JP2005024517A - 移動者案内サーバ - Google Patents

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JP2005024517A JP2003270925A JP2003270925A JP2005024517A JP 2005024517 A JP2005024517 A JP 2005024517A JP 2003270925 A JP2003270925 A JP 2003270925A JP 2003270925 A JP2003270925 A JP 2003270925A JP 2005024517 A JP2005024517 A JP 2005024517A
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彰彦 松岡
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隆司 土屋
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Abstract

【課題】 利用者の現在位置を常に把握しなくとも適切な案内が可能な、比較的簡易なシステムでの案内システムを実現すること。
【解決手段】 移動者案内サーバ100は、出発地、目的地及び目的地への希望到着時刻を含む移動計画が登録されると、この移動計画に基づく移動行程を予測し、予測した移動行程中で案内が必要だと思われる案内時刻及びその案内の内容を決定する。そして、案内時刻となると、該当する内容の案内情報を移動者が携行する携帯電話機200に送信する。また、改札システム310から入出場情報を受信した場合、或いは、クレジットカードシステム40からカード利用情報を受信した場合には、この情報に含まれる位置及び時刻に合わせて予測済みの移動行程を更新するとともに、案内タイミングを再決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の通信網を介して、移動者が携行する移動者端末に所定の案内情報を送信可能な移動者案内サーバに関する。
従来から、利用者の移動に合わせて案内を行う様々な案内システムが知られている。このようなシステムの一つとして、例えば、特許文献1に記載の利用者案内システムがある。この利用者案内システムでは、携帯情報端末(本発明の移動者端末に相当)によって利用者の位置を常に把握し、予め作成された移動計画に従って、出発地から目的地までの継ぎ目無い連続的な案内を実現している。
特開2002−34073号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている利用者案内システムは、原則、利用者の位置をリアルタイムに検出し、現在位置を常に把握していることを前提としたシステムである。このため、例えば利用者が移動するであろう全ての経路をカバーするように無線通信基地局を設置する等、位置を検出するための大掛かりなシステムが必要であった。また、リアルタイムな検出及び継ぎ目の無い連続的な案内を実現するためには、利用者案内システム中に伝送・記憶されるデータ量が膨大となり得る。このため、システムには高度・高速な演算処理が要求される。
上記事情に鑑み、本発明は、利用者の現在位置を常に把握しなくとも適切な案内が可能な、比較的簡易なシステムでの案内システムの実現を目的としている。
上記課題を解決するための第1の発明は、
所定の通信網を介して、移動者が携行する移動者携帯端末に所定の案内情報を送信可能な移動者案内サーバにおいて、
少なくとも出発地と目的地と目的地到着希望時刻とを含む移動計画を登録する登録手段(例えば、図1の移動者案内サーバ100の有する制御装置;図2の移動計画情報130)と、
前記登録された移動計画を遂行するための、少なくとも出発地から目的地までの経路と当該経路上での通過時刻とを含む移動行程を予測する行程予測手段(例えば、図1の移動者案内サーバ100が有する制御装置;図2の予測行程情報140)と、
前記予測された移動行程と現在時刻とを対比することで、移動中の前記移動者の現在位置を推定する位置推定手段(例えば、図1の移動者案内サーバ100が有する制御装置)と、
前記予測された移動行程のうち、前記推定された現在位置以降の経路に関する所定の案内情報を前記移動者携帯端末に送信する送信手段(例えば、図1の移動者案内サーバ100が有する制御装置)と、
を備える移動者案内サーバである。
この第1の発明によれば、登録された移動計画を遂行するための移動行程を予測し、この予測した移動行程と現在時刻とを対比することで移動者の現在位置を推定して、予測した移動行程のうち、この推定した現在位置以降の経路に関する所定の案内情報を移動者が携行する移動者携帯端末に送信可能な移動者案内サーバを実現できる。従って、推定した移動行程を元に移動者の現在位置を推定して案内情報の送信、即ち移動者に対する案内を行うので、移動者の実際の位置を検出することなく、移動者に対する案内を行うことができる。即ち、移動者の位置を検出するためのシステムが不要となる。また、登録された移動計画から移動行程を予測するため、ある程度の確度を持った案内が可能である。
また、第2の発明として、第1の発明の移動者案内サーバであって、
所定の通信網を介して、前記移動者の通過地点及び当該通過地点での通過時刻に関する在所情報を外部システムから受信可能な受信手段(例えば、図1の移動者案内サーバ100が有する通信装置)、を更に備え、
