JP2005343219A - トラクタ - Google Patents

トラクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2005343219A
JP2005343219A JP2004162272A JP2004162272A JP2005343219A JP 2005343219 A JP2005343219 A JP 2005343219A JP 2004162272 A JP2004162272 A JP 2004162272A JP 2004162272 A JP2004162272 A JP 2004162272A JP 2005343219 A JP2005343219 A JP 2005343219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
air
frame
sides
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004162272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4200121B2 (ja
Inventor
Takashi Kobayashi
小林  孝
Akihiro Asada
朝田  晃宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2004162272A priority Critical patent/JP4200121B2/ja
Priority to US10/944,435 priority patent/US7575081B2/en
Priority to KR1020040079310A priority patent/KR100555260B1/ko
Priority to FR0411577A priority patent/FR2868021B1/fr
Publication of JP2005343219A publication Critical patent/JP2005343219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4200121B2 publication Critical patent/JP4200121B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】締結部材を介することなく左右一対の整流板をラジエータと空冷機器の対向面間の側方を閉鎖する閉鎖姿勢に支持することができ、しかも、該整流板を取り外すことなくエンジンルーム内のラジエータや空冷機器の整備点検を行うことができるトラクタを提供する。
【解決手段】前車軸フレーム10上部のエンジンルームE内に配備されたラジエータ20とコンデンサ23との間には、これらラジエータ20とコンデンサ23の対向面間の側方を閉鎖して該側方からの空気の吸い込みを規制する整流板61、62が前記対向面間の左右両側にそれぞれ配備され、右側の整流板62は、前記対向面間を開閉可能にすべく後端側がラジエータ20近傍に縦軸廻りに枢支され、右側の整流板62と前記前車軸フレーム10との間には、該右側の整流板62の前端側を閉鎖姿勢で支持する閉鎖姿勢決め手段70が配備されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、農作業等に用いられるトラクタに関するものである。
従来、農作業等に用いられるトラクタにおいては、一般に、キャビン前方のボンネットに覆われたエンジンルーム内に吸い込み式のラジエータを備え、該ラジエータの前部には他の空冷機器が配備されると共に、後部にはラジエータファン及びエンジンが配備されており、これらラジエータ及び他の空冷機器は、ボンネットの前部及び左右前側部に開設された吸気窓から取り込まれた空気によって冷却される(例えば特許文献1参照)。
この種のトラクタにおいては、ボンネットの左右前側部の吸気窓から取り込まれる空気の流速がボンネット前部の吸気窓から取り込まれる空気の流速よりも大きくなると、ボンネット前側部の吸気窓からラジエータに取り込まれる空気量がボンネット前部の吸気窓からラジエータに取り込まれる空気量よりも大きくなるため、ラジエータの前方からの空気の取り入れ量が不足し、これによってラジエータ及び他の空冷機器が十分に冷却されない虞があった。
そこで、ラジエータの側部から他の空冷機器の側部までを閉鎖する左右一対の整流板をエンジンルーム内に配備したトラクタが提案されている。該トラクタにおいては、ラジエータの左右前側方から取り込まれる空気は左右一対の整流板によって前方に迂回するため、エンジンルームに取り込まれる空気の流れが整えられ、ラジエータ及び他の空冷機器には、これらラジエータ及び他の空冷機器の前方から取り込まれる空気によって十分に冷却される。
特開2002−192961号公報
