JP2005349797A - 両面光沢インクジェット記録シート及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】片面のインクジェット記録を終了した後で、良好なカール性を示し、その記録の反対面への裏写り、或はインクの裏抜けによる反対面の記録の視認性低下を抑制すると同時に、得られた画像の画質、光沢性、耐オゾン性に優れた両面光沢インクジェット記録シートを提供する。
【解決手段】支持体の片面に平均二次粒子径が300nm以下の無機超微粒子及び熱可塑性有機高分子微粒子の混合物を含有するインク受容層を設けた光沢インクジェット記録シート2枚のインク受容層を有しない面同士を、電子線照射により硬化した電子線硬化性樹脂からなる中間層を介して貼り合わされた両面光沢インクジェット記録シート。熱可塑性有機高分子微粒子の平均粒子径が300nm以下である両面光沢インクジェット記録シート。
【選択図】 なし。

Description

本発明は、主にインクジェットプリンターでの両面カラー印刷に供する両面光沢インクジェット記録シート及びそれを用いた画像形成方法に関するものである。
インクジェット記録シートは、インクジェット記録方式の記録ヘッドを有するインクジェットプリンター、すなわちモノクロプリンター、カラープリンターの媒体として、広い分野で使用されている。このインクジェット記録シートは片面タイプが主流であったが、近年両面タイプの用途分野が増加してきた。両面記録書類、通信葉書、両面写真、両面パンフレット及び広告類等への供給要求である。
この市場要求に対し、各インクジェット記録シートメーカーは、両面マットタイプ、片面マット片面強光沢タイプ、片面マット片面半光沢タイプの両面インクジェット記録シートを開発し供給を始めた。しかし、特にカラー用途で供給要求の強い両面光沢インクジェット記録シートについては、安定した製造が難しいという製造技術面の問題が未解決で、開発が遅れていた。
特開2000−198265号公報(特許文献1)には、紙支持体の両面の各々にインク受容層を設け、更に両面の最表層に熱可塑性ラテックス樹脂を含む多孔質層を設けて印字後に加熱緻密化する処理方法が示されている。写真画質の高光沢な画像が得られる反面、両面の各々に2層以上の層構成を有することから製造工程が複雑であるのみならず、特に写真画像形成のように多いインク吸収量を必要とする場合には、片面印字後に紙支持体へのインクの吸収によるカールが発生しやすく、またインクの裏抜けによる記録の視認性低下と云う問題があった。
また特開2002−11938号公報(特許文献2)には、2枚のインクジェット記録シートを軟化点70〜190℃の熱可塑性高分子で接合することで、両面光沢インクジェット記録シートの安定製造が可能になる事が示されているが、インク受容層に熱可塑性樹脂を使用して光沢度や耐オゾン性を高める方法では、製造段階で熱可塑性樹脂が加熱緻密化してしまい、得られた両面光沢インクジェット記録シートはインク吸収性に劣り、高画質の画像が得られないと云う問題があった。
特開2000−198265号公報 特開2002−11938号公報
本発明が解決しようとする課題は、表裏共にインク受容性を有する両面光沢インクジェット記録シートにおいて、片面のインクジェット記録を終了した後で、良好なカール性を示すと共に、裏写りがなく視認性が良好で、更に両面記録後の印字画像の画質、光沢性、耐オゾン性に優れた両面光沢インクジェット記録シートを得ることにある。
本発明者は、以上の様な問題点を解決するため鋭意研究の結果、以下の発明に至った。 (1)支持体の片面に無機超微粒子及び熱可塑性有機高分子微粒子の混合物を含有するインク受容層を設けた光沢インクジェット記録シート2枚のインク受容層を有しない面同士を、電子線照射により硬化した電子線硬化性樹脂からなる中間層を介して貼り合わされた両面光沢インクジェット記録シート。
(2)熱可塑性有機高分子微粒子の平均粒子径が300nm以下であることを特徴とする上記(1)記載の両面光沢インクジェット記録シート。
(3)中間層が、電子線硬化性樹脂と白色顔料からなることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の両面光沢インクジェット記録シート。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1項に記載の両面光沢インクジェット記録シートを用いた画像形成方法であって、該両面光沢インクジェット記録シートに印字した後、該両面光沢インクジェット記録シートを加熱することにより熱可塑性有機高分子微粒子を加熱緻密化することを特徴とするインクジェット画像形成方法。
(5)該加熱緻密化する方法が加熱、加圧されたロールの間を通すことにより加熱緻密化する方法であり、該加圧ロールによる両面光沢インクジェット記録シートにかかる圧力が面圧0.5〜3MPaであることを特徴とする上記(4)記載のインクジェット画像形成方法。
本発明の両面光沢インクジェット記録シートは、電子線硬化性樹脂からなる中間層を持つために片面へのインクジェット記録の際、反対面の支持体へのインク吸収を防ぎ、反対面のインクジェット記録性を損なうことがない。又、中間層の働きで片面インクジェット記録の際、カールを発生するのを防ぐと共にその記録の反対面への裏写り、或はインクの裏抜けによる反対面の記録の視認性低下を抑制する。更にインク受容層に無機超微粒子と熱可塑性有機高分子微粒子の混合物を含有する故に、得られた画像の画質、光沢性、耐オゾン性に優れた両面光沢インクジェット記録シートを得ることが出きる。
以下、本発明の両面光沢インクジェット記録シートについて、詳細に説明する。
インクジェット記録装置にて記録されたインクの浸透が、支持体まで達することから、インク吸収性の優れた特性を有する支持体が必要となる。しかし、支持体の厚さ方向に深くインクの浸透が進行すると、記録の反対面への透過、即ち裏写り又はインクが反対面へ抜け出てしまうインクの裏抜けの発生により、反対面の記録性を大きく低下させると共に記録の視認性を大きく低下させる。これは、画像を記録する際等、ベタの記録が多いとき特に顕著である。又、片面記録の際のインクの支持体への吸収によりシートのカール性が悪化する。その結果、反対面への記録の際、シートの走行等に障害が生じることもある。
上記問題に対して、支持体中に中間層を設けることによって解決でき、良好な両面光沢インクジェット記録性を得られることを見い出した。本発明の両面光沢インクジェット記録シートでは、インクが反対面の支持体へ過度に吸収されるのを中間層が防ぐため、記録後のカールの発生を防ぐ。又、記録の裏写り及びインクの裏抜けも防止する。よって、表裏共に良好なインクジェット記録を行うことが可能となる。
