JP2016190483A - ヒートシール可能な記録シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート状の基材50と、基材50の一方の面上に配置されるヒートシール性を有するインク受容層53と、を備えたヒートシール可能な記録シート1である。基材50の他方の面上に配置される、ヒートシール性樹脂材料からなるヒートシール層52をさらに備え、インク受容層53が、無機微粒子、水溶性樹脂、及び水分散性樹脂を含有し、水分散性樹脂のガラス転移温度Tgが「−35℃≦Tg≦35℃」を満たす。
【選択図】図1
Description
[1]シート状の基材と、前記基材の一方の面上に配置されるヒートシール性を有するインク受容層と、を備えたヒートシール可能な記録シートであって、前記基材の他方の面上に配置される、ヒートシール性樹脂材料からなるヒートシール層をさらに備え、前記インク受容層が、無機微粒子、水溶性樹脂、及び水分散性樹脂を含有し、前記水分散性樹脂のガラス転移温度Tgが下記式(1)を満たすヒートシール可能な記録シート。
(1)−35℃≦Tg≦35℃
[2]前記基材と前記インク受容層の間に配置される接着層をさらに備える前記[1]に記載のヒートシール可能な記録シート。
[3]前記水分散性樹脂のSP値と、前記ヒートシール性樹脂材料のSP値との差が、0以上2未満である前記[1]又は[2]に記載のヒートシール可能な記録シート。
[4]前記インク受容層における、前記無機微粒子の含有量P(g)、前記水溶性樹脂の含有量A(g)、及び前記水分散性樹脂の含有量B(g)が、下記式(2)及び(3)の関係を同時に満たす前記[1]〜[3]のいずれかに記載のヒートシール可能な記録シート。
(2)(A+B)/P=0.08〜0.70
(3)B/A=0.1〜2.0
[5]前記無機微粒子の平均粒子径が140〜200nmである前記[1]〜[4]のいずれかに記載のヒートシール可能な記録シート。
[6]前記ヒートシール性樹脂材料が、ポリエチレン及びポリプロピレンの少なくともいずれかである前記[1]〜[5]のいずれかに記載のヒートシール可能な記録シート。
[7]前記インク受容層及び前記ヒートシール層を加熱圧着により接着可能である前記[1]〜[6]のいずれかに記載のヒートシール可能な記録シート。
(SP)2=CEO=ΔE/V=(ΔH−RT)/V=d(CE)/M
[ΔE:蒸発エネルギー(kcal/mol)、V:モル体積(cm2/mol)、ΔH:蒸発エネルギー(kcal/mol)、R:ガス定数、M:グラム分子量(g/mol)、T:絶対温度(K)、d:密度(g/cm3)、CE:凝集エネルギー(kcal/mol)]
本発明のヒートシール可能な記録シートは、図1に示すヒートシール可能な記録シート1のように、シート状の基材50と、基材50の一方の面上に配置されるヒートシール性を有するインク受容層53と、基材50の他方の面上に配置されるヒートシール層52とを備える。ヒートシール性を有するインク受容層53と、熱溶着特性を有するヒートシール層52が、基材50を介して配置されていることにより、本発明のヒートシール可能な記録シートは、インク受容層53とヒートシール層52が加熱圧着により接着可能となっている。また、本発明のヒートシール可能な記録シートは、図31に示すように、基材50とヒートシール性を有するインク受容層53の間に配置される接着層55をさらに備えていてもよい。
基材の材質等については特に限定されない。但し、包装フィルムの開封時の裂け目部分におけるインク受容層のバリ及び基材からのインク受容層の剥がれ落ち、並びに折り曲げによるインク受容層の割れ及び基材からのインク受容層の剥がれ落ちを防止する観点から、基材のSP値と、インク受容層に含まれる水溶性樹脂及び水分散性樹脂のSP値が近いことが好ましい。すなわち、基材のSP値と、インク受容層に含まれる水溶性樹脂及び水分散性樹脂のSP値の差が、0以上2未満であることが好ましい。なお、このような基材としてはポリオレフィン系樹脂が好ましい。
[2−1]インク受容層:
ヒートシール性を有するインク受容層は、インクを受容する層である。インク受容層のタイプとしては、通常、水溶性高分子の網目構造中に色材を受容する膨潤吸収型や、無機微粒子により形成される空隙中に色材を受容する空隙吸収型が存在する。本発明のヒートシール可能な記録シートを構成するインク受容層は、無機微粒子、水溶性樹脂、及び水分散性樹脂を含有する組成物からなる空隙吸収型のインク受容層である。空隙吸収型のインク受容層は、無機微粒子によって形成される空隙によって色材を速やかに吸収することができる。
無機微粒子は、無機材料からなる微粒子である。無機微粒子は、インク受容層に色材を受容する空隙を形成する機能を有する。
水溶性樹脂は、25℃において水と完全に混和する樹脂、又は25℃の水に対する溶解度が1(g/100g)以上の樹脂である。水溶性樹脂は、無機微粒子を結着するバインダーとして機能する。さらに、水溶性樹脂をインク受容層に含有させることで、インク受容層に熱接着性を付与することができる。
水分散性樹脂は、水不溶性樹脂である。水分散性樹脂と水溶性樹脂を併用することで、透明性(透過性)及びインク受容層と基材との密着性が向上したインク受容層を形成することができる。また、水分散性樹脂と水溶性樹脂を併用することで、熱接着性を有するインク受容層を形成することができる。これにより、ヒートシール性を有するインク受容層が形成されるため、インク受容層とヒートシール層との接着性を向上させることができる。水分散性樹脂としては、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルピロリドン系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸系共重合体等のアクリル系樹脂、アクリルアミド系樹脂、無水マレイン酸系共重合体樹脂、ポリエステル系樹脂などを挙げることができる。
アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、及びこれらと共重合可能なモノエチレン性不飽和単量体を共重合させることにより得ることができる。(メタ)アクリル酸としては、アクリル酸及びメタクリル酸を挙げることができる。なかでも、電気的中性状態とアニオン状態の共存範囲を広く制御できることを考慮すると(メタ)アクリル酸が好ましい。なお、アクリル系樹脂には、ランダム構造、ブロック構造、及びグラフト構造等のものがあるが、いずれも好適に用いることができる。なかでも、ブロック構造を持つものは、樹脂粒子の強度が高いためより好ましく用いられる。
ウレタン系樹脂としては、例えば、ジオール化合物とジイソシアネート化合物とを種々組み合わせて、重付加反応により合成されたウレタン系樹脂を用いることができる。ジオール化合物及びジイソシアネート化合物は、それぞれ1種単独で使用してもよい。また、種々の目的(例えば、ポリマーのガラス転移温度(Tg)の調整や溶解性の向上、バインダーとの相溶性付与、分散物の安定性改善等)に応じて、それぞれ2種以上を任意の割合で使用することもできる。
