JP2005349898A - 列車分散乗車交通システム、サーバ、乗車率算出方法およびプログラム - Google Patents

列車分散乗車交通システム、サーバ、乗車率算出方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】乗車人員の分散による混雑の緩和と乗降時間の短縮を図る。
【解決手段】本発明の列車分散乗車交通システムは、下車予定駅を情報として含む乗客座席情報をICタグ付き乗車券100のICタグに記録してICタグ付き乗車券100を発券する発券機40と、駅端末20と、駅200の構内に設置されている駅表示板70と、ICタグ付き乗車券100の乗客座席情報を乗客が列車50の乗降口81を通過する際に読み取る乗降口読取装置80と、乗車人数を算出する列車端末60と、列車表示板70と、乗客座席情報および前記列車端末から送信されてきた乗車人数とに基づき乗車率を算出する乗車率算出部11cとを有し、駅端末20および列車端末70に対し、ネットワーク300を介して情報を送受信するサーバとを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、列車の乗車率、指定席、優先席の空席状況等を把握する列車分散乗車交通システム、サーバ、乗車率算出方法およびプログラムに関するものである。
従来、電車を利用する乗客は、これから乗車しようとする電車の混雑状況を駅構内のアナウンス等により把握し、このアナウンスの内容に基づき、比較的空いている車両を選択して乗車するのが一般的であった。
しかしながら、このような情報は、正確な乗客数を把握してなされるものではなく、駅員の経験による場合が多かった。
そこで、乗車率をより正確に把握し、乗車率を予測するための乗車率予測表示システムが開示されている(特許文献1)。また、列車の各座席に設けられた乗車券読取機によって乗車券に記録された情報を読み取ることで乗客が指定席に着席していることを確認する、あるいは車内検礼を容易にするといった発明が開示されている(特許文献2〜4)。さらには、乗車券から読み取った座席番号、行き先駅情報を車両内、管理センター、各駅に送信可能な管理装置も開示されている(特許文献5)。
特開2003−291814号公報 特開2003−288393号公報 特開平6−171510号公報 特開平6−309324号公報 特開平2−208163号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている乗客のカウント方法は、ドア付近に設けられた光センサによるものである。このため、複数の乗客が一度に乗降口から乗り降りする場合、特に通勤列車における満員状態では、ドア付近は乗客が重なりあう状態となっているため、読み取り誤差が発生しやすく、乗客数の把握が困難と考えられる。
また、特許文献2〜5に開示されている発明は、、乗客数、着席状況を把握するためには、乗客が乗車券読取機に乗車券を挿入する等、乗客の協力を得なければ成立せず、常に乗客に負担を強いることとなる。また、特許文献2〜5に開示されている発明は、各座席に着席することを前提としており、満員電車のように着席不可能な状態の各乗客に関する情報を取得することまでは想定されていない。
このように、従来技術では、乗車率、指定席の空席状況、優先席の空席状況といった車両内の状況、特に、座席に着席することなく乗車する通勤列車における車両内の状況を把握することは困難であった。
また、乗車券に記録された情報を改札で読み取ることで乗客が意識することなく乗車券の情報を読みとることもできるが、この場合、改札を通過した後、利用者(乗客)が上りの列車に乗車するのか、あるいは下りの列車に乗車するかまでは把握することができない。このため、改札で乗車券の情報を読み取る方法は、列車に乗車した人数を把握するのには適当な方法とは言い難い。
以上のように、従来技術では、着席していない乗客を含めた乗車人数を的確に把握することができないため、特に、通勤列車等においては、乗車人員の分散による混雑の緩和と乗降時間の短縮を図ることが困難であった。
そこで本発明は、乗車人員の分散による混雑の緩和と乗降時間の短縮を図ることが可能な列車分散乗車交通システム、サーバ、乗車率算出方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の列車分散乗車交通システムは、列車内の状況を把握するための列車分散乗車交通システムであって、下車予定駅を情報として含む乗客座席情報をICタグ付き乗車券のICタグに記録してICタグ付き乗車券を発券する発券手段と、ネットワークに接続する機能を備えた駅端末と、駅の構内に設置されており、駅端末から送信されてきた情報を表示する駅表示手段と、乗客に所持されたICタグ付き乗車券の乗客座席情報を、乗客が列車の乗降口を通過する際に読み取る乗降口読取手段と、列車に搭載されており、乗降口読取手段から送信されてきた乗客座席情報に基づき乗車人数を算出する算出手段を有し、ネットワークに接続する機能を備えた列車端末と、列車に搭載されており、列車端末から送信されてきた情報を表示する列車表示手段と、駅端末および列車端末から送信されてきた乗客座席情報を記録する記録手段と、乗客座席情報および列車端末から送信されてきた乗車人数とに基づき乗車率を算出する乗車率算出手段とを有し、駅端末および列車端末に対し、ネットワークを介して乗車率を含む情報を送受信する機能を備えたサーバとを有するものである。