しかしながら、上記トラクタにおいて、左右一対の整流板は、ボルト等の取り外し式の締結部材を介してラジエータや他の空冷機器、エンジンルーム内に配備されたプレート等に取り付けられおり、ラジエータや他の空冷機器の整備・点検等を行う場合には、前記締結部材を取り外した後に左右一対の整流板を取り外さなければならず、これらラジエータ及び他の空冷機器の整備点検作業が煩雑となると共に前記締結部材を紛失してしまう虞があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、締結部材を介することなく左右一対の整流板をラジエータと空冷機器の対向面間の側方を閉鎖する閉鎖姿勢に支持することができ、しかも、該整流板を取り外すことなくエンジンルーム内のラジエータや空冷機器の整備点検を行うことができるトラクタを提供するようにしたものである。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、ボンネットによって覆われた前車軸フレーム上部のエンジンルーム内に吸い込み式のラジエータが配備され、該ラジエータの前方に空冷機器が配備されており、ラジエータと空冷機器との間には、これらラジエータと空冷機器の対向面間の側方を閉鎖して該側方からの空気の吸い込みを規制する整流板が前記対向面間の左右両側にそれぞれ配備されており、少なくとも一方の整流板は、前記対向面間を開閉可能にすべく後端側がラジエ
ータ近傍に縦軸廻りに枢支されており、前記整流板と前記前車軸フレームとの間には、該整流板の前端側を閉鎖姿勢で支持する閉鎖位置決め手段が配備されていることである。
この構成によれば、少なくとも一方の整流板は、ラジエータと空冷機器の対向面間の側方を閉鎖した閉鎖姿勢と、前記前端側をエンジンルームの外方に開いた開き姿勢との間で揺動自在であるため、該整流板を閉鎖姿勢から開き姿勢に揺動させることにより前記対向面間の閉鎖状態は解除され、これによって、容易にラジエータ及び空冷機器の側部を露出させてこれらラジエータ及び空冷機器の整備点検を行うことができる。
また、前記整流板の前端側は、閉鎖位置決め手段を介して閉鎖姿勢に支持されているので、取り外し式の締結部材等によって前記整流板を閉鎖位置に支持する必要はなく、また、取り込まれた空気の風圧による前記整流板の振動や揺動は抑えられ、該振動によるビビリ音の発生や整流板のがたつきが抑制されるのである。
第2に、ボンネットによって覆われた前車軸フレーム上部のエンジンルーム内に吸い込み式のラジエータが配備され、該ラジエータの前方には空冷機器が左右一方向に引き出し可能に配備されており、ラジエータと空冷機器との間には、これらラジエータと空冷機器の対向面間の側方を閉鎖して該側方からの空気の吸い込みを規制する整流板が前記対向面間の左右両側にそれぞれ配備されており、一方の整流板は空冷機器の引き出し側に取り付けられており、他方の整流板は後端側がラジエータ近傍に縦軸廻りに枢支されており、前記他方の整流板と前記前車軸フレームとの間には、該他方の整流板の前端側を閉鎖姿勢で支持する閉鎖位置決め手段が配備されていることである。
この構成によれば、一方の整流板を空冷機器と共にエンジンルームの外方に引き出すと共に他方の整流板を閉鎖姿勢から回転させてエンジンルームの外方に開くことにより、容易にラジエータ及び空冷機器の側部及び前部を露出させてこれらラジエータ及び空冷機器の整備点検を行うことができる。
第3に、前記閉鎖位置決め手段は、前記前車軸フレームの上方に突設された係合体と、前記整流板に設けられていて前記係合体に係脱自在に係合するクリップ部材とから構成されていることである。
この構成によれば、ボルト等の締結部材によって整流板を閉鎖姿勢に支持する必要はなく、該締結部材を構成する部品を紛失することはない。しかも、クリップ部材を係合体から離脱させることにより、前記整流板は容易に揺動自在となるため、整流板の閉鎖姿勢を解除するために工具等を使用する必要はなく、容易に空冷機器及びラジエータの整備点検を行うことができる。
本発明のトラクタによれば、締結部材を介することなく左右一対の整流板をラジエータと空冷機器の対向面間の側方を閉鎖する閉鎖姿勢に支持することができ、しかも、該整流板を取り外すことなくエンジンルーム内のラジエータや空冷機器の整備点検を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図6は、本発明の第1の実施形態を示し、図6は、本発明に係るトラクタ1の前部を示したものである。
なお、以下、トラクタ1の進行方向を前後方向といい、この前後方向に対し直行する左右方向(図6において紙面貫通方向)を横方向という。
トラクタ1は、操舵及び補助走行駆動に用いられる左右一対の前輪2と、主走行駆動に用いられる左右一対の後輪3とを備え、エンジン5から伝達される駆動力によって駆動する。また、該トラクタ1は、切換手段によって2輪駆動(後輪駆動)と4輪駆動(前・後輪駆動)とを切り換えることが可能である。前記エンジン5、ミッションケース6等によって走行車体7が構成されており、該走行車体7の後部には、運転席及び操縦部を内包した独立搭載型のキャビン8が設けられている。
