JP2000301828A - 記録用紙 - Google Patents
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- JP2000301828A JP2000301828A JP11653999A JP11653999A JP2000301828A JP 2000301828 A JP2000301828 A JP 2000301828A JP 11653999 A JP11653999 A JP 11653999A JP 11653999 A JP11653999 A JP 11653999A JP 2000301828 A JP2000301828 A JP 2000301828A
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Abstract
けて塗布乾燥しても気泡の発生による膜面故障を生じな
い記録用紙を提供する。 【解決手段】 非吸水性支持体上に第1の多孔質層を形
成する塗布液を塗布乾燥後に、第1の多孔質層より乾燥
膜厚が薄い第2の多孔質層を形成する塗布液を塗布し乾
燥して得られることを特徴とする記録用紙。
Description
にひび割れを防止して高空隙容量を有する高品位インク
ジェット記録用紙に関する。
が向上してきており、写真に画質が迫りつつある。この
様な写真画質をインクジェット記録で達成するために、
記録用紙の面でも改善が進んでおり、高平滑性の支持体
上にインク吸収層として微小な空隙層を設けた記録用紙
は高インク吸収性や高乾燥性であることからもっとも写
真画質に近いものの一つになりつつある。
吸水性支持体と、ポリエステルフィルムや樹脂コート紙
等の非吸水性支持体が知られている。前者は高インク吸
収量である利点がある反面、支持体の吸水性に起因する
プリント後のシワの発生という問題があり、高品位なプ
リントには不向きである。
この問題はなく高品位なプリントが得られる利点がある
が、インク吸収量に制限を受ける。
を設けたインクジェット記録用紙においては、インクジ
ェット記録する際に全てのインクをインク吸収層である
空隙層で一時的に保持する必要があるがそのためには高
い空隙容量を持たなければならない。
空隙層を塗布する場合、乾燥膜厚として30μm以上、
好ましくは35μm以上の膜厚で塗布する必要がある。
は、塗布液の湿潤膜厚として100μm以上、通常は1
30μm以上の高い湿潤膜厚で塗布する必要がある。
持体上に塗布する場合の問題点として、空隙層が元来硬
い膜であることから乾燥時にひび割れが起きやすい問題
がある。
び割れは、乾燥時の塗膜の収縮に起因するものであり、
湿潤膜厚が厚くなるほど急速に増大する。
高空隙容量を有する塗膜を2回以上に分けて塗布乾燥す
ればひび割れは極端に低減させることを見出したが、新
たに2回目に塗布する際に第1の空隙層から気泡が発生
して膜面に故障をもたらす問題があることを見出した。
の塗布液の溶媒が第1の多孔質層中の空隙に毛細管現象
により浸透し、空隙層中に元々いた空気が押し出される
ことにより気泡となって第2の多孔質層を形成する湿潤
状態にある塗膜中に現れるものである。
合には気泡が裏面から逃げるために殆ど発生せず、非吸
水性支持体を使用した場合に固有の問題であることがわ
かった。
は、非吸水性支持体上に多孔質層を2回以上に分けて塗
布乾燥しても気泡の発生による膜面故障を生じない記録
用紙を提供することにある。
記構成により達成される。
層を形成する塗布液を塗布乾燥後に、第1の多孔質層よ
り乾燥膜厚が薄い第2の多孔質層を形成する塗布液を塗
布し乾燥して得られることを特徴とする記録用紙。
層を形成する塗布液を塗布乾燥後に、該多孔質層に溶媒
を供給した後に該溶媒が完全に蒸発する前に、第2の多
孔質層を形成する塗布液を塗布し乾燥して得られること
を特徴とする記録用紙。
層を形成する水性塗布液を塗布した後、水分乾燥が終了
する以前に第2の多孔質層を形成する塗布液を塗布して
乾燥して得られることを特徴とする記録用紙。
層を形成する塗布液を塗布乾燥後に、第1の多孔質層と
接触した際に凝集して増粘またはゲル化する特性を有す
る第2の多孔質層を形成する塗布液を塗布し乾燥して得
られることを特徴とする記録用紙。
層を形成する塗布液を塗布乾燥後に、第2の多孔質層を
形成する塗布液を塗布乾燥して得られる記録用紙であっ
て、第1の多孔質層が含有する無機微粒子のバインダー
に対する重量比(FB1)が2〜6であって、第2の多
孔質層が含有する無機微粒子のバインダーに対する重量
比(FB2)が4〜10であり、かつFB1<FB2で
あることを特徴とする記録用紙。
層を形成する塗布液を塗布乾燥して多孔質層を形成し、
粘度が100cp以上の第2の塗布液を塗布し乾燥して