上記のとおりの本発明の列車分散乗車交通システムによれば、ICタグ付き乗車券の乗客座席情報を、乗降口読取手段によって乗客が列車の乗降口を通過する際に読み取る。よって、乗客に列車に備え付けられた乗車券読取機に乗車券を挿入する等の負担を強いることなく乗車した乗客を把握することができる。また、乗降口を通過する際にICタグ付き乗車券の乗客座席情報を読み取るため、座席に着席したもののみを対象とする方式では困難であった、着席しない乗客人数についても把握することができる。
また、乗客が乗降口を通過したことを光センサによって検知する方法の場合、乗客が重なり合いながら乗降口から乗り込むと人数の検知に誤差を生じやすい場合があるが、ICタグの情報を読み取る本発明の場合、乗客が重なり合いながら乗り込んだ場合であっても人数を正確に把握することが可能となる。また、本発明の場合、乗客が列車の乗降口を通過する際にICタグの情報を読み取るため、改札を通過後の乗客の行動に影響されることがない。よって、改札にて乗車券の情報を読み取るシステムに比べて乗客の人数をより正確に把握することができる。
また、本発明のサーバの乗車率算出手段は、ICタグ付き乗車券の乗客座席情報および列車端末から送信されてきた乗車人数に基づき乗車率を算出し、この乗車率を送信手段によって駅端末および列車端末に送信する。そして、駅端末および列車端末は、受信した乗車率に関する情報を駅表示手段および列車表示手段に送信し、駅表示手段および列車表示手段はこの乗車率を表示する。駅表示手段に乗車率が表示されることで、利用者はこれから乗車しようとする列車の混雑具合を容易に把握することができる。また、表示された乗車率はICタグ付き乗車券の乗客座席情報に基づき算出されたものであるので、上述した従来例に比べその精度が向上したものとなっている。これにより乗車人員の分散による混雑の緩和と乗降時間の短縮を図ることが可能となる。
本発明の列車分散乗車交通システムは、乗客に所持されたICタグ付き乗車券の乗客座席情報を、乗客が列車の座席に着席した際に読み取る座席読取手段を有し、列車端末は、乗降口読取手段および座席読取手段から送信されてきた乗客座席情報に含まれる、性別および優先席の対象者であるか否かを内容とする情報から、乗客が車両の区分に応じて乗車および着席をしているかどうかを判断する判断手段を有するものであってもよい。特に、判断手段は、列車の座席に備えられた、乗客が座席に着席したことを検知する着席検知手段からの信号から、乗客が車両の区分に応じて乗車および着席をしているかどうかを判断するものであってもよい。さらに、列車は、乗客の注意を喚起する注意喚起手段を有し、列車端末は、乗客が車両の区分に応じた乗車および着席がなされていないとする判定結果を情報として受信したときは、注意喚起手段を作動させるものであってもよい。
この場合、判断手段によって、男性の乗客が女性専用の車両に乗車してしまっていないか、あるいは優先席の対象者でないものが優先席に着席していないかを判断し、もし誤った区分に乗車および着席している場合には注意喚起手段により乗客に注意を喚起し、女性専用の車両からの移動、あるいは優先席を空けるといった行動を促すことができる。また、車両区分に指定席に関する情報が含まれている場合、本発明を指定席列車の指定席に関して適用することも可能となる。
本発明のサーバは、列車内の状況を把握するための列車分散乗車交通システムに用いられるサーバであって、列車の乗降口を通過する乗客に所持されたICタグ付き乗車券のICタグに記録された、下車予定駅についての情報を含む乗客座席情報を読み取る乗降口読取手段により読み取られた乗客座席情報をネットワークを介して受信する受信手段と、乗客座席情報を記録する記録手段と、乗客座席情報を用いて乗車率を算出する乗車率算出手段と、乗車率をネットワークを介して、駅の構内に設置されており、乗車率を表示する機能を有する駅表示手段に乗車率を送信する駅端末、および乗車率を表示する機能を有する列車表示手段に乗車率を送信する列車端末とに乗車率を送信する送信手段とを有するものである。
本発明の乗車率算出方法は、ICタグ付き乗車券のICタグに記録された情報に基づき列車の乗車率を算出する乗車率算出方法において、乗客に所持されたICタグ付き乗車券の情報を乗客が列車の乗降口を通過する際に読み取ることで得られた、運行中の列車にすでに乗車している乗客数をA00、停車した駅にて乗車してきた人数をA01、ICタグ付き乗車券に記録された下車予定駅から割り出された下車見込人数をB00としたとき、現在の列車の乗員人数A0を、A0=A00+A01−B00として算出するステップと、列車の定員数をCとしたとき、現在の列車の乗車率DをD=A0/Cとして算出するステップと、次の駅が下車予定駅としてICタグ付き乗車券に記録された下車予定人数をB1としたとき、次の駅における列車の乗車率D1をD1=(A0−B1)/Cとして算出するステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、ICタグ付き乗車券のICタグに記録された情報に基づき列車の乗車率を算出する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、乗客に所持されたICタグ付き乗車券の情報を乗客が列車の乗降口を通過する際に読み取ることで得られた、運行中の列車にすでに乗車している乗客数をA00、停車した駅にて乗車してきた人数をA01、ICタグ付き乗車券に記録された下車予定駅から割り出された下車見込人数をB00としたとき、現在の列車の乗員人数A0を、A0=A00+A01−B00として算出する処理と、列車の定員数をCとしたとき、現在の列車の乗車率DをD=A0/Cとして算出する処理と、次の駅が下車予定駅としてICタグ付き乗車券に記録された下車予定人数をB1としたとき、次の駅における列車の乗車率D1をD1=(A0−B1)/Cとして算出する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