一般に、電子線硬化性樹脂は疎水性であるため、中間層を形成するに当たり電子線硬化性の樹脂を用いることにより、インクの支持体中の浸透を中間層と支持体との界面で防ぎ、過度のインクの支持体への浸透を引き起こすことがない。又、電子線硬化性樹脂は無溶媒であるから、その作製時に乾燥等の工程により溶媒を飛ばす必要がなく、支持体中に溶媒が残ったりすることがないため、作製後のインクジェット記録に悪い影響を与えることがない。溶媒が水の場合、支持体中に過度に残留しているとインクの不均一な浸透や平面方向への広がりが生じる場合があり、溶媒が溶剤の場合、その疎水性のため、支持体中に不均一に疎水領域が散らばり、インクジェット記録シートが本来持っている適度なインクの吸収性を阻害する場合がある。なお、電子線硬化性樹脂の硬化は瞬時に終了するため、電子線硬化性樹脂自身の支持体への滲み込みも最小限で済み、支持体のインク吸収性に与える影響も少ない。又、中間層を形成する樹脂が溶媒を用いるものであれば、乾燥時溶媒の揮発のため、基材の張力等の制御が非常に難しいものとなり、中間層に残っている溶媒の影響で片面に記録した際、シートにカールが生じることもある。電子線硬化性樹脂を中間層に用いることにより、このようなカールの問題を解決できる事も明らかになった。更に、中間層を構成する電子線硬化性樹脂に白色顔料を含有させることにより、なお一層記録部の反対面への裏写りが防止され、良好な視認性を示す両面光沢インクジェット記録シートを得ることができる。
本発明における中間層を形成する電子線硬化性樹脂は、硬化後に三次元網目構造を形成するものであれば特に制限するものではなく、その硬化は加熱によらず、電子線を照射することで達成される。
本発明において、中間層と支持体の間に、中間層を形成する電子線硬化性樹脂の支持体への浸透をより一層防止し、又、支持体表面を平滑化する目的で、水性コート層、ラミネート層等の浸透防止層を設けることもできる。本発明における両面光沢インクジェット記録シートを得る場合、光沢インクジェット記録シート2枚を中間層を介して積層することもできるし、2枚の支持体を中間層を介して積層した後で両面にインク受理層を設けることもできる。
本発明に用いられる支持体は、木材パルプと顔料を主成分として構成される。木材パルプとしては、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等のパルプを含み、必要に応じて従来公知の顔料やバインダー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機等の各種装置で支持体の製造が可能であり、酸性、中性、アルカリ性で抄造できる。又、インク受理層を設ける場合、該支持体にそのままインク受理層を設けても良いし、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズプレスやアンカーコート層を設けた後にインク受理層を設けても良い。
又、該支持体は、金属ロールと合成樹脂ロールからなるカレンダー装置をオンマシン処理しても良い。その際、オフマシン処理しても良く、処理後に、更にマシンカレンダー、スーパーカレンダー等でカレンダー処理を施して平坦性をコントロールしても良い。
本発明に用いられる中間層は、電子線硬化性樹脂より構成されるが、白色顔料と電子線硬化性樹脂より構成されてもよい。
中間層を形成する白色顔料の該電子線硬化性樹脂に対する割合は、電子線硬化性樹脂100質量部に対し5〜100質量部である。ここで、白色顔料が5質量部より少ないと裏写り防止への効果が少なく、白色顔料が100質量部より多いと経済的にコストアップの要因となるばかりか、記録ムラが大きくなる。
本発明に用いられる中間層を形成する樹脂としては、電子線硬化性樹脂であれば特に制限するものではない。電子線硬化性樹脂としては、分子末端に又は分子側鎖にラジカル重合硬化性の官能基を有する不飽和ポリエステル、変性不飽和ポリエステル、アクリル系ポリマー及びエチレン不飽和結合を有するポリマー、及びモノマー等が単体で又は他の溶剤とともに使用できる。例えばポリエステルポリアクリレート、ポリエステルポリメタクリレート、ポリウレタンポリアクリレート、ポリウレタンポリメタクリレート、単官能アクリレート、単官能メタクリレート、ビニルピロリドン、ポリアミドポリアクリレート。ポリアミドポリメタクリレート、ポリシロキサンポリアクリレート、或はこれらの樹脂のオリゴエステル変性物、アルキレンオキシド変性物等が挙げられる。これらの樹脂は単独で使用しても良いし、混合して使用しても良い。
中間層の塗布量は、良好なインクジェット記録性の確保を充分に行う目的から、2〜80g/m2の範囲内であることが好ましい。中間層の塗布量がこの範囲より小さいと、剛直度が不足するためにシートの走行に支障を来す。この範囲より大きくとも、紙の走行に支障を来すばかりか経済的にコストアップの要因となる。中間層を介して接着する支持体は、同じ支持体であっても良いし、異種の支持体を接着しても良い。
本発明の中間層を塗布する方法としては、例えば、グラビアコーター、グラビアオフセットコーター、バーコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、Uコンマコーター、AKKUコーター、スムージングコーター、マイクログラビアコーター、リバースロールコーター、4本或は5本ロールコーター、ブレードコーター、ディップコーター、落下カーテンコーター、スライドコーター、ダイコーター、等いかなるコーターを用いてもよい。
本発明に用いる電子線照射は、透過力、硬化力の面から加速電圧が100〜1000KVであり、より好ましくは、100〜300KVの電子線加速器を用い、ワンパスの吸収線量が0.5〜20Mradになるようにすることが好ましい。加速電圧、或は電子線照射量がこの範囲より、低いと電子線の透過力が低すぎて十分な硬化が行なわれず、又この範囲より大きすぎると、エネルギー効率が悪化するばかりでなく、樹脂、添加剤の分解、支持体の強度低下等品質上好ましくない影響が現われる。
電子線加速器としては、例えば、エレクトロカーテンシステム、スキャンニングタイプ、ダブルスキャンニングタイプ等の何れでも良い。
なお、電子線照射に際しては、酸素濃度が高いと電子線硬化性樹脂の硬化が妨げられるため、窒素、ヘリウム、二酸化炭素等の不活性ガスによる置換を行い、酸素濃度を600ppm以下、好ましくは400ppm以下に抑制した雰囲気中で照射することが好ましい。
本発明の表裏共にインク受容性を有する両面光沢インクジェット記録シートにおいては、中間層を形成する電子線硬化性樹脂の支持体への浸透をより一層防止する目的で、支持体に接して浸透防止層を設けることもできる。浸透防止層の役割は、中間層を設けるに当って、電子線硬化性樹脂の支持体中への浸み込み防止と、平滑性の付与である。本発明に用いることのできる浸透防止層は、水溶性高分子或は親水性高分子の水溶液或はエマルジョンにより設けることが可能で、例えば、以下の物質が挙げられる。