水分散性樹脂のガラス転移温度Tgは、下記式(1)を満たすことが好ましく、0℃≦Tg≦30℃を満たすことがさらに好ましい。ガラス転移温度Tgが−35℃以上の水分散性樹脂を用いることで、べとつきが防止されたインク受容層を形成することができる。また、ガラス転移温度Tgが35℃以下の水分散性樹脂は、造膜しやすいため、インク受容層と基材との密着性を向上させて、包装フィルムの開封時の裂け目におけるインク受容層のバリの発生や、基材からのインク受容層の剥離をより有効に防止することができる。また、水分散性樹脂が造膜すると透明性が増すため、インク受容層を透明にすることができる。さらには、加熱圧着時の熱で水分散性樹脂が熱接着性を示すため、ヒートシール層とインク受容層との接着性を向上させることができる。なお、ヒートシール性を有するインク受容層は、60℃以上、好ましくは100℃〜160℃に加熱することで熱接着性を示すので、基材の熱変形も回避することができる。
(1)−35℃≦Tg≦35℃
本発明で使用する水溶性樹脂と水分散性樹脂には以下の作用がある。まず、水溶性樹脂は、無機微粒子のバインダーとして支配的に作用し、基材とインク受容層の密着性を向上させて、基材からインク受容層が剥がれ落ちることを有効に防止することができる。しかしながら、水溶性樹脂は熱接着性が劣る性質を持つため、無機微粒子と水溶性樹脂だけでインク受容層にヒートシール性を発現させることは困難であり、ヒートシール層とインク受容層を接着させることは困難である。一方、水分散性樹脂は、熱接着性が優れる性質を持つため、ヒートシール層とインク受容層との接着性をさらに向上させることができる。また、基材を構成する材料とSP値が近い値を示すことから基材上のインク受容層と密着性を向上させることもできる。しかしながら、水分散性樹脂はエマルションであるため、エマルションが皮膜化しても無機微粒子を固定化するだけのバインダー機能は低い。このため、水溶性樹脂を用いずに無機微粒子と水分散性樹脂でインク受容層を形成するとインク受容層の膜強度が弱いため、基材からインク受容層が剥がれ落ちやすくなる。以上から、本発明で使用する水溶性樹脂と水分散性樹脂の量を下記式(2)及び(3)の関係を満たすように厳密に制御することは、ヒートシール層とインク受容層との接着性および基材上のインク受容層と密着性を両立させる上で重要である。そこで、インク受容層における、無機微粒子の含有量P(g)、水溶性樹脂の含有量A(g)、及び水分散性樹脂の含有量B(g)は、下記式(2)の関係を満たすことが好ましい。無機微粒子の含有量に対する、水溶性樹脂と水分散性樹脂の含有量の合計の比を0.08以上とすることで、基材とインク受容層との密着性や、ヒートシール層とインク受容層との接着性をさらに向上させることができる。また、包装フィルムの開封時の裂け目におけるインク受容層のバリの発生や、基材からのインク受容層の剥離をより有効に防止することができる。一方、無機微粒子の含有量に対する、水溶性樹脂と水分散性樹脂の含有量の合計の比を0.70以下とすることで、インク受容層のインク吸収性がさらに向上する。ここで、無機微粒子の含有量に対する、水溶性樹脂と水分散性樹脂の含有量の合計の比が0.08未満になると、無機微粒子の比率が多くなり、水溶性樹脂や水分散性樹脂の比率が低下する。水溶性樹脂の比率が少なくなると、水溶性樹脂の無機微粒子のバインダーとしての機能が低下するため、インク受容層の膜強度が低下し、包装フィルムとして用いた場合に、開封時に裂け目においてバリが発生したり、インク受容層が基材から剥がれ落ちたり、ヒートシール可能な記録シートを鋭角に折り曲げて包装した場合に、インク受容層が割れたり、インク受容層が基材から剥がれ落ちたりするため、好ましくない。また、水分散性樹脂の割合が低下すると、熱接着性が低下し、ヒートシール層とインク受容層の接着性が低下するため、好ましくない。一方、無機微粒子の含有量に対する、水溶性樹脂と水分散性樹脂の含有量の合計の比が0.70を超えると、インク受容層を構成する水溶性樹脂や水分散性樹脂の量が過剰になる。水溶性樹脂や分散性樹脂の量が多くなると、無機微粒子の細孔が埋まるためにインクの吸収性が低下するため、好ましくない。また、水分散性樹脂の量が多くなると、インク受容層の透明性が低下し、ヒートシール層52の側から見た画像の視認性が低下したり、被包装物20にあらかじめプレプリントしている画像品質が損なわれたりする場合があるので好ましくない。
(2)(A+B)/P=0.08〜0.70
(3)B/A=0.1〜2.0
インク受容層には、必要に応じて、インク受容層へのインクの定着性を向上させる目的でカチオン性樹脂を含有させてもよい。カチオン性樹脂は、分子中にカチオン性の原子団(例えば4級アンモニウム等)を有する樹脂である。カチオン性樹脂は、顔料インクや染料インクを用いた場合に強固に結合する。インク受容層の表面に定着した顔料は、インク受容層の空隙に入り込むことでインク受容層に強固に結着する。しかし、インク受容層にカチオン性樹脂が含まれていると、静電気的な結合力も向上するので、インク受容層と顔料の結着性がさらに向上する。また、染料インクを用いると、図7に示すように残存水分の影響により染料成分68が染料成分69のように移動(マイグレーション)して、にじみが発生することを抑制することができ、耐水性を向上させることができる。
インク受容層の厚さは特に限定されない。但し、インク受容層の厚さは5μm以上40μm以下であることが好ましい。インク受容層の厚さを5μm以上、さらに好ましくは8μm以上とすることで、インク受容層のインクの吸収性を十分に確保することができ、インクの定着性がさらに良好となる。一方、インク受容層の厚さを40μm以下、さらに好ましくは20μm以下とすることで、インク受容層の透明性を向上させることができる。さらに、加熱圧着させる際の熱伝導を良好にできるため、ヒートシール層とインク受容層との接着性をより向上させることができる。
インク受容層は、後述する画像とは異なる補助的な画像があらかじめ形成(プレプリント)されていてもよい。
[3−1]ヒートシール層:
ヒートシール層は、基材の他方の面(インク受容層を配置した面の反対側の面)上に配置される。基材の片方の面にヒートシール層を設けることで、包装体を作製する際に、基材の材料選定の自由度が増す。すなわち、特許文献1で提案された記録用シートのように基材とインク受容層を直接接着することを考慮する必要がなく(基材にヒートシール性を付与させる必要がなく)、包装体としての開封性とインク受容層との接着性のみを考慮して基材を自由に選定することができる。
ヒートシール層の厚さは特に限定されない。但し、ヒートシール層の厚さは0.5μm以上40μm以下であることが好ましい。ヒートシール層の厚さを0.5μm以上、さらに好ましくは1μm以上とすることで、加熱圧着させる際の熱伝導を良好にできるため、インク受容層とヒートシール層との接着性をさらに良好にすることができる。一方、ヒートシール層の厚さを40μm以下、さらに好ましくは10μm以下とすることで、ヒートシール層の透明性を向上させることができる。