以上本発明によれば、列車の利用者は、これから乗車しようとする列車が、指定席列車、あるいは着席していない乗客を含む通勤列車とに拘わらず、その乗車率、空席状況といった情報を駅構内の駅表示手段において的確に把握することができる。これにより、利用者は、混雑している車両を回避して乗車することができるため、乗車人員の分散による混雑の緩和と乗降時間の短縮が可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明は、ICタグが埋め込まれたICタグ付き乗車券に記憶された情報に基づき、列車の乗車率、空席状況等を把握し、利用者にこれらの情報を提供するシステムである。
図1に本発明の列車分散乗車交通システムの一実施形態のシステム構成図を示す。
本実施形態の列車分散乗車交通システムは、本システムを運行管理する運行管理情報センター10に設置され、乗客に関する情報からなる乗客データベース110および列車50の座席に関する情報からなる座席データベース120が記録されたサーバ11と、運行管理情報センター10との情報交換を行う、駅200に設置されている駅端末20と、列車50内の情報管理を行うとともに運行管理情報センター10との情報交換を行う、列車50に搭載されている列車端末60とこれらを相互に接続するネットワーク300とを有する。なお、以下の説明において、列車50とは、一般乗客を対象とした普通座席95の他に高齢者等の優先利用を目的とした優先席91を備えた通勤列車50a、および指定席92、自由席(不図示)を備えた指定席列車50bの双方を含むものとする(図5参照)。
<運行管理情報センターの構成>
運行管理情報センター10に設置されているサーバ11は、ネットワーク300を介して駅200に設置されている駅端末20および列車50に搭載されている列車端末60との間で、乗車率、空席状況の案内サービスに関する情報交換を行う情報処理端末である。
サーバ11は、駅端末20および列車端末60からネットワーク300を介して送信されてくる乗客座席情報(ICタグ付き乗車券100のICタグに記憶されている情報であって表1に示す内容の情報)を受信する受信部11aと、乗客データベース110と座席データベース120とをデータベースとして記録している(図2(a)参照)記憶部11bと、駅端末20および列車端末60から送信されてきた乗客座席情報に基づき現在の乗車率を算出する乗車率算出部11cと、算出された乗車率を駅端末20および列車端末60へとネットワーク300を介して送信する送信部11dとを有する。
サーバ11の記憶部11bに記憶されている乗客データベース110は、後述する券売機40で発券され、ICタグが埋め込まれたICタグ付き乗車券100のICタグ内容に示す情報と、乗客が乗車した列車番号および車両番号とで構成される。なお、後述する券売機40で発券され、ICタグ付き乗車券100に埋め込まれたICタグには、表1に示すように、乗車日、乗車駅、下車(予定)駅、性別・優先席対象者区分、指定席等の乗客座席情報が記憶されている。
また、サーバ11の記憶部11bに記憶されている座席データベース120は、列車番号(列車No.)および車両番号(車両No.)と、車両区分(当該車両の区分は女性専用車両に属する等)、および座席番号、および通勤列車50aの優先席91あるいは指定席列車の指定席92(図5参照)の空席状況に着席者のICタグ情報を、関連付けて構成されたものである。
Figure 2005349898
<駅構内の構成>
駅200の構内には、駅端末20と、乗車率、空席状況の案内サービスを表示する駅表示板30と、ICタグ付き乗車券100を販売する券売機40とが設置されている。なお、本実施形態におけるICタグ付き乗車券100は、通常の乗車券の他、定期券、あるいは指定券も含むものとする。
駅端末20は、券売機40からの情報をネットワーク300を介して運行管理情報センター10のサーバ11へと送信する機能、および駅表示板30に表示させる内容の情報を駅表示板30へと送信する機能を有する。
駅表示板30は、運行管理情報センター10のサーバ11からネットワーク300、駅端末20を介して送信されてきた乗車率、空席状況の案内サービスを表示する。この駅表示板30には、通勤列車50aの場合、例えば、図3(a)、(b)に示すように、「つぎ」の運行列車および「こんど」の運行列車の各乗車率、各空席状況、各到着予定時刻が表示される。
なお、通勤列車50aにおける乗車率の表示方法は、図3(a)に示すように、進行方向がわかるようにした通勤列車50aの各車両を模式的に示し、乗車率を例えば三段階に色分けして表示するものであってもよい。そして、この乗車率の表示区分も合わせて表示してもよい。このような表示にすることで、どの車両が混んでおり、どの車両が空いているのかが一目でわかる。
