JP2005088321A - 両面インクジェット記録シート及びこれを用いたインクジェット画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高光沢で写真品質の高品位な画像が得られると共に、耐オゾン性が良好であり、しかも記録後の両面インクジェット記録シートが重ねられた場合、インク受理層に形成された画像の裏面のインク吸収層への裏面転写がない両面インクジェット記録シートを提供することを目的とする。
【解決手段】吸水性支持体/合成樹脂被覆層/無機超微粒子及びポリマー微粒子の混合物を含有するインク受理層を順次積層したインクジェット記録シートの該インク受理層の反対面に合成樹脂被覆層を介することなくインク吸収層を設けた両面インクジェット記録シートにおいて、該無機超微粒子の平均二次粒子径が300nm以下であり、且つ該ポリマー微粒子の平均粒子径が300nm以下であることを特徴とする両面インクジェット記録シート。又画像形成後加熱により光沢性、耐オゾン性の更に良好なインクジェット記録材料を提供するインクジェット画像形成方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、両面に印字可能な両面インクジェット記録シートにおいて、インク吸収性、画像鮮明性に優れると共に、光沢性、耐オゾン性にも優れ、更に記録後の両面インクジェット記録シートが重ねられた場合、インク受理層に形成された画像のインク吸収層への裏面転写がない両面インクジェット記録シートに関するものである。
インクジェット記録方式は、種々の作動原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録シートに付着させ、画像・文字などの記録を行なうものであるが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が大きい、現像−定着が不要等の特徴があり、漢字を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置として種々の用途に於いて急速に普及している。更に、多色インクジェット方式により形成される画像は、製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して、遜色のない記録を得ることが可能である。又、作成部数が少なくて済む用途に於いては、写真技術によるよりも安価であることからフルカラー画像記録分野にまで広く応用されつつある。
このインクジェット記録方式で使用される記録シートとしては、通常の印刷や筆記に使われる上質紙やコーテッド紙を使うべく、装置やインク組成の面から努力がなされてきた。しかし、装置の高速化・高精細化あるいはフルカラー化などインクジェット記録装置の性能の向上や用途の拡大に伴い、記録シートに対してもより高度な特性が要求されるようになった。
即ち、当該記録シートとしては、印字ドットの濃度が高く色調が明るく鮮やかであること、インクの吸収が早く印字ドットが重なった場合においてもインクが流れ出したり滲んだりしないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上に大きくなく、且つ周辺が滑らかでぼやけないことなどの高い画像再現性が要求される。
最近のデジタルカメラの普及の影響もあり、インクジェット記録方式は従来の銀塩方式による記録方法すなわち写真の代替記録方式として一般に認知されるに至った。より写真に近づけるため、記録シートの支持体も写真と同じ樹脂被覆紙、すなわち吸水性支持体の両面に合成樹脂被覆層が設けられたものが使用されるようになった。
写真画質を謳ったインクジェット記録シートでは支持体として、吸水性支持体の両面に合成樹脂被覆層を設けたものが多く、インクジェット記録面の反対面は合成樹脂被覆層となるため筆記性がない。そのため、簡単に宛名を筆記具等で手書きすることができない。また、インクジェット記録面の反対面の合成樹脂被覆層にはインク吸収性がないため、インクジェット記録もできず、最近普及してきた宛名書きソフトを用いてインクジェットプリンターで宛名を書くということもできない。また合成樹脂被覆層上にインク吸収層を設けても十分なインク吸収性を得る為にはインク吸収層の塗布量を多くする必要があり、コスト面、品質面で問題があった。
その為に、写真品質の高品位な画像が得られる反面、これをハガキ等の様に裏面にも記録するような目的で使用する場合には問題が生じる。
通常インクジェット記録液は水の他に低蒸発性の高沸点有機溶媒を含有しているが、非吸水性支持体上にインク受理層を設けた記録用紙にインクジェット記録すると、充分乾燥した場合であってもインク受理層中に高沸点有機溶媒が残存するためこの状態で長時間保存すると画像が滲みやすい。
また、ハガキなどのように多数枚を連続的に記録する場合等は、水分が充分蒸発しない間に重ねられるために画像の裏面転写が顕著に成りやすい。
非吸水性支持体の両面にインク受理層を有するインクジェットで記録するハガキを例に説明すると、画像記録面には比較的広い面積に多量のインクを用いて画像が記録され、宛名面には小面積ではあるが繊細な文字が記録される。連続的にインクジェット記録した画像面と文字が主体である宛名の面を重ね合わせておくと、画像面にインク溶媒が残っている状態で文字が滲みやすくなる問題が生じる。また画像面のインクが宛名面に裏面転写すると云う問題が生じる。
片面に写真品質の画像特性が得られ、他面に筆記性及びインクジェット適性を持たせた両面インクジェット記録シートに関しては、特開2000−301823号(特許文献1)に記載があるが、写真品質の画像特性に関しては無機微粒子を用いているために耐オゾン性等の画像の保存性に欠点があり、更に多数枚を連続的に記録して重ね合わせた場合に、裏面転写性に難点があった。
特開2000−301823号公報
本発明の目的は、両面に印字可能な両面インクジェット記録シートにおいて、インク吸収性、画像鮮明性に優れると共に、光沢性、耐オゾン性にも優れ、更に記録後の両面インクジェット記録シートが重ねられた場合、インク受理層に形成された画像のインク吸収層への裏面転写がない両面インクジェット記録シートを提供することである。
本発明者は、以上のような問題点を解決するため鋭意研究の結果、以下の発明に至った。
(1)すなわち、吸水性支持体/合成樹脂被覆層/無機超微粒子及びポリマー微粒子の混合物を含有するインク受理層を順次積層したインクジェット記録シートの該インク受理層の反対面に合成樹脂被覆層を介することなくインク吸収層を設けた両面インクジェット記録シートにおいて、該無機超微粒子の平均二次粒子径が300nm以下であり、且つ該ポリマー微粒子の平均粒子径が300nm以下であることを特徴とする両面インクジェット記録シートの発明である。