また、走行車体7の前部には、エンジン5及び左右一対の前輪2の車軸を支持する前車軸フレーム10が配備されており、該前車軸フレーム10の上方を金属板または樹脂をボックス状に成型してなるボンネット14によって覆うことにより、キャビン8の前方にボンネット14及び前車軸フレーム10によって覆われたエンジンルームEが形成されている。
該前車軸フレーム10は、図5及び図6に示す如く、エンジン5の下部から左右一対の前輪2よりも前方に延設された左右一対の支持体11、11と、該左右一対の支持体11、11の上部に配備された平板状の取付プレート12と、該取付プレート12を左右一対の支持体11、11に連結する複数のブラケット13とから構成されている。
図6に示す如く、ボンネット14の後端部はキャビン8の仕切壁の前上部に設けられた枢支具15を介してキャビン8の仕切壁の前上部に連結されており、これによってボンネット14は、図6中に二点鎖線で示す如く、前端部を上下動させて上下に開閉自在となっている。また、該ボンネット14の前部には、吸気窓となる前面グリル部14aが形成され、ボンネット14の左右前側部にも同様に、吸気窓となる側面グリル部14bがそれぞれ形成されている。
前記エンジンルームE内には、閉じ姿勢のボンネット14の側面グリル部14bよりも後方となる位置にラジエータ20が配備され、該ラジエータ20の前方にエンジン5への吸気冷却用のインタークーラ21が配備され、該インタークーラ21の前方にオイルクーラ22が配備されている。また、該オイルクーラ22の前方には、キャビン8の内部に配備された冷暖房エアコンの冷媒を凝縮するコンデンサ23が配備され、該コンデンサ23の左側部にレシーバ24が配設されている。また、コンデンサ23の前方にバッテリー25が配備され、該バッテリー25の上部にエアクリーナ27が配備されている。
ラジエータ20は、エンジン5の前方に配備されていて、前側から空気を取り込んで後方のエンジン5へ冷却風を送る前吸入式を採用しており、図4に示す如く、その下部が前車軸フレーム13の左右一対の支持体11、11にブラケット13aを介して固定されている。
ラジエータ20の後方には筒状の風洞19が配備され、該風洞19の内部にラジエータファン20aが配備されており、該ラジエータファン20aを前記エンジン5を介して駆動されるベルト伝動手段によって高速回転させることにより、図6に示すボンネット14の前面グリル部14a及び側面グリル部14bからエンジンルームEに空気が取り込まれる。
また、図4及び図5に示す如く、ラジエータ20の前面の外縁部は、ボンネット14の内面の近傍まで伸びる平板状の仕切枠26に覆われ、該仕切枠26の外縁には、弾性樹脂製のウェザーストリップ28が配設されており、該ウェザーストリップ28が閉じ姿勢の
ボンネット14の内面に配備された門型枠16に当接することにより、該門型枠16と仕切枠26との間のシールが施されている。
これによってエンジンルームEは、仕切枠26を境界としてバッテリー25、コンデンサ23、オイルクーラ22、インタークーラ21等を備えたエンジンルーム前部と、ラジエータ20、ラジエータファン20a、エンジン5等を備えたエンジンルーム後部とに仕切られることとなり、ラジエータファン20aによってラジエータ20の後方に送風された空気がエンジンルーム前部に流れ込むことはなく、該空気が再びラジエータ20に取り込まれることはない。
前記インタークーラ21、オイルクーラ22及びコンデンサ23は、空冷を必要とする空冷機器であり、図1に及び図4に示す如く、これらインタークーラ21、オイルクーラ22及びコンデンサ23は、ラジエータ20の前方に設けられた支持枠体30によって支持されている。
該支持枠体30は、左右一対の支柱31、31と、該左右一対の支柱31、31の下端部を連結する平板状の底板32と、上端部を連結する横架材33とを備え、該横架材33には、インタークーラ21及びオイルクーラ22の上端面を覆ってラジエータ20に伸びる枠部材34が連結されており、該枠部材34に形成された二股状に伸びる左右一対のブラケット34a、34aの先端部は、締結具を介してラジエータ20の上端面に連結されている。
また、支持枠体30の上下方向中央部には、インタークーラ取付部35が形成されており、該インタークーラ取付部35は、左右一対の支柱31、31間を伸びる上下一対の連結バー36、36と、連結バー36からラジエータ20に向けて伸びるステー37とから構成されており、上下一対の連結バー36、36の各ステー37にインタークーラ21の上下端部がそれぞれ連結されている。
