JP2003159872A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JP2003159872A
JP2003159872A JP2002263871A JP2002263871A JP2003159872A JP 2003159872 A JP2003159872 A JP 2003159872A JP 2002263871 A JP2002263871 A JP 2002263871A JP 2002263871 A JP2002263871 A JP 2002263871A JP 2003159872 A JP2003159872 A JP 2003159872A
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filler fine
ink
paper
polymer
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JP2002263871A
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Kenzo Kasahara
健三 笠原
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空隙型の特徴を持ったインクジェット記録用
紙に対し、インク吸収速度とひび割れ耐性を両立させ、
さらには、特殊な工程なしに、有害ガスによる画像劣化
を改善する。 【解決手段】 平均粒子径5〜100nmの微粒子を主
成分とする空隙型インク受容層を有するインクジェット
記録用紙において、ガラス転移温度が−30〜40℃
で、かつ平均粒子径が1nm以上50nm未満であるカ
チオン性または非イオン性の重合体分散物を該受容層に
含有することを特徴とするインクジェット記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用紙(以下、単に記録用紙ともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、インクの微小液
滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録シー
トに付着させ、画像・文字などの記録を行うものである
が、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の利点
を有している。
【0003】上記の記録方法で従来から問題となってい
たノズルの目詰まりとメンテナンスについては、インク
及び装置の両面から改良が進み、現在では各種プリンタ
ー、ファクシミリ、コンピューター端末等、様々な分野
に急速に普及している。
【0004】特に最近ではプリンターの高画質化が進み
写真画質に到達していることから、記録用紙も写真画質
を実現し、尚かつ写真の風合い(光沢、平滑性、コシな
ど)を再現することが求められている。
【0005】このような高画質な記録用紙の例として、
支持体上に親水性バインダーを主として構成される膨潤
型インク受容層を有するインクジェット記録用紙があ
り、このような記録用紙は記録後に写真に近い風合いを
与える。しかしながら、一方でインクジェット記録方法
の高速化が進み、記録用紙には高インク吸収性や速乾燥
性も求められているが、膨潤型インク受容層を有するイ
ンクジェット記録用紙は、インク吸収速度が遅く、高速
記録した場合にインク液滴同士の合体などにより画像が
マダラ状のムラが起こりやすい。更に、プリント後特に
高湿下での保存においてインクが滲みやすい欠点も有し
ている。
【0006】上記のような問題点を克服するため、少量
の親水性バインダーと架橋剤、多量のフィラー微粒子と
バインダーから構成される多孔質な空隙層からなるイン
ク受容層を設ける事により、インクの吸収速度と滲み耐
性を向上させたインクジェット記録用紙が知られてい
る。この空隙型の受容層としては、平均粒子径が1μm
ほどの無機フィラー微粒子を主成分とするものと、平均
粒子径が100nm以下の無機フィラー微粒子を主成分
とするものがある。
【0007】1μm程度の無機フィラー微粒子を使用し
たものは、インクの吸収性が非常に良いものの、インク
受容層の表面の平滑性が悪く、低光沢である。一方、平
均粒子径が100nm以下の無機フィラー微粒子を使用
した場合、インクの吸収性が良い上に、インク受容層の
表面の平滑性が高く、高光沢で写真に近い風合いを与え
る。
【0008】ただし平均粒子径が100nm以下のフィ
ラー微粒子からなる空隙層は、今後の記録速度の上昇に
伴い必ずしも十分な吸収速度とは言い難い。このため、
さらなる吸収速度の向上が望まれている。
【0009】吸収速度の向上に対して親水性バインダー
の含有量を下げることが非常に効果的ではあるが、この
場合フィラー微粒子同士の結着性が低下し、製造時に塗
膜のひび割れを生じやすい。親水性の低い、あるいは疎
水性のバインダーの使用も吸収速度に有利と考えられて
いるが、水系塗布に適さないため、製造時の環境適性の
問題がある。
【0010】疎水性のバインダーを水系塗布する方法と
して、いわゆるラテックスのようなエマルジョンの形で
水系塗布液に添加する方法も良く知られている。しか
し、これまで一般に用いられてきたバインダーエマルジ
ョンの平均粒子径は200nm〜1μm程度と大きく、
質量あたりの表面積が小さいため、フィラー微粒子を有
効に結着する能力が低い。これは特に、平均粒子径が1
00nm以下のフィラー微粒子を用いた場合に顕著であ
る。
【0011】この一方で、画質・風合い・吸収速度に加
え、耐久性・画像保存性に対する要求もより高度にな
り、耐光性、耐湿性、耐水性なども銀塩写真レベルに到
達させる試みが数多くなされている。耐光性向上の例と
しては多数の技術(特許文献1〜7参照)が示されてい
る。
【0012】空隙型記録用紙の場合はいわゆる耐光性だ
けでなく、その空隙構造に起因して有害ガスによる変褪
色を起こしやすい問題がある。特に一般のカラーインク
ジェットプリンタに採用されているフタロシアニン系水
性染料で起こりやすい。
【0013】この変褪色のメカニズムは未だ定かではな
いが、微細空隙構造は高表面積を有し、かつ無機フィラ
ー微粒子の活性な表面を有しているため、オゾン、オキ
シダント、SOx、NOxなど空気中の極微量の活性な
有害ガスが染料を分解していると考えられている。
【0014】変褪色の現象は公知であるが(特許文献8
〜13参照)、空隙構造がより微細になる写真画質用の
記録用紙で更に劣化しやすいため、従来の改良技術では
効果が不十分であり、より抜本的な改善が望まれてい
る。
【0015】かかる問題は前記の膨潤型記録用紙では少
ないが、インク吸収速度の遅さを改善することが困難で
ある。
【0016】顔料インクを用いたインクジェット記録方
法によって変褪色の問題は解決しうるが、記録用紙上の
ギラツキ(ブロンジング)などの問題は品質上十分な画
質を与えるレベルに至っていない。又、プリントにラミ
ネート処理を施したり、フレームに入れるなどのガス遮
断方法、又は熱可塑性微粒子を表面に含有する記録用紙
をプリント後、加熱又は加圧処理してガス遮断層を発現
させる方法(特許文献14〜19参照)などは非常に効
果的ではあるが、いずれも後処理が必要であり余分な工
