JP2005349954A - 歩行者用エアバッグ装置 - Google Patents

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隆志 植村
Atsushi Nagata
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Abstract

【課題】ケース内に浸入する水を円滑に排水できて、インフレーターの接続部の防水性を容易に向上させることができる歩行者用エアバッグ装置の提供。
【解決手段】歩行者用エアバッグ装置Mは、折り畳んだエアバッグ46とインフレーター36とを収納するケース26が、左右方向に延びて、左右方向の中央31a付近を、左右両縁31b・31c付近より、上方位置に配置させるように、配設された底壁部31を、備える。底壁部31の左右両縁31b・31c付近には、ケース26内に流入した水Wをケース26外へ流下可能な水抜き穴34が、配設されている。インフレーター36は、略円柱状のシリンダタイプとして、一端側の作動信号入力用の接続部37a側を、ケース底壁部31上の中央31a付近に、配置させ、他端側のガス吐出口38a側を、ケース底壁部31上の左右方向の縁31b・31c側に、配置させて、ケース26内に収納されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両のフードパネルの後部側付近に搭載される歩行者用エアバッグ装置であって、膨張用ガスを流入させて、少なくともフードパネルの後部側付近の上方を覆うように膨張するエアバッグ、を備えて構成される歩行者用エアバッグ装置に関する。
従来、歩行者用エアバッグ装置では、膨張用ガスを流入させて、少なくともフードパネルの後部側付近の上方を覆うように膨張するエアバッグ、作動信号を入力させることにより作動して、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター、及び、折り畳んだエアバッグとインフレーターとを収納するケース、を備えて構成され、車両のフードパネルの後部側付近に搭載されていた(例えば、特許文献1参照)。
そして、このケースは、折り畳まれたエアバッグの上方を覆うエアバッグカバーとともに、一体化された合成樹脂製としていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−252139公報
しかし、従来の歩行者用エアバッグ装置では、ケースが、エアバッグカバーと一体化された合成樹脂製として、シール性良く、エアバッグとインフレーターとを収納しているものの、万一、降水時の走行中における水跳ねや洗車時等において、ケース内への雨水の侵入があった場合、その排水に、改善の余地があった。
この改善のために、例えば、ケースに、雨水の排出用の水抜き穴を設けることが考えられるが、インフレーターが、一端側に、作動信号入力用のリード線と結線されたコネクタを接続させる接続部を、配置させ、他端側に、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を、配置させて構成される略円柱状のシリンダタイプとしていれば、排水完了までに溜まる雨水に対する接続部の防水対策が必要となる。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ケース内に浸入する水を円滑に排水できて、インフレーターの接続部の防水性を容易に向上させることができる歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置は、車両のフードパネルの後部側付近に搭載されて、
膨張用ガスを流入させて、少なくともフードパネルの後部側付近の上方を覆うように膨張するエアバッグと、
作動信号を入力させることにより作動して、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
折り畳んだエアバッグとインフレーターとを収納するケースと、
を備えて構成される歩行者用エアバッグ装置であって、
ケースが、
左右方向に延びて、左右方向の中央付近を、左右両縁付近より、上方位置に配置させるように、配設された底壁部を、備えるとともに、
底壁部の左右両縁付近に、ケース内に流入した水をケース外へ流下可能な水抜き穴を、備え、
インフレーターが、
一端側に、作動信号入力用のリード線と結線されたコネクタを接続させる接続部を、配置させ、他端側に、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を、配置させて構成される略円柱状のシリンダタイプとするとともに、
接続部側を、ケース底壁部上における左右方向の中央付近に、配置させ、ガス吐出口側を、ケース底壁部上における左右方向の中央付近から離れた左右方向の縁側に、配置させて、
ケース内に収納されていることを特徴とする。
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置では、インフレーターが、接続部をケース底壁部上における左右方向の中央付近に配置させて、ケースに収納され、また、ケースが、底壁部における左右方向の中央付近を、左右両縁付近より、上方位置に配置させて、左右両縁付近に、ケース内に侵入した水を流下可能な水抜き穴を、設けて構成されている。