天然高分子及び半合成高分子として、デンプン、酸化デンプン、エーテル化デンプン、ジアルデヒド化デンプン、エステル化デンプン等の変性デンプン化合物、アルギン酸ソーダ、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸化合物、カゼイン、ゼラチン、プルラン、デキストラン、キチン、キトサン、ゴムラテックス、アラビアゴム、フノリ、天然ガム、デキストリン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチルセルロース等の変性セルロース化合物等が挙げられる。合成高分子としては、完全ケン化或は部分ケン化ポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールと多価カルボン酸とのエステル化物、カルボキシ変性化ポリビニルアルコール、スルホン酸変性化ポリビニルアルコール、オレフィン変性化ポリビニルアルコール、ニトリル変性化ポリビニルアルコール、アミド変性化ポリビニルアルコール、ピロリドン変性化ポリビニルアルコール等の変性化ポリビニルアルコール化合物、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ソーダ等のポリアクリル酸化合物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリビニルエーテル、ポリマレイン酸共重合体、ポリアクリルアミド、水溶性アルキド樹脂等が挙げられる。
又、厳密な意味での水溶性高分子ではないが、スチレン/ブタジエン共重合体、ブタジエン/メタクリレート共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/アクリル酸ラテックス、等の合成高分子を水に分散したエマルジョンを水溶性高分子溶液の代わりに用いることができる。水溶性高分子としては上記のような高分子を単独で、或は混合して水溶液として必要ならば消泡剤、分散剤等を併用して用いることができる。浸透防止層は、樹脂或は溶媒が支持体に浸透するのを防ぐものであればポリオレフィン樹脂の溶融ラミネート、或はドライラミネート等により形成することもできる。
本発明のインク受容層に使用される無機超微粒子としては、例えば、気相法により合成されたシリカ、不定形、ベーマイト、擬ベーマイトなどのアルミナ水和物、シリカ/アルミナハイブリッドゾル、スメクタイト粘土などの種々なものが知られており、二次平均粒子径が300nm以下であればいずれも好適に使用されるが、特にアルミナ微粒子、気相法シリカがインク吸収性、画像鮮明性の点で好ましい。
アルミナ微粒子としては、各種のアルミナ化合物が用いられる。一般にジブサイト、バイヤライトまたはベーマイトなどの水酸化アルミニウムを加熱することによりその結晶形をχ→κ→α、γ→δ→θ→α、η→θ→α、ρ→η→θ→αまたは擬γ→θ→αの様に各種の中間アルミナを経てα−アルミナに遷移させ、粒径を成長させ得ることが知られている(例えば電気化学、28巻(1960)、p302、船木・清水;アルミナ水和物およびアルミナについて、アルミナ水和物の熱変化例参照)。また、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、および硝酸アルミニウムなどのアルミニウム塩を熱分解することによって、無定形アルミナからγ−、δ−またはθ−などの中間アルミナを経てα−アルミナに遷移させ得ることも知られている(例えば鉱物学雑誌、19巻、1号(1990)、p21、p41参照)。本発明のインクジェット記録材料に含有されるアルミナ微粒子は、δ−またはγ−アルミナより選ばれ、平均二次粒子径が、300nm以下の粒子であればよく、その形状などに特に限定はない。
アルミナ微粒子を分散、粉砕、解叩するには、ホモミキサー、超音波ホモジナイザー、圧力式ホモジナイザー、ナノマイザー、高速回転ミル、ローラミル、容器駆動媒体ミル、媒体攪拌ミル、ジェットミル、サンドグラインダー等が用いられるが、より効果的に分散あるいは粉砕するためには圧力式分散方法を用いることが好ましい。また、酢酸、硝酸、乳酸、塩酸等の酸を添加すると効率がよい。本発明において圧力式分散方法とは、原料粒子のスラリー状混合物をオリフィス中で高圧で連続的に通過させ、 高圧粉砕する方法であり、処理圧力は19.6×106〜343.2×106Pa(200〜3500kgf/cm2)、より好ましくは49.0×106〜245.3×106Pa(500〜2500kgf/cm2)、さらに好ましくは、98.1×106〜196.2×106Pa(1000〜2000kgf/cm2)である。上記高圧粉砕により処理することで良好な分散あるいは粉砕が達成できる。さらに高圧でオリフィスを通過したスラリー状混合物を対向衝突させることによる分散、或いは粉砕方法を用いることがより好ましい。対向衝突による方法は、分散液を加圧することによって入口側に導き、分散液を二つの通路に分岐し、さらに流路をオリフィスにより狭めることによって、流速を加速して対向衝突させて粒子を衝突させて粉砕する。分散液を加速したり衝突させたりする部分を構成する材料としては、材料の摩耗を抑えるなどの理由からダイヤモンドが好ましく用いられる。高圧粉砕機としては、圧力式ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、マイクロフルタイザー、ナノマイザーが用いられ、特に高速流衝突型ホモジナイザーとしてマイクロフルタイザー、ナノマイザーが好ましい。
又、本発明のアルミナ微粒子としてアルミナ水和物微粒子を選択することも可能であり、下記の一般式により表すことができる。
Al23・nH2
アルミナ微粒子は組成や結晶形態の違いにより、ジプサイト、バイヤライト、ノルストランダイト、ベーマイト、ベーマイトゲル(擬ベーマイト)、ジアスポア、無定形非晶質等に分類される。中でもベーマイトおよび擬ベーマイトは、上記の式中のnの値が1である場合はベーマイト構造のアルミナ微粒子を表し、nが1を越え3未満である場合は擬ベーマイト構造のアルミナ微粒子を表す。nが3以上では非晶質構造のアルミナ微粒子を表す。好ましいアルミナ微粒子は、少なくともnが1を越え3未満の擬ベーマイト構造を有するアルミナ微粒子である。
アルミナ微粒子より構成されるキセロゲルが十分なインク吸収容量を有するには、キセロゲルの細孔容積が0.3乃至0.8ml/gの範囲であることが好ましく、特に、0.4乃至0.6ml/gの範囲であることが好ましい。インク受容層の細孔容積が大きい場合にはインク受容層にひび割れや粉落ちが発生し、細孔容積が小さい場合にはインクの吸収が遅くなる。更に、単位面積当たりのインク受容層の溶媒吸収量は5ml/m2以上、特に10ml/m2以上であることが好ましい。単位面積当たりの溶媒吸収量が小さい場合には、特に多色印刷を実施した場合にインクが溢れることがある。
アルミナ微粒子がインク中の染料を十分に吸収し、定着するにはBET比表面積が70乃至300m2/gの範囲であることが好ましい。BET比表面積が大きすぎると細孔径分布が小さい方へ片寄って、インク中の染料の定着効率が悪くなり、画像の滲みが発生する。逆に、BET比表面積が小さすぎるとアルミナ微粒子の分散が困難となる。