(2)該無機超微粒子/該ポリマー微粒子の質量比が1.5以上10以下であることが好ましい。
(3)該インク吸収層が無機微粒子及びカチオン性樹脂を含有することが好ましい。
(4)上記両面インクジェット記録シートに印字した後、該両面インクジェット記録シートを加熱することによりポリマー微粒子を加熱緻密化することで更に耐水性、耐オゾン性の保存性に優れた高光沢な両面インクジェット記録シートを得るインクジェット画像形成方法。
(5)上記のインクジェット画像形成方法において、該加熱緻密化する方法が加熱、加圧されたロールの間を通すことにより加熱緻密化する方法であり、該加圧ロールによる両面インクジェット記録シートにかかる圧力が面圧0.5〜3MPaであるインクジェット画像形成方法。
本発明によれば、印字後加熱することで、インクジェット受理層中の無機超微粒子が溶融樹脂で被覆される為、極めて耐オゾン性の良いインクジェット記録物が得られ、更に光沢、インク吸収性にも優れ、更に記録物が重ね合わせられた場合でも裏面転写のないたインクジェット記録シートが得られる。
吸水性支持体としては、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、CGP、RMP、TMP、CTMP、CMP、PGW等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ、等の木材パルプを主原料としたものが使用可能である。また、必要に応じて、合成パルプ、無機繊維等の各種繊維状物質も原料として適宜使用することができる。
吸水性支持体中には、必要に応じて、サイズ剤、顔料、紙力増強剤、定着剤等、蛍光増白剤、湿潤紙力増強剤、カチオン化剤等の従来公知の各種添加剤を添加することができる。サイズ剤としては、高級脂肪酸、アルキルケテンダイマー等が、顔料としては、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン等が、紙力増強剤としてはスターチ、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール等が、定着剤としては、硫酸バンド、カチオン性高分子電解質等が挙げられるがこれに限定されるものはない。
吸水性支持体は前記の木材パルプなどの繊維状物質と各種添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等の各種抄紙機で抄紙することにより製造することができる。また、必要に応じて、抄紙段階または抄紙後にスターチ、ポリビニルアルコール等でサイズプレス処理をしたり、各種コート処理をしたり、カレンダー処理したりすることもできる。
本発明においては、吸水性支持体の一面に合成樹脂被覆層とインク受理層、他面にインク吸収層が設けられるが、特に吸水性支持体と合成樹脂被覆層、及び合成樹脂被覆層とインク受理層との接着強度を大きくする等の目的で、コロナ放電処理や下引処理等を行うことができる。
合成樹脂被覆層は、例えば、ポリオレフィン樹脂、アセテート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ナイロンなどや、これらの混合物などの、公知の疎水性樹脂により形成することができる。
これらのなかでもポリオレフィン樹脂が好ましく、ポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのα−オレフィンの単独重合体、低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンの混合物などのような各種重合体の混合物が挙げられる。
本発明の合成樹脂被覆層は、公知の各種の形成方法から適宜選択した方法を用いて、支持体上に形成することができる。例えば、溶融押し出しによりにより支持体上にコーティングしたり、公知の製膜法(例えば、カレンダー法やキャステイング法など)により作成したフィルムを公知のラミネーション法により支持体に張り合わせたり、合成樹脂被覆層成分を含有する塗布液を塗布し、造膜することにより形成することができる。
本発明の合成樹脂被覆層の好ましい膜厚は5〜30μmであり、写真画質の高品質な画像は得られる。
本発明の合成樹脂被覆層には、必要に応じて、各種の添加剤を添加することができる。
例えば、ルチル型やアナターゼ型の酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、酸化亜鉛、アルミナなどの白色顔料や、先に、インク吸収層用の添加剤として挙げたものを添加することができる。
本発明に使用される無機超微粒子としては、例えば、気相法により合成されたシリカ、不定形、ベーマイト、擬ベーマイトなどのアルミナ水和物、シリカ/アルミナハイブリッドゾル、スメクタイト粘土などの種々なものが知られており、二次平均粒子径が300nm以下であればいずれも好適に使用されるが、特にアルミナ微粒子、気相法シリカがインク吸収性、画像鮮明性の点で好ましい。
アルミナ微粒子としては、各種のアルミナ化合物が用いられる。一般にジブサイト、バイヤライトまたはベーマイトなどの水酸化アルミニウムを加熱することによりその結晶形をχ→κ→α、γ→δ→θ→α、η→θ→α、ρ→η→θ→αまたは擬γ→θ→αの様に各種の中間アルミナを経てα−アルミナに遷移させ、粒径を成長させ得ることが知られている(例えば電気化学、28巻(1960)、p302、船木・清水;アルミナ水和物およびアルミナについて、アルミナ水和物の熱変化例参照)。また、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、および硝酸アルミニウムなどのアルミニウム塩を熱分解することによって、無定形アルミナからγ−、δ−またはθ−などの中間アルミナを経てα−アルミナに遷移させ得ることも知られている(例えば鉱物学雑誌、19巻、1号(1990)、p21、p41参照)。本発明のインクジェット記録材料に含有されるアルミナ微粒子は、δ−またはγ−アルミナより選ばれ、平均二次粒子径が、300nm以下の粒子であればよく、その形状などに特に限定はない。