[4−1]接着層:
本発明のヒートシール可能な記録シートは、基材とインク受容層の間に配置される接着層をさらに備えることが好ましい。基剤とインク受容層の間に接着層を設けることで、接着層が基材とインク受容層のアンカー層として機能する。このため、基材とインク受容層の密着性を強固にするとともに、ヒートシール可能な記録シートを柔らかくして折り曲げ性を向上させることができる。なお、接着層を構成する材料は、ヒートシール層を構成する材料と同一であっても異なっていてもよい。接着層の構成材料とヒートシール層の構成材料が同一である場合、基材がカールしにくく、基材をより平滑に保つことができる。このため、無機微粒子、水溶性樹脂、及び水分散性樹脂を適当な媒体と混合して調製した塗工液を接着層上に容易に塗布することができる。一方、接着層の構成材料とヒートシール層の構成材料が異なる場合、インク受容層及び基材のいずれにも近いSP値を有する材料を選択できるため、接着層と、インク受容層及び基材との接着性をより高めることが可能となる。
接着層の厚さは特に限定されない。但し、接着層の厚さは0.5μm以上40μm以下であることが好ましい。接着層の厚さを0.5μm以上、さらに好ましくは1μm以上とすることで、アンカー効果をより強く発揮できるようになるため、インク受容層と接着層との密着性をさらに良好にすることができる。一方、接着層の厚さを40μm以下、さらに好ましくは10μm以下とすることで、接着層の透明性を向上させることができる。また、接着層はヒートシール層よりも薄いほうが、ヒートシール可能な記録シートをより平滑に制御できるために好ましい。
本発明のヒートシール可能な記録シートの形状は、後述する画像記録装置や記録物の製造装置の構造に合わせて、ロール状又はシート状(カットシート状)であってもよい。ロール状とする場合には、インク受容層を外側にしても内側にしてもよい。但し、後述する画像記録装置の搬送機構に最適化させるためには、インク受容層を外側とし、ヒートシール層を内側としてロール状に巻かれたロール状ヒートシール可能な記録シートとすることが好ましい。
本発明のヒートシール可能な記録シートは、例えば、基材の一方の面上にヒートシール層を設けた後、無機微粒子、水溶性樹脂、及び水分散性樹脂を含有する塗工液を基材の他方の面に塗工し、基材の他方の面上にインク受容層を形成することによって製造することができる。以下の記載においては、ヒートシール可能な記録シートの項などで既に説明した事項については割愛し、製造方法固有の事項のみ説明する。
基材としては、予め表面改質が行われたものを用いてもよい。基材の表面を粗面化する表面改質を行うことにより、基材の濡れ性が向上し、インク受容層やヒートシール層との密着性を向上させることができる場合がある。表面改質の方法は特に限定されない。例えば、基材の表面に、予めコロナ放電処理やプラズマ放電処理を行う方法;基材の表面にIPAやアセトン等の有機溶剤を塗工する方法;などを挙げることができる。これらの表面処理によって、インク受容層やヒートシール層と基材との密着性が高まり、基材からインク受容層やヒートシールが剥離する不具合を防止することができる。
ヒートシール層は、ヒートシール性樹脂材料を、ドライラミネートや押出しラミネート等によって基材に積層して形成することができる。押出しラミネートによってヒートシール層を形成する方法としては、(i)基材に対して、有機チタネート系、ポリエチレン・イミン、ウレタン系、ポリエステル系等のアンカー剤を塗布し、このアンカー剤の塗布面に、PP、EVA、アイオノマー等によるヒートシール層をフィルム状に溶融押出し成形する押出しラミネート法;(ii)2台以上の押出し機を用いて基材になる樹脂とヒートシール層になる樹脂とを、溶融状態でダイ内部又はダイの開口部で接合させる共押し出しラミネート法等を利用することができる。
インク受容層は、無機微粒子、水溶性樹脂、及び水分散性樹脂を適当な媒体と混合して調製した塗工液を基材の表面に塗布し、乾燥することによって形成することができる。媒体としては、水性媒体を用いることが好ましい。水性媒体としては、水;水と水溶性有機溶剤との混合溶媒;などを挙げることができる。水溶性有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテルなどの多価アルコールの低級アルキルエーテル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;テトラヒドロフランなどのエーテル類;などを挙げることができる。
基材の表面に上記の塗工液を塗工した後、必要に応じて塗工液を乾燥させることにより、図1に示すような、ヒートシール層52、基材50、及びインク受容層53が順次積層された積層構造を有するヒートシール可能な記録シート1を得ることができる。
本発明のヒートシール可能な記録シートを用いれば、被包装体を包装して包装体を作製することができる。そして、ヒートシール可能な記録シートのインク受容層には、使用目的に応じて、包装体を作製する前及び包装体を作製した後のいずれの段階でも画像を形成することができる。
顔料としては、例えば、カーボンブラックや有機顔料等を挙げることができる。顔料は、一種単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。カーボンブラックの具体例としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等を挙げることができる。カーボンブラックの商品名としては、例えば、レイヴァン(ロンビア製);ブラックパールズ(Black Pearls)L、リーガル(Regal)、モウグル(Mogul)L、モナク(Monarch)、ヴァルカン(Valcan)(以上、キャボット製);カラーブラック(Color Black)、プリンテックス(Printex)、スペシャルブラック(Special Black)(以上、デグッサ製);三菱カ−ボンブラック(三菱化学製)等を挙げることができる。勿論、これらに限定されるものではなく、従来公知のカーボンブラックを使用することも可能である。カーボンブラックの一次粒子径は、10nm以上40nm以下であることが好ましい。カーボンブラックのBET法による比表面積は、50〜400m2/gであることが好ましい。カーボンブラックのJIS K6221 A法によって測定されるDBP給油量は、40〜200mL/100gであることが好ましい。カーボンブラックの揮発分は、0.5〜10質量%であることが好ましい。
顔料分散体に用いる樹脂としては、疎水性の顔料を水性媒体中に良好に分散させる分散機能を有するものが好ましく、ランダムコポリマーが好ましい。なお、ブロックコポリマーは、顔料の親水性が高くなるものが多く、印字画像の耐水性が劣るものが多いため好ましくない。