程が負荷となっている。
【0017】
【特許文献1】特開昭57−74192号公報(第5
欄、第2行)
【0018】
【特許文献2】特開昭57−87989号公報(第5
欄、第17行〜第6欄、第7行)
【0019】
【特許文献3】特開昭57−74193号公報(第7
欄、第11〜14行)
【0020】
【特許文献4】特開昭58−152072号公報(特許
請求の範囲)
【0021】
【特許文献5】特開平11−321090号公報(特許
請求の範囲)
【0022】
【特許文献6】特開平11−277893号公報(特許
請求の範囲)
【0023】
【特許文献7】特開2000−37951号公報(特許
請求の範囲)
【0024】
【特許文献8】特開昭63−252780号公報(第5
欄、第14〜16行)
【0025】
【特許文献9】特開昭64−11877号公報(第2
欄、第3〜4行)
【0026】
【特許文献10】特開平1−108083号公報(第3
欄、第15〜17行)
【0027】
【特許文献11】特開平1−216881号公報(第2
欄、第19〜20行)
【0028】
【特許文献12】特開平2−188287号公報(第5
欄、第4行〜第6欄、第2行)
【0029】
【特許文献13】特開平7−266689号公報(第2
欄、第22〜26行)
【0030】
【特許文献14】特開昭53−27426号公報(特許
請求の範囲)
【0031】
【特許文献15】特開昭59−222381号公報(第
5欄、第3〜15行)
【0032】
【特許文献16】特開昭62−271781号公報(特
許請求の範囲)
【0033】
【特許文献17】特開平11−157207号公報(特
許請求の範囲)
【0034】
【特許文献18】特開平11−245507号公報(特
許請求の範囲)
【0035】
【特許文献19】特開2000−71608号公報(特
許請求の範囲)
【0036】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、その目的は、空隙型の特徴を
持ったインクジェット記録用紙に対し、インク吸収速度
とひび割れ耐性を両立させ、さらには、特殊な工程なし
に、有害ガスによる画像劣化を改善することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成によって達成された。
【0038】1.平均粒子径5〜100nmのフィラー
微粒子を主成分とする空隙型インク受容層を有するイン
クジェット記録用紙において、ガラス転移温度が−30
〜40℃で、かつ平均粒子径が1nm以上50nm未満
である重合体を分散したカチオン性または非イオン性の
分散物を該受容層に含有することを特徴とするインクジ
ェット記録用紙。
【0039】2.平均粒子径5〜100nmのフィラー
微粒子を主成分とし、ガラス転移温度が−30〜40℃
のカチオン性または非イオン性の重合体を含有する空隙
型インク受容層を支持体上に有しており、該重合体が平
均粒子径1nm以上50nm未満である重合体を分散し
たカチオン性または非イオン性の分散物を含む液を塗布
することによって供給されたことを特徴とするインクジ
ェット記録用紙。
【0040】3.少なくとも2層からなる空隙型のイン
ク受容層を有し、かつ前記重合体を最表面のインク受容
層に含有することを特徴とする前記1又は2に記載のイ
ンクジェット記録用紙。
【0041】4.無機フィラー微粒子および有機フィラ
ー微粒子の双方をフィラー微粒子として含有し、かつ該
無機フィラー微粒子の屈折率が1.3〜1.8であり、
該有機フィラー微粒子のガラス転移温度が70〜150
℃であることを特徴とする前記1、2又は3に記載のイ
ンクジェット記録用紙。
【0042】5.有機フィラー微粒子が水溶性有機溶媒
に溶解または膨潤することを特徴とする前記4に記載の
インクジェット記録用紙。
【0043】6.前記重合体の含有量が、無機フィラー
微粒子と有機フィラー微粒子の含有量の和に対し、0.
1質量%〜30質量%の範囲であることを特徴とする前
記1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録用
紙。
【0044】本発明を更に詳しく説明する。本発明の記
録用紙は支持体の少なくとも片面にインク受容層を設け
た構成を有する。
【0045】写真画質を達成するためにインク吸収速度
が速いことが必要であり、そのため少なくとも空隙型の
インク受容層を有することが必要である。空隙の形態は
電子顕微鏡観察によって確認することができる。
【0046】空隙同士は単独に孤立するのではなく、連
続的にお互いに導通していることが好ましい。この場合
の空隙径の定義としては、例えば水銀圧入法による測定
値を用いることができる。好ましい空隙径は10〜50
nmである。
【0047】空隙型のインク受容層を構成するためには
フィラー微粒子を充填し、その隙間を空隙とする。フィ
ラー微粒子の平均粒子径は100nm以下である必要が
ある。高い光沢性や、プリント濃度を得るためには10
〜50nmが好ましい。
【0048】フィラー微粒子の平均粒子径の測定法とし
ては、含有層の断面や表面を電子顕微鏡で観察し、多数
個の任意の粒子の粒子径を求めてその単純平均値(個数
平均)として求める方法がある。個々の粒子径はその投
影面積に等しい円を仮定した時の直径で表したものであ
る。又は別法として、フィラー微粒子を適当な分散媒に
分散させ、レーザ回折散乱式粒度分布測定によって平均
粒子径を求めることもできる。フィラー微粒子の形状は
真球形である必要はなく、針状でも板状でもよい。平均
粒子径は体積から球換算で求められる。
【0049】ここでいうフィラー微粒子は1次粒子でも
2次粒子でもよく、乾燥被膜中に観察される最高次粒子
の平均粒子径とする。
【0050】フィラー微粒子の材質は無機フィラー微粒
子でも有機フィラー微粒子でもあるいは有機無機複合フ
ィラー微粒子であっても良い。
【0051】無機フィラー微粒子の例としては、例えば
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、
硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミ
ニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、
コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウ
ム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等の白
色無機顔料等を挙げることが出来る。
【0052】高いプリント濃度を得るためには屈折率が
1.3〜1.8の無機フィラー微粒子を選択することが
好ましい。好ましい無機フィラー微粒子はシリカ、また
はアルミナである。中でも好ましいのは気相法シリカ、
沈殿法シリカ、擬ベーマイト構造を持つアルミナであ
る。
【0053】本発明においては無機フィラー微粒子と少
量の有機高分子による複合粒子を用いた場合などでも、
実質的には無機フィラー微粒子と見なす。この場合も乾
燥被膜中に観察される最高次粒子の平均粒子径をもって
その無機フィラー微粒子の平均粒子径とする。この場合
の無機フィラー微粒子と少量の有機高分子による複合粒
