なる実施形態の概略図である。 本発明による焙煎装置及び方法の異なる実施形態の概略図である。 本発明による焙煎装置及び方法の異なる実施形態の概略図である。 本発明による焙煎装置及び方法の異なる実施形態の概略図である。 加熱プロファイル並びに対応するVOC及びPM排出プロファイル並びに代替の煙処理プロファイルを示す曲線である。 焙煎装置の処理ユニットを概略的に示す。
図1は、焙煎動作中の焙煎装置10を概略的に示す。装置は、豆8を焙煎するように構成された焙煎デバイス1を備える。焙煎デバイスは、コーヒー豆の導入及びそれらの加熱を可能にする焙煎チャンバ12を備える。ヒータ11は、豆を加熱するために提供される。上述したように、任意の種類の焙煎チャンバ及び加熱を実施することができる。なお、ヒータは電気ヒータであることが好ましい。
焙煎中、コーヒー豆8は煙6を生成する。この煙6は、煙回収デバイス2によって回収される。図示した実施形態では、回収デバイス2は、煙を捕捉するために、焙煎チャンバの煙出口13の上方に配置された単純なフードである。フードは、間隙22を出口13と保持し、周囲雰囲気との接続を提供するように配置される。他の種類の煙回収デバイスを使用することができ、例えば、図4は、焙煎チャンバの出口13に取り付けられたダクトを備える回収デバイス2を示し、このダクトは、周囲雰囲気との連通を確立するための開口部21を備える。チャンバの設計は、煙を煙出口にせきたてるように構成することができる。
煙回収デバイス2は、煙を煙処理ユニット3に導く。煙処理ユニット3は、ダクト30と汚染物質処理デバイス32とを備え、焙煎チャンバ内で生成された煙を処理し、ロースターが動作する部屋100におけるコーヒーアロマを含むこの空気汚染物質の放散を防止する。ダクト30は、汚染物質処理デバイス32を通して煙を導く。ユニット3による処理後、煙は部屋100内で安全に、又は更には部屋の外側に排気され得る。部屋で排気される場合、処理された煙は、好ましくは、通常、煙が煙処理ユニット3から流出する前に、処理済み煙の流れを周囲新気の流れと混合することによって冷却される。
図1の実施形態では、煙処理ユニット3は、煙12を処理し、部屋における空気汚染物質の放散を防止するように構成された2つの汚染物質処理ユニット32、33を備える。第1の汚染物質処理ユニットは、アロマを提供する化合物ではないか又は少なくともわずかなアロマを提供する化合物である微粒子及び粒子状物質を濾過するために構成されたフィルター33である。粒子状物質を捕捉するように構成されたフィルターは、高効率微粒子アキュムレータ(HEPA)フィルター、超微細スチールウールメディアフィルター、又は静電フィルターであり得る。フィルターは、通常、煙処理ユニット3の上流側にある。第2の汚染物質処理デバイスは、フィルター33の下流側に配置され、芳香族化合物を含む有害成分が少ない状態に全てのVOCを変換する触媒コンバータ32である。
煙処理ユニット3は、焙煎デバイス1と第2の汚染物質処理デバイス32との間に配置された煙分流デバイス31を備える。この煙分流デバイス31は、煙回収デバイス2によって回収された煙6の一部を、第2の汚染物質処理デバイス32から逸らして、部屋100の内側の焙煎装置10の外側に直接分流するように構成されている。図1の図示した実施形態では、この煙分流デバイス31は、煙処理ユニット3のダクトに開口部312を形成するように構成された分割フラップ314である。この開口部312は、第2の汚染物質処理デバイス32によって処理されることなく、煙の一部が焙煎装置10の外側に流れることを可能にする。煙がアロマ化合物を含む場合、アロマは、焙煎デバイスの周囲で部屋100において放散される。
焙煎装置10は、煙処理ユニットのダクト30の開口部312を制御するように構成されたコントローラ4を備え、その結果、全てのVOC化合物を変換するように構成された第2の汚染物質処理デバイス32で処理されたこの煙を有することなく、焙煎する工程の間に生成された煙の全量の一部の、部屋100への放散を制御する。図1の図示した実施形態では、コントローラ4は、完全閉鎖位置(ダクト30に開口部がないことを意味する)と完全に開放された位置と中間位置との間で分割フラップ314の位置を移動させるように構成されたモータを制御することができる。コントローラは、部屋内の高濃度の有害な汚染物質の存在を回避しながら、部屋においてアロマを提供する目的に到達するように特定の期間中に特定の位置に分割フラップ314を移動させるように構成することができる。
開口部312の断面のサイズは、アロマ放散及び空気汚染物質処理の最適化された比率を得るように設定することができる。このサイズは、以下の焙煎プロセスの特定の実施に依存し得る。
-部屋のサイズ。部屋において放散された煙が部屋に存在する空気中で希釈されるため、部屋の容積は考慮される。大きな内部容積を有する部屋内のより大きな体積の未処理の煙を放散することが可能である。
-部屋の空気通風の有無及び種類。部屋が、室内に新しい空気を導入することによって、又は部屋から外部に空気を排気することによって大気をリフレッシュするように構成されたファンのような空気換気デバイスを備える場合、この空気換気デバイスの電力を考慮することができる。強力なデバイスは、大気を非常に急速に再新させることができ、これは、より多量の未処理の煙が部屋において放散され得ることを意味する。
-1日の時間。例えば、部屋に存在する顧客の場合、コーヒーフレーバは、夕方よりも午前中の方がより望ましい場合がある。焙煎装置の操作者は、部屋においてアロマを放散するか否かを決定することができる。