(メタ)アクリル酸エステル重合物などの樹脂によって顔料を被覆等するとともに、水性媒体中に分散させることで顔料分散体を調製することができる。顔料分散体中の顔料の動的光散乱法により求められる平均粒子径は、70nm以上150nm以下であることが好ましく、80nm以上120nm以下であることがさらに好ましい。顔料の平均粒子径が150nmを超えるとインクの沈降が促進されるため、長期間での分散安定性が損なわれる場合がある。一方、顔料の平均粒子径が70nmより小さいと、十分な発色性や耐候性を有する画像を形成することが困難になる場合がある。
インクには、水溶性化合物を含有させることができる。「水溶性化合物」は、水と自由に混和するか、又は水に対する溶解度(25℃)が20g/100g以上の化合物である。水溶性化合物は、水溶性有機溶媒及び25℃で固体の化合物の少なくともいずれかであることが好ましい。水溶性化合物を含有させることで、水の蒸発を防止し、乾燥によるインクの固着を防止することができる。
メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、n−ペンチルアルコール等の炭素数1〜5の鎖式アルコール類。
エチレングリコール(エタンジオール)、プロパンジオール(1,2−、1,3−)、ブタンジオール(1,2−、1,3−、1,4−)、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール等のアルカンジオール類;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のアルカンジオールの縮合体;グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール等のアルカンジオール類以外の多価アルコール類。
エチレングリコールのモノメチルエーテル;ジエチレングリコールのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル;トリエチレングリコールのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノブチルエーテル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル;テトラエチレングリコールのジメチルエーテル、ジエチルエーテル。
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド。
(5)複素環類:
テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルモルホリン等の含窒素複素環類;スルホラン等の含硫黄複素環類。
(6)尿素類:
尿素、エチレン尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(N,N’−ジメチルエチレン尿素)等の尿素類。
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン(ジアセトンアルコール)等のケトアルコール。
(8)アルカノールアミン類:
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン。
(9)その他:
ジメチルスルホキシド、ビスヒドロキシエチルスルホン等の含硫黄化合物。
インクの表面張力をコントロールし、画像記録媒体におけるインクのにじみ度合いや浸透性を任意に制御し、ヘッド内でのインクの濡れ性を向上させ、インクのヒーター面上でのコゲーションを防止し、吐出性を向上させる目的で、必要に応じて、インクに界面活性剤を含有させてもよい。界面活性剤の具体例を以下に示す。なお、界面活性剤は単独で使用しても複数を併用してもよい。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体等。脂肪酸ジエタノールアミド、アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物、アセチレングリコール系界面活性剤等。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルフォン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルフォン酸塩等。アルファスルホ脂肪酸エステル塩、アルキルベンゼンスルフン酸塩、アルキルフェノールスルフォン酸塩、アルキルナフタリンスルフォン酸塩、アルキルテトラリンスルフォン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等。
アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド等。
アルキルカルボキシベタイン等。
水としては、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。インク中の水の含有率は特に限定されない。但し、インクの全質量に対し、30質量%以上90質量%以下であることが好ましく、40質量%以上85質量%以下であることがさらに好ましく、50質量%以上80質量%以下であることが特に好ましい。インク中の水の含有率を30質量%以上とすることにより、顔料及び水溶性化合物を水和させることができ、顔料や水溶性化合物の凝集を防止することができる。一方、インク中の水の含有率を90質量%以下とすることにより、相対的に水溶性化合物の量が増える。このため、水性媒体中の揮発成分(水等)が揮発してしまった場合でも、顔料の分散状態を維持することができ、顔料の析出や固化を防止することができる。
インクは、目的に応じて、界面活性剤以外の添加剤を含有していてもよい。添加剤としては、例えばpH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、塩等を挙げることができる。
インクの粘度ηは、1.5mPa・s以上5.0mPa・s以下であることが好ましく、1.6mPa・s以上3.5mPa・s以下であることがさらに好ましく、1.7mPa・s以上3.0mPa・s以下であることが特に好ましい。インクの粘度を1.5mPa・s以上とすることにより、良好なインク滴を形成することができる。一方、5.0mPa・s以下とすることにより、インクの流動性が向上し、ノズルへのインク供給性、ひいてはインクの吐出安定性が向上する。
インクの表面張力γは、25mN/m以上45mN/m以下であることが好ましい。表面張力を25mN/m以上とすることにより、インク吐出口のメニスカスを維持することができ、インクがインク吐出口から流出してしまう不具合を防止することができる。また、表面張力を45mN/m以下とすることにより、インクの画像記録媒体への吸収速度を最適にすることができ、インクの吸収不足による定着不良をという不具合を防止することができる。