アルミナ微粒子の形状は、平板状、繊維状、針状、球状、棒状等のいずれでもよく、インク吸収性の観点から好ましい形状は平板状である。平板状のアルミナ微粒子は、平均アスペクト比3〜8であり、好ましくは平均アスペクト比が3〜6である。アスペクト比は、粒子の「厚さ」に対する「直径」の比で表される。ここで粒子の直径とは、アルミナ微粒子を電子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積に等しい円の直径を表す。アスペクト比が上記の範囲より小さい場合は、インク受容層の細孔径分布が狭くなり、インク吸収性が低下する。一方アスペクト比が上記の範囲を超える場合は、粒子を揃えてアルミナ微粒子を製造することが困難となる。
アルミナ微粒子は、アルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等の公知の方法によって製造することができる。また、アルミナ微粒子の粒子径、細孔径、細孔容積、比表面積、表面水酸基の数等は、析出温度、熟成時間、液pH、液濃度および共存塩類等によって制御することができる。
アルミナ微粒子を得る方法としては、特開昭57−88074号公報、同62−56321号公報、特開平4−275917号公報、同6−64918号公報、同7−10535号公報、同7−267633号公報、米国特許第2,656,321号、Am.Ceramic Soc.Bull.、54、289(1975)等にアルミニウムアルコキシドを加水分解する方法が開示されている。アルミニウムアルコキシドとしては、イソプロポキシド、プロポキシド、2−ブトキシドなどが挙げられる。
その他のアルミナ微粒子を得る方法としては、特開昭54−116398号公報、同55−23034号公報、同55−27824号公報、同56−120508号公報に例示されているが如きアルミニウムの無機塩またはその水和物を原料として得る方法が一般的である。これらの無機塩としては、例えば塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、アンモニウムミョウバン、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、水酸化アルミニウム等やそれらの水和物を挙げることができる。
本発明に用いられる気相法シリカは、乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。気相法シリカは日本アエロジル株式会社からアエロジルとして市販されており入手することができる。
本発明に用いられる気相法シリカの一次粒子の平均粒径は50nm以下であり、好ましくは5〜30nmである。又平均二次粒子径は300nm以下である。湿式法によるコロイダルシリカは、一次粒子径は数nm〜数10nmと非常に小さいが、一次粒子として孤立して存在するために、塗膜を形成した場合粒子が密な状態で存在するため、インク受容層に用いたとき、空隙性が乏しくインク吸収性を低下させる。また、数μmから数10μmの二次凝集シリカ粒子は、インク吸収性は高いが、画質を低下させる。一方、本発明の気相法シリカの特徴は、一次粒子が網目構造または鎖状につながりあって二次的に凝集した状態で存在することであり、これによって、高いインク吸収性が得られる。また一次粒子径が非常に小さいため、高画質の画像を得ることができる。
本発明に用いられる無機超微粒子の平均二次粒子径は、下記のようにして測定される。無機超微粒子の平均二次粒子径は、当該粒子を5%分散液とし、ホモミキサーにて3000rpmの回転速度で、5分間攪拌分散し、その直後に得られた分散液を塗工してサンプルとして、電子顕微鏡(走査型または透過型)で観察して測定する(「微粒子ハンドブック」、朝倉書店、p52参照)。ランダムにサンプルの10ヶ所について観察を行い、各観察場所で500個の粒子の粒子径を測定して平均値をとる。平均二次粒子径とは、ランダムな測定個所における測定値の平均値をいう。
本発明に用いられる無機超微粒子を含むインクジェット記録層には、他の無機微粒子を、無機超微粒子100質量部に対して20質量部以内で配合することも出来る。
無機微粒子としては、従来公知の各種顔料を用いることができる。例えば、シリカ(コロイダルシリカ、湿式法非晶質シリカ)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、ケイソウ土、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化マグネシウム、などの無機顔料等を挙げることができる。
本発明のインクジェット記録層に含まれる熱可塑性有機高分子微粒子の平均粒子径は、300nm以下の小さな微粒子が高画質の画像を得る為には好ましい。300nm以下と極めて小さい為、特に可視光の低波長領域(400nm程度)の光を散乱させることがほとんどないことから、得られる画像の透明性も向上しており、鮮明な画像が得られる。
上記平均粒子径300nm以下の熱可塑性有機高分子微粒子は、アニオン性又はカチオン性であることが好ましい。このような熱可塑性有機高分子微粒子は、通常アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、スチレン及びスチレン誘導体からなる群より選ばれる少なくとも一種のモノマーを、分子中に炭素−炭素二重結合を1個又は2個以上(好ましくは2個以上)有する乳化剤を用いて乳化重合することにより得ることができる。
アクリル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸アルキルエステルの例としては、アルキルの炭素原子数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましく、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸iso−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリルを挙げることができる。スチレン及びスチレン誘導体の例としては、スチレン、α−メチルスチレン及びビニルトルエンを挙げることができる。
上記モノマー以外に、上記モノマーと共重合可能なモノマーを全モノマー量の50質量%以下の量で使用しても良い。例えば、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のアニオン性ビニルモノマー;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよび第4級アンモニウム塩を有するビニルモノマー等のカチオン性ビニルモノマー;及び(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルおよび(メタ)アクリロイルオキシフォスフェート等のノニオン性ビニルモノマーを挙げることができる。