また、インタークーラ取付部35の上側の連結バー36の下方には、該連結バー36と同様に左右一対の支柱31、31を連結する連結部材38が架け渡されており、該連結部材38と前記下側の連結バー36には、インタークーラ21に向けて伸びるオイルクーラ取付ブラケット39がそれぞれ配備され、上下一対のオイルクーラ取付ブラケット39、39にオイルクーラ22の上下端部をそれぞれ連結することにより、オイルクーラ22はインタークーラ21の前方にて支持枠体30に支持されている。
さらに、支持枠体30の前部にはコンデンサ取付部40が形成されており、該コンデンサ取付部40は、底板32の上面に配備されて左右方向に伸びる断面円形のバー41と、左右一対の支柱31、31の中央部に架け渡された側面視逆U字状のレール42と、該レール42の左端部から前方に伸びる舌片43とから構成されており、該舌片43には左端縁から中央に亘って切り欠かれた切り欠き部43aが形成されている。
コンデンサ23は、平板状のコンデンサ本体51と、該コンデンサ本体51の前面を覆うネット52と、該ネット52及びコンデンサ本体51の上下端部及び側部を包囲して配備される枠体53とから構成されている。該枠体53は、前記支持枠体30のコンデンサ取付部40のバー41上に載置される矩形状の下枠54の左右両端から上方に側枠55をそれぞれ起立させ、左右一対の側枠55、55の上端を矩形状の上枠56で連結することにより正面視門型に形成されている。
図3に示す如く、枠体53の左側の側枠55には、筒状のレシーバ取付具57が締結具を介して取り付けられており、該レシーバ取付具57にレシーバ24を取り付けることに
より、レシーバ24はコンデンサ23の左側後部に支持される。また、レシーバ24は金属製のホース24aを介してコンデンサ本体51に連結されており、これによって、レシーバ24内の冷媒をコンデンサ本体51内部に供給することが可能となっている。
また、枠体53の下枠54の下面には、側面視L字状のアングル部材54aが該下枠54の左右方向に延設されて取り付けられている。さらに、枠体53の上枠56は、その後端部を上方に向けて屈曲させて形成される平板状の突片56aを備え、上枠56の左端部の上面には、蝶螺子58を螺合させてなる螺子部56bが配備されている。
コンデンサ23は、枠体53の下枠54の下面及びアングル部材54aの突出部を前記バー41に当接させると共に、枠体53の上枠56の突片56aを前記レール42に摺動可能に係合させた状態で支持枠体30のコンデンサ取付部40に取り付けられている。
従って、コンデンサ23は、レール42及びバー41に沿って支持枠体30の左右方向に摺動可能に支持枠体30に支持されており、コンデンサ取付部40の舌片43の切り欠き部43aにコンデンサ23の枠体53の螺子部56bを係合させ、この状態で蝶螺子58を螺合することにより舌片43は蝶螺子58と上枠56の間に締結され、これによってコンデンサ23はエンジンルームE内にて支持枠体30の前方に支持される。
また、蝶螺子58を緩めて前記締結を解除することによりコンデンサ23は左右方向に引き出し可能状態となり、図2中に二点鎖線で示す如く、コンデンサ23及びレシーバ24をエンジンルームEの外方まで移動させることが可能となる。
支持枠体30に支持されたコンデンサ23(空冷機器)とラジエータ20との間には、これらコンデンサ23とラジエータ20の対向面間の側方を閉鎖して該側方からの空気の吸い込みを規制する左右一対の整流板61、62が配備されている。
左右一対の整流板61、62は、金属製または樹脂製の板材を屈曲させて形成したものであり、左側の整流板61は、図1及び図3に示す如く、ラジエータ20に向かうに連れて左右方向外方に屈曲しており、前端部がコンデンサ23の枠体53の左側の側枠55に取り付けられている。これによって、左側の整流板61はコンデンサ23と共に支持枠体30の左右一方向(左方向)に引き出し可能であり、コンデンサ23を引き出すことにより、前記対向面間の左側方の閉鎖状態は解除される。
また、左側の整流板61の後端部にはウェザーストリップ61aが取り付けられており、該ウェザーストリップ61aは、コンデンサ23を支持枠体30前方に支持した状態で前記仕切枠26の前面に固定された縦方向に伸びる矩形状のアングル部材26aの先端部と当接しており、これによって、左側の整流板61とアングル部材26aの間のシールが施されることとなる。
右側の整流板62は、図1及び図4に示す如く、前記対向面間の右側方を閉鎖した状態で前端部が支持枠体30よりも前方に突出し、その前後中途部が前記対向面間の内側に向けて屈曲し、後端部がラジエータ20の右側縁よりも外側に位置して仕切枠26に近接している。
該右側の整流板62の後端部には、同一軸心を有する上下一対の枢支ピン63、63が整流板62の上端部及び下端部からそれぞれ突出して設けられており、図5に示す如く、上側の枢支ピン63は前記仕切枠26に締結具を介して固定されたブラケット26bに回転可能に枢支され、下側の枢支ピン63は前記前車軸フレーム10の取付プレート12に回転可能に枢支されている。
