JP2014162457A - 交通機関特定システム、交通機関特定方法および交通機関特定プログラム - Google Patents

交通機関特定システム、交通機関特定方法および交通機関特定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】企業が一般に公開している情報を利用して、ユーザが乗車している交通機関を特定できる交通機関特定システムを提供する。
【解決手段】運行予定記憶手段81は、所定の発着場所からの交通機関の発着予定時刻を記憶する。乗車確度計算手段82は、ユーザの移動状態を示す状態モードと、その状態モードが推定された時刻である状態モード推定時刻とを受信し、受信した状態モードが、交通機関が発車または停車したことを示すモードの場合に、その状態モードが推定された状態モード推定時刻と発着予定時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する。交通機関特定手段83は、計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する。
【選択図】図18

Description

本発明は、ユーザが乗車している交通機関を特定する交通機関特定システム、交通機関特定方法および交通機関特定プログラムに関する。
交通機関を特定する一般的なシステムが、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたシステムは、図19に示すように、利用者位置把握手段101’と、列車位置把握手段102’と、乗車列車特定手段103’とを備えている。
特許文献1に記載されたシステムは、次のように動作する。まず、利用者位置把握手段101’が、利用者が所持する携帯端末から利用者の現在位置を取得し、列車位置把握手段102’が、列車の現在位置をその列車から取得する。次に、乗車列車特定手段103’が、利用者の現在位置と列車の現在位置とから、利用者が現在利用している列車を特定する。
特許文献2には、ユーザによる入力がなくても、ユーザが乗車する車両の情報を取得できる方法が記載されている。特許文献2に記載された方法では、携帯端末が現在位置、現在進行方法および現在時刻を受信すると、現在位置からの最寄地点の一覧を取得する。そして、最寄地点の進行方位と受信した現在進行方位に基づいて、乗車路線および乗車方面を特定する。
なお、特許文献3には、加速度センサを備えた携帯端末が、検知した加速度および通信状態の履歴に基づいて、駅への到着および駅からの出発を判別する方法が記載されている。
また、特許文献4には、加速度センサが検知したセンサデータに基づいて、測定対象の行動を判定する行動判定装置が記載されている。特許文献4に記載された行動判定装置は、センサデータから時間窓データを切り出して特徴量を算出し、その特徴量に基づいて測定対象の行動を判定する。
特開2008−183914号公報 特開2010−264937号公報 特開2007−120953号公報 特開2011−206274号公報
交通機関を運営する企業(例えば、鉄道会社やバス運行会社など)が、各交通機関の位置情報を公開していれば、その位置情報とユーザの位置情報を比較することで、ユーザの乗車する交通機関を特定することは可能である。しかし、一般に、交通機関を運営する企業は、各交通機関の位置情報を公開していない。そのため、特許文献1に記載されたシステムを利用できるのは、各交通機関を運営する会社に限られてしまうという問題がある。
そのため、ユーザが乗車している交通機関を特定するためには、企業内でのみ利用される情報ではなく、企業が一般に公開している情報(以降、「パブリックな情報」と記す。)を利用できることが望ましい。
また、特許文献2に記載された方法では、ユーザが有する携帯端末の進行方位と、路線図データベースとを比較することで乗車路線を特定している。しかし、携帯端末の進行方位を検出する精度と路線図データベースの精度によっては、正しく比較することができないという問題がある。例えば、路線図に表わしきれない細かなカーブが示す方向や、携帯端末の方位を検知するタイミングによっては、路線図とユーザが同じ位置に居たとしても、両者の進行方位は異なってしまう。
そこで、本発明は、企業が一般に公開している情報(すなわち、「パブリックな情報」)を利用して、ユーザが乗車している交通機関を特定できる交通機関特定システム、交通機関特定方法および交通機関特定プログラムを提供することを目的とする。
本発明による交通機関特定システムは、所定の発着場所からの交通機関の発着予定時刻を記憶する運行予定記憶手段と、ユーザの移動状態を示す状態モードと、その状態モードが推定された時刻である状態モード推定時刻とを受信し、受信した状態モードが、交通機関が発車または停車したことを示すモードの場合に、その状態モードが推定された状態モード推定時刻と発着予定時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する乗車確度計算手段と、計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する交通機関特定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による交通機関特定方法は、ユーザの移動状態を示す状態モードと、その状態モードが推定された時刻である状態モード推定時刻とを受信し、受信した状態モードが、交通機関が発車または停車したことを示すモードの場合に、その状態モードが推定された状態モード推定時刻と、所定の発着場所からの交通機関の発着予定時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算し、計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定することを特徴とする。
本発明による交通機関特定プログラムは、コンピュータに、ユーザの移動状態を示す状態モードと、その状態モードが推定された時刻である状態モード推定時刻とを受信し、受信した状態モードが、交通機関が発車または停車したことを示すモードの場合に、その状態モードが推定された状態モード推定時刻と、所定の発着場所からの交通機関の発着予定時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する乗車確度計算処理、および、計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する交通機関特定処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、企業が一般に公開している情報を利用して、ユーザが乗車している交通機関を特定できる。
本発明による交通機関特定システムの第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。 電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103が記憶する情報の例を示す説明図である。 走行予定リストへのポインタが設定された例を示す説明図である。 第1の実施形態の交通機関特定システムの動作例を示すフローチャートである。 走行予定リストの例を示す説明図である。 第1の変形例における交通機関特定システムの動作例を示すフローチャートである。 第2の変形例における交通機関特定システムの動作例を示すフローチャートである。 本発明による交通機関特定システムの第2の実施形態の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態の乗車電車・最寄駅特定システム110の構成例を示すブロック図である。 電車毎早着遅延時間記憶手段109が記憶する情報の例を示す説明図である。 第2の実施形態の早着遅延管理サーバ200の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態の乗車電車・最寄駅特定システム110の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の早着遅延管理サーバ200の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の変形例の乗車電車・最寄駅特定システム110αの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態の変形例の早着遅延管理サーバ200αの構成例を示すブロック図である。 乗車電車・最寄駅特定システム100を利用した携帯端末の例を示すブロック図である。 乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202が記憶する情報の例を示す説明図である。 本発明による交通機関特定システムの概要を示すブロック図である。 交通機関を特定する一般的なシステムを示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。以下の説明では、本発明による交通機関特定システムが、ユーザが乗車している電車(以下、乗車電車と記す。)を特定するものとする。また、本発明による交通機関特定システムは、その交通機関の発着場所も特定するものとし、以下の説明では、交通機関の発着場所を乗車電車の最寄駅として説明する。
ただし、本発明による交通機関特定システムが特定する交通機関は、乗車電車に限られず、走行予定が決まっていれば、例えば、バス、モノレールなど、他の交通機関であってもよい。
実施形態1.