子における有機高分子/無機フィラー微粒子の質量比は
概ね1/100〜1/4である。このような複合粒子の
例としては、特開平11−321079号に記載されて
いる。
【0054】有機フィラー微粒子の例としては、いわゆ
るプラスチックピグメントやワックス粒子などが挙げら
れる。その材質としてはポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、エラ
ストマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−
(メタ)アクリル共重合体、ポリエステル、ポリビニル
エーテル、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ポリウ
レタン、ポリオレフィン、SBR、NBR、ポリテトラ
フルオロエチレン、クロロプレン、タンパク質、多糖
類、ロジンエステル、セラック樹脂等、従来公知のもの
であり、この中のガラス転移温度が室温より高いもので
ある。特に好ましい有機フィラー微粒子の材質は、ポリ
スチレン、ポリメチルメタクリレート、その他(メタ)
アクリレート共重合体、スチレン−(メタ)アクリル共
重合体である。変成や共重合によって2種以上の単量体
からなる樹脂も好ましく用いられる。樹脂に対して特定
の修飾基を付加したものや脱離基を除いたものでもよ
い。さらには、樹脂に限定されず、ステアリン酸金属塩
などを含むいわゆるワックス素材も有機フィラー微粒子
の材質として用いて良い。
【0055】2種以上の材質を混合して有機フィラー微
粒子を形成してもよく、更には2種類以上の有機フィラ
ー微粒子を混合して用いてもよい。
【0056】本発明の有機フィラー微粒子のガラス転移
温度(Tg)は70〜150℃であることが好ましい。
これ以下の場合は加熱による有機フィラー微粒子の融着
を生じやすく、記録用紙表面の空隙が縮小または減少
し、インク吸収速度を妨げる恐れがある。
【0057】本発明に用いられる「重合体を分散した分
散物」とは、単に「重合体分散物」とも呼び、実質的に
は分散質である重合体のことを指す。いわゆるラテック
ス様のエマルジョンにおける重合体部分が本発明の重合
体分散物である。
【0058】本発明に使用される重合体分散物の例とし
て、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニ
ル系化合物、スチレン系化合物といったエチレン系単量
体、ブタジエン、イソプレンといったジエン系化合物の
単独重合体または共重合体、さらにはウレタン系重合
体、ポリエステル系重合体などが挙げられ、従来公知の
ものを好ましく用いることが出来る。
【0059】重合体分散物は、空隙層形成時に柔軟性を
付与するものであり、塗布乾燥時に融着して当該層を形
成するものである。この目的から、ガラス転移温度は4
0℃以下であることが必要であり、好ましくは20℃以
下、さらに好ましくは0℃以下である。
【0060】本発明の有機フィラー微粒子と重合体分散
物の本質的な違いは温度特性であり、多数の粒子が接触
した状態のまま40℃で乾燥した場合に、連続被膜とな
るものは重合体分散物であり、空隙と粒子の状態を保つ
ものが有機フィラー微粒子である。ポリマーにおけるこ
の尺度はガラス転移温度である。重合体分散物のガラス
転移温度は40℃以下であり、有機フィラー微粒子のガ
ラス転移温度は70℃以上である。それぞれ好ましいガ
ラス転移温度の範囲になるように単量体の種類を選択
し、共重合比を調節する必要がある。
【0061】本発明の有機フィラー微粒子および重合体
分散物のTgは、共重合成分としての単量体単独重合体
のTgおよび単量体組成比から質量分率によって計算で
求めることが可能である。例えばスチレン(単独重合体
Tg=100℃=373K):n−ブチルアクリレート
(単独重合体Tg=−54℃=219K)=4:1(質
量比)の組成からなるポリマーのTgは、1/((1/
373K)×4/5+(1/219K)×1/5)=3
27K(=54℃)と求められる。単量体単独重合体の
Tgについては、POLYMER HANDBOOK
(A WILLEY−INTERSCIENCE PU
BLICATION)に多数の測定値が掲載されてい
る。
【0062】前記重合体分散物の平均粒子径は5〜10
0nmであることが必要であり、更に50nm未満が好
ましく、より好ましくは5〜30nmである。50nm
以上であると充分なプリント濃度が得られないだけでな
く、同一含有量における粒子の個数が減り、粒子間距離
が大きくなるため、被膜に対する柔軟性付与効果も低減
する。平均粒子径が5nmより小さいと粒子一個あたり
の柔軟性付与部位が少なくなるため効果を得にくい。ま
た1nm以下の重合体分散物は素材としての安定性が悪
く、取扱が困難なため好ましくない。このような分散物
は最表面のインク受容層に含まれるのが好ましい。
【0063】前記重合体分散物は、上述のごとく塗布乾
燥時に融着すると考えられるため、製造前の形態および
粒子径をとどめていない場合があるが、用いる重合体分
散物の平均粒子径は50nm未満が必要であり、好まし
くは5〜30nmである。50nm未満の重合体分散物
を用いることによって、塗布乾燥時に融着しても、用い
た粒子径の重合体分散物に応じた大きさをとどめている
ため、本発明の効果が顕著に現われるものと考えてい
る。
【0064】有機フィラー微粒子および本発明の重合体
分散物は通常乳化重合法により水中で合成される場合が
多い。その平均粒子径は、乳化剤の種類や量、単量体成
分を調節するなど従来公知の手法によって調節すること
が可能である。
【0065】重合体分散物の好ましい含有量の範囲は、
フィラー微粒子の0.1質量%〜30質量%であり、よ
り好ましくは0.5質量%〜15質量%である。
【0066】このような重合体分散物はアニオン性のも
のが大多数を占めるが、アニオン性重合体分散物は逆に
ひび割れを増加させる例が多く、本発明においてはカチ
オン性または非イオン性の必要がある。重合体分散物の
イオン性は必ずしも重合体によるものではなく、往々に
して分散する液に添加する乳化剤のイオン性によるもの
である。イオン性を持たない重合体を、カチオン性また
は非イオン性の乳化剤によって分散したものを重合体分
散物としてもよいし、いわゆる自己乳化型の重合体分散
物でもよい。
【0067】本発明の記録用紙の好ましい層構成を以下
に例示する。 (1)無機フィラー微粒子を主成分とする層単層からな
り、この層に本発明の重合体分散物を含有する。 (2)無機フィラー微粒子を主成分とする層のみからな
り、かつ多層構成で、最表層に本発明の重合体分散物を
含有する。 (3)有機フィラー微粒子を主成分とする上層に重合体
分散物を含有し、無機フィラー微粒子を主成分とする下
層とからなる。
【0068】本発明で言う「主成分」とは、固形分にお
ける質量比が50%以上であることを言う。いずれの構
成のいかなる層にも有機フィラー微粒子と無機フィラー
微粒子を併用して良いが、好ましい無機/有機フィラー
微粒子の質量比は、(1)および(2)の場合10/0
〜8/2、(3)の上層の場合0/10〜4/6、
(3)の下層の場合10/0〜8/2である。
【0069】本発明の重合体分散物は、無機フィラー微
粒子単独からなる空隙層に比べ、無機フィラー微粒子と