アルミナ微粒子を分散、粉砕、解叩するには、ホモミキサー、超音波ホモジナイザー、圧力式ホモジナイザー、ナノマイザー、高速回転ミル、ローラミル、容器駆動媒体ミル、媒体攪拌ミル、ジェットミル、サンドグラインダー等が用いられるが、より効果的に分散あるいは粉砕するためには圧力式分散方法を用いることが好ましい。また、酢酸、硝酸、乳酸、塩酸等の酸を添加すると効率がよい。本発明において圧力式分散方法とは、原料粒子のスラリー状混合物をオリフィス中で高圧で連続的に通過させ、 高圧粉砕する方法であり、処理圧力は19.6×106〜343.2×106Pa(200〜3500kgf/cm2)、より好ましくは49.0×106〜245.3×106Pa(500〜2500kgf/cm2)、さらに好ましくは、98.1×106〜196.2×106Pa(1000〜2000kgf/cm2)である。上記高圧粉砕により処理することで良好な分散あるいは粉砕が達成できる。さらに高圧でオリフィスを通過したスラリー状混合物を対向衝突させることによる分散、或いは粉砕方法を用いることがより好ましい。対向衝突による方法は、分散液を加圧することによって入口側に導き、分散液を二つの通路に分岐し、さらに流路をオリフィスにより狭めることによって、流速を加速して対向衝突させて粒子を衝突させて粉砕する。分散液を加速したり衝突させたりする部分を構成する材料としては、材料の摩耗を抑えるなどの理由からダイヤモンドが好ましく用いられる。高圧粉砕機としては、圧力式ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、マイクロフルタイザー、ナノマイザーが用いられ、特に高速流衝突型ホモジナイザーとしてマイクロフルタイザー、ナノマイザ−が好ましい。
又、本発明のアルミナ微粒子としてアルミナ水和物微粒子を選択することも可能であり、下記の一般式により表すことができる。
Al23・nH2
アルミナ微粒子は組成や結晶形態の違いにより、ジプサイト、バイヤライト、ノルストランダイト、ベーマイト、ベーマイトゲル(擬ベーマイト)、ジアスポア、無定形非晶質等に分類される。中でもベーマイトおよび擬ベーマイトは、上記の式中のnの値が1である場合はベーマイト構造のアルミナ微粒子を表し、nが1を越え3未満である場合は擬ベーマイト構造のアルミナ微粒子を表す。nが3以上では非晶質構造のアルミナ微粒子を表す。好ましいアルミナ微粒子は、少なくともnが1を越え3未満の擬ベーマイト構造を有するアルミナ微粒子である。
アルミナ微粒子より構成されるキセロゲルが十分なインク吸収容量を有するには、キセロゲルの細孔容積が0.3乃至0.8ml/gの範囲であることが好ましく、特に、0.4乃至0.6ml/gの範囲であることが好ましい。インク受容層の細孔容積が大きい場合にはインク受容層にひび割れや粉落ちが発生し、細孔容積が小さい場合にはインクの吸収が遅くなる。更に、単位面積当たりのインク受容層の溶媒吸収量は5ml/m2以上、特に10ml/m2以上であることが好ましい。単位面積当たりの溶媒吸収量が小さい場合には、特に多色印刷を実施した場合にインクが溢れることがある。
アルミナ微粒子がインク中の染料を十分に吸収し、定着するにはBET比表面積が70乃至300m2/gの範囲であることが好ましい。BET比表面積が大きすぎると細孔径分布が小さい方へ片寄って、インク中の染料の定着効率が悪くなり、画像の滲みが発生する。逆に、BET比表面積が小さすぎるとアルミナ微粒子の分散が困難となる。
アルミナ微粒子の形状は、平板状、繊維状、針状、球状、棒状等のいずれでもよく、インク吸収性の観点から好ましい形状は平板状である。平板状のアルミナ微粒子は、平均アスペクト比3〜8であり、好ましくは平均アスペクト比が3〜6である。アスペクト比は、粒子の「厚さ」に対する「直径」の比で表される。ここで粒子の直径とは、アルミナ微粒子を電子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積に等しい円の直径を表す。アスペクト比が上記の範囲より小さい場合は、インク受容層の細孔径分布が狭くなり、インク吸収性が低下する。一方アスペクト比が上記の範囲を超える場合は、粒子を揃えてアルミナ微粒子を製造することが困難となる。
アルミナ微粒子は、アルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等の公知の方法によって製造することができる。また、アルミナ微粒子の粒子径、細孔径、細孔容積、比表面積、表面水酸基の数等は、析出温度、熟成時間、液pH、液濃度および共存塩類等によって制御することができる。
アルミナ微粒子を得る方法としては、特開昭57−88074号公報、同62−56321号公報、特開平4−275917号公報、同6−64918号公報、同7−10535号公報、同7−267633号公報、米国特許第2,656,321号、Am.Ceramic Soc.Bull.、54、289(1975)等にアルミニウムアルコキシドを加水分解する方法が開示されている。アルミニウムアルコキシドとしては、イソプロポキシド、プロポキシド、2−ブトキシドなどが挙げられる。
その他のアルミナ微粒子を得る方法としては、特開昭54−116398号公報、同55−23034号公報、同55−27824号公報、同56−120508号公報に例示されているが如きアルミニウムの無機塩またはその水和物を原料として得る方法が一般的である。これらの無機塩としては、例えば塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、アンモニウムミョウバン、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、水酸化アルミニウム等やそれらの水和物を挙げることができる。
本発明に用いられる気相法シリカは、乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。気相法シリカは日本アエロジル株式会社からアエロジルとして市販されており入手することができる。
本発明に用いられる気相法シリカの一次粒子の平均粒径は50nm以下であり、好ましくは5〜30nmである。又平均二次粒子径は300nm以下である。湿式法によるコロイダルシリカは、一次粒子径は数nm〜数10nmと非常に小さいが、一次粒子として孤立して存在するために、塗膜を形成した場合粒子が密な状態で存在するため、インク受容層に用いたとき、空隙性が乏しくインク吸収性を低下させる。また、数μmから数10μmの二次凝集シリカ粒子は、インク吸収性は高いが、画質を低下させる。一方、本発明の気相法シリカの特徴は、一次粒子が網目構造または鎖状につながりあって二次的に凝集した状態で存在することであり、これによって、高いインク吸収性が得られる。また一次粒子径が非常に小さいため、高画質の画像を得ることができる。