図1は、本発明による交通機関特定システムの第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。第1の実施形態では、本発明による交通機関特定システムを、乗車電車・最寄駅特定システムと称して説明する。図1に例示する乗車電車・最寄駅特定システム100は、モード受信手段101と、電車毎乗車確度計算手段102と、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103と、乗車電車・最寄駅決定手段104と、乗車電車・最寄駅送信手段105とを備えている。
電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103は、所定の発着場所からの交通機関の発着予定時刻と、ユーザがその交通機関に乗車している確度(以下、乗車確度と記す。)とを対応付けて記憶する。なお、本実施形態では、乗車確度が示す値が小さいほど、ユーザがその交通機関に乗車している確度は高いものとする。
具体的には、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103は、走行している全電車について、電車を識別する情報(ID)と、走行予定と、走行予定における現在の状態(現在状態)と、乗車確度とを記憶する。ここで、走行予定とは、各発着場所に停止または各発着場所から発車する予定時刻を表わす要素を組み合わせた情報であり、現在状態とは、その走行予定のうち、どの要素にユーザの状態が対応するかを表わす情報である。また、乗車確度は、電車ごとに表わされる。
図2は、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103が記憶する情報の例を示す説明図である。図2に示す例では、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103は、1つの電車一覧リストと、走行している電車数分の走行予定リストを走行予定として記憶する。この電車一覧リストは、ユーザ単位で作成される。
電車一覧リストは、各電車のIDと、乗車確度と、走行予定リストにおける現在状態を示す要素へのポインタとから構成される。以下、このポインタが示す要素のことを、単に現在状態と記すこともある。図2に示す例では、走行予定リストは、電車が停止する駅名と、その駅を発車または停止したかを示す発着状態と、発着状態になった時刻を格納した要素から構成される。なお、図2に示す例は、初期状態を示しており、電車一覧リストから走行予定リストへのポインタは設定されていない。
図3は、走行予定リストへのポインタが設定された例を示す説明図である。図3に示す例では、走行予定リストに電車1、電車2、電車3の3台が登録され、例えば、ユーザの電車1への乗車確度は0、電車1の現在状態は池袋を08:06に発車したことを示している。
モード受信手段101は、ユーザの現在の移動状態を示すモードを推定するモード推定システムから、そのモードとモードが推定された時刻(以下、モード推定時刻と記す。)とを受信する。モードは、例えば、歩行、走行、停止、電車乗車、自転車乗車、自動車乗車などを表わす。また、このモードは、ユーザの移動状態を示していることから、状態モードと記されることもある。
なお、モード推定システムには、例えば、特許文献4に記載されたシステムを用いればよい。すなわち、モード受信手段101は、ユーザの移動状態を特定可能な任意のシステムからモードおよびそのモードが推定されたモード推定時刻とを受信する。
電車毎乗車確度計算手段102は、交通機関ごとに乗車確度を計算する。具体的には、電車毎乗車確度計算手段102は、モード受信手段101が受信したモードが、交通機関が発車または停車したことを示すモードの場合に、そのモードが推定されたモード推定時刻と、発着予定時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する。このとき、電車毎乗車確度計算手段102は、交通機関の発着予定時刻のうち、モード推定時刻に最も近い発着予定時刻との差に応じて乗車確度を計算する。
例えば、モード受信手段101が受信したモードが、交通機関が発車したことを示すモード(以下、「電車乗車」と記す。)になった場合、電車毎乗車確度計算手段102は、ユーザが乗車している電車がどこかの駅を発車したと推定する。同様に、モード受信手段101が受信したモードが、交通機関が停止したことを示すモード(以下、「停止」と記す。)になった場合、電車毎乗車確度計算手段102は、ユーザが乗車している電車がどこかの駅に到着したと推定する。
そして、電車毎乗車確度計算手段102は、モードが「電車乗車」または「停止」になった時刻(モード推定時刻)と、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103に記憶されている各電車の走行予定を比較し、各電車についてユーザが乗車している確度(乗車確度)を計算する。また、電車毎乗車確度計算手段102は、計算した乗車確度で、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103に記憶された乗車確度を更新する。
乗車電車・最寄駅決定手段104は、計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する。具体的には、乗車電車・最寄駅決定手段104は、計算された乗車確度が最も高い交通機関を、ユーザが乗車している交通機関と特定する。さらに、乗車電車・最寄駅決定手段104は、交通機関を特定する際にモード推定時刻と比較した発着予定時刻に対応する発着場所を、ユーザの発着場所と特定する。乗車電車・最寄駅決定手段104は、例えば、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103に格納されている各電車の乗車確度から、ユーザの乗車電車と最寄駅を決定する。
乗車電車・最寄駅送信手段105は、特定されたユーザの乗車電車と最寄駅とを外部に送信する。
モード受信手段101と、電車毎乗車確度計算手段102と、乗車電車・最寄駅決定手段104と、乗車電車・最寄駅送信手段105とは、プログラム(交通機関特定プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。プログラムは、例えば、交通機関特定システムを搭載する携帯端末の記憶部(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み込み、プログラムに従って、モード受信手段101、電車毎乗車確度計算手段102、乗車電車・最寄駅決定手段104および乗車電車・最寄駅送信手段105として動作してもよい。
また、モード受信手段101と、電車毎乗車確度計算手段102と、乗車電車・最寄駅決定手段104と、乗車電車・最寄駅送信手段105とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103は、例えば、磁気ディスク装置などにより実現される。
次に、本実施形態の乗車電車・最寄駅特定システム100の動作を説明する。以下の説明において、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103には、各電車のIDと走行予定リストがあらかじめ登録されているものとする。また、電車一覧リストのポインタは、走行予定リストのいずれの要素も指していないものとし、また、各電車の乗車確度の初期値は0とする。以下、電車リストのポインタがいずれの要素も指していない状態のことを、「現在状態がカラ」と記すこともある。
また、乗車電車・最寄駅特定システム100は、モード推定システムから様々な種類のモードを受信するが、ここでは、ユーザが電車に乗車しているときのみ動作するものとする。したがって、乗車電車・最寄駅特定システム100は、ユーザが電車に乗車した時(すなわち、モードが「電車乗車」以外から「電車乗車」になった時)に起動し、ユーザが電車に乗車している間(すなわち、モードが「電車乗車」→「停止」→「電車乗車」→「停止」→・・と変化している間)に動作し、ユーザが電車から降車した時(すなわち、モードが「電車乗車」または「停止」以外になった時)に終了するものとする。
また、乗車電車・最寄駅特定システム100は、モード推定システムから受信することを期待するモード(以下、「期待モード」と記す。)を格納する期待モード記憶部(図示せず)を備えているものとする。期待モード記憶部は、初期値として「電車乗車」を格納し、それ以降は、モード推定システムからモード「電車乗車」を受信したら「停止」に更新され、モード「停止」を受信したら「電車乗車」に更新される。
図4は、本実施形態の交通機関特定システムの動作例を示すフローチャートである。まず、モード受信手段101は、モード推定システムからユーザのモードとモード推定時刻(t1とする)を受信する(ステップS1)。受信したモードが「電車乗車」で期待モードが「電車乗車」の場合(ステップS2におけるyes)、モード受信手段101は、次に受信を期待するモードである「停止」を期待モード記憶部に格納する(ステップS3)。
次に、電車毎乗車確度計算手段102は、走行している各電車について、ユーザの乗車確度を計算する(ステップS4〜S7)。以下、各ステップの処理を具体的に説明する。
まず、電車毎乗車確度計算手段102は、初期状態か否か判断する(ステップS4)。すなわち、電車毎乗車確度計算手段102は、ユーザが電車に乗車した直後で、全電車の乗車確度が0か否かを判断する。
ユーザが電車に乗車した直後で、全電車の乗車確度が0のとき(ステップS4におけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102は、各電車について、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103に記憶されている走行予定リストの中で、時刻がt1に最も近く、発着状態が「発車」である要素を特定する(ステップS5)。ここで、時刻がt1に最も近い時刻をt2とする。
電車毎乗車確度計算手段102は、各電車の現在状態を更新する。すなわち、電車毎乗車確度計算手段102は、電車一覧リストの電車ごとのポインタが差す要素をそれぞれ更新する。そして、電車毎乗車確度計算手段102は、t1とt2の差分の絶対値を乗車確度とする(ステップS6)。
一方、ユーザが電車に乗車した直後ではない場合(ステップS4におけるno)、電車毎乗車確度計算手段102は、各電車の現在状態を更新する(ステップS7)。具体的には、電車毎乗車確度計算手段102は、現在状態として格納されている走行予定リストの要素を、1つ右の要素(すなわち、後の時刻の要素)にずらし、この要路に格納されている時刻をt2とする。そして、電車毎乗車確度計算手段102は、現在状態として格納されている時刻t1とt2の差の絶対値を乗車確度とする(ステップS6)。
なお、ステップS4において、電車毎乗車確度計算手段102は、モードが「乗車電車」になったときを、ユーザが電車に乗車した直後と判断すればよい。
