JP2003011495A - インクジェット記録用紙及び、その製造方法 - Google Patents

インクジェット記録用紙及び、その製造方法

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JP2003011495A
JP2003011495A JP2001204593A JP2001204593A JP2003011495A JP 2003011495 A JP2003011495 A JP 2003011495A JP 2001204593 A JP2001204593 A JP 2001204593A JP 2001204593 A JP2001204593 A JP 2001204593A JP 2003011495 A JP2003011495 A JP 2003011495A
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ink
recording paper
organic fine
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absorbing layer
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JP2001204593A
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Kenzo Kasahara
健三 笠原
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク吸収性に優れ、有害ガスによる画像劣
化の少ないインクジェット用の記録用紙及び、その製造
方法を提供する。 【解決手段】 支持体上にインク吸収層を有するインク
ジェット記録用紙において、該インク吸収層が最表面に
空隙を有し、且つ、下記一般式(1)を満たすことを特
徴とするインクジェット記録用紙。 一般式(1) V60/V≧0.7、及び、Va/V≦0.3 〔式中、V60、V、Vaは、インクジェット記録用紙
のブリストー測定において、接触時間0.8秒における
水の転移量を表わす。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
用紙及び、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、インクの微小液
滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録シー
トに付着させ、画像・文字などの記録を行うものである
が、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の利点
を有している。
【0003】上記の記録方法で従来から問題となってい
たノズルの目詰まりとメンテナンスについては、インク
及び装置の両面から改良が進み、現在では各種プリンタ
ー、ファクシミリ、コンピューター端末等、様々な分野
に急速に普及している。
【0004】特に最近ではプリンターの高画質化が進み
写真画質に肉薄していることから、記録用紙も写真画質
に近い高画質を実現し、且つ、写真の風合い(光沢、平
滑性、コシなど)を再現することが求められている。
【0005】写真の風合いを再現するために、従来の記
録用紙として支持体上にゼラチンやポリビニルアルコー
ルなどの親水性バインダーを塗工したいわゆる膨潤型の
ものが知られているが、インク吸収速度が遅い、プリン
ト後に表面がべたつきやすい、保存中に湿度の影響を受
けて画像がにじみやすい等の問題点があった。
【0006】特に、インク吸収速度が遅い場合には、吸
収される前にインクの液滴同士が混ざり合い、異色間の
にじみ(ブリーディング)や同色内のまだら(ビーディ
ング)が発生しやすく、写真画質に近い高画質の達成は
非常に困難であった。
【0007】上記記載の膨潤型に代わり主流となりつつ
あるのがいわゆる空隙型であり、微細な空隙にインクを
吸収させるため、吸収速度が速いのが特徴である。この
ように写真画質と写真の風合いを達成を目的とする記録
用紙の例としては、特開平10−119423号、同1
0−119424号、同10−175364号、同10
−193776号、同10−193776号、同10−
217601号、同11−20300号、同11−10
6694号、同11−321079号、同11−348
410号、同11−348410号、同10−1781
26号、同11−348409号、特開2000−27
093、同2000−94830、同2000−158
807、同2000−211241等に記載されてい
る。
【0008】一方、画質・風合いに加え、耐久性・画像
保存性に対する要求もより高度になり、耐光性、耐湿
性、耐水性なども銀塩写真レベルに到達させる試みが数
多くなされている。耐光性向上の例としては特開昭57
−74192号、同57−87989号、同57−74
193号、同58−152072号、同64−3647
9号、特開平1−95091号、同1−115677
号、同3−13376号、同4−7189号、同7−1
95824号、同8−25796号、同11−3210
90号、同11−277893号、特開2000−37
951等、多数の技術が示されている。
【0009】従来公知の空隙型記録用紙の場合、耐光性
だけでなく、その空隙構造に起因して有害ガスによる変
褪色を起こしやすい等の問題点があった。特に、一般の
カラーインクジェットプリンタに採用されているフタロ
シアニン系水性染料を用いた場合に上記の問題が起こり
やすい。
【0010】この変褪色のメカニズムは未だ定かではな
いが、微細空隙構造は高表面積を有し、かつ無機微粒子
の活性な表面を有しているため、オゾン、オキシダン
ト、SOx、NOx等のような空気中の極微量の活性な有
害ガスによる染料の分解が可能性の一つとして考えられ
ている。
【0011】変褪色の現象は特開昭63−252780
号、同64−11877号、特開平1−108083
号、同1−216881号、同1−218882号、同
1−258980号、同2−188287号、同7−2
37348号、同7−266689号、同8−1646
64号等に記載されているが、空隙構造がより微細にな
る写真画質用の記録用紙で更に劣化しやすいため、従来
の改良技術では効果が不十分であり、より抜本的な改善
が望まれていた。
【0012】上記のような耐光性や空隙に起因する変褪
色の問題は前記の膨潤型記録用紙では少ないが、逆にイ
ンク吸収速度の遅さを改善することが困難であった。
【0013】また、顔料インクを用いた場合、変褪色の
問題は解決しうるが、記録用紙上のギラツキ(ブロンジ
ング)などの問題は品質上十分な画質を与えるレベルに
至っておらず、また、プリントにラミネート処理を施し
たり、フレームに入れるなどのガス遮断方法、または特
開昭53−27426号、同59−222381号、同
62−271781号、特開平11−157207号、
同11−245507号、特開2000−71608に
例示されているような熱可塑性微粒子を表面に含有する
記録用紙をプリント後、加熱または加圧処理してガス遮
断層を発現させる方法などは非常に効果的ではあるが、
いずれも後処理が必要であり余分な工程が負荷となって
いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ク吸収性に優れ、有害ガスによる画像劣化の少ないイン
クジェット用の記録用紙(以下、単に記録用紙ともい
う)及び、その製造方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
の項目1〜4によって達成された。
【0016】1.支持体上にインク吸収層を有するイン
クジェット記録用紙において、該インク吸収層が最表面
に空隙を有し、且つ、前記一般式(1)を満たすことを
特徴とするインクジェット記録用紙。
【0017】2.支持体上にインク吸収層を有するイン
クジェット記録用紙の製造方法において、該インク吸収
層が前記一般式(2)を満たす有機微粒子エマルジョン
を含有する塗工液を該支持体上に塗布乾燥する工程を経
て作製されたことを特徴とするインクジェット記録用紙
の製造方法。
【0018】3.前記2に記載の製造方法を用いて製造
されたことを特徴とするインクジェット記録用紙。
【0019】4.インク吸収層が、有機微粒子含有層を
最表面層として有し、該有機微粒子含有層中の有機微粒
子の含有率が80質量%以上であることを特徴とする前
記1または3に記載のインクジェット記録用紙。
【0020】以下、本発明を詳細に説明する。本発明者
等は上記の問題点を種々検討した結果、請求項1に記載
のように、支持体上にインク吸収層を有するインクジェ
ット記録用紙において、該インク吸収層が最表面に空隙
を有し、且つ、後述するブリストー法に規定される水吸
収特性を、前記一般式(1)において、Va/V≦0.