インクのpHは、7.5以上10.0以下であることが好ましく、8.5以上9.5以下であることが好ましい。インクのpHが7.5未満であると、顔料粒子の分散安定性が低下し、顔料粒子の凝集が起こりやすくなる場合がある。一方、インクのpHが10.0超であると、pHが高すぎるため、使用する装置の部材によってはインクの接触によってケミカルアタックが引き起こされ、有機物や無機物がインク中に溶出して吐出不良が引き起こされる場合がある。インクの粘度は、温度25℃の条件下、pHメーター(例えば、HORIBA製、D−51等)を用いて測定した値を意味する。
本発明のヒートシール可能な記録シートのインク受容層にインクジェット記録方式によりインクを付与すれば、画像を記録することができる。
また、画像を記録する際に、図8に示すように、被包装物に対するヒートシール可能な記録シートの位置合わせ用のマーキング162を印刷することができる。このマーキング162を透過型又は反射型のセンサーで読み取ることにより、貼り合わせ位置を正確にすることができる。また、図9に示すように、マーキング162に加えて、貼り合わせガイド163を印字すると、包装する際の被包装物の位置調整や包装時の折り作業(折り目位置調整)を精度良く行うことができる。
本発明のヒートシール可能な記録シートに画像を記録する際、画像を形成するインクの水分量が、インクの総打ち込み量に対して70質量%以下となるまで乾燥することが好ましく、50質量%以下となるまで乾燥することがさらに好ましい。これにより、被包装物へのインクの転写を防止することができる。
本発明のヒートシール可能な記録シートを用いれば、被包装物を包装することができる。以下、キャラメル包装及び袋タイプの包装の例を示すが、包装方法は以下に示す方法に限定されない。
図12に示すように、包装体21の一部分に切れ込み25をいれることで引き手部24を形成することができる。ユーザーが引き手部24を手でつまんで矢印S方向に引くことにより、引き手部24から裂け目26が直ぐに発生する。これにより、容易に開封することができる。本発明のヒートシール可能な記録シートは、インク受容層と基材との接着性が良好であるため、裂け目26におけるバリの発生や、基材からのインク受容層の剥がれ落ちを防止することができる。なお、精度良く開封するため、強度の高い引き手芯部36を引き手部24に設けることも好ましい。
図13は、本発明のヒートシール可能な記録シートを用いて包装体を作製する製造装置の第1の構成例(以下、「第1の製造装置」とも記す)を模式的に示す側面図である。引き手芯部24はラミネート等により形成でき、本発明においてはインク受容層53またはヒートシール層Xの上部に形成される。引き手芯部としては公知のものが使用でき、Supastip(PAYNE社製)等が好ましく用いられる。また、引き手芯部は、基材の延伸方向と垂直になるように配置すると開封特性をより向上させることができるため好ましい。
製造装置30は、ロール状でかつ外表に巻かれたヒートシール可能な記録シート1を搬送経路へと送り出す供給部2と、搬送経路へと送り出したヒートシール可能な記録シート1に、色材、水、及び不揮発性の有機溶媒などを含有する水系インクを直接吐出して画像を記録する記録部3とを備える。
供給部2は、インク受容層が外表となるようにロール状に巻かれたヒートシール可能な記録シート1を図中の矢印に示す方向に回転させ、ヒートシール可能な記録シート1を記録部3へと送り出す。この際、ヒートシール可能な記録シート1はガイド板9で案内されるとともに、グリップローラ10とニップローラ11で挟持され、平坦な状態で記録部3へと搬送される。
図14に示すように、製造装置30(画像形成記録装置)は、ネットワーク47を経由してコントローラ41に接続される。但し、この製造装置30は、ネットワーク47を介さずに、シリアル・ポート、パラレル・ポート、又はUSBポート等を介してコントローラ41に接続することも可能である。製造装置30は、記録部、乾燥部、包装部などを備えるとともに、後述するCPUが記録部に備えられ、記録部、乾燥部、包装部に接続されている。そして、CPUが、記録部、乾燥部、包装部の動作を制御するように構成されている。
図15は、図13に示す記録部に設けられた制御系の構成を示すブロック図である。ホストPC120から送信された記録データやコマンドは、インターフェイスコントローラ102を介してCPU100に受信される。CPU100は、記録部の記録データの受信、記録動作、ロ−ル紙Pのハンドリング等、全般的な制御を司る演算処理装置である。CPU100は、受信したコマンドを解析した後、記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ106にビットマップ展開する。記録前の動作処理としては、出力ポート114、モータ駆動部116を介してキャッピングモータ122とヘッドアップダウンモータ118を駆動し、各々の記録ヘッド33K、33C、33M、33Yをキャッピング位置(待機位置)から離して記録位置(画像形成位置)に移動させる。
次に、図13に示す製造装置30の動作フローを、図16に示すフローチャートに従って説明する。このフローチャートは、図15に示すCPU100により実行される。
記録ヘッドに形成された複数のノズルからヒートシール可能な記録シートにインク(インク滴)を吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置(インクジェットプリンタ)が広く使用されている。ノズルからインク滴を吐出させる技術として、駆動パルスに応じた熱エネルギーをノズル内のインクに供給して膜沸騰による気泡を形成させ、この気泡によってノズルからインク滴を吐出させる技術が知られている。形成する画像に応じた多数のインク滴がノズルからヒートシール可能な記録シートに吐出されることによりヒートシール可能な記録シートに画像が形成される。
インク受容層表面にインクが残存すると、被包装物にインクが転写する場合がある。このため、インクジェット記録後、包装前のインク材転写材の搬送路に効果的な工夫を施したプレ乾燥が必要な場合がある。ヒーター等の特別な乾燥手段を設けずに、転写前に十分な長さの搬送路を備える構成として自然乾燥を促しても良い。また、蒸発したインク成分による装置内部の気流制御や排気手段が必要な場合がある。図13に示すように、ヒートシール可能な記録シート1上のインク受容層に記録した画像を、乾燥部4とガイド板27の間を通す際に、ハロゲンそれに順ずる熱源及び風、又はこれらの組み合わせによる蒸発機能を持つ乾燥部7によって、受容層に記録した画像に含まれているインクの主成分である水や若干の揮発性溶剤成分を蒸発させる。さらに、蒸発した気体が装置内において結露等するのを防ぐために、ファン10によって気流及び排気の制御を行う。気流制御を併用することによって、インク受容層表面の飽和蒸気圧も改善されて乾燥が促進される場合もある。
図13に示すように、記録部3においてインク受容層に画像が形成されたヒートシール可能な記録シート1は、ガイド板9の上に案内されて包装部7へと移動する。この包装部7においては、枚葉の形態で被包装物供給部6に置かれた被包装物が、レジストガイド14で位置を補正され、ヒートシール可能な記録シート1の搬送に合わせて供給される。