次に、乗車電車・最寄駅決定手段104は、乗車確度の値が最も小さい1台以上の電車を、ユーザの乗車電車候補と特定し、特定した各電車の最寄駅をユーザの最寄駅候補と特定する(ステップS8)。具体的には、乗車電車・最寄駅決定手段104は、ユーザの乗車電車候補を特定した後、t1と比較したt2を要素とする走行予定リストの駅を最寄駅候補と特定する。
最後に、乗車電車・最寄駅送信手段105は、候補として特定した1つ以上の(乗車電車、乗車電車の最寄駅)のペアを、外部システムに送信する(ステップS9)。
一方、ステップS2において、受信したモードが「電車乗車」ではない場合、または、期待モードが「電車乗車」ではない場合(ステップS2におけるno)、さらに、受信したモードが「停止」で期待モードが「停止」ならば(ステップS10におけるyes)、モード受信手段101は、次に受信を期待するモードである「電車乗車」を期待モード記憶部に格納する(ステップS11)。その後、ステップS4以降の処理が行われる。
一方、ステップS10において、受信したモードが「停止」でない場合、または、期待モードが「停止」でない場合(ステップS10におけるno)、モード受信手段101は、ユーザが電車から降車したと判定し、処理を終了する。
なお、上記説明では、電車毎乗車確度計算手段102が、t1とt2の差の絶対値を乗車確度として計算する場合について説明した(図4におけるステップS6参照)。他にも、電車毎乗車確度計算手段102は、モードとともに受信した時刻t1と、電車の現在状態を示す時刻t2の差の絶対値を、モードを受信するたびに乗車確度に加算することで、乗車確度を計算してもよい。この場合、ステップS6における計算式は、「乗車確度+|t1−t2|→乗車確度」と表わすことができる。
t1とt2の差の絶対値を乗車確度として計算する方法(以下、方法(i)と記す。)では、受信した最新のモード推定時刻に駅に発着した電車が複数存在する場合、乗車電車候補も複数台になる。一方、t1とt2の差の絶対値をモードを受信するたびに乗車確度に加算して計算する方法(以下、方法(ii)と記す。)では、過去に受信したモード推定時刻と電車の発着時刻を考慮して乗車確度を求めているため、乗車電車を1台に特定できる可能性が高くなり、より好ましい。以下、この2つの方法を具体例を用いて説明する。
図5は、走行予定リストの例を示す説明図である。図5に例示する2台の電車(電車1と電車2)の走行予定リストが、それぞれ電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103に格納されているとする。この状態において、まず、モード受信手段101が、(1)モード「電車乗車」と時刻08:06を受信し、次に、(2)モード「停止」と時刻08:09を受信したとする。
(2)の情報を受信したとき、電車1と電車2の現在状態は、共に「08:09に駅に到着している」である。そのため、方法(i)では電車1と電車2の乗車確度はそれぞれ0になり、どちらの電車に乗車しているか特定できない。
一方、方法(ii)では、(1)と(2)の両方を考慮して乗車確度が計算される。そのため、(2)の情報を受信したとき、電車1の乗車確度は0、電車2の乗車確度は2になる。そのため、乗車電車・最寄駅決定手段104は、ユーザが電車1に乗車していることを特定できる。この方法は、後述する実施形態においても同様に適用可能である。
また、本実施形態では、モードが「電車乗車」または「停止」になったモード推定時刻と、電車の発着状態が「発車」または「到着」である時刻とを比較して、ユーザの乗車電車と最寄駅が特定される場合について説明している。
一方、鉄道会社から公開されている時刻表からは、電車が経路上の各駅を「発車」する時刻しか特定できない場合がある。この場合、電車毎乗車確度計算手段102および乗車電車・最寄駅決定手段104は、モードが「電車乗車」になったモード推定時刻と、電車の発着状態が「発車」である時刻のみを比較して、ユーザの乗車電車および最寄駅を特定してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、モード受信手段101が、モードと状態モード推定時刻とを受信し、受信したモードが、交通機関が発車または停車したことを示すモード(「電車乗車」または「停止」)の場合に、電車毎乗車確度計算手段102が、そのモードが推定された状態モード推定時刻と、発着予定時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する。そして、乗車電車・最寄駅決定手段104が、計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する。よって、企業が一般に公開している情報を利用して、ユーザが乗車している交通機関を特定できる。
すなわち、本実施形態では、パブリックな情報(各電車の走行予定)と、ユーザが保有している端末の状態に応じて取得できる情報(モード)のみを用いている。そのため、鉄道会社以外でも、ユーザの乗車電車および最寄駅を特定できる。
例えば、特許文献2に記載された方法では、現在地を取得するとともに、加速度および進行方向を検知する2つのセンサを利用しているが、本願発明では、例えば、加速度センサ単体で検知可能なユーザの状態を利用する点において、両者は実現方法が大きく異なると言える。
次に、本実施形態の第1の変形例を説明する。上記実施形態では、電車毎乗車確度計算手段102は、モードを受信すると、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103に記憶されているすべての電車の乗車確度を計算していた。一方、乗車確度の値が一定値以上になった電車は、ユーザが乗車している可能性が低いと考えられる。
そこで、電車毎乗車確度計算手段102は、乗車確度の値が一定値以上になった後は、モードを受信しても乗車確度を計算しないようにしてもよい。
図6は、第1の変形例における交通機関特定システムの動作例を示すフローチャートである。図6に例示するフローチャートは、図4に例示するフローチャートと比較して、ユーザが電車に乗車した直後ではない場合に判定処理(図4におけるステップS12a)を行う点において異なる。
具体的には、ユーザが電車に乗車した直後ではない場合において(ステップS4におけるno)、乗車確度の値が一定値以上の場合(ステップS12aにおけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102は、現在状態の更新処理および乗車確度の計算処理を行わない。一方、乗車確度の値が一定値未満の場合(ステップS12aにおけるno)、ステップS7以降の処理が行われる。
このようにすることで、電車毎乗車確度計算手段102による計算時間が短縮され、乗車電車候補を早く絞り込むことができる。なお、この方法は、後述する実施形態においても同様に適用可能である。
次に、本実施形態の第2の変形例を説明する。上記実施形態では、モードが「電車乗車」で期待モードが「電車乗車」である状態と、モードが「停止」で期待モードが「停止」である状態のいずれの状態でもない場合、モード受信手段101は、ユーザが電車から降車したと判定して処理を終了していた。
このとき、乗車電車・最寄駅特定システム100は、最後に受信したモード推定時刻と、その際の最寄駅を記憶しておいてもよい。そして、一定時間以内に再びモードが「電車乗車」になったときに、ユーザが降車した駅で電車を乗り換えたとみなして、電車毎乗車確度計算手段102は、記憶している最寄駅が走行予定リストに含まれる電車のみ、乗車確度を計算してもよい。
図7は、第2の変形例における交通機関特定システムの動作例を示すフローチャートである。図7に例示するフローチャートは、図4に例示するフローチャートと比較して、モード推定時刻と降車時刻とを比較する(ステップS12b,12c)点。および、全体の処理を終了する前に降車時刻と最寄駅とを記憶する処理(ステップS13)が加わる点において異なる。
具体的には、ステップS10において、受信したモードが「停止」でない場合、または、期待モードが「停止」でない場合(ステップS10におけるno)、モード受信手段101は、ユーザが電車から降車したと判定し、降車時刻t3と最寄駅とを記憶して(ステップS13)、処理を終了する。
その後、処理が開始されると、モードを受信して期待モードと比較するステップS1〜ステップS3およびステップS10からステップS13の処理が行われる。
そして、ステップS4において、ユーザが電車に乗車した直後であって(ステップS4におけるyes)、降車時刻t3とt1との差が一定値以内の場合、ユーザは最寄駅で電車を乗り換えたと判断できる。そこで、電車毎乗車確度計算手段102は、降車時刻t3とt1との差が一定値以内であって、走行予定リストの経路に、記憶された最寄駅が含まれない場合(ステップS12bにおけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102は、その電車についての現在状態の更新処理および乗車確度の計算処理を行わない。一方、降車時刻t3とt1との差が一定値を超える場合、または、降車時刻t3とt1との差が一定値以内であっても、走行予定リストの経路に、記憶された最寄駅が含まれる場合、ステップS5以降の処理が行われる。
同様に、ステップS4において、ユーザが電車に乗車した直後ではなく(ステップS4におけるno)、降車時刻t3とt1との差が一定値以内の場合も、ユーザは最寄駅で電車を乗り換えたと判断できる。そこで、電車毎乗車確度計算手段102は、降車時刻t3とt1との差が一定値以内であって、走行予定リストの経路に、記憶された最寄駅が含まれない場合(ステップS12cにおけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102は、その電車についての現在状態の更新処理および乗車確度の計算処理を行わない。一方、降車時刻t3とt1との差が一定値を超える場合、または、降車時刻t3とt1との差が一定値以内であっても、走行予定リストの経路に、記憶された最寄駅が含まれる場合、ステップS7以降の処理が行われる。
このようにすることで、電車毎乗車確度計算手段102による計算時間が短縮され、乗車電車候補を早く絞り込むことができる。なお、この方法は、後述する実施形態においても同様に適用可能である。
実施形態2.
次に、本発明による交通機関特定システムの第2の実施形態を説明する。第1の実施形態では、あらかじめ登録された走行予定を使用してユーザの乗車電車・最寄駅を特定した。しかし、電車の早着・遅延などで、電車が走行予定通りに走行していない場合、あらかじめ登録された走行予定を使用するだけでは、ユーザの乗車電車・最寄駅を正しく特定することは困難である。そこで、本実施形態では、この課題を解決するため、発着予定時刻との差異を示す時間(以下、早着遅延時間と記す。)を加味してユーザの乗車電車および最寄駅を特定する。
具体的には、あるユーザが使用する乗車電車・最寄駅特定システムが、ユーザの乗車電車を1本に特定したときに、モード推定時刻と走行予定から、この乗車電車が駅に予定より早く到着、または、遅く到着した時間(すなわち、早着遅延時間)を計算する。そして、その乗車電車・最寄駅特定システムが、他のユーザが使用する乗車電車・最寄駅特定システムに早着遅延時間を送信し、早着遅延時間を受信した乗車電車・最寄駅特定システムが、ユーザの乗車電車・最寄駅を特定するときに、この早着遅延時間を加味した電車の走行予定を使用する。
