JP6889124B2 - 交通機関乗継判定装置及び交通機関乗継判定方法 - Google Patents

交通機関乗継判定装置及び交通機関乗継判定方法 Download PDF

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Description

本発明は,電子乗車券の乗降履歴データや運行実績データ等を用いて,交通機関,例えば,路線バスや路面電車,等の利用者が乗継を行ったか否かを判定する交通機関乗継判定装置及び交通機関乗継判定方法に関する。
交通機関の乗継を分析する技術として,特開2012−242996号公報(特許文献1)に記載の技術がある。本技術は,鉄道利用者が改札外の乗継,つまり,一旦改札を出て別の改札に入り,別の路線に乗り換えたときに要した時間(以降,乗継時間という)を,電子乗車券の乗降履歴データに基づいて効率的かつ正確に算出する方法を開示している。具体的には,電子乗車券の乗降履歴データに含まれる改札入場時刻および改札出場時刻から,鉄道利用者の改札外の滞在時間(改札出場時刻と直後の改札入場時刻との差分)を算出し,当該滞在時間が所定の値以下である等の乗継判定条件をクリアした場合に,当該滞在時間を乗継時間であると判定する技術である。
特開2012−242996号公報
特許文献1に記載の技術は,乗降施設(駅舎)に改札設備を備えている一般的な鉄道への適用を想定したものであり,例えば,乗降施設に改札設備を備えておらず,車内で運賃精算する場合がほとんどである路線バス等の交通機関への適用は想定されていない。
例えば,特許文献1に記載の技術において,改札出場時刻をバス降車時刻に,改札入場時刻をバス乗車時刻に置き換えることで上記滞在時間に相当する値を算出することは可能である。しかし,この場合,滞在時間には乗車停留所に到着してからバスに乗車するまでの停留所での待ち時間を含んでいる可能性があるため,当該滞在時間が所定の値より大きい場合でも,一概に乗継ではない(乗継以外の時間も含んでいる)と断定することはできない場合があり,正確な乗継判定が行えず,適切な乗継を検出できないという課題がある。
そこで,本発明では,乗降施設に改札設備を備えていない,例えば,路線バス等の交通機関であっても,確度高く乗継の判定,乗継時間の算出を行うことが可能な,交通機関乗継判定装置および交通機関乗継判定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため,代表的な本発明の交通機関乗継判定装置および交通機関乗継判定方法の一つは,旅客の乗降履歴情報を管理する乗降履歴情報管理装置,交通機関の運行実績情報を管理する運行実績情報管理装置とネットワークを介して接続された乗換判定システムにおける交通機関乗継判定装置であって,前記乗降履歴情報管理装置から,同一旅客かつ乗降順序が連続した2件の乗降履歴情報を抽出する乗降履歴抽出処理部と,抽出した2件の乗降履歴情報のうち,乗車日時が先となる先行の乗降履歴情報に含まれる降車停留所と,乗車日時が後となる後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所とを比較し,両者が同一である場合には,前記先行の乗降履歴情報に含まれる降車日時以降,両者が異なる場合には,前記先行の乗履歴情報に含まれる降車日時に前記先行の乗履歴情報に含まれる降車停留所から前記後続の乗履歴情報に含まれる乗車停留所までの移動所要時間を加算した後の日時以降に,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を発車し,前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所まで運行した便の運行実績情報を前記運行実績情報管理装置から抽出して,前記運行実績情報に含まれる当該乗車停留所の通過日時を走査することにより,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を最も早く発車した便の運行実績情報と,前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所に最も早く到着した便の運行実績情報とを選定する,乗継判定用情報選定処理部と,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車日時と,前記乗継判定用情報選定処理部で選定した前記運行実績情報それぞれに含まれる当該乗車停留所における通過日時とを比較旅客が交通機関を降車した後、その次に乗車した交通機関が、旅客が向かいたい目的地に向かう交通機関の中で最も早く出発する交通機関,または最も早く目的地に到着する交通機関を確認できたとき,前記後続の乗降履歴情報で示される交通機関の乗車が乗継であった判定する乗継判定処理部と,を備える。
本発明によれば,乗降施設に改札設備を備えていない路線バス等の交通機関であっても,確度高く乗継の判定,乗継時間の算出を行うことができる。
上記した以外の課題,構成および効果は,以下の実施形態の説明により明らかにさえる。
本発明に係る交通機関の乗継判定システムの全体構成例を示すブロック図。 本発明に係る交通機関の乗継判定システムにおける乗降履歴情報管理装置の機能構成例を示す図。 図2の乗降履歴情報管理装置における乗降履歴情報記憶部に記憶される乗降履歴情報のデータ構成例を示す図。 本実発明に係る交通機関の乗継判定システムにおける運行実績情報管理装置の機能構成例を示す図。 図4の運行実績情報管理装置における運行実績情報記憶部に記憶される運行実績情報のデータ構成例を示す図。 本発明に係る交通機関乗継判定装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 図6の交通機関乗継判定装置の機能構成例を示す図。 本発明に係る交通機関乗継判定装置1の全体処理手順の概要例を示すフロー図。 本発明に係る乗降履歴抽出処理の手順の概要を説明するフロー図。 本実施形態に係る抽出された乗降履歴情報を説明する図。 本実施形態に係る乗継判定用情報選定処理手順の概要例を示すフロー図。 本実施形態に係る乗継判定処理手順の概要例を示すフロー図。 図11のステップS11006における便の運行実績情報を抽出する様子を示す図。 図13にて便の運行実績情報を抽出・加工した運行実績データを示す図。 図11のステップS11007における便の運行実績情報を選定する様子を示す図。 図15にて便の運行実績情報を選定した運行実績情報を乗継判定用情報として選定情報記録部に記憶した図。 乗降履歴情報と乗継判定用情報とを比較し乗継判定結果を求める様子を示す図。 本発明の他の交通機関乗継判定装置の機能構成例を示す図。