また、指定席列車50bの場合も、図3(b)に示すように、進行方向がわかるようにした通勤列車50aの各車両を模式的に示し、空席、販売済み、着席、指定席券を販売していないが着席している、といった情報が、色分け表示、あるいは模式的に表示されるものであってもよく、この他、車両名も合わせて表示してもよい。
券売機40は、ICタグ付き乗車券100を発券する装置であり、乗客が指定し、ICタグに記録された情報を駅端末20に送信する機能を有する。
券売機40は、図4に示すように、少なくとも、乗車する区間の料金を選択することでICタグ付き乗車券100を購入する料金指定部45と、女性が女性専用列車に乗車することを希望する、また、優先席区分の対象者として扱われることを希望するかを入力可能な車両区分指定部43と、ICタグ付き乗車券100を発券する発券部44を含む情報指定部41を有する。この情報指定部41は、さらに、指定席券としてのICタグ付き乗車券100を購入するための指定券購入パネル42を有するものであってもよい。図4に示されている指定券購入パネル42はタッチパネル式のものであり、座席情報を含む、乗車を希望する車両に関する情報が表示される。乗客は指定券購入パネル42に表示されるこの情報に基づき、ICタグ付き乗車券100を購入することができる。なお、券売機40は、乗客に直接乗車券を発行販売するものだけでなく、駅200の窓口に設置されており、駅員により操作される発券機も含む。
券売機40により発券されたICタグ付き乗車券100のICタグには、上述したように、表1に示す内容の情報が記録されている。
券売機40でICタグ付き乗車券100が発券されると、券売機40から駅端末20へとICタグ情報が送信され、さらに駅端末20からネットワーク300を介して運行管理情報センター10のサーバ11へと送信される。
<列車の構成>
本実施形態の列車分散乗車交通システムに適用可能な列車の模式図を示したものであり、図5(a)は通勤列車50aの構成の模式図であり、図5(b)は指定席列車の構成を示す模式図である。
また、図6(a)に通勤列車50aの車両表示板の表示内容の一例、図6(b)に指定席列車の車両表示板の表示内容の一例をそれぞれ示す。
列車50は、乗降口80に設けられた乗降口読取装置80と、普通座席95および優先席91に設けられた座席読取装置90および座席加重スイッチ96と、列車内の情報管理を行い、運行管理情報センター10との情報交換を行う列車端末60と、車両の乗車率、空席状況の案内サービスを表示する車両表示板70とを有する。
乗降口読取装置80は、周知のRFID(Radio Frequency Identification)技術により、乗客の携帯するICタグ付き乗車券100のICタグに記録された情報を乗降口81にて読取り、列車端末60に送信する。
座席読取装置90も、乗降口読取装置80と同様に周知のRFID技術により乗客の携帯するICタグ付き乗車券100のICタグに記録された情報を読み取り、列車端末60に送信する。座席読取装置90は、普通座席95あるいは優先席91に着席した乗客が所持するICタグ付き乗車券100のICタグに記録された情報を読み取る。
座席加重スイッチ96は、優先席91および指定席92に内蔵されており、優先席91および指定席92に乗客が着席した際の加重を検知して作動する。
列車端末60は、乗降口読取装置80と座席読取装置90で読み取った乗客座席情報を乗客データベース610および座席データベース620に記録するとともにネットワーク300を介して運行管理情報センター10のサーバ11へと送信する。なお、サーバ11は、列車端末60からの情報と券売機40から駅端末20経由で送られた情報とを整合し、最新情報として乗客データベース110および座席データベース120に書き込むとともに、乗車率算出部11cにて乗車率を算出し、送信部11dより列車端末60へと送信する。
また、列車端末60は、乗車人数、下車見込人数を算出する算出部(不図示)、および座席加重スイッチ96からの信号および乗客座席情報に基づき、乗客が車両の区分に応じて乗車および着席をしているかどうかを判断する判断部(不図示)を有する。
車両表示板70は、列車端末60を介してサーバ11から送信されてきた乗車率を表示し、指定席列車50bの場合は、あわせて空席情報も表示する。車両表示板70は、乗客が見やすい位置であれば列車50内のどこでもよいが、乗降口81のドア上部等、通常の列車において情報表示用パネルが設置されている場所に設置すると好適である。
なお、乗車料金による乗車区間で運用され、その乗車区間内に複数の駅が存在する場合、乗客はその乗車区間内のいずれの駅でも下車できるため、どの駅で下車するのかは特定できない。よって、この場合、本発明では、下車予定駅を最長乗車区間となる駅として乗車率の算出に適用するものとする。なお、券売機40が券売時に下車駅を特定する機能を有する場合は、券売時に指定された下車駅を乗車率の算出に適用するものとする。
次に、本発明の列車分散乗車交通システムの動作を詳細に説明する。
<ICタグ付き乗車券の販売動作フロー>
まず、本発明の列車分散乗車交通システムの動作のうちの、通勤列車用のICタグ付き乗車券の販売動作フローを図7を用いて説明する。
ICタグ付き乗車券100を購入しようとする利用者(乗客)によって券売機40の情報指定部41が操作される(ステップA1)。この際、情報指定部41からの入力がICタグに記録される。すなわち、表1に示す乗車日、乗車駅、下車(予定)駅、性別・優先席対象者区分、指定席に関する情報がICタグ付き乗車券100のICタグに登録される。また、この情報は駅端末20にも記録される(ステップA2)。その後、ICタグ付き乗車券100が乗客に対して発券される(ステップA3)。