-焙煎の頻度。あまりにも頻繁な焙煎プロセスの実施は、部屋における顧客及び操作者にとって非常に強いフレーバーを形成することができる。ある時点で、操作者は、部屋において十分なアロマがあることを決定することができる。
-焙煎豆の量。焙煎プロセス中に生成されるアロマ及び汚染物質の量は、焙煎デバイス内で焙煎される豆の量に直接依存する。しかし、部屋における顧客及び操作者が嗅ぐのに十分に心地良いアロマのレベルは、通常同じままである。十分な量のコーヒー豆が焙煎されると(例えば、250g)、より少量の豆(例えば、50g)と比較して、処理なしに放散される生成された煙の割合を減少させることができる。
-所望の焙煎レベル。より高い焙煎レベルで生成されたコーヒー豆(深煎りレベルなど)は、より多量の有害成分を生成するので、処理なしに放散される煙の割合は、少なくとも加熱する工程の一部の間に強く低減される。
並びに/又は
-公衆室における特定の化合物の存在についての局所的健康規制に依存する。局所的健康規制が国ごとに厳しくなり得るため、したがって、処理なしに放散される煤煙の割合は、低減されるものとする。
図2は、図1の焙煎装置10の代替的な実施形態を概略的に示す。焙煎装置は、煙処理ユニットの煙分流デバイス31がバイパスダクト313を開閉するように構成された弁311を備えるバイパスダクト313を含むことを除いて、図1の焙煎デバイスと同様である(図2では、この弁は、バイパスダクトを開き、部屋にアロマを放散するように配置されている)。加えて、焙煎デバイスは、焙煎デバイス1で発生した煙6の内側の少なくとも1つの空気汚染物質のレベルを監視するセンサ7を備える。このレベルは焙煎装置のコントローラ4によって監視され、この監視レベルに基づいて、コントローラ4は弁311を制御する。具体的には、少なくとも1つの空気汚染物質のレベルが所定の閾値よりも優れている場合、弁311によるバイパスダクト313の閉鎖をコントローラ4によって作動させることができる。そうでない場合、弁311は開放位置に配置することができ、その結果、煙及びアロマを部屋において放散することができる。
図示されていないが、煙処理ユニット3は、図1に記載したように、ダクト30の上流側に微粒子及び粒子状物質を捕捉するためのフィルターを備え得る。好ましくは、このフィルターはセンサ7の下流に配置される。
図3は、図2の焙煎装置10の代替的な実施形態を概略的に示す。焙煎装置10は、煙処理ユニット3が煙6を部屋100の外側の室外に排気することによって煙を処理することを除いて、前記焙煎装置と同様である。この実施形態では、煙処理ユニットのダクト30は、焙煎装置が操作される部屋の壁5を通過する。
反対に、バイパスダクト313の出口は、部屋100の内側に出現し、焙煎装置10は、バイパスダクトの弁311が開放されたときにアロマが放散され、匂いを嗅ぐことができるように動作する。図3では、弁311は、バイパスダクトを閉鎖し、部屋におけるアロマの放散を防止するように配置されている。
図示されていないが、煙処理ユニット3は、図1に記載したように、ダクト30の上流側に微粒子及び粒子状物質を捕捉するためのフィルターを備え得る。好ましくは、このフィルターはセンサ7の下流に配置される。
図4は、図2の焙煎装置10の代替的な実施形態を概略的に示す。焙煎装置は、空気汚染物質のレベルを監視するセンサを備えないが、焙煎チャンバ内に導入されたコーヒー豆8を識別する手段を備える。例えば、この手段は、焙煎チャンバ12に導入されたコーヒー豆8を識別するためにコーヒー豆のサシェからコード81(バーコード、QRC、RFIDなど)を読み取るように構成されたコードリーダ9である。豆の識別(例えば、豆の基準)に基づいて、焙煎デバイスに格納されたメモリ又は焙煎装置10が接続されているリモートサーバから情報を判定することができる。代替の実施形態(図示せず)では、コードはモバイルデバイスによって読み取られ得、次いで、コードは、近距離通信(Wi-Fi、Bluetooth)を介して焙煎装置10に通信することができる。
具体的には、情報に基づいて、コントローラは、
コーヒー豆8に適用される加熱プロファイル、及び
適用されるこの加熱プロファイルの過程又は適用されるこの加熱プロファイルの過程において適用される煙処理で生成される空気汚染物質のレベルを判定するように構成される。
これらの情報片を収集した後、コントローラ4は、判定された加熱プロファイルを適用し(すなわち、時間に応じて判定された温度を適用し)、この加熱プロファイルの過程又は適用される判定された煙処理において生成された空気汚染物質の少なくとも判定されたレベルに基づいて、弁デバイス311を制御するように構成される。
判定された加熱プロファイルは、豆の最適化された焙煎を提供し、この判定された加熱プロファイルに基づいて、加熱プロファイルに沿った煙内の空気汚染物質の分析を事前に判定することもできる。加熱中の空気汚染物質の放出のこの判定された分析は、コントローラ4が弁デバイス311の作動のプロファイルを計算することができるように、焙煎デバイスのコントローラ4に直接供給することができる。あるいは、弁デバイス311の作動プロファイルは、コントローラ4が豆焙煎中にこのプロファイルを適用するように、コントローラ4に伝達され得る。例えば、所定のプロファイルは、焙煎のみの時間t1で(バイパスダクトがt=0~t1では開かれることを意味する)、及び焙煎の終了まで(バイパスダクトがt1~終了まで閉じられることを意味する)の弁311上での切り替え(バイパスダクト311を閉じる)の命令からなり得る。
図示されていないが、煙処理ユニット3は、図1に記載したように、ダクト内かつ弁デバイスの上流側に微粒子及び粒子状物質を捕捉するためのフィルターを備え得る。