なお、本実施形態の説明では、あるユーザが使用する乗車電車・最寄駅特定システムが他の乗車電車・最寄駅特定システムに早着遅延時間を送信する場合を例示するが、早着遅延時間を特定した乗車電車・最寄駅特定システムそのものが、早着遅延時間を使用してもよいことは勿論である。
図8は、本発明による交通機関特定システムの第2の実施形態の構成例を示すブロック図である。第2の実施形態の交通機関特定システムは、複数の乗車電車・最寄駅特定システム110と、早着遅延管理サーバ200とを備えている。また、本実施形態の説明において、各乗車電車・最寄駅特定システム110は、ユーザが利用する携帯端末にそれぞれ搭載されているものとする。各乗車電車・最寄駅特定システム110と、早着遅延管理サーバ200とは、通信ネットワーク網99を介して相互に接続される。
また、図8に示すように、ユーザが利用する携帯端末は、乗車電車・最寄駅特定システム110の他、加速度センサ、モード推定システム、情報配信サービスを実現する機能を含んでいてもよい。なお、図8において、ユーザの携帯端末2およびユーザの携帯端末3の構成を省略しているが、その内容は、ユーザの携帯端末1と同様である。
図8を参照して、本実施形態の交通機関特定システムの概要を説明する。ユーザの携帯端末で、交通機関の早着遅延が検出され、通信ネットワーク網を介して、その情報が早着遅延管理サーバ200に送信される。送信遅延情報を受信した早着遅延管理サーバ200は、その情報を各携帯端末に送信する。送信遅延情報を受信した各携帯端末は、それ以降、早着遅延時間を考慮して乗車電車を特定する。
図9は、本実施形態の乗車電車・最寄駅特定システム110の構成例を示すブロック図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。
図9に例示する乗車電車・最寄駅特定システム110は、モード受信手段101αと、電車毎乗車確度計算手段102αと、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103と、乗車電車・最寄駅決定手段104αと、乗車電車・最寄駅送信手段105と、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106と、乗車電車早着遅延時間計算手段107と、乗車電車早着遅延時間送信手段108と、電車毎早着遅延時間記憶手段109と、早着遅延時間受信手段10aとを含む。
モード受信手段101αは、モード推定システムからユーザの現在の移動状態を示すモードとモード推定時刻を受信する。モード受信手段101αは、ユーザの乗車電車が1台に特定されていない場合に、このモードとモード推定時刻を電車毎乗車確度計算手段102αに送信する。また、モード受信手段101αは、ユーザの乗車電車が1台に特定されている場合、このモードとモード推定時刻を、後述する乗車電車早着遅延時間計算手段107に送信する。
電車毎乗車確度計算手段102αは、交通機関ごとに乗車確度を計算する。具体的には、電車毎乗車確度計算手段102αは、モード受信手段101αからモードとモード推定時刻を受信すると、各電車について、モードが「電車乗車」または「停止」になった時刻と、電車の現在状態の時刻(すなわち、発着予定時刻)にこの電車(交通機関)の早着遅延時間を加算した値を比較して乗車確度を計算する。そして、電車毎乗車確度計算手段102αは、計算した乗車確度を電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103に格納する。
なお、交通機関の早着遅延時間は、後述する電車毎早着遅延時間記憶手段109に格納されており、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車毎早着遅延時間記憶手段109に記憶された早着遅延時間を利用して、乗車確度を計算する。すなわち、電車毎乗車確度計算手段102αは、モード推定時刻と、発着予定時刻に早着遅延時間を加算した時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する。
乗車電車・最寄駅決定手段104αは、計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する。具体的には、乗車電車・最寄駅決定手段104αは、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103に格納されている各電車の乗車確度から、ユーザの乗車電車と最寄駅を決定し、乗車電車・最寄駅送信手段105に送信する。なお、乗車確度に基づいて交通機関を特定する方法は、乗車電車・最寄駅決定手段104が、交通機関を特定する方法と同様である。
また、乗車電車・最寄駅決定手段104αは、交通機関の候補が1つのときに、ユーザが乗車している交通機関の早着遅延時間を計算し、後述する乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に記憶する。具体的には、乗車電車・最寄駅決定手段104αは、乗車電車の候補が1台であるときに、この乗車電車の早着遅延時間を計算し、計算した早着遅延時間をこの乗車電車のIDと対応付けて、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に格納する。
乗車電車・早着遅延時間記憶手段106は、ユーザが乗車している交通機関の早着遅延時間を記憶する。具体的には、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106は、ユーザが乗車している電車のIDと、その電車の早着遅延時間とを記憶する。
乗車電車早着遅延時間計算手段107は、モード受信手段101αからモードとモード推定時刻を受信する。また、乗車電車早着遅延時間計算手段107は、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に記憶された交通機関の識別情報から、ユーザの乗車している交通機関を特定する。そして、乗車電車早着遅延時間計算手段107は、特定した交通機関の走行予定を電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103から抽出し、抽出した走行予定と受信したモードが「電車乗車」または「停止」であるモード推定時刻とから、乗車電車の早着遅延時間を計算する。乗車電車早着遅延時間計算手段107は、計算した早着遅延時間を特定した交通機関と対応づけて乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に格納する。
乗車電車早着遅延時間送信手段108は、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に格納されている交通機関の早着遅延時間を他の装置に送信する。具体的には、乗車電車早着遅延時間送信手段108は、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に格納されている乗車電車のIDと早着遅延時間を早着遅延管理サーバ200に送信する。
電車毎早着遅延時間記憶手段109は、走行している各交通機関の早着遅延時間を記憶する。図10は、電車毎早着遅延時間記憶手段109が記憶する情報の例を示す説明図である。電車毎早着遅延時間記憶手段109は、図10に例示するように、電車IDと早着遅延時間のペアを1つ以上記憶する。なお、図10(a)は、初期状態で何も登録されていない状態を示し、図10(b)は、電車IDと早着遅延時間のペアが1つ登録されている状態を示す。
早着遅延時間受信手段10aは、早着遅延管理サーバ200から交通機関の識別情報(例えば、電車ID)と早着遅延時間とを受信し、電車毎早着遅延時間記憶手段109に記憶する。
モード受信手段101αと、電車毎乗車確度計算手段102αと、乗車電車・最寄駅決定手段104αと、乗車電車・最寄駅送信手段105と、乗車電車早着遅延時間計算手段107と、乗車電車早着遅延時間送信手段108と、早着遅延時間受信手段10aとは、プログラム(交通機関特定プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。
また、モード受信手段101αと、電車毎乗車確度計算手段102αと、乗車電車・最寄駅決定手段104αと、乗車電車・最寄駅送信手段105と、乗車電車早着遅延時間計算手段107と、乗車電車早着遅延時間送信手段108と、早着遅延時間受信手段10aとは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103と、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106と、電車毎早着遅延時間記憶手段109とは、例えば、磁気ディスク装置などにより実現される。
図11は、本実施形態の早着遅延管理サーバ200の構成例を示すブロック図である。図11に例示する早着遅延管理サーバ200は、早着遅延時間受信手段201と、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202と、早着遅延時間送信手段203とを含む。
早着遅延時間受信手段201は、乗車電車・最寄駅特定システム110から交通機関の識別情報(例えば、電車ID)と早着遅延時間を受信する。
乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202は、早着遅延時間の送信先装置の位置を特定可能な情報を記憶する。具体的には、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202は、ネットワークを介して通信を行うことができる乗車電車・最寄駅特定システム110の連絡先を送信先装置の位置を特定可能な情報として格納する。連絡先は、例えば、IPアドレスなどで表わされる。乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202は、例えば、磁気ディスク装置などにより実現される。
なお、本実施形態では、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202には、乗車電車・最寄駅特定システム110の連絡先を格納する場合について説明するが、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202が格納する情報は、乗車電車・最寄駅特定システム110そのもののアドレスでなくてもよい。例えば、乗車電車・最寄駅特定システム110が他の装置に記憶された情報を参照して処理を行う場合、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202は、乗車電車・最寄駅特定システム110が参照する他の装置の連絡先を格納していてもよい。
早着遅延時間送信手段203は、早着遅延時間受信手段201が受信した交通機関の識別情報(例えば、電車ID)と早着遅延時間を、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202に記憶されているすべての乗車電車・最寄駅特定システム110に送信する。