3を満たすように調整されたインクジェット記録用紙
は、記録時には、高いインク吸収性を示し、且つ、記録
後においては、空隙の数、空隙径を減少させることによ
り、著しく変褪色が低減されるインクジェット記録用紙
を開発することに成功した。
【0021】また、一般式(1)において、V60/V
≧0.7を満たすように調整されたインクジェット記録
用紙は、インクジェット記録部分のうちインク量の少な
い場所にも変褪色を効果的に防止でき、更に、プリント
後の乾燥時に気温の低い冬期などにおいても変褪色防止
効果を効果的に得ることが出来ることに成功した。
【0022】また、上記記載の本発明に記載の効果は、
請求項2に記載の製造方法によって製造されたインクジ
ェット記録用紙のように、支持体上のインク吸収層が前
記一般式(2)を満たす有機微粒子エマルジョンを含有
する塗工液を該支持体上に塗布乾燥する工程を経て作製
されたインクジェット記録用紙によっても同様に得るこ
とが出来る。
【0023】本発明のインクジェット記録用紙の最大の
特徴は、記録時にはインク吸収層の最表面に設けられて
いる空隙により、高いインク吸収性を実現し、次いで、
記録後は、前記の空隙の数及び/または空隙径を減少さ
せることにより、SOx、NOx等の有害ガスに起因する
画像の変褪色を著しく低減できることであり、従来のよ
うに、プリントにラミネートを施したり、フレームに入
れる、新たに有害ガスの遮断層を設けるなどの後処理を
不用にしたことである。
【0024】本発明のインクジェット記録用紙は、写真
画質に近い高画質を達成するために高いインク吸収速度
が必要であり、そのため少なくとも最表面に空隙を有す
ることが必要である。
【0025】以下、本発明に係るインク吸収層の空隙に
ついて説明する。本発明に係るインク吸収層の空隙の形
態は電子顕微鏡観察によって確認することができる。こ
こで、空隙同士は単独に孤立するのではなく、連続的に
お互いに導通していることが好ましい。また、空隙径
は、例えば、従来公知の水銀圧入法により測定できる。
【0026】空隙型のインクジェット記録用紙において
は、多くの場合、微粒子を充填した隙間を空隙としてい
る。よって、空隙径は、充填している粒子の大きさと充
填率から表現することが可能である。
【0027】高いインク吸収特性を付与する観点から、
本発明のインクジェット記録用紙に好ましく用いられる
粒子の大きさは0.01μm〜1μm、より好ましくは
0.02μm〜0.1μmであり、空隙率としては10
%〜70%、より好ましくは20%〜60%である。
【0028】本発明に係るインク吸収層の吸収特性を水
の転移量を測定するブリストー測定を用いて説明する。
【0029】ここで、ブリストー測定とは、液体吸収性
試験(J.TAPPI紙パルプ試験方法 No.51参
照)に記載の試験方法に準じて行った測定であり、当該
測定に用いる液体は、通常水であるが、測定の系によっ
ては、水に極少量の染料などを溶解させて着色してもよ
い。
【0030】本発明に記載の効果を得る観点から、本発
明のインクジェット記録用紙のV60/V値は、は0.
7以上、且つ、Va/V値は、0.3以下であることが
必要であるが、V60/V値は、0.7≦V60/V≦
1.5の範囲が好ましい。
【0031】ブリストー測定に用いられる、親水性有機
溶媒について説明する。本発明に係る親水性有機溶媒
は、インク液の構成成分として好ましく用いることが出
来るが、ブリストー測定に用いる親水性溶媒が必ずし
も、インク液を構成している溶媒成分でなくてもよい。
【0032】本発明に用いられるインクは従来公知の水
性染料インクが好ましく用いられる、水溶性染料、水、
親水性有機溶媒を含有し、必要に応じてその他の添加剤
を加えることができる。特に親水性有機溶媒は、ノズル
近傍のインクの乾燥による染料の析出を防止する目的な
どで必ず添加される。この親水性有機溶媒は水と相溶す
るいかなる有機溶媒であってもよく、また、複数種類を
混合して用いてもよい。該親水性有機溶媒の沸点は12
0℃以上が好ましい。また、SP(溶解性パラメータ)
値が18.414〜30.69にある親水性有機溶媒が
10〜30質量%含まれることが好ましい。
【0033】SP(Solubility Param
eter)値とは溶解性パラメータのことであり、物質
の溶解性を予測するための一つの有用な尺度である。こ
こで単位は〔MPa〕1/2であり、25℃における値を
指す。「POLYMER HANDBOOK」(J.B
randrup他,A Wiley−intersci
ence Publication)のIV−337頁に
記載されている他、各種の文献などに有機溶媒のSP値
が掲載されている。
【0034】親水性有機溶媒(かっこ内の数値は溶解性
パラメータを示す)の例としては、アルコール類(例え
ば、ブタノール(23.3)、イソブタノール(21.