代替的な実施形態では、焙煎デバイスは、焙煎されている間にコーヒー豆の第1及び第2のクラックを検出する手段を含むことができる。色検出、粒子状物質検出、音検出などの任意の既知の手段を使用することができる。クラック検出手段によって提供される情報に基づいて、バイパスダクトは閉じていなくてもよく、煙処理を煙全体に適用してもしなくてもよい。
図5は、弁デバイス311は、バイパスダクト313への0~100容積%の煙及び汚染物質処理デバイス32への相補的部分の放散を可能にするために配置されたスプリット弁であることを除いて、図10の焙煎装置10の代替的な実施形態を概略的に示す。
図示されていないが、煙処理ユニット3は、
-図2に示すように、焙煎デバイス1で発生した煙6の内側の少なくとも1つの空気汚染物質のレベルを監視するセンサ
並びに/又は
-図1に記載したように、ダクト30の上流側に微粒子及び粒子状物質を捕捉するためのフィルターと、を備え得る。好ましくは、このフィルターはセンサ7の下流に配置される。
図6は、本発明に係る焙煎装置10の特定の実施形態を示す。
焙煎装置10は、店舗、カフェ、又はレストランの部屋のような部屋100の内部に配置される。
図6は、焙煎動作中の焙煎装置10を概略的に示す。装置は、コーヒー豆8を焙煎するように構成された焙煎デバイス1を備える。焙煎デバイスは、コーヒー豆の導入及びそれらの加熱を可能にする焙煎チャンバ11を備える。焙煎デバイス1は、焙煎チャンバ12内のコーヒー豆を加熱して混合するための熱風の流動床を作成するために、ヒータ11及びファン14を備える。焙煎中、コーヒー豆8は煙6を発生する。
この煙6は、煙回収デバイス2によって回収される。図示した実施形態では、この回収デバイス2は、焙煎チャンバの煙出口13の上方に配置された単純なフードである。
煙回収デバイス2は、煙を煙処理ユニット3に導く。煙処理ユニット3は、煙6を導くためのダクト30と、煙回収デバイス2から煙処理ユニット3へと煙を引き出すファン34と、を含む。
煙処理ユニット3において、煙は、
第1に、コーヒーアロマを提供する化合物ではない(又はそのような化合物をほとんど含まない)微粒子や粒子状物質を濾過するように構成されたフィルター33に案内される。粒子状物質を捕捉するように構成されたフィルターは、高効率微粒子アキュムレータ(HEPA)フィルター、超微細スチールウールメディアフィルター、又は静電フィルターであり得、
次に、フィルター33の下流側に配置され、芳香族化合物を含む有害成分が少ない状態に全てのVOCを変換する触媒コンバータ32に案内される。
好ましくは、煙回収デバイス2から煙処理ユニット3に煙を引き込むファン34は、フィルターの後、かつバイパスの前に配置される。
フィルター33と触媒コンバータ32との間には、煙処理ユニットは、煙回収デバイス2によって回収された煙6の一部を、触媒コンバータ32から逸らして、部屋100の内側にある焙煎装置10の外側に直接分流するように構成されたバイパスダクト313を備える。弁311はバイパスダクトの上流側に配置され、バイパスダクト313を開閉するように構成されている。弁がバイパスダクトを開くと、煙6の一部が、触媒コンバータ32によって処理されることなく焙煎装置10の外側に流れることができる。煙がアロマ化合物を含む場合、アロマは、焙煎装置の周囲で部屋において放散される。弁がバイパスダクトを閉じると、煙6全体が触媒コンバータ32に流れ、それからコーヒーアロマを含む全てのVOC化合物を破壊する。
バイパスダクトの形状及び向き、ファン34に対する相対的な位置を最適化して、バイパスの方向に一定量の煙6をせきたてることができる。
焙煎装置は、焙煎デバイス内に導入されたコーヒー豆8を識別する手段9を含む。例えば、この手段は、図4に関連して前述したように、焙煎チャンバ12に導入されたコーヒー豆8の特徴を識別するためにコーヒー豆のサシェからコード(バーコード、QRC、RFIDなど)を読み取るように構成されたコードリーダ9であってもよい。あるいは、この手段は、コーヒー豆基準の入力を可能にするディスプレイのような焙煎チャンバ12に導入されたコーヒー豆8に関する情報を入力する手段であってもよい。
豆の特定の種類にかかわらず、コントローラ4は、焙煎デバイス内に導入されたこの豆の加熱プロファイルを決定し、加熱プロファイルの過程で又はこの加熱プロファイルの経過中に、適用される煙処理で生成される空気汚染物質のレベルを決定するように構成されている。
焙煎装置10は、焙煎デバイス1を制御するように構成されたコントローラ4を備える。コーヒー豆を識別するための手段9による豆の識別に基づいて、コントローラは、焙煎デバイスのファン14及びヒータ11を制御することによって、この豆の焙煎プロファイルを適用するように構成されている。
加えて、コントローラは、煙処理ユニット3を制御するように構成されている。コーヒー豆を識別するための手段9を介した豆の識別及び煙処理の直接的又は間接的な判定に基づいて、コントローラは、加熱プロセスの過程で弁311の開口部を制御することによって、この判定された煙処理を適用するように構成されている。この図示した実施形態では、煙処理は、弁311がバイパスダクト313を開く時間(複数可)を提供する。
煙処理は、装置の異なる場所に配置されたセンサ7による汚染物質レベルの監視に基づいて、焙煎プロセス中に動的に適合させることができる。例示的な実施形態では、センサ71は、煙処理ユニットの上流入口又は焙煎チャンバの出口に配置され、センサ72は、煙処理ユニットの下流出口に配置され、センサ73は、部屋100の内側の装置10の外側に配置される。これらのセンサ71、72、73を通して汚染物質レベルを動的に監視することに基づいて、コントローラは、部屋内の煙の安全な放出を保証するために、判定された煙処理を修正するように構成されている。具体的には、一部の閾値は、CO、CO、NO、NO、SOなどの有害成分のレベルについて定義することができる。これらの値がオーバーパスされる場合、コントローラは、バイパスダクトの弁311をこのダクト313を閉じる位置に移動させるように構成される。