次に、本実施形態の交通機関特定システムの動作を説明する。第1の実施形態の場合と同様に、電車一覧リストのポインタは、走行予定リストのいずれの要素も指していないものとし、また、各電車の乗車確度の初期値は0とする。さらに、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106には、情報が記憶されていないものとする。
図12は、本実施形態の乗車電車・最寄駅特定システム110の動作例を示すフローチャートである。モード受信手段101がモードおよびモード推定時刻t1を受信し、期待モードと比較する処理および期待モードを更新するステップS21〜ステップS23およびステップS34〜ステップS35の処理は、図4に示すステップS1〜ステップS3およびステップS10〜ステップS11の処理と同様である。
ここで、ユーザの乗車電車が1台に特定されていない場合、すなわち、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に情報が記憶されていない場合(ステップS24におけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102αは、走行している各電車について、ユーザの乗車確度を計算する(ステップS25〜S27およびステップS30)。以下、各ステップの処理を具体的に説明する。
まず、電車毎乗車確度計算手段102αは、初期状態か否か判断する(ステップS25)。すなわち、電車毎乗車確度計算手段102αは、ユーザが電車に乗車した直後で、全電車の乗車確度が0か否かを判断する。
ユーザが電車に乗車した直後で、全電車の乗車確度が0のとき(ステップS25におけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102αは、各電車について、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103に記憶されている走行予定リストの中で、以下の条件を満たす要素を特定する。この条件を満たす要素とは、電車毎早着遅延時間記憶手段109に格納されている対応する電車の早着遅延時間を加算したときにt1に最も時刻が近く、発着状態が「発車」である要素である(ステップS26)。ここで、早着遅延時間を加算した時刻がt1に最も近い時刻をt2とする。
電車毎乗車確度計算手段102αは、各電車の現在状態を更新する。すなわち、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車一覧リストの電車ごとのポインタが差す要素をそれぞれ更新する。そして、電車毎乗車確度計算手段102は、t1−(t2+早着遅延時間)の絶対値を乗車確度とする(ステップS27)。
一方、ユーザが電車に乗車した直後ではない場合(ステップS25におけるno)、電車毎乗車確度計算手段102αは、各電車の現在状態を更新する(ステップS30)。具体的には、電車毎乗車確度計算手段102αは、現在状態として格納されている走行予定リストの要素を、1つ右の要素(すなわち、後の時刻の要素)にずらし、この要路に格納されている時刻をt2とする。そして、電車毎乗車確度計算手段102αは、現在状態に格納されている時刻をt2としたときに、t1−(t2+早着遅延時間)の絶対値を乗車確度とする(ステップS27)。
次に、乗車電車・最寄駅決定手段104αは、乗車確度の値が最も小さい1台以上の電車を、ユーザの乗車電車候補と特定し、特定した各電車の最寄駅をユーザの最寄駅候補と特定する。具体的には、乗車電車・最寄駅決定手段104αは、ユーザの乗車電車候補を特定した後、t1と比較したt2を要素とする走行予定リストの駅を最寄駅候補と特定する。
さらに、乗車電車の候補が1台の場合、乗車電車・最寄駅決定104αは、この乗車電車のIDとこの乗車電車の早着遅延時間(t1−t2)を乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に格納する(ステップS28)。そして、乗車電車・最寄駅送信手段105は、候補として特定した1つ以上の(乗車電車、乗車電車の最寄駅)のペアを、外部システムに送信する(ステップS29)。
一方、ステップS24において、ユーザの乗車電車が1台に特定されている場合、すなわち、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に電車IDが格納されている場合(ステップS24におけるno)、乗車電車早着遅延時間計算手段107は、乗車電車の現在状態を更新する(ステップS31)。
具体的には、乗車電車早着遅延時間計算手段107は、現在状態として格納されている走行予定リストの要素を、1つ右の要素(すなわち、後の時刻の要素)にずらし、この要路に格納されている時刻をt2とする。そして、乗車電車早着遅延時間計算手段107は、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に格納されている早着遅延時間を(t1−t2)に更新する(ステップS32)。
乗車電車早着遅延時間送信手段108は、この電車IDと早着遅延時間を早着遅延管理サーバ200に送信する(ステップS33)。
なお、図12には示していないが、早着遅延時間受信手段10aは、早着遅延管理サーバ200から電車IDと早着遅延時間を受信したときに、この電車IDと早着遅延時間を電車毎早着遅延時間記憶手段109に格納する。
具体的には、電車毎早着遅延時間記憶手段109にこの電車IDを含む行がすでに存在するとき、早着遅延時間受信手段10aは、この行の早着遅延時間を、受信した早着遅延時間に更新する。この電車IDを含む行が存在しないとき、早着遅延時間受信手段10aは、新たに行を作成し、受信した電車IDと早着遅延時間を電車毎早着遅延時間記憶手段109に格納する。
次に、本実施形態の早着遅延管理サーバ200の動作を説明する。図13は、本実施形態の早着遅延管理サーバ200の動作例を示すフローチャートである。
早着遅延時間受信手段201が、電車IDと早着遅延時間を受信すると(ステップS51)、早着遅延時間送信手段203は、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202に格納されているすべての乗車電車・最寄駅特定システム110に、この電車IDと早着遅延時間を送信する(ステップS52)。
なお、上記説明では、早着遅延管理サーバ200が、乗車電車・最寄駅特定システム110から電車IDと早着遅延時間を受信する場合について説明したが、乗車電車・最寄駅特定システム110以外の他の外部装置から電車IDと早着遅延時間を受信してもよい。早着遅延管理サーバ200は、例えば、twitter(登録商標)などのソーシャルメディア上に投稿されたコメントから、電車IDと早着遅延時間を抽出してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、早着遅延管理サーバ200の早着遅延時間送信手段203が、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202に記憶された送信先装置へ、交通機関の識別情報および早着遅延時間を送信し、乗車電車・最寄駅特定システム110の早着遅延時間受信手段10aが、受信した交通機関の識別情報および早着遅延時間を電車毎早着遅延時間記憶手段109に格納する。そして、電車毎乗車確度計算手段102αが、発着予定時刻に早着遅延時間を加算した時刻と、状態モード推定時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する。
よって、第1の実施形態の効果に加え、電車の早着・遅延などで、電車が走行予定通りに走行していない場合であっても、ユーザが乗車している交通機関を特定することが可能になる。
次に、第2の実施形態の変形例を説明する。第2の実施形態では、早着遅延管理サーバ200が、電車IDと早着遅延時間を受信すると、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202に記憶された乗車電車・最寄駅特定システム110に電車IDと早着遅延時間を送信していた。
このような構成の代わりに、乗車電車・最寄駅特定システム110が早着遅延管理サーバ200に対して電車IDと早着遅延時間を要求し、着遅延管理サーバ200が、その要求に応じて電車IDと早着遅延時間を返信してもよい。
図14は、第2の実施形態の変形例の乗車電車・最寄駅特定システム110αの構成例を示すブロック図である。第2の実施形態の乗車電車・最寄駅特定システム110と比較し、早着遅延時間受信手段10aが早着遅延時間取得手段10bに置き換わっている。
早着遅延時間取得手段10bは、早着遅延管理サーバ200から各電車の電車IDと早着遅延時間を定期的に取得し、電車毎早着遅延時間記憶手段109に格納する。具体的には、早着遅延時間取得手段10bは、早着遅延管理サーバ200に対し、各電車の電車IDと早着遅延時間を定期的に要求する。
図15は、第2の実施形態の変形例の早着遅延管理サーバ200αの構成例を示すブロック図である。早着遅延管理サーバ200αは、早着遅延時間受信手段201αと、電車毎早着遅延時間記憶手段109αと、早着遅延情報要求受信手段204とを含む。
電車毎早着遅延時間記憶手段109αは、電車IDと早着遅延時間とを対応付けて記憶する。
早着遅延時間受信手段201αは、電車IDと早着遅延時間を受信し、電車毎早着遅延時間記憶手段109αに格納する。
早着遅延情報要求受信手段204は、外部から早着遅延情報の要求を受信すると、電車毎早着遅延時間記憶手段109αに格納されている、1つ以上の(電車ID、早着遅延時間)のペアを要求元に送信する。
このような構成の場合にも、第1の実施形態の効果に加え、電車の早着・遅延などで、電車が走行予定通りに走行していない場合であっても、ユーザが乗車している交通機関を特定することが可能になる。
以下、具体的な実施例により本発明を説明するが、本発明の範囲は以下に説明する内容に限定されない。第1の実施例は、第1の実施形態に対応する。
図16は、乗車電車・最寄駅特定システム100を利用した携帯端末の例を示すブロック図である。図16に例示する携帯端末は、加速度センサ91と、モード推定システム92と、乗車電車・最寄駅特定システム100と、乗車電車・最寄駅情報活用システム93とを備えている。
加速度センサ91は、速度の時間変化率である加速度を計測し、加速度データをモード推定システム92に送信する。
モード推定システム92は、受信した加速度データから、携帯端末を所有するユーザの現在のモード(歩行、走行、停止、電車乗車、自転車乗車、自動車乗車など)を推定し、モードを乗車電車・最寄駅特定システム100に送信する。
乗車電車・最寄駅特定システム100は、モード推定システム92からモード「電車乗車」を受信した時に、それ以降に受信した1回以上のモードからユーザの乗車電車と最寄駅を特定する。そして、乗車電車・最寄駅特定システム100は、乗車電車と最寄駅を乗車電車・最寄駅情報活用システム93に送信する。