次に、本発明のヒートシール可能な記録シートを用いて包装体を作製する製造装置の第2の構成例(以下、「第2の製造装置」とも記す)について説明する。
第3の製造装置は、印字部と包装部が分離独立している。第3の製造装置では、ラインヘッドを備えたプリンタにロール状に加工したヒートシール可能な記録シートが搭載されている。そして、印字されたヒートシール可能な記録シートはロール状に巻き取られる。その後、公知の包装機によって被包装物をヒートシール可能な記録シートで包装して包装体を得る。ヒートシール可能な記録シートに印字する際にマーキングも同時に印刷し、転写時にはロール上のマーキング処理をセンサーで読み取り、被包装物との位置あわせを自動的に行って包装する。
第4の製造装置は、印字部と包装部が分離独立している。図25に示すように、第4の製造装置では、ロール状に加工したヒートシール可能な記録シートをラインヘッドを搭載したプリンタに搭載して印字した後、カット部315でヒートシール可能な記録シートをシート状にカットする。その後、公知の包装機によって被包装物をヒートシール可能な記録シートで包装して包装体を得る。
第5の製造装置は、印字部と包装部が分離独立している。第5の製造装置では、カットシート状に加工したヒートシール可能な記録シートを、図26に示すようなシリアルヘッドを搭載したプリンタに搭載して印字する。その後、公知の包装機によって被包装物をヒートシール可能な記録シートで包装して包装体を得る。
第6の製造装置は、印字部と包装部が分離独立している。第6の製造装置では、公知の包装機によって被包装物をヒートシール可能な記録シートで包装して包装体を得る。このとき、インク受容層が外側になるように包装体を作製する。次いで、図27に示すようなラインヘッドを搭載したプリンタに搭載して画像を印字する。
第7の製造装置は、印字部と包装部が分離独立している。第7の製造装置では、公知の包装機によって被包装物をヒートシール可能な記録シートで包装して包装体を得る。このとき、インク受容層が外側になるように包装体を作製する。次いで、図26に示すようなシリアルヘッドを搭載したプリンタに搭載して画像を印字する。
((メタ)アクリル酸エステル系共重合体の合成)
撹拌装置、滴下装置、温度センサー、及び上部に窒素導入装置を有する還流装置を取り付けた反応容器にメチルエチルケトン1,000部を仕込み、メチルエチルケトンを撹拌しながら反応容器内を窒素置換した。反応容器内を窒素雰囲気に保ちながら80℃に昇温させた後、滴下装置よりメタクリル酸2−ヒドロキシエチル63部、メタクリル酸141部、スチレン417部、メタクリル酸ベンジル188部、メタクリル酸グリシジル25部、重合度調整剤(商品名「ブレンマーTGL」、日本油脂社製)33部、及びペルオキシ−2−エチルヘキサン酸−t−ブチル67部を混合して得た混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに同温度で10時間反応を継続させて、酸価が110mgKOH/g、ガラス転移温度Tgが89℃、重量平均分子量が8,000の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(A−1)の溶液(樹脂分:45.4%)を得た。
冷却機能を備えた混合槽に、フタロシアニン系ブルー顔料1,000部、合成例で得た(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(A−1)の溶液、25%水酸化カリウム水溶液、及び水を仕込み、撹拌及び混合して混合液を得た。なお、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(A−1)は、フタロシアニン系ブルー顔料に対して、不揮発分で40%の比率となる量を用いた。また、25%水酸化カリウム水溶液は、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(A−1)が100%中和される量を用いた。さらに、水は、得られる混合液の不揮発分が27%となる量を用いた。得られた混合液を直径0.3mmのジルコニアビーズを充填した分散装置に通し、循環方式により4時間分散させた。なお、分散液の温度を40℃以下に保持した。
表2に示す組成(合計:100部)となるように、水性顔料分散体及び各成分を容器に投入し、プロペラ撹拌機を使用して30分以上撹拌した。その後、孔径0.2μmのフィルター(日本ポール社製)で濾過して各色(Bk、C、M、及びY)の顔料インクを調製した。なお、表2中の「AE−100」は、アセチレングリコール10モルエチレンオキサイド付加物(商品名「アセチレノールE100」、川研ファインケミカル製)を示す。
(実施例1)
ベーマイト構造(擬ベーマイト構造)を有するアルミナ水和物(商品名「Disperal HP14」、サソール製)20部を純水に添加した。酢酸0.4部をさらに添加して解膠処理し、アルミナ水和物分散液を得た。得られたアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物微粒子の平均粒子径は140nmであった。得られたアルミナ水和物分散液にホウ酸0.3部を添加し、20%のホウ酸添加アルミナ水和物分散液を得た。
ポリビニルアルコール(商品名「PVA235」、クラレ製)をイオン交換水に溶解し、固形分含量が8%のポリビニルアルコール水溶液を調製した。なお、ポリビニルアルコールの重量平均重合度は3,500、けん化度は87〜89mol%、SP値は9.4であった。
ホウ酸添加アルミナ水和物分散液100部にポリビニルアルコール水溶液25.0部を加えた。水分散性樹脂としてアクリル系樹脂0.74部をさらに加え、スタティックミキサーにより混合してインク受容層形成用の塗工液を調製した。アクリル系樹脂としては、商品名「ビニルブラン2684」(日信化学工業社製、Tg20.0℃、固形分濃度30.0%)を用いた。また、アクリル系樹脂のSP値は9.3であった。
調製した塗工液(混合直後のもの)を、基材の一方の表面にヒートシール層があらかじめ形成された積層シートの、基材の他方の表面に塗工し、乾燥して、空隙吸収型のヒートシール可能な記録シートを製造した。塗工液の塗工にはダイコーターを使用し、5m/分の塗工速度で、乾燥後の塗工量が15g/m2となるように塗工した。また、乾燥温度は100℃とした。なお、積層シートとしては、厚さ25μmで、ポリプロピレン系の基材の一方の表面にポリプロピレン系のヒートシール層が形成された積層シート(商品名「アルファンHS−101」、王子エフテック社製)を使用した。形成されたインク受容層の厚さは15μmであった。また、ヒートシール層のSP値は8.1であった。