<乗車から下車までの動作フロー>
次に、本発明の列車分散乗車交通システムの動作のうちの、乗車から下車までの動作フローを図8−1を用いて説明する。
駅表示板30は、好ましい乗降口を決定することができるように乗車率を表示し(ステップB1)、乗車率を確認した乗客は所望の乗降位置へと移動する。
通勤列車50aの乗降口81に設けられた乗降口読取装置80は、乗客が、到着した通勤列車50aに乗降口81から乗車する際(ステップB2)、乗客の携帯するICタグ付き乗車券100の情報を読み取る(ステップB3)。乗降口読取装置80によって読取られた情報は、列車端末60に送られ図2(b)に示す列車端末60の乗客データベース610に記録される(ステップB4)。これにより列車端末60の乗客データベース610の車両毎の乗車人数は更新される(ステップB5)。
次に、現在の乗車率を算出するため、列車端末60の乗客データベース610から下車見込人数を割出し(ステップB6)、下車見込人数として更新する(ステップB7)。
次に、列車端末60は行き先駅毎の乗車人数、下車見込人数、および乗客データベース610に記録された情報を運行管理情報センター10のサーバ11へと送信する(ステップB8)。
運行管理情報センター10のサーバ11の乗車率算出部11cは、列車端末60から送信されてきた、乗客データベース610に記録された情報のうちの列車番号、乗車人数および下車見込人数から乗車率を算出し(ステップB9)、更新された乗車率を駅端末20へと送信する。更新された乗車率を受信した駅端末20は、この更新された乗車率を駅表示板30へと送信する。これにより駅表示板30には更新された乗車率が表示される。駅表示板30には、図3(a)に示すように、「つぎ」の運行列車および「こんど」の運行列車の各乗車率を表示する。
また、サーバ11は列車端末60にも更新された乗車率を送信する。更新された乗車率を受信した列車端末60は、この更新された乗車率を車両表示板70へと送信する。これにより車両表示板70には更新された乗車率が表示される(ステップB10)。
通勤列車50aにおける車両表示板70の乗車率表示としては、図6(a)に示す通り、該当列車の乗車率のみが表示される。この乗車率は、通勤列車50aが駅200を出発し、乗客が着席できる程度の時間を経た後更新され、運行中の通勤列車50aの乗客数から次の到着駅での下車見込人数を差し引いた値を通勤列車50aの定員数で除して算出される。車両表示板70の乗車率表示は、次の到着駅の駅表示板30の該当列車の乗車率表示と同一となる。
ここで、乗車率の算出方法について図9を用いてより具体的に説明する。図9は、駅[st.0]から駅[st.1]に向けて定員数Cの列車50に乗員人数A0が乗車して移動中であることを示している。また、駅[st.1]から列車50に乗り込む人数をA1、駅[st.1]での下車予定人数をB1、駅[st.2]から列車50に乗り込む人数をA2、駅[st.2]での下車予定人数をB2とする。
列車50の乗員人数A0は、列車50が駅[st.0]に到着するまでに乗車していた人数をA00、駅[st.0]で列車50に乗車してきた人数をA01、駅[st.0]が下車予定駅であるとして記録されたICタグ付き乗車券100より割り出された下車見込人数をB00とした場合、
乗員人数A0=A00+A01−B00
として列車端末60の算出部によって算出される。
列車50内の車両表示板70には、サーバ11の乗車率算出部11cで算出され、列車端末60で受信した、
乗車率D=A0/C
が表示されている。これにより、乗客は自分が乗っている列車50の現在の混み具合を知ることができる。
また、駅[st.1]の駅端末20にはサーバ11の乗車率算出部11cで算出された、
「つぎ」の乗車率D1=(A0−B1)/C
が送信され、駅[st.1]の駅表示板30に掲示される。駅[st.1]の構内で列車50を待っている利用者(乗客)は、駅表示板30に表示された「つぎ」の乗車率D1により、これから駅[st.1]に到着する予定の列車50の混み具合を知ることができる。なお、駅[st.1]から列車50に乗り込む人数A1は、駅[st.0]から駅[st.1]に向けて定員数Cの列車50においては特定できないため考慮はされない。
また、駅[st.2]の駅端末20にはサーバ11の乗車率算出部11cで算出された、
「つぎ」の乗車率D2=(A0−B1−B2)/C
が送信され、駅[st.2]の駅表示板30に掲示される。
駅[st.2]の構内で列車50を待っている利用者(乗客)は、駅表示板30に表示された「つぎ」の乗車率D2により、これから駅[st.1]を経由した後、駅[st.2]に到着する予定の列車50の混み具合を知ることができる。なお、駅[st.1]から列車50に乗り込む人数A1、および駅[st.2]から列車50に乗り込む人数A2はこの時点では不明であるため、いずれも考慮されない。
<車両区分に応じた動作フロー>
次に、本発明の列車分散乗車交通システムの動作のうちの、車両区分に応じた動作フローを説明する。
<女性専用車両における動作フロー>
まず、図8−1を用いて女性専用車両における本発明の列車分散乗車交通システムの動作フローについて説明する。なお、上述した乗車券の販売動作フローおよび乗車から下車までの動作フローのうちのステップB7までは同様であるため、説明は省略する。