乗車電車・最寄駅情報活用システム93は、受信したユーザの乗車電車と最寄駅を活用したサービスをユーザに提供する。サービスとして、例えば、特定された最寄駅周辺のイベント情報を携帯端末のディスプレイ上に表示する、などが考えられる。
なお、図16に示すモード推定システム、乗車電車・最寄駅特定システム100、乗車電車・最寄駅情報活用システムは、ユーザが所有する携帯端末内ではなく、クラウドサーバ上で動作してもよい。この構成は、後述する実施例においても同様に適用可能である。
例えば、加速度センサ91がユーザの携帯端末に搭載され、モード推定システム92、乗車電車・最寄駅特定システム100および乗車電車・最寄駅情報活用システム93が、それぞれクラウドサーバ上に配置されてもよい。この場合、例えば、携帯端末で検知された加速度データがクラウドサーバ上に送信されて最寄駅が特定された後、乗車電車・最寄駅情報活用システム93が、その最寄駅の周辺にある店舗の広告や、イベント情報、天気の情報や周辺の混雑状況を携帯端末に送信してもよい。そして、これらの情報を受信した携帯端末が、必要に応じて選択された情報を画面に表示してもよい。
また、最寄駅が特定された携帯端末は、特定された最寄駅に紐付いた処理を実行してもよい。例えば、最寄駅に紐付いてスケジュールが管理されている場合、携帯端末は、そのスケジュール情報を画面に表示するようにしてもよい。
また、モード推定システム92が外部サーバで実現されていてもよい。この場合、携帯端末は、加速度センサ91が検知した加速度データを外部サーバのモード推定システム92に送信し、推定結果をモード推定システム92から受信するようにしてもよい。
また、乗車電車・最寄駅情報活用システム93が外部のシステムによって実現されていてもよい。この場合、携帯端末に格納しきれない多数の情報を入手することが可能になる。
また、乗車電車・最寄駅特定システム100が参照する情報の一部を、他の装置が備えるようにしてもよい。例えば、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103に記憶される情報の一部である走行予定リストを、他の装置から読み込んでもよい。このようにすることで、メンテナンスされたパブリックな情報を利用することが可能になる。
以下の説明では、乗車確度は、図4のステップS6で説明した計算方法(|t1−t2|→乗車確度)を利用して算出されるとする。具体的には、乗車確度は、時刻t1と時刻t2の差分の絶対値を分で表した値が用いられるものとし、この差分値を元の乗車確度に加算して算出されるものとする。
例えば、t1=08:05、t2=10:00の場合、乗車確度は、|t1−t2|=115=145と計算される。
以下、初期状態が図2に示す状態であるものとし、期待モードが「電車乗車」であるとする。
[動作1−1]
初期状態で、乗車電車・最寄駅特定システム100が、モード「電車乗車」と時刻「08:06」を受信したとする(図4におけるステップS1)。
このとき、受信したモードが「電車乗車」で期待モードが「電車乗車」なので(ステップS2におけるyes)、期待モードが「停止」に更新される(ステップS3)。この後、電車毎乗車確度計算手段102は、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103の電車一覧リストに格納されている各電車の乗車確度を計算する(ステップS4〜ステップS7)。ここでは、全電車の乗車確度が0なので(ステップS4におけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102は、各電車の走行予定リストから現在状態を特定する。
(電車1の場合)
電車1の発着状態が「発車」で、受信したモード推定時刻「08:06」に最も近い要素は1番目の要素である。そこで、電車毎乗車確度計算手段102は、電車一覧リストの中でIDが「電車1」である要素の現在状態へのポインタに、この要素へのポインタを格納する。また、電車毎乗車確度計算手段102は、この要素の乗車確度を|08:06−08:06|=0に更新する。
(電車2の場合)
電車2の発着状態が「発車」で、受信したモード推定時刻「08:06」に最も近い要素は3番目の要素である。そこで、電車毎乗車確度計算手段102は、電車一覧リストの中でIDが「電車2」である要素の現在状態へのポインタに、この要素へのポインタを格納する。また、電車毎乗車確度計算手段102は、この要素の乗車確度を|08:06−08:06|=0に更新する。
(電車3の場合)
電車3の発着状態が「発車」で、受信したモード推定時刻「08:06」に最も近い要素は1番目の要素である。そこで、電車毎乗車確度計算手段102は、電車一覧リストの中でIDが「電車3」である要素の現在状態へのポインタに、この要素へのポインタを格納する。また、電車毎乗車確度計算手段102は、この要素の乗車確度を|08:06−19:06|=660に更新する。
乗車電車・最寄駅決定手段104は、電車一覧リストにおいて、乗車確度の値が最も小さい電車である電車1と電車2をユーザの乗車電車候補と特定する。そして、乗車電車・最寄駅決定手段104は、電車1の最寄駅である池袋か電車2の最寄駅である新橋をユーザの最寄駅候補と特定する(ステップS8)。最後に、乗車電車・最寄駅送信手段105は、特定した(電車1、池袋)と(電車2、新橋)を出力する(ステップS9)。
[動作1−2]
次に、乗車電車・最寄駅特定システム100が、モード「停止」と時刻「08:09」を受信したとする(ステップS1)。
このとき、受信したモードが「停止」で期待モードが「停止」なので(ステップS10におけるyes)、期待モードが「電車乗車」に更新される(ステップS11)。この後、電車毎乗車確度計算手段102は、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103の電車一覧リストに格納されている各電車の乗車確度を計算する(ステップS4〜ステップS7)。
ここでは、全電車の乗車確度のうち、0でない乗車確度が存在するので(ステップS4におけるno)、電車毎乗車確度計算手段102は、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103の電車一覧リストを更新する。
(電車1の場合)
電車毎乗車確度計算手段102は、電車1の現在状態を指すポインタを、走行予定リストの一つ隣の要素にずらし、乗車確度を|08:09−08:09|=0に更新する。
(電車2の場合)
電車毎乗車確度計算手段102は、電車2の現在状態をさすポインタを、走行予定リストの一つ隣の要素にずらし、乗車確度を|08:09−08:11|=2に更新する。
(電車3の場合)
電車毎乗車確度計算手段102は、電車3の現在状態をさすポインタを、走行予定リストの一つとなりの要素にずらし、乗車確度を|08:09−19:11|=662に更新する。
乗車電車・最寄駅決定手段104は、電車一覧リストにおいて、乗車確度の値が最も小さい電車である電車1をユーザの乗車電車候補と特定する。そして、乗車電車・最寄駅決定手段104は、電車1の最寄駅である大塚をユーザの最寄駅候補と特定する(ステップS8)。最後に、乗車電車・最寄駅送信手段105は、特定した(電車1、大塚)を出力する(ステップS9)。
[動作1−3]
次に、乗車電車・最寄駅特定システム100が、モード「走行」と時刻「08:20」を受信したとする(ステップS1)。
このとき、受信したモードが「走行」で期待モードが「電車乗車」なので(ステップS2におけるno、かつ、ステップS10におけるno)、電車毎乗車確度計算手段102は、ユーザが電車から下車したと判断し、処理を終了する。
次に、本発明の第2の実施例を説明する。第2の実施例は、第2の実施形態に対応する。本実施例を、図8に示す例を用いて説明する。
本実施例では、図8に示すように、交通機関特定システムが、乗車電車・最寄駅特定システム110を含む(起動している)携帯端末1〜3と、早着遅延管理サーバ200とを備えているとする。以下、携帯端末x(x=1〜3)に含まれる乗車電車・最寄駅特定システム110を、それぞれ乗車電車・最寄駅特定システム110−x(x=1〜3)とする。
また、各乗車電車・最寄駅特定システム110の電車毎早着遅延時間記憶手段109は、図10(a)に示す通り、初期状態とする。
図17は、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202が記憶する情報の例を示す説明図である。早着遅延管理サーバ200の乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202は、図17に示す通り、起動している3つの乗車電車・最寄駅特定システム110−x(x=1〜3)のIPアドレスを格納しているとする。
以下、(i)〜(iii)の動作を説明する。
(i)乗車電車・最寄駅特定システム110−1が、電車1の早着遅延を検出して早着遅延管理サーバ200に電車1のIDと早着遅延時間を送信する(下記[動作2−1]〜[動作2−3])。
(ii)早着遅延管理サーバ200が、乗車電車・最寄駅特定システム110−1から受信した電車IDと早着遅延時間を、起動しているすべての乗車電車・最寄駅特定システムに送信する(下記[動作2−4],[動作2−5])。
(iii)乗車電車・最寄駅特定システム110−2が、早着遅延管理サーバ200から受信した電車IDと早着遅延時間を参照して、ユーザの乗車電車を特定する(下記[動作2−6])。
以下、初期状態が図2に示す状態であるものとし、期待モードが「電車乗車」であるとする。
[動作2−1]
初期状態で、乗車電車・最寄駅特定システム110−1のモード受信手段101αが、モード「電車乗車」と時刻「08:06」を受信したとする(図12におけるステップS21)。このとき、受信したモードが「電車乗車」で期待モードが「電車乗車」なので(ステップS22におけるyes)、モード受信手段101αは、期待モードを「停止」に更新する(ステップS23)。
また、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106の乗車電車のIDには、何も格納されていないため(ステップS24におけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103の電車一覧リストに格納されている各電車の乗車確度を計算する(ステップS25〜ステップS27およびステップS30)。
具体的には、全電車の乗車確度が0なので(ステップS25におけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102αは、後述のように各電車の走行予定リストから現在状態を特定し、乗車確度を計算する。
(電車1の場合)
電車毎早着遅延時間記憶手段109に電車1の早着遅延時間は格納されていないため、早着遅延時間は考慮されない。電車1の発着状態が「発車」で、受信したモード推定時刻「08:06」に最も近い要素は1番目の要素である。そこで、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車一覧リストの中でIDが「電車1」である要素の現在状態へのポインタに、この要素へのポインタを格納する。また、電車毎乗車確度計算手段102αは、この要素の乗車確度を|08:06−08:06|=0に更新する。
(電車2の場合)