5)、セカンダリーブタノール(22.1)、ターシャ
リーブタノール(21.7)、ペンタノール、ヘキサノ
ール、シクロヘキサノール(23.3)、ベンジルアル
コール(24.8)等)、多価アルコール類(例えば、
エチレングリコール(29.9)、ジエチレングリコー
ル(24.8)、トリエチレングリコール(21.
9)、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール
(25.8)、ジプロピレングリコール(20.5)、
ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキ
サンジオール(21.1)、ペンタンジオール、グリセ
リン(33.8)、ヘキサントリオール、チオジグリコ
ール等)、多価アルコールのアルキルエーテル類(例え
ば、エチレングリコールモノメチルエーテル(23.
3)、エチレングリコールモノエチルエーテル(21.
5)、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールジメチルエーテル(17.6)、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル(23.3)、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジ
エチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエー
テル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、
テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラ
エチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレ
ングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコ
ールジエチルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタ
ノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エ
チレンジアミン(25.2)、ジエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、
ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミ
ン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類
(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例
えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、
シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシ
ド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類
(例えば、スルホラン等)等が挙げられる。
【0035】特に好ましい親水性有機溶媒は多価アルコ
ール類、多価アルコールのアルキルエーテル類、複素環
類であり、これらから2〜3種選ばれるのが好ましい。
【0036】本発明に係る親水性有機溶媒の中で、SP
(溶解性パラメータ)値が18.414〜30.69の
範囲の親水性有機溶媒としては、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレング
リコールモノブチルエーテル、トリエタノールアミン、
2−ピロリドン等が好ましく用いられるが、特に好まし
く用いられるのは、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル(SP値19.437、沸点230℃)である。
【0037】当該インクはインクジェットで公知の直接
染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料或いは食品用
色素等の水溶性染料のいずれか1種以上を含有する。イ
ンク中の染料・色素の濃度は通常0.1%〜5%であ
る。
【0038】当該インクは記録用紙に対する濡れ性を良
好にするために、20℃において、通常0.025N/
m〜0.060N/m、好ましくは0.030N/m〜
0.050N/mの範囲内の表面張力を有するのが好ま
しい。
【0039】当該インクは染料の溶解性を良好にするた
めに、pH7以上にすることが望ましい。このために公
知のpH調節剤を用いることができる。
【0040】その他当該インクの添加剤としては、例え
ば金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整
剤、湿潤剤、界面活性剤及び防錆剤等が挙げられる。こ
れら添加剤のインク中の濃度は通常0.01%〜5%で
ある。
【0041】記録前の空隙の状態が、記録後に状態変化
するとは、例えばインクジェット記録前に存在した空隙
が記録後に、 1.空隙が消失する、 2.空隙の数が減少する、 3.空隙径が縮小する 等が状態変化の例として挙げられる。
【0042】本発明においては、記録後のインクジェッ
ト記録用紙の空隙、特に最表面の空隙の数が減少するこ
とが好ましく、空隙径分布のうち0.01μm〜1μm
に存在する最大ピーク高さが、記録前に比べて40%以
下になることが好ましい。
【0043】また、別の好ましい態様としては、空隙の
径が縮小することが好ましく、空隙径分布のうち0.0
1μm〜1μmに存在する最大ピークを空隙径とした場
合に、記録前後でその空隙径の値が60%以下に縮小す
ることが好ましい。
【0044】中でも、最も好ましい態様は、記録後に有
害ガスの直接的な暴露状態を防止する観点から、記録部
分表面の電子顕微鏡観察をした場合に空隙が観察されな
い状態である。
【0045】上記のような空隙の形態変化が起こる理由
を本発明者等は以下のように推定している。
【0046】インクがインクジェット記録用紙に付与さ
れた後、インク中の水分は次第に蒸発するが、親水性有
機溶媒の蒸発は相対的に遅く、インクジェット記録用紙
に残留する液体中での親水性有機溶媒の比率は次第に高
くなる。即ち、水に不溶でこれらの親水性有機溶媒に可
溶の物質はインクの乾燥とともに次第に溶解を開始す
る。つまり、インク中の親水性有機溶媒により溶解また
は膨潤する水に不溶の有機微粒子を含有するインクジェ
ット記録用紙に記録を行なうと、インクの乾燥後に有機
微粒子が一部または全部溶解、または、膨潤等をおこる
ことによって、空隙が塞がれたり、空隙径の縮小が起こ
る。
【0047】さらなる検討を進めた結果、本発明のイン
クジェット記録用紙が本発明の課題を解決することを見
いだした。