本発明に用いられる無機超微粒子の平均二次粒子径は、下記のようにして測定される。無機超微粒子の平均二次粒子径は、当該粒子を5%分散液とし、ホモミキサーにて3000rpmの回転速度で、5分間攪拌分散し、その直後に得られた分散液を塗工してサンプルとして、電子顕微鏡(走査型または透過型)で観察して測定する(「微粒子ハンドブック」、朝倉書店、p52参照)。ランダムにサンプルの10ヶ所について観察を行い、各観察場所で500個の粒子の粒子径を測定して平均値をとる。平均二次粒子径とは、ランダムな測定個所における測定値の平均値をいう。
本発明に用いられる無機超微粒子を含むインクジェット記録層には、他の無機微粒子を、無機超微粒子100部に対して20部以内で配合することも出来る。
無機微粒子としては、従来公知の各種顔料を用いることができる。例えば、シリカ(コロイダルシリカ、湿式法非晶質シリカ)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、ケイソウ土、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化マグネシウム、などの無機顔料等を挙げることができる。
本発明のインク受理層に含まれるポリマー微粒子の平均粒子径は、300nm以下と極めて小さい為、特に可視光の低波長領域(400nm程度)の光を散乱させることがほとんどないことから、得られる画像の透明性も向上しており、写真画質の鮮明な画像が得られる。平均粒子径が300nmを越える大きなポリマー微粒子を使用すると、インクジェット記録後に加熱緻密化した場合でも、残存する大きなポリマー微粒子の影響で画像の鮮明性が損なわれる場合がある。
上記平均粒子径300nm以下のポリマー微粒子は、アニオン性又はカチオン性であることが好ましい。このようなポリマー微粒子は、通常アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、スチレン及びスチレン誘導体からなる群より選ばれる少なくとも一種のモノマーを、分子中に炭素−炭素二重結合を1個又は2個以上(好ましくは2個以上)有する乳化剤を用いて乳化重合することにより得ることができる。
アクリル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸アルキルエステルの例としては、アルキルの炭素原子数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましく、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸iso−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリルを挙げることができる。スチレン及びスチレン誘導体の例としては、スチレン、α−メチルスチレン及びビニルトルエンを挙げることができる。
上記モノマー以外に、上記モノマーと共重合可能なモノマーを全モノマー量の50質量%以下の量で使用しても良い。例えば、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のアニオン性ビニルモノマー;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよび第4級アンモニウム塩を有するビニルモノマー等のカチオン性ビニルモノマー;及び(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルおよび(メタ)アクリロイルオキシフォスフェート等のノニオン性ビニルモノマーを挙げることができる。
上記モノマーに加えて更に、架橋性ビニルモノマーを全モノマー量の5質量%以下の量で使用しても良い。例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミド、ジビニルベンゼン等の二官能性モノマー;1,3,5−トリアクリロイルヘキサヒドロ−S−トリアジン及びトリアリルイソシアヌレート等の三官能性モノマー;テトラメチロールメタンテトラアクリレート及びN,N,N’,N’−テトラアリル−1,4−ジアミノブタン等の四官能性モノマーを挙げることができる。
上記分子中に炭素−炭素二重結合を1個又は2個以上(好ましくは2個以上)有する乳化剤の、その炭素−炭素二重結合の例としては、(メタ)アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、ビニル基、イソプロペニル基及び(メタ)アクリロイル基を挙げることができる。これらの中で(メタ)アクリロイル基が好ましい。上記乳化剤は、疎水基と共に乳化作用を示すためのカチオン性基またはアニオン性基(親水性基)を有している。カチオン性基は、インクを保持する機能が大きいため、色材受容層の耐水性が向上するので好ましい。カチオン性基またはアニオン性基(親水性基)としては、−COOH、−COOM、−OSO3M、−N(R1)(R2)(R3)、−OH、−PO(OM)2、(−O)3P、(−O)2P(OH)−、−OP(OH)2、−OPO(OM)2 、(−O)2PO(OM)、(−O)3PO及び−(OR)−[但し、MはNaまたはKを表わし、R1、R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子、アルキル、アラルキル又はヒドロキシアルキルを表わし、そしてRはエチレンまたはプロピレンを表わす]を挙げることができる。これらの中で、−N(R1)(R2)(R3)[R1、R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子、アルキル又はヒドロキシアルキルを表わし、少なくとも1個の基はアルキル又はヒドロキシアルキルである]で表されるカチオン性基が好ましい。上記乳化剤は、通常の乳化剤の役割と重合性(架橋性)モノマーの役割を担っており、したがって得られるポリマー微粒子の表面は上記のようなカチオン性基またはアニオン性基が存在している。勿論ポリマー微粒子の内部に存在する場合もある。
乳化剤の例としては、上記炭素−炭素二重結合を分子中に2個以上有するポリオキシエチレンアルキルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、上記炭素−炭素二重結合を分子中に2個以上有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸エステル塩、上記炭素−炭素二重結合を分子中に2個以上有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸塩、上記炭素−炭素二重結合を分子中に2個以上有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、酸性リン酸(メタ)アクリル酸エステル系分散剤、オリゴエステル(メタ)アクリレートのリン酸エステルもしくはそのアルカリ塩、及び親水性アルキレンオキサイド基を有するポリアルキレングリコール誘導体のオリゴエステルポリ(メタ)アクリレートを挙げることができる。これらの市販されている製品としては、KAYAMER PM−2(日本化薬(株)製)、ニューフロンティアA−229E(第一工業製薬(株)製)、ニューフロンティアN−250Z(第一工業製薬(株)製)等を挙げることができる。