電車毎早着遅延時間記憶手段109に電車2の早着遅延時間は格納されていないため、早着遅延時間は考慮されない。電車2の発着状態が「発車」で、受信したモード推定時刻「08:06」に最も近い要素は3番目の要素である。そこで、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車一覧リストの中でIDが「電車2」である要素の現在状態へのポインタに、この要素へのポインタを格納する。また、電車毎乗車確度計算手段102αは、この要素の乗車確度を|08:06−08:06|=0に更新する。
(電車3の場合)
電車毎早着遅延時間記憶手段109に電車3の早着遅延時間は格納されていないため、早着遅延時間は考慮されない。電車3の発着状態が「発車」で、受信したモード推定時刻「08:06」に最も近い要素は1番目の要素である。そこで、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車一覧リストの中でIDが「電車3」である要素の現在状態へのポインタに、この要素へのポインタを格納する。また、電車毎乗車確度計算手段102αは、この要素の乗車確度を|08:06−19:06|=660に更新する。
乗車電車・最寄駅決定手段104αは、電車一覧リストにおいて、乗車確度の値が最も小さい電車である電車1と電車2をユーザの乗車電車候補と特定する。そして、乗車電車・最寄駅決定手段104αは、電車1の最寄駅である池袋か電車2の最寄駅である新橋をユーザの最寄駅候補と特定する(ステップS28)。最後に、乗車電車・最寄駅送信手段105は、特定した(電車1、池袋)と(電車2、新橋)を出力する(ステップS29)。
[動作2−2]
次に、乗車電車・最寄駅特定システム110−1のモード受信手段101αが、モード「停止」と時刻「08:09」を受信したとする(ステップS21)。このとき、受信したモードが「停止」で期待モードが「停止」なので(ステップS34におけるyes)、モード受信手段101αは、期待モードを「電車乗車」に更新する(ステップS35)。
乗車電車・早着遅延時間記憶手段106の乗車電車のIDには、何も格納されていないため(ステップS24におけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103の電車一覧リストに格納されている各電車の乗車確度を計算する(ステップS25〜ステップS27およびステップS30)。以下、各電車の計算方法は、[動作2−1]に示す方法と同様のため、説明を省略する。
乗車電車・最寄駅決定手段104αは、電車一覧リストにおいて、乗車確度の値が最も小さい電車である電車1をユーザの乗車電車候補と特定する。そして、乗車電車・最寄駅決定手段104αは、電車1の最寄駅である大塚をユーザの最寄駅候補と特定する。
さらに、乗車電車・最寄駅決定手段104αは、乗車電車の候補が1台であるため、この乗車電車のID「電車1」を乗車電車・早着遅延時間記憶手段106に格納する(ステップS28)。最後に、乗車電車・最寄駅送信手段105は、特定した(電車1、大塚)を出力する(ステップS29)。
[動作2−3]
次に、乗車電車・最寄駅特定システム110−1のモード受信手段101αが、モード「走行」と時刻「08:11」を受信したとする(ステップS21)。モード受信手段101αは、受信したモードが「電車乗車」で期待モードが「電車乗車」なので(ステップS22におけるyes)、期待モードを「停止」に更新する(ステップS23)。
乗車電車・早着遅延時間記憶手段106には電車ID「電車1」が格納されているため(ステップS24におけるno)、乗車電車早着遅延時間計算手段107は、電車1の現在状態を更新し(ステップS31)、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106の早着遅延時間を(08:10−08:11)=−1に更新する(ステップS32)。そして、乗車電車早着遅延時間送信手段108は、電車ID「電車1」と早着遅延時間「−1」を早着遅延管理サーバ200に送信する(ステップS33)。
[動作2−4]
早着遅延管理サーバ200の早着遅延時間受信手段201は、乗車電車・最寄駅特定システム110から電車ID「電車1」と早着遅延時間「−1」を受信する(ステップS51)。早着遅延時間送信手段203は、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202に格納されている乗車電車・最寄駅特定システム110−1〜3に、この情報を送信する(ステップS52)。
[動作2−5]
乗車電車・最寄駅特定システム110−1〜3の早着遅延時間受信手段10aは、早着遅延管理サーバ200から電車ID「電車1」と早着遅延時間「−1」を受信し、電車毎早着遅延時間記憶手段109に格納する。この結果、電車毎早着遅延時間記憶手段109は、図10(b)に示す情報を記憶する状態になる。
[動作2−6]
乗車電車・最寄駅特定システム110−2のモード受信手段101αが、モード「電車乗車」と時刻「08:12」を受信したとする(ステップS21)。このとき、受信したモードが「電車乗車」で期待モードが「電車乗車」なので(ステップS22におけるyes)、モード受信手段101αは、期待モードを「停止」に更新する(ステップS23)。
また、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106の乗車電車のIDには、何も格納されていないため(ステップS24におけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103の電車一覧リストに格納されている各電車の乗車確度を計算する(ステップS25〜ステップS27およびステップS30)。
具体的には、全電車の乗車確度が0なので(ステップS25におけるyes)、電車毎乗車確度計算手段102αは、後述のように各電車の走行予定リストから現在状態を特定し、乗車確度を計算する。
(電車1の場合)
電車毎早着遅延時間記憶手段109に電車1の早着遅延時間「−1」が格納されている。そのため、電車1の発着が「発車」で、早着遅延時間「−1」を加算した時刻が受信したモード推定時刻「08:12」に最も近い要素は5番目の要素である。そこで、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車一覧リストの中でIDが「電車1」である要素の現在状態へのポインタに、この要素へのポインタを格納する。また、電車毎乗車確度計算手段102αは、この要素の乗車確度を|08:12−(08:14−00:01)|=1に更新する。
このように、電車毎早着遅延時間記憶手段109に早着遅延時間が格納されている場合、電車毎乗車確度計算手段102αは、上述する電車1についての乗車確度を算出するような動作を行う。
(電車2の場合)
電車毎早着遅延時間記憶手段109に電車2の早着遅延時間は格納されていないため、早着遅延時間は考慮されない。電車2の発着状態が「発車」で、受信したモード推定時刻「08:12」に最も近い要素は5番目の要素である。そこで、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車一覧リストの中でIDが「電車2」である要素の現在状態へのポインタに、この要素へのポインタを格納する。また、電車毎乗車確度計算手段102αは、この要素の乗車確度を|08:12−08:12|=0に更新する。
(電車3の場合)
電車毎早着遅延時間記憶手段109に電車3の早着遅延時間は格納されていないため、早着遅延時間は考慮されない。電車3の発着状態が「発車」で、受信したモード推定時刻「08:12」に最も近い要素は1番目の要素である。そこで、電車毎乗車確度計算手段102αは、電車一覧リストの中でIDが「電車3」である要素の現在状態へのポインタに、この要素へのポインタを格納する。また、電車毎乗車確度計算手段102αは、この要素の乗車確度を|08:12−19:06|=654に更新する。
乗車電車・最寄駅決定手段104αは、電車一覧リストにおいて、乗車確度の値が最も小さい電車である電車2をユーザの乗車電車候補と特定する。そして、乗車電車・最寄駅決定手段104αは、電車2の最寄駅である品川をユーザの最寄駅候補と特定する(ステップS28)。最後に、乗車電車・最寄駅送信手段105は、特定した(電車2、品川)を出力する(ステップS29)。
次に、本発明による交通機関特定システムの概要を説明する。図18は、本発明による交通機関特定システムの概要を示すブロック図である。本発明による交通機関特定システムは、所定の発着場所(例えば、駅)からの交通機関(例えば、電車)の発着予定時刻を記憶する運行予定記憶手段81(例えば、電車毎走行予定・乗車確度記憶手段103)と、ユーザの移動状態を示す状態モード(例えば、「電車乗車」、「停車」など)と、その状態モードが推定された時刻である状態モード推定時刻とを受信し、受信した状態モードが、交通機関が発車または停車したことを示すモード(例えば、「電車乗車」、「停車」など)の場合に、その状態モードが推定された状態モード推定時刻と発着予定時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する乗車確度計算手段82と(例えば、モード受信手段101および電車毎乗車確度計算手段102)、計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する交通機関特定手段83(例えば、乗車電車・最寄駅決定手段104)とを備えている。
そのような構成により、企業が一般に公開している情報を利用して、ユーザが乗車している交通機関を特定できる。
また、交通機関特定手段83は、交通機関を特定する際に状態モード推定時刻と比較した発着予定時刻に対応する発着場所を、ユーザの発着場所と特定してもよい。そのような構成により、交通機関だけでなく、ユーザの現在の最寄り駅を特定することが可能になる。
また、乗車確度計算手段82は、特定された発着場所でユーザが交通機関を降車したと判定された後、交通機関が発車したことを示す状態モード(例えば、「電車乗車」)を受信したときに、その状態モードが推定された状態モード推定時刻と、降車したと判定された時刻との差が予め定めた期間よりも短い場合、発着場所を経路に含まない交通機関の乗車確度の計算処理を抑制してもよい。この場合、計算時間が短縮され、乗車電車の候補を早く絞り込むことができる。
また、乗車確度計算手段82は、すでに算出された乗車確度が予め定められた基準以下の交通機関について、乗車確度の計算処理を抑制してもよい。この場合でも、計算時間が短縮され、乗車電車の候補を早く絞り込むことができる。
また、交通機関特定システムは、各交通機関の早着遅延時間を記憶する早着遅延時間記憶手段(例えば、電車毎早着遅延時間記憶手段109)を備えていてもよい。そして、乗車確度計算手段82は、状態モード推定時刻と、発着予定時刻に早着遅延時間を加算した時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算してもよい。そのような構成により、電車の早着・遅延などで、電車が走行予定通りに走行していない場合であっても、ユーザが乗車している交通機関を特定することが可能になる。