そのため、ケース内に雨水が侵入しても、その雨水は、ケース底壁部の最上方位置付近に配置されたインフレーターの接続部に対し、作動信号の入力を阻害するように触れることなく、ケース底壁部上を流れて、底壁部の最下方位置付近の水抜き穴から排水されることとなり、インフレーターの接続部の防水性が向上する。
そして、このような防水性の向上は、ケースの底壁部を、左右方向の中央付近を最も高くするとともに、ケース底壁部の左右両縁付近を、水抜き穴を設けて、最も低くするように、傾斜させ、そして、インフレーターをシリンダタイプとして、接続部側の端部を、ケース底壁部上における左右方向の中央付近に配置させるだけの簡単の構成で、達成できる。
したがって、本発明に係る歩行者用エアバッグ装置では、ケース内に浸入する水を円滑に排水できて、インフレーターの接続部の防水性を容易に向上させることができる。
また、インフレーターは、接続部と反対側の端部のガス吐出口を配設させるシリンダタイプであり、歩行者用エアバッグ装置として、ケースの左右両縁側にそれぞれガス吐出口側を向かせた2つのインフレーターを、ケース内に収納することが可能となり、左右方向に幅広に膨張を完了させる必要のある歩行者用のエアバッグを、左右両側に配置させたインフレーターによって、素早く膨張させることできて、左右両縁付近を含めて、エアバッグの膨張完了を迅速に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mは、図1〜6に示すように、車両Vの板金製のフードパネル8の後部8a側に搭載されて、エアバッグ46、エアバッグ46に膨張用ガスを供給するインフレーター36、折り畳まれたエアバッグ46とインフレーター36とを収納するケース26、及び、エアバッグカバー56、を備えて構成されている。
なお、本明細書では、前後と上下の方向は、車両Vの前後と上下と一致する方向を基準とし、左右の方向は、車両Vの前方側から後方側を見た際の左右の方向を基準とする。
また、車両Vには、図1に示すように、フロントバンパ5に、歩行者との衝突を検知若しくは予知可能なセンサ6が配設され、図示しないエアバッグ作動回路が、歩行者との衝突を検知した信号をセンサ6から入力させた際、リード線44(図7参照)を経て、作動信号を出力し、インフレーター36を作動させて、エアバッグ46を展開膨張させるように、構成されている。
さらに、フードパネル8は、図1〜5に示すように、板金製として、上面側のアウタパネル9と、下面側に位置して、アウタパネル9より強度を向上させたインナパネル15と、を備えて構成されている。このフードパネル8は、後縁8bの左右両縁付近に、図示しないヒンジ部を介して車両Vのボディ1側に連結支持されており、前開きタイプとしている。また、フードパネル8の後端(後縁)8bは、エアバッグカバー56に上方を覆われているものの、図2に示すように、フロントウィンドシールド3の下端3aと略平行となるように、幅方向の中央を前方側に突出させるように、湾曲させて、構成されている。
アウタパネル9は、インナパネル15に比べて、歩行者と干渉する際に撓み易く構成されて、後部9a側に、下方に下がった段差部10を備えており、段差部10には、略長方形形状に開口したエアバッグ装置Mの配設用の配設孔11が、設けられている。なお、段差部10の前縁10aと配設孔11とは、フードパネル8の後縁8bと略平行に、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、上方から見て、湾曲している。
アウタパネル9の配設孔11の周縁における前縁側の前縁部12には、左右方向に沿って、すなわち、フードパネル8の幅方向に沿って、長穴状とした複数の係止孔12a(図4参照)が設けられ、各係止孔12aの周縁には、エアバッグカバー56の係止脚57aが、上下動を規制されて、係止されている。
アウタパネル9の配設孔11の周縁における後縁側の後縁部13には、図4に示すように、インナパネル15の後部15aに設けられた案内孔19aとともに、円形状の案内孔13aが、形成されている。これらの案内孔13a・19aは、フードパネル3の幅方向、すなわち、左右方向に沿って、複数並設されており、それぞれ、エアバッグカバー56の円筒状の案内ボス57bが挿通されている。
インナパネル15にも、後部15a側に、エアバッグ装置Mを配設させるための長方形に開口した配設孔17を備えた段差部16が、配設されている。なお、段差部16の前縁16aや配設孔17は、段差部10の前縁10aや配設孔11と同様に、フードパネル8の後縁8bと略平行に、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、上方から見て、湾曲している。