【0048】上記記載のブリストー測定を実施するに当
たり、親水性有機溶媒ジエチレングリコールモノブチル
エーテルの付与方法はワイヤーバーコート、スプレーコ
ートなど従来公知の方法を用いることができる。また、
付与を容易に行なう目的で、水溶液を付与しても良い。
この場合はジエチレングリコールモノブチルエーテルを
10%以上の水溶液に希釈して付与し、23℃55%R
Hの環境で1時間乾燥させればよい。
【0049】上式を満たすように記録用紙を調整した場
合は、インクジェット記録部分のうちインク量の少ない
場所にも変褪色を効果的に防止できる。またさらには、
プリント後の乾燥時に気温の低い冬期などにおいても変
褪色防止効果を発揮することができる。
【0050】変褪色防止効果をより効率的に発現させる
観点から、有機微粒子を高濃度で含有する層を設けるこ
とが好ましく、有機微粒子含有層における含有率は80
質量%以上が好ましく、更に好ましくは、90%〜10
0%以上である。また、前記有機微粒子含有層はインク
吸収層の最表層であることが好ましく、更に、有機微粒
子含有層の厚さはインク吸収層の厚さに対し0.1%〜
30%が好ましく、より好ましくは0.5%〜20%で
ある。
【0051】有機微粒子の含有層における含有率が低い
場合は、該層の膜厚を増加させることによって同様の効
果を得ることも可能であるが、以下に述べる理由によ
り、やはり膜厚の増加よりも含有率の増加の方が好まし
い。
【0052】有機微粒子を一定以上含有する層は、一般
的に空隙率が低く、単一の層でインク吸収層を形成する
と吸収容量の確保のために厚さが大きくなりやすい。
【0053】これに対し無機微粒子と親水性バインダー
とを含有する空隙層は、空隙率が高いためより薄い層で
多くのインクを吸収できる特性を持つ。よって、有機微
粒子を含有する層と、無機微粒子と親水性バインダーと
を含む空隙層を併せて持つインク吸収層を形成すること
が好ましい。
【0054】本発明のインクジェット記録用紙は、上述
したように無機微粒子と親水性バインダーを主成分とす
る空隙層を有することが好ましい。以下、この好ましい
空隙層について説明する。
【0055】本発明に用いられる無機微粒子について説
明する。無機微粒子の例としては、例えば軽質炭酸カル
シウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオ
リン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、
炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウム、ケ
イソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非
晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダル
アルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、リトポ
ン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料
等を挙げることが出来る。
【0056】高い光沢度を得るためにこれらの無機微粒
子の粒径は、0.01μm〜1μmであることが好まし
い。より好ましくは0.02μm〜0.1μmである。
【0057】ここでいう無機微粒子は1次粒子でも2次
粒子でもよい。無機微粒子の粒径は、乾燥被膜中に観察
される最高次粒子の粒径とする。
【0058】本発明においては無機微粒子と少量の有機
高分子による複合粒子を用いた場合などでも、実質的に
は無機微粒子と見なす。この場合も乾燥被膜中に観察さ
れる最高次粒子の粒径をもってその無機微粒子の粒径と
する。この場合の無機微粒子と少量の有機高分子による
複合粒子における有機高分子/無機微粒子の質量比は概
ね1/100〜1/4である。
【0059】上記無機微粒子の平均粒径は、空隙層の断
面や表面を電子顕微鏡で観察し、多数個の任意の粒子の
粒径を求めてその単純平均値(個数平均)として求めら
れる。ここで個々の粒径はその投影面積に等しい円を仮
定した時の直径で表したものである。
【0060】本発明においては、低コストであることや
高い反射濃度が得られる観点から低屈折率の微粒子であ
ることが好ましく、シリカ、中でも気相法で合成された
シリカまたはコロイダルシリカがより好ましい。又、カ
チオン表面処理された気相法シリカ、カチオン表面処理
されたコロイダルシリカ及びアルミナ、コロイダルアル
ミナ、擬ベーマイト等も用いることが出来る。
【0061】インク吸収層に用いられる親水性バインダ
ーの例としては、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ポ
リエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリル酸、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、デキス
トラン、デキストリン、カラギーナン(κ、ι、λ
等)、寒天、プルラン、水溶性ポリビニルブチラール、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース等が挙げられる。これらの親水性バインダーは2種
以上併用することも可能である。本発明で好ましく用い
られる親水性バインダーはポリビニルアルコールであ
る。
【0062】本発明で好ましく用いられるポリビニルア
ルコールには、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる
通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン変
性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有するア
ニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルア
ルコールも含まれる。
【0063】酢酸ビニルを加水分解して得られるポリビ
ニルアルコールは平均重合度が1000以上のものが好
ましく用いられ、特に平均重合度が1500〜5000
のものが好ましく用いられる。又ケン化度は70〜10
0%のものが好ましく、80〜99.5%のものが特に
好ましい。
【0064】カチオン変性ポリビニルアルコールとして
は、例えば特開昭61−10483号に記載されている
ような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基を
上記ポリビニルアルコールの主鎖または側鎖中に有する
ポリビニルアルコールであり、カチオン性基を有するエ
チレン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケン
化することにより得られる。
【0065】ポリビニルアルコールは重合度や変性の種