得られることを特徴とする記録用紙。
録用の記録用紙であることを特徴とする前記1〜6のい
ずれか1項に記載の記録用紙。
数の多孔質層を有し、第1の多孔質層を塗布後に、第2
の多孔質層を設けて成るものであるが、第1の多孔質層
は同時に塗布したものである限り複数の多孔質層から形
成されていても良い。
り複数の層から形成されていても良い。
塗布した後に、第2の多孔質層を塗布し、その上に更に
別の多孔質層または非多孔質層を塗布したものも含まれ
る。
ましくは無機微粒子と少量のバインダーから形成され
る。
炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化
亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウ
ム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、
合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロ
イダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、
リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等の白色無
機顔料等を挙げることが出来る。
いても、また、2次凝集粒子を形成した状態で使用する
こともできる。
ェット記録用紙で高品位なプリントを得る観点から無機
微粒子として、アルミナ、擬ベーマイト、コロイダルシ
リカもしくは気相法により合成された微粒子シリカが特
に好ましい。
いることが出来るが、平均粒径が1μm以下が好まし
く、0.2μm以下が特に好ましい。
造上の観点から概ね3nm以上、特に6nm以上が好ま
しい。
子そのものあるいは空隙層の断面や表面を電子顕微鏡で
観察し、100個の任意の粒子の粒径を求めてその単純
平均値(個数平均)として求められる。ここで個々の粒
径はその投影面積に等しい円を仮定した時の直径で表し
たものである。
量は、概ね3重量%〜20重量%であり、特に5〜15
重量%が好ましい。
親水性バインダーおよび疎水性バインダーのいずれも用
いることが出来るが好ましくは親水性バインダーであ
る。
えばゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオ
キシド、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールが
用いられるがポリビニルアルコールが特に好ましい。
ルコールには、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる
通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン変
性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有するア
ニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルア
ルコールも含まれる。
ニルアルコールは平均重合度が300以上のものが好ま
しく用いられ、特に平均重合度が1000〜4000の
ものが好ましく用いられる。
く、80〜99.5%のものが特に好ましい。
は、例えば特開昭61−10483号に記載されている
ような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基を
上記ポリビニルアルコールの主鎖または側鎖中に有する
ポリビニルアルコールであり、カチオン性基を有するエ
チレン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケン
化することにより得られる。
量体としては、例えばトリメチル−(2−アクリルアミ
ド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメ
チルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
ヒドロキシルエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(−メタクリルアミドプロピル)アン
モニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−ジ
メチルアミノプロピル)アクリルアミド等が挙げられ
る。
オン変性基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して
0.1〜10モル%、好ましくは0.2〜5モル%であ
る。