列車端末60は、乗降口読取装置80で読み込まれた乗客座席情報から乗客の性別を確認する(ステップB11)。列車端末60は、ICタグ付き乗車券100を所持する乗客が男性であることを確認すると、乗車車両が座席データベース120の車両区分を参照し、女性専用車両かの判定を行う(ステップB12)。女性専用車両の場合、当該車両に列車端末60から自動音声で女性専用車両のアナウンスを女性専用車両内に流す(ステップB13)。
<優先席対象者に対する動作フロー>
次に、図8−2を用いて優先席対象者に対する本発明の列車分散乗車交通システムの動作フローについて説明する。
なお、優先席対象者に対する動作フローは、上述したステップB7までのフロー、および女性専用車両における動作フロー(ステップB11〜13)を実施した後に行われるものである。よって、以下の説明ではステップB7までのフロー、および女性専用車両における動作フローに関する説明は省略する。
ステップB13終了後、列車端末60は、乗降口読取装置80で読み込まれた乗客座席情報から乗客が優先席対象者であるかどうかを確認する(ステップB14)。
列車端末60は、優先席対象者であることを確認すると、座席データベース620を参照し、優先席92の空席の有無を確認する(ステップB15)。参照の結果、空席が無い場合、座席データベース620の着席者情報から関連付けされた乗客データベース610の車両区分を参照し(ステップB16)、着席者のうち優先席対象者で無い者がいるかどうかの確認を行う(ステップB17)。優先席92の着席者の中に対象者で無い者がいる場合、列車端末60から自動音声で優先席92を譲るようアナウンスを流す(ステップB18)。
次に、通勤列車50aが出発後、優先席対象者が優先席92に着席するまでの時間を考慮した所定の時間経過後に、着席者の所持するICタグ付き乗車券100の乗客座席情報が座席読取装置90によって読み取られる(ステップB19)。
次に、列車端末60の座席データベース620は更新されるとともに(ステップB20)、列車端末60を介して運行管理情報センター10のサーバ11へと送信される。列車端末60から送信されてきた情報に基づき座席データベース120は更新される(ステップB21)。ここで更新された座席データベース620を基に次駅における乗車時の優先席着席者の判定を行う。
<指定券の販売動作フロー>
次に、図4および図10を用いて本発明の列車分散乗車交通システムにおける指定券の販売動作フローについて説明する。
乗客が、指定席用のICタグ付き乗車券100を購入するため、券売機40の情報指定部41の指定券購入パネル42を操作する(ステップC1)。
乗客により指定券購入パネル42から入力された、所望の乗車日、乗車区間、車両区分等ICタグに記録される情報は、券売機40から駅端末20を介して(ステップC2)運行管理情報センター10のサーバ11へと送信され、これにより座席データベース120が更新される(ステップC3)。
所望の乗車日、乗車区間、車両区分等の情報がICタグに記録されたICタグ付き乗車券100は、乗客に対して発券される(ステップC4)。
また、更新された座席データベース120は、運行管理情報センター10から駅端末20に送信される。これに基づき駅表示板30は空席状況を更新して表示する。また、更新された座席データベース120は、列車端末60にも送信される。これに基づき指定席列車50bの車両表示板70は空席状況を更新して表示する(ステップC5)。
<指定券乗車から検札までの動作フロー>
図5(b)、図11−1、図11−2を用いて本発明の列車分散乗車交通システムにおける指定券乗車から検札までの動作フローについて説明する。
駅表示板30は、指定席の乗降口、乗車率を乗客に対して表示する(ステップD1)。
指定席列車50bに設けられた乗降口読取装置80は、乗客が到着した指定席列車50bに乗降口81から乗車する際(ステップD2)、乗客の携帯するICタグ付き乗車券100の乗客座席情報を読み取る(ステップD3)。乗降口読取装置80によって読取られた乗客座席情報は、列車端末60に送られ図2−1に示す列車端末60の乗客データベース610に記録される。(ステップD4)
車両毎の乗車人数は、この乗客データベース610に基づき更新される(ステップD5)。
また、自由席については、現在の乗車率を算出するため、列車端末60の乗客データベース610から下車見込人数を割出し(ステップD6)、下車見込人数として更新する(ステップB7)。
次に、指定席92に着席するまでの時間を考慮した所定の時間経過後に、着席者の所持するICタグ付き乗車券100の乗客座席情報が座席読取装置90によって読取られる(ステップD8)。座席読取装置90によって読取られた乗客座席情報は、列車端末60に送信されて座席データベース620に記録される(ステップD9)。このICタグ付き乗車券100の情報は、列車端末60を介して運行管理情報センター10へと送信され(ステップD10)、これによりサーバ11の座席データベース120が更新される。
自由席を含む車両に関しては、運行管理情報センター10のサーバ11の乗車率算出部11cは、通勤列車50aと同様に、列車端末60から送られた列車番号、乗車人数および下車見込人数から乗車率を算出する(ステップD11)。算出された乗車率は、駅端末20を介して更新された乗車率として駅表示板30に表示される(ステップD12)。