これによって右側の整流板62は、ラジエータ20の外縁を覆う仕切枠26の近傍にて上下一対の枢支ピン63、63によって形成される縦軸廻りに枢支されることとなり、図2に示す如く、該右側の整流板62の前端側をコンデンサ23の側方に支持して前記対向面間の右側方を閉鎖した閉鎖姿勢から、図2中に二点鎖線で示す如く、前記前端側をエンジンルームEの外方に開いて前記対向面間を開放した開き姿勢の間で、その姿勢を揺動させることができる。
また、右側の整流板62と前車軸フレーム10との間には、該右側の整流板62を前記閉鎖姿勢に支持する閉鎖位置決め手段70が配備されており、該閉鎖位置決め手段70は、前車軸フレーム10の取付プレート12の上方に突出するポールを屈曲させて形成される係合体71と、右側の整流板62の内面に固定具を介して取り付けられて該係合体71に係脱自在に係合するクリップ部材72とから構成されており、該クリップ部材72を係合体71に係合させることにより、右側の整流板62は前記閉鎖位置に支持され、該クリップ部材72と係合体71との係合を解除することにより、右側の整流板62は揺動自在状態となる。
本発明の第1の実施形態は以上の構成からなるもので、ラジエータ20とコンデンサ23の対向面間の側方を閉鎖する左右一対の整流板61、62をエンジンルームEに配備したことにより、前記対向面間の左右側方からラジエータ20に取り込まれる空気の流れは規制される。そして、該空気は左右一対の整流板61、62に衝突することによりその流速を減少させ、該左右一対の整流板61、62の前方に移動してコンデンサ23の前方に迂回する。
したがって、ボンネット14の側面グリル部14bからラジエータ20の左右前側方に取り込まれる空気はコンデンサ23の前方から取り込まれることとなり、これによって、ラジエータ20はもちろん、該ラジエータ20の前部に直列に配備されたコンデンサ23、オイルクーラ22、インタークーラ21等の空冷補器をも効率よく冷却される。
また、左右一対の整流板61、62によってラジエータ20の左右側方からの空気の取り入れが抑制されるために、ボンネット14の側面グリル部14bから取り入れられる空気の流速が減少し、側面グリル部14bのグリル面の虫や塵等の付着や異物による目詰まりが減少する。
また、前記トラクタ1においてエンジンルームE内のラジエータ20、インタークーラ21、オイルクーラ22等の整備点検を行う場合には、先ず、図6に示す如く、ボンネット14を閉じ姿勢から開き姿勢に設定してエンジンルームEを露出させる。
次に、支持枠体30の前方に支持されたコンデンサ23の上枠56の螺子部56bに螺合された蝶螺子58を緩め、該蝶螺子58と支持枠体30のコンデンサ取付部40の舌片43との締結状態を解除する。これによって、コンデンサ23は支持枠体30の左右方向に引き出し可能状態となるので、図2中に二点鎖線で示す如く、コンデンサ23を前車軸フレーム10の左側方に引き出すことにより、コンデンサ23及びレシーバ24をエンジンルームEの外方に移動させる。これに伴って、コンデンサ23の背面と対向していたオイルクーラ22の前面が露出する。
また、コンデンサ23を引き出すことにより、左側の整流板61がコンデンサ23と共にエンジンルームEの外方に移動することとなるので、前記対向面間の左側方の閉鎖状態が解除され、インタークーラ21及びオイルクーラ22の左側面が露出する。
さらに、右側の整流板62のクリップ部材72を係合体71から離脱させることにより、該右側の整流板62の前記閉鎖姿勢は解除され、図2中に二点鎖線で示す如く、右側の整流板62を前記閉鎖姿勢から前記開き姿勢まで揺動させることにより、前記対向面間の右側方の閉鎖状態が解除され、インタークーラ21及びオイルクーラ22の右側面が露出するのである。
上記本発明の第1の実施形態によれば、左側の整流板61をコンデンサ23と共にエンジンルームEの外方に引き出すと共に、右側の整流板62を閉鎖姿勢から揺動させてエンジンルームEの外方に開く容易な操作を行うことにより、インタークーラ21及びオイルクーラ22の両側部及び前部は露出し、作業者は、左右一対の整流板61、62を取り外すことなくオイルクーラ21及びインタークーラ20の整備点検を容易に行うことができ、しかも、ラジエータ20の前部に防虫網を配備した場合にも、該防虫網の取替えやメンテナンスを容易に行うことができる。
また、右側の整流板62の前端側は、上述の閉鎖姿勢決め手段70を介して閉鎖姿勢に支持されているので、取り外し式の締結部材等によって該右側の整流板62を閉鎖姿勢に支持する必要はなく、また、該閉鎖姿勢を解除するための工具を必要としない。
また、右側の整流板62が前記閉鎖位置決め手段70によって閉鎖位置に支持されていることにより、エンジンルームEに取り込まれた空気の風圧による該右側の整流板62の振動や揺動は抑えられ、該振動によるビビリ音の発生や該右側の整流板62のがたつきが抑制されるのである。