ば、特開平1−206088号公報に記載されているよ
うなアニオン性基を有するポリビニルアルコール、特開
昭61−237681号、および同63−307979
号公報に記載されているような、ビニルアルコールと水
溶性基を有するビニル化合物との共重合体、及び特開平
7−285265号公報に記載されているような水溶性
基を有する変性ポリビニルアルコールが挙げられる。
としては、例えば、特開平7−9758号公報に記載さ
れているようなポリアルキレンオキサイド基をビニルア
ルコールの一部に付加したポリビニルアルコール誘導
体、特開平8−25795号公報に記載された疎水性基
を有するビニル化合物とビニルアルコールとのブロック
共重合体等が挙げられる。
類違いなど2種類以上を併用することもできる。
持体は、公知のいかなるものも使用することが出来、例
えば、ポリエステル系フィルム、ジアセテート系フィル
ム、トリアテセート系フィルム、アクリル系フィルム、
ポリカーボネート系フィルム、ポリ塩化ビニル系フィル
ム、ポリイミド系フィルム、セロハン、セルロイド等の
材料からなる透明フィルム、あるいは基紙の少なくとも
一方に白色顔料等を添加したポリオレフィン樹脂被覆層
を有する樹脂被覆紙(いわゆるRCペーパー)、ポリエ
チレンテレフタレートに酸化チタンや硫酸バリウムなど
の白色顔料を添加してなるいわゆるホワイトペット等の
半透明もしくは不透明支持体が用いられる。
るに当たっては、表面と塗布層との間の接着強度を大き
くする等の目的で、支持体にコロナ放電処理や下引処理
等を行うことが好ましい。さらに、本発明の記録シート
は必ずしも無色である必要はなく着色された支持体であ
ってもよい。
透明ポリエステルフィルム、不透明ポリエステルフィル
ム、不透明ポリオレフィン樹脂フィルムおよび原紙支持
体の両面をポリエチレンでラミネートした紙支持体であ
る。
トした紙支持体であり、以下に説明する。
主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロ
ピレンなどの合成パルプあるいはナイロンやポリエステ
ルなどの合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとし
てはLBKP,LBSP,NBKP,NBSP,LD
P,NDP,LUKP,NUKPのいずれも用いること
が出来るが短繊維分の多いLBKP,NBSP,LBS
P,NDP,LDPをより多く用いることが好ましい。
但し、LBSPおよびまたはLDPの比率は10重量%
以上、70重量%以下が好ましい。
(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いら
れ、又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも
有用である。
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加する
ことが出来る。
規定で200〜500ccが好ましく、また、叩解後の
繊維長がJIS−P−8207に規定される24メッシ
ュ残分重量%と42メッシュ残分の重量%との和が30
乃至70%が好ましい。なお、4メッシュ残分の重量%
は20重量%以下であることが好ましい。
く、特に50乃至200gが好ましい。原紙の厚さは4
0乃至250μmが好ましい。
処理して高平滑性を与えることも出来る。原紙密度は
0.7乃至1.2g/m2(JIS−P−8118)が
一般的である。更に原紙剛度はJIS−P−8143に
規定される条件で20乃至200gが好ましい。
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
と同様のサイズ剤を使用できる。
された熱水抽出法ににより測定された場合、5〜9であ
ることが好ましい。
ンは、主として低密度のポリエチレン(LDPE)およ
び/または高密度のポリエチレン(HDPE)であるが
他のLLDPEやポリプロピレン等も一部使用すること
が出来る。
画紙で広く行われているようにルチルまたはアナターゼ
型の酸化チタンをポリエチレン中に添加し、不透明度お
よび白色度を改良したものが好ましい。酸化チタン含有
量はポリエチレンに対して概ね3〜20重量%、好まし
くは4〜13重量%である。
ことも、また、ポリエチレンを原紙表面上に溶融押し出
してコーティングする際にいわゆる型付け処理を行って
通常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目面を
形成した物も本発明で使用できる。
塗布組成物の膜厚やバック層を設けた後で低湿および高
湿下でのカールを最適化するように選択されるが、本発
明の水系塗布組成物を塗布する側のポリエチレン層が2