類違いなど2種類以上を併用することもできる。
【0066】インク吸収層に用いられる無機微粒子の添
加量は、要求されるインク吸収容量、空隙層の空隙率、
無機微粒子の種類、親水性バインダーの種類に大きく依
存するが、一般には記録用紙1m2当たり、通常、5g
〜30g、好ましくは10g〜25gである。
【0067】又、インク吸収層に用いられる無機微粒子
と親水性バインダーの比率は質量比で通常2:1〜2
0:1であり、特に3:1〜10:1であることが好ま
しい。
【0068】本発明のインクジェット記録用紙には、記
録後の保存による画像のにじみを防止する目的でカチオ
ン性ポリマーが好ましく用いられる。
【0069】カチオン性ポリマーの例としては、ポリエ
チレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、
ジシアンジアミドポリアルキレンポリアミン縮合物、ポ
リアルキレンポリアミンジシアンジアミドアンモニウム
塩縮合物、ジシアンジアミドホルマリン縮合物、エピク
ロルヒドリン・ジアルキルアミン付加重合物、ジアリル
ジメチルアンモニウムクロライド重合物、ジアリルジメ
チルアンモニウムクロライド・SO2共重合物、ポリビ
ニルイミダゾール、ビニルピロリドン・ビニルイミダゾ
ール共重合物、ポリビニルピリジン、ポリアミジン、キ
トサン、カチオン化澱粉、ビニルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロライド重合物、(2−メタクロイルオキ
シエチル)トリメチルアンモニウムクロライド重合物、
ジメチルアミノエチルメタクリレート重合物、などが挙
げられる。
【0070】また、化学工業時報平成10年8月15,
25日に述べられるカチオン性ポリマー、三洋化成工業
株式会社発行「高分子薬剤入門」に述べられる高分子染
料固着剤が例として挙げられる。
【0071】本発明のインクジェット記録用紙には、イ
ンク吸収層の物理強度を調整する目的、または塗布乾燥
時の塗工皮膜のひび割れを防止する目的で硬膜剤を用い
ることが好ましい。
【0072】硬膜剤は、一般的には前記親水性バインダ
ーと反応し得る基を有する化合物或いは親水性バインダ
ーが有する異なる基同士の反応を促進するような化合物
であり、親水性バインダーの種類に応じて適宜選択して
用いられる。
【0073】硬膜剤の具体例としては、例えば、エポキ
シ系硬膜剤(ジグリシジルエチルエーテル、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオー
ルジグリシジルエーテル、1,6−ジグリシジルシクロ
ヘキサン、N,N−ジグリシジル−4−グリシジルオキ
シアニリン、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グ
リセロールポリグリシジルエーテル等)、アルデヒド系
硬膜剤(ホルムアルデヒド、グリオキザール等)、活性
ハロゲン系硬膜剤(2,4−ジクロロ−4−ヒドロキシ
−1,3,5−s−トリアジン等)、活性ビニル系化合
物(1,3,5−トリスアクリロイル−ヘキサヒドロ−
s−トリアジン、ビスビニルスルホニルメチルエーテル
等)、ほう酸及びその塩、ほう砂、アルミ明礬等が挙げ
られる。
【0074】特に好ましい親水性バインダーとしてポリ
ビニルアルコール及びまたはカチオン変性ポリビニルア
ルコールを使用する場合には、ほう酸及びその塩、及び
エポキシ系硬膜剤から選ばれる硬膜剤を使用するのが好
ましい。最も好ましいのは、ほう酸及びその塩から選ば
れる硬膜剤である。
【0075】ほう酸またはその塩としては、硼素原子を
中心原子とする酸素酸及びその塩のことを示し、具体的
にはオルトほう酸、二ほう酸、メタほう酸、四ほう酸、
五ほう酸、八ほう酸及びそれらの塩が含まれる。
【0076】上記硬膜剤の使用量は親水性バインダーの
種類、硬膜剤の種類、無機微粒子の種類や親水性バイン
ダーに対する比率等により変化するが、通常親水性バイ
ンダ1g当たり5mg〜500mg、好ましくは10m
g〜300mgである。
【0077】本発明のインクジェト記録用紙のインク吸
収層及び必要に応じて設けられるその他の層には、前記
以外に各種の添加剤を添加することが出来る。例えば、
ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル類、ポリメタク
リル酸エステル類、ポリアクリルアミド類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、またはこれらの共重合体、尿素樹脂、またはメラ
ミン樹脂等の有機ラテックス微粒子、カチオンまたはノ
ニオンの各種界面活性剤、特開昭57−74193号、
同57−87988号及び同62−261476号に記
載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57
−87989号、同60−72785号、同61−14
6591号、特開平1−95091号及び同3−133
76号等に記載されている退色防止剤、特開昭59−4
2993号、同59−52689号、同62−2800
69号、同61−242871号及び特開平4−219
266号等に記載されている蛍光増白剤、硫酸、リン
酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸カリウム等のpH調整剤、消泡剤、防腐剤、増粘剤、
帯電防止剤、マット剤等の公知の各種添加剤を含有させ
ることもできる。
【0078】インク吸収層は2層以上から構成されてい
てもよく、この場合、それらのインク吸収層の構成はお
互いに同じであっても異なっていても良い。
【0079】本発明のインクジェット記録用紙に係る支
持体について説明する。本発明に用いる支持体は従来イ
ンクジェット記録用紙用として公知のものを適宜使用で
き、吸水性支持体であってもよいが、非吸水性支持体で
あることが好ましい。
【0080】本発明で用いることのできる吸水性支持体
としては、例えば一般の紙、布、木材等を有するシート
や板等を挙げることができるが、特に紙は基材自身の吸
水性に優れかつコスト的にも優れるために最も好まし
い。紙支持体としては、LBKP、NBKP等の化学パ
ルプ、GP、CGP、RMP、TMP、CTMP、CM
P、PGW等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等の
木材パルプを主原料としたものが使用可能である。又、
必要に応じて合成パルプ、合成繊維、無機繊維等の各種
繊維状物質も原料として適宜使用することができる。
【0081】上記紙支持体中には必要に応じて、サイズ
剤、顔料、紙力増強剤、定着剤等、蛍光増白剤、湿潤紙
力剤、カチオン化剤等の従来公知の各種添加剤を添加す
ることができる。
【0082】紙支持体は前記の木材パルプなどの繊維状
物質と各種添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、