前記行程予測手段が、前記受信された在所情報に含まれる通過地点を経由地とし、当該経由地を通過した通過時刻を加味することで予測済みの移動行程を更新する更新手段(例えば、図1の移動者案内サーバ100が有する制御装置)を有する、
ように構成しても良い。
この第2の発明によれば、移動者の在所情報を受信するとともに、この受信した在所情報に含まれる通過地点を経由地とし、通過時刻を加味することで予測済みの移動行程を更新することができる。従って、予測済みの移動行程を、移動者が通過した実際の位置(地点)及びその時刻によって更新するため、移動者が予測済みの移動行程とかけ離れた行動(移動)を取った場合であっても、在所情報を受信することで予測済みの移動行程を更新し、より適切な案内が可能となる。移動者の実際の移動に即したより的確な案内が可能となる。更に、在所情報を受信する毎に予測済みの移動行程を更新するので、より多くの在所情報を受信することで、予測済みの移動行程を、移動者の実際のそれにより近づけることが可能となる。
更に、第3の発明として、第1又は2の発明の移動者案内サーバであって、
列車時刻表データベースを更に備え、
前記出発地は出発駅であり、
前記目的地は到着目的駅であるとともに、
前記行程予測手段は、利用列車種別及び利用区間を含む経路と、前記利用区間内の駅での通過時刻とを含む移動行程を、前記列車時刻表データベースを参照して予測する手段である、
ように構成しても良い。
この第3の発明によれば、出発地を出発駅とし、目的地を到着目的駅として、これらの駅間の移動に対する移動行程を予測できる。即ち、駅間の移動に対する案内が可能となる。
第1の発明によれば、登録された移動計画を遂行するための移動行程を予測し、この予測した移動行程と現在時刻とを対比することで移動者の現在位置を推定して、予測した移動行程のうち、この推定した現在位置以降の経路に関する所定の案内情報を移動者が携行する移動者携帯端末に送信可能な移動者案内サーバを実現できる。従って、推定した移動行程を元に移動者の現在位置を推定して案内情報の送信、即ち移動者に対する案内を行うので、移動者の実際の位置を検出することなく、移動者に対する案内を行うことができる。即ち、移動者の位置を検出するためのシステムが不要となる。また、登録された移動計画から移動行程を予測するため、ある程度の確度を持った案内が可能である。
また、第2の発明によれば、移動者の在所情報を受信するとともに、この受信した在所情報に含まれる通過地点を経由地とし、通過時刻を加味することで予測済みの移動行程を更新することができる。従って、予測済みの移動行程を、移動者が通過した実際の位置(地点)及びその時刻によって更新するため、移動者が予測済みの移動行程とかけ離れた行動(移動)を取った場合であっても、在所情報を受信することで予測済みの移動行程を更新し、より適切な案内が可能となる。移動者の実際の移動に即したより的確な案内が可能となる。更に、在所情報を受信する毎に予測済みの移動行程を更新するので、より多くの在所情報を受信することで、予測済みの移動行程を、移動者の実際のそれにより近づけることが可能となる。
更に、第3の発明によれば、出発地を出発駅とし、目的地を到着目的駅として、これらの駅間の移動に対する移動行程を予測できる。即ち、駅間の移動に対する案内が可能となる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
[構成]
先ず、構成を説明する。
図1は、本実施の形態における移動者案内システムの概略構成を示す図である。同図によれば、移動者案内システムは、移動者案内サーバ100と、移動者が保有する携帯電話機200と、鉄道システム300と、クレジットカードシステム400と、バスシステム510や地図提供システム520を含む外部システム500と、から構成される。
鉄道システム300は、鉄道事業者によって運営される公知のシステムであり、これには、改札システム310及び運行管理システム320が含まれる。
改札システム310は、各駅の改札に設置されて改札業務を実現する改札装置等を有するSuica(登録商標)等の公知のシステムであり、移動者の駅構内への入場/出場をコンピュータ制御によって管理する。また、本実施の形態では、改札システム310は、通信ネットワークNを介して移動者案内サーバ100と接続されており、改札装置が乗車券に記録された乗車券IDを読み取ると、読み取った乗車券IDと、該改札装置が設置されている駅の名称(駅名)と、読み取った時刻(通過時刻)と、入場/出場の別を表す識別フラグと、を対応付けた入出場情報を移動者案内サーバ100に送信する。
ここで“乗車券”とは、乗車券の識別番号である乗車券ID、氏名等の購入者に関する情報、残金情報、使用履歴情報等が記憶されたICチップを内蔵するICカード(例えば、Suicaカード等)である。
また、通信ネットワークNとは、データ授受が可能な通信路を意味する。即ち、通信ネットワークNは、直接接続のための専用線や電話通信網、ISDN回線網、通信衛星網、ケーブル網、インターネット等の通信網を含む意である。通信ネットワークNは、図中、1種類の通信路であるかのように示されているが、複数種類の通信路で各システムや移動者案内サーバ100が接続されて良いのは勿論である。
運行管理システム320は、列車の運行ダイヤ(時刻表)の管理や進路制御、運行表示、運転整理等をコンピュータ等によって集中制御する公知のシステムである。また、本実施の形態では、運行管理システム320は、通信ネットワークNを介して移動者案内サーバ100と接続されており、随時、最新の列車運行情報を移動者案内サーバ100に送信する。この列車運行情報には、在線情報(駅間の閉塞区間を単位とした列車の位置の情報)や駅での発着時刻等の情報に加えて、運行乱れ(遅延や不通、運休等)の情報が含まれる。