指定席を含む車両に関しては、駅表示板30は、乗車率に代わり空席状況を表示する。駅表示板30による空席状況の表示は、図3(b)に示す通り、「つぎ」および「こんど」の各運行列車についてなされる。駅表示板30は、「つぎ」の列車および「こんど」の列車とも、運行中の各列車の空席、着席座席、および表示する駅を含む乗降駅までの販売済み指定席を表示する。
該当する車両番号以外に乗車してしまった乗客に対する案内は、乗降口読取装置80で読み込まれ、列車端末60に記録されたICタグ付き乗車券100の乗客座席情報に基づきなされる。まず、列車端末60は、記録された表1のICタグ内容に記載の指定席項目の車両番号と座席データベース620にある車両番号と照合する(ステップD13)。照合の結果、一致しない場合、列車端末60から自動音声で当該指定席を含む車両を案内するアナウンスを流す(ステップD14)。
次に、指定席の検札動作がなされる。
乗客の乗車から着席までの時間を考慮した所定の時間が経過した後、座席読取装置90がICタグ付き乗車券100から指定席の情報を含んだ乗客座席情報を読み取る(ステップD15)。列車端末60は、座席読取装置90が読み取った乗客座席情報と、列車端末60の座席データベース620の情報と照合し(ステップD16)、指定席列車の指定席状況(図6(b)参照)を作成し車両表示板70に送信する(ステップD17)。また、指定席92が空席であるかどうかは、座席加重スイッチ96の作動状態および座席読取装置90が読み取った情報に基づき列車端末60の判断部によって判断される。
検札は、図3(b)に示す指定席列車50bの表示区分を確認することで行うことができる。すなわち、車両表示板70に表示される、空席、販売済み、着席、販売無しで着席している等の表示区分を確認することで検礼することができる。
以上本実施形態によれば、
ICタグ付き乗車券100の乗客座席情報を、乗降口読取装置80によって乗客が列車50の乗降口81を通過する際に読み取る。よって、乗客に列車に備え付けられた乗車券読取機に乗車券を挿入する等の負担を強いることなく乗車した乗客を把握することができる。また、乗降口81を通過する際にICタグ付き乗車券100の乗客座席情報を読み取るため、座席に着席したもののみを対象とする方式では困難であった、着席しない乗客人数についても把握することができる。
また、乗客が乗降口を通過したことを光センサによって検知する方法の場合、乗客が重なり合いながら乗降口から乗り込むと、人数の検知に誤差を生じやすいという問題があるが、ICタグの情報を読み取る本実施形態の場合、乗客が重なり合いながら乗り込んだ場合であっても人数を正確に把握することが可能となる。また、本実施形態の場合、乗客が列車50の乗降口81を通過する際にICタグの情報を読み取るため、改札を通過後の乗客の行動に影響されることがない。よって、改札にて乗車券の情報を読み取るシステムに比べて乗客の人数をより正確に把握することができる。
また、本発明のサーバの乗車率算出部11cは、ICタグ付き乗車券100の乗客座席情報および列車端末20から送信されてきた乗車人数に基づき乗車率を算出し、この乗車率を送信部11aによって駅端末20および列車端末60に送信する。そして、駅端末20および列車端末60は、受信した乗車率に関する情報を駅表示板30および列車表示板70に送信し、駅表示板30および列車表示板70はこの乗車率を表示する。駅表示板30に乗車率が表示されることで、利用者はこれから乗車しようとする列車50の混雑具合を容易に把握することができる。また、表示された乗車率はICタグ付き乗車券100の乗客座席情報に基づき算出されたものであるので、上述した従来例に比べその精度が向上したものとなっている。これにより乗車人員の分散による混雑の緩和と乗降時間の短縮を図ることが可能となる。
本発明の列車分散乗車交通システムのシステム構成図の一例である。 (a)は運行管理情報センターのサーバにデータベースとして記憶された内容を示し、(b)は列車端末にデータベースとして記憶された内容を示す図である。 駅表示板に表示される内容の一例を示した図であり、(a)は通勤列車用を示し、(b)は指定席列車用を示す。 券売機の情報指定部の一部の一例を示す模式図である。 列車内における乗降口読取装置、座席読取装置および車両表示板の配置例を示す模式図であり、(a)は通勤列車を示し、(b)は指定席列車を示す。 車両表示板に表示される内容の一例を示した図であり、(a)は通勤列車用を示し、(b)は指定席列車用を示す。 乗車券の販売動作フローを示す動作フロー図である。 乗車から下車までの動作フローと、女性専用車両における本発明の列車分散乗車交通システムの動作フローとを示す動作フロー図である。 乗車券の乗車から検札までを表す動作フロー図である。 乗車率の算出方法について説明するための説明図である。 指定券の販売動作フローを示す動作フロー図である。 指定券の乗車から検札までを表す動作フロー図である。 指定券の乗車から検札までを表す動作フロー図である。
符号の説明
10 運行管理情報センター
11 サーバ
20 駅端末
30 駅表示板
40 券売機
41 情報指定部
42 指定券購入パネル
43 車両区分指定部
44 発券部
45 料金指定部
50 列車
60 列車端末
70 車両表示板
80 乗降口読取装置
81 乗降口
90 座席読取装置
92 優先席
96 座席加重スイッチ
100 乗車券
110、610 乗客データベース