図7に示す第2の実施形態においては、右側の整流板62と同様に、左側の整流板61aの後端部が仕切枠26の近傍に縦軸廻りに枢支され、該左側の整流板61aと前記車軸フレーム10との間には、該左側の整流板63を前記閉鎖姿勢に支持する閉鎖位置決め手段70aが配備されている。
なお、該左側の整流板61aの前端縁は、閉鎖姿勢にてコンデンサ23の背面と対向している。
該第2の実施形態においては、上記第1の実施形態の如くコンデンサ23を引き出した後に左側の整流板61aを閉鎖姿勢から開き姿勢に揺動させることが可能であり、この構成においても、エンジンルームEの整備点検を行う際にインタークーラ21及びオイルクーラ22の両側部及び前部を露出させることができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、右側の整流板62の後部下側を前記縦軸廻りに枢支して該右側の整流板62を開閉自在に支持しているが、該右側の整流板62の後端側の上部または下部のみを縦軸によって枢支すれば良く、該縦軸はラジエータ20やその他の機器に設けられていても構わない。
また、コンデンサ23をエンジンルームEの右側方に引き出し可能とし、これに伴って、右側の整流板62をコンデンサ23に取り付け、左側の整流板61を揺動自在に枢支し、該左側の整流板61と前車軸フレーム10との間に閉鎖位置決め手段70を設ける構成を採用しても構わない。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、ラジエータ20側からインタークーラ
21、オイルクーラ22、コンデンサ23を直列に配備したが、最前に配備される空冷機器とラジエータ20の対向面間の側方を左右一対の整流板61、62によって閉鎖する構成であれば、これら3つの空冷機器はいずれの順序でラジエータ20の前方に直列に配備されていても構わない。
本発明の第1の実施形態のボンネット内の空冷補器の配置図である。 コンデンサ及び右側の整流板の動作を示す平面図である。 ボンネット内の要部を拡大して示す左側面図である。 ボンネット内の要部を拡大して示す右側面図である。 仕切枠近傍の正面概略図である。 トラクタの前部を示す左側面概略図である。 本発明の第2の実施形態のコンデンサ及び左右一対の整流板の動作を示す平面図である。
符号の説明
1 トラクタ
10 前車軸フレーム
14 ボンネット
14a前面グリル部
14b側面グリル部
20 ラジエータ
21 インタークーラ
22 オイルクーラ
23 コンデンサ
24 レシーバ
30 支持枠体
35 インタークーラ取付部
39 オイルクーラ取付ブラケット
40 コンデンサ取付部
51 コンデンサ本体
53 枠体
61 整流板
62 整流板
70 閉鎖位置決め手段
71 係合体
72 クリップ部材

Claims (3)

  1. ボンネットによって覆われた前車軸フレーム上部のエンジンルーム内に吸い込み式のラジエータが配備され、該ラジエータの前方に空冷機器が配備されており、ラジエータと空冷機器との間には、これらラジエータと空冷機器の対向面間の側方を閉鎖して該側方からの空気の吸い込みを規制する整流板が前記対向面間の左右両側にそれぞれ配備されており、少なくとも一方の整流板は、前記対向面間を開閉可能にすべく後端側がラジエータ近傍に縦軸廻りに枢支されており、前記整流板と前記前車軸フレームとの間には、該整流板の前端側を閉鎖姿勢で支持する閉鎖位置決め手段が配備されていることを特徴とするトラクタ。
  2. ボンネットによって覆われた前車軸フレーム上部のエンジンルーム内に吸い込み式のラジエータが配備され、該ラジエータの前方には空冷機器が左右一方向に引き出し可能に配備されており、ラジエータと空冷機器との間には、これらラジエータと空冷機器の対向面間の側方を閉鎖して該側方からの空気の吸い込みを規制する整流板が前記対向面間の左右両側にそれぞれ配備されており、一方の整流板は空冷機器の引き出し側に取り付けられており、他方の整流板は後端側がラジエータ近傍に縦軸廻りに枢支されており、前記他方の整流板と前記前車軸フレームとの間には、該他方の整流板の前端側を閉鎖姿勢で支持する閉鎖位置決め手段が配備されていることを特徴とするトラクタ。
  3. 前記閉鎖位置決め手段は、前記前車軸フレームの上方に突設された係合体と、前記整流板に設けられていて前記係合体に係脱自在に係合するクリップ部材とから構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトラクタ。
JP2004162272A 2004-03-29 2004-05-31 トラクタ Expired - Lifetime JP4200121B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004162272A JP4200121B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 トラクタ
US10/944,435 US7575081B2 (en) 2004-03-29 2004-09-17 Work vehicle