クレジットカードシステム400は、クレジットカード会社によって運営される公知のシステムであり、加盟店舗からのクレジットカードを用いた商品購入の決済依頼に応じた決済を行う。また、本実施の形態では、クレジットカードシステム400は、通信ネットワークNを介して移動者案内サーバ100と接続されており、加盟店舗から決済依頼がなされると、利用されたクレジットカードのカードIDと、該店舗の名称及びその所在地と、利用時刻と、を対応付けたカード利用情報を移動者案内サーバ100に送信する。
バスシステム510は、バス事業者によって運営される公知のシステムであり、バスの運行路線や運行ダイヤ等をコンピュータ等によって管理する。また、本実施の形態では、バスシステム510は、通信ネットワークNを介して移動者案内サーバ100と接続されており、要求に応じた地域でのバスの運行路線や運行ダイヤ等のバス情報を、移動者案内サーバ100に提供(送信)する。
地図提供システム520は、所定の縮尺で表された地図データ(イメージデータ)や、例えば住所で表された実際の位置と地図上の位置との対応関係を示すデータ、駅や店舗、橋、公園、湖等の名称やその地図上の位置を示すデータ等を含む地図DB(データベース)を記憶するコンピュータ等によって実現される公知のシステムであり、要求に応じた部分地図データを提供する。また、本実施の形態では、地図提供システム520は、通信ネットワークNを介して移動者案内サーバ100と接続されており、要求された一又は複数の位置(名称(ランドマーク等)や住所等で表されている。)を表記した該当範囲の部分地図データを、移動者案内サーバ100に提供(送信)する。
携帯電話機200は、CPU、ROM、RAM、数字キーや各種機能キーを含む入力装置、小型LCD等の表示装置、無線基地局と無線通信を行うための無線通信装置等を備えて構成される公知の無線電話機により実現される。また、携帯電話機200は、携帯電話網に接続して他の電話機等と通話を行う無線電話機能を有するともに、携帯電話網を介してインターネットに接続し、外部装置との電子メールの送受信を行う電子メール機能を有する。特に、本実施の形態では、携帯電話機200は、移動者によって入力された移動計画を登録するための情報を電子メール(計画登録メール)で移動者案内サーバ100に送信するとともに、移動者案内サーバ100から送信される、移動に関する案内情報を電子メール(案内メール)として受信する。尚、受信された電子メールの内容は表示装置に表示される。
移動者案内サーバ100は、CPUやICメモリからなる制御装置、ハードディスク等の記憶装置、CDやMOといった外部記憶媒体に記憶された情報を読み込むための記憶媒体読込装置、通信ネットワークN等に接続して外部とのデータ授受を行うための通信装置等を備えて構成される公知の汎用サーバ装置により実現される。
本実施の形態では、移動者案内サーバ100は、通信ネットワークNを介して、改札システム310、運行管理システム320、クレジットカードシステム400、バスシステム510及び地図提供システム520と接続されている。そして、改札システム310からは入出場情報を、運行管理システム320からは列車運行情報を、クレジットカードシステム400からはカード利用情報を、バスシステム510からはバス情報を、地図提供システム520からは部分地図データを、それぞれ受信する。
また、移動者案内サーバ100は、インターネットを介して携帯電話機200と接続し、携帯電話機200との電子メールの送受信を行う。特に、本実施の形態では、携帯電話機200から、移動計画の内容を含んだ電子メール(計画登録メール)を受信し、また、案内情報を含んだ電子メール(案内メール)を携帯電話機200に送信する。
移動者案内サーバ100が有する記憶装置には、図2に示すように、本実施の形態の移動者案内処理を実現するための移動者案内プログラム110と、移動者情報120と、移動計画情報130と、予測行程情報140と、案内タイミング情報150と、移動履歴情報160と、列車運行路線情報170と、バス運行路線情報180と、が記憶される。
移動者情報120とは、案内を行う対象となる移動者に関する情報であり、図3にそのデータ構成の一例を示す。
図3は、移動者情報120のデータ構成例を示す図である。同図によれば、移動者情報120は、移動者の識別番号である移動者ID(121)毎に、該移動者が保有する(移動中に携行する)携帯電話機200の電話番号(122)及びメールアドレス(123)と、乗車券の識別番号である乗車券ID(124)と、クレジットカードの識別番号であるカードID(125)と、を対応付けて記憶している。
移動者案内サーバ100は、この移動者情報120を参照して、改札システム310から受信した入出場情報に含まれる乗車券ID、或いは、クレジットカードシステム400から受信したカード利用情報に含まれるカードIDから移動者を識別し、該移動者が通過した位置P及び該位置Pを通過した時刻T(以下、この位置P及び時刻Tを対応付けた情報を「在所情報」と称する。)を取得する。
移動計画情報130とは、登録された移動計画に関する情報であり、図4にそのデータ構成の一例を示す。