0〜40μm、バック層側が10〜30μmの範囲であ
る。
の特性を有していることが好ましい。
規定される強度で縦方向が2乃至30kg、横方向が1
乃至20kgであることが好ましい。
よる規定方法で縦方向が10乃至200g,横方向が2
0乃至200gが好ましい。
ベック平滑度:JIS−P−8119に規定される条件
で20秒以上が光沢面としては好ましいが、いわゆる型
付け品ではこれ以下であっても良い。
の測定条件で可視域の光線での透過率が20%以下、特
に15%以下が好ましい。
気泡の発生を抑制しながら形成する方法について説明す
る。
る塗布液を塗布乾燥終了後に、乾燥膜厚が第1の乾燥膜
厚より薄い第2の多孔質層を形成する塗布液を塗布乾燥
して得る方法。
1、第2の多孔質層の乾燥膜厚をD2としたとき、D1
>D2であり、好ましくはD1×0.8>D2、特に好
ましくはD1×0.6>D2である。D2の下限は特に
制約されないが、通常は塗布する製造上の都合により最
低乾燥膜厚または最低湿潤膜厚により決定される。最低
乾燥膜厚としては概ね5μmである。
多孔質層の乾燥膜厚が厚い場合には気泡が発生する。
る塗布液を塗布乾燥後に、多孔質層に溶媒を供給した後
に溶媒が完全に蒸発する前に、第2の多孔質層を形成す
る塗布液を塗布し乾燥する。
が溶媒で少なくとも部分的に封鎖されるために第2の塗
布液の溶媒が浸透する量が少ないために気泡の発生が抑
制される。
合、その空隙の全てを満たすことが特に好ましいが、部
分的に満たすことによっても本発明の効果は得ることが
出来る。空隙を溶媒で満たす比率は好ましくは空隙の3
0%以上、特に好ましくは50%以上である。
は、溶媒を表面に付与した後スクイーズローラ等により
表面に余分な溶媒が残っていない状態にしてから第2の
多孔質層を形成する塗布液を塗布するのが好ましい。こ
れにより均一な第2の多孔質層が形成することが出来
る。
成する塗布液を塗布する前に一部を乾燥することもでき
るが残存溶媒が第1の多孔質の空隙容量の少なくとも3
0%以上は残存している間に第2の塗布液を塗布するの
が好ましい。
するものの中から選ばれることが好ましく、例えば水、
メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、
アセトン、メチルエチルケトン等があるが水が特に好ま
しい。また溶媒は上記溶媒の混合溶媒であってもよい。
塗布乾燥した後に実質的に蒸発して皮膜中に残存しない
ものであることが必要であるが、一部は必要に応じて乾
燥後も皮膜中に残存していても良い。そのような残存し
得る溶媒は例えばジエチレングリコールやグリセリン等
の高沸点の有機溶媒である。残存しても良い溶媒量は概
ね第1の多孔質層の空隙容量の50%以下、好ましくは
30%以下である。
層中に添加する種々の添加剤を含有することもできる。
そのような添加剤は用いる溶媒に溶解可能な添加剤が好
ましく(空隙層中に浸透し得るものであれば必ずしも溶
解可能である必要はない)、例えば酸化防止剤、紫外線
吸収剤、カビ防止剤、染料固定剤、界面活性剤(アニオ
ン、カチオン、ノニオン)、蛍光増白剤、白地調整のた
めの染料等が含まれる。
る水性塗布液を塗布した後、水分乾燥が終了する以前に
第2の多孔質層を形成する塗布液を塗布して乾燥する方
法。
て全ての溶媒を蒸発させる前に第2の塗布液が重畳され
る。第1の塗布液の溶媒は第1の多孔質層が形成する空
隙の容量の少なくとも30%以上残存することがひび割
れ防止の観点から好ましく、特に50%以上300%以
下残存しているときに第2の塗布液を重畳するのが好ま
しい。300%を越える溶媒が残存している間に第2の
塗布液を重畳すると気泡が発生しやすい。
る塗布液を塗布乾燥後に、第1の多孔質層と接触した際
に凝集して増粘またはゲル化する特性を有する第2の多
孔質層を形成する方法。
第1の塗布液が形成する多孔質層と第2の塗布液との間
で反応を起こさせて両者の界面で第2の塗布液を増粘さ
せるかもしくはゲル化を起こさせて第2の塗布液の溶媒
が浸透して気泡を発生させるのを防止するものである。
質層が含有する添加剤と第2の塗布液が含有する添加剤
を反応させる方法、両者の層を形成する塗布液のpHを
変化させておく方法、或いは第1の層に無機塩類を多量
に添加しておき第2の塗布液が接触したときに瞬時に第
2の層を凝集させる方法等が挙げられる。
バインダーと瞬時に反応する硬膜剤を添加する方法、第
1の層にアニオン性の物質(ポリマーを含む)を含有さ
せておき第2の層にカチオン性の物質(ポリマーを含
む)を含有させておく方法、お互いが反応して難溶性物
質を形成する2つの可溶性無機塩類物質を別々に添加し
ておき両者が接触した段階で界面で難溶性無機塩類を形
成する方法、第1の層と第2の層の塗布液のpHを変え