有機フィラー微粒子を混合してなる空隙層に対して、使
用することがより効果的である。有機フィラー微粒子は
一般に空隙率が低く、ポリビニルアルコールなどの水溶
性の高いバインダーを使用すると吸収速度を著しく阻害
する。本発明において、「溶解」とは有機微粒子とイン
ク中の水溶性有機溶媒が平衡状態で単一の相をなすこと
を指し、「膨潤」とは有機微粒子が同水溶性有機溶媒を
吸収して体積を増加させることを言う。膨潤したときの
好ましい体積増加率は2〜8倍である。
【0070】有機フィラー微粒子を用いる目的は様々で
あるが、特に後述するような変褪色防止の目的で有機フ
ィラー微粒子を用いることが好ましい。
【0071】本発明者らの鋭意検討の結果、変褪色の防
止にはインクジェット記録後の記録部分の吸収速度が記
録前に比べて遅くなることが好ましいことを見いだし
た。
【0072】記録後の吸収速度の低下を発現させる具体
的方法として、例えばインクジェット記録前に存在した
空隙が記録後に、1.空隙でなくなる、2.空隙の数が
減少する、3.空隙径が縮小する等が挙げられる。
【0073】空隙の数が減少することが好ましく、空隙
径分布のうち0.01〜1μmに存在する最大ピーク高
さが40%以下になることが好ましい。もしくは空隙の
径が縮小することが好ましく、空隙径分布のうち0.0
1〜1μmに存在する最大ピークを空隙径とした場合
に、記録前後でその空隙径の値が60%以下に縮小する
ことが好ましい。最も好ましいのは、記録後に記録部分
表面の電子顕微鏡観察をした場合に空隙が観察されない
状態である。
【0074】更なる鋭意検討の結果、上記のような記録
後の空隙形態変化を実現する具体的手段として、水溶性
有機溶媒に可溶な有機フィラー微粒子を用いることが非
常に有効であることを見いだした。
【0075】インクが記録用紙に付与された後、インク
中の水分は次第に蒸発するが、インクに含まれる水溶性
有機溶媒の蒸発は一般に遅く、記録用紙に残留する液体
として水溶性有機溶媒の比率は次第に高くなる。即ち水
に不溶でこれらの水溶性有機溶媒に可溶の物質はインク
の乾燥とともに次第に溶解を開始する。つまりインク中
の水溶性有機溶媒により溶解又は膨潤する有機フィラー
微粒子を含有する記録用紙にインクジェット記録を行な
うと、インクの乾燥後に有機フィラー微粒子が一部又は
全部溶解、或いは膨潤することによって、空隙を塞いだ
り、空隙径を縮小させることができる。
【0076】よって本発明の有機フィラー微粒子は水溶
性有機溶媒に溶解または膨潤することが好ましい。好ま
しい水溶性有機溶媒については後述する。
【0077】有機フィラー微粒子含有層の厚さは0.1
〜5μmの範囲が好ましい。これより薄い場合は退色防
止効果が不十分であり、厚い場合はプリント濃度・イン
ク吸収速度がいずれも低下する恐れがある。また最表層
のインク吸収性を補うため、インク受容層中の下層(よ
り支持体に近い層)には無機フィラー微粒子を主成分と
する層を設けることが好ましい。無機フィラー微粒子を
主成分とする層の厚みは5〜50μmが好ましい。
【0078】有機フィラー微粒子を含有する層は一般的
に空隙率が低く、単一の層でインク受容層を形成すると
吸収容量の確保のために厚さが大きくなる。これに対し
無機フィラー微粒子を主成分とする空隙層は、空隙率が
高いためより薄い層で多くのインクを吸収できる。よっ
て有機フィラー微粒子を含有する層と、それよりも下層
に無機フィラー微粒子を主成分とする空隙層を併せて持
つインク受容層を形成することが好ましい。有機フィラ
ー微粒子含有層はインク受容層の厚みに対し0.1〜3
0%が好ましく、より好ましくは0.5〜20%であ
る。
【0079】本発明においては、発明の効果を阻害しな
い範囲で親水性バインダーを使用することが出来る。
【0080】インク受容層に用いられる親水性バインダ
ーの例としては、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ポ
リエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリル酸、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、デキス
トラン、デキストリン、カラギーナン(κ、ι、λ
等)、寒天、プルラン、水溶性ポリビニルブチラール、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース等が挙げられる。これらの親水性バインダーは2種
以上併用することも可能である。本発明で好ましく用い
られる親水性バインダーはポリビニルアルコールであ
る。
【0081】本発明で好ましく用いられるポリビニルア
ルコールには、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる
通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン変
性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有するア
ニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルア
ルコールも含まれる。
【0082】酢酸ビニルを加水分解して得られるポリビ
ニルアルコールは平均重合度が1000以上のものが好
ましく用いられ、特に平均重合度が1500〜5000
のものが好ましく用いられる。又ケン化度は70〜10
0%のものが好ましく、80〜99.5%のものが特に
好ましい。
【0083】カチオン変性ポリビニルアルコールとして
は、例えば特開昭61−10483号に記載されている
ような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基を
上記ポリビニルアルコールの主鎖又は側鎖中に有するポ
リビニルアルコールであり、カチオン性基を有するエチ
レン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケン化
することにより得られる。
【0084】ポリビニルアルコールは重合度や変性の種
類違いなど2種類以上を併用することもできる。
【0085】インク受容層に用いられる無機フィラー微
粒子の添加量は、要求されるインク吸収容量、空隙層の
空隙率、無機フィラー微粒子の種類、親水性バインダー
の種類に大きく依存するが、一般には記録用紙1m2
たり、通常5〜30g、好ましくは10〜25gであ
る。
【0086】又、インク受容層に用いられる無機フィラ
ー微粒子と親水性バインダーの比率は質量比で通常2:
1〜20:1であり、特に3:1〜10:1であること
が好ましい。
【0087】本発明のインクジェット記録用紙には、記
録後の保存による画像のにじみを防止する目的でカチオ
ン性ポリマーが好ましく用いられる。
【0088】カチオン性ポリマーの例としては、ポリエ
チレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、
ジシアンジアミドポリアルキレンポリアミン縮合物、ポ
リアルキレンポリアミンジシアンジアミドアンモニウム
塩縮合物、ジシアンジアミドホルマリン縮合物、エピク
ロルヒドリン・ジアルキルアミン付加重合物、ジアリル