120、620 座席データベース
200 駅
300 ネットワーク

Claims (7)

  1. 列車内の状況を把握するための列車分散乗車交通システムであって、
    下車予定駅を情報として含む乗客座席情報をICタグ付き乗車券のICタグに記録して前記ICタグ付き乗車券を発券する発券手段と、
    ネットワークに接続する機能を備えた駅端末と、
    駅の構内に設置されており、前記駅端末から送信されてきた情報を表示する駅表示手段と、
    乗客に所持された前記ICタグ付き乗車券の前記乗客座席情報を、前記乗客が列車の乗降口を通過する際に読み取る乗降口読取手段と、
    前記列車に搭載されており、前記乗降口読取手段から送信されてきた前記乗客座席情報に基づき乗車人数を算出する算出手段を有し、前記ネットワークに接続する機能を備えた列車端末と、
    前記列車に搭載されており、前記列車端末から送信されてきた情報を表示する列車表示手段と、
    前記駅端末および前記列車端末から送信されてきた前記乗客座席情報を記録する記録手段と、前記乗客座席情報および前記列車端末から送信されてきた前記乗車人数とに基づき乗車率を算出する乗車率算出手段とを有し、前記駅端末および前記列車端末に対し、前記ネットワークを介して前記乗車率を含む情報を送受信する機能を備えたサーバとを有する列車分散乗車交通システム。
  2. 前記乗客に所持された前記ICタグ付き乗車券の前記乗客座席情報を、前記乗客が前記列車の座席に着席した際に読み取る座席読取手段を有し、
    前記列車端末は、前記乗降口読取手段および前記座席読取手段から送信されてきた前記乗客座席情報に含まれる、性別および優先席の対象者であるか否かを内容とする情報から、前記乗客が車両の区分に応じて乗車および着席をしているかどうかを判断する判断手段を有する、請求項1に記載の列車分散乗車交通システム。
  3. 前記判断手段は、前記列車の前記座席に備えられた、前記乗客が前記座席に着席したことを検知する着席検知手段からの信号から、前記乗客が車両の区分に応じて乗車および着席をしているかどうかを判断する、請求項2に記載の列車分散乗車交通システム。
  4. 前記列車は前記乗客の注意を喚起する注意喚起手段を有し、
    前記列車端末は、前記乗客が車両の区分に応じた乗車および着席がなされていないとする判定結果を情報として受信したときは、前記注意喚起手段を作動させる、請求項2または3に記載の列車分散乗車交通システム。
  5. 列車内の状況を把握するための列車分散乗車交通システムに用いられるサーバであって、
    列車の乗降口を通過する乗客に所持されたICタグ付き乗車券のICタグに記録された、下車予定駅についての情報を含む乗客座席情報を読み取る乗降口読取手段により読み取られた前記乗客座席情報をネットワークを介して受信する受信手段と、
    前記乗客座席情報を記録する記録手段と、
    前記乗客座席情報を用いて乗車率を算出する乗車率算出手段と、
    前記乗車率を前記ネットワークを介して、駅の構内に設置されており、前記乗車率を表示する機能を有する駅表示手段に前記乗車率を送信する駅端末、および、列車に搭載され、前記乗車率を表示する機能を有する列車表示手段に前記乗車率を送信する列車端末に前記乗車率を送信する送信手段とを有するサーバ。
  6. ICタグ付き乗車券のICタグに記録された情報に基づき列車の乗車率を算出する乗車率算出方法において、
    乗客に所持された前記ICタグ付き乗車券の情報を前記乗客が列車の乗降口を通過する際に読み取ることで得られた、運行中の列車にすでに乗車している乗客数をA00、停車した駅にて乗車してきた人数をA01、前記ICタグ付き乗車券に記録された下車予定駅から割り出された下車見込人数をB00としたとき、現在の列車の乗員人数A0を、A0=A00+A01−B00として算出するステップと、
    前記列車の定員数をCとしたとき、現在の列車の乗車率DをD=A0/Cとして算出するステップと、
    次の駅が下車予定駅として前記ICタグ付き乗車券に記録された下車予定人数をB1としたとき、次の駅における列車の乗車率D1をD1=(A0−B1)/Cとして算出するステップとを含むことを特徴とする乗車率算出方法。
  7. ICタグ付き乗車券のICタグに記録された情報に基づき列車の乗車率を算出する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
    乗客に所持された前記ICタグ付き乗車券の情報を前記乗客が列車の乗降口を通過する際に読み取ることで得られた、運行中の列車にすでに乗車している乗客数をA00、停車した駅にて乗車してきた人数をA01、前記ICタグ付き乗車券に記録された下車予定駅から割り出された下車見込人数をB00としたとき、現在の列車の乗員人数A0を、A0=A00+A01−B00として算出する処理と、
    前記列車の定員数をCとしたとき、現在の列車の乗車率DをD=A0/Cとして算出する処理と、
    次の駅が下車予定駅として前記ICタグ付き乗車券に記録された下車予定人数をB1としたとき、次の駅における列車の乗車率D1をD1=(A0−B1)/Cとして算出する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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