ておき、第2の層の塗布液は第1の層の塗布液のpHに
おいてはゲル化する様な条件になっている塗布液を用い
る方法などが挙げられる。
る無機微粒子のバインダーに対する重量比(FB1)が
2〜6であって、第2の多孔質層が含有する無機微粒子
のバインダーに対する重量比(FB2)が4〜10であ
り、かつFB1<FB2である様な構成の多孔質皮膜に
する方法。
くのバインダーを含有するために、膨潤性が比較的高
く、第2の塗布液を重畳させた際に第1の多孔質層の界
面に近い側でバインダーが膨潤して溶媒の浸透を防止さ
れ気泡の発生が抑制される。
B2は5〜10、FB2−FB1>1.0である。
燥して多孔質層を形成し、粘度が100cp以上の第2
の塗布液を塗布し乾燥する方法。
布液の粘度が高いために、溶媒の浸透と下層からの気泡
の上昇が抑制される。
の粘度は150cp以上である。
る塗布液の粘度を示し、また粘度はB型粘度計で測定し
た値である。
ね決まるが、一般には2000cp前後である。
請求項6の方法を2以上組み合わせて実施することも可
能である。
ずれも無機微粒子と少量のバインダーで空隙が形成され
る。
ンダーに対する比率は一般には重量比で3〜10が好ま
しい。前記の5である場合を除き、特に4〜10である
ことが一般に好ましい。
液はいずれも粘度の温度依存性が高い塗布液であること
がひび割れを防止し、高生産性で製造できる観点から好
ましい。
15℃における粘度が20倍以上高いと、塗布後に塗膜
を冷却させて強風を吹き付けて乾燥することが出来る。
は50倍以上であり、特に好ましくは100倍以上であ
る。
水性バインダーと無機微粒子との間に水素結合性の相互
作用を持たせることが有効な手段である。この水素結合
は温度を上げることにより分子運動により容易に切れや
すくなることから、高温で低粘度、低温で高粘度になり
やすい。
コールとシリカ微粒子を用いた場合にはほう酸またはそ
の塩によりこの低温増粘性が改善される。ほう酸または
その塩としては、硼素原子を中心原子とする酸素酸およ
びその塩のことを示し、具体的にはオルトほう酸、メタ
ほう酸、次ほう酸、四ほう酸、五ほう酸およびそれらの
塩が含まれる。
無機微粒子やポリビニルアルコールの濃度、pH等によ
り広範に変わり得るが、ポリビニルアルコールに対して
概ね1〜60重量%、好ましくは5〜40重量%であ
る。
塗布液中には上記以外の各種の添加剤を添加することが
出来る。
耐湿性を改良するために好ましい。
ミノ基および第4級アンモニウム塩基を有するポリマー
媒染剤が用いられるが、経時での変色や耐光性の劣化が
少ないこと、染料の媒染能が充分高いことなどから、第
4級アンモニウム塩基を有するポリマー媒染剤が好まし
い。
モニウム塩基を有するモノマーの単独重合体やその他の
モノマーとの共重合体または縮重合体として得られる。
93号公報、同57−87988号公報及び同62−2
61476号公報に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−
74192号、同57−87989号公報、同60−7
2785号公報、同61−146591号公報、特開平
1−95091号公報及び同3−13376号公報等に
記載されている退色防止剤、特開昭59−42993号
公報、同59−52689号公報、同62−28006
9号公報、同61−242871号公報および特開平4
−219266号公報等に記載されている蛍光増白剤、
消泡剤、ジエチレングリコール等の潤滑剤、防腐剤、増
粘剤、帯電防止剤、マット剤等の公知の各種添加剤を含
有させることもできる。
方法について説明する。
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法ある
いは米国特許第2681294号公報記載のホッパーを
使用するエクストルージョンコート法が好ましく用いら
れる。
0〜50℃の液を使用するのが好ましく、36〜48℃
の液を使用するのが特に好ましい。
は、塗布液を冷却して著しく増粘させることが前述の如
く好ましい。
るのが良く、特に15℃以下にするのが好ましい。
下の冷却ゾーンを一定時間(好ましくは5秒間以上)通
過させることで達成できる。この冷却時点ではあまり強
い風を吹き付けないことが液ヨリを起こさないことから
好ましい。
も塗布液自体の増粘のために液ヨリがしにくくなり、強
い風を吹き付けても液ヨリの発生は抑制できる。また、
吹き付ける強い風の温度は、20℃以上の風を吹き付け
ることが出来るが、徐々に風の温度を上げるのが好まし
い。
以内、5分以内にするのが特に好ましい。
存するが、概ね1分当たり10〜1000m、好ましく
は20〜500mである。
ール防止や印字直後に重ね合わせた際のくっつきやイン
ク転写を更に向上させるために種々の種類のバック層を