また、交通機関特定システムは、外部装置(例えば、早着遅延管理サーバ200)から受信した交通機関の識別情報および早着遅延時間を早着遅延時間記憶手段に格納する早着遅延時間受信手段(例えば、早着遅延時間受信手段10a,早着遅延時間取得手段10b)を備えていてもよい。
また、早着遅延時間受信手段(例えば、早着遅延時間取得手段10b)は、交通機関の識別情報および早着遅延時間を外部装置(例えば、早着遅延管理サーバ200)に要求してもよい。
また、交通機関特定システムは、早着遅延時間を管理する早着遅延管理サーバ(例えば、早着遅延管理サーバ200)を備えていてもよい。そして、早着遅延管理サーバは、早着遅延時間の送信先装置(例えば、乗車電車・最寄駅特定システム110)の位置を特定可能な情報を記憶する送信先記憶手段(例えば、乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段202)と、送信先記憶手段に記憶された送信先装置へ、交通機関の識別情報および早着遅延時間を送信する第一早着遅延時間送信手段(例えば、早着遅延時間送信手段203)とを含んでいてもよい。そして、早着遅延時間受信手段は、第一早着遅延時間送信手段から受信した交通機関の識別情報および早着遅延時間を早着遅延時間記憶手段に格納してもよい。
また、早着遅延管理サーバが、各交通機関の早着遅延時間を記憶する管理用早着遅延時間記憶手段(例えば、電車毎早着遅延時間記憶手段109α)と、外部装置(例えば、乗車電車・最寄駅特定システム110)からの要求に応じて、管理用早着遅延時間記憶手段に記憶された各交通機関の早着遅延時間を、要求元の外部装置へ送信する第二早着遅延時間送信手段(例えば、早着遅延情報要求受信手段204)とを含むようにしてもよい。そして、早着遅延時間受信手段は、第二早着遅延時間送信手段から受信した交通機関の識別情報および早着遅延時間を早着遅延時間記憶手段に格納してもよい。
また、交通機関特定システムは、ユーザが乗車している交通機関の早着遅延時間を記憶する乗車交通機関記憶手段(例えば、乗車電車・早着遅延時間記憶手段106)と、受信した状態モードが、交通機関が発車または停車したことを示すモードの場合に、その状態モードが推定された状態モード推定時刻と、乗車交通機関記憶手段に記憶された早着遅延時間から特定される交通機関の発着予定時刻とから、ユーザが乗車している交通機関の早着遅延時間を計算する乗車交通機関早着遅延時間計算手段(例えば、乗車電車早着遅延時間計算手段107)と、計算した交通機関の早着遅延時間を外部装置に送信する乗車交通機関早着遅延時間送信手段(例えば、乗車電車早着遅延時間送信手段108)とを備えていてもよい。
また、乗車交通機関早着遅延時間計算手段は、計算した交通機関の早着遅延時間で乗車交通機関記憶手段に記憶された早着遅延時間を更新してもよい。
また、交通機関特定システムは、交通機関特定手段83により特定された情報を外部装置に送信する送信手段(例えば、乗車電車・最寄駅送信手段105)を備えていてもよい。
また、運行予定記憶手段81は、所定の発着場所からの交通機関の発着予定時刻と、ユーザがその交通機関に乗車している確度を示す乗車確度とを対応付けて記憶してもよい。そして、乗車確度計算手段82は、計算した乗車確度で、運行予定記憶手段81に記憶された乗車確度を更新してもよい。そして、交通機関特定手段83は、運行予定記憶手段81に記憶された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定してもよい。
100,110 乗車電車・最寄駅特定システム
101,101α モード受信手段
102,102α 電車毎乗車確度計算手段
103 電車毎走行予定・乗車確度記憶手段
104,104α 乗車電車・最寄駅決定手段
105 乗車電車・最寄駅送信手段
106 乗車電車・早着遅延時間記憶手段
107 乗車電車早着遅延時間計算手段
108 乗車電車早着遅延時間送信手段
109,109α 電車毎早着遅延時間記憶手段
10a 早着遅延時間受信手段
10b 早着遅延時間取得手段
200,200α 早着遅延管理サーバ
201,201α 早着遅延時間受信手段
202 乗車電車・最寄駅特定システム情報記憶手段
203 早着遅延時間送信手段
204 早着遅延情報要求受信手段

Claims (17)

  1. 所定の発着場所からの交通機関の発着予定時刻を記憶する運行予定記憶手段と、
    ユーザの移動状態を示す状態モードと、当該状態モードが推定された時刻である状態モード推定時刻とを受信し、受信した状態モードが、交通機関が発車または停車したことを示すモードの場合に、当該状態モードが推定された状態モード推定時刻と前記発着予定時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する乗車確度計算手段と、
    計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する交通機関特定手段とを備えた
    ことを特徴とする交通機関特定システム。
  2. 交通機関特定手段は、交通機関を特定する際に状態モード推定時刻と比較した発着予定時刻に対応する発着場所を、ユーザの発着場所と特定する
    請求項1記載の交通機関特定システム。
  3. 乗車確度計算手段は、特定された発着場所でユーザが交通機関を降車したと判定された後、交通機関が発車したことを示す状態モードを受信したときに、当該状態モードが推定された状態モード推定時刻と、降車したと判定された時刻との差が予め定めた期間よりも短い場合、前記発着場所を経路に含まない交通機関の乗車確度の計算処理を抑制する
    請求項2記載の交通機関特定システム。
  4. 乗車確度計算手段は、すでに算出された乗車確度が予め定められた基準以下の交通機関について、乗車確度の計算処理を抑制する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の交通機関特定システム。
  5. 各交通機関の早着遅延時間を記憶する早着遅延時間記憶手段を備え、
    乗車確度計算手段は、状態モード推定時刻と、発着予定時刻に前記早着遅延時間を加算した時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の交通機関特定システム。
  6. 外部装置から受信した交通機関の識別情報および早着遅延時間を早着遅延時間記憶手段に格納する早着遅延時間受信手段を備えた
    請求項5記載の交通機関特定システム。
  7. 早着遅延時間受信手段は、交通機関の識別情報および早着遅延時間を外部装置に要求する
    請求項6記載の交通機関特定システム。
  8. 早着遅延時間を管理する早着遅延管理サーバを備え、
    前記早着遅延管理サーバは、
    早着遅延時間の送信先装置の位置を特定可能な情報を記憶する送信先記憶手段と、
    前記送信先記憶手段に記憶された送信先装置へ、交通機関の識別情報および早着遅延時間を送信する第一早着遅延時間送信手段とを含み、
    早着遅延時間受信手段は、前記第一早着遅延時間送信手段から受信した交通機関の識別情報および早着遅延時間を早着遅延時間記憶手段に格納する
    請求項6または請求項7に記載の交通機関特定システム。
  9. 早着遅延時間を管理する早着遅延管理サーバを備え、
    前記早着遅延管理サーバは、
    各交通機関の早着遅延時間を記憶する管理用早着遅延時間記憶手段と、
    外部装置からの要求に応じて、前記管理用早着遅延時間記憶手段に記憶された各交通機関の早着遅延時間を、要求元の外部装置へ送信する第二早着遅延時間送信手段とを含み、
    早着遅延時間受信手段は、前記第二早着遅延時間送信手段から受信した交通機関の識別情報および早着遅延時間を早着遅延時間記憶手段に格納する
    請求項6または請求項7に記載の交通機関特定システム。
  10. ユーザが乗車している交通機関の早着遅延時間を記憶する乗車交通機関記憶手段と、
    受信した状態モードが、交通機関が発車または停車したことを示すモードの場合に、当該状態モードが推定された状態モード推定時刻と、前記乗車交通機関記憶手段に記憶された早着遅延時間から特定される交通機関の発着予定時刻とから、ユーザが乗車している交通機関の早着遅延時間を計算する乗車交通機関早着遅延時間計算手段と、
    計算した交通機関の早着遅延時間を外部装置に送信する乗車交通機関早着遅延時間送信手段とを備えた
    請求項1から請求項9のうちのいずれか1項に記載の交通機関特定システム。
  11. 乗車交通機関早着遅延時間計算手段は、計算した交通機関の早着遅延時間で乗車交通機関記憶手段に記憶された早着遅延時間を更新する
    請求項10記載の交通機関特定システム。
  12. 交通機関特定手段により特定された情報を外部装置に送信する送信手段を備えた
    請求項1から請求項11のうちのいずれか1項に記載の交通機関特定システム。
  13. 運行予定記憶手段は、所定の発着場所からの交通機関の発着予定時刻と、ユーザが当該交通機関に乗車している確度を示す乗車確度とを対応付けて記憶し、
    乗車確度計算手段は、計算した乗車確度で、前記運行予定記憶手段に記憶された乗車確度を更新し、
    交通機関特定手段は、前記運行予定記憶手段に記憶された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する
    請求項1から請求項12のうちのいずれか1項に記載の交通機関特定システム。
  14. ユーザの移動状態を示す状態モードと、当該状態モードが推定された時刻である状態モード推定時刻とを受信し、
    受信した状態モードが、交通機関が発車または停車したことを示すモードの場合に、当該状態モードが推定された状態モード推定時刻と、所定の発着場所からの交通機関の発着予定時刻との差に応じて、前記交通機関ごとに乗車確度を計算し、
    計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する
    ことを特徴とする交通機関特定方法。
  15. 交通機関を特定する際に状態モード推定時刻と比較した発着予定時刻に対応する発着場所を、ユーザの発着場所と特定する
    請求項14記載の交通機関特定方法。
  16. コンピュータに、
    ユーザの移動状態を示す状態モードと、当該状態モードが推定された時刻である状態モード推定時刻とを受信し、受信した状態モードが、交通機関が発車または停車したことを示すモードの場合に、当該状態モードが推定された状態モード推定時刻と、所定の発着場所からの交通機関の発着予定時刻との差に応じて、交通機関ごとに乗車確度を計算する乗車確度計算処理、および、
    計算された乗車確度に基づいて、ユーザが乗車している交通機関を特定する交通機関特定処理
    を実行させるための交通機関特定プログラム。
  17. コンピュータに、
    交通機関特定処理で、交通機関を特定する際に状態モード推定時刻と比較した発着予定時刻に対応する発着場所を、ユーザの発着場所と特定させる
    請求項16記載の交通機関特定プログラム。
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