上記分子中に炭素−炭素二重結合を2個以上有する乳化剤を使用する場合は、分子中に炭素−炭素二重結合を1個有する乳化剤を全乳化剤の60質量%以下の割合で含んでいても良い。また、上記分子中に炭素−炭素二重結合を1個又は2個以上有する乳化剤は、通常のアニオン性乳化剤、カチオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤を含んでいても良い。上記分子中に炭素−炭素二重結合を1個又は2個以上有する乳化剤の添加量は、前記全モノマー量100質量部に対して、通常1〜20質量部であり、3〜10質量部が好ましい。
本発明のポリマー微粒子は、上記材料を用いて、公知の乳化重合法により得ることができる。例えば、反応容器に上記乳化剤及び水を投入し、これに前記モノマーを加えて乳化した後、ラジカル重合開始剤を加え、攪拌下に加温してモノマーを重合させることにより上記ポリマー微粒子を得ることができる。ビニルモノマーの添加は、一括滴下、分割滴下のいずれでも良い。また、このような材料の濃度は、最終的に得られる反応液(分散液)中の固形分濃度が、通常20〜50質量%となるように、好ましくは30〜45質量%となるように調整される。反応時のpHは3〜9の範囲が好ましく、反応温度は、重合開始剤が活性化する温度であれば良く、通常40〜90℃であり、50〜80℃が好ましい。反応時間は通常30分〜2時間である。
上記ラジカル重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水素、水溶性のアゾ系の開始剤等の水溶性のラジカル重合開始剤;あるいは上記過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の還元剤とを組み合わせたレドックス系重合開始剤を挙げることができる。レドックス系重合開始剤が好ましい。ラジカル重合開始剤の添加量は、全モノマー量の0.05〜5質量%が好ましく、特に0.1〜3質量%が好ましい。また得られるポリマー微粒子を透明性の超微粒子にするため、重合促進剤として遷移金属イオンの存在下に上記重合を行なうことが好ましい。このようにして得られる上記乳化剤によりポリマー微粒子は、表面に上記乳化剤が重合により粒子に結合した状態で存在しており、このため、その表面にはアニオン性基、カチオン性基(親水性基)が存在することになる。従って、インクジェットの水性インクをその表面で容易に吸着することができ、アニオン性基、カチオン性基等が有効に働くことができる。このような親水性基は、使用する乳化剤の種類、量、そして反応方法によりポリマー微粒子の内部にも存在することになる。
更に、通常熱可塑性有機高分子に使われるような紫外線吸収剤、酸化防止剤、離型剤、光安定剤等を付与することは、形成された熱可塑性有機高分子被膜の劣化を防ぎ、更にインクジェット画像の染料の耐光性を向上させるために望ましい。
本発明において、インク受理層中の無機超微粒子/ポリマー微粒子の質量比は1.5以上10以下であることが好ましい。この比が1.5未満であるとインク吸収性が悪化する。又、この比が10を越える場合には加熱処理でポリマー微粒子を被膜化した際の光沢や耐水性が悪化したり、選択する無機超微粒子によっては画像がくすんで画質が悪化する場合がある。
ポリマー微粒子の連続被膜化温度は80℃以上150℃以下であることが好ましい。本発明で言う連続被膜化温度とは、ポリマー微粒子が加熱により粒子状から連続被膜に変化する温度であり、次の様にして測定した。第一に、PETフィルム上にポリマー微粒子の水分散液を乾燥固形分で5g/m2となるように均一に塗布し、測定用試料とした。第二に、該測定用試料にシリコーン離型フィルムを介して市販のラミネータを異なる温度水準において18cm/分の速度で通過させ、連続被膜を形成したとみなされる最低温度を連続被膜化温度とした。連続被膜形成の判断基準は、1)塗布層が透明化する、2)塗布層が平滑化する、3)鋭利な器物で表面を擦って得られる塗布層からの脱落物が非連続体ではなく連続被膜状である、の3項目を満たすこととした。連続被膜化温度が80℃より低いとインクジェット記録層を塗工後乾燥時に高温乾燥が不可能となり、操業性が著しく低下したり、インクの吸収速度や吸収容量が悪化する。連続被膜化温度が150℃より高いと被膜化を行うために高温が必要となったり、支持体が熱で歪んだり破壊される場合があり、また光沢度や耐水性の低下を招き易く、好ましくない。
本発明のインク吸収層には無機微粒子とカチオン性樹脂が含有されるのが好ましい。本発明のインク吸収層に含有される無機微粒子は公知の白色顔料を1種以上用いることができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの白色無機顔料などが挙げられる。上記の中でも、インク吸収層中に主体成分として含有する白色顔料としては、多孔性無機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナなどが挙げられ、特に細孔容積の大きい多孔性合成非晶質シリカが好ましい。
本発明のインク吸収層に含有するカチオン性樹脂は、2級アミン、3級アミン、4級アンモニウム塩などが挙げられ、これらのカチオン性樹脂はインク受理成分中の水性インクの染料分である水溶性直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボキシル基、アミノ基などと不溶な塩を形成するため、インク受理成分にて染料を捕獲し、色彩性の向上や不溶な塩の形成により水の滴下や吸湿によるインクの流れだしや滲みだしを抑制し耐水性が向上させることができる。
本発明のインク受理層及びインク吸収層にはバインダーとして高分子化合物を含んでもよい。好ましい高分子化合物としては、顔料の保護コロイドとして機能し、且つ、インクと親和性を有する化合物であれば、如何なる化合物でもよい。
バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコール等の水溶性高分子化合物やメラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性バインダーを挙げることができ、少なくとも1種以上で使用することができる。又、従来公知の染料を定着する目的として添加するカチオン性樹脂を併用することもできる。
透明性が高くインクのより高い浸透性が得られる親水性バインダーが好ましく用いられる。親水性バインダーの使用に当たっては、親水性バインダーがインクの初期の浸透時に膨潤して空隙を塞いでしまわないことが重要であり、この観点から比較的室温付近で膨潤性の低い親水性バインダーが好ましく用いられる。特に好ましい親水性バインダーは完全または部分ケン化のポリビニルアルコールまたはカチオン変性ポリビニルアルコールである。
バインダーの総量は、目的とするインクジェット記録材料の特性に合わせて、適宜調整することが出来る。インク受理層の場合は、無機超微粒子及びポリマー微粒子の合計に対して5〜60質量%である。またインク吸収層の場合も一般には、無機微粒子に対して、5〜60質量%である。このインク受理層及びインク吸収層は塗工量(乾燥固形分)として、5g/m2〜50g/m2が好ましい。5g/m2以下の場合にはインク吸収性が悪くインクジェット記録シートの役割を果たさない。また50g/m2以上の場合には記録層のひび割れやインクジェット記録シートのカールの問題があり、好ましくない。
更に、その他の添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、染料定着剤(カチオン性高分子)、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤、架橋剤等を適宜配合することもできる。
これらのインク受理層及びインク吸収層を塗工する方法としては、各種ブレードコータ、ロールコータ、エアーナイフコータ、バーコータ、ロッドコータ、ゲートロールコータ、カーテンコータ、ショートドウェルコータ、グラビアコータ、フレキソグラビアコータ、サイズプレス、フィルムトランスファーロールコータ、スライドホッパー方式等の各種装置をオンマシン或はオフマシンで用いることができる。
又、塗工後には、マシンカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダーを用いて仕上げても良い。
本発明の両面インクジェット記録シートは、インクジェット記録画像を記録することで、そのままでも十分に画像鮮明性、インク吸収性に優れたインクジェット記録シートを提供するが、更にインクジェット記録後に、インクジェット記録シートを加熱してポリマー微粒子を溶解、又は融解し被膜化する事で、更に高光沢で耐水性に優れると共に、インクジェット記録層中の空隙が被膜化処理で埋められることにより耐オゾン性にも優れたインクジェット記録シートを得る事が出来る。
本発明におけるインクジェット記録シートを加熱によりポリマー微粒子を加熱緻密化処理してインクジェット画像を得るインクジェット画像形成方法としてはポリマー微粒子の連続被膜化温度以上の温度で行えばよく、その加熱手段としては特に制限はない。具体的には熱風を直接当てる、アイロンを当てる、大判プリンター出力画像の後処理によく使われているラミネーター等の加熱ロールの間を通す、写真の乾燥等に使われる加熱鏡面ドラムに密着させるフェロタイプ乾燥器を用いる等の方法が挙げられる。これらの方法の中でも均一に大判が加熱処理できることから加圧されたロールの間を通すことにより加熱緻密化することができるラミネーターを用いる方法がより好ましく、さらに、該加圧ロールにより加えられる圧力が面圧として0.5〜3MPaであることが好ましい。面圧が0.5MPaよりも小さい場合は圧のかかり方が不均一になる、熱の伝わり方が不均一になる等の不具合より表面の光沢不足、耐水性不足が発生するために好ましくない。また、3MPaを越えるような圧をかけた場合にはポリマー微粒子を加熱緻密化した際に圧がかかりすぎることにより表面が荒れて光沢が下がる、インクジェット記録シート自身が熱圧により変形するために好ましくない。
又、本発明のインクジェット記録シート及びこれを用いたインクジェット画像形成方法に使用されるインクは、通常のインクジェットプリンターで使用されるインクのみならず、複写装置に使用されるトナーインクでも適用可能であり、定着プロセスに加熱・加圧処理を用いるものであれば特定の印刷方式又は特定の複写方式に限定されるものではない。
以下に、本発明の実施例をあげて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、実施例、及び比較例において「部」及び「%」は、特に明示しない限り重量部及び重量%を示す。
<吸水性支持体>
ダブルディスクリファイナーで320ml、csfまで叩解した広葉樹漂白クラフトパルプを75部、及びダブルディスクリファイナーで430ml、csfまで叩解した針葉樹漂白クラフトパルプを25部から成る混合パルプに対し、カチオン化澱粉1.0部、アルキルケテンダイマーサイズ剤0.1部、及び重質炭酸カルシウム填料を7部添加して紙料スラリーを調製した。その紙料スラリーから、長網抄紙機で紙匹を形成しプレスで搾水後、多筒式ドライヤー乾燥工程で乾燥し、乾燥の途中で酸化澱粉の5%水溶液をサイズプレスし(付着量は両面乾燥固形分で3.5g/m2)、最終的に得られる基紙水分が絶乾水分で8%になるように乾燥し、マシンカレンダー処理して、坪量120g/m2のインクジェット記録シート用の吸水性支持体を製造した。
<合成樹脂被覆層の形成>
上記吸水性支持体のインク受理層を設ける側に、予めコロナ放電処理を行った後、溶融押し出しダイを用いて低密度ポリエチレン(密度0.924)を塗工量20g/m2となるように溶融押し出しコーティング行った。
次にインクジェット受理層塗工液について記す。以下の「部」は全て固形換算部である。無機超微粒子/ポリマー微粒子の質量比は、単に「質量比」と記す。
<インク受理層塗工液1>
インクジェット受理層塗工液1は、以下の処方により調製した。粉体として供給されるポリマー微粒子及び無機超微粒子については、予めホモジナイザーを使用して予備分散を行った上で、各成分を順次添加しながらラボミキサーにて撹拌・混合を行って塗工液とした。
無機超微粒子 100部
ポリマー微粒子 20部
ポリビニルアルコール 15部
スミレーズレジン5004(耐水化剤) 0.5部
固形分濃度 30%
尚、ポリマー微粒子として荒川化学工業(株)製(商品名「ミストパールC−150」、平均粒子径:52nm、炭素−炭素二重結合を2個と4級アンモニウム塩基を有する乳化剤により架橋されたポリスチレン微粒子)、無機超微粒子として、動的光散乱法による平均二次粒子径が180nmの市販のコロイド状アルミナ水和物(カタロイドAS−3:触媒化成社製)を用いた。ポリビニルアルコールとしてクラレ社製PVA235を用いた。質量比は5であった。