ジメチルアンモニウムクロライド重合物、ジアリルジメ
チルアンモニウムクロライド・SO2共重合物、ポリビ
ニルイミダゾール、ビニルピロリドン・ビニルイミダゾ
ール共重合物、ポリビニルピリジン、ポリアミジン、キ
トサン、カチオン化澱粉、ビニルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロライド重合物、(2−メタクロイルオキ
シエチル)トリメチルアンモニウムクロライド重合物、
ジメチルアミノエチルメタクリレート重合物、などが挙
げられる。
【0089】又化学工業時報平成10年8月15日及び
25日に述べられるカチオン性ポリマー、三洋化成工業
株式会社発行「高分子薬剤入門」に述べられる高分子染
料固着剤が例として挙げられる。
【0090】本発明のインクジェット記録用紙には、イ
ンク受容層の物理強度を調整する目的、又は塗布乾燥時
の塗工皮膜のひび割れを抑制する目的で硬膜剤を用いる
ことが好ましい。
【0091】硬膜剤は、一般的には前記親水性バインダ
ーと反応し得る基を有する化合物或いは親水性バインダ
ーが有する異なる基同士の反応を促進するような化合物
であり、親水性バインダーの種類に応じて適宜選択して
用いられる。
【0092】硬膜剤の具体例としては、例えば、エポキ
シ系硬膜剤(ジグリシジルエチルエーテル、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオー
ルジグリシジルエーテル、1,6−ジグリシジルシクロ
ヘキサン、N,N−ジグリシジル−4−グリシジルオキ
シアニリン、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グ
リセロールポリグリシジルエーテル等)、アルデヒド系
硬膜剤(ホルムアルデヒド、グリオキザール等)、活性
ハロゲン系硬膜剤(2,4−ジクロロ−4−ヒドロキシ
−1,3,5−s−トリアジン等)、活性ビニル系化合
物(1,3,5−トリスアクリロイル−ヘキサヒドロ−
s−トリアジン、ビスビニルスルホニルメチルエーテル
等)、ほう酸及びその塩、ほう砂、アルミ明礬等が挙げ
られる。
【0093】特に好ましい親水性バインダーとしてポリ
ビニルアルコール及び又はカチオン変性ポリビニルアル
コールを使用する場合には、ほう酸及びその塩、及びエ
ポキシ系硬膜剤から選ばれる硬膜剤を使用するのが好ま
しい。最も好ましいのはほう酸及びその塩から選ばれる
硬膜剤である。
【0094】ほう酸又はその塩としては、硼素原子を中
心原子とする酸素酸及びその塩のことを示し、具体的に
はオルトほう酸、二ほう酸、メタほう酸、四ほう酸、五
ほう酸、八ほう酸及びそれらの塩が含まれる。
【0095】上記硬膜剤の使用量は親水性バインダーの
種類、硬膜剤の種類、無機フィラー微粒子の種類や親水
性バインダーに対する比率等により変化するが、通常親
水性バインダー1g当たり5〜500mg、好ましくは
10〜300mgである。
【0096】本発明のインクジェット記録用紙のインク
受容層及び必要に応じて設けられるその他の層には、前
記以外に各種の添加剤を添加することが出来る。例え
ば、カチオン又は非イオンの各種界面活性剤、特開昭5
7−74193号、同57−87988号及び同62−
261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−7
4192号、同57−87989号、同60−7278
5号、同61−146591号、特開平1−95091
号及び同3−13376号等に記載されている退色防止
剤、特開昭59−42993号、同59−52689
号、同62−280069号、同61−242871号
及び特開平4−219266号等に記載されている蛍光
増白剤、硫酸、リン酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸カリウム等のpH調整剤、消泡
剤、防腐剤、増粘剤、帯電防止剤、マット剤等の公知の
各種添加剤を含有させることもできる。
【0097】インク受容層は何層で構成されていてもよ
く、この場合、それらのインク受容層の構成はお互いに
同じであっても異なっていても良い。
【0098】本発明に用いる支持体は従来インクジェッ
ト記録用紙用として公知のものを適宜使用でき、吸水性
支持体であってもよいが、非吸水性支持体であることが
好ましい。
【0099】本発明で用いることのできる吸水性支持体
としては、例えば一般の紙、布、木材等を有するシート
や板等を挙げることができるが、特に紙は基材自身の吸
水性に優れかつコスト的にも優れるために最も好まし
い。紙支持体としては、LBKP、NBKP等の化学パ
ルプ、GP、CGP、RMP、TMP、CTMP、CM
P、PGW等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等の
木材パルプを主原料としたものが使用可能である。又、
必要に応じて合成パルプ、合成繊維、無機繊維等の各種
繊維状物質も原料として適宜使用することができる。
【0100】上記紙支持体中には必要に応じて、サイズ
剤、顔料、紙力増強剤、定着剤等、蛍光増白剤、湿潤紙
力剤、カチオン化剤等の従来公知の各種添加剤を添加す
ることができる。
【0101】紙支持体は前記の木材パルプなどの繊維状
物質と各種添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、
ツインワイヤー抄紙機等の各種抄紙機で製造することが
できる。又、必要に応じて抄紙段階又は抄紙機にスター
チ、ポリビニルアルコール等でサイズプレス処理した
り、各種コート処理したり、カレンダー処理したりする
こともできる。
【0102】本発明で好ましく用いることのできる非吸
水性支持体には、透明支持体又は不透明支持体がある。
透明支持体としてはポリエステル系樹脂、ジアセテート
系樹脂、トリアテセート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリイミ
ド系樹脂、セロハン、セルロイド等の材料を有するフィ
ルム等が挙げられ、中でもOHPとして使用されたとき
の輻射熱に耐える性質のものが好ましく、ポリエチレン
テレフタレートが特に好ましい。このような透明な支持
体の厚さとしては、50〜200μmが好ましい。
【0103】又不透明支持体としては、例えば、基紙の
少なくとも一方に白色顔料等を添加したポリオレフィン
樹脂被覆層を有する樹脂被覆紙(いわゆるRCペーパ
ー)、ポリエチレンテレフタレートに硫酸バリウム等の
白色顔料を添加してなるいわゆるホワイトペットが好ま
しい。
【0104】前記各種支持体とインク受容層の接着強度
を大きくする等の目的で、インク受容層の塗布に先立っ
て、支持体にコロナ放電処理や下引処理等を行うことが
好ましい。更に、本発明のインクジェット記録用紙は必
ずしも無色である必要はなく、着色された記録シートで
あってもよい。
【0105】本発明のインクジェット記録用紙では原紙
支持体の両面をポリエチレンでラミネートした紙支持体
を用いることが、記録画像が写真画質に近く、しかも低
コストで高品質の画像が得られるために特に好ましい。
そのようなポリエチレンでラミネートした紙支持体につ
いて以下に説明する。
【0106】紙支持体に用いられる原紙は木材パルプを