以下,本発明の一実施形態に係る乗継判定システムについて説明する。
本実施形態の乗継判定システムは,旅客(利用者)が使用する,例えば,交通系ICカードにおける乗降履歴データ(以降,乗降履歴情報という)と交通機関,例えば,バスの運行実績データ(以降,運行実績情報という)に基づいて,旅客がどこの停留所でバスからバスへの交通機関の乗継を行ったかどうかの判定を行うものである。
交通機関の乗継を検出して乗降履歴を繋げることで,旅客の一連の移動(出発〜到着)を可視化することができ,旅客の移動実態(属性/時間帯別など)に基づいて路線,ダイヤ再編が可能となる。
ここでいう交通機関とは,乗降施設に改札設備を備えていない交通機関を想定しており,例えば,路線バスや路面電車等が該当する。本実施例では,路線バスを利用する旅客が,バス−バス間の乗継を行っているかどうかを判定する場合の例を挙げて説明する。
また,乗継とは,例えば,出発地である停留所Aから目的地である停留所Dにバスで向かうとき,停留所Dに向かう目的のために,停留所Bで降車し,停留所Cで再乗車して停留所Dまで乗車する行動(同一停留所での乗継の場合は停留所B=C)を意味する。
さらに,具体的に説明すれば,例えば,会社へ出勤する場合(バス混雑時間帯),自宅近くの停留所Aから乗車,停留所Bで降車し,停留所Cで再乗車して,会社最寄りの停留所Dまでの乗車,や昼間に通院する場合(バス閑散時間帯),自宅近くの病院最寄りの停留所Dへ行く直通便が少ないので,停留所Dへ行くバスの便数が多い停留所B(=C)まで乗り,停留所Dまで行くバスに再乗車するような場合である。
本発明は,目的地に向かう手段として交通機関を利用する人(旅客)は,「目的地に到達するまでの間,交通機関による移動以外の時間,例えば,停留所等の乗り場間の歩行による移動時間,待ち時間,などをできるだけ短くしたい」との考えに立ち,以下の場合を乗継と判定するものである。
(1)同一停留所での乗継の場合:停留所で降車したときの降車時刻以降,目的地に向かうバス便の中で最も早く出発するバス,または最も早く目的地に到着するバス,に再乗車している場合乗継と判定する。
(2)停留所間移動ありの乗継の場合:停留所で降車したときの降車時刻に停留所移動にかかる標準的な所要時間を加算し,加算した後の時刻以降,目的地に向かうバス便の中で最も早く出発するバス,または最も早く目的地に到着するバス,に再乗車している場合乗継と判定する。
例えば,その土地に不案内な利用者が,バスの乗り場や乗車するバスをすぐに発見できない場合や,発見できても,それで合っているかどうか確信が持てず迷ってします場合がある。このような場合,利用者(来街者)は,最も早く発車/最も早く目的地に到着するバスに再乗車できず,何本か後のバスに乗っていると想定される。このような場合を救うため,当該利用者が所有するICカードの発行事業者が乗継有無判定対象の停留所を運行エリアに含んでいない場合,最も早く発車/最も早く目的地に到着するバスから所定の本数後までに発車するバスに乗っていたときには,乗継であると判定する。
なお,乗継の検出は,例えば,(1)天候,年代,(2)バス再乗車時刻,(3)バス乗車率,(4)バス再乗車日,(5)土地に不案内な利用者,を考慮する。
係る乗継の検出・判定により,路線の見直し,つまり,乗継の多い,少ないなどによって,停留所の発着位置や廃止などを適確に見直しすることで,バス運営会社によるルート見直し,ダイヤ改正などに反映することが可能となる。
以下,その実施例について説明する。なお,以下の実施例では,乗降履歴,運行実績業務,抽出履歴,などの各情報を記憶する手段として,テーブルを前提として説明するが,各情報は,テーブル以外のデータ構造で表現されていてもよい。また,各プログラムは,プロセッサ,例えば,MP(マイクロプロセッサ)やCPU,マイクロコントローラなどによって実行されるもので,定められた処理をするものである。
図1は,本発明に係る乗継判定システムの全体構成例を示す図である。
本実施形態における乗継判定システムは,交通機関乗継判定装置1を含んで構成される。交通機関乗継判定装置1には,ネットワーク5を介して乗降履歴情報管理装置2,運行実績情報管理装置3,業務操作端末4が接続される。
ネットワーク5は,例えば,LAN(Local Area Network)やインターネットVPN(Virtual Private Network)により構築されるが,構築形態はこれに限定するものではない。
交通機関乗継判定装置1は,乗降履歴情報管理装置2から提供される旅客の乗降履歴情報(後述する図3参照)や,運行実績情報管理装置3から提供される交通機関の運行実績情報(後述する図5参照)をもとに,旅客が交通機関利用時に乗継を行ったかどうかの判定を行う装置である。
具体的には,乗降履歴情報からは旅客の路線バスを利用した停留所や日時を,運行実績情報からは路線バスが通過した停留所や日時を把握し,旅客が路線バスを降車した後,その次に乗車した路線バスが,旅客が向かいたい目的地に向かうバスの中で最も早く出発したバスであったか,もしくは最も早く目的地に到着するバスであったかを確認することで,旅客が乗継を行ったかどうかを判定する。
乗降履歴情報管理装置2は,交通機関を利用する旅客の乗降履歴情報を管理する装置である。ここでいう乗降履歴情報とは,例えば,東日本旅客鉄道株式会社が発行しているSuicaや株式会社パスモが発行しているPASMO等,一般に普及されている電子乗車券を利用して交通機関を利用した際に蓄積される乗降履歴情報を指す。