<インク受理層塗工液2>
ポリマー微粒子として荒川化学工業(株)製(商品名「ミストパールC−100」、平均粒子径:72nm、炭素−炭素二重結合を2個と4級アンモニウム塩基を有する乳化剤により架橋されたポリスチレン微粒子)、無機超微粒子として、CABOT社製フュームドアルミナ粒子をサンドグラインダーにより粉砕分散した後、さらにマイクロフルイダイザーを用いて粉砕分散を繰り返し、平均二次粒子径300nmのフュームドアルミナ(θ−アルミナ、δ−アルミナ、γ−アルミナの混合質量比率が約3:1:1)粒子を含む10%分散液を用いた以外はインク受理層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は5であった。
<インク受理層塗工液3>
無機超微粒子として、気相法シリカである日本アエロジル社製アエロジル200(平均二次粒子径150nm)を用いた以外はインク受理層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は5であった。
<インク受理層塗工液4>
インクジェット受理層塗工液1でポリマー微粒子を8部用いた以外はインク受理層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は12.5であった。
<インク受理層塗工液5>
無機超微粒子として、動的光散乱法による平均粒径が180nmの市販のコロイド状アルミナ水和物(カタロイドAS−3:触媒化成社製)を24部用いた以外はインク受理層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は1.2であった。
<インク受理層塗工液6>
無機超微粒子として、市販アルミナ粒子(住友化学社製、商品名:AKP−G015、γ―アルミナ、平均二次粒子径3〜5μm)に変更したことを除き、その他はインク受理層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は5であった。
<インク受理層塗工液7>
ポリマー微粒子として平均粒子径0.48μmのアクリルエマルジョン(JSR社製、商品名AE940)を用いた以外はインク受理層塗工液1と同様の処方により調製した。質量比は5であった。
<インク受理層塗工液8>
インクジェット記録層塗工液1の処方において、無機超微粒子を添加しなかった以外はインク受理層塗工液1と同様に調製し、無機超微粒子を含まない塗工液を得た。
<インク受理層塗工液9>
ポリマー微粒子を含まないインク受理層塗工液9は、以下の処方により調製した。各成分を順次添加しながらラボミキサーにて撹拌・混合を行って塗工液とした。尚、無機超微粒子については、予めホモジナイザーを使用して予備分散を行った。
無機超微粒子 100部
ポリビニルアルコール 20部
スミレーズレジン5004(耐水化剤) 2部
固形分濃度 18%
無機超微粒子はインクジェット記録層塗工液1と同様のものを用い、ポリビニルアルコールはクラレ社製PVA235を用いた。
<インク吸収層塗工液の作製>
合成非晶質シリカ(ファンシールX37B、徳山曹達製)10部、ポリビニルアルコール(PVA117、クラレ製)130部、カチオン性染料定着剤(スミレーズレジン1001、住友化学工業製)20部を用い、これを調液し、固形分濃度15%とした。これをインク吸収層塗工液とした。
上記吸水性支持体上に上記の合成樹脂被覆層を形成した上にインク受理層塗工液1をエアーナイフコーターにより乾燥塗工量15g/m2となるように該合成樹脂被覆層表面に塗工し、インクジェット記録シートを得た。このインクジェット記録シートのインク受理層と反対面にインク吸収層塗工液をエアーナイフコーターにより乾燥塗工量15g/m2となるように塗工して実施例1の両面インクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層塗工液1をインク受理層塗工液2に変える以外は実施例1と同様にして実施例2の両面インクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層塗工液1をインク受理層塗工液3に変える以外は実施例1と同様にして実施例3の両面インクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層塗工液1をインク受理層塗工液4に変える以外は実施例1と同様にして実施例4の両面インクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層塗工液1をインク受理層塗工液5に変える以外は実施例1と同様にして実施例5の両面インクジェット記録シートを得た。
(比較例1)
実施例1において、インク受理層塗工液1をインク受理層塗工液6に変える以外は実施例1と同様にして比較例1の両面インクジェット記録シートを得た。
(比較例2)
実施例1において、インク受理層塗工液1をインク受理層塗工液7に変える以外は実施例1と同様にして比較例2の両面インクジェット記録シートを得た。
(比較例3)
実施例1において、インク受理層塗工液1をインク受理層塗工液8に変える以外は実施例1と同様にして比較例3の両面インクジェット記録シートを得た。
(比較例4)
実施例1において、インク受理層塗工液1をインク受理層塗工液9に変える以外は実施例1と同様にして比較例4の両面インクジェット記録シートを得た。
(比較例5)
実施例1で作成したインクジェット記録シートのインク受理層の反対面にポリプロビレンを溶融押し出しダイを用いて厚さが10μmになるようにし、その上に実施例1のインク吸収層を設けた以外は実施例1と同様にして比較例5の両面インクジェット記録シートを得た。
<インクジェット記録物の作製>
上記により得られたインクジェット記録シートのインク受理層に、エプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用い、4原色のべた印字及び高精細な写真画像の記録を行った。
<ポリマー微粒子の被膜化>
上記により得られたインクジェット記録物を十分乾燥させた後、大型ラミネータ(富士フィルム社製M−36)を用い、印字物を融着性を有さないポリエステルフィルムで挟みながら2本の加熱ローラを通すことによって加熱緻密化処理を施した。尚、加熱緻密化処理時の面圧は2MPaで、加熱温度は150℃あった。