焙煎プロセスが実施される前に、豆の識別から判定されるような煙処理は、部屋100の容積、部屋における換気101の存在及び流量、地域の健康規制、並びに上述したような他のパラメータなどの特定の局所的な実現形態に基づいて適合させることができる。
本発明の図示した実施形態では、「適合された」とは、コンバータ32によって処理されることなく、煙が部屋において放散される期間(及び間接的に煙の容積)、すなわち弁311が開放される期間を変更することができることを本質的に意味する。他の実施形態では、「適合された」とは、バイパスダクトへの煙の容積を増減させるために、分割弁の位置を変更することができることを意味することができる。
より一般的には、コントローラは、焙煎コーヒー豆が、処理する必要がある煙を発生するときに、触媒コンバータの温度が汚染物質を効率的に処理するのに十分に高いように、触媒コンバータ32も制御する。
同様に、コントローラは、以下のものも制御する。
-焙煎装置で煙が発生したときに煙を吸引できるようになっている、煙処理ユニットのファン33、
-煙が処理されて部屋内で排気され始める、煙処理ユニットのファン34。
図6は、3つのサブ部分である焙煎デバイス1と、煙回収デバイス2と、及び煙処理ユニット3とを備える1つの単一装置として焙煎装置10を表すが、本発明は、少なくとも2つの分離されたモジュールである一方は焙煎装置1と他方は煙処理ユニット3とを備える焙煎装置にも関する。煙回収デバイス2は、このモジュールのいずれか1つの一部であってもよく、又は第3の独立モジュールであってもよい。
図7は、コーヒー豆の焙煎中に適用又は観察された異なる曲線を示す。
曲線Aは、生コーヒー豆(A1平線)、及び同じ原点の部分的に事前焙煎された豆(A2点線)を焙煎するための加熱プロファイル(温度対時間)を示す。これは、焙煎チャンバに適用される温度に対応し、t11は、第1のクラックの開始に対応する時間であり、t12は、第1のクラックの終了に対応する時間であり、tは、第2のクラックの開始に対応する時間である。
豆が部分的に事前焙煎されたとき、この加熱プロファイル(A2)は時間が短い。曲線の第1の部分は適用されず、加熱プロファイルは、t12より前、例えばtで開始する。
曲線Bは、曲線A1、A2と同じ時間スケールに沿ったこれらのコーヒー豆の焙煎中の、いくつかの化合物のVOC排出(mg/m)であり、第1のクラックの終了t12の後に始まり、第2のクラックの開始tの後に最大に到達することが明らかである。
曲線Cは、曲線A1、A2と同じ時間スケールに沿ったこれらのコーヒー豆の焙煎中の、PM排出(μg/m)であり、第1のクラックの終了t12の後に始まり、第2のクラックの開始tの後に最大に到達することが明らかである。
曲線B及びCに基づいて、以下を定義することができる。
-汚染物質のレベルが低いままである第1の加熱期間と、
-汚染物質のレベルが劇的に増加する第2の加熱期間。この第2の期間は、第1のクラックの終了に対応する時間であるt12と、第2のクラックの開始に対応する時間であるt直後との間にわたる時間間隔T後に開始する。したがって、この時間間隔T中に煙の少なくとも一部の処理を適用することを開始することが推奨される。
曲線D1、D2は、それぞれ曲線A1、A2に従ったコーヒー豆の加熱プロファイルの間に適用され得る煙の処理プロファイルを示す。プロファイルは、煙処理ユニットによって、対応する曲線A1、A2と同じ時間スケールに沿って処理されることなく、部屋において放散される煙の割合を提供する。曲線D1、D2のプロファイルにおいて、煙の容積の80%は、第2のクラックの開始tまで処理されない。次いで、煙の容積の100%を処理する。曲線D1、D2によって示されるプロファイルは、コーヒー豆がそれぞれ曲線A1、A2の焙煎プロファイルを有するとき、焙煎デバイスのコントローラ4によって通信及び適用され得、曲線B及びCの排気は焙煎デバイスに導入される。
これらのプロファイルは、焙煎装置が、図1に示すように煙の80%の分流を可能にする開いた分割弁か、又は図2、3、4、若しくは6に示すように弁311が開放されたときに煙の容積の80%の分流を可能にするように設計された煙分流デバイスのバイパスダクトを備える煙分流デバイスを備える場合、実施され得る。
曲線E1、E2は、それぞれ曲線A1、A2に従ったコーヒー豆の加熱プロファイルの間に適用され得る煙の処理の別のプロファイルを示す。曲線E1、E2のプロファイルにおいて、第2のクラックの開始tまでのプロファイルでは、煙は、処理されることなく、パルスモードで部屋に放散される。パルス期間中、煙の容積の100%が部屋において放散される。曲線D1、D2によって示されるプロファイルは、コーヒー豆がそれぞれ曲線A1、A2の焙煎プロファイルを有するとき、焙煎装置のコントローラ4によって通信及び適用され得、曲線B及びCの排気は焙煎デバイスに導入される。
これらのプロファイルは、図5に示すような分割フラップを備える焙煎装置で実施することができる。