主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロ
ピレンなどの合成パルプ或いはナイロンやポリエステル
などの合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとして
はLBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LDP、
NDP、LUKP、NUKPのいずれも用いることが出
来るが短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBSP、
NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。但
し、LBSP及び又はLDPの比率は10〜70質量%
が好ましい。
【0107】上記パルプは不純物の少ない化学パルプ
(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いら
れ、又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも
有用である。
【0108】原紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテン
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加する
ことが出来る。
【0109】抄紙に使用するパルプの濾水度はCSFの
規定で200〜500mlが好ましく、又、叩解後の繊
維長がJIS−P−8207に規定される24メッシュ
残分の質量%と42メッシュ残分の質量%との和が30
〜70%が好ましい。尚、4メッシュ残分の質量%は2
0質量%以下であることが好ましい。
【0110】原紙の坪量は30〜250gが好ましく、
特に50〜200gが好ましい。原紙の厚さは40〜2
50μmが好ましい。
【0111】原紙は抄紙段階又は抄紙後にカレンダー処
理して高平滑性を与えることも出来る。原紙密度は0.
7〜1.2g/cm3(JIS−P−8118)が一般
的である。更に原紙剛度はJIS−P−8143に規定
される条件で20〜200gが好ましい。
【0112】原紙表面には表面サイズ剤を塗布しても良
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
と同様のサイズ剤を使用できる。
【0113】原紙のpHはJIS−P−8113で規定
された熱水抽出法により測定された場合、5〜9である
ことが好ましい。
【0114】原紙表面及び裏面を被覆するポリエチレン
は、主として低密度のポリエチレン(LDPE)及び/
又は高密度のポリエチレン(HDPE)であるが他のL
LDPEやポリプロピレン等も一部使用することが出来
る。
【0115】特にインク受容層側のポリエチレン層は写
真用印画紙で広く行われているようにルチル又はアナタ
ーゼ型の酸化チタンをポリエチレン中に添加し、不透明
度及び白色度を改良したものが好ましい。酸化チタン含
有量はポリエチレンに対して通常3〜20質量%、好ま
しくは4〜13質量%である。
【0116】ポリエチレン被覆紙は光沢紙として用いる
ことも、又、ポリエチレンを原紙表面上に溶融押し出し
てコーティングする際にいわゆる型付け処理を行って通
常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目面を形
成したものも本発明で使用できる。
【0117】上記ポリエチレン被覆紙においては紙中の
含水率を3〜10質量%に保持するのが特に好ましい。
【0118】本発明の記録用紙の空隙層及び下引き層な
ど必要に応じて適宜設けられる各種のインク受容層を支
持体上に塗布する方法は公知の方法から適宜選択して行
うことが出来る。好ましい方法は、各層を構成する塗工
液を支持体上に塗設して乾燥して得られる。この場合、
2層以上を同時に塗布することもでき、特に全ての親水
性バインダー層を1回の塗布で済ませる同時塗布が好ま
しい。
【0119】塗布方式としては、ロールコーティング
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法或い
は米国特許第2,681,294号記載のホッパーを使
用するエクストルージョンコート法が好ましく用いられ
る。
【0120】本発明のインクジェット記録用紙につい
て、未記録部分のブリストー測定の接触時間0.8秒に
おける好ましい吸水量は10〜30ml/m2である。
【0121】本発明におけるインクジェット記録の吐出
方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングル
キャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、
ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型
等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェ
ット型、バブルジェット(R)型等)、静電吸引方式
(例えば、電界制御型、スリットジェット型等)及び放
電方式(例えば、スパークジェット型等)などを具体的
な例として挙げることができる。
【0122】本発明に用いられるインクは従来公知の水
性染料インクであり、水溶性染料、水、水溶性有機溶媒
を含有し、必要に応じてその他の添加剤を加えることが
できる。特に水溶性有機溶媒は、ノズル近傍のインクの
乾燥による染料の析出を防止する目的などで必ず添加さ
れる。この水溶性有機溶媒は水と相溶するいかなる有機
溶媒であってもよく、又複数種類を混合して用いてもよ
い。該水溶性有機溶媒の沸点は120℃以上が好まし
い。又SP値が18.414〜30.69にある水溶性
有機溶媒が10〜30%含まれることが好ましい。
【0123】SP値とは溶解パラメータのことであり、
物質の溶解性を予測するための一つの有用な尺度であ
る。ここで単位は[MPa]1/2であり、25℃におけ
る値を指す。「POLYMER HANDBOOK」
(J.Brandrup他,AWiley−inter
science Publication)のIV−33
7頁に記載されている他、各種の文献などに有機溶媒の
SP値が掲載されている。
【0124】水溶性有機溶媒の例としては、アルコール
類(例えば、ブタノール、イソブタノール、セカンダリ
ーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアル
コール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオ
ール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコ
ール等)、多価アルコールのアルキルエーテル類(例え
ば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジ
エチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエー
テル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、
テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラ
エチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレ
ングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコ
ールジエチルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタ
ノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレン
イミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメ
チルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホル
ムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロ
リドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシル
ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、
ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スル
ホラン等)等が挙げられる。
【0125】特に好ましい水溶性有機溶媒は多価アルコ
ール類、多価アルコールのアルキルエーテル類、複素環
類であり、これらから2〜3種選ばれるのが好ましい。
特に好ましい水溶性有機溶媒は、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリ
セリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエタノ
ールアミン、2−ピロリドン、1,5−ペンタンジオー
ル、1,2−ヘキサンジオールである。
【0126】当該インクはインクジェットで公知の直接
染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料或いは食品用
色素等の水溶性染料のいずれか1種以上を含有する。イ
ンク中の染料・色素の濃度は通常0.1〜5%である。
【0127】当該インクは記録用紙に対する濡れ性を良
好にするために、20℃において、通常2.5×10-4
〜6.0×10-4N/cm、好ましくは3.0×10-4
〜5.0×10-4N/cmの範囲内の表面張力を有する
のが好ましい。
【0128】当該インクは染料の溶解性を良好にするた
めに、pH7以上にすることが望ましい。このために公
知のpH調節剤を用いることができる。
【0129】その他当該インクの添加剤としては、例え
ば金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整
剤、湿潤剤、界面活性剤及び防錆剤等が挙げられる。こ
れら添加剤のインク中の濃度は通常0.01〜5%であ
る。
【0130】本発明におけるインクジェット記録の好ま
しい最大インク吐出量は10〜35ml/m2である。
【0131】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて具体的に説明
するが、本発明の実施態様はこれらの例に限定されるも
のではない。尚、実施例中で「%」は特に断りのない限
り質量%を示す。
【0132】実施例1 (重合体分散物L−1の作製)攪拌器および滴下漏斗を
備えたフラスコ中に、純水300部を入れ80℃に加熱
した後、攪拌しながらn−ブチルアクリレート45部、
エチルメタクリレート55部、アルキルトリメチルアン
モニウムクロリド6部の混和液、および重合開始剤とし
て2,2′−アゾビス−4−シアノ吉草酸5%水溶液1
0mlを30分かけて連続的に添加し4時間反応させ
た。得られた重合体分散物の計算Tgは−1℃、平均粒
子径は20nmであった。
【0133】(重合体分散物L−2〜4の作製)L−1
と同様に、表1のようにモノマーと乳化剤を変化させ、
重合体分散物L−2〜4を得た。
【0134】(有機フィラー分散液EM−1、2の作
製)L−1と同様に、表1のようにモノマーと乳化剤を
変化させ、有機フィラー分散液EM−1、2を得た。
【0135】
【表1】
【0136】(無機フィラー分散液−1の作製)カチオ
ン性ポリマー(P−1)の15%水溶液100gに1次
粒子の平均粒子径が12nmの微粒子シリカ(トクヤマ
製、QS−20:屈折率、約1.45)の25%水分散
液500g、ついで硼酸3.0g、ホウ砂0.7gを添
加し、高速ホモジナイザーで分散し、青白色澄明な無機
フィラー分散液−1を得た。
【0137】(塗工液1の作製)無機フィラー分散液−
1の610gを45℃に昇温し、ポリビニルアルコール
(クラレ製、PVA203)の10%水溶液5ml及び
他のポリビニルアルコール(重合度400)の6%水溶
液290mlをそれぞれ45℃に昇温した後に添加し
た。最後に液全体の体積が1000mlになるように4
5℃の純水を加えて半透明状の塗工液1を得た。
【0138】(無機フィラー分散液−2の作製)無機フ
ィラー分散液−1のカチオン性ポリマーをP−2に置き
換えて同様の作業により青白色澄明な無機フィラー分散
液−2を得た。
【0139】
【化1】
【0140】(塗工液2の作製)無機フィラー分散液−
2の610gを45℃に昇温し、ポリビニルアルコール
(クラレ製、PVA203)の10%水溶液5ml及び
他のポリビニルアルコール(クラレ製、PVA245)
の6%水溶液290mlをそれぞれ45℃に昇温した後
に添加した。さらに、重合体分散物L−1(固形分濃度
20%)を20g添加し、最後に液全体の体積が100
0mlになるように45℃の純水を加えて半透明状の塗
工液2を得た。
【0141】(記録用紙−1の作製)塗工液1、および
塗工液2を用いて以下の条件で同時重層塗布を行ない、
記録用紙−1を得た。 支持体:両面をポリエチレンで被覆した紙支持体(厚み
230μm) 1層目(下層):塗工液1、湿潤膜厚80μm 2層目(上層):塗工液2、湿潤膜厚80μm 塗工方式:スライドホッパー塗布 (記録用紙−2〜7の作製)記録用紙−1と比べ、以下
の相違点以外は全く同様にして記録用紙−2〜7を得
た。
【0142】記録用紙−2:塗工液2に添加するL−1
の代わりにL−2を用いた 記録用紙−3:無機フィラー分散液2に用いたシリカの
代わりに酸化亜鉛(堺化学製FINEX:平均粒子径4
0nm、屈折率1.9〜2.0)を用いた 記録用紙−4:塗工液2にL−1を添加しなかった塗工
液2′を用いた 記録用紙−5:塗工液2′に添加する重合度400のポ
リビニルアルコールの6%水溶液の添加量を357ml
とした 記録用紙−6:塗工液2に添加するL−1の代わりにL
−3を用いた 記録用紙−7:塗工液2に添加するL−1の代わりにL
−4を用いた。
【0143】(塗工液3の作製)有機フィラー粒子分散
液EM−1を165g、無機フィラー分散液2を65
g、重合体分散物L−1を12g混合し、最後に100
0mlとなるように水を添加し、塗工液3を得た。
【0144】(記録用紙−8の作製)記録用紙−4の記
録面上にワイヤーバーを用いて塗工液3を塗布乾燥し、