電子乗車券は,鉄道やバス,タクシー,シェアバイク等の様々な交通機関で利用可能であり,駅や停留所等の乗降施設を備えた交通機関である鉄道やバスを利用した場合は,利用運賃のほか,乗車/降車した場所や日時も乗降履歴情報として記録される。
運行実績情報管理装置3は,交通機関の日々の運行実績情報を管理する装置である。例えば,路線バスの場合における,運行実績情報は,バスロケーションシステムにより収集されるバスの走行位置や位置通過日時,デジタルタコグラフにより記録される走行距離や速度の情報等を指す。本実施例では,バス−バス間の乗継の判定を行うため,主にバスロケーションシステムから収集される運行実績情報を活用する。バスロケーションシステムは,周知のシステムを利用し,その詳細説明は省略する。
業務操作端末4は,交通機関乗継判定装置1から乗継の判定結果に基づく分析,可視化情報を,ネットワーク5を介して受信して表示・操作を行う端末である。
従って,業務操作端末4は,図示していないが,各種の情報を表示する表示部や交通機関乗継判定装置1に対して, アクセスし,各種の指示を行うキーボード等の入力部を含む。
路線バスの場合は,バス−バス間の乗継状況を踏まえて運行ダイヤ,路線の改善を図る業務担当者の利用を想定している。
業務操作端末4から交通機関乗継判定装置1へのアクセスには,業務操作端末4に組み込まれた業務担当者専用アプリケーション,または一般的なWebブラウザが用いられる。
図2は,本発明に係る交通機関の乗降履歴情報管理装置2の機能構成例を示す図である。
本実施形態における乗降履歴情報管理装置2は,旅客の乗降履歴情報を記憶する乗降履歴情報記憶部21と,乗降履歴情報記憶部21から読みだした乗降履歴情報を交通機関乗継判定装置1へネットワーク5を介して送信する乗降履歴情報送信処理部22を含んで構成される。
図3は,図2の乗降履歴情報管理装置2における乗降履歴情報記憶部21に記憶される乗降履歴情報210のデータ構成例を示す図である。
乗降履歴情報210は,図3に示すようにレコードID(P001,P002,・・・))211,旅客を一意に識別する旅客ID(S003,S008,・・・)212と,バスの系統を示す系統ID(L313,L336,・・・)213,便ID(5,5,・・・)214,旅客IDごとに対応付けて記憶される乗車停留所(S003,S008,・・・)215,乗車日時216,降車停留所217,降車日時218,などの各情報を含む。旅客が利用する電子乗車券が定期券である場合は,さらに定期券情報(定期区間,定期期限等)の情報が対応付くように記憶される。
図4は,本実発明に係る交通機関の乗継判定システムにおける運行実績情報管理装置3の機能構成例を示す図である。
本実施形態における運行実績情報管理装置3は,路線バスの日々の運行実績を記憶する運行実績情報記憶部31と,運行実績情報記憶部31から読み出した運行実績情報を交通機関乗継判定装置1へネットワーク5を介して送信する運行実績情報送信処理部32を含んで構成される。
図5は,図4の運行実績情報管理装置3における運行実績情報記憶部31に記憶される運行実績情報310のデータ構成例を示す図である。
運行実績情報310は,運行するバスを一意に識別する系統ID(L001,L001,・・・)311,便ID(7,8,・・・)312,車両ID(C10,C01,・・・)313と,車両位置情報/停留所(S101,S101,・・・)314,位置通過日時315,などの各情報を含む。運行実績情報310は,停留所発車/到着日時の把握に用いるため,車両位置情報503,つまり,少なくとも停留所の所在位置を示す情報が含まれる。
図6は,本発明における交通機関乗継判定装置1のハードウェア構成図である。
本実施形態における交通機関乗継判定装置1は,CPU71と,メモリ72と,ハードディスク等の外部記憶装置73と,キーボード,マウス等の入力装置74と,モニタ等の出力装置75と,業務操作端末4等の他の装置や端末とネットワーク5を介して通信を行う通信装置76と,これらの装置間のデータ送受を制御する制御装置77とを備えた一般的な構成を有する電子計算機から構成されている。そして,内部に格納されたプログラムに従って図7〜図9,図11〜図12に示す各処理を実行する。
図7は,交通機関乗継判定装置1の機能構成例を示す図である。
本実施形態における交通機関乗継判定装置1の通信装置76は,業務操作端末4等の外部の装置や端末と,ネットワーク5を介して通信を行う通信処理部11を有する。
交通機関乗継判定装置1の制御装置77は,乗継判定を行う対象となる旅客の乗降履歴情報210を外部記憶装置73(図2の乗降履歴情報管理装置2の乗降履歴情報記憶部21)から抽出する乗降履歴抽出処理部12と,抽出した乗降履歴情報と,図4の運行実績情報管理装置3の運行実績情報記憶部31の運行実績情報310とから,乗継判定時に用いる乗継判定用情報を選定する乗継判定用情報選定処理部13と,選定した乗継判定用情報と,前記抽出した乗降履歴情報210とを比較して,旅客が乗継を行ったかどうかの判定を行う乗継判定処理部14と,これらの処理部における処理を制御する制御処理部15とを含む。
乗降履歴抽出処理部12は,抽出した乗降履歴情報(図10参照)を外部記憶装置73の抽出情報記憶部16に記憶し,乗継判定用情報選定処理部13は,選定した乗継判定用情報を選定情報記憶部17に記憶する。また乗継判定処理部14は,判定した結果を乗継判定結果記憶部18に記憶する。
図8は,本発明に係る交通機関乗継判定装置1の全体処理手順の概要例を示すフロー図である。
図8のフロー図に基づく動作は以下のとおりである。
ステップS8001:
交通機関乗継判定装置1の乗降履歴抽出処理部12は,乗降履歴情報記憶部21(図2参照)から乗降履歴情報210を抽出する処理を実行する。その詳細は,図9により,後述する。
ステップS8002:
交通機関乗継判定装置1の乗継判定用情報選定処理部13は,抽出情報記憶部16の乗降履歴情報から乗継判定用情報を選定し,選定情報記憶部17に記憶する処理を実行する(図17参照)。
ステップS8003:
交通機関乗継判定装置1の乗継判定処理部14は,乗継判定用情報を元に乗継判定する処理を実行する。
すなわち,交通機関乗継判定装置1は,受信部(図7の通信処理部11)にて,乗降履歴情報管理装置2から乗降履歴情報210を受信し,運行実績情報管理装置3から運行実績情報310を受信する。
乗降履歴抽出処理部12は,受信した乗降履歴情報210から同一旅客かつ乗降順序が連続した2件の乗降履歴情報,つまり,図3における旅客IDが「P003」である2つの乗客履歴情報AおよびB(S001;11/28 07:48;S007;11/28 08:33およびS007;11/28 08:50;S009;11/28 08:57)を抽出して抽出情報記憶部16に記憶する(図10参照)。
乗継判定用情報選定処理部13は,抽出情報記憶部16から前記2件の乗降履歴情報A,Bを読み出し,受信した運行実績情報310から乗継判定用情報(車両位置情報,位置通過日時,を含む情報)を選定して選定情報記憶部17に記憶する。
乗継判定処理部14は,抽出情報記憶部16から前記2件の乗降履歴情報A,Bと,選定情報記憶部17から乗継判定用情報(車両位置情報,位置通過日時,を含む情報)とを読み出し,それらを比較することで旅客が乗継したかどうかを判定した結果を乗継判定結果記憶部18に記憶する。
上記ステップS8001〜ステップS8003の詳細は,図17により,後述する。
交通機関乗継判定装置1は,受信部(図7の通信処理部11)を通じ,業務操作端末4から乗継判定結果の参照要求があったら,乗継判定結果記憶部18から乗継判定結果を読み出して,送信部(図7の通信処理部11)を通じて業務操作端末4へ送信する。
業務操作端末4は,交通機関乗継判定装置1から受信した乗継判定結果を表示部にて,可視化して表示する。業務操作端末4は,業務担当者からの更なる分析,加工の指示を受け付けるようにしてもよい。可視化表示は,乗継履歴情報(乗継データ)から乗継分析表示用データ,例えば,乗継件数の多い停留所,発生頻度の高い乗継パターン,乗継件数の多い曜日・時間帯,乗継件数の多い利用者属性,乗継所要時間の分布,などを作成し,表示する。乗継分析表示用データは,例えば,分析者の求めに応じて帳票用データとして活用する。
図9は,本発明に係る乗降履歴抽出処理の手順の概要を説明するフロー図であって,本実施形態における交通機関乗継判定装置1の処理動作のうち,乗降履歴情報から,同一旅客かつ乗降順序が連続した2件の乗降履歴情報A,Bを抽出する乗降履歴抽出処理を行う際の処理フローの概要例を示している。
図9のフロー図に基づく動作は以下のとおりである。
ステップS9001:
(1)まず,タイマ機能,または業務操作端末4の業務担当者の操作により,通信処理部11が,乗降履歴情報管理装置2から乗降履歴情報210を受信するように指示する。本手順は,乗降履歴情報210のデータ受信を開始するためのトリガ処理であるため,定期的,自動的にデータの受信を行いたい場合には,交通機関乗継判定装置1にタイマ機能を実装するのが適切である。
ステップS9002:
(2)乗降履歴情報管理装置2から乗降履歴情報210を受信する。
ステップS9003:
(3)通信処理部11が,乗降履歴情報管理装置2からの乗降履歴情報210のデータ受信が完了したかを判定する。乗降履歴情報210のデータ受信を完了した場合(Yes)は,次のステップS9004に進む。
ステップS9004:
(4)ステップS9003で乗降履歴情報のデータ受信が完了したと判定した場合(Yes),乗降履歴抽出処理部12は,受信した乗降履歴情報210(図3参照)から,同一旅客かつ乗降順序が連続した2件の乗降履歴情報を抽出する。
すなわち,旅客ID211が「P003」に対応する乗降履歴情報210(乗車停留所212が「S001」,「P007」,乗車日時213が「11/28 08:50」,「11/28 08:50」,降車停留所214が「007」,「S009」,降車日時216が「11/28 8:33」,「11/28 08:33」),の各情報を抽出する。
抽出した乗降履歴情報A,Bは,旅客行動傾向情報として抽出情報記憶部(旅客行動傾向記憶部ともいう)16に記憶する(図10参照)。
ここで,ステップS9004の処理完了後,本処理の後続処理である乗継判定用情報選定処理(ステップS8002),乗継判定処理(ステップS8003)の完了を検知した場合,再度ステップS9004を開始し,自動的に前記乗降順序を繰り下げて,新たな2件の乗降履歴情報を抽出するようにしてもよい。また2件の乗降履歴情報を順次抽出していったことにより,抽出対象となる同一旅客の乗降履歴情報が尽きた場合,自動的に次の旅客の乗降履歴情報を対象とし,ステップS9004の処理を行うようにしてもよい。
図10は,本実施形態に係る抽出された乗降履歴情報を説明する図であって,受信した乗降履歴情報210から抽出した,同一旅客かつ乗降順序が連続した乗降履歴情報の例を示す。
同一旅客かつ乗降順序が連続した乗降履歴情報は,旅客ID161が「P003」と「P007」である乗降履歴情報(乗車停留所162(S001,S007,S004,S006),乗車日時163(11/28 07:48,11/28 08:50,12/06 09:45,12/06 09:55),降車停留所164(S007,S009,S005,S008),降車日時165(11/28 08:33,11/28 08:57,12/06 09:49,12/06 10:04),を含む。
本例では,2件の乗降履歴情報のうち乗降日時が先の乗降履歴情報(P003;乗車停留所;S001,乗車日時;11/28 07:48;降車停留所S007;降車日時;11/28 08:33)を乗降履歴情報A,乗降日時が後の乗降履歴情報(P003;乗車停留所;S007,乗車日時;11/28 08:50;降車停留所S009;降車日時;11/28 08:57)を乗降履歴情報Bと呼ぶ。