曲線Fは、対応する曲線A1に従った生コーヒー豆の加熱プロファイルの間に適用され得る煙の処理の別のプロファイルを示す。プロファイルは、煙が第1のクラックの開始まで加熱開始から処理されることを除いて曲線D1のプロファイルと同等であり、その結果、加熱の開始時に発生した特定のアロマは放散されず、匂いが発生しない。そして、第1のクラックの間、及び第2のクラックの終了まで、煙の容積の100%は処理されず、心地よいアロマの匂いが発生し得る。第2のクラックの後、煙は、VOC及び粒子状物質の排出を防止するために再び処理される。これらのプロファイルは、焙煎デバイスが図5に示すような分割フラップを備える場合、実施することができる。
曲線Gは、それぞれ曲線A1又はA2に従ったコーヒー豆の加熱プロファイルの間に適用され得る煙の処理の別のプロファイルを示す。このプロファイルによれば、弁デバイスは、加熱工程全体の間、高周波でパルスモードで作動される。このプロファイルは、図5に示すような分割フラップを備える焙煎装置で実施することができ、ここで、煙の容積の100%が処理なしに放散され得る。
同様のプロファイルは、図2、3、又は4に示すような弁を備える焙煎装置で実施することができ、放散された未処理の煙の割合は、100容積%未満である。
焙煎装置の制御システム
図6及び図8を参照すると、コントローラ又は制御システム4は、ここで考慮される。コントローラ4は、焙煎装置10の構成要素を制御してコーヒー豆を焙煎するように動作可能である。コントローラ4は、典型的には、ユーザインターフェース41、処理ユニット40、電源44、メモリ42、任意選択的に遠隔接続用の通信インターフェース43を備える。
ユーザインターフェース41は、ユーザインターフェース信号手段によってユーザが処理ユニット40とインターフェースすることを可能にするハードウェアを含む。より具体的には、ユーザインターフェースは、ユーザからコマンドを受信し、ユーザインターフェース信号は、このコマンドを入力として処理ユニット40に転送する。コマンドは、例えば、焙煎プロセスを実行するための命令、及び/又は焙煎装置10の操作パラメータを調節するための命令、及び/又は焙煎装置10の電源をオン又はオフするための命令などについての情報とすることができる。具体的には、命令は、焙煎プロセス中に部屋にアロマを放出するかしないかの命令、豆の所望の焙煎レベルに関することができる。操作パラメータは、部屋のサイズ、換気、局所的健康規制、焙煎デバイスに導入される豆の量についての情報に関することができる。処理ユニット40はまた、例えば、焙煎プロセスが開始されたこと、若しくはプロセスに関連付けられたパラメータが選択されたことを示すために、又はプロセス中のパラメータの発生を示すために、焙煎プロセスの一部としてユーザインターフェース41にフィードバックを出力してもよい。
ユーザインターフェースのハードウェアは、任意の好適なデバイス(複数可)を含んでもよく、例えば、ハードウェアは、ジョイスティックボタン、ノブ若しくは押しボタン、ジョイスティック、LED、グラフィック、又は文字LDC、タッチ感知及び/若しくはスクリーンエッジボタンを有するグラフィックスクリーンのうちの1つ以上を含む。ユーザインターフェース20は、1つのユニット又は複数の離散的なユニットとして形成することができる。ユーザインターフェースの一部はまた、モバイルアプリ上にあってもよい。
センサ7は、焙煎装置のモニタリングのために、処理ユニット40に入力信号を送信するように動作可能である。入力信号は、アナログ信号又はデジタル信号とすることができる。センサ7は、典型的には、焙煎デバイス1内の温度センサと、汚染物質レベルセンサ71、72、73とを備える。
処理ユニット40は、メモリと、通常はマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラなどの集積回路として構成された入出力システム構成要素とを一般的に備える。処理ユニット40は、例えば、ASICなどの他の適切な集積回路、PAL、CPLD、FPGA、PSoCなどのプログラマブルロジックデバイス、システムオンチップ(SoC)、コントローラなどのアナログ集積回路とすることもできる。そのような装置に関しては、適切である場合、前述のプログラムコードは、プログラム論理として、又はプログラム論理を更に含むものとして見なすことができる。また、処理ユニット40は、上記集積回路のうちの1つ以上を備えることができる。後者の例では、いくつかの集積回路がモジュール式に互いに通信するように配置されており、例えば、ユーザインターフェース41を制御するためのスレーブ集積回路が、焙煎装置10を制御するためのマスタ集積回路と通信する。
処理ユニット40は、一般的に、プログラムコードとしての命令及び任意選択的にデータを記憶するためのメモリユニット42を備える。この目的のために、メモリユニットは、通常、例えば、命令としてのプログラムコード及び動作パラメータ保存のためのEPROM、EEPROM、又はFlashと、一時的データ保存のための揮発性メモリ(RAM)とを備える。メモリユニットは、別個の及び/又は(例えば、半導体のダイ上に)集積されたメモリを備えることができる。プログラマブルロジックデバイスのために、命令をプログラムドロジックとして記憶することができる。
メモリユニット42に記憶された命令は、コーヒー豆焙煎プログラムを含むように理想的に表現することができる。上記入力(ユーザインターフェース41からのコマンド及び/又は温度、汚染レベルなどのセンサ7の信号)に応答してコーヒー豆焙煎プログラムが処理ユニット40によって実行されることができる。コーヒー豆焙煎プログラムの実行により、処理ユニット40は、次の構成要素である、ヒータ11、空気ファン14、34、汚染物質処理デバイス32、バイパスダクトの弁デバイス6を制御する。コーヒー豆焙煎プログラムは、識別リーダー9によって読み取られた抽出情報、並びに/又はメモリユニット42にデータとして保存され得る、及び/若しくはユーザインターフェース41、及び/若しくはセンサ7の信号を介して入力され得る他の情報を使用して、上記構成要素の制御をもたらすことができる。