そして、配設孔17の前後の周縁には、ケース26を固定するための取付座18が、配設されている。取付座18には、フードパネル8の幅方向に沿って延びた長穴状の取付孔18aが、フードパネル8の幅方向に沿って、複数、貫通され、取付座18の下面側の各取付孔18aの周縁には、取付座18を貫通したボルト21に締め付けられるナット22が、配設されている。また、配設孔17の後方側の後縁部19には、エアバッグカバー56の案内ボス57bを挿通させる案内孔19aが、アウタパネル9の案内孔13aとともに、円形に開口されて、フードパネル8の幅方向に沿って複数並設されている。
ケース26は、図2〜7に示すように、板金製とされて、上端側を開口させるとともに略上下方向に沿って配設される略四角筒形状の周壁部27と、周壁部27の下端側を閉塞するように配設される底壁部31と、を備えた略箱形状とされている。
そして、ケース26の底壁部31は、図5・7に示すように、フードパネル8の幅方向である左右方向に延びて、左右方向の中央部31aを、左右両縁部31b・31c付近より、上方位置に配置させるように、山形状に突出させた形状に、形成され、さらに、フードパネル8の後縁8bに沿うように、上方から見て、左右方向の中央部31aを前方側に突出させるように、湾曲して、形成されている。底壁部31の上下方向の屈曲形状、すなわち、山形形状は、フードパネル8の後部8a側、すなわち、アウタパネル9やインナパネル15の前縁10a・16a付近の湾曲形状に沿うように、形成されている。
そして、底壁部31の左右両縁部31b・31cの縁には、上下方向に貫通して、ケース26内に流入した雨水Wをケース26外へ流下可能な水抜き穴34・34が、配設されている。
さらに、底壁部31には、インフレーター36をケース26に取り付けるためのボルト40を挿通させる複数の取付孔32(図4・12参照)が、配設されるとともに、エアバッグ46のベルト49をケース26に取り付けるためのボルト54を挿通させるための複数の取付孔33(図6・7・12参照)が、配設されている。取付孔33は、水抜き穴34より、中央部31側の縁部31b・31c付近に配設されている。
ケース26の周壁部27は、底壁部31の周縁から上方に延びる略四角筒形状として、フードパネル8の上下に貫通した配設孔11・17に前後左右の四方を囲まれる形状に、形成されている。そして、周壁部27における前後の壁部27a・27bの上縁には、それぞれ、周壁部27の外方側へ、すなわち、前方側と後方側とへ、突出する固定片部28と連結片部29とが、配設されている。これらの固定片部28と連結片部29とは、フードパネル8の幅方向に沿って、交互に複数配設されている(図7参照)。
各固定片部28は、図4・5に示すように、ケース26をフードパネル8のインナパネル15に固定する部位であり、インナパネル15の配設孔17の前後の周縁における取付座18の各取付孔18a部位の上方側を覆うように突設されて、取付孔18aに挿通されるボルト21が、下方へ突出するように、固着されている。各ボルト21は、取付孔18aを挿通して、ナット22止めされることにより、ケース26が、インナパネル15に固定されている。
また、各連結片部29は、エアバッグ46の膨張時に、円滑にエアバッグカバー56における扉部60の周囲の破断予定部62を破断させるように、エアバッグカバー56の連結壁部59を、上下の大きな移動を規制して、ケース26に連結させる部位であり、周壁部27の外方側へ、すなわち、前方側と後方側とへ突出した後に下方へ屈曲するような逆J字形状のようなフック形状に、形成されている。
インフレーター36は、図5・7に示すように、底壁部31の左右両側の2箇所に、配設されて、それぞれ、略円柱状の本体部37と、本体部37の一端から本体部37より小径の略円柱状として突出する頭部38と、を備えて、頭部38に、膨張用ガスを吐出する複数のガス吐出口38aを配設させて、構成されている。そして、本体部37における頭部38から離れた端部には、作動信号を入力させるための接続部37aが、配設されている。
実施形態の場合、2つのインフレーター36が、それぞれ、接続部37aをジョイントJに結合させており、このジョイントJに、作動信号を入力させるためのリード線44を結合させたコネクタ43が、接続されている。そして、ジョイントJが、ケース底壁部31の中央部31aの上方に配置されていることから、各インフレーター36の接続部37aも、ケース底壁部31の最上方位置付近の中央部31a付近に、配置されている。なお、コネクタ43から延びるリード線44は、ケース26に設けられた貫通孔26bを挿通して、図示しないエアバッグ作動回路に接続されている。
また、各インフレーター36の頭部38側は、クランプ52を利用して、図5・12に示すように、エアバッグ46内に膨張用ガスを流出可能に、エアバッグ46の接続口部47aに連結されている。さらに、各インフレーター36は、板金製の複数のブラケット39により保持されており、これらのブラケット39を、取付孔32を貫通してナット41止めされるボルト40を利用して、ケース底壁部31に固定させることにより、各インフレーター36は、ケース26の底壁部31に取付固定されている。