図11は,本実施形態に係る乗継判定用情報選定処理手順の概要例を示すフロー図であって,本実施形態における交通機関乗継判定装置1の処理動作のうち,抽出情報記憶部16から前記2件の乗降履歴情報A,Bを読み出すとともに,受信した運行実績情報310から乗継判定用情報を選定する乗継判定用情報選定処理を行う際の処理フローの概要例を示している。
図11のフロー図に基づく動作は以下のとおりである。
ステップS11001:
(1)図9のステップS9004の処理完了検知,または業務操作端末4の業務担当者の操作により,乗継判定用情報選定処理部13が,抽出情報記憶部16からの抽出情報を読み出し,ならびに運行実績情報管理装置3からの運行実績情報310を受信する指示を実行する。
ステップS11002:
(2)運行実績情報管理装置3から受信部(図7の通信処理部11)を通じて運行実績情報310を受信するとともに,抽出情報記憶部16から,ステップS9004にて抽出,記憶した,同一旅客かつ乗降順序が連続した2件の乗降履歴情報を読み出す。このとき,乗降日時が先の乗降履歴情報をAとし,後の乗降履歴情報をBとする。
例えば,運行実績情報310の乗降履歴情報から旅客IDが「P003」,系統IDが「L322」,便IDが「3」,乗車停留所が「S001」,乗車日時が「11/28 07:48」,降車停留所が「S007」,降車日時「11/28 08:33」および旅客IDが「P003」,系統IDが「L367」,便IDが「7」,乗車停留所が「S007」,乗車日時が「11/28 08:50」,降車停留所が「S015」,降車日時「11/28 08:57」を抽出情報として抽出し,先の乗降履歴情報を抽出情報A(枝番A),後の乗降履歴情報を抽出情報B(枝番B)として抽出し,また,これらの情報に抽出情報ID(E456),枝番(A,B),レコードID(R00011,R00012)などを付与して抽出情報記憶部16に記憶する。
ステップS11003:
(3)抽出情報Aに含まれる降車停留所(S001)と,抽出情報Bに含まれる乗車停留所(S007)が同一であるかを判定する。判定結果,同一である場合(Yes)はステップS11004,異なる場合(No)はステップS11005の処理に進む。
ステップS11004:
(4)ステップS1003にて,同一であると判定した場合(Yes)は,抽出情報Aに含まれる降車日時165(11/28 08:33)を,所定の日時として設定し,ステップS11006の処理に進む。
ステップS11005:
(5)ステップS1003にて,異なると判定した場合(No)は,抽出情報Aに含まれる降車停留所164(S007)から抽出情報Bに含まれる降車停留所164(S009)までの移動所要時間(24分)を,抽出情報Aに含まれる降車日時(11/28 08:33)に加算した後の日時(11/28 08:57)を,所定の日時として設定する。
ステップS11006:
(6)ステップS11004またはステップS11005にて設定された所定の日時(11/28 08:33または11/28 08:57)以降に抽出情報Bに含まれる乗車停留所(S007)を発車して,抽出情報Bに含まれる降車停留所(S009)まで運行した便の運行実績情報を,受信した運行実績情報310の中から抽出する。
図13は,ステップS11006における処理の一例を模式的に示す図であり,図14は,抽出・加工した運行実績データを示す図である。
本例では,抽出した運行実績データとして,系統ID「L367」と「L368」の2系統を示し,「L367 7便」,「L367 8便}および「L368 4便」,「L368 5便」を抽出し,例えば,図示するように加工した運行実績データを示している。
ステップS11007:
(7)ステップS1106にて抽出した運行実績情報(抽出情報B)に含まれる当該乗車停留所(Bの乗車停留所)の位置通過日時を走査し,乗降履歴情報(抽出情報B)に含まれる乗車停留所(S007)を最も早く発車した便の運行実績情報と,乗降履歴情報(抽出情報B)に含まれる降車停留所(S007)に最も早く到着した便の運行実績情報とを選定する。
例えば,運行実績情報(抽出情報B)から系統ID「L367」,便ID「7」,車両ID「C10」,車両位置情報(Bの乗車停留所)「S007」,位置通過日時「11/28 08:50」,車両位置情報(Bの降車停留所)「S015」,位置通過日時「11/28 08:59」が最も早く発車(出発)した便の運行実績情報として選定し,系統ID「L368」,便ID「4」,車両ID「C05」,車両位置情報(Bの乗車停留所)「S007」,位置通過日時「11/28 08:54」,車両位置情報(Bの降車停留所)「S015」,位置通過日時「11/28 08:57」が最も早く到着した便の運行実績情報として選定する。選定した運行実績情報は,乗換判定用情報として選定情報記憶部17に記憶する。
図15は,ステップS11007における処理の一例を示す図で図あり,図16は,運行実績情報を乗換判定用情報として示す図である。
ステップS11008:
(8)選定した運行実績情報に選定情報ID(J456),フラグ(1,2),などを付与して選定情報記憶部17に記憶する。
上記で説明した乗継判定用情報選定処理では,Bに含まれる乗車停留所を最も早く発車した便の運行実績情報と,Bに含まれる降車停留所に最も早く到着した便の運行実績情報とを選定している。
これは,目的地に向かう目的で交通機関を利用する人は,「目的地に到達するまでの間,移動以外の時間(乗降施設間の移動時間や,乗降施設での待ち時間)をできるだけ短くしたいと考える」との仮説に立ち,乗継判定用情報として,乗継対象となるバス便を選定したものである。
図12は,本実施形態に係る乗継判定処理手順の概要例を示すフロー図であって,本実施形態における交通機関乗継判定装置1の処理動作のうち,抽出情報記憶部16から前記2件の乗降履歴情報A,Bを,選定情報記憶部17から乗継判定用情報を読み出し,それらを比較することで旅客が乗継したかどうかを判定する乗継判定処理を行う際の処理フロー概要例を示している。
図12のフロー図に基づく動作は以下のとおりである。