設けることが好ましい。
側の構成や厚みによっても変わるが一般には親水性バイ
ンダーや疎水性バインダーが用いられる。バック層の厚
みは通常は0.1〜10μmの範囲である。
つき防止、筆記性改良、さらにはインクジェット記録装
置内での搬送性改良のために表面を粗面化できる。この
目的で好ましく用いられるのは粒径が2〜20μmの有
機または無機の微粒子である。
く、本発明の塗布組成物を塗布した後で設けてもよい。
本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、
実施例中で「%」は特に断りのない限り絶乾重量%を示
す。
012μmの気相法シリカ(日本アエロジル株式会社
製:A200)の20%水溶液A1(pH=2.3、エ
タノール1重量%含有)450lを、カチオン性ポリマ
ーP−1を14重量%、n−プロパノール5重量%、お
よびエタノールを2重量%含有する水溶液C1(pH=
2.5、サンノブコ株式会社製消泡剤SN381を2g
含有)110lに、室温で撹拌しながら添加した。
水溶液(各々3重量%の濃度)42lを撹拌しながら徐
々に添加した。
ナイザーで500kg/cm2の圧力で分散し全量を純
水で630lに仕上げて、ほぼ透明なシリカ分散液B1
を得た。
アドバンテック東洋株式会社製のTCP−30タイプの
フィルターを用いて濾過を行った。
を順次混合して塗布液(CS1)を調製した。(添加量
は塗布液1l当たりの量で示した。) シリカ分散液B1 :580ml ポリビニルアルコール(クラレ株式会社製PVA203)10%水溶液: 5ml ポリビニルアルコール(クラレ株式会社製PVA235)5%水溶液: 250ml エタノール :8.5ml 純水(全量を1000mlに仕上げる) 得られた塗布液CS1のpHは40℃で4.2であっ
た。
はそれぞれ40cpと16000cpであった。
に分けて塗布した。
支持体(厚み240μm)上に湿潤膜厚が200μmに
なるように塗布した。乾燥はいずれも7℃に保った冷却
ゾーンを20秒間通過させて膜面の温度を13℃にまで
低下させたあと、30℃の風で60秒間、45℃の風で
60秒間、50℃の風で60秒間で行いインクジェット
記録用紙を得た。得られた膜面のひび割れおよび気泡の
発生状態を目視で判定し、表1に示す結果を得た。
ことでひび割れが大きく悪化するが(記録用紙1〜
3)、複数回に分けて塗布を行うことで同じ乾燥膜厚で
もひび割れは著しく減少させることが出来る(記録用紙
4〜9)。
第1の多孔質層の湿潤膜厚より大きくすると皮膜に気泡
の発生が著しくなる(記録用紙4,5)。
8)では第2層の乾燥膜厚を第1層の乾燥膜厚より小さ
くすることでひび割れの発生を防止したままで気泡の発
生も抑制することが出来る。
行ったものであるが、第2層目および第3層目の塗布の
いずれの場合も上層の乾燥膜厚が下層の乾燥膜厚より小
さく気泡の発生は認められない。
た後に水を表面に供給してから表面に付着している余分
の水をスクイーズローラでふき取った後に第2層を塗布
した。この時水分の蒸発量を変化させて表2に示す残存
水分に成った時に2層目を塗布し実施例1と同様に乾燥
した。
例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
比率(%)で示した。
良好なレベルにあり、気泡も記録用紙4より改善されて
いる。
に50%以上が気泡の発生を著しく軽減できる。
る前に2層目の塗布を行った。2層目の塗布は1層目の
残留溶媒量が1層目の多孔質の空隙容量(12ml/m
2)の20〜400%になる状態で行った。
果を得た。
隙容量の300〜30%、好ましくは300〜50%の
範囲にある間に第2層を塗布するとひび割れと気泡の発
生の少ない高空隙容量の塗膜が得られることがわかる。
いてホウ酸とほう砂を除き、pHを5.8に変更した以
外はCS1と同様にして塗布液CS2を作製した。
2を混合したところ即座にゲル化する現象が見られた。
これは第1層からホウ酸が第2層目に拡散して界面で第
2層がゲル化したためと見られる。
を用いて湿潤膜厚が100μmで塗布乾燥した後に、塗
布液CS2を用いて湿潤膜厚が150μmで塗布して記
録用紙104を作製した。
50μmで塗布乾燥した後に、塗布液CS2を用いて湿
潤膜厚が100μmに成るように塗布乾燥して記録用紙
107を作製した。
燥した上に、第1層上でゲル化が起こる塗布液を塗布す
るとひび割れに悪影響を与えることなく気泡の発生を抑
制できることがわかる。
4.8に調整した以外はシリカ分散液B1と同様にして
シリカ分散液B2を調製した。ついでこのシリカ分散液
B2を用いて以下の塗布液CS3に変更した。
た。
はそれぞれ55cpと9000cpであった。
ポリビニルアルコールの比率)はそれぞれ6.6と4.