図4は、移動計画情報130のデータ構成例を示す図である。同図によれば、移動計画情報130は、移動計画を構成する要件(131)と、該要件(131)の設定内容(132)と、を対応付けて記憶している。また、要件(131)には、設定が必須である必須要件と、必要に応じて任意に設定される任意要件と、がある。必須要件には、出発地(131a)、目的地(131b)及び目的地(131b)への到着時刻(131c)が含まれる。また、任意要件には、移動手段(131d)や経由地(131e)、経路(131f)等が含まれる。移動者案内サーバ100は、この移動計画情報130に基づいて移動者の移動行程を予測し、予測した移動行程に応じた案内を行う。
予測行程情報140とは、移動計画情報130に基づいて予測された移動行程に関する情報であり、図5にそのデータ構成の一例を示す。
図5は、出発地及び到着地を含む、予測された移動行程中の経由地(141)と、該経由地(141)での通過時刻(142)と、を対応付けて記憶し、更に、各経由地(141)間の所要時間(142)及び移動手段(143)を記憶している。この予測行程情報140を参照することで、移動者案内サーバ100は、現在時刻に該当する位置を、移動者の大凡の位置として推定することができる。
尚、この予測行程情報140は、入出場情報或いはカード利用情報の受信によって移動者の在所情報が取得された場合や、予測された移動行程に関わる列車の運行乱れの情報が受信された場合には、これらの情報に基づいて更新される。
案内タイミング情報150とは、移動者に対する案内のタイミングに関する情報であり、図6にそのデータ構成の一例を示す。
図6は、案内タイミング情報150のデータ構成例を示す図である。同図によれば、案内タイミング情報150は、予測された移動行程中の案内を行うべき状況(151)と、該状況(151)に該当する案内時刻(152)と、案内の内容(153)と、を対応付けて記憶する。
移動者案内サーバ100は、この案内タイミング情報150を参照して移動者案内を行う。具体的には、現在時刻が、案内タイミング情報150に設定されている案内時刻(152)と一致する場合に、対応する案内の内容(153)の案内メールを携帯電話機200に送信する、即ち、移動者の現在位置に応じた案内を行うことができる。
尚、この案内タイミング情報150は、予測行程情報140に基づいて作成される情報であり、従って、予測行程情報140が更新された場合には、この更新に伴って更新される。
移動履歴情報160とは、移動者の実際の移動に関する情報であり、図7にそのデータ構成の一例を示す。
図7は、移動履歴情報160のデータ構成例を示す図である。同図によれば、移動履歴情報160は、時刻T(161)と、該時刻T(161)での位置P(162)と、を対応付けて記憶する。
尚、この移動履歴情報160は、入出場情報又はカード利用情報が受信される毎に、該受信された情報から取得された在所情報が、時刻Tの順に追加されて更新される。即ち、移動履歴情報160は、取得された在所情報を時系列に従って蓄積記憶する。
列車運行路線情報170とは、列車の運行路線に関する情報であり、駅の所在地、駅間の距離や走行する列車の種別(新幹線、特急、普通等の別)、運行ダイヤ(時刻表)等を含んでいる。尚、この列車運行路線情報170は、記憶装置に予め記憶されていることとしても良いし、必要に応じて運行管理システム320に要求して受信することとしても良い。
バス運行路線情報180とは、バスの運行路線に関する情報であり、バス路線中のバス停の名称や所在地、時刻表等を含んでいる。尚、このバス運行路線情報180は、記憶装置に予め記憶されていることとしても良いし、必要に応じてバス運行システム510に要求して受信することとしても良い。
[処理の流れ]
次に、処理の流れを説明する。
図8は、本実施の形態における移動者案内処理の流れを説明するフローチャートであり、移動者案内サーバ100の動作に係る処理を示している。この移動者案内処理は、移動者案内サーバ100の制御装置が、記憶装置に記憶された移動者案内プログラム110を実行することで実現される処理である。
図8によれば、先ず、移動計画の登録が行われる(ステップS11)。即ち、移動者が、希望する移動計画の内容を携帯電話機200に入力し、携帯電話機200は、入力された移動計画の情報を、登録要求とともに電子メール(計画登録メール)で移動者案内サーバ100に送信する。尚、ここで入力される移動計画の内容には、出発地、目的地及び到着時刻といった必須要件を含むこととする。そして、移動者案内サーバ100が、該計画登録メールを受信して移動計画情報130を作成することで、移動計画が登録される。
すると、移動者案内サーバ100は、登録された移動計画に基づいて移動行程を予測し、予測行程情報140を作成する(ステップS12)。具体的には、先ず、出発地及び目的地それぞれの最寄り駅(距離が最も短い駅)を検索する。そして、出発地及び目的地と最寄り駅間の移動手段(徒歩やバス等)を、例えばその距離に応じて決定する。また、これらの最寄り駅間の経路(例えば、走行距離(線路の長さ)が最も短い経路)を検索し、該経路上の駅間の列車種別を決定する。尚、ここで、移動計画に移動手段や経路、経由地等の任意要件が設定されている場合には、該要件を満足する経路を検索する。経路を決定すると、該経路上の各経由地(駅やバス停等)間の所要時間を、その距離及び移動手段の移動速度から算出する。そして、目的地に到着時刻に到着するよう、到着時刻から逆算して各経由地の通過時刻(予測通過時刻)及び出発地の出発時刻(予測出発時刻)を算出する。尚、ここで算出する所要時間や通過時刻は、時刻表に基づく正確な値であってもよいが、例えば“約30分”や“約1時間”というような概数値であって良く、また、通過時刻も、例えば“13:00”や“13:30”というような大凡の時刻であって良い。
