JP2010097580A - 特定人物のみを着席可能とした優先座席 - Google Patents

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Yoshikazu Kimura
義和 木村
Masato Tsuchiya
雅人 土屋
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Abstract

【課題】 電車やバス等公共の移動手段に設けられている優先座席に座るべき人物が確実に座ることができるようにすることを目的としている。
【解決手段】 座席に着席している人物を感知するためのセンサーZを設けると共に該センサーZを解除するためのカード読取装置Yを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、公共の乗り物の中に設けられている優先座席に関するものである。詳しくは優先座席を必要とする人物が確実に着席できるようにしたシステムに関するものである。
公共の乗り物の中には必ずといっていいほど優先座席が設けられている。本来優先座席は障害者、高齢者、妊婦等が優先的に着席するための座席であるが、現状を観察すると健常者が我が物顔で占領してしまい、優先座席本来の役目を果たしていない状態である。
ところで上記問題に関連して、特開2008−97177号公報に鉄道車両用の優先席注意放送装置が開示されている。
特開2008−97177号公報
前記特許文献の発明は、社内放送装置が設備された列車・電車・モノレールなど鉄道車両の指定された列車内の優先席付近や携帯電話の取扱いが禁止されている付近に携帯電話の送信電波を検知する受信アンテナ及び乗客が任意に操作できる押釦を備え、前期携帯電話からの送信電波を受信アンテナが捕らえて出力する携帯電話検知出力手段により動作する携帯電話の取扱い注意放送の音源1と前記乗客が任意に操作できる押釦の出力手段により動作する優先席注意放送の音源2を備えた優先席注意放送装置において、乗客が押釦を操作した場合は音源2の放送を優先席スピーカーから放送し、一方受信アンテナが携帯電話の電波を受信した場合には特に指定された列車内の優先席付近や携帯電話の取扱いが禁止されている付近に携帯電話があると判定し、且つ乗客の押釦操作に優先して音源1の放送を優先席スピーカーから放送し、更に社内放送装置が動作した場合は車内放送装置を動作する放送制御線からの放送制御線出力手段により、優先席スピーカーを車内放送装置の車内スピーカー側に接続変えすることを特徴とした鉄道車両用の優先席注意放送装置である。
また前記特許文献の発明では、前記鉄道車両の優先席注意放送装置において乗客が任意に操作できる押釦により動作する音源2の放送は押釦が押されてから数秒から数十秒程度の時間を経過してから動作しかつ優先席付近に少なくとも2個以上を列車の進行方向の座席両側に対角的に配置することを特徴としている。
そして前記構成により、優先席付近で優先席を必要としている人がいれば、乗客が任意に操作できる押釦操作により優先席への注意放送(例えば「おゆずり下さい。この席を必要としているお客様がいます。」)をタイミングよく行い、優先席に座っている席を譲るべき乗客に対し協力を呼びかけることができるとしている。
然るに前記特許文献では、仮に優先席への注意放送が流れたとしても強制力がないため無視されてしまうことも考えられる。即ち確実に優先席が譲られる期待が持てないのである。
本発明者等は、上記問題に鑑み、鋭意研究の末確実に優先席に座るべき人物が着席できる画期的なシステムを発明した。
上記目的を達成するために本発明の特定人物のみを着席可能とした優先座席は、列車、電車、モノレール、地下鉄、バス等公共の移動手段における優先座席に設けられるシステムであって、座席に着席している人物を検知するためのセンサーを設けると共に該センサーを含む警告回路を解除するための読取装置を設けたことを特徴としている。
なお、本発明に用いることのできる人物を検知するためのセンサーは、機械的なマイクロスイッチや赤外線、超音波、電波、磁気等を使用した公知のものを使用することができる。
また、本発明に用いることのできる前記センサーを含む警告回路を解除するための読取装置には、磁気式やIC式からなるカード、ラベル、タグの読取手段やその他公知の手段を用いたものを利用することができる。
本発明のシステムによれば、優先座席に着席するにあたり、カード等で警告回路を解除しなければならない。仮に解除せずに着席すると警告音や警告放送が継続されるため、着席している本人はいたたまれず、半ば強制的に優先席から離れることになる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明のシステム系統図である。図2は本発明の一実施例の斜視図である。図3は本発明の異なる実施例の斜視図である。図4は本発明の異なる実施例の斜視図である。図5は本発明の異なる実施例の斜視図である。
以下電車や地下鉄等に設けられた優先座席について説明する。
図2は三つの座席が横方向に連接されている優先座席の斜視図であるが左側の座席の左の肘掛、中央の座席の背もたれの上方、右側の座席の右側の肘掛にそれぞれカード読取装置Yが設置されている。そしてそれぞれの座席の背もたれ上方にはスピーカーSが、さらに座席の内部には重量センサー、圧力センサー、ロードセル等の着席すると人物を検知するセンサーZが組み込まれている。
上記のように構成された優先座席に座るには、それぞれの座席に対応して設置されているカード読取装置YにカードCを差し込み警報回路(図1参照)を遮断すればよい。もし仮にカードCを差し込まずに座ると、センサーZが人物を検知して警報回路が起動する。そしてスピーカーSから警告音が発報される。警告音は既述の通り「おゆずり下さい。この席を必要としているお客様がいます。」等の具体的な文言でも構わない。
なお、降車する時はカードCを抜き取ればよい。
前記カードCは例えば市役所等の公共機関から特定の障害者、高齢者、妊婦等の優先席を必要とすると認められる者に発行される。発行されるカードは例えば磁気カードやICカードが使用できるので、使用期限等を書き込み一定期間経過後に更新したり或いは使用不能とすることもできる。また、磁気カードやICカード以外の公知の手段を用いたカードを使用しても構わない。
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
例えば図3に示す如く、各優先座席の肘掛側面に光電センサーX等を設けておいて、人が着席して光電を遮蔽すると警告を発報するようにしても構わない。この場合もカード読取機YにカードCを挿入すれば警報回路が解除される。
また、市場で万引き防止の手段として使用されている磁気式の検知システムを利用することも可能である。
例えば図4に示す如く、各座席は読取装置(磁気検出装置)を内蔵したゲートGで仕切られている。そしてそれぞれの座席に着席すると座席内部に設けられたセンサーZが人物を検知するとともに警報回路が起動するが、その際に着席している人物が磁気式のカード、ラベル、タグ等を身に付けていれば自動的に解除される。しかし前記カード等を所有していない者の場合警報回路が解除されず警告を発報するのである。
図5は図4の変形で、ゲートを排除して各席の背もたれ内部に励磁コイルGを内蔵させたものである。この場合も前記図4の場合と同様にカード等を所有していないものが着席すると警告を発報する。
本発明のシステム系統図である。 本発明の一実施例の斜視図である。 本発明の異なる実施例の斜視図である。 本発明の異なる実施例の斜視図である。 本発明の異なる実施例の斜視図である。
符号の説明
C カード
Y カード読取機
S スピーカー
Z、X センサー
G 励磁コイル

Claims (3)

  1. 列車、電車、モノレール、地下鉄、バス等公共の移動手段における優先座席に設けられるシステムであって、座席に着席している人物を検知するためのセンサーを設けると共に該センサーを含む警告回路を解除するための読取装置を設けたことを特徴とした特定人物のみを着席可能とした優先座席。
  2. 読取装置に検知される媒体が磁気式であることを特徴とした請求項1に記載の特定人物のみを着席可能とした優先座席。
  3. 読取装置に検知される媒体がIC式であることを特徴とした請求項1に記載の特定人物のみを着席可能とした優先座席。
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