エアバッグ46は、インフレーター36から吐出される膨張用ガスを内部に流入させて展開膨張するもので、ポリエステル糸やポリアミド糸等を使用した織布から形成された袋状としている。エアバッグ46は、図1・2の二点鎖線に示すように、膨張完了時の形状を、正面から見て、左右方向に幅広とした略U字形状に形成されるもので、左右方向に沿って配設される本体部47と、本体部47の左右両端からフロントピラー4・4の前面側を覆うように後方側に延びるピラーカバー部48・48と、を備えて構成されている。本体部47は、エアバッグ46の膨張完了時において、フードパネル8の後部8a付近の上面からフロントウィンドシールド3の下部付近までの領域を、左右方向の略全長にわたって覆うように、構成されている。
そして、フードパネル8とフロントウィンドシールド3との間には、カウルパネル2aと、カウルパネル2aの上方に配設されるカウルルーバ2bと、から構成されるカウル2が、配設されている(図3参照)。そのため、エアバッグ46の本体部47は、膨張完了時に、フードパネル8の後部8aとカウル2との上方側とを略全面にわたって覆い可能な構成とされている。
また、本体部47は、実施形態の場合、図9〜11に示すように、左右両縁付近に、中央側に延びて、各インフレーター36に接続される略円筒状の接続口部47aを、備えるとともに、左右のピラーカバー部48・48や接続口部47a付近で、結合されているものの、中央付近では、2本の筒状体47b・47bから、構成され、前後方向に筒状体47b・47bを並設させるように、上下両側をカバー布51の上側布51aと下側布51bとによって、連結されている。このように、2本の筒状体47bを設けてカバー布51で連結する理由は、本体部47が、上下方向の厚さを厚くせずに、前後方向の幅寸法を広く確保できるようにするためである。
また、エアバッグ46には、展開膨張時のエアバッグ46のバタツキを防止可能に、複数のベルト49が、接続されるとともに、インフレーター36を挿入させて、インフレーター36に係止させる円筒状のループ部50が、配設されている。
エアバッグカバー56は、図4に示すように、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製とされて、ケース26の周壁部27で囲まれた開口26aの上方を覆うケースカバー部58と、ケース26の上方を覆わずに、フードパネル8の上方を覆う一般部57と、を備えて構成されて、フードパネル8の後部8a側の上方で、フードパネル8の幅方向、すなわち、左右方向の略全域に配設されるとともに、フードパネル8の前部8cの上面8d側と連なって、すなわち、前縁56aをアウタパネル9の段差部10の前縁10aと前後で一致させ、かつ、前縁56aの上面56bをフードパネル8の前部8c側の上面8dと高さを一致させて、後縁8bの上方位置まで伸びるように、配設されている。
ケースカバー部58には、膨張するエアバッグ46に押されて開く扉部60と、連結壁部59(59A・59B)と、が配設されている。扉部60は、ケース26の周壁部27に囲まれ、かつ、連結壁部59A・59B間の領域に、配設されて、上方から見て、左右方向の中央を前方側に突出させた湾曲形状に、形成されている。扉部60は、後縁側から左右両縁側を経て僅かに前縁側に侵入するように、周囲を、連続的若しくは断続的に薄肉とした破断予定部62に囲まれており、膨張するエアバッグ46に押された際、破断予定部62の配設されていない扉部60の前縁側を、ヒンジ部61として、前方側へ上開きで開くように、構成されている(図2・4参照)。
連結壁部59A・59Bは、破断予定部62を介在させて、扉部60の前後に配設されており、上下方向に延びるように配設されている。前後の連結壁部59A・59Bは、ケース26の周壁部27における前後の壁部27a・27bと対応するように、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように湾曲して、形成されるとともに、下端に左右方向に交互に凹凸を設けて、構成されている。各連結壁部59A・59Bにおける下方へ突出した凸部には、長方形形状に開口して、前後方向に貫通する連結孔59aが形成されている。各連結孔59aには、ケース26の各連結片部29が挿入されて、各連結片部29が、連結孔59aの周縁を係止している。また、各連結壁部59の下端における凸部間の凹部の部位には、ケース26の各固定片部28が貫通することとなる。
さらに、一般部57における前部側の下面には、左右方向に沿って、係止脚57aが、複数配設されている。そして、各係止脚57aは、アウタパネル9の前縁部12の係止孔12aに、挿入係止されている。
また、一般部57における後部側の下面には、左右方向に沿って、複数の円柱状の案内ボス57bが、下方へ突設されるとともに、案内ボス57bの後方側に、アウタパネル9の上面9bに当接する複数の支持突起57cが形成されている。各案内ボス57bは、フードパネル8の案内孔13a・19aに挿入されて、案内ボス57bに締め付けられるワッシャ24付きのタッピングねじ23により、パネル9・15に取り付けられている。
この実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、まず、図10に示すように、エアバッグ46の筒状部47b・47b相互を重ねるように二つ折りした後、山折りや谷折りの折目Cを付けて蛇腹折りし、さらに、左右両側を中央側に折り返してエアバッグ46を折り畳み、折り崩れ防止用の図示しないラッピング材で、エアバッグ46をくるむ。その後、インフレーター36・36を、接続口部47aやループ部50内に挿入させるとともに、クランプ52を使用して、エアバッグ46に組み付け、また、インフレーター36・36相互をジョイントJで結合させる。