KR1020040079310A KR100555260B1 (ko) 2004-03-29 2004-10-06 작업차
FR0411577A FR2868021B1 (fr) 2004-03-29 2004-10-29 Vehicule utilitaire a trous de ventilation gradues

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004162272A JP4200121B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 トラクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005343219A true JP2005343219A (ja) 2005-12-15
JP4200121B2 JP4200121B2 (ja) 2008-12-24

Family

ID=35496004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004162272A Expired - Lifetime JP4200121B2 (ja) 2004-03-29 2004-05-31 トラクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4200121B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104656A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社クボタ 作業車
JP7479329B2 (ja) 2021-05-20 2024-05-08 株式会社クボタ 作業車

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104656A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社クボタ 作業車
JP7097288B2 (ja) 2018-12-27 2022-07-07 株式会社クボタ 作業車
JP7479329B2 (ja) 2021-05-20 2024-05-08 株式会社クボタ 作業車

Also Published As

Publication number Publication date
JP4200121B2 (ja) 2008-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE602005001325T2 (de) Anordnungsstruktur von Motor- Funktionskomponenten für ein Fahrzeug und ein mit dieser Struktur ausgestattetes Fahrzeug
US7575081B2 (en) Work vehicle
JP5568042B2 (ja) 作業車
JP4689357B2 (ja) 作業車両
JP6415890B2 (ja) 作業車
JP2012201159A (ja) トラクタ
US10604088B2 (en) Tractor
WO2009110508A1 (ja) 建設機械の熱交換装置
JP2008074243A (ja) 作業車両
JP4200122B2 (ja) 走行車両のボンネット構造
JP2007168556A (ja) エンジンの吸気装置
JP4200121B2 (ja) トラクタ
JP3631423B2 (ja) 走行車両のボンネット
JP4771867B2 (ja) トラクタ
JP2008068722A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2008080872A (ja) 作業車のキャビン取付構造
JP4200116B2 (ja) 作業車
JP2004237779A (ja) 作業車のボンネット
JP2009255919A (ja) 作業車のキャビン用空調構造
JP7479329B2 (ja) 作業車
JP4435626B2 (ja) 車両の吸気取入構造
JP6530999B2 (ja) トラクタ
JP2000153781A (ja) 自動車の前部構造
JP2002079957A (ja) ボンネット及びこの構成板材
JPH0535889Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081006

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4200121

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5