ステップS12001:
(1)図11のステップS11008の処理完了検知,または業務担当者の操作により,交通機関乗継判定装置1の乗継判定処理部14が,抽出情報記憶部16からの抽出情報を読み出し,ならびに選定情報記憶部17から選定情報の読出しを指示する。
ステップS12002:
(2)抽出情報記憶部16から抽出された乗降履歴情報A,Bを読み出すとともに,選定情報記憶部17から選定された運行実績情報を読み出す。
ステップS12003:
(3)読み出した乗降履歴情報A,Bのうち,後続の乗降履歴情報Bに含まれる乗車日時(11/28 08:50)と,選定された運行実績情報それぞれに含まれる当該乗車停留所のいずれかの通過日時とを比較し,一致が見られるか判定する。
例えば,抽出情報ID「E456」,系統ID「L367」,便ID「7」,乗車停留所「S007」における乗車日時「11/28 08:50」と選定した運行実績情報の選定情報ID「J446」,系統ID「L367,L368」,便ID「7,4」,車両位置情報(Bの乗車停留所)「S007」における位置通過日時(Bの乗車停留所)「11/28 08:50 11/28 8:54」とを比較する。
その結果,一致が見られた場合はステップS12004へ,一致が見られない場合はステップS12005の処理へ進む。
ステップS12004:
(4)乗継が行われたと判定する。より具体的には,当該後続の乗降履歴情報Bは,バス−バス間の乗継時に記録された乗降履歴情報であると判定する。
ステップS12005:
(5)乗継は行われていないと判定する。
ステップS12006:
(6)ステップS12004,またはステップS12005の判定結果を,乗継判定結果記憶部18に記憶する。
乗継判定結果記憶部18には,抽出情報ID,選定情報ID,フラグ,乗継判定結果(Y:乗継と判定,N:乗継でないと判定)が記録される。
図17は,図12のステップS12003における比較処理手順を模式的に示す図であって,乗降履歴情報から2件の乗降履歴情報(E456の枝番A,B)を読出し,その中の系統ID「L367 7 S007 11/28 08:50」と選定情報における「L367 7 S007 11/28 08:50」,「L368 4 S007 11/28 08:54」を比較し,その結果,一致における乗継判定結果「E456 J456 1 Y」,不一致における乗継判定結果「E456 J456 2 N」を示す図である。ここで,「Y」は乗継判定,「N」は乗継でないと判定した旨を示す。
以上説明した乗継判定処理は,図11の処理で得られた乗継判定用情報を用いて,乗降順序が連続した2件の乗降履歴情報が乗継の関係にあたるかどうかを判定している。
本実施例によれば,乗降施設に改札設備が備わっていない路線バス等の交通機関であっても,確度高く乗継の判定,乗継時間の算出が行えるようになる。
また本実施例によれば,バスから降車した時の停留所と降車日時,その次に再度バスに乗車した時の停留所と乗車日時と,バスの実際の運行実績情報から,自動的に乗継が行われたかどうかを判定できるようになるため,地域や時間帯によってバラツキが生じる停留所間の距離や乗継時の滞在時間傾向を気にすることなく,手軽に乗継判定処理を行うことが可能となる。
以上が,乗継判定システムの基本的な機能であるが,自動的に乗継判定処理を行う上ではさらに以下の様な課題がある。図18は,その課題を是正する手段を備えた本発明の他の交通機関乗継判定装置の機能構成例を示す図である。
一点目は,バス車内が混雑していたり,停留所からの乗車人数が多かった場合についての課題である。すなわち,バスを降車後,次に再びバスに乗車する際,バス車内が混雑していたり,停留所からの乗車人数が多かったりすると,バスロケーションシステムで記録される日時情報と,電子乗車券に記録される日時情報がずれてしまう場合がある(バスロケーションシステムの停留所到着日時より,電子乗車券に記録される乗車日時の方が遅れてしまう)。この場合,実際はバスを降車してから最も早く乗車できるバスに旅客は乗車しているにも関わらず,システムは,バスを降車してから最も早く乗車できるバスに旅客は乗車していないと判定してしまう。
係る課題に対しては,例えば,図13に示すように,乗降履歴情報補正処理部111,をさらに備え,電子乗車券情報,つまり,乗降履歴情報を集計し,バス車内が混雑していたり,停留所からの乗車人数が多かったことが推定できる場合には,乗降履歴補正処理部119にて,旅客の乗降履歴情報における乗車日時情報を補正する。これにより確度高く,乗継を判定することが可能となる。
二点目は,バス満員時の課題である。すなわち,旅客はバス降車後,再び乗車する停留所から最も早く発車するバスか,最も早く目的地に到着するバスに乗車する意志があっても,満員であったために乗ることができないというケースがある。
このようなケースを救うため,第一の乗継判定用情報追加処理部112,をさらに備え,電子乗車券情報,つまり,乗降履歴情報を集計し,バス車内が満員であったことが推定できる場合には,第一の乗継判定用情報追加処理部112にて,乗継判定用情報選定処理部13で選定する乗継判定用情報として,前記最も早く発車する便の次の便の運行実績情報と,前記最も早く到着する便の次の便の運行実績情報をさらに追加すればよい。
三点目は,その地域に不案内な来街者における課題である。すなわち,地域に不案内な来街者は,乗り場の場所や乗車するバスをすぐに発見できないケースや,発見したとしてもそれに乗ってよいか確信が持てず迷ってしまう場合がある。このようなケースで来街者は,バス降車後,再び乗車する停留所から最も早く発車するバスか,最も早く目的地に到着するバスには乗車できず,何本か後のバスに乗っていることが考えられる。