移動行程を予測すると、移動者案内サーバ100は、予測した移動行程に基づいて、案内時刻(即ち、案内メールの送信時刻)及びその内容を決定し、案内タイミング情報150を作成する(ステップS13)。例えば、予測出発時刻の所定時間前には、出発を促す“出発コール”を行うといったことや、乗車駅での予測通過時刻の所定時間前には、乗車すべき列車やその発車時刻等を案内する“乗車列車の案内”を行う、乗換駅での予測通過時刻の所定時間前には、乗り換えるべき列車やホーム番号、発車時刻等を案内する“乗換案内”を行う、降車駅での予測通過時刻の所定時間前には、降車すべき駅名や列車の到着時刻等を案内する“降車案内”等を行うといったことを決定する。
案内時刻を決定すると、移動者案内サーバ100は、続いて、予測した到着時刻(予測到着時刻)となるまで以下の処理を繰返し実行する。
即ち、改札システム310から送信される入出場情報、或いは、クレジットカードシステム400から送信されるカード利用情報を受信すると、移動者案内サーバ100は、該受信した情報から移動者の所在情報を取得し(ステップS14:YES)、移動履歴情報160を更新する。
具体的には、入出場情報を受信した場合には、移動者情報120を参照し、該入出場情報に含まれる乗車券IDから移動者を識別する。そして、該入出場情報に含まれる駅名を位置Pとするとともに、通過時刻を時刻Tとした在所情報を、移動履歴情報160に追加する。一方、カード利用情報を受信した場合には、移動者情報120を参照し、該カード利用情報に含まれるカードIDから移動者を識別する。そして、該カード利用情報に含まれる店舗の所在地を位置Pとするとともに、利用時刻を時刻Tとした在所情報を、移動履歴情報160に追加する。
次いで、移動者案内サーバ100は、取得した在所情報に基づいて移動行程を再予測し、予測行程情報140を更新する(ステップS15)。具体的には、在所情報に含まれる位置Pが予測した移動行程中の経由地であれば、該経由地の通過時刻を在所情報に含まれる時刻Tとして、該経由地以降の経路を再予測する。また、位置Pが経由地でなければ、この位置Pから予測済みの移動行程に速やかに復帰するような経路を再予測する。
移動行程を更新(再予測)すると、移動者案内サーバ100は、更新した移動行程に基づいて案内時刻及びその内容を再決定し、案内タイミング情報150を更新する(ステップS16)。具体的には、通過時刻のみを変更した場合には、これに合わせて該当する案内時刻を変更する。また、経由地や移動手段を変更した場合には、これに合わせて該当する状況や時刻、内容を変更する。
また、運行管理システム320から送信される、予測した移動行程に関わる運行乱れ(遅延や不通、運休等)の情報を受信した場合には(ステップS17:YES)、移動者案内サーバ100は、この運行乱れを考慮して移動行程を再予測し、予測行程情報140を更新する(ステップS18)。具体的には、移動履歴情報160を参照し直近の時刻T及び位置Pを経由地とし、この経由地以降の経路を検索する。このとき、移動行程に含まれる区間での列車の運休或いは遅延が発生した場合には、その運休或いは遅延に応じて、該区間以降の各経由地の通過時刻を遅らせる。また、移動行程に含まれる区間での不通が発生した場合には、該区間を迂回する他の経路を検索する。
尚、移動履歴情報160にデータが無い(在所情報が蓄積されていない)場合には、出発地からの再予測を行う。
移動行程を更新すると、移動者案内サーバ100は、更新した移動行程に基づいて案内時刻及びその内容を再決定し、案内タイミング情報150を更新する(ステップS19)。但し、ここでは、運行乱れが発生した経路を通過する所定時間前に運行乱れの発生を案内する「運行乱れの案内」を含むように決定する。
また、現在時刻が、案内タイミング情報150に設定されている案内時刻となった場合には(ステップS20:YES)、移動者案内サーバ100は、該当する案内を行う(ステップS21)。具体的には、案内タイミング情報150を参照し、該案内時刻に対応する案内の内容の電子メール(案内メール)を、移動者の携帯電話機200のメールアドレス宛に送信する。
例えば、「乗車列車の案内」を行う場合には、予測行程情報140を参照し、乗車すべき駅名や列車の種別、降車すべき駅、乗車駅から降車駅までの大凡の所要時間等を案内する。更に、列車運行路線情報170に含まれる時刻表を検索して、現在時刻以降所定時間の範囲内に発車する該当する列車を抽出し、これを案内することとしても良い。
また、「降車案内」を行う場合には、予測行程情報140を参照し、降車すべき駅名や降車時刻、降車までの大凡の時間等を案内する。
また、「乗車バスの案内」を行う場合には、予測行程情報140を参照し、乗車すべきバス停やバスの行き先、降車すべきバス停、大凡の所要時間等を案内する。更に、バス運行路線情報180に含まれる時刻表を検索して、現在時刻以降に発車する該当するバスを抽出し、これを案内することとしても良い。
また、「地図案内」を行う場合には、案内対象とする二地点の所在地(基本的に住所であるが、名称(ランドマーク等)であっても良い。)を、部分地図の要求とともに地図提供システム520に送信し、これに返答して送信されてくる、該二地点を表記した部分地図データ(イメージデータ)を添付した案内メールを、携帯電話機200に送信する。
このように、現在時刻が予測到着時刻でない間(ステップS22:NO)、上述したステップS15〜S21の処理を繰り返す。そして、現在時刻が予測到着時刻となると(ステップ22:YES)、本処理は終了となる。
上述した実施の形態の具体的な実施例を説明する。