4である。
CS1を湿潤膜厚が100μで塗布乾燥した後に、CS
3を湿潤膜厚が150μmで塗布乾燥して比較の記録用
紙204Aを作製した。次に、はじめにCS3を湿潤膜
厚が100μmで塗布し、次にCS1を湿潤膜厚が15
0μmで塗布して本発明の記録用紙204を作製した。
価し表5に示す結果を得た。
を設け、第2層にF/Bの低い層を設けた記録用紙20
4Aでは気泡の発生は殆ど抑制できないが、第1層にF
/Bの低い層を設け、第2層にF/Bの高い層を設けた
記録用紙204では気泡の発生が著しく抑制されること
がわかる。
縮して表6に示す高粘度の塗布液を作製した。
潤膜厚が100μで塗布乾燥した後で、表6に示す各塗
布液を表6に示した湿潤膜厚で塗布した。
し、表6に示す結果を得た。
100cp以上にすることで気泡の発生が抑制されるこ
とがわかる。
び割れを起こすことなく高い空隙容量を有する記録用紙
を得ることが出来る。
Claims (7)
- 【請求項1】 非吸水性支持体上に第1の多孔質層を形
成する塗布液を塗布乾燥後に、第1の多孔質層より乾燥
膜厚が薄い第2の多孔質層を形成する塗布液を塗布し乾
燥して得られることを特徴とする記録用紙。 - 【請求項2】 非吸水性支持体上に第1の多孔質層を形
成する塗布液を塗布乾燥後に、該多孔質層に溶媒を供給
した後に該溶媒が完全に蒸発する前に、第2の多孔質層
を形成する塗布液を塗布し乾燥して得られることを特徴
とする記録用紙。 - 【請求項3】 非吸水性支持体上に第1の多孔質層を形
成する水性塗布液を塗布した後、水分乾燥が終了する以
前に第2の多孔質層を形成する塗布液を塗布して乾燥し
て得られることを特徴とする記録用紙。 - 【請求項4】 非吸水性支持体上に第1の多孔質層を形
成する塗布液を塗布乾燥後に、第1の多孔質層と接触し
た際に凝集して増粘またはゲル化する特性を有する第2
の多孔質層を形成する塗布液を塗布し乾燥して得られる
ことを特徴とする記録用紙。 - 【請求項5】 非吸水性支持体上に第1の多孔質層を形
成する塗布液を塗布乾燥後に、第2の多孔質層を形成す
る塗布液を塗布乾燥して得られる記録用紙であって、第
1の多孔質層が含有する無機微粒子のバインダーに対す
る重量比(FB1)が2〜6であって、第2の多孔質層
が含有する無機微粒子のバインダーに対する重量比(F
B2)が4〜10であり、かつFB1<FB2であるこ
とを特徴とする記録用紙。 - 【請求項6】 非吸水性支持体上に第1の多孔質層を形
成する塗布液を塗布乾燥して多孔質層を形成し、粘度が
100cp以上の第2の塗布液を塗布し乾燥して得られ
ることを特徴とする記録用紙。 - 【請求項7】 前記記録用紙がインクジェット記録用の
記録用紙であることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の記録用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11653999A JP2000301828A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 記録用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11653999A JP2000301828A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 記録用紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000301828A true JP2000301828A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14689634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11653999A Pending JP2000301828A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 記録用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000301828A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003011495A (ja) * | 2001-07-05 | 2003-01-15 | Konica Corp | インクジェット記録用紙及び、その製造方法 |
JP2010000696A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Nisshinbo Holdings Inc | シート状積層体の製造方法 |
-
1999
- 1999-04-23 JP JP11653999A patent/JP2000301828A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003011495A (ja) * | 2001-07-05 | 2003-01-15 | Konica Corp | インクジェット記録用紙及び、その製造方法 |
JP2010000696A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Nisshinbo Holdings Inc | シート状積層体の製造方法 |
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