記録用紙−8を得た。新たに塗設された層の乾燥膜厚は
1μmであった。
【0145】(記録用紙−9〜13の作製)記録用紙−
8と比べ、以下の相違点以外は全く同様にして記録用紙
−9〜13を得た。
【0146】記録用紙−9:塗工液3に添加したL−1
の代わりにL−2を用いた 記録用紙−10:塗工液3に添加したEM−1の代わり
にEM−2を用いた 記録用紙−11:塗工液3に添加したL−1の代わり
に、ポリビニルアルコール(クラレ製、PVA245)
の6%水溶液を40g添加した 記録用紙−12:塗工液3に添加するL−1の代わりに
L−3を用いた 記録用紙−13:塗工液3に添加するL−1の代わりに
L−4を用いた。
【0147】(インク液−1の作製)以下の組成からな
るインク液−1を作製した。
【0148】 水 68.5部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 12部 ジエチレングリコール 10部 グリセリン 8部 C.I.Direct Blue 86(銅フタロシアニン系染料) 1部 界面活性剤(日信化学工業製 サーフィノール465) 0.5部 (プリント濃度の評価)記録用紙−1〜13に対し、M
J−800C(セイコーエプソン(株)製)の純正イン
クを用い、黒のベタ画像を記録した。記録部の反射濃度
を緑色光で濃度測定した。
【0149】(皮膜の柔軟性評価)記録用紙−1〜7を
23℃、相対湿度20%で24時間調湿した後、直径が
それぞれ10mm、20mm、30mm、40mmの円
筒状のステンレス棒に記録面を外にして巻きつけ、イン
ク吸収層のひび割れが生じる棒の直径を調べた。当該値
が小さいものほどインク吸収層は柔軟であり、20mm
以下のものは実用上問題ないが、30mmのものは乾燥
した室内等で記録面が割れる可能性があり、40mmで
は実用上問題があるレベルである。
【0150】(皮膜のひび割れ評価)記録用紙−8〜1
3の黒ベタ画像部を10倍のルーペで観察し、塗膜のひ
び割れ状態を観察し、以下の基準で判定した。
【0151】 ○:ひび割れが全く観察されない △:孤立した小さなひび割れが散見される ×:孤立した大きなひび割れが多く見受けられる ××:連続した地割れのようなひび割れが観察される 実用上問題がないレベルは○、△である。
【0152】(インク吸収性の判定)記録用紙−1〜1
3のベタ画像記録部を目視判定した。判定は以下の基準
で行なった。
【0153】 ○:30cmの観察距離でまだらが見受けられない △:60cm未満の観察距離ではまだらが見受けられな
い ×:60cm以上の観察距離でまだらが見受けられる 実用上問題がないレベルは○、△である。
【0154】(変褪色の評価)インク液−1をインクジ
ェットプリンタMJ−800C(セイコーエプソン
(株)製)に搭載し、記録用紙−4、8〜13に対しベ
タ画像を記録(吐出)した。インク吐出量は12ml/
2であった。得られた画像を平均して常温常湿である
オフィス室内の窓際に貼り、外気流が曝露されるが直射
日光の当たらない環境に6ヶ月放置した。画像部の反射
濃度を赤色の単色光で濃度測定し、放置前後の比(残存
率)を求めた。
【0155】(電子顕微鏡観察)記録用紙−1〜13の
塗工表面未記録部を電子顕微鏡で観察したところ、5n
m〜100nm程度の径を持った空隙が無数に存在して
いた。また、ベタ画像記録部表面を同様に観察したとこ
ろ、記録用紙−4、10以外は全て未記録部分に比べ空
隙の縮小または減少が観察された。なお、記録用紙−4
の断面を同様に電子顕微鏡で観察し、画像解析から求め
た無機微粒子の平均粒子径は40nmであった。以上の
測定・評価結果を表2および表3に示す。
【0156】
【表2】
【0157】
【表3】
【0158】表2、3から明らかなように、本発明の記
録用紙は皮膜の柔軟性及び変褪色防止効果に優れ、イン
ク吸収速度が速く、プリント濃度の高いものであること
がわかる。
【0159】
【発明の効果】本発明により、空隙型の特徴を持ったイ
ンクジェット記録用紙に対し、インク吸収速度とひび割
れ耐性を両立させ、さらには、特殊な工程なしに、有害
ガスによる画像劣化を改善することができた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径5〜100nmのフィラー微
    粒子を主成分とする空隙型インク受容層を有するインク
    ジェット記録用紙において、ガラス転移温度が−30〜
    40℃で、かつ平均粒子径が1nm以上50nm未満で
    ある重合体を分散したカチオン性または非イオン性の分
    散物を該受容層に含有することを特徴とするインクジェ
    ット記録用紙。
  2. 【請求項2】 平均粒子径5〜100nmのフィラー微
    粒子を主成分とし、ガラス転移温度が−30〜40℃の
    カチオン性または非イオン性の重合体を含有する空隙型
    インク受容層を支持体上に有しており、該重合体が平均
    粒子径1nm以上50nm未満である重合体を分散した
    カチオン性または非イオン性の分散物を含む液を塗布す
    ることによって供給されたことを特徴とするインクジェ
    ット記録用紙。
  3. 【請求項3】 少なくとも2層からなる空隙型のインク
    受容層を有し、かつ前記重合体を最表面のインク受容層
    に含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のイ
    ンクジェット記録用紙。
  4. 【請求項4】 無機フィラー微粒子および有機フィラー
    微粒子の双方をフィラー微粒子として含有し、かつ該無
    機フィラー微粒子の屈折率が1.3〜1.8であり、該
    有機フィラー微粒子のガラス転移温度が70〜150℃
    であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のイ
    ンクジェット記録用紙。
  5. 【請求項5】 有機フィラー微粒子が水溶性有機溶媒に
    溶解または膨潤することを特徴とする請求項4に記載の
    インクジェット記録用紙。
  6. 【請求項6】 前記重合体の含有量が、無機フィラー微
    粒子と有機フィラー微粒子の含有量の和に対し、0.1
    質量%〜30質量%の範囲であることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録用
    紙。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005022414A (ja) * 2003-07-02 2005-01-27 Hewlett-Packard Development Co Lp インクジェット記録用材料
JP2016190483A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 キヤノンファインテック株式会社 ヒートシール可能な記録シート
US9902139B2 (en) 2015-03-30 2018-02-27 Canon Finetech Nisca, Inc. Heat sealable printing sheet

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