上記モノマーに加えて更に、架橋性ビニルモノマーを全モノマー量の5質量%以下の量で使用しても良い。例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミド、ジビニルベンゼン等の二官能性モノマー;1,3,5−トリアクリロイルヘキサヒドロ−S−トリアジン及びトリアリルイソシアヌレート等の三官能性モノマー;テトラメチロールメタンテトラアクリレート及びN,N,N’,N’−テトラアリル−1,4−ジアミノブタン等の四官能性モノマーを挙げることができる。
上記分子中に炭素−炭素二重結合を1個又は2個以上(好ましくは2個以上)有する乳化剤の、その炭素−炭素二重結合の例としては、(メタ)アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、ビニル基、イソプロペニル基及び(メタ)アクリロイル基を挙げることができる。これらの中で(メタ)アクリロイル基が好ましい。上記乳化剤は、疎水基と共に乳化作用を示すためのカチオン性基またはアニオン性基(親水性基)を有している。カチオン性基は、インクを保持する機能が大きいため、色材受容層の耐水性が向上するので好ましい。カチオン性基またはアニオン性基(親水性基)としては、−COOH、−COOM、−OSO3M、−N(R1)(R2)(R3)、−OH、−PO(OM)2、(−O)3P、(−O)2P(OH)−、−OP(OH)2、−OPO(OM)2、(−O)2PO(OM)、(−O)3PO及び−(OR)−[但し、MはNaまたはKを表わし、R1、R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子、アルキル、アラルキル又はヒドロキシアルキルを表わし、そしてRはエチレンまたはプロピレンを表わす]を挙げることができる。これらの中で、−N(R1)(R2)(R3)[R1、R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子、アルキル又はヒドロキシアルキルを表わし、少なくとも1個の基はアルキル又はヒドロキシアルキルである]で表されるカチオン性基が好ましい。上記乳化剤は、通常の乳化剤の役割と重合性(架橋性)モノマーの役割を担っており、したがって得られる熱可塑性有機高分子微粒子の表面は上記のようなカチオン性基またはアニオン性基が存在している。勿論熱可塑性有機高分子微粒子の内部に存在する場合もある。
乳化剤の例としては、上記炭素−炭素二重結合を分子中に2個以上有するポリオキシエチレンアルキルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、上記炭素−炭素二重結合を分子中に2個以上有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸エステル塩、上記炭素−炭素二重結合を分子中に2個以上有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸塩、上記炭素−炭素二重結合を分子中に2個以上有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、酸性リン酸(メタ)アクリル酸エステル系分散剤、オリゴエステル(メタ)アクリレートのリン酸エステルもしくはそのアルカリ塩、及び親水性アルキレンオキサイド基を有するポリアルキレングリコール誘導体のオリゴエステルポリ(メタ)アクリレートを挙げることができる。これらの市販されている製品としては、KAYAMER PM−2(日本化薬(株)製)、ニューフロンティアA−229E(第一工業製薬(株)製)、ニューフロンティアN−250Z(第一工業製薬(株)製)等を挙げることができる。
上記分子中に炭素−炭素二重結合を2個以上有する乳化剤を使用する場合は、分子中に炭素−炭素二重結合を1個有する乳化剤を全乳化剤の60質量%以下の割合で含んでいても良い。また、上記分子中に炭素−炭素二重結合を1個又は2個以上有する乳化剤は、通常のアニオン性乳化剤、カチオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤を含んでいても良い。上記分子中に炭素−炭素二重結合を1個又は2個以上有する乳化剤の添加量は、前記全モノマー量100質量部に対して、通常1〜20質量部であり、3〜10質量部が好ましい。
本発明の熱可塑性有機高分子微粒子は、上記材料を用いて、公知の乳化重合法により得ることができる。例えば、反応容器に上記乳化剤及び水を投入し、これに前記モノマーを加えて乳化した後、ラジカル重合開始剤を加え、攪拌下に加温してモノマーを重合させることにより上記熱可塑性有機高分子微粒子を得ることができる。ビニルモノマーの添加は、一括滴下、分割滴下のいずれでも良い。また、このような材料の濃度は、最終的に得られる反応液(分散液)中の固形分濃度が、通常20〜50質量%となるように、好ましくは30〜45質量%となるように調整される。反応時のpHは3〜9の範囲が好ましく、反応温度は、重合開始剤が活性化する温度であれば良く、通常40〜90℃であり、50〜80℃が好ましい。反応時間は通常30分〜2時間である。
上記ラジカル重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水素、水溶性のアゾ系の開始剤等の水溶性のラジカル重合開始剤;あるいは上記過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の還元剤とを組み合わせたレドックス系重合開始剤を挙げることができる。レドックス系重合開始剤が好ましい。ラジカル重合開始剤の添加量は、全モノマー量の0.05〜5質量%が好ましく、特に0.1〜3質量%が好ましい。また得られる熱可塑性有機高分子微粒子を透明性の超微粒子にするため、重合促進剤として遷移金属イオンの存在下に上記重合を行なうことが好ましい。このようにして得られる上記乳化剤により熱可塑性有機高分子微粒子は、表面に上記乳化剤が重合により粒子に結合した状態で存在しており、このため、その表面にはアニオン性基、カチオン性基(親水性基)が存在することになる。従って、インクジェットの水性インクをその表面で容易に吸着することができ、アニオン性基、カチオン性基等が有効に働くことができる。このような親水性基は、使用する乳化剤の種類、量、そして反応方法により熱可塑性有機高分子微粒子の内部にも存在することになる。
更に、通常熱可塑性有機高分子に使われるような紫外線吸収剤、酸化防止剤、離型剤、光安定剤等を付与することは、形成された熱可塑性有機高分子被膜の劣化を防ぎ、更にインクジェット画像の染料の耐光性を向上させるために望ましい。