ついで、ブラケット39とボルト40・ナット41、あるいは、ボルト53・ナット54を使用して、インフレーター36とエアバッグ46とをケース26の底壁部31に固定する。その後、連結壁部59の各連結孔59aに連結片部29を挿入係止させて、エアバッグカバー56をケース26に取り付けて、エアバッグ組立体を形成する。なお、ジョイントJには、リード線44を結合させたコネクタ43を接続させておき、リード線44をケース26の所定の貫通孔26b(図7参照)から出しておく。
その後、エアバッグ組立体を、フードパネル8の後部8a側に配置させて、係止脚57aを係止孔12aに挿入係止させるとともに、固定片部28のボルト21を、取付座18の各取付孔18aに挿入させ、また、支持突起57cをアウタパネル9の上面9bに当接させるとともに、各案内ボス57bを案内孔13a・19aに一致させる。ついで、各ボルト21にナット22を締結するとともに、各案内ボス57bにねじ23を締め付ければ、エアバッグ組立体をフードパネル8に組み付けることができ、フードパネル8を車両Vに組み付ければ、歩行者用エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。なお、リード線44は、エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載時、図示しない端末を、所定のエアバッグ作動回路に結線させておく。
そして、この実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、車両搭載状態において、エアバッグ作動回路から、リード線44、コネクタ43、及び、ジョイントJを経て、インフレーター36・36に作動信号が入力されれば、各インフレーター36の頭部38のガス吐出口38aから膨張用ガスが吐出され、エアバッグ46が、接続口部47a・47aから膨張用ガスを流入させて膨張する。そして、エアバッグカバー56の扉部60が、エアバッグ46に押され、破断予定部62を破断させて、車両Vの前方側に向かって開き、エアバッグ46が、ケース26の開口26aから上方に向かって突出し、図1・2の二点鎖線に示すように、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、インフレーター36・36が、それぞれ、接続部37aをケース底壁部31上における左右方向の中央部31a付近に配置させて、ケース26に収納され、また、ケース26が、底壁部31における左右方向の中央部31a付近を、左右両縁部31b・31c付近より、上方位置に配置させて、左右両縁部31b・31c付近に、ケース26内に侵入した雨水Wを流下可能な水抜き穴34・34を、設けて構成されている。
そのため、ケース26内に雨水Wが侵入しても、その雨水Wは、ケース底壁部31の最上方位置付近、すなわち、中央部31a付近に配置されたインフレーター36・36の接続部37a、ジョイントJ、及び、コネクタ43に触れることなく、ケース底壁部31上を流れて、底壁部31の最下方位置付近の水抜き穴34・34から排水されることとなり、インフレーター36の接続部37aの防水性が向上する。
なお、ケース26内へ侵入する雨水Wは、降水時の走行中における水跳ねや洗車時等において、エアバッグカバー56とアウタパネル9との間を経て、ケース26の上部側から侵入したり、あるいは、水抜き穴34を経て、ケース26の下部側から侵入する場合があり、仮に、ケース26内に侵入した雨水Wが、接続部37a等に触れたとしても、接続部37aの位置が、上方位置であることから、作動信号の入力を阻害するほど、長時間、接続部37a付近が、雨水Wに浸かることなく、雨水Wが水抜き穴34から排水されることとなって、接続部37a付近の防水性が向上することとなる。
そして、このような防水性の向上は、ケース26の底壁部31を、左右方向の中央部31a付近を最も高くするとともに、ケース底壁部31の左右両縁部31b・31c付近を、水抜き穴34・34を設けて、最も低くするように、傾斜させ、そして、インフレーター36をシリンダタイプとして、接続部37a側の端部を、ケース底壁部31上における左右方向の中央部31a付近に配置させるだけの簡単の構成で、達成できる。
したがって、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、ケース26内に浸入する水Wを円滑に排水できて、インフレーター36の接続部37aの防水性を容易に向上させることができる。
また、インフレーター36は、接続部37aと反対側の端部のガス吐出口38aを配設させるシリンダタイプであり、歩行者用エアバッグ装置Mとして、ケース26の左右両縁側にそれぞれガス吐出口38a側を向かせた2つのインフレーター36・36を、ケース26内に収納することができて、左右方向に幅広に膨張を完了させる必要のある歩行者用のエアバッグ46を、左右両側の接続口部47a・47aから膨張用ガスを流入可能に配置させたインフレーター36・36によって、素早く膨張させることできて、左右両縁付近を含めて、エアバッグ46の膨張完了を迅速に行うことができる。