電源44は、上記制御された構成要素、及び処理ユニット40に電気エネルギーを供給するように動作可能である。電源44は、バッテリー又は商用電源を受電し調節するためのユニットなど、様々な手段を含むことができる。電源44は、焙煎装置10の電源をオン又はオフにするためにユーザインターフェース41の一部に動作可能に連結されてもよい。
通信インターフェース43は、焙煎装置10と別のデバイス/システムとのデータ通信のためのものであり、別のデバイス/システムは、サーバシステム、又はモバイルデバイス(電話、タブレット)であり得る。通信インターフェース43は、焙煎プロセス情報、豆の性質、豆の量などのコーヒー豆焙煎プロセスに関する情報を供給及び/又は受信するために使用することができる。
処理ユニット又は制御システム40は、
-入力、すなわち、ユーザインターフェース41から、及び/又はセンサ7(特に、汚染物質レベルセンサ71、72、73)の信号から、及び/又は豆識別リーダー9からのコマンドを受信し、
-メモリユニット42上に記憶されたプログラムコード(又はプログラムされた論理)に従って入力を処理し(又は通信インターフェース43などの外部ソースから入力される)、
-焙煎プロセス及び煙処理である出力を提供するように動作可能である。より具体的には、出力は、ヒータ11、ファン14、汚染物質処理デバイス32、ファン34、及び弁デバイス6の動作を含む。
より具体的には、焙煎装置の制御システムは、
-焙煎デバイス1に導入された豆8の種類の識別を取得し、
-焙煎デバイス1を制御することによって、少なくとも温度対時間プロファイルを含む焙煎レシピを適用し、
-豆の識別から直接又は間接的に判定された煙処理を適用するように構成されている。
コーヒー豆の識別情報を取得するステップは、ユーザによって実行される。ユーザは、焙煎装置のユーザインターフェース41内の情報を手動で入力する(名前、数字など)ことができるか、又はユーザは、コーヒー豆を識別するコードを、コードから自動的に豆を識別する豆識別リーダー9に提示することができる。リーダー9は、焙煎装置の一部であってもよく、又はあるいはモバイル機器の内部に一体化されてもよく、このデバイスは、通信インターフェースを介して焙煎装置10と通信している。
焙煎デバイス1を制御することによって、少なくとも温度対時間プロファイルを含む焙煎レシピを適用する工程では、焙煎レシピは、識別された豆専用のレシピである。豆の識別に基づいて、この専用焙煎レシピは、焙煎装置のメモリユニット42から取得することができ、又は通信インターフェース43を介してサーバからダウンロードすることができる。両方の場合において、例えば、識別された豆と、ルックアップテーブル内の特定の加熱プロファイルとの間に対応を確立することができる。あるいは、レシピは、識別する工程中にリーダーによって読み取ることができ、レシピは、豆の識別に関連する情報の一部である。
同様に、汚染物質処理装置32による処理なしに、部屋において焙煎デバイスで発生した煙の一部を放散することを含む煙処理を施す工程では、煙処理はデフォルトによる処理であってもよく、又は識別された豆に専用の処理であってもよい。豆の識別に基づいて、この専用処理は、焙煎装置のメモリユニット42から取得することができ、又は通信インターフェース43を介してサーバからダウンロードすることができる。両方の場合において、例えば、識別された豆と、ルックアップテーブル内の特定の煙処理との間に対応を確立することができる。あるいは、処理は、識別する工程中にリーダーによって読み取ることができ、処理は、豆の識別に関連する情報の一部である。
次に好ましい実施形態では、煙処理は、識別された豆の加熱プロファイルの経過中に生成される空気汚染物質のレベルについての情報から判定することができる。煙処理の判定プログラムは、上記入力に応じて処理ユニット40によって実行することができる。
判定された加熱プロファイル及び判定された煙処理に基づいて、コントローラ4は、
-この加熱プロファイルを豆に適用するためのヒータ11及びファン14と、
-この煙処理を適用するためのバイパスダクトの弁デバイス6と、を制御するように構成されている。
好ましくは、コントローラ4は、煙処理ユニットの汚染物質処理デバイス32及びヒータ11の作動時間を制御するように構成されている。その結果、煙が焙煎デバイス1で発生したときに、汚染物質処理デバイス32がその動作状態に到達する。
本発明は、上記で例示された実施形態を参照して説明されているが、請求される本発明は、決してこれらの例示された実施形態によって限定されるものではないことが理解されるであろう。
「特許請求の範囲」で定義されるような本発明の範囲を逸脱することなく、変形及び修正が実施可能である。更に、既知の均等物が特定の特徴に対して存在する場合、かかる均等物は、本明細書で具体的に言及されているかのように組み込まれる。
本明細書で使用するとき、用語「備える」、「備えている」、及び同様の語は、排他的又は包括的な意味で解釈されるべきではない。換言すれば、これらは、「~を含むが、それらに限定されない」ことを意味するものとする。
10 焙煎装置
1 焙煎デバイス
11 ヒータ
12 チャンバ
13 煙出口
14 ファン
2 煙回収デバイス
21 開口部
22 間隙
3 煙処理ユニット
30 ダクト
31 煙分流デバイス
311 弁デバイス
312 開口部
313 バイパスダクト
314 分割フラップ
32 汚染物質処理デバイス
33 フィルター