アクリル系樹脂を、Tg−34.0℃、固形分濃度40.0%の商品名「ビニルブラン2642」(日信化学工業社製)に変更し、添加量を0.55部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂を、Tg0℃、固形分濃度30.0%の(商品名「ビニルブラン2651」、日信化学工業社製)に変更し、添加量を0.74部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂を、Tg32℃、固形分濃度40.0%の商品名「ビニルブラン2641」(日信化学工業社製)に変更し、添加量を0.55部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂を、Tg32℃、固形分濃度28.0%の商品名「ビニルブラン2652」(日信化学工業社製)に変更し、添加量を0.79部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂の添加量を0.37部、ポリビニルアルコールの添加量を26.3部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂の添加量を4.44部、ポリビニルアルコールの添加量を11.11部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂の添加量を5.12部、ポリビニルアルコールの添加量を8.33部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂の添加量を6.66部、ポリビニルアルコールの添加量を225.00部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た
アクリル系樹脂の添加量を4.44部、ポリビニルアルコールの添加量を150.00部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂の添加量を0.56部、ポリビニルアルコールの添加量を18.75部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂の添加量を0.51部、ポリビニルアルコールの添加量を17.31部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アルミナ水和物を、商品名「Disperal HP13」(サソール製、アルミナ水和物微粒子の平均粒子径は130nm)に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アルミナ水和物を、商品名「Disperal HP18」(サソール製、アルミナ水和物微粒子の平均粒子径は180nm)に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アルミナ水和物を、商品名「Disperal HP22」(サソール製、アルミナ水和物微粒子の平均粒子径は220nm)に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
積層シートを、厚さ30μmで、PET系の基材にPE系のヒートシール層が形成された積層シート(商品名「マイラー850」、帝人社製)に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。なお、ヒートシール層のSP値は8.1であった。
アクリル系樹脂(商品名「ビニルブラン5202C」、日信化学工業社製、MFT18℃、固形分濃度40.0%)を、グラビア印刷機を使用して、基材の一方の表面にヒートシール層があらかじめ形成された積層シートの、基材の他方の表面に5m/分の塗工速度で、乾燥後の塗工量が2g/m2となるように塗工し、乾燥して接着層を形成した。乾燥温度は100℃とした。また、ヒートシール層のSP値は8.1であり、接着層のSP値は9.25であった。そして、形成した接着層の表面にインク受容層を形成したこと以外は実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
接着層を形成するためのアクリル系樹脂として、商品名「ビニルブラン2651」(日信化学工業社製、MFT0℃、固形分濃度30.0%)を用いたことを除いては実施例17と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
接着層を形成するための樹脂として、ウレタン系樹脂(商品名「スーパーフレックス170」、第一工業製薬社製、MFT5℃、固形分濃度33.0%)を用いたことを除いては実施例17と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
積層シートとして、厚さ25μm、ポリプロピレン系の基材の一方の表面にポリプロピレン系の接着層及び他方の表面にヒートシール層が形成されたシート(商品名「アルファンBDH−224」、王子エフテック社製)を用いたことを除いては実施例17と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。なお、接着層の動摩擦係数は0.27であり、ヒートシール層の動摩擦係数は0.23であった。また、接着層及びヒートシールは、コロナ処理により表面処理されていた。
接着層を形成するため樹脂として、ウレタン系樹脂(商品名「スーパーフレックス210」、第一工業製薬社製、MFT23℃、固形分濃度35.0%)を用いたことを除いては実施例17と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
接着層を形成するためのアクリル系樹脂として、商品名「ビニルブラン2585」(日信化学工業社製、MFT30℃、固形分濃度45.0%)を用いたことを除いては実施例17と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
インク受容層形成用の塗工液を調製する際に無機微粒子を添加しなかったことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
インク受容層形成用の塗工液を調製する際に水溶性樹脂を添加しなかったことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
インク受容層形成用の塗工液を調製する際に水分散性樹脂を添加しなかったことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
ヒートシール層を有しない基材(商品名「テトロンG2膜厚25μフィルム」、帝人社製)を用いたことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂を、Tg−39℃、固形分濃度40.0%の商品名「ビニルブラン2650」(日信化学工業社製)に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。
アクリル系樹脂をウレタン樹脂に変更し、ウレタン樹脂をTg43℃、固形分濃度30.0%の商品名「スーパーフレックス620」(第一工業製薬社製)、添加量を0.74部に変更したことを除いては実施例1と同様にして、ヒートシール可能な記録シート及び包装体を得た。なお、ウレタン樹脂のSP値は10.5であった。