なお、実施形態では、2つインフレーター36を、1つのジョイントJに結合させて、1本のリード線44からの作動信号の入力により、2つのインフレーター36・36を作動させる場合を示したが、図12に示すように、ジョイントJを使用せずに、各インフレーター36の接続部37aに、それぞれ、リード線44を結合させたコネクタ43を、接続させるように構成してもよい。
また、実施形態では、ケース26の水抜き穴34を、底壁部31自体に、上下方向に貫通するように、配設した場合を示したが、ケース26内の雨水Wが円滑に排水できれば、左右両縁部31b・31c付近における周壁部27の下端に、略水平方向に貫通するように、水抜き穴34を配設させてもよい。勿論、底壁部31と周壁部27とに、水抜き穴34を並設させてもよい。
さらに、実施形態では、エアバッグ46とインフレーター36とを収納するケース26を、フードパネル8自体に搭載した場合を示したが、フードパネル8の後部8a付近であるカウル2の上面側付近を、展開膨張したエアバッグ46が覆えれば、ケース26を、フードパネル8と別体として、カウル2側に、搭載するように構成してもよい。
本発明の一実施形態である歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の側面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の平面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の車両前後方向に沿った概略縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 図3の部分拡大図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の左右方向に延びるケースに沿った概略縦断面図であり、図2のV−V部位に対応する。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の車両前後方向に沿った概略断面図であり、図2のVI−VI部位に対応する。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置のケースにインフレーターを取り付けた状態の平面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置に使用するエアバッグの展開図であり、上方から見た図である。 実施形態のエアバッグの展開図であり、下方から見た図である。 実施形態のエアバッグの構成材料を示す平面図である。 実施形態のエアバッグの折り畳みを説明する図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の変形例を示す断面図である。
符号の説明
8…フードパネル、
8a…(フードパネルの)後部、
26…ケース、
31…底壁部、
31a…中央部、
31b…左縁部、
31c…右縁部、
34…水抜き穴、
36…インフレーター、
37a…接続部、
38a…ガス吐出口、
43…コネクタ、
44…リード線、
46…エアバッグ、
V…車両、
M…歩行者用エアバッグ装置。

Claims (1)

  1. 車両のフードパネルの後部側付近に搭載されて、
    膨張用ガスを流入させて、少なくとも前記フードパネルの後部側付近の上方を覆うように膨張するエアバッグと、
    作動信号を入力させることにより作動して、前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
    折り畳んだ前記エアバッグと前記インフレーターとを収納するケースと、
    を備えて構成される歩行者用エアバッグ装置であって、
    前記ケースが、
    左右方向に延びて、左右方向の中央付近を、左右両縁付近より、上方位置に配置させるように、配設された底壁部を、備えるとともに、
    前記底壁部の左右両縁付近に、前記ケース内に流入した水を前記ケース外へ流下可能な水抜き穴を、備え、
    前記インフレーターが、
    一端側に、作動信号入力用のリード線と結線されたコネクタを接続させる接続部を、配置させ、他端側に、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を、配置させて構成される略円柱状のシリンダタイプとするとともに、
    前記接続部側を、前記ケース底壁部上における左右方向の中央付近に、配置させ、前記ガス吐出口側を、前記ケース底壁部上における左右方向の中央付近から離れた左右方向の縁側に、配置させて、
    前記ケース内に収納されていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
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