ツインワイヤー抄紙機等の各種抄紙機で製造することが
できる。又、必要に応じて抄紙段階または抄紙機にスタ
ーチ、ポリビニルアルコール等でサイズプレス処理した
り、各種コート処理したり、カレンダー処理したりする
こともできる。
【0083】本発明で好ましく用いることのできる非吸
水性支持体には、透明支持体または不透明支持体があ
る。透明支持体としてはポリエステル系樹脂、ジアセテ
ート系樹脂、トリアテセート系樹脂、アクリル系樹脂、
ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ
イミド系樹脂、セロハン、セルロイド等の材料を有する
フィルム等が挙げられ、中でもOHPとして使用された
ときの輻射熱に耐える性質のものが好ましく、ポリエチ
レンテレフタレートが特に好ましい。このような透明な
支持体の厚さとしては、50μm〜200μmが好まし
い。
【0084】又不透明支持体としては、例えば、基紙の
少なくとも一方に白色顔料等を添加したポリオレフィン
樹脂被覆層を有する樹脂被覆紙(いわゆるRCペーパ
ー)、ポリエチレンテレフタレートに硫酸バリウム等の
白色顔料を添加してなるいわゆるホワイトペットが好ま
しい。
【0085】前記各種支持体とインク吸収層の接着強度
を大きくする等の目的で、インク吸収層の塗布に先立っ
て、支持体にコロナ放電処理や下引処理等を行うことが
好ましい。更に、本発明のインクジェット記録用紙は必
ずしも無色である必要はなく、着色された記録シートで
あってもよい。
【0086】本発明のインクジェット記録用紙では原紙
支持体の両面をポリエチレンでラミネートした紙支持体
を用いることが、記録画像が写真画質に近く、しかも低
コストで高品質の画像が得られるために特に好ましい。
そのようなポリエチレンでラミネートした紙支持体につ
いて以下に説明する。
【0087】紙支持体に用いられる原紙は木材パルプを
主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロ
ピレンなどの合成パルプ或いはナイロンやポリエステル
などの合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとして
はLBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LDP、
NDP、LUKP、NUKPのいずれも用いることが出
来るが短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBSP、
NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。但
し、LBSP及びまたはLDPの比率は10質量%〜7
0質量%が好ましい。
【0088】上記パルプは不純物の少ない化学パルプ
(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いら
れ、又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも
有用である。
【0089】原紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテン
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加する
ことが出来る。
【0090】抄紙に使用するパルプの濾水度はCSFの
規定で200〜500mlが好ましく、又、叩解後の繊
維長がJIS−P−8207に規定される24メッシュ
残分の質量%と42メッシュ残分の質量%との和が30
〜70%が好ましい。尚、4メッシュ残分の質量%は2
0質量%以下であることが好ましい。
【0091】原紙の坪量は30〜250gが好ましく、
特に50〜200gが好ましい。原紙の厚さは40〜2
50μmが好ましい。
【0092】原紙は抄紙段階または抄紙後にカレンダー
処理して高平滑性を与えることも出来る。原紙密度は
0.7〜1.2g/m2(JIS−P−8118)が一
般的である。更に原紙剛度はJIS−P−8143に規
定される条件で20〜200gが好ましい。
【0093】原紙表面には表面サイズ剤を塗布しても良
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
と同様のサイズ剤を使用できる。
【0094】原紙のpHはJIS−P−8113で規定
された熱水抽出法により測定された場合、5〜9である
ことが好ましい原紙表面及び裏面を被覆するポリエチレ
ンは、主として低密度のポリエチレン(LDPE)及び
/または高密度のポリエチレン(HDPE)であるが他
のLLDPEやポリプロピレン等も一部使用することが
出来る。
【0095】特にインク吸収層側のポリエチレン層は写
真用印画紙で広く行われているようにルチルまたはアナ
ターゼ型の酸化チタンをポリエチレン中に添加し、不透
明度及び白色度を改良したものが好ましい。酸化チタン
含有量はポリエチレンに対して通常3質量%〜20質量
%、好ましくは4質量%〜13質量%である。
【0096】ポリエチレン被覆紙は光沢紙として用いる
ことも、又、ポリエチレンを原紙表面上に溶融押し出し
てコーティングする際にいわゆる型付け処理を行って通
常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目面を形
成したものも本発明で使用できる。
【0097】上記ポリエチレン被覆紙においては紙中の
含水率を3質量%〜10質量%に保持するのが特に好ま
しい。
【0098】本発明の記録用紙の空隙層及び下引き層な
ど必要に応じて適宜設けられる各種のインク吸収層を支
持体上に塗布する方法は公知の方法から適宜選択して行
うことが出来る。好ましい方法は、各層を構成する塗布
液を支持体上に塗設して乾燥して得られる。この場合、
2層以上を同時に塗布することもでき、特に全ての親水
性バインダー層を1回の塗布で済ませる同時塗布が好ま
しい。
【0099】塗布方式としては、ロールコーティング
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法或い
は米国特許第2,681,294号記載のホッパーを使
用するエクストルージョンコート法が好ましく用いられ
る。
【0100】本発明の請求項1におけるインクジェット
記録用紙について、未記録部分のブリストー測定の接触
時間0.8秒における好ましい吸水量は10〜30ml
/m2である。
【0101】本発明におけるインクジェット記録の吐出
方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングル
キャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、
ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型