実施例1で作成したインクジェット記録材料に、上記のエプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用い、4原色のべた印字及び高精細な写真画像の記録を行った後に、加熱緻密化する際の面圧を0.4MPaに変更した以外は上記のポリマー微粒子の被膜化方法を用いて実施例6のインクジェット記録物を作成した。
実施例1で作成したインクジェット記録材料に、上記のエプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用い、4原色のべた印字及び高精細な写真画像の記録を行った後に、加熱緻密化する際の面圧を3.5MPaに変更した以外は上記のポリマー微粒子の被膜化方法を用いて実施例7のインクジェット記録物を作成した。
<評価>
実施例1〜7、比較例1〜5のインクジェット記録シートについて下記の通り5段階評価し、結果を表1にまとめた。
<インク吸収速度>
エプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用いて記録した画像について、インク吸収速度は記録終了後、熱溶融被膜形成前に印字部を指先で軽く擦って汚れなくなるまでの時間を測定し、以下の基準に従って評価した。合格は4以上である。
5:インク吸収速度が10秒未満である
4:インク吸収速度が10秒以上30秒未満である
3:インク吸収速度が30秒以上60秒未満である
2:インク吸収速度が1分以上5分未満である
1:インク吸収速度が5分である
<画質>
ポリマー微粒子を被膜化した後の記録画像の画質を、目視により以下の5段階で評価した。合格は4以上である。
5:画像が完全にクリアーに見え、かつ画像のぼやけが全くない
4:クリアーに見える、僅かに画像のぼやけが認められるが実用上支障無い
3:ややかすみがかかったようにくすんで見える、画像のぼやけが認められる
2:かすみが増して白っぽく彩度が低下している、画像のぼやけに劣る
1:かなり白っぽく彩度が非常に低下している、画像のぼやけが非常に劣る
<光沢>
ポリマー微粒子を溶融被膜化した後の白紙の光沢感を、以下の5段階で評価した。合格は4以上である。
5:光沢が非常に高い
4:光沢が高い
3:光沢がやや劣る
2:光沢が劣る
1:光沢がない
<耐オゾン性>
各インクジェット記録材料の両面ベタ印字後、ポリマー微粒子を被膜化した後、インクジェット記録材料を、オゾン導入口および排出口の付いたガラス容器中に入れ、三菱電機製オゾナイザOS−1にて発生させたオゾンを15分間連続して導入した。この時のオゾン濃度は約80ppmであった。これらのインクジェット記録材料のオゾン処理前後のマゼンタインク色の色差を測定した。色差は、L***(CIE1976)に従って光照射前後のサンプルの色を測定した結果を基に、下記数1で規定することができる。色差が大きいほど、色劣化が生じていることを示し、色差が3.0以上になると視覚上、色の違いは明確である。
Figure 2005088321
ここで、△Eは色差、△L*および△a*と△b*は、各々光照射前後のL*およびa*とb*の差である。
エプソン社製カラーインクジェットプリンタ(PM−770C)を用いてインク吸収層にも文字情報を記録し、両面記録記録終了後、記録シートを各々20枚重ね合わせて、40℃、湿度80%の環境下に放置した。24時間後にインク吸収層への裏面転写を評価した。合格は△以上である。
<裏面転写>
○:記録画像の転写が全くない
△:一部に若干の転写が認められる
×:記録画像の全面転写がある
Figure 2005088321
表1より、本発明の実施例の如くインクジェット受理層に平均粒子径が300nm以下のポリマー微粒子及び平均二次粒子径300nm以下の無機超微粒子を混合、含有し、インクジェット記録後に加熱したインクジェット受理層を加熱した記録物は、インク吸収速度、画質、光沢性、耐オゾン性が良好であった。この場合、ポリマー微粒子と無機超微粒子の質量比、の最適化を図ることによってより秀逸な画像や耐水性を得ることが可能となる。無機超微粒子に対するポリマー微粒子の添加量が、多すぎるとインク吸収性が劣り、少なすぎると光沢性、耐オゾン性が悪くなる方向に向かう。インクジェット記録層中の空隙がポリマー微粒子の被膜化で埋められないためであると考えられる。
一方、比較例1はインク受理層に大きな粒径のアルミナを含む場合であり、インク吸収性には比較的優れるものの、画質、光沢性に劣る。比較例2はインク受理層に大きな粒径のポリマー粒子を用いる場合であり、やはり画質に劣る。比較例3はインクジェット受理層にポリマー微粒子だけが含まれ、無機超微粒子を含まない場合であり、インク吸収性に劣る。比較例4はインク受理層にポリマー微粒子を含まない場合であり、耐水性、耐オゾン性に劣ると共に記録物が印字後に重ねて放置された場合、裏面のインク吸収層への裏面転写が大きい。比較例5は吸水性支持体の両面に合成樹脂被覆層が設けられた場合であり、インク吸収層へのインク吸収性に劣る為に裏面転写が悪くなる。

Claims (5)

  1. 吸水性支持体/合成樹脂被覆層/無機超微粒子及びポリマー微粒子の混合物を含有するインク受理層を順次積層したインクジェット記録シートの該インク受理層の反対面に合成樹脂被覆層を介することなくインク吸収層を設けた両面インクジェット記録シートにおいて、該無機超微粒子の平均二次粒子径が300nm以下であり、且つ該ポリマー微粒子の平均粒子径が300nm以下であることを特徴とする両面インクジェット記録シート
  2. 該無機超微粒子/該ポリマー微粒子の質量比が1.5以上10以下であることを特徴とする請求項1記載の両面インクジェット記録シート。
  3. 該インク吸収層が無機微粒子及びカチオン性樹脂を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の両面インクジェット記録シート。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の両面インクジェット記録シートを用いた画像形成方法であって、該両面インクジェット記録シートの両面に印字した後、該両面インクジェット記録シートを加熱することによりポリマー微粒子を加熱緻密化することを特徴とするインクジェット画像形成方法。
  5. 請求項4記載のインクジェット画像形成方法において、該加熱緻密化する方法が加熱、加圧されたロールの間を通すことにより加熱緻密化する方法であり、該加圧ロールによる両面インクジェット記録シートにかかる圧力が面圧0.5〜3MPaであることを特徴とするインクジェット画像形成方法。
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