本発明において、無機超微粒子/熱可塑性有機高分子微粒子の質量比は1.5以上10以下であることが好ましい。この比が1.5未満であるとインクの吸収速度や吸収容量が悪化する。又、この比が10を越える場合には加熱処理で熱可塑性有機高分子微粒子を被膜化した際の光沢や耐水性が悪化したり、選択する無機超微粒子によっては画像がくすんで画質が悪化する場合がある。
熱可塑性有機高分子微粒子の連続被膜化温度は80℃以上150℃以下であることが好ましい。本発明で言う連続被膜化温度とは、熱可塑性有機高分子微粒子が加熱により粒子状から連続被膜に変化する温度であり、次の様にして測定した。第一に、PETフィルム上に熱可塑性有機高分子微粒子の水分散液を乾燥固形分で5g/m2となるように均一に塗布し、測定用試料とした。第二に、該測定用試料にシリコーン離型フィルムを介して市販のラミネータを異なる温度水準において18cm/分の速度で通過させ、連続被膜を形成したとみなされる最低温度を連続被膜化温度とした。連続被膜形成の判断基準は、1)塗布層が透明化する、2)塗布層が平滑化する、3)鋭利な器物で表面を擦って得られる塗布層からの脱落物が非連続体ではなく連続被膜状である、の3項目を満たすこととした。連続被膜化温度が80℃より低いとインクジェット記録層を塗工後乾燥時に高温乾燥が不可能となり、操業性が著しく低下したり、インクの吸収速度や吸収容量が悪化する。連続被膜化温度が150℃より高いと被膜化を行うために高温が必要となったり、支持体が熱で歪んだり破壊される場合があり、また光沢度や耐水性の低下を招き易く、好ましくない。
本発明に用いられるインク受容層には、バインダーとして高分子化合物を含んでもよい。好ましい高分子化合物としては、顔料の保護コロイドとして機能し、且つ、インク受容層としてインクと親和性を有する化合物であれば、如何なる化合物でもよい。
バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコール等の水溶性高分子化合物やメラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性バインダーを挙げることができ、少なくとも1種以上で使用することができる。又、従来公知の染料を定着する目的として添加するカチオン性樹脂を併用することもできる。
バインダーの総量は、目的とするインクジェット記録材料の特性に合わせて、適宜調整することが出来るが、一般には、無機超微粒子及び熱可塑性有機高分子微粒子100質量部に対して、5〜60質量部である。このインクジェット記録層は塗工量(乾燥固形分)として、5g/m2〜50g/m2が好ましい。更に、その他の添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、染料定着剤(カチオン性高分子)、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤、架橋剤等を適宜配合することもできる。
これらのインク受容層を塗工する方法としては、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、ロッドコーター、ゲートロールコーター、カーテンコーター、ショートドウェルコーター、グラビアコーター、フレキソグラビアコーター、サイズプレス、フィルムトランスファーロールコーター、スライドホッパー方式等の各種装置をオンマシン或はオフマシンで用いることができる。
又、塗工後には、マシンカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダーを用いて仕上げても良い。
本発明のインクジェット記録材料は、インクジェット記録画像を記録することで、そのままでも十分に画像鮮明性、インク吸収性に優れたインクジェット記録シートを提供するが、更にインクジェット記録後に、インクジェット記録シートを加熱して熱可塑性有機高分子微粒子を溶解、又は融解し被膜化する事で、更に高光沢で耐水性に優れると共に、インクジェット記録層中の空隙が被膜化処理で埋められることにより耐オゾン性にも優れたインクジェット記録シートを得る事が出来る。
本発明におけるインクジェット記録シートを加熱により熱可塑性有機高分子微粒子を加熱緻密化処理してインクジェット画像を得るインクジェット画像形成方法としては熱可塑性有機高分子微粒子の連続被膜化温度以上の温度で行えばよく、その加熱手段としては特に制限はない。具体的には熱風を直接当てる、アイロンを当てる、大判プリンター出力画像の後処理によく使われているラミネーター等の加熱ロールの間を通す、写真の乾燥等に使われる加熱鏡面ドラムに密着させるフェロタイプ乾燥器を用いる等の方法が挙げられる。これらの方法の中でも均一に大判が加熱処理できることから加圧されたロールの間を通すことにより加熱緻密化することができるラミネーターを用いる方法がより好ましく、さらに、該加圧ロールにより加えられる圧力が面圧として0.5〜3MPaであることが好ましい。面圧が0.5MPaよりも小さい場合は圧のかかり方が不均一になる、熱の伝わり方が不均一になる等の不具合より表面の光沢不足、耐オゾン性不足が発生するために好ましくない。また、3MPaを越えるような圧をかけた場合には熱可塑性有機高分子微粒子を加熱緻密化した際に圧がかかりすぎることにより表面が荒れて光沢が下がる、インクジェット記録シート自身が熱圧により変形するために好ましくない。
本発明の両面光沢インクジェット記録シート及びこれを用いたインクジェット画像形成方法に使用されるインクは、通常のインクジェットプリンターで使用されるインクのみならず、複写装置に使用されるトナーインクでも適用可能であり、定着プロセスに加熱・加圧処理を用いるものであれば特定の印刷方式又は特定の複写方式に限定されるものではない。
以下に、本発明の実施例をあげて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。又、実施例に於いて示す「部」及び「%」は、特に明示しない限り質量部及び質量%を示す。
ダブルディスクリファイナーで320ml、csfまで叩解した広葉樹漂白クラフトパルプを75部、及びダブルディスクリファイナーで430ml、csfまで叩解した針葉樹漂白クラフトパルプを25部から成る混合パルプに対し、カチオン化澱粉1.0部、アルキルケテンダイマーサイズ剤0.1部、及び重質炭酸カルシウム填料7部を水に添加して紙料スラリーを調製した。その紙料スラリーから、長網抄紙機で紙匹を形成しプレスで搾水後、多筒式ドライヤー乾燥工程で乾燥し、乾燥の途中で酸化澱粉の5%水溶液をサイズプレスし(付着量は両面乾燥固形分で3.5g/m2)、最終的に得られる基紙水分が絶乾水分で8%になるように乾燥し、マシンカレンダー処理して、坪量50g/m2のインクジェット記録シート用の支持体を製造した。
抄造した支持体表面に下記のインク受理層塗工液1を乾燥塗工量15g/m2となるように塗工し、インクジェット記録シートを得た。
<インク受理層塗工液1>