(a)移動計画の登録
先ず、移動者は、「S会社を出発して、夕方にG研究所に着きたい」といった内容の移動計画を携帯電話機200に入力し、電子メールで移動者案内サーバ100に送信させる。移動者案内サーバ100は、受信した該電子メールに基づいて、図4に示す移動計画情報130を作成する。即ち、出発地が「S会社」であり、目的地が「G研究所」であり、希望到着時刻が「夕方」である移動計画が登録される。尚、任意要件は特に設定されていない。
そして、移動者案内サーバ100は、この移動計画情報130に基づいて移動者の移動行程を予測する。このとき、移動者案内サーバ100は、「夕方」とは“15:00〜19:00”の時刻の範囲であると判断し、この範囲で最も早い時刻である“15:00”に目的地に到着する場合を予測する。
(b)移動行程の予測
図9は、図4に示した移動計画情報130に基づいて予測された移動行程を示す概略図である。同図によれば、移動者案内サーバ100は、移動者の移動行程を次のように予測する。即ち、出発地であるS会社を時刻「11:00」に出発し、S会社の最寄り駅であるA駅に徒歩で移動する。A駅には時刻「11:30」に到着する。次いで、A駅で特急列車に乗り、B駅まで移動する。B駅には時刻「12:30」に到着する。そして、B駅で新幹線に乗り換え、目的地の最寄り駅であるC駅まで移動する。C駅には時刻「14:00」に到着する。その後、C駅で降車し、C駅前からバスに乗車して、G研究所の最寄りのDバス停まで移動する。Dバス停には時刻「14:40」に到着する。最後に、Dバス停から徒歩で移動し、目的地であるG研究所には時刻「15:00」に到着する、といった移動行程を予測する。
従って、この時点で、予測行程情報140は、図5に示すように設定される。
(c)案内時刻及びその内容の決定
続いて、移動者案内サーバ100は、この予測した移動行程に基づいて、案内時刻及びその内容を決定する。即ち、図9に示すように、予測出発時刻の30分前の時刻「10:30」に、出発を促す「出発コール」を行う。また、乗車駅であるA駅に到着する20分前の時刻「11:10」に、乗車すべき列車や出発時刻等を案内する「乗車列車の案内」を行い、乗換駅であるB駅に到着する20分前の時刻「12:10」に、乗換駅や列車を案内する「乗換案内」を行い、降車駅であるC駅に到着する20分前の時刻「13:40」に、降車駅であることを案内する「降車案内」と、乗車すべきバスの行き先や乗り場、出発時刻、降車するバス停等を案内する「乗車バスの案内」とを行い、更に、降車するDバス停に到着する10分前の時刻「14:30」に、Dバス停から目的地までの行き方を地図で案内する「地図案内」を行うように決定する。
従って、この時点で、案内タイミング情報150は、図6に示すように設定される。
(d)実際の移動
このように予測された移動行程及び決定された案内時刻等に基づいて、実際の案内が次のように行われる。
図10は、移動者の実際の移動行程を示す概略図である。
同図によれば、移動者案内サーバ100は、図6に示す案内タイミング情報150に従って、先ず、時刻「10:30」において「出発コール」を行い、更に、その後の時刻「11:10」において「乗車列車の案内」を行う。このとき、移動者は、未だ出発地を出発していないため、これらの案内(「出発コール」及び「乗車列車の案内」)を出発地であるS会社にて受けることになる。
(d−1)予測の更新1
その後、移動者はS会社を出発して、A駅までの途中にあるE店舗に移動し、このE店舗においてクレジットカードを用いた買い物を行う。すると、クレジットカードシステム400からカード利用情報が移動者案内サーバ100に送信され、移動者案内サーバ100は、受信したカード利用情報から、時刻Tが時刻「11:50」であり、位置Pが「E店舗」である在所情報を取得する。
そして、移動者案内サーバ100は、この在所情報に基づいて移動行程を更新する。具体的には、E店舗を時刻「11:50」に出発してA駅に向かう行程部分を新たに予測し、A駅以降の各経由地での通過時刻を変更する。即ち、A駅には時刻「12:10」に到着し、B駅には時刻「13:10」に到着し、C駅には時刻「14:40」に到着し、Dバス停には時刻「15:20」に到着し、そして、G研究所には時刻「15:40」に到着すると再予測する。
従って、予測行程情報140は、図11(a)に示すように更新される。
更に、移動者案内サーバ100は、更新した移動行程に基づいて、案内時刻及びその内容を再決定する。具体的には、各経由地での通過時刻の変更に合わせて案内時刻を変更する。尚、案内の内容は特に変更しない。即ち、時刻「11:50」に「乗車列車の案内」を行い、時刻「12:50」に「乗換案内」を行い、時刻「14:20」に「降車案内」及び「乗車バスの案内」を行い、時刻「15:10」に「地図案内」を行うように再決定する。
従って、案内タイミング情報150は、図11(b)に示すように更新される。
そして、この更新後の案内タイミング情報150に従い、移動者案内サーバ100は、時刻「11:50」において「乗車列車の案内」を行う。このとき、移動者は、E店舗からA駅へ向かう途中であり、A駅に到着する前のタイミングで「乗車列車の案内」を受けることになる。
(d−2)予測の更新2
次いで、移動者がA駅に到着し、改札を通過してA駅の構内に入場すると、改札システム310から入出場情報が移動者案内サーバ100に送信され、移動者案内サーバ100は、受信した入出場情報から、時刻Tが時刻「12:15」であり、位置Pが「A駅」である在所情報を取得する。