(インク吸収性)
ヒートシール可能な記録シートに画像を記録してインク吸収性を評価した。画像はプリントモジュール(商品名「PM−200Z」、キヤノンファインテック製)を使用して記録した。今回は、記録装置で使用するインクの中で定着性の最も低いマゼンタ(M)インク単色で評価を行った。印刷は単位面積(1200dpi×1200dpi)に対するインク打ち込み濃度を10〜100%の範囲(10%刻み)とし、ヒートシール可能な記録シートにベタ印字を行った。定着性不良には、記録面に対してインクの定着不良で発生する包装体へ転写と、インク受容層の塗工バラツキ等で発生する濃度の不均一がある。印刷後のヒートシール可能な記録シートを目視することによって、包装体への転写と、濃度の不均一の有無を確認し、以下の基準でインク吸収性(定着性)を評価した。結果を表3−1〜3−3に示す。
評価基準(単位面積に対するインク塗布量の割合が、40%の条件において判断する)
◎:画像乱れ(不均一、転写)の発生がない。
○:一部不均一なところはあるが、インクが被包装物に転写しない。
△:被包装物に一部のインクが転写する。
×:インクが乾かずに、被包装物にインクが転写する。
包装体を用いて、ヒートシール層とインク受容層との接着性を評価した。具体的には、加熱圧着後の包装体の封止部であるヒートシール層とインク受容層の張り合わせ部分を手で引き剥がし、以下の基準で評価した。結果を表3−1〜3−3に示す。
○:ヒートシール層とインク受容層の張り合わせ部分が接着し剥がれにくい。
△:ヒートシール層とインク受容層の張り合わせの一部分に容易にはがれやすい部分が存在する。
×:ヒートシール層とインク受容層の張り合わせ部分が接着していない。
包装体を用いて、基材とインク受容層との密着性を評価した。具体的には、包装体の一部分に切り込みをいれて引手部分を形成し、引手部分を手でつまんで引いた。そして、引手部分から発生する裂け目を目視で確認し、以下の基準で評価した。結果を表3−1〜3−3に示す。
○:裂け目部分にバリが発生せず、インク受容層が基材から剥がれない。
△:一部分にバリ発生やインク受容層が基材から剥がれている部分が存在する。
×:バリが発生しインク受容層が基材から剥がれている。
ヒートシール可能な記録シートを構成するインク受容層のべとつき性を評価した。具体的には、インク受容層に手で触れた際の張り付き度合いを、以下の基準で評価した。結果を表3−1〜3−3に示す。
○:インク受容層がべとつかない。
△:インク受容層が若干べとつくが手に張り付かない。
×:インク受容層のべとつきがひどく、手に張り付く。
包装体を用いて、基材とインク受容層の折り曲げ性を評価した。具体的には、インク受容層が接触するようにインク受容層を内側にして180°折り曲げた。次に、ヒートシール層が接触するように折り目に沿って折り曲げた。そして、2つの折り目を目視で確認し、以下の基準で評価した。結果を表3−1〜3−3に示す。
○:折り目部分のインク受容層が割れず、基材から剥がれない。
△:インク受容層の一部が割れ、基材から剥がれている部分が存在する。
×:折り目部分のインク受容層が割れ、基材から剥がれている。
2 供給部
3 記録部
4 乾燥部
5 ファン
6 被包装物供給部
7 包装部
8 排出部
9 ガイド板
10 グリップローラ
11 ニップローラ
12 たるみ部
14 レジストガイド
20 被包装物
21 包装体
22 重なり部
23 重なり部
24 引き手部
25 切れ込み
26 裂け目
27 重なり部
28 紛体
29 折り部
30 製造装置
31 センサー部
32 製造装置
33、33K、33C、33M、33Y 記録ヘッド
35 内包物
36 引き手芯部
37 重なり部
38 重なり部
39 重なり部
40 ヒートシール層
41 コントローラ
42 記憶部
43 通信部
44 制御部
45 表示部
46 入出力部
47 ネットワーク
48 システム・バス
50 基材
52 ヒートシール層
53 インク受容層
55 接着層
62 溶媒成分
63 顔料成分
64 インク受容層
65 無機微粒子
68 染料成分
69 染料成分
72 反転画像
75 正像画像
100 CPU
102 インターフェイスコントローラ
104 プログラムROM
106 イメージメモリ
108 ワークRAM
112 記録ヘッド制御回路
114 出力ポート
116 モータ駆動部
118 ヘッドアップダウンモータ
120 ホストPC
122 キャッピングモータ
162 マーキング
163 貼り合わせガイド
201 巻き出しロール
202 巻取りロール
203 転写部
204 転写ロール205 排出部
206 供給部
207 剥離ロール
208 センサー
301 プリンタ
302 搬送機構
310 搬送ベルト
311 印字ヘッド
313 巻き出しロール
314 巻き取りロール
315 カット機構
316 排出部
401 プリンタ
402 搬送機構
410 搬送ベルト
414 排出部
501 シリアルプリンタ
502 印字ヘッド
503 シャフト
510 搬送ロール
511 ノズル
513 供給部
Claims (7)
- シート状の基材と、前記基材の一方の面上に配置されるヒートシール性を有するインク受容層と、を備えたヒートシール可能な記録シートであって、
前記基材の他方の面上に配置される、ヒートシール性樹脂材料からなるヒートシール層をさらに備え、
前記インク受容層が、無機微粒子、水溶性樹脂、及び水分散性樹脂を含有し、
前記水分散性樹脂のガラス転移温度Tgが下記式(1)を満たすヒートシール可能な記録シート。
(1)−35℃≦Tg≦35℃ - 前記基材と前記インク受容層の間に配置される接着層をさらに備える請求項1に記載のヒートシール可能な記録シート。
- 前記水分散性樹脂のSP値と、前記ヒートシール性樹脂材料のSP値との差が、0以上2未満である請求項1又は2に記載のヒートシール可能な記録シート。
- 前記インク受容層における、前記無機微粒子の含有量P(g)、前記水溶性樹脂の含有量A(g)、及び前記水分散性樹脂の含有量B(g)が、下記式(2)及び(3)の関係を同時に満たす請求項1〜3のいずれか一項に記載のヒートシール可能な記録シート。
(2)(A+B)/P=0.08〜0.70
(3)B/A=0.1〜2.0 - 前記無機微粒子の平均粒子径が140〜200nmである請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒートシール可能な記録シート。
- 前記ヒートシール性樹脂材料が、ポリエチレン及びポリプロピレンの少なくともいずれかである請求項1〜5のいずれか一項に記載のヒートシール可能な記録シート。
- 前記インク受容層及び前記ヒートシール層を加熱圧着により接着可能である請求項1〜6のいずれか一項に記載のヒートシール可能な記録シート。
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