このようなケースを救うには,第二の乗継判定用情報追加処理部113,をさらに備え,電子乗車券情報,つまり,乗降履歴情報を集計し,利用回数または来街者が前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を以前に利用したことがあるかを確認し,以前に利用した回数が所定回数以下,または以前に利用した日時から現在までに所定期間以上経過済みであった場合には,第二の乗継判定用情報追加処理部113にて,乗継判定用情報選定処理部13で選定する乗継判定用情報として,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を最も早く発車する便の所定本数後までの便の運行実績情報と,前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所に最も早く到着する便の所定本数後までの便の運行実績情報をさらに追加すればよい。
以上述べたシステムおよび方法によれば,乗降施設に改札設備を備えていない路線バス等の交通機関であっても,自動的かつ確度高く,乗継の判定や乗継時間の算出を行えるようになる。 また,バス利用者の滞在時間が長い場合やバス運行頻度の差異が地域/時間帯等に存在する場合であっても,バスの運行実態に即した形で自動的に乗継を判定・検出することが可能である。その結果として,旅客の移動経路を把握することができ,旅客に対して,その経路における有益な情報を提供することも可能である。
また,乗継判定結果を分析することにより,どの停留所で乗継が発生しているか,どういうルート利用時に所定の停留所(指定した停留所)で乗継いでいるか,どのような人が乗継で利用しているか,などを把握することも可能である。
1 交通機関乗継判定装置
2 乗降履歴情報管理装置
3 運行実績情報管理装置
4 業務操作端末
5 ネットワーク
11 通信処理部
12 乗降履歴抽出処理部
13 乗継判定用情報選定処理部
14 乗継判定処理部
15 制御処理部
16 抽出情報記憶部
17 選定情報記憶部
18 乗継判定結果記憶部
21 乗降履歴情報記憶部
22 乗降履歴情報送信処理部
31 運行実績情報記憶部
32 運行実績情報送信処理部
71 CPU
72 メモリ
73 外部記憶装置
74 入力装置
75 出力装置
76 通信装置
77 制御装置
111 乗降履歴補正処理部
112 第一の乗継判定用情報追加処理部
113 第二の乗継判定用情報追加処理部

Claims (8)

  1. 旅客の乗降履歴情報を管理する乗降履歴情報管理装置,交通機関の運行実績情報を管理する運行実績情報管理装置とネットワークを介して接続された乗継判定システムにおける交通機関乗継判定装置であって,
    乗降履歴抽出処理部,乗継判定用情報選定処理部,乗継判定処理部と,を備え,
    前記乗降履歴抽出処理部は,
    前記乗降履歴情報管理装置から,同一旅客かつ乗降順序が連続した2件の乗降履歴情報を抽出し,
    乗継判定用情報選定処理部は,
    前記乗降履歴情報管理装置から抽出した2件の乗降履歴情報のうち,乗車日時が先となる先行の乗降履歴情報に含まれる降車停留所と,乗車日時が後となる後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所とを比較し,
    前記先行の降車停留所と前記後続の乗車停留所比較した結果,
    両者が同一である場合には,前記先行の乗降履歴情報に含まれる降車日時以降,
    両者が異なる場合には,前記先行の乗履歴情報に含まれる降車日時に前記先行の乗履歴情報に含まれる降車停留所から前記後続の乗履歴情報に含まれる乗車停留所までの移動所要時間を加算した後の日時以降に,
    前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を発車し,前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所まで運行した便の運行実績情報を前記運行実績情報管理装置から抽出して,前記運行実績情報に含まれる当該乗車停留所の通過日時を走査することにより,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を最も早く発車した便の運行実績情報と,前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所に最も早く到着した便の運行実績情報とを選定し,
    前記乗継判定処理部は,
    前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車日時と,前記乗継判定用情報選定処理部で選定した前記運行実績情報それぞれに含まれる当該乗車停留所における通過日時とを比較旅客が交通機関を降車した後、その次に乗車した交通機関が、旅客が向かいたい目的地に向かう交通機関の中で最も早く出発する交通機関,または最も早く目的地に到着する交通機関を確認できたとき,前記後続の乗降履歴情報で示される交通機関の乗車が乗継であった判定すること,
    を特徴とする交通機関乗継判定装置。
  2. 請求項1に記載の交通機関乗継判定装置であって,
    乗降履歴情報集計処理部と,混雑状況推定部と,乗降履歴情報補正処理部,をさらに備え,
    前記乗降履歴情報集計処理部は,
    前記乗降履歴情報を集計し,
    前記混雑状況推定部は,
    前記乗降履歴情報集計処理部にて集計した乗降履歴情報を受けて,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を最も早く発車した便,または前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所に最も早く到着した便が,前記後続の乗継履歴情報に含まれる乗車停留所に到着した時点で車内または停留所の混雑があったかどうかを推定し,
    前記乗降履歴情報補正処理部は,
    前記混雑の程度に応じて,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車日時を補正すること,
    を特徴とする交通機関乗継判定装置。
  3. 請求項1に記載の交通機関乗継判定装置であって,
    乗降履歴情報集計処理部と,混雑状況推定部と,運行実績情報追加処理部,をさらに備え,