そして、移動者案内サーバ100は、この在所情報に基づいて、再度、移動行程を更新する。具体的には、在所情報として取得したA駅での実際の通過時刻に合わせて、A駅以降の各経由地での通過時刻を変更する。即ち、B駅には時刻「13:15」に到着し、G研究所には時刻「15:45」に到着すると予測する。
従って、予測行程情報140は、図12(a)に示すように更新される。
更に、移動者案内サーバ100は、更新した移動行程に基づいて、案内時刻及びその内容を再決定する。具体的には、各経由地での通過時刻の更新に合わせて案内時刻を更新する。尚、案内の内容は特に変更しない。即ち、時刻「12:55」に「乗換案内」を行い、時刻「14:25」に「降車案内」及び「乗車バスの案内」を行い、時刻「15:15」に「地図案内」を行うように再決定する。
従って、案内タイミング情報150は、図12(b)に示すように更新される。
(d−3)予測の更新3
その後、時刻「12:20」において、運行管理システム320から“B駅〜C駅間が不通”である旨の運行乱れの情報を受信すると、移動者案内サーバ100は、この受信した運行乱れの内容を考慮して、再度、移動行程を更新する。具体的には、不通区間である“B駅〜C駅間”を迂回するような経路を検索し、該経路上での各経由地での通過時間を算出する。即ち、A駅を時刻「12:15」に通過したので、F駅に時刻「13:00」に到着し、このF駅で他の区間を走行する特急列車に乗り換え、C駅に時刻「15:00」に到着する行程部分を再予測する。更に、C駅以降の各経由地での通過時刻を更新する。即ち、Dバス停には時刻「15:40」に到着し、G研究所には時刻「16:00」に到着すると再予測する。
従って、予測行程情報140は、図13(a)に示すように更新される。
更に、移動者案内サーバ100は、更新した移動行程に基づいて、案内時刻及びその内容を再決定する。具体的には、運行乱れにより生じたB駅〜C駅間の経路を通過する前で、乗り帰るF駅に到着する前の時刻「12:25」に、運行乱れが発生したことを案内する「運行乱れの案内」を行い、新たな乗換駅であるF駅に到着する20分前の時刻「12:40」に、乗り換えるべき列車や乗り換え時刻等を案内する「乗換案内」を行い、時刻「14:40」に「降車案内」及び「乗車バス案内」を行うように決定する。更に、C駅以降での案内時刻を更新する。即ち、時刻「15:30」に「地図案内」を行うように再決定する。
従って、案内タイミング情報150は、図13(b)に示すように更新される。
そして、この更新後の案内タイミング情報150に従い、移動者案内サーバ100は、時刻「12:25」において「運行乱れの案内」を行い、更に、時刻「12:40」において「乗換案内」を行う。このとき、移動者は、特急列車に乗車してA駅〜F駅間を移動中であり、「乗換案内」に従って、F駅で他の区間(B駅〜C駅間を迂回する区間)を走行する特急列車に乗り換える。
その後、移動者案内サーバ100は、時刻「14:40」において、「降車案内」及び「乗車バスの案内」を行う。このとき、移動者は、F駅〜C駅間を走行する特急列車に乗車しており、降車駅であるC駅に到着前のタイミングでこれらの案内(「降車案内」及び「乗車バスの案内」)を受ける。そして、「降車案内」に従ってC駅で降車する。
(d−4)予測の更新4
そして、移動者がC駅に到着し、改札を通過してC駅の構内から出場すると、改札システム310から入出場情報が移動者案内サーバ100に送信され、移動者案内サーバ100は、受信した入出場情報から、時刻Tが時刻「15:10」であり、位置Pが「C駅」である在所情報を取得する。
そして、移動者案内サーバ100は、この在所情報に基づいて、再度、移動行程を更新する。具体的には、在所情報として取得したC駅での実際の通過時刻「15:10」に合わせて、C駅以降の各経由地での通過時刻を変更する。即ち、Dバス停には時刻「15:50」に到着し、目的地には時刻「16:10」に到着すると予測する。
従って、予測行程情報140は、図14(a)に示すように更新される。
更に、移動者案内サーバ100は、更新した移動行程に基づいて、案内時刻及びその内容を再決定する。具体的には、通過時刻の更新に合わせて、C駅以降の行程部分での案内時刻を遅らせるように更新する。尚、案内の内容は特に変更しない。即ち、時刻「15:40」に「地図案内」を行うように再決定する。
従って、案内タイミング情報150は、図14(b)に示すように更新される。
そして、この更新後の案内タイミング情報150に従い、移動者案内サーバ100は、時刻「15:40」において「地図案内」を行う。このとき、移動者は、「乗車バスの案内」に従ったバスに乗車中であり、Dバス停に到着する前のタイミングでこの「地図案内」を受けることになる。その後、移動者は、Dバス停でバスから降車し、「地図案内」に従って移動し、目的地であるG研究所に到着する。
以上のように、移動者案内サーバ100による実際の案内が行われる。
[作用・効果]
以上、本実施の形態によれば、移動者案内サーバ100は、移動者によって登録された、出発地、目的地、及び到着希望時刻を含む移動計画情報130から該移動者の移動行程を予測し、予測した移動行程中の案内を行うべき状況や該状況に該当する大凡の時刻(案内時刻)を決定しておく。そして、現在時刻が案内時刻となった場合に、該当する案内(詳細には、案内メールの送信)を行う。即ち、移動計画から移動行程を予測するとともに、予測した移動行程から移動者の大凡の現在位置を推定して、この推定した位置以降の行程部分に関わる案内を適切なタイミングで行うことができる。