インク受理層塗工液1は、以下の処方により調製した。粉体として供給される熱可塑性有機高分子微粒子及び無機超微粒子については、予めホモジナイザーを使用して予備分散を行った上で、各成分を順次添加しながらラボミキサーにて撹拌・混合を行って塗工液とした。
無機超微粒子 100部
熱可塑性有機高分子微粒子 20部
ポリビニルアルコール 15部
スミレーズレジン5004(耐水化剤) 0.5部
固形分濃度 30%
尚、熱可塑性有機高分子微粒子として荒川化学工業(株)製(商品名「ミストパールC−150」、平均粒子径:52nm、炭素−炭素二重結合を2個と4級アンモニウム塩基を有する乳化剤により架橋されたポリスチレン微粒子)、無機超微粒子として、動的光散乱法による平均二次粒子径が180nmの市販のコロイド状アルミナ水和物(カタロイドAS−3:触媒化成工業社製)を用いた。ポリビニルアルコールとしてクラレ社製PVA235を用いた。
電子線硬化性樹脂として電子線重合性樹脂(東亜合成株式会社製、アロニックスM−240)を、このインクジェット記録シートのインク受理層を設けた面の反対面に塗布重量が5g/m2となるように塗布し、インク受理層が外側になるように同様のインクジェット記録シートを重ね合わせ、200KVの加速電圧で、3Mradの吸収線量になるように電子線照射して樹脂を重合させ、表裏共にインク受理性を有する両面光沢インクジェット記録シートを得た。
電子線硬化性樹脂として電子線重合性樹脂(東亜合成株式会社製、アロニックスM−240)100部と白色顔料として二酸化チタン(石原産業株式会社製、タイペークCR−50)20部を自動乳鉢で24時間混練し、このインクジェット記録シートのインク受理層を設けた面の反対面に塗布重量が5g/m2となるように塗布し、またインク受理層塗工液1を下記のインク受理層塗工液2に変えた以外は、実施例1と同様にして、中間層を有する表裏共にインク受理性を有する両面光沢インクジェット記録シートを得た。
<インク受理層塗工液2>
熱可塑性有機高分子微粒子として荒川化学工業(株)製(商品名「ミストパールC−100」、平均粒子径:72nm、炭素−炭素二重結合を2個と4級アンモニウム塩基を有する乳化剤により架橋されたポリスチレン微粒子)、無機超微粒子として気相法シリカである日本アエロジル社製アエロジル200(平均二次粒子径150nm)を用いた以外はインク受理層塗工液1と同様の処方により調製した。
中間層の塗布量を10g/m2に変更し、またインク受理層塗工液1を下記のインク受理層塗工液3に変えた以外は、実施例1と同様にして、中間層を有する表裏共にインク受理性を有する両面光沢インクジェット記録シートを得た。
<インク受理層塗工液3>
熱可塑性有機高分子微粒子として平均粒子径0.48μmのアクリルエマルジョン(JSR社製、商品名AE940)を用いた以外はインク受理層塗工液1と同様の処方により調製した。
(比較例1)
実施例1と同様にして抄造した坪量100g/m2の支持体の片面に実施例1と同様にして乾燥塗工量15g/m2のインク受理層を設けてインクジェット記録シートを得た。このインクジェット記録シートの裏面に同様に乾燥塗工量15g/m2のインク受理層を設けて表裏共にインク受理性を有する両面光沢インクジェット記録シートを得た。
(比較例2)
変成アクリル共重合樹脂系のエマルジョン型接着剤ボンドCE500(コニシ社製)100部と、白色顔料として二酸化チタン(石原産業株式会社製、タイペークCR−50)20部を自動乳鉢で24時間混練し、実施例1と同様にして得たインクジェット記録シートの片面にグラビアコーターを用いて塗布重量が5g/m2となるように塗布し、もう一方のインクジェット記録シートのインク受理層を設けた面の反対面と向かい合うように重ね合わせ、乾燥して、中間層を有する表裏共にインク受理性を有する両面光沢インクジェット記録シートを得た。
(比較例3)
インク受理層塗工液1を下記のインク受理層塗工液4に変えた以外は、実施例1と同様にして、中間層を有する表裏共にインク受理性を有する両面光沢インクジェット記録シートを得た。
<インク受理層塗工液4>
無機超微粒子に変えて、日本シリカ工業社製ニップシールE200(非晶質シリカ、粒子径3.4μm)を用いた以外はインク受理層塗工液1と同様の処方により調製した。
(比較例4)
インク受理層塗工液1を下記のインク受理層塗工液5に変えた以外は、実施例1と同様にして、中間層を有する表裏共にインク受理性を有する両面光沢インクジェット記録シートを得た。
<インク受理層塗工液5>
インク受理層塗工液1の処方において、無機超微粒子を添加しなかった以外はインク受理層塗工液1と同様に調製し、無機超微粒子を含まない塗工液を得た。
(比較例5)
インク受理層塗工液1を下記のインク受理層塗工液6に変えた以外は、実施例1と同様にして、中間層を有する表裏共にインク受理性を有する両面光沢インクジェット記録シートを得た。
<インク受理層塗工液6>
熱可塑性有機高分子微粒子を含まないインク受理層塗工液6は、以下の処方により調製した。各成分を順次添加しながらラボミキサーにて撹拌・混合を行って塗工液とした。尚、無機超微粒子については、予めホモジナイザーを使用して予備分散を行った。
無機超微粒子 100部
ポリビニルアルコール 20部
スミレーズレジン5004(耐水化剤) 2部
固形分濃度 18%
無機超微粒子はインク受理層塗工液1と同様のものを用い、ポリビニルアルコールはクラレ社製PVA235を用いた。
(比較例6)
インク受理層塗工液1を下記のインク受理層塗工液7に変えた以外は、実施例1と同様にして、中間層を有する表裏共にインク受理性を有する両面インクジェット記録シートを得た。
<インク受理層塗工液7>
インク受理層組成物として、日本シリカ工業社製ニップシールE200(非晶質シリカ、粒子径3.4μm)100部、ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)30部、カチオン性染料定着剤(スミレーズレジン1001:住友化学工業株式会社製)20部を用い、これを調液し、固形分濃度13%とした。調整したインク受理層塗液を用いて、エアーナイフコーターにより乾燥塗工量10g/m2となるように支持体表面に塗工しインクジェット記録シートを得た。
<インクジェット記録物の作製>
上記により得られたインクジェット記録シートに、セイコーエプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用い、4原色のべた印字及び高精細な写真画像の記録を行った。
<ポリマー微粒子の被膜化>
上記により得られたインクジェット記録物を十分乾燥させた後、大型ラミネータ(富士フィルム社製M−36)を用い、印字物を融着性を有さないポリエステルフィルムで挟みながら2本の加熱ローラを通すことによって加熱緻密化処理を施した。尚、加熱緻密化処理時の面圧は2MPaで、加熱温度は150℃あった。