等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェ
ット型、バブルジェット(登録商標)型等)、静電吸引
方式(例えば、電界制御型、スリットジェット型等)及
び放電方式(例えば、スパークジェット型等)などを具
体的な例として挙げることができる。
【0102】本発明におけるインクジェット記録の好ま
しい最大インク吐出量は10ml/m2〜35ml/m2
である。
【0103】本発明のインクジェット記録用紙の製造方
法について説明する。本発明のインクジェット記録用紙
は、上記記載の支持体上にインク吸収層(空隙層や最表
面に空隙を有する層等も含めて)、また、その他の層の
塗設については、従来公知の方法から適宜選択して行う
ことが出来る。
【0104】本発明においては、各層を構成する塗布液
を支持体上に塗設して乾燥して得られるが、複数層を有
する場合には、2層以上を同時に塗布することが好まし
く、特に好ましくは、全ての水溶性樹脂層を1回の塗布
で行う同時塗布である。
【0105】塗布方式としては、ロールコーティング
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法ある
いは米国特許第2,681,294号公報記載のホッパ
ーを使用するエクストルージョンコート法が好ましく用
いられる。
【0106】請求項1に係るインクジェット記録用紙の
具体的に構成する一例としては、例えば、支持体上に無
機微粒子と親水性バインダーからなる空隙層を設け、さ
らにTgが60℃以上の有機微粒子を高濃度に充填した
空隙層を最表層に設けたインク吸収層を設ける。該空隙
層には、フタル酸エステルなどの可塑剤を少量含有させ
てもよい。有機微粒子の材質や分子量及びその含有量、
可塑剤の種類や添加量を変化させることによって、イン
ク吸収層が最表面に空隙を有し、且つ、前記一般式
(1)を満たすインクジェット記録用紙を得ることが出
来る。
【0107】また、記録後のインク吸収層の最表面の空
隙の数の減少、空隙径の縮小の具体的手段の一つとし
て、請求項2に記載のように、前記一般式(2)を満た
す有機微粒子エマルジョンを含有する塗工液を支持体上
に塗布乾燥する工程を経てインク吸収層を作製すること
が好ましく行われる。
【0108】前記一般式(2)において、T0は、有機
微粒子エマルジョンの最低造膜温度(単位は℃)であ
り、T20とは、ジエチレングリコールモノブチルエー
テルを有機微粒子に対し20質量%添加した場合の有機
微粒子エマルジョンの最低造膜温度(単位は℃)を表わ
す。
【0109】有機微粒子エマルジョンの最低造膜温度に
ついて説明する。ここで、有機微粒子エマルジョンの最
低造膜温度は、ISO2115に記載された方法によっ
て測定できる。
【0110】有機微粒子エマルジョンの調製において、
前記エマルジョンにジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルを添加する際に、直接添加すると局所的な凝集を
起こす場合がある。これを回避する目的で、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテルを水により希釈して添加
することが好ましい。この場合の水の量は、対するエマ
ルジョンと同体積まで用いても最低造膜温度の測定に大
きな影響はない。
【0111】本発明においては、前記一般式(2)を満
たす有機微粒子エマルジョンの材質に関しては特に制限
はなく、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリア
クリレート、ポリメタクリレート、エラストマー、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−(メタ)アクリ
ル共重合体、ポリエステル、ポリビニルエーテル、ポリ
ビニルアセタール、ポリアミド、ポリウレタン、ポリオ
レフィン、SBR、NBR、ポリテトラフルオロエチレ
ン、クロロプレン、タンパク質、多糖類、ロジンエステ
ル、セラック樹脂等、従来公知の材料を用いることが出
来る。
【0112】中でも、特に好ましい有機微粒子の材質
は、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ロジンエステル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリ
ル共重合体、SBR等である。変成や共重合によって2
種以上の単量体からなる樹脂も好ましく用いられる。樹
脂に対して特定の修飾基を付加したものや脱離基を除い
たものでもよい。又、2種以上の材質を混合して有機微
粒子を形成してもよく、更には2種類以上の有機微粒子
を混合して用いてもよい。
【0113】有機微粒子エマルジョン中には、分散安定
性のために分散剤や界面活性剤が好ましく用いられる
が、分子鎖中に親水基を付与した自己乳化型のエマルジ
ョンであってもよい。
【0114】有機微粒子エマルジョンの最低造膜温度、
およびジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加
した際の最低造膜温度をコントロールする手段として
は、有機微粒子の材質、モノマー組成、分子量、分散剤
量、粒子径などのコントロール等が挙げられる。
【0115】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらに限定されない。尚、実施例中で「%」は
特に断りのない限り、質量%を示す。
【0116】実施例1 《インクジェット記録用紙の作製》 (インクジェット記録用紙1の作製)両面をポリエチレ
ンで被覆した紙支持体(厚み230μm)上に、以下の
組成からなる液温45℃の塗工液1をワイヤーバーにて
塗工・乾燥した後、40℃・80%RHの恒温槽中に1
2時間保存し、インクジェット記録用紙1を得た。乾燥
皮膜の厚さは40μmであった。
【0117】 (塗工液1) シリカ−カチオンポリマー分散液1 100部 ポリビニルアルコール(クラレ製PVA203) 0.05部 ポリビニルアルコール(クラレ製PVA235) 2.2部 水 40部 シリカ−カチオンポリマー分散液1の調製は下記のよう
に行った。
【0118】(シリカ−カチオンポリマー分散液1の調
製)以下に示すA液をB液中に混合し、更にC液を混合
した後、高圧ホモジナイザ(三和工業株式会社製)で4
9.03MPaの圧力で分散し、透明なシリカ−カチオ
ンポリマー分散液1を得た。
【0119】 (A液の組成) 気相法シリカ(日本アエロジル製アエロジル300) 125部 水 620部 硝酸 A液のpHが2.5になる量を添加 (B液の組成) カチオンポリマー1 15部 エタノール 40部 水 180部 硝酸 B液のpHが2.5になる量を添加 (C液の組成) ホウ酸 2.6部 四ホウ酸ナトリウム+水和物 2部 水 70部
【0120】
【化1】
【0121】(インクジェット記録用紙2〜8の作製)