また、移動者の実際の位置及びその位置にいた時刻を含む入出場情報やカード利用情報を受信する毎に、該位置及び時刻を加味して予測済みの移動行程を更新し、移動者の実際の移動に即したより適切な案内が可能となる。
[変形例]
尚、本発明の適用は、上述した実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形可能である。例えば、次の変形例が挙げられる。
(1)移動者携帯端末の適用
上述した実施の形態では、移動者携帯端末として携帯電話機200に適用した場合について説明したが、本発明を適用可能なものはこれに限らない。例えば、PHSやPDA等、無線通信機能及び電子メール機能を有する携帯型のコンピュータであれば何れであっても適用可能である。
(2)在所情報の取得
また、上述した実施の形態では、改札システム310から受信した入出場情報、或いは、クレジットカードシステム400から受信したカード利用情報から在所情報を取得することとしたが、これは、他のシステムからの情報を受信することで取得することとしても良いのは勿論である。
例えば、携帯電話機200を用いた自動販売機での商品購入によって在所情報を取得することとしても良い。具体的には、携帯電話機200及び自動販売機は、赤外線通信やBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信装置を有する構成とする。商品購入の際、自動販売機は、無線通信が確立された携帯電話機200の識別番号(例えば、電話番号等)を読み取るとともに、自動販売機(或いは、自動販売機に接続された自販機管理装置)が、読み取った識別番号と購入時刻とを含む購入情報を移動者案内サーバ100に送信する。移動者案内サーバ100は、受信した購入情報から、移動者の位置P及び時刻Tを示す在所情報を取得する。
(3)案内の対象とする移動
更に、出発地を出発駅とするとともに目的地を到着目的駅として、駅間の移動に関する案内を行うこととしても良い。この場合、移動者案内サーバ100は、鉄道システム300と接続し、記憶装置に予め記憶された、或いは運行管理システムから取得した時刻表データを参照して、出発駅から到着目的駅までの移動行程(経由駅や通過時刻、駅間の利用する列車の種別を含む)を予測する。そして、改札システム310から受信する入出場情報、或いは、運行管理システム320から受信する運行乱れの情報に基づいて、予測済みの移動行程を変更する。
実施の形態における移動者案内システムの概略構成を示す図。 移動者案内サーバの記憶装置の構成を示す図。 移動者情報のデータ構成例を示す図。 移動計画情報のデータ構成例を示す図。 予測行程情報のデータ構成例を示す図。 案内タイミング情報のデータ構成例を示す図。 移動履歴情報のデータ構成例を示す図。 移動者案内処理の流れを説明するフローチャート。 予測された移動行程例を示す概略図。 移動者の実際の移動行程例を示す概略図。 更新後の予測行程情報及び案内タイミング情報を示す図。 更新後の予測行程情報及び案内タイミング情報を示す図。 更新後の予測行程情報及び案内タイミング情報を示す図。 更新後の予測行程情報及び案内タイミング情報を示す図。
符号の説明
100 移動者案内サーバ
110 移動者案内プログラム
120 移動者情報
130 移動計画情報
140 予測行程情報
150 案内タイミング情報
160 移動履歴情報
170 列車運行路線情報
180 バス運行路線情報
200 携帯電話機
300 鉄道システム
310 改札システム
320 運行管理システム
400 クレジットカードシステム
500 外部システム
510 バスシステム
520 地図提供システム

Claims (3)

  1. 所定の通信網を介して、移動者が携行する移動者携帯端末に所定の案内情報を送信可能な移動者案内サーバにおいて、
    少なくとも出発地と目的地と目的地到着希望時刻とを含む移動計画を登録する登録手段と、
    前記登録された移動計画を遂行するための、少なくとも出発地から目的地までの経路と当該経路上での通過時刻とを含む移動行程を予測する行程予測手段と、
    前記予測された移動行程と現在時刻とを対比することで、移動中の前記移動者の現在位置を推定する位置推定手段と、
    前記予測された移動行程のうち、前記推定された現在位置以降の経路に関する所定の案内情報を前記移動者携帯端末に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする移動者案内サーバ。
  2. 所定の通信網を介して、前記移動者の通過地点及び当該通過地点での通過時刻に関する在所情報を外部システムから受信可能な受信手段、を更に備え、
    前記行程予測手段が、前記受信された在所情報に含まれる通過地点を経由地とし、当該経由地を通過した通過時刻を加味することで予測済みの移動行程を更新する更新手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動者案内サーバ。
  3. 列車時刻表データベースを更に備え、
    前記出発地は出発駅であり、
    前記目的地は到着目的駅であるとともに、
    前記行程予測手段は、利用列車種別及び利用区間を含む経路と、前記利用区間内の駅での通過時刻とを含む移動行程を、前記列車時刻表データベースを参照して予測する手段である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の移動者案内サーバ。
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