実施例2で作成したインクジェット記録材料に、上記のセイコーエプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用い、4原色のべた印字及び高精細な写真画像の記録を行った後に、加熱緻密化する際の面圧を0.4MPaに変更した以外は上記のポリマー微粒子の被膜化方法を用いて実施例4のインクジェット記録物を作成した。
実施例2で作成したインクジェット記録材料に、上記のセイコーエプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用い、4原色のべた印字及び高精細な写真画像の記録を行った後に、加熱緻密化する際の面圧を3.5MPaに変更した以外は上記のポリマー微粒子の被膜化方法を用いて実施例5のインクジェット記録物を作成した。
<評価>
実施例1〜5、比較例1〜6のインクジェット記録シートについて下記の通り5段階評価し、結果を表1にまとめた。
<染料インク吸収速度>
セイコーエプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用いて記録した画像について、インク吸収速度は記録後、熱溶融被膜形成前に印字部を指先で軽く擦って汚れない時間を測定し、以下の基準に従って評価した。合格は4以上である。
5:インク吸収速度が10秒未満である
4:インク吸収速度が10秒以上30秒未満である
3:インク吸収速度が30秒以上60秒未満である
2:インク吸収速度が1分以上5分未満である
1:インク吸収速度が5分以上である
<画質>
熱可塑性有機高分子微粒子を被膜化した後の記録画像の画質を、目視により以下の5段階で評価した。合格は4以上である。
5:画像が完全にクリアーに見え、かつ画像のぼやけが全くない
4:クリアーに見える、僅かに画像のぼやけが認められるが実用上支障無い
3:ややかすみがかかったようにくすんで見える、画像のぼやけが認められる
2:かすみが増して白っぽく彩度が低下している、画像のぼやけに劣る
1:かなり白っぽく彩度が非常に低下している、画像のぼやけが非常に劣る
<光沢>
熱可塑性有機高分子微粒子を溶融被膜化した後の白紙の光沢感を、以下の5段階で評価した。合格は4以上である。
5:光沢が非常に高い
4:光沢が高い
3:光沢がやや劣る
2:光沢が劣る
1:光沢がない
<耐オゾン性>
各インクジェット記録材料のベタ印字後、熱可塑性有機高分子微粒子を被膜化した後、インクジェット記録材料を、オゾン導入口および排出口の付いたガラス容器中に入れ、三菱電機製オゾナイザOS−1にて発生させたオゾンを15分間連続して導入した。この時のオゾン濃度は約80ppmであった。これらのインクジェット記録材料のオゾン処理前後のマゼンタインク色の色差を測定した。色差は、L***(CIE1976)に従って光照射前後のサンプルの色を測定した結果を基に、下記数式1で規定することができる。色差が大きいほど、色劣化が生じていることを示し、色差が3.0未満であれば視覚上、色の違いに大差はない。
△E={(△L*2+(△a*2+(△b*21/2 ・・・数式1
ここで、△Eは色差、△L*および△a*と△b*は、各々光照射前後のL*およびa*とb*の差である。
<裏写り>
裏写りは、セイコーエプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用いて、青印字(シアン+マゼンタ)の重色ベタ印字を行い、記録画像の裏面側からマゼンタの光学濃度を測定した。光学濃度が0.25以下であれば実使用上特に問題ではないが、0.25を超えると裏側に抜けていることが明確となり実使用上問題となる。
<カール性>
裏写り試験で片面重色ベタ印字したインクジェット記録シートを10cm四方に裁断し、20℃、相対湿度65%の条件下で平坦な机の上に静置してカールを測定した。カールは4隅の持ち上がり高さの平均値をもって表わし、カール平均値が3mm未満の場合をカール性優、3mm〜7mmまでをカール性並、それ以上のカールは裏面に印字する場合に支障となるのでカール性劣として判定した。
Figure 2005349797
実施例1〜5より明らかなように、中間層を有した両面にインク受理性を有する両面光沢インクジェット記録シートでは、該中間層に電子線硬化性樹脂を用いることにより、裏抜け、カール性について格段の向上がみられた。一方、中間層を有さない比較例1の両面にインク受理性を有する両面光沢インクジェット記録シートでは、中間層がないため裏抜け、カール性共に中間層を有するものより劣る。中間層に熱硬化性樹脂を用いた比較例2では、作製時の乾燥時に溶媒の揮発があるため、カール性が劣る。インク受理層中の無機超微粒子が300nmを越える平均粒子径の大きな粒子の比較例3、比較例6では、画質、光沢性が劣り、インク受理層に無機超微粒子を添加しない比較例4ではインク吸収速度及び画質に劣る。またインク受理層に熱可塑性有機高分子微粒子を添加しない比較例5では耐オゾン性に劣る。

Claims (5)

  1. 支持体の片面に平均二次粒子径が300nm以下の無機超微粒子及び熱可塑性有機高分子微粒子の混合物を含有するインク受容層を設けた光沢インクジェット記録シート2枚のインク受容層を有しない面同士を、電子線照射により硬化した電子線硬化性樹脂からなる中間層を介して貼り合わされた両面光沢インクジェット記録シート。
  2. 熱可塑性有機高分子微粒子の平均粒子径が300nm以下であることを特徴とする請求項1記載の両面光沢インクジェット記録シート。
  3. 中間層が、電子線硬化性樹脂と白色顔料からなることを特徴とする請求項1又は2記載の両面光沢インクジェット記録シート。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の両面光沢インクジェット記録シートを用いた画像形成方法であって、該両面光沢インクジェット記録シートに印字した後、該両面光沢インクジェット記録シートを加熱することにより熱可塑性有機高分子微粒子を加熱緻密化することを特徴とするインクジェット画像形成方法。
  5. 該加熱緻密化する方法が加熱、加圧されたロールの間を通すことにより加熱緻密化する方法であり、該加圧ロールによる両面光沢インクジェット記録シートにかかる圧力が面圧0.5〜3MPaであることを特徴とする請求項4記載のインクジェット画像形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016190483A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 キヤノンファインテック株式会社 ヒートシール可能な記録シート
US9902139B2 (en) 2015-03-30 2018-02-27 Canon Finetech Nisca, Inc. Heat sealable printing sheet

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