    前記乗降履歴情報集計処理部は,
    前記乗降履歴情報を集計し,
    前記混雑状況推定部は,
    前記乗降履歴情報集計処理部にて集計した乗降履歴情報を受けて,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を最も早く発車した便,または前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所に最も早く到着した便が,前記後続の乗継履歴情報に含まれる乗車停留所に到着した時点で満員であったかどうかを推定し,
    前記運行実績情報追加処理部は,
    満員であったと推定した場合には,前記乗継判定用情報選定処理部で選定する運行実績情報として,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を最も早く発車した便の次の便の運行実績情報と,前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所に最も早く到着した便の次の便の運行実績情報と,を選択情報記憶部に追加で記憶する第一の乗継判定用情報追加処理部をさらに備える,
    ことを特徴とする交通機関乗継判定装置。
  4. 請求項1に記載の交通機関乗継判定装置であって,
    乗降履歴情報集計処理部と,利用回数または所定時間経過確認処理部と,運行実績情報追加処理部と,をさらに備え,
    前記乗降履歴情報集計処理部は,
    前記乗降履歴情報を集計し,
    前記利用回数または所定時間経過確認処理部は,
    旅客が前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を以前に利用したことがあるかを確認し,
    前記運行実績情報追加処理部は,
    前記利用回数または所定時間経過確認処理部による確認結果,以前に利用した回数が所定回数以下,または以前に利用した日時から現在までに所定期間以上経過済みであった場合には,前記乗継判定用情報選定処理部で選定する運行実績情報として,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を最も早く発車した便の所定本数後までの便の運行実績情報と,前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所に最も早く到着した便の所定本数後までの便の運行実績情報と,を選定情報記憶部に追加で記憶する第二の乗継判定用情報追加処理部をさらに備える,
    ことを特徴とする交通機関乗継判定装置。
  5. 旅客の乗降履歴情報を管理する乗降履歴情報管理装置,交通機関の運行実績情報を管理する運行実績情報管理装置とネットワークを介して接続され,旅客の乗降履歴情報と,交通機関の運行実績情報を元に前記交通機関の乗継か否かを判定する乗継判定システムにおける交通機関乗継判定装置であって,
    前記交通機関の同一停留所で降車したときの降車時刻以降,目的地に向かうバス便の中で最も早く出発するバス,または最も早く目的地に到着するバス,に再乗車している場合,前記同一停留所での乗継と判定し,
    前記交通機関の停留所で降車したときの降車時刻に停留所移動にかかる標準的な所要時間を加算し,加算した後の時刻以降,目的地に向かうバス便の中で最も早く出発するバス,または最も早く目的地に到着するバス,に再乗車している場合,停留所間移動ありの乗継と判定する乗継判定処理部を備えた交通機関乗継判定装置。
  6. 旅客の乗降履歴情報と交通機関の運行実績情報に基づいて,旅客の交通機関乗継判定を行う交通機関乗継判定方法であって,
    同一旅客かつ乗降順序が連続した2件の乗降履歴情報を抽出するステップと,
    抽出した2件の乗降履歴情報のうち,乗車日時が先となる先行の乗降履歴情報に含まれる降車停留所と,乗車日時が後となる後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所とを比較し,両者が同一である場合には,前記先行の乗降履歴情報に含まれる降車日時以降,
    両者が異なる場合には,前記先行の乗履歴情報に含まれる降車日時に前記先行の乗履歴情報に含まれる降車停留所から前記後続の乗履歴情報に含まれる乗車停留所までの移動所要時間を加算した後の日時以降に,
    前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を発車し,前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所まで運行した便の運行実績情報を運行実績情報管理装置から抽出して,前記運行実績情報に含まれる当該乗車停留所の通過日時を走査することにより,前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車停留所を最も早く発車した便の運行実績情報と,前記後続の乗降履歴情報に含まれる降車停留所に最も早く到着した便の運行実績情報とを選定するステップと,
    前記後続の乗降履歴情報に含まれる乗車日時と,選定した前記運行実績情報それぞれに含まれる当該乗車停留所における通過日時とを比較旅客が交通機関を降車した後、その次に乗車した交通機関が、旅客が向かいたい目的地に向かう交通機関の中で最も早く出発する交通機関,または最も早く目的地に到着する交通機関を確認できたとき,前記後続の乗降履歴情報で示される交通機関の乗車が乗継であった判定するステップと,
    を実行することを特徴とする交通機関乗継判定方法。
  7. コンピュータを,請求項1〜5の何れか1つに記載された交通機関乗継判定装置として機能させる交通機関乗継判定プログラム。
  8. 請求項6に記載の交通機関乗継判定方法おける前記各ステップをコンピュータに実行させる交通機関乗継判定プログラム。
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