34 ファン
4 コントローラ
40 処理ユニット
41 ユーザインターフェース
42 メモリ
43 通信インターフェース
44 粉末供給
5 部屋壁
6 煙
7 センサ
8 コーヒー豆
81 コード
9 コーヒー豆識別デバイス
10 焙煎装置
100 部屋
101 通気ファン

Claims (18)

  1. 焙煎装置(10)を用いてコーヒー豆を焙煎する方法であって、前記焙煎装置は部屋に配置され、前記焙煎装置は、
    焙煎デバイス(1)と、
    前記焙煎デバイスで発生した煙(12)を処理するように、かつコーヒーアロマを含む空気汚染物質の前記部屋における放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイス(32)を含む煙処理ユニット(3)と、
    を備え、
    前記焙煎する方法は、前記焙煎デバイス内にコーヒー豆(8)を導入する工程と、前記コーヒー豆をある時間の間に加熱する工程と、を含み、
    前記加熱する工程の前記時間の間に発生した煙の全量の一部が、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)に通されずに、前記部屋において放散される、焙煎する方法。
  2. コーヒーアロマを含む空気汚染物質の、前記部屋における放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)は、アフターバーナ、触媒コンバータ、前記部屋から汚染物質を分流させるデバイス、又はコーヒーアロマを捕捉するように構成されたフィルターである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記加熱する工程の前記時間の一部の間に、前記焙煎デバイスで発生した前記煙の少なくとも一部が、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)に通されずに、前記部屋において放散される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記加熱する工程のサブ工程の間に、コーヒーアロマが発生、前記サブ工程の間に、前記焙煎デバイスで発生した前記煙の少なくとも一部が、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)に通されずに、前記部屋において放散される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記加熱する工の前記時間は、1つの第1の期間及び1つの第2の期間からなり、
    前記第1の期間の少なくとも一部の間に、前記焙煎デバイスで発生した前記煙の少なくとも一部が、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)に通されずに、前記部屋において放散され、
    前記第2の期間の間に、前記煙の少なくとも一部が、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)によって処理される、請求項3又は4に記載の方法。
  6. 前記加熱する工程の前記第2の期間は、前記コーヒー豆の第1のクラックの後に始まる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記加熱する工程の前記時間の間に、前記焙煎デバイスで発生した前記煙の1つの第1の部分が、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)に通されずに、前記部屋において放散され、前記焙煎デバイスで発生した前記煙の1つの第2の相補的部分が、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)によって処理される、請求項1又は2に記載の方法。
  8. 前記焙煎装置(10)は、
    前記焙煎デバイスに接続され、前記焙煎デバイスで発生した煙を回収するように構成された煙回収デバイス(2)と、
    前記煙回収デバイスと、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)との間に配置された煙分流デバイス(31)であって、前記煙回収デバイスが回収した前記煙の少なくとも一部を、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイスから逸らして前記焙煎装置の外側に直接分流するように構成され煙分流デバイス(31)と、
    を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記焙煎デバイスは、前記煙内の汚染物質のレベルを測定するように構成された空気汚染物質レベル監視ユニットを備え、
    前記加熱する工程の間に:
    前記発生した煙の汚染物質のレベルを測定し、閾値と比較し、
    前記煙処理ユニットによる前記煙の前記処理を、前記比較に基づいて制御する、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記焙煎デバイスに導入され前記コーヒー豆は、部分的に事前焙煎された豆であり、前記部分的に事前焙煎された豆は、生コーヒー豆を加熱し、第1のクラックの終了前に前記生コーヒー豆の前記熱を停止することによって得られる、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記焙煎デバイスは、前記焙煎デバイス内に導入され前記コーヒー豆の特性を識別するように構成されたコーヒー豆識別デバイスを備え、