上記のインクジェット記録用紙1上に、表1に示される
有機微粒子エマルジョンL1〜L7を各々、表1に記載
のような、最低造膜温度(T0、T20)になるように
調整した後、塗工し、40℃で乾燥して、インクジェッ
ト記録用紙2〜8を得た。有機微粒子含有層の厚みは全
て1μmになるように調整した。
【0122】また、各々の有機微粒子エマルジョンの最
低造膜温度の測定は下記のようにして行った。
【0123】(最低造膜温度の測定)有機微粒子エマル
ジョンL1〜L7の最低造膜温度T0をISO2115
の手法に従って測定した。また、L1〜L7に対し、そ
の固形分と等質量のジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル20%水溶液を添加し、同様にして最低造膜温度
T20を測定した。得られたT0、T20も併せて表1
に記載する。
【0124】
【表1】
【0125】(インクジェット記録用紙9〜12の作
製)有機微粒子エマルジョンL3とシリカ−カチオンポ
リマー分散液1を混合し、有機微粒子が混合液中の固形
分に対し表2に示される比率(質量比)となるように調
整した。この混合液をインクジェット記録用紙1上に塗
工し40℃で乾燥の後、インクジェット記録用紙9〜1
2を得た。有機微粒子を含有する層の乾燥膜厚を表2に
示す。
【0126】
【表2】
【0127】上記で得られたインクジェット記録用紙1
〜12について、下記に示すように、ブリストー測定、
電子顕微鏡観察及び変褪色の評価を各々行った。
【0128】《ブリストー測定》インクジェット記録用
紙1〜12に対し、ブリストー測定を行ないVを求め
た。また、記録用紙を60℃で24時間保存した後、同
様にブリストー測定を行ないV60を求めた。更に、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテルの10質量%水
溶液を記録用紙表面に2ml/m2スプレー塗工し23
℃、55%RHで1時間乾燥させる処理の後、同様にブ
リストー測定を行ない、Vaを求めた。
【0129】Va/V、およびV60/Vの値を表3に
示す。なお、ブリストー測定に用いた液体はC.I.A
cid Red 52の0.05%水溶液を用いた。作
製したインクジェット記録用紙の中で、インクジェット
記録用紙8は吸水性が極めて低く、Vの測定が実質不可
能であったため、評価の対象としていない。
【0130】《空隙の観察:電子顕微鏡観察》インクジ
ェット記録用紙1〜12の表面を電子顕微鏡観察したと
ころ、記録用紙8の表面には空隙が全く観察されなかっ
た。他の記録用紙にはいずれも粒子間に空隙が存在し
た。さらに、ジエチレングリコールモノブチルエーテル
を付与した記録用紙の表面を電子顕微鏡観察したとこ
ろ、本発明の記録用紙はいずれも空隙の数の減少、ある
いは空隙径の縮小が認められた。
【0131】《変褪色の評価:濃度残存率評価》下記の
ように調製したインク液1をインクジェットプリンタM
J−800C(セイコーエプソン(株)製)に搭載し、
インクジェット記録用紙1〜12の各々にベタ画像を記
録(吐出)した。その際のインク吐出量は12ml/m
2になるように調製した。
【0132】得られたベタ画像を23℃、55%RHの
環境下、及び、10℃、55%RHの環境下で1時間乾
燥させた後、オフィス室内の窓際に貼り、外気流により
曝露されるが直射日光の当たらない環境に6ヶ月放置し
た。放置後、画像部の反射濃度を赤色の単色光で濃度測
定し、放置前後の比(残存率)を求めた。なお、インク
ジェット記録用紙8は殆どインクを吸収しないため、変
褪色評価の対象としていない。
【0133】(インク液1の調製)以下の組成からなる
インク液1を作製した。
【0134】 水 68.5部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 12部 ジエチレングリコール 10部 グリセリン 8部 C.I.Direct Blue 86 1部 界面活性剤(信越化学製:サーフィノール465) 0.5部 また、上記インク液1に用いられている親水性有機溶媒
の主成分は、ジエチレングリコールモノブチルエーテル
であり、本実施例においては、ブリストー測定には、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテルを用いる。
【0135】得られた評価結果を表3に示す。
【0136】
【表3】
【0137】表3から、比較と比べて、本発明の試料
は、優れたインク吸収性を示し、且つ、著しく変褪色が
少ないことが明らかである。
【0138】
【発明の効果】本発明により、インク吸収性に優れ、有
害ガスによる画像劣化の少ないインクジェット用の記録
用紙及び、その製造方法を提供することが出来た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にインク吸収層を有するインク
    ジェット記録用紙において、該インク吸収層が最表面に
    空隙を有し、且つ、下記一般式(1)を満たすことを特
    徴とするインクジェット記録用紙。 一般式(1) V60/V≧0.7、及び、Va/V≦0.3 〔式中、Vは、該インクジェット記録用紙のブリストー
    測定において、接触時間0.8秒における水の転移量を
    表わし、V60は、前記インクジェット記録用紙を60
    ℃の温度で24時間保存した後、接触時間0.8秒にお
    ける水の転移量を表わし、Vaは、親水性有機溶媒を前
    記インクジェット記録用紙の表面に2ml/m2付与処
    理した後、該付与処理した部分の接触時間0.8秒にお
    ける水の転移量を表わす。〕
  2. 【請求項2】 支持体上にインク吸収層を有するインク
    ジェット記録用紙の製造方法において、該インク吸収層
    が下記一般式(2)を満たす有機微粒子エマルジョンを
    含有する塗工液を該支持体上に塗布・乾燥する工程を経
    て作製されたことを特徴とするインクジェット記録用紙
    の製造方法。 一般式(2) T0≧60、且つ、T20≦10 〔式中、T0とは、該有機微粒子エマルジョンの最低造
    膜温度(単位は℃)であり、T20とは、親水性有機溶
    媒を有機微粒子に対し20質量%添加した場合の該有機
    微粒子エマルジョンの最低造膜温度(単位は℃)を表わ
    す。〕
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の製造方法を用いて製造
    されたことを特徴とするインクジェット記録用紙。
  4. 【請求項4】 インク吸収層が、有機微粒子含有層を最
    表面層として有し、該有機微粒子含有層中の有機微粒子
    の含有率が80質量%以上であることを特徴とする請求
    項1または3に記載のインクジェット記録用紙。
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