    前記焙煎する方法は、
    適用される加熱プロファイル、及び
    適用される前記加熱プロファイル又は煙処理の経過中に発生する空気汚染物質のレベルを、
    直接的又は間接的に定するために、前記焙煎デバイス内に導入され前記コーヒー豆を識別する工程と、
    前記定された加熱プロファイルに従って前記コーヒー豆を加熱し、前記加熱プロファイルの経過中に発生する空気汚染物質の前記定されたレベルに基づいて、又は前記定された煙処理に基づいて、前記焙煎デバイスで発生した前記煙の一部を、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)に通さずに、前記部屋において放散する工程と、
    を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 部屋でコーヒー豆を焙煎する装置(10)であって、前記装置は、
    焙煎デバイス(1)と、
    前記焙煎デバイスで発生した煙を回収するように構成された煙回収デバイス(2)と、
    前記焙煎デバイス(1)で発生した前記煙を処理するようにかつ前記部屋におけるコーヒーアロマを含む空気汚染物質の放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイス(32)を含む煙処理ユニット(3)と、
    前記焙煎デバイス(1)及び前記煙処理ユニット(3)を制御するように構成されたコントローラ(4)であって、加熱する工程の時間の間に発生した煙の全量の一部を、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)に通さずに、前記部屋において放散させるように構成されコントローラ(4)と、
    を備える、装置(10)。
  13. 前記煙処理ユニット(3)は、
    前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイス(32)と、
    前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)の上流に配置された煙分流デバイス(31)であって、前記煙回収デバイス(2)が回収した前記煙の一部を、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)から逸らして前記焙煎装置の外側に直接分流するように構成され煙分流デバイス(31)と、
    を備える、請求項12に記載の装置。
  14. 前記煙分流デバイス(31)は、弁デバイスを備え、前記コントローラ(4)は、前記弁デバイス(311)を制御して、焙煎する工程の時間の間に発生した煙の全量の一部を、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイスに通さずに、前記部屋において放散させるように構成されている、請求項13に記載の装置。
  15. 前記煙分流デバイス(31)は、バイパスダクト(31)と弁デバイス(311)とを備える、請求項14に記載の装置。
  16. 前記焙煎装置は、少なくとも1つの空気汚染物質のレベルを監視するように構成された少なくとも1つのセンサ(7)を備え、前記コントローラ(4)は、前記少なくとも1つの空気汚染物質の監視レベルに少なくとも基づいて、前記煙処理ユニット(3)を制御するように構成されている、請求項12~15のいずれか一項に記載の装置。
  17. 前記焙煎デバイスは、前記焙煎デバイスに導入され前記コーヒー豆(8)に関する情報を取得するように構成されたコーヒー豆識別デバイス(9)を備え、前記装置の前記コントローラ(4)は、
    適用される加熱プロファイル、及び
    適用される前記加熱プロファイル又は煙処理の経過中に発生する空気汚染物質のレベルを、
    直接的又は間接的に定するために、前記焙煎デバイス内に導入され前記コーヒー豆についての情報を獲得し、
    前記定された加熱プロファイルに従って前記コーヒー豆を加熱するように、かつ前記加熱プロファイル又は前記定された煙処理の経過中に発生する空気汚染物質の前記定されたレベルに基づいて、前記煙処理ユニット(3)を制御するように構成されている、請求項12~16のいずれか一項に記載の装置。
  18. 煙処理ユニット(3)であって、
    焙煎デバイスの煙出口に接続可能に構成された煙回収デバイス(2)と、
    前記焙煎デバイスで発生した煙を処理し、部屋におけるコーヒーアロマを含む空気汚染物質の放散を防止するように構成された汚染物質処理デバイス(32)と、
    前記煙回収デバイス(2)と、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)との間に配置された煙分流デバイス(31)であって、前記煙回収デバイス(2)が回収した前記煙の一部を、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)から逸らして前記煙処理ユニットの外側に直接分流するように構成され煙分流デバイス(31)と、
    前記煙処理ユニット(3)を制御するように構成されたコントローラ(4)であって、焙煎する工程の時間の間に発生した煙の全量の一部を、前記部屋におけるコーヒーアロマの放散を防止するように構成された前記汚染物質処理デバイス(32)に通さずに、前記部屋において放散させるように構成されコントローラ(4)と、
    を備える、煙処理ユニット(3)。
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